JP2017037181A - 光変調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】位相変調器に与えられるバイアス電圧を迅速に設定することを目的とする。【解決手段】入力信号およびバイアス電圧に応じて光を変調する変調部14と、バイアス電圧を設定するバイアス設定部20と、バイアス電圧にパイロット信号を含ませるパイロット信号生成部(32I,32Q)と、変調部14の出力光からパイロット信号を検出するパイロット信号検出器18と、を備える。変調部14は、印加電圧の変化に対して周期的に出力光の大きさが変化する特性を有し、バイアス設定部20は、パイロット信号とパイロット信号検出器18による検出値との極性の関係、および、バイアス電圧の変化に対する検出値の変化を示す特性に基づいて探索開始電圧を決定し、探索開始電圧を基準としてバイアス電圧を変化させながら、検出値が目標条件を満たすときの適切バイアス電圧を探索し、バイアス電圧を適切バイアス電圧に設定する。【選択図】図1

Description

本発明は、光変調装置に関し、特に、入力信号およびバイアス電圧に応じて光を変調する装置に関する。
光によって情報を伝送する光通信システムが広く用いられている。光通信システムは、光ファイバによって接続された光送信機および光受信機を備える。光送信機は、ディジタル信号によって光を変調して光信号を生成し、その光信号を光ファイバに送信する。光受信機は、光ファイバから受信された光信号に対して復調処理を施してディジタル信号を抽出する。
光送信機は、ディジタル信号によって光を変調する光変調装置を備える。光変調装置には、2つの位相変調器を備えるものがある。各位相変調器には個別に信号電圧が与えられ、各位相変調器を通過する光が受ける位相変化量が、各信号電圧に応じて変化する。QPSK変調信号を出力する光変調装置の場合、信号電圧がハイ電圧であるときとロー電圧であるときとで、位相回転量がπだけ異なるものが位相変調器として用いられる。光変調装置は、2つの位相変調器のうち一方から出力される光の位相をπ/2だけ遅らせた上で、各位相変調器の出力を合成し、QPSK変調された光信号を出力する。
上記のような位相変調器としては、例えば、マッハツェンダ変調器がある。マッハツェンダ変調器にはバイアス電圧が与えられ、バイアス電圧に信号電圧を加えた電圧に応じて出力信号の大きさおよび位相が定まる。バイアス電圧の大きさが適切でない場合には、信号電圧によって光信号を変調する際の精度が低下する。そこで、特許文献1および2に示されているように、マッハツェンダ変調器に与えられるバイアス電圧を制御する技術が考えられている。
特開2007−208472号公報 国際公開2014/041629号パンフレット
マッハツェンダ変調器等の位相変調器では、バイアス電圧の変化に対し出力信号の大きさおよび位相が複雑に変化する場合が多い。そのため、従来の技術では、バイアス電圧を適切に設定するために長時間を要する場合があった。
本発明は、位相変調器に与えられるバイアス電圧を迅速に設定することを目的とする。
本発明は、入力信号およびバイアス電圧に応じて光を変調する変調部と、前記バイアス電圧を設定するバイアス設定部と、前記バイアス電圧にパイロット信号を含ませるパイロット信号生成部と、前記変調部の出力光から前記パイロット信号を検出する検出部と、を備え、前記変調部は、印加電圧の変化に対して周期的に前記出力光の大きさが変化する特性を有し、前記バイアス設定部は、前記パイロット信号と前記検出部による検出値との極性の関係、および、前記バイアス電圧の変化に対する前記検出値の変化を示す特性に基づいて探索開始電圧を決定し、前記探索開始電圧を基準として前記バイアス電圧を変化させながら、前記検出値が目標条件を満たすときの適切バイアス電圧を探索し、前記バイアス電圧を前記適切バイアス電圧に設定する、ことを特徴とする。
望ましくは、前記バイアス設定部は、第1の刻み幅で前記バイアス電圧を変化させながら、前記検出値の大きさが極大値となるときの極大バイアス電圧を探索し、前記極大バイアス電圧、および、前記バイアス電圧に対する前記出力光の周期に基づいて、前記探索開始電圧を決定し、前記第1の刻み幅よりも小さい第2の刻み幅で前記探索開始電圧から前記バイアス電圧を変化させながら、前記検出値の大きさが極小値となるときの前記バイアス電圧を探索する。
本発明によれば、位相変調器に与えられるバイアス電圧を迅速に設定することができる。
光変調装置を示す図である。 マッハツェンダ変調器の出力特性を示す図である。 出力特性およびモニタ特性を示す図である。 出力特性およびモニタ特性を示す図である。 ポインタ電圧を求める処理の例を説明する図である。
図1には、本発明の実施形態に係る光変調装置が示されている。光変調装置は、例えば、光通信システムの光送信機に用いられる。光変調装置は、光源10から出力された光に対し時間経過と共に変化する2桁のディジタル信号によってQPSK変調を施し、QPSK変調が施された光を光ファイバ16に出力する。
角周波数ω、時間tおよび初期位相角φによって光の位相角を(ωt+φ)と表した場合、QPSK変調方式では、2桁の入力ディジタル値に光の初期位相角φが対応付けられる。例えば、ディジタル値、(00)、(01)、(10)、および(11)に対し、それぞれ、初期位相角φとしてπ/4,3π/4,5π/4、および7π/4が対応付けられる。
光変調装置は、光源10、同相ドライバ12I、直交ドライバ12Q、変調部14、パイロット信号検出器18、およびバイアス設定部20を備える。光源10は、変調部14に光を出力する。同相ドライバ12Iおよび直交ドライバ12Qのそれぞれには、1桁のディジタル信号が入力される。同相ドライバ12Iは、ディジタル値「1」および「0」に対し、それぞれ、ハイ電圧Vdおよびロー電圧−Vdを対応付けた同相ディジタル信号を変調部14に出力する。直交ドライバ12Qは、ディジタル値「1」および「0」に対し、それぞれ、ハイ電圧Vdおよびロー電圧−Vdを対応付けた直交ディジタル信号を変調部14に出力する。変調部14は、光源10から出力された光に対し、同相ディジタル信号および直交ディジタル信号によってQPSK変調を施す。
変調部14は、第1マッハツェンダ変調器22、第2マッハツェンダ変調器24(以下、第1MZ変調器22、第2MZ変調器24という。)、π/2遅延器26、および合成器28を備える。光源10から入力された光は、第1MZ変調器22および第2MZ変調器24に分配される。
第1MZ変調器22には、バイアス設定部20から出力されたIチャネルバイアス電圧が与えられる。Iチャネルバイアス電圧が適切な電圧に設定されている場合、第1MZ変調器22は、同相ディジタル信号がハイ電圧Vdであるときとロー電圧−Vdであるときとで、自らを通過する光の位相回転量をπだけ異なるものとする。すなわち、第1MZ変調器22は、同相ディジタル信号に応じて位相を回転させた光を合成器28に出力する。
第2MZ変調器24には、バイアス設定部20から出力されたQチャネルバイアス電圧が与えられる。Qチャネルバイアス電圧が適切な電圧に設定されている場合、第2MZ変調器24は、直交ディジタル信号がハイ電圧Vdであるときとロー電圧−Vdであるときとで、自らを通過する光の位相回転量をπだけ異なるものとする。すなわち、第2MZ変調器24は、直交ディジタル信号に応じて位相を回転させた光をπ/2遅延器26に出力する。π/2遅延器26は、第2MZ変調器24から出力された光の位相をπ/2だけ遅らせて合成器28に出力する。合成器28は、第1MZ変調器22およびπ/2遅延器26から出力された光を合成し、光ファイバ16に出力する。
このような光変調装置の構成によれば、光源10から出力された光に対し、同相ディジタル信号および直交ディジタル信号によってQPSK変調が施され、その光が光ファイバ16に送信される。
なお、第2MZ変調器24とπ/2遅延器26の順序を入れ換えてもよい。すなわち、光源10から発せられた光がπ/2遅延器26に入力され、π/2遅延器26によってπ/2だけ位相が遅らされた光が第2MZ変調器24に入力され、第2MZ変調器24から合成器28に位相変調後の光が出力されてもよい。
バイアス設定部20が実行する処理の概要について説明する。バイアス設定部20は、第1MZ変調器22および第2MZ変調器24のそれぞれに対し個別にバイアス電圧を設定する。第1MZ変調器22に対してIチャネルバイアス電圧を設定する場合には、調整下にあるIチャネルバイアス電圧BIにパイロット信号PIを加算した電圧を、調整用Iチャネルバイアス電圧として第1MZ変調器22に出力する。パイロット信号PIは、例えば、光の周波数より低い基本周波数を有する矩形波、正弦波等の波形を有する周期信号である。
第2MZ変調器24に対してQチャネルバイアス電圧を設定する場合には、調整下にあるQチャネルバイアス電圧BQにパイロット信号PQを加算した電圧を、調整用Qチャネルバイアス電圧として第2MZ変調器24に出力する。パイロット信号PQは、パイロット信号PIと同様、光の周波数より低い基本周波数を有する矩形波、正弦波等の波形を有する周期信号である。
各バイアス電圧の設定は、時間経過と共に値がランダムに変化するディジタル信号が、同相ドライバ12Iおよび直交ドライバ12Qの各入力端子に入力された状態で行われる。
パイロット信号検出器18は、パイロット信号を検出する検出部として機能する。すなわち、パイロット信号検出器18は、変調部14の出力光に含まれるパイロット信号の交流成分を検出し、その検出値を示すモニタ信号をバイアス設定部20に出力する。バイアス設定部20は、モニタ信号を用いて後述のバイアス設定処理を実行し、Iチャネルバイアス電圧およびQチャネルバイアス電圧を設定する。
バイアス設定部20の構成および処理について具体的に説明する。バイアス設定部20は、制御部30、Iチャネルバイアス生成部34I、Iチャネルパイロット信号生成部32I、加算器36I、Qチャネルバイアス生成部34Q、Qチャネルパイロット信号生成部32Q、および加算器36Qを備える。
Iチャネルバイアス生成部34Iは、Iチャネルバイアス電圧BIを加算器36Iに出力する。Iチャネルパイロット信号生成部32Iは、パイロット信号PIを加算器36Iに出力する。加算器36Iは、Iチャネルバイアス電圧BIおよびパイロット信号PIを加算して得られた調整用Iチャネルバイアス電圧を第1MZ変調器22に出力する。
Qチャネルバイアス生成部34Qは、Qチャネルバイアス電圧BQを加算器36Qに出力する。Qチャネルパイロット信号生成部32Qは、パイロット信号PQを加算器36Qに出力する。加算器36Qは、Qチャネルバイアス電圧BQおよびパイロット信号PQを加算して得られた調整用Qチャネルバイアス電圧を第2MZ変調器24に出力する。
図2には、マッハツェンダ変調器の出力特性が示されている。出力特性は、マッハツェンダ変調器への印加電圧に対する出力光レベルを表す。出力光レベルは印加電圧の変化に対して周期的に変化する。図2に示される例では、出力特性の電圧周期は2VPである。ここでは、第1MZ変調器のバイアス電圧の設定について説明するが、第2MZ変調器のバイアス電圧の設定においても同様の処理が実行される。
図2における2つの極大点GLおよび極大点GHの間にある極小点SにIチャネルバイアス電圧BIを設定することで、ディジタル信号の値「1」および「0」に対し、出力光のレベルが均等となる。すなわち、同相ディジタル信号のハイ電圧Vd、同相ディジタル信号のロー電圧−Vdに対し、極小点Sよりも電圧Vdだけプラス側の点Aがディジタル値「1」に対応し、極小点Sよりも電圧Vdだけマイナス側の点Bがディジタル値「0」に対応する。極小点Sに対して出力特性が左右対称であるため、各ディジタル値に対し出力光のレベルが均等となる。そこで、極小点Sに対応する印加電圧がIチャネルバイアス電圧BIの目標値とされる。
図3(a)には、Iチャネルバイアス電圧BIが極小点Sからずれた場合における点Aおよび点Bが示されている。ただし、この図には、同相ディジタル信号の振れ幅H=2Vdが、出力特性の周期2PVと等しい場合が示されている。周期2PVに対する振れ幅Hの比率H/(2PV)は変調率と称され、この場合の変調率は100%である。なお、図2に示されている出力特性上の点Aおよび点Bは、変調率が80%の場合について各ディジタル値に対応する点を示したものである。
図3(b)には、変調率が100%である場合における、Iチャネルバイアス電圧BIに対するモニタ信号のレベルが示されている。このモニタ信号レベルは、モニタ信号の絶対値、自乗値等の時間平均値に極性を付加したものである。モニタ信号レベルは、パイロット信号PIとモニタ信号とが同一極性の場合に正極性となり、パイロット信号PIとモニタ信号とが逆極性の場合に負極性となる。バイアス設定処理において第1MZ変調器に印加される調整用Iチャネルバイアス電圧は、Iチャネルバイアス電圧BIにパイロット信号PIを加えた電圧である。そのため、図3(a)の矢印で示されているように、点Aおよび点Bはパイロット信号PIに応じて出力特性に沿って振動する。したがって、Iチャネルバイアス電圧BIに対して検出されるモニタ信号は、点Aの振動に応じた出力光の変動値と、点Bの振動に応じた出力光の変動値とを併せた値となる。図3(b)に示されているモニタ信号レベルの特性(以下、モニタ特性という。)は、Iチャネルバイアス電圧BIを変化させた場合の各値に対し、モニタ信号レベルを対応付けたものである。
図3(b)に示されているように、モニタ信号レベルはIチャネルバイアス電圧BIの変化に対して周期2VPで変化する。モニタ信号レベルは、極小点Sに対応する点Qで0となり、モニタ特性は点Qの左右で極性が異なる奇対称な特性となる。したがって、モニタ信号が0となるように、あるいは、0に近づくようにIチャネルバイアス電圧BIを設定することで、Iチャネルバイアス電圧が適切に設定され得る。
モニタ信号レベルの極性は変調率によって異なる。すなわち、変調率が50%よりも大きい場合と、変調率が50%未満である場合とでは極性が逆となる。変調率が50%である場合にはモニタ信号レベルが0となるため、本発明を用いることは困難である。図4(b)には、図4(a)の出力特性と共に、複数の異なる変調率についてのモニタ特性が示されている。特性40−1,40−2,40−3,および40−4は、それぞれ、変調率が100%、75%、25%および0%の場合のモニタ特性である。図4(a)に示される出力特性に対し、図4(b)に示されるようなモニタ特性が得られることは、例えば、特許文献2に記載されている。
バイアス設定処理について図1を参照して説明する。制御部30は、第1MZ変調器22および第2MZ変調器24について個別にバイアス電圧を設定する。また、制御部30は、Iチャネルバイアス電圧BIおよびQチャネルバイアス電圧BQのそれぞれを個別に設定する。ここでは、Iチャネルバイアス電圧BIに対する処理について説明する。
Iチャネルバイアス電圧BIを設定する場合、制御部30は、Iチャネルパイロット信号生成部32Iを制御してパイロット信号PIを出力させる(パイロット信号PIをオンにする)。また、制御部30は、Qチャネルパイロット信号生成部32Qを制御して、パイロット信号PQを遮断状態にする(パイロット信号PQをオフにする)。
制御部30は、Iチャネルバイアス電圧BIを第1の刻み幅で変化させながら、モニタ信号を参照し、モニタ信号レベルの絶対値が極大となるときのIチャネルバイアス電圧BIをポインタ電圧として求める。ポインタ電圧は、第1の刻み幅よりも小さい第2の刻み幅でIチャネルバイアス電圧BIを変化させる際の微小探索開始電圧を求めるための電圧である。
ポインタ電圧を求める処理は、次のようにして行われてもよい。制御部30は、第1の刻み幅間隔で予め定められたN個のIチャネルバイアス電圧BIのそれぞれについてモニタ信号レベルの絶対値を取得する。制御部30は、求められたモニタ信号レベルの絶対値のうち、最も大きいものに対応するIチャネルバイアス電圧BIをポインタ電圧として求める。
図5(b)には、図5(a)の出力特性と共に、電圧範囲幅がVRである探索範囲Rにおいて、第1の刻み幅VR/8で、電圧V1〜V9のそれぞれについて、モニタ信号レベルを取得する例が示されている。この場合、Iチャネルバイアス電圧BIが電圧V2であるときにモニタ信号レベルの絶対値が極大となり、電圧V2がポインタ電圧として求められる。探索範囲Rは、例えば、モニタ特性の周期の半分の周期VPとする。探索範囲R内にモニタ信号レベルの絶対値が極大となる電圧が存在する可能性が高いという条件の下、電圧範囲幅VRを半周期VPより狭くしてもよい。
第2の刻み幅でIチャネルバイアス電圧BIを変化させる処理について説明する。上述のように、出力特性の極小点Sよりも低電圧側の半周期では、パイロット信号PIとモニタ信号とが同一極性となる。一方、極小点Sよりも高電圧側の半周期では、パイロット信号PIとモニタ信号とが逆極性となる。したがって、パイロット信号PIとモニタ信号とが同一極性である場合には、そのときのIチャネルバイアス電圧BIよりも高電圧側に出力特性の極小点Sがあり、パイロット信号PIとモニタ信号とが逆極性である場合には、そのときのIチャネルバイアス電圧BIよりも低電圧側に出力特性の極小点Sがあることとなる。
そこで、制御部30は、Iチャネルバイアス電圧BIをポインタ電圧に設定し、パイロット信号PIとモニタ信号とが同一極性であるか逆極性であるかを判別する。この判別は、モニタ信号レベルの極性に基づいて行われてもよい。そして、パイロット信号PIとモニタ信号とが同一極性である場合には、ポインタ電圧より4分の1周期VP/2だけ高い電圧を微小探索開始電圧として設定し、パイロット信号PIとモニタ信号とが逆極性である場合には、ポインタ電圧より半周期VP/2だけ低い電圧を微小探索開始電圧として設定する。
制御部30は、モニタ信号を参照しながら、微小探索開始電圧から第2の刻み幅でIチャネルバイアス電圧BIを変化させて、モニタ信号が目標条件を満たすときのIチャネルバイアス電圧BIを適切バイアス電圧として求める。モニタ信号に対する目標条件は、第2の刻み幅においてモニタ信号の大きさが極小値となるという条件、例えば、モニタ信号が0または0を中心とした誤差範囲内の値となるという条件である。すなわち、制御部30は、モニタ信号を参照しながら、微小探索開始電圧から第2の刻み幅でIチャネルバイアス電圧BIを変化させて、モニタ信号が0となるIチャネルバイアス電圧BIを適切バイアス電圧として求める。あるいは、制御部30は、モニタ信号の0からのずれが誤差範囲内の値となるIチャネルバイアス電圧BIを適切バイアス電圧として求める。ここで、第2の刻み幅は上述の第1の刻み幅よりも小さい刻み幅である。適切バイアス電圧を求める計算方法には、ニュートン法等の非線形方程式の解法が用いられてもよい。
制御部30は、Iチャネルバイアス電圧BIを適切バイアス電圧に設定し、Iチャネルパイロット信号生成部32Iを制御してパイロット信号PIをオフにし、Iチャネルバイアス電圧BIについてのバイアス設定処理を終了する。
制御部30は、Iチャネルバイアス電圧BIに対する処理と同様の処理によって、Qチャネルバイアス電圧BQについても適切バイアス電圧を求め、Qチャネルバイアス電圧BQを適切バイアス電圧に設定する。
このような処理によれば、第1の刻み幅でポインタ電圧が探索され、ポインタ電圧に基づいて微小探索開始電圧が求められた後、微小探索開始電圧を基準として第1の刻み幅よりも小さい第2の刻み幅で適切バイアス電圧が探索される。第1の刻み幅を大きくする程、ポインタ電圧を探索する処理がより迅速に行われる。さらに、パイロット信号とモニタ信号との極性の関係を用いることで、ポインタ電圧に基づき適切な微小探索開始電圧が求められる。これによって、適切バイアス電圧が迅速に求められる。また、第2の刻み幅を小さくする程、より高精度に適切バイアス電圧が求められる。
なお、上記では、2つのパイロット信号生成部を用いる例について説明したが、パイロット信号生成部は1つであってもよい。この場合、1つのパイロット信号生成部から出力されるパイロット信号が、加算器36Iまたは加算器36Qのうち一方に選択的に出力され、Iチャネルバイアス電圧BIに対する処理とQチャネルバイアス電圧BQに対する処理が個別に実行される。
また、上記では、Iチャネルバイアス電圧BIに対する処理と、Qチャネルバイアス電圧BQに対する処理を個別に実行する処理について説明した。パイロット信号PIの周波数と、パイロット信号PQの周波数とを異ならせることで、Iチャネルバイアス電圧BIを設定する処理と、Qチャネルバイアス電圧BQを設定する処理を同時に実行してもよい。
10 光源、12I 同相ドライバ、12Q 直交ドライバ、14 変調部、16 光ファイバ、18 パイロット信号検出器、20 バイアス設定部、22 第1MZ変調器、24 第2MZ変調器、26 π/2遅延器、28 合成器、30 制御部、32I Iチャネルパイロット信号生成部、32Q Qチャネルパイロット信号生成部、34I Iチャネルバイアス生成部、34Q Qチャネルバイアス生成部、36I,36Q 加算器。

Claims (2)

  1. 入力信号およびバイアス電圧に応じて光を変調する変調部と、
    前記バイアス電圧を設定するバイアス設定部と、
    前記バイアス電圧にパイロット信号を含ませるパイロット信号生成部と、
    前記変調部の出力光から前記パイロット信号を検出する検出部と、を備え、
    前記変調部は、
    印加電圧の変化に対して周期的に前記出力光の大きさが変化する特性を有し、
    前記バイアス設定部は、
    前記パイロット信号と前記検出部による検出値との極性の関係、および、前記バイアス電圧の変化に対する前記検出値の変化を示す特性に基づいて探索開始電圧を決定し、
    前記探索開始電圧を基準として前記バイアス電圧を変化させながら、前記検出値が目標条件を満たすときの適切バイアス電圧を探索し、
    前記バイアス電圧を前記適切バイアス電圧に設定する、
    ことを特徴とする光変調装置。
  2. 請求項1に記載の光変調装置において、
    前記バイアス設定部は、
    第1の刻み幅で前記バイアス電圧を変化させながら、前記検出値の大きさが極大値となるときの極大バイアス電圧を探索し、
    前記極大バイアス電圧、および、前記バイアス電圧に対する前記出力光の周期に基づいて、前記探索開始電圧を決定し、
    前記第1の刻み幅よりも小さい第2の刻み幅で前記探索開始電圧から前記バイアス電圧を変化させながら、前記検出値の大きさが極小値となるときの前記バイアス電圧を探索する、
    ことを特徴とする光変調装置。
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