(実施の形態1)
[全体構成]
図1は、車両の表示装置(以下、表示装置100と称される)の概略的な展開斜視図である。図1を参照して、表示装置100が説明される。
表示装置100は、ディスプレイパネル200と、アナログメータ300,500と、を備える。ディスプレイパネル200は、表示面210を含む。
ディスプレイパネル200は、画像を、表示面210に表示する。ディスプレイパネル200は、液晶を駆動し、画像を表示する液晶ディスプレイであってもよい。代替的に、ディスプレイパネル200は、プラズマ発光を利用したプラズマディスプレイであってもよい。更に代替的に、ディスプレイパネル200は、有機EL(エレクトロルミネセンス)素子を利用した有機ELディスプレイであってもよい。本実施形態の原理は、ディスプレイパネル200の特定の種類に限定されない。
画像は、表示装置100が搭載される車両に関する情報を含んでもよい。車両に関する情報としては、例えば、車両の状態を示す車両状態情報、車両の走行状態に関する走行情報、及び車両が走行する環境に関する環境情報の少なくとも1つが採用できる。車両状態情報としては、例えば、燃料の残量や、ラジエータの温度や、ヘッドライトの点灯状態などを示す情報が採用できる。走行情報としては、例えば、車両の走行速度や、エンジンの回転数などが採用できる。環境情報としては、例えば、車両が走行する道路に対して定められた法定速度や、外気温や天候に関する情報が採用できる。
既知の車両に搭載されたアナログメータと同様に、アナログメータ300,500は、表示装置100が搭載される車両に関する情報(たとえば、車両の速度、エンジンの回転数、水温や燃料の残量)を、ドライバに与えてもよい。
アナログメータ300は、ディスプレイパネル200の左側に配置され、C型リング310と、指示針320と、を含む。
指示針320は、C型リング310によって囲まれた領域内で回転する。C型リング310によって囲まれた領域内には、表示装置100が搭載される車両の走行状態に関する物理量を表す指標(たとえば、目盛線や数字)が表示される。指標の提示は、既知の車両に搭載されたアナログメータに用いられる様々な手法に依存してもよい。
アナログメータ500は、ディスプレイパネル200の右側に配置され、アナログメータ300と同様に、表示装置100が搭載される車両の走行状態を表す情報(たとえば、車両の速度、エンジンの回転数、水温や燃料の残量)であって、アナログメータ300とは異なる情報を、ドライバに与える。
アナログメータ500は、C型リング510と、指示針520,530と、を含む。
指示針520,530は、それぞれ、C型リング510によって囲まれた領域内で回転する。C型リング510によって囲まれた領域内において、表示板400には、表示装置100が搭載される車両の走行状態に関する物理量を表す指標(たとえば、目盛線や数字)が描かれてもよい。
表示装置100は、表示板400を更に備える。表示板400は、ディスプレイパネル200とアナログメータ300,500との間に配置される。表示板400は、平坦な第1面411と、平坦な第2面412と、を含む。第1面411は、ディスプレイパネル200に対向する。アナログメータ300,500は、第1面411とは反対側の第2面412に取り付けられる。
表示板400には、大きさ及び形状において、ディスプレイパネル200の表示面210に略一致する表示領域421と、表示領域421外の領域である周囲領域422とが設けられている。
表示領域421は、例えば、周囲領域422よりも光学的に高い透過率を有していてもよい。ディスプレイパネル200の表示面210から出射された映像光は、第1面411から第2面412へ伝搬する。映像光は、その後、第2面412の表示領域421から出射される。
表示装置100は、リング体600を更に備える。リング体600は、リング部材610及び透光リング620を含む。透光リング620は、リング部材610内に配置される。透光リング620は、リング部材610と協働して、ドライバに、立体的な視覚的印象を与えることに貢献する。
表示装置100は、駆動ユニット700と、メータベセル810と、保護板820と、を更に備える。アナログメータ300の指示針320及びアナログメータ500の指示針520,530は、表示板400を通じて、駆動ユニット700に機械的に接続される。
駆動ユニット700は、指示針320,520,530を回転させる。駆動ユニット700と指示針320,520,530との接続に対して、既知の車両に用いられる様々な技術が用いられてもよい。したがって、本実施形態の原理は、駆動ユニット700と指示針320,520,530との間の特定の接続技術に限定されない。
駆動ユニット700は、ディスプレイパネル200を駆動するための画像信号を生成する回路(図示せず)を含んでもよい。画像信号は、駆動ユニット700からディスプレイパネル200へ出力される。ディスプレイパネル200は、画像信号に応じて、メータ画像を表示してもよい。
駆動ユニット700は、指示針320,520,530を駆動する駆動モータ(図示せず)を含んでもよい。駆動ユニット700は、表示装置100を動作させるための様々な電気回路、駆動機器や光学機器を含むことができる。本実施形態の原理は、駆動ユニット700の特定の構造に限定されない。
メータベセル810は、ディスプレイパネル200、リング体600、アナログメータ300、アナログメータ500、表示板400、及び駆動ユニット700が収容される空間を規定する筒体である。保護板820は、メータベセル810の開口部を閉塞する。ディスプレイパネル200、リング体600、アナログメータ300,500及び表示板400は、メータベセル810内で、駆動ユニット700と保護板820との間に配置される。
保護板820は、全体的に透明である。したがって、ディスプレイパネル200によって生成された映像光は、表示板400を通じて、保護板820に到達し、その後、ドライバの眼に入射することができる。保護板820には、反射を抑制するための光学的処理が施されてもよい。この場合、ドライバは、保護板820上での反射に妨げられることなく、ディスプレイパネル200が映し出す画像を良好に視認することができる。
図2は、表示装置100の概略的な側面図である。
図2に示される如く、ディスプレイパネル200は、第1面411に密接されてもよい。代替的に、ディスプレイパネル200と第1面411との間に僅かな隙間が形成されてもよい。ディスプレイパネル200は、第1面411に非常に近接しているので、ドライバは、ディスプレイパネル200が表示する画像が、映像光が出射される第2面412の表示領域421に映し出されていると知覚しやすくなる。
ドライバは、画像が映し出されている第2面412にアナログメータ300,500が取り付けられていると視認するので、表示装置100は、アナログメータ300,500とディスプレイパネル200との間での視覚的な一体性を保つことができる。
[画面構成]
図3は、実施の形態1の表示装置100の構成の一例を示す図である。表示装置100は、表示板400によって領域が区画され、横方向に長い長円形状の表示板領域410を持ち、表示板領域410が車両のダッシュボードに位置するように取り付けられている。具体的には、表示板領域410は、ウインドシールドから入射する外光を遮るように突出するフード(図略)の下部に取り付けられている。
表示板領域410の中央部にはディスプレイパネル200の表示面210が配置されている。表示面210は、横方向に長い矩形形状を持つ。リング体600は、例えば、中心が表示面210の中心に位置するように取り付けられている。
表示面210は、リング体600内にメータ画像SCI(第1メータ画像の一例)を表示する。図3の例では、メータ画像SCIとして車両の走行速度を示すスピードメータの画像が採用されている。リング体600は、円形のリング部材610と、リング部材610の内周に沿って取り付けられたドーナツ状の透光リング620とを備える。
メータ画像SCIは、透光リング620内に嵌め込まれるように表示面210に表示され、指標画像211と、指針画像212とを備える。指標画像211は、放射状に等間隔で配置され、走行速度を示す複数の目盛線を含む。図3の例では、走行速度「0」を示す目盛線がメータ画像SCIの最下部に配置され、走行速度「0」から走行速度「280」までを20km/h刻みで示す15本の目盛線がメータ画像SCIの中心を取り囲むように配置されている。また、指標画像211は、15本の目盛線に対応する走行速度を示す15個の数値の画像を含む。指針画像212は、メータ画像SCIの中心を回転中心とし、メータ画像SCIの径方向に延びる針状の形状を持つ。指針画像212は、走行速度「0」〜走行速度「280」の範囲内で回転表示される。詳細には、指針画像212は、回転中心側に設けられた円形状の円形画像212cを含み、円形画像212cからメータ画像SCIの径方向に延びている。
なお、図3の例では、目盛線はメータ画像SCIに含まれているが、透光リング620に配置されても良い。但し、目盛線を画像表示した場合、仕向地別の使用変更が容易になる。
表示面210の左側には、アナログメータ300(第1アナログメータの一例)が配置され、表示面210の右側にはアナログメータ500(第2アナログメータの一例)が配置されている。
アナログメータ300はアナログメータ300の外縁を規定する円弧形状を持つC型リング310を備え、アナログメータ500はアナログメータ500の外縁を規定する円弧形状を持つC型リング510を備える。C型リング310とC型リング510とは、サイズ及び形状が同じであり、リング部材610の中心から水平方向に等距離に配置されている。また、C型リング310は上端311及び下端312がリング部材610側を向くように配置され、C型リング510も上端511及び下端512がリング部材610側を向くように配置されている。これにより、アナログメータ300とアナログメータ500とは、リング部材610を中心に線対称に配置される。
アナログメータ300は、C型リング310の内周に沿って指標部313が配置されている。指標部313は、C型リング310の内周に沿って放射状に配置された複数の目盛線と、各目盛線に対応する数値とを備える。図3では、アナログメータ300としてエンジンの回転数を示すタコメータが採用されているので、指標部313には、0000rpmから9000rpmまでのエンジンの回転数を1000rpm刻みで示す「0」〜「9」の数値と、各数値に対応する10本の目盛線とがC型リング310の内周のほぼ全域に亘って等間隔で配置されている。図3の例では、数値「0」に対応する最小目盛線が下端312側に配置され、数値「9」に対応する最高目盛線が上端311側に配置されている。
指示針320は、アナログメータ300の中心を回転中心とし、C型リング310の径方向に直線状に延びる針状の部材で構成されている。指示針320は、数値「0」の目盛線から数値「9」の目盛線の範囲内で回転される。
アナログメータ500は、C型リング510を共用する上下に配置された2つのメータで構成される。図3の例では、上側のメータは水温計が採用され、下側のメータは燃料計が採用されている。
アナログメータ500は、C型リング510の内周に沿って燃料計の指標部513aと水温計の指標部513bとが配置されている。指標部513aは、C型リング510の下半部の内周に沿って放射状に等間隔で配置された複数の目盛線を備える。指標部513bは、C型リング510の上半部の内周に沿って等間隔で配置された複数の目盛線を備える。指標部513bは、最低温度を示す目盛線がC型リング510の垂直方向の真ん中よりもやや上側に配置され、最高温度を示す目盛線が上端511側に配置されている。また、指標部513aは、燃料が満タンであることを示す目盛線がC型リング510の垂直方向の真ん中よりもやや下側に配置され、燃料が空であることを示す目盛線が下端512側に配置されている。
アナログメータ500において、指示針530の右側には上側のメータが水温計であることを示すインジケータINが配置され、指示針520の右側には下側のメータが燃料計であることを示すインジケータINが配置されている。
指示針520は、アナログメータ300の中心よりもやや下側を回転中心として、C型リング510の径方向に直線状に延びる針状の部材で構成される。指示針520は、燃料が空であることを示す目盛線から燃料が満タンであることを示す目盛線の範囲内で回転される。
指示針530は、アナログメータ300の中心よりもやや上側を回転中心として、C型リング510の径方向に直線状に延びる針状の部材で構成される。指示針530は、最低温度を示す目盛線から最高温度を示す目盛線の範囲内で回転される。
リング体600は、C型リング310,510よりも大径であり、最下部610aが表示面210の下縁H1よりも下方に位置している。そのため、リング体600の領域を十分に確保でき、リング体600の内部に表示されるメータ画像SCIの視認性を向上させることができる。
更に、C型リング310,510の最下部314,514とリング体600の最下部610aとは同じ高さ位置である。これにより、アナログメータ300,500とリング体600との下端が揃い、表示装置100全体の審美性を高めることができる。
表示面210は、リング体600によって領域が区画される円形のメータ表示領域215と、メータ表示領域215の左右両側に配置された左補助表示領域213及び右補助表示領域214とを備える。
図3では、初期状態における左補助表示領域213が示されている。図3の例では、左補助表示領域213には、サブメータ画像TL(第2メータ画像の一例)が初期表示されている。図3の例では、サブメータ画像TLとして、オートクルーズコントロール時において、前方の車両との車間距離を設定するためのサブメータ画像が採用されている。
サブメータ画像TLは、メータ指示線TL1と指標部TL2とを備える。指標部TL2は、リング体600と同心且つリング体600より大径の円弧に沿って等間隔に配置された複数の目盛線と、目盛線に対応する数値像とを備える。メータ指示線TL1は、後述するメニュー画像MLを操作して選択された車間距離に対応する目盛線に位置決めされる。
右補助表示領域214には、メニュー画像MR(右メニュー画像の一例)が表示されている。図3の例では、メニュー画像MRとして、オートクルーズコントロール時の車両の走行速度を設定するためのメニュー画像が採用されている。このように、図3の例では、右補助表示領域214には、初期状態において、メニュー画像MRが表示されているが、左補助表示領域213には、初期状態において、メニュー画像ではなく、サブメータ画像TLが表示されている。
図4は、実施の形態1において、スイッチSL,LRの配置の一例を示す図である。スイッチSL(左スイッチの一例)は、左ステアリングスポーク3003の表面に設けられ、スイッチSR(右スイッチの一例)は、右ステアリングスポーク3004の表面に設けられている。ステアリング3000は円管状のステアリングホイール3001と、ステアリングホイール3001の中心に設けられたステアリングコラム3002とを備えている。なお、左ステアリングスポーク3003及び右ステアリングスポーク3004の表面とは運転席に座ったドライバと対向する面を指す。
左ステアリングスポーク3003は、ステアリング3000の操舵角を0度に位置決めしたときにステアリングコラム3002からステアリングホイール3001に向けて左側に延び、右ステアリングスポーク3004はステアリング3000の操舵角を0度に位置決めしたときにステアリングコラム3002からステアリングホイール3001に向けて右側に延びる形状を持つ。
図4に示すように、スイッチSL,SRは左ステアリングスポーク3003,右ステアリングスポーク3004に設けられているので、車幅方向に設けられていることが分かる。そのため、ドライバを中心として左右両側に左右のスイッチ及び左右のメニュー画像を配置でき、ドライバはより直感的に左右のメニュー画像を操作できる。
スイッチSLは、左補助表示領域213に表示されるメニュー画像ML(図5参照)に対応し、メニュー画像MLを操作するために使用される。スイッチSRは、右補助表示領域214に表示されるメニュー画像MRに対応し、メニュー画像MRを操作するために使用される。
スイッチSLは、それぞれ、上向きの矢印マークが記された上方向スイッチSLUと、上方向スイッチSLUの下側に上方向スイッチSLUと一体的に設けられた下向きの矢印マークが記された下方向スイッチSLDとを備える。スイッチSRも、スイッチSLと同様、上方向スイッチSRUと下方向スイッチSRDとを備える。
上方向スイッチSLU,SRUは、それぞれ、メニュー画像ML,MRに含まれるカーソルを上方向にずらすために使用され、下方向スイッチSLD,SRDは、それぞれ、メニュー画像に含まれるカーソルを下方向にずらすために使用される。
図5は、実施の形態1において、メニュー画像MLの操作例を示す図である。左上図に示されるように、初期状態において左補助表示領域213にはサブメータ画像TLが表示されている。この状態で、右上図に示されるスイッチSLがドライバーの左手LHの親指により押されたとする。すると、左下図に示されるように、表示制御部730は、左補助表示領域213にメニュー画像ML(左メニュー画像の一例)を表示させる。この場合、表示制御部730(図7参照)は、メニュー画像MLを、サブメータ画像TLの上にオーバーラップ表示してもよいし、メニュー画像MLを表示すると同時にサブメータ画像TLを消去してもよい。なお、メニュー画像MLをサブメータ画像TLにオーバーラップ表示させる場合、表示制御部730は、サブメータ画像TLを半透明表示させ、メニュー画像MLを見やすくしてもよい。
メニュー画像MLは、リング体600と同心且つリング体600より大径の円弧形状を持ち、左補助表示領域213において、リング体600に沿って配置されている。図5の例では、メニュー画像MLとしてオートクルーズコントロール時での車間距離を設定するためのメニュー画像が採用されている。このメニュー画像MLは、車間距離が10m刻みで表された車間距離を示す複数(ここでは、4個)の項目ML1がリング体600と同心且つリング体600より大径の円弧に沿って配置されている。図5の例では、カーソルは100mを示す項目ML1に位置決めされているので、この項目ML1は数値「100」の背景部分が例えば赤色で表示されるが、図面では便宜上黒色で表示されている。他の車間距離を示す残り3つの項目ML1は数値の背景部分が白色で表示されている。これにより、ドライバは一目で現在選択中の車間距離を認識できる。なお、実施の形態1では、車間距離が車両に関する情報の一例に相当する。
メニュー画像MLの右側には、カーソルの移動方向をドライバに認識させるための、矢印マークML2が表示されてる。矢印マークML2は、メニュー画像MLの内周に沿うような円弧形状を持つ。矢印マークLM2は、例えば、ドライバが下方向スイッチSLDを押した場合、下側を指し、ドライバが上方向スイッチSLUを押した場合、上側を指す。
カーソルが「100」の項目ML1に位置決めされた状態で、右下図に示されるように、ドライバが左手LHの親指で下方向スイッチSLDを押すと、表示制御部730は、カーソルを「90」の項目ML1に位置決めさせる。この場合、表示制御部730は、例えば、カーソルの位置を固定したまま、メニュー画像MLを上方向にスクロールさせることで、カーソルを「90」の項目ML1に位置決めさせればよい。なお、表示制御部730は、下方向スイッチSLDが押された時間だけメニュー画像MLを上方向にスクロールさせてカーソルを位置決めさせてもよい。
一方、カーソルが「100」の項目ML1に位置決めされた状態で、ドライバが上方向スイッチSLUを押すと、表示制御部730は、カーソルを「110」の項目ML1に位置決めする。この場合、表示制御部730は、例えば、カーソルの位置を固定したまま、メニュー画像MLを下方向にスクロールさせることで、カーソルを「110」の項目ML1に位置決めさせればよい。なお、表示制御部730は、上方向スイッチSLUが押された時間だけメニュー画像MLを上方向にスクロールさせてカーソルを位置決めさせてもよい。
そして、ドライバが所望の車間距離の項目ML1にカーソルを位置決めした状態で、所定のタイムアウト時間が経過すると、表示制御部730はその車間距離がドライバにより選択されたと判定し、その車間距離を確定する。そして、表示制御部730は、メニュー画像MLを消去して、図3に示されるように、左補助表示領域213の表示をサブメータ画像TLに戻す。この場合、表示制御部730は、メータ指示線TL1を確定された車間距離に対応する目盛線に位置決めする。例えば、図5に示すメニュー画像MLにおいて「100」の項目ML1が選択された場合、図3において、メータ指示線TL1は「100」の目盛線に位置決めされる。以上によりオートクルーズコントロールにおける車間距離が設定される。
図3において、メニュー画像MRは、サブメータ画像TLと類似しており、選択指示線MRXと指標部MRYとを備える。指標部MRYは、リング体600と同心且つリング体600より大径の円弧に沿って等間隔に配置された複数の目盛線と、目盛線に対応する数値像とを備える。選択指示線MRXは、メニュー画像MRを操作して選択された走行速度に対応する目盛線に位置決めされる。
例えば、ドライバがスイッチSRの上方向スイッチSRUを押したとすると、表示制御部730は、選択指示線MRXを1目盛分、上方向にずらす。一方、ドライバがスイッチSRの下方向スイッチSRDを押したとすると、表示制御部730は、選択指示線MRXを1目盛分下方向にずらす。図3の例では、選択指示線MRXの分解能は、目盛線の分解能よりも高く設定されている。そして、選択指示線MRXが所望の走行速度に対応する位置に位置決めされて、所定のタイムアウト時間が経過すると、表示制御部730はその走行速度がドライバにより選択されたと判定し、その走行速度を確定する。以上によりオートクルーズコントロールにおける走行速度が設定される。
図6は、スイッチSLの他の一例を示す図である。図6の左図の例では、スイッチSLは、「ENTER」と表記された確定ボタンSLEを備える。確定ボタンSLEは、上方向スイッチSLUと下方向スイッチSLDとの間に、上方向スイッチSLUと下方向スイッチSLDと一体的に設けられている。
確定ボタンSLEは、メニュー画像MLにおいてドライバが選択を確定する際に使用される。図5の左下図において、車間距離「100」の項目ML1にカーソルが位置決めされた状態で、タイムアウト時間が経過する前に確定ボタンSLEが押されたとする。この場合、表示制御部730は車間距離「100」の選択が確定されたと判定する。そして、表示制御部730は、メニュー画像MLを消去して、メータ指示線TL1が車間距離「100」の目盛線に位置決めされたサブメータ画像TLを左補助表示領域213に表示する。
図6の左図では、スイッチSLに対して確定ボタンSLEを設けた例が示されたが、スイッチSRに対して確定ボタンが設けられてもよい。スイッチSRに対して確定ボタンが設けられた例は、スイッチSLに対して確定ボタンSLEが設けられた例に準ずるので詳細な説明は省略する。
図6の右図の例では、スイッチSRは、「CANCEL」と表記されたキャンセルボタンCRを備える。キャンセルボタンCRは、スイッチSRの例えば上側に設けられており、メニュー画像MRにおいて確定前の選択状態を解除する際に用いられるボタンである。
図3を参照して、ドライバがスイッチSRを押して、選択指示線MRXを移動させたとする。そして、タイムアウト時間が経過するまでにドライバがキャンセルボタンCRを押したとする。この場合、表示制御部730は、スイッチSRが押される前の位置に選択指示線MRXの表示を戻す。なお、図6では、キャンセルボタンCRは、スイッチSRに設けられた例を示したが、スイッチSLに対してキャンセルボタンが設けられてもよい。スイッチSLに対してキャンセルボタンが設けられる例はスイッチSRに対してキャンセルボタンCRが設けられた例に準ずるので、詳細な説明は省略する。
図7は、表示装置100中の信号の流れを概念的に表すブロック図である。駆動ユニット700は、第1駆動信号生成部711と、第2駆動信号生成部712と、第3駆動信号生成部713と、第1駆動モータ721と、第2駆動モータ722と、第3駆動モータ723と、表示制御部730と、点灯制御部740とを含む。
第1駆動信号生成部711は、第1駆動モータ721に電気的に接続される。第1駆動モータ721は、指示針320に機械的に接続される。第2駆動信号生成部712は、第2駆動モータ722に電気的に接続される。第2駆動モータ722は、指示針520に機械的に接続される。第3駆動信号生成部713は、第3駆動モータ723に電気的に接続される。第3駆動モータ723は、指示針530に機械的に接続される。表示制御部730は、ディスプレイパネル200に電気的に接続される。
車両には、車両の走行状態に応じて変化する物理量を検出する様々なセンサ機器(図示せず)が配置される。センサ群SSGは、これらのセンサ機器を含む。センサ群SSGは、様々な物理量を表す様々な検出信号を生成する。図3の例では、センサ群SSGとしては、エンジンの回転数を検出するセンサ、車両の走行速度を検出するセンサ、燃料の残量を検出するセンサ、ラジエータの水温を検出するセンサが含まれる。これらの検出信号は、センサ群SSGから第1駆動信号生成部711、第2駆動信号生成部712、第3駆動信号生成部713、表示制御部730、及び点灯制御部740のそれぞれへ出力される。センサ群SSGを構成するセンサは、既知の車両に利用されるセンサであってもよい。したがって、本実施の形態の原理は、センサ群SSGの特定のセンサに限定されない。点灯制御部740は、インジケータINに電気的に接続される。
第1駆動信号生成部711は、指示針320が指し示す指標に対応する物理量(本実施の形態では、エンジンの回転数)を表す検出信号を受ける。第1駆動信号生成部711は、検出信号に応じて、駆動信号を生成する。駆動信号は、第1駆動信号生成部711から第1駆動モータ721へ出力される。第1駆動モータ721は、駆動信号に応じて、回転する。この結果、指示針320は、表示板400上で回転することができる。
第2駆動信号生成部712は、指示針520が指し示す指標に対応する物理量(本実施の形態では、燃料の残量)を表す検出信号を受ける。第2駆動信号生成部712は、検出信号に応じて、駆動信号を生成する。駆動信号は、第2駆動信号生成部712から第2駆動モータ722へ出力される。第2駆動モータ722は、駆動信号に応じて、回転する。この結果、指示針520は、表示板400上で回転することができる。
第3駆動信号生成部713は、指示針530が指し示す指標に対応する物理量(本実施の形態では、ラジエータの水温)を表す検出信号を受ける。第3駆動信号生成部713は、検出信号に応じて、駆動信号を生成する。駆動信号は、第3駆動信号生成部713から第3駆動モータ723へ出力される。第3駆動モータ723は、駆動信号に応じて、回転する。この結果、指示針530は、表示板400上で回転することができる。
検出信号から駆動信号への変換は、既知のアナログメータに用いられる様々な信号処理技術に依存してもよい。したがって、本実施形態の原理は、検出信号から駆動信号へ変換するための特定の信号処理技術に限定されない。
表示制御部730は、ディスプレイパネル200が表示するメータ画像SCIに対応する物理量(本実施の形態では、車両の走行速度)を表す検出信号を受ける。表示制御部730は、検出信号に応じて、画像信号を生成する。画像信号は、表示制御部730からディスプレイパネル200へ出力される。ディスプレイパネル200は、画像信号に応じて、指標画像211や指針画像212を表示面210に表示する。
また、表示制御部730は、右エンコーダ3201又は左エンコーダ3202から出力された検出信号に応じて、右補助表示領域214にメニュー画像MRやサブメータ画像TRを表示し、左補助表示領域213にメニュー画像MLやサブメータ画像TL等を表示する。また、表示制御部730は、右エンコーダ3201又は左エンコーダ3202から出力された検出信号に応じて、メニュー画像やサブメータ画像の表示態様を変更する。
検出信号から画像表示までの信号処理技術は、既知の様々な画像生成技術に依存してもよい。したがって、本実施形態の原理は、画像を表示するための特定の信号処理技術に限定されない。
点灯制御部740は、センサ群SSGから出力される検出信号に応じて、インジケータINを点灯又は消灯させる。例えば、センサ群SSGは、ヘッドライトの点灯を検知すると、ヘッドライトの点灯を検知した旨の検知信号を点灯制御部740に出力し、点灯制御部740は、ヘッドライトに対応するインジケータINを点灯させる。
ステアリング3000は、スイッチSR及びスイッチSLを含む入力インターフェース3101と、入力信号処理部3200とを含む。
入力信号処理部3200は、右エンコーダ3201と、左エンコーダ3202とを含む。右エンコーダ3201は、スイッチSRが押されたことを検出すると、そのことを示す検出信号を表示制御部730に出力する。具体的には、右エンコーダ3201は、上方向スイッチSRUが押されたときは、上方向スイッチSRUが押されたことを示す検出信号を表示制御部730に出力し、下方向スイッチSRDが押されたときは、下方向スイッチSRDが押されたことを示す検出信号を表示制御部730に出力する。
左エンコーダ3202は、右エンコーダ3201と同様、スイッチSLが押されたことを検出すると、検出信号を表示制御部730に出力する。
[動作]
図8は、実施の形態1の表示装置100において、メニュー画像MLが操作される際の処理を示すフローチャートである。なお、図8のフローチャートが開始される際、左補助表示領域213には、サブメータ画像TLが表示されているものとする。
まず、スイッチSLが押されたことを左エンコーダ3202が検出すると(S801でYES)、表示制御部730は、図5の左下図に示す車間距離を設定するためのメニュー画像MLを左補助表示領域213に表示する(S802)。一方、左エンコーダ3202がスイッチSLが押されたことを検出しなければ(S801でNO)、処理はS801に戻される。なお、表示制御部730は、メニュー画像MLを表示するに際し、サブメータ画像TLを消去してもよいし、半透明表示させてもよい。
S803では、スイッチSLが押されて左エンコーダ3202から検出信号が出力されると、表示制御部730は、メニュー画像MLを選択する操作が行われたと判定する(S803でYES)。そして、表示制御部730は、スイッチSLの操作に応じてメニュー画像MLの表示態様を変更する。ここでは、メニュー画像MLのカーソルがスイッチSLに応じて移動される。
一方、表示制御部730は、メニュー画像MLを選択する操作が行われたことを検出しなければ(S803でNO)、処理をS805に進める。
S805では、表示制御部730は、キャンセルが確定或いは選択が確定したと判定すると(S805でYES)、左補助表示領域213からメニュー画像MLを消去し(S806)、サブメータ画像TLの表示を元に戻し、処理をS801に戻す。
一方、キャンセルが確定或いは選択が確定されなければ(S805でNO)、処理がS803に戻される。ここで、表示制御部730は、メニュー画像MLを表示した後、操作がされることなく一定のタイムアウト時間が経過した場合或いはキャンセルボタンが押された場合にキャンセルが確定されたと判定すればよい。また、表示制御部730は、メニュー画像MLにおいてカーソルを移動させる操作が最後に入力されてから一定のタイムアウト時間が経過した場合或いは確定ボタンSLEが押された場合に選択が確定されたと判定すればよい。
図9は、実施の形態1の表示装置100において、メニュー画像MRに関する処理を説明するフローチャートである。実施の形態1では、初期状態において、右補助表示領域214には既にメニュー画像MRが表示されているので、このフローチャートの開始時にはメニュー画像MRが表示されている。
まず、右エンコーダ3201がスイッチSRが押されたことを検出すると(S901でYES)、表示制御部730は、検出された操作に応じてメニュー画像MRを変更する(S902)。ここでは、図3に示されるように、スイッチSRの操作に応じて選択指示線MRXが移動される。一方、スイッチSRの操作が検出されなければ(S901でNO)、処理がS901に戻される。S902の処理が終了すると、処理はS901に戻る。
このように、実施の形態1の表示装置100によれば、左補助表示領域213には、複数の車間距離のから一の車間距離を選択するためのメニュー画像MLが表示される。また、右補助表示領域214には、複数の車両の走行速度の中から一の走行速度を選択するためのメニュー画像MRが表示される。そのため、ディスプレイパネル200の表示スペースを有効に活用できる。
また、左補助表示領域213に表示されるメニュー画像MLに対応するスイッチSLと、右補助表示領域214に表示されるメニュー画像MRに対応するスイッチSRとが車幅方向に設けられているので、左右のメニュー画像MR,MLの配置と左右のスイッチSL,SRの配置とが対応し、左右のメニュー画像MR,MLの操作性を向上できる。
(実施の形態2)
実施の形態2は、メニュー画像ML,MRを用いて、左補助表示領域213,右補助表示領域214に表示させるサブメータ画像を選択させることを特徴とする。実施の形態2では、サブメータ画像の示す情報が車両に関する情報の一例に該当する。
ここで、左補助表示領域213,右補助表示領域214に表示されるサブメータ画像としては、アナログメータ300,500以外の情報を示す画像が採用されてもよいし、アナログメータ300,500とは表示形態が異なるアナログメータ300,500を表す画像が採用されてもよい。
図10は、実施の形態2におけるメニュー画像ML,MRの一例を示す図である。メニュー画像MLは、左補助表示領域213が初期状態にあるときに、スイッチSLが押されたことをトリガーに左補助表示領域213に表示される。このことは、メニュー画像MRも同様である。
図10の例では、メニュー画像MLは、一度に4つの項目ML1が表示されており、スイッチSLの上方向スイッチSLUが押されるとメニュー画像MLが下方向にスクロールし、カーソル(図略)が相対的に上方向の項目ML1に移動して位置決めされる。また、スイッチSLの下方向スイッチSLDが押されるとメニュー画像MLが上方向にスクロールし、カーソル(図略)が相対的に下方向の項目ML1に移動して位置決めされる。図10の例では、メニュー画像MLとして、「i−ELOOP」、「i−stop」、「平均燃費」、及び「瞬間燃費」と表記された項目ML1が上から順番にリング体600と同心且つリング体600より大径の円弧に沿って配置されている。ドライバは、スイッチSLを操作することで所望する項目ML1にカーソルを位置決めし、位置決めした項目ML1の選択が確定されると、左補助表示領域213には選択された項目ML1に対応するサブメータ画像TL(第2メータ画像の一例)が表示される。
例えば、「i−ELOOP」の項目ML1の選択が確定されると、電気回生量を例えばリング体600と同心且つリング体600より大径の円弧状のグラフがサブメータ画像TL(図略)として左補助表示領域213に表示される。このとき、メニュー画像MLは左補助表示領域213から消去される。
また、「i−stop」の項目ML1の選択が確定されると、エンジンの停止時間率を示す円弧状のグラフがサブメータ画像TL(図略)として左補助表示領域213に表示される。また、「平均燃費」の項目ML1の選択が確定されると、平均燃費を示す円弧状のグラフがサブメータ画像TLとして左補助領域213に表示される。「瞬間燃費」の項目ML1の選択が確定されると、瞬間燃費を示す円弧状のグラフがサブメータ画像TLとして左補助領域213に表示される。
メニュー画像MRもメニュー画像MLと同様、一度に4つの項目が表示されている。図10の例では、「残走行距離計」、「油温計」、「水温計」、「外気温計」の項目MR1が上から順番にリング体600と同心且つリング体600より大径の円弧に沿って配置されている。図10の例では、上から2つ目の「油圧計」の項目MR1にカーソルが位置決めされている。そして、「油圧計」の項目MR1の選択が確定されると、油圧を示す円弧状のグラフがサブメータ画像TR(第2メータ画像の一例)として右補助表示領域214に表示される。
「残走行距離計」の項目MR1の選択が確定されると、目的地までの残走行距離を示す円弧状のグラフがサブメータ画像TRとして右補助表示領域214に表示される。「水温計」の項目MR1の選択が確定されると、ラジエータの水温を示す円弧状のグラフがサブメータ画像TRとして右補助表示領域214に表示される。「外気温計」の項目ML1の選択が確定されると、外気温を示す円弧状のグラフがサブメータ画像TLとして、右補助表示領域に表示される。
図11は、実施の形態2の表示装置100において、メニュー画像MLが操作される際の処理を示すフローチャートである。なお、図11のフローチャートが開始される際、左補助表示領域213には、サブメータ画像TLが表示されているものとする。また、図11において図8と同じ処理には同じ符号を付して説明を省略する。
S801に続くS1101では、表示制御部730は、図10に示すメニュー画像MLを左補助表示領域213に表示する。なお、表示制御部730は、メニュー画像MLを表示するに際し、サブメータ画像TLを消去してもよいし、半透明表示させてもよい。
S804に続くS1102では、メニュー画像MLにおけるサブメータ画像TLの選択が確定すると(S1102でYES)、表示制御部730は、選択されたサブメータ画像TLを左補助表示領域213に表示する(S1103)。例えば、図10において、「i−stop」の項目ML1の選択が確定されると、表示制御部730は、エンジン停止時間率のグラフを左補助表示領域213に表示させる。
次に、表示制御部730は、メニュー画像MLを左補助表示領域213から消去する(S1105)。
一方、選択が確定されずに、キャンセルが確定された場合も(S1102でNO、且つ、S1104でYES)、表示制御部730は、メニュー画像MLを左補助表示領域213から消去する(S1105)。選択が確定されず、キャンセルも確定されない場合(S1102でNO、且つ、S1104でNO)、処理がS803に戻される。この場合、メニュー画像MLの表示が継続され、ドライバはサブメータ画像TLを選択する操作を入力できる。S1105の処理が終了されると、処理がS801に戻される。
図12は、実施の形態2の表示装置100において、メニュー画像MRが操作される際の処理を示すフローチャートである。図12のフローチャートは、図11のフローチャートにおいて、スイッチSLをスイッチSRと読み替え、メニュー画像MLをメニュー画像MRと読み替えれば同じなので詳細な説明は省略する。
このように、実施の形態2の表示装置100によれば、実施の形態1と同様、メニュー画像ML,MRの操作性を向上させることができる。また、実施の形態2の表示装置100によれば、左補助表示領域213,右補助表示領域214には、複数のサブメータ画像の中から一のサブメータ画像を選択するためのメニュー画像ML,MRが表示されるので、ディスプレイパネル200の表示スペースを有効に活用できる。
(実施の形態3)
実施の形態3は、メニュー画像ML,MRを用いて、メータ表示領域215へ表示される車両に関する情報を示す車両関連画像を選択させることを特徴とする。
図13は、実施の形態3における画面遷移の一例を示す図である。図13の左上図は、実施の形態3におけるメニュー画像ML,MRの一例を示している。図13の左下図は、メニュー画像ML,MRで選択された項目に対応する車両関連画像が表示されたメータ表示領域215の一例を示している。図13の右図は、メニュー画像MRの項目MR1が選択されたときにメータ表示領域215に表示される車両関連画像G1〜G4、及びメニュー画像MLの項目ML1が選択されたときにメータ表示領域215に表示される車両関連画像G5,G6の一例を示している。
実施の形態2ではメニュー画像ML,MRはサブメータ画像を選択させるために使用されていたが、実施の形態3ではメニュー画像ML,MRは車両関連画像G1〜G6を選択させるために使用される。
図13の左上図に示されるように、メニュー画像MLは、「ナビ」、「標識」、「時計」、及び「コンパス」と表記された項目ML1が上から順番にリング体600と同心且つリング体600より大径の円弧に沿って配置されている。ドライバは、スイッチSLを操作することで所望する項目ML1にカーソルを位置決めする。そして、位置決めした項目の選択が確定されると、メータ表示領域215には選択された項目に対応する車両関連画像が表示される。
例えば、「ナビ」の項目ML1の選択が確定されると、メータ表示領域215の中央部には車両関連画像G5が表示され、「標識」の項目ML1の選択が確定されると、メータ表示領域215の中央部には車両関連画像G6が表示される。
メニュー画像MRは、「オートクルーズコントロール」、「車間距離」、「車線逸脱」、及び「ブラインドスポット警告」と表記された項目MR1が上から順番にリング体600と同心且つリング体600より大径の円弧に沿って配置されている。ドライバは、スイッチSRを操作することで所望する項目MR1にカーソルを位置決めし、位置決めした項目の選択が確定されると、メータ表示領域215には選択された項目に対応する車両関連画像が表示される。
なお、実施の形態3では、メニュー画像ML,MRは、実施の形態2と同様、スイッチSL,SRを操作することでスクロールし、カーソルが位置決めされる。
メニュー画像MRにおいて、「オートクルーズコントロール」、「車間距離」、「車線逸脱」、及び「ブラインドスポット警告」の項目MR1の選択が確定されると、車両関連画像G1〜G4がメータ表示領域215の中央部に表示される。また、メニュー画像MLにおいて、「ナビ」及び「標識」の項目ML1の選択が確定されると、車両関連画像G5,G6がメータ表示領域215の中央部に表示される。
車両関連画像G1,G2は、例えば、現在設定されているオートクルーズコントロールに関する情報(車間距離や走行速度)を表示する画像である。車両関連画像G3は、例えば、車両が車線から逸脱しないように車両が制御されていることを示す画像である。車両関連画像G4は、例えば、ドライバの視認が困難な位置に別の車両が存在することをドライバに報知するように車両が設定されていることを示す画像である。車両関連画像G5は、例えば、車両を目的地までナビゲートするための画像である。車両関連画像G6は、例えば、走行中の道路の制限速度をドライバに報知するための画像である。
図13の左下図の例では、メータ表示領域215の中央部には矩形状の中央表示領域212Rが設けられている。そして、中央表示領域212Rには、車両関連画像G1がメータ画像SCIに含まれる指針画像212と重ならないように、指針画像212は先端部分のみが表示され、円形画像212cは消去されている。これにより、指針画像212と車両関連画像G1とが重なって表示されることを防止できる。
図14は、実施の形態3の表示装置100において、メニュー画像MLが操作される際の処理を示すフローチャートである。なお、図14のフローチャートが開始される際、左補助表示領域213には、サブメータ画像TLが表示されているものとする。また、図14において図11と同じ処理には同じ符号を付して説明を省略する。
S1102に続くS1401において、表示制御部730は、メニュー画像MLにおいて選択が確定された項目ML1に対応する車両関連画像をメータ表示領域215内の中央表示領域212Rに表示する。以下、図14の処理は図11と同じなので説明を省略する。
図15は、実施の形態3の表示装置100において、メニュー画像MRが操作される際の処理を示すフローチャートである。なお、図15のフローチャートが開始される際、右補助表示領域214には、サブメータ画像TRが表示されているものとする。また、図15において図12と同じ処理には同じ符号を付して説明を省略する。
S1205に続くS1501において、表示制御部730は、メニュー画像MRにおいて選択が確定された項目MR1に対応する車両関連画像をメータ表示領域215の中央表示領域212Rに表示する。この場合、例えば、図13の左下図に示されるように、中央表示領域212Rに選択された項目MR1に対応する車両関連画像が表示される。
このように、実施の形態3の表示装置100によれば、実施の形態1と同様、メニュー画像ML,MRの操作性を向上させることができる。また、実施の形態3の表示装置100によれば、左補助表示領域213,右補助表示領域214には、複数の車両関連画像の中から一の車両関連画像を選択するためのメニュー画像ML,MRが表示されるので、ディスプレイパネル200の表示スペースを有効に活用できる。
(実施の形態4)
実施の形態4は、実施の形態2において、左補助表示領域213及び右補助表示領域214に初期状態で表示されるサブメータ画像TL,TRをドライバが設定可能に構成したことを特徴とする。なお、本実施の形態において実施の形態2と同一構成のものには同一の符号を付して説明を省略する。
図16は、左補助表示領域213及び右補助表示領域214に初期状態で表示させるサブメータ画像TL,TRをドライバに選択させるための画像の一例を示した図である。車両の走行開始前等、ドライバが初期設定を変更したい時は、表示装置100は初期設定モード(詳細は図示せず)に設定される。そして、初期設定モードにおいて、ドライバによりサブメータを初期設定するための操作が入力されると、表示制御部730は、サブメータ設定画像1601及びサブメータ一覧画像1602をディスプレイパネル200に表示させる。
サブメータ設定画像1601は、ノーマルモードとスポーツモードとのそれぞれにおいて、初期状態で表示されるサブメータ画像TL,TRが選択可能に構成されている。ノーマルモードは、車両のギアチェンジが自動的に行われるモードである。スポーツモードは、車両のギアチェンジを手動で行うモードである。
サブメータ一覧画像1602は、ドライバが選択可能なサブメータ画像の名称が一覧表示されている。ドライバは、例えば、ノーマルモード設定欄1611の「左」の欄を選択した状態で、サブメータ一覧画像1602の中から1つのサブメータ画像の項目を選択すると、選択したサブメータ画像の名称がこの欄に表示される。同様にして、ドライバは、ノーマルモード設定欄1611の「右」の欄にも選択したサブメータ画像の名称を表示させると共に、スポーツモードの「左」及び「右」の欄にも選択したサブメータ画像の名称を表示させる。そして、これらの選択が確定されると、以後、初期状態においては、サブメータ設定画像1601を通じて選択されたサブメータ画像が左補助表示領域213及び右補助表示領域214に表示される。
図16の例では、ノーマルモード設定欄1611において、「左」の欄には、「Av.燃料」が選択され、「右」の欄には、「残走行」が選択されている。そのため、これらの選択が確定されると、車両がノーマルモードに設定された場合、左補助表示領域213には「平均燃料」のサブメータ画像TLが初期表示され、右補助表示領域214には「残走行距離」のサブメータ画像TRが初期表示される。
また、スポーツモード設定欄1612において、「左」の欄には、「Boost」が選択され、「右」の欄には「残走行」が選択されている。そのため、これらの選択が確定されると、車両がスポーツモードに設定された場合、左補助表示領域213には、「Boost計」のサブメータ画像TLが初期表示され、右補助表示領域214には、「残走行距離」のサブメータ画像TRが初期表示される。
このように、実施の形態4の表示装置100によれば、ドライバは左補助表示領域213,右補助表示領域214に初期表示させたいメータ画像TL,TRを任意に選択できる。
[変形例]
(1)上記実施の形態では、スイッチSL,SRはステアリング3000に設けられているが、本発明はこれに限定されず、ステアリング3000以外の場所に設けられていてもよい。ステアリング3000以外の場所としては、例えば、左右の座席の中央に設けられたコンソールボックスやルームミラーが採用できる。これらの場所においても、スイッチSL,SRは車幅方向に配置される。
(2)上記実施の形態では、図6に示すようにキャンセルボタンCR及び確定ボタンSLEは、物理的なスイッチで構成されたが、メニュー画像ML,MRの一項目としてメニュー画像ML,LRに含まれていても良い。
(3)上記実施の形態では、スイッチSL,SRの操作によりメニュー画像ML,MRがスクロール表示されるとして説明したが、本発明は、これに限定されず、メニュー画像ML,MRをスクロール表示させずにカーソルのみを移動させてもよい。或いは、本発明は、まず、メニュー画像ML,MRを固定した状態でスイッチSL,SRの操作に応じてカーソルのみ移動させ、カーソルが所定の位置(例えば、左補助表示領域213,右補助表示領域214の上端又は下端付近)まで移動されると、メニュー画像ML,MRをスクロール表示させてもよい。