JP2017035422A - 弁置換手術用補助器具 - Google Patents

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孝治 中野田
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孝治 中野田
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Abstract

【課題】 人工弁の心臓への縫着に際し、ホルダー及びホルダーハンドルを外した後も、カフ以外の人工弁構造物に触れることなく簡易に、安全に搬送することを可能とする。
【解決手段】 弁輪部と称される心臓の弁が配される枠に、機械弁または生体弁のいずれかの人工弁を接合する際に、前記人工弁のカフと称される逢着布部を前記弁輪部に当接するために特化した弁置換手術用補助器具で、前記カフとほぼ同一の曲率の弧の形状を備えた当接部2と、前記当接部のほぼ中央に、前記弧が形成する面にほぼ垂直な方向に接合されてなる棒状の把持部4を有する構造の弁置換手術用補助器具1を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、心臓弁膜症の治療における代用人工弁置換手術において使用される医療用機器であって、安全確実に人工弁を心臓に移植するために使用する補助器具に関する。
心臓弁膜症は、リウマチや動脈硬化などの原因によって起こる心臓弁の機能不全をきたす疾患で、その程度が進行すると、心臓から拍出する血液が少なくなり、心不全をきたす重症かつ致命的状況となる。重症な患者には人工心肺装置を用いた人工弁置換手術が必要となる。本邦でも多くの手術が行われており、具体的な人工弁の移植方法は一般に次の手順で行われる。
まず患者の予備措置を行う。患者を全身麻酔下に胸骨にそって開胸し心臓を露出後、大動脈と上下大静脈にカニューレを挿入して人工心肺を取り付ける。患者の血液は人工心肺に送られ、ここでは血液は濾過され、酸素供給装置及び人工心肺により酸素が送り込まれる。大動脈を遮断し心停止液にて一時的心停止を得る。
心臓が停止している間、循環は人工心肺装置により維持する。外科医は大動脈を切開し、病変の及んだ狭窄または閉鎖不全をきたした大動脈弁を切除する。その後弁輪の直径を測り、可及的に大きいサイズの人工弁を用いて針付き糸を用手的に縫着する。人工弁としては主にパイロライトカーボンを用いた二葉からなる機械弁と、異種生体組織を用いた生体弁が知られている。
この人工弁は、弁尖を開閉させることにより一方向のみに開閉する機構を有し、人間の弁膜と同様の機能を果たすことができる。人工弁の周囲には布製の生体組織と縫着するための柔らかなカフを備えており手術時には自己弁を切除したのちに同部位に針と糸を用いて人工弁をそのカフ部分に糸を通し縫着する。
人工弁は移植手術の実際にあっては、通常、人工弁を移植すべき弁輪部位に針付縫合糸を刺通させた後、人工弁のカフに刺通させ、移植を容易たらしめるため、人工弁メーカーが添付しているホルダー及びホルダーハンドルを用いて人工弁のカフを弁輪へ密着させる。次いで、縫着手技の妨げとならぬようにホルダー及びホルダーハンドルを人工弁から離脱したのち、縫合糸を結紮し人工弁と人工弁輪が縫着され、移植の目的を果たす。
ホルダー及びホルダーハンドルは、人工弁の開口部分を塞ぐ位置に装着されており、移植中、開口部分より下部の組織がどのような所見であるか確認することができないばかりでなく、人工弁と弁輪が密着しているかどうか確認することを困難にさせている為、術者はホルダー及びホルダーハンドルを移植完了前に離脱させる傾向にある。
ホルダー及びホルダーハンドルを人工弁から外したのちでは、人工弁が想定した位置に搬送されていなければ、術者は人工弁をコントロールする術を失っており、緊急避難的に攝子などの鋼製器具を用いて想定していた部分まで人工弁を搬送するが、鋼製器具がカフから想定外に離脱して大動脈壁を損傷したり、人工弁を損傷する危険性が存在している。
人工弁置換手術において術者がカフ以外の部分に触れることは、人工弁がもつ精密な構造に影響を与えることを懸念して推奨されていない。また万一、人工弁弁尖部を損傷し、手術を終了した場合には重篤な合併症が起きる事例も報告されている。
人工弁置換手術における、前記のようなこのようなトラブルの未然防止を目的に、特許文献1には、人工弁に取り外し可能に係合する本体を備えた、人工弁を心臓の弁輪に挿入するための器具が開示されている。しかし、この基部も人工弁を弁輪の近傍に搬送する際に、人工弁の位置を正確に把握するという観点で改善の余地がある。
また、特許文献2には、心臓弁の弁輪に人工弁輪を縫い付ける際に用いられる心臓弁手術用補助具であって、人工弁輪の形状に対応した形状を有する疑似弁輪を備え、疑似弁輪には、人工弁輪縫付用の糸が係合する係合部が設けられていることを特徴とする心臓弁手術用補助具が開示されている。この技術においては、疑似弁輪を弁輪に固定した状態で弁機能評価試験を行う必要があり、手術の迅速化などの観点で、やはり改善の余地がある。
特開2008−528185号公報 特開2008−104472号公報
そこで本発明の課題は、工弁の心臓への縫着に際し、ホルダー及びホルダーハンドルを外した後も、カフ以外の人工弁構造物に触れることなく簡易に、安全に搬送することを可能とすることである。
本発明は、前記の課題解決のため、術者が人工弁を視認しながら搬送可能で、簡略な構造の弁置換手術用補助器具を検討した結果なされたものである。
即ち、本発明は、弁輪部と称される心臓の弁が配される枠に、機械弁または生体弁のいずれかの人工弁を接合する際に、前記人工弁のカフと称される縫着布部を前記弁輪部に当接するために用いられる弁置換手術用補助器具であって、前記カフとほぼ同一の曲率の弧の形状を備えた当接部と、前記当接部のほぼ中央に、前記弧が形成する面にほぼ垂直な方向に接合されてなる棒状の把持部を有することを特徴とする、弁置換手術用補助器具である。
本発明の弁置換手術用補助器具を用いた手術においては、大動脈壁と本発明品の間に、縫合糸が介在し、大動脈壁側へ本発明の弁置換手術用補助器具が滑落する危険性が、極めて低いことから、大動脈壁、冠動脈への影響を最小限にすることが可能である。
次に、具体的な図を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明に係る弁置換手術用補助器具の一例を示す斜視図である。図1において、1は弁置換手術用補助器具、2は当接部、3は当接部と把持部とを接合する支持棒、4は把持部である。本発明に係る弁置換手術用補助器具に用いられる材質としては、耐久性を有し、加熱や薬品による滅菌処理に耐え、一定以上の危機的な強度を備えるものが好ましく、ステンレスなどの金属、ポリアミド系などのプラスチックを例示することができる。
当接部2の曲率は、人工弁のステントの外径、もしくはオリフィスリングの外径にフィットするように構成され、当接部2は、人工弁や、生体組織を傷つけることを避けるため、突尖部や鋭角のエッジをなくした曲面に加工する。
図2は、本発明に係る弁置換手術用補助器具の使用方法を示す斜視図である。図2において、5は人工弁、6は弁葉、7はステント、8はカフである。この図に示したように、本発明の弁置換手術用補助器具1の当接部2を、カフ8に押し当て、図示しない弁輪の近傍に、カフ8を的確に搬送、配置することが可能である。これによって、カフと弁輪部の縫着を従来より容易にできる。
以上に説明したように、本発明によれば、極めて有用な弁置換手術用補助器具を提供することが可能となり、弁置換手術の信頼性向上に寄与するところは大きいと言える。なお、上記の実施形態及び実施例は、説明のために例示したもので、本発明としてはそれらに限定されるものではなく、特許の請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記載から当業者が認識することのできる本発明の技術的思想に反しない限り、変更及び付加が可能である。
本発明に係る弁置換手術用補助器具の一例を示す斜視図。 本発明に係る弁置換手術用補助器具の使用方法を示す斜視図。
1・・・弁置換手術用補助器具 2・・・当接部 3・・・支持棒
4・・・把持部 5・・・人工弁 6・・・弁葉 7・・・ステント
8・・・カフ

Claims (1)

  1. 弁輪部と称される心臓の弁が配される枠に、機械弁または生体弁のいずれかの人工弁を接合する際に、前記人工弁のカフと称される縫着布部を前記弁輪部に当接するために用いられる弁置換術用補助器具であって、前記カフとほぼ同一の曲率の弧の形状を備えた当接部と、前記当接部のほぼ中央に、前記弧が形成する面にほぼ垂直な方向に接合されてなる棒状の把持部を有することを特徴とする、弁置換手術用補助器具。
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