JP6790901B2 - 内燃機関の冷却装置 - Google Patents

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本発明は、内燃機関の冷却装置に関する。
従来の内燃機関の冷却装置として特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載のものは、ウォータジャケットを経由して冷却水を循環させるポンプと、ウォータジャケットを通過した後の冷却水の温度である出口水温が開弁温度以上のときに開弁してラジエータを経由して冷却水を循環させるサーモスタットと、ポンプを制御する制御部とを備えている。この内燃機関の冷却装置において、制御部は、開弁温度よりも低い規定の温度まで出口水温が上昇したときに、出口水温が開弁温度に達しないように、ポンプの吐出流量を増大させる流量増大制御を行っている。
これにより、特許文献1に記載のものは、エンジンオイルやATFが昇温途中にあり未だ熱需要が高い状態である場合にサーモスタットが開弁してラジエータでの放熱が開始されてしまうことを防止できる。
特開2015−209792号公報
しかしながら、特許文献1に記載のものは、サーモスタットの開弁温度に個体差があることを考慮していないため、制御上の開弁温度と実際の開弁温度とが異なってしまい、内燃機関の最適な温度に保つことができないという問題があった。すなわち、サーモスタットは個体ごとに異なる開弁温度を有するため、サーモスタットの実際の開弁温度を取得し、実際の開弁温度に基づいてポンプの吐出流量を制御する必要があった。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたもので、サーモスタットの開弁温度の個体差を考慮して冷却水の流量を制御でき、内燃機関を適切な温度で運転させることができる内燃機関の冷却装置を提供することを目的としている。
本発明は、内燃機関のウォータジャケットとラジエータとの間の冷却水循環路に設けられ、開弁時に前記冷却水循環路で冷却水を循環させるサーモスタットと、前記冷却水循環路に設けられ、冷却水の流量が変更可能な可変ウォータポンプと、前記可変ウォータポンプを制御する制御部と、を備える内燃機関の冷却装置であって、前記制御部は、前記サーモスタットの実際の開弁温度である実開弁温度と、前記内燃機関のノッキングを防止するように学習された点火時期の遅角側への補正量である点火遅角学習量とに基づいて、前記可変ウォータポンプの吐出量を補正することを特徴とする。
本発明によれば、サーモスタットの開弁温度の個体差を考慮して冷却水の流量を制御でき、内燃機関を適切な温度で運転させることができる。
図1は、本発明の一実施例に係る内燃機関の冷却装置を示す構成図である。 図2は、本発明の一実施例に係る内燃機関の冷却装置において実施される冷却制御動作を説明するフローチャートである。 図3は、本発明の一実施例に係る内燃機関の冷却装置において冷却制御動作が実施されたときの車両状態の推移を説明するタイミングチャートである。 図4は、本発明の一実施例に係る内燃機関の冷却装置において冷却制御動作の際に参照される補正マップである。
本発明の一実施の形態に係る内燃機関の冷却装置は、内燃機関のウォータジャケットとラジエータとの間の冷却水循環路に設けられ、開弁時に冷却水循環路で冷却水を循環させるサーモスタットと、冷却水循環路に設けられ、冷却水の流量が変更可能な可変ウォータポンプと、可変ウォータポンプを制御する制御部と、を備える内燃機関の冷却装置であって、制御部は、サーモスタットの実際の開弁温度である実開弁温度と、内燃機関のノッキングを防止するように学習された点火時期の遅角側への補正量である点火遅角学習量とに基づいて、可変ウォータポンプの吐出量を補正することを特徴とする。これにより、本発明の一実施の形態に係る内燃機関の冷却装置は、サーモスタットの開弁温度の個体差を考慮して冷却水の流量を制御でき、内燃機関を適切な温度で運転させることができる。
以下、図面を参照して、本発明の一実施例について説明する。図1において、本発明の一実施例に係る内燃機関の冷却装置を搭載した車両10は、内燃機関30と、制御部としてのECM(Electronic Control Module)20とを含んで構成されている。
内燃機関30は、ピストンが気筒を2往復してクランク軸が2回転する間に、吸気行程、圧縮行程、膨張行程及び排気行程からなる一連の4行程を行う4サイクルのガソリンエンジンによって構成されている。
内燃機関30は、シリンダブロック31を備えており、シリンダブロック31の内部には、冷却水が流通するウォータジャケット31Aが形成されている。ウォータジャケット31Aには冷却水入口31Bと冷却水出口31Cが設けられている。すなわち、内燃機関30は、水冷式エンジンである。
冷却水出口31Cにはサーモスタット36が設けられている。サーモスタット36は、内部の図示しない弁体の周囲の冷却水温が所定の開弁温度に昇温すると開弁する。冷却水入口31Bには可変ウォータポンプとしての電動ウォータポンプ37が設けられている。電動ウォータポンプ37は、ECM20の制御により冷却水の流量(吐出量)を変更する。
冷却水出口31Cおよび冷却水入口31Bには、冷却水が循環する冷却水循環路32が接続されており、この冷却水循環路32にはラジエータ33が設けられている。ラジエータ33は外気との熱交換により冷却水を冷却する。
冷却水循環路32は、ラジエータ33より上流側の上流側冷却水循環路32Aと、ラジエータ33より下流側の下流側冷却水循環路32Bとを有している。上流側冷却水循環路32Aは、サーモスタット36を介して冷却水出口31Cに接続されている。下流側冷却水循環路32Bは、電動ウォータポンプ37を介して冷却水入口31Bに接続されている。
また、冷却水出口31Cおよび冷却水入口31Bには、冷却水が循環するバイパス路34が接続されており、このバイパス路34には熱需要先としてのヒータコア35が設けられている。ヒータコア35は、熱交換により車室の暖房を行う。
バイパス路34は、ヒータコア35より上流側の上流側バイパス路34Aと、ヒータコア35より下流側の下流側バイパス路34Bとを有している。上流側バイパス路34Aは、サーモスタット36内の図示しない弁体を迂回して冷却水出口31Cに接続されている。下流側バイパス路34Bは、電動ウォータポンプ37を介して冷却水入口31Bに接続されている。
このように、サーモスタット36は、内燃機関30のウォータジャケット31Aとラジエータ33との間の冷却水循環路32に設けられており、開弁時に冷却水循環路32で冷却水を循環させるようになっている。
詳しくは、内燃機関30において、サーモスタット36の閉弁時は、ウォータジャケット31Aの冷却水出口31Cからサーモスタット36に排出された冷却水は、バイパス路34を通ってヒータコア35で熱交換された後、電動ウォータポンプ37によってウォータジャケット31Aに再び戻される。
一方、内燃機関30において、サーモスタット36の開弁時は、ウォータジャケット31Aの冷却水出口31Cからサーモスタット36に排出された冷却水は、バイパス路34だけでなく冷却水循環路32も通過する。冷却水循環路32を通過する冷却水は、ラジエータ33で冷却された後、電動ウォータポンプ37によってウォータジャケット31Aに再び戻される。
内燃機関30は、水温センサ38を備えており、この水温センサ38は、サーモスタット36の内部の冷却水の温度(以下、水温ともいう)を検出し、検出信号(エンジン水温情報)をECM20に送信する。
内燃機関30は、ノックセンサ39を備えており、このノックセンサ39は、内燃機関30のノッキングをシリンダブロック31の振動により検出し、検出信号(ノック信号)をECM20に送信する。
ECM20は、CPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えるマイクロコンピュータを含んで構成されており、内燃機関30の運転状態を電気的に制御するようになっている。CPUは、RAMの一時記憶機能を利用するとともにROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うようになっている。ROMには、各種制御定数や各種マップ等が予め記憶されている。
ECM20は、電動ウォータポンプ37に電気的に接続されており、制御信号(Duty信号)によって電動ウォータポンプ37の吐出量を制御する。
ここで、内燃機関30のノッキングは、圧縮された混合気が点火プラグの火花によらずに自己着火してしまう現象である。ノッキングは、エンジン回転数が等しい場合、エンジントルクの大きいときに発生しやすい傾向がある。したがって、ノッキングは内燃機関30が高負荷となる領域で発生しやすく、内燃機関30の運転領域は、高負荷側のノック領域と低負荷側の非ノック領域とに分けられる。また、内燃機関30が経年劣化して燃焼室にデポジットが堆積すると、ノック領域は拡大する。
本実施例では、ECM20は、点火遅角学習量により内燃機関30の経年劣化を判断し、ノック領域と非ノック領域の境界を決定している。点火遅角学習量は、内燃機関30のノッキングを防止するように学習された点火時期の遅角側への補正量であり、内燃機関30が経年劣化するに連れて増大する。すなわち、内燃機関30の経年劣化が進行すると、基準となる点火時期からの遅角側への補正量が増大される。
また、内燃機関30の燃料消費率は、内燃機関30の運転領域および運転温度(冷却水の水温)と密接な関係がある。非ノック領域においては、冷却水の水温が上昇すると、摩擦損失、未燃損失が低減し、正味燃料消費量が減少するため、燃費が向上する。ノック領域においては、冷却水の水温が低下すると、フェージングロスが低減し、正味燃料消費量が減少するため、燃費が向上する。
したがって、内燃機関30の劣化度合いを考慮して運転領域をノック領域と非ノック領域に区分し、ノック領域と非ノック領域のそれぞれでウォータポンプ37の流量を補正することで、冷却水の水温を適切な水温に調整でき、燃費を向上させることができる。
しかしながら、冷却水の水温を調整するサーモスタット36の実際の開弁温度(以下、実開弁温度ともいう)には個体差がある。サーモスタット36には、仕様で定められた開弁温度で開弁するもの(以下、中央品ともいう)と、中央品より低い温度で開弁するもの(以下、下側品ともいう)と、中央品より高い温度で開弁するもの(以下、上側品ともいう)とがある。
そこで、ECM20は、図4に示す補正マップを参照し、サーモスタット36が下側品であり実開弁温度が中央品より低い場合には非ノック領域において電動ウォータポンプ37の流量を減量補正し、サーモスタット36が上側品であり実開弁温度が中央品より高い場合にはノック領域において電動ウォータポンプ37の流量を増量補正するようになっている。この補正マップにおいて、非ノック領域とノック領域の境界線は、内燃機関30の経年劣化前はL1であり、内燃機関30の経年劣化後はL2である。この補正マップは、実験等により予め求められ、ECM20のROMに記憶されている。
次に、図2を参照して、本実施例に係る内燃機関の冷却装置においてECM20により実行される冷却制御動作について説明する。
図2において、ECM20は、所定のサーモスタット学習条件が成立したか否かを判定する(ステップS1)。ここでは、サーモスタット36が劣化している可能性があること、車両10の走行距離が所定の走行距離以上であること、サーモスタット36の使用時間が所定の使用時間以上であること、等の何れかの条件を満たした場合、ECM20はサーモスタット学習条件が成立したと判定する。
サーモスタット学習条件が成立した場合、ECM20は、サーモスタット学習許可条件が成立したか否かを判定する(ステップS2)。ここでは、内燃機関30の運転状態が所定の運転状態である場合に、ECM20はサーモスタット学習許可条件が成立したと判定する。所定の運転状態は、負荷や回転数が大きく変化しない定常状態であることである。
サーモスタット学習許可条件が成立した場合、ECM20は、サーモスタット36の実際の開弁温度(以下、実開弁温度ともいう)の学習を開始し(ステップS3)、タイマをスタートする(ステップS4)。ステップS4のタイマには、実開弁温度の学習時間が定められており、ステップS3における実開弁温度の学習は、このタイマの時間だけ実施される。
次いで、ECM20は、タイマで定められた学習時間が経過したか否かの判別を繰り返し(ステップS5)、学習時間が経過した場合は、サーモスタット36の実開弁温度を演算する(ステップS6)。
ここで、実開弁温度の学習手法の一例について、図3を参照して説明する。図3は、サーモスタット36の実開弁温度が仕様上の中央品の開弁温度に対して低温側にバラついており、仕様上の中央品よりも低い温度でサーモスタット36が開弁する場合を例示している。
図3において、内燃機関30が始動されたことで冷却水の水温が上昇し、実線で示す水温センサ38の検出値(以下、水温という)が上昇している。時刻t1において、中央品の開弁温度tmp1に対して公差Aだけ加算および減算された温度範囲に水温が到達する。
そして、時刻t1から一定時間が経過後の時刻t2において、実開弁温度の学習が開始される。この実開弁温度の学習は、タイマの設定時間T1だけ継続される。ECM20は、この設定時間T1が経過するまで、水温の移動平均値を演算する。なお、移動平均値に代えて算術平均値を用いてもよい。
その後、時刻t1からタイマの設定時間T1だけ経過後の時刻t2において、一点鎖線で示すように水温の移動平均値が一定の温度tmp2に収束する。ECM20は、この温度tmp2を実開弁温度の学習値として記憶し、実開弁温度の学習が完了したと判定する。実開弁温度の学習が完了したため、時刻t3において、開弁温度学習完了フラグは、学習完了を意味するオンに設定される。
次いで、ECM20は、サーモスタット36の実開弁温度が所定の基準開弁温度に対して小さいか、大きいか、または等しいかを判定する(ステップS7)。ここでは、ECM20は、例えばサーモスタット36の仕様上の中央品の開弁温度を基準開弁温度として用いて、実開弁温度を基準開弁温度と比較する。
ステップS7で実開弁温度が基準開弁温度より小さい場合、ECM20は、点火遅角学習量が所定の補正量閾値未満であるか否かを判定し(ステップS8)、点火遅角学習量が所定の補正量閾値未満である場合、非ノック領域において電動ウォータポンプ37の流量を減量補正し(ステップS9)、今回の動作を終了する。
すなわち、実開弁温度が基準開弁温度より小さい場合、非ノック領域において電動ウォータポンプ37の出力Duty(図3参照)が減じられ、冷却水循環路32を循環する冷却水の流量(冷却水循環流量)が減少する。
ステップS7で実開弁温度が基準開弁温度より大きい場合、ECM20は、点火遅角学習量が所定の補正量閾値以上であるか否かを判定し(ステップS10)、点火遅角学習量が所定の補正量閾値以上である場合、ノック領域において電動ウォータポンプ37の流量を増量補正し(ステップS11)、今回の動作を終了する。
ステップS7で実開弁温度が基準開弁温度と等しい場合、ECM20は、電動ウォータポンプ37の流量を維持し、今回の動作を終了する。なお、ここでは、実開弁温度が基準開弁温度の一定範囲にある場合、ECM20は実開弁温度が基準開弁温度と等しいと判定する。
なお、本実施例では、冷却水を循環させるポンプとして、電動ウォータポンプ37を採用しているが、内燃機関30の動力により駆動される機械式の吐出流量可変型ウォータポンプを採用するようにしてもよい。
また、本実施例では、冷却水を熱搬送媒体として供給される内燃機関30の排熱を、ヒータコア35によって車室の暖房に利用する例を説明したが、例えば、ヒータコア35と並列にオイルウォーマやATF(Automatic Transmission Fluid)ウォーマを設け、エンジンオイルやATFの昇温に内燃機関30の排熱を利用してもよい。
以上説明したように、本実施例では、ECM20は、サーモスタットの実際の開弁温度である実開弁温度と、内燃機関のノッキングを防止するように学習された点火時期の遅角側への補正量である点火遅角学習量とに基づいて、電動ウォータポンプ37の吐出量を補正する。
これにより、サーモスタットの実開弁温度に基づいて電動ウォータポンプ37の吐出量を補正しているので、サーモスタットの開弁温度の個体差を考慮して冷却水の流量を制御できる。また、点火遅角学習量に基づいて電動ウォータポンプ37の吐出量を補正しているので、内燃機関の経年劣化の度合いに影響されることなく、ノッキングが発生せず、かつ、燃料消費率が小さくなる適切な温度で内燃機関を運転できる。この結果、サーモスタットの開弁温度の個体差を考慮して冷却水の流量を制御でき、内燃機関を適切な温度で運転させることができる。
また、本実施例では、ECM20は、所定のサーモスタット学習条件が成立したことを条件として、所定時間内の冷却水温度の移動平均値に基づいて実開弁温度を決定する。
これにより、サーモスタットの仕様上の開弁温度からの実開弁温度のズレを精度よく学習することができる。
また、本実施例では、ECM20は、実開弁温度が所定の基準開弁温度よりも低い場合、電動ウォータポンプ37の吐出量を減量補正する。
これにより、サーモスタットの実開弁温度が基準開弁温度より低い場合、内燃機関が最適温度より低く燃料消費率が高い状態であるため、電動ウォータポンプ37の吐出量を減量補正することで、ラジエータを通過する冷却水の流量を減らして内燃機関の温度上昇を促すことができる。このため、燃費に優れる最適な状態で内燃機関を運転することができる。
また、本実施例では、ECM20は、実開弁温度が所定の基準開弁温度より高い場合、電動ウォータポンプ37の吐出量を増量補正する。
これにより、サーモスタットの実開弁温度が基準開弁温度より高い場合、内燃機関が最適温度より低くノッキングが発生しやすい状態であるため、電動ウォータポンプ37の吐出量を増量補正することで、ラジエータを通過する冷却水の流量を増やして内燃機関の温度低下を促すことができる。このため、ノッキングが発生しない最適な状態で内燃機関を運転することができる。
また、本実施例では、ECM20は、実開弁温度が所定の基準開弁温度よりも低く、かつ点火遅角学習量が所定の補正量閾値より小さい場合、電動ウォータポンプ37の吐出量を減量補正する。
これにより、実開弁温度が所定の基準開弁温度よりも低く燃料消費率が高い状態であり、かつ、点火遅角学習量が所定の補正量閾値より小さくノッキングが発生しにくい運転領域にある場合、電動ウォータポンプ37の吐出量を減量補正することで内燃機関の温度上昇を促すことができる。このため、燃費に優れ、かつ、ノッキングが発生し難い最適な状態で内燃機関を運転することができる。
また、本実施例では、ECM20は、実開弁温度が所定の基準開弁温度よりも高く、かつ点火遅角学習量が所定の補正量閾値より大きい場合、電動ウォータポンプ37の吐出量を増量補正する。
これにより、実開弁温度が所定の基準開弁温度よりも高く燃料消費率が低い状態であり、かつ、点火遅角学習量が所定の補正量閾値より大きくノッキングが発生しやすい運転領域にある場合、電動ウォータポンプ37の吐出量を増量補正することで内燃機関の温度低下を促すことができる。このため、燃費に優れ、かつ、ノッキングが発生し難い最適な状態で内燃機関を運転することができる。
上述の通り、本発明の実施例を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
20 ECM(制御部)
30 内燃機関
31A ウォータジャケット
32 冷却水循環路
33 ラジエータ
36 サーモスタット
37 電動ウォータポンプ(可変ウォータポンプ)

Claims (6)

  1. 内燃機関のウォータジャケットとラジエータとの間の冷却水循環路に設けられ、開弁時に前記冷却水循環路で冷却水を循環させるサーモスタットと、
    前記冷却水循環路に設けられ、冷却水の流量が変更可能な可変ウォータポンプと、
    前記可変ウォータポンプを制御する制御部と、を備える内燃機関の冷却装置であって、
    前記制御部は、
    前記サーモスタットの実際の開弁温度である実開弁温度と、前記内燃機関のノッキングを防止するように学習された点火時期の遅角側への補正量である点火遅角学習量とに基づいて、前記可変ウォータポンプの吐出量を補正することを特徴とする内燃機関の冷却装置。
  2. 前記制御部は、
    所定のサーモスタット学習条件が成立したことを条件として、所定時間内の冷却水温度の移動平均値に基づいて、前記実開弁温度を決定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の冷却装置。
  3. 前記制御部は、
    前記実開弁温度が所定の基準開弁温度よりも低い場合、前記可変ウォータポンプの吐出量を減量補正することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の冷却装置。
  4. 前記制御部は、
    前記実開弁温度が所定の基準開弁温度より高い場合、前記可変ウォータポンプの吐出量を増量補正することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の内燃機関の冷却装置。
  5. 前記制御部は、
    前記実開弁温度が所定の基準開弁温度よりも低く、かつ前記点火遅角学習量が所定の補正量閾値より小さい場合、
    前記可変ウォータポンプの吐出量を減量補正することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の内燃機関の冷却装置。
  6. 前記制御部は、
    前記実開弁温度が所定の基準開弁温度よりも高く、かつ前記点火遅角学習量が所定の補正量閾値より大きい場合、
    前記可変ウォータポンプの吐出量を増量補正することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の内燃機関の冷却装置。
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