JP6348653B2 - 情報処理装置 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の一実施形態に係る陸上用移動体を側面側から見た模式図である。図2は、陸上用移動体を上面側から見た模式図である。
陸上用移動体1は、図1および図2に示すように、陸上を移動する本体2と、この本体2の移動を制御する制御手段3とを備えている。
なお、図1および図2では、陸上用移動体1の前進方向を紙面左方向とし、この方向を+X軸方向とし、鉛直上方向を+Z軸方向とし、X軸およびZ軸に直交する軸をY軸として説明する。以下の図面においても同様である。
したがって、本実施形態では、本体2は、第1の使用目的に応じた第1の使用形態と、第1の使用形態を可逆的に変形して構成されるとともに、第1の使用目的とは異なる第2の使用目的に応じた第2の使用形態とを有している。
本体2は、左右一対の駆動輪21と、左右一対の補助輪22と、駆動輪21および補助輪22の鉛直上方に設けられたベースフレーム23と、使用者や荷物などを搭載すべくベースフレーム23に取り付けられた搭載部24と、ベースフレーム23の鉛直上方に設けられたハンドル25とを備えている。この陸上用移動体1の本体2は、駆動輪21を回転させることによって陸上を移動する。
左右一対の補助輪22のそれぞれは、フレーム22Aを介してベースフレーム23に連結し、フレーム22Aに対してY軸およびZ軸回りに回転自在となっている。
搭載部24は、その上面に使用者や荷物などを搭載することができるように、その上面を水平面とするようにベースフレーム23に取り付けられている。
ジョイスティック25Aは、本体2の移動を操作するための操作入力を受け付ける操作手段として機能する。このジョイスティック25Aの機能については後に詳述する。
なお、本実施形態では、陸上用移動体1は、操作手段としてジョイスティック25Aを採用しているが、プッシュボタンなどの他の操作手段を採用してもよい。
陸上用移動体1は、図3に示すように、本体2に使用者を乗せて走行することができる。具体的には、使用者は、本体2の搭載部24に腰をかけて座った状態でハンドル25を握り、ジョイスティック25Aを操作することによって、陸上用移動体1を走行させることができる。
陸上用移動体1は、図4および図5に示すように、ハンドルフレーム25Bを回転させてハンドル25を下降させた位置でベースフレーム23に固定することによって(図4矢印参照)、手押し荷車モードに変形することができる。換言すれば、陸上用移動体1は、ハンドルフレーム25Bを回転させてハンドル25を上昇させた位置でベースフレーム23に固定することによって(図1および図2参照)、搭乗モードに変形することができる。
陸上用移動体1は、図6に示すように、搭乗モードのときの使用者の位置とジョイスティック25Aを挟んで反対側の位置から本体2に荷物Pを載せて使用者が手を添えて走行することができる。具体的には、使用者は、本体2の搭載部24に荷物Pを載せて、駆動輪21の+X軸方向側に立ち、本体2に手を添えた状態でハンドル25を握り、ジョイスティック25Aを操作することによって、陸上用移動体1を走行させることができる。
制御手段3は、図7に示すように、搭乗モードに変形した本体2の移動を制御する搭乗モード制御系31(第1の制御系)と、手押し荷車モードに変形した本体2の移動を制御する手押し荷車モード制御系32(第2の制御系)と、搭乗モード制御系31および手押し荷車モード制御系32を切り替える制御系切替部33とを備えている。
また、制御手段3は、搭乗モードに変形した本体2の移動をジョイスティック25Aにて受け付けた操作入力に応じて操作する搭乗モード操作系34(第1の操作系)と、手押し荷車モードに変形した本体2の移動をジョイスティック25Aにて受け付けた操作入力に応じて操作する手押し荷車モード操作系35(第2の操作系)と、搭乗モード操作系34および手押し荷車モード操作系35を切り替える操作系切替部36とを備えている。
また、搭乗モード制御系31は、距離センサ23Aを用いることによって、本体2の+X軸方向側に存在する障害物を検知する処理を実行する。そして、障害物を検知した場合には、搭乗モード制御系31は、搭乗モード操作系34から出力された指令値に関わらず、左右一対の駆動輪21にブレーキをかけて本体2の移動速度を減速、または本体2の移動を停止する。
距離センサ23Aは、図8に示すように、+X軸方向を中心として約270度の検出範囲ARに存在する対象物を検出することができる。具体的には、距離センサ23Aは、対象物の存在する方向と、対象物までの距離を検出することができる。
ここで、搭乗モード制御系31は、距離センサ23Aの検出範囲ARのうち、所定の距離よりも遠くにある対象物を検出する第1の検出範囲AR1(駆動輪21を含まないように設定された検出範囲)を用いることによって、本体2の+X軸方向側に存在する障害物を検知する処理を実行する。
また、本実施形態では、ベースフレーム23は、対象物までの距離を検出する距離センサ23Aと、距離センサ23Aを制御する制御手段3とを備えた情報処理装置として機能する。
なお、本実施形態では、標準機能実行部は、標準の機能として障害物の検知を実行しているが、これ以外の機能を実行するようにしてもよい。要するに、標準機能実行部は、距離センサの第1の検出範囲を用いることによって、標準の機能を実行すればよい。
この手押し荷車モード制御系32は、約4km/hの最大速度(手押し荷車モード操作系35から出力された指令値が最大となったときの速度)を有している。手押し荷車モード制御系32の最大速度は、ゆっくりと人が歩く速度と略同程度の速度に設定されており、搭乗モード制御系31の最大速度よりも小さい。
なお、手押し荷車モード制御系32は、搭乗モード制御系31とは異なり、障害物を検知する処理を実行しない。
なお、本実施形態では、距離センサ23Aの第1の検出範囲AR1と、第2の検出範囲AR2とは隣り合っているが、これらの間にマージンをとるようにしてもよい。
なお、本実施形態では、制御系切替部33は、距離センサ23Aの第2の検出範囲AR2にて対象物を検出していた時間が所定の時間よりも長いことを契機として搭乗モード制御系31および手押し荷車モード制御系32を切り替えているが、例えば、対象物を検出した回数などを契機として搭乗モード制御系31および手押し荷車モード制御系32を切り替えてもよい。
手押し荷車モード操作系35は、ジョイスティック25Aにて受け付けた操作入力を反転させた反転操作入力を指令値に変換して手押し荷車モード制御系32に入力することによって、手押し荷車モードに変形した本体2の移動を操作する。
搭乗モード操作系34は、図9(A)に示すように、ジョイスティック25Aを+X軸方向側に倒したときに本体2を前進(RF)させる。搭乗モード操作系34は、ジョイスティック25Aを−X軸方向側に倒したときに本体2を後退(RB)させる。搭乗モード操作系34は、ジョイスティック25Aを−Y軸方向側に倒したときに本体2を右旋回(RR)させる。搭乗モード操作系34は、ジョイスティック25Aを+Y軸方向側に倒したときに本体2を左旋回(RL)させる。
このように、搭乗モード操作系34は、搭乗モードに変形した本体2の移動をジョイスティック25Aにて受け付けた操作入力に応じて操作し、手押し荷車モード操作系35は、手押し荷車モードに変形した本体2の移動をジョイスティック25Aにて受け付けた操作入力の左右を反転させた反転操作入力に応じて操作する。
換言すれば、操作系切替部36は、距離センサ23Aの検出範囲ARのうち、所定の距離よりも近くにある対象物を検出する第2の検出範囲AR2(駆動輪21を含まないように設定された検出範囲)を用いることによって、搭乗モード操作系34および手押し荷車モード操作系35を切り替える。具体的には、操作系切替部36は、距離センサ23Aの第2の検出範囲AR2にて対象物を検出していた時間が所定の時間(例えば、3秒)よりも長いことを契機として搭乗モード操作系34および手押し荷車モード操作系35を切り替える。
なお、本実施形態では、操作系切替部36は、距離センサ23Aの第2の検出範囲AR2にて対象物を検出していた時間が所定の時間よりも長いことを契機として搭乗モード操作系34および手押し荷車モード操作系35を切り替えているが、例えば、対象物を検出した回数などを契機として搭乗モード操作系34および手押し荷車モード操作系35を切り替えてもよい。
また、使用者は、ハンドルフレーム25Bを回転させてハンドル25を上昇させた位置でベースフレーム23に固定することによって、陸上用移動体1を搭乗モードに変形させた後、距離センサ23Aの第2の検出範囲AR2に手をかざすことによって、搭乗モード制御系31および搭乗モード操作系34に切り替えることができる。
なお、使用者は、本体2に取り付けられたLED(図示略)を参照することによって、現在の制御手段3の動作態様を確認することができる。
なお、本実施形態では、特殊機能実行部は、特殊な機能として制御手段の動作態様の切り替えを実行しているが、これ以外の機能を実行するようにしてもよい。例えば、特殊機能実行部は、距離センサ23Aの第2の検出範囲AR2を用いることによって、本体2の使用態様(搭乗モードまたは手押し荷車モード)を判別する機能を実行するようにしてもよい。要するに、特殊機能実行部は、第1の検出範囲とは異なる距離センサの第2の検出範囲を用いることによって、標準の機能と異なる特殊な機能を実行すればよい。
(1)陸上用移動体1は、互いに使用目的の異なる搭乗モードおよび手押し荷車モードを有する本体2を備え、搭乗モードおよび手押し荷車モードは、可逆的に変形可能に構成されているので、多様な環境に適応することができ、利便性を向上させることができる。また、制御系切替部33は、搭乗モード制御系31および手押し荷車モード制御系32を切り替えるので、搭乗モードに変形したときに搭乗モード制御系31に切り替えることによって、本体2の移動を適切に制御することができ、手押し荷車モードに変形したときに手押し荷車モード制御系32に切り替えることによって、本体2の移動を適切に制御することができる。
(2)陸上用移動体1の最大速度は、本体2に荷物Pを載せて使用者が手を添えて走行する手押し荷車モードでは、本体2に使用者を乗せて走行する搭乗モードよりも小さくなっているので、陸上用移動体1の安全性を向上させることができる。
(4)搭乗モード操作系34は、搭乗モードに変形した本体2の移動をジョイスティック25Aにて受け付けた操作入力に応じて操作し、手押し荷車モード操作系35は、手押し荷車モードに変形した本体2の移動をジョイスティック25Aにて受け付けた操作入力を反転させた反転操作入力に応じて操作するので、使用者は、本体2に使用者を乗せて走行する搭乗モードと、搭乗モードのときの使用者の位置とジョイスティック25Aを挟んで反対側の位置から本体2に荷物Pを載せて使用者が手を添えて走行する手押し荷車モードとを適切に操作することができる。
(7)制御系切替部33および操作系切替部36は、距離センサ23Aの第2の検出範囲AR2にて対象物を検出していた時間に基づいて制御手段3の動作態様の切り替えを実行することができる。したがって、制御系切替部33および操作系切替部36は、例えば、距離センサ23Aの第2の検出範囲AR2にて対象物を検出した回数などに基づいて制御手段3の動作態様の切り替えを実行する場合と比較して、その構成を簡素にすることができ、誤動作を抑制することができる。
例えば、前記実施形態では、陸上用移動体1は、本体2に使用者を乗せて走行することを第1の使用目的とし、この第1の使用目的に応じた第1の使用形態としての搭乗モードと、本体2に荷物Pを載せて使用者が手を添えて走行することを第2の使用目的とし、この第2の使用目的に応じた第2の使用形態としての手押し荷車モードとを有していた。これに対して、陸上用移動体は、本体に使用者を乗せて使用者が地面を蹴ることによって走行することを使用目的とし、この使用目的に応じた使用形態を有していてもよく、本体を使用者が牽引することによって走行することを使用目的とし、この使用目的に応じた使用形態を有していてもよい。要するに、本体は、第1の使用目的に応じた第1の使用形態と、第1の使用形態を可逆的に変形して構成されるとともに、第1の使用目的とは異なる第2の使用目的に応じた第2の使用形態とを有していればよい。
前記実施形態では、搭乗モード操作系34は、搭乗モードに変形した本体2の移動をジョイスティック25Aにて受け付けた操作入力に応じて操作し、手押し荷車モード操作系35は、手押し荷車モードに変形した本体2の移動をジョイスティック25Aにて受け付けた操作入力の左右を反転させた反転操作入力に応じて操作していたが、反転操作入力に応じて操作しなくてもよい。要するに、第1の操作系は、第1の使用形態に変形した本体の移動を操作手段にて受け付けた操作入力に応じて操作することができればよく、第2の操作系は、第2の使用形態に変形した本体の移動を操作手段にて受け付けた操作入力に応じて操作することができればよい。
前述の距離センサ23Aは、図10に示すように、+X軸方向を中心として約270度の検出範囲ARに存在する対象物を検出することができる。具体的には、距離センサ23Aは、対象物の存在する方向と、対象物までの距離を検出することができる。
ここで、搭乗モード制御系31は、距離センサ23Aの検出範囲ARのうち、+X軸方向側の対象物を検出する検出範囲ARFを用いることによって、本体2の+X軸方向側に存在する障害物を検知する処理を実行する。
また、使用者は、ハンドルフレーム25Bを回転させてハンドル25を上昇させた位置でベースフレーム23に固定することによって、陸上用移動体1を搭乗モードに変形させた後、距離センサ23Aの第2の検出範囲ARRに手をかざすことによって、搭乗モード制御系31および搭乗モード操作系34に切り替えることができる。
例えば、制御系切替部33および操作系切替部36は、本体2の使用態様を判別するモード判別手段を備え、このモード判別手段を用いることによって、自動的に制御手段3の動作態様の切り替えを実行してもよい。
これによれば、制御系切替部33および操作系切替部36は、距離センサ23Aに使用者が手をかざすことに依拠することなく、本体2の使用態様(搭乗モードまたは手押し荷車モード)を判別することによって、自動的に制御手段3の動作態様の切り替えを実行することができる。
2 本体
3 制御手段
21 駆動輪
21A フレーム
21B モータ
22 補助輪
22A フレーム
23 ベースフレーム(情報処理装置)
23A 距離センサ
24 搭載部
25 ハンドル
25A ジョイスティック(操作手段)
25B ハンドルフレーム
31 搭乗モード制御系(第1の制御系および標準機能実行部)
32 手押し荷車モード制御系(第2の制御系)
33 制御系切替部(特殊機能実行部)
34 搭乗モード操作系(第1の操作系)
35 手押し荷車モード操作系(第2の操作系)
36 操作系切替部(特殊機能実行部)
Claims (1)
- 対象物までの距離を検出する距離センサと、前記距離センサを制御する制御手段とを備え、陸上を移動する陸上用移動体に用いられる情報処理装置であって、
前記制御手段は、
前記距離センサの第1の検出範囲を用いることによって、前記陸上用移動体の移動を制御する標準の機能を実行する標準機能実行部と、
前記第1の検出範囲とは異なるとともに、前記第1の検出範囲と重複しないように設定された前記距離センサの第2の検出範囲を用いることによって、前記標準の機能と異なる特殊な機能を実行する特殊機能実行部とを備え、
前記距離センサは、前記第1の検出範囲および前記第2の検出範囲を切り替えることなく対象物までの距離を同時に検出し、前記標準機能実行部および前記特殊機能実行部は、前記標準の機能および前記特殊な機能を同時に実行することを特徴とする情報処理装置。
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