JP2017036101A - 給送制御装置、給送制御方法、画像読取装置、画像形成装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 シート積載部にユーザがシートを適切にセットできるようにすることで、ユーザの意図した読取動作の実行を可能にし、ユーザビリティを向上する。
【解決手段】 自動原稿給送装置は、ピックアップローラを待機位置から下降させることによって、シート載置部に載置されたシートを搬送する場合に、シート載置部にシートが載置されているかを検知するとともに、シート載置部にシートが正常にセットされているかを検知する。自動原稿給送装置は、シート積載部にシートが積載されており、かつ、当該シートが正常にセットされていないことが検知されると、シート載置部にシートを正常にセットするようユーザに促すための情報を、操作部に表示する。
【選択図】 図5
【解決手段】 自動原稿給送装置は、ピックアップローラを待機位置から下降させることによって、シート載置部に載置されたシートを搬送する場合に、シート載置部にシートが載置されているかを検知するとともに、シート載置部にシートが正常にセットされているかを検知する。自動原稿給送装置は、シート積載部にシートが積載されており、かつ、当該シートが正常にセットされていないことが検知されると、シート載置部にシートを正常にセットするようユーザに促すための情報を、操作部に表示する。
【選択図】 図5
Description
本発明は、シートの搬送を制御する給送制御技術に関するものである。
従来、原稿給送部を備える原稿読取装置(画像読取装置)では、原稿給送部に原稿がセットされている場合には、原稿給送部から供給される原稿の読取動作を行い、原稿給送部に原稿がセットされていない場合には、原稿台ガラス上に載置される原稿に対して読取動作を行うものがある(特許文献1)。
この原稿給送部は、原稿載置台にセットされた原稿を分離搬送するためのピックアップローラを備えている。このピックアップローラは、原稿給紙動作時以外のタイミングには、原稿給送部へユーザが原稿をセットすることを阻害しないように、所定の待機位置に移動するように構成されている。
しかしながら、上述のようなピックアップローラは、ユーザが原稿給送部を閉めた時の衝撃等によって、所定の待機位置から落下(即ち、原稿載置台上の方向へ下降)してしまうことがある。
ピックアップローラが落下していると、原稿給送部の原稿載置台にユーザが原稿を正常にセットすることが難しい状態が生じる。この状態では、ユーザは、原稿給送部に原稿をセットしたつもりになっていても、実際には原稿載置台に原稿が正常にセットされていないことが起こりうる。その結果、原稿がセットされたことを原稿給送部が検知できずに、画像読取装置が、原稿給送部から搬送される原稿ではなく原稿台ガラス上の原稿の読取動作を行ってしまい、ユーザの意図していない読取動作が実行されるおそれがある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、シート積載部にユーザがシートを適切にセットできるようにすることで、ユーザの意図した読取動作の実行を可能にし、ユーザビリティを向上することができる技術を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明による給送制御装置は以下の構成を備える。即ち、
ピックアップローラを待機位置から下降させることによって、シート載置部に載置されたシートを搬送する給送手段と、
前記シート載置部に前記シートが載置されているかを検知する第1検知手段と、
前記シート載置部に前記シートが正常にセットされているかを検知する第2検知手段と、
前記シート載置部に前記シートが載置されていることが前記第1検知手段によって検知され、かつ、前記シート載置部に前記シートが正常にセットされていないことが前記第2検知手段によって検知されると、前記シート載置部に前記シートが正常にセットされるようにするための制御動作を実行する制御手段と
を備える。
ピックアップローラを待機位置から下降させることによって、シート載置部に載置されたシートを搬送する給送手段と、
前記シート載置部に前記シートが載置されているかを検知する第1検知手段と、
前記シート載置部に前記シートが正常にセットされているかを検知する第2検知手段と、
前記シート載置部に前記シートが載置されていることが前記第1検知手段によって検知され、かつ、前記シート載置部に前記シートが正常にセットされていないことが前記第2検知手段によって検知されると、前記シート載置部に前記シートが正常にセットされるようにするための制御動作を実行する制御手段と
を備える。
本発明によれば、シート積載部にユーザがシートを適切にセットできるようにすることで、ユーザの意図した読取動作の実行を可能にし、ユーザビリティを向上することができる。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。尚、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
本実施形態における、記録媒体上に画像を形成する画像形成装置は、原稿を光学的に読み取る画像読取装置を備える。また、画像形成装置は、コピー機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能、及びこれらの複合機能を実現可能である。また、画像読取装置は、画像形成装置とは別に、単独でスキャナのように構成されても良い。
図1は、本実施形態における画像形成装置のシート搬送方向に沿った断面図である。図2は、図1の画像形成装置の外観斜視図である。図3は、画像形成装置に備えられた画像読取装置の原稿搬送方向に沿った断面図である。
<画像形成装置>
図1に示す画像形成装置100は、大きく、装置本体101と、装置本体101の上部に設けられた画像読取装置103と、画像読取装置103の上部に設けられた自動原稿給送装置(ADF:オートドキュメントフィーダ)126とから構成されている。
図1に示す画像形成装置100は、大きく、装置本体101と、装置本体101の上部に設けられた画像読取装置103と、画像読取装置103の上部に設けられた自動原稿給送装置(ADF:オートドキュメントフィーダ)126とから構成されている。
自動原稿給送装置126は、ADF分離部115、排紙搬送部116、原稿排紙部117、ブック原稿を押圧する原稿押え板118、シート原稿搬送部121を含んでいる。自動原稿給送装置126は、シート載置部である原稿載置台106に置かれた記録媒体としてのシート原稿DをADF分離部115により1枚ずつ分離して、画像読取装置103に供給する。画像読取装置103は、自動原稿給送装置126により、読取ガラスである流し読みガラス109上に送り込まれるシート原稿Dを、停止状態のイメージセンサユニット108で光学的に読み取る。ここで、読取部であるイメージセンサユニット108は、例えば、ラインセンサで構成されている。
また、画像読取装置103は、読取ガラスである原稿台ガラス107上にユーザにより配置されたシート原稿Dやブック原稿も読み取ることができる。その際に、イメージセンサユニット108は、副走査方向に移動しながら、シート原稿Dやブック原稿を光学的に読み取る。副走査方向とは、図1内の左右方向であり、主走査方向とは、副走査方向に対して交差する方向、即ち、後述する図2内の矢印Bに示す方向である。原稿押え板118は、原稿台ガラス107上に置かれた原稿の浮きを防止するために、白色シートやスポンジ等の部材で積層されて形成されている。原稿押え板118の左端118aがブック読取範囲開始位置107aの左側に、右端118bがブック読取範囲終了位置107bの右側に位置するまで、原稿押え板118は延設されている。
画像読取装置103は、画像読取情報を装置本体101の印刷部104に送信する。装置本体101は、画像読取装置103において読み取られた画像読取情報に基づいて、カセット給紙部112に積載されたシートP(記録媒体)に画像を印刷する。印刷部104は、例えば、LEDアレイを使用した電子写真方式の印刷機構である。その場合には、装置本体101は、LEDヘッドユニット10を含んでいる。また、装置本体101は、画像形成部111、カセット給紙部112、印刷部104の上部にシートPを複数枚積載することができるように構成された複数の排紙トレイ113a〜113cからなる記録シート排紙部113、カートリッジカバー部114を含んでいる。さらに、装置本体101は、画像読取装置103と印刷部104とを接合する接合部119、ファクシミリ制御部120、両面搬送部カバー122、搬送方向切換部123、レジスト搬送部124を含んでいる。また、装置本体101は、印刷部104内に、MP(マルチペーパー)給紙部125、両面搬送部150を含んでいる。
図2は、画像形成装置100の外観斜視図である。図2に示すように、画像形成装置100は、操作部105を含んでいる。操作部105は、ディスプレイ等の表示部や、テンキー等の入力キーを備えており、ユーザから各種指示を受け付けたり、若しくは、ユーザが画像形成装置100の状態をディスプレイ上で確認することができる。ADF圧板102は、ヒンジ部102aにより画像読取装置103に回動自在に取り付けられており、ユーザは、自動原稿給送装置126を図2の両矢印A方向に開閉することができる。ヒンジ部102aは、装置本体101の背面側の左右に1個ずつ設けられており、ユーザは、ADF圧板102の手前側を持ち上げることにより、ADF圧板102を後方に開けることができる。ヒンジ部102aは、ダンパやカム、ばね部材等の部材の組合せにより、ADF圧板102を所定の角度、例えば、70度に開いた状態で保持することができる。ユーザは、ADF圧板102が開いた状態で、原稿台ガラス107上にシート原稿やブック原稿等の原稿を配置する。
図3は、画像形成装置100の画像読取装置103と自動原稿給送装置126の内部構成を示す図である。画像読取装置103は、図1に示すように画像形成装置100に一体化されていても良いし、別体として構成されても良い。図3に示すように、原稿台ガラス107の上部に張り出したジャンプ台109bの下面に、白色シート109cが設けられている。画像読取装置103は、イメージセンサユニット108の読取位置が白色シート109cの下部にある際に、イメージセンサユニット108のシェーディング補正を行なう。画像読取装置103は、原稿を読み取るスキャン動作1回毎にイメージセンサユニット108がジャンプ台109bの下部を通過する。つまり、スキャン動作1回毎にシェーディング補正を行ない、移動型のイメージセンサユニット108内の光源の光量の経時変化の影響を低減することができる。
[シート原稿の流し読み動作]
ここで、図1〜図3を参照して、画像形成装置100で画像読取を実行する際の流し読み動作について説明する。図1及び図2に示すように、原稿載置台106は、ADF圧板102に設けられている。原稿載置台106には、1対のスライダ106aがシート原稿の搬送方向と直交方向(即ち、矢印Bに示すシート原稿の幅方向)にスライド可能に設けられている。この1対のスライダ106aにより原稿載置台106上に積載されたシート原稿の両サイドを揃えることができる。即ち、1対のスライダ106aによりシート原稿の幅整合が可能となる。原稿載置台106上には、サイズ検知センサ106bが設けられており、セットされたシート原稿の長さを検出することができる。また、サイズ検知センサ106bは、原稿載置台106にシート原稿が載置されているかを単に検知する検知部としても機能する。
ここで、図1〜図3を参照して、画像形成装置100で画像読取を実行する際の流し読み動作について説明する。図1及び図2に示すように、原稿載置台106は、ADF圧板102に設けられている。原稿載置台106には、1対のスライダ106aがシート原稿の搬送方向と直交方向(即ち、矢印Bに示すシート原稿の幅方向)にスライド可能に設けられている。この1対のスライダ106aにより原稿載置台106上に積載されたシート原稿の両サイドを揃えることができる。即ち、1対のスライダ106aによりシート原稿の幅整合が可能となる。原稿載置台106上には、サイズ検知センサ106bが設けられており、セットされたシート原稿の長さを検出することができる。また、サイズ検知センサ106bは、原稿載置台106にシート原稿が載置されているかを単に検知する検知部としても機能する。
図3において、ADF分離部115には、シート原稿の有無と幅を検出する原稿検知センサ115dが、シート原稿の幅方向に複数設けられている。ただし、図3では、原稿検知センサ115dは、奥行き方向に重なって見えるので1つだけ示されている。原稿検知センサ115dは、シート原稿の搬送方向においてピックアップローラ115aの下流側の、ADF分離部115による(分離ローラ115b)によって分離されるシート原稿を検知可能な位置に設けられている。そのため、原稿検知センサ115dは、原稿載置台106にシート原稿が正常にセットされ、シート原稿を分離可能な状態であるかを検知する検知部としても機能する。即ち、原稿検知センサ115dは、分離ローラ115bによる分離が可能な位置にセットされたシート原稿を、原稿載置台106に正常にセットされたシートとして検知する検知部として機能する。
画像形成装置100は、原稿検知センサ115dとサイズ検知センサ106bからの検知結果(検出信号)により、原稿サイズと原稿のセット方向とを検出することができる。図3において、シート原稿搬送部121には、原稿給送センサ121hと原稿端センサ121iが設けられている。原稿給送センサ121hは、ADF分離部115からシート原稿が送られたか否かや、シート原稿の後端の通過を検出することができる。原稿端センサ121iは、シート原稿の先端及び後端の通過を検出することができる。その検出信号は、画像読取のタイミング制御に用いられる。ADF分離部115は、搬送モータ30(図4)とアクチュエータ(不図示)により上下動するピックアップローラ115aと、分離ローラ115bと、分離ローラ115bに圧接されて逆方向に回転するリタードローラ115c等で構成される。
シート原稿は、まず、ユーザにより原稿載置台106上に読取面(原稿面)を上に向けて積載される。そして、ピックアップローラ115aが下降して、シート原稿を原稿載置台106に押圧し、分離ローラ115bとリタードローラ115cとの間に送り込む。リタードローラ115cと分離ローラ115bは、ピックアップローラ115aによって原稿載置台106から給送されるシート原稿を1枚ずつ分離して搬送する。次に、レジローラ121a、リードローラ121bと、読取搬送ローラ121cとが、シート原稿を原稿ガイド121dに沿ったUターン紙パスに沿って、流し読みガラス109上を所定方向(副走査方向)に搬送する。
付勢ばね(不図示)で押圧されたシート原稿押え板121eは、搬送されたシート原稿を流し読みガラス109に押圧して密着させる。この間、シート原稿は、継続して搬送されている。その際に、イメージセンサユニット108は、既にシート原稿読取位置109aに移動して停止しており、シート原稿読取位置109a上を通過するシート原稿を、流し読みガラス109の下側から光を照射し、その反射光を受信することで画像読取を実行する。次に、ジャンプ台109bは、継続して搬送されるシート原稿を、ADF圧板102側にすくい上げる。そして、押圧ばね(不図示)により読取搬送ローラ121cに押圧された読取搬送ローラ(不図示)と、読取搬送ローラ121cとがシート原稿を搬送する。さらに、押圧ばねによって排紙ローラ117bに押圧された排紙ローラ117aと排紙ローラ117bとが、シート原稿を原稿排紙トレイ117cに排出する。
排紙ローラ117aと排紙ローラ117bは、原稿の両面を読み取る場合には、原稿を反転させてフラッパ(不図示)を介して再度、原稿読取位置まで搬送する。画像読取の終了した原稿は、原稿排紙トレイ117cに排出される。搬送路には、搬送路中の記録媒体の有無を検出するためのセンサが適宜配置される。読取位置に対応する流し読みガラス109上にゴミや汚れ等の異物が付着している場合には、画像データに黒いスジが現れてしまう。従って、それを防ぐために、画像読取装置103は、異物領域を検出して、その異物領域に対応する画像データを補正する。
[イメージセンサユニットの構成]
イメージセンサユニット108は、LED及び樹脂製導光体等の光学系を含む光源からシート原稿の画像面に光を照射し、画像面で反射した反射光をセルフォック(登録商標)レンズ等で一次元センサ素子アレイに結像して、シート原稿の画像情報を読み取る。イメージセンサユニット108は、タイミングベルト103a、駆動モータ(不図示)により回転する駆動プーリ103b、及び従動プーリ(不図示)により、ガイド軸103cに沿って、図1内の左右方向に移動する。また、イメージセンサユニット108は、キャリッジ(不図示)によりガイド軸103cに支持されるとともに、スプリング(不図示)により上方に付勢されている。タイミングベルト103aとキャリッジは、連結部材(不図示)により連結されている。イメージセンサユニット108と原稿台ガラス107の間には、スペーサ(不図示)が介挿されている。イメージセンサユニット108は、図1のブック読取範囲開始位置107aからブック読取範囲終了位置107bまでの範囲で、原稿台ガラス107上に置かれた原稿の画像を、等速移動しながら光学的に読み取ることができる。
イメージセンサユニット108は、LED及び樹脂製導光体等の光学系を含む光源からシート原稿の画像面に光を照射し、画像面で反射した反射光をセルフォック(登録商標)レンズ等で一次元センサ素子アレイに結像して、シート原稿の画像情報を読み取る。イメージセンサユニット108は、タイミングベルト103a、駆動モータ(不図示)により回転する駆動プーリ103b、及び従動プーリ(不図示)により、ガイド軸103cに沿って、図1内の左右方向に移動する。また、イメージセンサユニット108は、キャリッジ(不図示)によりガイド軸103cに支持されるとともに、スプリング(不図示)により上方に付勢されている。タイミングベルト103aとキャリッジは、連結部材(不図示)により連結されている。イメージセンサユニット108と原稿台ガラス107の間には、スペーサ(不図示)が介挿されている。イメージセンサユニット108は、図1のブック読取範囲開始位置107aからブック読取範囲終了位置107bまでの範囲で、原稿台ガラス107上に置かれた原稿の画像を、等速移動しながら光学的に読み取ることができる。
[画像形成制御部]
イメージセンサユニット108から出力される画像信号を処理する画像信号処理を含む、画像形成装置100の画像形成制御部について、図4のブロック図に基づいて説明する。尚、本実施形態では、画像読取装置103のイメージセンサユニット108は、CIS方式により画像を読み取る構成としているが、CCD(Charge Coupled Devices)方式により画像を読み取る構成であっても良い。
イメージセンサユニット108から出力される画像信号を処理する画像信号処理を含む、画像形成装置100の画像形成制御部について、図4のブロック図に基づいて説明する。尚、本実施形態では、画像読取装置103のイメージセンサユニット108は、CIS方式により画像を読み取る構成としているが、CCD(Charge Coupled Devices)方式により画像を読み取る構成であっても良い。
画像形成装置100は、CPU24、RAM27、ROM28、操作部105、分離クラッチ29、サイズ検知センサ106b、原稿検知センサ115d、搬送モータ30を備える。また、画像形成装置100は、イメージセンサユニット108、画像処理部141、通信I/F142、画像データ生成部143、印刷部104、及び操作部105を備える。尚、図4に示す画像形成制御部では、本実施形態に関わる構成要素だけを示しており、これ以外に、画像形成装置100の各種処理を実現するための不図示の構成要素が存在する。
CPU24は、バス210を介して装置全体を制御する。RAM27は、CPU24の作業領域及びデータの一時記憶領域である。ROM28は、画像形成装置100を制御するためのファームウェアプログラムや、ファームウェアプログラムを制御するためのブートプログラムが書き込まれ、CPU24によって使用される。
画像読取装置103の操作部105は、画像読取装置103の状態表示や、画像形成装置100全体の動作状態の表示を行う。また、操作部105は、ユーザから、読取命令の入力を受け付ける。また、操作部105は、ユーザからの操作に応じて、画像読取装置103の処理を実行するための読取命令を入力する。
サイズ検知センサ106bは、原稿載置台106上に置かれた原稿の長さ情報(副走査方向のサイズ情報)を検出する。また、原稿検知センサ115dは、原稿載置台106上に置かれた原稿の幅情報(主走査方向のサイズ情報)を検知する。
操作部105から入力された情報により、分離クラッチ29、搬送モータ30を制御する。これにより、ピックアップローラ115aを含むADF分離部115を駆動し、原稿載置台106にセットされた原稿を搬送する給送制御を実行して、イメージセンサユニット108にて画像読取動作を実行する。
画像読取動作によってイメージセンサユニット108から出力される画像データであるアナログ信号はA/D変換器(不図示)によってデジタル信号に変換される。ここで、変換された画像データのデジタル信号は、例えば、8bitデータの場合、黒色を0、白色を255とし、0から255の256段階の輝度データ(濃度)として、バス210を介して、RAM27に保存される。
画像処理部141は、RAM27に保存された画像データの画像処理を行う。画像処理部141から出力された画像データのデジタル信号は、通信I/F142を介して、画像形成装置100の画像データ生成部143へ出力される。画像データ生成部143は、通信I/F142から入力される主走査1ライン分の画像データを収集して1ページ分の画像データを生成し、生成した1ページ分の画像データから、必要な画像サイズ(原稿画像領域)分のデータを生成する。画像データ生成部143で生成された画像データは、印刷部104に出力される、あるいはホストコンピュータ等の情報処理装置によって画像再生(表示等)される。
<実施形態1>
図5は実施形態1の原稿検出処理を示すフローチャートである。図5に示す処理は、例えば、CPU24がROM28に格納されたプログラムをRAM27に読み出して実行することにより実現される。尚、本処理は、自動原稿給送装置126及び画像読取装置103が動作中である場合は実行せず、これらの装置が動作待機中(スタンバイ状態)である場合にのみ実行する。
図5は実施形態1の原稿検出処理を示すフローチャートである。図5に示す処理は、例えば、CPU24がROM28に格納されたプログラムをRAM27に読み出して実行することにより実現される。尚、本処理は、自動原稿給送装置126及び画像読取装置103が動作中である場合は実行せず、これらの装置が動作待機中(スタンバイ状態)である場合にのみ実行する。
そこで、まず、CPU24は、装置が動作待機中であるか否かを判定する(S101)。CPU24は、原稿載置台106に設けられたサイズ検知センサ106bにより原稿の有無を判定する。判定の結果、原稿が無い場合(S102でNO)、つまり、サイズ検知センサ106bがONでない場合、S101へ戻る。一方、判定の結果、原稿が有る場合(S102でYES)、つまり、サイズ検知センサ106bがONである場合、CPU24は、原稿検知センサ115dにより原稿の有無を判定する(S103)。
判定の結果、原稿が有る場合(S103でYES)、つまり、原稿検知センサ115dがONである場合、処理を終了する。一方、原稿が無い場合(S103でNO)、CPU24は、この状態では、自動原稿給送装置126からの原稿の搬送動作及び読取動作が正しく行えない。そのため、CPU24は、原稿を正しくセットするように促す旨を示す情報(原稿再セット警告表示)を操作部105に表示する(S104)。
このように、CPU24は、原稿載置台106にシート原稿が載置されていることがサイズ検知センサ106bによって検知され(S102でYES)、かつ、原稿載置台106に当該シート原稿が正常に設定されていないことが原稿検知センサ115dによって検知されると(S103でNO)、原稿載置台106にシート原稿が正常にセットされるようにするための制御動作を実行する。具体的には、本実施形態では、CPU24は、そのような制御動作として、原稿載置台106にシート原稿を正常にセットするようユーザに促すための情報を、操作部105に表示する動作を実行する(S104)。
本実施形態によれば、原稿が正常にセットされていないことをユーザに注意喚起して、原稿載置台106にユーザがシートを適切にセットできるようにすることで、ユーザの意図しない読取動作の発生を防止することができる。
<実施形態2>
図6は実施形態2の原稿検出処理を示すフローチャートである。図6に示す処理は、例えば、CPU24がROM28に格納されたプログラムをRAM27に読み出して実行することにより実現される。尚、本処理において、図5に示す処理と共通の処理については、同一のステップ番号を付加して、その詳細については省略する。図6では、特に、検知動作を実行する期間を設定して、その期間の経過に応じて、装置の動作を制御する。
図6は実施形態2の原稿検出処理を示すフローチャートである。図6に示す処理は、例えば、CPU24がROM28に格納されたプログラムをRAM27に読み出して実行することにより実現される。尚、本処理において、図5に示す処理と共通の処理については、同一のステップ番号を付加して、その詳細については省略する。図6では、特に、検知動作を実行する期間を設定して、その期間の経過に応じて、装置の動作を制御する。
S101及びS102の処理後、CPU24は、所定時間の経過を判定するタイマカウントTをセットする(S203)。このタイマは、CPU24の内部タイマで実現する。また、ここでのタイマカウントTは、例えば、500msecとするが、用途や目的に応じて、任意の時間を操作部105を介して設定することができる。
そして、このタイマカウントTの期間に、CPU24は、原稿検知センサ115dにより原稿の有無を判定する(S103)。
判定の結果、原稿が有る場合(S103でYES)、つまり、原稿検知センサ115dがONである場合、処理を終了する。一方、原稿が無い場合(S103でNO)、CPU24は、タイマカウントTが経過しているか否かを判定する(S205)。判定の結果、タイマカウントTが経過していない場合(S205でNO)、処理を終了する。一方、判定の結果、タイマカウントTが経過している場合(S205でYES)、CPU24は、自動原稿給送装置126の初期化動作として、ピックアップローラ115aを上昇させる動作を行い、所定の待機位置に移動させる(S206)。
このように、CPU24は、原稿載置台106にシート原稿が載置されていることがサイズ検知センサ106bによって検知され(S102でYES)、かつ、原稿載置台106に当該シート原稿が正常に設定されていないことが原稿検知センサ115dによって検知されると(S103でNO)、ピックアップローラ115aを所定の待機位置へ移動させる初期化動作を実行する(S206)。これにより、ユーザが原稿載置台106にシート原稿を適切にセットすることが可能になり、ユーザの意図した読取動作の実行が可能になる。
また、本実施形態によれば、原稿検知を所定時間実行した後(所定時間の経過後)、原稿が検知されない場合に(即ち、原稿載置台106にシート原稿が正常にセットされていないことが検知されてから所定時間の経過後に)、ピックアップローラの初期化動作を実行する。これにより、ユーザが原稿を正常にセットする猶予を与えることが可能となる。
<実施形態3>
図7は実施形態3の原稿検出処理を示すフローチャートである。図7の処理は、実施形態1の図5の処理と、実施形態2の図6の処理とを組み合わせた処理である。図7では、CPU24は、S101〜S205の処理を経た後、ピックアップローラ115aを上昇させ(S206)、原稿を正しくセットするように促す旨を示す情報(原稿再セット警告表示)を操作部105に表示する(S104)。
図7は実施形態3の原稿検出処理を示すフローチャートである。図7の処理は、実施形態1の図5の処理と、実施形態2の図6の処理とを組み合わせた処理である。図7では、CPU24は、S101〜S205の処理を経た後、ピックアップローラ115aを上昇させ(S206)、原稿を正しくセットするように促す旨を示す情報(原稿再セット警告表示)を操作部105に表示する(S104)。
以上説明したように、実施形態3によれば、実施形態1及び2で説明した効果に加えて、ユーザに原稿のセットを案内することで、より効率的な処理を実行することができる。
<実施形態4>
図8は実施形態4の原稿検出処理を示すフローチャートである。図8の処理は、実施形態1の図5の応用例である。具体的には、S103の処理の後、CPU24は、自動原稿給送装置126の初期化動作として、通常、画像読取動作終了時に動作させるピックアップローラ115aの上昇速度xより早い所定の速度yで、ピックアップローラ115aを上昇させる動作を行い、所定の待機位置に移動させる(S404)。
図8は実施形態4の原稿検出処理を示すフローチャートである。図8の処理は、実施形態1の図5の応用例である。具体的には、S103の処理の後、CPU24は、自動原稿給送装置126の初期化動作として、通常、画像読取動作終了時に動作させるピックアップローラ115aの上昇速度xより早い所定の速度yで、ピックアップローラ115aを上昇させる動作を行い、所定の待機位置に移動させる(S404)。
以上説明したように、実施形態4によれば、実施形態1で説明した効果に加えて、初期化動作におけるピックアップローラの上昇を、通常の上昇速度よりも早めることで、処理をより迅速に完了することができる。
<実施形態5>
上記実施形態を、用途や目的に応じて、任意に組み合わせた実施形態を実現することもできる。
上記実施形態を、用途や目的に応じて、任意に組み合わせた実施形態を実現することもできる。
尚、以上の実施形態の機能は以下の構成によっても実現することができる。つまり、本実施形態の処理を行うためのプログラムコードをシステムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)がプログラムコードを実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することとなり、またそのプログラムコードを記憶した記憶媒体も本実施形態の機能を実現することになる。
また、本実施形態の機能を実現するためのプログラムコードを、1つのコンピュータ(CPU、MPU)で実行する場合であってもよいし、複数のコンピュータが協働することによって実行する場合であってもよい。さらに、プログラムコードをコンピュータが実行する場合であってもよいし、プログラムコードの機能を実現するための回路等のハードウェアを設けてもよい。またはプログラムコードの一部をハードウェアで実現し、残りの部分をコンピュータが実行する場合であってもよい。また、CPUも1つのCPUで全ての処理を行うものに限らず、複数のCPUが適宜連携をしながら処理を行うものとしてもよい。
24:CPU、27:RAM、28:ROM、29:分離クラッチ、106b:サイズ検知センサ、115d:原稿検知センサ、30:搬送モータ41、イメージセンサユニット:108、141:画像処理部141、142:通信I/F、143:画像データ生成部、104:印刷部、105:操作部
Claims (12)
- ピックアップローラを待機位置から下降させることによって、シート載置部に載置されたシートを搬送する給送手段と、
前記シート載置部に前記シートが載置されているかを検知する第1検知手段と、
前記シート載置部に前記シートが正常にセットされているかを検知する第2検知手段と、
前記シート載置部に前記シートが載置されていることが前記第1検知手段によって検知され、かつ、前記シート載置部に前記シートが正常にセットされていないことが前記第2検知手段によって検知されると、前記シート載置部に前記シートが正常にセットされるようにするための制御動作を実行する制御手段と
を備えることを特徴とする給送制御装置。 - 前記制御手段は、前記制御動作として、前記シート載置部に前記シートを正常にセットするようユーザに促すための情報を表示部に表示する動作を実行する
ことを特徴とする請求項1に記載の給送制御装置。 - 前記制御手段は、前記制御動作として、前記ピックアップローラを前記待機位置へ移動させる初期化動作を更に実行する
ことを特徴とする請求項2に記載の給送制御装置。 - 前記制御手段は、前記制御動作として、前記ピックアップローラを前記待機位置へ移動させる初期化動作を実行する
ことを特徴とする請求項1に記載の給送制御装置。 - 前記制御手段は、前記シートが正常にセットされていないことが前記第2検知手段によって検知されてから、所定時間の経過後に、前記初期化動作を実行する
ことを特徴とする請求項3または4に記載の給送制御装置。 - 前記制御手段は、前記ピックアップローラを、前記シートの読取動作の終了時に動作させる速度よりも早い速度で前記待機位置へ移動させるように、前記初期化動作を実行する
ことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の給送制御装置。 - 前記給送手段は、前記ピックアップローラと、前記ピックアップローラによって前記シート載置部から給送されるシートを1枚ずつ分離して搬送する分離ローラとを備え、
前記第1検知手段は、前記シート載置部に設けられていて、
前記第2検知手段は、シートの搬送方向において前記ピックアップローラの下流側に設けられ、前記分離ローラによる分離が可能となる位置にセットされたシートを検知する
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の給送制御装置。 - 前記第2検知手段は、前記分離ローラによる分離が可能な位置にセットされたシートを、前記シート載置部に正常にセットされたシートとして検知する
ことを特徴とする請求項7に記載の給送制御装置。 - 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の給送制御装置と、
前記給送手段によって搬送されるシートの画像を読取位置にて読み取る読取手段と
を備えることを特徴とする画像読取装置。 - 請求項9に記載の画像読取装置と、
前記画像読取装置で読み取られた画像に基づいて、記録媒体上に画像を形成する画像形成手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - ピックアップローラを待機位置から下降させることによって、シート載置部に載置されたシートを搬送する場合において、前記シート載置部に前記シートが載置されているかを検知する第1検知工程と、
前記シート載置部に前記シートが正常にセットされているかを検知する第2検知工程と、
前記シート載置部に前記シートが載置されていることが前記第1検知工程で検知され、かつ、前記シート載置部に前記シートが正常にセットされていないことが前記第2検知工程で検知されると、前記シート載置部に前記シートが正常にセットされるようにするための制御動作を実行する制御工程と
を備えることを特徴とする給送制御方法。 - 請求項11に記載の給送制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015156218A JP2017036101A (ja) | 2015-08-06 | 2015-08-06 | 給送制御装置、給送制御方法、画像読取装置、画像形成装置及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP2017036101A true JP2017036101A (ja) | 2017-02-16 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015156218A Pending JP2017036101A (ja) | 2015-08-06 | 2015-08-06 | 給送制御装置、給送制御方法、画像読取装置、画像形成装置及びプログラム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2017036101A (ja) |
-
2015
- 2015-08-06 JP JP2015156218A patent/JP2017036101A/ja active Pending
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