JP2017032847A - 筒状ラベル、及び筒状ラベル付き容器 - Google Patents

筒状ラベル、及び筒状ラベル付き容器 Download PDF

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Abstract

【課題】 所望の表示を具備させることができ、また、その表示が盗み取られることを防止できる筒状ラベルを提供する。【解決手段】 本発明の筒状ラベル1は、フィルムを筒状に形成した筒状体2と、前記筒状体2に形成された一対の分断用補助線31,32と、表示部を有するタックラベル6と、を有し、前記タックラベル6が、前記筒状体2の内面のうち前記一対の分断用補助線31,32で挟まれた領域23及び前記分断用補助線31,32の両外側領域21,22を含む領域に対応して配置されており、前記タックラベル6が、少なくとも前記分断用補助線31,32の両外側領域21,22に貼付されており、前記筒状体2のうち一対の分断用補助線31,32で挟まれた領域23が、前記タックラベル6に対して剥離可能とされている。【選択図】 図2

Description

本発明は、筒状ラベル及び筒状ラベルが容器に装着された筒状ラベル付き容器に関する。
従来、フィルムを筒状に形成した筒状体を有する筒状ラベルが多様な用途に用いられている。
前記筒状ラベルは、フィルムの性状又は容器に対する装着方法に従って、次の3つに大別できる。
第1の筒状ラベルは、フィルムが熱収縮性を有しており、熱収縮性のフィルムの第1側端部の外面に第2側端部の内面を重ね合わせて接着することにより、筒状に形成されている。この筒状ラベルは、容器に外嵌した後、加熱することによって、周方向に大きく熱収縮して容器に装着される。かかる筒状ラベルは、筒状シュリンク、シュリンクラベル、熱収縮性筒状ラベルなどとも呼ばれる(例えば、特許文献1)。以下、本明細書において、前記第1の筒状ラベルを特に意味するときに「熱収縮性筒状ラベル」という場合がある。
第2の筒状ラベルは、フィルムが自己伸縮性(及び熱収縮性)を有しており、自己伸縮性のフィルムの第1側端部の外面に第2側端部の内面を重ね合わせて接着することにより、筒状に形成されている。この筒状ラベルは、治具などを用いて拡径して容器に外嵌した後、前記拡径を解除することにより、元の径に復元して容器に装着される。かかる筒状ラベルは、ストレッチラベル、自己伸縮性筒状ラベルなどとも呼ばれる(例えば、特許文献2)。以下、本明細書において、前記第2の筒状ラベルを特に意味するときに「自己伸縮性筒状ラベル」という場合がある。
第3の筒状ラベルは、フィルムの第1側端部の内面を容器に部分接着し、フィルムを容器の周囲に巻き付けた後、フィルムの第1側端部の外面に第2側端部の内面を接着することにより、筒状に形成されて容器に装着される(例えば、特許文献3)。この第3の筒状ラベルに用いられるフィルムは、熱収縮性及び自己伸縮性を有しないフィルムでもよいし、熱収縮性及び/又は自己伸縮性を有するフィルムでもよい。以下、本明細書において、前記第3の筒状ラベルを意味するときに「巻付け筒状ラベル」という場合がある。
このような筒状ラベルを容器に装着した筒状ラベル付き容器が商品として流通している。
ところで、前記商品の販売促進活動の1つとして、筒状ラベル付き容器の外面に、キャンペーン応募用数字、アタリ又はハズレのような籤などの所望の表示などが具備された、いわゆるキャンペーンラベルを貼り付けることがある。
しかしながら、筒状ラベル付き容器の外面にキャンペーンラベルを貼り付けると、商品を購入していない者が、悪戯目的などで、キャンペーンラベルのみを剥ぎ取って盗む或いはキャンペーンラベルに具備された所望の表示を盗み見るという問題点がある。
特許文献4には、熱収縮性フィルムの第1側端部と第2側端部の重ね幅を大きくして内層と外層からなる2重フィルム部分を形成し、その2重フィルム部分の両側のみにおいて内層と外層をシールし、その2本のシール部の間の外層に一対の切り取り線を設け、一対の切り取り線の間の裏側に、イベント情報等の表示を印刷した熱収縮性筒状ラベルが開示されている。
かかる熱収縮性筒状ラベルは、その上縁から外層のみを摘み、外層を切り取り線に沿って分断することにより、裏側に印刷されたイベント情報等の表示を見ることができるようになる。かかる熱収縮性筒状ラベルによれば、ラベルを分断しない限りイベント情報等の表示を見ることができず、上記のような悪戯を防止できる。
しかしながら、特許文献4のような構造は、次のような問題点がある。
一般に、筒状ラベルは、長尺帯状のフィルムに、商品名や絵柄などのデザインの1つのパターンを繰り返し印刷し、そのデザイン印刷済みの長尺帯状のフィルムを筒状に形成することによって得られる長尺筒状ラベル連続体を、1つのデザインパターンごとに切断することによって得られる。つまり、概念上、長尺筒状ラベル連続体は、1つのデザインパターンが印刷された筒状ラベルの複数が連続的に繋がったものと言える。
上記特許文献4のように熱収縮性フィルムにイベント情報等の表示を印刷する場合、長尺帯状のフィルムに前記デザイン印刷と共にイベント情報等の表示を印刷することになる。その場合、デザインとイベント情報等の表示がセットになったパターンが長尺帯状のフィルムに繰り返し印刷されるので、全く同じ筒状ラベルが複数得られることになる。
しかしながら、特許文献4のようにフィルムにイベント情報等の表示を直接印刷する構造では、アタリ又はハズレのような籤や異なる数字などの所望の表示をグラビア印刷等の公知の印刷機にて印刷する場合に、別途専用の版ロールを複数用いる必要があり、製造コストが上がるだけでなく、製造作業も煩雑になる。
さらに、特許文献4の熱収縮性筒状ラベルは、上縁から外層のみを摘んで外層を分断するが、その上縁においては内層と外層が重なっているので、外層のみを摘むことが困難である。特に、熱収縮性筒状ラベルや自己伸縮性筒状ラベルは、容器に熱収縮装着された際には、その上縁が容器に密着するので、内層の上縁と外層の上縁が重なっている場合に、その外層の上縁のみを摘むことは非常に困難である。
特開2005−70739号公報 特開2000−305459号公報 特開2007−3724号公報 実公平4−1571号公報
本発明の第1の目的は、所望の表示を具備させることができ、また、その表示が盗み取られることを防止できる筒状ラベル及び筒状ラベル付き容器を提供することである。
本発明の第2の目的は、購入者が所望の表示を簡単に見ることができる筒状ラベル及び筒状ラベル付き容器を提供することである。
本発明の筒状ラベルは、フィルムを筒状に形成した筒状体と、前記筒状体に形成された一対の分断用補助線と、表示部を有するタックラベルと、を有し、前記タックラベルが、前記筒状体の内面のうち前記一対の分断用補助線で挟まれた領域及び前記分断用補助線の両外側領域を含む領域に対応して配置されており、前記タックラベルが、少なくとも前記分断用補助線の両外側領域に貼付されており、前記筒状体のうち一対の分断用補助線で挟まれた領域が、前記タックラベルに対して剥離可能とされている。
本発明の好ましい筒状ラベルは、一対の分断用補助線が、筒状体の軸方向に延びる一対の縦分断用補助線である。
本発明の好ましい筒状ラベルは、前記タックラベルが、前記筒状体の上縁又は下縁から離れて配置されている。
本発明の好ましい筒状ラベルは、前記筒状体の軸方向中途部には、筒状体の周方向に延びる周分断用補助線が形成されており、前記タックラベルが、前記周分断用補助線から離れて配置されている。
本発明の好ましい筒状ラベルは、前記筒状体のうち前記一対の分断用補助線で挟まれた領域が、前記タックラベルに対して剥離可能に貼付され、前記一対の分断用補助線で挟まれた領域が、前記タックラベルに対して剥離後再貼付可能とされている。
本発明の別の局面によれば、筒状ラベル付き容器を提供する。
本発明の筒状ラベル付き容器は、前記何れかの筒状ラベルと、容器と、を有し、前記筒状ラベルが、容器の外面に密着して装着されている。
本発明の筒状ラベルは、一対の分断用補助線で挟まれた領域を切り取ることにより、タックラベルの表示部に表された表示を視認できるようになる。タックラベルは、筒状体の内面に貼付されているので、前記タックラベルの表示を盗み取られることもなく、また、タックラベルの表示部に所望の表示を表すことにより、複数の筒状ラベルに異なる表示を具備させることも可能となる。
第1実施形態の筒状ラベルの斜視図。 図1のII−II線で切断した断面図。 第1実施形態の筒状ラベルを扁平状に折り畳んだ状態で示す平面図。 図3のIV−IV線で切断した拡大断面図。 一対の分断用補助線で挟まれた領域を切り取った際の拡大断面図。 第1実施形態の筒状ラベルの製造過程を示す斜視図。 第1実施形態の筒状ラベル付き容器の正面図。 図7のVIII−VIII線で切断した拡大断面図。 同筒状ラベル付き容器において、一対の分断用補助線で挟まれた領域を切り取った後の正面図。 図9のX−X線で切断した拡大断面図。 第2実施形態の筒状ラベルの斜視図。 第2実施形態の筒状ラベルを扁平状に折り畳んだ状態で示す平面図。 第2実施形態の筒状ラベル付き容器の正面図。 同筒状ラベル付き容器において、筒状ラベルの上半部を除去した後の正面図。 同筒状ラベル付き容器において、一対の分断用補助線で挟まれた領域を切り取った後の正面図。 第3実施形態の第1例に係る筒状ラベルを周方向で切断した拡大断面図(第3実施形態の第1例の筒状ラベルを図3のIV−IV線と同様の箇所で切断)。 第3実施形態の第2例に係る筒状ラベルを周方向で切断した拡大断面図(第3実施形態の第2例の筒状ラベルを図3のIV−IV線と同様の箇所で切断)。 第3実施形態の第3例に係る筒状ラベルを周方向で切断した拡大断面図(第3実施形態の第3例の筒状ラベルを図3のIV−IV線と同様の箇所で切断)。 第4実施形態の筒状ラベルを扁平状に折り畳んだ状態で示す平面図。 第5実施形態の筒状ラベルを扁平状に折り畳んだ状態で示す平面図。 第6実施形態の筒状ラベルの斜視図。 同筒状ラベルを扁平状に折り畳んだ状態で、その一方面側から見た平面図。 同筒状ラベルを扁平状に折り畳んだ状態で、図22とは反対側から見た平面図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
本明細書において、「内面」とは、筒状に形成される筒状体(筒状ラベル)の内側となる面をいい、「外面」とは、筒状体(筒状ラベル)の外側となる面を言う。また、用語の頭に、「第1」、「第2」を付す場合があるが、この第1などは、用語を区別するためだけに付加されたものであり、その順序や優劣などの特別な意味を持たない。本明細書において、「〜」で表される数値範囲は、「〜」の前後の数値を下限値及び上限値として含む数値範囲を意味する。
なお、各図において表された形状、大きさ、各層の厚み及びそれらの相対的な比率などは、実際の寸法とは異なっていることに留意されたい。
[第1実施形態]
図1は、筒状に開いた状態の筒状ラベルの斜視図であり、図2は、前記筒状に開いた状態の筒状ラベルをその円の軸芯を通る平面で切断し、その筒状ラベルの内面側を見た切断図であり、図3は、扁平状に折り畳んだ状態の筒状ラベルの平面図であり、図4は、前記筒状ラベルのうちタックラベルが貼り付けられた部分を切断し、拡大した断面図である。
図1乃至図4において、筒状ラベル1は、フィルムを筒状に形成した筒状体2と、前記筒状体2に形成された一対の分断用補助線31,32と、表示部73を有するタックラベル6と、を有する。
前記タックラベル6は、前記筒状体2の内面のうち前記一対の分断用補助線31,32で挟まれた領域23及び前記分断用補助線31,32の両外側領域21,22を含む領域に対応して配置されており、前記タックラベル6が、前記筒状体2の内面のうち少なくとも前記分断用補助線31,32の両外側領域21,22に貼付されており、前記筒状体2のうち一対の分断用補助線31,32で挟まれた領域23が、前記タックラベル6に対して剥離可能とされている。
表示部73に所望の表示が表されたタックラベル6を筒状体2に貼り付けることにより、筒状体2に所望の表示が具備される。
本実施形態では、分断用補助線は、筒状体2の軸方向に延びており、この軸方向に延びる分断用補助線が周方向に所定間隔を開けて一対形成されている。以下、この軸方向に延びる分断用補助線を、縦分断用補助線といい、一対の分断用補助線を、一対の縦分断用補助線31,32という。また、一対の分断用補助線31,32(本実施形態では、一対の縦分断用補助線)で挟まれた領域を、開封領域23といい、分断用補助線の両外側領域の一方を、第1外側領域21といい、他方を、第2外側領域22という場合がある。
本発明の筒状ラベル1は、被着体に装着される前から筒状に形成されている態様でもよく、被着体に装着された際に筒状に形成される態様(巻付け筒状ラベル)でもよい。
何れの態様の筒状ラベルも、フィルムの第1側端部と第2側端部を重ね合わせて所定幅接着することにより、筒状に形成される。
なお、被着体に装着される前から筒状に形成されている筒状ラベルは、一般に、長尺帯状のフィルムを筒状に形成した長尺筒状ラベル連続体の態様で提供され、その長尺筒状ラベル連続体は、扁平状にして巻き取られる。その扁平状の長尺筒状ラベル連続体を、被着体に装着する直前に切断することによって1個の扁平状の筒状ラベルが得られる。その扁平状の筒状ラベルは、それを開口させつつ被着体に被せることによって被着体に装着される。
被着体に装着された際に筒状に形成される筒状ラベルは、一般に、長尺帯状のフィルムの態様で提供され、被着体に装着する直前に前記長尺帯状のフィルムを切断することによって1枚の枚葉状のフィルムを得、これを被着体に巻き付けて筒状に形成される。
図1乃至図4に示す筒状ラベル1は、容器などの被着体に装着される前から筒状に形成されている態様を示している。かかる筒状ラベル1は、熱収縮性筒状ラベル、自己伸縮性筒状ラベルが含まれる。
以下、被着体に装着される前から筒状に形成されている態様の筒状ラベル1を主として説明する。
筒状体2は、フィルムを筒状に形成したものである。
フィルムは、柔軟なシート材であることを条件として特に限定されず、例えば、合成樹脂フィルム、発泡樹脂シート、合成紙又はこれらから選ばれる少なくとも1種を含む積層フィルムが用いられ、好ましくは、合成樹脂フィルム又はこれらの積層フィルムが用いられる。なお、本明細書において、フィルムとシートは同義である。
前記積層フィルムは、ガスバリア層や光バリア層などのバリア層が一体的に積層されていてもよい。バリア層としては、例えば、アルミニウム箔などの金属箔又は金属蒸着膜などが挙げられる。
合成樹脂フィルムの材質は、特に限定されず、従来公知のものを用いることができ、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系樹脂;ポリプロピレン、ポリエチレン、環状オレフィン系樹脂などのポリオレフィン系樹脂;ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体などのポリスチレン系樹脂;ポリ塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂から選ばれる1種又は2種以上の混合物などが挙げられる。
フィルムは、透明又は不透明でもよいが、フィルムの内面にデザイン印刷層41が設けられる場合には、そのデザイン表示を外面側から視認できるようにするため、透明なフィルムが用いられる。前記透明なフィルムの全光線透過率は、例えば、70%以上であり、好ましくは80%以上であり、より好ましくは90%以上である。前記全光線透過率は、JIS K 7361(プラスチック−透明材料の全光線透過率の試験方法)に準拠した測定法によって測定される値をいう。
フィルムの厚みは、特に限定されない。フィルムは、その材質にもよるが、例えば、厚み15μm〜200μmである。
フィルムは、熱収縮性及び/又は自己伸縮性を有するフィルムでもよい。
前記熱収縮性を有するフィルムは、シュリンクフィルムなどとも呼ばれ、所定温度(例えば、70℃〜100℃)に加熱すると収縮する性質を有するシート材である。前記自己伸縮性を有するフィルムは、ストレッチフィルムなどとも呼ばれ、(前記のような熱収縮性を有さず)拡張力を加えることによって伸び、拡張力を解除することによってほぼ復元する性質を有するシート材である。熱収縮性及び自己伸縮性を有するフィルムは、ストレッチシュリンクフィルムなどとも呼ばれ、前記熱収縮性と自己伸縮性を併せ持つシート材である。
なお、本実施形態の各図では、熱収縮性筒状ラベル(又は熱収縮性及び自己伸縮性を有する筒状ラベル1)を例示している。
フィルムが熱収縮性及び/又は自己伸縮性を有するフィルムである場合、そのフィルムは、通常、合成樹脂フィルム又は合成樹脂フィルムを含む積層フィルムが用いられる。熱収縮性及び/又は自己伸縮性を有するフィルムの厚みは、特に限定されず、好ましくは15μm〜120μmである。具体的には、熱収縮性を有するフィルムの厚みは、好ましくは10μm〜80μmであり、自己伸縮性を有するフィルムの厚みは、好ましくは50μm〜120μmである。
前記熱収縮性を有するフィルムは、熱収縮温度(例えば、70℃〜100℃)において、少なくとも横方向に熱収縮し得るものが用いられる。また、熱収縮性を有するフィルムは、縦方向(縦方向は、フィルムの面内において前記横方向と直交する方向)にも熱収縮又は熱伸長し得るものでもよい。熱収縮性を有するフィルムは、例えば、85℃に加熱した際の横方向における熱収縮率が30%以上であることが好ましく、さらに、40%以上がより好ましく、50%以上が特に好ましい。また、前記フィルムが縦方向にも熱収縮又は熱伸長し得る場合、そのフィルムの、85℃に加熱した際の縦方向における熱収縮率は、−3%〜15%であり、好ましくは1%〜10%である。なお、熱収縮率のマイナスは、熱伸長を意味する。また、フィルムの横方向は、それを筒状体2に形成した際に周方向となり、フィルムの縦方向は、それを筒状体2に形成した際に軸方向となる。
ここで、前記85℃に加熱した際の熱収縮率は、加熱前の熱収縮性を有するフィルムの長さ(元の長さ)と、前記フィルムを85℃の温水中に10秒間浸漬した後のフィルムの長さ(浸漬後の長さ)の割合である。前記熱収縮率は、下記式に代入して求められる。
式:熱収縮率(%)=[{(フィルムの横方向(又は縦方向)の元の長さ)−(フィルムの横方向(又は縦方向)の浸漬後の長さ)}/(フィルムの横方向(又は縦方向)の元の長さ)]×100。
自己伸縮性を有するフィルムの伸縮特性は、特に限定されず、例えば、横方向に伸張倍率1.25倍以上に伸張可能で(その上限は、例えば、1.8倍)、且つ、前記1.25倍に伸張後の瞬間歪み(50mm/分)が10.5%以下であるものが好ましい。
前記瞬間歪みは、次のようにして測定できる。
自己伸縮性を有するフィルムを、縦方向に長さ15±0.1mm、横方向に長さ200mm(標線間距離100±2mm)の長方形に切り取り、サンプル片を作製する。このサンプル片の長辺方向を測定方向として、所定の伸張倍率(1.25倍)になるまで引張り、サンプル片の標線間距離を測定する。測定は、例えば、クロスヘッド速度一定型又は振子型引張試験機(試験時の伸張速度:50mm/分)を用いて、所定の荷重(N)を加えてサンプル片の標線間距離が伸張倍率1.25倍になるまで伸ばし、この直後に荷重を0(N)に戻したときの標線間距離を読み取る。その測定値を以下の計算式に代入して、瞬間歪み(%)を算出する。
瞬間歪み(%)=100×ΔL2/L2。
前記L2は、引張る前のサンプル片の標線間距離(mm)を示し、前記ΔL2は、伸張後に荷重を戻したときのサンプル片の標線間距離の増加(mm)を示す。
筒状体2は、前記フィルムを筒状に丸め、フィルムの第1側端部2aの外面にフィルムの第2側端部2bの内面を重ね合わせ、この重ね合わせ部を所定幅接着することによって構成されている。なお、特に図示しないが、フィルムの第1側端部の内面とフィルムの第2側端部の内面を重ね合わせて接着してもよく、或いは、フィルムの第1側端部の外面とフィルムの第2側端部の外面を重ね合わせて接着してもよい。
前記接着した部分は、通常、シール部と呼ばれ、内側に位置する第1側端部2aと外側に位置する第2側端部2bとを接着した部分である。このシール部は、筒状体2の上縁2cから下縁2dに帯状に設けられる。シール部の幅は、特に限定されないが、例えば、2mm〜15mmである。また、前記第1側端部2aと第2側端部2bは、溶剤、接着剤などを用いて接着される。
筒状体2の周長は、筒状ラベル1を装着する被着体に応じて適宜設定されるが、例えば、3cm〜50cmであり、好ましくは、5cm〜30cmである。
筒状体2(フィルム)には、商品名や絵柄などのデザイン表示が印刷されたデザイン印刷層41が設けられている。デザイン印刷層41は、筒状体2の内面、外面又は内面及び外面に設けられる。デザインの傷付き防止のために、デザイン印刷層41は、好ましくは筒状体2の内面に設けられる。また、必要に応じて、デザイン表示を際立たせるため、デザイン印刷層41に重ねて背景印刷層42を設けてもよい。なお、図4において、デザイン印刷層41を黒塗りで表し、背景印刷層を斜線で表している。デザイン印刷層41及び/又は背景印刷層41を設けることにより、開封領域23を切り取る前において、タックラベル6の表示部73を外部から透視されることを防止できる。
なお、筒状体2の内面又は外面には、必要に応じて、その他任意の機能層(図示せず)が設けられていてもよい。前記機能層としては、滑り性を向上させる滑り層、オーバーコート層などが挙げられる。
筒状体2には、一対の縦分断用補助線31,32が形成されている。縦分断用補助線31,32は、筒状体2の軸方向に延設されている。なお、縦分断用補助線31,32は、軸方向に延設されていればよく、図示のように軸方向と平行に延設される他、特に図示しないが、軸方向に対して傾斜されていてもよい。縦分断用補助線31,32が傾斜して形成される場合、好ましくは、一対の縦分断用補助線31,32は、下方に向かうに従って両線が互いに近づくように傾斜されていることが好ましい。なお、縦分断用補助線31,32が傾斜して形成される場合の傾斜角としては、例えば、縦分断用補助線と軸方向の成す角が30度以下であり、好ましくは20度以下である。なお、縦分断用補助線31,32が軸方向と平行に形成されている場合には、縦分断用補助線と軸方向の成す角は0度である。
縦分断用補助線31,32は、筒状体2の軸方向全体に亘って形成されている。つまり、縦分断用補助線31,32は、筒状体2の上縁2cから下縁2dにかけて軸方向に延設されている。もっとも、縦分断用補助線31,32は、筒状体2の上縁2cから軸方向中途部にまで形成され、筒状体2の下方部には、縦分断用補助線31,32が形成されていなくてもよい(図示せず)。縦分断用補助線31,32が筒状体2の中途部にまでしか形成されていない場合、必要に応じて、その縦分断用補助線31,32の下端に続いて、筒状体の所望方向に延びるその他の分断用補助線が形成されていてもよい。
以下、一方の縦分断用補助線を第1縦分断用補助線31といい、他方の縦分断用補助線を第2縦分断用補助線32という場合がある。
一対の縦分断用補助線31,32は、筒状体2の周方向に所定間隔を開けて並設されている。第1縦分断用補助線31と第2縦分断用補助線32の間隔は、特に限定されないが、その間隔が余りに短いと、後述する筒状ラベル1の開封時に開封領域23を綺麗に分断できないおそれがある上、タックラベル6の表示部73の露出面積が相対的に小さくなる。かかる観点から、前記一対の縦分断用補助線31,32の間隔Aは、3mm以上が好ましく、さらに、5mm以上がより好ましく、10mm以上がさらに好ましい。また、前記一対の縦分断用補助線31,32の間隔Aの上限は、特に限定されないが、余りに大きいと、開封領域23を綺麗に分断できないおそれがある上、タックラベル6も大面積としなければならない。かかる観点から、前記一対の縦分断用補助線31,32の間隔Aは、30mm以下が好ましく、さらに、25mm以下がより好ましく、20mm以下がさらに好ましい。ただし、前記一対の縦分断用補助線31,32の間隔Aは、一対の縦分断用補助線31,32の間の周方向長さをいい、一対の縦分断用補助線31,32の間隔が軸方向において同じでない場合、前記一対の縦分断用補助線31,32の間隔は、最も短い部分の長さを意味する。一対の縦分断用補助線31,32は、筒状体2を上方から見て、一対の縦分断用補助線31,32と筒状体2の中心を結んで成す中心角が180度とならない位置に形成されている。従って、前記一対の縦分断用補助線31,32の間隔は、概念上、長短の2種類存在するが、短い方を指す。
ここで、本発明において、分断用補助線は、その線に沿って筒状体2(フィルム)を容易に分断できるようにする目的で形成される線である。分断用補助線は、前記のような作用をもたらすものであれば特に限定されず、例えば、ミシン目線、ハーフカット線などを用いることができる。前記ミシン目線は、ミシン針の縫い目跡の如き、フィルムの厚み方向に貫通する貫通孔が断続的に連なった線であり、ハーフカット線は、フィルムの厚み方向に断面略V字状に切り込んだ線である。
本実施形態の一対の縦分断用補助線31,32としては、前記ミシン目線やハーフカット線などを適宜用いることができるが、その線に沿って筒状体2を分断し易いことから、図示のように、縦分断用補助線31,32としてミシン目線を用いることが好ましい。
ミシン目線は、隣接する貫通孔の間に、非貫通部(貫通処理のなされていない部分)が存在する。1つの貫通孔の平面視形状は、細長い直線状、針穴状(円形孔又は楕円形孔)などが挙げられる。縦分断用補助線31,32におけるミシン目線の貫通孔の長さは、特に限定されないが、例えば、0.5mm〜2mmであり、同ミシン目線の非貫通部の長さは、特に限定されないが、例えば、1mm〜5mmである。なお、縦分断用補助線31,32における複数の貫通孔は、全て同じ長さでもよく、筒状体2の軸方向において長さが異なる貫通孔を含んでいてもよい。前記縦分断用補助線31,32におけるミシン目線が長さの異なる貫通孔を含んでいる場合、例えば、筒状体2の上縁2cに対応するミシン目線の貫通孔が他の部分の貫通孔よりも長い線状とされていることが好ましく、そのようなミシン目線を用いることにより、開封領域23をより摘み易くなる。
同様に、縦分断用補助線31,32における複数の非貫通部は、全て同じ長さでもよく、筒状体2の軸方向において長さが異なる非貫通部を含んでいてもよい。
前記筒状体2の内面には、タックラベル6が貼付されている。
タックラベル6は、筒状体2の内面のうち前記一対の縦分断用補助線31,32で挟まれた領域23及び縦分断用補助線31,32の両外側領域21,22に配置されている。タックラベル6は、対面した開封領域23並びに第1及び第2外側領域21,22のうち少なくとも第1及び第2外側領域21,22に貼付されていればよいが、本実施形態では、タックラベル6は、開封領域23並びに第1及び第2外側領域21,22に貼付されている。
タックラベル6の平面視形状は、特に限定されない。タックラベル6の平面視形状は、例えば、図2に示すように、平面視略長方形状又は略正方形状、その他図示しないが、平面視略円形状、略楕円形状、略三角形状、略六角形状などの略多角形状などでもよい。本明細書において、平面視形状の「略」は、本発明の属する技術分野において許容される形状を意味する。前記平面視略長方形状、略正方形状、略三角形状及び略多角形状の「略」は、例えば、角部が面取りされている形状、辺の一部が僅かに膨らむ又は窪んでいる形状、辺が若干湾曲している形状などが含まれる。また、前記平面視略円形状及び略楕円形状の「略」は、例えば、周の一部が僅かに膨らむ又は窪んでいる形状、周の一部が若干直線とされた形状などが含まれる。
タックラベル6は、図4に示すように、基材71と、前記基材71に設けられた粘着剤層72と、前記基材71に設けられた表示部73と、を有する。
前記基材71は、特に限定されず、従来のタックラベルに用いられている柔軟なシート材を用いることができ、例えば、合成樹脂フィルム、発泡樹脂シート、紙、合成紙又はこれらから選ばれる少なくとも1種を含む積層フィルムが用いられる。
前記基材71の厚みは、特に限定されず、基材71が合成樹脂フィルム又は合成紙である場合には、例えば、厚み30μm〜200μm程度であり、基材71が紙又は発泡樹脂シートである場合には、厚み50μm〜300μm程度である。
また、筒状体2のフィルムが熱収縮性を有するフィルムである場合には、その熱収縮にタックラベル6が追従するように、熱収縮性を有する基材71を用いることが好ましく、筒状体2のフィルムが自己伸縮性を有するフィルムである場合には、その伸縮にタックラベル6が追従するように、自己伸縮性を有する基材71を用いることが好ましい。そのような熱収縮性及び/又は自己伸縮性を有する基材71を用いたタックラベル6は、その熱収縮又は伸縮方向が筒状体2の主たる熱収縮方向又は伸縮方向(筒状体2の周方向)となるように筒状体2に貼り付けられる。
表示部73は、所望の表示が表された部分である。所望の表示は、特に限定されないが、例えば、キャンペーン応募用数字、アタリ又はハズレのような籤、ホームページアクセス用の二次元コード、景品交換用ポイント、割引券、占い、様々なキャラクターなどの購入者の関心を引き立てる表示が好ましい。
表示部73は、その所望の表示が外面側から視認できるように、基材71に表されている。好ましくは、表示部73の表示は、後述するタックラベル6の中間部に少なくとも表される。透明な基材71を用いた場合には、表示部73は、図4に示すように、基材71の内面に設けられていてもよく、或いは、基材71の外面又は基材71の内面及び外面の双方に設けられていてもよい(図示せず)。不透明な基材71を用いた場合には、表示部73は、基材71の外面に設けられる(図示せず)。
表示部73の所望の表示は、通常、基材71にインキを印刷することによって表される。また、必要に応じて、前記表示を際立たせるため、前記表示に重ねて背景印刷層を設けてもよい。なお、図4において、表示部73の所望の表示を黒塗りで表し、背景印刷層を斜線で表している。
基材71の外面(基材71の外面に表示部73が設けられている場合には、その表示部73の外面。以下、同じ)には、粘着剤層72が設けられている。粘着剤層72は、基材71の外面全体に積層されている。
粘着剤層72は、公知の粘着剤を基材71に塗布することにより形成される。粘着剤は、筒状体2の内面(筒状体2の内面にデザイン印刷層41などが設けられている場合には、その内面。以下同じ)に接着可能で且つ剥離可能なものが用いられ、好ましくは、剥離後再貼付可能なものが用いられる。なお、ここでの剥離可能は、粘着剤層を介して筒状体2とタックラベル6を人力で引き剥がすことができる程度で、筒状体2とタックラベル6が接着されていることをいう。
前記粘着剤としては、例えば、アクリル系、ゴム系などの感圧型粘着剤を用いることができる。感圧型粘着剤は、室温で粘着性を有し、加圧することによって筒状体2に接着する粘着剤であって、筒状体2から剥離後再貼付可能なものである。このような粘着剤層72をタックラベル6に設けることにより、後述するように、開封領域23がタックラベル6に対して剥離後再貼付可能とされる。粘着剤として、感熱性粘着剤を用いることも可能である。感熱性粘着剤は、室温下で粘着性を示さず、且つ加熱することによって粘着性を発揮する粘着剤である。
前記粘着剤は、透明又は不透明の何れでもよいが、基材71の内面側に表示部73が設けられる場合には、その表示を外面側から透視できるようにするため、透明な粘着剤が用いられる。
粘着剤層72の厚みは、特に限定されず、通常、15μm〜30μmである。
タックラベル6は、その横方向両側部が一対の縦分断用補助線31,32を越えるように(換言すると、タックラベル6が第1縦分断用補助線31及び第2縦分断用補助線32にそれぞれ跨がるように)、一対の縦分断用補助線31,32で挟まれた領域を含んで筒状体2の内面に、粘着剤層72を介して貼付されている。
従って、タックラベル6を筒状体2に貼付された部分に従って区分けすると、タックラベル6は、第1外側領域21に貼付された第1側部61と、開封領域23に貼付された中間部63と、第2外側領域22に貼付された第2側部62と、から構成される。
第1外側領域21は、第1縦分断用補助線31を基準にして、周方向において開封領域23とは反対側の領域であり、第2外側領域22は、第2縦分断用補助線32を基準にして、周方向において開封領域23とは反対側の領域である。
タックラベル6は、筒状体2に剥離可能に接着されているので、図5に示すように、一対の縦分断用補助線31,32に沿って開封領域23を切り取ると、タックラベル6の第1側部61及び第2側部62が筒状体2の第1外側領域21及び第2外側領域22の内面に貼り付いたままで、開封領域23とタックラベル6の中間部63の粘着剤層72の層間で剥離するようになる。開封領域23を切り取った後には、中間部63の粘着剤層72の外面が露出する。
図2において、タックラベル6の第1側部61の横幅Bは、特に限定されないが、余りに小さいと、開封時に開封領域23を分断した際に、タックラベル6の第1側部61が筒状体2の内面から剥がれてしまうおそれがある。かかる観点から、タックラベル6の第1側部61の横幅Bは、2mm以上が好ましく、3mm以上がより好ましい。タックラベル6の第2側部62の横幅Cも、特に限定されないが、第1側部61と同様な理由から、タックラベル6の第2側部62の横幅Cは、2mm以上が好ましく、3mm以上がより好ましい。タックラベル6の第1側部61及び第2側部62の各横幅B,Cの上限は、特に限定されないが、余りに大きくても効果は変わらないにも拘わらず、タックラベル6の材料コストは向上する。かかる費用対効果の観点から、タックラベル6の第1側部61及び第2側部62の各横幅B,Cの上限は、それぞれ独立して、例えば、20mm以下である。タックラベル6の中間部63の横幅は、一対の縦分断用補助線31,32の間隔Aに略等しい。なお、前記タックラベル6の第1側部61などの横幅は、筒状体2の周方向に対応するタックラベル6の横長さであり、その横幅が、筒状体2の軸方向において異なる場合には、その最小長さをいう。
タックラベル6の縦幅は、筒状体2の軸方向長さ(筒状体2の上縁2cから下縁2dまでの長さ)以下であれば特に限定されないが、後述するように、タックラベル6が筒状体2の上縁2cから離れて配置される本実施形態においては、タックラベル6の縦幅は、筒状体2の軸方向長さよりも小さい。例えば、タックラベル6の縦幅は、筒状体2の軸方向長さの1/20倍〜4/5倍である。具体的な寸法では、タックラベル6の縦幅は、1cm〜5cmであり、好ましくは、1.5cm〜3cmである。なお、前記タックラベル6の縦幅は、筒状体2の軸方向に対応するタックラベル6の縦長さであり、その縦幅が、筒状体2の周方向で異なる場合には、その最小長さをいう。
タックラベル6は、筒状体2の上縁2c及び下縁2dを含まず、筒状体2の上縁2c及び下縁2dから離れた位置に配置されている。図示例では、タックラベル6は、筒状体2の上縁2cから離れた位置であって、筒状体2の上方部に偏って配置されている。
タックラベル6の筒状体2の上縁2cに対する離反距離Dは、特に限定されないが、余りに小さいと、開封時に開封領域23の上縁部を十分に摘み易くならないおそれがある。かかる観点から、タックラベル6の筒状体2の上縁2cに対する離反距離Dは、2mm以上が好ましく、3mm以上がより好ましい。一方、前記離反距離が余りに大きいと、開封後に筒状ラベル1の上縁部が左右に大きく開き過ぎるおそれがある。かかる観点から、前記離反距離Dは、10mm以下が好ましく、8mm以下がより好ましい。タックラベル6の筒状体2の上縁2cに対する離反距離は、タックラベル6の上縁と筒状体2の上縁2cまでの軸方向長さをいい、それが筒状体2の周方向で異なる場合には、その最小長さをいう。
なお、タックラベル6の筒状体2の下縁2dに対する離反距離は、前記上縁に対する離反距離に比して、十分に大きい。
上記筒状ラベル1は、次のようにして得ることができる。
図6に示すように、1つのデザインパターンが長手方向に繰り返し印刷された長尺帯状のフィルム原反Xに一対の縦分断用補助線31,32を形成した後、その一対の縦分断用補助線31,32に跨がるようにしてタックラベル6を所定間隔を開けて貼付する。その後、フィルム原反Xの第1側端部Xaと第2側端部Xbを重ね合わせて接着することにより、長尺筒状ラベル連続体Yを得ることができる。この長尺筒状ラベル連続体Yについて、タックラベル6の上縁から離された位置で幅方向に切断することにより、上記筒状ラベルが得られる。なお、通常、長尺筒状ラベル連続体Yを切断する際には、その連続体Yは扁平状に折り畳まれているので、切断直後に得られる筒状ラベル1は、図3に示すような扁平状となっている。
扁平状の筒状ラベル1を、図1のように開口し、これを被着体に被せて装着することにより、筒状ラベル1を有する包装体が得られる。
筒状ラベル1が熱収縮性筒状ラベルである場合には、その筒状ラベル1を被着体に外嵌した後、加熱することにより、筒状ラベル1が周方向に熱収縮して被着体に密着して装着される。
筒状ラベル1が自己伸縮性筒状ラベルである場合には、その筒状ラベル1を拡径して被着体に外嵌した後、前記拡径を解除することにより、筒状ラベル1が周方向に自己収縮して被着体に密着して装着される。
被着体は、特に限定されず、本発明の筒状ラベル1は、任意のものに装着できる。
例えば、被着体は、飲料や食品などが入れられた容器が挙げられる。
図7及び図8に示す包装体は、筒状ラベル付き容器10であり、この筒状ラベル付き容器10は、筒状ラベル1が容器9の外面に密着して装着されている。なお、図8及び図10では、タックラベルの表示部は図示していない。また、図8及び図10において、容器9と筒状ラベル1及びタックラベル6とが別体であることを明確にするため、容器9の外面と筒状ラベル1及びタックラベル6の内面との間に隙間を開けて図示しているが、実際には、筒状ラベル1及びタックラベル6の内面は、容器9の外面に接していることに留意されたい。
上記筒状ラベル付き容器10のうち、筒状ラベル1の開封領域23の上縁部23aを摘み、一対の縦分断用補助線31,32を利用して筒状体2を軸方向に分断すると、図9及び図10に示すように、タックラベル6の中間部63が露出する。開封領域23はタックラベル6の中間部63に剥離可能に貼付されているので、何ら支障なく開封領域23を一対の縦分断用補助線31,32に沿って切り取ることができる。また、タックラベル6の第1側部61及び第2側部62は筒状体2の第1外側領域21及び第2外側領域22の内面に貼付され、その第1側部61及び第2側部62は、筒状ラベル1によって容器9側に押さえつけられているので、タックラベル6が筒状ラベル1の内面に貼り付いたままで、開封領域23を開封できる。開封領域23の切り取りに伴い、筒状体2の上方部は左右に分断されるが、タックラベル6が筒状体2の第1外側領域21及び第2外側領域22に貼り付いているので、筒状体2の上縁部が左右に拡がることによる筒状ラベル1の容器からの離脱を防止できる。
そして、購入者は、前記開封領域23を開封後に露出したタックラベル6の中間部63から、表示部73の表示(この表示を、図9では便宜上「ABC」で表している)を視認できるようになる。なお、タックラベル6は、筒状体2の上方部に貼付されているので、開封時に、筒状体2の下縁2dに至るまで開封領域23を分断しなくてもタックラベル6の所望の表示を視認できる。このため、開封領域23の切り取りは、筒状ラベル1の軸方向中途部まで行うことが好ましい。
また、タックラベル6の中間部63に対応する粘着剤層72が、剥離後再貼付可能な粘着剤から構成されている場合には、切り取って剥離した開封領域23を、その粘着剤層72(タックラベル6)に再び貼付することができる。このため、前記開封した開封領域23を元の位置に戻すことにより、切り取られた開封領域23が中間部63の粘着剤層72に貼り付き、筒状ラベル1をほぼ元の状態に戻すこともできる。
本発明の筒状ラベル1は、所望の表示が表されたタックラベル6を筒状体2の内面に貼り付けているので、悪戯で、その所望の表示を盗み取られることがない。
また、デザイン表示が印刷された筒状体2とは独立したタックラベル6を貼付するので、筒状体2(フィルム)のデザイン表示とタックラベル6の所望の表示をそれぞれ独立して設定できる。このため、例えば、筒状ラベル1毎に異なる特典を付与すること、例えば、1つ又は所定数の筒状ラベル1に懸賞として10ポイントを付与し、もう1つ又は所定数の筒状ラベル1に8ポイントを付与し、以下同様に7ポイント…など、を簡単に実施できる。
さらに、タックラベル6が筒状体2の上縁2cから離れて貼付されているので、開封領域23の上縁部23aを摘む際に、誤ってタックラベル6の上縁部と共に摘むことがなく、開封領域23のみを容易に分断してタックラベル6の表示を視認できるようになる。
本発明の筒状ラベルは、上記第1実施形態に限られず、本発明の意図する範囲で様々に変更できる。以下、本発明の他の実施形態を説明するが、主として上記で示した実施形態と異なる構成について説明し、同様の構成等については、その説明を省略し、用語及び符号を援用することがある。
[第2実施形態]
第2実施形態の筒状ラベル1は、図11及び図12に示すように、筒状体2の軸方向中途部に、筒状体2の周方向に延びる周分断用補助線5が形成され、タックラベル6が、前記周分断用補助線5から離れて貼付されている。
周分断用補助線5は、筒状体2の周方向全体に亘って形成されている。周分断用補助線5は、縦分断用補助線31,32と同様に、その線に沿って筒状体2(フィルム)を容易に分断できるようにする目的で形成される線である。周分断用補助線5としては、特に限定されず、例えば、ミシン目線、ハーフカット線などを用いることができる。図示例では、周分断用補助線5として、ミシン目線が用いられている。前記周分断用補助線5のミシン目線の貫通孔の長さは、特に限定されないが、例えば、1mm〜5mmであり、同ミシン目線の非貫通部の長さは、特に限定されないが、例えば、1mm〜3mである。
タックラベル6は、筒状体2の内面のうち、周分断用補助線5を跨がらない位置であって、一対の縦分断用補助線31,32で挟まれた領域及び縦分断用補助線31,32の両外側領域に貼付されている。
タックラベル6は、筒状体2の下半部に貼付されている。なお、筒状体2の下半部は、周分断用補助線5を基準にして、その周分断用補助線5よりも下方の部分であり、筒状体2の上半部は、周分断用補助線5よりも上方の部分である。ただし、筒状体2(又は筒状ラベル1)の下半部及び上半部は、それぞれ筒状体2(又は筒状ラベル1)の面積の半分を占めている場合もあれば、筒状体2(又は筒状ラベル1)の面積の半分を占めていない場合もある。つまり、周分断用補助線5は、筒状体2の軸方向の中間点に形成されていてもよく、筒状体2の軸方向の中間点よりも上方又は下方に形成されていてもよい。
タックラベル6は、その上縁が周分断用補助線5に一致するように貼付されていてもよく、或いは、その下縁が筒状体2の下縁2dに一致するように貼付されていてもよいが、好ましくは、図示例のように、タックラベル6の上縁が周分断用補助線5から離れて貼付される。
タックラベル6の周分断用補助線5に対する離反距離Eは、特に限定されないが、余りに小さいと、開封時に筒状体2の下半部の開封領域23の上縁部23bを十分に摘み易くならないおそれがある。かかる観点から、前記離反距離Eは、2mm以上が好ましく、3mm以上がより好ましい。一方、前記離反距離が余りに大きいと、開封後に筒状ラベル1の下半部の上縁部23bが左右に大きく開き過ぎるおそれがある。かかる観点から、前記離反距離Eは、10mm以下が好ましく、8mm以下がより好ましい。タックラベル6の周分断用補助線5の上縁に対する離反距離は、タックラベル6の上縁と周分断用補助線5までの軸方向長さをいい、それが筒状体2の周方向で異なる場合には、その最小長さをいう。
なお、タックラベル6の筒状体2の下縁2dに対する離反距離は、前記周分断用補助線5に対する離反距離Eに比して、十分に大きい。
また、筒状体2の上半部には、必要に応じて、斜め分断用補助線51が形成される。この斜め分断用補助線51は、筒状体2の上縁2cから周分断用補助線5に亘って形成されている。斜め分断用補助線51は、周方向に所定間隔を開けて一対形成されているが、1本だけ形成してもよい。斜め分断用補助線51の傾斜角度は、特に限定されない。斜め分断用補助線51は、縦分断用補助線31,32と同様に、その線に沿って筒状体2(フィルム)を容易に分断できるようにする目的で形成される線であり、例えば、ミシン目線が用いられる。
斜め分断用補助線51を形成する場合には、筒状体2の上半部に一対の縦分断用補助線31,32を形成しなくてもよく、或いは、それらを形成してもよい。
本実施形態の筒状ラベル1も、第1実施形態と同様に、任意の被着体に装着して使用される。
図13は、本実施形態の筒状ラベル1が装着された筒状ラベル付き容器10であり、この筒状ラベル付き容器10は、筒状ラベル1が容器9の外面に密着して装着されている。
容器9は、例えば、胴部91と、キャップ部92と、を有する。前記筒状ラベル1は、筒状ラベル1の上半部が容器9のキャップ部92に対応し且つ筒状ラベル1の下半部が容器9の胴部91に対応するようにして、容器9に装着されている。なお、容器9のキャップ部92と胴部91の間、又は、キャップ部92の下縁近傍又は胴部91の上縁近傍に周分断用補助線5が対応するように、筒状ラベル1は装着されている。
この筒状ラベル付き容器10について、上半部に形成された一対の縦分断用補助線31,32又は/及び斜め分断用補助線51を利用して、筒状ラベル1の上半部を分断し、周分断用補助線5を利用して上半部を容器9から完全に除去する。上半部を除去した後、図14に示すように、容器9のキャップ部92が露出するが、筒状ラベル1の下半部は容器9に密着したままである。キャップ部92が露出した筒状ラベル付き容器10は、キャップ部92を開けて内容物を取り出すことができる。
筒状ラベル1の下半部が容器9に密着している筒状ラベル付き容器10について、その下半部の開封領域23の上縁部23bを摘み、一対の縦分断用補助線31,32を利用して筒状体2を軸方向に分断すると、図15に示すように、タックラベル6の中間部63が露出するので、タックラベル6の所望の表示を視認できる。また、前記開封した開封領域23を元の位置に戻すこともできる。さらに、タックラベル6が周分断用補助線5から離れて貼付されているので、下半部の開封領域23の上縁部23bのみを容易に摘むことができる。
その他、本実施形態の筒状ラベル1は、上記第1実施形態と同様な効果を奏する。
[第3実施形態]
第3実施形態は、タックラベル6の変形例である。
図16(a)に示すタックラベル6は、タックラベル6の中間部63に対応する粘着剤層72の外面に、隠蔽層81が設けられている。隠蔽層81は、粘着剤層72の外面にマスキング剤を塗布することにより設けられる。前記隠蔽層81は、粘着剤の粘着力を隠蔽する又は弱めるための層であり、マスキング剤の硬化層からなる。マスキング剤は、従来公知のものを用いることができ、代表的には、紫外線硬化型メジウムインキなどの紫外線硬化型樹脂を含む塗工液が挙げられる。なお、隠蔽層自体は、粘着力を有さない。隠蔽層81は、透明なものが用いられる。隠蔽層81の厚みは、特に限定されず、通常、1μm〜10μmである。
中間部63に対応する粘着剤層72の外面に隠蔽層81を設けることにより、切り取った後の開封領域23を元のようにタックラベル6の中間部63に貼り付けることはできなくなるが、開封時に、タックラベル6の中間部63から開封領域23を極めて簡単に剥離できるようになる。
なお、図16(b)は、本例の開封領域23を切り取った後の状態を示しており、隠蔽層81と印刷層42の層間で剥離するようになる。
図17(a)に示すタックラベル6は、基材71と粘着剤層72の層間に、擬似接着層82が介在されている。擬似接着層82は、基材71の外面に極めて弱い接着力で接着した層であって、粘着剤層72には強い接着力で接着している。このような擬似接着層82は、離型層や薄肉の合成樹脂層などを用いることができる。
なお、図17(b)は、本例の開封領域23を切り取った後の状態を示しており、タックラベル6の中間部63において、基材71と擬似接着層82の層間で剥離するようになる。
このような擬似接着層82を介在させた場合にも、切り取った後の開封領域23を元のようにタックラベル6の中間部63に貼り付けることはできなくなるが、開封時に、タックラベル6の中間部63から開封領域23を極めて簡単に剥離できるようになる。
図18(a)に示すタックラベル6は、2枚の基材711,712が積層された2重ラベル構造である。
具体的には、第1基材711の内面に、第1表示部731が設けられ、第1基材711の外面に第1粘着剤層721が設けられている。
また、第2基材712の内面に、第2表示部732が設けられ、第2基材712の外面に第2粘着剤層722が設けられている。第2基材712の面内には、一対の縦分断用補助線31,32に対応する箇所に、一対の切り目52,53が形成されている。
タックラベル6は、第1粘着剤層721と第2表示部732の間に、剥離層83を介在させた状態で、第1基材711と第2基材712が積層されている。剥離層83としては、例えば、シリコーンを含む樹脂層などを用いることができる。
なお、図18(b)は、本例の開封領域23を切り取った後の状態を示しており、タックラベル6の第2基材712のうち一対の切り目52,53で挟まれた部分631が、第1粘着剤層721と剥離層83の層間で剥離して、その一対の切り目52,53で挟まれた部分631が、開封領域23と共に切り取られる。
この場合、開封領域23を切り取ると、第1基材711の中間部63において、第1表示部731の表示を視認でき、且つ、第2基材712の一対の切り目52,53で挟まれた部分631において、第2表示部732の表示を視認できるようになる。このため、表示部73の表示面積が多くなる。なお、切り取った後も第1粘着剤層721が露出しているため、そこに再び開封領域23を貼り付けることも可能である。
また、開封領域23を切り取った後、筒状ラベル1を被着体から完全に取り外すと、第1基材711を筒状ラベル1から剥離することもでき、第1粘着剤層721を介して第1基材711をキャンペーン応募葉書などに貼付することもできる。
また、上記各実施形態では、筒状体2の開封領域23が、剥離可能な程度の接着力でタックラベル6に接着されているが、開封領域23が、タックラベル6に非接着とされていてもよい。開封領域23をタックラベル6に非接着とする構造としては、開封領域23とタックラベル6の間に粘着剤層を設けないこと、或いは、図16に示す隠蔽層81の厚みを比較的大きくして粘着剤層72の粘着力を略完全に隠蔽することなどが挙げられる。本発明において、開封領域23がタックラベル6に対して剥離可能とは、前記のように開封領域23とタックラベル6が接着されておらずに接しているだけで(つまり、両者が非接着されている)、その両者を剥がすように分離することを含む意味である。
さらに、一対の切り目52,53は、第2基材712を分断することができれば、ミシン目線やハーフカット線などを用いることができる。
[第4実施形態]
上記各実施形態において、筒状体2に1つのタックラベル6が貼付されているが、例えば、図19に示すように、2つのタックラベル6,6が筒状体2に貼付されていてもよい。この場合、第1のタックラベル6は、筒状体2の上方部に、第2のタックラベル6は、筒状体2の下方部に貼付することが好ましく、さらに、第1のタックラベル6は、筒状体2の上縁2cから離れて貼付され、第2のタックラベル6は、筒状体2の下縁2dから離れて貼付されていることが好ましい。
なお、特に図示しないが、3つ以上のタックラベルが貼付されていてもよい。
[第5実施形態]
また、上記各実施形態において、タックラベル6は、筒状体2に軸方向に部分的に貼付されているが、例えば、図20に示すように、タックラベル6を筒状体2の軸方向の略全体に貼付してもよい。この場合、タックラベル6は、筒状体2の上縁2cから下縁2dまで貼付されていてもよいが、好ましくは、筒状体2の上縁2c及び/又は下縁2dから離れて貼付される。この場合のタックラベル6の筒状体2の上縁2c及び下縁2dに対する離反距離は、それぞれ独立して、2mm〜10mmが好ましい。
[第6実施形態]
上記各実施形態では、タックラベル6を配置する基準となる一対の分断用補助線が、筒状体2の軸方向に延びて形成されているが、その一対の分断用補助線が、軸方向以外の方向に延びて形成されていてもよい。
例えば、図21乃至図23に示す筒状ラベル1は、フィルムを筒状に形成した筒状体2と、前記筒状体2に形成された一対の分断用補助線33,34と、表示部73を有するタックラベル6と、を有する。
本実施形態では、前記一対の分断用補助線33,34が、筒状体2の周方向に延びており、この周方向に延びる分断用補助線が軸方向に所定間隔を開けて一対形成されている。以下、この周方向に延びる一対の分断用補助線33,34を、一対の横分断用補助線33,34という。
一対の横分断用補助線33,34の間隔は、特に限定されないが、上記第1実施形態と同様の理由から、3mm以上が好ましく、さらに、5mm以上がより好ましく、10mm以上がさらに好ましく、その上限は、30mm以下が好ましく、さらに、25mm以下がより好ましく、20mm以下がさらに好ましい。前記一対の横分断用補助線33,34の間隔は、一対の横分断用補助線33,34の間の軸方向長さをいい、その間隔が周方向において同じでない場合、最も短い部分の長さを意味する。
一対の横分断用補助線33,34としては、特に限定されず、例えば、ミシン目線、ハーフカット線などを用いることができる。図示例では、一対の横分断用補助線33,34として、ミシン目線が用いられている。前記一対の横分断用補助線33,34のミシン目線の貫通孔の長さは、特に限定されないが、例えば、1mm〜5mmであり、同ミシン目線の非貫通部の長さは、特に限定されないが、例えば、1mm〜3mである。
一対の横分断用補助線33,34は、筒状体2の周囲全体に亘って形成されていてもよく、筒状体2の周方向の一部分に形成されていてもよい。一部分に形成される場合、一対の横分断用補助線33,34は、例えば、筒状体2の全周×1/6倍以上で且つ筒状体2の全周未満の範囲に形成されることが好ましい。
また、筒状体2の面内には、一対の横分断用補助線33,34の端部に連なって切込み線89が形成されている。この切込み線89は、開封基点(摘み部)となる。
タックラベル6は、筒状体2の内面のうち前記一対の横分断用補助線33,34で挟まれた領域(開封領域23)及び前記横分断用補助線33,34の両外側領域(第1及び第2外側領域21,22)に対応して配置されている。そして、タックラベル6は、対面した開封領域23並びに第1及び第2外側領域21,22のうち少なくとも第1及び第2外側領域21,22に貼付され、開封領域23はタックラベル6に対して剥離可能とされている。
本実施形態の筒状ラベル1も、上記第1実施形態と同様に、被着体に装着される。装着後、筒状体2に形成された切込み線89を外側に起き上がらせ、それを摘んで引き出し、一対の横分断用補助線33,34を利用して筒状体2を周方向に分断すると、開封領域23が切り取られる。開封領域23の切り取りに伴い、筒状体2は上下に分断されるが、タックラベル6が筒状体2の第1外側領域21及び第2外側領域22に貼り付いているので、筒状体2が上下に拡がることもない。そして、開封領域23を開封後に露出したタックラベル6の表示部73の表示を視認できるようになる。
1 筒状ラベル
2 筒状体
31,32,33,34 分断用補助線
5 周分断用補助線
6 タックラベル
73 タックラベルの表示部
9 容器
10 筒状ラベル付き容器

Claims (6)

  1. フィルムを筒状に形成した筒状体と、前記筒状体に形成された一対の分断用補助線と、表示部を有するタックラベルと、を有し、
    前記タックラベルが、前記筒状体の内面のうち前記一対の分断用補助線で挟まれた領域及び前記分断用補助線の両外側領域を含む領域に対応して配置されており、
    前記タックラベルが、少なくとも前記分断用補助線の両外側領域に貼付されており、
    前記筒状体のうち一対の分断用補助線で挟まれた領域が、前記タックラベルに対して剥離可能とされている、筒状ラベル。
  2. 前記一対の分断用補助線が、筒状体の軸方向に延びる一対の縦分断用補助線である、請求項1に記載の筒状ラベル。
  3. 前記タックラベルが、前記筒状体の上縁又は下縁から離れて配置されている、請求項2に記載の筒状ラベル。
  4. 前記筒状体の軸方向中途部には、筒状体の周方向に延びる周分断用補助線が形成されており、
    前記タックラベルが、前記周分断用補助線から離れて配置されている、請求項2または3に記載の筒状ラベル。
  5. 前記筒状体のうち前記一対の分断用補助線で挟まれた領域が、前記タックラベルに対して剥離可能に貼付され、
    前記一対の分断用補助線で挟まれた領域が、前記タックラベルに対して剥離後再貼付可能とされている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の筒状ラベル。
  6. 請求項1乃至5の何れか一項に記載の筒状ラベルと、容器と、を有し、
    前記筒状ラベルが、容器の外面に密着して装着されている、筒状ラベル付き容器。
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