JP2017026861A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017026861A JP2017026861A JP2015146229A JP2015146229A JP2017026861A JP 2017026861 A JP2017026861 A JP 2017026861A JP 2015146229 A JP2015146229 A JP 2015146229A JP 2015146229 A JP2015146229 A JP 2015146229A JP 2017026861 A JP2017026861 A JP 2017026861A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- fixing member
- roughening
- toner
- image forming
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Fixing For Electrophotography (AREA)
- Color Electrophotography (AREA)
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Abstract
【解決手段】例えば、感光体12と、帯電装置15と、静電荷像形成装置16と、扁平状の金属顔料を含む光輝性トナーを有する静電荷像現像剤を収容し、静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像装置18と、転写装置31と、定着部材84及び加圧部材88を有し、定着部材及び加圧部材の接触部で記録媒体30Aの表面に転写されたトナー画像を定着する定着装置と、定着部材の表面を粗面化する粗面化部材を有する粗面化装置120と、を備える画像形成装置10である。
【選択図】図2
Description
そこで、本発明の課題は、光輝性トナーによる定着画像を形成する画像形成装置において、定着部材の表面を粗面化する粗面化部材を有する粗面化装置を備えない場合に比べ、光輝性の高い定着画像を形成する画像形成装置を提供することである。
像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電する帯電装置と、
帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成装置と、
扁平状の金属顔料を含む光輝性トナーを有する静電荷像現像剤を収容し、前記静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像装置と、
前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写装置と、
定着部材と前記定着部材に接触して配置される加圧部材とを有し、前記定着部材と前記加圧部材との接触部で前記記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着装置と、
前記定着部材の表面を粗面化する粗面化部材を有する粗面化装置と、
を備える画像形成装置。
前記扁平状の金属顔料が、平均長軸長さ5μm以上12μm以下、かつ平均厚み0.01μm以上0.5μm以下の顔料である請求項1に記載の画像形成装置。
前記光輝性トナーの体積平均粒径をRとし、前記扁平状の金属顔料の平均長軸長さをLとしたとき、前記粗面化部材により粗面化される定着部材の十点平均表面粗さRzが、下記式(1)の関係を満たす請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
・式(1):rz−0.3<Rz<rz+0.4
・式(2):rz=−0.30(R/L)2+1.73(R/L)−0.94
前記粗面化部材が、ロール部材又はベルト部材であって、前記定着部材に従動又は周速差をもって回転することにより、前記定着部材の表面を粗面化する粗面化部材である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
前記粗面化部材の表面の十点平均表面粗さRzが、0.5μm以上1.6μm以下である請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
前記粗面化装置が、定着部材の表面の表面粗さの状態を検知する検知部と、前記検知部で検知された前記定着部材の表面の表面粗さの状態が予め定められた表面粗さの状態以下のとき、前記粗面化部材を前記定着部材に接触した状態とし、前記検知部で検知された前記定着部材の表面の表面粗さの状態が予め定められた表面粗さの状態を超えたとき、前記粗面化部材を前記定着部材から離間した状態にする接触離間機構部と、を更に有する請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
請求項3に係る発明によれば、式(1)を満たさない場合に比べ、光輝性の高い定着画像を形成する画像形成装置が提供される。
請求項4に係る発明によれば、光輝性トナーによる定着画像を形成する画像形成装置において、定着部材の表面を粗面化する粗面化部材を有する粗面化装置を備えない場合に比べ、粗面化部材としてロール部材又はベルト部材を備え、光輝性の高い定着画像を形成する画像形成装置が提供される。
請求項5に係る発明によれば、粗面化部材の表面の十点平均表面粗さRzが0.5μm未満である場合に比べ、光輝性の高い定着画像を形成する画像形成装置が提供される。
請求項6に係る発明によれば、粗面化装置が接触離間機構部を更に有さない場合に比べ、定着部材の表面の過剰な粗面化を抑制する画像形成装置が提供される。
このとき、定着部材表面の表面粗さが大きくなると、定着部材の表面により光輝性トナーに加わる剪断力が増加する。そこで、粗面化装置の粗面化部材によって、積極的に、定着部材の表面を粗面化し、表面粗さを増加させる。すると、定着部材の表面により光輝性トナーに加わる剪断力が増加するため、影響を受けやすい扁平状の金属顔料がより引き伸ばされて配向性が高まり、定着画像の光輝性が上昇する。
中間転写方式の装置の場合、転写装置は、例えば、表面にトナー画像が転写される中間転写体と、像保持体の表面に形成されたトナー画像を中間転写体の表面に一次転写する一次転写装置と、中間転写体の表面に転写されたトナー画像を記録媒体の表面に二次転写する二次転写装置と、を有する構成が適用される。
本実施形態に係る画像形成装置10には、図1に示すように、例えば、電子写真感光体(像保持体の一例;以下「感光体」と称する)12が設けられている。感光体12は、円柱状とされ、モータ等の駆動部27にギア等の駆動力伝搬部材(不図示)を介して連結されており、当該駆動部27により、黒点で示す回転軸の周りに回転駆動される。図1に示す例では、矢印A方向に回転駆動される。
感光体12は、例えば、導電性基体と、この導電性基体上に形成された下引き層と、この下引き層の上に形成された感光層と、を有する。この感光層は、電荷発生層と電荷輸送層との2層構造であってもよい。感光層は、有機感光層であってもよいし、無機感光層であってもよい。感光体12は、感光層上に保護層を設けた構成であってもよい。
帯電装置15は、感光体12の表面を帯電する。帯電装置15は、例えば、感光体12表面に接触または非接触で設けられ、感光体12の表面を帯電する帯電部材14、及び帯電部材14に帯電電圧を印加する電源28(帯電部材用の電圧印加部の一例)を備えている。電源28は、帯電部材14に電気的に接続されている。
静電荷像形成装置16は、帯電された感光体12の表面に静電荷像を形成する。具体的には、例えば、静電荷像形成装置16は、画像形成装置10に設けられた制御装置36に電気的に接続されており、制御装置36により駆動制御されて、帯電部材14により帯電された感光体12の表面に、形成する対象となる画像の画像情報に基づいて変調された光Lを照射して、感光体12上に画像情報の画像に応じた静電荷像を形成する。
現像装置18は、例えば、静電荷像形成装置16による光Lの照射位置より感光体12の回転方向下流側に設けられている。現像装置18内には、現像剤を収容する収容部が設けられている。この収容部には、扁平状の金属顔料を含む光輝性トナー(以下、単に「トナー」とも称する)を有する現像剤が収容されている。トナーは、例えば、現像装置18内で帯電された状態で収容されている。なお、扁平状の金属顔料を含む光輝性トナーの詳細について後述する。
転写装置31は、例えば、現像部材18Aの配設位置より感光体12の回転方向下流側に設けられている。転写装置31は、例えば、感光体12の表面に形成されたトナー画像を記録媒体30Aへ転写する転写部材20と、転写部材20に転写電圧を印加する電源30と、を備えている。転写部材20は、例えば、円柱状とされており、感光体12との間で記録媒体30Aを挟んで搬送する。転写部材20は、例えば、電源30に電気的に接続されている。
クリーニング装置22は、転写領域32Aより感光体12の回転方向下流側に設けられている。クリーニング装置22は、トナー画像を記録媒体30Aに転写した後に、感光体12に付着した残留トナーをクリーニングする。クリーニング装置22では、残留トナー以外にも、紙粉等の付着物をクリーニングする。
除電装置24は、例えば、クリーニング装置22より感光体12の回転方向下流側に設けられている。除電装置24は、トナー画像を転写した後、感光体12の表面を露光して除電する。具体的には、例えば、除電装置24は、画像形成装置10に設けられた制御装置36に電気的に接続されており、制御装置36により駆動制御されて、感光体12の全表面(具体的には例えば画像形成領域の全面)を露光して除電する。
定着装置26は、例えば、図2に示すように、定着部材84と定着部材84に接触して配置される加圧部材88とを有する。具体的には、例えば、定着装置26は、定着部材84の一例としての定着ベルト(以下「定着ベルト84」とも称する)を備える定着ベルトモジュール86と、定着ベルトモジュール86に加圧して配置された加圧部材88の一例としての加圧ロール(以下「加圧ロール88」とも称する)とで構成されている。そして、定着ベルト84(定着ベルトモジュール86)と加圧ロール88とが接触するニップ部Nが形成されている。ニップ部Nでは、記録媒体30Aが加圧及び加熱されトナー画像が定着される。
粗面化装置120は、例えば、図2に示すように、粗面化部材122を有している。粗面化装置120は、定着部材84表面の表面粗さの状態を検知する検知部124と、検知部124で検知された定着部材84表面の表面粗さの状態が予め定められた表面粗さの状態以下のとき、粗面化部材122を定着部材84に接触した状態とし、検知部124で検知された定着部材84表面の表面粗さの状態が予め定められた表面粗さの状態を超えたとき、粗面化部材122を定着部材84から離間した状態にする接触離間機構部126と、を更に有している。
粗面化部材122は、金属製、樹脂製等の円筒状若しくは円柱状のロール部材又はベルト部材の表面に、研磨剤を含む樹脂層を有する部材であってもよい。
粗面化部材122表面の十点平均表面粗さRzとは、JIS B0601(1994)に規定された表面粗さである。十点平均表面粗さRzは、23℃・55RH%の環境下において、接触式表面粗さ測定装置(サーフコム570A、東京精密社製)を用いて測定された値である。ただし、測定距離を2.5mmとし、接触針としてはその先端がダイヤモンド(5μmR、90°円錐)のものを用い、場所を変えて3回繰り返し測定した際の平均値を十点平均表面粗さRzとする。
定着部材84の表面光沢度を検知する検知部124としては、検知計124Aである表面光沢度計として、変角光度計を有する検知部が挙げられる。検知部124としては、その他、検知計124Aである表面光沢度計として、分光測色計等を有する検知部であってもよい。
なお、接触離間機構部126のモータとして、直進動作を行うモータ(リニアモータ等)を採用してもよい。この場合、動作変換機構は不要である。また、接触離間機構部126は、例えば、伸縮駆動するアクチュエータ等の駆動部材を採用してもよい。
制御装置36は、装置全体の制御及び各種演算を行うコンピュータとして構成されている。具体的には、制御装置36は、図3に示すように、CPU(中央処理装置; Central Processing Unit)36A、各種プログラムを記憶したROM(Read Only Memory)36B、プログラムの実行時にワークエリアとして使用されるRAM(Random Access Memory)36C、各種情報を記憶する不揮発性メモリ36D、及び入出力インターフェース(I/O)36Eを備えている。CPU36A、ROM36B、RAM36C、不揮発性メモリ36D、及びI/O36Eの各々は、バス36Fを介して接続されている。
通信部50は、有線又は無線の通信回線を介して外部装置52と通信を行うためのインターフェースである。例えば、通信部50は、外部装置52から、画像形成指示や電子文書の画像情報と共に、画像形成情報を取得する。画像形成情報には、ページ、部数、カラーモード等の属性を表すパラメータが含まれる。
本実施形態に係る画像形成装置10の動作の一例について説明する。なお、画像形成装置10の各種動作は、制御装置36において実行する制御プログラムにより行われる。
まず、感光体12の表面が帯電装置15により帯電される。静電荷像形成装置16は、帯電された感光体12の表面を画像情報に基づいて露光する。これにより、感光体12上に画像情報に応じた静電荷像が形成される。現像装置18では、トナーを含む現像剤により、感光体12の表面に形成された静電荷像が現像される。これにより、感光体12の表面に、トナー画像が形成される。転写装置31では、感光体12の表面に形成されたトナー画像が記録媒体30Aへ転写される。記録媒体30Aに転写されたトナー画像は、定着装置26により定着される。一方、トナー画像を転写した後の感光体12の表面が、クリーニング装置22によりクリーニング(清掃)され、除電装置24により除電される。
粗面化装置120(その接触離間機構部126)における、定着部材84に対する粗面化部材122の接触離間動作は、制御装置36において実行する「定着部材84の粗面化処理」の制御プログラムにより行われる。
図4は「定着部材84の粗面化処理」の処理手順の一例を示すフローチャートである。「定着部材84の粗面化処理」の制御プログラムは、ROM36Bから読み出され、CPU36Aにより実行される。「定着部材84の粗面化処理」の制御プログラムは、例えば、操作表示部40から又は通信部50を介して画像形成指示等が取得されると開始される。なお、処理中に取得された情報は、例えば、ワークエリアであるRAM36Cに記憶されて適宜使用される。
具体的には、例えば、不揮発性メモリ36Dに予め記憶された「定着部材84に粗面化部材122を接触させる定着部材84表面の表面光沢度の範囲」を取得し、この表面光沢度の範囲と、取得した定着部材84表面の表面光沢度とを比較する。
なお、「定着部材84に粗面化部材122を接触させる定着部材84表面の表面光沢度の範囲」は、例えば、定着部材84表面の表面光沢度と、定着部材84表面の表面粗さ(十点平均表面粗さ)との関係と共に、定着部材84表面の表面粗さ(十点平均表面粗さ)と得られる定着画像の光輝性(FI値)との関係から作成される表面光沢度の範囲である。つまり、「定着部材84に粗面化部材122を接触させる定着部材84表面の表面光沢度の範囲」は、例えば、目標とする光輝性(FI値)の定着画像を得るための定着部材84表面の表面粗さ(十点平均表面粗さ)に達しない表面光沢度の範囲である。
一方、ステップS102での判断が肯定された場合(取得した定着部材84表面の表面光沢度が、予め定められた表面光沢度以上の場合、つまり、取得した定着部材84表面の表面光沢度が、定着部材84に粗面化部材122を接触する表面光沢度の範囲内であると判断した場合)は、ステップS104に進む。
具体的には、例えば、不揮発性メモリ36Dに予め記憶された「定着部材84から粗面化部材122を離間させる定着部材84表面の表面光沢度の範囲」を取得し、この表面光沢度の範囲と、取得した定着部材84表面の表面光沢度とを比較する。
なお、「定着部材84から粗面化部材122を離間させる定着部材84表面の表面光沢度の範囲」は、例えば、定着部材84表面の表面光沢度と、定着部材84表面の表面粗さ(十点平均表面粗さ)との関係と共に、定着部材84表面の表面粗さ(十点平均表面粗さ)と得られる定着画像の光輝性(FI値)との関係から作成される表面光沢度の範囲である。つまり、「定着部材84から粗面化部材122を離間させる定着部材84表面の表面光沢度の範囲」は、例えば、目標とする光輝性(FI値)の定着画像を得るための定着部材84表面の表面粗さ(十点平均表面粗さ)に達した表面光沢度の範囲である。
・式(1) :rz−0.3<Rz<rz+0.4
・式(1−2):rz−0.1<Rz<rz+0.2
・式(2) :rz=−0.30(R/L)2+1.73(R/L)−0.94
(式(2)中、Rはトナーの体積平均粒径(μm)を示し、Lは扁平状の金属顔料の平均長軸長(μm)さを示す。)
一方、ステップS108での判断が肯定された場合(取得した定着部材84表面の表面光沢度が、予め定められた表面光沢度未満の場合、つまり取得した定着部材84表面の表面光沢度が、定着部材84から粗面化部材122を離間する温度範囲内であると判断した場合)は、ステップS110に進む。
以下、光輝性トナーを含む現像剤について説明する。まず、光輝性トナーについて説明する。
光輝性トナーは、扁平状の金属顔料(以下「金属顔料」とも称する)を含有する。具体的には、光輝性トナーは、金属顔料を含有するトナー粒子を含む。光輝性トナーは、金属顔料を含有するトナー粒子を含むことにより、光を反射して光輝性を呈する。ここで「光輝性」とは、光輝性トナーにより形成された画像を視認した際に、金属光沢のごとき輝きを有することを表す。
ここで「光輝性」について更に詳しく説明する。
光輝性トナーは、ベタ画像を形成した場合に、該画像に対し変角光度計により入射角−45°の入射光を照射した際に測定される受光角+30°での反射率Aと受光角−30°での反射率Bとの比(A/B)が2以上100以下であることが望ましい。
ここで、まず入射角および受光角について説明する。本実施形態において変角光度計による測定の際には、入射角を−45°とするが、これは光沢度の広い範囲の画像に対して測定感度が高いためである。また、受光角を−30°および+30°とするのは、光輝感のある画像と光輝感のない画像を評価するのに最も測定感度が高いためである。
本実施形態においては、比(A/B)を測定するに際し、まず「ベタ画像」を以下の方法により形成する。試料となる現像剤を、富士ゼロックス(株)社製DocuCentre−III C7600の現像器に充填し、記録紙(OKトップコート+紙、王子製紙(株)社製)上に、定着温度190℃、定着圧力4.0kg/cm2にて、トナー載り量が4.5g/m2のベタ画像を形成する。尚、前記「ベタ画像」とは印字率100%の画像を指す。
次に、光輝性トナーの組成について説明する。
光輝性トナーは、金属顔料を含有するトナー粒子を含んでいる。また、光輝性トナーは、必要に応じて、外添剤を含んでいてもよい。金属顔料を含有するトナー粒子は、金属顔料と結着樹脂とを含んでいる。また、必要に応じて、離型剤やその他添加剤を含んでいてもよい。以下、金属顔料、結着樹脂、離型剤及びその他添加剤について説明する。
金属顔料としては、例えば、アルミニウム、黄銅、青銅、ニッケル、亜鉛などの金属粉末等が挙げられる。また、金属顔料の表面をシリカ、アルミナ及びチタニアからなる群より選択される少なくとも一種の金属酸化物により被覆された被覆顔料を用いてもよい。
結着樹脂としては、例えば、スチレン類(例えばスチレン、パラクロロスチレン、α−メチルスチレン等)、(メタ)アクリル酸エステル類(例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸2−エチルヘキシル等)、エチレン性不飽和ニトリル類(例えばアクリロニトリル、メタクリロニトリル等)、ビニルエーテル類(例えばビニルメチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル等)、ビニルケトン類(ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等)、オレフィン類(例えばエチレン、プロピレン、ブタジエン等)等の単量体の単独重合体、又はこれら単量体を2種以上組み合せた共重合体からなるビニル系樹脂が挙げられる。
離型剤としては、例えば、炭化水素系ワックス;カルナバワックス、ライスワックス、キャンデリラワックス等の天然ワックス;モンタンワックス等の合成又は鉱物・石油系ワックス;脂肪酸エステル、モンタン酸エステル等のエステル系ワックス;などが挙げられる。離型剤は、これに限定されるものではない。
その他の添加剤としては、例えば、帯電制御剤、無機粉体等の周知の添加剤が挙げられる。これらの添加剤は、内添剤としてトナー粒子に含まれる。
次に、トナー粒子の形状について説明する。上記の通り、金属顔料を含有するトナー粒子は、金属顔料の形状に依拠して「扁平形状」である。
円形度=円相当径周囲長/周囲長=[2×(Aπ)1/2]/PM
(上式においてAは投影面積、PMは周囲長を表す。)
上記式により円形度を求め、それらを平均した値を平均円形度とした。
光輝性トナーは、トナー粒子を製造後、トナー粒子に対して外添剤を添加することで作製してもよい。トナー粒子の製造方法は特に限定されず、公知である混練・粉砕法等の乾式法や、乳化凝集法や溶解懸濁法等の湿式法等によって作製される。
現像剤は、上記の光輝性トナーを少なくとも含む。現像剤は、光輝性トナーのみを含む一成分現像剤であってもよいし、光輝性トナーとキャリアとを混合した二成分現像剤であってもよい。
以下、本実施形態に係る画像形成装置の効果を裏付ける試験例を示す。本実施形態に係る画像形成装置は、これら試験例に何ら限定されるものではない。なお、以下の説明において、特に断りのない限り、「部」及び「%」はすべて質量基準である。
・アジピン酸ジメチル:74部
・テレフタル酸ジメチル:192部
・ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物:216部
・エチレングリコール:38部
・テトラブトキシチタネート(触媒):0.037部、
・結着樹脂:160部
・酢酸エチル:233部
・水酸化ナトリウム水溶液(0.3N):0.1部
・カルナバワックス(東亜化成(株)製、RC−160):50部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬(株)製、ネオゲンRK):1.0部
・イオン交換水:200部
・アルミニウム顔料(昭和アルミパウダー(株)製、2173EA):100部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製、ネオゲンR):1.5部
・イオン交換水:900部
・樹脂粒子分散液: 380部
・離型剤分散液: 72部
・金属顔料粒子分散液: 140部
加熱処理後のトナー粒子100部に対して疎水性シリカ(日本アエロジル社製、RY50)を1.5部と疎水性酸化チタン(日本アエロジル社製、T805)を1.0部とを、サンプルミルを用いて10000rpmで30秒間混合した。その後、目開き45μmの振動篩いで篩分して光輝性トナーを作製した。
・フェライト粒子(体積平均粒子径:35μm):100部
・トルエン:14部
・パーフルオロオクチルエチルアクリレート/メチルメタクリレート共重合体:1.6部
・カーボンブラック(商品名:VXC−72、キャボット社製):0.12部
・架橋メラミン樹脂粒子(平均粒子径:0.3μm、トルエン不溶):0.3部
前記トナー:36部と前記キャリア:414部とを、2リットルのVブレンダーに入れ、20分間撹拌し、その後212μmで篩分して現像剤を作製した。
富士ゼロックス社製「Color1000Press」改造機の現像器に、作製した光輝性トナーを含む現像剤を充填した。この装置を用いて、定着温度190℃、定着圧力4.0kg/cm2にて定着の定着条件で、用紙搬送方向に沿ったベタ画像(トナー載り量が4.5g/m2のベタ画像)を4A紙(OKトップコート128、王子製紙(株)社製)に1枚出力した。
光輝性(FI値)を測定は、次の通り実施した。形成したベタ画像の対象領域に対し、変角光度計として日本電色工業社製の分光式変角色差計GC5000Lを用いて、ベタ画像への入射角−45°の入射光を入射し、受光角+30°における反射率Aと受光角−30°における反射率Bを測定する。尚、反射率Aおよび反射率Bは、400nmから700nmの範囲の波長の光について20nm間隔で測定を行い、各波長における反射率の平均値とした。これらの測定結果から比(A/B)を算出し、光輝性(FI値)を測定した。
表1に従った平均長軸径の金属顔料を含み、かつ表1に従った体積平均粒径の光輝性トナーを作製し、この光輝性トナーを含む現像剤を使用した以外は、比較例1と同様にして、ベタ画像を形成し、ベタ画像の光輝性(FI値)を測定した。
表1に従った平均長軸径の金属顔料を含み、かつ表1に従った体積平均粒径の光輝性トナーを作製し、この光輝性トナーを含む現像剤を使用すると共に、富士ゼロックス社製「Color1000Press」改造機の定着ベルトの表面を表1に従った十点平均粗さRz(μm)となるまで粗面化した以外は、比較例1と同様にして、ベタ画像を形成し、ベタ画像の光輝性(FI値)を測定した。
なお、定着ベルト(定着部材)の表面を十点平均表面粗さRzを1.7μmまで粗面化した試験例10〜11では、ややもや状の画像欠陥(具体的には一部の画像光沢が低下した画像欠陥)が見られた。
12 感光体
14 帯電部材
15 帯電装置
16 静電荷像形成装置
18 現像装置
20 転写部材
22 クリーニング装置
24 除電装置
26 定着装置
30A 記録媒体
31 転写装置
36 制御装置
84 定着部材
88 加圧部材
120 粗面化装置
122 粗面化部材
Claims (6)
- 像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電する帯電装置と、
帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成装置と、
扁平状の金属顔料を含む光輝性トナーを有する静電荷像現像剤を収容し、前記静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像装置と、
前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写装置と、
定着部材と前記定着部材に接触して配置される加圧部材とを有し、前記定着部材と前記加圧部材との接触部で前記記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着装置と、
前記定着部材の表面を粗面化する粗面化部材を有する粗面化装置と、
を備える画像形成装置。 - 前記扁平状の金属顔料が、平均長軸長さ5μm以上12μm以下、かつ平均厚み0.01μm以上0.5μm以下の顔料である請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記光輝性トナーの体積平均粒径をRとし、前記扁平状の金属顔料の平均長軸長さをLとしたとき、前記粗面化部材により粗面化される定着部材の十点平均表面粗さRzが、下記式(1)の関係を満たす請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
・式(1):rz−0.3<Rz<rz+0.4
・式(2):rz=−0.30(R/L)2+1.73(R/L)−0.94 - 前記粗面化部材が、ロール部材又はベルト部材であって、前記定着部材に従動又は周速差をもって回転することにより、前記定着部材の表面を粗面化する粗面化部材である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記粗面化部材の表面の十点平均表面粗さRzが、0.5μm以上1.6μm以下である請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記粗面化装置が、定着部材の表面の表面粗さの状態を検知する検知部と、前記検知部で検知された前記定着部材の表面の表面粗さの状態が予め定められた表面粗さの状態以下のとき、前記粗面化部材を前記定着部材に接触した状態とし、前記検知部で検知された前記定着部材の表面の表面粗さの状態が予め定められた表面粗さの状態を超えたとき、前記粗面化部材を前記定着部材から離間した状態にする接触離間機構部と、を更に有する請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015146229A JP6477323B2 (ja) | 2015-07-23 | 2015-07-23 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015146229A JP6477323B2 (ja) | 2015-07-23 | 2015-07-23 | 画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017026861A true JP2017026861A (ja) | 2017-02-02 |
JP6477323B2 JP6477323B2 (ja) | 2019-03-06 |
Family
ID=57945826
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015146229A Expired - Fee Related JP6477323B2 (ja) | 2015-07-23 | 2015-07-23 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6477323B2 (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008040365A (ja) * | 2006-08-09 | 2008-02-21 | Canon Inc | 画像加熱装置 |
US20110052278A1 (en) * | 2009-09-02 | 2011-03-03 | Samsung Electronics Co., Ltd | Fusing unit and image forming apparatus having the same |
JP2013140216A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-18 | Fuji Xerox Co Ltd | 静電潜像現像用トナー及びその製造方法、静電潜像現像用現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、並びに、画像形成方法 |
JP2013148666A (ja) * | 2012-01-18 | 2013-08-01 | Canon Inc | 画像加熱装置及びこれを備えた画像形成装置 |
JP2015079087A (ja) * | 2013-10-16 | 2015-04-23 | キヤノン株式会社 | 制御装置および画像加熱装置並びに画像形成装置 |
JP2015118358A (ja) * | 2013-11-15 | 2015-06-25 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置 |
-
2015
- 2015-07-23 JP JP2015146229A patent/JP6477323B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008040365A (ja) * | 2006-08-09 | 2008-02-21 | Canon Inc | 画像加熱装置 |
US20110052278A1 (en) * | 2009-09-02 | 2011-03-03 | Samsung Electronics Co., Ltd | Fusing unit and image forming apparatus having the same |
JP2013140216A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-18 | Fuji Xerox Co Ltd | 静電潜像現像用トナー及びその製造方法、静電潜像現像用現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、並びに、画像形成方法 |
JP2013148666A (ja) * | 2012-01-18 | 2013-08-01 | Canon Inc | 画像加熱装置及びこれを備えた画像形成装置 |
JP2015079087A (ja) * | 2013-10-16 | 2015-04-23 | キヤノン株式会社 | 制御装置および画像加熱装置並びに画像形成装置 |
JP2015118358A (ja) * | 2013-11-15 | 2015-06-25 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6477323B2 (ja) | 2019-03-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2015118358A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2007248666A (ja) | トナー及び画像形成方法 | |
JP6156199B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP6131885B2 (ja) | 画像形成装置およびプログラム | |
JP6098550B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP6167958B2 (ja) | 光輝性トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 | |
JP6493061B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP6604233B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP6477323B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP7259463B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP7275721B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP7331576B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP6107554B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 | |
JP2017129814A (ja) | 画像形成装置 | |
JP7358879B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP6686478B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2019061042A (ja) | 画像形成装置 | |
JP6183253B2 (ja) | 画像形成装置 | |
US10466607B2 (en) | Image forming apparatus | |
JP7013758B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP6729093B2 (ja) | 画像形成装置 | |
CN107561893B (zh) | 成像装置 | |
JP6759772B2 (ja) | 画像形成装置 | |
CN115373236A (zh) | 静电图像显影剂、处理盒、图像形成装置和图像形成方法 | |
CN115390391A (zh) | 静电图像显影用色调剂组、静电图像显影剂组、色调剂盒组、处理盒、成像装置及成像方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180228 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181113 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181114 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181225 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190108 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190121 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6477323 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |