JP2017031313A - 樹脂組成物及びその成形体 - Google Patents

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Abstract

【課題】表面硬度及び透明性に優れ、金型汚染による成形品の外観が問題なく成形後の色相や耐候性に優れる樹脂組成物の提供。【解決手段】式1の(メタ)アクリレート単位45質量%以上を含む重合体A、メチル(メタ)アクリレート単位を60%以上含みMwが5,000〜20,000の重合体B、ポリカーボネート系樹脂C、紫外線吸収剤D及び酸化防止剤Eを含む樹脂組成物で、樹脂成分100質量部に対しDを0.1〜1.5部、Eを0.05〜1.0部含む。(R1はH又はメチル基;R2は各々独立にC10以下のアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、置換基を有してもよいフェニル基;nは、0〜5の整数。)【選択図】なし

Description

本発明は、樹脂組成物及びその成形体に関する。
ポリカーボネートは、その優れた機械強度、耐熱性、電気特性、寸法安定性、難燃性、透明性等により、電気電子及びOA機器、光メディア、自動車部品、建築部材等に広く使用されている。
このようなポリカーボネートは、通常ビスフェノールA(芳香族ジヒドロキシ化合物)とホスゲンとを直接反応させる界面法、又はビスフェノールAとジフェニルカーボネート(炭酸ジエステル)とを溶融状態でエステル交換反応(重縮合反応)させる溶融法等により製造されている。
しかしながら、芳香族ジヒドロキシ化合物としてビスフェノールAを用いて製造されるポリカーボネート系樹脂から得られる成形体は、例えば、自動車ヘッドランプ、メガネレンズ、シート等の屋外で使用する用途において表面硬度が不充分である。
そのため、ポリカーボネート系樹脂の表層にハードコート層などを設けることにより、表面硬度を向上させて使用されることがある。
しかし、表層にハードコート層などを設けることは、製造工程が1段階増えるため、生産効率が低下する。さらに、複雑形状の成形体の場合、ハードコート層を設けることは困難である。
そこで、ポリカーボネート系樹脂に特定の樹脂を配合することにより、透明性を維持しながら表面硬度を向上させる研究が数多くなされている。ポリカーボネート系樹脂に配合する樹脂として、ポリカーボネート系樹脂と同様に透明樹脂であるアクリル系樹脂を使用する例が多く提案されている。例えば、特許文献1及び2には、ポリカーボネート系樹脂と特定範囲の分子量のアクリル系樹脂とを含む樹脂組成物が記載されている。
また、アクリル系共重合体を配合する例も提案されている。例えば、特許文献3〜7には、ポリカーボネート系樹脂と(メタ)アクリル系共重合体とを含む樹脂組成物が記載されている。
特開昭62−131056号公報 特開昭63−139935号公報 特開昭64−1749号公報 特開2010−116501号公報 特開平4−359954号公報 特表2011−500914号公報 国際公開第2013/094898号
上記特許文献1〜7に提案されている樹脂組成物は、成形品に十分な表面硬度を与えることと透明性を与えることとを両立するのが困難であるか、表面硬度及び透明性の物性を両立可能であったとしても、耐候性が悪化してしまうという問題があった。さらに、各種添加剤により耐候性を改善しようとすると、多量の添加量が必要となり、射出成型時の金型汚染により、成形品の外観が悪化するという問題があった。
そこで、本発明の目的は、表面硬度及び透明性に優れた成形体を成形可能でかつ金型汚染による成形品の外観が問題とならない添加剤の添加量で、成形後の色相や耐候性に優れる樹脂組成物を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決するため鋭意検討を行った結果、特定の骨格を有する(メタ)アクリレート単位を含有する樹脂組成物が、表面硬度及び透明性に優れた成形体を、効率よく安価に製造可能であり、かつ特定の紫外線吸収剤と酸化防止剤を組み合わせて用いることで成形後の色相や耐候性を著しく改善できることを見出し、本発明に至った。すなわち本発明は、例えば次の通りである。
[1]下記式(1)で表わされる(メタ)アクリレート単位(a)45質量%以上を含有する重合体(A)、メチル(メタ)アクリレート単位(b)を60質量%以上含有し、質量平均分子量が5,000〜20,000である重合体(B)、ポリカーボネート系樹脂(C)、紫外線吸収剤(D)及び酸化防止剤(E)を含む樹脂組成物であって、(A)、(B)及び(C)を含む樹脂成分100質量部に対して(D)を0.1〜1.5質量部、(E)を0.05〜1.0質量部を含む樹脂組成物。
Figure 2017031313
(式(1)中、
は、水素原子又はメチル基であり;
は、各々独立して、炭素数1〜10の直鎖状アルキル基、炭素数3〜10の分岐状アルキル基、炭素数3〜10の環状アルキル基、炭素数1〜10の直鎖状アルコキシ基、炭素数3〜10の分岐状アルコキシ基、炭素数3〜10の環状アルコキシ基、ハロゲン原子、置換基を有していてもよいフェニル基又は置換基を有していてもよいフェニルフェニル基であり;
nは、0〜5の整数である。)
[2]前記樹脂成分中、前記重合体(A)と前記重合体(B)とを合わせた含有量が5〜60質量%であり、前記ポリカーボネート系樹脂(C)の含有量が40〜95質量%である、第1項に記載の樹脂組成物。
[3]前記重合体(A)と前記重合体(B)との質量比((A)/(B))が、0.5/99.5〜30/70である、第1項又は第2項に記載の樹脂組成物。
[4]前記紫外線吸収剤(D)が、ベンゾトリアゾール構造を有する、第1項〜第3項のいずれかに記載の樹脂組成物。
[5]前記紫外線吸収剤(D)の配合量が、前記樹脂成分100質量部に対して0.3〜0.6質量部である、第1項〜第4項のいずれかに記載の樹脂組成物。
[6]前記酸化防止剤(E)がフェノール系酸化防止剤を含む、第1項〜第5項のいずれかに記載の樹脂組成物。
[7]ホスファイト系酸化防止剤をさらに含む、第6項に記載の樹脂組成物。
[8]前記酸化防止剤(E)の配合量が、前記樹脂成分100質量部に対して0.2〜0.4質量部である、第1項〜第7項のいずれかに記載の樹脂組成物。
[9]第1項〜第8項のいずれかに記載の樹脂組成物を成形して得られる成形体。
[10]下記式(1)で表される(メタ)アクリレート単位(a)45質量%以上を含有する重合体(A)と、メチル(メタ)アクリレート単位(b)を60質量%以上含有し、質量平均分子量が5,000〜20,000である重合体(B)とを含有するブレンド。
Figure 2017031313
(式(1)中、
は、水素原子又はメチル基であり;
は、各々独立して、炭素数1〜10の直鎖状アルキル基、炭素数3〜10の分岐状アルキル基、炭素数3〜10の環状アルキル基、炭素数1〜10の直鎖状アルコキシ基、炭素数3〜10の分岐状アルコキシ基、炭素数3〜10の環状アルコキシ基、ハロゲン原子、置換基を有していてもよいフェニル基又は置換基を有していてもよいフェニルフェニル基であり;
nは、0〜5の整数である。)
本発明によると、効率良く安価に表面硬度及び透明性に優れた成形体を成形可能で、かつ金型汚染による外観不良を生じることなく、成形後の色相や耐候性に優れた樹脂組成物を提供することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の樹脂組成物は、後述する式(1)で表される(メタ)アクリレート単位(a)45質量%以上を含有する重合体(A)、メチル(メタ)アクリレート単位(b)を60質量%含有し、重量平均分子量が、5,000〜20,000である重合体(B)、ポリカーボネート系樹脂(C)、紫外線吸収剤(D)及び酸化防止剤(E)を含み、(A)と(B)と(C)を含む樹脂成分100質量部に対して(D)を0.1〜1.5質量部、(E)を0.05〜1.0質量部を含む。
以下、本発明の樹脂組成物に含まれる各成分について、順に説明する。
[1]重合体(A)
本実施形態の樹脂組成物における構成成分である重合体(A)は、後述する式(1)で表される(メタ)アクリレート単位(a)を45質量%以上含有する。
本実施形態の樹脂組成物における構成成分である重合体(A)は、下記式(1)で表わされる。なお、本明細書において、アクリレートとメタクリレートとをあわせて(メタ)アクリレートと称する。また、本明細書において、重合体という表現には共重合体である場合も含まれる。
Figure 2017031313
上記式(1)において、Rは、水素原子又はメチル基であり、好ましくはメチル基である。
は、各々独立して、炭素数1〜10の直鎖状アルキル基、炭素数3〜10の分岐状アルキル基、炭素数3〜10の環状アルキル基、炭素数1〜10の直鎖状アルコキシ基、炭素数3〜10の分岐状アルコキシ基、炭素数3〜10の環状アルコキシ基、ハロゲン原子、フェニル基又はフェニルフェニル基である。これらは置換基を有していてもよく、置換基としては、例えば、炭素数1〜10の直鎖状アルキル基、炭素数3〜10の分岐状アルキル基、炭素数3〜10の環状アルキル基、炭素数1〜10の直鎖状アルコキシ基、炭素数3〜10の分岐状アルコキシ基、炭素数3〜10の環状アルコキシ基、ハロゲン原子等が挙げられる。
は、好ましくはメチル基、メトキシ基、クロロ基、ブロモ基又はフェニル基、より好ましくはフェニル基である。
nは、0〜5の整数であり、好ましくは0〜2の整数であり、より好ましくは0である。
上記式(1)で表わされる(メタ)アクリレート単位(a)を構成する化合物としては、例えば、フェニル(メタ)アクリレート、4−フェニルフェニル(メタ)アクリレート、3−フェニルフェニル(メタ)アクリレート、2−フェニルフェニル(メタ)アクリレート、4−ビフェニルフェニル(メタ)アクリレート、3−ビフェニルフェニル(メタ)アクリレート、2−ビフェニルフェニル(メタ)アクリレート、4−メチルフェニル(メタ)アクリレート、3−メチルフェニル(メタ)アクリレート、2−メチルフェニル(メタ)アクリレート、4−エチルフェニル(メタ)アクリレート、3−エチルフェニル(メタ)アクリレート、2−エチルフェニル(メタ)アクリレート、4−ノルマルプロピルフェニル(メタ)アクリレート、3−ノルマルプロピルフェニル(メタ)アクリレート、2−ノルマルプロピルフェニル(メタ)アクリレート、4−イソプロピルフェニル(メタ)アクリレート、3−イソプロピルフェニル(メタ)アクリレート、2−イソプロピルフェニル(メタ)アクリレート、4−シクロヘキシルフェニル(メタ)アクリレート、3−シクロヘキシルフェニル(メタ)アクリレート、2−シクロヘキシルフェニル(メタ)アクリレート4−メトキシフェニル(メタ)アクリレート、3−メトキシフェニル(メタ)アクリレート、2−メトキシフェニル(メタ)アクリレート、4−エトキシフェニル(メタ)アクリレート、3−エトキシフェニル(メタ)アクリレート、2−エトキシフェニル(メタ)アクリレート、4−フルオロフェニル(メタ)アクリレート、3−フルオロフェニル(メタ)アクリレート、2−フルオロフェニル(メタ)アクリレート、4−クロロフェニル(メタ)アクリレート、3−クロロフェニル(メタ)アクリレート、2−クロロフェニル(メタ)アクリレート、4−ブロモフェニル(メタ)アクリレート、3−ブロモフェニル(メタ)アクリレート、2−ブロモフェニル(メタ)アクリレート、4−ヨードフェニル(メタ)アクリレート、3−ヨードフェニル(メタ)アクリレート、2−ヨードフェニル(メタ)アクリレートを挙げることができる。これらは、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。これらのうち、好ましくはフェニル(メタ)アクリレート、4−フェニルフェニル(メタ)アクリレート、4−メチルフェニル(メタ)アクリレート、4−メトキシフェニル(メタ)アクリレートであり、より好ましくはフェニル(メタ)アクリレート、4−フェニルフェニル(メタ)アクリレートである。
本実施形態における重合体(A)には、該重合体(A)に対して式(1)で表される(メタ)アクリレート単位(a)が45質量%以上の割合で含まれる。重合体(A)は、後述の重合体(B)とポリカーボネート系樹脂(C)との相溶性を改善するために添加する必要があるが、この相溶性の改善は、重合体(A)中の(メタ)アクリレート単位(a)の割合に依存する。そのため、重合体(A)における(メタ)アクリレート単位(a)の割合は、50〜99質量%であることが好ましく、60〜97質量%であることがより好ましい。
(メタ)アクリレート単位(a)の割合が45質量%以上であれば、重合体(B)とポリカーボネート系樹脂(C)との相溶性が十分に改善され、ポリカーボネート系樹脂(C)の透明性が維持される。一方、熱分解の抑制のために、後述するその他の単量体を共重合してもよいため、(メタ)アクリレート単位(a)の割合が99質量%以下であることが好ましい。
本実施形態に用いる重合体(A)は、必要に応じて、さらにその他の単量体(以下、成分(s)ということがある)を50質量%未満の割合で共重合して製造されてもよい。成分(s)は、樹脂組成物の特性に悪影響を与えない限り特に限定されないが、例えば、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート等のメタクリレート;メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、プロピルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、グリシジルアクリレート等のアクリレート;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル単量体;ブタジエン、イソプレン、ジメチルブタジエン等のジエン系単量体;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル等のビニルエーテル系単量体;酢酸ビニル、酪酸ビニル等のカルボン酸系ビニル単量体;エチレン、プロピレン、イソブチレン等のオレフィン系単量体;アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸等のエチレン系不飽和カルボン酸単量体;塩化ビニル、塩化ビニリデン等のハロゲン化ビニル単量体;マレイミド、N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−メチルマレイミド等のマレイミド系単量体;アリル(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼン、1,3−ブチレンジメタクリレート等の架橋剤を挙げることができる。これらのうち、好ましくはメタクリレート、アクリレート、又はシアン化ビニル単量体であり、より好ましくは、メタクリレート又はアクリレートである。これらの単量体は1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
重合体(A)が成分(s)を共重合したものである場合、成分(s)由来の構成単位は、重合体(A)に対して0.1〜5質量%の割合で含まれることが好ましく、0.5〜4質量%がより好ましく、1〜3質量%が特に好ましい。
重合体(A)の質量平均分子量は、50,000〜5,000,000が好ましく、80,000〜3,000,000がより好ましく、100,000〜2,000,000が特に好ましい。質量平均分子量が50,000〜5,000,000である場合、ポリカーボネート系樹脂(C)との相溶性が良好であり、機械物性、表面硬度の観点からも好ましい。
本実施形態における重合体(A)を得るための重合方法は、特に限定されないが、例えば、乳化重合法、懸濁重合法、溶液重合法、塊状重合法等の公知の方法を使用することができる。好ましくは懸濁重合法や塊状重合法であり、より好ましくは懸濁重合法である。また、重合に必要な添加剤等は必要に応じて適宜添加することができ、添加剤としては、例えば、重合開始剤、乳化剤、分散剤、連鎖移動剤が挙げられる。
重合温度は、(メタ)アクリレートモノマー組成、重合開始剤等の添加剤によって変わるが、50℃〜150℃が好ましく、70℃〜130℃がより好ましい。なお、重合は多段階で昇温して行ってもよい。
重合時間は、重合方法、(メタ)アクリレートモノマー組成、重合開始剤等の添加剤によって変わるが、目的の温度で1時間〜8時間が好ましく、2時間〜6時間がより好ましい。なお、目的の温度に昇温するまでの時間が前記重合時間にさらに加わる。
反応圧力は、重合方法、(メタ)アクリレートモノマー組成等によって変わるが、常圧〜3MPaで重合するのが好ましく、常圧〜1MPaで重合するのがより好ましい。
[2]重合体(B)
本実施形態における重合体(B)はメチル(メタ)アクリレート単位(b)を60質量%以上含有し、重量平均分子量が5,000〜20,000である。
重合体(B)中のメチル(メタ)アクリレート単位(b)の含有率は、60質量%以上であり、80質量%以上が好ましく、90質量%以上がより好ましく、95質量%以上がさらに好ましい。
また、重合体(B)中のメチル(メタ)アクリレート単位(b)の含有率の上限は、99.5質量%以下が好ましく、99質量%以下がより好ましい。
重合体(B)中のメチル(メタ)アクリレート単位(b)の含有率が上記範囲内であれば、表面硬度に優れる成形品を得ることができる。
重合体(B)は、その他の単量体に由来する構成単位を40質量%未満の範囲で含有してもよい。その他の単量体に由来する構成単位は、メチル(メタ)アクリレートと共重合が可能な単量体に由来する構成単位であればよく、α,β−不飽和単量体に由来する構成単位が好ましい。
かかる単量体としては、例えば、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート等のアルキルメタクリレート; エチルアクリレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート等のアルキルアクリレート; フェニルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、フェニルアクリレート、ベンジルアクリレート等の芳香族(メタ) アクリレート; スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等の芳香族ビニル化合物; アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル化合物が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
これらの中では、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート等のアルキルアクリレートや、スチレンが好ましい。
重合体(B)の質量平均分子量(Mw)は、5,000以上であり、好ましくは7,000以上、より好ましくは9,000以上である。
重合体(B)のMwが5 ,000以上であれば、得られる成形品において優れた表面硬度を有する。重合体(B)のMwが5,000未満であれば、重合体(B) のガラス転移温度が低下するために、得られる成形品において表面硬度の向上効果が低下する場合がある。
また、重合体(B)のMwは、20,000以下であり、好ましくは15,000以下、より好ましくは13,000以下である。
重合体(B)のMwが20,000以下であれば、ポリカーボネート(C) との相容性が良好であり、表面硬度の向上効果に優れる。
重合体(B)を得るための重合方法は、特に限定されないが、例えば、乳化重合法、懸濁重合法、溶液重合法、塊状重合法等の公知の方法を使用することができる。好ましくは懸濁重合法や塊状重合法であり、より好ましくは懸濁重合法である。また、重合に必要な添加剤等は必要に応じて適宜添加することができ、添加剤としては、例えば、重合開始剤、乳化剤、分散剤、連鎖移動剤が挙げられる。
重合温度は、(メタ)アクリレートモノマー組成、重合開始剤等の添加剤によって変わるが、50℃〜150℃が好ましく、70℃〜130℃がより好ましい。なお、重合は多段階で昇温して行ってもかまわない。
重合時間は、重合方法、(メタ)アクリレートモノマー組成、重合開始剤等の添加剤によって変わるが、目的の温度で1時間〜8時間が好ましく、2時間〜6時間がより好ましい。なお、目的の温度に昇温するまでの時間が前記重合時間にさらに加わる。
反応圧力は、重合方法、(メタ)アクリレートモノマー組成等によって変わるが、常圧〜3MPaで重合するのが好ましく、常圧〜1MPaで重合するのがより好ましい。
[3]ポリカーボネート系樹脂(C)
ポリカーボネート系樹脂(C)は、分子主鎖中に炭酸エステル結合を含む、すなわち、−[O−R−OCO]−単位を有するものであれば、特に限定されない。式中のRは、脂肪族基、芳香族基、又は脂肪族基と芳香族基の両方のいずれであってもよい。その中でも、ビスフェノールA等の芳香族ジヒドロキシ化合物を用いて得られる芳香族ポリカーボネートがコストの面から好ましい。また、これらのポリカーボネート系樹脂は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
ポリカーボネート系樹脂(C)の粘度平均分子量(Mv)は、粘度法により算出することができ、15,000〜30,000であることが好ましく、17,000〜25,000であることがより好ましい。粘度平均分子量が上記範囲にあれば、本実施形態における重合体(A)及び重合体(B)との相溶性が良好であり、より優れた透明性及び表面硬度を有する成形体が得られる。
ポリカーボネート系樹脂(C)の製造方法は、原料として使用する単量体によって適宜選択することができるが、例えば、ホスゲン法、エステル交換法等が挙げられる。また、上市されているものを適用することもでき、例えば、ユーピロン(登録商標)S−3000(三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製、Mv=22,000)、タフロン(登録商標)FN1700(出光興産製、Mv=18,000)等を用いることができる。
[4]紫外吸収剤(D)
本実施形態において使用される紫外線吸収剤(D)は、酸化セリウム、酸化亜鉛などの無機系紫外線吸収剤やベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾフェノン系化合物、サリシレート系化合物、シアノアクリレート系化合物、トリアジン系化合物、オギザニリド系化合物、マロン酸エステル化合物、ヒンダードアミン系化合物、シュウ酸アニリド系化合物などの有機系紫外線吸収剤が挙げられる。これらの中で、有機系紫外線吸収剤であることが好ましく、ベンゾトリアゾール系化合物(ベンゾトリアゾール構造を有する化合物)であることがより好ましい。
ベンゾトリアゾール系化合物の具体例としては、例えば、2−(2’−ヒドロキシ−5’ −メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチル−フェニル)−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチル−フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール)、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−アミル)−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2N−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール] 等が挙げられ、なかでも2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2N−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]が好ましく、特に2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾールが好ましい。このようなベンゾトリアゾール系化合物としては、例えば、シプロ化成社製「シーソーブ701」、「シーソーブ705」、「シーソーブ703」、「シーソーブ702」、「シーソーブ704」、「シーソーブ709」、共同薬品社製「バイオソーブ520」、「バイオソーブ582 」、「バイオソーブ580」、「バイオソーブ583」、ケミプロ化成社製「ケミソーブ71」、「ケミソーブ72」、サイテックインダストリーズ社製「サイアソーブUV5411」、アデカ社製「LA−32」、「LA−38」、「LA−36」、「LA−34」、「LA−31」、チバ・スペシャリティケミカルズ社製「チヌビンP」、「チヌビン234」、「チヌビン326」、「チヌビン327」、「チヌビン328」等が挙げられる。
ベンゾフェノン系化合物の具体例としては、例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−n−ドデシロキシベンゾフェノン、ビス(5−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)メタン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2 ’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン等が挙げられ、このようなベンゾフェノン系化合物としては、例えば、シプロ化成社製「シーソーブ10 0」、「シーソーブ101」、「シーソーブ101S」、「シーソーブ102」、「シーソーブ103」、共同薬品社製「バイオソーブ100」、「バイオソーブ110」、「バイオソーブ130」、ケミプロ化成社製「ケミソーブ10」、「ケミソーブ11」、「ケミソーブ11S」、「ケミソーブ12」、「ケミソーブ13」、「ケミソーブ111」、BASF社製「ユビヌル400」、BASF社製「ユビヌルM−40」、BASF社製「ユビヌルMS−40」、サイテックインダストリーズ社製「サイアソーブUV9」、「サイアソーブUV284」、「サイアソーブUV531」、「サイアソーブUV24」、アデカ社製「アデカスタブ1413」、「アデカスタブLA−51」等が挙げられる。
サリシレート系化合物の具体例としては、例えば、フェニルサリシレート、4−tert−ブチルフェニルサリシレート等が挙げられ、このようなサリシレート系化合物としては、例えば、シプロ化成社製「シーソーブ201」、「シーソーブ202」、ケミプロ化成社製「ケミソーブ21」、「ケミソーブ22」等が挙げられる。
シアノアクリレート系化合物の具体例としては、例えば、エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート等が挙げられ、このようなシアノアクリレート化合物としては、例えば、シプロ化成社製「シーソーブ501」、共同薬品社製「バイオソーブ910」、第一化成社製「ユビソレーター300」、BASF社製「ユビヌルN−35」、「ユビヌルN−539」等が挙げられる。
オギザニリド系化合物の具体例としては、例えば、2−エトキシ−2’−エチルオキザリニックアシッドビスアリニド等が挙げられ、このようなオキザリニド系化合物としては、例えば、クラリアント社製「サンデュボアVSU」等が挙げられる。
マロン酸エステル化合物としては、2−(アルキリデン)マロン酸エステル類が好ましく、2−(1−アリールアルキリデン)マロン酸エステル類がより好ましい。このようなマロン酸エステル化合物としては、例えば、クラリアントジャパン社製「PR−25」、チバ・スペシャリティケミカルズ社製「B−CAP」等が挙げられる。
本実施形態において使用される紫外線吸収剤(D)の配合量は、重合体(A)と重合体(B)とポリカーボネート系樹脂(C)とを含む樹脂成分100質量部に対して、0.1〜1.5質量部である。好ましくは0.2〜1.0質量部、より好ましくは、0.25〜0.9質量部、さらに好ましくは、0.3〜0.8である。
配合量が、0.1質量部以上であれば、十分な耐候性の発現が可能となる傾向にあり、1.5質量部以下であれば、成形時におけるアウトガス量が抑制でき、金型汚染の問題が生じ難い傾向にある。
なお、紫外線吸収剤は、1種が含有されていてもよく、2種以上が任意の組み合わせ及び比率で含有されていてもよい。
[5]酸化防止剤(E)
本実施形態において使用される酸化防止剤(E)は、例えば、フェノール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、ホスファイト系酸化防止剤、チオエーテル系酸化防止剤などが挙げられる。酸化防止剤は、1種が含有されていてもよく、2種以上が任意の組み合わせ及び比率で含有されていてもよい。これらの中で、フェノール系酸化防止剤の使用又はフェノール系酸化防止剤とホスファイト系酸化防止剤との併用が好ましい。
フェノール系酸化防止剤の具体例としては、ペンタエリスリトールテトラキス[3 −(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート] 、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、チオジエチレンビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、N,N’−ヘキサン−1,6−ジイルビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオナミド)、2,4−ジメチル−6−(1−メチルペンタデシル)フェノール、ジエチル[[3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニル] メチル] ホスフォエート、3,3’,3’’,5,5’,5’’−ヘキサ−tert−ブチル−a,a’,a’’−(メシチレン−2 , 4,6−トリイル)トリ−p−クレゾール、4,6−ビス(オクチルチオメチル)−o−クレゾール、エチレンビス( オキシエチレン)ビス[3−(5−tert−ブチル−4− ヒドロキシ−m−トリル)プロピオネート] 、ヘキサメチレンビス[3−(3,5−ジ− tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,3,5−トリス(3, 5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−1,3,5−トリアジン−2 , 4,6(1H,3H,5H)−トリオン,2,6−ジ−tert−ブチル−4−(4,6−ビス(オクチルチオ)−1,3,5−トリアジン−2−イルアミノ)フェノール等が挙げられる。
なかでも、ペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート] 、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル) プロピオネートが好ましい。このようなフェノール系酸化防止剤としては、例えば、チバ社製「イルガノックス1010」、「イルガノックス1076」、アデカ社製「アデカスタブAO−50」、「アデカスタブAO−60」等が挙げられる。
ホスファイト系酸化防止剤の具体例としては、トリフェニルホスファイト、トリス( ノニルフェニル) ホスファイト、ジラウリルハイドロジェンホスファイト、トリエチルホスファイト、トリデシルホスファイト、トリス(2−エチルヘキシル)ホスファイト、トリス(トリデシル)ホスファイト、トリステアリルホスファイト、ジフェニルモノデシルホスファイト、モノフェニルジデシルホスファイト、ジフェニルモノ(トリデシル)ホスファイト、テトラフェニルジプロピレングリコールジホスファイト、テトラフェニルテトラ(トリデシル) ペンタエリスリトールテトラホスファイト、水添ビスフェノールA フェノールホスファイトポリマー、ジフェニルハイドロジェンホスファイト、4,4’−ブチリデン−ビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェニルジ(トリデシル) ホスファイト)テトラ(トリデシル)4,4’−イソプロピリデンジフェニルジホスファイト、ビス(トリデシル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジラウリルペンタエリスリトールジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、トリス(4−tert−ブチルフェニル) ホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、水添ビスフェノールA ペンタエリスリトールホスファイトポリマー、ビス(2,4−ジ−tert −ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)オクチルホスファイト、ビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト等が挙げられる。
アミン系酸化防止剤の具体例としては、ポリ(2,2,4−トリメチル−1,2−ジハイドロキノリン、6−エトキシ−1,2−ジハイドロ−2,2,4−トリメチルキノリン、フェニル−α−ナフチルアミン、4,4−ビス(α,α−ジメチルデンジル)ジフェニルアミン、(p−トルエンスルフォニルアミド)ジフェニルアミン、N,N '−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、N,N '−ジ−β−ナフチル−p−フェニレンジアミン、N, N'−ジ(1,4−ジメチルペンチル)−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N'−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N'−1,3−ジメチルブチル− p−フェニレンジアミン、N−(1−メチルヘプチル)−N'−フェニル−p−フェニレンジアミンなどの芳香族アミンが挙げられる。
チオエーテル系酸化防止剤の具体例としては、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)、ジラウリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジミリスチル−3,3’−チオジプロピオネート、ジステアリル−3,3’−チオジプロピオネート等が挙げられる。
酸化防止剤(E)の配合量は、重合体(A)と重合体(B)とポリカーボネート系樹脂(C)とを含む樹脂成分100質量部に対して、0.05〜1.0質量部である。好ましくは、0.05〜0.8質量部、より好ましくは、0.1〜0.7質量部、さらに好ましくは、0.15〜0.6質量部である。
酸化防止剤の含有量が0.05質量部以上であれば、酸化防止剤としての十分な効果が発現する傾向にあり、酸化防止剤の含有量が1.0質量部以下であれば、効果の頭打ちによる過剰な添加を抑えることができ経済的となる傾向にある。
[樹脂組成物]
本実施形態の樹脂組成物は、前記重合体(A)、前記重合体(B)、前記ポリカーボネート系樹脂(C)、前記紫外線吸収剤(D)及び前記酸化防止剤(E)を含有する。
本実施形態の樹脂組成物は、樹脂成分の質量を基準として、前記重合体(A)と前記重合体(B)とを合わせた(メタ)アクリル系重合体を5〜60質量%含有し、ポリカーボネート系樹脂(C)を40〜95質量%含有することが好ましい。また、本実施形態の樹脂組成物は、樹脂成分の質量を基準として、前記重合体(A)と前記重合体(B)とを合わせた(メタ)アクリル系重合体を10〜50質量%含有し、ポリカーボネート系樹脂(C)を50〜90質量%含有することがより好ましい。樹脂成分中の重合体(A)と重合体(B)とを合わせた(メタ)アクリル系重合体の含有量が、5質量%以上であれば、ポリカーボネート系樹脂(C)との相溶性の向上や流動性の向上を図ることができる。一方、重合体(A)と重合体(B)とを合わせた(メタ)アクリル系重合体の含有量が多すぎてもヘイズが大きくなる傾向にあるが、重合体(A)と重合体(B)とを合わせた(メタ)アクリル系重合体の含有量が60質量%以下であれば、得られる成形体の透明性の低下を抑制することができる。
本実施形態における樹脂成分は、本発明の効果を阻害しない範囲において、上記重合体(A)、上記重合体(B)及び上記ポリカーボネート系樹脂(C)以外に、他の樹脂(R)を含有してもよい。
このような樹脂(R)としては、例えば、ABS、HIPS、PS、PAS等のポリスチレン系樹脂;耐薬品性等の改良のためのポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂;ポリオレフィン系樹脂;他の熱可塑性樹脂を配合したエラストマー等のポリマーアロイを挙げることができる。これらの樹脂の含有量は、ポリカーボネート系樹脂(C)が本来有する耐熱性、耐衝撃性、難燃性等の物性を損なわない範囲であることが好ましい。本実施形態において該樹脂(R)は、樹脂成分中、0〜50質量%の割合で含まれることが好ましく、0〜30質量%がより好ましく、0〜10質量%がさらに好ましい。
また、表面硬度の向上やポリカーボネート樹脂(C)との相溶性の観点から、重合体(A)と重合体(B)との質量比率((A)/(B))は、0.5 /99.5〜30 /70の範囲であることが好ましく、2/98〜25/75の範囲であることがより好ましく、5 /95〜20/80の範囲であることがさらに好ましい。重合体(A)と重合体(B)との質量比率((A)/(B))において重合体(A)が0.5質量%以上であればポリカーボネートとの相溶性の向上を図ることができる。一方、重合体(A)と重合体(B)との質量比率((A)/(B))において重合体(B)が70質量%以上であれば、十分な表面硬度の向上を図ることができる。
本実施形態の樹脂組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲において、必要に応じて添加剤等を含有してもよい。
本実施形態の樹脂組成物が含有していてもよい添加剤としては、例えば、安定剤、強化剤、耐候剤、無機フィラー、耐衝撃性改質剤、難燃剤、帯電防止剤、離型剤、染顔料、及びフルオロオレフィンを挙げることができる。具体的には、成形体の強度、剛性、難燃性等を向上させるために、タルク、マイカ、炭酸カルシウム、ガラス繊維、炭素繊維、チタン酸カリウム繊維等を用いることができる。さらに、耐衝撃性を向上させるためのコアシェル2層構造からなるゴム状弾性体等を含有していてもよい。
本実施形態の樹脂組成物は、前記重合体(A)、前記重合体(B)、前記ポリカーボネート系樹脂(C)、前記紫外線吸収剤(D)及び酸化防止剤(E)を粉体状態でブレンドする方法や、これらを加熱溶融してブレンドする方法により製造することができる。
また、本実施形態の樹脂組成物は、前記重合体(A)と前記重合体(B)とを粉体状態でブレンドし、又はこれらを加熱溶融してブレンドしたのち、さらに、前記ポリカーボネート系樹脂(C)、前記紫外線吸収剤(D)及び酸化防止剤(E)を粉体状態で加えてブレンドし、又は加熱溶融してブレンドすることにより製造することができる。
前記ブレンドの方法には、例えば、ヘンシェルミキサー、バンバリーミキサー、単軸スクリュー押出機、二軸スクリュー押出機、2本ロール、ニーダー、ブラベンダー等を使用することができる。
[成形体]
本実施形態の成形体は、前記樹脂組成物を成形して得られる。
本実施形態の樹脂組成物を用いることにより、高温条件で成形した場合であっても、優れた透明性と表面硬度とを両立した成形体を得ることが可能である。例えば、重合体(A)と重合体(B)とのブレンドと、ポリカーボネート系樹脂(C)(粘度平均分子量:22,000)とを30/70(質量%)の割合で溶融混練し、射出温度300℃、射出速度300m/sec、金型温度80℃で射出成型することにより得られる厚さ1.5mmの平板試験片のヘイズは、12%以下であることが好ましく、10%以下であることがより好ましく、5%以下であることが特に好ましい。また、前記平板試験片の鉛筆硬度は、HB以上であることが好ましく、F以上であることがより好ましい。
さらに、前記試験片の黄色度は4以下であることが好ましく、3.8以下であることがより好ましく、3.5%以下であることが特に好ましい。また、上記試験片をサンシャインウェザーメーター(85℃、雨無し)で500時間耐候性試験を実施した後の黄色度は、30以下であることが好ましく、25以下であることがより好ましく、20%以下であることが特に好ましい。
上記のように、本実施形態の成形体は、ポリカーボネート系樹脂(C)の優れた機械強度、耐熱性、電気特性、寸法安定性、難燃性、透明性等の特性を維持しながら、しかも、表面硬度に優れるものである。従って、本実施形態の成形体は、電気電子、OA機器、光メディア、自動車部品、建築部材等に利用することができる。
本実施形態の成形体の成形方法としては、例えば、圧縮成形、トランスファー成形、射出成形、ブロー成形、押出成形、積層成形、カレンダー成形が挙げられる。射出成形を用いる場合、射出成形条件としては、射出温度が230〜330℃であり、射出速度が10〜500mm/secであり、金型温度が60℃以上であることが表面硬度向上の観点で好ましい。また、本実施形態の樹脂組成物の場合、射出速度を高速とすることが可能であることから、生産性という観点においても好ましい。
[ブレンド]
本実施形態のブレンドは、前記式(1)で表される(メタ)アクリレート単位(a)45質量%以上を含有する重合体(A)と、メチル(メタ)アクリレート単位(b)を60質量%以上含有し、質量平均分子量が5,000〜20,000である重合体(B)とを含有する。
また、表面硬度の向上やポリカーボネート樹脂(C)との相溶性の観点から、ブレンドにおける重合体(A)と重合体(B)との質量比率((A)/(B))は、0.5 /99.5〜30 /70の範囲であることが好ましく、2/98〜25/75の範囲であることがより好ましく、5 /95〜20/80の範囲であることがさらに好ましい。重合体(A)と重合体(B)との質量比率((A)/(B))において重合体(A)が0.5質量%以上であればポリカーボネートとの相溶性の向上を図ることができる。一方、重合体(A)と重合体(B)との質量比率((A)/(B))において重合体(B)が70質量%以上であれば、十分な表面硬度の向上を図ることができる。
本実施形態のブレンドは、本発明の効果を阻害しない範囲において、必要に応じて上記した他の樹脂や添加剤等を含有してもよい。
本実施形態のブレンドは、前記重合体(A)と前記重合体(B)とを粉体状態でブレンドする方法や、これらを加熱溶融してブレンドする方法により製造することができる。ブレンドの方法には、例えば、ヘンシェルミキサー、バンバリーミキサー、単軸スクリュー押出機、二軸スクリュー押出機、2本ロール、ニーダー、ブラベンダー等を使用することができる。
以下、本発明について実施例を参照して詳述するが、本発明の技術的範囲はこれに限定されるものではない。実施例中の「部」及び「%」は、それぞれ「質量部」及び「質量%」を表す。
また、実施例及び比較例における各物性の測定は、以下の方法により行った。
[重合体の分子量]
各重合体をテトラヒドロフラン(THF)に溶解し、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーを用いて測定を行った。なお、各共重合体のMw、Mn、及びMw/Mnは、標準ポリスチレンによる検量線を基に算出した。
装置:東ソー(株)製 HLC−8320GPCEcoSEC
カラム:東ソー(株)製 TSK gel Super H M−H×3本
移動相溶媒:THF
流速:0.6mL/分
温度:40℃
サンプル濃度:0.1%
サンプル注入量:10μL
検出器:RI(UV)
[鉛筆硬度]
厚さ1.5mmの平板試験片を作製し、試験片表面にすり傷が観察されない鉛筆硬度をJIS K5600−5−4に準じて測定した。
[透明性]
ヘーズメーターNDH4000(日本電色工業(株)製)を用いて、厚さ1.5mmの平板試験片についてJIS K 7136に準じてヘイズの測定を行った。
[黄色度]
ヘーズメーターNDH4000(日本電色工業(株)製)を用いて、厚さ2.0mmの平板試験片についてJIS K 7136に準じて黄色度の測定を行った。
[耐候性試験]
サンシャインウェザーメーターS80(スガ試験機(株)製)を用いて、85℃、雨無し条件下、厚さ1.5mmの平板試験片を500時間試験機内に入れて耐候性試験を行った。その後、上記の黄色度を測定方法で黄色度の測定を行った。
[外観]
後述の成形体作製方法で、500ショット成形後の成形品の外観を目視にて評価した。
×:表面荒れあり
○:外観良好
<合成例1:重合体(A)−aの合成>
撹拌装置が装備された加温可能な高圧反応器中に脱イオン水200質量部、懸濁安定剤である第三リン酸カルシウム0.5質量部、界面活性剤であるドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.01質量部を加えた後、撹拌した。別途、フェニルメタクリレート97質量部、メチルアクリレート3質量部、開始剤であるパーブチルE(日油株式会社製)0.3質量部、及び連鎖移動剤であるノルマル−オクチルメルカプタン(nOM)0.001質量部を混合して均一にしたモノマー溶液を調製し、反応容器内に加えた。窒素で反応容器内を満たし、0.1MPaに加圧した。110℃で1時間、続いて120℃で2時間反応を行って重合反応を完結させた。得られたビーズ状の重合体を水洗、乾燥し、重合体(A)−aを得た。
<合成例2:重合体(A)−bの合成>
連鎖移動剤であるノルマル−オクチルメルカプタン(nOM)0.01質量部とした以外は、合成例1と同様の方法で重合体(A)−bを得た。
<合成例3:重合体(A)−cの合成>
フェニルメタクリレート50質量部、メチルメタクリレート47質量部とした以外は、合成例2と同様の方法で(メタ)アクリル系共重合体(A)−cを得た。
<合成例4:重合体(A)−dの合成>
フェニルメタクリレートの代わりに、4−フェニルフェニルメタクリレートとした以外は、合成例2と同様の方法で(メタ)アクリル系共重合体(A)−dを得た。
<合成例5:重合体(B)−aの合成>
フェニルメタクリレートの代わりに、メチルメタクリレートとし、連鎖移動剤であるノルマル−オクチルメルカプタン(nOM)2.5質量部とした以外は、合成例1と同様の方法で(メタ)アクリル系共重合体(B)−aを得た。
<合成例6:重合体(B)−bの合成>
連鎖移動剤であるノルマル−オクチルメルカプタン(nOM)1.25質量部とした以外は、合成例5と同様の方法で重合体(B)−bを得た。
<合成例7:重合体(B)−cの合成>
連鎖移動剤であるノルマル−オクチルメルカプタン(nOM)0.75質量部とした以外は、合成例5と同様の方法で重合体(B)−cを得た。
表1に上記合成例1〜7の組成をまとめた。また、表2に上記合成例1〜7で得られた(メタ)アクリル系共重合体の物性をまとめた。
Figure 2017031313
Figure 2017031313
<樹脂ペレットの製造>
前記合成例で得られた(メタ)アクリル系共重合体と、ポリカーボネート系樹脂としてのユーピロン(登録商標)S−3000(三菱エンジニアリングプラスチックス社製、粘度平均分子量:22,000)と紫外線吸収剤としてのシーソーブ709(シプロ化成社製)とフェノール系酸化防止剤としてのアデカスタブAO−60(ADEKA社製)とホスファイト系酸化防止剤としてのアデカスタブ2112を、以下の表3に示す質量比で配合した。タンブラーで20分混合後、1ベントを備えた日本製鋼所社製「TEX30HSST」に供給し、スクリュー回転数200rpm、吐出量20kg/時間、バレル温度260℃の条件で混練した。ストランド状に押出した溶融樹脂を水槽にて急冷し、ペレタイザーを用いてペレット化して樹脂組成物のペレットを得た。
<成形体の作製>
上述の製造方法で得られたペレットを100℃で5時間乾燥させた後、射出成型機(住友重機械工業(株)製「SE100DU」)にて、鋼材金型を使用して、射出温度:300℃、射出速度:300mm/sec,金型温度80℃で射出成型を行い、50×90×1.5mm厚の平板試験片を得た。
各々の平板試験片作製時の樹脂の組成、添加剤の組成を表3に示す。さらに、各々の平板試験片について、鉛筆硬度、射出成型後の透明性と黄色度、耐候性試験後の黄色度、外観を上述したように測定した。その結果を以下の表4に示す。
Figure 2017031313
Figure 2017031313
表3及び表4に示す通り、本願発明の要件を満たす場合(実施例1〜7)、表面硬度が高く、高い透明性を有し、成形後の黄色度が低く、耐候性試験後の黄変も小さいことが分かる。さらに、500ショット後の成形片の外観も良好である。
一方、紫外線吸収剤が重合体とポリカーボネートとをブレンドした樹脂成分100質量部に対して、1.5質量部以上の場合(比較例1)、成形後の成形体の耐候性が改善されるものの、黄色度が高く、さらに添加剤の添加量が多いため、金型汚染による成形体の外観が不良となる。
紫外線吸収剤が重合体とポリカーボネートとをブレンドした樹脂成分100質量部に対して、0.05質量部以下の場合(比較例2)、耐候性試験後の成形体の黄色度が高くなる。
酸化防止剤が重合体とポリカーボネートとをブレンドした樹脂成分100質量部に対して、0.05質量部以下、もしくは1.0質量部以上の場合(比較例3、4)、成形後の成形体の黄色度が高くなる。
また、メチル(メタ)アクリル系共重合体として、(B)−cのように質量平均分子量が20,000以上のものを用いた場合(比較例5)、透明性が低下する。

Claims (10)

  1. 下記式(1)で表わされる(メタ)アクリレート単位(a)45質量%以上を含有する重合体(A)、メチル(メタ)アクリレート単位(b)を60質量%以上含有し、質量平均分子量が5,000〜20,000である重合体(B)、ポリカーボネート系樹脂(C)、紫外線吸収剤(D)及び酸化防止剤(E)を含む樹脂組成物であって、(A)、(B)及び(C)を含む樹脂成分100質量部に対して(D)を0.1〜1.5質量部、(E)を0.05〜1.0質量部を含む樹脂組成物。
    Figure 2017031313
    (式(1)中、
    は、水素原子又はメチル基であり;
    は、各々独立して、炭素数1〜10の直鎖状アルキル基、炭素数3〜10の分岐状アルキル基、炭素数3〜10の環状アルキル基、炭素数1〜10の直鎖状アルコキシ基、炭素数3〜10の分岐状アルコキシ基、炭素数3〜10の環状アルコキシ基、ハロゲン原子、置換基を有していてもよいフェニル基又は置換基を有していてもよいフェニルフェニル基であり;
    nは、0〜5の整数である。)
  2. 前記樹脂成分中、前記重合体(A)と前記重合体(B)とを合わせた含有量が5〜60質量%であり、前記ポリカーボネート系樹脂(C)の含有量が40〜95質量%である、請求項1に記載の樹脂組成物。
  3. 前記重合体(A)と前記重合体(B)との質量比((A)/(B))が、0.5/99.5〜30/70である、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
  4. 前記紫外線吸収剤(D)が、ベンゾトリアゾール構造を有する、請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂組成物。
  5. 前記紫外線吸収剤(D)の配合量が、前記樹脂成分100質量部に対して0.3〜0.6質量部である、請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂組成物。
  6. 前記酸化防止剤(E)がフェノール系酸化防止剤を含む、請求項1〜5のいずれかに記載の樹脂組成物。
  7. ホスファイト系酸化防止剤をさらに含む、請求項6に記載の樹脂組成物。
  8. 前記酸化防止剤(E)の配合量が、前記樹脂成分100質量部に対して0.2〜0.4質量部である、請求項1〜7のいずれかに記載の樹脂組成物。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の樹脂組成物を成形して得られる成形体。
  10. 下記式(1)で表される(メタ)アクリレート単位(a)45質量%以上を含有する重合体(A)と、メチル(メタ)アクリレート単位(b)を60質量%以上含有し、質量平均分子量が5,000〜20,000である重合体(B)とを含有するブレンド。
    Figure 2017031313
    (式(1)中、
    は、水素原子又はメチル基であり;
    は、各々独立して、炭素数1〜10の直鎖状アルキル基、炭素数3〜10の分岐状アルキル基、炭素数3〜10の環状アルキル基、炭素数1〜10の直鎖状アルコキシ基、炭素数3〜10の分岐状アルコキシ基、炭素数3〜10の環状アルコキシ基、ハロゲン原子、置換基を有していてもよいフェニル基又は置換基を有していてもよいフェニルフェニル基であり;
    nは、0〜5の整数である。)
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