JP2017029970A - 炭化水素の改質用触媒の製造方法及び軽質炭化水素の改質方法 - Google Patents

炭化水素の改質用触媒の製造方法及び軽質炭化水素の改質方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017029970A
JP2017029970A JP2015251862A JP2015251862A JP2017029970A JP 2017029970 A JP2017029970 A JP 2017029970A JP 2015251862 A JP2015251862 A JP 2015251862A JP 2015251862 A JP2015251862 A JP 2015251862A JP 2017029970 A JP2017029970 A JP 2017029970A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
nickel
reforming
magnesium
alumina
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015251862A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6631245B2 (ja
Inventor
憲治 中尾
Kenji Nakao
憲治 中尾
鈴木 公仁
Kimihito Suzuki
公仁 鈴木
堂野前 等
Hitoshi Donomae
等 堂野前
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel and Sumitomo Metal Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel and Sumitomo Metal Corp filed Critical Nippon Steel and Sumitomo Metal Corp
Publication of JP2017029970A publication Critical patent/JP2017029970A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6631245B2 publication Critical patent/JP6631245B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Abstract

【課題】原料中に硫黄化合物を含んだままで、メタン等の軽質炭化水素を水蒸気により改質して、高性能かつ安定的に水素や一酸化炭素等のガスへ変換する炭化水素改質用触媒の製造方法、炭化水改質用触媒を用いた炭化水素改質方法を提供する。【解決手段】ニッケル化合物とマグネシウム化合物がニッケルとマグネシウムのモル比で0.05/0.95〜0.3/0.7となるような混合溶液に沈殿剤を添加して、ニッケルとマグネシウムを共沈させて水和物の沈殿物を生成し、当該沈殿物にアルミナゾル、または、アルミナ粉末と水を加えて混合して混合物を生成し、当該混合物を乾燥及び焼成して製造する炭化水素の改質用触媒が、アルミナの含有量において5〜30質量%となるように製造する。【選択図】図1

Description

本発明は、軽質炭化水素原料を水蒸気により改質し、水素や一酸化炭素等のガスへ変換する炭化水素改質用触媒(以下、単に「触媒」と呼ぶ場合がある)の製造方法、及び、炭化水素改質用触媒を用いた軽質炭化水素改質方法に関する。
水素は新エネルギーの原料として期待されており、水素ステーション用水素製造装置での製造や、家庭や中小事業所などへの普及が期待されている固定用燃料電池システムなどで用いられており、オンサイトでの製造が検討されている。現在、水素ステーションや家庭用燃料電池では、天然ガス、都市ガス、LPG、灯油等を原料として水素を製造しているが、該電池においては貴金属元素を担持した触媒が一般的に使用されているため、非常に高価なシステムとなっている。これらの水素製造システムの普及を目指すためには、システムの低価格化が重要となっており、その中でも、燃料から水素を製造するための改質触媒の価格が、大きな割合を占めている。つまり、改質触媒の更なる高性能化とともに、貴金属の使用量を減らし、低価格化を実現することが、該システムの普及促進に繋がると考えられる。
したがって、貴金属を用いる触媒から、貴金属の使用量を大幅に低減させた触媒や、より廉価な元素を使用することが望まれている。例えば、より廉価な金属元素として、ニッケルは、その可能性をもった元素の一つである。
従来より、炭化水素の改質用触媒として最も多用されているニッケル/アルミナ系触媒(例えば、特許文献1)は、アルミナ相が高温度領域でα−アルミナ相に変化し、結晶成長も進行するため、比表面積が急激に低下し、これに応じて反応活性が低下する等の問題がある。また、これらの触媒は、ニッケルを多量に含み、触媒表面で炭素析出が起こりやすいので、それを防止するために、アルカリ成分として、カリウムやカルシウムが添加されていることが多い(特許文献2)。
これらのニッケルを多量に含む触媒の場合、該触媒の使用中に、カリウム化合物が反応装置や配管等に飛散して、腐食の発生等の問題が生ずる可能性がある。加えて、上記触媒は、ニッケルの担持量は多いが、分散度が低く、活性金属が粗大析出しているため、高い反応速度で改質反応を進めることが困難であるという問題がある。更には、これらの触媒により、被毒作用のある硫黄化合物を含有した炭化水素を改質する場合には、活性金属と硫黄との間で安定な化合物が生成されて、硫黄被毒の影響を大きく受けるため、触媒活性が大幅に低下する等の問題がある。
一方、アルミナに他の成分を添加することで、複合酸化物として耐熱性担体を用いる方法も報告されている。例えば、アルミナにランタン、リチウムあるはストロンチウムを含浸して調製したもの(例えば、特許文献3〜5)、また、アルミナに、希土類塩からそれらの水酸化物を共沈させて調製したもの(特許文献6)、更にアルミナにマグネシアを添加して焼成したスピネル系のもの(特許文献7)等が報告されている。これらは、いずれも多孔質の担体をまず調製し、その多孔体の細孔内に、ニッケル活性成分を含浸法により担持させることを前提としたものであって、活性成分の微細分散に限界があるため、触媒活性の面で劣るものである。
従来の貴金属系の触媒としては、アルミナ等にルテニウム、白金、ロジウム等を担持した触媒が知られている。これらの触媒は、貴金属成分の物性を利用して、炭素析出を抑制する作用を持つため、前記のニッケル系触媒と比較して、炭素の析出が少なく、活性の維持も容易である特徴を有する。しかしながら、これらの触媒も硫黄化合物により被毒され易いという欠点を有するため、通常、脱硫工程を経て硫黄化合物をppbレベルにまで低減した炭化水素を、これらの触媒で改質反応させている(特許文献8)。
また、ニッケルとマグネシウム及びアルミニウムを含んだ酸化物の製造方法として、各金属成分を溶かした水溶液に沈殿剤を添加して、沈殿物(主にハイドロタルサイト構造を形成)を生成させた後、乾燥、焼成した触媒を用いて、炭化水素の改質反応を行っている場合もあるが、硫黄分は全く含まない条件での改質活性しか示されてないことから、実用化に向けて課題を有していた(特許文献9)。
一方、ニッケルとマグネシウムを含んだ水溶液から沈殿物を生成させ、当該沈殿物とアルミナ粉末と水、又は、アルミナゾルを加えて混合して混合物を生成し、当該混合物を乾燥、焼成して得られた触媒で、石炭やバイオマス等を熱分解したときに発生する重質鎖式炭化水素や縮合多環芳香族炭化水素等を主成分とするタールを含有したガスを改質する触媒が提案されている(特許文献10及び特許文献11)。この反応は、硫黄化合物が多量に存在しても水素や一酸化炭素等を生成する触媒活性を発現するが、反応物質はタールであり、メタン等の軽質炭化水素は分解しても、タールが水素化分解を起こして軽質炭化水素に変化する触媒であった。また、特許文献11では、タールの改質反応を高活性化させるため、セリウム等が添加されていた。
特公昭49−9312号公報 特開2010−155234号公報 米国特許第3966391号明細書 米国特許第4021185号明細書 米国特許第4061594号明細書 特開昭63−175642号公報 特開2007−203159号公報 特開2006−045049号公報 特開2004−255245号公報 国際公開第2010/035430号 国際公開第2010/134326号
本発明は、原料中に硫黄化合物を含んだままであっても、メタン等の軽質炭化水素を水蒸気により改質して、高性能かつ安定的に水素や一酸化炭素等のガスへ変換することができる炭化水素改質用触媒の製造方法、および炭化水改質用触媒を用いた炭化水素改質方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、触媒を構成する元素の組成に着目して触媒設計を行い、その製造方法について鋭意検討したところ、硫黄化合物を含有するメタン等の軽質炭化水素を水蒸気と反応させて、水素や一酸化炭素等へ変換する触媒として、従来の担持法によるニッケル/アルミナ系触媒、貴金属系触媒やニッケル/マグネシア系触媒と比較して、高活性で、且つ、反応時間に伴う活性低下が小さい触媒の組成を見出した。本発明は、該知見に基づき完成されたものである。
本発明の要旨は、下記の通りである。
[1]NiMgO系である炭化水素の改質用触媒の製造方法であって、ニッケル化合物とマグネシウム化合物との割合が、ニッケルとマグネシウムのモル比で、0.05/0.95〜0.3/0.7(すなわち、モル比でNi/Mg=0.053〜0.43)となるような混合溶液に、沈殿剤を添加して、ニッケルとマグネシウムを共沈させて水和物の沈殿物を生成し、当該沈殿物に、アルミナゾル、または、アルミナ粉末と水とを、前記改質用触媒中のアルミナの含有量において5〜30質量%となるように加え、混合して混合物を生成し、当該混合物を乾燥及び焼成して、前記改質用触媒を製造することを特徴とする炭化水素の改質用触媒の製造方法。
[2]NiMgO系である炭化水素の改質用触媒の製造方法であって、ニッケル化合物とマグネシウム化合物との割合が、ニッケルとマグネシウムのモル比で、0.05/0.95〜0.3/0.7となり、且つ、製造後の前記改質用触媒中のアルミナの含有量が5〜30質量%となるように、ニッケル化合物とマグネシウム化合物とアルミニウム化合物とを混合して混合溶液を造り、当該混合溶液に沈殿剤を添加して、ニッケルとマグネシウムとアルミニウムを共沈させて水和物の沈殿物を生成し、当該沈殿物を乾燥及び焼成して、前記改質用触媒を製造することを特徴とする炭化水素の改質用触媒の製造方法。
[3]前記ニッケル化合物とマグネシウム化合物との割合が、ニッケルとマグネシウムのモル比で、0.2/0.8〜0.3/0.7(すなわちNi/Mg=0.25〜0.43)となるように製造することを特徴とする[1]または[2]に記載の炭化水素の改質用触媒の製造方法。
[4]前記アルミナの含有量において5〜20質量%となるように製造することを特徴とする[1]〜[3]のいずれか1項に記載の炭化水素の改質用触媒の製造方法。
[5]上記[1]〜[4]のいずれか1項に記載の製造方法で製造される炭化水素の改質用触媒を用いて、軽質炭化水素を改質して、水素及び一酸化炭素を得ることを特徴とする軽質炭化水素の改質方法。
[6]前記軽質炭化水素中に、硫黄化合物を含有していることを特徴とする[5]に記載の軽質炭化水素の改質方法。
[7]前記軽質炭化水素が、メタン含有ガスであることを特徴とする[5]又は[6]のいずれか1項に記載の軽質炭化水素の改質方法。
本発明によれば、メタン等の軽質炭化水素のガスを、安定的に水素や一酸化炭素等の化学物質へ変換することができる。特に、都市ガスやLPG等で付臭剤として含まれる硫黄化合物を含んでいても、脱硫処理をせずにそのまま触媒と接触させて、ガス中の炭化水素を改質して、水素、一酸化炭素等の化学物質へ安定的に変換することができる。
本発明の実施例等により得られた、メタン転化率(%)と改質反応時間(h)との関係を示すグラフである。 本発明の実施例9により得られた、メタン等の炭化水素の転化率(%)と改質反応時間(h)との関係を示すグラフである。 本発明の実施例10により得られた、メタン等の炭化水素の転化率(%)と改質反応時間(h)との関係を示すグラフである。 本発明の実施例15により得られた、メタン等の炭化水素の転化率(%)と改質反応時間(h)との関係を示すグラフである。
本発明者らは、天然ガス、LNG、シェールガス、都市ガス、LPG等、硫黄化合物を含む軽質炭化水素を、硫黄化合物を含んだままで触媒と接触させ、軽質炭化水素を水素や一酸化炭素等に安定的に変換する方法について鋭意検討した。ここで述べる軽質炭化水素とは、都市ガスやLPG等に含まれる、C1〜C4のメタン、エタン、エチレン、プロパン、プロピレン、ノルマルブタン、イソブタン等の炭化水素を示す。炭素数が大きいほど分解し易いので、高い活性が得られるが、実際に天然ガス、LNG、シェールガス、都市ガス、LPG等の原料ガス中に含有量が多い、メタン、エタン、プロパンであることが好ましい。
その結果、本発明者らは、軽質炭化水素の改質用触媒として、NiMgO系触媒であって、ニッケル、マグネシウム、アルミニウムを構成元素とし、NiMgO、及び、NiMg1−XAlの結晶相を含有する金属酸化物を触媒として用いることにより、硫黄化合物を含有した軽質炭化水素を改質しても、長期間安定的に触媒活性を維持できることを発見した。ここで、NiMg1−XAlの結晶相は、例えば、ニッケル化合物及びマグネシウム化合物を含む混合溶液から共沈により、水和物の沈殿物を生成し、この沈殿物の生成後に、アルミニウム成分を加えて混合し、乾燥、焼成することで、得ることができる結晶相であり、X線回折測定等では区別できないが、NiAl、あるいは、MgAlのみの場合もあり得る。
このような現象が観察された理由は、本発明者らの推定によれば、改質反応前に水素による還元処理を行うことで、前記金属酸化物のマトリクス(母相)から、活性金属であるニッケルが触媒表面上でクラスター状に微細析出することから、硫黄被毒による活性低下や炭素析出が生じにくくなると考えられる。これにより、本発明により得られた触媒は、経時劣化が少なく、安定的に軽質炭化水素を改質して、水素や一酸化炭素などへ変換できると考えられる。
本発明では、従来の含浸担持法による触媒の製造方法とは異なり、ニッケル化合物及びマグネシウム化合物を含む混合溶液から共沈により、水和物の沈殿物を生成し、この沈殿物の生成後に、アルミニウム成分を加えて混合し、乾燥、焼成する、固相晶析法により炭化水素の改質用触媒を製造するものであり、(1)活性種金属の微細析出が可能で高速反応が可能であり、(2)析出した活性金属がマトリクスと強固に結合するためシンタリング(凝集)にしくく、活性低下を抑制することが可能である、等の特徴を有する。特に、本発明者らは、ニッケル、マグネシウム、及び、アルミニウムの組成が、触媒活性の安定化に大きく影響することを見出している。すなわち、ニッケル化合物及びマグネシウム化合物を所定の比率で含む混合溶液から共沈により、水和物の沈殿物を生成し、この沈殿物の生成後に、アルミニウム成分をアルミナとして5〜30質量%加えて混合し、乾燥、焼成することで得られる軽質炭化水素の改質用触媒が、特に安定的に軽質炭化水素を改質できることを見出している。
<炭化水素の改質用触媒の製造方法>
以下、本発明の好ましい一具体例を示しつつ、本発明の軽質炭化水素の改質用触媒の製造方法について、詳細に説明する。
まず、ニッケル化合物とマグネシウム化合物の混合水溶液に、沈殿剤を添加し、ニッケルとマグネシウムを共沈させて沈殿物を生成する。ニッケル化合物とマグネシウム化合物の混合水溶液を調製する際は、水に対して溶解度の高い各金属化合物を用いることが適当である。例えば、硝酸塩、硫酸塩、炭酸塩、塩化物塩等の無機塩のみならず、酢酸塩等の有機塩も好適に使用可能である。特に好ましくは、焼成後に触媒被毒になり得る不純物が残りにくいと考えられる、硝酸塩、炭酸塩、酢酸塩である。また、それらの水溶液から沈殿物を形成する際に用いる沈殿剤は、上記水溶液のpHを、ニッケル、マグネシウムが水酸化物として沈殿する中性〜塩基性へ変化させるものであれば、特に制限なく用いることができるが、例えば、炭酸カリウム水溶液や炭酸ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液や水酸化ナトリウム水溶液、アンモニア水溶液等が好適に使用可能である。
上記により得られた沈殿物をろ過した後、純水で4〜5回洗浄、ろ過を繰り返し、余分な陽イオン(沈殿剤中のカリウムやナトリウム)や、陰イオン(硝酸、硫酸、炭酸、塩化物、酢酸イオン等)を洗い流すことで、不純物を低減したニッケル/マグネシアの水酸化物からなる混合物が得られる。この沈殿物に、アルミナゾル、または、アルミナ粉末と水を、触媒製造完了時の質量において、5〜30質量%となるように加えて、混合して混合物を生成し、当該混合物を乾燥し、更に焼成することで触媒を製造することができる。
別の方法として、ニッケル化合物とマグネシウム化合物とアルミニウムの混合水溶液に、沈殿剤を添加し、ニッケルとマグネシウムとアルミニウムを共沈させて沈殿物を生成する。混合水溶液を調製する際は、水に対して溶解度の高い各金属化合物を用いることが適当である。例えば、硝酸塩、硫酸塩、炭酸塩、塩化物塩等の無機塩のみならず、酢酸塩等の有機塩も好適に使用可能である。特に好ましくは、焼成後に触媒被毒になり得る不純物が残りにくいと考えられる、硝酸塩、炭酸塩、酢酸塩である。また、それらの水溶液から沈殿物を形成する際に用いる沈殿剤は、上記水溶液のpHを、ニッケル、マグネシウムが水酸化物として沈殿する中性〜塩基性へ変化させるものであれば、特に制限なく用いることができるが、例えば、炭酸カリウム水溶液や炭酸ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液や水酸化ナトリウム水溶液、アンモニア水溶液等が好適に使用可能である。
上記により得られた沈殿物をろ過した後、純水で4〜5回洗浄、ろ過を繰り返し、余分な陽イオン(沈殿剤中のカリウムやナトリウム)や、陰イオン(硝酸、硫酸、炭酸、塩化物、酢酸イオン等)を洗い流すことで、不純物を低減したニッケル/マグネシア/アルミニウムの水酸化物からなる混合物が得られる。この沈殿物を乾燥し、更に焼成することで触媒を製造することができる。
上記のいずれの製造方法でも、課題を解決することができて問題無いが、製造の簡易性からは、後者の方が好ましい。
ここで、上記混合物の乾燥は、特に温度や乾燥方法を問わず、一般的な乾燥器などによる乾燥方法を使用することができる。また、アルミナを混合した後の混合物は、水分を多量に含んでいるため、乾燥器などで一度に乾燥する前に、エバポレーター等を用いて、減圧下で40〜50℃に加温することで、大部分の水分を乾燥してもよい。乾燥後の混合物は必要に応じて粗粉砕を行った後、焼成すればよい。
また、上記混合物の焼成は、空気中で行うことができ、温度は800〜1300℃の範囲であればよい。より好ましくは、900〜1150℃である。焼成温度が高いと混合物の焼結が進行し、強度は上昇するが、比表面積が小さくなるため、触媒活性が低下するため、そのバランスを考慮して決定することが望ましい。焼成後は、そのまま触媒として使用することができるが、必要に応じて、プレス成型等で成型して成型物として使用することもできる。なお、乾燥と焼成の間に、必要に応じて成型工程を加えることもでき、成型後に焼成することもできる。
本発明の改質触媒の製造においては、製造される酸化物状態の触媒重量を100%とした際に、混合するアルミナ重量を差し引き、残りの触媒重量部分がNiMgO固溶体として存在しており、本固溶体中のニッケル及びマグネシウムが所定のモル比になるように、ニッケル化合物及びマグネシウム化合物中の金属を所定のモル比に調整して、製造することが好ましい。すなわち、ニッケルとマグネシウムのモル比が0.1/0.9で、アルミナ混合量が10質量%の触媒を10g調製する場合、1gがアルミナ重量、9gがNiMgOとなり、9gのNiMgOを調製するように、ニッケル化合物とマグネシウムの化合物を0.1/0.9のモル比になるように混合し、沈殿剤を添加して、沈殿物を得ることが好ましい。
また、改質用触媒中のアルミナの含有量が5〜30質量%となるようにアルミナ混合量を調整した条件において、ニッケルとマグネシウムのモル比は、0.05/0.95〜0.3/0.7の範囲になるように調整する必要がある。すなわち、ニッケル含有量が少なすぎると十分な性能が得られないため、ニッケルのモル比は0.05以上必要である。また、ニッケル含有量は多い方が高活性となるため、ニッケルのモル比は0.1以上がより好ましく、0.2以上が更に好ましい。但し、ニッケルのモル比が0.3以上では、性能が飽和する傾向があることに加え、炭素析出も増加する傾向があるため、ニッケルとマグネシウムのモル比は、0.2/0.8〜0.3/0.7となるように調整することが、より好ましい。当該モル比が0.05/0.95〜0.3/0.7の範囲であれば、硫黄化合物を含有した軽質炭化水素を高性能かつ安定的に改質でき、従来の課題を問題なく解決できる。
なお、本発明における、改質用触媒中の質量割合を算出する際の、母数となる改質用触媒の質量とは、焼成後触媒質量である。
ここで、本発明の改質触媒は、活性成分であるニッケル含有量が4.9〜23.6質量%であることが好ましい。4.9質量%未満ではニッケルの改質性能が十分発揮されないため好ましくない。23.6質量%を超える場合には、マトリクスを形成するマグネシウム及びアルミニウムの含有量が少なくなるため、触媒上に析出するニッケル金属の微粒子が粗大化しやすくなり、本反応条件下では性能の経時劣化の恐れがある。
また、マグネシウムの含有量は28.9〜52.2質量%であることが好ましい。28.9質量%未満ではマグネシウムの有する塩基性酸化物の性質を生かした、触媒性能を長期安定に保持しにくくなる傾向があるため、28.9質量%以上が好ましい。また、52.2%を超える場合は、他のニッケル、アルミニウムの含有量が少なくなるため、触媒の改質活性を十分発揮できなくなる恐れがある。
更に、アルミナの含有量は5〜30質量%であることが好ましい。5質量%未満では、ニッケルマグネシア主体のセラミックスとなり、マトリクスにNiAl、及び、MgAlの結晶相が少なくなることから、ニッケル金属を微細分散できなくなることから、好ましくない。30質量%を超える場合では、主活性成分であるニッケルの含有量が少なくなるため、触媒の改質活性を十分発揮できなくなる。
なお、本発明の改質触媒は、ニッケル含有量が5.6〜33.0質量%、マグネシウム含有量が23.5〜52.2質量%、アルミナ含有量が5〜20質量%となるように製造することが、更に好ましい。また、ここでいうアルミナは、アルミナゾルまたはアルミナ粉末の状態で、ニッケルとマグネシウムの水酸化物の沈殿物に加えるもの、あるいは、ニッケルとマグネシウムと一緒に共沈させるものである。アルミナゾルで加える場合は、アルミナの粒子が平均で100nm以下のものを用いることが好適である。このような粒径のアルミナは、レーザー回折式粒度分布測定装置(例えば、マルバーン製マスターサイザー3000等)を用いて、粒度分布を把握することができる。また、粉末で加える場合は、可能な限り細かい粒径が好ましく、例えば平均粒径100μm以下が好適であり、混合時には水などを加えてスラリー状で用いることができる。この場合も、アルミナ粒径の粒度分布の確認は、上述のレーザー回折式粒度分布測定装置を用いる他、コールター式粒度分布測定装置(例えば、ベックマン・コールター製Multisizer4等)を用いることもできる。また、各金属種の含有量を上記範囲になるように調製するためには、各出発原料の予め計算の上準備しておくことが好ましい。なお、一度触媒が狙いの成分組成となれば、それ以降はその時の配合で調製すればよい。
表1に代表的な組成における、ニッケル、マグネシウム、アルミナの質量%を示すが、触媒全体量を100質量%として、金属としてニッケル及びマグネシウムの質量%と、酸化物としてアルミナの質量%を示している。
Figure 2017029970
また、上記の元素以外に触媒製造工程などで混入する不可避的不純物や、課題解決効果が阻害されない範囲で他成分を例えば5質量%以下で含んでも構わないが、できるだけ不純物が混入しないようにすることが望ましい。
ここで本発明で製造する改質触媒は、粉体、または成型体のいずれかの形態としてもよく、成型体の場合には、球状、ペレット状、シリンダー状、リング状、ホイール状などでもよい。また、固定床で使用する場合には、成型方法として、造粒、押出成形、プレス成型、打錠成型等が好適に使用可能であるが、特にこれに制限されるものではない。
<炭化水素の改質用触媒を用いた炭化水素の改質方法>
次に、本発明の改質触媒を用いた軽質炭化水素の改質方法について説明する。この改質方法では、上述した触媒を還元した触媒の存在下、硫黄化合物を含有した軽質炭化水素と水蒸気とを接触させて、軽質炭化水素を改質して水素や一酸化炭素等を生成する。軽質炭化水素がメタンの場合は水蒸気との間では、式(1)で表わされるような、スチームリフォーミングが進行する。
CH+HO→3H+CO (1)
また、副反応として式(2)のような水性ガスシフト反応も進行する。
CO+HO→H+CO (2)
メタンに限らず、都市ガスやLPGに含まれているメタン以外の、エタン、エチレン、プロパン、プロピレン、ノルマルブタン、イソブタン等の軽質炭化水素でも同様の反応が進行するので、都市ガスまたはLPGをそのまま改質することができる。
ここで、触媒を還元する際の条件としては、本発明の触媒から活性金属であるニッケル粒子がマトリクスから微細なクラスター状に析出するため、比較的高温で且つ還元性雰囲気にするのであれば特に制限されるものではないが、水素を用いることが一般的であり、または、水素に水蒸気を混合したガス雰囲気下、または、それらのガスに窒素など不活性ガスを混合した雰囲気下であってもよい。また、還元温度は700〜1000℃が好適であり、750〜900℃で行うことが更に好適である。還元時間は、充填する触媒量や触媒に接触させる還元性ガスの流速に依存し、例えば、30分〜1時間程度で行うことが、実用上好適である。
触媒反応器としては、固定床式、流動床式、移動床式等が好適に用いることができ、その触媒層の入口温度としては、500〜900℃であることが好ましい。触媒層の入口温度が500℃未満の場合は、軽質炭化水素から水素や一酸化炭素への改質活性がほとんど発揮されないため、好ましくない。一方、900℃を超える場合には、耐熱構造化が必要になる等改質装置が高価になるため経済的に不利となる。
反応圧力は特に限定されないが、0.1〜0.3MPa(絶対圧)の条件で行うことが好ましい。炭化水素の改質反応が、高い生産性、且つ、コンパクトな装置で改質可能な加圧下で進むことが好ましいが、燃料電池等のコンパクトなシステムでは、圧力を上昇させる条件では圧縮機のモーター消費電力も上昇し、ランニングコストの上昇につながるので、0.3MPa以下とする方が好ましい。また、0.1MPa未満の圧力下では、平衡的には有利な方向ではあるものの、生産性が低いという問題がある。
本発明の改質用触媒を用いた場合には、硫黄化合物が含有した軽質炭化水素の改質反応も安定して進行する。例えば、都市ガスやLPGには、硫黄化合物が付臭剤として、ターシャリーブチルメルカプタン(TBM)等のメルカプタン類や、ジメチルサルファイド(DMS)等のようなサルファイド類が使用され、約3ppm以下の濃度で含有されている。通常、触媒活性成分の硫黄による被毒を抑えるため、脱硫工程により上記物質を低減させて、炭化水素を改質するが、本発明の改質用触媒では、脱流工程を必要としない。また、どのような硫黄化合物も触媒の活性点上で分解して、硫黄が被毒物質となりうると考えられる。
一方、触媒反応器に充填された炭化水素の改質触媒は、炭化水素から水素や一酸化炭素等への変換時に、触媒表面上に析出する炭素、もしくは硫黄成分が触媒活性成分に吸着することで、触媒が性能劣化する。そこで、劣化した触媒を再生する方法として、触媒反応器へ空気や水蒸気を導入して、空気中の酸素や水蒸気と炭素の反応により触媒上の炭素を除去、もしくは、酸素や水蒸気と硫黄の反応により触媒に吸着した硫黄を除去することで、触媒を再生することが可能である。更に、再生後の触媒は再度、水素により還元させることでニッケル金属のクラスターを微細析出させるが、この水素と触媒上の硫黄が反応することで、触媒上の硫黄を除去することも可能である。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。
(実施例1)
硝酸ニッケルと硝酸マグネシウムを各金属元素のモル比が0.1:0.9になるように、硝酸ニッケル・6水和物を6.32g、硝酸マグネシウム・6水和物を50.12g精秤して、500mLの60℃の純水に溶かして、60℃に加温した混合水溶液を調製したものに、炭酸カリウム30.0gを精秤して、250mLの60℃の純水に溶かして、60℃に加温した炭酸カリウム水溶液を250mL/min程度にゆっくり加え、ニッケルとマグネシウムを水酸化物として共沈させ、撹拌羽根で400rpm程度で十分に撹拌した。その後、60℃に保持したまま1時間程度撹拌を続けて熟成を行った後、吸引ろ過を行い、80℃の純水で数回、洗浄と吸引ろ過を行った。洗浄の確認は、ろ液のpHが中性になっていることを、ポータブルpHメーターやpH試験紙で確認することができる。その後、得られた沈殿物を純水400mL程度の純水に分散させ、アルミナゾルをアルミナとして5質量%となるように加えて、撹拌羽根で350rpm程度で十分混合したものをナスフラスコに移してロータリーエバポレーターに取り付け、減圧下で約50℃に加温することで、水分を蒸発させた。ナスフラスコ内で固化したニッケルとマグネシウムとアルミナの混合物を蒸発皿に移して、120℃で約24時間乾燥した後、乳鉢で粉砕後、粉末をるつぼに移して、空気中950℃で約20時間焼成を行い、Ni0.1Mg0.9Oにアルミナが5質量%混合した触媒を得た。得られた触媒の粉末を、加圧成型器を用いて20mmφの錠剤にプレス成型し、プレス成型体を粗粉砕することで、篩を用いて、0.5〜1.0mmに粒度調整した。得られた触媒の成分は、各実施例及び比較例とともに、表2に示すが、触媒全体量を100質量%として、金属としてニッケル及びマグネシウムの質量%と、酸化物としてアルミナの質量%を示している。
上記により得られた触媒を0.08mL用いて、石英製の内径6mmφ、長さ500mmの反応管の中央に位置するように石英ウールで挟み込むように固定し、触媒層中央位置にシース式K型熱電対を挿入し、これら固定床反応管を電気炉中央の位置にセットした。
改質反応を始める前に、まず反応器を窒素雰囲気下で800℃まで昇温した後、水素を100mL/min流しながら、30分間還元処理を行った。その後、800℃のまま、常圧でメタンを14mL、HSを3ppmとなる濃度とし、(水蒸気モル数)/(上記メタンの炭素のモル数)=3となるよう、純水を精密ポンプで水蒸気として42mL/min導入しながら、0.1MPaの反応圧力で24時間実験を行った。ここで、実験上の取り扱い易さなどから、触媒被毒物質としてHSを使用した。本条件での触媒体積当たりのガス導入速度を表わす空間速度(SV:Space Velocity)は40,000h−1であり、通常の水素製造条件と比べ約10倍の流速で、加速試験条件となる。触媒反応器から出た生成ガスは氷温トラップを経由させて水分を除去した後、TCDガスクロマトグラフ(Yanaco製G2800、カラム:内径2mmφ、長さ4m、SHINCARBON ST、カラム温度120℃、TCD検出器140℃、Arキャリア)によって、ガスの分析を行った。改質反応の活性評価はメタン転化率で判断し、出口ガス中の各ガス成分濃度より、以下の式で算出した。
Figure 2017029970
実施例1におけるメタン転化率は、表2のNo.2のように、24時間後でもメタン転化率が70%を保持できた。なお、表2に示す各元素の含有量(質量%)は計算値であるが、実測値の測定方法としては、誘導結合プラズマ法(ICP)と呼ばれる方法を用いることができる。具体的には、試料を粉砕後、アルカリ融解剤(例えば炭酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウムなど)を加えて白金坩堝内で加熱融解し、冷却後に塩酸溶液に加温下で全量溶解させる。その溶液をICP分析装置へ挿入すると、装置内の高温プラズマ状態の中で試料溶液が原子化・熱励起し、これが基底状態に戻る際に元素固有の波長の発光スペクトルを生じるため、その発光波長及び強度から含有元素種、量を定性・定量することができる。
Figure 2017029970
(実施例2)
実施例1において、Ni0.1Mg0.9Oにアルミナが10質量%混合した触媒とした以外は、全て実施例1と同じ条件で評価した。その結果、表2のNo.3のように、24時間後でもメタン転化率が80%を保持でき、最も高活性を保持できることがわかった。
(実施例3)
実施例1において、Ni0.1Mg0.9Oにアルミナが20質量%混合した触媒とした以外は、全て実施例1と同じ条件で評価した。その結果、表2のNo.4のように、24時間後でもメタン転化率が71%を保持できた。
(実施例4)
実施例1において、Ni0.1Mg0.9Oにアルミナが30質量%混合した触媒とした以外は、全て実施例1と同じ条件で評価した。その結果、表2のNo.5のように、24時間後でもメタン転化率が58%を保持できた。
(比較例1)
実施例1において、Ni0.1Mg0.9Oにアルミナを混合しない触媒した以外は、全て実施例1と同じ条件で評価した。その結果、表2のNo.1のように、メタン転化理鬱は7時間の時点で40%まで低下して、非常に活性が低かった。
(比較例2)
実施例1において、Ni0.1Mg0.9Oにアルミナが40質量%混合した触媒とした以外は、全て実施例1と同じ条件で評価した。その結果、表2のNo.6のように、メタン転化率は24時間は保持できたが、18%まで低下した。
(比較例3)
実施例1において、Ni0.1Mg0.9Oにアルミナが50質量%混合した触媒とした以外は、全て実施例1と同じ条件で評価した。その結果、表2のNo.7のように、メタン転化率は21時間の時点で、0%となった。
(実施例5)
実施例1において、ニッケルとマグネシウムを各金属のモル比が0.06:0.94になるようにしたNi0.06Mg0.94Oにアルミナが10質量%混合した触媒とした以外は、全て実施例1と同じ条件で評価した。その結果、表3のNo.8のように、24時間後でもメタン転化率が72%を保持でき、高活性を保持できることがわかった。
(実施例6)
実施例1において、ニッケルとマグネシウムを各金属のモル比が0.2:0.8になるようにしたNi0.2Mg0.8Oにアルミナが10質量%混合した触媒とした以外は、全て実施例1と同じ条件で評価した。その結果、表3のNo.9のように、24時間後でもメタン転化率が96%を保持でき、高活性を保持できることがわかった。
Figure 2017029970
(実施例7)
触媒調製において、硝酸ニッケル、硝酸マグネシウム、硝酸アルミニウムを各金属元素のモル比が0.091:0.822:0.087になるように、硝酸ニッケル・6水和物を5.983g、硝酸マグネシウム・6水和物を47.479g、硝酸アルミニウム・9水和物を7.358g精秤し、500mLの60℃の純水に溶かして、60℃に加温した混合水溶液を調製した。この混合水溶液に、炭酸カリウム29.4gを精秤して、250mLの60℃の純水に溶かして、60℃に加温した炭酸カリウム水溶液を250mL/min程度にゆっくり加え、ニッケル、マグネシウム、アルミニウムを水酸化物として共沈させ、撹拌羽根で400rpm程度で十分に撹拌した。その後、60℃に保持したまま1時間程度撹拌を続けて熟成を行った後、吸引ろ過を行い、80℃の純水で数回、洗浄と吸引ろ過を行った。各水溶液の温度は、アルコール温度計を水溶液中に挿入して測定した。洗浄の確認は、ろ液のpHが中性になっていることを、ポータブルpHメーターやpH試験紙で確認することができる。
その後、得られた沈殿物をナスフラスコに移してロータリーエバポレーターに取り付け、減圧下で約50℃に加温することで、水分を蒸発させた。ナスフラスコ内で固化したニッケル、マグネシウム、アルミナの混合物を蒸発皿に移して、雰囲気温度120℃で約24時間乾燥した。その後、乳鉢で粉砕後、粉末をるつぼに移して、空気中雰囲気温度950℃で約20時間焼成を行い、Ni0.1Mg0.9Oへアルミナ10質量%混合に相当する触媒を約10g得た。得られた触媒の粉末を、加圧成型器を用いて20mmφの錠剤にプレス成型し、プレス成型体を粗粉砕することで、篩を用いて、0.5〜1.0mmに粒度調整した。得られた触媒の成分は、表4に示す。
上記により得られた触媒を、実施例1と同様に改質反応を行った。その結果、表4の実施例7に示すように、24h反応時点で転化率が78.4%となり、調製方法が異なっても、触媒組成が同じ実施例2と同様に、高活性を保持できることがわかった。
(実施例8)
触媒調製において、Ni0.2Mg0.8Oへアルミナ10質量%混合に相当する触媒とする以外は、実施例7と同様に改質反応を行った。その結果、表4の実施例8に示すように、24h反応時点で転化率が97.8%となり、調製方法が異なっても、触媒組成が同じ実施例6と同様に、高活性を保持できることがわかった。
Figure 2017029970
(比較例4)
硝酸ニッケル水溶液をアルミナ粉末に、20質量%となるように含浸した酸化物を蒸発皿に移して、120℃で約24時間乾燥した後、粉末をるつぼに移して、空気中500℃で約20時間焼成を行いニッケル/アルミナ触媒を得た以外は、実施例1と同じ条件で評価した。その結果、表5のNo.12のように、メタン転化率は10時間の時点で、0%となった。従来の担持法による触媒では、活性低下が非常に低いことがわかる。
Figure 2017029970
(比較例5)
アセチルアセトナートルテニウム水溶液をアルミナ粉末に、5質量%となるように含浸した酸化物を蒸発皿に移して、120℃で約24時間乾燥した後、粉末をるつぼに移して、空気中500℃で約20時間焼成を行いルテニウム/アルミナ触媒を得た以外は、実施例1と同じ条件で評価した。その結果、表6のNo.13のように、メタン転化率は75.7%となった。本発明の触媒の性能と同等レベルであるが、貴金属であることから、触媒コストが高価であり、本発明の方が低コストで製造可能である。
Figure 2017029970
(比較例6)
アセチルアセトナート白金水溶液をアルミナ粉末に、5質量%となるように含浸した酸化物を蒸発皿に移して、120℃で約24時間乾燥した後、粉末をるつぼに移して、空気中500℃で約20時間焼成を行い白金/アルミナ触媒を得た以外は、実施例1と同じ条件で評価した。その結果、表7のNo.14のように、メタン転化率は82.5%となった。本発明の触媒の性能と同等レベルであるが、比較例5のルテニウム以上に高価であることから、触媒コストが高価であり、本発明の方が低コストで製造可能である。
Figure 2017029970
(比較例7)NiCeMgO系触媒
硝酸ニッケル、硝酸セリウム、及び、硝酸マグネシウムを各金属元素のモル比が0.1:0.1:0.8になるように精秤して、60℃の加温で混合水溶液を調製したものに、60℃に加温した炭酸カリウム水溶液をゆっくり加え、ニッケル、セリウム、及び、マグネシウムを水酸化物として共沈させ、撹拌羽根で十分に撹拌した。その後、60℃に保持したまま一定時間撹拌を続けて熟成を行った後、吸引ろ過を行い、80℃の純水で十分に洗浄を行った。その後、得られた沈殿物にアルミナゾルをアルミナとして50質量%となるように加えて、撹拌羽根で十分混合したものをナスフラスコに移してロータリーエバポレーターに取り付け、減圧下で約50℃に加温することで、水分を蒸発させた。ナスフラスコ内で固化したニッケルとセリウムとマグネシウムとアルミナの混合物を蒸発皿に移して、120℃で約24時間乾燥した後、乳鉢で粉砕後、粉末をるつぼに移して、空気中950℃で約20時間焼成を行い、Ni0.1Ce0.1Mg0.8Oにアルミナが50質量%混合した触媒を得た。得られた触媒の粉末を、加圧成型器を用いて20mmφの錠剤にプレス成型し、プレス成型体を粗粉砕することで、0.5〜1.0mmに粒度調整して、実施例1と同じ条件で評価した。
表8のNo.15の結果から、セリウムを添加していない比較例3(表1、No.7)よりも更に短時間で劣化してしまうことが判明した。
(比較例8)
比較例7において、アルミナゾルをアルミナとして30質量%となるように加えて、Ni0.1Ce0.1Mg0.8Oにアルミナが30質量%混合した触媒を得ること以外は、実施例1と同じ条件で評価した。
その結果、表8のNo.15に示すように、17時間でメタン転化率が0となり、セリウムを添加せず、同じアルミナ混合量である実施例4(表1、No.5)と比較して、非常に短時間で劣化してしまうことが判明した。
以上の結果より、従来、タール改質用触媒として高活性であった、セリウムを添加した触媒では、活性劣化が非常に速いことが判明した。
Figure 2017029970
(実施例9)
実施例2で調製したNi0.1Mg0.9Oにアルミナが10質量%混合した触媒を用いて、実施例1の改質反応において、常圧で模擬都市ガス(メタンが89.6%、エタンが5.6%、プロパンが3.4%、ノルマルブタンが1.4%)を12ml、H2Sを3ppmとなる濃度とし、(水蒸気モル数)/(上記模擬都市ガス中の炭素のモル数)=3となるよう、純水を精密ポンプで水蒸気として42ml/min導入しながら、0.1MPaの反応圧力で24時間実験を行った。本条件での触媒体積当たりのガス導入速度を表わす空間速度(SV)は40,000h−1であり、通常の水素製造条件と比べ約10倍の流速で、加速試験条件となる。その結果、表9のNo.17のように、24時間経過後でもメタン転化率が91%を保持し、エタン、プロパン、ブタンは転化率99%以上であった。原料ガスが都市ガス成分でも、メタンのみと同様に高活性を示した。エタン、プロパン、ブタンは分解しやすく、炭素析出量が大きくなる問題があるが、本発明での触媒では、24時間の加速試験後でも、炭素析出率は1質量%以下であった。
(実施例10)
実施例6で調製したNi0.2Mg0.8Oにアルミナが10質量%混合した触媒を用いて、実施例9と同様に、改質反応を行った。その結果、表9のNo.18のように、24時間経過もメタン転化率が97%を保持し、エタン、プロパン、ブタンは転化率ほぼ100%であった。実施例7よりも、更に高活性、長寿命を示した。エタン、プロパン、ブタンは分解しやすく、炭素析出量が大きくなる問題があるが、本発明での触媒では、24時間の加速試験後でも、炭素析出率は約2質量%であった。
(実施例11)
実施例1において、ニッケルとマグネシウムを各金属のモル比が0.2:0.8になるようにしたNi0.2Mg0.8Oにアルミナが5質量%混合した触媒を用いる以外は、実施例9と同様に、改質反応を行った。その結果、表9のNo.19のように、24時間経過もメタン転化率が93%を保持し、エタン、プロパン、ブタンも転化率は98%以上であった。エタン、プロパン、ブタンは分解しやすく、炭素析出量が大きくなる問題があるが、本発明での触媒では、24時間の加速試験後でも、炭素析出率は約2.5質量%であった。
(実施例12)
実施例1において、ニッケルとマグネシウムを各金属のモル比が0.2:0.8になるようにしたNi0.2Mg0.8Oにアルミナが30質量%混合した触媒を用いる以外は、実施例9と同様に、改質反応を行った。その結果、表9のNo.20のように、24時間経過もメタン転化率が89%を保持し、エタン、プロパン、ブタンも転化率は95%以上であった。エタン、プロパン、ブタンは分解しやすく、炭素析出量が大きくなる問題があるが、本発明での触媒では、24時間の加速試験後でも、炭素析出率は約1.8質量%であった。
Figure 2017029970
(実施例13)
実施例1において、ニッケルとマグネシウムを各金属のモル比が0.3:0.7になるようにしたNi0.3Mg0.7Oにアルミナが10質量%混合した触媒を用いて、実施例7と同様に、改質反応を行った。その結果、表9のNo.21のように、24時間経過もメタン転化率が99.2%を保持し、エタン、プロパン、ブタンは転化率100%であった。実施例8よりも、更に高活性、長寿命を示した。エタン、プロパン、ブタンは分解しやすく、炭素析出量が大きくなる問題があるが、本発明での触媒では、24時間の加速試験後でも、炭素析出率は約3質量%であった。
(実施例14)
実施例7で調製したNi0.1Mg0.9Oにアルミナが10質量%混合した触媒を用いて、実施例9と同様に、改質反応を行った。その結果、表10のNo.22のように、24時間経過もメタン転化率90%を保持し、エタン、プロパン、ブタンも転化率は95%以上であった。エタン、プロパン、ブタンは分解しやすく、炭素析出量が大きくなる問題があるが、本発明での触媒では、24時間の加速試験後でも、炭素析出率は約1.8質量%であった。別の触媒調製法でも、同様に高い活性を発現した。
(実施例15)
実施例8で調製したNi0.2Mg0.8Oにアルミナが10質量%混合した触媒を用いて、実施例9と同様に、改質反応を行った。本実施例では48時間まで反応を行った。その結果、表10のNo.23のように、24時間経過はメタン、エタン、プロパン、ブタンとも転化率は99%以上であった。さらに、48時間経過後でも、メタン転化率は98%、エタン転化率は99%、プロパン、ブタンの転化率は100%であった。本発明での触媒では、48時間の加速試験後でも、炭素析出率は約0.6質量%であった。別の触媒調製法でも、同様に高い活性を発現した。
Figure 2017029970
(比較例9)
比較例4で調製したニッケル/アルミナ触媒を用いて、実施例7と同様に、改質反応を行った。その結果、表11のNo.24のように、比較例4と同様に、メタン転化率は12時間程度で0%になり、エタン、プロパン、ブタンの転化率も数%まで低下した。さらに、炭素析出率も12質量%と非常に大きくなった。
Figure 2017029970
(実施例16)
実施例6で調製したNi0.2Mg0.8Oにアルミナが10質量%混合した触媒を用いて、実施例1の改質反応において、常圧でプロパンガス(プロパンが98%、エタンが0.4%、イソブタンが1.6%、硫黄分が8ppm)を5.7ml、(水蒸気モル数)/(上記模擬都市ガス中の炭素のモル数)=3となるよう、純水を精密ポンプで水蒸気として51.5ml/min導入しながら、0.1MPaの反応圧力で24時間実験を行った。ここで、プロパンガスには、付臭剤として硫黄分が8ppm添加されている。本条件での触媒体積当たりのガス導入速度を表わす空間速度(SV)は40,000h−1であり、通常の水素製造条件と比べ約10倍の流速で、加速試験条件となる。その結果、表12のNo.25に示すように、24時間経過後でもプロパン転化率が98%を保持し、エタン、ブタンは転化率100%であった。原料ガスがプロパンガスでも、メタンのみ、あるいは、都市ガス成分と同様に高活性を示した。
(実施例17)
実施例11で調製したNi0.2Mg0.8Oにアルミナが5質量%混合した触媒を用いて、実施例16と同様の改質反応を行った。その結果、24時間経過後でもプロパン転化率が95%を保持し、エタン、ブタンは転化率100%であった。原料ガスがプロパンガスでも、メタンのみ、あるいは、都市ガス成分と同様に高活性を示した。
(実施例18)
実施例12で調製したNi0.2Mg0.8Oにアルミナが30質量%混合した触媒を用いて、実施例16と同様の改質反応を行った。その結果、24時間経過後でもプロパン転化率が95%を保持し、エタン、ブタンは転化率100%であった。原料ガスがプロパンガスでも、メタンのみ、あるいは、都市ガス成分と同様に高活性を示した。
Figure 2017029970
(実施例19)
実施例8で調製したNi0.2Mg0.8Oにアルミナが10質量%混合に相当する触媒を用いて、実施例16と同様の改質反応を行った。その結果、24時間経過後でもプロパン転化率が98%を保持し、エタン、ブタンは転化率ほぼ100%であった。別の触媒調製によって調製した触媒でも、原料ガスがプロパンガスでも、メタンのみ、あるいは、都市ガス成分と同様に高活性を示した。
Figure 2017029970
上記比較例及び実施例(試験No.1〜7)により得られたメタン転化率(%)と改質反応時間(h)との関係を、図1のグラフに示す。また、上記実施例9及び10により得られたメタン等の炭化水素の転化率(%)と改質反応時間(h)との関係を、図2及び図3のグラフに示す。さらに、上記実施例15により得られたメタン等の炭化水素の転化率(%)と改質反応時間(h)との関係を、図4に示す。

Claims (7)

  1. NiMgO系である炭化水素の改質用触媒の製造方法であって、
    ニッケル化合物とマグネシウム化合物との割合が、ニッケルとマグネシウムのモル比で、0.05/0.95〜0.3/0.7となるような混合溶液に、沈殿剤を添加して、ニッケルとマグネシウムを共沈させて水和物の沈殿物を生成し、
    当該沈殿物に、アルミナゾル、または、アルミナ粉末と水とを、前記改質用触媒中のアルミナの含有量において5〜30質量%となるように加え、混合して混合物を生成し、当該混合物を乾燥及び焼成して、前記改質用触媒を製造することを特徴とする炭化水素の改質用触媒の製造方法。
  2. NiMgO系である炭化水素の改質用触媒の製造方法であって、
    ニッケル化合物とマグネシウム化合物との割合が、ニッケルとマグネシウムのモル比で、0.05/0.95〜0.3/0.7となり、且つ、製造後の前記改質用触媒中のアルミナの含有量が5〜30質量%となるように、ニッケル化合物とマグネシウム化合物とアルミニウム化合物とを混合して混合溶液を造り、当該混合溶液に沈殿剤を添加して、ニッケルとマグネシウムとアルミニウムを共沈させて水和物の沈殿物を生成し、
    当該沈殿物を乾燥及び焼成して、前記改質用触媒を製造することを特徴とする炭化水素の改質用触媒の製造方法。
  3. 前記ニッケル化合物とマグネシウム化合物との割合が、ニッケルとマグネシウムのモル比で、0.2/0.8〜0.3/0.7(すなわちNi/Mg=0.25〜0.43)となるように製造することを特徴とする請求項1または2に記載の炭化水素の改質用触媒の製造方法。
  4. 前記アルミナの含有量において5〜20質量%となるように製造することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の炭化水素の改質用触媒の製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の製造方法で製造される炭化水素の改質用触媒を用いて、
    軽質炭化水素を改質して、水素及び一酸化炭素を得ることを特徴とする軽質炭化水素の改質方法。
  6. 前記軽質炭化水素中に、硫黄化合物を含有することを特徴とする請求項5に記載の軽質炭化水素の改質方法。
  7. 前記軽質炭化水素が、メタン含有ガスであることを特徴とする請求項5又は6のいずれか1項に記載の軽質炭化水素の改質方法。
JP2015251862A 2014-12-24 2015-12-24 炭化水素の改質用触媒の製造方法及び軽質炭化水素の改質方法 Active JP6631245B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014261334 2014-12-24
JP2014261334 2014-12-24
JP2015157991 2015-08-10
JP2015157991 2015-08-10

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017029970A true JP2017029970A (ja) 2017-02-09
JP6631245B2 JP6631245B2 (ja) 2020-01-15

Family

ID=57985899

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015251862A Active JP6631245B2 (ja) 2014-12-24 2015-12-24 炭化水素の改質用触媒の製造方法及び軽質炭化水素の改質方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6631245B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020026597A1 (ja) 2018-08-03 2020-02-06 株式会社ルネッサンス・エナジー・リサーチ 水蒸気改質触媒
WO2022184892A1 (en) 2021-03-04 2022-09-09 Basf Se Process for the preparation of a mixed metal oxide

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115003412A (zh) * 2020-01-31 2022-09-02 巴斯夫欧洲公司 一种制备模制品的方法、模制品及其作为甲烷重整催化剂的用途

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003511328A (ja) * 1999-10-01 2003-03-25 ビーピー・コーポレーション・ノース・アメリカ・インコーポレーテッド ヒドロタルサイト−誘導ニッケル触媒を使用する合成ガスの製造
JP2003135967A (ja) * 2001-08-20 2003-05-13 Hiroshima Industrial Promotion Organization 炭化水素と水蒸気とを反応させるための触媒及び該触媒を用いた炭化水素から水素を製造する方法
JP2004000900A (ja) * 2002-03-25 2004-01-08 Nippon Steel Corp 炭化水素の改質用触媒と炭化水素の改質方法
JP2007313496A (ja) * 2006-01-16 2007-12-06 Toda Kogyo Corp 水蒸気改質用触媒の多孔質担体、水蒸気改質用触媒及び反応混合ガスの製造方法
JP2008105924A (ja) * 2006-09-28 2008-05-08 Idemitsu Kosan Co Ltd 水素の製造方法
JP2009233662A (ja) * 2008-03-06 2009-10-15 Toda Kogyo Corp 炭化水素を分解する多孔質触媒体及びその製造方法、炭化水素から水素を含む混合改質ガスを製造する方法、並びに燃料電池システム
WO2010035430A1 (ja) * 2008-09-24 2010-04-01 新日本製鐵株式会社 タール含有ガスの改質用触媒の製造方法、タール改質方法及びタール含有ガスの改質用触媒の再生方法
CN102949994A (zh) * 2011-08-31 2013-03-06 中国石油化工股份有限公司 高活性烃类蒸汽预转化催化剂
CN104248957A (zh) * 2013-06-25 2014-12-31 中国石油化工股份有限公司 轻烃蒸汽预转化催化剂及其制备方法和应用

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003511328A (ja) * 1999-10-01 2003-03-25 ビーピー・コーポレーション・ノース・アメリカ・インコーポレーテッド ヒドロタルサイト−誘導ニッケル触媒を使用する合成ガスの製造
JP2003135967A (ja) * 2001-08-20 2003-05-13 Hiroshima Industrial Promotion Organization 炭化水素と水蒸気とを反応させるための触媒及び該触媒を用いた炭化水素から水素を製造する方法
JP2004000900A (ja) * 2002-03-25 2004-01-08 Nippon Steel Corp 炭化水素の改質用触媒と炭化水素の改質方法
JP2007313496A (ja) * 2006-01-16 2007-12-06 Toda Kogyo Corp 水蒸気改質用触媒の多孔質担体、水蒸気改質用触媒及び反応混合ガスの製造方法
JP2008105924A (ja) * 2006-09-28 2008-05-08 Idemitsu Kosan Co Ltd 水素の製造方法
JP2009233662A (ja) * 2008-03-06 2009-10-15 Toda Kogyo Corp 炭化水素を分解する多孔質触媒体及びその製造方法、炭化水素から水素を含む混合改質ガスを製造する方法、並びに燃料電池システム
WO2010035430A1 (ja) * 2008-09-24 2010-04-01 新日本製鐵株式会社 タール含有ガスの改質用触媒の製造方法、タール改質方法及びタール含有ガスの改質用触媒の再生方法
CN102949994A (zh) * 2011-08-31 2013-03-06 中国石油化工股份有限公司 高活性烃类蒸汽预转化催化剂
CN104248957A (zh) * 2013-06-25 2014-12-31 中国石油化工股份有限公司 轻烃蒸汽预转化催化剂及其制备方法和应用

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020026597A1 (ja) 2018-08-03 2020-02-06 株式会社ルネッサンス・エナジー・リサーチ 水蒸気改質触媒
KR20210032498A (ko) 2018-08-03 2021-03-24 가부시키가이샤 르네상스 에너지 리서치 수증기 개질 촉매
US11819831B2 (en) 2018-08-03 2023-11-21 Renaissance Energy Research Corporation Steam reforming catalyst
WO2022184892A1 (en) 2021-03-04 2022-09-09 Basf Se Process for the preparation of a mixed metal oxide

Also Published As

Publication number Publication date
JP6631245B2 (ja) 2020-01-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105188915B (zh) 碱土金属/金属氧化物负载型催化剂
JP4897112B2 (ja) タール含有ガス改質用触媒、タール含有ガス改質用触媒の製造方法、タール含有ガス改質用触媒を用いたタール含有ガス改質方法、及びタール含有ガス改質用触媒の再生方法
TWI600468B (zh) 奈米金承載於氧化銅-二氧化鈰觸媒之製法及其在氫氣流中氧化一氧化碳之應用
KR20180127145A (ko) 탄소 침적의 감소를 위해, 금속이온이 치환된 페로브스카이트 금속산화물 촉매 및 이의 제조 방법, 그리고 이를 이용한 메탄 개질 반응 방법
JP3882044B2 (ja) Fischer−Tropsch合成用触媒の調製方法
Zhang et al. Ni/Y2B2O7 (BTi, Sn, Zr and Ce) catalysts for methane steam reforming: on the effects of B site replacement
JP6830543B2 (ja) マンガンをドープしたニッケル−メタン化触媒
JP2004000900A (ja) 炭化水素の改質用触媒と炭化水素の改質方法
JP6725994B2 (ja) 水蒸気改質触媒、それを用いた水蒸気改質方法、及び水蒸気改質反応装置
Tao et al. Sol–gel auto-combustion synthesis of Ni–Ce x Zr 1− x O 2 catalysts for carbon dioxide reforming of methane
JP6631245B2 (ja) 炭化水素の改質用触媒の製造方法及び軽質炭化水素の改質方法
Zou et al. Preparation adjacent Ni-Co bimetallic nano catalyst for dry reforming of methane
US9387470B2 (en) Sulfur-tolerant and carbon-resistant catalysts
JP4222839B2 (ja) 炭化水素の改質方法
JP6131370B1 (ja) 合成ガス製造触媒用担体及びその製造方法、合成ガス製造触媒及びその製造方法、並びに合成ガスの製造方法
KR102092736B1 (ko) 탄소 침적을 감소시킬 수 있는, 금속이온이 치환된 페로브스카이트 금속산화물 촉매의 제조 방법 및 이를 이용한 메탄 개질 반응 방법
JP7156113B2 (ja) タール含有ガス改質用触媒、タール含有ガス改質用触媒の製造方法、及び、タール含有ガス改質用触媒を用いたタール含有ガスの改質方法
Asthana et al. Impact of La engineered stable phase mixed precursors on physico-chemical features of Cu-based catalysts for conversion of CO2 rich syngas to methanol
JP6701778B2 (ja) 炭化水素の改質による水素の製造方法、水素の製造装置、燃料電池の運転方法、及び燃料電池の運転装置
JP4776403B2 (ja) 炭化水素の改質用触媒
JP5207755B2 (ja) 炭化水素の改質用触媒の製造方法
JP6794811B2 (ja) 水蒸気改質触媒、メタン改質用触媒、触媒の製造方法及び水素の製造方法
JP7347541B2 (ja) 炭化水素改質触媒、炭化水素改質装置、および、炭化水素改質触媒の硫黄劣化回復方法
WO2023277188A1 (ja) 液化石油ガス合成用触媒および液化石油ガスの製造方法
CN112154119B (zh) 烃的部分氧化工艺

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180803

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190521

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190719

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191125

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6631245

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151