JP2017039194A - 工具収納ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】動力工具が収納される工具収納ケースにおいて、ハンドルを握って工具収納ケースを持ち運ぶ際の持ち運び易さを向上させる。
【解決手段】工具収納ケース10は、上面が開口されるケース本体11と、上面を閉塞可能にケース本体11に取り付けられる蓋部31とを有する。蓋部31を開け閉めするケース本体11の前面103には、ケース本体11と変位可能に保持される連結ハンドル60が取り付けられる。連結ハンドル60は、蓋部31に設けられた蓋側凸部に嵌合可能にされる嵌合凹部を有する。嵌合凹部と蓋側凸部とは、ケース本体11に対する連結ハンドル60の変位により嵌合もしくは嵌合解除するようになっている。この連結ハンドルには持ち運ぶ際に手で握られるハンドル部68が設けられている。これにより、前面103を上側にして工具収納ケース10を持ち運ぶことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、動力工具を含む工具類を収納するための工具収納ケースに関する。
動力工具には、モータを駆動源とする電動工具が知られている。このような電動工具は、持ち運ぶ場合や保管する場合に、専用の工具収納ケースに収納される。工具収納ケースは、電動工具を収納可能な箱形をなしている。工具収納ケースは、上面が開口されるケース本体と、開口される上面を閉塞する蓋部とを有する(例えば、下記特許文献1、下記特許文献2)。このような工具収納ケースにあっては、持ち運ぶにあたってユーザの手で握られる上面ハンドルが蓋部の上面に設けられている。
特開2013−226621号 特開2013−226622号
ところで、上面ハンドルは、蓋部の中央に設定されている。このような上面ハンドルを握って工具収納ケースを置こうとすると、蓋部を常に上側とすることができて、置いた後に直ぐに蓋部の開け閉めが可能となる。つまり、電動工具を出し入れするにあたって便利となる。しかしながら、蓋部の上面の面積は、工具収納ケースのうち最も広い面積となっているのが一般的である。このため、工具収納ケースを持ち運ぶ際、最も広い上面が上側となって水平方向の寸法が大きくなる。このように水平方向の寸法が大きい工具収納ケースを持ち運ぼうとすると、工具収納ケースの重心はユーザの胴体から離れてしまう。そうすると、工具収納ケースの外縁は、ユーザの身体に当たり易くなって、ユーザにとって持ち運び難いものとなっていた。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、動力工具が収納される工具収納ケースにおいて、ハンドルを握って工具収納ケースを持ち運ぶ際の持ち運び易さを向上させることにある。
上記した課題を解決するにあたって、本発明に係る工具収納ケースは次の手段をとる。すなわち、本発明の第1の発明に係る工具収納ケースは、動力工具が収納される工具収納ケースであって、上面が開口されるケース本体と、該上面を閉塞可能に該ケース本体に取り付けられる蓋部と、を有し、前記蓋部を開け閉めする前記ケース本体の側面には、該ケース本体と変位可能に保持される連結体が取り付けられており、前記連結体は、前記蓋部に設けられた第1被係合部に係合可能にされる係合部を有し、前記係合部と前記第1被係合部とは、前記ケース本体に対する前記連結体の変位により係合もしくは係合解除するようになっており、前記係合部が前記第1被係合部に係合している場合には、前記ケース本体に対する前記蓋部の閉塞状態は保持され、前記係合部と前記第1被係合部との係合が解除している場合には、前記蓋部は前記ケース本体に対して開閉可能とされ、前記連結体には、持ち運ぶ際に手で握られるハンドル部が設けられている、という構成である。
この第1の発明に係る工具収納ケースによれば、蓋部を開け閉めするケース本体の側面には、ケース本体と変位可能に保持される連結体が取り付けられている。この連結体は、蓋部の閉塞状態を保持するように第1被係合部に係合する係合部を有すると共に、持ち運ぶ際に手で握られるハンドル部が設けられている。これによって、蓋部を開け閉めするケース本体の側面を上側にして工具収納ケースを持ち運ぶことができ、工具収納ケースの重心をユーザの胴体に近くできて持ち運び易くなる。
本発明の第2の発明に係る工具収納ケースは、前記第1の発明に係る工具収納ケースにおいて、前記連結体は、前記蓋部の開閉方向と交差する方向に延在されたベースを有し、前記係合部は、前記ベースの延在方向の両端に対をなして設けられている、という構成である。この第2の発明に係る工具収納ケースによれば、係合部は開閉方向と交差する方向のベースの両端に対をなして設けられているので、蓋部の閉塞状態をバランス良く保持することができる。なお、対をなす係合部の係合および係合解除のための操作は、連接されるベースにより一括で行うことができる。
本発明の第3の発明に係る工具収納ケースは、前記第1または前記第2の発明に係る工具収納ケースにおいて、前記連結体は、前記ケース本体に対して取外し可能にされている、という構成である。この第3の発明に係る工具収納ケースによれば、連結体はケース本体に対して取外し可能にされているので、連結体をケース本体から取り外すことができる。これによって、例えばユーザの好みに応じて連結体の構成を入れ替えることができ、バリエーションに富んだユーザニーズに対応可能な工具収納ケースとすることができる。
本発明の第4の発明に係る工具収納ケースは、前記第1から前記第3のいずれかの発明に係る工具収納ケースにおいて、前記連結体は、前記ケース本体に支持される回動支点を有し、且つ、該回動支点で前記ケース本体に対して回動変位可能となっており、前記ハンドル部は、前記回動支点を挟んで前記係合部の配設位置とは反対側の位置に設けられている、という構成である。この第4の発明に係る工具収納ケースによれば、ハンドル部を手で握って持ち上げた場合、持ち上げる力はケース本体から離れる方向でハンドル部に作用する。この作用力は、回動支点で連結体に対して回動作用が働く。ここでハンドル部は、回動支点を挟んで係合部の配設位置とは反対側の位置に設けられているので、係合部はケース本体に近づく方向に回動作用が働くこととなる。これによって、係合部は、ケース本体から離れないこととなり、係合部の係合を良好に保持することができる。
本発明の第5の発明に係る工具収納ケースは、前記第1から前記第4のいずれかの発明に係る工具収納ケースにおいて、前記ケース本体には第2被係合部が設けられており、前記係合部は、第一の工具収納ケースに支持されながら、該第一の工具収納ケースに重ねて配置された第二の工具収納ケースの前記第2被係合部と係合し、これら工具収納ケース同士を一体に連結可能とする、という構成である。この第5の発明に係る工具収納ケースによれば、係合部は、第一の工具収納ケースに支持されながら、第一の工具収納ケースに重ねて配置された第二の工具収納ケースの前記第2被係合部と係合する。これによって、これら重ねて配置された工具収納ケース同士を一体に連結可能となる。このように2つの工具収納ケースを一体に連結できると、複数の工具収納ケースを同時に持ち運ぶことができたり、複数の工具収納ケースを纏めて管理したりすることができる。
本発明の第6の発明に係る工具収納ケースは、前記第5の発明に係る工具収納ケースにおいて、前記連結体には、前記第2被係合部を外部に露出させる切欠き部が設定されている、という構成である。この第6の発明に係る工具収納ケースによれば、連結体には、第2被係合部を外部に露出させる切欠き部が設定されているので、連結体をつけたままでも別の連結部材を利用して工具収納ケース同士を連結することができる。
本発明の第7の発明に係る工具収納ケースは、前記第1から前記第6のいずれかの発明に係る工具収納ケースにおいて、前記連結体には、前記係合部を係合位置から係合解除位置に変位させるための指掛け可能な凹部が設けられている、という構成である。この第7の発明に係る工具収納ケースによれば、指掛け可能な凹部に指を掛けて係合部を係合位置から係合解除位置に変位させることができる。これによって、ユーザは、係合位置から係合解除位置へ操作するにあたっての操作が容易に行える。
連結ハンドルが取り付けられた工具収納ケースの外観を示す斜視図である。 図1の反対側の外観を示す斜視図である。 横置きの工具収納ケースの外観を示す斜視図である。 工具収納ケースの前面を示す平面図である。 工具収納ケースの左側面を示す平面図である。 図1においてハンドル部が収容された外観斜視図である。 連結部材のみが取り付けられた工具収納ケースの外観を示す斜視図である。 図7の工具収納ケースの蓋部が開けられる外観を示す斜視図である。 連結部材が取り外された前面の被連結部を示す斜視図である。 取り外された連結部材を示す斜視図である。 横置き状態の連結ハンドルの外観を示す斜視図である。 連結ハンドルの上面を示す平面図である。 連結ハンドルの装着面となる後面を示す平面図である。 連結ハンドルが係合解除位置となっている工具収納ケースの斜視図である。 図14における(XV)-(XV)断面矢視を示す断面図である。 3段連結された連結ケースの外観を示す縦置き斜視図である。 図16における(XVII)-(XVII)断面矢視を示す断面図である。 カラビナが取り付けられる例を示す斜視図である。
以下、本発明に係る工具収納ケースを実施するための実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1〜図6は、連結ハンドル60が取り付けられた工具収納ケース10が図示されている。これに対し、図7〜図10では、被連結部20に関する連結構造を図示している。なお、各図面で記載した上下前後左右に則って、この工具収納ケース10を説明することとする。ちなみに、各図面に記載される上下前後左右の方向は、ユーザが蓋部31を開く際の置き方に基づいている。つまり、蓋部31を開ける方向を上側とし、蓋部31を開ける際の手前方向を前側とした。ちなみに、図1および図2に示す工具収納ケース10は、ハンドル部68が上側に配置されるように置かれている。図1〜図6に示すように、工具収納ケース10は、上面101、底面102、前面103、後面104、右側面105、左側面106の、六面体の箱形をなして形成される。
工具収納ケース10は、動力工具としての電動工具が収納される。工具収納ケース10は、六面の箱形をなしている。電動工具としては、例えばインパクトドライバに代表されるような大きさが小型から中型となる電動工具である。ちなみに、工具収納ケース10の各面の大きさを比較すると、上面101および底面102の面積が最も大きく、次いで前面103および後面104が大きく、右側面105および左側面106が最も小さく、設定されている。つまり、工具収納ケース10は、左右方向の辺の長さが最も長く設定され、次いで前後方向の辺の長さが長く設定され、そして、上下方向の辺の長さが最も短く設定されている。工具収納ケース10は、上面が開口されるケース本体11と、上面を閉塞可能にケース本体11に取り付けられる蓋部31と、ケース本体11の前面103にて変位可能に保持される連結ハンドル60と、を有する。ケース本体11は、底面102をなす底壁部12と、前面103をなす前壁部13と、後面104をなす後壁部14と、右側面105をなす右壁部15と、左側面106をなす左壁部16との5面を連接して形成される。
ヒンジ軸17は、右壁部15および左壁部16の後端上部においてケース本体11に支持されている。ヒンジ軸17は、右壁部35および左壁部36の後部下側に突き出された軸支部37に挿し通されている。つまり、ヒンジ軸17は、ケース本体11の蓋としてケース本体11の上側に配置された蓋部31を回転可能に支持する。この蓋部31が回転可能に支持される箇所は、一側としての後側に設定されている。蓋部31は、上面101をなす上壁部32と、前面103の一部をなす前壁部33と、後面104の一部をなす後壁部34と、右側面105の一部をなす右壁部35と、左側面106の一部をなす左壁部36とを連接して形成される。
図8に示すように、軸支部37にはケース本体11に支持されるヒンジ軸17が挿し通される。蓋部31は、ヒンジ軸17を介してケース本体11に対して開閉可能に連結される。ケース本体11と蓋部31とにより形成される各面101,102,103,104,105,106には、工具収納ケース10同士を積み重ねる場合などを鑑みて、適宜の凹凸をなす段差形状が設けられている。この段差形状は、工具収納ケース10としての剛性を高める観点から設けられるものであったり、工具収納ケース10を取り扱う上での把持のし易さの観点から設けられるものであったりする。
蓋部31の上面101の略中央には、上面ハンドル39が設けられている。上面ハンドル39は、工具収納ケース10の上面を上側にする際にユーザの手で握られる。上面ハンドル39は、手で握られる握り部391と、蓋部31に連結される一対の支持部392とを有する。この一対の支持部392で、上面ハンドル39は、蓋部31に対して回動可能に連結されている。つまり、上面ハンドル39は、持ち運び位置と収容位置とに変位可能に回動する。ちなみに、上面ハンドル39は、工具収納ケース10を置いている場合には、収容部41に収容されるものとなっている。収容部41は、上面ハンドル39を収容可能な凹形をなす収容凹部411と、収容された上面ハンドル39を手で掴めるように凹形をなす掴み用凹部412とを有する。ちなみに、収容部41に収容された上面ハンドル39は、蓋部31の上面101と面一となるように収容部41に収まるものとなっている。
蓋部31の前後それぞれの端縁中央箇所には、手掛け用凹部42が設けられている。手掛け用凹部42は、内側に向けた凹形状を有する。この手掛け用凹部42により、工具収納ケース10を上下の高さ方向に複数段で積み重ねられた場合には、上側に積み重ねた工具収納ケース10の底面102にユーザの手がかかるようにすることができる。つまり、手掛け用凹部42から手を入れて上側の工具収納ケース10の底面102を把持すると、この上側の工具収納ケース10を持ち上げることができる。また、蓋部31の左右それぞれの端縁には、ベルトループ44が設けられている。ベルトループ44は、不図示の肩掛けベルトが挿し通すことができるループ形状に形成されている。また、工具収納ケース10の右前部分には、結束配設構造45が設けられている。結束配設構造45は、不図示の結束バンドが取り付けられる構造を有する。この結束配設構造45は、結束バンドを介してケース本体11に蓋部31を結束し、製品出荷時の蓋部31の開閉を規制する。また、結束配設構造45にはユーザの任意で南京錠などをかけて、蓋部31の開閉防止とすることも可能である。
図7および図8は、連結ハンドル60に換えて連結部材50が取り付けられた図である。図9は、連結部材50が取り外された被連結部20を拡大して示す図である。図10は、被連結部20から取り外された連結部材50を示す図である。連結部材50は、係合解除位置(N2)に配置された状態で、樹脂で成形された連結部材50の弾性変形を利用して、捻ることにより被連結部20から取り外されるものとなっている。ケース本体11および蓋部31には、連結部材50に対応した被連結部20が設けられている。被連結部20は、連結部材50を取付け可能に形成される。ちなみに、工具収納ケース10の前面103の右位置には被連結部20の右側被連結部20Aが設けられ、前面103の左位置には被連結部20の左側被連結部20Bが設けられている。なお、右側面105および左側面106の後部位置には、蓋側凸部27が省略された準被連結部20C,20Dが設けられている。
図9に示すように、被連結部20は、本体被連結部21と蓋部被連結部26とにより構成される。本体被連結部21はケース本体11に設けられる。蓋部被連結部26は蓋部31に設けられる。本体被連結部21および蓋部被連結部26は、連結部材50を収容可能な凹形に形成されている。この凹形は、本体被連結部21と蓋部被連結部26とを互いに上下方向で連なるように形成される。また、本体被連結部21の下端は、凹形に沿って開口された形状に形成されている。蓋部被連結部26の上端も、凹形に沿って開口された形状に形成されている。なお、これらの本体被連結部21および蓋部被連結部26の凹形は、工具収納ケース10を上下に積み重ねた場合に上下で連なる。本体被連結部21の略中間位置に隔壁24が設けられている。隔壁24は上下を区画する隔壁形状をなしている。この隔壁24は、本体被連結部21の凹形を補強するリブとして機能している。
本体被連結部21と蓋部被連結部26とには、凹み段差により設定される内側面25,29が設けられている。内側面25,29のそれぞれは、互いに対面する一対で形成される。本体被連結部21の内側面25と蓋部被連結部26の内側面29とは、互いに面一で上下に連なっている。内側面25,29のそれぞれには、互いに連なるガイド溝251,291が設けられている。このガイド溝251,291は、連結部材50を上下方向にスライドさせる凹溝として設けられると共に、係止爪部56が係止可能とさせる凹溝としても設けられている。
本体被連結部21には、連結部材50の嵌合凹部53および連結ハンドル60の嵌合凹部73に嵌合される連結凸部231および補助凸部232が設けられる。なお、嵌合凹部73は、本発明に係る係合部に相当する。本体被連結部21には、隔壁24の下側となる位置に連結凸部231が2つ隣り合って並べられている。連結凸部231は立方体形状をなしている。2つ並べられる連結凸部231同士の間には僅かな隙間が設けられている。これに対し、本体被連結部21の上端には、補助凸部232が2つ隣り合って並べられている。補助凸部232は、連結凸部231より上下方向の厚みが薄くされる。これらの連結凸部231と補助凸部232とは、連結部材50の嵌合凹部53および連結ハンドル60の嵌合凹部73の凹形に嵌合される凸形をなしている。
蓋部被連結部26にも、連結部材50の嵌合凹部53および連結ハンドル60の嵌合凹部73に嵌合される蓋側凸部27が設けられる。この蓋側凸部27は、本発明に係る第1被係合部に相当する。これに対し、連結凸部231は、本発明に係る第2被係合部に相当する。蓋部被連結部26の前面103には、蓋側凸部27が2つ隣り合って並べられている。蓋側凸部27は、上記した連結凸部231と同じ立方体形状をなしている。2つ並べられる蓋側凸部27同士の間には僅かな隙間が設けられている。この蓋側凸部27は、連結部材50の嵌合凹部53および連結ハンドル60の嵌合凹部73の凹形に嵌合される凸形をなしている。
連結部材50は、ケース本体11に対する蓋部31の閉塞状態を保持したり、積み重ねられた上下の工具収納ケース10同士を一体に連結したりする。連結部材50は、外面をなす前面壁501を有し、この前面壁501に対して上面下面右面左面をなす上壁部502,下壁部503,右壁部504,左壁部505が連なっている。前面壁501は、連結部材50が係合位置(N1)に位置している場合に、被連結部20が設けられる前面103と外面が面一となる形状に設定される。連結部材50の後側は、嵌合凹部53として設定されている。嵌合凹部53は、蓋側凸部27あるいは連結凸部231が、補助凸部232と共に嵌合される凹形に形成されている。
なお、蓋側凸部27と連結凸部231とは互いに相違する箇所に設けられている。しかし、この嵌合凹部53と後述の嵌合凹部73とは、蓋側凸部27および連結凸部231のいずれかを補助凸部232と共に嵌合可能な凹形を有して形成されている。ちなみに、連結部材50が蓋部31の閉塞状態を保持する場合には、嵌合凹部53は蓋側凸部27と補助凸部232とを嵌合する。なお、蓋側凸部27と補助凸部232とに対する嵌合凹部53,73の嵌合が、本発明に係る第1被係合部に対する係合部の係合に相当する。これに対し、連結部材50が積み重ねられた上下の工具収納ケース10同士を一体に連結する場合には、嵌合凹部53は2つの工具収納ケース10の一方(上側配置)の連結凸部231と他方(下側配置)の補助凸部232とを嵌合する。なお、連結凸部231と補助凸部232とに対する嵌合凹部53,73の嵌合が、本発明に係る第2被係合部に対する係合部の係合に相当する。
右壁部504および左壁部505の下端近くには、左右で対をなす回動凸部55が設けられている。回動凸部55は、左右幅方向の外側に向けて突出して形成される。この回動凸部55は、回動軸として機能する円柱形をなしている。左右の回動凸部55は、上記した被連結部20のガイド溝251,291内に嵌まる。ガイド溝251,291に嵌まった回動凸部55は、嵌まったままで上下にスライドさせることができる。回動凸部55のガイド溝251,291内の上下スライドにより、連結部材50の上下動は案内される。また、回動凸部55がガイド溝251,291内で回動することにより、連結部材50を係合位置(N1)と係合解除位置(N2)とに変位させることができる。なお、図8に示す係合解除位置の連結部材50にあっては、樹脂の弾性変形を利用して捻られることにより嵌まった回動凸部55をガイド溝251,291から外すことができる。つまり、連結部材50は、被連結部20に対して付け外し可能となっている。このようにガイド溝251,291から回動凸部55が外されると、連結部材50は被連結部20から取り外されて、連結ハンドル60に付替え可能となる。
右壁部504および左壁部505の上下中間位置には、左右で対をなす係止爪部56が設けられている。係止爪部56も、回動凸部55と同様に、左右幅方向の外側に向けて突出して形成される。係止爪部56は、前後方向に延ばされた切込みが入れられ、僅かながら左右幅方向に変位可能に形成されている。係止爪部56は、僅かな左右幅方向の変位により左右幅方向の突出量を拡縮させ、ガイド溝251,291に係止することが可能となっている。ちなみに、係止爪部56がガイド溝251,291に係止している場合には連結部材50は係合位置に位置するものとなっており、係止爪部56がガイド溝251,291から外れている場合には、連結部材50は係合解除位置に位置するものとなっている。なお、係止爪部56がガイド溝251,291に係止すると、連結部材50は係合位置で保持されることとなる。
また、上壁部502には、指掛部57が設けられている。指掛部57は、連結部70を含む連結ハンドル60を、係合位置から係合解除位置に変位させるための指掛け可能な構成となっている。このため、指掛部57に指を引っ掛けて前側に引っ張ると、回動凸部55はガイド溝251,291に嵌まったまま、ガイド溝251,291に対しての係止爪部56の係止のみが外される。そうすると、回動凸部55を回動支点にして連結部材50の上部は前側に倒され、連結部材50は係合解除位置に位置することとなる。なお、係合解除位置の連結部材50は、回動凸部55だけがガイド溝251,291に嵌まって上下方向にスライド可能となっている。さらに、係合解除位置に位置する連結部材50は、樹脂の弾性変形を利用して捻られることにより、回動凸部55もガイド溝251,291から外すことができる。回動凸部55がガイド溝251,291内から外されると、連結部材50は、被連結部20から分離されて被連結部20は外部に露出される。
連結部材50が係合位置(N1)に位置する場合には、嵌合凹部53は閉じた蓋部31の蓋側凸部27と嵌合する。このように嵌合凹部53が蓋部31の蓋側凸部27と嵌合すると、連結部材50はケース本体11に対する蓋部31の閉塞状態を保持する。また、後にも説明するが、嵌合凹部53が積み重ねられたケース本体11の一方(上側配置)の連結凸部231と他方(下側配置)の補助凸部232とを嵌合している場合、連結部材50は積み重ねられた二つの工具収納ケース10同士を一体に連結する。なお、連結部材50が係合解除位置(N2)に位置する場合には、嵌合凹部53は蓋側凸部27や連結凸部231と嵌合していないこととなる。つまり、ケース本体11に対して蓋部31を開けたり、積み重ねられた工具収納ケース10同士を分離したりすることができる。
次に、連結ハンドル60について説明する。連結ハンドル60は、連結部材50に替えて被連結部20に取り付けられる部材である。このため、連結ハンドル60は、連結部材50として連結する機能を有すると共に、持ち運びするために手で握られるハンドルの機能も有する。図11〜図13は、連結ハンドル60を単品で示している。図11の斜視図は横置き状態の連結ハンドル60の外観を示し、図12の平面図は連結ハンドル60の上面を示している。図13の平面図は連結ハンドル60の装着面側となる後面を示している。図14の斜視図は連結ハンドル60が係合解除位置となっている工具収納ケース10を示している。図15の断面図は図14における(XV)-(XV)断面矢視を示している。
連結ハンドル60は、本発明に係る連結体に相当する。連結ハンドル60は、上記したように連結する機能とハンドルとしての機能とを有する。連結する機能は、連結部材50と同様、被連結部20に取り付けられて蓋部31の閉塞状態を保持したり、積み重ねられた工具収納ケース10同士を連結したりする機能である。ハンドルとしての機能は、上面ハンドル39と同様、工具収納ケース10を持ち運ぶ際にユーザの手で握られる機能である。連結ハンドル60は、連結部材50が取り外された被連結部20に取り付けられる。このため、連結ハンドル60も、連結部材50と同様、被連結部20に対して付け外し可能となっている。なお、連結ハンドル60を説明するにあたっての上下前後左右の方向は、被連結部20に取り付けられた場合を想定して規定されている。
連結ハンドル60は、概略、ケース本体11に取り付けられる係合ベース61と、持ち運ぶ際に手で握られるハンドル部68とを有する。係合ベース61は、蓋部31の開閉方向と交差する方向に延在される。係合ベース61は、中間部分と設定されるベース本体62と、ベース本体62の左右両端に連接して設けられる2つの連結部70とを有する。ベース本体62は、左右上下平面に延びている。ベース本体62は、上側半分がハンドル収容部63として形成される。また、下側半分は、ハンドル軸支部65として形成される。ハンドル収容部63は、ハンドル部68を収容する凹形構造を有する。ハンドル軸支部65は、ハンドル部68を回動可能に支持する軸支持構造を有する。
ハンドル部68は、上面ハンドル39と略同一に構成される部材となっている。ハンドル部68は、手で握られる握り部681と、ハンドル軸支部65に連結される一対の支持部682とを有して構成される。一対の支持部682は、次に説明するハンドル軸支部65の軸構造653に回動可能に支持されている。このようなハンドル部68は、上面ハンドル39と同様、持ち運び位置(M1)と収容位置(M2)とに変位可能に回動する。なお、図1〜図5,図11に示すように、持ち運び位置(M1)に位置するハンドル部68は、ユーザが手で握ることができる。なお、このハンドル部68は、後に説明する係止爪部76に対し回動凸部75を挟んで係止爪部76とは反対側の位置に設けられている。
また、図6〜図8,図12,図13に示すように、収容位置(M2)のハンドル部68は、工具収納ケース10を置いた場合に邪魔にならないように収まった状態となっている。これに対し、ハンドル収容部63は、収容部41と同様、ハンドル部68の形状に対応した凹形に設定されている。また、ハンドル収容部63の上端には切欠き凹部64が設けられている。切欠き凹部64は、蓋部31の手掛け用凹部42の形状に合わせてあり、手掛け用凹部42と同様、上側に積み重ねた工具収納ケース10の底面102にユーザの手がかかるようにされている。
ハンドル軸支部65は、中央範囲に設定される中央部651と、中央部651の左右両側に連接される2つの側部652とを有する。中央部651および側部652には、図11に示すように軸構造653が設けられている。軸構造653は、上記したハンドル部68の支持部682を回動可能に支持する構造として構成される。中央部651および側部652は、互いに面一となる前面650が設定されている。前面650は、連結部70の前面700とも面一となる面形状をなすと共に、ハンドル収容部63に収容されたハンドル部68の側面683とも面一となる面形状をなしている。
ところで、ベース本体62の後面側には、左右方向に延びるリブ66が設けられている。ハンドル収容部63の裏側には、第1リブ661および第2リブ662が左右方向の全長範囲に亘って設けられている。ハンドル軸支部65には、第3リブ663が中央部651の左右方向の範囲に亘って設けられている。第1リブ661および第2リブ662は、ハンドル収容部63の後面を構成している。第3リブ663は、ハンドル軸支部65の後面を構成するとともに傾斜ガイド部67の一部として設定されている。具体的には、第1リブ661および第2リブ662の後端(外端)は、同一の上下左右平面に位置するように前後方向で揃って位置している。これに対し、第3リブ663の後端は、第1リブ661および第2リブ662の後端(同一の上下左右平面)よりも前側に退避するように位置している。
傾斜ガイド部67は、図5に示すように下側に向かうにしたがって前側に傾斜して退避される後面形状に設定されている。つまり、ハンドル収容部63の後面と連結部70の後面とは、前後方向で傾くことなく上下方向に延びる後面形状で設定されている。これに対し、ハンドル軸支部65の後面形状をなす傾斜ガイド部67は、下側に向かうにしたがって前側に傾斜して退避する形状に形成されている。具体的には、ハンドル軸支部65の下端縁664の後端は、第3リブ663の後端よりも前側へ退避する位置に配置されている。これによって、ケース本体11の前面103と傾斜ガイド部67との間には、離間空間Sが設定されるものとなっている。この離間空間Sは、傾斜ガイド部67の前側に退避する形状により、連結ハンドル60が係合位置(N1)となっている場合には、下側に向かうにしたがって次第に大きくなる。
離間空間Sは、連結ハンドル60を係合位置(N1)と係合解除位置(N2)とに変位させるための空間である。図2や図5に示すように、連結ハンドル60は、係合位置(N1)に位置している場合には、離間空間Sが設定されるように配置されている。これに対し、図14や図15に示すように連結ハンドル60は、係合解除位置(N2)に位置している場合には、離間空間Sを埋めるように配置されている。つまり、連結ハンドル60が係合位置(N1)と係合解除位置(N2)との間で配置を切り替える場合、次に説明する回動凸部75を回動軸として連結ハンドル60を回動させることによるものとなっている。なお、この連結ハンドル60には、このような係合位置(N1)と係合解除位置(N2)との間で配置の切替えの変位により、被連結部20に係合あるいは係合解除される連結部70が設けられている。
次に、ベース本体62の左右の両側に設けられる連結部70について説明する。連結部70は、連結部材50と同様、被連結部20に取り付けられる構成を有する。連結部70は、係合ベース61の延在方向の両端の左右位置に対をなして設けられている。係合ベース61は、中央のベース本体62に対し、右側に右連結部70Aが連接され、左側に左連結部70Bが連接されている。連結部70は、被連結部20に取り付けられるにあたって連結部材50と略同一の構成を有する。このため、連結部70を説明するにあたり、連結部材50と略同一に構成される箇所は、連結部材50の説明時に用いた部位名を流用する。ちなみに、連結部材50と相違する連結部70の形状は、連結ハンドル60としてベース本体62に合わせられた形状となっている。例えば、上記したように連結部70の前面700は、前側に張り出されてハンドル軸支部65の前面650と面一となっている。
ところで、これらの連結部70の下端72は、ハンドル軸支部65の下端縁664よりも相対的に上側に位置している。このため、連結部70の下側では、ケース本体11の前面103が連結ハンドル60に覆われることなく外部に露出されることとなる。これによって、上記した連結部材50を用いて、ケース本体11の本体被連結部21(被連結部20)に対しての連結が可能となる。このように連結部70の下端72は、本発明に係る切欠き部として設定され、本体被連結部21の連結凸部231を外部に露出させる。連結部70も、外面をなす前面壁701を有し、この前面壁701に対して上面下面右面左面をなす上壁部702,下壁部703,右壁部704,左壁部705が連なって設けられている。
前面壁701は、連結部70(連結ハンドル60)が係合位置(N1)に位置している場合に、被連結部20が設けられる側面(例えば前面103)と面一となる外面形状を有する。連結部70の後側は嵌合凹部73として設定されている。嵌合凹部73も、蓋側凸部27および補助凸部232が嵌合される凹形に形成されている。なお、嵌合凹部73も、連結部材50と同様、連結ハンドル60が係合位置(N1)に位置している場合に、蓋側凸部27および補助凸部232が嵌合される。また、連結ハンドル60が係合解除位置(N2)に位置している場合には、蓋側凸部27および補助凸部232の嵌合は外される。ちなみに連結ハンドル60が蓋部31の閉塞状態を保持する場合には、嵌合凹部73は蓋側凸部27と補助凸部232とに嵌合される。これに対し、連結ハンドル60が積み重ねられた上下の工具収納ケース10同士を一体に連結する場合には、嵌合凹部73は2つの工具収納ケース10の一方(上側配置)の連結凸部231と他方(下側配置)の補助凸部232とを嵌合する。
右壁部704および左壁部705の下端近くには、左右で対をなす回動凸部75が設けられている。回動凸部75は、左右幅方向の外側に向けて突出して形成される。この回動凸部75は、回動軸として機能する円柱形をなしている。この回動凸部75は、ケース本体11に支持される連結ハンドル60の回動支点を構成する。連結ハンドル60は、回動凸部75を回動支点として、ケース本体11に対して回動変位可能となっている。左右の回動凸部75は、上記した被連結部20のガイド溝251,291内に嵌まる。ガイド溝251,291に嵌まった回動凸部75は、嵌まったままで上下にスライドさせることができる。回動凸部75のガイド溝251,291内の上下スライドにより、連結部70を含む連結ハンドル60の上下動は案内される。また、回動凸部75がガイド溝251,291内で回動することにより、連結部70を含む連結ハンドル60を係合位置(N1)と係合解除位置(N2)とに変位させることができる。
具体的に言えば、連結ハンドル60を係合位置(N1)から係合解除位置(N2)に配置切替するにあたっては、離間空間Sを埋めるように連結ハンドル60の下部を後側へ押す。そうすると、連結ハンドル60は、回動凸部75を回動軸として回動し、図2および図5に示す状態から図14および図15に示す状態に変位させることとなる。これに対し、連結ハンドル60を係合解除位置(N2)から係合位置(N1)に配置切替するにあたっては、嵌合凹部73に蓋側凸部27と補助凸部232とを嵌合させるように連結ハンドル60の上部を後側へ押す。そうすると、連結ハンドル60は、回動凸部75を回動軸として回動し、図14および図15に示す状態から図2および図5に示す状態に変位させることとなる。つまり、連結ハンドル60は、係合位置(N1)と係合解除位置(N2)との間をワンタッチで変位させることができる。
なお、図14に示す係合解除位置(N2)の連結部70にあっては、上側に引っ張ることにより、嵌まった回動凸部75をガイド溝251,291から外すことができる。つまり、連結部70を含む連結ハンドル60は、被連結部20に対して付け外し可能となっている。このようにガイド溝251,291から回動凸部75が外されると、連結部70は被連結部20から取り外されて、連結部材50に付替え可能となる。
右壁部704および左壁部705の上下中間位置には、左右で対をなす係止爪部76が設けられている。係止爪部76も、回動凸部75と同様に、左右幅方向の外側に向けて突出して形成される。この係止爪部56は、本発明に係る係止部に相当する。係止爪部76は、前後方向に延ばされた切込みが入れられ、僅かながら左右幅方向に変位可能に形成されている。係止爪部76は、僅かな左右幅方向の変位により左右幅方向の突出量を拡縮させ、ガイド溝251,291に係止することが可能となっている。ちなみに、係止爪部76がガイド溝251,291に係止している場合には連結部70は係合位置(N1)に位置するものとなっており、係止爪部76がガイド溝251,291から外れている場合には、連結部70は係合解除位置(N2)に位置するものとなっている。なお、この係止爪部56は、ガイド溝251,291に係止すると、連結部70の被連結部20との係合を保持することとなる。
また、上壁部702には、本発明に係る指掛け可能な凹部に相当する指掛部77が設けられている。指掛部77は、連結部70を含む連結ハンドル60を、係合位置(N1)から係合解除位置(N2)に変位させるための指掛け可能な構成となっている。このため、指掛部77に指を引っ掛けて前側に引っ張ると、回動凸部75はガイド溝251,291に嵌まったまま、ガイド溝251,291に対する係止爪部76の係止が外される。そうすると、回動凸部75を回動支点にして連結ハンドル60の上部が前側に倒されて、連結部70(連結ハンドル60)は係合解除位置(N2)に位置することとなる。なお、係合解除位置(N2)の連結ハンドル60は、回動凸部75だけがガイド溝251,291に嵌まって上下方向にスライドさせることができる。
ちなみにハンドル軸支部65は、回動軸(回動支点)となる回動凸部75を挟んで、嵌合凹部73および係止爪部76とは反対側の位置に設けられている。このため、ハンドル部68を手で握って持ち上げ、ハンドル軸支部65に持上げ方向の力が作用すると、連結ハンドル60には回動凸部75を回動支点にして回動作用が働く。具体的には、持ち上げる力はケース本体から離れる方向でハンドル部68に作用する。この作用力は、回動凸部75を回動支点とする回動作用が連結部70に働く。この回動作用は、係止爪部76がケース本体11に近づく方向に働く。これによって、係止爪部76は、ケース本体11から離れないこととなり、連結部70と被連結部20との係合を良好に保持することができる。なお、この回動作用は、係止爪部76がガイド溝251,291に係止する方向に働くと共に、嵌合凹部73が蓋側凸部27および補助凸部232に嵌合させる方向に働く。つまり、ハンドル部68を手で握って持ち上げた場合、連結ハンドル60からケース本体11にかかる荷重は、嵌合凹部73の蓋側凸部27および補助凸部232に嵌合する方向に作用して、この嵌合を保持するように作用するものとなっている。
なお、連結部70を含む連結ハンドル60が係合解除位置(N2)に位置している状態で、この連結ハンドル60を上側へ引き抜くようにスライドさせると、ガイド溝251,291内に嵌められていた回動凸部75はガイド溝251,291から外部へ外すことができる。回動凸部75がガイド溝251,291内から外されると、連結ハンドル60は被連結部20から分離されることとなり、被連結部20は外部に露出されることとなる。連結部70(連結ハンドル60)が係合位置(N1)で位置し、嵌合凹部73が蓋部31の蓋側凸部27と嵌合している場合には、連結ハンドル60はケース本体11に対する蓋部31の閉塞状態を保持する。なお、連結部70(連結ハンドル60)が係合解除位置(N2)に位置している場合には、蓋部31はケース本体11に対して開閉可能となる。
また、連結ハンドル60の連結部70も、積み重ねた工具収納ケース10同士を連結可能に構成される。すなわち、嵌合凹部73が積み重ねられたケース本体11の互いの連結凸部231と補助凸部232とを嵌合している場合、連結ハンドル60は積み重ねられた二つの工具収納ケース10同士を一体に連結する。なお、連結ハンドル60が係合解除位置(N2)に位置する場合には、嵌合凹部73は蓋側凸部27や連結凸部231と嵌合していないこととなる。つまり、ケース本体11に対して蓋部31を開けたり、積み重ねられた工具収納ケース10同士を分離したりすることができる。
図16および図17に示すように、連結ハンドル60は、3段連結された連結ケース100にあっても利用することができる。図16は、3段連結された連結ケース100の外観を示す縦置き斜視図である。図17は、図16における(XVII)-(XVII)断面矢視を示す断面図である。連結ケース100は、工具収納ケース10を上下3段で積み重ねられて連結されている。すなわち、連結部材50および連結ハンドル60により、下段ケース10A、中段ケース10B、上段ケース10Cの3つの工具収納ケース10は連結されて1つの連結ケース100となっている。下段ケース10Aと中段ケース10Bとは、4つの連結部材50で連結されている。これに対し、中段ケース10Bと上段ケース10Cとは、2つの連結部材50と連結ハンドル60とで連結されている。
具体的には、下段ケース10Aと中段ケース10Bとは、連結部材50により、前面2箇所と左右1箇所ずつとが連結されている。これに対し、中段ケース10Bと上段ケース10Cとは、連結部材50により左右1箇所ずつが連結され、連結ハンドル60により前面が連結されている。ちなみに、ハンドル軸支部65は係合ベース61の下側で支持されている。このため、ハンドル部68を持ち運び位置(M1)に位置させた場合には、連結ケース100の上下方向の略中間位置に配置させることができ、持ち運ぶ際のバランスが良くなっている。
なお、上記した連結部材50は、図18に示す符号50Aのように構成されるものであってもよい。図18の斜視図は、連結部材50Aにカラビナ90が取り付けられる例を示している。図18に示す連結部材50Aは、下壁部503に近接して引掛孔58が設けられている。引掛孔58は、上下に貫通された孔が前側に配置されるように設けられている。ちなみに、図18に示す連結部材50Aは、この引掛孔58の構成以外の構成に関しては、上記した連結部材50と同一の構成となっている。図示されるように、左右の連結部材50Aそれぞれの引掛孔58には、カラビナ90が取り付けられている。このカラビナ90には、肩掛けベルト80が取り付けられている。この肩掛けベルト80は、ベルト本体81と、長さ調節ループ82と、ベルトパッド83とを有する。
上記した工具収納ケース10によれば、連結ハンドル60は連結部70を有してケース本体11の前面103にて保持される。ここで、連結ハンドル60が係合位置(N1)に位置し、嵌合凹部73が蓋側凸部27と補助凸部232と嵌合している場合、ケース本体11に対する蓋部31の閉塞状態は保持される。他方、連結ハンドル60には持ち運ぶために手で握られるハンドル部68が設けられているので、前面103を上側にして工具収納ケース10を持ち運ぶことができる。これによって、工具収納ケース10の重心をユーザの胴体に近くできて持ち運び易くなる。また、上記した工具収納ケース10によれば、連結部70は、左右の両端位置に対をなして設けられているので、蓋部31の閉塞状態をバランス良く保持することができる。なお、対をなす連結部70の係合および係合解除のための操作は、連接される係合ベース61により一括で行うことができる。
上記した工具収納ケース10によれば、連結ハンドル60はケース本体11に取外し可能に取り付けられるので、ケース本体11から連結ハンドル60を取り外すことができる。これによって、例えばユーザの好みなどに応じて連結ハンドル60の構成を入れ替えることができ、バリエーションに富んだユーザニーズに対応可能な工具収納ケース10とすることができる。また、上記した工具収納ケース10によれば、ハンドル部68を手で握って持ち上げた場合、持ち上げる力はケース本体11から離れる方向でハンドル部68に作用する。この作用力は、回動凸部75を回動支点として連結ハンドル60に対して回動作用が働く。ここでハンドル部68は、回動凸部75を挟んで嵌合凹部73および係止爪部76とは反対側の位置に設けられているので、嵌合凹部73はケース本体11に近づく方向に回動作用が働くこととなる。これによって、嵌合凹部73は、ケース本体11から離れないこととなり、嵌合凹部73の嵌合を良好に保持することができる。
図16および図17に示す工具収納ケース10B,10Cのように、連結ハンドル60により2つの工具収納ケース10を一体に連結した場合には、2つの工具収納ケース10を同時に持ち運ぶことができたり、複数の工具収納ケース10を纏めて管理したりすることができる。また、上記した工具収納ケース10によれば、連結部70の下端72は本体被連結部21の連結凸部231を外部に露出させる切欠き部として設定されているので、連結ハンドル60をつけたままでも別の連結部材50を利用して工具収納ケース10同士を連結することができる。また、上記した工具収納ケース10によれば、指掛部77に指を掛けて、連結ハンドル60を係合位置(N1)から係合解除位置(N2)に変位させることができる。これによって、ユーザは、係合位置(N1)から係合解除位置(N2)へ操作するにあたっての操作が容易に行える。
なお、本発明に係る工具収納ケースにあっては、上記した実施の形態に限定されるものではなく、例えばケース本体11や蓋部31の形状などを適宜に変更するものであってもよい。また、連結部材50や連結ハンドル60にあっても、係合するための嵌合構造などを適宜に変更して構成するものであってもよい。例えば、本発明に係る係合部を凸形に形成し、本発明に係る被係合部を凸形に嵌合する凹形に形成してもよい。
10 工具収納ケース
100 連結ケース
101 上面
102 底面
103 前面
104 後面
105 右側面
106 左側面
11 ケース本体
12 底壁部
13 前壁部
14 後壁部
15 右壁部
16 左壁部
17 ヒンジ軸
20 被連結部
20A 右側被連結部
20B 左側被連結部
20C,20D 準被連結部
21 本体被連結部
231 連結凸部(第2被係合部)
232 補助凸部
24 隔壁
25,29 内側面
251,291 ガイド溝
26 蓋部被連結部
27 蓋側凸部(第1被係合部)
29 内側面
31 蓋部
32 上壁部
33 前壁部
34 後壁部
35 右壁部
36 左壁部
37 軸支部
39 上面ハンドル
391 握り部
392 支持部
41 収容部
411 収容凹部
412 掴み用凹部
42 手掛け用凹部
44 ベルトループ
45 結束配設構造
50 連結部材
53 嵌合凹部
55 回動凸部
56 係止爪部
57 指掛部
58 引掛孔
60 連結ハンドル(連結体)
61 係合ベース
62 ベース本体
63 ハンドル収容部
64 切欠き凹部
65 ハンドル軸支部
650 前面
651 中央部
652 側部
653 軸構造
66 リブ
661 第1リブ
662 第2リブ
663 第3リブ
664 下端縁
67 傾斜ガイド部
68 ハンドル部
681 握り部
682 支持部
683 側面
70 連結部
700 前面
701 前面壁
702 上壁部
703 下壁部
704 右壁部
705 左壁部
70A 右連結部
70B 左連結部
72 下端
73 嵌合凹部
75 回動凸部(回動支点)
76 係止爪部(係止部)
77 指掛部
80 ベルト
81 ベルト本体
82 調節ループ
83 ベルトパッド
90 カラビナ
S 離間空間
M1 持ち運び位置
M2 収容位置
N1 係合位置
N2 係合解除位置

Claims (7)

  1. 動力工具が収納される工具収納ケースであって、
    上面が開口されるケース本体と、該上面を閉塞可能に該ケース本体に取り付けられる蓋部と、を有し、
    前記蓋部を開け閉めする前記ケース本体の側面には、該ケース本体と変位可能に保持される連結体が取り付けられており、
    前記連結体は、前記蓋部に設けられた第1被係合部に係合可能にされる係合部を有し、
    前記係合部と前記第1被係合部とは、前記ケース本体に対する前記連結体の変位により係合もしくは係合解除するようになっており、
    前記係合部が前記第1被係合部に係合している場合には、前記ケース本体に対する前記蓋部の閉塞状態は保持され、
    前記係合部と前記第1被係合部との係合が解除している場合には、前記蓋部は前記ケース本体に対して開閉可能とされ、
    前記連結体には、持ち運ぶ際に手で握られるハンドル部が設けられている、工具収納ケース。
  2. 請求項1に記載の工具収納ケースにおいて、
    前記連結体は、前記蓋部の開閉方向と交差する方向に延在されたベースを有し、
    前記係合部は、前記ベースの延在方向の両端に対をなして設けられている、工具収納ケース。
  3. 請求項1または請求項2に記載の工具収納ケースにおいて、
    前記連結体は、前記ケース本体に対して取外し可能にされている、工具収納ケース。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の工具収納ケースにおいて、
    前記連結体は、前記ケース本体に支持される回動支点を有し、且つ、該回動支点で前記ケース本体に対して回動変位可能となっており、
    前記ハンドル部は、前記回動支点を挟んで前記係合部の配設位置とは反対側の位置に設けられている、工具収納ケース。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の工具収納ケースにおいて、
    前記ケース本体には、第2被係合部が設けられており、
    前記係合部は、第一の工具収納ケースに支持されながら、該第一の工具収納ケースに重ねて配置された第二の工具収納ケースの前記第2被係合部と係合し、これら工具収納ケース同士を一体に連結可能とする、工具収納ケース。
  6. 請求項5に記載の工具収納ケースにおいて、
    前記連結体には、前記第2被係合部を外部に露出させる切欠き部が設定されている、工具収納ケース。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の工具収納ケースにおいて、
    前記連結体には、前記係合部を係合位置から係合解除位置に変位させるための指掛け可能な凹部が設けられている、工具収納ケース。
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