JP2017029204A - システムキッチン - Google Patents

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Abstract

【課題】水返しと意匠パネルを別体構成することにより、意匠パネルが長くなっても運送費が上がることを防止できるとともに、意匠パネルを安定した状態で設置できるシステムキッチンを提供する。
【解決手段】壁面10aの前側に配置され、上面にカウンター12が形成されるとともにカウンター12の後部に水返し12aが形成され、水返し12aの上方に位置するようにして意匠パネル20が壁面10aに固定されるシステムキッチンにおいて、意匠パネル20の下方に隠蔽部材30を設けた。隠蔽部材30が水返し12aの上端部と意匠パネル20の下端部との隙間を隠す。
【選択図】図2

Description

本発明は、上面にカウンターが形成されるとともにカウンターの後部に水返しが形成され、水返しの上方に位置するようにして意匠パネルが壁面に固定されるシステムキッチンに関する。
従来から、システムキッチンや流し台のカウンターの上面における後部や側部には、水がカウンターから流れ落ちたり周囲に飛び散ったりすることを防止するために、水返し及び意匠パネルとしての機能を備えたバックガードが設けられている。このようなバックガードは、通常カウンターと一体に成形されている。しかしながら、カウンターとバックガードを一体に形成すると、システムキッチンや流し台が大型になって工場から各店舗又は購入者の所まで運送する費用が高くなるという問題がある。このため、バックガードをカウンターとは別部材で構成した流し台もある(例えば、特許文献1参照)。
この流し台では、バックガードは、カウンター(天板)と別部材からなっており、接着剤とタッピンねじを用いてカウンターの上面後部に固定されている。すなわち、バックガードには、上端から下端に貫通する貫通孔が形成されており、バックガードは、接着剤によってカウンターに接着されたのちに、さらに、タッピンねじをバックガードの上方から貫通孔に通し、その先端部をカウンターに螺合させることにより固定されている。
実開昭61−43438号公報
しかしながら、前述した流し台では、バックガードをタッピンねじでカウンターに固定しているため、いわゆるハイバックカウンター式のシステムキッチンに備わったバックガードのように、高さが高くなると不安定になるという問題もある。
本発明は、前述した問題に対処するためになされたもので、その目的は、バックガードをカウンターに形成される水返しと壁面に固定される意匠パネルで構成することにより、意匠パネルの上下方向の長さが長くなっても運送費が上がることを防止できるとともに、意匠パネルを安定した状態で設置できるシステムキッチンを提供することにある。なお、下記本発明の各構成要件の記載においては、本発明の理解を容易にするために、実施形態の対応箇所の符号を括弧内に記載しているが、本発明の構成要件は、実施形態の符号によって示された対応箇所の構成に限定解釈されるべきものではない。
前述した目的を達成するため、本発明に係るシステムキッチンの構成上の特徴は、壁面(10a)の前側に配置され、上面にカウンター(12)が形成されるとともにカウンターの後部に水返し(12a)が形成され、水返しの上方に位置するようにして意匠パネル(20)が壁面に固定されるシステムキッチン(A)であって、システムキッチン(A)が、意匠パネルの下方に配置される隠蔽部材(30)を備え、隠蔽部材が水返しの上端部と意匠パネルの下端部を隠すことにある。
本発明に係るシステムキッチンでは、カウンターの後部に水返しを形成して、意匠パネルを水返しの上方に位置させた状態で壁面に固定している。すなわち、バックガードを、別体からなる水返しと意匠パネルで構成している。このため、台所に設置される前のシステムキッチンを運送する際には、意匠パネルを寝かした状態でカウンターの上面に置いたり、システムキッチン本体の前面又は後面に沿わせたりして梱包することができる。すなわち、梱包体積を小さくできるので、運送費が安価になる。
また、意匠パネルは、水返しに固定されるのではなく、壁面に固定されるため、安定した状態で取り付けることができ、高さ方向の位置も任意に設定できる。この場合の意匠パネルの壁面への取付けは、金属や樹脂材料からなる固定部材を用いて行える他、接着剤、接着テープ、ねじ等を用いて直接壁面に取り付けることもできる。さらに、意匠パネルとしては、高さの異なるものを複数種類用意しておき、システムキッチンを設置する場所に応じて、最適な意匠パネルを選択することもできる。なお、意匠パネルが取り付けられる壁面は、建築の壁面の他、キッチンの背面側に造作した壁面やキッチンの背面側に設置したキャビネットの背面でもよい。
また、水返し、意匠パネル及び壁面にはそれぞれ反りが発生していることがある。水返し、意匠パネル及び壁面に反りが発生していた場合に、水返しの上方に意匠パネルを設置すると、水返しの上端部と意匠パネルの下端部を一致させることが難しく、水返しの上方に意匠パネルを設置することによって反りによる水返しと意匠パネルとのずれがより目立つことがある。このため、水返し、意匠パネル及び壁面のいずれかに反りが生じていたとしても、本発明のように、意匠パネルの下端部と水返しの隙間を隠蔽部材で塞ぐことで、その反りを目立ちにくくすることができる。この結果、水返し、意匠パネル及び壁面のいずれかに反りが生じることによって、美観を損なうことがなくなる。
本発明に係るシステムキッチンの他の構成上の特徴は、隠蔽部材が、意匠パネルに対して着脱可能になっていることにある。
システムキッチンにおいては、カウンターが破損して取り替えの必要が生じたり、カウンターをシステムキッチンの本体から外して本体部分の修理を行ったりすることがある。このような場合に、パネル本体と隠蔽部材が一体に形成されていると、意匠パネルを壁面から取り外したのちに、カウンターの取り外しを行わなければならないが、本発明のように、隠蔽部材が、パネル本体に対して着脱可能になっていると、水返しをパネル本体に接触させることなく、カウンターの取り外し及び取り付けを行うことができる。このため、カウンターをシステムキッチンの本体から着脱することが容易になる。
本発明に係るシステムキッチンのさらに他の構成上の特徴は、意匠パネルが、少なくとも前面部と、前面部に対向して配置された背面部(22)と、を備え、背面部は前面部の下端よりも下方に延びた延出部を有し、当該延出部がねじ(15)によって壁面に固定され、隠蔽部材が、前記延出部を隠すように配置されていることにある。
本発明によると、意匠パネルの取付けを水返しの上端部と意匠パネルの下端部との間の隙間を利用して取り付けることができる。また、隠蔽部材が、意匠パネルと水返しの隙間を隠すだけでなく、意匠パネルの延出部を隠す、すなわち、取付け部である延出部やねじ等を前方から見えなくするカバー部材としても用いることができる。
本発明に係るシステムキッチンのさらに他の構成上の特徴は、背面部と、前面部と背面部とに掛け渡された天井部(24)と、背面部の下端部から前方に延びる下端片(25)とでパネル本体の下部に前側が開口した空間部が形成されて、下端片(25)の上面の前端側に上方が開放された係合溝部(25a)が形成され、隠蔽部材に、空間部の前側下部から空間部の後側上部に延びて、空間部の前側下部に位置する部分に係合溝部に着脱可能に係合できる係合突起(32d)が形成された当接片(32)が設けられ、当接片の上部が、係合突起を中心として前方に傾くと天井部に当接し、後方に傾くと空間部の後方に位置する背面部に当接することにある。
本発明によると、係合溝部と係合突起を係合させることにより、ねじ、ボルト等の固定部材を用いることなく隠蔽部材をパネル本体に組み付けることができる。この場合、隠蔽部材をパネル本体に取り付けるときには、当接片の先端部を背面部と天井部の交差部に近づけるようにして当接片を空間部内に入れて、係合突起を係合溝部に係合させる。これによって、当接片が傾こうとしてもその先端部が背面部または天井部に当接するため隠蔽部材は一定の姿勢に維持される。また、隠蔽部材をパネル本体から取り外すときには、当接片の先端部を背面部と天井部の交差部に近づけるようにして隠蔽部材を持ち上げて係合突起を係合溝部から外す。これによって、隠蔽部材をパネル本体から取り外すことができる。
本発明の一実施形態に係るシステムキッチンを示した斜視図である。 システムキッチンに備わったバックガードを示した断面図である。 意匠パネルを示しており、(a)は一部を示した正面図、(b)は側面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。図1は、同実施形態に係るハイバックカウンター式のシステムキッチンAを示している。このシステムキッチンAは、壁部10の壁面10aに沿って設置されており、壁部10の右側部分は平面視がL形になった低い壁部で構成され、その上面にはL形の台部10bが設置されている。システムキッチンAは、キャビネット本体11の上部に設けられたカウンター12に加熱用のIHヒータ13とシンク14とを左右両側に間隔をおいて配置して構成されている。また、キャビネット本体11内には、前方に引出し可能になった複数の引き出し11aが設けられ、カウンター12におけるシンク14の後方部分には、水栓14aが取り付けられている。
そして、カウンター12の後端部には、壁面10aに沿って上方に延びる水返し12aが形成され、水返し12aの上方には、壁面10aに固定された意匠パネル20と隠蔽部材30が位置している。この水返し12aと意匠パネル20でバックガードBGが構成される。このバックガードBGにおけるカウンター12の上面からの高さは125mmに設定されており、バックガードBGの上端部は、水栓14aの吐水口部14bの開口(下端部)よりも高い位置に位置している。なお、吐水口部14bの開口のカウンター12の上面からの高さは100mmに設定されている。
水返し12aは、カウンター12と一体に形成されており、図2に示したように、前面(図2の左側の面)における上下方向の中央側部分及び後面がそれぞれ平面になった横長の板状に形成されており、下部に対して上部が僅かに後方に位置するように傾斜している。また、水返し12aの前面下部からカウンター12の上面後部にかけての入り隅部分は段差のない曲面に形成され、水返し12aの前面と上端面とが交差する角部は面取り加工されている。水返し12aは、カウンター12の上面からの高さが40mmに設定され、前後方向の厚みが12mmに設定されている。
意匠パネル20は、左右方向の長さが水返し12aと同じになった左右に長いアルミニウム製の押出材で構成されており、上下方向の長さが85mmで、厚みが14mmに設定されている。この意匠パネル20は、パネル本体20a、前面部21、背面部22、一対の補強リブ23a,23b、係合用リブ24、下端片25及びハンガーレール部26で構成されており、これらの各部分はそれぞれパネル本体20aの左右の端部間にわたって延びている。
前面部21は、パネル本体20aの前面の上端側部分と下端側部分を除いた部分を構成する部分であり薄板状に形成されている。また、前面部21の表面には、図3(a)に示したように、左右に延びる浅くて細い線状凹部21aが、上下に等間隔で5つ形成されており、この表面で意匠面が構成されている。
背面部22は、パネル本体20aの背面を構成し、前面部21と平行に形成されている。また、前面部21と同様、薄板状に形成されている。この背面部22の上下方向の中央よりも少し上側と少し下側の部分には、それぞれ溝状の凹部22a,22bが形成されている。凹部22a,22bは、後方が開放された断面コ字状に形成されており、その凹部22a,22bを形成する部分の厚みは、背面部22の他の部分と同じになっている。また、背面部22の上端近傍には、前後に貫通する複数のねじ挿通孔22cが左右に間隔をおいて形成され、背面部22の下端近傍には、前後に貫通する複数のねじ挿通孔22dが左右に間隔をおいて形成されている。
補強リブ23aは、凹部22aの前部と前面部21を連結しており、補強リブ23bは、凹部22bの前部と前面部21を連結している。この凹部22aと補強リブ23a及び凹部22bと補強リブ23bによってパネル本体20aの中央部分は補強され所定の強度を備えている。
係合用リブ24は、本発明に係る天井部を構成する部分で、前面部21の下端よりも少し上の部分と、背面部22におけるねじ挿通孔22dよりも少し上の部分を連結している。この係合用リブ24は、リブ前部24aとリブ後部24bを備えた段違い状に形成されており、リブ前部24aは、前後方向の長さがリブ後部24bの前後方向の長さよりも少し長く、リブ後部24bよりも少し上方に位置している。そして、リブ前部24aの後端部とリブ後部24bの前端部との間には段差部24cが形成されている。
下端片25は、背面部22の下端から前方に延びており、その前端部の前後方向の位置は、補強リブ23a,23b及び係合用リブ24の前端位置と同じになっている。すなわち、下端片25の前端部は、前面部21の厚み分前面部21の表面よりも後方に位置している。また、下端片25の上面前端側部分には、上方が開放された係合溝部25aが形成されている。この係合溝部25aは、下端片25の前端部と、その前端部から少し後方の部分に互いに平行する一対の突条を左右に延ばして形成することで構成されている。なお、背面部22、係合用リブ24及び下端片25で囲まれた部分で本発明に係る空間部が構成される。
ハンガーレール部26は、パネル本体20aの上部に形成されており、前面部21の上端部と背面部22におけるねじ挿通孔22cの僅かに下方の部分(図2の状態で)を連結する連結片26aと、背面部22の上端から前方に延びる上端片26bと、上端片26bの前端から下方に延びたのちに屈曲して後方側やや下方に延びる垂下係合片26cを備えている。連結片26aは、前面部21の上端部から斜めやや上方に延びたのちに少し傾斜を大きくして斜め上方に延びており、上面が僅かに凹状になっている。連結片26aの下部と垂下係合片26cの下部との間には、所定幅の隙間が形成されている。なお、図示は省略しているが、垂下係合片26cにおけるねじ挿通孔22cに対向する部分には、ねじ挿通孔22cよりも大きなねじ挿通孔が形成されている。
このように構成されたパネル本体20aは、複数の取付ねじ15によって壁部10に固定される。この場合、取付ねじ15を垂下係合片26cのねじ挿通孔に通すとともにその取付ねじ15のねじ部を背面部22のねじ挿通孔22cに通しながら、壁部10に螺合させることでパネル本体20aの上部を壁部10に固定する。また、このとき、背面部22の上部と、壁部10との間には、弾性を有するシール材15aが予め貼り付けられている。そして、パネル本体20aの下部は、取付ねじ15を背面部22のねじ挿通孔22dに通しながら、そのねじ部を壁部10に螺合させることで壁部10に固定する。
また、上端片26bの上面と垂下係合片26cの前面から下面にかけての部分は、レールカバー27で覆われている。レールカバー27の前部27aの下端部は、垂下係合片26cの下端部よりも僅かに下方の位置まで延びており、レールカバー27の下部27bは前部27aの下端部からやや上方に湾曲しながら後方に延びてその先端が垂下係合片26cの下端部に圧接している。このため、ハンガーレール部26の垂下係合片26cとレールカバー27の下部27bとの間には隙間が形成されている。このレールカバー27は、可撓性を有する薄い板で構成されており、上端片26bの上面に沿わせてスライドさせることにより、前方から上端片26bと垂下係合片26cに取り付けることができる。また、意匠パネル20の両端には、キャップ27cが取り付けられている。
また、ハンガーレール部26には、収納部材28がスライド可能に取り付けられる。この収納部材28は、洗剤やスポンジ等を置くためのもので、水平に配置された四角枠体の左右の両辺に、前後に間隔を保って左右に延びる複数の金属棒を連結して構成される収納部本体28aの後端両側から、上方に一対の吊棒28bを延ばして構成されている。この吊棒28bの上端側部分は、連結片26aと垂下係合片26cに係合できるように屈曲している。収納部材28は、連結片26aと垂下係合片26cの間の隙間から吊棒28bの上部を挿し込んで連結片26aの下部に当接させその屈曲した部分を垂下係合片26cに係合させてハンガーレール部26にスライド可能に取り付けられる。
隠蔽部材30は、前面部31と、当接片32からなっている。前面部31は、平面状部分31aの上部に段部を形成するように後方に曲がった位置合わせ部31bを形成して構成されており、平面状部分31aの上下の幅は、前面部21の2つの線状凹部21aの間隔と略同じに設定されている。位置合わせ部31bは、前面部31の厚み分後方にずれて平面状部分31aに対して段違いになった部分と、その段違い部分の上端から屈曲して後方に突出した水平部分とで構成されている。
当接片32は、前面部31の裏面における上下方向の略中央から後方斜め上方に延びており、前側水平部32a、傾斜部32b及び後側水平部32cを備えている。前側水平部32aは、前面部31から係合溝部25aの幅程度後方に延びており、その下面には、係合溝部25aに着脱可能に係合できる係合突起32dが形成されている。傾斜部32bの斜め上下方向の幅は、係合溝部25aの後端とリブ後部24bの前端との間の長さよりも少し短く設定されている。後側水平部32cの前後方向の幅は、リブ後部24bの前後の幅よりも少し短くなっており、その後端部には下方に突出する突起が形成されている。また、後側水平部32cの上面における左端部側と右側端部側には、それぞれ板状のクッション材24dが貼り付けられている。
このように構成された隠蔽部材30をパネル本体20aに組み付けるときには、まず、隠蔽部材30の上部を後方に傾けて、後側水平部32cの後端部を背面部22とリブ後部24bの角部に向かわせるようにして、当接片32と前面部31の位置合わせ部31bを係合用リブ24と下端片25の間の空間部に入れる。ついで、後側水平部32cのクッション材24dをリブ後部24bの下面に押し付けながら、隠蔽部材30を、傾斜部32bと後側水平部32cの角部を中心として図2の反時計回り方向に回転し、前側水平部32aを係合溝部25aに押し付ける。これによって、係合突起32dが係合溝部25aに係合し、位置合わせ部31bの前面に前面部21の下端部が位置するようになる。
このように構成されたシステムキッチンAを構成する各部材はそれぞれ所定の工場で製造される。そして、システムキッチンA、特にカウンター12と意匠パネル20を搬送する際には、カウンター12の上面に意匠パネル20を重ねて置く等してコンパクトに梱包する。なお、水栓14a、収納部材28及びその他の小物部品は、個別に梱包してもよいし、キャビネット本体11内に同梱してもよい。設置場所にシステムキッチンAを構成する各部材が搬送されると、まず、キャビネット本体11を壁面10aに沿わせて設置場所に設置する。このとき、水返し12aの裏面が壁面10aに接するようにするとともに、水返し12aの上部と壁面10aが当接する部分にコーキング材16を塗布して隙間をシールする。
ついで、パネル本体20aを壁面10aにおける水返し12aの上方の設置位置に位置合わせした状態で、複数の取付ねじ15で壁面10aに固定する。このとき、背面部22の上部または壁面10aにシール材15aを貼り付けておく。つぎに、上端片26bの上面と垂下係合片26cの前面から下面にかけての部分にレールカバー27を取り付けるとともに、意匠パネル20の両端に、キャップ27cを取り付ける。
そして、パネル本体20aの下部に隠蔽部材30を組み付ける。このとき、前面部31の下端部の裏面は、水返し12aの前面の前方に位置して、前面部31と水返し12aの間には隙間ができる。このため、前面部31の裏面と水返し12aの前面との間に、弾性を有するシール材17を設置して隙間を閉塞する。このシール材17は、隠蔽部材30をパネル本体20aに組み付ける前に、前面部31の裏面に予め貼り付けておく。これによって、意匠パネル20と隠蔽部材30の取り付けが終了する。なお、隠蔽部材30の前面部31の前面とパネル本体20aの前面とは同一平面に配置されている。実施例では、蔽部材30の前面部31は、図2の断面図に示すようにパネル本体20aの前面を直線的に延長している。これにより、意匠パネル20隠蔽部材30の前面には、前面部21と前面部31の意匠面が連続した意匠面として表れる。
そして、カウンター12に水栓14aを取り付けるとともに、水栓14aに配水管(図示せず)を接続する。また、IHヒータ13に電気配線を接続し、ハンガーレール部26に収納部材28を取り付けてシステムキッチンAの設置が終了する。これによって、システムキッチンAは、使用可能になる。また、隠蔽部材30をパネル本体20aから取り外す必要が生じたときには、隠蔽部材30を、上方に持ち上げながら、傾斜部32bと後側水平部32cの角部を中心として図2の時計回り方向に回転させる。これによって、係合突起32dと係合溝部25aの係合が解除させる。このとき、前面部31の上部は後方に移動しようとするため、位置合わせ部31bが前面部21の下端部に当接して隠蔽部材30の回転を妨げることはない。
以上のように、本実施形態に係るシステムキッチンAでは、バックガードBGを構成する水返し12aと意匠パネル20のうち、水返し12aはカウンター12の後端部にカウンター12と一体に形成し、意匠パネル20は、水返し12aと別体にして、壁面10aに固定している。このため、台所に設置される前のシステムキッチンAを運送する際には、意匠パネル20を寝かした状態でカウンター12の上面に置いたり、キャビネット本体11の前面または後面に沿わせたりして梱包することができ、これによって、意匠パネル20の高さ分、システムキッチンAを低くすることができる。この結果、運送費が安価になる。また、水返し12aは、カウンター12と一体に形成されているため、カウンター12の後方に水が流れることはない。
また、意匠パネル20及び隠蔽部材30は、水返し12aの位置に応じて任意の位置に取り付けることができるため、水返し12a、意匠パネル20及び壁面10aのいずれかに反りが発生していた場合でも、その反りを目立ちにくくすることができる。この結果、水返し12a、意匠パネル20及び壁面10aのいずれかに反りが生じることによって、美観を損なうことがなくなる。また、隠蔽部材30の前面部31の下端部を水返し12aの前面上端よりも前側下方に位置させているため、水返し12aと意匠パネル20の隙間が見えなくなる。さらに、前面部31の下部と水返し12aの間に、シール材17が設置されているため、水返し12aと意匠パネル20の間に汚れや埃が溜まりにくくなるとともに、水も浸入しなくなる。
また、隠蔽部材30およびレールカバー27がパネル本体20aに対して着脱可能になっているため、パネル本体20aを取付ねじ15で壁面10aに固定するときの操作が容易になるとともに、パネル本体20aが固定された後に、取付ねじ15、ねじ挿通穴等を、隠蔽部材30およびレールカバー27で覆い隠すことができる。また、隠蔽部材30をパネル本体20aから取り外すことにより、カウンター12をシステムキッチンAの本体から着脱する際の操作も容易になる。
さらに、隠蔽部材30は、係合突起32dと係合溝部25aの係合によりパネル本体20aに組み付けられるため、隠蔽部材30のパネル本体20aへの組み付けに、ねじ、ボルト等の固定部材を用いる必要がない。このため、隠蔽部材30のパネル本体への着脱が容易になる。また、前面部31の上部に位置合わせ部31bが形成され、この位置合わせ部31bの前面に前面部21の下端部が位置するようにしているため、パネル本体20aの前面部21と、隠蔽部材30の前面部31の間に隙間が生じていても、その隙間から意匠パネル20内に水が浸入することはない。さらに、パネル本体20aと、隠蔽部材30をそれぞれアルミニウム製の押出材で構成したため、意匠パネル20を軽量でかつ高強度を備えたものにできる。
本発明に係るシステムキッチンは、前述した各実施形態に限定するものでなく、適宜変更して実施することができる。例えば、前述した実施形態では、パネル本体20aと隠蔽部材30とで構成しているが、意匠パネル20と隠蔽部材30を一体からなるパネルで構成してもよい。また、パネル本体20aと隠蔽部材30とは、アルミニウムに限らず、ステンレスや、ABS樹脂、メラミン樹脂などの樹脂材料で構成してもよく、また、押出材でない板状のもので構成してもよい。
さらに、前述した実施形態では、隠蔽部材30との当接片32を、前側水平部32a、傾斜部32b及び後側水平部32cで構成しているが、係合突起32dと係合溝部25aの係合部分を深くするなどして、隠蔽部材30とが傾かなくなるようにすれば、後側水平部32cは省略することもできる。また、前述した実施形態では、水返し12aが、カウンター12と一体に形成されているが、この水返し12aは、カウンター12と別体で構成し、固定部材、接着剤等を用いてカウンター12に固定してもよい。さらに、本発明に係るシステムキッチンのそれ以外の部分の構成についても本発明の技術的範囲内で適宜変更することができる。
10a…壁面、12…カウンター、12a…水返し、15…取付ねじ、20…意匠パネル、21…前面部、22…背面部、23a,23b…補強リブ、24…係合用リブ、25…下端片、25a…係合溝部、30…隠蔽部材、31…前面部、32…当接片、32d…係合突起、A…システムキッチン。

Claims (4)

  1. 壁面の前側に配置され、上面にカウンターが形成されるとともに前記カウンターの後部に水返しが形成され、前記水返しの上方に位置するようにして意匠パネルが前記壁面に固定されるシステムキッチンであって、
    前記システムキッチンが、前記意匠パネルの下方に配置される隠蔽部材を備え、前記隠蔽部材が前記水返しの上端部と意匠パネルの下端部との隙間を隠すことを特徴とするシステムキッチン。
  2. 前記隠蔽部材が、前記意匠パネルに対して着脱可能になっている請求項1に記載のシステムキッチン。
  3. 前記意匠パネルが、少なくとも前面部と、当該前面部に対向して配置された背面部と、を備え、前記背面部は前記前面部の下端よりも下方に延びた延出部を有し、当該延出部がねじによって前記壁面に固定され、前記隠蔽部材が、前記延出部を隠すようにして配置されている請求項2に記載のシステムキッチン。
  4. 前記背面部と、前記前面部と前記背面部とに掛け渡された天井部と、背面部の下端部から前方に延びる下端片とで前記意匠パネルの下部に前側が開口した空間部が形成され、
    前記下端片の上面前端側に上方が開放された係合溝部が形成され、
    前記隠蔽部材に、前記空間部の前側下部から前記空間部の後側上部に延びて、前記空間部の前側下部に位置する部分に前記係合溝部に着脱可能に係合できる係合突起が形成された当接片が設けられ、
    前記当接片の上部が、前記係合突起を中心として前方に傾くと前記天井部に当接し、後方に傾くと前記空間部の後方に位置する背面部に当接する請求項1ないし3のいずれか一つに記載のシステムキッチン。
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