JP2017031954A - 可変容量油圧ポンプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】サーボピストンにより制御される吐出容量の変化が緩慢である。
【解決手段】可変容量油圧ポンプ装置100の吐出容量を制御する容量制御部110は、大径部5bおよび小径部5aを備え、吐出容量を増大あるいは減少させるサーボピストン5と、容量制御用圧が導入される小径室6と、タンク圧および容量制御用圧のいずれかが選択的に導入される大径室7と、タンク圧および大径室7のいずれかが選択的に連通される段付室8と、大径室7に容量制御用圧を導入する第1切換位置と、タンク圧を導入する第2切換位置と、前記容量制御用圧の導入および前記タンク圧の導入を阻止する第3切換位置とを有し、外部入力に応じて前記第1乃至第3切換位置のいずれかに切り換わる容量制御弁12と、吐出容量を増大させる際は大径室7を連通させる第1切換位置に切り換わり、吐出容量を減少させる際はタンク2を連通させる第2切換位置に切り換わる切換弁15とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、可変容量油圧ポンプ装置に関する。
吐出容量がサーボピストンの位置により制御される可変容量油圧ポンプ装置が知られている。特許文献1には、吐出容量を制御するサーボピストンに圧油を導く油路がサーボピストンの移動量に基づき変化する発明が開示されている。
実公平7−44773号公報
特許文献1に記載されている発明では、サーボピストンの移動量が所定量未満では低応答性通路だけが開いた状態となるため、サーボピストンの動作に遅れが生じ、サーボピストンにより制御される吐出容量の変化にも遅れが生じる。
本発明による可変容量油圧ポンプ装置は、吐出容量が可変の油圧ポンプと、油圧ポンプの吐出容量を制御する容量制御部とを備える。容量制御部は、大径部および小径部を備え、第1の方向に移動すると吐出容量を増加させ、第1の方向と反対の第2の方向に移動すると吐出容量を減少させるサーボピストンと、小径部の端部に設けられ、容量制御用圧が導入される小径室と、大径部の端部に設けられ、タンク圧および容量制御用圧のいずれかが選択的に導入される大径室と、小径部および大径部の接続部に設けられ、タンク圧および大径室のいずれかが選択的に連通される段付室と、大径室に容量制御用圧を導入する第1切換位置と、大径室にタンク圧を導入する第2切換位置と、大径室への容量制御用圧の導入および大径室へのタンク圧の導入を阻止する第3切換位置とを有し、外部入力に応じて第1乃至第3切換位置に切り換わる容量制御弁と、吐出容量を増大させる際は段付室と大径室を連通させる第1切換位置に切り換わり、吐出容量を減少させる際は段付室とタンクを連通させる第2切換位置に切り換わる切換弁とを備える。
本発明によれば、吐出容量を大きくするとき、大径室から排出された圧油を段付室に導いてサーボピストンの移動を補助するので、サーボピストンの移動、すなわち油圧ポンプの容量変化を迅速に行うことができる。
第1の実施の形態における可変容量油圧ポンプ装置の油圧回路図 第2の実施の形態における可変容量油圧ポンプ装置の油圧回路図 コントローラの機能を説明するブロック図 第3の実施の形態における可変容量油圧ポンプ装置の油圧回路図
(第1の実施の形態)
以下、図1を参照して、本発明による可変容量油圧ポンプ装置の第1の実施の形態を説明する。
図1は、可変容量油圧ポンプ装置100の油圧回路図である。可変容量油圧ポンプ装置100は、タンク2から吸入した油を油圧システム3へ供給する。
可変容量油圧ポンプ装置100は、吐出容量が可変な油圧ポンプ1と、容量調節機構、すなわち、吐出容量を制御する容量制御部110とを備える。容量制御部110は、油圧ポンプ1の吐出容量を調整する斜板4と、斜板4を動作させるサーボピストン5と、容量制御弁12と、切換弁15とを備える。
油圧ポンプ1は、不図示のエンジンから動力を得て動作し、斜板4により吐出容量が調節される。斜板4は、リンク14を介して、サーボピストン5、および容量制御弁12のスリーブ12bと接続される。
サーボピストン5は、直径が小さい小径部5a、直径が大きい大径部5b、および小径部5aと大径部5bの接合部であり段差を有する段付部5cとを備える。小径部5aの端部には小径室6が設けられ、大径部5bの端部には大径室7が設けられる。小径部5aと大径部5bの接合部である段付部5cに段付室8が設けられる。大径部5bの受圧面積は小径部5aの受圧面積よりも大きい。
吐出容量を大きくするとき、サーボピストン5は、小径室6に導入される容量制御用圧油により第1の方向、すなわち図示右方向へ向かう力を受ける。吐出容量を小さくするとき、サーボピストン5は、大径室7に導入される圧油により第2の方向、すなわち図示左方向へ向かう力を受ける。小径室6に導入される圧油の圧力と、大径室7に導入される圧油の圧力が等しい場合は、大径部5bの方が小径部5aよりも圧力を受ける面積が大きいので、サーボピストン5は第2の方向に移動する。
サーボピストン5は、段付室8に導入される圧油により第1の方向、すなわち図示右方向へ向かう力を受ける。段付部5cの受圧面積は大径部5bの受圧面積よりも小さい。
小径室6に導入される圧油、および小径室6から排出される圧油の経路は以下のとおりである。油圧ポンプ1が圧送する圧油は、油路9、油路9から分岐する油路9aに設けられた絞り10を経由して小径室6に導入される。サーボピストン5の図示左方への動きにより小径室6から排出される圧油は、逆止弁11を経由して油路9へ至る。
大径室7に導入される圧油、および大径室7から排出される圧油の移動経路は以下のとおりである。油圧ポンプ1が圧送する圧油は、油路9、容量制御弁12、および油路13を経由して大径室7に導入される。サーボピストン5の右方への動きにより大径室7から排出される圧油は、油路13、容量制御弁12を経由してタンク2へ至る。または、サーボピストン5の右方への動きにより大径室7から排出される圧油は、油路13、切換弁15、および油路16を経由して段付室8へ至る。
段付室8に導入される圧油、および段付室8から排出される圧油の経路は以下のとおりである。段付室8に導入される圧油は、サーボピストン5の右方への動きにより大径室7から排出され、油路13、切換弁15、および油路16を経由して段付室8へ至る。サーボピストン5の左方への動きにより段付室8から排出される圧油は、油路16、および切換弁15を経由してタンク2へ至る。
サーボピストン5が移動すると、小径室6、大径室7、および段付室8の容積が変化し、圧油が流入/流出する。たとえば、サーボピストン5が第1の方向、すなわち図示右方向に移動すると、小径室6には圧油が流入し、大径室7からは圧油が流出し、段付室8には圧油が流入する。
サーボピストン5が第1の方向、すなわち図示右方向に移動すると、リンク14を介して接続された斜板4の傾転角が増加し、油圧ポンプ1の吐出容量が増加する。サーボピストン5が第2の方向、すなわち図示左方向に移動されると、リンク14を介して接続された斜板4の傾転角が減少し、油圧ポンプ1の吐出容量が減少する。
油路9から分岐する油路9aには、固定絞り10および逆止弁11が並列に設けられる。逆止弁11は、小径室6から油路9へ向かう方向への流れのみを許容するので、油路9から小径室6へ向かう方向の流れは固定絞り10を通過する流れである。そのため固定絞り10による圧力損失が発生し、固定絞り10の小径室6側の圧力は油路9側の圧力よりも圧力が低くなる。
容量制御弁12は、スプール12aと、スリーブ12bと、外部入力を受けるパイロットポート12cと、バネ12dとを備える。容量制御弁12は3ポートを備え、各ポートはそれぞれ油路9、油路13、およびタンク2と接続される。容量制御弁12は、スプール12aとスリーブ12bの相対位置により、A〜Cの3つの状態をとる。状態Aでは、油路13が油路9と接続される。状態Bでは、全てのポートが遮断される。状態Cでは、油路13がタンク2と接続される。
スプール12aは、パイロットポート12cに作用する圧力(外部指令圧)により図示左側へ向かう力を受け、また、スプール12aは、バネ12dのバネ圧により図示右側へ向かう力を受ける。図1に示す状態Bでは、バネ12dのバネ圧とパイロットポート12cに印加される外部指令圧、すなわち外部入力とが等しい。外部入力がバネ12dのバネ圧よりも大きくなると、バネ12dが圧縮されてスプール12aが図示左側へ移動する。外部入力がバネ12dのバネ圧よりも小さくなると、バネ12dが伸長されてスプール12aが図示右側へ移動する。すなわち、パイロットポート12cの外部入力の大きさによりスプール12aの移動量が決定される。
スリーブ12bは、サーボピストン5とリンク14により接続される。スリーブ12bは、サーボピストン5の動作と連動する。すなわち、外部入力の変更に伴う容量制御弁12およびサーボピストン5の動きは以下のようになる。外部入力が変化してバネ12dのバネ圧との平衡が崩れると、スプール12aが移動するがスリーブ12bは移動しないので、容量制御弁12が状態Aまたは状態Cをとる。すると、サーボピストン5が図示左方向、または図示右方向に徐々に移動する。サーボピストン5に連動してスリーブ12bも徐々に移動し、スリーブ12bの移動量が先に移動したスプール12aの移動量と等しくなると、容量制御弁12が状態Bをとる。以上により、容量制御弁12およびサーボピストン5の移動が完了する。
たとえば、パイロットポート12cの外部入力が変化してスプール12aを移動させた直後は、スプール12aとスリーブ12bの偏差は大きい。サーボピストン5が移動を開始していないので、スリーブ12bの位置も変化していないからである。このとき、たとえば容量制御弁12は状態Cとなり油路13とタンク2が連通され、偏差が大きいので大流量が流れる。その後、サーボピストン5が移動するにつれてスプール12aとスリーブ12bの相対位置の差が減少して流量が減少し、最終的に容量制御弁12が状態Bになるとサーボピストン5の移動が停止する。
切換弁15は、固定絞り10の前後差圧に基づき動作する。固定絞り10の油路9側の圧力(以下、油路側圧力15P1)および、固定絞り10の小径室6側の圧力(以下、小径室側圧力15P2)が、それぞれ信号伝達路を通じて切換弁15に伝達される。バネ15cのバネ圧と小径室側圧力15P2の和よりも油路側圧力15P1が高い場合は油路13と油路16とが連通し、それ以外の場合は油路16とタンク2とが連通する。サーボピストン5が静止している状態では、小径室6と油路9の間で圧油の移動がないため、油路側圧力15P1と小径室側圧力15P2が等しく、切換弁15は図示の位置をとり、油路16がタンク2と連通する。バネ15cのバネ圧は、固定絞り10に流れがない場合、すなわち油路側圧力15P1と小径室側圧力15P2とが等しい場合に、段付室8をタンク2に連通させる程度の、ごく弱い圧力である。
(第1の方向への移動)
容量制御弁12のパイロットポート12cへの外部指令圧がバネ12dのバネ圧とが等しい平衡状態から、外部指令圧がバネ12dのバネ圧を超えた値に設定されその平衡状態が崩れて吐出容量が大きくなる動作、すなわち、サーボピストン5が図示右側である第1の方向に移動する動作について説明する。
容量制御弁12のパイロットポート12cへの外部指令圧が、バネ12dのバネ圧よりも高い圧力に設定されると、スプール12aが図示左側に移動して容量制御弁12が状態Cとなり油路13がタンク2と連通される。油路13がタンク2と連通されることにより、油路13が接続される大径室7の圧力が低下するので、サーボピストン5が第1の方向、すなわち図示右側に移動する。
サーボピストン5が図示右側に移動すると、小径室6に圧油が流入する。このとき、油路9から供給される圧油は固定絞り10を通過して小径室6に流入する。固定絞り10の圧力損失により油路側圧力15P1が小径室側圧力15P2よりも高くなる。そのため、切換弁15が図示右側である第1の方向に動き、油路13と油路16が連通する。すなわち大径室7の圧油は油路13を経由してタンク2へ移動するだけでなく、油路13、切換弁15、油路16を経由して段付室8へも移動する。段付室8に流入した圧油は、サーボピストン5を第1の方向に移動させる力をさらに生じさせる。
上述したサーボピストン5の図示右側への移動と連動してスリーブ12bが徐々に移動し、容量制御弁12が状態Bになると油路9と油路13が遮断され、サーボピストン5の移動が終了する。サーボピストン5が停止すると小径室6への圧油の流入も停止され、固定絞り10を通過する圧油の流れがなくなる。そのため、固定絞り10の前後の圧力、すなわち油路側圧力15P1と小径室側圧力15P2とが等しくなる。そして、バネ15cのバネ圧により切換弁15が図示左側に移動し、段付室8とタンク2が連通される。
(第2の方向への移動)
容量制御弁12のパイロットポート12cへの外部指令圧がバネ12dのバネ圧と等しい平衡状態から、外部指令圧がバネ12dのバネ圧未満に設定されその平衡状態が崩れて吐出容量が小さくなる動作、すなわち、サーボピストン5が図示左側である第2の方向に移動する動作について説明する。
容量制御弁12のパイロットポート12cへの外部指令圧が、バネ12dのバネ圧未満に設定されると、スプール12aが図示右側に移動して容量制御弁12が状態Aとなり油路9と油路13が連通される。小径室6および大径室7は、等しく油圧ポンプ1の吐出圧を受けるが、大径部5bの受圧面積は小径部5aの受圧面積よりも大きいため、大径部5bが受ける第1の方向の力の方が大きい。
前述のとおり、サーボピストン5が静止している状態では段付室8はタンク2と連通しているので、段付室8及び油路16の圧力はタンク圧と同等となり、段付室8はサーボピストン5に対していずれの方向の力も発生させない。したがって、大径部5bと小径部5aの受圧面積差によりサーボピストン5は第2の方向に移動する。このとき、段付室8から油が切換弁15を介してタンクに排出される。
サーボピストン5が図示左側に移動すると、小径室6から逆止弁11を経由して油路9へ圧油が流出する。このとき、油路側圧力15P1は小径室側圧力15P2以下なので、切換弁15は油路16をタンク2に連通させる状態を維持する。
上述したサーボピストン5の図示左側への移動と連動してスリーブ12bが徐々に移動し、容量制御弁12が状態Bになると油路9と油路13が遮断され、サーボピストン5の移動が完了する。
上述した実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)可変容量油圧ポンプ装置100は、吐出容量が可変の油圧ポンプ1と、油圧ポンプ1の吐出容量を制御する容量制御部110とを備える。容量制御部110は、大径部5bおよび小径部5aを備え、第1の方向に移動すると油圧ポンプ1の吐出容量を増加させ、第1の方向と反対の第2の方向に移動すると油圧ポンプ1の吐出容量を減少させるサーボピストン5と、小径部5aの端部に設けられ、容量制御用圧、すなわち、油圧ポンプ1の吐出圧が導入される小径室6と、大径部5bの端部に設けられ、タンク圧および油圧ポンプ1の吐出圧のいずれかが選択的に導入される大径室7と、小径部5aおよび大径部5bの接続部に設けられ、タンク圧および大径室7のいずれかが選択的に連通される段付室8とを備える。容量制御部110はさらに、大径室7に油圧ポンプ1の吐出圧を導入する第1切換位置と、大径室7にタンク圧を導入する第2切換位置と、大径室7への容量制御用圧の導入および大径室7へのタンク圧の導入を阻止する第3切換位置とを有し、外部入力に応じて第1乃至第3切換位置のいずれかに切り換わる容量制御弁12と、吐出容量を増大させる際は段付室8と大径室7を連通させる第1切換位置に切り換わり、吐出容量を減少させる際は段付室8とタンク2を連通させる第2切換位置に切り換わる切換弁15とを備える。
可変容量油圧ポンプ装置100をこのように構成したので、容量制御部110を構成する各機器、要素は次のように動作する。
油圧ポンプ1の吐出容量を大きくするとき、容量制御弁12に外部入力、すなわち外部指令圧を与えて切換え、大径室7をタンク2に連通させる。小径室6に作用している油圧ポンプ1の吐出圧でサーボピストン5は図1で右方に移動する。前述したサーボピストン5の右方への移動に伴って大径室7から圧油が排出される。また、絞り10の前後差圧により切換弁15が図示右側に移動し、大径室7から排出される圧油を段付室8に導く。段付室8に導入された圧油によりサーボピストン5の右方への移動がアシストされる。その結果、サーボピストン5の移動、すなわち可変容量油圧ポンプ1の容量変化を迅速に行うことができる。
一方、油圧ポンプ1の吐出容量を減少させる際、すなわち、サーボピストン5を第2の方向に移動させる際は、切換弁15により段付室8とタンク2が連通されるので、段付室8における圧油によりサーボピストン5の移動が妨げられることはない。
(2)容量制御部110は、可変容量油圧ポンプ1の吐出油を小径室6へ導く油路9a中に設けられる絞り10をさらに備える。切換弁15は、小径室6にポンプ吐出油が導入される際に生じる絞り10の前後の圧力に基づき、段付室8と大径室7を連通させる第1切換位置に切り換わる。
(3)容量制御弁12は、サーボピストン5の位置に基づき動作するスリーブ12bと、外部入力に基づき動作するスプール12aを備えるサーボ弁であり、スリーブ12bの位置とスプール12aの位置の偏差に応じて第1乃至第3切換位置、すなわち状態A〜Cのいずれかに切り換わる。
スリーブ12bの位置とスプール12aの位置との偏差が小さくなり、容量制御弁12の開口面積が小さくなる場合、すなわち容量制御弁12を通ってタンク2へ流入する油量が減少した場合に以下の利点がある。すなわち、大径室7から排出された圧油は段付室8へ移動できるので背圧を低く抑えられ、サーボピストン5の移動、すなわち油圧ポンプ1の容量変化を迅速に行うことができる。
第1の実施の形態の可変容量油圧ポンプ装置100は、上述した容量制御弁12により次のように動作する。
外部入力がバネ12dのバネ圧未満になると、容量制御弁12は、油圧ポンプ1の吐出圧を大径室7に導入する第1切換位置(スプール12aが最右方位置)に切り替わる。外部入力がバネ12dのバネ圧を超えると、大径室7にタンク圧を導入する第2切換位置側(スプール12aが左方側へ移動する位置)の所定位置にその外部指令圧に応じて切り換わる。
(変形例1)
上述した第1の実施の形態では、切換弁15に固定絞り10の両端の圧力を直接導き、切換弁15はその圧力に基づき動作するものとして説明した。しかし、切換弁15は固定絞り10の両端に設けられた不図示の圧力計が測定する圧力に基づき動作するようにしてもよい。
(変形例2)
上述した第1の実施の形態では、容量制御弁12のスプール12aは、バネ12dにより図示右向きの力を受け、パイロットポート12cに入力される外部入力により図示左向きの力を受けた。すなわち、パイロットポート12cに入力される外部入力がバネ12dのバネ圧よりも大きい場合にスプール12aは図示右向きの力を受けた。
しかし、容量制御弁12はバネ12dに代えて第2のパイロットポートを備えてもよい。この場合は、第2のパイロットポートに入力される外部入力により、スプール12aは図示右向きの力を受ける。すなわち、第1のパイロットポートに入力される外部入力よりも、第2のパイロットポートに入力される外部入力の方が大きい場合に、スプール12aは図示右向きの力を受ける。
(第2の実施の形態)
図2〜3を参照して、本発明による可変容量ポンプの第2の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、サーボピストンの動作にパイロットポンプが吐出する圧油の圧力を用いる点で、第1の実施の形態と異なる。
(構成)
図2は、第2の実施の形態における可変容量油圧ポンプ装置100Aの油圧回路図である。図示点線内の構成は、第1の実施の形態と同様である。
可変容量油圧ポンプ装置100Aは、第1の実施の形態における構成に加えて、パイロットポンプ20、電磁比例減圧弁22、リリーフ弁23、圧力センサ24、傾転センサ25、コントローラ30、および操作レバー26を備える。
パイロットポンプ20は、油圧ポンプ1とともに駆動され、常にサーボピストン5の移動に十分な吐出圧力を有する。パイロットポンプ20が吐出する圧油は、油路21に圧送される。
油路21は、リリーフ弁23、電磁比例減圧弁22、容量制御弁12、および小径室6に接続される。
電磁比例減圧弁22は、コントローラ30からの入力に基づき動作し、容量制御弁12のパイロットポート12cに印加する圧力を制御する。電磁比例減圧弁22の1次側には油路32が接続され、パイロットポンプ20の吐出油が導かれている。吐出油の圧力はリリーフ弁23で規定される。コントローラ30からの入力で電磁比例減圧弁22が切換動作すると、油路21の圧力を減圧した圧油が電磁比例減圧弁22の2次側の油路32に供給される。
圧力センサ24は、油圧ポンプ1の吐出圧力を測定する。圧力センサ24が出力する測定圧力を示す信号は、ケーブル27を経由してコントローラ30に出力される。
傾転センサ25は、油圧ポンプ1の吐出容量を制御する斜板4の傾転角を検出する。傾転センサ25が出力する傾転角を示す信号は、ケーブル27を経由してコントローラ30に出力される。
操作レバー26は、オペレータにより操作され、操作量に比例した電圧を発生するレバーである。操作レバー26が出力する操作量を示す信号は、ケーブル29を経由してコントローラ30に出力される。
コントローラ30は、圧力センサ24、傾転センサ25、および操作レバー26からの入力に基づき、電磁比例減圧弁22へ制御信号を出力する演算装置である。図3を参照すると、コントローラ30は、圧力と目標傾転の関係を示す馬力制御マップ30aと、操作量と目標傾転の関係を示す目標傾転マップ30bと、目標傾転と指令電流値の関係を示す電流値マップ30cとを備える。コントローラ30の処理は後述する。コントローラ30の出力は、ケーブル31を経由して電磁比例減圧弁22に出力される。
(コントローラの機能ブロック図)
図3は、コントローラ30の機能を説明する機能ブロック図である。コントローラ30には、圧力センサ24から圧力Pが、傾転センサ25から傾転角qが、操作レバー26から操作量Sが、それぞれ入力される。
コントローラ30は、圧力センサ24から入力された圧力Pと馬力制御マップ30aを用いて傾転角q1を算出する。コントローラ30は、操作レバー26から入力された操作量Sと目標傾転マップ30bを用いて、要求傾転角q2を算出する。コントローラ30は、算出した傾転角q1と要求傾転角q2を比較し、小さい方を選択する。以後、傾転角q1と傾転角q2のうち小さい方を上限傾転角qrefと呼ぶ。
コントローラ30は、上限傾転角qrefと傾転センサ25から入力された実傾転角qの偏差をΔqとして算出する。すなわち、偏差△q=qref−qである。コントローラ30は、傾転センサ25から入力された実傾転角qと偏差△qの和を目標傾転角q+△qとして算出する。コントローラ30は、目標傾転角q+△qと電流値マップ30cを用いて、指令電流値Iを算出し、電磁比例減圧弁22へ出力する。以上により、油圧ポンプ1の傾転角、すなわち吐出容量はコントローラ30によって電子制御される。
上述した第2の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)可変容量油圧ポンプ装置100Aは、油圧ポンプの吐出圧力を測定する圧力測定部、すなわち圧力センサ24と、サーボピストン5の位置により決定される、油圧ポンプの吐出容量を制御する値、すなわち傾転角を測定する吐出容量測定部、すなわち傾転センサ25と、オペレータにより油圧ポンプの動作に関する指令が入力される入力部、すなわち操作レバー26と、を備える。可変容量油圧ポンプ装置100はさらに、圧力測定部が測定する吐出圧力、吐出容量測定部が測定する値、および入力部への入力に基づき外部入力を生成し、容量制御弁に当該外部入力を出力する算出部、すなわちコントローラ30および電磁比例減圧弁22を備える。
可変容量油圧ポンプ装置100Aは、サーボピストン5の動作にパイロットポンプ20が吐出する圧油の圧力を利用する。そのため、油圧ポンプ1の吐出圧が低い場合であってもサーボピストン5を高速に動作させ、油圧ポンプ1の吐出容量を迅速に変化させることができ、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
コントローラ30は、ユーザによる操作レバー26への入力操作量による要求吐出容量、すなわち要求傾転角q2、および油圧ポンプ1の吐出圧力による馬力制御吐出容量、すなわち傾転角q1のいずれか小さい値に基づき上限傾転角qrefを決定する。したがって、エンジンストールを生じさせない吐出容量を算出できる。
(第3の実施の形態)
図4を参照して、本発明による可変容量ポンプの第3の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、切換弁15の動作を決定する圧力の測定点が異なる点で、第1の実施の形態と異なる。
(構成)
図4は、第3の実施の形態における可変容量油圧ポンプ装置100Bの油圧回路図である。小径室6と油路9の間には、固定絞りや逆止弁などの要素が設けられず、油路9が小径室6に直接接続される。
油路9と油路13の間には、容量制御弁12に代わって、容量制御弁17が設けられる。容量制御弁17は、スプール17aと、スリーブ17bと、外部入力を受けるパイロットポート17cと、バネ17dと、固定絞り17eと、固定絞り17fとを備える。容量制御弁17を通過する圧油の流量は、スプール17aとスリーブ17bの相対位置により定まる。
容量制御弁17は3ポートを備え、油路9、油路13、およびタンク2と接続される。容量制御弁17は、スプール17aとスリーブ17bの相対位置に基づき、油路9と油路13を連通させる状態(以下、状態A)と、流路を遮断する状態(以下、状態B)と、油路13をタンク2に連通させる状態(以下、状態C)をとる。
固定絞り17eは、状態Cにおける油路13とタンクの間に設けられる。固定絞り17fは、状態Aにおける油路9と油路13の間に設けられる。状態A〜Cでは、それぞれ以下の圧力がパイロット管路18を経由して切換弁15の一方(図示左方)の受圧部に導かれる。状態Aでは固定絞り17fの上流の圧力、状態Bでは油路9の圧力、状態Cでは固定絞り17eの下流の圧力である。以下では、パイロット管路18を経由して切換弁15に伝達されるパイロット圧を、圧力17Pと呼ぶ。
切換弁15は、油路13の圧力(以下、圧力13P)、および前述の圧力17Pに基づき動作する。バネ15cのバネ圧と圧力17Pの和よりも圧力13Pが高い場合は油路13と油路16とが連通し、それ以外の場合は油路16はタンク2と連通する。容量制御弁17が流路を遮断する状態Bでは、油路9の圧力がパイロット管路18を経由して切換弁15にパイロット圧として伝達される。そのため、油路9の圧力とバネ15cのバネ圧の和が圧力13Pよりも高くなり、切換弁15は図4に示す位置に切り替わっており、油路16、すなわち段付室8がタンク2と連通する。
(第1の方向への移動)
吐出容量を増加させる際、すなわち、サーボピストン5が第1の方向に移動する際の可変容量油圧ポンプ装置100Bの動作を説明する。
パイロットポート17cへの外部指令圧が、バネ17dのバネ圧よりも高い圧力に設定されると、スプール17aが図示の位置から左方に移動して油路13がタンク2と連通される(状態C)。このとき、小径室6にはポンプ吐出圧が作用しており、サーボピストン5は第1の方向、すなわち図示右側に移動して油圧ポンプ1の吐出容量が増加する。
切換弁15には、固定絞り17e上流の圧力である圧力13Pと、固定絞り17e下流の圧力である圧力17Pが左右一対の受圧部に伝達される。固定絞り17eにおいて圧力損失が生じるため、バネ15cのバネ圧と圧力17Pの和よりも圧力13Pが高くなり、切換弁15が図示左側に移動して油路13と油路16が連通される。そのため大径室7の圧油は、タンク2および段付室8へ流出する。段付室8へ流入した圧油は、段付部5cに対してサーボピストン5を第1の方向、すなわち図示右側へ移動させる力を生じさせ、サーボピストン5の移動が促進される。
スリーブ17bがスプール17aに対応する位置まで移動すると、油路13がタンク2および油路9と遮断された状態、すなわち状態Bとなり、サーボピストン5の移動が完了する。圧油の流れがなくなると固定絞り17eの前後の圧力が等しくなるので、バネ15cのバネ圧により段付室8がタンク2と連通される。
(第2の方向への移動)
吐出容量を減少させる際の可変容量油圧ポンプ装置100Bの動作を説明する。すなわち、サーボピストン5が第2の方向に移動する動作である。
容量制御弁17のパイロットポート17cへの外部指令圧が、バネ17dのバネ圧よりも低い圧力に設定されると、スプール17aが図示右側に移動して油路9と油路13が連通される。すなわち、状態Aでは、固定絞り17f上流の圧力が圧力17Pとして切換弁15の左方の受圧部に導かれる。大径室7が受ける圧力は、固定絞り17fの圧力損失により小径室6が受ける圧力よりも低いが、大径部5bの受圧面積は小径部5aの受圧面積よりも大きい。そのため、小径部5aが受ける第1の方向の力よりも、大径部5bが受ける第2の方向の力が大きい。
前述のとおり、サーボピストン5が静止している状態では段付室8はタンク2と連通しているので、段付室8には圧油が存在せず段付室8の圧力はサーボピストン5に対していずれの方向の力も発生させない。したがって、サーボピストン5は第2の方向に移動する。
サーボピストン5が移動を開始した後も、固定絞り17fにおける圧力損失により、固定絞り17f上流の圧力17Pは固定絞り下流の圧力13Pよりも大きい。そのため、切換弁15が段付室8とタンク2を連通させる状態は維持される。
サーボピストン5の移動に連動するスリーブ17bの位置が、スプール17aに対応する位置に達すると、油路9と油路13が遮断された状態Bとなり、サーボピストン5の移動が停止する。
上述した第3の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)可変容量油圧ポンプ装置100Bは、吐出容量が可変の油圧ポンプ1と、吐出容量を制御する容量制御部110Bとを備える。容量制御部110Bは、大径部5bおよび小径部5aを備え、第1の方向に移動すると油圧ポンプ1の吐出容量を増加させ、第1の方向と反対の第2の方向に移動すると油圧ポンプ1の吐出容量を減少させるサーボピストン5と、小径部5aの端部に設けられ、油圧ポンプ1の吐出圧が導入される小径室6と、大径部5bの端部に設けられ、タンク圧および油圧ポンプ1の吐出圧のいずれかが選択的に導入される大径室7と、小径部5aおよび大径部5bの接続部に設けられ、タンク圧および大径室7のいずれかが選択的に連通される段付室8と、外部入力に応じて、大径室7に油圧ポンプ1の吐出圧を導入する第1切換位置、および大径室7にタンク圧を導入する第2切換位置に切り換わる容量制御弁17と、吐出容量を増大させる際は段付室8と大径室7を連通させる第1切換位置に切り換わり、吐出容量を減少させる際は段付室8とタンク2を連通させる第2切換位置に切り換わる切換弁15とを備える。
容量制御弁17は、外部入力が未満バネ17dのバネ圧よりも低い圧力に設定されると油圧ポンプの1吐出圧を大径室7に導入する第1切換位置に切り換わり、外部入力がバネ17dのバネ圧よりも高い圧力に設定されると大径室7にタンク圧を導入する第2切換位置に切り換わる。容量制御弁17は、第1切換位置において油圧ポンプ1の吐出油が通過する流路に設けられた第1絞り17fと、第2切換位置において大径室7から排出された圧油が通過する流路に設けられた第2絞り17eとを有する。切換弁15は、第1および第2絞り17e,17fの前後の圧力に基づき動作する。
吐出容量を大きくするとき、容量制御弁17に外部入力、すなわち外部指令圧を与えて切換え、大径室7をタンク2に連通させる。小径室6に作用している油圧ポンプ1の吐出圧でサーボピストン5は図4で右方に移動する。サーボピストン5の右方への移動に伴って大径室7から圧油が排出される。排出油が絞り17eを通過するときに発生する差圧により切換弁15を図4の右側の位置に切換え、大径室7から排出される圧油を段付室8に導く。段付室8に導入された圧油によりサーボピストン5の右方への移動がアシストされる。その結果、サーボピストン5の移動、すなわち可変容量油圧ポンプ1の容量変化を迅速に行うことができる。
サーボピストン5の現在位置とサーボピストン5が当該外部入力に対応する位置との偏差が小さくなり、タンク2へ流入する油量が減少した場合に以下の利点がある。大径室7から排出された圧油は段付室8へ流入するので大径室7、すなわち、油路13の背圧を低く抑えられる。そのため、サーボピストン5の移動、すなわち可変容量油圧ポンプ1の容量変化を迅速に行うことができる。
油圧ポンプ1の吐出容量を減少させる際は、すなわち、サーボピストン5を第2の方向に移動させる際は、切換弁15により段付室8とタンク2が連通されるので、サーボピストン5の移動を妨げることもない。
上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。たとえば、図4の可変容量油圧ポンプ装置100Bでは容量制御用圧として油圧ポンプ1の吐出圧を用いたが、図2で説明したように、パイロットポンプ20の圧油を容量制御用圧として利用してサーボピストン5を駆動するようにしてもよい。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1 … 可変容量油圧ポンプ
5 … サーボピストン
5a … 小径部
5b … 大径部
5c … 段付部
6 … 小径室
7 … 大径室
8 … 段付室
10 … 絞り
12、17 … 容量制御弁(容量制御弁)
15 … 切換弁
17e、17f … 絞り
100,100A,100B… 可変容量油圧ポンプ装置
110,110B… 容量制御部

Claims (5)

  1. 吐出容量が可変の油圧ポンプと、前記油圧ポンプの吐出容量を制御する容量制御部とを備えた可変容量油圧ポンプ装置であって、
    前記容量制御部は、
    大径部および小径部を備え、第1の方向に移動すると前記吐出容量を増加させ、第1の方向と反対の第2の方向に移動すると前記吐出容量を減少させるサーボピストンと、
    前記小径部の端部に設けられ、容量制御用圧が導入される小径室と、
    前記大径部の端部に設けられ、タンク圧および前記容量制御用圧のいずれかが選択的に導入される大径室と、
    前記小径部および前記大径部の接続部に設けられ、タンク圧および前記大径室のいずれかが選択的に連通される段付室と、
    前記大径室に前記容量制御用圧を導入する第1切換位置と、前記大径室にタンク圧を導入する第2切換位置と、前記大径室への前記容量制御用圧の導入および前記大径室へのタンク圧の導入を阻止する第3切換位置とを有し、外部入力に応じて前記第1乃至第3切換位置のいずれかに切り換わる容量制御弁と、
    前記吐出容量を増大させる際は前記段付室と前記大径室を連通させる第1切換位置に切り換わり、前記吐出容量を減少させる際は前記段付室とタンクを連通させる第2切換位置に切り換わる切換弁とを備える可変容量油圧ポンプ装置。
  2. 請求項1に記載の可変容量油圧ポンプ装置において、
    前記容量制御用圧を前記小径室へ導く油路中に設けられる絞りをさらに備え、
    前記切換弁は、前記小径室に前記容量制御用圧が導入される際に生じる前記絞りの前後の圧力に基づき、前記段付室と前記大径室を連通させる前記第1切換位置に切り換わる、可変容量油圧ポンプ装置。
  3. 請求項1に記載の可変容量油圧ポンプ装置において、
    前記外部入力は、前記吐出容量を減少させるときは所定値未満、増大させるときは所定値を超える入力であり、
    前記容量制御弁は、前記第1切換位置において前記容量制御用圧の油が通過する流路に設けられた第1絞りと、前記第2切換位置において前記大径室から排出された圧油が通過する流路に設けられた第2絞りとを有し、
    前記切換弁は、前記第1および第2絞り,の前後の圧力に基づき動作する、可変容量油圧ポンプ装置。
  4. 請求項1に記載の可変容量油圧ポンプ装置において、
    前記油圧ポンプの吐出圧力を測定する圧力測定部と、
    前記サーボピストンの位置により決定される、前記油圧ポンプの吐出容量を制御する値を測定する吐出容量測定部と、
    オペレータにより前記油圧ポンプの動作に関する指令が入力される入力部と、
    前記圧力測定部が測定する吐出圧力、前記吐出容量測定部が測定する値、および前記入力部への入力に基づき前記外部入力を生成し、前記容量制御弁に当該外部入力を出力する算出部、とをさらに備える可変容量油圧ポンプ装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の可変容量油圧ポンプ装置において、
    前記容量制御弁は、前記サーボピストンの位置に基づき動作するスリーブと、前記外部入力に基づき動作するスプールを備えるサーボ弁であり、前記スリーブの位置と前記スプールの位置の偏差に応じた前記第1乃至第3切換位置のいずれかに切り換わる、可変容量油圧ポンプ装置。
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