JP2017031444A - 焼結ペレットの製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】離水空間を通過するペレット粒への伝熱を均一化するとともに離水室の劣化を抑止することができる焼結ペレットの製造装置を提供する。
【解決手段】焼結ペレットの製造装置X1は、鉄鉱石から結晶水を蒸発させる離水部42と、離水部42から流入するペレット粒を予熱する予熱部43と、を有する加熱ユニット40と、予熱部43から流入するペレット粒を焼成することにより焼結ペレットを生成するロータリーキルン50と、を備え、離水部42は、離水空間S1を取り囲む離水室42aと、離水室42aよりも下流側において発生する高温ガスを回収するとともに当該高温ガスが離水空間S1内を下向きに流れることにより離水空間S1内が加温されるように離水室42aに繋がる回収配管42bと、離水室42aに取り付けられており離水空間S1内における高温ガスの流れ方向D1に沿って当該離水空間S1内に火炎を噴射する離水バーナー42cと、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、鉄鉱石を含むペレット粒を焼成することにより焼結ペレットを製造するための装置に関するものである。
従来、鉄鉱石を含むペレット粒を焼成することにより焼結ペレットを製造するための装置が知られている。このような焼結ペレットの製造装置として、特許文献1には、乾燥室、離水室、および予熱室を有するトラベリンググレートと、当該トラベリンググレートに繋がるロータリーキルンと、を備えるグレート炉が記載されている。特許文献1のグレート炉では、乾燥室においてペレット粒に含まれる水分を蒸発させるとともに、離水室においてペレット粒中の鉄鉱石に含まれる結晶水を蒸発させた後、予熱室において当該ペレット粒を所定の温度まで予熱し、ロータリーキルンにおいて当該予熱したペレット粒を焼成することにより、焼結ペレットを製造する。
特許文献1のグレート炉では、予熱室から排出される排ガスを離水室に流入させることにより、当該離水室内を加温し、これにより離水室においてペレット粒中の鉄鉱石中に含まれる結晶水を蒸発させている。具体的には、離水室の側壁には、予熱室から排出される排ガスが流入可能な流入口が設けられており、当該流入口を通じて離水室内に水平方向に当該排ガスが流入することにより、離水室内が加温される。
ここで、特許文献1のグレート炉は、ペレット粒中の鉄鉱石に含まれる結晶水を確実に蒸発させることができる程度に当該離水室内を加温するために、当該離水室内に流入した排ガスを加熱する離水室バーナーをさらに備えている。離水室バーナーは、前記水平方向に直交する鉛直方向の上方から下方へと火炎を噴射するように離水室の天井壁に取り付けられており、これにより当該火炎によって排ガスが加熱される。
特開2009−235507号公報
特許文献1のグレート炉では、離水室バーナーによって離水室の離水空間に流入した排ガスを加熱することができるものの、当該離水空間内を通過するペレット粒に対する伝熱にムラが生じるとともに、離水室が劣化する虞がある。具体的には、以下のとおりである。
特許文献1のグレート炉では、離水室の離水空間に流入する排ガスの流入方向と、当該離水空間に噴射される離水室バーナーの火炎の噴射方向とは、互いに直交している。このため、離水室バーナーから噴射される火炎は、離水室の離水空間を流れる排ガスの一部のみを加熱することになり、これにより当該離水空間内を通過するペレット粒に対する伝熱にムラが生じる。しかも、鉛直方向に噴射される火炎に対して水平方向から排ガスが吹き付けられることにより、当該火炎が離水室の側壁を焼き、これにより離水室が劣化する虞がある。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、離水空間を通過するペレット粒への伝熱を均一化するとともに離水室の劣化を抑止することができる焼結ペレットの製造装置に関する。
本発明に係る焼結ペレットの製造装置は、鉄鉱石を含むペレット粒を焼成することにより焼結ペレットを製造するための装置であって、前記ペレット粒に含まれる前記鉄鉱石から結晶水を蒸発させる離水部と、前記離水部から流入する前記ペレット粒を所定の温度まで予熱する予熱部と、を有する加熱ユニットと、前記予熱部から流入する前記ペレット粒を焼成することにより焼結ペレットを生成するロータリーキルンと、を備え、前記離水部は、前記ペレット粒が通過する離水空間を取り囲む離水室と、前記離水室よりも前記ペレット粒の移動方向における下流側において発生する高温ガスを回収するとともに当該高温ガスが前記離水空間内を下向きに流れることにより前記離水空間内が加温されるように前記離水室に繋がる回収配管と、前記離水空間内における前記高温ガスの流れ方向に沿って当該離水空間内に火炎を噴射することにより当該高温ガスを加熱するように前記離水室に取り付けられた離水バーナーと、を有する。
上記の焼結ペレットの製造装置では、離水空間を通過するペレット粒への伝熱を均一化することができるとともに、離水室の劣化を抑止することができる。具体的には、以下のとおりである。
上記の焼結ペレットの製造装置では、離水室の離水空間を加温するための高温ガスが当該離水空間内を下向きに流れており、当該高温ガスの流れ方向に沿って離水バーナーから離水空間内に火炎が噴射される。このため、離水バーナーから噴射される火炎は、離水空間内を下向きに流れる高温ガスの全体を加熱することになり、これによりペレット粒をムラなく加熱することができる。しかも、高温ガスの流れ方向に沿って離水バーナーから離水空間内に火炎が噴射されるため、高温ガスによって当該火炎が離水室の側壁に吹き当てられることを抑止でき、これにより当該離水室の劣化を抑止することができる。
前記離水室は、前記離水空間の上側に配置される天井壁と、前記離水空間の下側に配置されるとともに当該離水空間を前記ペレット粒が通過するように当該ペレット粒を運ぶ運送部と、を有しており、前記天井壁は、前記高温ガスを前記離水空間に導くように前記回収配管が接続される高温ガス流入口を含んでおり、前記離水バーナーは、前記運送部よりも前記天井壁に近い位置において前記離水空間内に火炎を噴射するように前記天井壁に取り付けられていることが好ましい。
上記の焼結ペレットの製造装置では、離水空間を通過するペレット粒への伝熱をより均一化することができるとともに、当該離水室の劣化をより抑止することができる。具体的には、以下のとおりである。
上記の焼結ペレットの製造装置では、離水空間に高温ガスを流入させる高温ガス流入口が離水室の天井壁に設けられており、運送部よりも当該天井壁に近い位置において離水バーナーから火炎が噴射される。このため、離水空間内に流入した高温ガスが下向きに流れて運送部に至るまでの距離を長くすることができるとともに、当該高温ガスに対して流れ方向における上流側の位置から火炎を噴射することができ、これにより当該高温ガスを十分に加熱することができる。しかも、運送部よりも天井壁に近い位置において離水バーナーから火炎が噴射されるため、当該火炎がペレット粒および運送部に直接当たることを抑止でき、これにより離水室の劣化をより抑止することができる。
前記離水バーナーは、第1バーナーと、第2バーナーと、を含んでおり、前記第1バーナーと前記第2バーナーとは、前記高温ガス流入口から前記離水空間内へと流入する前記高温ガスが当該高温ガスの流れ方向に直交する直交方向において前記第1バーナーから噴射される火炎と前記第2バーナーから噴射される火炎とによって両側から加熱されるように、前記直交方向において前記高温ガス流入口を挟んで対向して配置されることが好ましい。
上記の焼結ペレットの製造装置では、離水空間内において、第1バーナーから噴射される火炎と第2バーナーから噴射される火炎とによって直交方向の両側から高温ガスが加熱されることにより、離水室の離水空間の温度をより均一化することができる。具体的には、上記の焼結ペレットの製造装置では、第1バーナーと第2バーナーとは、高温ガス流入口を挟んで対向して配置されており、これにより離水空間内において火炎が偏在することを抑止できる。このため、離水空間内において、当該高温ガスをムラなく加熱することができ、離水空間の温度をより均一化することができる。
以上説明したように、本発明によれば、離水空間を通過するペレット粒への伝熱をより均一化とともに離水室の劣化を抑止することができる焼結ペレットの製造装置が提供される。
本実施形態に係る焼結ペレットの製造装置を示す概略図である。 本実施形態に係る加熱ユニットの要部を示す図であって、加熱ユニットの長手方向に沿った縦断面図である。 本実施形態に係る加熱ユニットの離水部の外観を示す斜視図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、本実施形態に係る焼結ペレットの製造装置X1(以下、製造装置X1と称する)の構成部材のうち主要部材のみを簡略化して示したものである。したがって、本実施形態に係る製造装置X1は、本明細書が参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。
図1に示すように、製造装置X1は、副原料ホッパ10と、鉄鉱石ホッパ20と、ディスクペレタイザ30と、加熱ユニット40と、ロータリーキルン50と、キルンバーナー60と、クーラー70と、煙突80と、を備えている。
製造装置X1では、副原料ホッパ10および鉄鉱石ホッパ20から副原料および鉄鉱石がディスクペレタイザ30に投入され、当該ディスディスクペレタイザ30において混合されることによりペレット粒440が生成される。このペレット粒440は、加熱ユニット40において加熱された後、ロータリーキルン50において焼成されることにより焼結ペレットとなり、当該焼結ペレットがクーラー70において所定の温度まで冷却される。
以下では、まず、図1を参照しながら、製造装置X1の具体的な構成を説明するとともに、ペレット粒440から焼結ペレットが生成される過程について説明する。
副原料ホッパ10は、焼結ペレットの原料の一部である副原料を貯留するとともに、当該副原料ホッパ10の底から副原料を流出させる。この副原料としては、例えば石炭が挙げられる。鉄鉱石ホッパ20は、焼結ペレットの原料の一部である鉄鉱石を貯留するとともに、当該鉄鉱石ホッパ20の底から鉄鉱石を流出させる。
ディスクペレタイザ30は、鉄鉱石と副原料とが混合されたペレット粒440を生成する。具体的には、ディスクペレタイザ30は、鉄鉱石ホッパ20から投入された鉄鉱石と副原料ホッパ10から投入された副原料とを収容した状態で回転し、これによって鉄鉱石と副原料とを混合させることにより、鉄鉱石および副原料を含むペレット粒440を生成する。このペレット粒440は、例えば、図略のシードスクリーンによってスクリーニングされ、所定の外径以下の外径を有するペレット粒440のみが後述の加熱ユニット40に投入される。
加熱ユニット40は、後述する熱源によってペレット粒440を加熱することにより、当該ペレット粒440を乾燥させるとともに、焼成の前段階における当該ペレット粒440の固さを調整する。加熱ユニット40は、乾燥部41と、離水部42と、予熱部43と、を有している。乾燥部41は、ペレット粒440を加熱することにより、当該ペレット粒440に含まれる水分を蒸発させる。離水部42は、ペレット粒440を加熱することにより、当該ペレット粒440中の鉄鉱石に含まれる結晶水を蒸発させる。予熱部43は、ペレット粒440を加熱することにより、後述するロータリーキルン50内を転動するペレット粒440から多量の粉が発生しない程度に当該ペレット粒440の固さを調整する。乾燥部41、離水部42、および予熱部43は、ディスクペレタイザ30から加熱ユニット40へ投入されるペレット粒440がこの順に移動するように繋がっている。
ロータリーキルン50は、ペレット粒440を収容した状態で回転しつつ、当該ロータリーキルン50内に配置された前述のキルンバーナー60から噴射される火炎によって当該ペレット粒440を焼成することにより、焼結ペレットを生成する。ロータリーキルン50は、円筒状をなしている。ロータリーキルン50は、加熱ユニット40の予熱室に繋がる流入口51と、後述するクーラー70に繋がる流出口52と、を有しており、流入口51から流出口52に向けて下方に傾斜するように配置されている。ロータリーキルン50内には、流出口52を通じてキルンバーナー60が配置されている。
クーラー70は、焼結ペレットを所定の温度まで冷却する。クーラー70は、ロータリーキルン50の流出口52に繋がっており、当該流出口52を通じてロータリーキルン50から流出した焼結ペレットがクーラー70において冷却される。
このように、製造装置X1では、鉄鉱石と副原料とが混合されたペレット粒440は、乾燥部41において当該ペレット粒440中の水分が蒸発するように加熱されるとともに、離水部42において当該ペレット粒440中の鉄鉱石に含まれる結晶水が蒸発するように加熱された後に、予熱部43において当該ペレット粒440が所定の固さとなる程度に加熱され、流入口51を通じてロータリーキルン50内に流入する。そして、ロータリーキルン50の回転に応じて当該ロータリーキルン50内を転動しながら流出口52へ向けて移動し、その過程においてキルンバーナー60によって加熱されることにより焼成され、これにより生成された焼結ペレットが流出口52を通じてクーラー70へ流出する。そして、クーラー70へ流出した焼結ペレットは、当該クーラー70において所定の温度まで冷却される。
ところで、製造装置X1では、クーラー70における焼結ペレットの冷却過程において高温ガスが発生する。製造装置X1では、当該高温ガスを熱源として、加熱ユニット40においてペレット粒440を加熱している。
具体的には、クーラー70において発生した高温ガスは、加熱ユニット40の離水部42および乾燥部41に導入されることにより、当該離水部42および乾燥部41においてペレット粒440を加熱する。
以下では、図1に加えて、図2および図3を参照しながら、離水部42および乾燥部41の詳細な構成を説明するとともに、クーラー70において発生した高温ガスが離水部42および乾燥部41中のペレット粒440を加熱する過程について説明する。
図1および図2に示すように、離水部42は、離水室42aと、回収配管42bと、離水バーナー42cと、を有している。製造装置X1では、クーラー70において発生した高温ガスは、回収配管42bに回収されて離水室42a内に導入され、当該離水室42a内において離水バーナー42cによって補助的に加熱されることにより、当該離水室42a内のペレット粒440を加温する。
離水室42aは、ペレット粒440が通過する離水空間S1を取り囲んでいる。この離水空間S1は、加熱ユニット40の長手方向において、乾燥部41が取り囲む乾燥空間と予熱部43が取り囲む予熱空間との間に挟まれており、ペレット粒440が乾燥空間、離水空間S1、および予熱空間をこの順番に通過できるように、当該乾燥空間および予熱空間に繋がっている。
離水室42aは、離水空間S1を挟んでその上側および下側にそれぞれ配置される天井壁421および運送部422を有している。具体的には、天井壁421は、離水空間S1の上側に配置されている。また、運送部422は、離水空間S1の下側に配置されるとともに、当該離水空間S1をペレット粒440が通過するように当該ペレット粒440を運ぶ。本実施形態では、運送部422は、ペレット粒440を乾燥部41、離水部42、および予熱部43の順に通過させるように当該ペレット粒440を運ぶコンベアの一部である。また、図3に示すように、離水室42aは、天井壁421に繋がるとともに離水空間S1を側方から取り囲むように鉛直方向に延びる側壁423を有している。
図2および図3に示すように、天井壁421は、天井壁本体421aと、後述する回収配管42bおよび離水バーナー42cが取り付けられる取付け部421bと、を含んでいる。
天井壁本体421aは、運送部422と平行に配置されている。
取付け部421bは、天井壁本体421aに繋がるとともに、当該天井壁本体421aよりも上側に位置している。具体的には、取付け部421bは、天井壁421の一部が上側に膨出するように形成されている。これにより、離水空間S1の一部は、天井壁本体421aよりも上側において取付け部421bに取り囲まれている。本実施形態では、当該取付け部421bに取り囲まれた空間を膨出空間S2と称する。
取付け部421bは、回収配管42bが取り付けられる第1取付け部B1と、膨出空間S2を挟んで第2取付け部B1に対向する対向部B2と、第1取付け部B1と対向部B2とを繋ぐとともに離水バーナー42cが取り付けられる第2取付け部B3と、を含んでいる。
第1取付け部B1は、互いに対向する離水側壁423の一方から鉛直方向に上方へ延びており、対向部B2は、当該離水側壁423の他方から鉛直方向の上方に延びている。これにより、第1取付け部B1と対向部B2とは、加熱ユニットの長手方向に直交する方向において、膨出空間S2を挟んで互いに対向している。本実施形態では、第1取付け部B1および対向部B2は、平面視して半円状をなしている。
第2取付け部B3は、膨出空間S2を上側から覆うように、第1取付け部B1と対向部B2とを繋いでいる。本実施形態では、第2取付け部B3は、曲面状をなしている。
第1取付け部B1は、後述する回収配管42bが取り付けられる高温ガス流入口B4を有している。高温ガス流入口B4は、第1取付け部B1を加熱ユニット40の幅方向に貫くように形成されており、これにより高温ガス流入口B4を通じて膨出空間S2と当該膨出空間S2の外部の空間とが繋がっている。
回収配管42bは、離水室42aよりもペレット粒440の移動方向における下流側において発生する高温ガスを回収するとともに、当該高温ガスを離水空間S1に流入させる。本実施形態では、回収配管42bの第1端がクーラー70に繋がるとともに、回収配管42bの第2端が第3取付け部B3の高温ガス流入口B4に繋がっており、これによりクーラー70において発生した高温ガスが回収配管42bに回収され、高温ガス流入口B4を通じて膨出空間S2に流入する。そして、回収配管42bから膨出空間S2へと流入した高温ガスは、加熱ユニット40の幅方向において高温ガス流入口B4に対向する対向部B2に内面に吹き当たり、これにより当該内面に沿って離水空間S1を下向きに流れる。本実施形態では、膨出空間S2に流入した高温ガスは、図2に示すように、鉛直方向の下向きの流れ方向D1に沿って離水空間S1内を流れる。
離水バーナー42cは、離水空間S1内に火炎を噴射することにより当該離水空間S1内の高温ガスを加熱する。本実施形態では、離水バーナー42cは、2本の第1バーナー424と、2本の第2バーナー425と、を含んでいる。
2本の第1バーナー424は、離水空間S1内における高温ガスの流れ方向D1に沿って当該離水空間S1内に火炎を噴射することが可能なように天井壁421の第2取付け部B3に取り付けられている。具体的には、2本の第1バーナー424は、当該第1バーナー424の火炎の噴射方向と流れ方向D1とがなす角度が90°未満となるように、天井壁421の第1取付け部B1を貫いた状態で当該第2取付け部B3に固定されている。本実施形態では、2本の第1バーナー424は、当該第1バーナー424の火炎の噴射方向と流れ方向D1とがなす角が0°〜30°の範囲に収まるように配置されている。また、2本の第1バーナー424は、当該第1バーナー424の火炎の噴射位置が運送部422よりも天井壁421に近い位置に配置されている。本実施形態では、2本の第1バーナー424は、離水空間S1のうち膨出空間S2において火炎を噴射するように配置されている。
2本の第2バーナー425は、流れ方向D1に直交する直交方向において、高温ガス流入口B4を挟んで第1バーナー424に対向して配置されている。2本の第2バーナー425は、離水空間S1内における高温ガスの流れ方向D1に沿って当該離水空間S1内に火炎を噴射することが可能なように天井壁421の第2取付け部B3に取り付けられている。具体的には、2本の第2バーナー425は、当該第2バーナー425の火炎の噴射方向と流れ方向D1とがなす角度が90°未満となるように、天井壁421の第2取付け部B3を貫いた状態で当該第2取付け部B2に固定されている。本実施形態では、2本の第2バーナー425は、当該第2バーナー425の火炎の噴射方向と流れ方向D1とがなす角が0°〜30°の範囲に収まるように配置されている。また、2本の第2バーナー425は、当該第2バーナー425の火炎の噴射位置が運送部422よりも天井壁421に近い位置に配置されている。本実施形態では、2本の第2バーナー425は、離水空間S1のうち膨出空間S2において火炎を噴射するように配置されている。
このように、製造装置X1では、回収配管42bを通じて離水空間S1に導入された高温ガスは、下向きの流れ方向D1に沿って天井壁421側から運送部422側へと流れ、その過程において第1,第2バーナー424,425から噴射される火炎によって当該流れ方向に直交する直交方向の両側から加熱されることにより、運送部422上のペレット粒440を加温する。
そして、運送部422上のペレット粒440を加温した高温ガスは、離水空間S1から流出して乾燥部41に流入し、当該乾燥部41を加温した後に煙突80から排出される。具体的には、以下のとおりである。
乾燥部41は、ペレット粒440が通過する乾燥空間を取り囲む乾燥室41aと、離水室42aの運送部422と乾燥室41aの天井壁とを繋ぐ第1接続配管41bと、乾燥室41aの床壁と煙突80とを繋ぐ第2接続配管41cと、を有している。流れ方向D1に沿って離水空間S1を下向きに流れる高温ガスは、離水空間S1を加温した後に運送部422を通って第1接続配管41bに流出し、当該第1接続配管41bから乾燥室41a内の乾燥空間に流入する。そして、乾燥空間に流入した高温ガスは、当該乾燥空間を下向きに流れつつ当該乾燥空間を加温し、乾燥室41aの床壁を通じて第2接続配管41cに流出し、当該第2接続配管41cから煙突80に流入する。これにより、当該煙突80を通じて高温ガスが排出される。
以上の製造装置X1では、離水空間S1を通過するペレット粒440への伝熱を均一化することができるとともに、当該離水室42aの劣化を抑止することができる。具体的には、以下のとおりである。
製造装置X1では、離水室42aの離水空間S1を加温するための高温ガスが当該離水空間S1内を下向きに流れており、当該高温ガスの流れ方向D1に沿って離水バーナー42cから離水空間S1内に火炎が噴射される。このため、離水バーナー42cから噴射される火炎は、離水空間S1内を下向きに流れる高温ガスの全体を加熱することになり、これによりペレット粒440をムラなく加熱することができる。しかも、高温ガスの流れ方向D1に沿って離水バーナー42cから離水空間S1内に火炎が噴射されるため、高温ガスによって当該火炎が離水室42aの側壁423に吹き当てられることを抑止でき、これにより当該離水室42aの劣化を抑止することができる。
さらに、製造装置X1では、離水空間S1を通過するペレット粒440への伝熱をより均一化することができるとともに、当該離水室42aの劣化をより抑止することができる。具体的には、以下のとおりである。
製造装置X1では、離水空間S1に高温ガスを流入させる高温ガス流入口B4が離水室42aの天井壁421に設けられており、運送部422よりも当該天井壁421に近い位置において離水バーナー42cから火炎が噴射される。このため、離水空間S1内に流入した高温ガスが下向きに流れて運送部422に至るまでの距離を長くすることができるとともに、当該高温ガスに対して流れ方向D1における上流側の位置から火炎を噴射することができ、これにより当該高温ガスを十分に加熱することができる。しかも、運送部422よりも天井壁421に近い位置において離水バーナー42cから火炎が噴射されるため、当該火炎がペレット粒440および運送部422に直接当たることを抑止でき、これにより離水室42aの劣化をより抑止することができる。
さらに、製造装置X1では、離水空間S1内において、第1バーナー424から噴射される火炎と第2バーナー425から噴射される火炎とによって流れ方向D1に直交する直交方向の両側から高温ガスが加熱されることにより、離水室42aの離水空間S1の温度をより均一化することができる。具体的には、製造装置X1では、第1バーナー424と第2バーナー425とは、高温ガス流入口B4を挟んで対向して配置されており、これにより離水空間S1内において火炎が偏在することを抑止することができる。このため、高温ガスをムラなく加熱することができ、離水空間S1の温度をより均一化することができる。
以上説明した上記の実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記の実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、本発明に係る焼結ペレットの製造装置における回収配管は、ペレット粒440の移動方向における離水室の下流側において発生した高温ガスを回収することができるのであれば、いずれの箇所に繋がっていてもよい。具体的には、本実施形態では、回収配管42bは、クーラー70において発生した高温ガスを回収するように当該クーラー70に接続されているが、これに限らず、例えばロータリーキルン50を通じてクーラー70から予熱部43側へと移動する高温ガスを回収するように当該ロータリーキルン50に接続されてもよい。
また、本発明に係る焼結ペレットの製造装置では、離水空間内における高温ガスの流れ方向は、下向きであればよく、鉛直方向に対して傾斜してもよい。具体的には、上記の実施形態では、回収配管42bは、離水空間S1内において高温ガスが鉛直方向下向きの流れ方向D1に沿って流れるように離水室42aに接続されているが、これに限らず、高温ガスが天井壁421側から運送部422側に向けて下向きに流れるように離水室42aに接続されればよい。
また、本発明に係る焼結ペレットの製造装置の天井壁の形状は特に限定されない。具体的には、上記の実施形態では、天井壁421は、天井壁本体421aと当該天井壁本体421aよりも上側に膨出した取付け部421bとを含んでいるが、これに限らず、当該膨出した取付け部421bはなくともよい。例えば、天井壁421は、当該天井壁421の全体が運送部422と平行に延びるように、平坦状に形成されてもよい。この場合、高温ガス流入口B4は、天井壁421を鉛直方向に貫くように形成され、当該高温ガス流入口B4に回収配管42bが接続されることにより、回収配管42bから離水空間S1へと流入する高温ガスが天井壁421の内面に吹き当たることなく鉛直方向下向きの流れ方向D1に沿って当該離水空間S1内を流れる。
B4 高温ガス流入口
S1 離水空間
40 加熱ユニット
42 離水部
42a 離水室
42b 回収配管
42c 離水バーナー
43 予熱部
50 ロータリーキルン
421 天井壁
422 運送部
424 第1バーナー
425 第2バーナー
440 ペレット粒

Claims (3)

  1. 鉄鉱石を含むペレット粒を焼成することにより焼結ペレットを製造するための装置であって、
    前記ペレット粒に含まれる前記鉄鉱石から結晶水を蒸発させる離水部と、前記離水部から流入する前記ペレット粒を所定の温度まで予熱する予熱部と、を有する加熱ユニットと、
    前記予熱部から流入する前記ペレット粒を焼成することにより焼結ペレットを生成するロータリーキルンと、を備え、
    前記離水部は、前記ペレット粒が通過する離水空間を取り囲む離水室と、前記離水室よりも前記ペレット粒の移動方向における下流側において発生する高温ガスを回収するとともに当該高温ガスが前記離水空間内を下向きに流れることにより前記離水空間内が加温されるように前記離水室に繋がる回収配管と、前記離水空間内における前記高温ガスの流れ方向に沿って当該離水空間内に火炎を噴射することにより当該高温ガスを加熱するように前記離水室に取り付けられた離水バーナーと、を有する、焼結ペレットの製造装置。
  2. 前記離水室は、前記離水空間の上側に配置される天井壁と、前記離水空間の下側に配置されるとともに当該離水空間を前記ペレット粒が通過するように当該ペレット粒を運ぶ運送部と、を有しており、
    前記天井壁は、前記高温ガスを前記離水空間に導くように前記回収配管が接続される高温ガス流入口を含んでおり、
    前記離水バーナーは、前記運送部よりも前記天井壁に近い位置において前記離水空間内に火炎を噴射するように前記天井壁に取り付けられている、請求項1に記載の焼結ペレットの製造装置。
  3. 前記離水バーナーは、第1バーナーと、第2バーナーと、を含んでおり、
    前記第1バーナーと前記第2バーナーとは、前記高温ガス流入口から前記離水空間内へと流入する前記高温ガスが当該高温ガスの流れ方向に直交する直交方向において前記第1バーナーから噴射される火炎と前記第2バーナーから噴射される火炎とによって両側から加熱されるように、前記直交方向において前記高温ガス流入口を挟んで対向して配置される、請求項2に記載の焼結ペレットの製造装置。
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