JP2007313496A - 水蒸気改質用触媒の多孔質担体、水蒸気改質用触媒及び反応混合ガスの製造方法 - Google Patents

水蒸気改質用触媒の多孔質担体、水蒸気改質用触媒及び反応混合ガスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、工業的に大量に生産可能な耐硫黄被毒性に優れた多孔質担体、及び該多孔質担体を用いた触媒、該触媒を用いた硫黄を含んだ炭化水素の水蒸気改質反応におけるC1成分及び水素の混合ガスの製造方法の提供を目的とする。
【解決手段】 少なくともアルミニウムとマグネシウムから構成された複合酸化物であり、BET比表面積が10〜300m/gで且つ平均細孔径が300Å以下及び細孔容積が0.1cm/g以上である多孔質担体であり、該多孔質担体にシリカ、ベーマイト、チタニア、ジルコニアなどを混合し、更に、活性種金属を担持させて、全硫黄含有量が50ppm以下の炭化水素原料を水蒸気改質する触媒として用いる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、耐硫黄被毒性に優れるとともに、工業的に大量に生産可能な触媒用の担体及び該担体を用いた水蒸気改質用触媒、並びに該触媒を用いた硫黄を含有する炭化水素の水蒸気改質反応によるC1成分と水素の混合ガスの製造方法の提供を目的とする。
大きな発電装置を用いエネルギー源として石炭や石油に偏っている現況は、地震などの天災や原料価格高騰、テロや戦争による影響を受けやすいことから、早急なるエネルギー源の多様化並びに分散電源化が叫ばれている。
発電所で電気エネルギーを発生させ送電線・電線を経由して各家庭・事業所等に配分するよりも、電気を必要とする場所においてコジェネレーションシステムで発電することはエネルギー利用効率が高く、二酸化炭素などの発生量を削減できるため、地球環境や資源の枯渇の面からも大きな期待を寄せられている。このうち、もっとも期待されているのは、水素を利用した燃料電池システムによる発電であり、近年のうちにまさに実用化されつつある。
燃料電池に用いる水素の発生燃料源としては、灯油、イソオクタン、ガソリン等の石油系、LPガス、都市ガスなど幅広い炭化水素原料が検討されている。
しかしながら、石油系原料やLPガスには原料自体に、また、都市ガスには後添加によって、全硫黄含有量としておおよそ10ppm〜100ppmあるいはそれ以上の硫黄が含有される。
炭化水素原料を水素リッチな混合ガスに改質する場合、炭化水素原料中に硫黄分が多量に存在すると燃料電池システムにおける改質器の触媒を被毒し触媒活性を劣化させることから、大量の脱硫触媒や高価な脱硫システムを燃料電池システムの上流側に設置しなければならない。この結果、システム全体のコストが大きく割高となってしまい、将来の燃料電池システム普及妨害要素の一つとなっている。
そのため耐硫黄被毒性の高い触媒体を用いることによってコストを低減させる検討が進められている。触媒活性金属自身への耐硫黄被毒性の付与は、触媒活性金属を担持させる担体の改良によって主に行われている(特許文献1乃至4)。また、炭化水素の水蒸気改質触媒として、マグネシウムとアルミニウムとを含有するものが知られている(特許文献5、6)。
特開平9−173842号公報 特開2001−340759号公報 特開2004−900号公報 特開2004−82034号公報 特開昭55−139836号公報 特開2003−225566号公報
上記特許文献1乃至4記載の技術では、耐硫黄被毒性の向上は得られるものの、未だ十分とは言い難いものである。また、特許文献5、6には、耐硫黄被毒性については考慮されていない。
また、特に水素を得るための水蒸気改質反応は600℃以上の高温の反応場温度で行われるため、担体主成分のアルミニウムやジルコニウムなどの焼結が水蒸気反応において促進されるため、担体自身の細孔や比表面積が少なくなり活性種金属の活性が損なわれるだけではなく、活性種金属のシンタリングも同時に促進されるので、加速度的に触媒活性が低下してしまうこととなり、触媒体の耐久性に大きな問題がある。
高性能な耐硫黄被毒性を触媒に付与する焼結しにくい多孔質担体が求められているものの、十分な効果、性能並びに耐久性を持つ触媒体が得られていないのが現状である。
前記技術的課題は、次の通りの本発明によって達成できる。
即ち、本発明は、少なくともアルミニウムとマグネシウムから構成された複合酸化物であり、BET比表面積が10〜300m/gであって、平均細孔径が300Å以下であり、且つ、細孔容積が0.1cm/g以上であることを特徴とする水蒸気改質用触媒の多孔質担体である(本発明1)。
また、本発明は、前記多孔質担体と、ケイ素、ジルコニウム、セリウム、チタン、アルミニウム、イットリウムやスカンジウムを含む希土類元素、第Ia族元素及び第IIa族元素から選ばれる少なくとも1種類以上の元素の酸化物、水酸化物、炭酸塩又は含水酸化物との混合物であって、前記混合物のMg含有量がMg換算で20〜50wt%であることを特徴とする水蒸気改質用触媒の多孔質担体の混合物である(本発明2)。
また、本発明は、前記多孔質担体又は前記多孔質担体の混合物に、平均粒径が1〜15nmのRu、Rh、Ir、Pt、Pd、Co、Ni、Fe、Agから選ばれた一種又は二種以上の活性種金属を担持させたことを特徴とする水蒸気改質用触媒である(本発明3)。
また、本発明は、前記水蒸気改質用触媒を用いて気体状又は液体状の炭化水素原料を分解してC1成分及び水素を主成分とした反応混合ガスを得ることを特徴とする反応混合ガスの製造方法である。(本発明4)。
本発明に係る多孔質担体及び水蒸気改質用触媒は、多孔質担体及び活性種金属の焼結が抑制され、高性能な触媒活性はもちろん優れた耐硫黄被毒性を長時間にわたり維持することができる。
従って、本発明においては、微量の硫黄を含有する炭化水素原料であっても効率よく水蒸気改質を行って、C1成分と水素との混合ガスを製造することができる。
先ず、本発明に係る水蒸気改質触媒用の多孔質担体について述べる。
本発明に係る水蒸気改質触媒用の多孔質担体のBET比表面積は10〜300m/gである。BET比表面積が10m/g未満の場合、平均細孔径が大きくなり担持させる活性種金属のシンタリングを十分に抑制させることができない。300m/gを超えたものは工業的な生産ができないため現実的ではない。好ましくは20〜280m/g、より好ましくは23〜270m/gである。
本発明に係る水蒸気改質触媒用の多孔質担体の平均細孔径は300Å以下である。平均細孔径が300Åを超えると活性種金属のシンタリングを十分に抑制できないだけではなく耐硫黄被毒性の特性を十分に発揮できない。好ましくは290Å以下、より好ましくは280Å以下である。下限値は10Å程度である。
本発明に係る水蒸気改質触媒用の多孔質担体の細孔容積は0.1cm/g以上である。0.1cm/g未満の場合、十分な触媒活性が得られないだけではなく耐硫黄被毒性の特性を十分に発揮できない。好ましくは0.12cm/gである。上限値は5cm/g程度である。
本発明1に係る水蒸気改質用触媒の多孔質担体は粉末状、又はビーズ状やシート状等の成形体であってもよい。
本発明に係る水蒸気改質用触媒の多孔質担体が成形体である場合、BET比表面積は10〜100m/gであることが好ましい。BET比表面積が10m/g未満の場合、触媒活性が低下するだけではなく優れた耐硫黄被毒性を発揮することが困難となる。100m/gを超えたものは成形強度が低下するため現実的ではない。より好ましくは10〜98m/g、更により好ましくは11〜95m/gである。
本発明に係る水蒸気改質用触媒の多孔質担体の成形体である場合、平均細孔径は250Å以下であることが好ましい。平均細孔径が250Åを超えると活性種金属のシンタリングを十分に抑制できない。より好ましくは245Å以下、更により好ましくは240Å以下である。下限値は10Å程度である。
本発明に係る水蒸気改質用触媒の多孔質担体の成形体である場合、細孔容積は0.1cm/g以上であることが好ましい。細孔容積が0.1cm/gを下回ると十分な触媒活性を得ることが困難となり耐硫黄被毒性の特性を十分に発揮できない。より好ましくは0.12cm/g以上である。上限値は5cm/g程度である。
ビーズ状やシート状の多孔質担体は、上記多孔質担体のみから作製されても良いし、所望のサイズや形態、形状のコージェライトやアルミナなどの基材に塗布されても良い。
本発明の多孔質担体を構成する複合酸化物中のマグネシウム含有量は、多孔質担体重量に対してMg換算で22〜60wt%、好ましくは23〜55wt%であり、アルミニウム含有量は、多孔質担体重量に対してAl換算で5〜30wt%、好ましくは7.5〜25wt%である(ただし、成形した多孔質担体の場合には、コージェライトやアルミナなどの基材は重量からは除く)。
マグネシウム含有量が多孔質担体重量に対してMg換算で22wt%未満の場合、十分な耐硫黄被毒性を発揮することが困難である。60wt%を超えてマグネシウムを含有させても耐硫黄被毒性の効果の向上はない。
多孔質単体を構成する複合酸化物自体の、マグネシウム元素とアルミニウム元素とのモル比率(Mg:Al)は、1.2:1〜5:1、好ましくは1.5:1〜4.8である。
本発明においては、前記本発明1に係る多孔質担体又はその成形体に、ケイ素、ジルコニウム、セリウム、チタン、アルミニウム、イットリウムやスカンジウムを含む希土類元素、第Ia族元素及び第IIa族元素から選ばれる少なくとも1種類以上の元素の酸化物、水酸化物、炭酸塩又は含水酸化物を混合させても良い。
前記元素の酸化物、水酸化物、炭酸塩又は含水酸化物としては、シリカ、ジルコニア、セリア、チタニア、水ガラス、イットリア、スカンジア、炭酸カリウム、カルシア、酸化ランタン、酸化ネオジウム、酸化セリウム、水酸化ルビジウム、炭酸バリウム、ベーマイト、αアルミナ、θアルミナ、γアルミナ等であり、これらの化合物の一種又は二種以上である。
なお、前記元素の酸化物、水酸化物、炭酸塩又は含水酸化物の粒子形状は、粒状、繊維状、針状、紡錘状等のいずれの形状であってもよい。
本発明2に係る水蒸気改質用触媒の多孔質担体の混合物は、Mg含有量がMg換算で全体に対して20.0〜50.0wt%含有するものである。20.0wt%未満の場合、十分な耐硫黄被毒性を発揮できなくなる。50.0wt%を超えてマグネシウムを含有しても耐硫黄被毒性の効果の向上はない。好ましくは21.0〜49.0wt%、より好ましくは22.0〜48.0wt%である。
また、アルミニウム含有量は、Al換算で全体に対して3〜30wt%、好ましくは4〜28wt%である。
これらの場合、成形した多孔質担体の場合にはコージェライトやアルミナなどの基材は重量からは除く。
本発明3に係る水蒸気改質用触媒は、本発明1の多孔質担体又は本発明2の多孔質担体の混合物に、活性種金属を1〜15nmの任意範囲のサイズで担持させることによって、高い触媒活性を長時間維持することができる触媒である。
活性種金属としては、Ru、Rh、Ir、Pt、Pd、Co、Ni、Fe、Agなどから少なくとも1種類を選択すればよい。
活性種金属の平均粒径は、1〜20nmが好ましい。平均粒径が20nmを超える場合は、触媒活性の低下やコーキングが起きることがある。より好ましくは1.5〜15nmである。
本発明3に係る水蒸気改質用触媒は、本発明1の多孔質担体又は本発明2の多孔質担体の混合物に、活性種金属を1〜15nmの任意範囲のサイズで担持させることによって、高い触媒活性を長時間維持することができる触媒である。
本発明3に係る水蒸気改質用触媒の活性種金属の担持量は、0.1〜40wt%が好ましく、より好ましくは0.5〜30wt%である。
本発明3に係る水蒸気改質用触媒のマグネシウム含有量はMg換算で20〜55wt%が好ましく、アルミニウム含有量はAl換算で7〜25wt%が好ましい。
本発明3に係る水蒸気改質用触媒のマグネシウムとアルミニウムとのモル比率(Mg:Al)は、1.2:1〜5:1が好ましい。
次に、本発明1に係る多孔質担体の製造方法について述べる。
本発明に係る多孔質担体は、少なくともアルミニウム原料とマグネシウム原料とを混合し、pH8以上で沈澱させることによって得られる含水複水酸化物、又は、含水複水酸化物とアルミニウム化合物及び/又はマグネシウム化合物とからなる混合生成物を、350〜1250℃にて熱処理することによって得られる。
アルミニウム原料としては、硫酸塩、硝酸塩、塩化物塩、水酸化物、酸化物、オキシ水酸化物、アルコキシド化合物、クエン酸などの錯体などを用いることができる。
マグネシウム原料としては、硫酸塩、硝酸塩、塩化物塩、水酸化物、酸化物、炭酸塩、アルコキシド化合物、クエン酸などの錯体などを用いることができる。
反応液中のpHを8以上、より好ましくは8.5〜14に調整する。pHを調整するためにはアンモニアや尿素、又は、マグネシウム、カリウム、ナトリウム等のアルカリ金属元素やアルカリ土類金属元素の水酸化物、炭酸塩、酸化物などを利用することができる。
沈澱させる温度は10〜300℃、好ましくは15〜280℃、さらに好ましくは20〜250℃である。300℃を超えると工業的な生産が難しくなる。10℃よりも低い温度には冷却装置が必要となりコスト的な問題が発生する。
熱処理温度が1250℃を超えると細孔径が大きくなり、細孔容積が減少し、BET比表面積も減少するため、触媒の活性の低下、耐硫黄被毒性の効果の低下が起きてしまう。350℃よりも低い場合には多孔質な担体にならない。好ましくは370〜1230℃、より好ましくは400〜1210℃である。
なお、成形体を作製する際は、常法に従って、製造すればよいが、例えば、コージェライトハニカム体やアルミナ板上、ステンレス系金属板上への塗布や、圧縮成型機あるいは押出成形機によるビーズ形状の成型体の作製方法などを用いればよい。
本発明2の多孔質担体の混合物は、常法に従って、多孔質担体又はその成形体と、シリカやベーマイト等とを混合すればよい。また、本発明の多孔質担体とシリカやベーマイト等とを混合した後、成形したものであってもよい。
本発明において、多孔質担体とケイ素、ジルコニウム、セリウム、チタン、アルミニウム、イットリウムやスカンジウムを含む希土類元素、第Ia族元素及び第IIa族元素から選ばれる少なくとも1種類以上の元素の酸化物、水酸化物、炭酸塩又は含水酸化物との混合割合は、多孔質担体に対して0.1〜30wt%が好ましい。より好ましくは0.5〜28wt%であり、得られた混合物のMg含有量は、Mg換算で20〜50wt%である。
本発明3に係る水蒸気改質触媒は、前記多孔質担体又は多孔質担体の混合物に、活性種金属を担持させたものであるが、活性種金属の担持方法は常法に従って行えばよい。
例えば、所望の活性種金属の塩を含有する水溶液に前記多孔質担体を浸漬させて、活性種金属を含浸させ、乾燥、熱処理を行う方法、コージェライトハニカム体やアルミナ板上、ステンレス系金属板上への塗布や、圧縮成型機あるいは押出成形機によるビーズ形状の成型体の作製方法などである。
次に、本発明3に係る水蒸気改質触媒を用いた反応混合ガスの製造方法について述べる(本発明4)。
本発明に係る水蒸気改質触媒を用いて炭化水素原料を分解してC1成分及び水素を主成分とした反応混合ガスを得る工程は、全硫黄含有量が50ppm以下のガス状の炭化水素原料の場合、GHSVが100〜1,000,000h−1、反応温度が300〜800℃、S/Cが1.0〜6.0である。
ガス状の炭化水素原料は、メタン、エタンや、気化させたプロパン、イソオクタン、灯油、ガソリン系など幅広い炭化水素化合物である。
この炭化水素原料に含まれる硫黄を含んだ化合物としては、例えば、メチルメルカプタン、エチルメルカプタン、イソブチルメルカプタン、メテルエチルサルファイド、硫化ジメチル、ターシャリーブチルメルカプタン、sec−ブチルメルカプタン、n−ブチルメルカプタン、イソプロピルメルカプタン、n−プロピルメルカプタン、イソアミルメルカプタン、n−アミルメルカプタン、α−メチルブチルメルカプタン、α−エチルプロピルメルカプタン、n−ヘキシルメルカプタン、2−メチルカプトヘキサン、3−メルカプトヘキサンなどがある。
GHSVが100h−1よりも低い場合は得られるC1成分及び水素が少なすぎて現実的ではない。GHSVが1,000,000h−1を超えた場合には反応で引き起こされる吸熱に対して十分な熱源を与えることができない。好ましくは150〜800,000h−1、より好ましくは200〜500,000h−1である。
反応温度が300℃を下回るとC1成分及び水素への転換がほとんど進まない。800℃を超えると触媒の反応缶の材質がインコネル等の高価な材料となり現実的ではない。好ましくは300〜780℃、より好ましくは320〜750℃である。
S/Cが1.0よりも低い場合には炭化水素自身の分解が進みコーキングや炭素析出が大きく進んでしまう。S/Cが6.0を超えると得られるC1成分や水素の分率が低く現実的ではない。好ましくは1.5〜4.0である。
本発明に係る水蒸気改質触媒を用いて炭化水素原料を分解してC1成分及び水素を主成分とした反応混合ガスを得る工程は、全硫黄含有量が50ppm以下の液状の炭化水素原料の場合、LHSVが5h−1以下、反応温度が300〜800℃、S/Cが1.0〜6.0である。
液状の炭化水素原料は、プロパン、イソオクタン、灯油、ガソリン系など幅広い炭化水素化合物である。
この炭化水素原料に含まれる硫黄を含んだ化合物としては、例えば、メチルメルカプタン、エチルメルカプタン、イソブチルメルカプタン、メテルエチルサルファイド、硫化ジメチル、ターシャリーブチルメルカプタン、sec−ブチルメルカプタン、n−ブチルメルカプタン、イソプロピルメルカプタン、n−プロピルメルカプタン、イソアミルメルカプタン、n−アミルメルカプタン、α−メチルブチルメルカプタン、α−エチルプロピルメルカプタン、n−ヘキシルメルカプタン、2−メチルカプトヘキサン、3−メルカプトヘキサンなどがある。
LHSVが5h−1を超えると活性種金属と炭化水素原料が十分に接触できない。より好ましくは1〜4h−1である。
反応温度が300℃を下回るとC1成分及び水素への転換がほとんど進まない。800℃を超えると触媒の反応缶の材質がインコネル等の高価な材料となり現実的ではない。好ましくは310〜800℃、より好ましくは320〜800℃である。
S/Cが1.0よりも低い場合には炭化水素自身の分解が進みコーキングや炭素析出が大きく進んでしまう。S/Cが6.0を超えると得られるC1成分や水素の分率が低く現実的ではない。より好ましくは1.5〜5.5である。
<作用>
本発明に係る炭化水素原料を水蒸気改質する触媒用の多孔質担体が耐硫黄被毒性に優れる理由は未だ明らかではないが、本発明者は次のように推定している。
即ち、本発明に係る多孔質担体に含まれる十分な量のマグネシウムが、活性種金属に結合しようとする硫黄化合物を先に捕捉し吸着する。大部分は吸着したままであるが、アルミニウムが一部の硫黄化合物を触媒より放出させる。しかも、該多孔質担体が適度なBET比表面積、平均細孔径及び細孔容積を有することから、高活性な触媒活性を長時間維持することができるものと本発明者は推定している。
従って、本発明に係る水蒸気改質用触媒を用いれば、硫黄含有量を低減することなく、炭化水素を分解してC1成分及び水素を主成分とした反応混合ガスを容易に得ることができる。
本発明に係る多孔質担体および水蒸気改質用触媒は、多孔質担体および活性種金属の焼結が抑制され、高性能な触媒活性はもちろん優れた耐硫黄被毒性を長時間にわたり維持することができる。
従って、本発明においては、微量の硫黄を含有する炭化水素原料であっても効率よく水蒸気改質を行って、C1成分と水素との混合ガスを製造することができる。
本発明は、工業的に大量に生産可能な耐硫黄被毒性に優れた担体を提供でき、さらには該担体を用いた触媒を用いると硫黄を含んだ炭化水素の水蒸気改質反応におけるC1成分および水素の混合ガスを製造する場合に非常に有用である。
本発明の代表的な実施の形態は次の通りである。
BET比表面積値は、窒素によるB.E.T.法により測定した。
担持された活性種金属のサイズは透過型電子顕微鏡(日本電子(株)、JEM−1200EXII)を用いて測定した。
Mg及び活性種金属の含有量は、試料を酸で溶解し、プラズマ発光分光分析装置(セイコー電子工業(株)、SPS4000)を用い分析して求めた。
細孔径、細孔容積は高速比表面積/細孔分布測定装置(マイクロメリティックス社製、ASAP2010)を用いて75Kにおける窒素の吸着等温線を作成し、該吸着等温線から、BJH法により細孔分布曲線を得て求めた。
水蒸気改質反応はラボレベルの単管固定床流通式を用いた。一般に市販されているものでもよいが、自作した装置にて本発明の検討を実施した。改質後の成分分析はガスクロマトグラフを用いた。
実施例1 <担体の調製>
Mg(NO・6HO 73.3gとAl(NO・9HO 42.9gとを水で溶解させ600mlとした。別にNaOH 60ml(14mol/L濃度)とNaCO 14.5gを溶解させたものを合わせた400mlのアルカリ混合溶液を用意した。このアルカリ混合溶液に前記マグネシウム塩とアルミニウム塩との混合溶液を加え、90℃で5.5時間熟成を行って含水複水酸化物を得た。これを濾別分離し、乾燥して、粉砕し、480℃にて20h熱処理を行った。得られた触媒担体のBETは80.0m/gであり、平均細孔径は237Å、細孔容積は0.58cm/gであった。
<触媒の調製及び触媒活性評価>
上記担体成分に、担体対比8.5wt%相当の針状ベーマイトを加えて直径3mmの球状に成形した。このときMg含有量は分析の結果32.5wt%であった。Ni金属を触媒体として27wt%含まれるように硝酸ニッケルを含浸させ、乾燥後、700℃で1h熱処理した。さらに水素5vol%−窒素ガス中で780℃にて2h還元処理をして担体上にNi金属を析出固定化し触媒とした。分析の結果、Ni金属担持量は26.9wt%であった。Ni金属のサイズは8nmであった。
また、含有されるマグネシウム、アルミニウム量はそれぞれ金属換算で23.6wt%、13.6wt%であり、マグネシウム元素とアルミニウム元素とのモル比率(Mg:Al)は1.9:1であった。
得られた触媒6cc(6.63g)を流通反応装置において、全硫黄含有量が5ppmの都市ガス13AをGHSV=500h−1で流し、温度430℃、S/C=2にて触媒の水蒸気改質活性評価を行った。反応時間25hでもC1成分と水素のみが確認され、C2以上のガス成分は検出されなかった。
実施例2
実施例1同様にして、Mg(NO・6HO 63.1gとAl(NO・9HO 57.7g、NaOH 60ml(14mol/L濃度)とNaCO 19.6gを用いて50℃にて3h反応を行った。950℃にて1h熱処理を行った。得られた触媒担体のBETは268m/gであり、平均細孔径は292Å、細孔容積は3.69cm/gであった。
上記担体成分に、担体対比18.9wt%相当のチタニアを加えて直径10mmのディスク状に成形し、破砕し、篩い分けすることで1〜1.5mmの破砕ペレットを得た。このときMg含有量は分析の結果22.2wt%であった。得られたペレットを500℃にて2h熱処理後、硝酸ロジウム溶液に浸して乾燥させ、Rh金属を触媒体として1.5wt%含む触媒前駆体とした。乾燥後、450℃で1h熱処理した。さらに水素5vol%−窒素ガス中で500℃にて1hの水素還元処理を行った。分析の結果、Rh金属担持量は1.50wt%であった。Rh金属のサイズは3nmであった。
また、含有されるマグネシウム、アルミニウム量はそれぞれ金属換算で21.1wt%、14.6wt%であり、マグネシウム元素とアルミニウム元素とのモル比率(Mg:Al)は1.6:1であった。
得られた触媒3cc(7.02g)を流通反応装置において、全硫黄含有量を30ppmとしたイソオクタンを気化させて原料として用いた。GHSV=20000h−1、温度550℃、S/C=2.4にて触媒の水蒸気改質活性評価を行った。反応時間7hでもC1成分と水素のみが確認され、C2以上のガス成分は検出されなかった。
実施例3
実施例1同様にして、Mg(NO・6HO 83.2gとAl(NO・9HO 28.3g、NaOH 58ml(14mol/L濃度)とNaCO 9.6gを用いて85℃にて12h反応を行った。次いで1150℃にて1h熱処理を行った。得られた触媒担体のBETは32m/gであり、平均細孔径は256Å、細孔容積は0.28cm/gであった。
上記担体成分に、担体対比3.2wt%相当のジルコニアが添加されるようジルコニアゾルを添加して直径2mm、高さ3mmの円柱状に圧縮成型した。このときMg含有量は分析の結果42.8wt%であった。これを硝酸ルテニウム溶液に浸して乾燥させ、Ru金属を触媒体として3wt%含む触媒とした。乾燥後、450℃で1h熱処理した。さらに水素5vol%−窒素ガス中で500℃にて1hの水素還元処理を行った。分析の結果、Ru金属担持量は2.9wt%であった。Ru金属のサイズは6nmであった。
また、含有されるマグネシウム、アルミニウム量はそれぞれ金属換算で41.5wt%、10.7wt%であり、マグネシウム元素とアルミニウム元素とのモル比率(Mg:Al)は4.3:1であった。
得られた触媒10cc(8.99g)を流通反応装置において、全硫黄含有量が8ppmである灯油をLHSV=2h−1、温度800℃、S/C=3にて触媒の活性評価を行った。反応時間3hでもC1成分と水素が主成分の混合ガスであった。反応時間3hでの灯油の転化率は98.8%であった。
なお、灯油の平均分子式はC14として、灯油の転化率は、
灯油の転化率(%)
=(1−(生成ガス中の全炭化水素分子数/供給灯油中の全炭化水素分子数))×100
によって求めた。
実施例4
実施例1同様にして、Mg(NO・6HO 75.3gとAl(NO・9HO 28.3g、Ni(NO・6HO 9.0g、NaOH 58ml(14mol/L濃度)とNaCO 9.6gを用いて80℃にて6h反応を行い、700℃にて2h熱処理を行った。得られた触媒担体のBETは177m/gであり、平均細孔径は278Å、細孔容積は1.34cm/gであった。
上記生成物に、担体対比2.0wt%相当の粒状のθアルミナを添加して直径3mmの球状に成形し900℃にて5h熱処理した。このときMg含有量は分析の結果39.3wt%であった。さらに水素5vol%−窒素ガス中で820℃にて1h還元処理をして担体上にNi金属を析出固定化し触媒とした。分析の結果、Ni金属担持量は9.2wt%であった。Ni金属のサイズは9nmであった。
また、含有されるマグネシウム、アルミニウム量はそれぞれ金属換算で35.4wt%、12.1wt%であり、マグネシウム元素とアルミニウム元素とのモル比率(Mg:Al)は3.3:1であった。
得られた触媒4cc(4.88g)を流通反応装置において、全硫黄含有量が6ppmのプロパンをGHSV=4000h−1で流し、温度650℃、S/C=3にて触媒の水蒸気改質活性評価を行った。反応時間10hでもC1成分と水素のみが確認され、C2以上のガス成分は検出されなかった。
実施例5
実施例1同様にして、Mg(NO・6HO 70.5gとAl(NO・9HO 46.9g、NaOH 59ml(14mol/L濃度)とNaCO 15.9gを用いて105℃にて4.5h反応を行い、550℃にて1h熱処理を行った。得られた触媒担体のBETは74m/gであり、平均細孔径は246Å、細孔容積は0.54cm/gであった。
上記担体成分に、担体対比6.8wt%相当のγアルミナを添加して直径3mmの球状に成形し550℃にて20h熱処理した。このときMg含有量は分析の結果30.7wt%であった。Ni金属を触媒体として10wt%及びCo金属を触媒体として5wt%含まれるように硝酸ニッケル及び酢酸コバルトを含浸させ、乾燥後、900℃で0.5h熱処理した。さらに水素5vol%−窒素ガス中で800℃にて1h還元処理をして担体上にNi金属及びCo金属を析出固定化し触媒とした。分析の結果、Ni金属及びCo金属の担持量はそれぞれ9.3wt%及び4.5wt%であった。Ni金属及びCo金属のサイズは14nmであった。
また、含有されるマグネシウム、アルミニウム量はそれぞれ金属換算で26.0wt%、16.2wt%であり、マグネシウム元素とアルミニウム元素とのモル比率(Mg:Al)は1.8:1であった。
得られた触媒3cc(3.60g)を流通反応装置において、全硫黄含有量が4ppmの都市ガス13AをGHSV=12000h−1で流し、温度700℃、S/C=2.8にて触媒の水蒸気改質活性評価を行った。反応時間20hでもC1成分と水素のみが確認され、C2以上のガス成分は検出されなかった。
実施例6
実施例1同様にして、Mg(NO・6HO 68.4gとAl(NO・9HO 50.0g、Ni(NO・6HO 9.0g、NaOH 33ml(14mol/L濃度)とNaCO 21.2gを用いて75℃にて8h反応を行い、1000℃にて1h熱処理を行った。得られた触媒担体のBETは40m/gであり、平均細孔径は263Å、細孔容積は0.30cm/gであった。
上記生成物を直径2mm、高さ2.5mmの円柱状に圧縮成型し、1000℃にて14h熱処理した。このときMg含有量は分析の結果29.2wt%であった。さらに水素5vol%−窒素ガス中で840℃にて3h還元処理をして担体上にNi金属を析出固定化し触媒とした。分析の結果、Ni金属担持量は8.1wt%であった。Ni金属のサイズは6nmであった。
また、含有されるマグネシウム、アルミニウム量はそれぞれ金属換算で29.2wt%、16.2wt%であり、マグネシウム元素とアルミニウム元素とのモル比率(Mg:Al)は2.0:1であった。
得られた触媒6cc(5.46g)を流通反応装置において、全硫黄含有量が1ppmの都市ガス13AをGHSV=1000h−1で流し、温度650℃、S/C=3にて触媒の水蒸気改質活性評価を行った。反応時間100hでもC1成分と水素のみが確認され、C2以上のガス成分は検出されなかった。また、300hの転化率は開始時の転化率より4%低い程度であった。
なお、都市ガス13Aの転化率は、
都市ガス13Aの転化率(%)
=(1−(生成ガス中の全炭化水素分子数/供給都市ガス13A中の全炭化水素分子数))×100
によって求めた。
実施例7
実施例1同様にして、Mg(NO・6HO 76.9gとAl(NO・9HO 37.5g、NaOH 60.8ml(14mol/L濃度)とNaCO 10.6gを用いて80℃にて12h反応を行い、1000℃にて1.5h熱処理を行った。得られた触媒担体のBETは38m/gであり、平均細孔径は269Å、細孔容積は0.32cm/gであった。
上記生成物に担体対比0.1wt%相当の粒状のθアルミナを添加して直径3mmの球状に成型し、1000℃にて12h熱処理した。このときMg含有量は分析の結果38.6wt%であった。これに硝酸銀溶液をスプレー塗布して乾燥させ、Ag金属を触媒体として18wt%含む触媒とした。乾燥後、450℃で2h熱処理した。さらに水素5vol%−窒素ガス中で700℃にて1hの水素還元処理を行った。分析の結果、Ag金属担持量は18.0wt%であった。Ag金属のサイズは12nmであった。
また、含有されるマグネシウム、アルミニウム量はそれぞれ金属換算で30.8wt%、11.4wt%であり、マグネシウム元素とアルミニウム元素とのモル比率(Mg:Al)は3.0:1であった。
得られた触媒6cc(7.13g)を流通反応装置において、全硫黄含有量が3.5ppmの都市ガス13AをGHSV=830h−1で流し、温度650℃、S/C=2.6にて触媒の水蒸気改質活性評価を行った。反応時間45hでもC1成分と水素のみが確認され、C2以上のガス成分は検出されなかった。また、45hの転化率は開始時の転化率より2.5%低い程度であった。
なお、都市ガス13Aの転化率は、
都市ガス13Aの転化率(%)
=(1−(生成ガス中の全炭化水素分子数/供給都市ガス13A中の全炭化水素分子数))×100
によって求めた。
比較例1
実施例1同様にして、Mg(NO・6HO 51.3gとAl(NO・9HO 75.0g、NaOH 62ml(14mol/L濃度)とNaCO 25.4gを用いて65℃にて4h反応を行い、1000℃にて1h熱処理を行った。得られた触媒担体のBETは149m/gであり、平均細孔径は316Å、細孔容積は2.45cm/gであった。
上記担体成分に、担体対比10.3wt%相当のθアルミナを添加して直径3mmの球状に成形し600℃にて10h熱処理した。このときMg含有量は分析の結果15.5wt%であった。Ni金属を触媒体として18.0wt%含まれるように硝酸ニッケルを含浸させ、乾燥後、770℃で1h熱処理した。さらに水素5vol%−窒素ガス中で790℃にて2h還元処理をして担体上にNi金属を析出固定化し触媒とした。分析の結果、Ni金属担持量は18.0wt%であった。Ni金属のサイズは12nmであった。
また、含有されるマグネシウム、アルミニウム量はそれぞれ金属換算で12.6wt%、18.1wt%であり、マグネシウム元素とアルミニウム元素とのモル比率(Mg:Al)は0.8:1であった。
得られた触媒3cc(3.30g)を流通反応装置において、全硫黄含有量が5ppmの都市ガス13AをGHSV=500h−1で流し、温度430℃、S/C=2にて触媒の水蒸気改質活性評価を行った。反応初期段階はC1成分と水素のみが確認され、C2以上のガス成分は検出されなかったが、反応時間11hで閉塞してしまった。耐硫黄被毒性が十分でなかったためNiに硫黄が結合しコーキングが促進されたことによって閉塞が起きた。
比較例2
MgO 8.1gとγAl 20.4gを合わせて固形分として10wt%となるスラリーをペイントシェーカーでガラスビーズと共に24h粉砕した。これを濾別し、乾燥し、粉砕を行った。さらに、1200℃にて1.5h熱処理を行った。得られた触媒担体のBETは7m/gであり、平均細孔径は435Å、細孔容積は0.05cm/gであった。
上記担体成分に、担体対比20.4wt%相当のチタニアを添加して直径10mmのディスク状に成形し、破砕し、篩い分けすることで1〜1.5mmの破砕ペレットを得た。このときMg含有量は分析の結果14.2wt%であった。500℃にて2h熱処理後、硝酸ロジウム溶液に浸して乾燥させ、Rh金属を触媒体として1.5wt%含む触媒とした。乾燥後、450℃で1h熱処理した。さらに水素5vol%−窒素ガス中で500℃にて1hの水素還元処理を行った。分析の結果、Rh金属担持量は1.50wt%であった。Rh金属のサイズは7nmであった。
また、含有されるマグネシウム、アルミニウム量はそれぞれ金属換算で9.9wt%、14.9wt%であり、マグネシウム元素とアルミニウム元素とのモル比率(Mg:Al)は0.7:1であった。
得られた触媒3cc(4.01g)を流通反応装置において、全硫黄含有量を10ppmとしたイソオクタンを気化させて原料として用いた。GHSV=20000h−1、温度550℃、S/C=2.4にて触媒の水蒸気改質活性評価を行った。反応初期段階はC1成分と水素のみが確認され、C2以上のガス成分は検出されなかったが、反応時間2hで閉塞してしまった。耐硫黄被毒性が十分でなかったためコーキングによって閉塞が起きた。
本発明は、工業的に大量に生産可能な耐硫黄被毒性に優れた担体を提供でき、さらには該担体を用いた触媒を用いると硫黄を含んだ炭化水素の水蒸気改質反応におけるC1成分及び水素の混合ガスを製造する場合に非常に有用である。

Claims (4)

  1. 少なくともアルミニウムとマグネシウムから構成された複合酸化物であり、BET比表面積が10〜300m/gであって、平均細孔径が300Å以下であり、且つ、細孔容積が0.1cm/g以上であることを特徴とする水蒸気改質用触媒の多孔質担体。
  2. 前記請求項1記載の多孔質担体と、ケイ素、ジルコニウム、セリウム、チタン、アルミニウム、イットリウムやスカンジウムを含む希土類元素、第Ia族元素及び第IIa族元素から選ばれる少なくとも1種類以上の元素の酸化物、水酸化物、炭酸塩又は含水酸化物との混合物であって、前記混合物のMg含有量がMg換算で20〜50wt%であることを特徴とする水蒸気改質用触媒の多孔質担体の混合物。
  3. 請求項1記載の多孔質担体又は請求項2記載の多孔質担体の混合物に、平均粒径が1〜15nmのRu、Rh、Ir、Pt、Pd、Co、Ni、Fe、Agから選ばれた一種又は二種以上の活性種金属を担持させたことを特徴とする水蒸気改質用触媒。
  4. 請求項3記載の水蒸気改質用触媒を用いて気体状又は液体状の炭化水素原料を分解してC1成分及び水素を主成分とした反応混合ガスを得ることを特徴とする反応混合ガスの製造方法。
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