JP2012188702A - 塊成物の乾燥装置および乾燥塊成物の製造方法 - Google Patents

塊成物の乾燥装置および乾燥塊成物の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】塊成物の乾燥時間や層厚を最適に制御できる塊成物の乾燥装置および乾燥塊成物の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る乾燥装置100は、炭素質物質と酸化鉄とを含有する塊成物の乾燥装置であって、塊成物Kを乾燥させる乾燥室101a,101b,101cと、これらの乾燥室内に熱ガスを供給する配管104,106,107,108,110,111と、乾燥室内に直列的に設けられ塊成物Kを搬送する少なくとも上流側の搬送手段である分配シュート102および下流側の搬送手段であるバンドコンベヤ103とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、塊成物の乾燥装置および乾燥塊成物の製造方法に関するものである。
近年天然ガスの代わりに石炭を還元剤として用い酸化鉄と共に塊成化して、回転炉床炉(RHF)に投入し還元鉄(DRI)を製造するという方法が、特に製鉄所内ダストをリサイクル使用する方法として多く採用されている。
ここで、回転炉床炉(RHF)に供給される塊成物の形態はペレットまたはブリケットが一般的に採用されており、その塊成を行うためには10%前後の水分が必要とされている。しかし、1200℃以上の内部雰囲気を有する回転炉床炉に水分を含んだままの塊成物を供給した場合、水分の急激な蒸発により塊成物が爆裂してしまうので、回転炉床炉に供給する前にこの塊成物を乾燥させる必要がある。
塊成物の乾燥機の例として、メッシュ層を備えるバンドコンベヤである多孔ペレット搬送装置を備える乾燥機が提案されている(例えば特許文献1参照)。この乾燥機300は、図8に示すように、乾燥室301とこの乾燥室301内に設けられた多孔ペレット搬送装置302と乾燥室301内に熱風を供給する予熱空気ダクト303と、誘引ファン305の誘引により乾燥室301内のガスを排出する排出ダクト304とを備え、搬送ベルト200により搬送された塊成物Kを、多孔ペレット搬送装置302を通過する熱風により乾燥させる構成となっている。
特開2000−345246号公報
しかしながら、上記従来の乾燥機300では、乾燥温度や処理量等が変動した場合には、最適な乾燥時間を実現することができず、乾燥時間が不足して乾燥機出口での塊成物Kの乾燥が不十分となり、また逆に過乾燥となる場合があり塊成物に含まれる石炭分により発火の可能性が高くなってしまう。また、熱風の風量を増加させると圧力損出が発生して予定するガス流れが阻害される。さらに、多孔ペレット搬送装置302としては過酷な温度環境下に設置されるので、その保守には相当な労力が必要となっている。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、塊成物の乾燥時間や層厚を最適に制御できる塊成物の乾燥装置および乾燥塊成物の製造方法を提供することである。
本発明に係る塊成物の乾燥装置は、炭素質物質と酸化鉄とを含有する塊成物の乾燥装置であって、塊成物を乾燥させる一つまたは複数の乾燥室と、乾燥室内に熱ガスを供給する熱ガス供給部と、乾燥室内に直列的に設けられ、塊成物を搬送する少なくとも上流側の第1搬送部および下流側の第2搬送部と、を有することを要旨とする。
本発明に係る塊成物の乾燥装置によれば、少なくとも2つの搬送手段である上流側の第1搬送部および下流側の第2搬送部によって塊成物を搬送する構成において、第1搬送部の搬送領域と第2搬送部の搬送領域とで塊成物に対する乾燥条件を異ならせて設定することができる。例えば、第1搬送部の搬送速度と第2搬送部の搬送速度とを異にすることで各搬送時間を異にすることができるので、各搬送領域における乾燥時間(熱ガスを供給する時間)や層厚を異にすることが可能となる。また、乾燥条件を異ならせる他例として、第1搬送部と第2搬送部とを異にする、例えば第1搬送部を分配シュートで構成し、第2搬送部をバンドコンベヤで構成することによって、分配シュートでは塊成物が攪拌されて搬送され、バンドコンベヤでは塊成物の搬送状態が一様であるので、両搬送部での乾燥条件を異にすることができる。これにより、塊成物の性状に応じて乾燥条件を調整でき、塊成物を最適な乾燥時間や層厚で乾燥させることができるので、乾燥不足や過乾燥が生じる可能性を低くすることができる。なお、バンドコンベヤはバンドが孔部を有する(メッシュ形状を含む)ベルトコンベヤである。
第2搬送部の入側が第1搬送部の出側よりも低くなっていることが望ましい。この場合、第1搬送部からの塊成物が第2搬送部に容易に移動できるとともに、移動の際に塊成物が攪拌され、第1搬送部による搬送中に熱ガスを十分に供給できなかった塊成物に対しても第2搬送部による搬送中に十分な熱ガスを供給することができる。
第1搬送部は傾斜して設けられた分配シュートであり、第2搬送部はバンドコンベヤであってもよい。
第1搬送部は傾斜して配設された振動フィーダであり、第2搬送部はバンドコンベヤであってもよい。この場合、塊成物の性状に応じて振動フィーダの水平面に対する傾斜角度または振動数を変えることで塊成物の搬送速度を変更でき、バンドコンベヤの回転速度を変えることで搬送速度を変更できるので、乾燥時間や層厚を制御することができる。
熱ガスを均等に供給する観点から、振動フィーダは塊成物を均等に分配するための分配壁を備えることが望ましい。
熱ガス供給部は第1搬送部の裏面側に熱ガスを供給する供給路を有し、第1搬送部の下部には熱ガスを通過させる供給路と、供給路への塊成物の目詰まりを防止するための板部材とが設けられていることが望ましい。
第1搬送部および第2搬送部は共にバンドコンベヤであり、各バンドコンベヤの搬送速度は異なっていることが望ましい。この場合、塊成物の性状に応じて各バンドコンベヤの回転速度を異ならせることで上流側と下流側とで搬送速度を異ならせることができ、乾燥時間や層厚を制御できる。
第1搬送部と第2搬送部との間にふるいを設けることで、塊成物の群に存在している粉塵等を除去でき、第2搬送部上の塊成物に対して熱ガスが当たり易くなる。
本発明に係る乾燥塊成物の製造方法は、炭素質物質と酸化鉄とを含有する塊成物の製造方法であって、塊成物を乾燥させる乾燥室内に直列的に設けられている少なくとも上流側の第1搬送部および下流側の第2搬送部により塊成物を搬送する搬送工程と、搬送される塊成物に熱ガスを供給することにより乾燥済の塊成物を得る熱ガス供給工程と、を有することを要旨とする。
本発明によれば、少なくとも2つの搬送手段である上流側の第1搬送部および下流側の第2搬送部によって塊成物を搬送する構成において、第1搬送部の搬送領域と第2搬送部の搬送領域とで塊成物に対する乾燥条件を独立に設定して異ならせることができる。これにより、塊成物の性状に応じて当該塊成物の乾燥時間や層厚等の乾燥条件をこれまでよりも格段に細かく設定できるようになる。その結果、塊成物の乾燥不足による回転炉床炉での爆裂を防止できるとともに、塊成物の過乾燥による発火の可能性を低くすることができる。
移動炉床式加熱還元炉の構成を示す概略工程説明図である。 第1実施形態に係る還元炉供給用塊成物の乾燥装置の概略的構成を示す説明図である。 分配シュートの構成を示す説明図である。 第2実施形態に係る還元炉供給用塊成物の乾燥装置の概略的構成を示す説明図である。 目詰まりを防止するための板部材の配置を示す説明図である。 第3実施形態に係る還元炉供給用塊成物の乾燥装置の概略的構成を示す説明図である。 ふるいの配置を示す説明図である。 従来の乾燥機の構成を示す説明図である。
(第1実施形態)
本実施形態に係る還元炉供給用塊成物の乾燥装置は、以下に説明する移動炉床式加熱還元炉、例えば回転炉床式還元炉に供給される前の塊成物を乾燥させるものである。
還元鉄の製造には原料混合物として、炭素質還元剤と酸化鉄含有物質との直接混合粉体、または後述の塊成化手段により炭素質還元剤および酸化鉄含有物質の粉体状混合物が塊成化された塊成物が用いられる。塊成化手段としては、ブリケット化用プレス機(シリンダープレス、ロールプレス、リングローラプレスなど)を用いる等、プレス機を用いる他、押出成形機、転動型造粒機(パンペレタイザー、ドラムペレタイザーなど)などの公知の種々の機器を使用できる。
塊成物の形状は、特に限定されず、塊状、粒状、ブリケット状、ペレット状、棒状などの種々の形状が採用できる。
上記塊成物を還元して還元鉄を製造するが、具体的な還元方法については特に限定されず、公知の還元炉を用いればよい。
図1は移動炉床式加熱還元炉の構成を示す概略工程説明図であり、回転炉床式のものを示している。
図1に示すように、回転炉床式加熱還元炉Aには、上記塊成物1が原料投入ホッパー3を通して回転炉床4上へ連続的に装入される。
回転炉床式加熱還元炉Aの回転炉床4は反時計方向に回転されており、操業条件によって異なるが、約10分から20分程度で1周し、その間に塊成物1中に含まれる酸化鉄は固体還元される。
還元炉Aにおける回転炉床4の上方側壁及び/又は天井部には燃焼バーナー5が複数個設けられており、該燃焼バーナー5の燃焼熱あるいはその輻射熱によって炉床部に熱が供給される。
耐火材で構成された回転炉床4上に装入された塊成物1は、該炉床4上で還元炉A内を周方向へ移動する中で、燃焼バーナー5からの燃焼熱や輻射熱によって加熱され、当該還元炉A内の加熱帯を通過する間に、当該塊成物1内の酸化鉄は固体還元され、還元鉄となり、回転炉床4の下流側ゾーンで冷却された後、スクリューなどの排出装置6によって炉床上からホッパー8を介して排出される。なお、回転炉床4内の排ガスは排ガスダクト7から外部に排出される。
図2は第1実施形態に係る還元炉供給用塊成物の乾燥装置の概略的構成を示す説明図であり、図3は図2の分配シュートの構成を示す説明図である。
図2に示すように、本実施形態に係る乾燥装置100は、上流側から下流側に向けて並んで配置された複数の乾燥室101a,101b,101cと、これらの乾燥室101a,101b,101cの内部の上流側から下流側に亘って配設された第1搬送部としての分配シュート102および第2搬送部としてのバンドコンベヤ103と、を主として備える。なお、本実施形態では上記複数の乾燥室を採用したが、一つの乾燥室の中に分配シュート102およびバンドコンベヤ103を配設する構成を採用することもできる。
分配シュート102の下面側には熱ガス(昇温空気:好ましくは300℃〜350℃)を供給するための配管104がファン105を介して接続されており、図示しない供給源からの熱ガスがファン105に誘引されて分配シュート102の裏面側に供給される構成となっている。なお、熱ガス供給部として配管104、ファン105、後述の配管106,107,108,110,111、ファン109,112を用いるが、熱ガスを供給するその他の手段として熱ガスを乾燥室へ送り出す送風機等を用いてもよい。
分配シュート102は、供給された熱ガスを貯留する箱型の貯留部102aと熱ガスを通過させるためのメッシュ層102bと後述の分配壁102cとメッシュ層102bの上方に設けられ搬送領域を覆うカバー102dとを有しており、貯留部102a内の熱ガスがメッシュ層102bを通過して塊成物Kに向けて供給される構成となっている。また、配管104から分岐した配管106が乾燥室101aの上部に接続されており、配管106からの熱ガスが乾燥室101a内に供給される。
配管104から分岐した配管107が乾燥室101bの上部に接続されており、配管107からの熱ガスが乾燥室101b内に供給される。また、配管107から分岐した配管108がファン109を介してバンドコンベヤ103の上流側の裏面に接続されており、配管108からの熱ガスがファン109に誘引されてバンドコンベヤ103の上流側で搬送される塊成物Kに向けて供給される。
また、配管104から分岐した配管110が乾燥室101cの上部に接続されており、配管110からの熱ガスが乾燥室101c内に供給される。また、配管110から分岐した配管111がファン112を介してバンドコンベヤ103の下流側の裏面に接続されており、配管111からの熱ガスがファン112に誘引されてバンドコンベヤ103の下流側で搬送される塊成物Kに向けて供給される。
乾燥室101a,101b,101cの下部にはそれぞれダスト排出管120a,120b,120cが設けられ、各乾燥室内のダストが排出される構成となっている。ダスト排出管120a,120b,120cにより排出されたダストはコンベヤ121によって図示しない回収ボックスまで搬送される。
図3に示すように、ベルトコンベヤ200により搬送されてきた塊成物Kはその重力により分配シュート102のメッシュ層102b上を下流側に向かって移動する。メッシュ層102bには、ベルトコンベヤ200からの塊成物Kをこのメッシュ層102bおよびバンドコンベヤ103でほぼ均等に分配して搬送するための複数の分配壁102cがほぼ等間隔で設けられている。メッシュ層102bおよびバンドコンベヤ103上の塊成物Kを均等に分配して搬送することにより、全ての塊成物Kにほぼ均等に熱ガスを供給できるので乾燥効果を向上できる。
本実施形態では、分配シュート102とバンドコンベヤ103とで塊成物Kに対する乾燥条件を異ならせることができる。すなわち、塊成物Kの性状に応じて分配シュート102の水平面に対する傾斜角度を変えることで塊成物Kの移動速度を変更でき、バンドコンベヤ103の回転速度を変えることで搬送速度を変更できるので、最適な乾燥時間や層厚で塊成物Kを乾燥できる。これにより、塊成物Kの乾燥不足による回転炉床式加熱還元炉Aでの爆裂を防止できるとともに、塊成物Kの過乾燥による発火の可能性を低くすることができる。
また、乾燥処理の効率化を図るために、塊成物Kの層厚を上げて搬送することが考えられるが、ペレットやブリケットのような塊成物Kは乾燥前と乾燥後に強度が変化する傾向がある。また、水分を含んだ塊成物の乾燥については、一般に高水分の塊成物の方が低水分の塊成物よりも、同じ水分量を乾燥させる時間が短い傾向となる。これらの傾向を考慮して本実施形態では、上流側および下流側の双方で塊成物Kの層厚を一様に上げるのではなく、水分量を比較的多く含んだ上流側の分配シュート102における塊成物Kの層厚を下流側のバンドコンベヤ103における塊成物Kの層厚よりも厚くすることで、効率的な乾燥処理を実現できるとともに、塊成物Kの強度が乾燥後低下する場合は搬送速度を速め層厚を薄くして、ペレットブリケットの崩壊を防ぐことができる。
例えば、バンドコンベヤ103の搬送速度を分配シュート102を移動する塊成物Kの速度の約2倍にすることによって、分配シュート102上の塊成物Kの層厚(高水分の塊成物Kの層厚)をバンドコンベヤ103上の塊成物Kの層厚(低水分の塊成物Kの層厚)の約2倍にすることができる。
塊成物が乾燥後その強度が向上される性状を有する場合には、上記とは逆に下流側の塊成物の層厚を厚くすることで効率的な乾燥を行うことができる。なお、層厚を厚くし過ぎると塊成物Kの重みで他の塊成物Kが破損する場合があるので、塊成物Kの強度および乾燥状態を考慮して、上流側と下流側とで塊成物Kの厚みの最適化を図ることが望ましい。
また、塊成物Kの層厚を厚くして多層とすることにより奏される更なる効果として、全体を単層にした場合の乾燥に必要な面積(以下、必要乾燥面積と称する)を低減することができる。
層厚S(m)をa倍に上げることによる乾燥速度Q(kg/h)は、Q∝aαという第1関係式で表される(αは塊成物Kの経験値、α<1.0)。また、層厚変更前の必要乾燥面積をA1とし、層厚変更後の必要乾燥面積をA2とした場合には、A2=A1×a(α−1)で表される第2関係式が成り立つ。例えばαが0.7である特徴を有する塊成物の場合には、層厚を2倍にすると、上記第2関係式から必要乾燥面積A2を上記A1の約8割にすることができる。また、全体の必要乾燥面積の50%を有する上流側を200%の層厚にした場合は、全体で層厚が1.5倍となるので上記第1関係式により約0.9倍の必要乾燥時間が得られ、乾燥速度を約10%上げることができる。
ここで、乾燥速度Qについては、熱ガスの風量(流速)をn倍にすることで一般的にnβで表される第3関係式(βは塊成物Kの経験値、β<1.0)が成り立つことが知られているが、風量を増やすと概ね二乗計算で圧力損出が増すため、従来の乾燥機では圧力上昇に相応したシール性を確保できず、風量を増やしても塊成物に熱ガスを十分に供給することが難しかった。
そこで、本実施形態では、上流側の層厚を厚くした際に熱ガスの風量を増やした場合でも、塊成物Kの側面にはカバー102が配設されているので圧力上昇に相応したシール性を確保でき、圧力損失を抑制しつつ当該塊成物Kに十分な熱ガスを供給できる。例えばβが0.5である塊成物Kに供給する熱ガスの風量を4倍にした場合には、上記第3関係式から乾燥速度Qは2倍となるので、必要乾燥面積を50%削減できることになる。
また、乾燥室内に複数の搬送手段を配設、すなわち分配シュート102およびバンドコンベヤ103を配設することによって、従来のように1つのバンドコンベヤにより塊成物を一様な状態で搬送するのではなく、分配シュート102からバンドコンベヤ103に塊成物Kが移動する際に塊成物K同士が離反し攪拌されるので、分配シュート102による搬送中に十分に乾燥しなかった塊成物Kに対してもバンドコンベヤ103による搬送中に十分な熱ガスを供給することができる。
なお、図2の分配シュート102についても、後述する(第2実施形態)の振動フィーダ130と同様に、塊成物Kの安息角と同等または安息角に近似する傾斜角αとなるように傾斜させてもよい。
また、図2の分配シュート102とバンドコンベヤ103との間に、後述する(第3実施形態)のようなふるい156を設けてもよい。
(第2実施形態)
図4は第2実施形態に係る還元炉供給用塊成物の乾燥装置100aの概略的構成を示す説明図である。
還元炉供給用塊成物の乾燥装置100aの構成が上記第1実施形態に係る還元炉供給用塊成物の乾燥装置100の構成と異なる点は、分配シュート102の代わりに第1搬送部としての振動フィーダ130を採用する点である。
図4に示すように、振動フィーダ130は、例えば電磁フィーダであり、配管104から供給された熱ガスを貯留する箱型の貯留部130aと熱ガスを通過させるためのメッシュ層130bとメッシュ層130bの上方に設けられ搬送領域を覆うカバー130cとを有しており、貯留部130a内の熱ガスがメッシュ層130bを通過して塊成物Kに向けて供給される構成となっている。振動フィーダ130の振動数は振動制御部としての制御部130sにより制御される。
振動フィーダ130は塊成物Kの安息角とほぼ同じ傾斜角αとなるように傾斜されているので、塊成物Kの移動速度が大きくなり過ぎることによる乾燥時間の不足が生じることを防止できる。
本実施形態でも、上記第1実施形態と同様に、振動フィーダ130とバンドコンベヤ103とで塊成物Kに対する乾燥条件を異ならせることができる。すなわち、塊成物Kの性状に応じて振動フィーダ130の水平面に対する傾斜角αを変えることで塊成物Kの移動速度を変更でき、バンドコンベヤ103の回転速度を変えることで搬送速度を変更できるので、乾燥時間や層厚をこれまでよりも格段に細かく設定できるようになる。その結果、最適な乾燥時間や層厚で塊成物Kを乾燥できるので、塊成物Kの乾燥不足による回転炉床式加熱還元炉Aでの爆裂を防止できるとともに、塊成物Kの過乾燥による発火の可能性を低くすることができる。
ここで、図5に示すように、メッシュ層130bへの塊成物Kの目詰まりを防止するための板部材130dがメッシュ層130b上に複数配設されている。これにより、塊成物Kがメッシュ層130bに目詰まりすることなく搬送される。
また、図4の振動フィーダ130とバンドコンベヤ103との間に後述する(第3実施形態)のようなふるい156を設けてもよい。
(第3実施形態)
図6は第3実施形態に係る還元炉供給用塊成物の乾燥装置100bの概略的構成を示す説明図である。
還元炉供給用塊成物の乾燥装置100bは、上流側から下流側に向けて並んで配置された複数の乾燥室101a,101b,101c,101dと、これらの乾燥室101a,101b,101c,101dの内部の上流側から下流側に亘って配設された第1搬送部としてのバンドコンベヤ155、バンドコンベヤ103とを主として備える。
乾燥室101aの上部にはこの乾燥室101a内に熱ガスを供給するための配管140が接続されている。また、バンドコンベヤ155の上流側の裏面に向けて熱ガスを供給するための配管141が配管140から分岐して設けられており、配管141には上記熱ガスを誘引するファン142が介挿されている。
乾燥室101bの上部にはこの乾燥室101b内に熱ガスを供給するための配管143が配管140から分岐して接続されている。また、バンドコンベヤ155の下流側の裏面に向けて熱ガスを供給するための配管144が配管143から分岐して設けられており、配管144には上記熱ガスを誘引するファン145が介挿されている。
乾燥室101cの上部にはこの乾燥室101c内に熱ガスを供給するための配管146が配管140から分岐して接続されている。また、バンドコンベヤ103の上流側の裏面に向けて熱ガスを供給するための配管147が配管146から分岐して設けられており、配管147には上記熱ガスを誘引するファン148が介挿されている。
乾燥室101dの上部にはこの乾燥室101d内に熱ガスを供給するための配管149が配管140から分岐して接続されている。また、バンドコンベヤ103の下流側の裏面に向けて熱ガスを供給するための配管150が配管149から分岐して設けられており、配管150には上記熱ガスを誘引するファン151が介挿されている。なお、熱ガス供給部として配管140,141,143,144,146,147,149,150およびファン142,145,148,151を用いたが、熱ガスを供給するその他の手段として熱ガスを乾燥室へ送り出す送風機等を用いてもよい。
乾燥室101a,101b,101c,101dの下部にはそれぞれダスト排出管120a,120b,120c,120dが設けられ、各乾燥室内のダストが排出される構成となっている。ダスト排出管120a,120b,120c,120dにより排出されたダストはコンベヤ121によって図示しない回収ボックスまで搬送される。
図6において、ベルトコンベヤ200により搬送されてきた塊成物Kは順にバンドコンベヤ155およびバンドコンベヤ103により搬送される。バンドコンベヤ155の搬送速度は制御部155sにより制御され、バンドコンベヤ103の搬送速度は制御部103sにより制御される。例えばバンドコンベヤ103の搬送速度をバンドコンベヤ155の搬送速度の約2倍にすることによって、バンドコンベヤ155上の塊成物Kの層厚をバンドコンベヤ103上の塊成物Kの層厚の約2倍にすることができ塊成物Kの搬送量を増やすことができるので乾燥処理の効率を上げることができる。
本実施形態でも、上記第1および第2実施形態と同様に、バンドコンベヤ155とバンドコンベヤ103とで塊成物Kに対する乾燥条件を異ならせることができる。すなわち、塊成物Kの性状に応じてバンドコンベヤ155の回転速度を変えることで塊成物Kの搬送速度を変更でき、バンドコンベヤ103の回転速度を変えることで塊成物Kの搬送速度を変更できるので、乾燥時間や層厚をこれまでよりも格段に細かく設定できるようになる。その結果、最適な乾燥時間や層厚で塊成物Kを乾燥できるので、塊成物Kの乾燥不足による回転炉床式加熱還元炉Aでの爆裂を防止できるとともに、塊成物Kの過乾燥による発火の可能性を低くすることができる。
ここで、図7に示すように、バンドコンベヤ155とバンドコンベヤ103との間にふるい156を設けることができ、塊成物Kをこのふるい156により振動させることで粉塵等を除去することができるので、下流側のバンドコンベヤ103上の塊成物Kに熱ガスが当たり易くなる。
また、上記実施形態では、複数の乾燥室を設ける構成を採用したが、1つの乾燥室の中に少なくとも2つの搬送手段を設ける構成を採用することもできる。
本発明はもとより上記実施形態によって制限を受けるものではなく、本発明の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
100,100a,100b 還元炉供給用塊成物の乾燥装置
101a,101b,101c,101d 乾燥室
102 分配シュート
102b メッシュ層
102c 分配壁
103 バンドコンベヤ
103s 制御部
104,106,107,108,110,111 配管
130 振動フィーダ
130b メッシュ層
130d 板部材
130s 制御部
140,141,143,144,146,147,149,150 配管
155 バンドコンベヤ
155s 制御部
156 ふるい
K 塊成物
α 傾斜角

Claims (11)

  1. 炭素質物質と酸化鉄とを含有する塊成物の乾燥装置であって、
    前記塊成物を乾燥させる一つまたは複数の乾燥室と、
    前記乾燥室内に熱ガスを供給する熱ガス供給部と、
    前記乾燥室内に直列的に設けられ、前記塊成物を搬送する少なくとも上流側の第1搬送部および下流側の第2搬送部と、
    を有することを特徴とする乾燥装置。
  2. 前記第2搬送部の入側が前記第1搬送部の出側よりも低くなっている請求項1に記載の乾燥装置。
  3. 前記第1搬送部は傾斜して設けられた分配シュートであり、前記第2搬送部はバンドコンベヤである請求項1または請求項2に記載の乾燥装置。
  4. 前記第1搬送部は傾斜して配設された振動フィーダであり、前記第2搬送部はバンドコンベヤである請求項1または請求項2に記載の乾燥装置。
  5. 前記塊成物の供給量に応じて前記振動フィーダの振動数を制御する振動制御部を有する請求項4に記載の乾燥装置。
  6. 前記振動フィーダは、前記塊成物の安息角と同じ傾斜角となるように傾斜される請求項4または請求項5に記載の乾燥装置。
  7. 前記振動フィーダは、前記塊成物を均等に分配するための分配壁を備える請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の乾燥装置。
  8. 前記熱ガス供給部は、前記第1搬送部の下面側に前記熱ガスを供給する供給路を有し、
    前記第1搬送部の下部には前記熱ガスを通過させるメッシュ層と当該メッシュ層への前記塊成物の目詰まりを防止するための板部材とが設けられている請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の乾燥装置。
  9. 前記第1搬送部および前記第2搬送部は共にバンドコンベヤであり、
    各前記バンドコンベヤの搬送速度は異なっている請求項1または請求項2に記載の乾燥装置。
  10. 前記第1搬送部と前記第2搬送部との間にふるいが設けられている請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の乾燥装置。
  11. 炭素質物質と酸化鉄とを含有する塊成物の製造方法であって、
    前記塊成物を乾燥させる乾燥室内に直列的に設けられている少なくとも上流側の第1搬送部および下流側の第2搬送部により前記塊成物を搬送する搬送工程と、
    搬送される前記塊成物に熱ガスを供給することにより乾燥済の塊成物を得る熱ガス供給工程と、
    を有することを特徴とする乾燥塊成物の製造方法。
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