JP2017040209A - 内燃機関の点火時期制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷却水回路内の温度が不均一な場合でも、ノッキングを抑制しつつトルク及び燃料消費率を最適化することができる内燃機関の点火時期制御装置を提供すること。
【解決手段】エンジン2の冷却水の入口側の水温である第1水温TW1を検出する第1水温センサ44と、エンジン2の冷却水の出口側の水温である第2水温TW2を検出する第2水温センサ45と、エンジン回転数、エンジン負荷率、空燃比λからベース燃焼室温度TC1を算出し、エンジン回転数、エンジン負荷率、第1水温TW1、第2水温TW2から推定燃焼室温度TC2を算出し、ベース燃焼室温度TC1と推定燃焼室温度TC2の差が所定温度以上である場合、エンジン2の点火時期を進角側へ補正するECU3と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】エンジン2の冷却水の入口側の水温である第1水温TW1を検出する第1水温センサ44と、エンジン2の冷却水の出口側の水温である第2水温TW2を検出する第2水温センサ45と、エンジン回転数、エンジン負荷率、空燃比λからベース燃焼室温度TC1を算出し、エンジン回転数、エンジン負荷率、第1水温TW1、第2水温TW2から推定燃焼室温度TC2を算出し、ベース燃焼室温度TC1と推定燃焼室温度TC2の差が所定温度以上である場合、エンジン2の点火時期を進角側へ補正するECU3と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、内燃機関の点火時期制御装置に関する。
火花点火式の内燃機関においては、ノッキングを抑制しつつ効率よく出力トルクを発生させるように、内燃機関の運転状態に基づいて点火時期を補正する制御が行なわれている。
特許文献1には、水温センサによって検出される内燃機関の冷却水の水温に基づいて、ノッキングが発生する点火時期を算出して、算出された点火時期を超えないように点火時期を進角側へ補正することで、ノッキングを抑制しつつトルク及び燃料消費率を最適化することが記載されている。
しかしながら、このような内燃機関にあっては、冷却水の水温が所定値を超えると、冷却水回路内のサーモスタットが開き、ラジエータを通過した冷却水が冷却水回路へ流入し始めることで、冷却水回路内の温度が一時的に不均一となる。このような状況下では、水温センサで特定箇所の冷却水温を検出するだけでは、エンジン全体の冷却水温を把握できず、トルク及び燃料消費率が最適となる点火時期で内燃機関を制御できなくなる、という問題があった。
そこで、本発明は、冷却水回路内の温度が不均一な場合でも、ノッキングを抑制しつつトルク及び燃料消費率を最適化することができる内燃機関の点火時期制御装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決する内燃機関の点火時期制御装置の発明の一態様は、内燃機関の冷却水の入口側の水温である第1水温を検出する第1水温センサと、内燃機関の冷却水の出口側の水温である第2水温を検出する第2水温センサと、第1水温と第2水温とに基づいて内燃機関の点火時期を補正する制御部と、を備えるものである。
このように本発明の一態様によれば、冷却水回路内の温度が不均一な場合でも、ノッキングを抑制しつつトルク及び燃料消費率を最適化することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る内燃機関の点火時期制御装置について詳細に説明する。
図1において、本発明の一実施形態に係る内燃機関の点火時期制御装置を搭載した車両1は、内燃機関型のエンジン2と、制御部としてのECU(Electronic Control Unit)3とを含んで構成されている。
エンジン2は、不図示のピストンが気筒内を2往復する間に吸気行程、圧縮行程、膨張行程及び排気行程からなる一連の4行程を行なうとともに、圧縮行程及び膨張行程の間に点火を行なう4サイクルのエンジンによって構成されている。
各気筒に収納されたピストンは、コネクティングロッドを介してクランクシャフトに連結されている。コネクティングロッドは、ピストンの往復動をクランクシャフトの回転運動に変換するようになっている。
したがって、エンジン2は、気筒内の燃焼室で燃料と空気との混合気を燃焼させることによりピストンを往復動させ、コネクティングロッドを介してクランクシャフトを回転させることにより、車両1を駆動させる駆動力を発生するようになっている。
エンジン2の冷却水は、エンジン2によって駆動される不図示のウォーターポンプによって循環路41を循環するようになっている。循環路41は、エンジン2に形成されたウォータージャケット、ラジエータ42内及びヒータコア43内を冷却水が循環するように形成されている。
ラジエータ42は、ラジエータ42の表面に接触するように通過する空気と、ラジエータ42内を通過するエンジン2の冷却水との間で熱交換を行なわせる。ラジエータ42は、冷却水を放熱させて冷却させる。
ヒータコア43は、ヒータコア43の表面に接触するように通過する空気と、ヒータコア43内を通過するエンジン2の冷却水との間で熱交換を行なわせる。ヒータコア43は、冷却水を放熱させて冷却させる。ヒータコア43は、不図示の空調装置の加熱用熱交換器を構成する。
循環路41には、第1水温センサ44、第2水温センサ45、サーモスタット46が設けられている。
第1水温センサ44は、エンジン2のウォータージャケットの入口側に設けられ、エンジン2のウォータージャケットに流入する冷却水の水温を第1水温として検出する。第2水温センサ45は、エンジン2のウォータージャケットの出口側に設けられ、エンジン2のウォータージャケットから流出する冷却水の水温を第2水温として検出する。
サーモスタット46は、第2水温センサ45の冷却水の流れる方向の下流に設けられ、冷却水をラジエータ42に流す開状態と、冷却水をラジエータ42に流さない閉状態との間で切り替える。サーモスタット46は、冷却水の水温が所定温度以下の場合は閉状態となり、冷却水の水温が所定温度を超えると開状態となる。サーモスタット46は、冷却水の水温が所定温度を超えると、エンジン2のウォータージャケットからの冷却水をラジエータ42に流入させて、ラジエータ42で冷却水を冷却させる。
ECU3は、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、フラッシュメモリと、入力ポートと、出力ポートとを備えたコンピュータユニットによって構成されている。
ECU3のROMには、各種制御定数や各種マップ等とともに、当該コンピュータユニットをECU3として機能させるためのプログラムが記憶されている。すなわち、CPUがROMに記憶されたプログラムを実行することにより、当該コンピュータユニットは、ECU3として機能する。
ECU3の入力ポートには、上述の第1水温センサ44、第2水温センサ45に加え、クランク角センサ21、吸気圧センサ22、吸気温度センサ23、空燃比センサ24、ノックセンサ25、大気圧センサ26等の各種センサ類が接続されている。
クランク角センサ21は、エンジン2のクランクシャフトの回転角度を検知するようになっている。ECU3は、クランク角センサ21から入力される検知結果に基づきエンジン2の機関回転数であるエンジン回転数を算出する。すなわち、ECU3は、本発明の回転数算出部を構成する。
吸気圧センサ22は、エンジン2に空気を取り入れる吸気管の圧力を検出する。ECU3は、吸気圧センサ22からの信号に基づいて単位時間当たりの吸入空気の量(吸入空気量)を算出する。
吸気温度センサ23は、エンジン2に取り入れられる空気の温度である吸気温度を検出する。空燃比センサ24は、エンジン2の排気の酸素濃度から広範囲の連続的な空燃比の変化を検出する。ノックセンサ25は、エンジン2にノッキングが発生していることを検出する。大気圧センサ26は、大気圧力を検出する。
一方、ECU3の出力ポートには、点火プラグ27、図示は省略するが、インジェクタ、スロットルバルブ等の各種制御対象類が接続されている。
ECU3は、運転者の操作によるアクセル開度に基づきエンジン2の要求負荷を算出し、その要求負荷に応じてエンジン2の吸入空気量や燃料噴射量や目標点火時期を算出する。そして、ECU3は、算出した吸入空気量や燃料噴射量や目標点火時期になるようにスロットルバルブやインジェクタや点火プラグ27を制御してエンジン2の運転状態を制御する。
ECU3は、例えば、エンジン回転数、エンジン負荷率、吸気温度、大気圧に基づいて、トルク及び燃料消費率が最良になる点火時期MBT(Minimum advance for the Best Torque)と、エンジン2のノッキングの発生を抑制できる限界の点火時期である設定点火時期IGT1とを算出する。エンジン負荷率は、吸気圧とエンジン回転数に基づいて算出される。
ECU3は、例えば、エンジン回転数、エンジン負荷率、吸気温度、大気圧からMBTが決まるMBTマップによりMBTを算出する。
ECU3は、例えば、エンジン回転数、エンジン負荷率、吸気温度、大気圧から設定点火時期IGT1が決まるIGT1マップにより設定点火時期IGT1を算出する。
MBTマップ及びIGT1マップは、予め実験等により求められ、ECU3のROMに記憶されている。
ECU3は、設定点火時期IGT1とMBTが等しければ、設定点火時期IGT1を目標点火時期としてエンジン2を制御する。
ECU3は、設定点火時期IGT1がMBTより遅角している場合、設定点火時期IGT1を進角可能か判定し、進角可能であれば進角補正量IGT2を算出し、段階的に進角制御を行なう。なお、ノッキング発生のおそれがあるため、進角補正量IGT2以上の進角制御は行なわない。
ECU3は、定常状態での燃焼室の温度であるベース燃焼室温度TC1と現在の推定される燃焼室の温度である推定燃焼室温度TC2とに基づいて、点火時期を設定点火時期IGT1から進角させることが可能か否かを判定する。
ECU3は、ベース燃焼室温度TC1と推定燃焼室温度TC2の差が所定温度以上となった場合、設定点火時期IGT1から点火時期を進角させることが可能であると判定する。所定温度は、予め実験等により求められ、ECU3のROMに記憶されている。
ECU3は、例えば、エンジン回転数、エンジン負荷率、空燃比センサ24の検出した空燃比λからベース燃焼室温度TC1を算出する。ECU3は、例えば、エンジン回転数、エンジン負荷率、空燃比λからベース燃焼室温度TC1が決まるベース燃焼室温度マップによりベース燃焼室温度TC1を算出する。
ECU3は、例えば、エンジン回転数、エンジン負荷率、第1水温センサ44の検出した第1水温TW1、第2水温センサ45の検出した第2水温TW2、ベース燃焼室温度TC1、空燃比λから推定燃焼室温度TC2を算出する。ECU3は、例えば、エンジン回転数、エンジン負荷率、第1水温TW1、第2水温TW2、ベース燃焼室温度TC1、空燃比λから推定燃焼室温度TC2が決まる推定燃焼室温度マップにより推定燃焼室温度TC2を算出する。
ベース燃焼室温度マップ及び推定燃焼室温度マップは、予め実験等により求められ、ECU3のROMに記憶されている。
ECU3は、点火時期を設定点火時期IGT1から進角させることが可能と判定した場合、進角補正量IGT2を算出し、進角制御を行なう。このとき、大幅に進角させてしまうとノッキングが発生するおそれがあるため、現在の点火時期と進角補正量IGT2で補正した点火時期(設定点火時期IGT1+進角補正量IGT2)との差が所定補正量を超えている場合は、所定補正量を補正量として段階的に進角制御を行なう。所定補正量は、予め実験等により求められ、ECU3のROMに記憶されている。
段階的に進角制御を行なう場合、進角補正後の所定時間の間は目標点火時期を変更しないようにしてもよい。また、所定時間の間であっても、設定点火時期IGT1を進角補正量IGT2だけ進角させた点火時期が現在の目標点火時期より遅角している場合は、設定点火時期IGT1を進角補正量IGT2だけ進角させた点火時期に目標点火時期を変更するとよい。所定時間は、予め実験等により求められ、ECU3のROMに記憶されている。
ECU3は、例えば、ベース燃焼室温度TC1と推定燃焼室温度TC2とに基づいて進角補正量IGT2を算出する。ECU3は、例えば、ベース燃焼室温度TC1と推定燃焼室温度TC2とから進角補正量IGT2が決まる進角補正量マップにより進角補正量IGT2を算出する。進角補正量マップは、予め実験等により求められ、ECU3のROMに記憶されている。
ECU3は、設定点火時期IGT1から進角させることが可能ではないと判定した場合、設定点火時期IGT1を目標点火時期としてエンジン2を制御する。
ECU3は、ノックセンサ25によりノッキングの発生が検出されている場合、従来のノック制御に基づいて点火時期を遅角させる。
以上のように構成された本実施形態に係る内燃機関の点火時期制御装置による点火時期制御処理について、図2を参照して説明する。なお、以下に説明する点火時期制御処理は、ECU3が動作を開始すると開始され、予め設定された時間間隔で実行される。
ステップS11において、ECU3は、ノックセンサ25の検出結果によりノッキングが発生しているか否かを判定する。ノッキングが発生していると判定した場合、ステップS12において、ECU3は、ノック制御に基づき点火時期を遅角させて、処理を終了する。
ステップS11においてノッキングが発生していないと判定した場合、ステップS13において、ECU3は、上述したようにMBTを算出する。
ステップS14において、ECU3は、上述したように設定点火時期IGT1を算出する。
ステップS15において、ECU3は、設定点火時期IGT1がMBTより遅角しているか否かを判定する。設定点火時期IGT1がMBTより遅角していないと判定した場合、ステップS20において、ECU3は、設定点火時期IGT1を目標点火時期として、処理を終了する。
ステップS15において設定点火時期IGT1がMBTより遅角していると判定した場合、ステップS16において、ECU3は、第1水温TW1と第2水温TW2を検出する。
ステップS17において、ECU3は、上述したようにベース燃焼室温度TC1と推定燃焼室温度TC2を算出する。
ステップS18において、ECU3は、ベース燃焼室温度TC1と推定燃焼室温度TC2の差が所定温度以上か否かにより、設定点火時期IGT1から進角可能か否かを判定する。設定点火時期IGT1から進角可能でないと判定した場合、ステップS20において、ECU3は、設定点火時期IGT1を目標点火時期として、処理を終了する。
設定点火時期IGT1から進角可能であると判定した場合、ステップS19において、ECU3は、上述したように進角補正量IGT2を算出し、上述したように段階的に進角させて、処理を終了する。
このような点火時期制御処理による動作について図3を参照して説明する。図3において、「進角可能判定」は、上述のベース燃焼室温度TC1と推定燃焼室温度TC2との差が所定温度以上で設定点火時期IGT1から点火時期を進角させることが可能か否かを示し、「ノック判定」は、ノックセンサ25によるノッキング発生の検出結果を示している。
図3は、サーモスタット46が開状態となり、ラジエータ42に冷却水が流入してからの時間の経過によるベース燃焼室温度TC1と推定燃焼室温度TC2の変化と、点火時期の変化を示している。
図3に示すように、時間の経過とともに。燃焼室温度TC1と推定燃焼室温度TC2との差が大きくなっていく。これに伴い、進角補正量IGT2が小さくなっていき、設定点火時期IGT1を進角補正量IGT2だけ進角させた点火時期(図中「IGT1+IGT2」で示す実線)も遅角側にシフトしていく。
T1において、ベース燃焼室温度TC1と推定燃焼室温度TC2との差が所定温度以上となり、進角可能判定は「可能」となる。T2において、進角可能と判定され、進角補正量IGT2が算出されるが、現在の目標点火時期である設定点火時期IGT1と、設定点火時期IGT1を進角補正量IGT2だけ進角させた点火時期との差が所定補正量を超えているため、設定点火時期IGT1を所定補正量だけ進角させた点火時期を目標点火時期とする。T2から上述の所定時間が経過するT3までの間、目標点火時期は変更されない。
T3において、進角可能と判定され、進角補正量IGT2が算出されるが、現在の点火時期と、設定点火時期IGT1を進角補正量IGT2だけ進角させた点火時期との差が所定補正量を超えているため、現在の目標点火時期を所定補正量だけ進角させた点火時期を目標点火時期とする。
T4において、進角可能と判定され、進角補正量IGT2が算出されるが、現在の目標点火時期と、設定点火時期IGT1を進角補正量IGT2だけ進角させた点火時期が等しいため、設定点火時期IGT1を進角補正量IGT2だけ進角させて目標点火時期とする。T4以降、設定点火時期IGT1を進角補正量IGT2だけ進角させた点火時期が遅角側にシフトしてくるため、T3から上述の所定時間経過していないが、設定点火時期IGT1を進角補正量IGT2だけ進角させた点火時期を目標点火時期とする。
T5において、ノックセンサ25によりノッキングが検出されると、ノック制御に基づき遅角された点火時期となる。
このように、上述の実施形態では、エンジン2の冷却水の入口側の水温である第1水温TW1を検出する第1水温センサ44と、エンジン2の冷却水の出口側の水温である第2水温TW2を検出する第2水温センサ45と、第1水温TW1と第2水温TW2とに基づいてエンジン2の点火時期を補正するECU3と、を備える。
これにより、エンジン2の冷却水の入口側の水温と出口側の水温とに基づいてエンジン2の点火時期が補正される。このため、冷却水回路内の温度が不均一な場合でも、ノッキングを抑制しつつトルク及び燃料消費率を最適化することができる。
また、ECU3は、エンジン回転数、エンジン負荷率、空燃比λからベース燃焼室温度TC1を算出し、エンジン回転数、エンジン負荷率、第1水温TW1、第2水温TW2から推定燃焼室温度TC2を算出し、ベース燃焼室温度TC1と推定燃焼室温度TC2の差が所定温度以上である場合、エンジン2の点火時期を進角側へ補正する。
これにより、ベース燃焼室温度TC1と推定燃焼室温度TC2の差が所定温度以上である場合、エンジン2の点火時期が進角側へ補正される。このため、冷却水回路内の温度が不均一な場合でも、ノッキングを抑制しつつトルク及び燃料消費率を最適化することができる。
また、ECU3は、エンジン回転数、エンジン負荷率、吸気温度、大気圧に基づいて、トルク及び燃料消費率が最良になる点火時期MBTと、エンジン2のノッキングの発生を抑制できる限界の点火時期である設定点火時期IGT1と、を算出し、MBTより設定点火時期IGT1が遅角している場合、設定点火時期IGT1を進角側に補正して目標点火時期にしている。
これにより、MBTより設定点火時期IGT1が遅角している場合、設定点火時期IGT1が進角側に補正されて目標点火時期とされる。このため、冷却水回路内の温度が不均一な場合でも、ノッキングを抑制しつつトルク及び燃料消費率を最適化することができる。
また、ECU3は、ノックセンサ25によりノッキングが検出されると、点火時期を遅角側へ補正する。
これにより、ノッキングが検出されると点火時期が遅角側に補正される。このため、ノッキングの発生を抑制させることができる。
本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1 車両
2 エンジン
3 ECU(制御部、回転数算出部)
21 クランク角センサ
22 吸気圧センサ
23 吸気温度センサ
24 空燃比センサ
25 ノックセンサ
26 大気圧センサ
27 点火プラグ
41 循環路
42 ラジエータ
43 ヒータコア
44 第1水温センサ
45 第2水温センサ
46 サーモスタット
2 エンジン
3 ECU(制御部、回転数算出部)
21 クランク角センサ
22 吸気圧センサ
23 吸気温度センサ
24 空燃比センサ
25 ノックセンサ
26 大気圧センサ
27 点火プラグ
41 循環路
42 ラジエータ
43 ヒータコア
44 第1水温センサ
45 第2水温センサ
46 サーモスタット
Claims (4)
- 内燃機関の冷却水の入口側の水温である第1水温を検出する第1水温センサと、
前記内燃機関の冷却水の出口側の水温である第2水温を検出する第2水温センサと、
前記第1水温と前記第2水温とに基づいて前記内燃機関の点火時期を補正する制御部と、を備える内燃機関の点火時期制御装置。 - 前記内燃機関の吸気圧を検出する吸気圧センサと、
前記内燃機関の空燃比を検出する空燃比センサと、
前記内燃機関の機関回転数を算出する回転数算出部と、を備え、
前記制御部は、前記内燃機関の前記機関回転数と前記吸気圧と前記空燃比とから算出するベース燃焼室温度と、前記第1水温と前記第2水温とに基づいて算出する推定燃焼室温度と、の差が所定値以上である場合、前記内燃機関の点火時期を進角側へ補正する請求項1に記載の内燃機関の点火時期制御装置。 - 前記制御部は、前記内燃機関の前記機関回転数と前記吸気圧と前記空燃比とから、前記内燃機関の燃料消費率が最良となる第1点火時期と、前記内燃機関のノッキングの発生を抑制し得る限界の第2点火時期とを算出し、前記第1点火時期より前記第2点火時期が遅角している場合、かつ、前記ベース燃焼室温度と前記推定燃焼室温度との差が所定値以上である場合、前記第2点火時期を進角側へ補正する請求項2に記載の内燃機関の点火時期制御装置。
- 前記内燃機関のノッキングの発生を検出するノックセンサを備え、
前記制御部は、前記ノックセンサによりノッキングが検出されると、点火時期を遅角側へ補正する請求項1から3のいずれか1項に記載の内燃機関の点火時期制御装置。
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