JP2017040225A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来よりも排気浄化触媒を速やかに昇温できるとともに、排気浄化触媒に流入する排気の流れを均一化でき、圧損及び熱劣化を低減できる安価な排気浄化装置を提供すること。【解決手段】エンジンから延びる排気管の下流端に接続された排気導入管2と、排気導入管2の下流端に接続され、その上流側端面110から下流側端面111まで延びる複数のセルが多孔質の隔壁で区画形成された柱状のハニカム担体11と、ハニカム担体11に担持された排気浄化触媒とを備え、排気導入管2は、下流側ほど拡径しその下流側端面である排気導入面20が、排気導入管2の上流側端面21における中心軸線X2に対して該上流側端面21に対向する向きに傾斜して設けられ、ハニカム担体11は、その上流側端面110が排気導入管2の排気導入面20に沿って形成されている排気浄化装置1である。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の排気浄化装置に関する。詳しくは、エンジンルーム内で内燃機関の近傍に設けられた排気浄化装置に関する。
従来、エンジンルーム内で内燃機関の近傍に設けられた排気浄化装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この排気浄化装置では、ハニカム担体に担持された排気浄化触媒が内燃機関の近傍に配置される。これにより、内燃機関の始動後において、より高温の排気が流入することで排気浄化触媒の昇温が促進され、早期に活性化できるとされている。
ところで、排気浄化触媒が担持されるハニカム担体は、通常、円柱状である。また、内燃機関の近傍に排気浄化装置を設ける場合には、レイアウトの制約上、排気浄化触媒が担持された円柱状のハニカム担体はその中心軸線を略上下方向に向けた状態で配置される。内燃機関から延びる排気(導入)管は、略水平方向に延びた後に下方に屈曲して排気浄化装置の上端部に接続される。
特開2006−17018号公報
そのため、今後の新たな排ガス規制による排気浄化触媒のさらなる早期活性化の要請に対応するために、排気浄化触媒をより内燃機関に近接させようとしても、従来の排気浄化装置の構成では既にその配置は限界に達しているのが現状である。即ち、排気(導入)管が屈曲しているため、円柱状のハニカム担体を排気(導入)管の屈曲部より上流側に配置することはできない。そこで、排気浄化触媒のさらなる早期活性化のための手段としては、例えば以下の手段が挙げられる。
第1に、排気浄化触媒を内燃機関の排気出口(排気弁)により近接させ、熱容量をより低減する手段が挙げられる。具体的には、排気マニホールドと排気浄化装置を一体化する手段や、排気(導入)管と排気浄化装置の締結を従来のボルト締結からバンド締結に変更し、締結部をコンパクト化する手段が挙げられる。
しかしながら、これらの手段では、近接できる距離が小さく、得られる排気浄化触媒の早期活性化効果は小さい。また、周辺部品を全て設計変更する必要が生じるうえ、排気系部品の組み立て作業やメンテナンス作業に大きな影響があり、コストの増加に繋がる。
第2に、内燃機関と排気浄化装置を接続する排気(導入)管の断熱性・保温性を向上させる手段が挙げられる。具体的には、外側部材と内側部材とを接合して排気(導入)管を2重管構造とする手段や、排気(導入)管に断熱コーティングを施す手段が挙げられる。
しかしながら、これらの手段では、十分な断熱・保温効果を得るためには構成部品の寸法・組立精度等を高める必要があり、実際には十分な断熱・保温効果が得られないことに加え、コストが大幅に増加する。
第3に、排気浄化触媒自体の早期活性性能を向上させる手段が挙げられる。具体的には、排気浄化触媒が担持されるハニカム担体の隔壁をより薄肉化して熱容量を低減させる手段や、排気浄化触媒を構成する白金等の活性金属量を増加させることで低温活性性能を向上させる手段が挙げられる。
しかしながら、これらの手段では、隔壁をより薄肉化させるとハニカム担体の耐久性の低下を招き、活性金属量を増加させると大幅なコストの増加を招く。
第4に、内燃機関から排出される排気の温度を高める手段が挙げられる。具体的には、内燃機関の回転数を高めてより多くの仕事をさせることで、排気温度をより上昇させる手段が挙げられる。
しかしながら、この手段では、燃費が悪化するうえ、熱影響により他の構成部品の耐熱性を向上させる必要が生じる。
従って、他への影響を最小限に抑えつつ、従来よりも排気浄化触媒を早期活性化できる安価な排気浄化装置はこれまで見出されておらず、その開発が求められている。またその開発に際しては、排気浄化触媒に流入する排気の流れの均一化や、圧損及び熱劣化の低減も当然に求められる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、従来よりも排気浄化触媒を早期に活性化できるとともに、排気浄化触媒に流入する排気の流れを均一化でき、圧損及び熱劣化を低減できる安価な内燃機関の排気浄化装置を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明は、エンジンルーム(例えば、後述のエンジンルームE)内で内燃機関(例えば、後述のエンジン)の近傍に設けられ、前記内燃機関の排気を浄化する排気浄化装置(例えば、後述の排気浄化装置1)であって、前記内燃機関から延びる排気管の下流端に接続された排気導入管(例えば、後述の排気導入管2)と、前記排気導入管の下流端に接続され、その上流側端面から下流側端面まで延びて排気の流路となる複数のセルが多孔質の隔壁により区画形成された柱状のハニカム担体(例えば、後述のハニカム担体11)と、前記ハニカム担体に担持された排気浄化触媒と、を備え、前記排気導入管は、下流側に向かうに従い拡径し且つその下流側端面により形成される排気導入面(例えば、後述の排気導入面20)が、当該排気導入管の上流側端面(例えば、後述の上流側端面21)における中心軸線(例えば、後述の中心軸線X1)に対して該上流側端面に対向する向きに傾斜して設けられ、前記ハニカム担体は、その上流側端面(例えば、後述の上流側端面110)が前記排気導入管の排気導入面に沿って形成されている内燃機関の排気浄化装置を提供する。
本発明では、エンジンルーム内で内燃機関の近傍に設けられた排気浄化装置において、排気導入管を下流側に向かうに従い拡径させるとともに、その下流側端面により形成される排気導入面が、該排気導入管の上流側端面における中心軸線に対して該上流側端面に対向する向きに傾斜するように排気導入管を設ける。また、排気浄化触媒が担持されるハニカム担体を、その上流側端面が排気導入管の排気導入面に沿うように設ける。
これにより、排気浄化触媒が担持されるハニカム担体の上流側端面、即ち排気が流入する入口側の端面が、排気導入管の上流側端面における中心軸線に対して傾斜し、排気導入管側に対向して配置される。そのため、従来の排気導入管の屈曲部の位置までハニカム担体を配置できるため、従来よりも排気浄化触媒を内燃機関側に近接させることができ、従来よりも高温の排気を排気浄化触媒に流入させることができる。従って、本発明によれば、ハニカム担体の形状に工夫を凝らすという安価な手段により、従来よりも排気浄化触媒を早期に活性化できる排気浄化装置を提供できる。
また、従来よりもハニカム担体を内燃機関側に近接させることができるため、ハニカム担体の下流側に通常配置される排気浄化フィルタの容量を増大できる。
さらには、後段で詳述するように、本発明によれば、排気浄化触媒に流入する排気の流れを均一化でき、圧損及び熱劣化を低減できる。
前記排気導入管に設けられ、前記ハニカム担体側に向かって延びる検出素子部(例えば、後述の検出素子部920)を有する排気センサ(例えば、後述の温度センサ92)をさらに備えることが好ましい。
この発明では、ハニカム担体側に向かって延びる検出素子部を有する排気センサを、排気導入管に設ける。
上述した通り、ハニカム担体の上流側端面は、排気導入管の上流側端面における中心軸線に対して傾斜し、排気導入管側に対向している。そのため、排気センサの検出素子部を、ハニカム担体側に向かって延びるように設けることができる。これにより、高温の排気が排気センサ締結部に直撃するのを回避でき、排気センサの熱的負荷を抑制してその熱劣化を抑制できる。
本発明によれば、従来よりも排気浄化触媒を速やかに昇温できるとともに、排気浄化触媒に流入する排気の流れを均一化でき、圧損及び熱劣化を低減できる安価な内燃機関の排気浄化装置を提供できる。
本発明の一実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置を示す図である。 従来の内燃機関の排気浄化装置を示す図である。 従来のハニカム担体に高流量の排気が流入したときの流速分布を示す図である。 本実施形態のハニカム担体に高流量の排気が流入したときの流速分布を示す図である。 本実施形態のハニカム担体に低流量の排気が流入したときの流速分布を示す図である。 本実施形態に係るハニカム担体に排気が流入する様子を模式的に示す図である。 従来のハニカム担体に排気が流入する様子を模式的に示す図である。 従来のハニカム担体に排気が流入する様子を模式的に示す図である。 本実施形態に係る排気浄化装置の排気の質量流量と入口圧力との関係を示す図である。 本実施形態に係る排気浄化装置の排気の質量流量とUI値との関係を示す図である。 本実施形態に係る排気浄化装置の製造方法を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係る排気浄化装置1は、エンジンルームE内に配置され、図示しない車両に搭載された内燃機関(以下、「エンジン」という。)の近傍(直下)でその車両前方側に配置される。本実施形態のエンジンは、図示しない各気筒の燃焼室内に燃料を直接噴射するディーゼルエンジンである。
本実施形態に係る排気浄化装置1は、エンジンから延びる図示しない排気管の下流端に設けられた排気導入管2に接続される。
排気導入管2は、排気管の下流端に設けられた図示しないターボチャージャを介して排気管に接続されている。図1に示すように、排気導入管2は、エンジン側に配置されたターボチャージャから、後述する排気浄化装置1の上端に向かって、略水平方向に延びて形成される。
ここで、図2は、従来の内燃機関の排気浄化装置1Aを示す図である。図2において、図1に示す本実施形態の排気浄化装置1と対応する構成については、図1中の符号にAを付して示している。
この図2に示すように、従来の排気浄化装置1Aでは、排気導入管2Aは、エンジン側から略水平方向に延びた後、下方に大きく屈曲している。このように本実施形態の排気導入管2は、従来の排気導入管2Aとはその形状が大きく相違していることが分かる。
図1に戻って、排気導入管2は、下流側に向かうに従い拡径し、後述する排気浄化装置1の上流側端面に接続される。また、排気導入管2の下流側端面により形成される排気導入面20は、排気導入管2の上流側端面21における中心軸線X1に対して傾斜している。この排気導入面20は、後述するようにハニカム担体11の上流側端面110に沿っている。
排気導入管2の上部には、上流側から順に、LAFセンサ91及び温度センサ92が取り付けられている。
LAFセンサ91は、排気導入管2内に挿入された検出素子部910により、排気導入管2内を流通する排気の空燃比を検出する。
温度センサ92は、排気導入管2内に挿入された検出素子部920により、排気導入管2内を流通する排気の温度を検出する。
ここで、図1に示すように、本実施形態の温度センサ92は、その検出素子部920が後述するハニカム担体11側に向かって延びている。この配置構成は、排気導入管2が下流側に向かうに従い拡径するとともに、その下流側端面により形成される排気導入面20が、中心軸線X1に対して上流側端面21に対向する向きに傾斜して配置されているため可能となっている。
一方、図2に示すように、従来の温度センサ92Aでは、その検出素子部920Aは上流のエンジン側に向かって延びている。このように本実施形態では、従来との相違点であるハニカム担体11及び排気導入管2の形状に伴って、温度センサ92の検出素子部920の配置構成が従来と相違している。
図1に戻って、排気浄化装置1は、円筒状であり、その中心軸線X2を略上下方向に向けた状態で、エンジンの車両前方側の側面に沿って配置されている。従って、排気は、排気浄化装置1内を上方から下方に向かって流れ、その過程で排気中のNOx、CO及びHCが浄化されるとともに、排気中の粒子状物質(以下、「PM」という。)が除去される。
図1に示すように、排気浄化装置1は、排気浄化触媒部10と、ディーゼルパティキュレートフィルタ(以下、「DPF」という。)12と、ケース13と、を備える。排気浄化触媒部10及びDPF12は、単一のケース13内に収容され、互いに近接して配置されている。
排気浄化触媒部10は、排気中のNOx、CO及びHCを浄化する。排気浄化触媒部10は、排気浄化触媒が担持されたハニカム担体11により構成され、図示しない保持マットを介してケース13内に格納されている。
ハニカム担体11は、フロースルー型のハニカム担体から構成される。即ち、ハニカム担体11は、その上流側端面110から下流側端面111まで延びて排気の流路となる図示しない複数のセルが、多孔質の隔壁により区画形成されてなるハニカム担体である。
ハニカム担体11の材質としては、コーディエライト、アルミナチタネート又はムライトが挙げられる。ハニカム担体11の形状については、後段で詳述する。
排気浄化触媒としては、酸化触媒やNOx触媒が用いられる。例えば、Pt、Pd及びRhのうち少なくとも一つの貴金属と、ゼオライトと、Baと、Ceと、を含む。この排気浄化触媒により、排気中のNOx、CO及びHCが浄化される。
DPF12は、排気中のPMを捕集する。DPF12は、PM燃焼触媒が担持されたフィルタにより構成され、図示しない保持マットを介してケース13内に格納される。
フィルタは、断面が略真円の円柱状に形成されたウォールフロー型のフィルタである。フィルタの材質としては、炭化ケイ素(SiC)、コーディエライト、アルミナチタネート又はムライトが挙げられる。
PM燃焼触媒は、フィルタの全体に略均一に担持され、これにより、フィルタで捕集されたPMが燃焼除去される。PM燃焼触媒としては、例えば、Agと、Pt及びPdのうち少なくとも一つの貴金属と、を含むものが用いられる。このAg系のPM燃焼触媒は、最も優れたPM酸化能を有するとともに、他のPM燃焼触媒と比べてより低温からPMを酸化浄化できる。
ケース13は、円筒状であり、上述したように排気浄化触媒部10とDPF12を格納する。ケース13は、SUS等の金属で構成される。ケース13は、中心軸線X2に沿って周方向に2分割された2つのケース半体から構成されるクラムシェル方式のケース部材により構成される。ケース13は、これら2つのケース半体を突き合わせ溶接して一体化することで形成される。
次に、図1及び図2を参照して、ハニカム担体11の形状について詳しく説明する。
図1に示すように、ハニカム担体11は、断面が略真円の円柱状に形成されたハニカム担体において、その中心軸線X2方向の一端側の上流側端面110が該中心軸線X2に対して傾斜している形状を有する。そして、この上流側端面110が、排気導入管2の排気導入面20に沿って接するように配置されている。これにより、ハニカム担体11の上流側端面110は、排気導入管2の上流側端面21における中心軸線X1に対して、上流側端面21に対向する向きに傾斜して配置される。
一方、図2に示すように、従来のハニカム担体11Aは円柱状であり、その上流側端面110Aと下流側端面111Aは中心軸線X2Aに対して直交している形状を有する。そして、その上流側端面110Aは、排気導入管2Aの上流側端面21Aにおける中心軸線X1Aに対して略平行に配置される。
このように、本実施形態のハニカム担体11は、その上流側端面110の形状が従来と大きく相違している。
次に、図3〜図5を参照して、本実施形態の排気浄化装置1における排気の流速分布について説明する。
図3は、図2に示した従来のハニカム担体11Aに高流量の排気が流入したときの流速分布を示す図である。図4は、本実施形態のハニカム担体11に高流量の排気が流入したときの流速分布を示す図である。図5は、本実施形態のハニカム担体11に低流量の排気が流入したときの流速分布を示す図である。
ここで、図3〜図5中ではそれぞれ、(a)排気導入管の形状に起因する排気の流速分布と、(b)排気浄化触媒が担持されたハニカム担体の中心軸方向の長さに起因する排気の流速分布と、(c)全体的な排気の流速分布を示している。即ち、各(c)の流速分布は、(a)の流速分布と(b)の流速分布を足し合わせたものである。
図4に示すように、比較的高い排気流量が得られる運転条件下では、排気浄化触媒が担持されたハニカム担体11の上流側に位置する排気導入管2の形状による影響と、ハニカム担体11の中心軸線X2方向の長さが短いことによる影響が相殺される。その結果、排気の流速分布は安定化し、図3に示す従来のハニカム担体11Aと同等の流速分布となっていることが分かる。
また、図5に示すように、排気流量が低流量であるエンジン始動直後では、圧損の低い入口に近い側(エンジン側)に排気は優先的に流れ込む。そのため、入口に近い側の排気流速が大きくなっていることが分かる。ただしこのとき、排気流量は低いため排気浄化性能には影響せず、むしろ排気が優先的に流れ込む入口に近い側の昇温が進んで早期活性化されることで、排気浄化性能が向上する。
次に、図6〜図8を参照して、本実施形態に係る排気浄化装置1の流速分布の安定化、圧損の低減、排気センサ検知性の向上について説明する。
図6は、本実施形態に係るハニカム担体11に排気が流入する様子を模式的に示す図である。図7及び図8は、従来のハニカム担体に排気が流入する様子を模式的に示す図である。
図7に示すような従来の排気浄化装置1Bでは、排気導入管2Bがハニカム担体11Bの近傍で大きく屈曲する構造を有しているため、排気が排気導入管2Bの壁面に衝突して排気の流れが曲げられていることが分かる。この場合には、排気導入管2B内で排気の流速に大きな偏りが発生する。
また、図8に示すような従来の排気浄化装置1Cでは、排気導入管2Cがハニカム担体11C側に向かうに従い下方に傾斜し、屈曲部が無い形状であるため、排気の流れが直にハニカム担体11Cの上流側端面に当たっていることが分かる。この場合には、排気の流速に偏りは発生しないものの、排気導入管2Cの径が途中で徐々に縮径するため、排気の流れ全体が絞られる結果、圧損が高くなり、排気浄化性能が低下する。
これに対して、上述の構成を備える本実施形態の排気浄化装置1では、図6に示すように、エンジンから排出されて排気管を流れる排気の流れが、排気導入管2の壁面による影響を受け難い。即ち、ハニカム担体11では、エンジンから排出されて排気管を流れる排気の流れが直にハニカム担体11の上流側端面110に当たった後、排気の流れが整流されて曲げられ、各セル内に導入される。
従って、本実施形態の排気浄化装置1では、従来の排気浄化装置と比べて、排気の流速に偏りが無く安定化され、均一な排気の流れが確保される結果、圧損が低減されている。また、流れの平均的状態を検知するため排気の流れが均一でないと正確に検知できないLAFセンサ91の検出精度が高い。さらには、本実施形態では排気導入管2内を流れる排気の流れ全体が均一であるため、LAFセンサ91の配置に制限が少なく、レイアウトの設計自由度が高い。
次に、図7及び図8を参照して、本実施形態に係る排気浄化装置1の熱劣化の低減について説明する。
上述したように、図7に示す従来の排気浄化装置1Bでは、排気導入管2Bの屈曲部において排気の偏流が大きい。そのため、高負荷時には、屈曲部近傍の排気浄化触媒の一部が集中的に高温に晒される。すると、最も排気が流入する箇所の排気浄化触媒が熱劣化する結果、排気浄化性能が著しく損なわれる。
これに対して、本実施形態の排気浄化装置1では、上述したように排気の偏りが無いことに加えて、ハニカム担体11の上流側端面が傾斜面となっており従来よりも広い面積で排気を受けるため、排気の熱を分散できる結果、従来よりも熱劣化を抑制できるようになっている。
また、本実施形態の排気浄化装置1では、LAFセンサ91及び温度センサ92に対しても、偏りの無い排気の流れにより、各センサへの熱的負担を最小限に抑えられる。また、上述したように、排気の流れ方向に対して真向かいではなく、斜に構えた向きに各センサを設置できるため、高温の排気の直撃から各センサの締結部を回避できる。
次に、本実施形態に係る排気浄化装置1に対して、所定の運転条件でエンジンを運転して排気を流入させたときの入口圧力(上流側端面110における圧力)とUI値(上流側端面110におけるUI値)について説明する。
ここで、図9は、本実施形態に係る排気浄化装置1の排気の質量流量と入口圧力(上流側端面110における圧力)との関係を示す図である。図10は、本実施形態に係る排気浄化装置1の排気の質量流量とUI値(上流側端面110におけるUI値)との関係を示す図である。
なお、図9及び図10における従来品としては、図2に示した排気浄化装置1Aを用いて測定を実施した。
またここで、UI値とは、流体の流れの均一性の指標として用いられるものであり、下記の数式(1)による計算により求められる。
[数1]

UI=1−Σ{|Vi−Vave|×Si/(2×Vave×S)} ・・・数式(1)

上記数式(1)において、Viは流路断面を分割した各エリアにおける流速(排気濃度)を表し、Vaveは、流路断面全体における平均流速(断面排気濃度)を表す。また、Siは各エリアの面積を表し、Sは流路断面の総面積を表す。
図9に示すように、本実施形態の排気浄化装置1によれば、従来の排気浄化装置1Aと比べて約2.5割圧損を低減できることが確認された。
また、図10に示すように、本実施形態の排気浄化装置1のUI値は、従来の排気浄化装置1Aと同等であることが確認された。なお、UI値としては、0.9以上であれば良好と判断される。
次に、図11を参照して、本実施形態に係る排気浄化装置1の製造方法について説明する。
本実施形態に係る排気浄化装置1は、例えば次のようにして製造される。
先ず、従来と同様に、押出し成形により、所望の長さを有する円柱状のハニカム担体を得る。その後、ハニカム担体の中心軸方向の一端側の端面が、その中心軸線に対して傾斜面となるように、円柱状のハニカム担体をカットする。これにより、円柱状のハニカム担体から、一端側の端面が傾斜面のハニカム担体が2つ得られる。カット後、所定の焼成条件で焼成することにより、本実施形態のハニカム担体11が得られる。
次いで、図11に示すように、円筒状で一端側が傾斜した専用の治具100を準備し、該治具100の傾斜面側の端部でハニカム担体11の傾斜面側の外周端部を固定する。次いで、この状態で、治具100側を排気浄化触媒のスラリー中に浸漬させた後、ハニカム担体11の治具100側とは反対側から吸引ポンプ等により吸引することで、ハニカム担体11の各セル内にスラリーを導入する。吸引後、所定温度で焼成することにより、各セルの隔壁に排気浄化触媒が担持されたハニカム担体11が得られる。
後は従来と同様に、排気浄化触媒が担持されたハニカム担体11とDPF12とをケース13内に格納することにより、本実施形態の排気浄化装置1が製造される。このように、本実施形態に係る排気浄化装置1は、従来の製造方法を改良するだけで製造できるため、製造時間及び材料歩留まり率は従来と同等であり、大きな設備投資も不要である。
本実施形態に係る排気浄化装置1によれば、以下の効果が奏される。
本実施形態では、エンジンルームE内でエンジンの近傍に設けられた排気浄化装置1において、排気導入管2を下流側に向かうに従い拡径させるとともに、その下流側端面により形成される排気導入面20が、該排気導入管2の上流側端面21における中心軸線X1に対して該上流側端面21に対向する向きに傾斜するように排気導入管2を設けた。また、排気浄化触媒が担持されるハニカム担体11を、その上流側端面110が排気導入管2の排気導入面20に沿うように設けた。
これにより、排気浄化触媒が担持されるハニカム担体11の上流側端面110、即ち排気が流入する入口側の端面が、排気導入管2の上流側端面21における中心軸線X1に対して傾斜し、排気導入管2側に対向して配置される。そのため、従来の排気導入管の屈曲部の位置までハニカム担体11を配置できるため、従来よりも排気浄化触媒をエンジン側に近接させることができ、従来よりも高温の排気を排気浄化触媒に流入させることができる。従って、本実施形態によれば、ハニカム担体11の形状に工夫を凝らすという安価な手段により、従来よりも排気浄化触媒を早期に活性化できる排気浄化装置1を提供できる。
また、従来よりもハニカム担体11をエンジン側に近接させることができるため、ハニカム担体11の下流側に通常配置されるDPF12の容量を増大できる。即ち、図1のDPF12の中心軸線X2方向の長さL1は、図2のDPF12Aの中心軸線X2方向の長さL2よりも長く設定されている。
さらには、上述した通り、本実施形態によれば、排気浄化触媒に流入する排気の流れを均一化でき、圧損及び熱劣化を低減できる。
また本実施形態では、ハニカム担体11側に向かって延びる検出素子部920を有する温度センサ92を、排気導入管2に設けた。
上述した通り、ハニカム担体11の上流側端面110は、排気導入管2の上流側端面21における中心軸線X1に対して傾斜し、排気導入管2側に対向している。そのため、温度センサ92の検出素子部920を、ハニカム担体11側に向かって延びるように設けることができる。これにより、高温の排気が温度センサ92の締結部に直撃するのを回避でき、温度センサ92の熱的負荷を抑制してその熱劣化を抑制できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良は本発明に含まれる。
1…排気浄化装置
2…排気導入管
11…ハニカム担体
20…排気導入面
21…排気導入管の上流側端面
92…温度センサ(排気センサ)
110…ハニカム担体の上流側端面
111…ハニカム担体の下流側端面
920…検出素子部
E…エンジンルーム
X1…排気導入管の上流側端面における中心軸線

Claims (2)

  1. エンジンルーム内で内燃機関の近傍に設けられ、前記内燃機関の排気を浄化する排気浄化装置であって、
    前記内燃機関から延びる排気管の下流端に接続された排気導入管と、
    前記排気導入管の下流端に接続され、その上流側端面から下流側端面まで延びて排気の流路となる複数のセルが多孔質の隔壁により区画形成された柱状のハニカム担体と、
    前記ハニカム担体に担持された排気浄化触媒と、を備え、
    前記排気導入管は、下流側に向かうに従い拡径し且つその下流側端面により形成される排気導入面が、当該排気導入管の上流側端面における中心軸線に対して該上流側端面に対向する向きに傾斜して設けられ、
    前記ハニカム担体は、その上流側端面が前記排気導入管の排気導入面に沿って形成されている内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記排気導入管に設けられ、前記ハニカム担体側に向かって延びる検出素子部を有する排気センサをさらに備える請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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