JP2017031709A - ドアロック制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両ドアを選択的に解錠するにあたり、これを簡便に行うことができるドアロック制御装置を提供する。【解決手段】車両1からユーザが降車するとき、まず特定ドア15(一例は運転席ドア2a)のみ解錠され、他のドア16は施錠のまま維持される。軌跡監視部20は、車両1に設けられたレーダ17を用い、車外の物体(車両1から降車したユーザ)の移動を追尾する。ドア錠制御部21は、軌跡監視部20の監視結果に基づき、運転席ドア2a付近の物体が車両1の周囲を回って他のドア16(一例は後部左側ドア2d)に移動したことを確認すると、他のドア16を解錠する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両ドアの施解錠の作動を制御するドアロック制御装置に関する。
従来、車両には、車両の施解錠の作動を制御するドアロック制御装置が搭載されている(特許文献1等参照)。この種のドアロック制御装置では、例えば運転席ドアの内側(車内)に設けられたドアアンロックスイッチを操作したり、シフトレバーをP位置に切り替えたりすると、全ドアがドアロックに自動で切り替わる集中ドアアンロック機能を備えるものがある。
特開2008−31809号公報
ところで、特許文献1の集中ドアアンロック機能の場合、解錠作動時、全てのドアがアンロックされる技術である。しかし、解錠作動時に、全てのドアを解錠してしまうと、施錠のままにしておきたいドアもある場合に、それに対応できない問題があった。この場合、例えば手動で所定ドアのみ解錠すればよいが、その後、他のドアを解錠するにあたり、他のドアについて解錠操作を再度行わなければならず、この操作が面倒であった。
本発明の目的は、車両ドアを選択的に解錠するにあたり、これを簡便に行うことができるドアロック制御装置を提供することにある。
前記問題点を解決するドアロック制御装置は、車両ドアに設けられたドア錠の作動を制御する構成において、前記ドア錠の施解錠を制御するドア錠制御部と、車外に存在するユーザの移動の軌跡を監視する軌跡監視部とを備え、前記ドア錠制御部は、車両が全席ドアロックの状態下で前記車両ドアの解錠操作が行われたとき、まず特定ドアのみ解錠し、その後、前記軌跡監視部による監視結果を基に、前記特定ドアから降車したユーザが他のドアに移動することが確認できれば、当該他のドアを解錠する。
本構成によれば、ユーザ降車時は特定ドアのみ解錠してユーザの降車を可能とするが、他のドアは施錠したまま維持する。そして、車外の物体(人体)の動きを軌跡監視部によって追尾し、物体が他のドアまで行ったことを確認したときにのみ、他のドアを解錠する。このため、ユーザ降車時、他のドアを開ける必要がなければ、特定ドアを施錠して車両から立ち去ればよいし、他のドアを開けたいときは、他のドアに近づくだけで他のドアが解錠に切り替わる。よって、車両ドアを選択的に解錠するにあたり、これを簡便に行うことが可能となる。
前記ドアロック制御装置において、前記軌跡監視部は、車両に設けられたレーダを使用してユーザの移動の軌跡を監視することが好ましい。この構成によれば、車外に存在する物体(人体)の移動を、レーダによって精度よく監視するのに有利となる。
前記ドアロック制御装置において、前記特定ドアは、運転席ドアであることが好ましい。この構成によれば、運転席のユーザが降車するとき、運転席ドアを直ちに解錠することが可能となる。
前記ドアロック制御装置において、前記軌跡監視部は、前記車両からの通信を契機に電子キーとの間で無線によるID照合を行う電子キーシステムを用い、当該電子キーシステムで前記車両の車外周囲に位置が異なって形成される複数の通信エリアにおいて、前記ID照合の通信が確立する前記通信エリアの遷移を確認することにより、物体の移動の軌跡を監視可能であり、前記ドア錠制御部は、前記電子キーがどの前記通信エリアで通信が確立するのかの遷移を確認することも併用して、前記ユーザの移動を監視することが好ましい。この構成によれば、車外に存在する物体の移動を追尾するにあたり、軌跡監視部の監視結果のみならず、通信確立監視部の監視結果も併用するので、物体の追尾をより正しく行うのに有利となる。
前記ドアロック制御装置において、前記ドア錠制御部は、前記軌跡監視部による動きの軌跡の監視中、施錠操作があったことを確認すると、その時点において前記軌跡監視部による監視を終了することが好ましい。この構成によれば、軌跡監視部による物体の移動の追尾を適切なタイミングで終了することが可能となる。
本発明によれば、車両ドアを選択的に解錠するにあたり、これを簡便に行うことができる。
第1実施形態のドアロック制御装置の構成図。 レーダの配置位置を示す概要図。 (a)は車両が停車したときの状態図であり、(b)は運転席ドアが解錠されたときの状態図。 運転者(ユーザ)が運転席ドアから降車したときの状態図。 運転者(ユーザ)が車外でとる移動の様子を示す概要図。 第三者が車両ドアに近づく様子を示す概要図。 第2実施形態の車両に形成されるスマート通信のエリア図。 運転者(ユーザ)が車外でとる移動の様子を示す概要図。
(第1実施形態)
以下、ドアロック制御装置の第1実施形態を図1〜図6に従って説明する。
図1に示すように、車両1は、車両1に設けられたドア(以降、車両ドア2と記す)の作動を制御するドアロック制御装置3を備える。車両ドア2には、例えば運転席ドア2a、助手席ドア2b、後部右側ドア2c、後部左側ドア2dなどがある。ドアロック制御装置3は、ドアロック制御装置3の動作を制御するコントローラ4と、車両1のボディに対するロック箇所とするドア錠(ドアロック機構)5とを備える。コントローラ4は、例えば車載電装品の電源を管理するボディECU(Electronic Control Unit)であることが好ましい。ドア錠5は、それぞれの車両ドア2に設けられている。
コントローラ4は、車両ドア2においてドア施解錠のトリガ操作を検出すると、例えば車両1及び電子キー6との間の無線によるID照合(スマート照合)が成立することを条件に、車両ドア2を施解錠する。具体的には、車両ドア解錠時に車外ドアハンドルのロックボタン7が操作されると、スマート照合(車外スマート照合)が成立することを条件に車両ドア2が施錠され、車両ドア施錠時に車外ドアハンドルのタッチ操作が車外ドアハンドル内のタッチセンサ8によって検出されると、スマート照合(車外スマート照合)が成立することを条件に車両ドア2が解錠される。スマート照合は、車両1からの通信を契機にLF(Low Frequency)−UHF(Ultra High Frequency)の双方向通信によって電子キーIDの正否を確認するID照合である。
また、コントローラ4は、電子キー6からUHF送信された施解錠要求を受信すると、車両ドア2を施解錠する。具体的には、電子キー6からUHF送信された施錠要求(電子キーIDを含む)を車両1において受信すると、車両ドア2を施錠する。また、電子キー6からUHF送信された解錠要求(電子キーIDを含む)を車両1において受信すると、車両ドア2を解錠する。
ドアロック制御装置3は、車両1の停車時に特定ドア15から降車したユーザを、例えばレーダ17等のツールを用いて追尾した上で他のドア16の解錠を実行するのみドア解錠制御機能を備える。本例のドア解錠制御機能は、ユーザ降車時に特定ドア15(例えば運転席ドア2a)のみを解錠し、以降、ユーザの車外での動きをレーダ17によって監視する。そして、ユーザが車外から開操作すべく他のドア16の前まで移動したことをレーダ17によって確認することができると、ユーザが前まできた他のドア16を解錠するものである。
ドアロック制御装置3は、車外に存在するユーザ(物体)の動きの軌跡を監視する軌跡監視部20を備える。軌跡監視部20は、コントローラ4に設けられている。軌跡監視部20は、車両1に設けられたレーダ17によって、車外に位置するユーザの動きの軌跡を監視する。軌跡監視部20は、ユーザ降車時に車外をレーダ17によってセンシングし、レーダ17から入力する検出信号Srを基に物体との間の距離を逐次計算することにより、降車したユーザの移動の軌跡を求める。
レーダ17は、電波として極小幅(例えば1nS程度)のパルスを送信する。レーダ17は、例えばミリ波レーダやUWB(Ultra Wide Band)レーダであることが好ましい。レーダ17の配置箇所は、車内又は車外のどちらでもよいが、監視範囲が車外を向くように取り付けられることが好ましい。また、レーダ17は、例えば車体のピラーなど、種々の場所に配置することが可能である。
ドアロック制御装置3は、軌跡監視部20の監視結果を基にドア錠5の作動を制御するドア錠制御部21を備える。ドア錠制御部21は、コントローラ4に設けられている。ドア錠制御部21は、車両1が全席ドアロックの状態下で車両ドア2の解錠操作が行われたとき、まず特定ドア15(一例は運転席ドア2a)のみ解錠し、その後、軌跡監視部20による監視結果を基に、特定ドア15から降車したユーザが他のドア16に移動することが確認できれば、他のドア16を解錠する。
次に、図2〜図6を用いて、ドアロック制御装置3の動作を説明する。
図2に示すように、レーダ17は、車両1に複数設置されている。本例の場合、車体右部に第1レーダ17aが設けられ、車体後部に第2レーダ17bが設けられ、車体左部に第3レーダ17cが設けられ、車体前部に第4レーダ17dが設けられている。第1レーダ17aが運転席側車外を監視し、第2レーダ17bが車体後方を監視し、第3レーダ17cが助手席側車外を監視し、第4レーダ17dが車体前方を監視する。
図3(a)に示すように、走行を終えた直後の車両1は、車両ドア2の全席が施錠されているとする。図3(b)に示すように、運転者が降車するにあたっては、例えば運転席ドア2aの内側(内壁)に設けられたドアアンロック(図示略)がアンロック操作される。このとき、ドア錠制御部21は、全席ドア施錠時に車両1においてアンロック操作を検出すると、まず特定ドア15のみ解錠する。本例の場合、運転席ドア2aのみ解錠され、他のドア16は施錠のままで維持される。
図4に示すように、軌跡監視部20は、解錠された特定ドア15(運転席ドア2a)が開操作されたことをカーテシスイッチ等により検出すると、レーダ17を起動し、降車した運転者の動きを監視する。軌跡監視部20は、レーダ17から入力する検出信号Srを基に、降車した運転者の車外における動きの軌跡を計算する。
図5に、降車した運転者(正規ユーザ)が助手席側に移動する場合を想定する。運転者が後部左側ドア2dを開けようとするときは、運転者が運転席側から車両後方を回って助手席側に移動する動きをとる。すなわち、正規ユーザであれば、明示的なドア施錠操作(追加のドア施錠操作)がなく、レーダ17の出力から求まる軌跡が、運転席側→車両後方→後部左側ドア周辺に至る経路をとる可能性が高い。明示的なドア施錠操作の一例としては、例えば開状態となった運転席ドア2aが再度閉められて施錠されるパターンが想定される。
ドア錠制御部21は、特定ドア15が解錠されてから、レーダ17により求まる物体(ユーザ)の動きの軌跡が、特定ドア15側から反対側の他のドア16に至る軌跡をとることが確認できると、他のドア16を解錠する。すなわち、ドア錠制御部21は、運転席ドア2a側にいるユーザが、バックドア2eの近くを通って後部左側ドア2d側に至り、後部左側ドア2dの前に立ったことを、レーダ17の出力から確認することができると、後部左側ドア2dを解錠する。
図6に、運転者が降車したとき、第三者が後部左側ドア2dを不正に開けようとした場合を想定する。このようなシーンの場合、第三者が後部左側ドア2dを開けようとしたとき、例えば助手席側の第3レーダ17cで急に物体を検出するはずである。すなわち、運転席ドア2a側に存在していた物体が、バックドア2eの近くを通って後部左側ドア2d側に至り、後部左側ドア2dの前に立つという動きの軌跡を、レーダ17の出力から確認することなく、第3レーダ17cが物体の急な出現を検出する。
本例の場合、ドア錠制御部21は、降車したユーザが車両1の周囲を移動して開操作したい車両ドア2の前まで移動する動きの軌跡をレーダ17によって確認することができなければ、他のドア16を施錠まま維持している。すなわち、ユーザが運転席ドア2aから降車したときに第三者が物陰から後部左側ドア2dを開けようとしても、規定の動きがレーダ17によって検出されないことをもって後部左側ドア2dが施錠で保持されることから、第三者は後部左側ドア2dを開けることができない。よって、第三者によって意図せず運転席以外の車両ドア2を開操作されてしまうことがない。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)ユーザ降車時は特定ドア15のみ解錠してユーザの降車を可能とするが、他のドア16は施錠したまま維持する。そして、車外の物体(ユーザ)の動きを軌跡監視部20(本例はレーダ17)によって追尾し、物体が他のドア16まで行ったときにのみ他のドア16を解錠に切り替える。このため、ユーザ降車時、他のドア16を開ける必要がなければ、特定ドア15を施錠して車両1から立ち去ればよいし、他のドア16を開けたいときには、他のドア16に近づくだけで他のドア16が解錠に切り替わる。よって、車両ドア2を選択的に解錠するにあたり、これを簡便に行うことができる。
(2)軌跡監視部20は、車両1に設けられたレーダ17を使用してユーザの移動を監視する。よって、車外に存在する物体(人体)の移動を、レーダ17によって精度よく監視するのに有利となる。
(3)特定ドア15は、車両1の運転席ドア2aである。よって、運転席のユーザが降車するとき、運転席ドア2aを直ちに解錠することができる。
(4)ドア錠制御部21は、軌跡監視部20によるユーザの移動軌跡の監視中、施錠操作(明示的な追加の施錠操作)があったことを確認すると、その時点において軌跡監視部20による監視を終了する。よって、軌跡監視部20による物体の移動の追尾を適切なタイミングで終了することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を図7及び図8に従って説明する。なお、第2実施形態は、第1実施形態のユーザ軌跡に正否の判定方法を変更した実施例である。よって、第1実施形態と同じ部分には同一符号を付して詳しい説明を省略し、異なる部分についてのみ詳述する。
図7に示すように、車両1は、車両1からの通信を契機に電子キー6との間でID照合(スマート照合)を実行する電子キーシステム30を備える。電子キーシステム30は、前述のLF−UHFの双方向通信によって電子キーIDの正否を確認するキー操作フリーシステムの一種である。
車両1は、車外スマート通信用の車両1側のアンテナとして複数の車外送信機31を備える。車外送信機31は、LF電波を車両1の周囲に送信して、車両1から1m程度の範囲でLF電波の通信エリアEを形成する。本例の場合、車外送信機31は、運転席ドア2aの車外周辺に通信エリアEaを形成する運転席側車外送信機31aと、バックドア2eの周辺に通信エリアEbを形成するバックドア側送信機31bと、助手席ドア2bの車外周辺に通信エリアEcを形成する助手席側車外送信機31cとを備える。
電子キー6が車外送信機31の通信エリアEに進入して車両1及び電子キー6の間で通信(車外スマート通信)が確立すると、LF−UHFの双方向通信によるスマート照合(車外スマート照合)が開始される。スマート照合には、車両1が持つ固有の車両コードを認証する車両コード照合と、暗号鍵(認証鍵)を使用したチャレンジレスポンス認証と、電子キーIDを認証する電子キーID照合とが含まれる。車両1は、車外に位置する電子キー6との間で、これら照合や認証の全てが成立することを確認すると、車外スマート照合を成立とみなし、例えば車両ドア2の施解錠を許可又は実行する。
本例の軌跡監視部20は、電子キー6が電子キーシステム30のどの通信エリアEで通信が確立するのか確認することにより、物体の移動の軌跡を監視することが可能である、軌跡監視部20は、車両1に設けられた複数の通信エリアEa〜Ecにおいて、車両1及び電子キー6の間の通信(スマート通信)が確立する通信エリアEの遷移(切り替わり推移)を確認することにより、物体の移動を追尾する。
ドア錠制御部21は、レーダ17での動き監視のみならず、電子キー6がどの通信エリアEで通信が確立するのかの遷移を確認することも併用して、車外におけるユーザ(物体)の移動を監視する。すなわち、レーダ17による移動の追尾と、電子キー6が電子キーシステムのどの通信エリアEで通信が確立するかの追尾との両方で、電子キー6の規定の移動を検出できたときに、他のドア16の解錠を実行する。
図8の例の場合、運転席ドア2aから降車したユーザが、運転席ドア2aから車両1の後方を回って後部左側ドア2dに移動する。このとき、レーダ17による検出結果では、第1レーダ17a、第2レーダ17b及び第3レーダ17cの順で物体を検知することにより、物体が運転席ドア2a側から車両1の後方を回って後部左側ドア2dに至ったと判断することができる。
また、スマート通信の車両1側の通信エリアEによる位置確認では、通信エリアEa、通信エリアEb及び通信エリアEcの順でスマート通信の通信確立を確認することから、物体が運転席ドア2a側から車両1の後方を回って後部左側ドア2dに至ったと判断できる。なお、スマート通信が確立するか否かの判定は、スマート照合を完遂できることに限らず、車両1から送信されるLF電波に対して電子キー6がUHF応答を返すことが確認できれば、必ずしも照合の完遂を必要としない。
ドア錠制御部21は、レーダ17による物体の移動の追尾と、スマート通信が確立する通信エリアEの遷移を監視することによる移動の追尾との両方で、物体が特定ドア15(本例は運転席ドア2a)から他のドア16(本例は後部左側ドア2d)に正しく移動したことを確認することができると、他のドア16の解錠を許可する。これにより、運転席ドア2aから降車したユーザが車両1の後方を回って後部左側ドア2dに移動すれば、後部左側ドア2dが自動で解錠される。
本実施形態の構成によれば、第1実施形態に記載の(1)〜(4)に加え、以下の効果を得ることができる。
(5)車両1の車外周囲に位置の異なるLF電波の通信エリアEを複数形成して、これら通信エリアEに進入した電子キー6と無線によるID照合(スマート照合)を行う電子キーシステム30を利用し、電子キー6がどの通信エリアEで通信が確立していったのかという通信確立のエリア遷移を監視する。そして、スマート通信が確立する通信エリアEの遷移の監視結果も併用して、ユーザの移動を監視する。よって、物体の移動の追尾をより正しく行うのに有利となる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・各実施形態において、レーダ17によって物体の移動を監視するにあたり、タイマ等で監視時間を計測し、タイムがタイムアップすれば、監視の処理を終了するようにしてもよい。
・各実施形態において、ユーザの移動が正当であることを確認できたことをもって他のドア16を解錠するとき、車内スマート照合を通じて電子キー6が車内にないと判断できたことを条件に含めてもよい。
・各実施形態において、物体の移動監視は、レーダ17を使用することに限らず、例えばカメラ等を用いて実施してもよい。この場合、カメラは、車体の車外屋根部分や車外ドアミラーに配置されるとよい。
・第2実施形態において、通信エリアEの個数や形成箇所は、アンテナの設置位置や個数により適宜変更することができる。
・各実施形態において、スマート通信が確立する通信エリアEの切り替わりを監視することのみで、車外に存在する物体の移動を監視してもよい。
・各実施形態において、物体移動の監視の仕方は、レーダ17によって確認する方式や、スマート通信が成立する通信エリアEの遷移を確認する方式に限定されず、種々の方式が採用可能である。
・各実施形態において、特定ドア15は、運転席ドア2aに限らず、他のドアに変更可能である。
・各実施形態において、他のドア16は、バックドアやスライドドアなど、他のドアに変更可能である。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(イ)前記ドアロック制御装置において、前記他のドアは、前記車両の後部座席ドア又はバックドアである。この構成によれば、後部座席ドアやバックドアはユーザの目が届き難いので、これらドアを解錠の制御対象にしておけば、ドアの不正な開操作を防止するのに一層有利となる。
1…車両、2…車両ドア、2a…運転席ドア、3…ドアロック制御装置、5…ドア錠、6…電子キー、15…特定ドア、16…他のドア、17(17a〜17d)…レーダ、20…軌跡監視部、21…ドア錠制御部、30…電子キーシステム、E(Ea〜Ec)…通信エリア。

Claims (5)

  1. 車両ドアに設けられたドア錠の作動を制御するドアロック制御装置において、
    前記ドア錠の施解錠を制御するドア錠制御部と、
    車外に存在するユーザの移動の軌跡を監視する軌跡監視部とを備え、
    前記ドア錠制御部は、車両が全席ドアロックの状態下で前記車両ドアの解錠操作が行われたとき、まず特定ドアのみ解錠し、その後、前記軌跡監視部による監視結果を基に、前記特定ドアから降車したユーザが他のドアに移動することが確認できれば、当該他のドアを解錠する
    ことを特徴とするドアロック制御装置。
  2. 前記軌跡監視部は、車両に設けられたレーダを使用してユーザの移動の軌跡を監視する
    請求項1に記載のドアロック制御装置。
  3. 前記特定ドアは、運転席ドアである
    請求項1又は2に記載のドアロック制御装置。
  4. 前記軌跡監視部は、前記車両からの通信を契機に電子キーとの間で無線によるID照合を行う電子キーシステムを用い、当該電子キーシステムで前記車両の車外周囲に位置が異なって形成される複数の通信エリアにおいて、前記ID照合の通信が確立する前記通信エリアの遷移を確認することにより、物体の移動の軌跡を監視可能であり、
    前記ドア錠制御部は、前記電子キーがどの前記通信エリアで通信が確立するのかの遷移を確認することも併用して、前記ユーザの移動を監視する
    請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のドアロック制御装置。
  5. 前記ドア錠制御部は、前記軌跡監視部による動きの軌跡の監視中、施錠操作があったことを確認すると、その時点において前記軌跡監視部による監視を終了する
    請求項1〜4のうちいずれか一項に記載のドアロック制御装置。
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