JP2017034910A - インターロックシステム - Google Patents

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優亮 坂本
Masaaki Sakamoto
優亮 坂本
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Abstract

【課題】本明細書は、高電圧電源の電力を走行用のモータを駆動する電力に変換するインバータのインターロックシステムに関し、専用のインターロックコネクタを必要とせず、簡単な構成で実現するインターロックシステムを提供する。
【解決手段】インバータ5に接続されている高電圧コネクタ21は、リレーを介して高電圧バッテリと導通する。インバータ5に、低電圧コネクタ23が接続されている。低電圧コネクタ23は、高電圧バッテリの出力電圧よりも低い電圧の電力をインバータ5に供給する。インターロックシステム2は、低電圧コネクタ23がインバータ5から外されるとリレーを開く遮断回路を備える。インバータ5に接続されている低電圧コネクタの23一部(延設部23b)が、高電圧コネクタ21をインバータ5に固定する固定部材(ボルト31a)の取り外し箇所を覆っている。
【選択図】図2

Description

本発明は、高電圧電源の電力を走行用のモータを駆動する電力に変換するインバータのためのインターロックシステムに関する。
電気自動車は、100ボルト以上の高電圧電源の電力を走行用のモータを駆動する電力に変換するインバータを備える。インバータには高電圧の電力が供給される。高電圧が印加され得る部品を露出させるときにインバータが確実に高電圧電源から電気的に遮断されているように、インバータにはインターロックシステムが備えられている。インターロックシステムの例が特許文献1、2に開示されている。特許文献1の技術は次の通りである。インバータの筐体に、ユーザあるいはサービス員が筐体内に手を入れるための開口が設けられており、その開口は、プロテクタ(カバー)で覆われている。プロテクタは締結部材で筐体に固定される。一方、筐体にはインターロックコネクタが接続されており、そのインターロックコネクタの一部が上記した締結部材を覆っている。すなわち、インターロックコネクタを外さないと、プロテクタを外せないようになっている。また、インターロックコネクタを外すとインバータが高電圧電源から電気的に遮断される。特許文献1のインバータでは、プロテクタを外すのに先立ってインターロックコネクタを外す必要があり、インターロックコネクタを外すとインバータが高電圧電源から電気的に遮断される。こうして、プロテクタを外すときの安全性が確実に確保される。
特許文献2の技術は次の通りである。インバータは、モータに電力を供給するパワーケーブルを接続する端子を備えており、その端子は端子カバーで覆われている。一方、インバータの上記端子と高電圧電源はノーマリオープンのリレーを介して導通する。そのリレーは、低電圧電源の電力で作動する。低電圧電源の電圧は、高電圧電源の出力電圧よりも低く、比較的に低いリスクで扱うことができる。低電圧電源は、端子カバーの取り外しを妨げるように車両に取り付けられている。即ち、低電圧電源を車両から外さないと、インバータの端子を覆う端子カバーを外せないようになっている。低電圧電源を車両から外すとリレーへの電力供給が止まり、インバータが高電圧電源から電気的に遮断される。特許文献2の技術は、インバータの端子を覆っている端子カバーを外すのに先立って低電圧電源を車両から外す必要があり、低電圧電源を車両から外すとインバータが高電圧電源から電気的に遮断される。
なお、「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示(2011.10.28)別添111」によると、直流60ボルトを超え1500ボルト以下又は交流30ボルト(実効値)を超え1000ボルト(実効値)以下の作動電圧が「高電圧」と定義されている。本明細書では、走行用のモータに使われる電力の電圧を高電圧と称する。
特開2013−138570号公報 特開2013−35466号公報
特許文献1のインターロックシステムは、インターロックコネクタという、インターロック専用のコネクタを用意する必要がある。また、特許文献2の技術では、インバータと低電圧電源の配置に制限が加えられる。本明細書が開示する技術は、インターロックのための専用のコネクタを用意することなく、比較的に簡単な構造で実現できるインターロックシステムを提供する。
インターロックシステムに関わりなく、インバータには、いくつかのコネクタが接続される。一つは、モータを駆動する電源を蓄える高電圧電源と導通するコネクタである。その一例は、高電圧電源の電力をインバータに供給するコネクタである。高電圧電源と導通するコネクタを以下では高電圧コネクタと称する。インバータには、高電圧コネクタのほかに、出力電圧が高電圧電源の出力電圧よりも低い低電圧電源の電力をインバータに供給するコネクタも存在する。そのコネクタを以下では低電圧コネクタと称する。低電圧電源の電力は、インバータにおいて電力変換を行う回路(インバータ回路)を制御する制御回路を駆動するのに使われる。先に述べたように、低電圧電源の電圧は、高電圧電源の出力電圧よりも低く、比較的に低いリスクで扱うことができる。本明細書が開示するインターロックシステムは、低電圧コネクタに着眼する。
本明細書が開示するインターロックシステムは、スイッチを介して高電圧電源と導通する高電圧コネクタを備えるとともに、低電圧コネクタがインバータから外されると上記スイッチを開く遮断回路を備える。そして、インバータに接続されている低電圧コネクタの一部が、高電圧コネクタをインバータに固定する固定部材の取り外し箇所を覆っている。即ち、高電圧コネクタを外すには、まず、低電圧コネクタを外さねばならず、低電圧コネクタを外すと高電圧コネクタが高電圧電源から電気的に遮断される。その結果、高電圧コネクタを安全に取り外すことができる。本明細書が開示するインターロックシステムは、低電圧コネクタを、特許文献1のインターロックコネクタの代わりに利用する。本明細書が開示する技術は、インターロック専用のコネクタを必要としない。本明細書が開示する技術は、既存の低電圧コネクタを利用することによって、比較的に単純な構造で高電圧コネクタに対するインターロックシステムを構築することができる。本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
実施例のインターロックシステム2を適用した電気自動車100のブロック図である。 インバータ5の側面図である。 インバータ5の上面図である。 変形例のインターロックシステム2aを適用した電気自動車100aのブロック図である。
図面を参照して実施例のインターロックシステムを説明する。実施例のインターロックシステムは、電気自動車に適用されている。図1に、電気自動車100のブロック図を示す。電気自動車100は、走行用のモータ8を備える。
モータ8は、インバータ5から供給される交流電力で駆動される。インバータ5は、高電圧バッテリ3の直流電力をモータ8の駆動に適した交流電力に変換する。インバータ5は、変換した交流電力をモータ8に供給する。具体的には、インバータ5が有するインバータ回路基板16にインバータ回路が実装されており、そのインバータ回路が直流電力を交流電力に変換する。高電圧バッテリ3の出力は100ボルト以上であり、例えば、300ボルトである。
高電圧バッテリ3とインバータ5は、第1高電圧電力線24で接続されている。第1高電圧電力線24の端には第1高電圧コネクタ21が設けられており、その第1高電圧コネクタ21がインバータ5に接続される。第1高電圧電力線24と第1高電圧コネクタ21が、高電圧バッテリ3の電力をインバータ5に供給する。より具体的には、インバータ5が有するインバータ回路基板16に高電圧の電力が供給される。
第1高電圧電力線24の途中には、システムメインリレー4が備えられている。システムメインリレー4は、ノーマリオープンタイプのリレーである。システムメインリレー4は、電力が供給されている間は閉じており、第1高電圧コネクタ21が高電圧バッテリ3と導通する。システムメインリレーが閉じている間、インバータ5も高電圧バッテリ3と導通する。システムメインリレー4は、電力の供給が止まると開き、第1高電圧コネクタ21を高電圧バッテリ3から電気的に遮断する。システムメインリレー4が開くとインバータ5も高電圧バッテリ3から電気的に遮断される。システムメインリレー4は、EVコントローラ6(Electric Vehicle Controller)により導通と遮断が制御される。EVコントローラ6は、電気自動車100のシステム全体を統括するコントローラであり、システムメインリレー4のほか、不図示の様々なデバイスを制御する。システムメインリレー4の制御については後述する。
インバータ5には、また、第2高電圧コネクタ22と第2高電圧電力線25を介してエアコン13が接続されている。エアコン13は、高電圧バッテリ3の出力電圧で駆動するデバイスである。エアコン13への送電に関しては、インバータ5は、第1高電圧コネクタ21を介して送られる高電圧バッテリ3の電力を第2高電圧コネクタ22へ中継しているだけである。システムメインリレー4が閉じている間、第2高電圧コネクタ22も高電圧バッテリ3と導通する。
インバータ5には、低電圧で駆動する制御回路基板17が内蔵されている。制御回路基板17には、インバータ回路基板16に実装されたスイッチング素子(高電圧バッテリ3の電力を扱う素子)を駆動する駆動回路が実装されている。ここで、低電圧とは、上記した高電圧バッテリ3の出力電圧よりも低い電圧を意味する。制御回路基板17に実装されている電子部品は、5〜10ボルトで動作する。その制御回路基板17へ電力を供給するために、インバータ5は、補機バッテリ7とも接続されている。補機バッテリ7の出力電圧は、高電圧バッテリ3の出力電圧よりも低く、例えば12ボルト、あるいは、24ボルトである。なお、制御回路基板17は電圧調整器を備えており、補機バッテリ7から供給される電力の電圧を、実装されている電子部品を駆動するのに適した電圧に変換して利用する。
インバータ5と補機バッテリ7は、補機共通電力線14、第1低電圧電力線26、及び、低電圧コネクタ23を介して接続されている。低電圧コネクタ23は、第1低電圧電力線26の一端に接続されている。別言すれば、低電圧コネクタ23は、高電圧バッテリ3の出力電圧よりも低い出力電圧の電力(補機バッテリ7の電力)を制御回路基板17に供給する。補機共通電力線14は、車内に張り巡らされている電力線であり、様々な補機に低電圧の電力を供給する。「補機」とは、低電圧で駆動する様々なデバイスの総称である。補機の一例は、例えば、カーナビゲーション装置15である。インバータ5に内蔵されている制御回路基板17も補機の一つである。
低電圧コネクタ23には、第1低電圧電力線26のほか、第2低電圧電力線27が接続されている。第2低電圧電力線27の先には、EVコントローラ6が接続されている。低電圧の電力伝送に関して、インバータ5は、第1低電圧電力線26を介して送られる補機バッテリ7の電力を第2低電圧電力線27へ中継しているだけである。すなわち、低電圧コネクタ23をインバータ5に接続すると、補機バッテリ7の電力がインバータ5とEVコントローラ6に供給される。第1低電圧電力線26と第2低電圧電力線27は、低電圧コネクタ23をインバータ5に接続すると、インバータ5の内部で導通する。低電圧コネクタ23をインバータ5から外すと、第1低電圧電力線26と第2低電圧電力線27の間が遮断され、EVコントローラ6への電力供給が止まる。
先に述べたように、システムメインリレー4はノーマリオープンタイプのスイッチであり、EVコントローラ6からの電力供給によって閉じられる。車両のメインスイッチが入れられると、EVコントローラ6は、システムメインリレー4に電力を供給し、システムメインリレー4を閉じる。即ち、高電圧バッテリ3と第1高電圧コネクタ21を導通させる。その結果、高電圧バッテリ3の高電圧電力がインバータ5に供給されるようになる。先に述べたように、低電圧コネクタ23をインバータ5から外すとEVコントローラ6への電力供給が止まる。そうすると、EVコントローラ6からシステムメインリレー4への電力供給も止まる。その結果、システムメインリレー4が開き、第1高電圧コネクタ21が高電圧バッテリ3から電気的に遮断される。インバータ5と第2高電圧コネクタ22も高電圧バッテリ3から電気的に遮断される。EVコントローラ6は、低電圧コネクタ23がインバータ5から外されるとシステムメインリレー4を開く遮断回路に相当する。別言すると、EVコントローラ6とシステムメインリレー4は、低電圧コネクタ23がインバータ5から外されると第1高電圧コネクタ21と第2高電圧コネクタ22とインバータ5を高電圧バッテリ3から電気的に遮断する。
図2と図3を参照してインバータ5と各種のコネクタの連結関係を説明する。インバータ5は、電気自動車のフロントスペースにて、トランスアクスル40の上に固定されている。トランスアクスル40の筐体にはモータ8が収容されている。図2は、トランスアクスル40の上に固定されているインバータ5の側面図である。図3は、インバータ5の上面図である。説明の便宜上、図中のX軸の正方向を前方と定義し、Z軸の正方向を上方と定義し、Y軸の方向を側方と定義する。図2には、トランスアクスル40の一部が図示されているが、図3ではそのトランスアクスル40の図示も省略した。トランスアクスル40の上面は前下がりに傾斜している。
インバータ5は、2個のブラケット(フロントブラケット41とリアブラケット42)によって支持され、トランスアクスル40の上方に配置される。インバータ5は、フロントブラケット41とリアブラケット42によって、トランスアクスル40との間に隙間を設けて支持される。フロントブラケット41とリアブラケット42は防振ブッシュを備えており、トランスアクスル40からインバータ5に伝わる振動を低減する。モータ8に電力を供給するパワーケーブルがインバータ5とトランスアクスル40の間をつないでいるが、図2、図3ではパワーケーブルの図示は省略した。
インバータ5の上面に低電圧コネクタ23が接続されている。なお、インバータ5の上面とは、インバータ5のカバー5aの上面である。また、インバータ5の後面に第1高電圧コネクタ21と第2高電圧コネクタ22が接続されている。図1を使って説明したように、低電圧コネクタ23は、補機バッテリ7の電力をインバータ5に供給するためのコネクタである。第1高電圧コネクタ21は、高電圧バッテリ3の電力をインバータ5に供給するためのコネクタである。第2高電圧コネクタ22は、インバータ5からエアコン13へ高電圧の電力を供給するためのコネクタである。先に述べたように、第1高電圧コネクタ21と第2高電圧コネクタ22とインバータ5は、システムメインリレー4を介して高電圧バッテリ3と導通する。
低電圧コネクタ23には、補機バッテリ7の電力を供給する第1低電圧電力線26のほか、第2低電圧電力線27が接続されている。図1を使って説明したように、第2低電圧電力線27の先はEVコントローラ6に繋がっており、第1低電圧電力線26と第2低電圧電力線27はインバータ5の内部で接続される。低電圧コネクタ23をインバータ5から外すと、EVコントローラ6への電力供給が止まり、さらにはシステムメインリレー4への電力供給が止まり、システムメインリレー4が開く。システムメインリレー4が開くことによって、第1高電圧コネクタ21が高電圧バッテリ3から電気的に遮断される。その結果、インバータ5も高電圧バッテリ3から電気的に遮断される。高電圧バッテリ3からエアコン13への電力供給はインバータ5を経由しているので、低電圧コネクタ23をインバータ5から外すと、エアコン13も高電圧バッテリ3から電気的に遮断される。即ち、低電圧コネクタ23をインバータ5から外すと、第1高電圧コネクタ21と第2高電圧コネクタ22とインバータ5とエアコン13が高電圧バッテリ3から電気的に遮断される。低電圧コネクタ23をインバータ5から外すと、第1高電圧コネクタ21と第2高電圧コネクタ22とインバータ5とエアコン13を安全に扱うことができるようになる。
第1高電圧コネクタ21は、2本のボルト31a、32aでインバータ5の後面に固定される。第2高電圧コネクタ22は、2本のボルト31b、32bでインバータ5の後面に固定される。図2はインバータ5の側面図であるが、ボルト32aの図示は省略し、ボルト31aを描いてある。ボルト31a、32aは、インバータ5の後面から突出しているリブ35aを上から下に貫通し、リブ35aの下側に位置する第1高電圧コネクタ21を固定する。第2高電圧コネクタ22は、2本のボルト31b、32bでインバータ5の後面に固定される。ボルト31b、32bもボルト31a、32aと同様に、インバータ5の後面から突出しているリブ35bを上から下に貫通し、リブ35bの下側に位置する第2高電圧コネクタ22を固定する。
低電圧コネクタ23は、2本のボルト36でインバータ5の上面(カバー5aの上面)に固定される。低電圧コネクタ23は、樹脂製の本体23aと、本体23aから続いている延設部23bを備えている。本体23aは、第1低電圧電力線26と第2低電圧電力線27の端に接続されている金属端子(不図示)を覆っている。延設部23bは、本体23aからインバータ5の上面に沿って後方へ延びている。延設部23bの後部はインバータ5の後端から後方へ突き出ており、第1高電圧コネクタ21を固定しているボルト31aのボルトヘッド、及び、第2高電圧コネクタ22を固定しているボルト31bのボルトヘッドを覆っている。別言すれば、インバータ5に接続されている低電圧コネクタ23の一部(延設部23b)が、2個の高電圧コネクタ(第1、第2高電圧コネクタ21、22)をインバータ5に固定する固定部材(ボルト31a、31b)の取り外し箇所(ボルトヘッド)を覆っている。従って、ボルト31a、31bを外すには、まず、低電圧コネクタ23をインバータ5から外さなければならない。即ち、第1、第2高電圧コネクタ21、22をインバータ5から外すには、まず、低電圧コネクタ23をインバータ5から外さなければならない。
システムメインリレー4が閉じた状態で誤って第1高電圧コネクタ21をインバータ5から外すと、高電圧バッテリ3の出力電圧が印加された端子(コネクタ側の端子)が露出する。それゆえ、第1高電圧コネクタ21は、高電圧に対する安全性を確保すべき部品の一つである。また、システムメインリレー4が閉じた状態で誤って第2高電圧コネクタ22をインバータ5から外すと、高電圧バッテリ3の出力電圧が印加された端子(インバータ側の端子)が露出する。第2高電圧コネクタ22も、高電圧に対する安全性を確保すべき部品の一つである。一方、低電圧コネクタ23に印加される電圧に対しては比較的にリスクが小さい。実施例のインターロックシステム2は、第1高電圧コネクタ21と第2高電圧コネクタ22の安全性を確保する。先に述べたように、低電圧コネクタ23をインバータ5から外すと、システムメインリレー4が開き、第1高電圧コネクタ21と第2高電圧コネクタ22とインバータ5が高電圧バッテリ3から電気的に遮断される。それゆえ、第1、第2高電圧コネクタ21、22を安全にインバータ5から外すことができる。
さらに、低電圧コネクタ23は、インバータ5のカバー5aの上面に取り付けられている。低電圧コネクタ23を外さないと、カバー5aが外せないようになっている。即ち、カバー5aを外さないと、インバータ5の筐体に収容された高電圧部品(インバータ回路基板16)に触れることができない。従って、低電圧コネクタ23は、インバータ5の筐体に収容された高電圧部品(インバータ回路基板16)に対してもインターロックの機能を果たす。
このように、実施例のインターロックシステム2では、低電圧コネクタ23を外さないと第1、第2高電圧コネクタ21、22を外せないようになっている。また、低電圧コネクタ23を外すとシステムメインリレー4が開き、第1、第2高電圧コネクタ21、22が高電圧バッテリ3から電気的に遮断される。インバータ5も高電圧バッテリ3から電気的に遮断される。その結果、第1、第2高電圧コネクタ21、22、インバータ5を安全に扱えるようになる。低電圧コネクタ23とシステムメインリレー4とEVコントローラ6(遮断回路)が、インバータ5のインターロックシステム2を実現している。
実施例のインターロックシステム2は、低電圧コネクタ23をインバータ5から外すことに連動して、第1、第2高電圧コネクタ21、22とインバータ5が高電圧バッテリ3から電気的に遮断されるとともに、第1、第2高電圧コネクタ21、22をインバータ5から外せるようになる。すなわち、低電圧コネクタ23がインターロックコネクタを兼ねている。従って、実施例のインターロックシステム2は、インターロックのための専用のコネクタを備える必要がない。
実施例で説明した技術に関する留意点を述べる。実施例のインターロックシステム2では、低電圧コネクタ23をインバータ5から外すと、第2低電圧電力線27を介したEVコントローラ6への電力供給が止まり、その結果、システムメインリレー4が開く。その結果、第1、第2高電圧コネクタ21、22、インバータ5が高電圧バッテリ3から電気的に遮断される。そのような構成に代えて、図4に示す構成を採用してもよい。次に図4の構成について説明する。
図4は、変形例のインターロックシステム2aを含む電気自動車100aのブロック図である。図1に示した部品と同じ部品には同じ符号を付している。EVコントローラ6aと低電圧コネクタ23は、第2低電圧電力線27ではなく、インターロック線27aで接続されている。インバータ5の内部には、低電圧コネクタ23を通じてインバータ5に接続される2本のインターロック線27aを短絡させる短絡端子18が備えられている。低電圧コネクタ23をインバータ5に接続すると、2本のインターロック線27aの先端が短絡する。低電圧コネクタ23をインバータ5から外すと、2本のインターロック線27aの先端が絶縁状態となる。EVコントローラ6aには、補機バッテリ7から電力が供給される。EVコントローラ6aは、2本のインターロック線27aの状態をモニタしている。EVコントローラ6aは、不図示のメインスイッチがONされており、かつ、2本のインターロック線27aの先端が短絡している間、システムメインリレー4を閉じる。EVコントローラ6aは、2本のインターロック線27aの状態をモニタしており、2本のインターロック線27aの先端が絶縁状態となると、システムメインリレー4を開く。すなわち、EVコントローラ6aは、2本のインターロック線27aの先端が絶縁状態になると、第1、第2高電圧コネクタ21、22とインバータ5を高電圧バッテリ3から電気的に遮断する。図4のインターロックシステム2aも、先に説明したインターロックシステム2と同じ効果を奏する。
高電圧バッテリ3が高電圧電源の一例に相当する。高電圧電源は、バッテリに限らず、燃料電池であってもよい。補機バッテリ7が低電圧電源の一例に相当する。システムメインリレー4が、高電圧電源と高電圧コネクタの間に挿入されているスイッチの一例に相当する。即ち、第1、第2高電圧コネクタ21、22は、システムメインリレー4を介して高電圧バッテリ3(高電圧電源)と導通する。EVコントローラ6が、遮断回路の一例に相当する。なお、EVコントローラ6(遮断回路)が制御するスイッチは、システムメインリレーとは別に設けられていてもよい。
ボルト31a、31bが、「高電圧コネクタをインバータに固定する固定部材」の一例に相当する。ボルト31a、31bのボルトヘッドが、「固定部材の取り外し箇所」の一例に相当する。「固定部材の取り外し箇所」は、高電圧コネクタをインバータに固定しているボルトのナットであってもよい。
実施例のインバータ5では、インバータ5からモータ8に電力を供給するパワーケーブルとそのコネクタは図示を省略した。パワーケーブルのコネクタも、システムメインリレー4を介して高電圧バッテリ3と導通する。本明細書が開示するインターロックシステムは、インバータに接続されるパワーケーブルのコネクタ(高電圧コネクタ)に適用することも好適である。
実施例のインターロックシステムは、電気自動車に適用されている。本明細書が開示するインターロックシステムは、ハイブリッド車や燃料電池車に適用することも好適である。
実施例の電気自動車100は、車両のメインスイッチ(イグニッションスイッチ)がオフされると、システムメインリレー4が開き、第1高電圧コネクタ21は高電圧バッテリ3から電気的に遮断される。即ち、システムメインリレー4は、インターロックシステム2に関わりなく、閉じたり開いたりする。低電圧コネクタ23がインバータ5から外される前にシステムメインリレー4が既に開いていることがあってもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2、2a:インターロックシステム
3:高電圧バッテリ
4:システムメインリレー
5:インバータ
5a:カバー
6:EVコントローラ
7:補機バッテリ
8:モータ
13:エアコン
14:補機共通電力線
15:カーナビゲーション装置
16:インバータ回路基板
17:制御回路基板
18:短絡端子
21:第1高電圧コネクタ
22:第2高電圧コネクタ
23:低電圧コネクタ
24:第1高電圧電力線
25:第2高電圧電力線
26:第1低電圧電力線
27:第2低電圧電力線
31a、31b、32a、32b、36:ボルト
35a、35b:リブ
40:トランスアクスル
100、100a:電気自動車

Claims (1)

  1. 高電圧電源の電力を走行用のモータを駆動する電力に変換するインバータのためのインターロックシステムであり、
    前記インバータに接続されており、スイッチを介して前記高電圧電源と導通する高電圧コネクタと、
    前記インバータに接続されており、前記高電圧電源の出力電圧よりも低い電圧の電力を前記インバータに供給する低電圧コネクタと、
    前記低電圧コネクタが前記インバータから外されると前記スイッチを開く遮断回路と、
    を備えており、
    前記インバータに接続されている前記低電圧コネクタの一部が、前記高電圧コネクタを前記インバータに固定する固定部材の取り外し箇所を覆っている、
    ことを特徴とするインターロックシステム。
JP2015154469A 2015-08-04 2015-08-04 インターロックシステム Pending JP2017034910A (ja)

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