JP2017035847A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷時に無駄な余白が発生するのを防止できる印刷装置を提供する。【解決手段】印刷装置1は、チューブ9を搬送するプラテンローラ62、プラテンローラ62により搬送されるチューブ9に対し印字を形成する印刷ヘッド61、プラテンローラ62による搬送経路40aに向かって投光する投光部691、当該投光部691の投光に対応して受光した光量に対応した検出電圧値Vを出力する受光部692、を備えた光学センサ69と、を有し、検出電圧値Vに基づき、チューブ9が遮光性チューブであるか又は透光性チューブであるかの判定を行い、チューブ9が透光性チューブであると判定された場合に、チューブ9に対し、印字データの印字開始位置の基準位置とするための基準位置マークを印字し、基準位置マークの位置に基づき、チューブ9の搬送及びチューブ9への印字データの印字を行うように、プラテンローラ62等及び印刷ヘッド61を制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、被印字チューブに対し印刷を行う印刷装置に関する。
従来、被印字チューブに対し印刷を行う印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この印刷装置においては、被印字チューブ(チューブ)が新たにセットされ、搬送手段(搬送ローラ)によって被印字チューブが搬送され、被印字チューブの先端が光学検出手段(先端検出センサ)の設置位置に到達すると、光学検出手段内の光が遮光されるので、被印字チューブの先端が光学検出手段の設置位置に到達したことが検出される。
特開2003−226044号公報
上記従来技術では、上記のように光学検出手段を用いて被印字チューブの先端を検出し、被印字チューブの先端位置を基準位置として搬送及び印字を制御することで、印刷時に無駄な余白が発生するのを防止している。
ここで、被印字チューブとして、光学検出手段の投光手段により投光される光に対する遮光性を有する遮光性チューブの他、上記光に対する透光性を有する透光性チューブが用いられる場合があり得る。被印字チューブとして透光性チューブが用いられる場合には、そのままでは、光学検出手段を用いて被印字チューブの先端を検出できないので、被印字チューブの先端位置に基づき搬送及び印字を行うことができず、印刷時に無駄な余白が発生するおそれがある。
上記従来技術では、被印字チューブとして透光性チューブが用いられる場合に、被印字チューブの先端位置に基づき搬送及び印字を行うことついては特に考慮されておらず、その結果、印刷時に無駄な余白が発生するおそれがあった。
本発明の目的は、印刷時に無駄な余白が発生するのを防止できる印刷装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、被印字チューブを搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送される前記被印字チューブに対し印字を形成する印字手段と、前記搬送手段による搬送経路に向かって投光する投光手段、及び、当該投光手段の投光に対応して受光した光量に対応した検出電圧値を出力する受光手段、を備えた光学検出手段と、前記検出電圧値に基づき、前記被印字チューブが前記投光に係わる光に対する遮光性を有する遮光性チューブであるか又は前記光に対する透光性を有する透光性チューブであるかの判定を行う判定手段と、前記判定手段により前記被印字チューブが前記透光性チューブであると判定された場合に、前記被印字チューブに対し、印字データの印字開始位置の基準位置とするための基準位置マークを印字し、前記基準位置マークの位置に基づき、前記被印字チューブの搬送及び前記被印字チューブへの前記印字データの印字を行うように、前記搬送手段及び前記印字手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本願発明の印刷装置においては、搬送手段により被印字チューブが搬送され、その搬送される被印字チューブに対し印字手段が印字を形成する。また、本願発明の印刷装置には、被印字チューブの先端位置を基準位置として搬送及び印字を制御して印刷時に無駄な余白が発生するのを防止するために、被印字チューブの先端検出に用いられる光学検出手段が設けられている。
ここで、被印字チューブとして、光学検出手段の投光手段により投光される光に対する遮光性を有する遮光性チューブの他、上記光に対する透光性を有する透光性チューブが用いられる場合があり得る。被印字チューブとして透光性チューブが用いられる場合には、そのままでは、光学検出手段を用いて被印字チューブの先端を検出できないので、被印字チューブの先端位置に基づき搬送及び印字を行うことができず、印刷時に無駄な余白が発生するおそれがある。
仮に、上記光学検出手段に代えて機械的な検出手段を設置し、当該機械的な検出手段を用いて被印字チューブの先端検出を行う場合には、被印字チューブとして透光性チューブが用いられる場合でも、被印字チューブの先端を検出できるが、被印字チューブの径によって検出位置がずれる可能性があるため、同様に、印刷時に無駄な余白が発生する可能性がある。
そこで、本願発明では、光学検出手段の受光手段の検出電圧値に基づき、判定手段が、被印字チューブが上記遮光性チューブであるか又は上記透光性チューブであるかの判定を行う。そして、被印字チューブが透光性チューブであると判定された場合には、制御手段が、搬送手段及び印字手段を制御することで、被印字チューブに対し基準位置マークを印字させ、基準位置マークの位置に基づき搬送及び印字を行わせる。これにより、被印字チューブとして透光性チューブが用いられる場合でも、基準位置マークの位置を基準位置として搬送及び印字を制御できる。この結果、印刷時に無駄な余白が発生するのを防止することが可能となる。
本発明によれば、印刷時に無駄な余白が発生するのを防止することができる。
本発明の一実施形態の印刷装置の外観構成を表す斜視図である。 印刷装置の内部構成を表す平面図である。 印刷装置の制御系を表すブロック図である。 遮光性チューブが用いられる場合の印刷工程例を説明するための説明図である。 遮光性チューブが用いられる場合の印刷工程例を説明するための説明図である。 遮光性チューブが用いられる場合の印刷工程例を説明するための説明図である。 遮光性チューブが用いられる場合の印刷工程例を説明するための説明図である。 透光性チューブが用いられる場合の印刷工程例を説明するための説明図である。 透光性チューブが用いられる場合の印刷工程例を説明するための説明図である。 透光性チューブが用いられる場合の印刷工程例を説明するための説明図である。 透光性チューブが用いられる場合の印刷工程例を説明するための説明図である。 透光性チューブが用いられる場合の印刷工程例を説明するための説明図である。 印刷装置のCPUが実行する制御手順を表すプローチャートである。 ステップS100の詳細内容を表すルーチンである。 ステップS200の詳細内容を表すルーチンである。 ステップS300の詳細内容を表すルーチンである。
以下、本発明の一実施形態を図面を参照しつつ説明する。
<全体概略構成>
まず、図1及び図2を参照しつつ、本実施形態の印刷装置の全体概略構成を説明する。以下の説明では、図1の上方、下方、右下方、左上方、右上方、及び左下方を、それぞれ、印刷装置の上方、下方、前方、後方、右方、及び左方向と定義する。
図1及び図2において、印刷装置1は、2つの印刷機構を備え、帯状の被印字媒体であるテープ(図示せず)と、筒状の被印刷媒体であるチューブ9(被印字チューブに相当)と、のそれぞれに印刷可能な装置である。各図中では、テープに印刷するための構成の図示を省略し、以下では、チューブ9に印刷するための構成を主に説明する。
印刷装置1は、本体ケース11及びカバー12を含む筐体10を備える。本体ケース11は、左右方向に長い直方体状の箱状部材である。カバー12は、本体ケース11の上側に配置された板状部材である。カバー12の後端部は、本体ケース11の後端部上側で回転可能に支持されている。カバー12は、前端部側を上下に回動し、本体ケース11の上面である装着面11Aを開閉する。本体ケース11の前端部上側には、ロック機構13が設けられている。ロック機構13は、本体ケース11に対しカバー12が閉じられた場合に、カバー12の前端部を係止して開放を規制する。
カバー12が本体ケース11に対し閉じられている場合(図1参照)、カバー12は、装着面11Aを覆う。ユーザは、カバー12を開く場合、ロック機構13を操作してカバー12の係止を解除し、カバー12をロック機構13から上側に回動させる。カバー12が本体ケース11に対し開かれている場合(図示せず)、装着面11Aは、上方に露出する。
筐体10の側面には、操作部17、チューブ挿入口15、及びチューブ排出口16が設けられている。操作部17は、電源ボタン及びスタートボタンを含む複数の操作ボタンである。操作部17は、本体ケース11の前面の右側上部に設けられている。チューブ挿入口15は、チューブ9を筐体10の内部に案内するための開口である。チューブ挿入口15は、本体ケース11の右面の後側上部に設けられ、且つ上下方向に若干長い矩形状である。チューブ排出口16は、チューブ9を筐体10の外部に排出するための開口である。チューブ排出口16は、本体ケース11の左面の後側上部に設けられ、且つ上下方向に若干長い矩形状である。チューブ排出口16は、チューブ挿入口15よりも若干前側にある。
装着面11Aには、リボン装着部30及びチューブ装着部40が設けられている。
リボン装着部30は、リボンカセット95を着脱可能な部位である。リボン装着部30は、上方に開口する凹部であり、平面視でリボンカセット95と略対応する開口形状で形成されている。この例では、リボン装着部30は、装着面11Aの左部、且つチューブ装着部40の前側に設けられている。
リボンカセット95は、インクリボン93を収容する箱状体である。リボンカセット95内では、リボンロール91及びリボン巻取スプール92が、それぞれ回転自在に支持されている。リボンロール91は、スプール(図示せず)に巻回された未使用のインクリボン93である。リボン巻取スプール92は、使用済みのインクリボン93が巻回されるスプールである。
チューブ装着部40は、チューブ9を着脱可能な部位である。チューブ装着部40は、上方に開口する溝部であり、チューブ挿入口15からチューブ排出口16まで延びる。チューブ排出口16は、チューブ挿入口15よりも若干前側にあるため、チューブ装着部40は、若干左前側に傾いて略左右方向に延びる。リボン装着部30の後端部は、チューブ排出口16の右側で、チューブ装着部40と空間的に繋がる。チューブ装着部40の溝幅は、チューブ装着部40とリボン装着部30とが空間的に繋がる部位を除いて、チューブ9の外径よりも僅かに大きい。ユーザは、カバー12が開かれた状態で、チューブ9をチューブ装着部40に対し上方から装着可能である。このとき、ユーザは、チューブ9がチューブ挿入口15から後述の圧着位置Pbまで延びるように、チューブ9をチューブ装着部40に装着する。チューブ装着部40に装着されたチューブ9は、後述のプラテンローラ62、圧着搬送ローラ66、及び圧着搬送ローラ67により、チューブ装着部40に沿ったチューブ搬送経路40a(搬送経路に相当。以下適宜、単に「搬送経路40a」という)を搬送される。以下、搬送経路40aが延びる方向を、チューブ搬送方向(搬送方向に相当。以下適宜、単に「搬送方向」という)という。
印刷装置1は、制御基板19、電源部18(後述の図3参照)、チューブ印刷機構60等を備える。
制御基板19は、後述の制御回路190(後述の図3参照)等が設けられた基板である。この例では、制御基板19は、本体ケース11の内部における右後部に設けられている。
電源部18は、本体ケース11内に装着された電池(図示せず)に接続され、又はコードを介して外部電源(図示せず)に接続され、印刷装置1に電源を供給する。
チューブ印刷機構60は、印刷ヘッド61(印字手段に相当)、プラテンローラ62、一対の圧着搬送ローラ66、一対の圧着搬送ローラ67(圧着ローラに相当)、リボン巻取軸63、駆動モータ103(後述の図3参照)、カッター64(切断手段に相当)、刃受け板65、カッターモータ105(後述の図3参照)等を含む。プラテンローラ62、圧着搬送ローラ66、及び圧着搬送ローラ67(以下適宜、これらを「プラテンローラ62等」と総称する)は、各請求項記載の搬送手段を構成する。
印刷ヘッド61及びリボン巻取軸63は、リボン装着部30の底面から上方に向けてそれぞれ立設されている。印刷ヘッド61は、リボン装着部30の後部に設けられた、複数の発熱体(図示せず)を備えるサーマルヘッドである。印刷ヘッド61は、プラテンローラ62等により搬送され且つプラテンローラ62との間に挟持したチューブ9に対しインクリボン93を用いて印字を形成する。図2中の符号Paで示す搬送経路40a上の位置は、印刷ヘッド61の印字位置である。リボン巻取軸63は、リボン巻取スプール92を回転可能な軸である。リボン装着部30にリボンカセット95が装着されると、リボン巻取軸63がリボン巻取スプール92に挿入される。
プラテンローラ62は、リボン装着部30の後側において、搬送方向と直交する方向に沿って印刷ヘッド61に対向配置されている。プラテンローラ62は、印刷ヘッド61との間に挟持した、チューブ装着部40内にあるチューブ9とリボンカセット95の未使用のインクリボンとを重ねて印刷ヘッド61に向けて押圧し、チューブ9を、扁平化させると共にインクリボン93を介して印刷ヘッド61に面接触させつつ、搬送経路40aに沿って搬送する。一対の圧着搬送ローラ66は、印刷ヘッド61よりも搬送経路40aに沿ってチューブ挿入口15側(上流側に相当。以下適宜、単に「上流側」という)において、搬送方向と直交する方向に沿って互いに対向配置されている。一対の圧着搬送ローラ66は、挟持した、チューブ装着部40内にあるチューブ9を、圧着して扁平化させつつ搬送経路40aに沿って搬送する。一対の圧着搬送ローラ67は、印刷ヘッド61よりも距離Laだけ搬送経路40aに沿ってチューブ排出口16側(下流側に相当。以下適宜、単に「下流側」という)、且つ後述の光学センサ69よりも距離Lb(所定距離に相当)だけ上流側において、搬送方向と直交する方向に沿って互いに対向配置されている。一対の圧着搬送ローラ67は、挟持した、チューブ装着部40内にあるチューブ9を、圧着して扁平化させつつ搬送経路40aに沿って搬送する。図2中の符号Pbで示す搬送経路40a上の位置は、圧着搬送ローラ67の圧着位置(第1位置に相当)である。
プラテンローラ62、一方の圧着搬送ローラ66、及び一方の圧着搬送ローラ67は、上記カバー12の開閉に伴って作動位置と退避位置とに変位可能である。すなわち、カバー12が開かれると、プラテンローラ62、一方の圧着搬送ローラ66、及び一方の圧着搬送ローラ67は、退避位置に変位する。プラテンローラ62、一方の圧着搬送ローラ66、及び一方の圧着搬送ローラ67が退避位置にある場合(図示せず)、プラテンローラ62、一方の圧着搬送ローラ66、及び一方の圧着搬送ローラ67は、チューブ装着部40の外側に配置されて、印刷ヘッド61、他方の圧着搬送ローラ66、及び他方の圧着搬送ローラ67からそれぞれ離隔する。一方、カバー12が閉じられると、プラテンローラ62、一方の圧着搬送ローラ66、及び一方の圧着搬送ローラ67は、作動位置に変位する。プラテンローラ62、一方の圧着搬送ローラ66、及び一方の圧着搬送ローラ67が作動位置にある場合(図2参照)、プラテンローラ62、一方の圧着搬送ローラ66、及び一方の圧着搬送ローラ67は、チューブ装着部40の内側に配置されて、印刷ヘッド61、他方の圧着搬送ローラ66、及び他方の圧着搬送ローラ67にそれぞれ近接する。
駆動モータ103は、プラテンローラ62、圧着搬送ローラ66、圧着搬送ローラ67、及びリボン巻取軸63を回転するための駆動力を出力する。駆動モータ103の駆動力は、所定の伝達機構を介してプラテンローラ62、圧着搬送ローラ66、圧着搬送ローラ67、及びリボン巻取軸63に伝達され、プラテンローラ62、圧着搬送ローラ66、圧着搬送ローラ67、及びリボン巻取軸63が、互いに同期して回転する。
カッター64及び刃受け板65は、印刷ヘッド61よりも下流側において、搬送経路40aを挟んで互いに対向配置されている。カッター64は、刃受け板65に向けて移動することで、チューブ装着部40内にあるチューブ9を刃受け板65に押し当てて切断し、当該切断箇所よりも下流側に位置するチューブ部分を分離する。図2中の符号Pdで示す搬送経路40a上の位置は、カッター64の切断位置(第2位置に相当)である。
カッターモータ105は、カッター64を作動するための駆動力を出力する。
また、搬送経路40a上の、圧着搬送ローラ66よりも上流側には、機械式センサ68(機械的検出手段に相当)が設けられている。機械式センサ68は、チューブ9の有無の機械的検出を行い、対応する検出信号を出力する。例えば、機械式センサ68は、搬送経路40aに立設した可倒検出子が倒れることで、チューブ9があることを検出し、検出信号を出力する。
また、本体ケース11内の、圧着搬送ローラ67よりも距離Lbだけ下流側、且つカッター64よりも距離Lcだけ上流側には、光学センサ69(光学検出手段に相当)が設けられている。光学センサ69は、いわゆる透過型光学センサであり、搬送経路40aを挟んで互いに対向配置された投光部691(投光手段に相当)及び受光部692(受光手段に相当)を備える。投光部691は、搬送経路40aの先にある受光部692に向かって光(例えば赤外線)を投光する。受光部692は、投光部691から投光された光を受光し、その受光した光量に対応した検出電圧値を出力する。すなわち、受光部692は、受光量が多いと大きい電圧値を出力し、受光量が少ないと小さい電圧値を出力するように、回路構成されている。図2中の符号Pcで示す搬送経路40a上の位置は、光学センサ69の検出位置である。
<印字チューブの作成動作概略>
上記構成の印刷装置1において、リボン装着部30にリボンカセット95が装着され、且つチューブ装着部40にチューブ9が装着された後、カバー12が閉じられ、プラテンローラ62、一方の圧着搬送ローラ66、及び一方の圧着搬送ローラ67が退避位置から作動位置に変位すると、チューブ9及びインクリボン93が印刷ヘッド61とプラテンローラ62との間に挟持され、且つチューブ9が一対の圧着搬送ローラ66間及び一対の圧着搬送ローラ67間にそれぞれ挟持される。
そして、駆動モータ103の駆動力により、プラテンローラ62、圧着搬送ローラ66、圧着搬送ローラ67、及びリボン巻取軸63が互いに同期して回転する。プラテンローラ62、圧着搬送ローラ66、及び圧着搬送ローラ67の回転に伴いチューブ9が下流側に搬送され、且つ、リボン巻取軸63の回転に伴いリボン巻取スプール92が回転することで、リボンロール91からインクリボン93が引き出される。このとき、後述の駆動回路102(後述の図3参照)により印刷ヘッド61の複数の発熱体が通電され発熱し、且つ、チューブ9の前面がインクリボン93を介して印刷ヘッド61に面接触する。この結果、印刷ヘッド61により、チューブ9の前面に対し文字や記号、図形等の印字データの印字が行われる。使用済みのインクリボン93は、リボン巻取スプール92に巻き取られる。
その後、チューブ9は、さらに下流側に搬送され、チューブ排出口16を介して筐体10から排出される。このとき、チューブ9の被切断位置が上記切断位置Pdまで搬送されると、カッターモータ105の駆動力によりカッター64が作動することで、チューブ9が被切断位置で切断され、当該切断箇所よりも下流側に位置する、印字データが形成されたチューブ部分が、印字チューブとして分離される。
<制御系>
次に、図3を参照しつつ、印刷装置1の制御系を説明する。
図3において、上述のように、印刷装置1の制御基板19には、制御回路190が設けられている。制御回路190には、CPU191が設けられ、CPU191には、ROM192、メモリ193、RAM194、及び入出力インターフェース195がデータバスを介して接続されている。
ROM192には、印刷装置1の制御上必要な各種プログラム(後述の図13に示すフローチャートの各手順を実行する制御プログラムを含む)が記憶されている。CPU191は、RAM194の一時記憶機能を利用しつつROM192に記憶されたプログラムに従って信号処理を行い、印刷装置1全体の制御を行う。
入出力インターフェース195には、駆動回路101,102,104、上記操作部17、上記電源部18、上記機械式センサ68、上記光学センサ69の投光部691及び受光部692等が接続されている。
駆動回路101は、上記印刷ヘッド61の複数の発熱体の通電制御を行う。駆動回路102は、上記プラテンローラ62、リボン巻取軸63、及び圧着搬送ローラ66,67を回転駆動する上記駆動モータ103の駆動制御を行う。駆動回路104は、上記カッター64を駆動する上記カッターモータ105の駆動制御を行う。
<遮光性チューブ、透光性チューブ>
本実施形態では、印字データの印刷時に、上記光学センサ69の受光部692の検出電圧値に基づき、チューブ9における基準位置が検出され、当該基準位置を用いて印字データの印字開始位置が決定されて、チューブ9に対する搬送、印字、及び切断が制御される。印字開始位置を最適とし、印刷時に無駄な余白が発生するのを防止するためには、チューブ9の基準位置を、チューブ9の下流側の端部である先端とするのが好ましい。
ここで、チューブ9として、上記光学センサ69の投光部691により投光される光に対する遮光性(光遮蔽性)を有する遮光性チューブの他、上記光に対する透光性(光透過性)を有する透光性チューブが用いられる場合があり得る。
遮光性チューブであるチューブ9A(後述の図4(a)等参照)が用いられる場合には、搬送経路40aに沿って順方向(上流側から下流側へ向かう方向)に搬送(以下適宜「順搬送」という)されるチューブ9Aの先端が上記検出位置Pcに到達すると、それまで遮光されていなかった投光部691による光がチューブ9Aにより遮光される、あるいは、搬送経路40aに沿って逆方向(下流側から上流側へ向かう方向)に搬送(以下適宜「逆搬送」という)されるチューブ9Aの先端が上記検出位置Pcを通過すると、それまでチューブ9Aにより遮光されていた投光部691による光が遮光されなくなる。この場合には、受光部692の検出電圧値が大きく上昇するので、当該検出電圧値に基づきチューブ9Aの先端を検出でき、チューブ9Aの先端位置に基づきチューブ9Aに対する搬送、印字、及び切断を行うことができるので、印刷時に無駄な余白が発生するのを防止できる。
一方、透光性チューブであるチューブ9B(後述の図8(a)等参照)が用いられる場合には、そのままでは、上記検出位置Pcにチューブ9Bがあってもなくても、投光部691による光は遮光されない。この場合には、受光部692の検出電圧値はほとんど変化しないので、当該検出電圧値に基づきチューブ9Bの先端を検出できず、チューブ9Bの先端位置に基づきチューブ9Bに対する搬送、印字、及び切断を行うことができないので、印刷時に無駄な余白が発生するおそれがある。
ここで、仮に、上記光学センサ69に代えて機械的な検出手段を設置し、当該機械的な検出手段を用いてチューブ9の先端検出を行う場合には、透光性チューブであるチューブ9Bが用いられる場合でも、チューブ9Bの先端をできるが、チューブ9Bの径によって検出位置がずれる可能性があるため、上記と同様に、印刷時に無駄な余白が発生する可能性がある。
<本実施形態の特徴>
本実施形態の特徴は、受光部692の検出電圧値に基づき、チューブ9が遮光性チューブであるか又は透光性チューブであるかの判定(以下適宜「種別判定」という)を行い、チューブ9が透光性チューブであった場合に、チューブ9に対し、基準位置とするための基準位置マークを印字し、基準位置マークの位置に基づきチューブ9に対する搬送、印字、及び切断を行うことにある。以下、その詳細を説明する。
<遮光性チューブが用いられる場合の印刷工程例>
まず、図4〜図7を参照しつつ、遮光性チューブであるチューブ9Aが用いられる場合における印刷装置1の印刷工程例を説明する。なお、図4〜図7中では、理解を容易とするために、チューブ装着部40(搬送経路40a)を直線状に配置させ、チューブ9Aを扁平化せず、インクリボン93の図示を省略し、チューブ9Aの印字面を紙面手前側に位置させている。
図4〜図7において、図4(a)には、ユーザの手作業により、リボンカセット95がリボン装着部30に装着され、且つチューブ9Aがチューブ装着部40に装着された後、カバー12が閉じられ、プラテンローラ62、一方の圧着搬送ローラ66、及び一方の圧着搬送ローラ67が作動位置に変位した状態を示す。このとき、チューブ9Aは、チューブ挿入口15から圧着位置Pbまで延びるように、言い換えれば、下流側の端部である先端90が一対の圧着搬送ローラ67間に挟持された状態となるように、チューブ装着部40に装着される。この状態で、印刷処理が開始されると、機械式センサ68によりチューブ9Aがあると検出される。この場合には、上記種別判定が行われる。
種別判定では、まず、受光部692の検出電圧値Vに基づき、検出位置Pcにおけるチューブ9Aの有無検出が行われる。この状態では、チューブ9Aは検出位置Pcにないので、検出電圧値Vは所定の電圧しきい値よりも高く、チューブ9Aがないと検出される(図4(a)参照)。この場合には、チューブ9Aの順搬送が開始され(図4(b)参照)、チューブ9Aの順搬送が行われる間、検出電圧値Vに基づき、チューブ9Aの先端90の検出が行われる。チューブ9Bが距離Lbに相当する距離だけ順搬送され、先端90が検出位置Pcに到達すると、検出電圧値Vは所定の電圧しきい値以下となり、チューブ9Aの先端90が検出され、当該順搬送が停止される(図4(c)参照)。これにより、チューブ装着部40に装着されているチューブ9Aが遮光性チューブであると判定される。
この場合には、チューブ9Aの先端90を基準位置として、通常モード印刷処理が実行される。通常モード印刷処理では、まず、先端90が検出位置Pcに位置するチューブ9Aの逆搬送が開始される(図5(a)参照)。そして、チューブ9Aが距離Lbに相当する距離だけ逆搬送されたとき、つまり先端90が圧着位置Pbに到達したとき、当該逆搬送が停止される(図5(b)参照)。その後、先端90が圧着位置Pbに位置するチューブ9Aにおける印刷位置Paと搬送方向に重なる位置を印字データの印刷開始位置Rsとして、当該チューブ9Aの順搬送が開始され(図6(a)参照)、順搬送されるチューブ9Aの前面に対し、インクリボン93を用いて、印字データ(図示の例では「ABC」の文字列)の印字が行われる(図6(b)参照)。このとき、チューブ9Aにおける印字データの印字終了位置Reよりも一定距離だけ上流側の位置が被切断位置Cとなる。そして、順搬送されるチューブ9Aが、被切断位置Cが切断位置Pdに達する距離だけ順搬送されたとき、つまり被切断位置Cが切断位置Pdに到達したとき、当該順搬送が停止される(図6(c)参照)。
そして、カッター64が作動し、チューブ9Aが被切断位置Cで切断され、当該切断箇所よりも下流側に位置する、印字データが形成されたチューブ部分が、印字チューブTとして分離される(図6(d)参照)。このとき、印字チューブTを分離後のチューブ9Aの先端90は、切断位置Pdに位置する。以上により、印刷処理が終了する。
その後、再び印刷処理が開始されると、先端90が切断位置Pdに位置するチューブ9Aの逆搬送が開始され(図7(a)参照)、チューブ9Aの逆搬送が行われる間、検出電圧値Vに基づき、チューブ9Aの先端90の検出が行われる。逆搬送されるチューブ9Aの先端90が検出位置Pcを通過すると、検出電圧値Vは所定の電圧しきい値よりも大きくなり、チューブ9Aの先端90が検出され(図7(b)参照)、先端90を基準位置として、上記通常モード印刷処理が実行される(図5(a)(b)及び図6(a)〜(d)参照)。
<透光性チューブが用いられる場合の印刷工程例>
次に、図8〜図12を参照しつつ、透光性チューブであるチューブ9Bが用いられる場合における印刷装置1の印刷工程例を説明する。なお、図8〜図12中では、理解を容易とするために、チューブ装着部40(搬送経路40a)を直線状に配置させ、チューブ9Bを扁平化せず、インクリボン93の図示を省略し、チューブ9Bの印字面を紙面手前側に位置させている。
図8〜図12において、図8(a)には、ユーザの手作業により、リボンカセット95がリボン装着部30に装着され、且つチューブ9Bがチューブ装着部40に装着された後、カバー12が閉じられ、プラテンローラ62、一方の圧着搬送ローラ66、及び一方の圧着搬送ローラ67が作動位置に変位した状態を示す。このとき、チューブ9Bは、チューブ挿入口15から圧着位置Pbまで延びるように、言い換えれば、先端90が一対の圧着搬送ローラ67間に挟持された状態となるように、チューブ装着部40に装着される。この状態で、印刷処理が開始されると、機械式センサ68によりチューブ9Bがあると検出される。この場合には、上記種別判定が行われる。
種別判定では、まず、受光部692の検出電圧値Vに基づき、検出位置Pcにおけるチューブ9Bの有無検出が行われる。この状態では、チューブ9Bは検出位置Pcにないので、検出電圧値Vは所定の電圧しきい値よりも高く、チューブ9Bがないと検出される(図8(a)参照)。この場合には、チューブ9Bの順搬送が開始され(図8(b)参照)、チューブ9Bの順搬送が行われる間、検出電圧値Vに基づき、チューブ9Bの先端90の検出が行われる。チューブ9Bが距離Lbに相当する距離だけ順搬送され、チューブ9Bの先端90が検出位置Pcに到達しても、検出電圧値Vは所定の電圧しきい値よりも大きいままであり、チューブ9Bの先端90は検出されない(図8(c)参照)。この場合には、先端90が検出位置Pcに位置するチューブ9Bにおける印刷位置Paよりも下流側の位置が被切断位置Cとされる。
そして、順搬送されるチューブ9Bの前面に対し、インクリボン93を用いて、基準位置マークMの印字が行われる(図9(a)参照)。このとき、チューブ9Bの前面には、受光部692の搬送方向に沿った受光範囲(例えば1[mm])よりも大きい搬送方向に沿った範囲であり、且つ、被切断位置Cよりも上流側の部分及び下流側の部分の両方を含む範囲である、所定範囲W(例えば3[mm])に亘る略矩形の基準位置マークMが印字される。所定範囲Wは、被切断位置Cよりも上流側の部分の搬送方向に沿った範囲W1が、被切断位置Cよりも下流側の部分の搬送方向に沿った範囲W2よりも大きくなっている(例えば、範囲W1が2[mm]、範囲W2が1[mm]となっている)。チューブ9Bにおける基準位置マークMが形成された部分は、投光部691により投光される光に対する遮光性を有する。そして、基準位置マークMが形成されたチューブ9Bの順搬送が行われる間、検出電圧値Vに基づき、基準位置マークMの検出が行われる。チューブ9Bが距離La+距離Lbに相当する距離だけ順搬送され、基準位置マークMが形成された位置が検出位置Pcに到達すると、検出電圧値Vは所定の電圧しきい値以下となり、基準位置マークMが検出される(図9(b)参照)。これにより、チューブ装着部40に装着されているチューブ9Bが透光性チューブであると判定される。このとき、チューブ9Bの被切断位置Cは、検出位置Pcに位置する。その後、順搬送されるチューブ9Bが距離Lcに相当する距離だけ順搬送されたとき、つまり被切断位置Cが切断位置Pdに到達したとき、当該順搬送が停止される(図9(c)参照)。
そして、カッター64が作動し、チューブ9Bが被切断位置Cで切断され、当該切断箇所よりも下流側に位置する、基準位置マークMの一部Mbが形成されたチューブ部分Dが分離される(図9(d)参照)。このとき、チューブ部分Dを分離後のチューブ9Bの先端90は、切断位置Pdに位置しており、先端90には、基準位置マークMの一部Ma(以下、単に「基準位置マークMa」という)が形成されている。
この場合には、透過モード印刷処理が実行される。透過モード印刷処理では、まず、基準位置マークMaが形成された位置(先端90)が切断位置Pdに位置するチューブ9Bの逆搬送が開始される(図10(a)参照)。そして、基準位置マークMaが形成されたチューブ9Bの逆搬送が行われる間、検出電圧値Vに基づき、基準位置マークMaの検出が行われる。チューブ9Bが距離Lcに相当する距離だけ逆搬送され、基準位置マークMaが検出位置Pcに到達すると、検出電圧値Vは所定の電圧しきい値以下となり、基準位置マークMaが検出される(図10(b)参照)。その後は、基準位置マークMaの位置(先端90)を基準位置として、透過モード印刷処理の残りの工程が実行される。すなわち、逆搬送されるチューブ9Bが距離Lbに相当する距離だけ逆搬送されたとき、つまり基準位置マークMaの位置(先端90)が圧着位置Pbに到達したとき、当該逆搬送が停止される(図10(c)参照)。その後、基準位置マークMaの位置(先端90)が圧着位置Pbに位置するチューブ9Bにおける印刷位置Paと搬送方向に重なる位置を印字データの印刷開始位置Rsとして、当該チューブ9Bの順搬送が開始され(図11(a)参照)、順搬送されるチューブ9Bの前面に対し、インクリボン93を用いて、印字データ(図示の例では「ABC」の文字列)の印字が行われる(図11(b)参照)。このとき、チューブ9Bにおける印字データの印字終了位置Reよりも一定距離だけ上流側の位置が被切断位置Cとなる。その後、順搬送されるチューブ9Bの前面に対し、インクリボン93を用いて、上記所定範囲Wに亘る上記基準位置マークMの印字が行われる(図11(c)参照)。そして、順搬送されるチューブ9Bが、被切断位置Cが切断位置Pdに達する距離だけ順搬送されたとき、つまり被切断位置Cが切断位置Pdに到達したとき、当該順搬送が停止される(図11(d)参照)。
そして、カッター64が作動し、チューブ9Bが被切断位置Cで切断され、当該切断箇所よりも下流側に位置する、先端90に基準位置マークMaが形成され、且つ印字データ及び基準位置マークMの一部Mbが形成されたチューブ部分が、印字チューブTとして分離される(図11(e)参照)。このとき、チューブ部分Dを分離後のチューブ9Bの先端90は、切断位置Pdに位置しており、先端90には、上記基準位置マークMaが形成されている。以上により、印刷処理が終了する。
その後、再び印刷処理が開始されると、基準位置マークMaが形成された位置(先端90)が切断位置Pdに位置するチューブ9Bの逆搬送が開始され(図12(a)参照)、基準位置マークMaが形成されたチューブ9Bの逆搬送が行われる間、検出電圧値Vに基づき、基準位置マークMaの検出が行われる。チューブ9Bが距離Lcに相当する距離だけ逆搬送され、基準位置マークMaが検出位置Pcに到達すると、検出電圧値Vは所定の電圧しきい値以下となり、基準位置マークMaが検出される(図12(c)参照)。その後は、基準位置マークMaの位置(先端90)を基準位置として、上記透過モード印刷処理の残りの工程が実行される(図10(c)及び図11(a)〜(e)参照)。
<制御手順>
次に、図13を参照しつつ、上記手法を実現するために、印刷装置1のCPU191が実行する制御手順を説明する。
図13において、このフローチャートに示す処理は、例えば印刷装置1の電源がオンされて所定の操作が行われたことを契機に開始される。
まず、ステップS10で、CPU191は、公知の適宜の手法により、チューブ装着部40に対するチューブ9の交換があったか否かを判定する。チューブ9の交換があった場合には、ステップS10の判定が満たされて(S10:YES)、ステップS20に移る。
ステップS20では、CPU191は、機械式センサ68の検出信号に基づき、機械式センサ68の設置位置におけるチューブ9の有無検出を行う。チューブ9が検出されない場合には、ステップS20の判定は満たされず(S20:NO)、ループ待機する。チューブ9が検出された場合には、ステップS20の判定が満たされて(S20:YES)、ステップS100に移る。
ステップS100では、CPU191は、検出電圧値Vに基づき、チューブ装着部40に装着されているチューブ9が遮光性チューブであるか又は透光性チューブであるの種別判定を行う、種別判定処理(詳細内容は後述の図14参照)を実行する。なお、このステップS100を実行するCPU191は、各請求項記載の判定手段として機能する。
以下、図14を参照しつつ、上記ステップS100の種別判定処理の制御手順を説明する。
図14において、まず、ステップS105で、CPU191は、検出電圧値Vに基づき、検出位置Pcにおけるチューブ9の有無検出を行う。チューブ9が検出されない場合には、ステップS105の判定は満たされず(S105:NO)、ステップS110に移る。
ステップS110では、CPU191は、駆動回路102に順方向への駆動開始を指示する指令信号を出力することで、駆動モータ103を介してプラテンローラ62等を順回転させ、チューブ9の順搬送を開始する。
その後、ステップS115で、CPU191は、検出電圧値Vに基づき、チューブ9の先端90の検出を行う。なお、上記ステップS105,115を実行するCPU191は、各請求項記載のチューブ検出手段として機能する。チューブ9の先端90が検出されない場合には、ステップS115の判定は満たされず(S115:NO)、ステップS120に移る。
ステップS120では、CPU191は、上記ステップS110でチューブ9の順搬送を開始後、チューブ9が一定距離(距離Lbよりも少し長い距離)だけ順搬送されたか否かを判定する。チューブ9がまだ一定距離だけ順搬送されていない場合には、ステップS120の判定は満たされず(S120:NO)、上記ステップS115に戻り、同様の手順を繰り返す。
上記ステップS115において、チューブ9の先端90が検出された場合には、ステップS115の判定が満たされて(S115:YES)、ステップS125に移る。
ステップS125では、CPU191は、駆動回路102に駆動停止を指示する指令信号を出力することで、駆動モータ103によるプラテンローラ62等の順回転を停止させ、チューブ9の順搬送を停止する。
ステップS125の実行後、又は、上記ステップS105においてチューブ9が検出されなかったためステップS105の判定が満たされた場合(S105:YES)には、ステップS130に移る。
ステップS130では、CPU191は、チューブ装着部40に装着されているチューブ9が遮光性チューブであると判定し、その旨をメモリ193に記憶する。その後、このルーチンに示す処理が終了される。
一方、上記ステップS115においてチューブ9の先端90が検出されないまま、上記ステップS120においてチューブ9が一定距離だけ順搬送された場合には、ステップS120の判定が満たされて(S120:YES)、ステップS135に移る。
ステップS135では、CPU191は、駆動回路101を介して印刷ヘッド61を制御し、チューブ9における印刷位置Paよりも下流側の位置を被切断位置Cとして、順搬送されるチューブ9の前面に対し、インクリボン93を用いて、所定範囲Wに亘る基準位置マークMを印字する。なお、このステップS135を実行するCPU191は、各請求項記載の印字制御手段として機能する。
そして、ステップS140で、CPU191は、基準位置マークMが形成されたチューブ9の順搬送が行われる間、検出電圧値Vに基づき、基準位置マークMの検出を行う。なお、このステップS140を実行するCPU191は、各請求項記載の第2マーク検出手段として機能する。基準位置マークMが検出されない場合には、ステップS140の判定は満たされず(S140:NO)、ステップS145に移る。
ステップS145では、CPU191は、上記ステップS135で基準位置マークMの印字後、チューブ9が一定距離(距離La+距離Lbよりも少し長い距離)だけ順搬送されたか否かを判定する。チューブ9がまだ一定距離だけ順搬送されていない場合には、ステップS145の判定は満たされず(S145:NO)、上記ステップS140に戻り、同様の手順を繰り返す。
上記ステップS140において、基準位置マークMが検出された場合には、ステップS140の判定が満たされて(S140:YES)、ステップS150に移る。
ステップS150では、チューブ装着部40に装着されているチューブ9が透光性チューブであると判定し、その旨をメモリ193に記憶する。
その後、ステップS155で、CPU191は、上記ステップS140で基準位置マークMの検出後、順搬送されるチューブ9が距離Lcに相当する距離だけ順搬送されたとき、駆動回路102に駆動停止を指示する指令信号を出力することで、駆動モータ103によるプラテンローラ62等の順回転を停止させ、チューブ9の順搬送を停止する。
そして、ステップS160で、CPU191は、駆動回路104に指令信号を出力することで、カッターモータ105を介してカッター64を作動させ、チューブ9を被切断位置Cで切断し、当該切断箇所よりも下流側に位置する、基準位置マークMの一部Mbが形成されたチューブ部分Dを分離する。その後、このルーチンに示す処理が終了される。
一方、上記ステップS140において基準位置マークMが検出されないまま、上記ステップS145においてチューブ9が一定距離だけ順搬送された場合には、ステップS145の判定が満たされて(S145:YES)、ステップS165に移る。なお、ステップS165に移る場合としては、例えば、チューブ装着部40に適正にチューブ9が装着されていない場合等が挙げられる。
ステップS165では、CPU191は、所定のエラー処理を実行し、図13に示すフローチャートの処理が終了される。
図13に戻り、上記ステップS100の終了後、又は、上記ステップS10においてチューブ9の交換がなかったためステップS10の判定が満たされなかった場合(S10:NO)には、ステップS30に移る。
ステップS30では、CPU191は、上記ステップS100においてチューブ9が遮光性チューブであると判定されていたか否かを判定する。チューブ9が遮光性チューブであると判定されていた場合には、ステップS30の判定が満たされて(S30:YES)、ステップS200に移る。
ステップS200では、CPU191は、チューブ9の先端90に基づき、プラテンローラ62等、印刷ヘッド61、及びカッター64を制御し、チューブ9に対する搬送、印字、及び切断を行う、通常モード印刷処理(詳細内容は後述の図15参照)を実行する。
以下、図15を参照しつつ、上記ステップS200の通常モード印刷処理の制御手順を説明する。
図15において、まず、ステップS210で、CPU191は、駆動回路102に逆方向への駆動開始を指示する指令信号を出力することで、駆動モータ103を介してプラテンローラ62等を逆回転させ、チューブ9の逆搬送を開始する。
その後、ステップS220で、CPU191は、直前に上記ステップS100の種別判定処理が実行されたか否かを判定する。直前に種別判定処理が実行された場合、つまり上記ステップS10から上記ステップS20,100を経由して上記ステップS30に移行した場合(この場合には、チューブ9の先端90は、検出位置Pcに位置する)には、ステップS220の判定が満たされて(S220:YES)、後述のステップS240に移る。一方、直前に種別判定処理が実行されていない場合、つまり上記ステップS10から上記ステップS30に直接移行した場合(この場合には、チューブ9の先端90は、切断位置Pdに位置する)には、ステップS220の判定は満たされず(S220:NO)、ステップS230に移る。
ステップS230では、チューブ9の逆搬送が行われる間、検出電圧値Vに基づき、先端90の検出を行う。先端90が検出されない間は、ステップS230の判定は満たされず(S230:NO)、ループ待機し、先端90が検出されたら、ステップS230の判定が満たされて(S230:YES)、ステップS240に移る。
ステップS240では、CPU191は、上記ステップS210でチューブ9の逆搬送開始後(上記ステップS220から直接移行した場合)、又は、上記ステップS230で先端90の検出後(上記ステップS220から上記ステップS230を経由して移行した場合)、逆搬送されるチューブ9が距離Lbに相当する距離だけ逆搬送されたとき、駆動回路102に駆動停止を指示する指令信号を出力することで、駆動モータ103によるプラテンローラ62等の逆回転を停止させ、チューブ9の逆搬送を停止する。
そして、ステップS250で、CPU191は、駆動回路102に順方向への駆動開始を指示する指令信号を出力することで、駆動モータ103を介してプラテンローラ62等を順回転させ、先端90が圧着位置Pbに位置するチューブ9における印刷位置Paと搬送方向に重なる位置を印刷開始位置Rsとして、当該チューブ9の順搬送を開始する。
その後、ステップS260で、CPU191は、駆動回路101を介して印刷ヘッド61を制御し、順搬送されるチューブ9の前面に対し、インクリボン93を用いて、印字データを印字する。
そして、ステップS270で、CPU191は、チューブ9における印字終了位置Reよりも一定距離だけ上流側の位置を被切断位置Cとして、順搬送されるチューブ9が、被切断位置Cが切断位置Pdに達する距離だけ順搬送されたとき、駆動回路102に駆動停止を指示する指令信号を出力することで、駆動モータ103によるプラテンローラ62等の順回転を停止させ、チューブ9の順搬送を停止する。これにより、このルーチンに示す処理が終了される。
図13に戻り、上記ステップS200の終了後は、ステップS40に移り、CPU191は、駆動回路104に指令信号を出力することで、カッターモータ105を介してカッター64を作動させ、チューブ9を被切断位置Cで切断し、当該切断箇所よりも下流側に位置する、印字データが形成されたチューブ部分を、印字チューブTとして分離する。その後、このフローチャートに示す処理が終了される。
一方、上記ステップS30において、チューブ9が透光性チューブであると判定されていた場合には、ステップS30の判定は満たされず(S30:NO)、ステップS300に移る。
ステップS300では、CPU191は、チューブ9に対し基準位置マークMを印字し、基準位置マークMaの位置に基づき、プラテンローラ62等、印刷ヘッド61、及びカッター64を制御し、チューブ9に対する搬送、印字、及び切断を行う、透過モード印刷処理(詳細内容は後述の図16参照)を実行する。なお、このステップS300を実行するCPU191は、各請求項記載の制御手段として機能する。
以下、図16を参照しつつ、上記ステップS300の透過モード印刷処理の制御手順を説明する。
図16において、まず、ステップS310で、CPU191は、駆動回路102に逆方向への駆動開始を指示する指令信号を出力することで、駆動モータ103を介してプラテンローラ62等を逆回転させ、基準位置マークMaが形成された位置(先端90)が切断位置Pdに位置するチューブ9の逆搬送を開始する。なお、このステップS310を実行するCPU191の処理は、各請求項記載の逆搬送処理に相当する。
その後、ステップS320で、CPU191は、チューブ9の逆搬送が行われる間、検出電圧値Vに基づき、基準位置マークMaの検出を行う。なお、このステップS320を実行するCPU191は、各請求項記載の第1マーク検出手段として機能する。基準位置マークMaが検出されない間は、ステップS320の判定は満たされず(S320:NO)、ループ待機し、基準位置マークMaが検出されたら、ステップS320の判定が満たされて(S320:YES)、ステップS330に移る。
ステップS330では、CPU191は、上記ステップS320で基準位置マークMaの検出後、逆搬送されるチューブ9が距離Lbに相当する距離だけ逆搬送されたとき、駆動回路102に駆動停止を指示する指令信号を出力することで、駆動モータ103によるプラテンローラ62等の逆回転を停止させ、チューブ9の逆搬送を停止する。なお、このステップS330を実行するCPU191の処理は、各請求項記載の逆搬送停止処理に相当する。
そして、ステップS340で、CPU191は、駆動回路102に順方向への駆動開始を指示する指令信号を出力することで、駆動モータ103を介してプラテンローラ62等を順回転させ、基準位置マークMaの位置(先端90)が圧着位置Pbに位置するチューブ9における印刷位置Paと搬送方向に重なる位置を印刷開始位置Rsとして、当該チューブ9の順搬送を開始する。なお、このステップS340を実行するCPU191の処理は、各請求項記載の順搬送処理に相当する。
その後、ステップS350で、CPU191は、駆動回路101を介して印刷ヘッド61を制御し、順搬送されるチューブ9の前面に対し、インクリボン93を用いて、印字データを印字する。なお、このステップS350を実行するCPU191の処理は、各請求項記載のデータ印字処理に相当する。
そして、ステップS360で、CPU191は、駆動回路101を介して印刷ヘッド61を制御し、チューブ9における印字終了位置Reよりも一定距離だけ上流側の位置を被切断位置Cとして、順搬送されるチューブ9の前面に対し、インクリボン93を用いて、所定範囲Wに亘る基準位置マークMを印字する。なお、このステップS360を実行するCPU191の処理は、各請求項記載のマーク印字処理に相当する。
その後、ステップS370で、CPU191は、順搬送されるチューブ9が、被切断位置Cが切断位置Pdに達する距離だけ順搬送されたとき、駆動回路102に駆動停止を指示する指令信号を出力することで、駆動モータ103によるプラテンローラ62等の順回転を停止させ、チューブ9の順搬送を停止する。なお、このステップS370を実行するCPU191の処理は、各請求項記載の順搬送停止処理に相当する。これにより、このルーチンに示す処理が終了される。
図13に戻り、上記ステップS300の終了後は、ステップS40に移り、CPU191は、駆動回路104に指令信号を出力することで、カッターモータ105を介してカッター64を作動させ、チューブ9を被切断位置Cで切断し、当該切断箇所よりも下流側に位置する、先端90に基準位置マークMaが形成され、且つ印字データ及び基準位置マークMの一部Mbが形成されたチューブ部分を、印字チューブTとして分離する。なお、このステップS40を実行するCPU191の処理は、各請求項記載の切断処理に相当する。その後、このフローチャートに示す処理が終了される。
<本実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態においては、光学センサ69の受光部692の検出電圧値Vに基づき、チューブ9が遮光性チューブであるか又は透光性チューブであるかの判定を行う。そして、チューブ9が透光性チューブであると判定された場合には、プラテンローラ62等及び印刷ヘッド61を制御することで、チューブ9に対し基準位置マークMを印字させ、基準位置マークMaの位置に基づき搬送及び印字を行わせる。これにより、チューブ9として透光性チューブが用いられる場合でも、基準位置マークMaの位置を基準位置として搬送及び印字を制御できる。この結果、印刷時に無駄な余白が発生するのを防止することが可能となる。
また、本実施形態では特に、検出電圧値Vに基づき、基準位置マークMaの検出を行い、検出された基準位置マークMaの位置に基づき、搬送及び印字を行わせる。これにより、印刷時には、前回の印刷時にチューブ9に形成された基準位置マークMaが検出され、この基準位置マークMaの位置を基準位置として搬送及び印字を制御できる。
また、本実施形態では特に、印字チューブTを分離後のチューブ9の先端90に対し、基準位置マークMaが形成されるように、プラテンローラ62等、印刷ヘッド61、及びカッター64を制御する。これにより、印字チューブTを分離後のチューブ9の先端90に対し基準位置マークMaを形成できる。この結果、次の印刷時には、前回の印刷時にチューブ9の先端90に形成された基準位置マークMaが検出され、この基準位置マークMaの位置(先端90)を基準位置として搬送及び印字を制御できる。この結果、印刷時に無駄な余白が発生するのを防止できる。
また、本実施形態では特に、チューブ9に対し、被切断位置Cよりも上流側の部分を含む所定範囲Wに亘る基準位置マークMを印字させ、その後、チューブ9を被切断位置Cで切断させ、印字チューブTを分離させる。これにより、チューブ9を被切断位置Cで切断することにより、印字チューブTを分離後のチューブ9の先端90に対し基準位置マークMaを形成できる。
また、本実施形態では特に、基準位置マークMaが形成された位置が圧着位置Pbに位置するチューブ9を順搬送させ、その後、順搬送されるチューブ9に対し印字データを印字させ、その後、順搬送されるチューブ9に対し、所定範囲Wに亘る基準位置マークMを印字させ、その後、順搬送されるチューブ9が、被切断位置Cが切断位置Pdに達する距離だけ順搬送されたときに、当該搬送を停止させ、順搬送の停止後、チューブ9を被切断位置Cで切断させる。これにより、印字データが形成された印字チューブTを分離でき、印字チューブTを分離後のチューブ9の先端90に対し基準位置マークMaを形成できる。
また、本実施形態では特に、基準位置マークMaが形成された位置が切断位置Pdに位置するチューブ9を逆搬送させ、その後、基準位置マークMaの検出を行い、基準位置マークMaが検出された後、逆搬送されるチューブ9が距離Lbに相当する距離だけ逆搬送されたときに、当該搬送を停止させ、逆搬送の停止後、チューブ9を順搬送させる。これにより、前回の印刷時にチューブ9の先端90に対し形成された基準位置マークMaを検出でき、この基準位置マークMaの位置(先端90)を基準位置として搬送及び印字を制御できる。
また、本実施形態では特に、チューブ9に対し、受光部692の搬送方向に沿った受光範囲よりも大きい搬送方向に沿った所定範囲Wに亘る基準位置マークMを印字させる。これにより、カッター64の切断が多少ずれた場合でも、光学センサ69による光学的検出に必要な大きさの基準位置マークMaをチューブ9の先端に形成できる。
また、本実施形態では特に、チューブ9に対し、被切断位置Cよりも上流側の部分及び下流側の部分の両方を含み、かつ上流側の部分の搬送方向に沿った範囲W1が下流側の部分の搬送方向に沿った範囲W2よりも大きい所定範囲Wに亘る基準位置マークMを印字させる。これにより、カッター64の切断が多少ずれた場合でも、光学センサ69による光学的検出に必要な大きさの基準位置マークMaをチューブ9の先端90に形成できる。
また、本実施形態では特に、チューブ9に対し基準位置マークMが印字される前に、検出電圧値Vに基づき、チューブ9の検出を行い、チューブ9が検出された場合に、チューブ9が遮光性チューブであると判定する。これにより、チューブ9として遮光性チューブが用いられている場合には、その旨を検出でき、上述のような基準位置マークMの印字等を行わないように制御することが可能となる。
また、本実施形態では特に、チューブ9が検出されなかった場合に、チューブ9に対し基準位置マークMを印字させ、その後、検出電圧値Vに基づき、基準位置マークMの検出を行い、基準位置マークMが検出された場合に、チューブ9が透光性チューブであると判定する。これにより、チューブ9として透光性チューブが用いられている場合と、チューブ9がセットされていない又はチューブ9が正しくセットされていない場合と、を識別できる。
また、本実施形態では特に、機械式センサ68によりチューブ9が検出された場合に、チューブ9が遮光性チューブであるか又は透光性チューブであるかの判定を行う。これにより、チューブ9がセットされていないにも拘らず上記種別判定が行われるのを防止できる。
また、本実施形態では特に、光学センサ69は、搬送経路40aを挟んで対向配置された投光部691及び受光部692を備える。これにより、安定的に光学的検出を行うことができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、光学センサ69を、透過型光学センサで実装したが、いわゆる反射型光学センサで実装することも可能である。
また、以上の説明において、「垂直」「平行」「平面」等の記載がある場合には、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「垂直」「平行」「平面」等とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に垂直」「実質的に平行」「実質的に平面」等という意味である。
また、以上の説明において、外観上の寸法や大きさが「同一」「等しい」「異なる」等の記載がある場合は、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「同一」「等しい」「異なる」等とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に同一」「実質的に等しい」「実質的に異なる」等という意味である。但し、例えばしきい値や基準値等、所定の判定基準となる値あるいは区切りとなる値の記載がある場合は、それらに対しての「同一」「等しい」「異なる」等は、上記とは異なり、厳密な意味である。
なお、以上において、図3中に示す矢印は、信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
また、図13〜16に示すフローチャートやルーチンは、本発明を図示する手順に示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用してもよい。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 印刷装置
9 チューブ(被印字チューブ)
9A チューブ(遮光性チューブ)
9B チューブ(透光性チューブ)
40a チューブ搬送経路(搬送経路)
61 印刷ヘッド(印字手段)
62 プラテンローラ
64 カッター(切断手段)
66 圧着搬送ローラ
67 圧着搬送ローラ(圧着ローラ)
68 機械式センサ(機械的検出手段)
69 光学センサ(光学検出手段)
691 投光部(投光手段)
692 受光部(受光手段)
90 先端(下流側の端部)
191 CPU
Lb 距離(所定距離)
M,Ma 基準位置マーク
Pb 圧着位置(第1位置)
Pd 切断位置(第2位置)
V 検出電圧値
W 所定範囲
W1 範囲(被切断位置よりも上流側の部分の搬送方向に沿った範囲)
W2 範囲(被切断位置よりも下流側の部分の搬送方向に沿った範囲)

Claims (12)

  1. 被印字チューブを搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送される前記被印字チューブに対し印字を形成する印字手段と、
    前記搬送手段による搬送経路に向かって投光する投光手段、及び、当該投光手段の投光に対応して受光した光量に対応した検出電圧値を出力する受光手段、を備えた光学検出手段と、
    前記検出電圧値に基づき、前記被印字チューブが前記投光に係わる光に対する遮光性を有する遮光性チューブであるか又は前記光に対する透光性を有する透光性チューブであるかの判定を行う判定手段と、
    前記判定手段により前記被印字チューブが前記透光性チューブであると判定された場合に、前記被印字チューブに対し、印字データの印字開始位置の基準位置とするための基準位置マークを印字し、前記基準位置マークの位置に基づき、前記被印字チューブの搬送及び前記被印字チューブへの前記印字データの印字を行うように、前記搬送手段及び前記印字手段を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1記載の印刷装置において、
    前記制御手段は、
    前記検出電圧値に基づき、前記基準位置マークの検出を行う第1マーク検出手段を備え、
    かつ、前記制御手段は、
    前記第1マーク検出手段により検出された前記基準位置マークの位置に基づき、前記搬送及び前記印字を行うように、前記搬送手段及び前記印字手段を制御する
    ことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項2記載の印刷装置において、
    前記印字手段よりも前記搬送経路に沿って下流側に設けられ、前記被印字チューブを切断し当該切断箇所よりも前記下流側に位置するチューブ部分を分離する切断手段をさらに有し、
    前記制御手段は、
    前記チューブ部分を分離後の前記被印字チューブの前記下流側の端部に対し、前記基準位置マークの少なくとも一部が形成されるように、前記搬送手段、前記印字手段、及び前記切断手段を制御する
    ことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項3記載の印刷装置において、
    前記制御手段は、
    前記被印字チューブに対し、被切断位置よりも前記搬送経路に沿って上流側の部分を少なくとも含む所定範囲に亘る前記基準位置マークを印字する、マーク印字処理と、
    前記マーク印字処理の後、前記被印字チューブを前記被切断位置で切断し、前記チューブ部分を分離する、切断処理と、
    を実行するように、前記印字手段及び前記切断手段を制御する
    ことを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項4記載の印刷装置において、
    前記制御手段は、
    前記基準位置マークが形成された位置が前記搬送経路における第1位置に位置する前記被印字チューブを、前記搬送経路に沿って順方向に搬送する、順搬送処理と、
    前記順搬送処理の開始後、前記順方向に搬送される前記被印字チューブに対し前記印字データを印字する、データ印字処理と、
    前記データ印字処理の後、前記順方向に搬送される前記被印字チューブに対し、前記所定範囲に亘る前記基準位置マークを印字する、前記マーク印字処理と、
    前記マーク印字処理の後、前記順方向に搬送される前記被印字チューブが、前記被切断位置が前記切断手段の切断位置に達する距離だけ前記順方向に搬送されたときに、当該搬送を停止する、順搬送停止処理と、
    を実行するように、前記搬送手段及び前記印字手段を制御し、
    かつ、前記制御手段は、
    前記順搬送停止処理の後、前記切断処理を実行するように、前記切断手段を制御する
    ことを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項5記載の印刷装置において、
    前記光学検出手段は、
    前記印字手段よりも前記下流側、かつ前記切断手段よりも前記上流側に設けられ、
    前記搬送手段は、
    前記印字手段よりも前記下流側、かつ前記光学検出手段よりも所定距離だけ前記上流側に設けられた、前記被印字チューブを圧着するための圧着ローラを含み、
    前記制御手段は、
    前記基準位置マークが形成された位置が前記搬送経路における前記光学検出手段よりも前記下流側の第2位置に位置する前記被印字チューブを前記搬送経路に沿って逆方向に搬送する逆搬送処理を実行するように、前記搬送手段を制御し、
    前記第1マーク検出手段は、
    前記逆搬送処理の開始後、前記基準位置マークの検出を行い、
    前記制御手段は、
    前記第1マーク検出手段により前記基準位置マークが検出された後、前記逆方向に搬送される前記被印字チューブが前記所定距離に相当する距離だけ前記逆方向に搬送されたときに、当該搬送を停止する、逆搬送停止処理を実行するように、前記搬送手段を制御し、
    かつ、前記制御手段は、
    前記逆搬送停止処理の後、前記順搬送処理を実行するように、前記搬送手段を制御する
    ことを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項4乃至請求項6のいずれか1項記載の印刷装置において、
    前記制御手段は、前記マーク印字処理において、
    前記被印字チューブに対し、前記受光手段における前記搬送手段による搬送方向に沿った受光範囲よりも大きい前記搬送方向に沿った前記所定範囲に亘る前記基準位置マークを印字する
    ことを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項7記載の印刷装置において、
    前記制御手段は、前記マーク印字処理において、
    前記被印字チューブに対し、前記被切断位置よりも前記上流側の部分及び前記下流側の部分の両方を含み、かつ前記上流側の部分の前記搬送方向に沿った範囲が前記下流側の部分の前記搬送方向に沿った範囲よりも大きい前記所定範囲に亘る前記基準位置マークを印字する
    ことを特徴とする印刷装置。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか1項記載の印刷装置において、
    前記判定手段は、
    前記被印字チューブに対し前記基準位置マークが印字される前に、前記検出電圧値に基づき、前記被印字チューブの検出を行うチューブ検出手段を備え、
    かつ、前記判定手段は、
    前記チューブ検出手段により前記被印字チューブが検出された場合に、前記被印字チューブが前記遮光性チューブであると判定する
    ことを特徴とする印刷装置。
  10. 請求項9記載の印刷装置において、
    前記判定手段は、
    前記チューブ検出手段により前記被印字チューブが検出されなかった場合に、前記被印字チューブに対し前記基準位置マークを印字するように、前記印字手段を制御する印字制御手段と、
    前記印字制御手段の制御により前記被印字チューブに対し前記基準位置マークを印字した後、前記検出電圧値に基づき、前記基準位置マークの検出を行う第2マーク検出手段と、
    を備え、
    かつ、前記判定手段は、
    前記第2マーク検出手段により前記基準位置マークが検出された場合に、前記被印字チューブが前記透光性チューブであると判定する
    ことを特徴とする印刷装置。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれか1項記載の印刷装置において、
    前記搬送経路に設けられ、前記被印字チューブの機械的検出を行う機械的検出手段をさらに有し、
    前記判定手段は、
    前記機械的検出手段により前記被印字チューブが検出された場合に、前記被印字チューブが前記遮光性チューブであるか又は前記透光性チューブであるかの判定を行う
    ことを特徴とする印刷装置。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれか1項記載の印刷装置において、
    前記光学検出手段は、
    前記搬送経路を挟んで対向配置された前記投光手段及び前記受光手段を備える
    ことを特徴とする印刷装置。
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