JP2017036749A - 円筒ころ軸受 - Google Patents

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JP2017036749A
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征太郎 金子
Shotaro Kaneko
征太郎 金子
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Abstract

【課題】軸受内部隙間詰まりを低減して焼付きを抑制した、安価で長寿命な円筒ころ軸受を提供することを目的とする。
【解決手段】外輪と、内輪と、前記内輪と前記外輪との間にあって前期内輪と前記外輪とを相対回転させる円筒状の転動体を複数備えた円筒ころ軸受において、前記外輪外周面に断続的に周回する一対の凸部を設ける。これにより、凸部線上に断続的に設けた隙間によって、外輪の剛性を下げることができるとともに、外輪の案内面以外の部位に対応する外輪外周面とハウジングとで設けられた隙間と相まって、熱膨張等による外輪の変形を許容して、軸受内部隙間が減少することを抑制する。
【選択図】図1

Description

本発明は、工作機械、航空機、ガスタービン等に使用される円筒ころ軸受に関する。
従来、図5に示すように、外輪100、内輪200、転動体(円筒ころ)300より軸受を構成し、内輪の内周に軸500が挿入されているとともに、軸受はハウジング400内に嵌合されている。また、一般的に剛性を重視することから、若干、負のラジアルすきまで使用することが多い。
しかしながら、例えば航空機用ギヤボックス等においては、定格運転時の軸受周辺温度は、100度〜200度程度となる一方、寒冷地や高高度飛行においては、軸受周辺温度はマイナス数十度にまで低下する。定格運転(高温時)に適正なラジアル隙間、外輪とハウジングとの嵌めあいとなる様に軸受諸元を定めると、低温時には軸受とハウジングとの熱膨張差によって、外輪とハウジング間の嵌めあいが締まり、軸受内部隙間が減少する。これにより、いわゆる内部予圧が高くなり、最悪の場合軸受が焼付くといった事態に至るおそれがあった。
そこで、特許文献1のような、軸受の構成部材の一部である転動体に、鋼材と比べ低線膨張率であるセラミックス等を用いることで、内部予圧増大の回避に利用することができる。
特開2000−2248号公報
しかしながら、特許文献1の技術においては、セラミックス製ころの採用により、発熱を抑制できる反面、高速回転域において、転動体と内輪及び外輪とのすべり接触部によって摩耗が発生し易く、磨耗粉による潤滑剤劣化が著しくなり、軸受寿命を低下させるといった懸念があった。また、安価な鋼材に代えて高価なセラミックスを採用することで、軸受コストを押し上げる問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、軸受内部隙間詰まりを低減して焼付きを抑制した、安価で長寿命な円筒ころ軸受を提供することにある。
前記課題を解決するための本発明は、外輪と、内輪と、前記内輪と前記外輪との間にあって前期内輪と前記外輪とを相対回転させる円筒状の転動体を複数備えた円筒ころ軸受において、前記外輪外周面に断続的に周回する一対の凸部を設けたことを特徴とする。
上記構成を採用することによって、軸受内部隙間詰まりを低減して円筒ころ軸受の焼付きを抑制することが可能となる。
本発明に係る円筒ころ軸受の組付け状態を示す断面図である。 本発明に係る円筒ころ軸受の外輪の斜視図である。 従来の円筒ころ軸受の組付け状態を示す断面図である。
以下に、本発明の実施形態を図1、図2に基づいて詳細に説明する。本発明の円筒ころ軸受1は、外輪2と、内輪3と、前記外輪2と前記内輪3との間にあって前記外輪2と前記内輪3とを相対回転させる円筒状の転動体4を複数備えている。更に、外輪肉厚の大きい案内面2aに対応する外輪外径面には凸部2bが一対設けられていて、断続的に外輪外周面を周回する形状となっている。内輪3の内周には軸6が嵌合されているとともに、円筒ころ軸受1は、前記凸部2bによってハウジング5に嵌合している。これにより、凸部2b線上に断続的に設けた隙間Hによって、外輪の剛性を下げることができるとともに、外輪の案内面以外の部位に対応する外輪外周面とハウジング5とで設けられた隙間Hと相まって、熱膨張等による外輪の変形を許容して、軸受内部隙間が減少することを抑制する構造となっている。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜な変形、改良等が可能である。
1…円筒ころ軸受
2…外輪
3…内輪
4…転動体
5…ハウジング

Claims (1)

  1. 外輪と、内輪と、前記内輪と前記外輪との間にあって前期内輪と前記外輪とを相対回転させる円筒状の転動体を複数備えた円筒ころ軸受において、前記外輪外周面に断続的に周回する一対の凸部を設けたことを特徴とする円筒ころ軸受。
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