JP7133830B2 - 照明装置 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載の照明器具では、「支柱に取り付けるためのクランプ部を有し、底部に前記支柱を通す開口を設けた取付部と、光源を収容する防水構造の光源収容部とを一体に備え、前記取付部の内側の前記クランプ部近傍に、前記支柱の中を通って先端から延出して配線される電源ケーブルを結線する端子台を備え、前記取付部には、前記クランプ部及び前記端子台の上側を覆い、前記光源収容部の上側のカバーに係合する蓋体が開閉自在に設けられていることを特徴とし(請求項1)、前記光源がLEDであり、当該LEDとともに前記LEDの点灯を制御するLEDドライバユニットが前記光源収容部に収められ、前記光源収容部のLEDドライバユニットから延びた配線が前記取付部及び前記光源収容部を仕切る隔壁を水密に貫通して前記端子台に結線され、前記光源収容部が前記隔壁、及び上側の前記カバーで封じられて水密にされている」とされている。なお、特許文献1の照明器具は、本発明の照明装置に相当する。
実施形態の一態様に係る照明装置は、支柱に取り付けられて使用する照明装置において、光源ユニットと、前記光源ユニットを点灯させる回路ユニットと、前記回路ユニットと前記支柱から延出する電気ケーブルとを接続する端子台と、前記光源ユニットと前記回路ユニットと前記端子台とを収容する筐体とを備え、前記筐体は、前記光源ユニットを収容する防水構造の光源ユニット収容部と、前記回路ユニットを収容する防水構造の回路ユニット収容部と、前記支柱に取り付けられる取付部とを有し、前記端子台は前記回路ユニット収容部に収容されている。
実施形態の別態様に係る照明装置において、前記筐体は、板状部と表側に膨出する膨出部とを第1方向に沿って有する筐体本体と、前記膨出部の裏側を開閉可能に覆う蓋体とを備え、前記膨出部と前記蓋体とで形成される空間に、前記回路ユニット収容部と前記取付部とが設けられ、前記空間内は、前記膨出部の裏面から裏側に筒状に延伸する筒部分により、前記回路ユニット収容部と前記取付部とが区画されている。これにより、光源ユニットと回路ユニットとを接続する配線を短くできる。
実施形態の別態様に係る照明装置において、前記筐体は、前記蓋体が前記膨出部を覆うと、前記回路ユニット収容部内を水密状とするパッキンを備える。これにより、容易に防水構造を実施できる。
実施形態の別態様に係る照明装置において、前記筒部分における前記取付部側に位置する壁部分の貫通孔に、前記電気ケーブルを前記回路ユニット収容部に水密状に導入し且つ当該電気ケーブルを拘束する拘束具が設けられている。これにより、電気ケーブルを拘束具で拘束した状態で、電気ケーブルと端子台との接続作業を行える。
実施形態の別態様に係る照明装置において、前記拘束具がケーブルグランドである。これにより、容易に実施できる。
実施形態の別態様に係る照明装置において、前記蓋体は、前記筐体本体における前記第1方向の略中央に設けられた軸廻りに回転可能に設けられ、前記軸は前記第1方向と直交する方向であって前記板状部に沿う第2方向に延伸する。これにより、電気ケーブルの接続作業領域を確保できる。
図1~図3を用いて説明する。
照明装置Aは、例えば支柱Bに取り付けられて使用される。照明装置Aは道路等の被照射面に張り出して設置される。
照明装置Aは、光源ユニット1(図2参照)、回路ユニット2及び端子台3を筐体4内に備え、筐体4が支柱Bに取り付けられる。光源ユニット1は、図2に示すように、光源として機能する発光素子11を実装基板13に備える。なお、光源ユニット1は、例えば両面接合テープ(図示省略)等を介して筐体4に取り付けられている。
筐体4は、図2に示すように、光源ユニット1を収容する防水構造の光源ユニット収容部41と、回路ユニット2を収容する防水構造の回路ユニット収容部43と、支柱Bに取り付けられる取付部45とを有する。
端子台3は回路ユニット収容部43内に収容されている。取付部45には支柱B用の固定具8が設けられている。
(1)ユニット
光源ユニット1は、図2に示すように、発光素子11の一例であるLEDと、LEDを実装するための実装基板13とを備える。実装基板13には複数個のLEDを所定の接続形態(直列、並列、直並列等である)で電気接続するための配線パターンが設けられている。なお、実装基板13は例えば方形状をしている。
回路ユニット2は供給された電力から点灯電力を生成する。回路ユニット2は、複数個の電子部品と、回路基板とを備える。回路ユニット2は、さらに、電子部品と回路基板とを収容する回路ケース21を備える。なお、図2において電子部品と回路基板とを1ブロックとして表している。なお、複数個の電子部品が回路基板の配線パターンにより接続されることで、例えば、整流回路、平滑回路、昇降圧回路、制御回路等の電気回路が構成される。制御回路は、筐体本体5の膨出部53に配された照度センサ23の信号により、光源ユニット1の点灯・消灯を制御する。
端子台3は例えば3芯用が利用されている。端子台3は取り付け用の取付部3aを有する。一例としての取付部3aは端子台3の長手方向の両端に形成され且つ長手方向の外方側が開口する溝により構成されている。
なお、端子台3と回路ユニット2とを接続する配線、回路ユニット2と光源ユニット1とを接続する配線の図示は省略している。
固定具8は、図4及び図5に示すように、円筒部81と、円筒部81の筒軸方向の略中央から外方に張り出す鍔部83と、円筒部81の外周に設けられ且つ筒軸に沿って延伸する肉厚部85とを有する。円筒部81の内周には支柱Bが挿入される。
鍔部83は、外周が矩形状をし、角部分に貫通孔83aを有している。固定具8は、鍔部83が筐体本体5の井桁部分535と交差部分535dとにより支持された状態で、ねじ89が貫通孔83aを挿通して、筐体本体5の交差部分535dのねじ穴535e(図6参照)に螺合する。これにより、固定具8が筐体本体5に固定される。また、筐体本体5の膨出部53に固定具8が取り付けられることで、取付部45が構成される。
固定具8は、円筒部81の裏側端部に筒軸に向かって張り出す張出部87(図4参照)を有している。これにより、支柱Bが円筒部81を挿通するようなことを抑制できる。つまり、張出部87は、照明装置Aが支柱Bに沿って落下するのを防止するストッパとして機能する。
図4及び図5を用いて説明する。
筐体4は筐体本体5と蓋体6とを備える。一例として、蓋体6は筐体本体5に対して着脱可能に取り付けられる。筐体4は、蓋体6を筐体本体5に固定するための固定具71を有している。筐体4は、筐体本体5の板状部51を覆う透光性カバー74を有している。なお、透光性カバー74はカバー固定具76により板状部51に固定される。
(1)筐体本体
筐体本体5は、図6に示すように、板状部51と膨出部53とを第1方向に有する。板状部51の表側に光源ユニット収容部41(図5参照)が、膨出部53の裏側に回路ユニット収容部43及び取付部45がそれぞれ設けられている(図3参照)。筐体本体5は、支柱Bから導出される電気ケーブルを拘束するための拘束具9を内部に備える(図4及び図5参照)。
板状部51は、図6に示すように、表面に光源ユニット1が配される平坦部分511と、平坦部分511における光源ユニット1の周縁に対応する部位から表側に立設する立設部分513とを有する。板状部51には、透光性カバー74を固定するためのカバー固定具76が設けられている(図5参照)。板状部51には、蓋体6を開閉可能に支持する支持部52が設けられている。
平坦部分511は、楕円形状(円形状を含む)や三角形等の多角形状をしている。なお、多角形状には、例えば、一部又は全部の角部分が丸くなったような形状や角部分が面取りされたような形状を含む。一例としての平坦部分511は、第1方向に長い矩形状をしている。平坦部分511には実装基板13が接触する状態で光源ユニット1が配されている。これにより、点灯中の光源ユニット1からの熱が筐体4側に伝導する。
立設部分513は実装基板13の周縁に沿って立設し、ここでは、方形筒状に立設する。光源ユニット1の実装基板13の周縁部は立設部分513の内周面に近接又は当接する。これにより、光源ユニット1が筐体本体5に位置決めされる。なお、立設部分513は、後述の外周側の立設部分515と区別するために内側立設部分とする。
外側立設部分515と内側立設部分513の立設量は、外側立設部分515の方が多く、内側立設部分513に透光性カバー74が取付けられた状態で略同じになる。なお、平坦部分511、内側立設部分513及び透光性カバー74とで囲まれた空間が光源ユニット収容部41となる。
外側立設部分515と内側立設部分513との間であって、第1方向と直交する第2方向側にある部分には、透光性カバー74を固定するカバー固定具76が配されている。
カバー固定具76は、図5に示すように、透光性カバー74の第2方向側の端部と当接するカバー当接部761と、外側立設部分515の内面と対向する立設対向部763と、カバー当接部761と立設対向部763とを第1方向に間隔をおいて連結する複数のリブ状の連結部765と、複数個の連結部765の内の3個の連結部765に形成され且つ立設方向に延伸するねじ穴を有する柱状部767とを有する。立設対向部763は、第1方向に間隔をおいて表側が開口する溝を複数個(例えば2個)有している。
(1-1-4)透光性カバー
透光性カバー74は、図6に示す内側立設部分513の溝513aに配されたパッキン77(図2参照)を介して内側立設部分513に当接する状態で、カバー固定具76のカバー当接部761により支持されることで、筐体本体5に固定される。なお、透光性カバー74は、透光性樹脂材料から構成され、必要に応じて裏面及び表面の少なくとも一方に拡散処理が施されている。
板状部51は、図6に示すように、裏面であって膨出部53側の端部から裏側に延伸する延伸部分519を有している。筐体本体5を裏側から見ると、延伸部分519は、第1方向であって膨出部53と反対側に凸の円弧状をしている。これにより、筐体本体5と蓋体6との隙間を少なくでき、雨露の膨出部53側への浸入を抑制できる。
支持部52は、板状部51における膨出部53側の端部に設けられている。支持部52は、図4に示すように、延伸部分519の第2方向の両端部に裏側に突出し且つ第2方向に貫通する貫通孔523a(図6参照)が形成された凸部分523を有する。凸部分523は第1方向と平行な板状をしている。貫通孔523aには第2方向に延伸する丸棒525が嵌合する。なお、丸棒525の中心軸周りに蓋体6が開閉自在に取り付けられる。
膨出部53は、表側から見たときに、図4及び図5に示すように、板状部51と反対側の底辺が板状部51側の底辺よりも短い台形状をし、膨出先端に近づくほど台形の大きさが小さくなるように膨出する。なお、ここでの台形状には、角部が、丸くなったり、面取りされたり等した形状も含む。これにより、回路ユニット2と端子台3とを収容する空間が確保される。
膨出部53は、図4及び図6に示すように、裏側に筒状に延伸する筒部分531を有する。なお、筒部分531には拘束具9が取付けられている。
膨出部53は、筒部分531に対して板状部51と反対側に、裏側に井桁状に延伸する井桁部分535を有する。
膨出部53は、図6に示すように、第2方向の内側に凹入する凹入部分538を両側壁53aに有している。凹入部分538には、筐体本体5と蓋体6とを固定する固定具71が設けられている(図4又は図5参照)。
筒部分531の横断面形状は、第2方向に長い矩形状をしている。なお、ここでの矩形状には、角部が、丸くなったり、面取りされたりした形状も含む。この筒部分531により、膨出部53の内部が回路ユニット2や端子台3を収容する回路ユニット収容部43と、照明装置Aを支柱Bに取り付ける取付部45とが区画される。
図6に示すように、膨出部53が表側に湾曲しているため、筒部分531の周壁の高さは異なるが、筒部分531の延伸先端の位置は、平坦部分511の裏面を基準にすると、略同じに構成されている。
膨出部53における筒部分531の内側領域に、回路ユニット2と端子台3とを収容しているので、光源ユニット収容部41には光源ユニット1のみを収容すればよく、光源ユニット収容部41を薄くできる。これにより意匠性及び耐風性が向上する。
膨出部53は、筒部分531における板状部51と反対側の筒壁(壁部分)に貫通孔531aを有し、当該貫通孔531aに拘束具9が水密状に設けられている(図4参照)。
拘束具9は、貫通孔531aに挿入される本体91と、筒部分531の外側で本体91を貫通孔531aに固定するための外側固定部93と、筒部分531の内側で本体91を挿通する電気ケーブル固定する内側固定部95とを有する。
拘束具9は、所謂、ケーブルグランドである。つまり、本体91はコネクタ本体であり、外側固定部93はナットであり、内側固定部95がキャップである。本体91内を挿通する電気ケーブルは、キャップが螺合するとコネクタ本体の筒部分が細くなる。これにより、電気ケーブルが水密状に拘束される。
井桁部分535は、第1方向に沿って延伸する第1板部分535aと、第2方向に沿って延伸する第2板部分535bとを有している。
膨出部53は、第2方向に隣接する一対の第1板部分535aと、第1方向に隣接する一対の第2板部分535bとで囲まれている部分に貫通孔536を有する。なお、貫通孔536は第1方向と第2方向とに直交して延伸する支柱B用である。膨出部53は貫通孔536の周辺から裏側に筒状に延伸する延伸部分536aを有する。これにより、支柱Bと貫通孔536との間に存在する水分が膨出部53内に浸入するのを防止できる。
第1方向に延伸する支柱に取り付ける場合の固定具は、図示しないが、固定具8における鍔部83が円筒部81の筒軸方向に沿って設けられており(図5参照)、この方形状の鍔部の角部分が井桁部分535に固定される(図4参照)。これにより、照明装置Aは第1方向に延伸する支柱にも取り付け可能となる。
膨出部53は、図6に示すように、第2方向の内側に凹入する凹入部分538を両側壁53aに有している。図5に示すように、凹入部分538の裏側端は裏壁539により塞がり、表側端は膨出部の側壁53aにつながる。
裏壁539には、図7の(a)に示すように、溝539aを有し、当該溝539aには装着具72が嵌合する(図5参照)。装着具72は固定具71を装着する機能を有する。装着具72は、図7の(a)に示すように、第1軸部721と、第2軸部722と、第1軸部721と第2軸部722とを連結する連結部723(図4参照)とを有している。
第1軸部721が、図7の(a)に示すように、膨出部53に対して回転可能に溝539aに嵌合している。第1軸部721と第2軸部722は互いに平行に延伸する。これにより、第2軸部722が第1軸部721の周りに回転可能となる。
一例である第2軸部722は、図4及び図7(a)に示すように、同軸(一線分)上に2本あり、連結部723は、第1軸部721の軸方向の各端部と、2本の第2軸部722における外方側の端部とを連結する。つまり、ここでの装着具72は、「U」字状であって開口側端部が内側に屈曲するような形状をしている。
固定具71は、図4及び図7の(a)に示すように、第2軸部722に回転可能に取り付けられている。固定具71は、凹入部分538に嵌る大きさであり、本体部711と、本体部711の裏側から突出する凸部712と、本体部711における蓋体6側端部に形成された折返し部713とを有する。
本体部711は、表裏方向に長く、図4及び図5に示すように、膨出部53における凹入部分538が形成されていない部分の曲率と同じように湾曲している。つまり、本体部711は第2方向の外方に膨らむ円弧状をしている。これにより、膨出部53全体の意匠性を向上させることができる。
これにより、固定具71は、第2軸部722周りと第1軸部721周りとに回転可能となり、裏側端の折返し部713が蓋体6の凹入部64の表壁64aに係合可能となる。
なお、固定具71は、図4に示すように本体部711の裏面に補強用のリブ715を有する。また、固定具71は、図7の(a)に示すように、蓋体6の筐体本体5への装着操作を容易にするための欠け部716を本体部711の表側端部に有する。
蓋体6は、図1に示すように、筐体本体5の板状部51を基準すると、裏側に膨出する形状をしている。蓋体6は筐体本体5の膨出部53側に着脱可能に設けられている。
蓋体6は膨出部53の裏側を覆う蓋本体61を有している。蓋体6は、筐体本体5に対して開閉可能に装着される装着部を有している。蓋体6は、回路ユニット収容部43の一部を構成する筒部63を有している。蓋体6は、筐体本体5に固定具71を介して固定される固定部を有している。
(2-1)蓋本体
蓋本体61は、側方から装置全体を見ると、膨出部53とで表裏で対象に近い形状に構成されている。これにより全体の意匠性を向上させることができる。
蓋体6は、図5に示すように、筐体本体5の板状部51側の端部であって筐体本体5の凸部分523(図4参照)に対応する部位に凸部62を有している。凸部62は蓋本体61における第2方向の両端側から表側にブロック状に突出する。
蓋体6は、図5の拡大図に示すように、筐体本体5の凸部分523の一部と丸棒525と(図4参照)が嵌る凹入部分621を凸部62に有すると共に凸部分523用の溝部625を蓋本体61に有する。
蓋体6は、凹入部分621に嵌った凸部分523の一部と丸棒525とが抜けるのを防止する板材78を固定するための固定部を有する。ここでの固定には、図4及び図5に示すねじ781が利用され、固定部は、板材78の貫通孔78aを挿通するねじ781が螺合するねじ穴623により構成され、ねじ穴623は凸部62に設けられている。なお、板材78は筐体本体5の凸部分523用の溝78bを有している。
これにより、蓋体6が、丸棒525の中心軸廻りに回転可能に支持され、膨出部53の裏側を開閉可能に覆うことができる。
蓋体6は、閉状態において、図5及び図7の(b)に示すように、筐体本体5の筒部分531の裏側端に対向するように蓋本体61から表側に筒状に延伸する筒部63を有する。
筒部63の横断面形状は、図5に示すように、第2方向に長い矩形状をしている。なお、ここでの矩形状には、角部が、丸くなったり、面取りされたりした形状も含む。
筒部63の表側端には、図7の(b)に示すように、全周に亘って溝63aが設けられ、当該溝63aにパッキン79が配されている。蓋体6が閉状態では、図7の(b)に示すように、筐体本体5の筒部分531の裏側端が溝63a内のパッキン79に当接する。これにより防水構造が構成される。なお、回路ユニット収容部43は、膨出部53における筒部分531が形成されている部分と、筐体本体5の筒部分531と、蓋体6の筒部63が形成されている部分と、蓋体6の筒部63とで構成される。
蓋体6は、図4及び図5に示すように、第2方向の内方に凹入する凹入部64を蓋本体61の両側壁61aに有している。凹入部64の表側端は表壁64aにより塞がり、図4に示すように、裏側端は蓋本体61の天壁61bにつながる。表壁64aの外側端部は、図7の(a)に示すように裏側に屈曲する屈曲部64bとなっている。
閉状態の蓋体6を筐体本体5に固定する場合、固定具71を装着具72の第1軸部721周りに裏側に持ち上げて、固定具71の折返し部713を蓋体6の表壁64aの屈曲部64bに係合させた後、固定具71を第1軸部721周りに回転させて筐体本体5の凹入部分538側に移動させることで、行われる。
蓋体6は、図4及び図5に示すように、第1方向における凸部62が存在する側と反対側の端部の欠け部65を有している。欠け部65は、筐体本体5の後壁53bの欠け部分53cとで、支柱Bが挿入される孔を構成する。
照明装置Aは、図1に示すように第1方向と第2方向とに直交する第3方向に延伸する支柱Bに取り付ける場合、蓋体6の欠け部65と筐体本体5の欠け部分53cは蓋部材66で塞がれる。蓋部材66は、図3に示すように、蓋体6に取り外し可能に取り付けられている。ここでは、図示省略のねじが利用され、蓋部材66はねじ用の貫通孔66a(図4参照)を、蓋体6はねじ穴付きのボス66b(図5参照)をそれぞれ有する。
照明装置Aの取り付けの一例について説明する。なお、取り付けは以下の順番でなくても可能であり、他の方法でも取り付けできる。
(1)蓋体6を開状態にして、支柱Bの端部を筐体本体5の貫通孔536から固定具8内に挿入させる。この際、円筒部81の裏側端(支柱Bの挿入方向の端部)に張出部87が存在するため、照明装置Aが支柱Bに沿って落下するのを防止できる。これにより、照明装置Aを手で支持することなく、後述の取付作業や接続作業が可能となる。
(2)固定具8の肉厚部85のねじ孔85aにねじを螺合させて、支柱Bに対して固定具8を位置合わせして固定する。これにより、照明装置Aが支柱Bに対して支柱Bの中心軸廻りに回転するのを規制できる。
(4)電気ケーブルの導電線を端子台3に接続する。この際、電気ケーブルは拘束具9により固定されているため、電気ケーブルが支柱B側に引っ張られることもなく、接続作業を容易に行うことができる。
(5)最後に、開状態の蓋体6を閉じ、固定具71を介して蓋体6が開かないように筐体本体5に固定する。これにより、照明装置Aの支柱Bへの取り付けが終了する。
また、実施形態や変形例に記載していない例や、要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。
1.支柱
実施形態の支柱Bは、第3方向に延伸しているが、上述したように第1方向に沿って延伸してもよい。なお、照明装置Aは、第3方向に延伸する支柱Bと、第1方向に延伸する支柱との両方に取り付け可能な構成とされていたが、いずれか一方に取り付け可能な構成としてもよい。
(1)構造等
実施形態の光源ユニット1は、発光素子としてLEDを利用したが、有機EL素子等の他の発光素子を利用してもよいし、これらを組み合わせて利用してもよい。
実施形態の光源ユニット1は、白色のLEDを備えているが、他の光色のLEDを備えてもよいし、光色の異なる複数種類のLEDを備えてもよい。
実施形態の実装基板13は方形状をしているが、矩形状、楕円(円を含む)等の他の形状であってもよい。
実施形態では、光源ユニット1の筐体本体5への取り付けに両面接合テープを利用しているが、例えば、ねじ等の螺合手段、リベット等の締結手段、係止溝への実装基板の挿入等により取り付けても良いし、透光性カバーの裏面に凸部を設け、透光性カバーが筐体本体に固定された際に凸部が実装基板を支持するようにしてもよい。
実施形態では、実装基板13が筐体本体5に接触する(熱伝導可能な)状態で取り付けられているが、発光時の熱が発光素子の発光効率に影響しない程度であれば実装基板を筐体本体から離間させた状態で取り付けてもよい。この場合、例えば筐体本体にねじ穴付きボス等を設けて、ねじ穴周辺部で実装基板を支持することで実施できる。
実施形態の回路ユニット2は、電子部品及び回路基板を回路ケース21内に収容しているが、回路ケースを備えなくてもよい。但し、安全等を考慮すると、回路ケースを備える方がよい。
実施形態の回路ユニット2は、照度センサ23を利用して点灯・消灯を制御回路が制御しているが、照明装置以外から点灯・消灯の照明信号を受信するようにしてもよい。この場合、複数個の照明装置に対して照明信号を有線又は無線で送信することで、照度センサの個数を削減することができる。
回路ユニット2は、直方箱状の回路ケース21の長手方向が第2方向となるように筐体本体5に固定されているが、回路ケース21の長手方向が、第1方向となるように、又は第1方向と交差するように固定されてもよい。
回路ユニット2は回路ユニット収容部43内に収容されていればよく、例えば、回路ユニットが、蓋体6側に固定されてもよいし、筒部分531に固定されてもよい。
回路ユニット2は、膨出部53(の裏面)から離間する状態で固定されているが、膨出部に接触する状態で固定されてもよい。この場合、水対策として、回路ユニットの設置面をその周辺よりも高くしたり、その周辺に溝を設けたりしてもよい。
実施形態の端子台3は、回路ユニット2に対して第1方向の板状部51側に配されているが、回路ユニット2と第2方向に並んで配されてもよいし、回路ユニット2に対して第1方向の取付部45側に配されてもよいし、回路ユニット2の上部又は上方に配されてもよい。さらに、端子台3は回路ユニットに組み込まれてもよい。この場合、端子台は回路ユニットの端子部として機能する。
端子台3は、その長手方向が第2方向となるように筐体本体5に固定されているが、長手方向が、第1方向となるように、又は第1方向と交差するように固定されてもよい。
端子台3は回路ユニット収容部43内に収容されていればよく、端子台は、例えば、蓋体6側に固定されてもよいし、筒部分531に固定されてもよい。
端子台3は、膨出部53(の裏面)から離間する状態で固定されているが、膨出部に接触する状態で固定されてもよい。この場合、水対策として、端子台の設置面をその周辺よりも高くしたり、その周辺に溝を設けたりしてもよい。端子台3は、3芯用であったが、2芯用であってもよいし、2芯と3芯との両方を使える兼用タイプであってもよい。
実施形態の取付部は、筐体本体5と別体の固定具8が井桁部分535に固定されることで構成されているが、例えば、固定具が筐体本体と一体化されていてもよい。
実施形態の蓋体6は、筐体本体5における第1方向の略中央に回転可能に設けられているが、例えば、第1方向の板状部51と反対側の端部に回転可能に設けられてもよい。但し、第1方向の略中央の方が、電気ケーブルの端子台への接続等の作業空間を確保しやすい。
実施形態の蓋体6は、第2方向と平行な軸周りに回転可能に設けられているが、例えば、第1方向と平行な軸周りに回転可能に設けてもよい。この場合、膨出部の第2方向の端部に回転軸が設けられることとなる。
実施形態の蓋体6は1個設けられているが、2個以上であってもよい。但し、作業効率を考慮すると、蓋体6は1個の方が好ましい。
実施形態の透光性カバー74は、平板状をしていたが、例えば、表側に膨出したり、裏側に凹入したりするレンズを発光素子に対応して複数個有してもよい。
実施形態の透光性カバー74は、カバー固定具76を利用して筐体本体5に固定されているが、例えば、ねじ等の螺合手段、リベット等の締結手段、係止片等の係合手段、接着剤等を利用してもよい。
実施形態の透光性カバー74は、光源ユニット1から離間する状態で筐体本体5に固定されているが、例えば、発光素子に対応する部分に表側に膨出するレンズを設け、透光性カバーが実装基板に接触するようにしてもよい。この場合、発光素子とレンズとの間に、発光素子からの出射光を屈折させるためのゲル剤を配してもよい。
B 支柱
1 光源ユニット
2 回路ユニット
3 端子台
4 筐体
5 筐体本体
6 蓋体
7 取付部
Claims (9)
- 支柱に取り付けられて使用する照明装置において、
光源ユニットと、
前記光源ユニットを点灯させる回路ユニットと、
前記回路ユニットと前記支柱から延出する電気ケーブルとを接続する端子台と、
前記光源ユニットと前記回路ユニットと前記端子台とを収容する筐体と、
固定具と
を備え、
前記筐体は、板状部と表側に膨出する膨出部とを第1方向に沿って有する筐体本体と、前記膨出部の裏側を開閉可能に覆う蓋体とを備え、前記光源ユニットを収容する防水構造の光源ユニット収容部と、前記回路ユニットを収容する防水構造の回路ユニット収容部と、前記支柱に取り付けられる取付部とを有し、
前記端子台は前記回路ユニット収容部に収容され、
前記固定具は、前記蓋体と前記筐体本体とを固定し、
前記固定具は、前記蓋体を前記筐体本体に固定する場合に操作される欠け部と、本体部とを有し、
前記膨出部は、前記固定具が嵌る凹入部を有し、
前記凹入部は、前記欠け部に指を入れて操作した場合に、前記筐体本体側に指を案内するための溝を有し、
前記凹入部は、前記蓋体と前記筐体本体とが前記固定具で固定された状態において、前記本体部の前記欠け部側に、前記欠け部を除き前記本体部が覆っていない部分を有する
照明装置。 - 支柱に取り付けられて使用する照明装置において、
光源ユニットと、
前記光源ユニットを点灯させる回路ユニットと、
前記回路ユニットと前記支柱から延出する電気ケーブルとを接続する端子台と、
前記光源ユニットと前記回路ユニットと前記端子台とを収容する筐体と、
固定具と
を備え、
前記筐体は、板状部と表側に膨出する膨出部とを第1方向に沿って有する筐体本体と、前記膨出部の裏側を開閉可能に覆う蓋体とを備え、前記光源ユニットを収容する防水構造の光源ユニット収容部と、前記回路ユニットを収容する防水構造の回路ユニット収容部と、前記支柱に取り付けられる取付部とを有し、
前記端子台は前記回路ユニット収容部に収容され、
前記固定具は、前記蓋体と前記筐体本体とを固定すると共に装着具を介して前記筐体本体に装着され、
前記装着具は、前記筐体本体に回転可能に設けられた第1軸部と、前記第1軸部と間隔をおいて平行に延伸する第2軸部とを有し、
前記固定具は、前記第1軸部周りに回転可能であって前記装着具の前記第2軸部に回転可能に取り付けられることで表裏方向に移動可能であり、
前記固定具は、前記蓋体を前記筐体本体に固定する場合に操作される欠け部と、本体部とを有し、
前記欠け部は、前記本体部の前記表裏方向の一端に位置し、
前記膨出部は、前記固定具が嵌る凹入部を有し、
前記凹入部は、前記欠け部に対向する部分に、前記欠け部から離れる方向に凹入し且つ前記表裏方向に延伸する溝を有し、
前記凹入部は、前記蓋体と前記筐体本体とが前記固定具で固定された状態において、前記本体部の前記欠け部側に、前記欠け部を除き前記本体部が覆っていない部分を有する
照明装置。 - 前記固定具の本体部は、
前記膨出部の曲率と同じように湾曲している
請求項1又は2に記載の照明装置。 - 前記筐体は、前記蓋体が前記膨出部を覆うと、前記回路ユニット収容部内を水密状とするパッキンを備える
請求項1~3の何れか1項に記載の照明装置。 - 前記筐体本体は、前記第1方向における前記板状部と反対側に前記取付部を有し、
前記支柱を固定する固定具が前記取付部に着脱可能に設けられている
請求項1~4の何れか1項に記載の照明装置。 - 前記膨出部と前記蓋体とで形成される空間に、前記回路ユニット収容部と前記取付部とが設けられ、
前記空間内は、前記膨出部の裏面から裏側に筒状に延伸する筒部分により、前記回路ユニット収容部と前記取付部とが区画されている
請求項1~5の何れか1項に記載の照明装置。 - 前記筒部分における前記取付部側に位置する壁部分の貫通孔に、前記電気ケーブルを前記回路ユニット収容部に水密状に導入し且つ当該電気ケーブルを拘束する拘束具が設けられている
請求項6に記載の照明装置。 - 前記拘束具がケーブルグランドである
請求項7に記載の照明装置。 - 前記蓋体は、前記筐体本体における前記第1方向の略中央に設けられた軸廻りに回転可能に設けられ、
前記軸は前記第1方向と直交する方向であって前記板状部に沿う第2方向に延伸する
請求項1~8の何れか1項に記載の照明装置。
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