JP2017079145A - 燃料電池セル - Google Patents

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Abstract

【課題】反応ガスのガス流路における圧力損失を低減しつつ、ガス拡散層における液水の滞留を抑えることが可能な燃料電池セルを提供する。【解決手段】燃料電池セルを構成する一対のセパレータのうち、少なくともカソード側のセパレータに、複数の酸化剤ガス流路30aにおける入口側から出口側に至る反応ガスの流れが並列となるように各酸化剤ガス流路30aを仕切る隔壁部32が設けられ、酸化剤ガス流路30aに流れる反応ガスを隔壁部32に対向するガス拡散層方向(ガス流れ方向に垂直方向)に導くガイド部33を設ける。【選択図】図5

Description

本発明は、反応ガスである燃料ガスおよび酸化剤ガスの電気化学反応により電気エネルギを出力する燃料電池セルに関する。
固体高分子型の燃料電池セルは、膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)、当該膜電極接合体に含まれるガス拡散層に対向する部位に複数のガス流路が形成されたセパレータを含んで構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、ガス流路の上流と下流とを分離する隔壁の下側における液水の滞留を抑えるために、ガス拡散層の一部における反応ガスの通気抵抗を小さくする構造が開示されている。具体的には、特許文献1には、ガス流路における隔壁の下側のガス拡散層を通過する反応ガスの通気抵抗が、上流側流路または下流側流路の上流部よりも中流部の方が低く、且つ、下流部よりも中流部の方が低い構造が開示されている。
特開2012−64483号公報
ところで、本発明者らの検討によれば、特許文献1の如く、セパレータに形成されたガス流路を上流側と下流側とで分離する構成では、隔壁部の上流側を流れる全ての反応ガスが、隔壁部に対向するガス拡散層を介して隔壁部の下流側に流れる。
このような構成では、仮に、ガス拡散層における液水の滞留を抑えることができたとしても、未反応ガスのガス拡散層の通過や、異物によるガス拡散層の目詰まり等により、ガス流路における圧力損失が著しく高くなってしまう。ガス流路における圧力損失が高いと、燃料電池セルの発電時におけるエネルギ損失が増大することになり、燃料電池セルの発電効率の低下を招く要因となることから好ましくない。
これに対して、本発明者らは、ガス流路における圧力損失を抑えるために、隔壁部でガス流路の上流側と下流側を分離せず、複数のガス流路における入口側から出口側に至る反応ガスの流れが並列となるように隔壁部で複数のガス流路を仕切る構成を検討している。
しかしながら、単に複数のガス流路における反応ガスの流れが並列となるように隔壁部で複数のガス流路を仕切る構成とすると、隔壁部に対向するガス拡散層における液水の滞留を抑えることができない。
本発明は上記点に鑑みて、反応ガスのガス流路における圧力損失を低減しつつ、ガス拡散層における液水の滞留を抑えることが可能な燃料電池セルを提供することを目的とする。
請求項1、請求項8、請求項15に記載の発明は、反応ガスである燃料ガスおよび酸化剤ガスの電気化学反応により電気エネルギを出力する燃料電池セルを対象としている。
上記目的を達成するため、請求項1、請求項8、請求項9に記載の発明は、電解質膜(11)の一面にアノード(12)、他面にカソード(13)が接合された接合体のアノードの外側およびカソードの外側それぞれにガス拡散層(14、15)が配置された膜電極接合体(10)と、ガス拡散層を介して膜電極接合体を狭持すると共に、ガス拡散層と共に反応ガスが流れる複数のガス流路(20a、30a)を形成する一対のセパレータ(20、30)と、を備える。そして、一対のセパレータのうち、少なくとも一方のセパレータ(30)に対して、複数のガス流路における入口側から出口側に至る反応ガスの流れが並列となるように複数のガス流路を仕切る隔壁部(32)を設ける構成となっている。
これによると、各ガス流路における入口側から出口側に至る反応ガスの流れが並列となるように隔壁部で各ガス流路を仕切る構成を採用しているので、隔壁部でガス流路の上流側と下流側を分離する構成に比べて、ガス流路における圧力損失を低減することができる。
加えて、請求項1、請求項15に記載の発明では、一対のセパレータのうち、少なくとも一方のセパレータに形成されたガス流路に、隔壁部に対向するガス拡散層に反応ガスを導くガイド部(33)を設ける構成としている。
これによると、ガス流路に対して、隔壁部に対向するガス拡散層に反応ガスを導くガイド部を設ける構成を採用しているので、隔壁部に対向するガス拡散層側に向かう反応ガスの圧力により隔壁部に対向するガス拡散層に滞留する液水を排出することが可能となる。
従って、反応ガスのガス流路における圧力損失を低減しつつ、ガス拡散層における液水の滞留を抑えることが可能な燃料電池セルを実現することができる。
また、請求項8、請求項15に記載の発明では、一対のセパレータのうち、少なくとも一方のセパレータに形成された複数のガス流路を、隣り合うガス流路の圧力が反応ガスの流れる位置によって異なるように構成している。
これによると、隣り合うガス流路の圧力が反応ガスの流れる位置によって異なる構成を採用しているので、隣り合うガス流路における圧力差により、圧力の低い方側へ隔壁部に対向するガス拡散層に滞留する液水を排出することが可能となる。
従って、反応ガスのガス流路における圧力損失を低減しつつ、ガス拡散層における液水の滞留を抑えることが可能な燃料電池セルを実現することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態の燃料電池セルの模式的な断面図である。 第1実施形態の燃料電池セルのカソード側のセパレータの正面図である。 第1実施形態の燃料電池セルの要部を示す断面図である。 第1実施形態の燃料電池セルの酸化剤ガス流路の断面図である。 第1実施形態の燃料電池セルの酸化剤ガス流路の模式的な斜視図である。 図5の矢印VIで示す方向の矢視図である。 図5の矢印VIIで示す方向の矢視図である。 比較例の燃料電池セルの酸化剤ガス流路における酸化剤ガスの流れを示す模式図である。 第1実施形態の燃料電池セルの酸化剤ガス流路における酸化剤ガスの流れを示す模式図である。 図5の矢印VIで示す方向から見た際の酸化剤ガスの流れを示す模式図である。 図5の矢印VIIで示す方向から見た際の酸化剤ガスの流れを示す模式図である。 第2実施形態の燃料電池セルの酸化剤ガス流路の断面図である。 第2実施形態の燃料電池セルの酸化剤ガス流路の斜視図である。 図13の矢印XIVで示す方向の矢視図である。 図13の矢印XVで示す方向の矢視図である。 第2実施形態の燃料電池セルの酸化剤ガス流路における酸化剤ガスの流れを示す模式図である。 図13の矢印XIVで示す方向から見た際の酸化剤ガスの流れを示す模式図である。 図13の矢印XVで示す方向から見た際の酸化剤ガスの流れを示す模式図である。 第3実施形態の燃料電池セルの酸化剤ガス流路の断面図である。 第3実施形態の燃料電池セルの酸化剤ガス流路の斜視図である。 第3実施形態の燃料電池セルの酸化剤ガス流路における酸化剤ガスの流れを示す模式図である。 図20の矢印XXIIで示す方向から見た際の酸化剤ガスの流れを示す模式図である。 図20の矢印XXIIIで示す方向から見た際の酸化剤ガスの流れを示す模式図である。 比較例の燃料電池セルの酸化剤ガス流路を示す模式図である。 比較例の燃料電池セルの酸化剤ガス流路内の圧力を示す模式図である。 第4実施形態の燃料電池セルの酸化剤ガス流路を示す模式図である。 第4実施形態の燃料電池セルの酸化剤ガス流路内の圧力を示す模式図である。 第5実施形態の燃料電池セルの酸化剤ガス流路の断面図である。 第5実施形態の燃料電池セルの酸化剤ガス流路の斜視図である。 第5実施形態の燃料電池セルのカソード側のガス拡散層の要部を示す正面図である。 第5実施形態の燃料電池セルの酸化剤ガス流路内の圧力を示す模式図である。 第6実施形態の燃料電池セルの酸化剤ガス流路の断面図である。 第6実施形態の燃料電池セルの酸化剤ガス流路の斜視図である。 第6実施形態の燃料電池セルの酸化剤ガス流路内の圧力を示す模式図である。 第7実施形態の燃料電池セルの酸化剤ガス流路の断面図である。 第7実施形態の燃料電池セルの酸化剤ガス流路の斜視図である。 図36の矢印XXXVIIで示す方向から見た酸化剤ガスの流れを示す模式図である。 第7実施形態の燃料電池セルの酸化剤ガス流路内の圧力を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、先行する実施形態で説明した事項と同一もしくは均等である部分には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する場合がある。
また、各実施形態において、構成要素の一部だけを説明している場合、構成要素の他の部分に関しては、先行する実施形態において説明した構成要素を適用することができる。
以下の実施形態は、特に組み合わせに支障が生じない範囲であれば、特に明示していない場合であっても、各実施形態同士を部分的に組み合わせることができる。
(第1実施形態)
本実施形態について、図1〜図11を参照して説明する。図1に示す燃料電池セル1は、発電装置として機能する燃料電池を構成する。燃料電池セル1、反応ガスである酸化剤ガスと燃料ガスとの電気化学反応により電気エネルギを出力する。本実施形態の燃料電池セル1は、固体高分子電解質型の燃料電池(PEFC)を構成する。
燃料電池セル1は、膜電極接合体10、および膜電極接合体10を狭持すると共に、膜電極接合体10に含まれるガス拡散層14、15と共に反応ガスが流れる複数のガス流路20a、30aを形成する一対のセパレータ20、30を備えている。
膜電極接合体10は、電解質膜11の一面にアノード触媒層12、他面にカソード触媒層13が接合された接合体のアノード触媒層12の外側およびカソード触媒層13の外側それぞれにガス拡散層14、15が配置される構造となっている。
電解質膜11は、含水性を有する炭化フッ素経や炭化水素系などの高分子材料で形成されたプロトン伝導性のイオン交換膜で構成されている。電解質膜11としては、湿潤状態で良好なプロトン伝導性を示すイオン交換膜が採用されている。
各触媒層12、13は、それぞれ電極を構成している。各触媒層12、13は、図示しないが白金粒子等の触媒作用を発揮する物質、当該物質を担持する担持カーボン、担持カーボンを被覆するアイオノマー(電解質ポリマー)で構成されている。
ガス拡散層14、15は、反応ガスである燃料ガスおよび酸化剤ガスを各触媒層12、13へ拡散させるものであり、ガス透過性および電子伝導性を有する部材で構成されている。具体的には、ガス拡散層14、15は、カーボンペーパー、カーボンクロス等のカーボン多孔質材や、金属メッシュや発砲金属等の金属多孔質材によって構成されている。
セパレータ20、30は、例えば、ガスが透過しない導電性を有する基材で構成されている。アノード側のセパレータ20には、ガス拡散層14に対向する部位に、燃料ガスである水素が流れるガス流路として複数の燃料ガス流路20aが形成されている。本実施形態の燃料ガス流路20aは、カソード側のセパレータ30におけるガス拡散層15に対向する部位に形成された複数の溝状の流路で構成されている。なお、図示しないが、アノード側のセパレータ20には、燃料ガス流路20aが形成された面の背面側に、燃料電池セル1を冷却する冷却水が流れる冷却水流路が形成されている。
また、カソード側のセパレータ30には、ガス拡散層15に対向する部位に、酸化剤ガスである空気が流れるガス流路として複数の酸化剤ガス流路30aが形成されている。本実施形態の酸化剤ガス流路30aは、カソード側のセパレータ30におけるガス拡散層15に対向する部位に形成された複数の溝状の流路で構成されている。なお、図示しないが、カソード側のセパレータ30には、酸化剤ガス流路30aが形成された面の背面側に、燃料電池セル1を冷却する冷却水が流れる冷却水流路が形成されている。
ここで、図2は、カソード側のセパレータ30に形成された酸化剤ガス流路30aの正面図である。なお、図2は、膜電極接合体10側からカソード側のセパレータ30を見た図である。
図2に示すように、本実施形態のカソード側のセパレータ30には、その外周部の左下側に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給穴31a、および外周部の右上側に酸化剤ガスを排出する酸化剤ガス排出穴31bが形成されている。
カソード側のセパレータ30には、酸化剤ガス供給穴31aと酸化剤ガス排出穴31bとの間に、複数の酸化剤ガス流路30aが形成されている。本実施形態のカソード側のセパレータ30には、複数の酸化剤ガス流路30aにおける入口側から出口側に至る酸化剤ガスの流れが並列となるように、各酸化剤ガス流路30aを仕切る隔壁部32が設けられている。
本実施形態では、複数の酸化剤ガス流路30aのうち、隣り合う酸化剤ガス流路30aが隔壁部32によって分離されている。本実施形態の酸化剤ガス流路30aそれぞれは、入口側の酸化剤ガス供給穴31aと出口側の酸化剤ガス排出穴31bの双方に連通している。なお、隔壁部32は、膜電極接合体10側の上面がカソード側のガス拡散層15に接触している。
また、図示しないが、アノード側のセパレータ20には、その外周部の左上側に燃料ガスを供給する燃料ガス供給穴、および外周部の右下側に燃料ガスを排出する燃料ガス排出穴が形成されている。
アノード側のセパレータ20には、燃料ガス供給穴と燃料ガス排出穴との間の中央部に、複数の燃料ガス流路20aが形成されている。本実施形態の各燃料ガス流路20aは、酸化剤ガス流路30aと同様に、入口側から出口側に至る燃料ガスの流れが並列となるように、各燃料ガス流路20aが隔壁部で仕切られている。
燃料電池セル1には、燃料ガスおよび酸化剤ガスのガスシール性を確保するために、燃料電池セル1における最外周部に、図示しないガスケット等のシール部材が配設されている。
このように構成される燃料電池セル1では、燃料ガス流路20aに燃料ガスが供給され、酸化剤ガス流路30aに酸化剤ガスが供給されると、以下の式1、式2に示す電気化学反応により電気エネルギを出力する。
(アノード)H→2H+2e ・・・(式1)
(カソード)2H+1/2O+2e→HO ・・・(式2)
上述の式2で示すように、膜電極接合体10のカソード側では、電気化学反応により生成水が生ずる。この生成水の大半は、未反応の酸化剤ガスと共に酸化剤ガス流路30aを流れて、酸化剤ガス排出穴31bから排出される。
ところが、カソード側のガス拡散層15のうち、隔壁部32に対向する部位は、隔壁部32が抵抗となることで、酸化剤ガス流路30aに対向する部位に比べて、酸化剤ガスが流れ難い。
このため、図3に示すように、カソード側のガス拡散層15のうち、隔壁部32に対向する部位では、液水が滞留し易くなる。このようにガス拡散層15に液水が滞留すると、カソード触媒層13への酸化剤ガスの供給が阻害され、燃料電池セル1の発電効率の低下を招くことから好ましくない。
そこで、本実施形態では、図4〜図7に示すように、カソード側のセパレータ30に形成された酸化剤ガス流路30aに対して、隔壁部32に対向するガス拡散層15に反応ガスである酸化剤ガスを導くガイド部33を設ける構成としている。
本実施形態では、ガイド部33を、酸化剤ガス流路30aの底壁面321の両側に立設する一対の側壁面322、323の一方の側壁面322に形成された凸部331で構成している。本実施形態では、隔壁部32の側壁面322に形成した凸部331により、隔壁部32の側壁面322に沿って流れる酸化剤ガスの流れ方向をガス拡散層15における隔壁部32に対向する部位に向かう方向に転向させる構成となっている。
図4に示すように、本実施形態の凸部331は、隔壁部32の側壁面322から酸化剤ガス流路30a側に突出すると共に、底壁面321側からガス拡散層15側に向かって延びるリブで構成されている。
本実施形態の凸部331は、図5に示すように、酸化剤ガス流路30aの延在方向、すなわち、酸化剤ガスの流れ方向に複数形成されている。そして、本実施形態の凸部331は、酸化剤ガスの流れ方向に相対する面が斜めに傾斜している。
具体的には、凸部331は、図6、図7に示すように、酸化剤ガス流路30aの延在方向(ガス流れ方向)に対して交差すると共に、酸化剤ガス流れ下流側(反応ガス流れ下流側)に向かうに伴ってガス拡散層15側に近づく傾斜部331aを有する。本実施形態の傾斜部331aは、底壁面321側からガス拡散層15側に向かって真っ直ぐ延びる平面で構成されている。なお、傾斜部331aは、底壁面321側からガス拡散層15側に向かって湾曲した曲面で構成してもよい。
次に、本実施形態の燃料電池セル1の酸化剤ガス流路30aにおける酸化剤ガスの流れについて、比較例となる酸化剤ガス流路30Rにおける酸化剤ガスの流れを踏まえて説明する。
図8は、比較例の酸化剤ガス流路30Rにおける酸化剤ガスの流れを示す図である。図8に示す酸化剤ガス流路30Rは、ガイド部33を設けていない点が本実施形態の酸化剤ガス流路30aと相違している。
比較例の酸化剤ガス流路30Rの場合、図8に示すように、酸化剤ガス流路30Rを流れる酸化剤ガスは、ガス拡散層15Rの酸化剤ガス流路30Rに対向する部位に流れるものの、ガス拡散層15Rの隔壁部32Rに対向する部位に殆ど流れない。
このため、ガス拡散層15Rでは、隔壁部32Rに対向する部位に液水が滞留し、カソード触媒層13Rへの酸化剤ガスの供給が阻害される。この結果、燃料電池セル1における発電効率が低下してしまう。
これに対して、本実施形態では、図9に示すように、酸化剤ガス流路30aの壁面に沿って流れる酸化剤ガスの流れ方向が、ガイド部33によりガス拡散層15側に向かう方向に転向されることで、ガス拡散層15の隔壁部32に対向する部位に流れる。
具体的には、ガイド部33を構成する凸部331の上流側、すなわち、凸部331の傾斜部331aで流れ方向を転向した酸化剤ガスは、凸部331の傾斜部331aに沿ってガス拡散層15の隔壁部32に対向する部位付近に流れる。また、図10、図11に示すように、ガイド部33を構成する凸部331で壁面から剥離し、再び壁面に付着した酸化剤ガスも、下流側の凸部331の傾斜部331aに沿ってガス拡散層15の隔壁部32に対向する部位付近に流れる。
ガス拡散層15の隔壁部32に対向する部位に滞留する液水は、ガス拡散層15の隔壁部32に対向する部位付近に流れる酸化剤ガスの圧力により酸化剤ガス流路30aに押し出される。これにより、ガス拡散層15の隔壁部32に対向する部位に液水が酸化剤ガス流路30aを介して排出される。この結果、ガス拡散層15の隔壁部32に対向する部位にも酸化剤ガスが供給され易くなるので、燃料電池セル1における発電効率が向上する。
以上説明した本実施形態の燃料電池セル1では、各酸化剤ガス流路30aにおける入口側から出口側に至る酸化剤ガスの流れが並列となるように隔壁部32で各酸化剤ガス流路30aを仕切る構成を採用している。このため、隔壁部32で酸化剤ガス流路30aの上流側と下流側を分離する構成に比べて、酸化剤ガス流路30aにおける圧力損失を低減することができる。
加えて、本実施形態の燃料電池セル1では、酸化剤ガス流路30aに対して、隔壁部32に対向するガス拡散層15に酸化剤ガスを導くガイド部33を設ける構成を採用している。このため、隔壁部32に対向するガス拡散層15側に向かう酸化剤ガスの圧力により隔壁部32に対向するガス拡散層15に滞留する液水を排出することが可能となる。
このように、本実施形態の構成によれば、酸化剤ガスの酸化剤ガス流路30aにおける圧力損失を低減しつつ、ガス拡散層15における液水の滞留を抑えることが可能な燃料電池セル1を実現することができる。この結果、燃料電池セル1の発電効率の向上を図ることができる。
具体的には、本実施形態では、ガイド部33を隔壁部32の壁面に沿って流れる酸化剤ガスの流れ方向をガス拡散層15へ向かう方向に転向させる凸部331で構成している。これによれば、隔壁部32に形成した凸部331により隔壁部32の壁面に沿って流れる酸化剤ガスを隔壁部32に対向するガス拡散層15側に効率よく流すことができる。
さらに、本実施形態では、凸部331に対して、酸化剤ガス流路30aの延在方向に対して交差すると共に、酸化剤ガス流れ下流側に向かうに伴ってガス拡散層15側に近づく傾斜部331aを設ける構成としている。これによれば、凸部331付近における酸化剤ガスの流通抵抗を抑えつつ、酸化剤ガスを隔壁部32に対向するガス拡散層15側に流すことが可能となる。これにより、酸化剤ガス流路30aにおける圧力損失の低減を図ることができる。
ここで、本実施形態では、一対のセパレータ20、30のうち、カソード側のセパレータ30に形成された酸化剤ガス流路30aに対してガイド部33を設ける例について説明したが、これに限定されない。
上述の式1、式2で示す電気化学反応では、アノード側にて生成水が生じないが、カソード側の生成水が電解質膜11を透過してアノード側に侵入することがある。このため、アノード側においても、カソード側と同様に、アノード側のガス拡散層14における各燃料ガス流路20aを仕切る隔壁部に対向する部位に液水が滞留してしまうことがある。
そこで、酸化剤ガス流路30aだけでなく、アノード側のセパレータ20に形成された燃料ガス流路20aに対して、酸化剤ガス流路30aに設けたガイド部33と同様の構成を設ける構造にしてもよい。
また、本実施形態の如く、一対のセパレータ20、30のうち、カソード側のセパレータ30に形成された酸化剤ガス流路30aに対してガイド部33を設けことが望ましいが、これに限定されない。例えば、酸化剤ガス流路30aではなく、燃料ガス流路20aに対してガイド部33を設ける構成にしてもよい。なお、これらのことは、以降の実施形態においても同様である。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、図12〜図18を参照して説明する。本実施形態では、ガイド部33を凸部331ではなく、凹部332で構成している点が第1実施形態と相違している。
図12に示すように、本実施形態では、ガイド部33を、一対の側壁面322、323の一方の側壁面322に形成された凹部332で構成している。本実施形態では、隔壁部32の側壁面322に形成した凹部332により、隔壁部32の側壁面322に沿って流れる酸化剤ガスの流れ方向をガス拡散層15における隔壁部32に対向する部位に向かう方向に転向させる構成となっている。
本実施形態の凹部332は、隔壁部32の側壁面322に設けられ、底壁面321側からガス拡散層15側に向かって延びる溝状の窪みで構成されている。また、本実施形態の凹部332は、図13に示すように、酸化剤ガス流路30aの延在方向に複数形成されている。そして、本実施形態の凹部332は、酸化剤ガスの流れ方向に相対する面が斜めに傾斜している。
具体的には、凹部332は、図14、図15に示すように、酸化剤ガス流路30aの延在方向に対して交差すると共に、酸化剤ガス流れ下流側に向かうに伴ってガス拡散層15側に近づく傾斜部332aを有する構成となっている。本実施形態の傾斜部332aは、底壁面321側からガス拡散層15側に向かって真っ直ぐ延びる平面で構成されている。なお、傾斜部332aは、底壁面321側からガス拡散層15側に向かって湾曲した曲面で構成してもよい。
次に、本実施形態の燃料電池セル1の酸化剤ガス流路30aにおける酸化剤ガスの流れについて、図16〜図18を参照して説明する。本実施形態では、図16に示すように、酸化剤ガス流路30aの壁面に沿って流れる酸化剤ガスの流れ方向が、ガイド部33によりガス拡散層15側に向かう方向に転向されることで、ガス拡散層15の隔壁部32に対向する部位に流れる。
具体的には、ガイド部33を構成する凹部332の傾斜部332aで流れ方向を転向した酸化剤ガスは、凹部332の傾斜部332aに沿ってガス拡散層15の隔壁部32に対向する部位付近に流れる。また、図17、図18に示すように、ガイド部33を構成する凹部332で壁面から剥離し、再び壁面に付着した酸化剤ガスも、下流側の凹部332の傾斜部332aに沿ってガス拡散層15の隔壁部32に対向する部位付近に流れる。
ガス拡散層15の隔壁部32に対向する部位に滞留する液水は、ガス拡散層15の隔壁部32に対向する部位付近に流れる酸化剤ガスの圧力により酸化剤ガス流路30aに押し出され、酸化剤ガス流路30aを介して排出される。この結果、ガス拡散層15の隔壁部32に対向する部位にも酸化剤ガスが供給され易くなる。
以上説明した本実施形態の燃料電池セル1では、第1実施形態と同様の基本構成を採用している。従って、酸化剤ガスの酸化剤ガス流路30aにおける圧力損失を低減しつつ、ガス拡散層15における液水の滞留を抑えることが可能な燃料電池セル1を実現することができ、燃料電池セル1の発電効率の向上を図ることができる。
具体的には、本実施形態では、ガイド部33を隔壁部32の壁面に沿って流れる酸化剤ガスの流れ方向をガス拡散層15へ向かう方向に転向させる凹部332で構成している。これによれば、隔壁部32に形成した凹部332により隔壁部32の壁面に沿って流れる酸化剤ガスを隔壁部32に対向するガス拡散層15側に効率よく流すことができる。
さらに、本実施形態では、凹部332に対して、酸化剤ガス流路30aの延在方向に対して交差すると共に、酸化剤ガス流れ下流側に向かうに伴ってガス拡散層15側に近づく傾斜部332aを設ける構成としている。これによれば、凹部332付近における酸化剤ガスの流通抵抗を抑えつつ、酸化剤ガスを隔壁部32に対向するガス拡散層15側に流すことが可能となる。これにより、酸化剤ガス流路30aにおける圧力損失の低減を図ることができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について、図19〜図23を参照して説明する。本実施形態では、ガイド部33をガス拡散層15に設けた突起部333で構成している点が第1実施形態と相違している。
図19に示すように、本実施形態では、ガイド部33を、ガス拡散層15における酸化剤ガス流路30aに対向する部位に形成された突起部333で構成している。本実施形態では、ガス拡散層15に形成した突起部333により、ガス拡散層15における酸化剤ガス流路30aに対向する部位に沿って流れる酸化剤ガスの流れ方向をガス拡散層15における隔壁部32に対向する部位へ向かう方向に転向させる構成となっている。
本実施形態の突起部333は、ガス拡散層15における酸化剤ガス流路30aに対向する部位に設けられ、一対の側壁面322、323の間を横断するように延びるリブで構成されている。
また、本実施形態の突起部333は、図20に示すように、酸化剤ガス流路30aの延在方向に複数形成されている。そして、本実施形態の突起部333は、酸化剤ガス流路30aの延在方向、すなわち、酸化剤ガスの流れ方向に交差するように設けられている。具体的には、各突起部333は、互いに並列となるように、酸化剤ガスの流れ方向に交差するように配列されている。
次に、本実施形態の燃料電池セル1の酸化剤ガス流路30aにおける酸化剤ガスの流れについて、図21を参照して説明する。図21に示すように、本実施形態では、ガス拡散層15の酸化剤ガス流路30aに対向する部位に沿って流れる酸化剤ガスの流れ方向が、ガイド部33により隔壁部32側に向かう方向に転向されることで、ガス拡散層15の隔壁部32に対向する部位に流れる。具体的には、ガイド部33を構成する突起部333で流れ方向を転向した酸化剤ガスは、図22、図23に示すように、突起部333に沿ってガス拡散層15の隔壁部32に対向する部位付近に流れる。
ガス拡散層15の隔壁部32に対向する部位に滞留する液水は、ガス拡散層15の隔壁部32に対向する部位付近に流れる酸化剤ガスの圧力により酸化剤ガス流路30aに押し出され、酸化剤ガス流路30aを介して排出される。この結果、ガス拡散層15の隔壁部32に対向する部位にも酸化剤ガスが供給され易くなる。
以上説明した本実施形態の燃料電池セル1では、第1実施形態と同様の基本構成を採用している。従って、酸化剤ガスの酸化剤ガス流路30aにおける圧力損失を低減しつつ、ガス拡散層15における液水の滞留を抑えることが可能な燃料電池セル1を実現することができ、燃料電池セル1の発電効率の向上を図ることができる。
具体的には、本実施形態では、ガイド部33をガス拡散層15の酸化剤ガス流路30aに対向する部位に沿って流れる酸化剤ガスの流れ方向を隔壁部32側へ向かう方向に転向させる突起部333で構成している。これによれば、ガス拡散層15に形成した突起部333によりガス拡散層15の酸化剤ガス流路30aに対向する部位に沿って流れる酸化剤ガスを隔壁部32に対向するガス拡散層15側に流すことができる。
さらに、本実施形態では、酸化剤ガス流路30aの延在方向に対して交差するように突起部333を配置している。これによれば、ガス拡散層15に形成した突起部333によりガス拡散層15の酸化剤ガス流路30aに対向する部位に沿って流れる酸化剤ガスを隔壁部32に対向するガス拡散層15側に効率よく流すことができる。
ここで、本実施形態では、ガイド部33をガス拡散層15の酸化剤ガス流路30aに対向する部位に沿って流れる酸化剤ガスの流れ方向を隔壁部32側へ向かう方向に転向させる突起部333で構成する例について説明したが、これに限定されない。例えば、ガス拡散層15の酸化剤ガス流路30aに対向する部位に溝部を形成し、当該溝部によって、ガス拡散層15の酸化剤ガス流路30aに対向する部位に沿って流れる酸化剤ガスの流れ方向を隔壁部32側へ向かう方向に転向させてもよい。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について、図24〜図27を参照して説明する。本実施形態では、隣り合うガス流路の圧力を反応ガスの流れる位置によって異なる構成としている点が第1実施形態と相違している。なお、本実施形態では、第1実施形態のガイド部33が廃止されている。
図24は、比較例となる従来の酸化剤ガス流路30Rを示している。なお、図24では、上段側に酸化剤ガス流路30Rの正面図を示し、下段側に酸化剤ガス流路30Rの断面図を示している。このことは、本実施形態の酸化剤ガス流路30aを示す図26においても同様である。
図24に示すように、比較例の酸化剤ガス流路30Rは、隣り合う酸化剤ガス流路30Rの流路幅Wr、および流路高さHrが同様に構成されており、その流路断面積が酸化剤ガスの流れ方向において一様となっている。このため、図25に示すように、隣り合う酸化剤ガス流路30Rの圧力(流路内圧力)に差が殆ど生じない。
これに対して、本実施形態の酸化剤ガス流路30aは、隣り合う酸化剤ガス流路30aの圧力が酸化剤ガスの流れる位置によって異なるように、隣り合う酸化剤ガス流路30aの流路断面積を酸化剤ガスの流れる位置によって異なる大きさとしている。
図26に示すように、本実施形態では、隣り合う酸化剤ガス流路30aの流路高さHを同様とし、隣り合う酸化剤ガス流路30aの流路幅を変更することで、隣り合う酸化剤ガス流路30aの流路断面積を酸化剤ガスの流れる位置によって異なる大きさとしている。
具体的には、本実施形態の酸化剤ガス流路30aは、酸化剤ガスの流れ方向において、狭い流路幅Wsと広い流路幅Wlとが交互となるように構成されている。すなわち、本実施形態の酸化剤ガス流路30aは、隣り合う隔壁部32の間における流路幅が、酸化剤ガスの流れる位置によって異なる幅に設定されている。
さらに、各酸化剤ガス流路30aは、隣り合う酸化剤ガス流路30aの一方が狭い流路幅Wsとなる位置で、隣り合う酸化剤ガス流路30aの他方が広い流路幅Wlとなるように構成されている。なお、本実施形態では、酸化剤ガス流路30a全体の流路の容積が、従来と同様となるように、狭い流路幅Wsが従来の流路幅Wrよりも小さく(Ws<Wr)、広い流路幅Wlが従来の流路幅Wrよりも大きくなっている(Wl>Wr)。
本実施形態の各酸化剤ガス流路30aでは、図27に示すように、隣り合う酸化剤ガス流路30aのうち、狭い流路幅Wsとなる酸化剤ガス流路30aの圧力が、広い流路幅Wlとなる酸化剤ガス流路30aの圧力(流路内圧力)に比べて低下する。すなわち、本実施形態の各酸化剤ガス流路30aでは、隣り合う酸化剤ガス流路30aの間に圧力差が生ずる構成となっている。
本実施形態では、ガス拡散層15の隔壁部32に対向する部位に滞留する液水が、隣り合う酸化剤ガス流路30aの圧力差により、圧力が低い方の酸化剤ガス流路30a側に押し出される。これにより、ガス拡散層15の隔壁部32に対向する部位に液水が酸化剤ガス流路30aを介して排出される。この結果、ガス拡散層15の隔壁部32に対向する部位にも酸化剤ガスが供給され易くなるので、燃料電池セル1における発電効率が向上する。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態の燃料電池セル1は、各酸化剤ガス流路30aにおける入口側から出口側に至る酸化剤ガスの流れが並列となるように隔壁部32で各酸化剤ガス流路30aを仕切る構成を採用している。このため、隔壁部32で酸化剤ガス流路30aの上流側と下流側を分離する構成に比べて、酸化剤ガス流路30aにおける圧力損失を低減することができる。
加えて、隣り合う酸化剤ガス流路30aの圧力が酸化剤ガスの流れる位置によって異なる構成を採用している。このため、隣り合う酸化剤ガス流路30aにおける圧力差により、圧力の低い方側へ隔壁部32に対向するガス拡散層15に滞留する液水を排出することが可能となる。
このように、本実施形態の構成によっても、酸化剤ガスの酸化剤ガス流路30aにおける圧力損失を低減しつつ、ガス拡散層15における液水の滞留を抑えることが可能な燃料電池セル1を実現することができる。この結果、燃料電池セル1の発電効率の向上を図ることができる。
ここで、本実施形態では、一対のセパレータ20、30のうち、カソード側のセパレータ30の隣り合う酸化剤ガス流路30aの圧力を異なるように構成する例について説明したが、これに限定されない。
第1実施形態で説明したように、アノード側においても、カソード側と同様に、アノード側のガス拡散層14における各燃料ガス流路20aを仕切る隔壁部に対向する部位に液水が滞留してしまうことがある。
このため、酸化剤ガス流路30aだけでなく、アノード側のセパレータ20の隣り合う燃料ガス流路20aの圧力を異なるように構成してもよい。なお、このことは、以降の実施形態においても同様である。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態について、図28〜図31を参照して説明する。本実施形態では、隣り合う酸化剤ガス流路30aの流路幅を同様とし、隣り合う酸化剤ガス流路30aの流路高さを変更している点が第4実施形態と相違している。
図28に示すように、本実施形態では、隣り合う酸化剤ガス流路30aの流路幅を同様とし、隣り合う酸化剤ガス流路30aの流路高さを変更することで、隣り合う酸化剤ガス流路30aの流路断面積を酸化剤ガスの流れる位置によって異なる大きさとしている。
本実施形態では、隣り合う酸化剤ガス流路30aに対向するガス拡散層15を変更することで、隣り合う酸化剤ガス流路30aの流路高さを変更している。本実施形態の酸化剤ガス流路30aに対向するガス拡散層15は、酸化剤ガスの流れる位置によって異なる厚みに設定されている。具体的には、本実施形態の酸化剤ガス流路30aに対向するガス拡散層15には、厚みの薄い薄肉部15aと、厚みの大きい厚肉部15bとが設けられている。なお、薄肉部15aの厚みTsは、厚肉部15bの厚みTlよりも小さくなっている(Ts<Tl)。
さらに、本実施形態では、図29、図30に示すように、隣り合う酸化剤ガス流路30aのうち、一方に対向するガス拡散層15の薄肉部15aとなる位置で、他方に対向するガス拡散層15の厚肉部15bとなるとなるように構成されている。
これにより、本実施形態の各酸化剤ガス流路30aは、隣り合う酸化剤ガス流路30aの流路高さが、酸化剤ガスの流れる位置によって異なる高さとなり、隣り合う酸化剤ガス流路30aの流路断面積が酸化剤ガスの流れる位置によって異なる大きさとなる。
具体的には、本実施形態の酸化剤ガス流路30aは、酸化剤ガスの流れ方向において、低い流路高さHsと高い流路高さHlとが交互となるように構成されている。さらに、各酸化剤ガス流路30aは、隣り合う酸化剤ガス流路30aの一方が低い流路高さHsとなる位置で、他方が高い流路高さHlとなるように構成されている。なお、本実施形態では、酸化剤ガス流路30a全体の流路の容積が、従来と同様となるように、狭い流路高さHsが従来の流路高さHrよりも小さく(Hs<Hr)、高い流路高さHlが従来の流路高さHrよりも大きくなっている(Hl>Hr)。
本実施形態の各酸化剤ガス流路30aでは、図31に示すように、隣り合う酸化剤ガス流路30aのうち、低い流路高さHsとなる酸化剤ガス流路30aの圧力が、高い流路高さHlとなる酸化剤ガス流路30aの圧力に比べて低下する。すなわち、本実施形態の各酸化剤ガス流路30aでは、隣り合う酸化剤ガス流路30aの間に圧力差が生ずる構成となっている。
本実施形態では、ガス拡散層15の隔壁部32に対向する部位に滞留する液水が、隣り合う酸化剤ガス流路30aの圧力差により、圧力が低い方の酸化剤ガス流路30a側に押し出される。これにより、ガス拡散層15の隔壁部32に対向する部位に液水が酸化剤ガス流路30aを介して排出される。この結果、ガス拡散層15の隔壁部32に対向する部位にも酸化剤ガスが供給され易くなるので、燃料電池セル1における発電効率が向上する。
その他の構成は、第4実施形態と同様である。本実施形態の燃料電池セル1によれば、第4実施形態と同様に、酸化剤ガスの酸化剤ガス流路30aにおける圧力損失を低減しつつ、ガス拡散層15における液水の滞留を抑えることが可能な燃料電池セル1を実現することができる。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態について、図32〜図34を参照して説明する。本実施形態では、隣り合う酸化剤ガス流路30aの流路幅、流路高さを同様とし、隣り合う酸化剤ガス流路30aの側壁面322の表面粗さを変更している点が第4実施形態と相違している。
図32に示すように、本実施形態では、隣り合う酸化剤ガス流路30aの流路幅や流路高さを同様としている。すなわち、本実施形態では、隣り合う酸化剤ガス流路30aの流路断面積が同等となっている。
本実施形態の酸化剤ガス流路30aは、隣り合う酸化剤ガス流路30aの圧力が酸化剤ガスの流れる位置によって異なるように、隣り合う酸化剤ガス流路30aの表面粗さが、酸化剤ガスの流れる位置によって異なる大きさとなっている。
図33に示すように、本実施形態の酸化剤ガス流路30aは、酸化剤ガスの流れ方向において、表面粗さの小さい部位Rsと表面粗さの大きい部位Rlとが交互となるように構成されている。さらに、各酸化剤ガス流路30aは、隣り合う酸化剤ガス流路30aの一方が表面粗さの小さい部位Rsとなる位置で、他方が表面粗さの大きい部位Rlとなるように構成されている。なお、表面粗さの大小の比較は、算術平均粗さや、十点平均粗さ等により比較している。
本実施形態の各酸化剤ガス流路30aでは、図34に示すように、隣り合う酸化剤ガス流路30aのうち、酸化剤ガス流路30aにおける表面粗さの大きい部位Rlの圧力が、表面粗さの小さい部位Rsの圧力に比べて低下する。すなわち、本実施形態の各酸化剤ガス流路30aでは、隣り合う酸化剤ガス流路30aの間に圧力差が生ずる構成となっている。
本実施形態では、ガス拡散層15の隔壁部32に対向する部位に滞留する液水が、隣り合う酸化剤ガス流路30aの圧力差により、圧力が低い方の酸化剤ガス流路30a側に押し出される。これにより、ガス拡散層15の隔壁部32に対向する部位に液水が酸化剤ガス流路30aを介して排出される。この結果、ガス拡散層15の隔壁部32に対向する部位にも酸化剤ガスが供給され易くなるので、燃料電池セル1における発電効率が向上する。
その他の構成は、第4実施形態と同様である。本実施形態の燃料電池セル1によれば、第4実施形態と同様に、酸化剤ガスの酸化剤ガス流路30aにおける圧力損失を低減しつつ、ガス拡散層15における液水の滞留を抑えることが可能な燃料電池セル1を実現することができる。
(第7実施形態)
次に、第7実施形態について、図35〜図38を参照して説明する。本実施形態では、酸化剤ガス流路30aにガイド部33を設けると共に、隣り合う酸化剤ガス流路30aの圧力を酸化剤ガスの流れる位置によって異なる構成としている点が上述の実施形態と相違している。
本実施形態では、図35、図36に示すように、本実施形態では、ガイド部33を、一対の側壁面322、323の一方の側壁面322に形成された凹部332で構成している。本実施形態では、隔壁部32の側壁面322に形成した凹部332により、隔壁部32の側壁面322に沿って流れる酸化剤ガスの流れ方向をガス拡散層15における隔壁部32に対向する部位に向かう方向に転向させる構成となっている。なお、本実施形態の凹部332の形状については、第2実施形態と同様であることから説明を省略する。
さらに、本実施形態の酸化剤ガス流路30aは、隣り合う酸化剤ガス流路30aの圧力が酸化剤ガスの流れる位置によって異なるように、隣り合う酸化剤ガス流路30aの流路断面積が、酸化剤ガスの流れる位置によって異なる大きさとしている。
本実施形態では、図37に示すように、隣り合う酸化剤ガス流路30aにおける凹部332の形成位置を変更している。具体的には、本実施形態の酸化剤ガス流路30aは、酸化剤ガスの流れ方向において、狭い流路幅Wsと広い流路幅Wlとが交互となるように構成されている。さらに、各酸化剤ガス流路30aは、隣り合う酸化剤ガス流路30aの一方が狭い流路幅Wsとなる位置で、隣り合う酸化剤ガス流路30aの他方が広い流路幅Wlとなるように構成されている。これにより、本実施形態の各酸化剤ガス流路30aは、隣り合う酸化剤ガス流路30aの流路断面積が酸化剤ガスの流れる位置によって異なる大きさとなっている。
本実施形態の各酸化剤ガス流路30aでは、図38に示すように、隣り合う酸化剤ガス流路30aのうち、狭い流路幅Wsとなる酸化剤ガス流路30aの圧力が、広い流路幅Wlとなる酸化剤ガス流路30aの圧力に比べて低下する。すなわち、本実施形態の各酸化剤ガス流路30aでは、隣り合う酸化剤ガス流路30aの間に圧力差が生ずる構成となっている。
本実施形態の燃料電池セル1では、ガス拡散層15の隔壁部32に対向する部位に滞留する液水が、ガイド部33によってガス拡散層15の隔壁部32に対向する部位付近に流れる酸化剤ガスの圧力により、酸化剤ガス流路30a側に押し出される。
さらに、本実施形態の燃料電池セル1では、ガス拡散層15の隔壁部32に対向する部位に滞留する液水が、隣り合う酸化剤ガス流路30aの圧力差により、圧力が低い方の酸化剤ガス流路30a側に押し出される。
これらにより、ガス拡散層15の隔壁部32に対向する部位に液水が酸化剤ガス流路30aを介して排出される。この結果、ガス拡散層15の隔壁部32に対向する部位にも酸化剤ガスが供給され易くなるので、燃料電池セル1における発電効率が向上する。
その他の構成は、前述の実施形態と同様である。本実施形態の燃料電池セル1によれば、前述の実施形態と同様に、酸化剤ガスの酸化剤ガス流路30aにおける圧力損失を低減しつつ、ガス拡散層15における液水の滞留をより確実に抑えることが可能となる。
ここで、本実施形態では、ガイド部33を第2実施形態で説明した凹部332で構成する例について説明したが、これに限定されない。例えば、ガイド部33を第1実施形態で説明した凸部331で構成したり、第3実施形態で説明した突起部333で構成したりしてもよい。
また、本実施形態では、隣り合う酸化剤ガス流路30aの流路幅を変更することで、隣り合う酸化剤ガス流路30aの流路断面積を酸化剤ガスの流れる位置によって異なる大きさとする例について説明したが、これに限定されない。
例えば、第5実施形態の如く、隣り合う酸化剤ガス流路30aの流路高さを変更することで、隣り合う酸化剤ガス流路30aの流路断面積を酸化剤ガスの流れる位置によって異なる大きさとしてもよい。
また、第6実施形態の如く、隣り合う酸化剤ガス流路30aの表面粗さを変更することで、隣り合う酸化剤ガス流路30aの圧力を酸化剤ガスの流れる位置によって異なる大きさなる構成としてもよい。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述の実施形態に限定されるものではなく、適宜変更が可能である。例えば、以下のように種々変形可能である。
上述の第1〜第3実施形態の如く、ガイド部33を複数の凸部331、凹部332、突起部333で構成することが望ましいが、これに限定されず、ガイド部33を少なくとも1つの凸部331、凹部332、突起部333で構成してもよい。
上述の第1〜第3実施形態では、ガイド部33を凸部331、凹部332、突起部333で構成する例について説明したが、凸部331、凹部332、突起部333のうち、2つ以上を組み合わせてガイド部33を構成してもよい。
上述の第4〜第6実施形態では、隣り合う酸化剤ガス流路30aの流路幅、流路高さ、表面粗さの1つを変更することで、隣り合う酸化剤ガス流路30aの圧力を異なる大きさとなるように構成する例について説明したが、これに限定されない。例えば、隣り合う酸化剤ガス流路30aの流路幅、流路高さ、表面粗さのうち、2つ以上を変更することで、隣り合う酸化剤ガス流路30aの圧力を酸化剤ガスの流れる位置で異なる大きさとなるように構成してもよい。
ここで、酸化剤ガス流路30aには、酸化剤ガスに加えて、発電時に生ずる生成水が流れる。そして、酸化剤ガス流路30aの出口側には、入口側で生ずる生成水が流れ込むことから、酸化剤ガス流路30aでは、入口側に比べて出口側の方が、液水の滞留が生じ易い傾向がある。
このため、例えば、ガイド部33を構成する凸部331、凹部332、突起部333を酸化剤ガス流路30aの出口側に限定して設ける構成としてもよい。これによれば、ガイド部33を設けることに伴う酸化剤ガス流路30aにおける圧力損失を低減することができる。
また、例えば、隣り合う酸化剤ガス流路30aにおける出口側において、流路幅、流路高さ、表面粗さを変更することで、隣り合う酸化剤ガス流路30aにおける出口側の圧力を酸化剤ガスの流れる位置で異なる大きさとなるように構成してもよい。
上述の実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
上述の実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されない。
上述の実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されない。
10 膜電極接合体
11 電解質膜
12 アノード触媒層(アノード)
13 カソード触媒層(カソード)
14、15 ガス拡散層
20、30 セパレータ
30a 酸化剤ガス流路
32 隔壁部
33 ガイド部

Claims (15)

  1. 反応ガスである燃料ガスおよび酸化剤ガスの電気化学反応により電気エネルギを出力する燃料電池セルであって、
    電解質膜(11)の一面にアノード(12)、他面にカソード(13)が接合された接合体の前記アノードの外側および前記カソードの外側それぞれにガス拡散層(14、15)が配置された膜電極接合体(10)と、
    前記ガス拡散層を介して前記膜電極接合体を狭持すると共に、前記ガス拡散層と共に前記反応ガスが流れる複数のガス流路(20a、30a)を形成する一対のセパレータ(20、30)と、を備え、
    前記一対のセパレータのうち、少なくとも一方のセパレータ(30)には、前記複数のガス流路における入口側から出口側に至る前記反応ガスの流れが並列となるように前記複数のガス流路を仕切る隔壁部(32)が設けられており、
    前記一対のセパレータのうち、少なくとも一方のセパレータに形成された前記ガス流路には、前記隔壁部に対向する前記ガス拡散層に前記反応ガスを導くガイド部(33)が設けられている燃料電池セル。
  2. 前記ガイド部は、前記隔壁部に形成され、前記隔壁部の壁面に沿って流れる前記反応ガスの流れ方向を前記ガス拡散層へ向かう方向に転向させる少なくとも1つの凸部(331)を有している請求項1に記載の燃料電池セル。
  3. 前記凸部は、前記ガス流路の延在方向に対して交差すると共に、前記反応ガス流れ下流側に向かうに伴って前記ガス拡散層側に近づく傾斜部(331a)を有する請求項2に記載の燃料電池セル。
  4. 前記ガイド部は、前記隔壁部に形成され、前記隔壁部の壁面に沿って流れる前記反応ガスの流れ方向を前記ガス拡散層へ向かう方向に転向させる少なくとも1つの凹部(332)を有している請求項1ないし3のいずれか1つに記載の燃料電池セル。
  5. 前記凹部は、前記ガス流路の延在方向に対して交差すると共に、前記反応ガス流れ下流側に向かうに伴って前記ガス拡散層側に近づく傾斜部(332a)を有する請求項4に記載の燃料電池セル。
  6. 前記ガイド部は、前記ガス拡散層における前記ガス流路に対向する部位に形成され、前記ガス拡散層における前記ガス流路に対向する部位に沿って流れる前記反応ガスの流れ方向を前記ガス拡散層における前記隔壁部に対向する部位へ向かう方向に転向させる少なくとも1つの突起部(333)を有している請求項1ないし5のいずれか1つに記載の燃料電池セル。
  7. 前記突起部は、前記ガス流路の延在方向に対して交差するように設けられている請求項6に記載の燃料電池セル。
  8. 反応ガスである燃料ガスおよび酸化剤ガスの電気化学反応により電気エネルギを出力する燃料電池セルであって、
    電解質膜(11)の一面にアノード(12)、他面にカソード(13)が接合された接合体の前記アノードの外側および前記カソードの外側それぞれにガス拡散層(14、15)が配置された膜電極接合体(10)と、
    前記ガス拡散層を介して前記膜電極接合体を狭持すると共に、前記ガス拡散層と共に前記反応ガスが流れる複数のガス流路(20a、30a)を形成する一対のセパレータ(20、30)と、を備え、
    前記一対のセパレータのうち、少なくとも一方のセパレータ(30)には、前記複数のガス流路における入口側から出口側に至る前記反応ガスの流れが並列となるように前記複数のガス流路を仕切る隔壁部(32)が設けられており、
    前記一対のセパレータのうち、少なくとも一方のセパレータに形成された前記複数のガス流路は、隣り合う前記ガス流路の圧力が前記反応ガスの流れる位置によって異なるように構成されている燃料電池セル。
  9. 前記一対のセパレータのうち、少なくとも一方のセパレータに形成された前記複数のガス流路は、隣り合う前記ガス流路の圧力が前記反応ガスの流れる位置によって異なるように、前記隣り合うガス流路の流路断面積が、前記反応ガスの流れる位置によって異なる大きさとなっている請求項8に記載の燃料電池セル。
  10. 隣り合う前記隔壁部の間における流路幅は、前記隣り合うガス流路の流路断面積が前記反応ガスの流れる位置によって異なる大きさとなるように、前記反応ガスの流れる位置によって異なる幅に設定されている請求項9に記載の燃料電池セル。
  11. 前記ガス拡散層の厚みは、前記隣り合うガス流路の流路断面積が前記反応ガスの流れる位置によって異なる大きさとなるように、前記反応ガスの流れる位置によって異なる厚みに設定されている請求項9または10に記載の燃料電池セル。
  12. 前記一対のセパレータのうち、少なくとも一方のセパレータに形成された前記複数のガス流路は、前記反応ガスの流れ方向において前記流路断面積が異なるように構成されている請求項9ないし11のいずれか1つに記載の燃料電池セル。
  13. 前記一対のセパレータのうち、少なくとも一方のセパレータに形成された前記複数のガス流路は、隣り合う前記ガス流路の圧力が前記反応ガスの流れる位置によって異なるように、前記隔壁部の表面粗さが前記反応ガスの流れる位置によって異なっている請求項8ないし12のいずれか1つに記載の燃料電池セル。
  14. 前記一対のセパレータのうち、少なくとも一方のセパレータに形成された前記複数のガス流路は、前記反応ガスの流れ方向において前記隔壁部の表面粗さが異なるように構成されている請求項13に記載の燃料電池セル。
  15. 反応ガスである燃料ガスおよび酸化剤ガスの電気化学反応により電気エネルギを出力する燃料電池セルであって、
    電解質膜(11)の一面にアノード(12)、他面にカソード(13)が接合された接合体の前記アノードの外側および前記カソードの外側それぞれにガス拡散層(14、15)が配置された膜電極接合体(10)と、
    前記ガス拡散層を介して前記膜電極接合体を狭持すると共に、前記ガス拡散層と共に前記反応ガスが流れる複数のガス流路を形成する一対のセパレータ(20、30)と、を備え、
    前記一対のセパレータのうち、少なくとも一方のセパレータには、前記複数のガス流路における入口側から出口側に至る前記反応ガスの流れが並列となるように前記複数のガス流路を仕切る隔壁部(32)が設けられており、
    前記一対のセパレータのうち、少なくとも一方のセパレータに形成された前記ガス流路は、前記隔壁部に対向する前記ガス拡散層に前記反応ガスを導くガイド部(33)が設けられ、且つ、隣り合う前記ガス流路の圧力が前記反応ガスの流れる位置によって異なるように構成されている燃料電池セル。
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