JP2023060392A - 排ガス浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い排ガス浄化作用を奏する排ガス浄化装置を提供する。【解決手段】排ガス浄化装置1は内燃機関の排ガス流路100に設けられ、ハニカム構造を有する第1の基材に触媒が担持された第1のハニカム触媒10と、ハニカム構造を有する第2の基材に触媒が担持された第2のハニカム触媒20とを備える。第1のハニカム触媒と第2のハニカム触媒は、排ガス流路における排ガス流通方向Xに沿って配列しており、第1のハニカム触媒が第2のハニカム触媒よりも上流側X1に位置している。第1の基材及び第2の基材のうち、少なくとも第1の基材はセリア-ジルコニア固溶体を主成分として含む。そして、排ガス浄化装置は、排ガス流路に設けられた状態において、第1のハニカム触媒よりも下流域における圧損が、第1のハニカム触媒における圧損よりも高くなるように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、排ガス浄化装置に関する。
自動車等の内燃機関の排ガス浄化装置として、浄化作用を有する触媒を基材に担持させた触媒担持構造を有するものが広く使用されている。近年、排ガス規制の厳格化に伴って、排ガス浄化用の触媒の早期活性化が要求されているが、上記触媒担持構造においては触媒を担持する基材が浄化作用に実質的に関与しておらず、全体として熱容量が大きくなり触媒の早期活性化が阻害されている。さらに、触媒作用を高めるために触媒とともに助触媒を基材に担持させることも行われている。しかしながら、通常、助触媒及び触媒は500℃程度の比較的低温の状態で担持されるため、1000℃程度の高温の排気環境においては助触媒及び触媒が凝集して触媒の表面積が減少して浄化作用が低下することから助触媒及び触媒の担持量を予め多くしておく必要があり、コスト高である。また、排ガスと触媒との接触面積を大きくするために、基材は例えば複数のセルを有するハニカム状とすることができる。しかしながら、セル壁の表面に助触媒及び触媒が担持された状態であるため、セルの目詰まりにより圧損が上昇しやすく、浄化作用が低下しやすい。
かかる触媒担持構造の問題を解消すべく、特許文献1には、助触媒であるセリア-ジルコニア固溶体を主原料として含むハニカム構造を有する基材に触媒を担持したハニカム触媒を用いた構成が開示されている。当該ハニカム触媒では、基材自身が助触媒を主原料として含むため、触媒作用に実質的に関与しない骨格を用いる必要がないとともに、従来のコージェライトなどに比べて軽量である。そのため、全体として熱容量を低減でき早期活性化を促すことができる。また、基材は助触媒を1100℃程度の高温で焼成した後、低温で触媒を当該基材に担持しているため、高温の排気環境においても助触媒の凝集が抑制されるとともに、これに伴って触媒の凝集も低減される。そのため、触媒の表面積の減少が抑制されて浄化作用の低下が防止される。また、助触媒及び触媒を担持させる場合に比べて、基材表面に助触媒を担持させる必要がないため、圧損の上昇が抑制されて浄化作用の低下が防止される。
特開2019-84482号公報
しかしながら、助触媒であるセリア-ジルコニア固溶体を主原料として含む基材は、上述の通り、焼成温度が比較的高いため、基材の比表面積(SSA)が比較的小さい。その結果、排ガスと助触媒及び触媒との接触面積が小さくなるため、高い浄化作用を奏するには改善に余地がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたもので、高い排ガス浄化作用を奏することができる排ガス浄化装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、内燃機関の排ガス流路(100)に設けられる排ガス浄化装置(1)であって、
ハニカム構造を有する第1の基材(11)に触媒が担持されてなる第1のハニカム触媒(10)と、
ハニカム構造を有する第2の基材(21)に触媒が担持されてなる第2のハニカム触媒(20)と、を備え、
上記第1のハニカム触媒と上記第2のハニカム触媒は、上記排ガス流路における排ガス流通方向に沿って配列しているとともに、上記第1のハニカム触媒が上記第2のハニカム触媒よりも上流側に位置しており、
上記第1の基材及び上記第2の基材のうち、少なくとも上記第1の基材は、セリア-ジルコニア固溶体を主原料として含み、
上記排ガス流路に設けられた状態において、上記第1のハニカム触媒よりも下流域における圧損が、上記第1のハニカム触媒における圧損よりも高くなるように構成されている、排ガス浄化装置にある。
上記排ガス浄化装置においては、第1のハニカム触媒と第2のハニカム触媒とを備え、第1の基材及び第2の基材のうち、少なくとも第1の基材はセリア-ジルコニア固溶体を主原料として含む。そして、ガス流路に設けられた状態において、第1のハニカム触媒よりも下流域における圧損が、第1のハニカム触媒における圧損よりも高くなるように構成されている。これにより、排ガス浄化装置を通過する排ガスが第1のハニカム触媒及び第2のハニカム触媒に滞在する時間を長くすることができるため、触媒反応時間を長く確保して排ガスと触媒との接触頻度を高めことができる。その結果、第1の基材において、セリア-ジルコニア固溶体の高温焼成に起因して比表面積が低下しても、触媒反応時間及び接触頻度の増加により浄化作用の低下が抑制されて、高い浄化作用を奏することができる。
以上のごとく、上記態様によれば、高い排ガス浄化作用を奏することができる排ガス浄化装置を提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、排ガス浄化装置の構成を示す概念断面図。 実施形態1における、第1のハニカム触媒及び第2のハニカム触媒の構成を示す概念図。 図1における、III-III線位置断面の一部拡大図。 確認試験2の試験結果を示す図。 確認試験3の試験結果を示す図。 確認試験4の試験結果を示す図。 確認試験5の試験結果を示す図。
(実施形態1)
上記排ガス浄化装置の実施形態について、図1~図7を用いて説明する。
本実施形態の排ガス浄化装置1は、図1に示すように、内燃機関の排ガス流路100に設けられる。そして、排ガス浄化装置1は、第1のハニカム触媒10と、第2のハニカム触媒20とを備える。
図2に示すように、第1のハニカム触媒10は、ハニカム構造を有する第1の基材11に触媒が担持されてなる。
また、第2のハニカム触媒20は、ハニカム構造を有する第2の基材21に触媒が担持されてなる。
図1に示すように、第1のハニカム触媒10と第2のハニカム触媒20は、排ガス流路100における排ガス流通方向Xに沿って配列しているとともに、第1のハニカム触媒10が第2のハニカム触媒20よりも上流側X1に位置している。
そして、第1の基材11及び第2の基材21のうち、少なくとも第1の基材11はセリア-ジルコニア固溶体を主成分として含む。
排ガス浄化装置1は、排ガス流路100に設けられた状態において、第1のハニカム触媒10よりも下流域における圧損が、第1のハニカム触媒10における圧損よりも高くなるように構成されている。
以下、本実施形態の排ガス浄化装置1について、詳述する。
図1に示すように、排ガス浄化装置1は金属製のケーシング30を有する。ケーシング30内に、第1のハニカム触媒10及び第2のハニカム触媒20が保持されている。ケーシング30の第1端部31は開口しており、排ガス流路100の上流側X1に接続されている。ケーシング30の第2端部32は開口しており、排ガス流路100の下側X2に接続されている。これにより、排ガスF1が排ガス浄化装置1に流入し、浄化されて排ガスF2として排出される。
図2に示す第1のハニカム触媒10を構成する第1の基材11はセリア-ジルコニア固溶体を主原料として含む。セリア-ジルコニア固溶体は、助触媒として機能する。助触媒とは、自分単独では触媒作用をもたらせないが、所定の触媒における触媒反応を補助する作用をもたらすものをいう。例えば、第1の基材11は、はセリア-ジルコニア固溶体を主成分とする原料粒子と、該原料粒子同士を接合する無機バインダを含む材料とから構成することができる。また、第1の基材11は、貴金属を含んでいてもよい。当該貴金属としては、触媒作用をもたらす金、銀、銅、白金、パラジウム、ロジウムなどを採用することができる。無機バインダとしては、γ-アルミナ、θ-アルミナ、α-アルミナなどの他に公知のものを採用することができる。中でも無機バインダとして、γ-アルミナを採用することが好ましい。γ-アルミナは立方晶系の結晶構造を有して比表面積が高いため、触媒作用の向上に寄与する。一方、無機バインダとしてγ-アルミナ、θ-アルミナ、α-アルミナのうちのいずれかまたは全てを共存させてもよい。これにより、第1の基材11の製造工程において、より高い焼成温度で第1の基材11を焼結させることができ、高温となる排ガス流通において第1のハニカム触媒10のハニカム構造を維持しやすくなる。本実施形態では、第1の基材11は無機バインダとしてのγ-アルミナとセリア-ジルコニア固溶体とからなるACZ基材とした。
図2に示すように、第1の基材11はハニカム構造を有している。ハニカム構造とは、排ガスの流路となる複数のセル12を区画形成する多孔質のセル壁11aと、セル壁11aの最外周に位置する外周壁11bとを有する構造である。本実施形態では、各セル12における排ガス流通方向Xの両端部は目封じされずに開放されており、各セル12は排ガス流通方向Xにおいて連通している。排ガス流通方向Xに直交する断面におけるセル12の形状は特に限定されず、図2に示すように四角形としたり、これに替えて六角形としたりすることができる。
第1のハニカム触媒10の気孔率、セル壁厚、セル密度は適宜設定することができる。当該セル壁厚は、例えば1.5~12milとすることができ、好ましくは1.5~3.5milとすることができる。また、当該セル密度は、例えば200~1200cpsiとすることができ、好ましくは600~1200cpsiとすることができる。
図2に示すように、第1のハニカム触媒10の外形は円柱形をなしている。第1のハニカム触媒10は、高さ方向が排ガス流通方向Xに一致するように配されて、第1のハニカム触媒10の排ガス流通方向Xの両端面の中心を通る仮想線である第1の中心軸10aが排ガス流通方向Xと平行となっている。
第1の基材11には、図示しない触媒が担持されている。本実施形態では、触媒としてPt、Pd、Rhを含む三元触媒を採用している。第1の基材11に触媒とともにさらに助触媒を担持させてもよい。
図2に示すように、第2のハニカム触媒20は、ハニカム構造を有する第2の基材21に、図示しない触媒が担持されてなる。本実施形態では、第2の基材21は、第1の基材11と同様のハニカム構造を有しており、多孔質のセル壁21aとセル壁の最外周に位置する外周壁21bとを有している。そして、第2の基材21の材質は限定されず、第1の基材11と同様に助触媒を主原料として含むこととすることもできるし、コージェライトなどの従来構成と同様とすることもできる。また、第2の基材21におけるセル形状も第1の基材と同様としてもよいし、互いに異なる形状とすることもできる。第2のハニカム触媒20の気孔率、セル壁厚、セル密度も第1のハニカム触媒10の場合と同様と適宜設定することができる。第2のハニカム触媒20における第2の基材21に担持される触媒も第1のハニカム触媒10の場合と同様とすることができる。また、第2のハニカム触媒20の外形も第1のハニカム触媒10の場合と同様にすることができ、第2のハニカム触媒20の両端面の中心を通る仮想線である中心軸20aも排ガス流通方向Xと平行となっている。
そして、図1に示すように、第1のハニカム触媒10における第1の中心軸10aと、第2のハニカム触媒20における第2の中心軸20aとは互いに異なる仮想線上に位置させてもよいし、図示しないが、両者を同一直線上に位置させてもよい。なお、第1の中心軸10aと第2の中心軸20aとの最短距離、すなわち、軸ズレ量D0は特に限定されない。
なお、図1に示す第1のハニカム触媒10における排ガス流通方向Xの長さL1と、第2のハニカム触媒20における排ガス流通方向Xの長さL2は限定されないが、L1とL2とを合わせた全長L1+L2は、例えば、80~120mmとすることができる。L1とL2の長さは同じであってもよいし、互いに異なっていてもよい。また、排ガス流通方向Xにおける第1のハニカム触媒10と第2のハニカム触媒20との間隔は特に限定されない。
排ガス浄化装置1は、図1に示すように、排ガス流路100に配置して、排ガスを流通させたときの第1のハニカム触媒10における圧損よりも、第1のハニカム触媒10よりも下流における圧損が高くなるように構成されている。第1のハニカム触媒10における圧損と第1のハニカム触媒10よりも下流における圧損との差である圧損差は限定されず、適宜設定することができる。当該圧損差は、第1のハニカム触媒10及び第2のハニカム触媒20におけるセル壁厚の差、セル密度の差、セル形状及び軸ズレ量D0の少なくとも一つを適宜設定することにより形成することができる。第1のハニカム触媒10及び第2のハニカム触媒20におけるセル壁厚の差は、例えば2.0mil以下とすることができる。また、第1のハニカム触媒10及び第2のハニカム触媒20におけるセル密度の差は例えば、600cpsi以下とすることができる。なお、第1のハニカム触媒10と第2のハニカム触媒20との間や、第2のハニカム触媒20の下流側X2に、排ガスの流れを阻害する部材を設けることにより、第1のハニカム触媒10よりも下流における圧損が高くなるようにしてもよい。
(確認試験1)
次に、排ガス浄化装置1における比表面積、気孔率、セル壁厚、セル密度、セル形状及び圧損とHC浄化率との関係について確認試験1を行った。
確認試験1では、下記の表1に示す試験例1~8及び比較例1~10を用いた。
まず、試験例1として、実施形態1の排ガス浄化装置1における第1のハニカム触媒10について、表1に示すように、第1の基材11をACZ基材とし、比表面積は40m/g、気孔率は60%、セル壁厚は3.5mil、セル密度は600cpsi、セル形状は四角形とした。第2のハニカム触媒20は第1のハニカム触媒10と同一の構成とした。そして、第1の中心軸10aと第2の中心軸20aとの軸ズレ量D0を0.5mmとした。なお、第1のハニカム触媒10の長さL1及び第2のハニカム触媒20の長さL2はともに、52.5mmとし、合計長さL1+L2を105mmとした。
Figure 2023060392000002
また、試験例2~9については、下記の通りとした。
試験例2として、第1のハニカム触媒10のセル壁厚を1.0milとし、その他の構成を試験例1と同様とした。
試験例3として、第1のハニカム触媒10のセル形状は六角形とし、その他の構成を試験例1と同様とした。
試験例4として、軸ズレ量D0を1.0mmとし、その他の構成を試験例1と同様とした。
試験例5として、軸ズレ量D0を2.0mmとし、その他の構成を試験例1と同様とした。
試験例6として、軸ズレ量D0を0mm、すなわち、第1の中心軸10aと第2の中心軸20aとが同一仮想線上に位置するものとし、第2のハニカム触媒20のセル壁厚を4.0milとし、その他の構成を試験例1と同様とした。
試験例7として、試験例6と同様に軸ズレ量D0を0mmとし、第2のハニカム触媒20のセル壁厚を4.5milとし、その他の構成を試験例1と同様とした。
試験例8として、第2のハニカム触媒20における第2の基材21の主成分を従来構成であるコージェライトとした。これに伴って、第2のハニカム触媒20における比表面積は80m/g、気孔率は35%となった。その他の構成は、試験例1の場合と同様とした。
試験例9として、第1のハニカム触媒10のセル密度を800cpsiとし、第2のハニカム触媒20のセル密度を795cpsiとした。これにより、第1のハニカム触媒10のセル密度から第2のハニカム触媒20のセル密度を差し引いた値である「セル密度の差」を5cpsiとした。その他の構成は、試験例1の場合と同様とした。
次に、比較例1として、ハニカム触媒として、第1のハニカム触媒10と同一の構成であって、長さが105mmのハニカム触媒を用い、第2のハニカム触媒20を有しない構成として、その他の構成を試験例1と同様とした。なお、当該ハニカム触媒の長さは、試験例1における1のハニカム触媒10と第2のハニカム触媒20の合計長さL1+L2と同一の長さである。
比較例2~7は以下の通りとした。
比較例2として、第1のハニカム触媒10のセル壁厚を12.0milとし、その他の構成を試験例1と同様とした。
比較例3として、第1のハニカム触媒10のセル壁厚を15.0milとし、その他の構成を試験例1と同様とした。
比較例4として、第1のハニカム触媒10のセル密度を1500cpsiとし、その他の構成を試験例1と同様とした。
比較例5として、軸ズレ量D0を0.0mm、すなわち、第1の中心軸10aと第2の中心軸20aとが同一仮想線上に位置するものとし、第2のハニカム触媒20のセル壁厚を4.0milとし、その他の構成を試験例1と同様とした。
比較例6として、試験例1の第1のハニカム触媒10及び第2のハニカム触媒20に替えて、従来構成であるコージェライトを主成分として含む基材を有するハニカム触媒を用いた。これに伴って、両ハニカム触媒における比表面積は80m/g、気孔率は35%となった。その他の構成は、試験例1の場合と同様とした。
比較例7として、比較例6の構成において、軸ズレ量D0を0mmとし、その他の構成を比較例6と同様とした。
確認試験1における試験条件は、2.5Lガソリン直噴車両において、シャシダイナモによる試験として、排ガス温度650℃、Ga35g/s、車速80mile/hrとした。上流側に位置する第1のハニカム触媒10の圧損は、排ガス浄化装置1に差圧センサを取り付けて、第1のハニカム触媒10の前後の差圧を圧損として検出した。また、第1のハニカム触媒10より下流の圧損は、図1に示す排ガス浄化装置1に流入する排ガスF1と排ガス浄化装置1から排出された排ガスF2との差圧であるトータル圧損から第1のハニカム触媒10の圧損を差し引いた値として算出した。HC浄化率は、排ガス浄化装置1に流入する排ガスF1におけるHC(炭化水素)の濃度に対する、排ガス浄化装置1から排出された排ガスF2におけるHCの濃度の低下率として算出した。なお、前処理として、各試験例及び各比較例において、所定温度の排ガスで50時間の耐久処理を行った。
各試験例及び各比較例における圧損及びHC浄化率については以下に詳述する。
表1に示すように、試験例1では、第1のハニカム触媒10と第2のハニカム触媒20とは互いに同一の構成であるが、軸ズレ量D0が0.5mmとなっており、第1のハニカム触媒10より下流の圧損が、第1のハニカム触媒10の圧損よりも高くなっていた。そして、試験例1では、表1に示すように、HC浄化率が97.5%となっていた。一方、ACZ基材を用いて軸ズレ量D0を0mmとした比較例5では圧損差がなく、HC浄化率が96.54%であった。これにより、試験例1では軸ズレ量D0を0.5mmとすることで、より高い浄化作用が得られることが示された。
これは、次のように推察できる。すなわち、第1のハニカム触媒10の中心軸10aと第2のハニカム触媒20の中心軸20aとが異なる仮想線上に位置することにより、排ガス流れ方向Xにおいて、互いのセルが一直線上に並びにくくなる。これにより、図3に示すように、排ガス流通方向Xにおいて上流側X1から下流側X2を見たとき、第1のハニカム触媒10のセル12の中に、第2のハニカム触媒20のセル壁21aが位置することとなる。その結果、第1のハニカム触媒10を通過して第2のハニカム触媒20に到達した排ガスが、第2のハニカム触媒20の上流側端面においてセル壁21aに衝突しやすくなり、第1のハニカム触媒10と第2のハニカム触媒20との間で排ガスの滞留が生じて、第1のハニカム触媒10より下流の圧損が高まり、排ガスと触媒との接触頻度が高くなったものと推察できる。
さらに、比較例6では、HC浄化率が86.35%となっており、試験例1よりも低い値であった。これにより、試験例1において、第1のハニカム触媒10及び第2のハニカム触媒20においてACZ基材を用いることにより、従来構成の基材を用いる場合に比べて、十分高い浄化作用が得られることが示された。これは、第1のハニカム触媒10及び第2のハニカム触媒20の基材11、21がACZ基材であることにより軽量化が図られたため、触媒の早期活性化が図られたものと推察される。
試験例2では、表1に示すように、HC浄化率が96.66%となっており、試験例1の場合と同様に、比較例5、6よりも高いHC浄化率であった。これにより、軸ズレ量D0を0.5mmにすることに加えて、第1のハニカム触媒10のセル壁厚を1.5milとしても十分高い浄化作用が得られることが示された。
試験例3では、表1に示すように、HC浄化率が97.37%となっており、試験例1の場合と同様に、比較例5、6よりも高いHC浄化率が得られた。これにより、軸ズレ量D0を0.5mmにすることに加えて、第1のハニカム触媒10のセル形状を六角としても十分高い浄化作用が得られることが示された。
試験例4では、表1に示すように、HC浄化率が98.47%となっており、試験例1よりも高いHC浄化率が得られた。これにより、軸ズレ量D0を1.0mmにすることでより高い浄化作用が得られることが示された。これは、軸ズレ量D0を大きくすることで、第1のハニカム触媒10を通過して第2のハニカム触媒20に到達した排ガスが、第2のハニカム触媒20の上流側端面においてセル壁部分に一層衝突しやすくなり、第1のハニカム触媒10と第2のハニカム触媒20との間で排ガスの滞留がより多く生じて、排ガスと触媒との接触頻度が一層高くなったものと推察できる。
試験例5では、表1に示すように、HC浄化率が99.43%となっており、試験例1及び試験例4よりもさらに高いHC浄化率が得られた。これにより、軸ズレ量D0を2.0mmにすることでさらに高い浄化作用が得られることが示された。この場合も、第1のハニカム触媒10と第2のハニカム触媒20との間で排ガスの滞留がさらに多く生じて、排ガスと触媒との接触頻度が一層高くなったものと推察できる。
試験例6では、表1に示すように、HC浄化率が99.26%となっており、試験例1の場合と同様に、比較例5、6よりも高いHC浄化率であった。これにより、軸ズレ量D0は0mmの状態でも、第2のハニカム触媒20のセル壁厚を4.0mmとして、第1のハニカム触媒10とのセル壁厚の差を0.5mmとすることで、十分高い浄化作用が得られることが示された。これは、第1のハニカム触媒10のセル壁厚と第2のハニカム触媒20のセル壁厚とが互いに異なることにより、第1のハニカム触媒10を通過して第2のハニカム触媒20に到達した排ガスが、第2のハニカム触媒20の上流側端面においてセル壁部分に衝突しやすくなり、第1のハニカム触媒10と第2のハニカム触媒20との間で排ガスの滞留が生じて、排ガスと触媒との接触頻度が高くなったものと推察できる。
試験例7では、表1に示すように、HC浄化率が99.38%となっており、試験例6の場合よりもさらに高いHC浄化率であった。これにより、第2のハニカム触媒20のセル壁厚を4.5mmとし、第1のハニカム触媒10とのセル壁厚の差を1.0mmとして、セル壁厚の差をさらに大きくすることで、一層高い浄化作用が得られることが示された。この場合も、第1のハニカム触媒10と第2のハニカム触媒20との間で排ガスの滞留がさらに多く生じて、排ガスと触媒との接触頻度が一層高くなったものと推察できる。
試験例8では、表1に示すように、HC浄化率が97.02%となっており、試験例1の場合と同様に、比較例5、6よりも高いHC浄化率であった。これにより、軸ズレ量D0を0.5mmにすることで、第2のハニカム触媒20の基材を従来基材としても十分高い浄化作用が得られることが示された。
試験例9では、表1に示すように、HC浄化率が99.80%となっており、試験例1の場合と同様に、比較例5、6よりも高いHC浄化率であった。これにより、第1のハニカム触媒10と第2のハニカム触媒20との間でセル密度差を設けることで、十分高い浄化作用が得られることが示された。
一方、比較例1では、HC浄化率が86.76%となっており、試験例1のように2つのハニカム触媒10、20をタンデム配置する場合に比べて、単一のハニカム触媒を用いた場合は、HC浄化率は向上しないことが示された。これは、試験例1では、タンデム配置された2つのハニカム触媒10、20の間の空間で排ガスの滞留が生じるが、比較例1ではこのような滞留が生じないため、排ガスと触媒との接触頻度が十分に得られなかったことに起因すると推察される。
比較例2では、HC浄化率が59.00%となっており、第1のハニカム触媒10のセル壁厚を12.0mmと厚くして、第2のハニカム触媒20のセル壁厚を試験例1と同様に3.5mmとし、セル壁厚の差を8.50mmと大きくした場合は、HC浄化率が低下することが示された。これは、第1のハニカム触媒10においてセル壁厚を大きくしたことにより質量が増して、第1のハニカム触媒10の熱容量が増加したことにより、触媒の早期活性化が阻害されたことに起因すると推察される。
比較例3では、HC浄化率が19.84%となっており、第1のハニカム触媒10のセル壁厚を15.0mmとさらに厚くした場合は、HC浄化率がさらに低下することが示された。これは、第1のハニカム触媒10の熱容量がさらに増加したことにより、触媒の早期活性化がさらに阻害されたことに起因すると推察される。
比較例4では、HC浄化率が93.42%となっており、第1のハニカム触媒10のセル密度を1500cpsiとし、第1のハニカム触媒10のセル密度と第2のハニカム触媒20のセル密度との差を900cpsiとした場合は、HC浄化率が低下することが示された。これは、第1のハニカム触媒10において、セル密度が1500cpsiとなることにより、第1のハニカム触媒10の質量が大きくなって早期活性化が阻害されたことに起因すると推察される。
(確認試験2)
次に、第1のハニカム触媒10のセル壁厚と第2のハニカム触媒20のセル壁厚の差についての確認試験2を行った。
確認試験2では、実施形態1の排ガス浄化装置1における第1のハニカム触媒10及び第2のハニカム触媒20について、基材11、21をACZ基材とし、比表面積は40m/g、気孔率は60%、セル密度は600cpsi、セル形状は四角形とし、長さL1、L2はともに52.5mmとした。そして、第2のハニカム触媒20のセル壁厚を3.5milに固定した上で、第1のハニカム触媒10のセル壁厚を変更した。そして、第1のハニカム触媒10のセル壁厚から第2のハニカム触媒20のセル壁厚を差し引いた値を「セル壁厚の差」として算出し、確認試験1と同様にHC浄化率を算出した。
図4に示すように、セル壁厚の差が0.0milよりも大きい場合、すなわち、第1のハニカム触媒10のセル壁厚が第2のハニカム触媒20のセル壁厚よりも大きい場合は、HC浄化率が低下していた。これは、第1のハニカム触媒10においてセル壁厚を大きくしたことにより質量が増して、第1のハニカム触媒10の熱容量が増加したことにより、触媒の早期活性化が阻害されたことに起因すると推察される。一方、セル壁厚の差が-2.0milより小さい場合も、HC浄化率が低下していた。これは、第1のハニカム触媒10においてセル壁厚を小さくしたことにより第1の基材11を構成する助触媒が少なくなり触媒活性が低下したことに起因すると推察される。以上のように、当該確認試験2によって第1のハニカム触媒10のセル壁厚と第2のハニカム触媒20のセル壁厚の差は-2.0mil以上0.0mil以下とすることが好ましいことが示された。これは、換言すれば、第1のハニカム触媒10のセル壁厚は、第2のハニカム触媒20のセル壁厚よりも薄いか同じであって、第1のハニカム触媒10のセル壁厚と第2のハニカム触媒20のセル壁厚との差の絶対値が2.0mil以下であることが好ましいことが示された。
(確認試験3)
次に、第1のハニカム触媒10のセル壁厚についての確認試験3を行った。
確認試験3では、確認試験2と同様の条件で第1のハニカム触媒10のセル壁厚を変更して、HC浄化率を算出した。
図5に示すように、第1のハニカム触媒10のセル壁厚が3.5milよりも大きい場合は、HC浄化率が大きく低下していた。これは、第1のハニカム触媒10においてセル壁厚を大きくしたことにより質量が増して、第1のハニカム触媒10の熱容量が増加したことにより、触媒の早期活性化が阻害されたことに起因すると推察される。また、第1のハニカム触媒10のセル壁厚が1.5milより小さい場合も、HC浄化率が低下していた。これは、第1のハニカム触媒10においてセル壁厚を小さくしたことにより第1の基材11を構成する助触媒が少なくなり触媒活性が低下したことに起因すると推察される。以上から、当該確認試験3によって第1のハニカム触媒10のセル壁厚は1.5~3.5milとすることが好ましいことが示された。また、
(確認試験4)
次に、第1のハニカム触媒10のセル密度と第2のハニカム触媒20のセル密度の差についての確認試験4を行った。
確認試験4では、実施形態1の排ガス浄化装置1における第1のハニカム触媒10及び第2のハニカム触媒20について、基材11、21をACZ基材とし、比表面積は40m/g、気孔率は60%、セル壁厚は3.5mil、セル形状は四角形とし、長さL1、L2はともに52.5mmとした。そして、第2のハニカム触媒20のセル密度を600cpsiに固定した上で、第1のハニカム触媒10のセル密度を変更した。そして、第1のハニカム触媒10のセル密度から第2のハニカム触媒20のセル密度を差し引いた値を「セル密度の差」として算出し、確認試験1と同様にHC浄化率を算出した。
図6に示すように、セル密度の差が0cpsiよりも小さい場合、すなわち、第1のハニカム触媒10のセル密度が第2のハニカム触媒20のセル密度よりも大きい場合は、HC浄化率が低下していた。これは、第1のハニカム触媒10においてセル壁厚を小さくしたことにより第1の基材11を構成する助触媒が少なくなり触媒活性が低下したことに起因すると推察される。なお、当該条件下においてセル密度の差が600cpsiよりも大きい場合の結果は取得していないが、セル密度の差が600cpsiよりも大きくなると、セルの数が多くなり、押し出し成型する際にセルの形状を維持することが困難となるため、HC浄化率が低下することが想定される。以上のように、当該確認試験4によって第1のハニカム触媒10のセル密度と第2のハニカム触媒20のセル密度の差は、0~600cpsiとすることが好ましいことが示された。
(確認試験5)
次に、第1のハニカム触媒10のセル密度についての確認試験5を行った。
確認試験5では、確認試験4と同様の条件で第1のハニカム触媒10のセル密度を変更して、HC浄化率を算出した。
図7に示すように、第1のハニカム触媒10のセル密度が600cpsiよりも小さい場合は、HC浄化率が低下していた。これは、第1のハニカム触媒10においてセル密度を小さくしたことにより質量が増して、第1のハニカム触媒10の熱容量が増加したことにより、触媒の早期活性化が阻害されたことに起因すると推察される。なお、第1のハニカム触媒10のセル密度が1200cpsiよりも大きい場合の結果は取得していないが、第1のハニカム触媒10のセル密度が1200cpsiよりも大きくなると、セルの数が多くなり、押し出し成型する際にセルの形状を維持することが困難となるため、HC浄化率が低下することが想定される。以上から、当該確認試験5によって第1のハニカム触媒10のセル密度は600~1200cpsiとすることが好ましいことが示された。
次に、本実施形態の排ガス浄化装置1における作用効果について、詳述する。
本実施形態1の排ガス浄化装置1によれば、第1のハニカム触媒10と第2のハニカム触媒20とを備え、第1の基材11及び第2の基材21のうち、少なくとも第1の基材11はセリア-ジルコニア固溶体を主原料として含む。そして、ガス流路に設けられた状態において、第1のハニカム触媒10よりも下流域X2における圧損が、第1のハニカム触媒10における圧損よりも高くなるように構成されている。これにより、排ガス浄化装置1を通過する排ガスが第1のハニカム触媒10及び第2のハニカム触媒20に滞在する時間を長くすることができるため、触媒反応時間を長く確保して排ガスと触媒との接触頻度を高めことができる。その結果、第1の基材11において、セリア-ジルコニア固溶体の高温焼成に起因して比表面積が低下しても、触媒反応時間及び接触頻度の増加により浄化作用の低下が抑制されて、高い浄化作用を奏することができる。
また、本実施形態では、上記試験例1~8において、第1のハニカム触媒10のセル壁厚は、第2のハニカム触媒20のセル壁厚よりも薄いか同じとしている。これにより、第1のハニカム触媒10を通過して第2のハニカム触媒20に到達した排ガスが、第2のハニカム触媒20の上流側端面においてセル壁21aに衝突しやすくなり、第1のハニカム触媒10と第2のハニカム触媒20との間で排ガスの滞留が多く生じて、排ガスと触媒との接触頻度が一層高くなることにより、浄化作用の向上が図られる。
また、本実施形態では、上記試験例1~8において、第1のハニカム触媒10のセル壁厚は、第2のハニカム触媒20のセル壁厚よりも薄いか同じであって、第1のハニカム触媒10のセル壁厚と第2のハニカム触媒20のセル壁厚との差の絶対値が2.0mil以下であることとした。これにより、触媒を早期活性化できるとともに、第1の基材11を構成する助触媒を確保できるため、浄化作用の向上が図られる。
また、本実施形態では、上記試験例1~8において、第1のハニカム触媒10のセル密度は、第2のハニカム触媒20のセル密度よりも高いか同じであることとしている。これにより、第1のハニカム触媒10を通過して第2のハニカム触媒20に到達した排ガスが、第2のハニカム触媒20の上流側端面においてセル壁21aに衝突しやすくなり、第1のハニカム触媒10と第2のハニカム触媒20との間で排ガスの滞留が多く生じて、排ガスと触媒との接触頻度が一層高くなることにより、浄化作用の向上が図られる。
また、本実施形態では、上記試験例1~8において、第1のハニカム触媒10のセル密度と、第2のハニカム触媒20のセル密度との差を600cpsi以下としている。これにより、上記確認試験4に示すように、第1の基材11を構成する助触媒を確保できるとともに、押し出し成型時にセルの形状を維持することできるため、浄化作用の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、上記試験例1~5、8において、排ガス流通方向Xにおいて、第1のハニカム触媒10の中心軸10aと、第2のハニカム触媒20の中心軸20aとが、異なる仮想直線上に位置している。これにより、第1のハニカム触媒10を通過して第2のハニカム触媒20に到達した排ガスが、第2のハニカム触媒20の上流側端面においてセル壁21aに衝突しやすくなり、第1のハニカム触媒10と第2のハニカム触媒20との間で排ガスの滞留が生じて、第1のハニカム触媒10より下流の圧損が高まり、排ガスと触媒との接触頻度が高くなるため、浄化作用の向上を図ることができる。
以上のごとく、上記態様によれば、高い排ガス浄化作用を奏することができる排ガス浄化装置1を提供することができる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。
1 排ガス浄化装置
10 第1のハニカム触媒
10a 第1の中心軸
11 第1の基材
11a、21a セル壁
11b、21b 外周壁
12、22 セル
20 第2のハニカム触媒
20a 第2の中心軸
21 第2の基材
30 ケーシング
100 排ガス流路

Claims (6)

  1. 内燃機関の排ガス流路(100)に設けられる排ガス浄化装置(1)であって、
    ハニカム構造を有する第1の基材(11)に触媒が担持されてなる第1のハニカム触媒(10)と、
    ハニカム構造を有する第2の基材(21)に触媒が担持されてなる第2のハニカム触媒(20)と、を備え、
    上記第1のハニカム触媒と上記第2のハニカム触媒は、上記排ガス流路における排ガス流通方向に沿って配列しているとともに、上記第1のハニカム触媒が上記第2のハニカム触媒よりも上流側に位置しており、
    上記第1の基材及び上記第2の基材のうち、少なくとも上記第1の基材は、セリア-ジルコニア固溶体を主原料として含み、
    上記排ガス流路に設けられた状態において、上記第1のハニカム触媒よりも下流域における圧損が、上記第1のハニカム触媒における圧損よりも高くなるように構成されている、排ガス浄化装置。
  2. 上記第1のハニカム触媒のセル壁厚は、上記第2のハニカム触媒のセル壁厚よりも薄いか同じである、請求項1に記載の排ガス浄化装置。
  3. 上記第1のハニカム触媒のセル壁厚と上記第2のハニカム触媒のセル壁厚との差の絶対値が2.0mil以下である、請求項2に記載の排ガス浄化装置。
  4. 上記第1のハニカム触媒のセル密度は、上記第2のハニカム触媒のセル密度よりも高いか同じである、請求項1~3のいずれか一項に記載の排ガス浄化装置。
  5. 上記第1のハニカム触媒のセル密度と、上記第2のハニカム触媒のセル密度との差の絶対値が600cpsi以下である、請求項4に記載の排ガス浄化装置。
  6. 上記排ガス流通方向において、上記第1のハニカム触媒の中心軸と、上記第2のハニカム触媒の中心軸とが、異なる仮想直線上に位置している、請求項1~5のいずれか一項に記載の排ガス浄化装置。
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