JP2017034876A - モータの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータの使用方法を多様化することができるモータの制御装置の提供。【解決手段】モータの制御装置は、駆動輪21を回転させるモータ21Bと、モータ21Bの回転を制御する電流制御系321とを備える。このモータの制御装置は、モータ21Bを回転させる目標となる電流目標値を生成する速度制御系322と、速度制御系322にて生成された電流目標値に重み係数をかけて出力することによって、電流制御系321にてモータ21Bの回転を制御するための電流指令値を変更する電流指令値変更部323と、電流指令値変更部323の重み係数を設定する重み係数設定部324とを備える。【選択図】図11

Description

本発明は、回転対象物を回転させるモータと、モータの回転を制御するモータ制御系とを備えたモータの制御装置に関する。
従来、回転対象物を回転させるモータと、モータの回転を制御するモータ制御系とを備えたモータの制御装置が知られている。例えば、特許文献1に記載されたモータの制御装置は、モータの回転速度を制御するための速度指令値と、モータの回転速度を検出した速度検出値との偏差に基づいて、モータの回転を制御するためのトルク指令値をトルク制御手段(モータ制御系)に出力している。そして、トルク制御手段は、このトルク指令値に基づいて、モータの回転を制御している。
特開2010−93961号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたモータの制御装置では、トルク制御手段は、トルク指令値に基づいて、モータの回転を制御しているので、トルク指令値およびモータの回転の関係は単純なものになってしまい、ひいてはモータの使用方法も単純なものになってしまうという問題がある。
本発明の目的は、モータの使用方法を多様化することができるモータの制御装置を提供することである。
本発明のモータの制御装置は、回転対象物を回転させるモータと、モータの回転を制御するモータ制御系とを備えたモータの制御装置であって、モータを回転させる目標となる回転目標値を生成する回転目標値生成部と、回転目標値生成部にて生成された回転目標値に重み係数をかけて出力することによって、モータ制御系にてモータの回転を制御するための回転指令値を変更する回転指令値変更部と、回転指令値変更部の重み係数を設定する重み係数設定部とを備えることを特徴とする。
このような構成によれば、回転指令値変更部は、回転目標値生成部にて生成された回転目標値に重み係数をかけて出力することによって、モータ制御系にてモータの回転を制御するための回転指令値を変更するので、モータの制御装置は、回転目標値およびモータの関係を多様化することができ、ひいてはモータの使用方法も多様化することができる。
ここで、モータ制御系にてモータの回転を制御するための回転指令値は、電流指令値または電圧指令値である。例えば、モータの回転を制御するための電流指令値と、モータの電流値を検出した電流検出値とに基づいて、モータの回転を制御する電圧値をモータに入力する電流制御系をモータ制御系とした場合には、回転指令値は、モータの回転を制御するための電流指令値である。また、例えば、モータの電流値を検出することなく、モータの回転を制御する電圧指令値をモータに直接的に入力する電圧制御系をモータ制御系とした場合には、回転指令値は、モータの回転を制御する電圧指令値である。なお、前述した特許文献1に記載されたモータの制御装置の場合には、回転指令値は、トルク指令値(電流指令値)である。換言すれば、回転指令値は、モータ制御系の構成に応じて異なっている。
本発明では、重み係数設定部は、回転指令値変更部の重み係数を0から1までの範囲で設定することが好ましい。
このような構成によれば、回転指令値変更部の重み係数を1に設定した場合には、回転目標値に応じてモータを回転させることができ、回転指令値変更部の重み係数を0に設定した場合には、モータを空回りさせることができる。そして、回転指令値変更部の重み係数を0より大きく1より小さく設定した場合には、回転目標値よりも小さな値に応じてモータを回転させることができる。したがって、モータの制御装置は、回転目標値およびモータの関係を多様化することができ、ひいてはモータの使用方法も多様化することができる。
ここで、例えば、従来のモータの制御装置にて車輪に接続されたモータを回転させる場合には、モータおよび車輪の間に機械式のクラッチを接続することによって、このクラッチを繋いで車輪を回転させる状態と、このクラッチを切って車輪を空回りさせる状態と、これら2つの状態の中間となる半クラッチの状態とを切り替えることができる。
これに対して、本発明のモータの制御装置にて車輪に接続されたモータを回転させる場合には、モータおよび車輪の間に機械式のクラッチを接続することなく、回転指令値変更部の重み係数を1に設定して車輪を回転させる状態と、回転指令値変更部の重み係数を0に設定して車輪を空回りさせる状態と、回転指令値変更部の重み係数を0より大きく1より小さく設定した半クラッチの状態とを切り替えることができる。したがって、モータの制御装置は、機械式クラッチを接続する場合と比べて軽量に構成することができる。
本発明では、重み係数設定部は、回転指令値変更部の重み係数を増大させる場合には、時間の経過に伴って徐々に増大させることが好ましい。
このような構成によれば、モータの制御装置は、例えば、モータの回転状態に関わらず、回転指令値変更部の重み係数を0に設定してモータを空回りさせる状態から回転指令値変更部の重み係数を0より大きく設定してモータを回転させるときに時間の経過に伴って徐々にモータを回転させていくことができるので、モータの過度な回転変化をもたらすことなく、モータの制御装置の安全性を向上させることができる。
本発明では、回転目標値生成部は、モータを回転させる電流の目標となる電流目標値を回転目標値として生成し、モータ制御系は、モータの回転を制御するための電流指令値と、モータの電流値を検出した電流検出値とに基づいて、モータの回転を制御する電圧値をモータに入力する電流制御系を備え、回転指令値変更部は、回転目標値生成部にて生成された電流目標値に重み係数をかけて出力することによって、電流制御系にてモータの回転を制御するための電流指令値を回転指令値として変更することが好ましい。
このような構成によれば、回転指令値変更部は、回転目標値生成部にて生成された電流目標値に重み係数をかけて出力することによって、モータ制御系にてモータの回転を制御するための電流指令値を変更するので、モータの制御装置は、電流目標値およびモータの関係を多様化することができ、ひいてはモータの使用方法も多様化することができる。
本発明では、回転目標値生成部は、モータを回転させる速度の目標となる速度目標値を回転目標値として生成し、モータ制御系は、モータの回転速度を制御するために外部から入力される速度指令値と、モータの回転速度とに基づいて、モータの回転を制御するための電流指令値を出力する速度制御系と、速度制御系から出力された電流指令値と、モータの電流値を検出した電流検出値とに基づいて、モータの回転を制御する電圧値をモータに入力する電流制御系とを備え、回転指令値変更部は、回転目標値生成部にて生成された速度目標値と、モータの回転速度と、重み係数設定部にて設定された重み係数とに基づいて、速度指令値を生成して速度制御系に出力することによって、速度制御系にてモータの回転を制御するための電流指令値を回転指令値として変更することが好ましい。
このような構成によれば、回転指令値変更部は、回転目標値生成部にて生成された速度目標値と、モータの回転速度と、重み係数設定部にて設定された重み係数とに基づいて、速度指令値を生成して速度制御系に出力することによって、速度制御系にてモータの回転を制御するための電流指令値を間接的に変更することができる。したがって、例えば、回転指令値変更部にて電流指令値を直接的に変更することができないようなパッケージ化されたモータ制御系を使用する場合であっても、モータの制御装置は、回転目標値およびモータの関係を多様化することができ、ひいてはモータの使用方法も多様化することができる。
本発明の第1実施形態に係る陸上用移動体を側面側から見た模式図 陸上用移動体を上面側から見た模式図 陸上用移動体を使用している状態を示す図 手押し荷車モードに変形した陸上用移動体を側面側から見た模式図 手押し荷車モードに変形した陸上用移動体を上面側から見た模式図 手押し荷車モードに変形した陸上用移動体を使用している状態を示す図 制御手段の機能ブロック図 距離センサの検出範囲を示す図 ジョイスティックの拡大図 搭乗モード制御系の詳細構成を示すブロック図 手押し荷車モード制御系の詳細構成を示すブロック図 本発明の第2実施形態に係る手押し荷車モード制御系の詳細構成を示すブロック図 距離センサにて検出された対象物の方向に基づいて制御手段の動作態様を切り替える場合の距離センサの検出範囲を示す図 モータ制御系にてモータの回転を制御するための回転指令値を電圧指令値とした例を示す図
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
〔陸上用移動体の全体構成〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る陸上用移動体を側面側から見た模式図である。図2は、陸上用移動体を上面側から見た模式図である。
陸上用移動体1は、図1および図2に示すように、陸上を移動する本体2と、この本体2の移動を制御する制御手段3とを備えている。
なお、図1および図2では、陸上用移動体1の前進方向を紙面左方向とし、この方向を+X軸方向とし、鉛直上方向を+Z軸方向とし、X軸およびZ軸に直交する軸をY軸として説明する。以下の図面においても同様である。
この陸上用移動体1は、本体2に使用者を乗せて走行することを第1の使用目的とし、この第1の使用目的に応じた第1の使用形態としての搭乗モードと、本体2に荷物を載せて使用者が手を添えて走行することを第2の使用目的とし、この第2の使用目的に応じた第2の使用形態としての手押し荷車モードとの間を可逆的に変形させることができるように構成されている。
したがって、本実施形態では、本体2は、第1の使用目的に応じた第1の使用形態と、第1の使用形態を可逆的に変形して構成されるとともに、第1の使用目的とは異なる第2の使用目的に応じた第2の使用形態とを有している。
まず、搭乗モードに変形した陸上用移動体1を示す図1および図2を参照して陸上用移動体1の構成について説明する。
本体2は、左右一対の駆動輪21と、左右一対の補助輪22と、駆動輪21および補助輪22の鉛直上方に設けられたベースフレーム23と、使用者や荷物などを搭載すべくベースフレーム23に取り付けられた搭載部24と、ベースフレーム23の鉛直上方に設けられたハンドル25とを備えている。この陸上用移動体1の本体2は、駆動輪21を回転させることによって陸上を移動する。
左右一対の駆動輪21のそれぞれは、フレーム21Aを介してベースフレーム23に連結し、フレーム21Aに対してY軸回りに回転自在となっている。フレーム21Aのそれぞれは、駆動輪21をY軸回りに回転させるモータ21Bを備えている。
左右一対の補助輪22のそれぞれは、フレーム22Aを介してベースフレーム23に連結し、フレーム22Aに対してY軸およびZ軸回りに回転自在となっている。
ベースフレーム23は、+X軸方向側に取り付けられた距離センサ23Aを備え、この距離センサ23Aは、対象物までの距離を検出する。前述した制御手段3は、このベースフレーム23の内部に収納されている。
搭載部24は、その上面に使用者や荷物などを搭載することができるように、その上面を水平面とするようにベースフレーム23に取り付けられている。
ハンドル25は、その上面の−Y軸方向側に設けられたジョイスティック25Aを備え、ハンドルフレーム25Bを介してベースフレーム23に連結している。
ジョイスティック25Aは、本体2の移動を操作するための操作入力を受け付ける操作手段として機能する。このジョイスティック25Aの機能については後に詳述する。
なお、本実施形態では、陸上用移動体1は、操作手段としてジョイスティック25Aを採用しているが、プッシュボタンなどの他の操作手段を採用してもよい。
ハンドルフレーム25Bは、ロック(図示略)を開錠することによって、ベースフレーム23を中心としてY軸回りに回転させることができ、ロックを施錠することによって、所定の回転位置でベースフレーム23に固定することができるように構成されている。
図3は、陸上用移動体を使用している状態を示す図である。
陸上用移動体1は、図3に示すように、本体2に使用者を乗せて走行することができる。具体的には、使用者は、本体2の搭載部24に腰をかけて座った状態でハンドル25を握り、ジョイスティック25Aを操作することによって、陸上用移動体1を走行させることができる。
図4は、手押し荷車モードに変形した陸上用移動体を側面側から見た模式図である。図5は、手押し荷車モードに変形した陸上用移動体を上面側から見た模式図である。
陸上用移動体1は、図4および図5に示すように、ハンドルフレーム25Bを回転させてハンドル25を下降させた位置でベースフレーム23に固定することによって(図4矢印参照)、手押し荷車モードに変形することができる。換言すれば、陸上用移動体1は、ハンドルフレーム25Bを回転させてハンドル25を上昇させた位置でベースフレーム23に固定することによって(図1および図2参照)、搭乗モードに変形することができる。
図6は、手押し荷車モードに変形した陸上用移動体を使用している状態を示す図である。
陸上用移動体1は、図6に示すように、搭乗モードのときの使用者の位置とジョイスティック25Aを挟んで反対側の位置から本体2に荷物Pを載せて使用者が手を添えて走行することができる。具体的には、使用者は、本体2の搭載部24に荷物Pを載せて、駆動輪21の+X軸方向側に立ち、本体2に手を添えた状態でハンドル25を握り、ジョイスティック25Aを操作することによって、陸上用移動体1を走行させることができる。
〔制御手段の詳細構成〕
図7は、制御手段の機能ブロック図である。
制御手段3は、図7に示すように、搭乗モードに変形した本体2の移動を制御する搭乗モード制御系31(第1の制御系)と、手押し荷車モードに変形した本体2の移動を制御する手押し荷車モード制御系32(第2の制御系)と、搭乗モード制御系31および手押し荷車モード制御系32を切り替える制御系切替部33とを備えている。
また、制御手段3は、搭乗モードに変形した本体2の移動をジョイスティック25Aにて受け付けた操作入力に応じて操作する搭乗モード操作系34(第1の操作系)と、手押し荷車モードに変形した本体2の移動をジョイスティック25Aにて受け付けた操作入力に応じて操作する手押し荷車モード操作系35(第2の操作系)と、搭乗モード操作系34および手押し荷車モード操作系35を切り替える操作系切替部36とを備えている。
搭乗モード制御系31は、搭乗モード操作系34から出力された指令値に基づいて、モータ21Bを駆動して左右一対の駆動輪21を回転させることによって、搭乗モードに変形した本体2の移動を制御する。具体的には、搭乗モード制御系31は、左右一対の駆動輪21を同方向に回転させることによって、本体2を前進または後退させる。また、搭乗モード制御系31は、左右一対の駆動輪21を逆方向に回転させることによって、本体2を右旋回または左旋回させる。
この搭乗モード制御系31は、約10km/hの最大速度(搭乗モード操作系34から出力された指令値が最大となったときの速度)を有している。
また、搭乗モード制御系31は、距離センサ23Aを用いることによって、本体2の+X軸方向側に存在する障害物を検知する処理を実行する。そして、障害物を検知した場合には、搭乗モード制御系31は、搭乗モード操作系34から出力された指令値に関わらず、左右一対の駆動輪21にブレーキをかけて本体2の移動速度を減速、または本体2の移動を停止する。
図8は、距離センサの検出範囲を示す図である。
距離センサ23Aは、図8に示すように、+X軸方向を中心として約270度の検出範囲ARに存在する対象物を検出することができる。具体的には、距離センサ23Aは、対象物の存在する方向と、対象物までの距離を検出することができる。
ここで、搭乗モード制御系31は、距離センサ23Aの検出範囲ARのうち、所定の距離よりも遠くにある対象物を検出する第1の検出範囲AR1(駆動輪21を含まないように設定された検出範囲)を用いることによって、本体2の+X軸方向側に存在する障害物を検知する処理を実行する。
したがって、本実施形態では、搭乗モード制御系31は、距離センサ23Aの第1の検出範囲AR1を用いることによって、標準の機能(障害物の検知)を実行する標準機能実行部としても機能する。
また、本実施形態では、ベースフレーム23は、対象物までの距離を検出する距離センサ23Aと、距離センサ23Aを制御する制御手段3とを備えた情報処理装置として機能する。
なお、本実施形態では、標準機能実行部は、標準の機能として障害物の検知を実行しているが、これ以外の機能を実行するようにしてもよい。要するに、標準機能実行部は、距離センサの第1の検出範囲を用いることによって、標準の機能を実行すればよい。
手押し荷車モード制御系32は、手押し荷車モード操作系35から出力された指令に基づいて、モータ21Bを駆動して左右一対の駆動輪21を回転させることによって、手押し荷車モードに変形した本体2の移動を制御する。具体的には、手押し荷車モード制御系32は、左右一対の駆動輪21を同方向に回転させることによって、本体2を前進または後退させる。また、手押し荷車モード制御系32は、左右一対の駆動輪21を逆方向に回転させることによって、本体2を右旋回または左旋回させる。
この手押し荷車モード制御系32は、約4km/hの最大速度(手押し荷車モード操作系35から出力された指令値が最大となったときの速度)を有している。手押し荷車モード制御系32の最大速度は、ゆっくりと人が歩く速度と略同程度の速度に設定されており、搭乗モード制御系31の最大速度よりも小さい。
なお、手押し荷車モード制御系32は、搭乗モード制御系31とは異なり、障害物を検知する処理を実行しない。
制御系切替部33は、距離センサ23Aの検出範囲ARのうち、所定の距離よりも近くにある対象物を検出する第2の検出範囲AR2(駆動輪21を含むように設定された検出範囲)を用いることによって、搭乗モード制御系31および手押し荷車モード制御系32を切り替える。具体的には、制御系切替部33は、距離センサ23Aの第2の検出範囲AR2にて対象物を検出していた時間が所定の時間(例えば、3秒)よりも長いことを契機として搭乗モード制御系31および手押し荷車モード制御系32を切り替える。
なお、本実施形態では、距離センサ23Aの第1の検出範囲AR1と、第2の検出範囲AR2とは隣り合っているが、これらの間にマージンをとるようにしてもよい。
このように、本実施形態では、制御系切替部33は、第1の検出範囲AR1とは異なる距離センサ23Aの第2の検出範囲AR2を用いることによって、制御手段3の動作態様の切り替えを実行する。
なお、本実施形態では、制御系切替部33は、距離センサ23Aの第2の検出範囲AR2にて対象物を検出していた時間が所定の時間よりも長いことを契機として搭乗モード制御系31および手押し荷車モード制御系32を切り替えているが、例えば、対象物を検出した回数などを契機として搭乗モード制御系31および手押し荷車モード制御系32を切り替えてもよい。
搭乗モード操作系34は、ジョイスティック25Aにて受け付けた操作入力を指令値に変換して搭乗モード制御系31に入力することによって、搭乗モードに変形した本体2の移動を操作する。
手押し荷車モード操作系35は、ジョイスティック25Aにて受け付けた操作入力を反転させた反転操作入力を指令値に変換して手押し荷車モード制御系32に入力することによって、手押し荷車モードに変形した本体2の移動を操作する。
図9は、ジョイスティックの拡大図である。具体的には、図9(A)は、搭乗モード操作系34にて本体2の移動を操作するときのジョイスティック25Aを示す図であり、図9(B)は、手押し荷車モード操作系35にて本体2の移動を操作するときのジョイスティック25Aを示す図である。
搭乗モード操作系34は、図9(A)に示すように、ジョイスティック25Aを+X軸方向側に倒したときに本体2を前進(RF)させる。搭乗モード操作系34は、ジョイスティック25Aを−X軸方向側に倒したときに本体2を後退(RB)させる。搭乗モード操作系34は、ジョイスティック25Aを−Y軸方向側に倒したときに本体2を右旋回(RR)させる。搭乗モード操作系34は、ジョイスティック25Aを+Y軸方向側に倒したときに本体2を左旋回(RL)させる。
これに対して、手押し荷車モード操作系35は、図9(B)に示すように、ジョイスティック25Aを−X軸方向側に倒したときに本体2を前進(CF)させる。手押し荷車モード操作系35は、ジョイスティック25Aを+X軸方向側に倒したときに本体2を後退(CB)させる。手押し荷車モード操作系35は、ジョイスティック25Aを+Y軸方向側に倒したときに本体2を右旋回(CR)させる。手押し荷車モード操作系35は、ジョイスティック25Aを−Y軸方向側に倒したときに本体2を左旋回(CL)させる。
ここで、手押し荷車モード操作系35では、ジョイスティック25Aを−Y軸方向側に倒したときに左右一対の駆動輪21を回転させる方向は、搭乗モード操作系34に対して反転している。また、手押し荷車モード操作系35では、ジョイスティック25Aを+Y軸方向側に倒したときに左右一対の駆動輪21を回転させる方向は、搭乗モード操作系34に対して反転している。
このように、搭乗モード操作系34は、搭乗モードに変形した本体2の移動をジョイスティック25Aにて受け付けた操作入力に応じて操作し、手押し荷車モード操作系35は、手押し荷車モードに変形した本体2の移動をジョイスティック25Aにて受け付けた操作入力の左右を反転させた反転操作入力に応じて操作する。
操作系切替部36は、制御系切替部33にて制御手段3の動作態様を搭乗モード制御系31に切り替えたことを契機として搭乗モード操作系34に切り替える。また、操作系切替部36は、制御系切替部33にて制御手段3の動作態様を手押し荷車モード制御系32に切り替えたことを契機として手押し荷車モード操作系35に切り替える。
換言すれば、操作系切替部36は、距離センサ23Aの検出範囲ARのうち、所定の距離よりも近くにある対象物を検出する第2の検出範囲AR2(駆動輪21を含まないように設定された検出範囲)を用いることによって、搭乗モード操作系34および手押し荷車モード操作系35を切り替える。具体的には、操作系切替部36は、距離センサ23Aの第2の検出範囲AR2にて対象物を検出していた時間が所定の時間(例えば、3秒)よりも長いことを契機として搭乗モード操作系34および手押し荷車モード操作系35を切り替える。
このように、本実施形態では、操作系切替部36は、第1の検出範囲AR1とは異なる距離センサ23Aの第2の検出範囲AR2を用いることによって、制御手段3の動作態様の切り替えを実行する。
なお、本実施形態では、操作系切替部36は、距離センサ23Aの第2の検出範囲AR2にて対象物を検出していた時間が所定の時間よりも長いことを契機として搭乗モード操作系34および手押し荷車モード操作系35を切り替えているが、例えば、対象物を検出した回数などを契機として搭乗モード操作系34および手押し荷車モード操作系35を切り替えてもよい。
したがって、使用者は、ハンドルフレーム25Bを回転させてハンドル25を下降させた位置でベースフレーム23に固定することによって、陸上用移動体1を手押し荷車モードに変形させた後、距離センサ23Aの第2の検出範囲AR2に手をかざすことによって、手押し荷車モード制御系32および手押し荷車モード操作系35に切り替えることができる。
また、使用者は、ハンドルフレーム25Bを回転させてハンドル25を上昇させた位置でベースフレーム23に固定することによって、陸上用移動体1を搭乗モードに変形させた後、距離センサ23Aの第2の検出範囲AR2に手をかざすことによって、搭乗モード制御系31および搭乗モード操作系34に切り替えることができる。
なお、使用者は、本体2に取り付けられたLED(図示略)を参照することによって、現在の制御手段3の動作態様を確認することができる。
したがって、本実施形態では、制御系切替部33および操作系切替部36は、第1の検出範囲AR1とは異なる距離センサ23Aの第2の検出範囲AR2を用いることによって、標準の機能(障害物の検知)と異なる特殊な機能(制御手段3の動作態様の切り替え)を実行する特殊機能実行部としても機能する。
なお、本実施形態では、特殊機能実行部は、特殊な機能として制御手段の動作態様の切り替えを実行しているが、これ以外の機能を実行するようにしてもよい。例えば、特殊機能実行部は、距離センサ23Aの第2の検出範囲AR2を用いることによって、本体2の使用態様(搭乗モードまたは手押し荷車モード)を判別する機能を実行するようにしてもよい。要するに、特殊機能実行部は、第1の検出範囲とは異なる距離センサの第2の検出範囲を用いることによって、標準の機能と異なる特殊な機能を実行すればよい。
〔搭乗モード制御系の詳細構成〕
図10は、搭乗モード制御系の詳細構成を示すブロック図である。
搭乗モード制御系31は、図10に示すように、回転対象物としての駆動輪21を回転させるモータ21Bの回転を制御するための電流指令値と、モータ21Bの電流値を検出した電流検出値とに基づいて、モータ21Bの回転を制御する電圧値をモータ21Bに入力する電流制御系311と、モータ21Bの回転速度を制御するための速度指令値と、モータ21Bの回転速度とに基づいて、モータ21Bの回転を制御するための電流指令値を出力する速度制御系312とを備えている。
なお、モータ21Bは、モータ21Bを駆動するインバータ(図示略)や、モータ21Bの電流値を検出するセンサ(図示略)などを備えている。また、駆動輪21は、減速機(図示略)を介してモータ21Bに連結している。
この搭乗モード制御系31は、前述したように、搭乗モード操作系34から出力された指令値(速度指令値)に基づいて、モータ21Bを駆動して左右一対の駆動輪21を回転させることによって、搭乗モードに変形した本体2の移動を制御する。ここで、搭乗モード操作系34は、ジョイスティック25Aを最大限に倒したときに約10km/hとなり、ジョイスティック25Aを倒していないとき(ニュートラル)に0km/hとなるように、ジョイスティック25Aを倒す量に応じて速度指令値を出力する。
速度制御系312は、搭乗モード操作系34から速度指令値が出力されると、この速度指令値と、モータ21Bの回転速度とに基づいて、モータ21Bの回転を制御するための電流指令値を出力する。
電流制御系311は、速度制御系312から電流指令値が出力されると、この電流指令値と、モータ21Bの電流値を検出した電流検出値とに基づいて、モータ21Bの回転を制御する電圧値をモータ21Bに入力する。
モータ21Bは、電流制御系311から入力された電圧値に基づいて、駆動輪21を回転させる。
〔手押し荷車モード制御系の詳細構成〕
図11は、手押し荷車モード制御系の詳細構成を示すブロック図である。
手押し荷車モード制御系32は、図11に示すように、回転対象物としての駆動輪21を回転させるモータ21Bの回転を制御するための電流指令値と、モータ21Bの電流値を検出した電流検出値とに基づいて、モータ21Bの回転を制御する電圧値をモータ21Bに入力する電流制御系321と、モータ21Bの回転速度を制御するための速度指令値と、モータ21Bの回転速度とに基づいて、モータ21Bの回転を制御するための電流指令値を出力する速度制御系322とを備えている。
なお、モータ21Bは、モータ21Bを駆動するインバータ(図示略)や、モータ21Bの電流値を検出するセンサ(図示略)などを備えている。また、駆動輪21は、減速機(図示略)を介してモータ21Bに連結している。
したがって、本実施形態では、電流制御系321は、モータ21Bの回転を制御するモータ制御系として機能し、陸上用移動体1は、駆動輪21を回転させるモータ21Bと、モータ21Bの回転を制御する電流制御系321とを備えたモータの制御装置として機能する。
また、手押し荷車モード制御系32は、速度制御系322から出力された電流指令値に重み係数をかけて出力することによって、電流制御系321にてモータ21Bの回転を制御するための電流指令値を変更する電流指令値変更部323と、電流指令値変更部323の重み係数を設定する重み係数設定部324とを備えている。
重み係数設定部324は、電流指令値変更部323の重み係数を0から1までの範囲で設定する。
この手押し荷車モード制御系32は、前述したように、手押し荷車モード操作系35から出力された指令値(速度指令値)に基づいて、モータ21Bを駆動して左右一対の駆動輪21を回転させることによって、手押し荷車モードに変形した本体2の移動を制御する。ここで、手押し荷車モード操作系35は、ジョイスティック25Aを最大限に倒したときに約4km/hとなり、ジョイスティック25Aを倒していないとき(ニュートラル)に0km/hとなるように、ジョイスティック25Aを倒す量に応じて速度指令値を出力する。
速度制御系322は、手押し荷車モード操作系35から速度指令値が出力されると、この速度指令値と、モータ21Bの回転速度とに基づいて、モータ21Bの回転を制御するための電流指令値を出力する。
電流指令値変更部323は、速度制御系322から電流指令値が出力されると、この電流指令値に重み係数設定部324にて設定された重み係数をかけて出力することによって、電流指令値を変更する。
したがって、本実施形態では、速度制御系322は、モータ21Bを回転させる速度の目標となる速度目標値(速度指令値)と、モータ21Bの回転速度とに基づいて、モータ21Bを回転させる電流の目標となる電流目標値(電流指令値)を回転目標値として生成する回転目標値生成部として機能する。
また、本実施形態では、電流指令値変更部323は、速度制御系322にて生成された電流指令値に重み係数をかけて出力することによって、電流制御系321にてモータ21Bの回転を制御するための電流指令値を回転指令値として変更する回転指令値変更部として機能する。
ここで、重み係数設定部324は、ジョイスティック25Aを倒しているときに電流指令値変更部323の重み係数を1に設定し、ジョイスティック25Aを倒していないとき(ニュートラル)に電流指令値変更部323の重み係数を0に設定する。そして、重み係数設定部324は、電流指令値変更部323の重み係数を増大させる場合には、時間の経過に伴って徐々に増大させる。
したがって、手押し荷車モード制御系32は、ジョイスティック25Aを倒しているときには、ジョイスティック25Aを倒す量に応じてモータ21Bを回転させることができ、ジョイスティック25Aを倒していないとき(ニュートラル)には、搭乗モード制御系31とは異なり、モータ21Bを空回りさせることができる。
電流制御系321は、電流指令値変更部323から電流指令値が出力されると、この電流指令値と、モータ21Bの電流値を検出した電流検出値とに基づいて、モータ21Bの回転を制御する電圧値をモータ21Bに入力する。
モータ21Bは、電流制御系321から入力された電圧値に基づいて、駆動輪21を回転させる。
このような本実施形態によれば、以下の作用・効果を奏することができる。
(1)陸上用移動体1は、互いに使用目的の異なる搭乗モードおよび手押し荷車モードを有する本体2を備え、搭乗モードおよび手押し荷車モードは、可逆的に変形可能に構成されているので、多様な環境に適応することができ、利便性を向上させることができる。また、制御系切替部33は、搭乗モード制御系31および手押し荷車モード制御系32を切り替えるので、搭乗モードに変形したときに搭乗モード制御系31に切り替えることによって、本体2の移動を適切に制御することができ、手押し荷車モードに変形したときに手押し荷車モード制御系32に切り替えることによって、本体2の移動を適切に制御することができる。
(2)陸上用移動体1の最大速度は、本体2に荷物Pを載せて使用者が手を添えて走行する手押し荷車モードでは、本体2に使用者を乗せて走行する搭乗モードよりも小さくなっているので、陸上用移動体1の安全性を向上させることができる。
(3)操作系切替部36は、搭乗モード操作系34および手押し荷車モード操作系35を切り替えるので、搭乗モードに変形したときに搭乗モード操作系34に切り替えることによって、本体2の移動を使用者が適切に操作することができ、手押し荷車モードに変形したときに手押し荷車モード操作系35に切り替えることによって、本体2の移動を使用者が適切に操作することができる。
(4)搭乗モード操作系34は、搭乗モードに変形した本体2の移動をジョイスティック25Aにて受け付けた操作入力に応じて操作し、手押し荷車モード操作系35は、手押し荷車モードに変形した本体2の移動をジョイスティック25Aにて受け付けた操作入力を反転させた反転操作入力に応じて操作するので、使用者は、本体2に使用者を乗せて走行する搭乗モードと、搭乗モードのときの使用者の位置とジョイスティック25Aを挟んで反対側の位置から本体2に荷物Pを載せて使用者が手を添えて走行する手押し荷車モードとを適切に操作することができる。
(5)制御系切替部33および操作系切替部36は、障害物の検知を実行するために本体2に設けられた距離センサ23Aを利用することによって、新たなスイッチ等を本体2に設けることなく制御手段3の動作態様の切り替えを実行することができる。具体的には、制御系切替部33は、搭乗モード制御系31および手押し荷車モード制御系32の切り替えを実行することができ、操作系切替部36は、搭乗モード操作系34および手押し荷車モード操作系35の切り替えを実行することができるので、陸上用移動体1の部品点数を削減することができ、ひいては陸上用移動体1の製造コストを低減させることができる。
(6)制御系切替部33および操作系切替部36は、距離センサ23Aにて検出された対象物までの距離に基づいて制御手段3の動作態様の切り替えを実行することができる。したがって、制御系切替部33および操作系切替部36は、例えば、距離センサ23Aにて検出された対象物の方向や大きさなどに基づいて制御手段3の動作態様の切り替えを実行する場合と比較して、その構成を簡素にすることができる。
(7)制御系切替部33および操作系切替部36は、距離センサ23Aの第2の検出範囲AR2にて対象物を検出していた時間に基づいて制御手段3の動作態様の切り替えを実行することができる。したがって、制御系切替部33および操作系切替部36は、例えば、距離センサ23Aの第2の検出範囲AR2にて対象物を検出した回数などに基づいて制御手段3の動作態様の切り替えを実行する場合と比較して、その構成を簡素にすることができ、誤動作を抑制することができる。
(8)電流指令値変更部323は、速度制御系322にて生成された電流指令値に重み係数をかけて出力することによって、電流制御系321にてモータ21Bの回転を制御するための電流指令値を変更するので、陸上用移動体1は、電流目標値およびモータ21Bの関係を多様化することができ、ひいてはモータ21Bの使用方法も多様化することができる。
(9)電流指令値変更部323の重み係数を1に設定した場合には、電流目標値に応じてモータ21Bを回転させることができ、電流指令値変更部323の重み係数を0に設定した場合には、モータ21Bを空回りさせることができる。そして、電流指令値変更部323の重み係数を0より大きく1より小さく設定した場合には、電流目標値よりも小さな値に応じてモータ21Bを回転させることができる。
(10)陸上用移動体1は、モータ21Bおよび駆動輪21の間に機械式のクラッチを接続することなく、電流指令値変更部323の重み係数を1に設定して駆動輪21を回転させる状態と、電流指令値変更部323の重み係数を0に設定して駆動輪21を空回りさせる状態と、電流指令値変更部323の重み係数を0より大きく1より小さく設定した半クラッチの状態とを切り替えることができる。したがって、陸上用移動体1は、機械式クラッチを接続する場合と比べて軽量に構成することができる。
(11)陸上用移動体1は、モータの回転状態に関わらず、電流指令値変更部323の重み係数を0に設定してモータ21Bを空回りさせる状態から電流指令値変更部323の重み係数を0より大きく設定してモータ21Bを回転させるときに時間の経過に伴って徐々にモータ21Bを回転させていくことができるので、モータの過度な回転変化をもたらすことなく、陸上用移動体1の安全性を向上させることができる。
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明では、既に説明した部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
図12は、本発明の第2実施形態に係る手押し荷車モード制御系の詳細構成を示すブロック図である。
手押し荷車モード制御系32Aは、図12に示すように、回転対象物としての駆動輪21を回転させるモータ21Bの回転を制御するための電流指令値と、モータ21Bを駆動するインバータ21B1の電流値を検出した電流検出値とに基づいて、インバータ21B1にモータ21Bの回転を制御する電圧値を入力する電流制御系321と、モータ21Bの回転速度を制御するための速度指令値と、モータ21Bの回転速度とに基づいて、モータ21Bの回転を制御するための電流指令値を出力する速度制御系322Aとを備えている。
なお、インバータ21B1は、インバータ21B1の電流値を検出するセンサ(図示略)などを備えている。また、駆動輪21は、減速機(図示略)を介してモータ21Bに連結している。
ここで、インバータ21B1と、電流制御系321と、速度制御系322Aは、モータ21Bの回転を制御するモータ制御系として機能し、これらはパッケージ化されている(図中二点鎖線参照)。そして、速度制御系322Aは、モータ21Bの回転速度を制御するために外部から入力される速度指令値と、モータ21Bの回転速度とに基づいて、モータ21Bの回転を制御するための電流指令値を出力する。このように、本実施形態では、電流指令値は、直接的に変更できないようになっている。
また、手押し荷車モード制御系32Aは、手押し荷車モード操作系35から出力された指令値(速度指令値)と、モータ21Bの回転速度と、重み係数とに基づいて、速度指令値を生成して速度制御系322Aに出力することによって、速度制御系322Aにてモータ21Bの回転を制御するための電流指令値を変更する速度指令値変更部325と、速度指令値変更部325の重み係数を設定する重み係数設定部326とを備えている。
重み係数設定部326は、速度指令値変更部325の重み係数を0から1までの範囲で設定する。
この手押し荷車モード制御系32Aは、前述したように、手押し荷車モード操作系35から出力された指令値(速度指令値)に基づいて、モータ21Bを駆動して左右一対の駆動輪21を回転させることによって、手押し荷車モードに変形した本体2の移動を制御する。ここで、手押し荷車モード操作系35は、ジョイスティック25Aを最大限に倒したときに約4km/hとなり、ジョイスティック25Aを倒していないとき(ニュートラル)に0km/hとなるように、ジョイスティック25Aを倒す量に応じて速度指令値を出力する。
速度指令値変更部325は、手押し荷車モード操作系35から速度指令値が出力されると、この速度指令値と、モータ21Bの回転速度と、重み係数設定部326にて設定された重み係数とに基づいて、速度指令値を生成して速度制御系322Aに出力する。
速度制御系322Aは、速度指令値変更部325から速度指令値が出力されると、この速度指令値と、モータ21Bの回転速度とに基づいて、モータ21Bの回転を制御するための電流指令値を出力する。
ここで、速度指令値変更部325は、前述したように、手押し荷車モード操作系35から出力された指令値(速度指令値)と、モータ21Bの回転速度と、重み係数設定部326にて設定された重み係数とに基づいて、速度指令値を生成して速度制御系322Aに出力することによって、速度制御系322Aにてモータ21Bの回転を制御するための電流指令値を変更する。
具体的には、例えば、速度指令値変更部325は、P(比例)制御の速度制御系322Aを採用した場合には、速度指令値をVrefとし、モータ21Bの回転速度をVとし、重み係数をηとすると、以下の式(1)にて変更後の速度指令値Vcを算出することによって、速度制御系322Aにてモータ21Bの回転を制御するための電流指令値を変更する。
Vc=V+η(Vref−v)・・・(1)
また、例えば、速度指令値変更部325は、P(比例)I(積分)制御の速度制御系322Aを採用した場合には、積分ゲインを0として前述の式(1)にて変更後の速度指令値Vcを算出することによって、速度制御系322Aにてモータ21Bの回転を制御するための電流指令値を変更する。
ここで、重み係数設定部326は、ジョイスティック25Aを倒しているときに速度指令値変更部325の重み係数ηを1に設定し、ジョイスティック25Aを倒していないとき(ニュートラル)に速度指令値変更部325の重み係数ηを0に設定する。そして、重み係数設定部326は、速度指令値変更部325の重み係数ηを増大させる場合には、時間の経過に伴って徐々に増大させる。
したがって、手押し荷車モード制御系32Aは、ジョイスティック25Aを倒しているときには、ジョイスティック25Aを倒す量に応じてモータ21Bを回転させることができ、ジョイスティック25Aを倒していないとき(ニュートラル)には、搭乗モード制御系31とは異なり、モータ21Bを空回りさせることができる。
このように、速度指令値変更部325は、速度制御系322Aの構成に応じて設計すればよく、速度指令値を生成して速度制御系322Aに出力することによって、速度制御系322Aにてモータ21Bの回転を制御するための電流指令値を変更することができればよい。
なお、速度指令値変更部325は、速度制御系322Aの構成に関わらず、V=0の場合においては、重み係数を1に設定して駆動輪21を回転させる状態と、重み係数を0に設定して駆動輪21を空回りさせる状態と、重み係数を0より大きく1より小さく設定した半クラッチの状態とを、駆動輪21の過度な回転変化をもたらすことなく安全に変更することができる。
したがって、本実施形態では、手押し荷車モード操作系35は、モータ21Bを回転させる速度の目標となる速度目標値(速度指令値)を生成する回転目標値生成部として機能する。
また、本実施形態では、速度指令値変更部325は、手押し荷車モード操作系35にて生成された速度指令値と、モータ21Bの回転速度と、重み係数設定部326にて設定された重み係数とに基づいて、速度指令値を生成して速度制御系322Aに出力することによって、速度制御系322Aにてモータ21Bの回転を制御するための電流指令値を回転指令値として変更する回転指令値変更部として機能する。
電流制御系321は、速度制御系322Aから電流指令値が出力されると、この電流指令値と、インバータ21B1の電流値を検出した電流検出値とに基づいて、モータ21Bの回転を制御する電圧値をインバータ21B1に入力する。
モータ21Bは、インバータ21B1から入力された電圧値に基づいて、駆動輪21を回転させる。
このような本実施形態においても、前記第1実施形態における(1)〜(7)と同様の作用、効果を奏することができる他、以下の作用、効果を奏することができる。
(12)速度指令値変更部325は、手押し荷車モード操作系35にて生成された速度指令値と、モータ21Bの回転速度と、重み係数設定部326にて設定された重み係数とに基づいて、速度指令値を生成して速度制御系322Aに出力することによって、速度制御系322Aにてモータ21Bの回転を制御するための電流指令値を間接的に変更することができる。したがって、電流指令値を直接的に変更することができないようなパッケージ化されたモータ制御系を使用する場合であっても、陸上用移動体1は、回転目標値およびモータ21Bの関係を多様化することができ、ひいてはモータ21Bの使用方法も多様化することができる。
(13)速度指令値変更部325の重み係数を1に設定した場合には、回転目標値に応じてモータ21Bを回転させることができ、速度指令値変更部325の重み係数を0に設定した場合には、モータ21Bを空回りさせることができる。そして、速度指令値変更部325の重み係数を0より大きく1より小さく設定した場合には、回転目標値よりも小さな値に応じてモータ21Bを回転させることができる。
(14)陸上用移動体1は、モータ21Bおよび駆動輪21の間に機械式のクラッチを接続することなく、速度指令値変更部325の重み係数を1に設定して駆動輪21を回転させる状態と、速度指令値変更部325の重み係数を0に設定して駆動輪21を空回りさせる状態と、速度指令値変更部325の重み係数を0より大きく1より小さく設定した半クラッチの状態とを切り替えることができる。したがって、陸上用移動体1は、機械式クラッチを接続する場合と比べて軽量に構成することができる。
(15)陸上用移動体1は、モータの回転状態に関わらず、速度指令値変更部325の重み係数を0に設定してモータ21Bを空回りさせる状態から速度指令値変更部325の重み係数を0より大きく設定してモータ21Bを回転させるときに時間の経過に伴って徐々にモータ21Bを回転させていくことができるので、モータの過度な回転変化をもたらすことなく、陸上用移動体1の安全性を向上させることができる。
〔実施形態の変形例〕
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記各実施形態では、陸上用移動体1は、本体2に使用者を乗せて走行することを第1の使用目的とし、この第1の使用目的に応じた第1の使用形態としての搭乗モードと、本体2に荷物Pを載せて使用者が手を添えて走行することを第2の使用目的とし、この第2の使用目的に応じた第2の使用形態としての手押し荷車モードとを有していた。これに対して、陸上用移動体は、本体に使用者を乗せて使用者が地面を蹴ることによって走行することを使用目的とし、この使用目的に応じた使用形態を有していてもよく、本体を使用者が牽引することによって走行することを使用目的とし、この使用目的に応じた使用形態を有していてもよい。要するに、本体は、第1の使用目的に応じた第1の使用形態と、第1の使用形態を可逆的に変形して構成されるとともに、第1の使用目的とは異なる第2の使用目的に応じた第2の使用形態とを有していればよい。
前記各実施形態では、手押し荷車モード制御系32の最大速度は、搭乗モード制御系31の最大速度よりも小さく設定されていたが、このように設定されていなくてもよい。要するに、第1の制御系は、第1の使用形態に変形した本体の移動を制御することができればよく、第2の制御系は、第2の使用形態に変形した本体の移動を制御することができればよい。
前記各実施形態では、搭乗モード操作系34は、搭乗モードに変形した本体2の移動をジョイスティック25Aにて受け付けた操作入力に応じて操作し、手押し荷車モード操作系35は、手押し荷車モードに変形した本体2の移動をジョイスティック25Aにて受け付けた操作入力の左右を反転させた反転操作入力に応じて操作していたが、反転操作入力に応じて操作しなくてもよい。要するに、第1の操作系は、第1の使用形態に変形した本体の移動を操作手段にて受け付けた操作入力に応じて操作することができればよく、第2の操作系は、第2の使用形態に変形した本体の移動を操作手段にて受け付けた操作入力に応じて操作することができればよい。
前記各実施形態では、制御系切替部33および操作系切替部36は、障害物の検知を実行するために本体2に設けられた距離センサ23Aを利用することによって、新たなスイッチ等を本体2に設けることなく制御手段3の動作態様の切り替えを実行していたが、新たなスイッチ等を本体2に設けることによって、制御手段3の動作態様の切り替えを実行してもよい。
前記各実施形態では、制御系切替部33および操作系切替部36は、距離センサ23Aにて検出された対象物までの距離に基づいて制御手段3の動作態様の切り替えを実行していたが、例えば、距離センサ23Aにて検出された対象物の方向や大きさなどに基づいて制御手段3の動作態様の切り替えを実行してもよい。
図13は、距離センサにて検出された対象物の方向に基づいて制御手段の動作態様を切り替える場合の距離センサの検出範囲を示す図である。
前述の距離センサ23Aは、図13に示すように、+X軸方向を中心として約270度の検出範囲ARに存在する対象物を検出することができる。具体的には、距離センサ23Aは、対象物の存在する方向と、対象物までの距離を検出することができる。
ここで、搭乗モード制御系31は、距離センサ23Aの検出範囲ARのうち、+X軸方向側の対象物を検出する検出範囲ARFを用いることによって、本体2の+X軸方向側に存在する障害物を検知する処理を実行する。
そして、制御系切替部33および操作系切替部36は、距離センサ23Aの検出範囲ARのうち、−Y軸方向側の対象物を検出する検出範囲ARRを用いることによって、制御手段3の動作態様を搭乗モード制御系31および搭乗モード操作系34に切り替え、距離センサ23Aの検出範囲ARのうち、+Y軸方向側の対象物を検出する検出範囲ARLを用いることによって、制御手段3の動作態様を手押し荷車モード制御系32および手押し荷車モード操作系35に切り替える。
具体的には、制御系切替部33および操作系切替部36は、距離センサ23Aの検出範囲ARRにて対象物を検出していた時間が所定の時間(例えば、3秒)よりも長いことを契機として制御手段3の動作態様を搭乗モード制御系31および搭乗モード操作系34に切り替え、距離センサ23Aの検出範囲ARLにて対象物を検出していた時間が所定の時間(例えば、3秒)よりも長いことを契機として制御手段3の動作態様を手押し荷車モード制御系32および手押し荷車モード操作系35に切り替える。
これによれば、使用者は、ハンドルフレーム25Bを回転させてハンドル25を下降させた位置でベースフレーム23に固定することによって、陸上用移動体1を手押し荷車モードに変形させた後、距離センサ23Aの検出範囲ARLに手をかざすことによって、手押し荷車モード制御系32および手押し荷車モード操作系35に切り替えることができる。
また、使用者は、ハンドルフレーム25Bを回転させてハンドル25を上昇させた位置でベースフレーム23に固定することによって、陸上用移動体1を搭乗モードに変形させた後、距離センサ23Aの第2の検出範囲ARRに手をかざすことによって、搭乗モード制御系31および搭乗モード操作系34に切り替えることができる。
なお、制御系切替部33および操作系切替部36は、距離センサ23Aに使用者が手をかざすことに依拠することなく、本体2の使用態様(搭乗モードまたは手押し荷車モード)を判別することによって、自動的に制御手段3の動作態様の切り替えを実行してもよい。
例えば、制御系切替部33および操作系切替部36は、本体2の使用態様を判別するモード判別手段を備え、このモード判別手段を用いることによって、自動的に制御手段3の動作態様の切り替えを実行してもよい。
具体的には、制御系切替部33および操作系切替部36は、例えば、ハンドルフレーム25Bを回転させてハンドル25を下降させた位置でベースフレーム23に固定することによって(手押し荷車モードに変形した場合に)、図13に示した距離センサ23Aの検出範囲ARL(または検出範囲ARR)に近接し、距離センサ23Aに対象物として検出される邪魔板をモード判別手段として採用することができる。この邪魔板は、ハンドルフレーム25Bを回転させてハンドル25を上昇させた位置でベースフレーム23に固定することによって(搭乗モードに変形した場合に)、距離センサ23Aの検出範囲ARL(または検出範囲ARR)から離間し、距離センサ23Aに対象物として検出されなくなる。なお、この邪魔板は、ハンドルフレーム25Bに設けられている。
そして、制御系切替部33および操作系切替部36は、距離センサ23Aの検出範囲ARL(または検出範囲ARR)にて邪魔板を検出した場合に手押し荷車モード制御系32および手押し荷車モード操作系35に切り替え、距離センサ23Aの検出範囲ARL(または検出範囲ARR)にて邪魔板を検出していない場合に搭乗モード制御系31および搭乗モード操作系34に切り替える。
これによれば、制御系切替部33および操作系切替部36は、距離センサ23Aに使用者が手をかざすことに依拠することなく、本体2の使用態様(搭乗モードまたは手押し荷車モード)を判別することによって、自動的に制御手段3の動作態様の切り替えを実行することができる。
前記各実施形態では、重み係数設定部324,326は、回転指令値変更部の重み係数を0から1までの範囲で設定していたが、これ以外の範囲で重み係数を設定してもよい。要するに、重み係数設定部は、回転指令値変更部の重み係数を設定すればよい。
前記各実施形態では、重み係数設定部324,326は、回転指令値変更部の重み係数を増大させる場合には、時間の経過に伴って徐々に増大させていたが、徐々に増大させなくてもよい。また、重み係数設定部は、回転指令値変更部の重み係数を減少させる場合には、時間の経過に伴って徐々に減少させてもよい。
前記各実施形態では、モータ制御系にてモータ21Bの回転を制御するための回転指令値は、電流指令値であったが、電圧指令値であってもよい。要するに、回転指令値は、モータ制御系にてモータの回転を制御するための値であればよい。換言すれば、回転指令値は、モータ制御系の構成に応じて異なっていてもよい。
図14は、モータ制御系にてモータの回転を制御するための回転指令値を電圧指令値とした例を示す図である。
手押し荷車モード制御系32Bは、図14に示すように、回転目標値生成部としての手押し荷車モード操作系35にて生成された電圧指令値(回転目標値)に重み係数をかけて出力することによって、回転対象物としての駆動輪21を回転させるモータ21Bの回転を制御するための電圧指令値を回転指令値として変更する電圧指令値変更部327と、電圧指令値変更部327の重み係数を設定する重み係数設定部328とを備えている。
重み係数設定部328は、電圧指令値変更部327の重み係数を0から1までの範囲で設定する。
なお、モータ21Bは、モータ21Bを駆動するインバータ(図示略)や、モータ21Bの電流値を検出するセンサ(図示略)などを備えている。また、駆動輪21は、減速機(図示略)を介してモータ21Bに連結している。
これによれば、電圧指令値変更部327は、手押し荷車モード操作系35にて生成された電圧指令値に重み係数をかけて出力することによって、モータ21Bの回転を制御するための電圧指令値を変更するので、陸上用移動体1は、回転目標値およびモータ21Bの関係を多様化することができ、ひいてはモータ21Bの使用方法も多様化することができる。
以上のように、本発明は、回転対象物を回転させるモータと、モータの回転を制御するモータ制御系とを備えたモータの制御装置に好適に利用できる。
1 陸上用移動体(モータの制御装置)
2 本体
3 制御手段
21 駆動輪(回転対象物)
21A フレーム
21B モータ
21B1 インバータ
22 補助輪
22A フレーム
23 ベースフレーム(情報処理装置)
23A 距離センサ
24 搭載部
25 ハンドル
25A ジョイスティック(操作手段)
25B ハンドルフレーム
31 搭乗モード制御系(第1の制御系および標準機能実行部)
32,32A,32B 手押し荷車モード制御系(第2の制御系)
33 制御系切替部(特殊機能実行部)
34 搭乗モード操作系(第1の操作系)
35 手押し荷車モード操作系(第2の操作系)
36 操作系切替部(特殊機能実行部)
311,321 電流制御系
312,322,322A 速度制御系
323 電流指令値変更部(回転指令値変更部)
324,326 重み係数設定部
325 速度指令値変更部(回転指令値変更部)

Claims (5)

  1. 回転対象物を回転させるモータと、前記モータの回転を制御するモータ制御系とを備えたモータの制御装置であって、
    前記モータを回転させる目標となる回転目標値を生成する回転目標値生成部と、
    前記回転目標値生成部にて生成された回転目標値に重み係数をかけて出力することによって、前記モータ制御系にて前記モータの回転を制御するための回転指令値を変更する回転指令値変更部と、
    前記回転指令値変更部の重み係数を設定する重み係数設定部とを備えることを特徴とするモータの制御装置。
  2. 請求項1に記載されたモータの制御装置において、
    前記重み係数設定部は、前記回転指令値変更部の重み係数を0から1までの範囲で設定することを特徴とするモータの制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載されたモータの制御装置において、
    前記重み係数設定部は、前記回転指令値変更部の重み係数を増大させる場合には、時間の経過に伴って徐々に増大させることを特徴とするモータの制御装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載されたモータの制御装置において、
    前記回転目標値生成部は、前記モータを回転させる電流の目標となる電流目標値を回転目標値として生成し、
    前記モータ制御系は、
    前記モータの回転を制御するための電流指令値と、前記モータの電流値を検出した電流検出値とに基づいて、前記モータの回転を制御する電圧値をモータに入力する電流制御系を備え、
    前記回転指令値変更部は、前記回転目標値生成部にて生成された電流目標値に重み係数をかけて出力することによって、前記電流制御系にて前記モータの回転を制御するための電流指令値を回転指令値として変更することを特徴とするモータの制御装置。
  5. 請求項1から請求項3のいずれかに記載されたモータの制御装置において、
    前記回転目標値生成部は、前記モータを回転させる速度の目標となる速度目標値を回転目標値として生成し、
    前記モータ制御系は、
    前記モータの回転速度を制御するために外部から入力される速度指令値と、前記モータの回転速度とに基づいて、前記モータの回転を制御するための電流指令値を出力する速度制御系と、
    前記速度制御系から出力された電流指令値と、前記モータの電流値を検出した電流検出値とに基づいて、前記モータの回転を制御する電圧値をモータに入力する電流制御系とを備え、
    前記回転指令値変更部は、前記回転目標値生成部にて生成された速度目標値と、前記モータの回転速度と、前記重み係数設定部にて設定された重み係数とに基づいて、前記速度指令値を生成して前記速度制御系に出力することによって、前記速度制御系にて前記モータの回転を制御するための電流指令値を回転指令値として変更することを特徴とするモータの制御装置。
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