JP2017026796A - 有機el表示装置用カラーフィルタの製造方法、有機el表示装置用カラーフィルタ、および有機el表示装置 - Google Patents

有機el表示装置用カラーフィルタの製造方法、有機el表示装置用カラーフィルタ、および有機el表示装置 Download PDF

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保浩 檜林
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Abstract

【課題】フィルムの透過率低下や寸法精度に悪影響を及ぼすことなく、着色画素の剥れや表面荒れの発生しない方法等を提供する。【解決手段】第一のキャリア基板上に第一のプラスチックフィルム基板を固定する貼り合せ工程と、第一のプラスチックフィルム基板上に着色画素を形成するカラーフィルタ形成工程と、パターン形成工程を経た第一のプラスチックフィルム基板と有機EL素子の形成された第二のプラスチックフィルム基板を貼り合せるモジュール化工程と、有機ELモジュールと第一のキャリア基板の剥離を行う剥離工程とを含む有機EL表示装置の製造方法において、着色組成物が顔料、光重合開始剤、重合性モノマー、樹脂、溶剤およびエポキシ化合物を含有し、重合性モノマーがカルボキシル基を含有しており、カラーフィルタ形成工程の焼成工程が120乃至190℃である。【選択図】図1

Description

本発明は、有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)表示装置に用いられるカラーフィルタ、およびそれを用いた有機EL表示装置の製造方法に関するものであり、更に詳しくは、有機EL表示装置に用いられるプラスチックフィルム基板上に形成されたカラーフィルタ、およびそれを用いた有機EL表示装置の製造方法に関するものである。
従来、液晶表示装置や有機EL表示装置などのフラットパネルディスプレイにおいて、カラー表示のために、透明ガラス基板上に形成された複数の矩形画素に区分する樹脂分散型ブラックマトリクス(樹脂BM)と、前記矩形画素上に形成された複数色の着色画素を具備したカラーフィルタが用いられてきた。前記複数の着色画素として、一般的に赤・緑・青の三色が用いられるが、輝度調整や色域拡大の観点から透明画素や黄色画素を併せて用いても良い。
近年、携帯電話機や携帯情報端末などの電子機器において、自発光素子である有機ELの開発・量産化が進み、カラーフィルタにおいても従来の透明ガラス基板から透明プラスチックフィルム基板への置換えが検討されている。これは、現在の主流である液晶表示装置では困難であった更なる薄型・軽量化や曲面表示の要求に対応するためである。前記透明プラスチックフィルム基板としては、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド(PI)およびシクロオレフィンポリマー(COP)等が挙げられる。
従来、カラーフィルタを製造する際は、透明な樹脂中に顔料を、光開始剤、重合性モノマー、と共に適当な溶剤に分散させた着色組成物を透明ガラス基板上に塗布製膜して着色層を形成し、着色層をパターン露光、現像、焼成することで一色の画素を形成する工程を各色毎に繰り返し行って着色画素を形成するフォトリソグラフィー法が用いられる。通常、透明ガラス基板上にカラーフィルタを形成する際の焼成工程は、200℃以上で行われる。カラーフィルタに透明プラスチックフィルム基板を用いる場合、200℃以上の焼成工程を複数回実施することによりオリゴマー析出による透過率の低下やヘイズの上昇、更には熱収縮による寸法精度が悪化するという問題があった。
一方、フィルムの耐熱性を考慮して樹脂BMおよび着色画素の焼成温度を下げると、次工程の着色画素形成時に、着色組成物中の溶剤によって着色画素の剥がれや表面荒れといった問題が発生する。
前記問題点を解決するため、例えば特許文献1ではエポキシ基を含有するアルカリ可溶性樹脂と硬化剤としてアミン化合物を含有する着色組成物を用いることにより低温での硬化性を上げる手法が提案されている。しかし、着色組成物中にアミン化合物を添加することにより、カラーフィルタとしての透過率を低下させる恐れがある。また、特許文献2においてはオキセタン化合物と光・熱重合開始剤として過酸化物骨格を持つベンゾフェノン系化合物を用いることにより、低温で硬化させる手法を提案している。しかし、プラスチックフィルム基板においてオリゴマー析出や熱収縮による寸法精度悪化が発生しない焼成温度では硬化性が不十分となる恐れがある。
特開2012−88457号公報 特開2003−255531号公報
本発明の目的は、有機EL表示装置に用いられるプラスチックフィルム基板上に形成されたカラーフィルタの製造方法、およびその製造方法にて製造されたカラーフィルタ、更に其カラーフィルタを用いた有機EL表示装置の製造方法を提供することである。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、有機EL表示装置に用いられるプラスチックフィルム基板上に形成されたカラーフィルタにおいて、フィルムの透過率低下や寸法精度に悪影響を及ぼすことなく、着色画素の剥れや表面荒れの発生しないカラーフィルタの製造方法を提供することである。また、その製造方法を用いて製造されるカラーフィルタを用いた有機EL表示装置を提供することである。
本発明の目的は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。
請求項1に係る第1の発明の一態様は、少なくとも、第一のキャリア基板上に、粘着剤を用いて第一のプラスチックフィルム基板を固定する貼り合せ工程と、前記第一のキャリア基板上に固定された第一のプラスチックフィルム基板上にフォトリソグラフィー法により着色画素を形成するカラーフィルタ形成工程と、前記パターン形成工程を経た第一のキャリア基板上に固定された第一のプラスチックフィルム基板と、第二のキャリア基板上に固定されており、有機EL素子の形成された第二のプラスチックフィルム基板と封止剤を用いて貼り合せて有機ELモジュールを形成するモジュール化工程と、前記有機ELモジュールと前記第一のキャリア基板の剥離を行う剥離工程と、を含む有機EL表示装置の製造方法において、カラーフィルタ形成工程における着色画素形成に用いる着色組成物が、少なくとも(A)顔料、(B)光重合開始剤、(C)重合性モノマー、(D)樹脂、(E)溶剤および(F)エポキシ化合物を含有し、前記(C)重合性モノマーの少なくとも一つがカルボキシル基を含有しており、且つ、カラーフィルタ形成工程における焼成工程が120℃以上190℃以下であることを特徴とする有機EL表示装置用カラーフィルタの製造方法である。
請求項2に係る第2の発明の一態様は、前記カラーフィルタ形成工程が、ブラックマトリックスの形成を含むことを特徴とする請求項1に記載の有機EL表示装置用カラーフィルタの製造方法である。
請求項3に係る第3の発明の一態様は、第一のプラスチックフィルム基板として、ポリエチレンナフタレート(PEN)を用いることを特徴とする請求項1または2に記載の有機EL表示装置用カラーフィルタの製造方法である。
請求項4に係る第4の発明の一態様は、請求項1から3の何れかに記載の製造方法で製造されたことを特徴とする有機EL表示装置用カラーフィルタである。
請求項5に係る第5の発明の一態様は、請求項4に記載の有機EL表示装置用カラーフィルタを用いたことを特徴とする有機EL表示装置である。
本発明により、フィルムの透過率低下や寸法精度に悪影響を及ぼすことなく、着色画素の剥れや表面荒れの発生しないカラーフィルタの製造方法を提供することが可能になったものである。
本発明の有機EL表示装置の製造方法を示す工程図である。
図1は、本発明の有機EL表示装置の製造方法を示す工程図の一例である。本発明の有機EL表示装置に用いられるプラスチックフィルム基板上に形成されたカラーフィルタの製造方法は、少なくとも、第一のキャリア基板上に、粘着剤を用いて第一のプラスチックフィルム基板を固定する貼り合せ工程と、前記第一のキャリア基板上に固定された第一のプラスチックフィルム基板上にフォトリソグラフィー法により着色画素を形成するカラーフィルタ形成工程と、前記パターン形成工程を経た第一のキャリア基板上に固定された第一のプラスチックフィルム基板と、第二のキャリア基板上に固定されており、有機EL素子の形成された第二のプラスチックフィルム基板と封止剤を用いて貼り合せて有機ELモジュールを形成するモジュール化工程と、前記有機ELモジュールと前記第一のキャリア基板の剥離を行う剥離工程からなる。
[(I)貼り合せ工程]
貼り合せ工程とは、第一のキャリア基板上に、粘着剤を介して第一のプラスチックフィルム基板を固定させる工程であり、前記第一のプラスチックフィルム基板を前記第一のキャリア基板と貼り合せることにより、従来の透明ガラス基板上にカラーフィルタを形成する設備と用いてプラスチックフィルム基板上にカラーフィルタを形成することが可能となる。
前記第一のキャリア基板としては、可視光に対してある程度の透過率を有するものが好ましく、より好ましくは80%以上の透過率を有するものを用いることができる。更には、熱処理による変化が小さいものが好ましく、透明ガラス基板が好適に使用される。
前記第一のプラスチックフィルム基板としては、可とう性を持ち、後工程で不具合の生じない限り、材料、大きさ、構造等について特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。前記第一のプラスチックフィルム基板としては、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド(PI)およびシクロオレフィンポリマー(COP)等が挙げられる。これらの中でも、透明性が高く、熱による収縮やオリゴマー析出を抑えられる点から、表面に有機層形成を行ったポリエチレンナフタレート(PEN)が特に好ましい。
前記粘着剤としては、カラーフィルタ形成工程で剥がれが発生せず、モジュール化後の剥離工程で剥離可能なものであれば特に制限はない。粘着方式として熱圧着、熱硬化、光硬化の何れでもよく、性状としては液状でもシート状でも良い。
粘着剤として、アクリル系、ウレタン系、シリコーン系等の粘着剤がありカラーフィルタ形成工程に耐えうるものであれば特に制限はないが、透明性・耐熱性・耐溶剤性等の観点からアクリル系粘着剤が好適に用いられる。
前記第一のキャリア基板と第一のプラスチックフィルム基板を、粘着剤を介して貼り合わせる方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することが出来る。第一のプラスチックフィルム基板とシート状粘着剤を、ロールラミネーターを用いて貼り合せた後、前記シート状粘着剤を貼り合わせた第一のプラスチックフィルム基板を、前記第一のキャリア基板と再度ロールラミネーターにて貼り合せを行っても良い。また、前記第一のキャリアガラス上に液状粘着剤を塗布した後、第一のプラスチックフィルム基板とロールラミネーターを用いて貼り合せを行ってもよい。
前記第一のキャリア基板と第一のプラスチックフィルム基板を、粘着剤を介して貼り合わせた基板に加熱処理を行うことにより、カラーフィルタ形成工程での寸法精度を安定化することができる。加熱処理温度としては、カラーフィルタ形成工程における焼成工程よりも高くことが好ましい。
[(II)カラーフィルタ形成工程]
本発明のカラーフィルタ基板は、第一のプラスチックフィルム基板上に、一般的には遮光層であるブラックマトリックスおよび複数の着色画素からなる着色画素層を有する。この場合の遮光層は必須ではない。複数の着色画素としては赤・緑・青(RGB)や黄・マゼンダ・シアン(YMC)の組合せ、その混合系のほか、輝度調整のための透明画素を適用することができる。着色画素上に、平坦化等のためにオーバーコート層を形成しても良い。
第一のプラスチックフィルム基板上への遮光層及び着色画素の製造方法は、公知のインクジェット法、印刷法、フォトレジスト法、エッチング法など何れの方法で作製しても構わない。しかし、高精細、分光特性の制御性及び再現性等を考慮すれば、透明な樹脂中に顔料を、光開始剤、重合性モノマーと共に適当な溶剤に分散させた着色組成物を透明基板上に塗布製膜して遮光層及び着色層を形成し、パターン露光、現像することで一色の画素を形成する工程を各色毎に繰り返し行い着色画素を形成するフォトレジスト法が好ましい。
本発明のカラーフィルタ基板が備える画素を構成するブラックマトリックス及び着色画素は、感光性着色組成物を調製してフォトリソ法により形成する場合は例えば以下の方法に従う。着色剤となる顔料を透明な樹脂中に光開始剤、重合性モノマーと共に適当な溶剤に分散させる。分散させる方法はミルベース、3本ロール、ジェットミル等様々な方法があり特に限定されるものではない。
本発明のカラーフィルタ基板の着色画素を形成する着色組成物に用いることのできる有機顔料の具体例を、カラーインデックス番号で示す。
遮光層を形成するための黒色着色組成物には、カーボンが一般的に用いられる。市販のカーボンブラックとしては、例えば、#260、#25、#30、#32、#33、#40、#44、#45、#45L、#47、#50、#52、MA7、MA8、MA11、MA100、MA100R、MA100S、MA230(以上、三菱化学社製)、Printex L、Printex P、Printex 30、Printex 35、Printex 40、Printex 45、Printex 55、Printex 60、Printex 300、Printex 350、Special Black 4、Special Black 350、Special Black 550(以上、DEGUSSA社製)等のカーボンブラック単体の他、MHIブラック#201、#220、#273(以上、御国色素社製)といったカーボンブラック分散体を用いることができる。カーボンブラックは、1種を単独で使用しても、2種以上を混合して使用してもよい。本発明に用いられるカーボンブラックの平均一次粒子径は10nm以上500nm以下であることが好ましく、より好ましくは10nm以上300nm以下である。
カーボンブラックの平均一次粒子径が10nmより小さいと高濃度で分散させることが困難であるために経時安定性の良好な感光性黒色組成物が得られ難く、500nmより大きいカーボンブラックを用いると黒度が落ちるために、十分な黒度を持たせるためには感光性導電材料中のカーボンブラック比率が多くなり、パターン加工性に悪影響を及ぼす。
本発明に用いられるカーボン以外の黒色顔料としては、例えば、アニリンブラック、ペリレン系黒色顔料が使用でき、具体的にはC.I.Pigment Black 1、6、7、12、20、31、32等の黒色顔料を用いることができる他、少なくとも2種類以上の顔料の混合による疑似黒色顔料混合物は、遮光性を有する擬似黒色混合物を使用することも可能である。
赤色画素を形成するための赤色着色組成物には、例えばC.I.Pigment Red 7、9、14、41、48:1、48:2、48:3、48:4、81:1、81:2、81:3、97、122、123、146、149、168、177、178、179、180、184、185、187、192、200、202、208、210、215、216、217、220、223、224、226、227、228、240、242、246、254、255、264、269、272、279等の赤色顔料を用いることができる。赤色着色組成物には、黄色顔料、橙色顔料を併用することができる。
黄色顔料としてはC.I.Pigment Yellow 1、2、3、4、5、6、10、12、13、14、15、16、17、18、20、24、31、32、34、35、35:1、36、36:1、37、37:1、40、42、43、53、55、60、61、62、63、65、73、74、77、81、83、86、93、94、95、97、98、100、101、104、106、108、109、110、113、114、115、116、117、118、119、120、123、125、126、127、128、129、137、138、139、144、146、147、148、150、151、152、153、154、155、156、161、162、164、166、167、168、169、170、171、172、173、174、175、176、177、179、180、181、182、185、187、188、193、194、199、213、214等が挙げられる。
橙色顔料としてはC.I.Pigment Orange 36、43、51、55、59、61、71、73等が挙げられる。
緑色画素を形成するための緑色着色組成物には、C.I.Pigment Green
7、36、58等の緑色顔料を用いることができる。緑色着色組成物には赤色着色組成物と同様の黄色顔料を併用することができる。
青色画素を形成するための青色着色組成物には本発明のC.I.Pigment Blue 15:3、15:4の青色顔料、C.I.Pigment Violet 23の紫色顔料の他、適宜他の顔料を組み合わせて用いることもできる。
また、上記有機顔料と組み合わせて、彩度と明度のバランスを取りつつ良好な塗布性、感度、現像性等を確保するために、耐液晶性を低下させない範囲内で無機顔料を組み合わせて用いることも可能である。無機顔料としては、黄色鉛、亜鉛黄、べんがら(赤色酸化鉄(III))、カドミウム赤、群青、紺青、酸化クロム緑、コバルト緑等の金属酸化物粉、金属硫化物粉、金属粉等が挙げられる。さらに、調色のため、耐液晶性、耐熱性を低下させない範囲内で染料を含有させることができる。
本発明において、紫外線による光硬化を行うために光重合開始剤が添加される。光重合開始剤としては、4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4−t−ブチル−ジクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン等のアセトフェノン系化合物、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾ
インエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンジルジメチルケタール等のベンゾイン系化合物、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、アクリル化ベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン等のベンゾフェノン系化合物、チオキサントン、2−クロルチオキサントン、2−メチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン等のチオキサントン系化合物、2,4,6−トリクロロ−s−トリアジン、2−フェニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−トリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−ピペロニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−スチリル−s−トリアジン、2−(ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(4−メトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−トリクロロメチル−(ピペロニル)−6−トリアジン、2,4−トリクロロメチル(4’−メトキシスチリル)−6−トリアジン等のトリアジン系化合物、1,2−オクタンジオン,1−〔4−(フェニルチオ)−,2−(O−ベンゾイルオキシム)〕、O−(アセチル)−N−(1−フェニル−2−オキソ−2−(4’−メトキシ−ナフチル)エチリデン)ヒドロキシルアミン等のオキシムエステル系化合物、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド等のホスフィン系化合物、9,10−フェナンスレンキノン、カンファーキノン、エチルアントラキノン等のキノン系化合物、ボレート系化合物、カルバゾール系化合物、イミダゾール系化合物、チタノセン系化合物等が用いられる。これらの光重合開始剤は1種または2種以上混合して用いることができる。
光重合開始剤の使用量は、着色組成物の全固形分量を基準として0.5〜50重量%が好ましく、より好ましくは3〜30重量%である。
さらに、増感剤として、トリエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、4−ジメチルアミノ安息香酸メチル、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、安息香酸2−ジメチルアミノエチル、4−ジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル、N,N−ジメチルパラトルイジン、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(エチルメチルアミノ)ベンゾフェノン等のアミン系化合物を併用することもできる。これらの増感剤は1種または2種以上混合して用いることができる。
増感剤の使用量は、光重合開始剤と増感剤の合計量を基準として0.5〜60重量%が好ましく、より好ましくは3〜40重量%である。
本発明において、紫外線による硬化成分として(メタ)アクリル基を含有する重合性モノマーを含む。
本発明に使用できる重合性モノマー(オリゴマー)としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、β−カルボキシエチル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、エステルアクリレート、メチロール化メラミンの(メタ)アクリル酸エステル、エポキシ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ウレタンアクリレート等の各種アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸、スチレン、酢酸ビニル、ヒドロキシエチルビニルエーテル、エチレングリコールジビニルエーテル、ペンタエリスリトールトリビニルエーテル、(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ビニルホルムアミド、アクリロニトリル等が挙げられる。これらは、単独でまたは2種類以上混合して用いることができる。
本発明に使用するカルボキシル基含有多官能重合性モノマーとしては、M−5300、M−5400、M−510、M−520(以上、東亞合成社製)、US−TD−12P(大阪有機化学社製)、NKエステルA−SA(新中村化学社製)等が挙げられる。重合性モノマーにカルボキシル基を含有することにより、フォトレジストとしての現像特性を維持しつつ、エポキシ化合物の硬化剤として作用する。
重合性モノマーの添加量としては塗布性、現像適正を損なわない範囲で多い方が好ましく、着色組成物の全固形分量を基準として、10重量%〜80重量%程度、さらに好ましくは20重量%〜70重量%程度である。この範囲より添加量が少ないと架橋性が不足し耐液晶性が悪化、この範囲より添加量が多いと着色組成物の塗布時にムラ、ピンホールが発生しやすくなり塗布性が著しく悪化、あるいは現像液溶解性が著しく低下し現像適性が不良となってしまう。
本発明の着色組成物に用いる樹脂としては、可視光領域の400〜700nmの全波長領域において透過率が好ましくは80%以上、より好ましくは95%以上の樹脂である。透明樹脂には、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、および感光性樹脂が含まれる。透明樹脂には、必要に応じて、その前駆体である、放射線照射により硬化して透明樹脂を生成するモノマーもしくはオリゴマーを単独で、または2種以上混合して用いることができる。
熱可塑性樹脂としては、例えば、ブチラール樹脂、スチレンーマレイン酸共重合体、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、アルキッド樹脂、ポリスチレン、ポリアミド樹脂、ゴム系樹脂、環化ゴム系樹脂、セルロース類、ポリエチレン、ポリブタジエン、ポリイミド樹脂等が挙げられる。また、熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フマル酸樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。
感光性樹脂としては、水酸基、カルボキシル基、アミノ基等の反応性の置換基を有する線状高分子にイソシアネート基、アルデヒド基、エポキシ基等の反応性置換基を有する(メタ)アクリル化合物やケイヒ酸を反応させて、(メタ)アクリロイル基、スチリル基等の光架橋性基を該線状高分子に導入した樹脂が用いられる。また、スチレン−無水マレイン酸共重合物やα−オレフィン−無水マレイン酸共重合物等の酸無水物を含む線状高分子をヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート等の水酸基を有する(メタ)アクリル化合物によりハーフエステル化したものも用いられる。
本発明の着色組成物は、溶剤を含有することができる。溶剤としては、例えばシクロヘ
キサノン、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、1−メトキシ−2−プロピルアセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、エチルベンゼン、エチレングリコールジエチルエーテル、キシレン、エチルセロソルブ、メチル−nアミルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテルトルエン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブチルケトン、石油系溶剤等が挙げられ、これらを単独でもしくは混合して用いる。
本発明において、熱焼成による硬化成分としてエポキシ化合物を使用する。本発明に使用できるエポキシ樹脂としては、例えば、グリセロール・ポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパン・ポリグリシジルエーテル、レゾルシン・ジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコール・ジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオール・ジグリシジルエーテル、エチレングリコール(ポリエチレングリコール)・ジグリシジルエーテル、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−1−ブタノールの1,2−エポキシ−4−(2−オキシラニル)シクロヘキサン付加物等がある。これらについても、単独あるいは2種類以上混合して使用することができる。
さらに、着色組成物には、連鎖移動剤としての働きをする多官能チオールを含有させることができる。多官能チオールの使用量は、着色組成物の全固形分量を基準として0.1〜30重量%が好ましく、より好ましくは1〜20重量%である。0.1質量%未満では多官能チオールの添加効果が不充分であり、30質量%を越えると感度が高すぎて逆に解像度が低下する。
多官能チオールは、チオール基を2個以上有する化合物であればよく、例えば、ヘキサンジチオール、デカンジチオール、1,4−ブタンジオールビスチオプロピオネート、1,4−ブタンジオールビスチオグリコレート、エチレングリコールビスチオグリコレート、エチレングリコールビスチオプロピオネート、トリメチロールプロパントリスチオグリコレート、トリメチロールプロパントリスチオプロピオネート、トリメチロールプロパントリス(3−メルカプトブチレート)、ペンタエリスリトールテトラキスチオグリコレート、ペンタエリスリトールテトラキスチオプロピオネート、トリメルカプトプロピオン酸トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、1,4−ジメチルメルカプトベンゼン、2、4、6−トリメルカプト−s−トリアジン、2−(N,N−ジブチルアミノ)−4,6−ジメルカプト−s−トリアジン等が挙げられる。これらの多官能チオールは、1種または2種以上混合して用いることができる。
本発明の着色組成物としては、シランカップリング剤やレベリング剤を必要に応じて含有することができる。
本発明のカラーフィルタの製造方法としては、前記第一のキャリア基板と第一のプラスチックフィルム基板を、粘着剤を介して貼り合わせた基板上に、上述の感光性着色組成物を塗布する。塗布する手段としては公知の方法を使用することができる。通常、スピンコート、ディップコート、ダイコートなどが用いられるが、基板上に均一な膜厚で塗布可能な方法ならばこれらに限定されるものではない。プリベークを行う場合は50〜120℃で1〜20分ほどすることが好ましい。塗布膜厚は任意であるが、分光透過率などを考慮すると通常はプリベーク後の膜厚で2〜3.5μm程度である。感光性着色組成物を塗布し着色層を形成した基板にパターンマスクを介して露光を行う。光源には通常の超高圧水銀灯などを用いればよい。
続いて現像を行う。現像液にはアルカリ性水溶液を用いる。アルカリ性水溶液の例としては、炭酸ナトリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、または両者の混合水溶液、もしくはそれらに適当な界面活性剤などを加えたものが挙げられる。現像後、水洗、焼成し
て任意の一色の画素が得られる。
このときの焼成工程の温度は、120度以上190以下である必要がある。120より低い温度であると、次に形成する着色画素の焼成前の感光性着色組成物中の溶剤によって形成済の着色画素の剥がれや表面荒れという問題が生じる。他方、190度より高い温度であると、焼成工程が複数回行われるため、オリゴマー析出による透過率の低下やヘイズの上昇、さらに熱収縮による寸法精度が悪化する現象が現れてしまう。
なお、このときの焼成工程には、循環型熱風乾燥炉が好ましいが、その他の焼成装置でも同様の効果を上げられれば構わない。
焼成時間は、15分以上60分以下であるが、30分の場合が一番好ましかった。
以上の一連の工程を、感光性着色組成物およびパターンを替え、必要な数だけ繰り返すことで遮光層及び必要な色数が組み合わされた着色パターンすなわち複数色の画素を得ることができる。
本発明の有機EL表示装置における有機EL素子の形成方法について説明する。
[(III)フィルム形成工程]
フィルム形成工程とは、第二のキャリア基板上に第二のプラスチックフィルム基板を形成する工程である。第二のキャリア基板上に第二のプラスチックフィルム基板を形成する方法としては、公知の方法を用いて作製することが可能である。例えば、ポリイミド前駆体であるポリアミック酸をスピンコート等により塗布し、加熱処理によりイミド化することによりプラスチックフィルムを形成することができる。プラスチックフィルム基板の厚みとしては5μm乃至150μmである。
[(IV)TFT形成工程]
前記第二のプラスチックフィルム基板上に各画素を電流にて制御するための薄膜トランジスタ(TFT)層を形成する方法としては、公知の条件で作製することができる。一般的には、窒化酸素や窒化珪素をパッシベーション層としてプラスチックフィルム基板上にCVD法等で設けた後、アモルファスシリコンまたは低温ポリシリコンTFTを形成する。
ソース電極やドレイン電極に用いる材料としてはアルミニウム(Al)やチタン(Ti)、モリブデン/アルミニウム/モリブデン(MAM)といった金属材料があり、ゲート電極に用いる材料としては、モリブデンタングステン(MoW)やタングステン(W)のような高融点金属を用いることが出来る。
[(V)有機EL形成工程]
有機EL形成工程とは、TFT層上に発光層となる有機ELを形成する工程である。有機EL形成工程としては公知の方法を使用することができる。公知の方法を用いて陰極、電荷注入層、電荷輸送層、発光層、正孔輸送層、正孔注入層および陽極を形成できる。発光層としては白色発光層もしくは複数色の発光層を用いることができる。
[(VI)モジュール化工程]
モジュール化工程とは、カラーフィルタ基板と有機EL素子基板とを、封止剤を用いて貼り合せる工程である。封止剤としてはエポキシ化合物等の熱硬化樹脂に無機フィラーを分散させた熱硬化タイプや光で硬化するUV硬化タイプ等があり、設備やプロセス条件に合わせて封止剤を適宜選択することが可能である。封止剤の厚みとしては、3〜20μm
である。
[(VII)剥離工程]
剥離工程とは、第一のキャリア基板および第二のキャリア基板を有機ELモジュールから剥離する工程である。剥離には公知のプロセスを用いて実施することが出来るが、前記第一のキャリア基板と前記第二のキャリア基板を同時に剥離することは困難である。そのため、例えば第二のキャリア基板をUVレーザープロセスで剥離後、第一のキャリア基板を機械的に剥離するといったプロセスが用いることができる。
以下に、実施例などにより本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。
<樹脂溶液Aの合成>
反応容器にシクロヘキサノン800部を入れ、容器に窒素ガスを注入しながら加熱して、下記モノマーおよび熱重合開始剤の混合物を滴下して重合反応を行った。
スチレン 60部
メタクリル酸 60部
メチルメタクリレート 65部
ブチルメタクリレート 65部
熱重合開始剤(アゾビスイソブチロニトリル) 10部
滴下後十分に加熱した後、熱重合開始剤2部をシクロヘキサノン50部で溶解させたものを添加し、さらに反応を続けてアクリル樹脂の溶液を得た。この樹脂溶液に固形分が20重量%になるようにシクロヘキサノンを添加してアクリル樹脂溶液を調製し、樹脂溶液(A)とした。アクリル樹脂の重量平均分子量は、約10000であった。
[着色樹脂組成物の調製]
下記の要領で赤、青、緑の着色組成物の調製を行った。
<赤色着色樹脂組成物1>
下記組成の混合物を均一に攪拌混合した後、直径1mmのガラスビースを用いて、サンドミルで5時間分散した後、5μmのフィルターで濾過して赤色顔料の分散体を作製した。
赤色顔料:C.I.Pigment Red 254 18部
(BASF社製「イルガーフォーレッド B−CF」)
赤色顔料:C.I.Pigment Red 177 2部
(BASF社製「クロモフタールレッド A2B」)
分散剤(味の素ファインテクノ社製「アジスパーPB821」) 7部
樹脂溶液A 108部
その後、下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した。
赤色顔料分散体 130部
樹脂溶液A 50部
エポキシ化合物 10部
(ダイセル化学工業社製「EPHE3150」)
重合性モノマー 25部
(東亞合成社製「アロニックス M−510」)
光開始剤(BASF社製「イルガキュアー369」) 15部
増感剤4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン 5部
(保土ヶ谷化学工業社製「EAB−F」)
シクロヘキサノン 365部
その後、5μmのフィルターで濾過して赤色着色組成物1を得た。
<赤色着色樹脂組成物2>
下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した。
赤色顔料分散体 130部
樹脂溶液A 50部
エポキシ化合物 10部
(ナガセケムテックス社製「EX411」)
重合性モノマー 25部
(東亞合成社製「アロニックス M−520」)
光開始剤(BASF社製「イルガキュアー369」) 15部
増感剤4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン 5部
(保土ヶ谷化学工業社製「EAB−F」)
シクロヘキサノン 365部
その後、5μmのフィルターで濾過して赤色着色組成物2を得た。
<赤色着色樹脂組成物3>
下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した。
赤色顔料分散体 130部
樹脂溶液A 50部
エポキシ化合物 10部
(ダイセル化学工業社製「EPHE3150」)
重合性モノマー 36部
(大阪有機化学工業社製「US−TD−12P」:不揮発分 70%)
光開始剤(BASF社製「イルガキュアー369」) 15部
増感剤4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン 5部
(保土ヶ谷化学工業社製「EAB−F」)
シクロヘキサノン 354部
その後、5μmのフィルターで濾過して赤色着色組成物3を得た。
<赤色着色樹脂組成物4>
下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した。
赤色顔料分散体 130部
樹脂溶液A 100部
重合性モノマー 25部
(東亞合成製「アロニックス M−520」)
光開始剤(BASF社製「イルガキュアー369」) 15部
増感剤4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン 5部
(保土ヶ谷化学工業社製「EAB−F」)
シクロヘキサノン 325部
その後、5μmのフィルターで濾過して赤色着色組成物4を得た。
<赤色着色樹脂組成物5>
下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した。
赤色顔料分散体 130部
樹脂溶液A 50部
エポキシ化合物 10部
(ダイセル化学工業社製「EPHE3150」)
重合性モノマー 25部
(東亞合成社製「アロニックスM−402」)
光開始剤(BASF社製「イルガキュアー369」) 15部
増感剤4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン 5部
(保土ヶ谷化学工業社製「EAB−F」)
シクロヘキサノン 365部
その後、5μmのフィルターで濾過して赤色着色組成物5を得た。
<赤色着色樹脂組成物6>
下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した。
赤色顔料分散体 130部
樹脂溶液A 100部
重合性モノマー 25部
(東亞合成社製「アロニックス M−402」)
光開始剤(BASF社製「イルガキュアー369」) 15部
増感剤4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン 5部
(保土ヶ谷化学工業社製「EAB−F」)
シクロヘキサノン 325部
その後、5μmのフィルターで濾過して赤色着色組成物6を得た。
<緑色着色組成物1>
下記組成の混合物を均一に攪拌混合した後、直径1mmのガラスビースを用いて、サンドミルで5時間分散した後、5μmのフィルターで濾過して緑色顔料の分散体を作製した。
緑色顔料:C.I.Pigment Green 58 20部
(DIC製「FASTOGEN GREEN A110」)
黄色顔料:C.I.Pigment Yellow 150 8部
(バイエル社製「ファンチョンファーストイエロー Y−5688」)
分散剤(ビックケミー社製「Disperbyk−103」) 2部
樹脂溶液(A) 102部
その後、上記分散体を用い、さらに下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した。
緑色顔料分散体 132部
樹脂溶液A 66部
エポキシ化合物 10部
(ダイセル化学工業社製「EPHE3150」)
重合性モノマー 32部
(東亞合成社製「アロニックス M−520」)
光重合開始剤 7部
(BASF社製「イルガキュアーOXE−02」)
シクロヘキサノン 353部
その後、5μmのフィルターで濾過して緑色着色組成物1を得た。
<緑色着色組成物2>
下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した。
緑色顔料分散体 132部
樹脂溶液A 66部
エポキシ化合物 10部
(ナガセケムテックス社製「EX411」)
重合性モノマー 32部
(大阪有機化学工業社製「US−TD−12P」:不揮発分 70%)
光重合開始剤 7部
(BASF社製「イルガキュアーOXE−02」)
シクロヘキサノン 340部
その後、5μmのフィルタで濾過して緑色顔料分散体2を得た。
<緑色着色組成物3>
下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した。
緑色顔料分散体 132部
樹脂溶液A 66部
エポキシ化合物 10部
(ダイセル化学工業社製「EPHE3150」)
重合性モノマー 32部
(東亞合成社製「アロニックス M−510」)
光重合開始剤 7部
(BASF社製「イルガキュアーOXE−02」)
シクロヘキサノン 340部
その後、5μmのフィルタで濾過して緑色顔料分散体3を得た。
<緑色着色組成物4>
下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した。
緑色顔料分散体 132部
樹脂溶液A 116部
重合性モノマー 32部
(東亞合成社製「アロニックス M−520」)
光重合開始剤 7部
(BASF社製「イルガキュアーOXE−02」)
シクロヘキサノン 313部
その後、5μmのフィルタで濾過して緑色顔料分散体4を得た。
<緑色着色組成物5>
下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した。
緑色顔料分散体 132部
樹脂溶液A 66部
エポキシ化合物 10部
(ダイセル化学工業社製「EPHE3150」)
重合性モノマー 32部
(東亞合成社製「アロニックス M−402」)
光重合開始剤 7部
(BASF社製「イルガキュアーOXE−02」)
シクロヘキサノン 353部
その後、5μmのフィルタで濾過して緑色顔料分散体5を得た。
<緑色着色組成物6>
下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した。
緑色顔料分散体 132部
樹脂溶液A 116部
重合性モノマー 32部
(東亞合成社製「アロニックス M−402」)
光重合開始剤 7部
(BASF社製「イルガキュアーOXE−02」)
シクロヘキサノン 313部
その後、5μmのフィルタで濾過して緑色顔料分散体6を得た。
<青色着色組成物1>
下記組成の混合物を均一に攪拌混合した後、直径1mmのガラスビースを用いて、サンドミルで5時間分散した。
青色顔料:C.I.Pigment Blue 15:6 20部
(東洋インキ社製「リオノールブルーES」)
紫色顔料:C.I.Pigment Violet 23 2部
(BASF社製「パリオゲンバイオレット 5890」)
分散剤(ゼネカ社製「ソルスバーズ20000」) 5部
樹脂溶液A 125部
その後、下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した。
青色顔料分散体 152部
樹脂溶液A 50部
エポキシ化合物 10部
(ダイセル化学工業社製「EPHE3150」)
重合性モノマー 44部
(大阪有機化学工業社製「US−TD−12P」:不揮発分 70%)
光重合開始剤 14部
(BASF社製「イルガキュアー907」)
増感剤(日本化薬社製「DETX−S」) 3部
シクロヘキサノン 327部
その後、5μmのフィルタで濾過して青色顔料分散体1を得た。
<青色着色組成物2>
下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した。
青色顔料分散体 152部
樹脂溶液A 50部
エポキシ化合物 10部
(ナガセケムテックス社製「EX411」)
重合性モノマー 31部
(東亞合成製「アロニックス M−510」)
光重合開始剤 14部
(BASF社製「イルガキュアー907」)
増感剤(日本化薬社製「DETX−S」) 3部
シクロヘキサノン 340部
その後、5μmのフィルタで濾過して青色顔料分散体2を得た。
<青色着色組成物3>
下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した。
青色顔料分散体 152部
樹脂溶液A 50部
エポキシ化合物 10部
(ダイセル化学工業社製「EPHE3150」)
重合性モノマー 31部
(東亞合成社製「アロニックス M−520」)
光重合開始剤 14部
(BASF社製「イルガキュアー907」)
増感剤(日本化薬社製「DETX−S」) 3部
シクロヘキサノン 340部
その後、5μmのフィルタで濾過して青色顔料分散体3を得た。
<青色着色組成物4>
下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した。
青色顔料分散体 152部
樹脂溶液A 100部
重合性モノマー 44部
(大阪有機化学工業製「US−TD−12P」:不揮発分 70%)
光重合開始剤 14部
(BASF社製「イルガキュアー907」)
増感剤(日本化薬社製「DETX−S」) 3部
シクロヘキサノン 287部
その後、5μmのフィルタで濾過して青色顔料分散体4を得た。
<青色着色組成物5>
下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した。
青色顔料分散体 152部
樹脂溶液A 50部
エポキシ化合物 10部
(ダイセル化学工業社製「EPHE3150」)
重合性モノマー 31部
(東亞合成社製「アロニックス M−402」)
光重合開始剤 14部
(BASF社製「イルガキュアー907」)
増感剤(日本化薬社製「DETX−S」) 3部
シクロヘキサノン 340部
その後、5μmのフィルタで濾過して青色顔料分散体5を得た。
<青色着色組成物6>
下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した。
青色顔料分散体 152部
樹脂溶液A 100部
重合性モノマー 31部
(東亞合成社製「アロニックス M−402」)
光重合開始剤 14部
(BASF社製「イルガキュアー907」)
増感剤(日本化薬社製「DETX−S」) 3部
シクロヘキサノン 300部
その後、5μmのフィルタで濾過して青色顔料分散体6を得た。
本発明の実施例および比較例に用いる透明樹脂組成物の組成を表1に示す。
<カラーフィルタ基板の評価方法>
[次工程耐性評価]
カラーフィルタ基板上にブラックマトリックスパターンを線幅6μm、ピッチ21μmのマスクパターンを用いて形成し、対応する線幅19μmのマスクパターンを用いて着色画素を赤・緑・青の順番で形成する際に、各着色画素の次工程への耐性を評価した。赤色着色画素に関しては緑色着色画素形成前後の外観及び色差を確認し、緑色着色組成物に対する耐性を評価した。同様に、緑色着色画素に関しては青色着色画素形成前後の外観及び色差を確認した。青色着色画素に関しては、次工程として封止剤塗布前後での外観及び色差を確認した。封止剤としては、ストラクトボンドXMF−T107(三井化学社製)をスクリーン印刷にて5μmの膜厚で塗布し、熱風乾燥炉を用いて100℃で30分乾燥させた。次工程前後で、外観変化なし・ΔEabが3未満であるものを次工程耐性良好として○、外観変化なし・ΔEabが3以上5未満であるものを使用可能として△、外観変化があるものもしくはΔEabが5以上であるものを耐性不良として×とした。
[寸法精度評価]
ブラックマトリックスパターンを線幅6μm、ピッチ21μmのマスクパターンを用いて形成し、対応する線幅19μmのマスクパターンを用いて着色画素を形成してカラーフィルタ基板を作製した。色抜けなく位置合わせ可能であれば寸法精度良好として○、ブラックマトリックスパターンと着色画素パターンの位置ズレが発生したものを寸法精度不良として×とした。
[全光線透過率]
ヘーズメーター(NDH2000、日本電色工業社製)を用いて、形成したカラーフィルタ基板のブラックマトリックス及び着色画素を設けていない部分の全光線透過率を測定した。全光線透過率90%以上を透過率良好として○、85%以上90%未満を使用可能として△、85%未満を透過率不良として×とした。
(実施例1)
無アルカリガラス(アサヒ硝子社製AN−100 0.7mm)上に、ロールラミネーターを用いて50℃で加温しながら、シート状粘着剤(ニッタ社製インテリマー)の貼り合せを行い、粘着剤を貼り合せた第一キャリアガラス上を形成した。前記粘着剤を貼り合せた第一キャリア基板上に、ロールラミネーターを用いて50℃で加温しながら第一のプラスチックフィルム基板としてポリエチレン−2,6−ナフタレート(PEN,帝人デュポンフィルム社製テオネックス100μm)を貼り合せることにより第一のプラスチックフィルム基板を第一のキャリア基板上に固定した後、循環型熱風乾燥炉にて160℃で1時間の加熱処理を実施した。
続いて、フォトリソグラフィー法によりブラックマトリックスパターンを実施した。ポリエチレン−2,6−ナフタレート上に樹脂ブラックマトリックスレジスト(東京応化工業社製CFPR)をスピンコートにて仕上り膜厚が1.5μmとなるように塗布し、ホットプレートで90度100秒予備乾燥を行った。次に光源として超高圧水銀灯を用いて100mJ/cmで所望するフォトマスクを介して露光を行った後、0.2重量%の炭酸水素ナトリウム水溶液にて60秒間シャワー現像を実施した。150℃で20分間加熱処理を行って格子パターンを形成した。
続いて、フォトリソグラフィー法により着色画素をブラックマトリックスパターン上に形成した。最初に赤色着色組成物1をスピンコートにて仕上り膜厚2.5μmとなるように塗布し、ホットプレートで90度100秒予備乾燥を行った。次に光源として超高圧水銀灯を用いて100mJ/cmで所望するフォトマスクを介して露光を行った後、0.2重量%の炭酸水素ナトリウム水溶液にて60秒間シャワー現像を実施した。第一のキャリア基板上に固定された第一のプラスチックフィルム基板を120℃で20分間加熱処理を行って赤色着色画素を形成した。同様の方法にて、緑色着色組成物1を用いて緑色着色画素を、青色着色組成物1を用いて青色着色画素を形成することによりカラーフィルタ基板を形成した。
(実施例2)
着色画素の焼成温度を150℃にすること以外は実施例1と同様にしてカラーフィルタ基板を作製した。
(実施例3)
着色画素の焼成温度を190℃にすること以外は実施例1と同様にしてカラーフィルタ基板を作製した。
(実施例4)
着色画素に赤色着色組成物2/緑色着色組成物2/青色着色組成物2を用いること以外は実施例1と同様にしてカラーフィルタ基板を作製した。
(実施例5)
着色画素に赤色着色組成物2/緑色着色組成物2/青色着色組成物2を用いること以外は実施例2と同様にしてカラーフィルタ基板を作製した。
(実施例6)
着色画素に赤色着色組成物2/緑色着色組成物2/青色着色組成物2を用いること以外は実施例3と同様にしてカラーフィルタ基板を作製した。
(実施例7)
着色画素に赤色着色組成物3/緑色着色組成物3/青色着色組成物3を用いること以外は実施例1と同様にしてカラーフィルタ基板を作製した。
(実施例8)
着色画素に赤色着色組成物3/緑色着色組成物3/青色着色組成物3を用いること以外は実施例2と同様にしてカラーフィルタ基板を作製した。
(実施例9)
着色画素に赤色着色組成物3/緑色着色組成物3/青色着色組成物3を用いること以外は実施例3と同様にしてカラーフィルタ基板および有機EL表示装置を作製した。
(実施例10)
第一のプラスチックフィルム基板としてポリエチレンテレフタラート(PET,東レ製ルミラー100μm)を用いること以外は実施例1と同様にしてカラーフィルタ基板および有機EL表示装置を作製した。
(実施例11)
第一のプラスチックフィルム基板としてポリエチレンテレフタラート(PET,東レ製ルミラー100μm)を用いること以外は実施例2と同様にしてカラーフィルタ基板を作製した。
(実施例12)
第一のプラスチックフィルム基板としてポリエチレンテレフタラート(PET,東レ製ルミラー100μm)を用いること以外は実施例3と同様にしてカラーフィルタ基板を作製した。
(比較例1)
着色画素の焼成温度を100℃にすること以外は実施例1と同様にしてカラーフィルタ基板を作製した。
(比較例2)
着色画素の焼成温度を200℃にすること以外は実施例1と同様にしてカラーフィルタ基板を作製した。
(比較例3)
着色画素の焼成温度を100℃にすること以外は実施例4と同様にしてカラーフィルタ基板を作製した。
(比較例4)
着色画素の焼成温度を200℃にすること以外は実施例4と同様にしてカラーフィルタ基板を作製した。
(比較例5)
着色画素の焼成温度を100℃にすること以外は実施例7と同様にしてカラーフィルタ基板を作製した。
(比較例6)
着色画素の焼成温度を200℃にすること以外は実施例7と同様にしてカラーフィルタ基板を作製した。
(比較例7)
着色画素に赤色着色組成物4/緑色着色組成物4/青色着色組成物4を用いること以外は実施例1と同様にしてカラーフィルタ基板を作製した。
(比較例8)
着色画素に赤色着色組成物4/緑色着色組成物4/青色着色組成物4を用いること以外は実施例2と同様にしてカラーフィルタ基板を作製した。
(比較例9)
着色画素に赤色着色組成物4/緑色着色組成物4/青色着色組成物4を用いること以外
は実施例3と同様にしてカラーフィルタ基板を作製した。
(比較例10)
着色画素に赤色着色組成物5/緑色着色組成物5/青色着色組成物5を用いること以外は実施例1と同様にしてカラーフィルタ基板を作製した。
(比較例11)
着色画素に赤色着色組成物5/緑色着色組成物5/青色着色組成物5を用いること以外は実施例2と同様にしてカラーフィルタ基板を作製した。
(比較例12)
着色画素に赤色着色組成物5/緑色着色組成物5/青色着色組成物5を用いること以外は実施例3と同様にしてカラーフィルタ基板を作製した。
(比較例13)
着色画素に赤色着色組成物6/緑色着色組成物6/青色着色組成物6を用いること以外は実施例1と同様にしてカラーフィルタ基板を作製した。
(比較例14)
着色画素に赤色着色組成物6/緑色着色組成物6/青色着色組成物6を用いること以外は実施例3と同様にしてカラーフィルタ基板を作製した。
(比較例15)
着色画素の焼成温度を100℃にすること以外は実施例10と同様にしてカラーフィルタ基板を作製した。
(比較例16)
着色画素の焼成温度を200℃にすること以外は実施例10と同様にしてカラーフィルタ基板を作製した。
表2に実施例1乃至12および比較例1乃至15の評価結果を示す。
表2の結果より、着色組成物がカルボキシル基含有重合性モノマーおよびエポキシ化合物を含有し、着色画素の焼成温度が120乃至190℃であれば寸法精度、次工程耐性、透過率がいずれも良好であることを確認した。第一のプラスチックフィルム基板として、ポリエチレンテレフタラートを用いると、ポリエチレン−2,6−テレフタラートを用いた場合と比べて、使用可能範囲ではあるが全光線透過率が低下する。着色画素の焼成温度が120℃未満であると着色画素の次工程耐性が悪化し、焼成温度が190℃を超えているとフィルムの熱収縮により寸法精度不良となる。
前記カラーフィルタ基板と貼り合せる有機EL素子基板の作製方法について説明する。無アルカリガラス(アサヒ硝子社製AN−100 0.7mm)上にポリアミック酸をスピンコートにより塗布し、加熱処理によりイミド化することによりポリイミドフィルムを形成した。ポリイミドフィルム上にCVD法により窒化珪素を成膜した後、スパッタ法やエッチング法等の公知の方法を用いてTFT層を形成した。更に、TFT層上に蒸着法等の公知の方法を用いて白色有機EL素子を形成後、CVD法により窒化珪素を被覆して有機EL素子基板を形成した。
実施例に用いたカラーフィルタ基板と、前記有機EL素子基板を封止剤ストラクトボンドXMF−T107(三井化学社製)を用いて位置合わせを行いながら貼り合せ、熱風乾燥炉を用いて100℃で30分乾燥後して硬化させた。その後、第二のキャリア基板をレ
ーザーで剥離後、第二のキャリア基板を5℃環境下で剥離した後、FPC等の駆動回路と貼り合せることにより有機EL表示装置を作製した。
Figure 2017026796
Figure 2017026796
本発明は、携帯電話機や携帯情報端末などの電子機器用の有機EL表示装置として利用することができる。
10:カラーフィルタ基板
11:第一のプラスチックフィルム基板
12:粘着材
13:第一のキャリア基板
14:ブラックマトリックス
15R:着色画素(赤色)
15G:着色画素(緑色)
15B:着色画素(青色)
20:有機EL素子基板
21:第二のプラスチックフィルム基板
22:第二のキャリア基板
23:TFT層
24:有機EL層
25:封止剤

Claims (5)

  1. 少なくとも、第一のキャリア基板上に、粘着剤を用いて第一のプラスチックフィルム基板を固定する貼り合せ工程と、前記第一のキャリア基板上に固定された第一のプラスチックフィルム基板上にフォトリソグラフィー法により着色画素を形成するカラーフィルタ形成工程と、前記パターン形成工程を経た第一のキャリア基板上に固定された第一のプラスチックフィルム基板と、第二のキャリア基板上に固定されており、有機EL素子の形成された第二のプラスチックフィルム基板と封止剤を用いて貼り合せて有機ELモジュールを形成するモジュール化工程と、前記有機ELモジュールと前記第一のキャリア基板の剥離を行う剥離工程と、を含む有機EL表示装置の製造方法において、カラーフィルタ形成工程における着色画素形成に用いる着色組成物が、少なくとも(A)顔料、(B)光重合開始剤、(C)重合性モノマー、(D)樹脂、(E)溶剤および(F)エポキシ化合物を含有し、前記(C)重合性モノマーがカルボキシル基を含有しており、且つ、カラーフィルタ形成工程における焼成工程が120℃以上190℃以下であることを特徴とする有機EL表示装置用カラーフィルタの製造方法。
  2. 前記カラーフィルタ形成工程が、ブラックマトリックスの形成を含むことを特徴とする請求項1に記載の有機EL表示装置用カラーフィルタの製造方法。
  3. 前記第一のプラスチックフィルム基板として、ポリエチレン−2,6−ナフタレート(PEN)を用いることを特徴とする請求項1または2に記載の有機EL表示装置用カラーフィルタの製造方法。
  4. 請求項1から3の何れかに記載の製造方法で製造されたことを特徴とする有機EL表示装置用カラーフィルタ。
  5. 請求項4に記載の有機EL表示装置用カラーフィルタを用いたことを特徴とする有機EL表示装置。
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