JP2017026268A - ガスコンロ - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者の使い勝手がよく、安全性の高いガスコンロを提供する。【解決手段】調理容器の温度を検知する温度検知部10と、報知器15と、目標加熱温度を設定する温度設定部131,132と、温度検知部10で検知される検知温度が目標加熱温度となるように、流量変更弁5によりコンロバーナ2の火力を増減させる自動火力調整制御を行う第1火力制御部120と、報知器15からの音声情報の報知を制御する第1報知制御部121とを備えたガスコンロであって、検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達する場合、報知器15から到達音声情報を報知させ、検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達する前に自動火力調整制御によりコンロバーナ2の火力を増加させる場合、所定の要報知火力変化量未満で火力を切り替える。【選択図】図1

Description

本発明は、調理容器の検知温度に基づきコンロバーナの火力を増減させる機能を有するガスコンロに関する。
従来、調理容器の下面の温度を検知する温度センサを備え、天ぷら調理などの揚げ物調理や麺茹で調理を行う場合、温度センサで検知される検知温度が所定の天ぷら用の揚げ物温度や沸騰温度の目標加熱温度に到達すると、所定の音声やブザー音などの音声情報をスピーカ等の報知器から報知させ、到達後は、目標加熱温度が維持されるようにコンロバーナへのガスの供給流量を増減させる自動火力調整制御を行うガスコンロが知られている。
また、上記のような自動火力調整制御では、使用者が意図しないときにコンロバーナの火力が増減される。そのため、コンロバーナの火力を増加させたときに急に火力が大きくなると、使用者が驚きや戸惑いを感じやすい。かかる観点から、自動火力調整制御によりコンロバーナの火力を増加させる場合、火力が切り替えられることを予め報知器から報知するガスコンロが提案されている(特許文献1)。
ところで、調理容器内の調理物の温度は調理容器の底を介して温度センサにより検知されるため、調理容器の材質によって応答遅れが生じる場合がある。それゆえ、検知温度が所定の目標加熱温度に到達するまで大火の火力でコンロバーナによる加熱を行い、目標加熱温度に到達した後、目標加熱温度が維持されるようにコンロバーナの火力を減少させても、例えば、揚げ物調理では油の温度が目標加熱温度を大きく超えてしまう、オーバーシュートの問題が生じる。このため、検知温度が目標加熱温度に到達する前であっても、加熱開始から所定時間経過後の検知温度や温度上昇勾配の温度特性に基づきコンロバーナの火力を増減させることが提案されている(特許文献2)。
特開2013−24475号公報 特許第4014313号公報
しかしながら、検知温度が目標加熱温度に到達する前に自動火力調整制御によりコンロバーナの火力を増加させるときにも火力切替を報知させると、火力を増加させるときの報知と目標加熱温度に到達したときの報知とを使用者が混同する虞がある。また、目標加熱温度に到達する前に複数回、報知が行われると、使用者が報知を煩く感じたり、使用者が報知に慣れてしまい、目標加熱温度に到達したときの報知を聞き逃したりする場合がある。
本発明は上記課題を解決するものであり、本発明の目的は、コンロバーナの火力を自動火力調整制御により増減する場合に、使用者の使い勝手がよく、安全性の高いガスコンロを提供することにある。
本発明の第1の局面によれば、調理容器を加熱するコンロバーナと、
コンロバーナへの燃料ガスの供給流量を変更してコンロバーナの火力を増減する流量変更弁と、
調理容器の温度を検知する温度検知部と、
所定の音声情報を報知する報知器と、
目標加熱温度を設定する温度設定部と、
流量変更弁によりコンロバーナの火力を増減させる自動火力調整制御を行う第1火力制御部と、
報知器から報知させる音声情報を制御する第1報知制御部と、を備え、
第1報知制御部は、第1火力制御部で自動火力調整制御を行うことにより検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達する場合、報知器から所定の到達音声情報を報知させるとともに、第1火力制御部で自動火力調整制御を行うことによりコンロバーナの火力を所定の要報知火力変化量以上で増加させる場合、報知器から所定の切替音声情報を報知させ、
第1火力制御部は、検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達する前に、自動火力調整制御を行うことによりコンロバーナの火力を増加させる場合、要報知火力変化量未満で火力を増加させるガスコンロが提供される。
上記ガスコンロによれば、検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達する前に自動火力調整制御によりコンロバーナの火力を増加させる場合、使用者に注意を喚起する必要のある要報知火力変化量よりも少ない変化量で火力が切り替えられるから、報知器から切替音声情報が報知されず、検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達するときに報知器から到達音声情報が報知される。これにより、使用者は到達音声情報と切替音声情報とを混同せず、到達音声情報を確実に聞き取ることができる。また、検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達する前には切替音声情報が報知されないから、使用者が報知に煩わしさを感じたり、報知に慣れたりすることもない。
また、検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達する前に自動火力調整制御によりコンロバーナの火力を増加させる場合、使用者に注意を喚起する必要のある要報知火力変化量より少ない変化量で火力を切り替えるから、使用者がガスコンロ前にいても、使用者が驚きや戸惑いを感じることも少ない。
なお、使用者がガスコンロの前で調理している可能性が高い検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達した後に自動火力調整制御によりコンロバーナの火力を要報知火力変化量以上で増加させる場合、報知器から切替音声情報が報知されるから、使用者に注意を喚起することができる。
本発明の第2の局面によれば、調理容器を加熱するコンロバーナと、
コンロバーナへの燃料ガスの供給流量を変更してコンロバーナの火力を増減する流量変更弁と、
調理容器の温度を検知する温度検知部と、
所定の音声情報を報知する報知器と、
目標加熱温度を設定する温度設定部と、
流量変更弁によりコンロバーナの火力を増減させる自動火力調整制御を行う第2火力制御部と、
報知器から報知させる音声情報を制御する第2報知制御部と、を備え、
第2報知制御部は、第2火力制御部で自動火力調整制御を行うことにより検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達する場合、報知器から所定の到達音声情報を報知させ、
検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達する前に、第2火力制御部で自動火力調整制御を行うことによりコンロバーナの火力を増加させる場合、報知器から所定の切替音声情報を報知させず、
検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達した後に、第2火力制御部で自動火力調整制御を行うことによりコンロバーナの火力を増加させる場合、報知器から切替音声情報を報知させるガスコンロが提供される。
上記ガスコンロによれば、検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達する前に自動火力調整制御によりコンロバーナの火力を増加させても、報知器から切替音声情報を報知させず、検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達すると、報知器から到達音声情報を報知させるから、使用者は到達音声情報と切替音声情報とを混同せず、到達音声情報を確実に聞き取ることができる。また、検知温度が設定された目標加熱温度に到達する前には切替音声情報が報知されないから、使用者が報知に煩わしさを感じたり、報知に慣れたりすることもない。
一方、自動火力調整制御によりコンロバーナの火力を増加させる場合、使用者の意図しない大きさの火力となる可能性があるが、検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達する前は、その調理容器を用いた調理が始められていない場合が多いから、使用者がガスコンロの前にいる可能性が低い。従って、火力が大きく増加されても、使用者が驚きや戸惑いを感じることも少ない。
さらに、上記ガスコンロでは、使用者がガスコンロの前で調理している可能性が高い検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達した後に自動火力調整制御によりコンロバーナの火力を増加させる場合、報知器から切替音声情報を報知させるから、使用者に注意を喚起することができる。
上記第2の局面に係るガスコンロにおいて、好ましくは、
第2報知制御部は、検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達した後に、第2火力制御部で自動火力調整制御を行うことによりコンロバーナの火力を所定の要報知火力変化量以上で増加させる場合、報知器から切替音声情報を報知させる。
上記ガスコンロによれば、到達音声情報が報知された後、使用者に注意を喚起する必要のある火力の変化量が大きい場合に切替音声情報が報知されるから、報知の繰り返しを防止できる。
上記第1または第2の局面に係るガスコンロは、好ましくは、
検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達する前に、第1または第2火力制御部で自動火力調整制御を行うことによりコンロバーナの火力を減少させ、コンロバーナの火力を減少させてから所定時間内の検知温度の温度勾配に基づき調理容器の材質の判定を行って、温度設定部で設定された目標加熱温度を調理容器の材質に応じた目標加熱温度に変更する鍋種判定部を有する。
上記ガスコンロによれば、調理容器の材質に合わせた目標加熱温度で調理を行うことができる。すなわち、アルミニウムなどの高熱伝導率の材質からなる調理容器では、加熱開始から調理容器の温度が温度設定部で設定された目標加熱温度に到達するまでの間、調理物の温度が調理容器の温度よりも低いまま上昇していくため、調理容器の温度が設定された目標加熱温度に到達しても、調理物の温度が設定された目標加熱温度に到達していない場合がある。一方、調理容器の材質が異なる場合、加熱中にコンロバーナの火力を減少させると温度曲線が異なってくるから、所定時間内の温度勾配に基づいて調理容器の材質の違いを判定できる。従って、上記ガスコンロによれば、調理容器の材質に応じて、調理物の温度を温度設定部で設定された目標加熱温度に近い温度に制御できる。また、検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達する前にコンロバーナの火力を減少させて調理容器の材質を判定するから、オーバーシュートの問題も生じ難い。
上記第1の局面に係るガスコンロにおいて、好ましくは、
第1報知制御部は、鍋種判定部により目標加熱温度が変更された場合、検知温度が変更された目標加熱温度に初めて到達してから所定の到達条件を満たすと、報知器から所定の到達音声情報を報知させるとともに、第1火力制御部で自動火力調整制御を行うことによりコンロバーナの火力を所定の要報知火力変化量以上で増加させる場合、報知器から所定の切替音声情報を報知させ、
第1火力制御部は、鍋種判定部により目標加熱温度が変更された場合、検知温度が変更された目標加熱温度に初めて到達する前、及び検知温度が変更された目標加熱温度に初めて到達してから所定の到達条件を満たす前に、自動火力調整制御を行うことによりコンロバーナの火力を増加させる場合、要報知火力変化量未満で火力を増加させる。
既述したように、アルミニウムなどの高熱伝導率の材質からなる調理容器では、調理容器の温度が設定された目標加熱温度に初めて到達したときに、調理物の温度が設定された目標加熱温度に到達していない場合がある。しかしながら、上記ガスコンロによれば、調理容器の材質の判定を行って目標加熱温度が変更され、検知温度が変更された目標加熱温度に初めて到達した場合でも、到達音声情報を報知させず、検知温度が変更された目標加熱温度に初めて到達してから所定の到達条件を満たしたときに到達音声情報を報知させるから、より調理物の温度が設定された目標加熱温度に近づいたときに使用者に到達音声情報を報知させることができる。
また、上記ガスコンロによれば、検知温度が変更された目標加熱温度に初めて到達する前だけでなく、検知温度が変更された目標加熱温度に初めて到達しても、所定の到達条件を満たす前に自動火力調整制御を行うことによりコンロバーナの火力を増加させる場合、要報知火力変化量未満で火力を増加させるから、調理物の温度が設定された目標加熱温度に近づくまで切替音声情報は報知されない。これにより、到達音声情報が報知されるまで、繰り返し切替音声情報が報知されるのを防止できる。
以上のように、本発明によれば、調理の開始が可能になった場合等に報知される到達音声情報と、コンロバーナの火力を増加させるときに使用者に注意を喚起する切替音声情報との混同を防止できる。これにより、使用者に確実に到達音声情報を認識させることができるから、使用者は円滑に調理を進めることができる。また、到達音声情報が報知されるまでは切替音声情報は報知されないから、報知の繰り返しによる煩わしさや報知への慣れを回避できる。さらに、到達音声情報が報知された後で、コンロバーナの火力を増加させる場合には切替音声情報が報知されるから、使用者に注意を喚起できる。従って、本発明によれば、使用者の使い勝手がよく、安全性の高いガスコンロを提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係るガスコンロの一例を示す概略構成図である。 図2は、本発明の実施の形態1に係るガスコンロの制御動作の一例を示すフローチャートの一部である。 図3は、本発明の実施の形態1に係るガスコンロの制御動作の一例を示すフローチャートの一部である。 図4は、本発明の実施の形態1に係るガスコンロの制御動作の一例を示すフローチャートの一部である。 図5は、本発明の実施の形態1に係るガスコンロで自動火力調整制御を行ったときの温度変化の一例を示すグラフである。 図6は、本発明の実施の形態2に係るガスコンロの制御動作の一例を示すフローチャートの一部である。 図7は、本発明の実施の形態2に係るガスコンロの制御動作の一例を示すフローチャートの一部である。 図8は、本発明の実施の形態2に係るガスコンロの制御動作の一例を示すフローチャートの一部である。
(実施の形態1)
以下、図面を参照しながら、本実施の形態に係るガスコンロについて具体的に説明する。
図1は、本実施の形態のガスコンロの一例を示す概略構成図である。図1に示すように、本実施の形態のガスコンロは、コンロバーナ2と、コンロバーナ2に燃料ガスを供給するガス供給管3と、ガス供給管3に設けられた元ガス電磁弁4及び流量変更弁5と、コンロバーナ2に点火するための点火電極6と、コンロバーナ2の着火を検知する熱電対7とを備えている。
コンロバーナ2の外周には五徳8が設けられており、五徳8に調理物を収容した鍋9を載置することにより調理が行われる。
コンロバーナ2の中心部には、五徳8に載置された鍋9の底部(鍋底下面)に接触して鍋底の温度を検知する鍋底温度センサ(温度検知部)10が設けられている。鍋底温度センサ10は、昇降自在に支持されており、五徳8上に鍋9が載置されていない鍋無し状態では五徳8よりも高い位置に突出し、五徳8上に鍋9が載置された鍋有り状態になると、鍋9の荷重を受けて押し下げられるように構成されている。
また、鍋底温度センサ10には、五徳8に載置されてコンロバーナ2の上方に位置する鍋9を検知するための鍋検知センサ11が組み付けられている。鍋検知センサ11は、例えば、鍋底温度センサ10の昇降移動に伴ってオン・オフされるマイクロスイッチから構成される。
図1に示すように、ガスコンロは、マイクロコンピュータ等により構成された電子ユニットであるコントローラ12と、操作部13と、スピーカ(報知器)15とを備える。コントローラ12には、操作部13の操作に応じた操作信号、熱電対7の検知信号、鍋底温度センサ10の検知信号、及び鍋検知センサ11の検知信号が入力される。
操作部13は、ガスコンロの図示しない筐体の前面パネルなどに組み付けられている。操作部13は、コンロバーナ2の点消火及び火力調節を行うための点消火スイッチ130、天ぷら調理モードや麺茹で調理モードのように自動調理モードを設定するモード設定スイッチ131や、調理温度を設定する温度設定スイッチ132、自動調理モードが実行されているときの大火の火力を設定する火力設定スイッチ133などを備えている。本実施の形態では、モード設定スイッチ131、及び温度設定スイッチ132が、目標加熱温度を設定する温度設定部に対応する。なお、モード設定スイッチ131、温度設定スイッチ132、及び火力設定スイッチ133は、点消火スイッチ130と異なるメニュー操作ユニットに設けられてもよい。
操作部13の点消火スイッチ130は、例えば、コンロバーナ2の点火・消火の際に使用者による押圧操作が行われるとともに、コンロバーナ2の火力レベルを手動で設定する際に使用者による回転操作が行われる。また、例えば、モード設定スイッチ131で天ぷら調理モードが選択され、火力設定スイッチ133で大火の火力が設定されると、鍋9内の油が所定の揚げ物温度となるように後述する第1火力制御部120によりコンロバーナ2の火力が設定された大火の火力以下の範囲で増減される。
コントローラ12からは制御信号が出力され、この制御信号により、元ガス電磁弁4、流量変更弁5、及び点火電極6の作動が制御される。なお、流量変更弁5は従来公知の電動弁であり、ステッピングモータ14によって駆動される図示しない弁体によりガス供給管3の開度を変更する。
コントローラ12は、機能的構成手段として、元ガス電磁弁4や流量変更弁5の開度を調整してコンロバーナ2の火力を制御する第1火力制御部120と、スピーカ15から報知させる音声情報を制御する第1報知制御部121と、調理容器の材質を判定する鍋種判定部122と、所定の制御プログラムや各種設定値、報知内容の異なる複数の音声情報等が格納されたメモリ126と、タイマ127とを備える。
第1火力制御部120は、点消火スイッチ130、鍋底温度センサ10、及び鍋検知センサ11から出力される信号に応じて、コンロバーナ2を点火及び消火する点消火制御や、コンロバーナ2の火力を増減する自動火力調整制御を行う。具体的には、使用者が五徳8上に鍋9を載置した状態で点消火スイッチ130を押圧操作すると、第1火力制御部120は元ガス電磁弁4を開弁させるとともに、所定の点火火力のガス供給流量となるように流量変更弁5の開度を調整し、点火電極6を作動させて、点火処理を行い、使用者が消火の際に点消火スイッチ130を押圧操作すると、第1火力制御部120は、元ガス電磁弁4を閉弁させて、消火処理を行う。
また、第1火力制御部120は、鍋底温度センサ10で検知される検知温度が、モード設定スイッチ131で各調理モードが選択された場合に設定されている初期の目標加熱温度、温度設定スイッチ132で設定された目標加熱温度、または後述する鍋種判定部122での判定結果に基づき、変更された目標加熱温度となるように、流量変更弁5の開度を調整してコンロバーナ2の火力を増減させる自動火力調整制御を行う。また、上記自動火力調整制御では、コンロバーナ2の火力を大火で加熱を開始させるとともに、加熱開始から鍋底温度センサ10で検知される検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達する前に、後述する調理容器の材質の判定等のために、コンロバーナ2の火力を増減させる制御が行われる。
第1報知制御部121は、スピーカ15を駆動して、所定の音声情報を報知させる。具体的には、第1報知制御部121は、鍋底温度センサ10で検知される検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達したとき、または鍋種判定部122の判定結果に応じて変更された目標加熱温度に初めて到達してから所定の到達条件が満たされたときに、第1火力制御部120からの指示に応じて、メモリ126に格納されている所定の到達音声情報(例えば、「天ぷら温度になりました。」の音声や一定時間の連続ブザー音)を選択し、スピーカ15から出力させる。また、第1報知制御部121は、第1火力制御部120で自動火力調整制御を行うことによりコンロバーナ2の火力が所定の要報知火力変化量以上で増加される場合、メモリ126に格納されている所定の切替音声情報(例えば、「大火に変更します。」の音声や一定時間の不連続ブザー音)を選択し、スピーカ15から出力させる。
鍋種判定部122は、加熱初期に鍋種判定を行う第1鍋種判定部123と、加熱初期後、設定された目標加熱温度に初めて到達する前に鍋種判定を再度行う第2鍋種判定部124と、第1及び第2鍋種判定部123,124の判定結果に基づいて目標加熱温度や切替温度を変更する変更温度設定部125とを備える。
具体的には、第1鍋種判定部123は、コンロバーナ2の火力を大火で加熱する加熱初期において、鍋底温度センサ10で検知される検知温度が所定の鍋種判定開始温度から鍋種判定終了温度まで上昇するのに必要な時間が、所定の判定時間内であるかどうかから、調理容器の材質を判定し、変更温度設定部125に調理容器の材質に応じた目標加熱温度や切替温度への変更を指示する。
第2鍋種判定部124は、第1鍋種判定における鍋種判定終了温度より高いが設定された目標加熱温度より低い切替温度になると、第1火力制御部120にコンロバーナ2の火力を大火から小火に切り替える指示をし、コンロバーナ2の火力が小火に切り替えられてから所定の判定時間内の検知温度の温度勾配と、所定の基準値とを比較して、調理容器の材質を判定し、変更温度設定部125に調理容器の材質に応じた目標加熱温度や切替温度への変更を指示する。このように、設定された目標加熱温度に到達する前に調理容器の材質を複数回、判定し、それに応じて目標加熱温度及び切替温度を変更することにより、調理容器の材質の相違を考慮して調理物の温度が設定された目標加熱温度に近い温度まで上昇してから調理を行うことができる。なお、第1及び第2鍋種判定はそれぞれ、複数回、実行されてもよい。
変更温度設定部125は、設定された初期の目標加熱温度や切替温度を、第1及び第2鍋種判定部123,124からの指示に応じて、メモリ126に格納されている調理容器の材質に応じた新たな目標加熱温度や切替温度に変更する。例えば、本実施の形態では、天ぷら調理モードが選択された場合、目標加熱温度及び切替温度の初期値として、汎用の低熱伝導率を有する鉄製の調理容器用の各温度が設定されているが、鉄製の調理容器とアルミニウム製の調理容器とでは、加熱中の調理容器の温度と油の温度とが異なってくる。そのため、第1及び第2鍋種判定により、高熱伝導率を有するアルミニウム製の調理容器と判定された場合、目標加熱温度、及び切替温度が、鉄製の調理容器用のそれらよりも高く設定された温度に変更される。
次に、本実施の形態のガスコンロで天ぷら調理モードが選択された場合の制御動作について、図2〜図5を参照して説明する。図5中、実線は、鍋底温度センサ10で検知される検知温度の温度変化を、一点鎖線は、油の実測温度を示し、破線は、コンロバーナ2の火力を示す。なお、煩雑化を避けるため、図5では、アルミニウム製の鍋9を用いた場合の検知温度の温度変化のみが示されている。
使用者が、点消火スイッチ130を操作して点火処理を行ない、火力設定スイッチ133で自動調理モード中の大火の火力を設定するとともに、モード設定スイッチ131で天ぷら調理モードを選択すると、所定の点火火力でコンロバーナ2が点火された後、設定された大火の火力(例えば、1,500kcal)でコンロバーナ2が加熱されるとともに、鉄製の調理容器用の初期値として、目標加熱温度Ta(例えば、180℃)、及び切替温度Tn(例えば、第1切替温度T1:155℃、第2切替温度T2:165℃)が設定される(ステップS1〜S5)。なお、火力設定スイッチ133で大火の火力が設定されない場合、標準バーナの大火の火力(例えば、2,400kcal)でコンロバーナ2が加熱される。
コンロバーナ2の加熱が開始されると、鍋底温度センサ10で検知される検知温度Txのモニタが開始され、第1鍋種判定が実行される。この第1鍋種判定では、加熱初期に検知温度Txが鍋種判定開始温度Ts(例えば、50℃)から鍋種判定終了温度Te(例えば、80℃)に到達するまでの時間txが所定の判定時間t1(例えば、40秒間)以上であるかどうかが判定される(ステップS6〜S8)。
検知温度Txが鍋種判定開始温度Tsから鍋種判定終了温度Teに上昇するまでの時間txが、所定の判定時間t1未満であり、温度上昇勾配が大きければ(ステップS7で、No、ステップS8で、Yes)、アルミニウム製の調理容器と判定され、上記各初期値は、アルミニウム製の調理容器用の目標加熱温度Ta(例えば、200℃)、及び切替温度Tn(例えば、第1切替温度T1:165℃、第2切替温度T2:175℃)に変更される(ステップS9)。
次いで、検知温度Txが設定された目標加熱温度Taより低く設定されている第1切替温度T1に到達すると、自動火力調整制御によりコンロバーナ2の火力が小火(例えば、300kcal)に切り替えられる(ステップS10〜S11)。コンロバーナ2の火力が小火に切り替えられると、図5に示すように検知温度Txの温度曲線は、ピーク温度を示した後、低下してくる。この温度曲線は、調理容器の材質によって異なってくることが実験により確認されているため、コンロバーナ2の火力が小火に変更されてから所定の判定時間t2(例えば、20秒間)が経過するまでの間の温度勾配Gxが所定の基準値Ga(例えば、−1℃)以下になれば、高熱伝導率のアルミニウム製の調理容器と判定され、第1鍋種判定で鉄製の調理容器と判定されている場合、上記と同様に、アルミニウム製の調理容器用の目標加熱温度Ta及び切替温度Tnに変更される(ステップS12〜S14)。一方、コンロバーナ2の火力が小火に変更されてから判定時間t2内の温度勾配Gxが所定の基準値Gaより大きければ、第1鍋種判定でアルミニウム製の調理容器と判定されていても、低熱伝導率の鉄製の調理容器用の初期の目標加熱温度Ta及び切替温度Tnが再設定される(ステップS15)。
上記のようにして1回目の第2鍋種判定が終了すると、コンロバーナ2の火力が小火から中火(例えば、800kcal)に切り替えられる(ステップS16)(図5のポイント(a))。これにより、図5に示すように検知温度Txが再び上昇していく。この自動火力調整制御によりコンロバーナ2の火力を小火から中火に増加させるときの変化量(例えば、800−300=500kcal)は、要報知火力変化量(例えば、1,000kcal)より低く設定されており、火力の増加による炎の大きさの変化が少ないため、スピーカ15から切替音声情報は報知されない。
次いで、上記と同様に、検知温度Txが設定された目標加熱温度Taより低く設定されている第2切替温度T2に到達すると、コンロバーナ2の火力が小火に切り替えられ、第2鍋種判定が繰り返される(ステップS17〜S24)。このとき、アルミニウム製の調理容器と判定されると、上記と同様に、アルミニウム製の調理容器用の目標加熱温度Ta及び後述する切替温度Tnに変更され、コンロバーナ2の火力が中火に切り替えられる(ステップS17〜S22)(図5のポイント(b))。また、これまでの第1及び第2鍋種判定でアルミニウム製の調理容器と判定されていても、鉄製の調理容器と判定された場合、上記と同様に、鉄製の調理容器用の初期の目標加熱温度Taが再設定され、コンロバーナ2の火力が中火に切り替えられる(ステップS23〜S24)。なお、図示しないが、第2鍋種判定の1回目にアルミニウム製の調理容器用の第1切替温度T1でコンロバーナ2の火力が小火に切り替えられてから所定の判定時間t2内の温度勾配Gxに基づき鉄製の調理容器と判定され、判定時間t2経過時の検知温度Txが鉄製の調理容器用の第2切替温度T2以上であれば、第2切替温度T2で第2鍋種判定を行うことなく、検知温度Txが鉄製の調理容器用の目標加熱温度Taに到達するかどうかが判定される。
上記のようにして、第2鍋種判定で最終的にアルミニウム製の調理容器と判定されている場合、検知温度Txが変更された目標加熱温度Taに初めて到達すると、コンロバーナ2の火力が小火に切り替えられるが(ステップS25〜S26)、図5に示すようにアルミニウム製の調理容器では、調理容器の温度と調理物である油の温度とに温度差が生じる。このため、検知温度Txが変更された目標加熱温度Taに到達しても、スピーカ15から到達音声情報を報知させず、所定の到達条件を満たすまで、所定の切替温度Tnでコンロバーナ2の火力を増減する自動火力調整制御を継続させる。
本実施の形態では、2種類の到達条件が設定されており、少なくとも一方の到達条件が満たされるかどうかから変更された目標加熱温度Taへの到達が判定される。第1到達条件は、検知温度Txが変更された目標加熱温度Taに初めて到達した後、自動火力調整制御によりコンロバーナ2の火力を減少させる切り替えが所定回数(例えば、2回)行われたかどうかから判定される。具体的には、検知温度Txが第3切替温度T3(例えば、195℃)以下になると、コンロバーナ2の火力が小火から中火に切り替えられ、コンロバーナ2の火力が小火から中火に切り替えられた後、検知温度Txが第4切替温度T4(例えば、205℃)以上になると、コンロバーナ2の火力が中火から小火に切り替えられる自動火力調整制御が行われ、コンロバーナ2の火力を小火にした回数に1が加算される(ステップS27〜S31)。次いで、検知温度Txが第5切替温度T5(例えば、200℃)以下になると、コンロバーナ2の火力が小火から中火に切り替えられ、コンロバーナ2の火力が小火から中火に切り替えられた後、検知温度Txが第6切替温度T6(例えば、205℃)以上になると、コンロバーナ2の火力が中火から小火に切り替えられる自動火力調整制御が行われ、コンロバーナ2の火力を小火にした回数に1が加算される(ステップS32〜S36)。このとき、コンロバーナ2の火力を小火から中火に増加させるときの変化量は、上記と同様に、要報知火力変化量未満に設定されているため(図5のポイント(c)及び(d))、スピーカ15から切替音声情報は報知されない。第2到達条件は、検知温度Txが変更された目標加熱温度Taに初めて到達してから上記自動火力調整制御が行われている間に、所定時間t3(例えば、2分間)が経過するかどうから判定される(ステップS37)。
上記第1及び第2到達条件の少なくとも一方が満たされると、スピーカ15から到達音声情報を報知させる(ステップS38)。これにより、使用者がガスコンロから離れていても、使用者に油の温度が食材を投入可能な温度に到達したことを認識させることができる。
次いで、到達音声情報が報知されたときにコンロバーナ2の火力が中火であれば、コンロバーナ2の火力が小火に切り替えられる。そして、検知温度Txが変更された目標加熱温度Ta以下になると、コンロバーナ2の火力が小火から使用者が設定した大火(例えば、1,500kcal)に切り替えられる(ステップS39〜S41)。この自動火力調整制御によるコンロバーナ2の火力が小火から大火に増加させるときの変化量(例えば、1,500−300=1,200kcal)は、要報知火力変化量(例えば、1,000kcal)以上に設定されているため、スピーカ15から切替音声情報が報知される(ステップS42)(図5のポイント(e)〜(g))。
コンロバーナ2の火力が大火に切り替えられた後、検知温度Txが変更された目標加熱温度Taよりも所定温度p(例えば、10℃)以上、高くなると、コンロバーナ2の火力が小火に切り替えられる自動火力調整制御が実行される(ステップS43及びステップS39)。これにより、鍋9に食材が投入されて温度が低下した場合でも、検知温度Txが変更された目標加熱温度Taを維持するようにコンロバーナ2の火力が調整される。
一方、第2鍋種判定で最終的に鉄製の調理容器と判定されている場合、調理容器の温度と油の温度との温度差が少ないため、検知温度Txが設定された目標加熱温度Taに初めて到達すると、スピーカ15から到達音声情報が報知される(ステップS44〜S45)。これにより、円滑に調理を開始することができる。検知温度Txが設定された目標加熱温度Taに到達した後の自動火力調整制御による制御動作は、コンロバーナ2の火力が大火から小火に切り替えられるときの切替温度が、目標加熱温度Taよりも所定温度q(例えば、5℃)高い点で異なる以外は、上記アルミニウム製の調理容器を用いた場合のそれと同様である(ステップS46〜S50)。
以上、詳細に説明したように、本実施の形態によれば、検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達する前に自動火力調整制御によりコンロバーナ2の火力を増加させるとき、使用者に注意を喚起する必要のある要報知火力変化量よりも少ない変化量で火力が切り替えられるから、切替音声情報を報知する必要性が低く、検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達するときにスピーカ15から到達音声情報が報知される。従って、検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達する前にコンロバーナ2の火力を増加させても切替音声情報は報知されないから、使用者が到達音声情報と切替音声情報とを混同せず、到達音声情報を確実に聞き取ることができる。また、検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達する前に切替音声情報が報知されないから、使用者が煩わしさを感じることもなく、報知に対する使用者の慣れも防ぐことができる。
また、本実施の形態によれば、検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達する前に自動火力調整制御が行われて、コンロバーナ2の火力を増加させる場合、使用者に注意を喚起する必要のある要報知火力変化量より少ない変化量で火力が切り替えられるから、使用者がガスコンロの前にいても、使用者の驚きや戸惑いを低減できる。
さらに、本実施の形態によれば、使用者がガスコンロの前で調理している可能性が高い検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達した後に自動火力調整制御によりコンロバーナ2の火力を要報知火力変化量以上で増加させる場合、スピーカ15から切替音声情報を報知させるから、使用者に注意を喚起することができる。
また、本実施の形態によれば、検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達する前に調理容器の材質を判定して、目標加熱温度をその調理容器の材質に合わせた温度に変更するから、検知温度の応答遅れによる調理容器の温度と調理物の温度との相違を考慮した調理を行うことができる。
また、本実施の形態によれば、調理容器の材質を判定するにあたって、検知温度が設定された目標加熱温度よりも低く設定された所定の切替温度に到達すると、コンロバーナ2の火力を小火に切り替える自動火力調整制御を行うからオーバーシュートの問題も生じ難い。
また、アルミニウムなどのように高熱伝導率の調理容器が用いられる場合、調理容器の温度と調理物の温度とに温度差が生じやすいが、本実施の形態によれば、調理容器の材質の判定で高熱伝導率の調理容器と判定された場合、検知温度が変更された目標加熱温度に初めて到達しても到達音声情報を報知せず、検知温度が変更された目標加熱温度に初めて到達してから所定の到達条件を満たした後、到達音声情報を報知させるから、調理物の温度を設定された目標加熱温度にさらに近づけることができる。これにより、例えば、天ぷら調理を行うときに、円滑に調理を開始させることができる。
また、本実施の形態によれば、検知温度が変更された目標加熱温度に初めて到達する前だけでなく、検知温度が変更された目標加熱温度に初めて到達した後、調理物の温度を設定された目標加熱温度に近づけるために自動火力調整制御でコンロバーナ2の火力を増加させても、切替音声情報は報知されないから、到達音声情報が報知されるまで、繰り返し切替音声情報が報知されることも防止できる。
(実施の形態2)
本実施の形態は、検知温度が目標加熱温度に到達する前に自動火力調整制御によりコンロバーナの火力を増加させる場合、火力の変化量に関わらず報知器から切替音声情報を報知させず、検知温度が目標加熱温度に到達した後に自動火力調整制御によりコンロバーナの火力を増加させる場合、火力の変化量に関わらず報知器から切替音声情報を報知させる以外は、上記実施の形態1と同様であるため、同一の構成については説明を省略し、異なる点のみ説明する。
図示しないが、本実施の形態のガスコンロにおけるコンロバーナ2、元ガス電磁弁4、流量変更弁5、鍋底温度センサ10、鍋検知センサ11、操作部13、スピーカ15の構成は、上記実施の形態1と同様であるが、コントローラ12の機能的構成手段として、自動火力調整制御を行う第1火力制御部120の代わりに、第2火力制御部を、スピーカ15から報知させる音声情報を制御する第1報知制御部121の代わりに、第2報知制御部を備える。
具体的には、第2火力制御部は、第1火力制御部120と同様に、点消火制御、及び自動火力調整制御を行うが、検知温度が目標加熱温度に到達する前後に関わらず自動火力調整制御により火力を増加させる場合、コンロバーナ2の火力を小火から大火に切り替える。また、第2報知制御部は、第1報知制御部121と同様に、スピーカ15から所定の到達音声情報及び切替音声情報を報知させるが、検知温度が目標加熱温度に到達する前に自動火力調整制御により火力を増加させる場合、火力を切り替えるときの変化量に関わらず、スピーカ15から切替音声情報を報知させず、検知温度が目標加熱温度に到達した後に自動火力調整制御により火力を増加させる場合、火力を切り替えるときの変化量に関わらず、スピーカ15から切替音声情報を報知させる。
次に、本実施の形態のガスコンロで天ぷら調理モードが選択された場合の制御動作について、図6〜図8を参照して説明する。
使用者が点火処理を行い、自動調理モード中の大火の火力を設定し、調理モードを選択すると、大火(例えば、1,500kcal)の火力でコンロバーナ2が加熱されるとともに、鉄製の調理容器が用いられる場合の初期値として、目標加熱温度Ta(例えば、180℃)、及び切替温度Tn(例えば、第1切替温度T1:155℃、第2切替温度T2:165℃)が設定される(ステップS51〜S55)。
コンロバーナ2の加熱が開始されると、上記実施の形態1と同様に、第1及び第2鍋種判定が実行されるが(ステップS56〜S74)、本実施の形態では、第2鍋種判定で火力が増加されるときに、コンロバーナ2の火力が小火から設定された大火(例えば、1,500kcal)に切り替えられる(ステップS66,S72,S74)。このコンロバーナ2の火力を小火から大火に増加させるときの変化量(例えば、1,500−300=1,200kcal)は、上記実施の形態1のそれよりも多いが、検知温度Txが設定された目標加熱温度Taに到達していないため、スピーカ15から切替音声情報は報知されない。
第2鍋種判定で最終的にアルミニウム製の調理容器と判定された場合、上記実施の形態1と同様に、検知温度Txが変更された目標加熱温度Taに初めて到達してから所定の到達条件を満たすまで、自動火力調整制御によりコンロバーナ2の火力が増減される(ステップS77〜S87)。このとき、検知温度Txが所定の切替温度T3,T5以下になると、上記と同様に、コンロバーナ2の火力は小火から設定された大火に切り替えられるが(ステップS78,S83)、スピーカ15から切替音声情報は報知されない。
そして、検知温度Txが変更された目標加熱温度Taに初めて到達してから所定の到達条件を満たすと、スピーカ15から到達音声情報が報知される(ステップS88)。これにより、使用者がガスコンロから離れていても、使用者に油の温度が食材を投入可能な温度に到達したことを認識させることができる。
一方、第2鍋種判定で最終的に鉄製の調理容器と判定されている場合、上記実施の形態1と同様に、検知温度Txが設定された目標加熱温度Taに初めて到達すると、スピーカ15から到達音声情報が報知される(ステップS94〜S95)。
上記のようにして、到達音声情報が報知された後の制御動作は、上記実施の形態1のそれらと同様であり、コンロバーナ2の火力が小火から設定された大火に切り替えられる場合、スピーカ15から切替音声情報が報知される(ステップS89〜S93、及びステップS96〜S100)。
以上、詳細に説明したように、本実施の形態によれば、検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達する前に自動火力調整制御によりコンロバーナ2の火力を増加させても、切替音声情報を報知させず、検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達すると、到達音声情報を報知させるから、使用者は到達音声情報と切替音声情報とを混同せず、到達音声情報を確実に聞き取ることができる。また、検知温度が設定された目標加熱温度に到達する前には切替音声情報が報知されないから、使用者が煩わしさを感じることもなく、報知に対する使用者の慣れを防ぐこともできる。
一方、本実施の形態によれば、自動火力調整制御によりコンロバーナ2の火力を増加させる場合、使用者の意図しない大きさの火力となる可能性があるが、検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達する前は、その調理容器を用いた調理が始められていない場合が多いから、使用者がガスコンロの前にいる可能性が低い。従って、火力が大きく増加されても、使用者が驚きや戸惑いを感じることも少ない。
さらに、本実施の形態によれば、上記ガスコンロでは、使用者がガスコンロの前で調理している可能性が高い検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達した後に自動火力調整制御によりコンロバーナ2の火力を増加させる場合、火力の変化量に関わらず報知器から切替音声情報を報知させるから、使用者に注意を喚起することができる。
また、本実施の形態においても、調理容器の材質に応じた目標加熱温度で調理を行うことができるとともに、オーバーシュートの問題が生じ難い。
なお、本実施の形態では、検知温度が目標加熱温度に初めて到達した後、自動火力調整制御により火力を増加させる場合、火力の変化量に関わらず切替音声情報を報知させているが、実施の形態1と同様に、検知温度が目標加熱温度に初めて到達した後、自動火力調整制御により火力を要報知火力変化量以上に増加させる場合にのみ、切替音声情報を報知させてもよい。これによれば、到達音声情報が報知された後、使用者に注意を喚起する必要のある火力の変化量が大きい場合に切替音声情報が報知されるから、繰り返し切替音声情報が報知されるのを防止できる。
(その他の実施の形態)
(1)上記実施の形態1及び2では、コンロバーナへのガスの供給流量を変更する流量変更弁として、ステッピングモータにより駆動される電動弁が用いられているが、ガス供給管を主ガス供給管と副ガス供給管とから構成し、主ガス供給管に設けたラッチ弁が流量変更弁として用いられてもよい。
(2)上記実施の形態1及び2では、検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達する前の鍋種判定のために流量変更弁によりコンロバーナの火力を増減させる自動火力調整制御が行われているが、例えば、オーバーシュートの防止等、他の目的のために自動火力調整制御が行われてもよい。また、上記実施の形態1及び2では、検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達する前の自動火力調整制御において、切替温度により火力の切り替えが行われているが、温度勾配などの他の温度特性により火力の切り替えが行われてもよい。
(3)上記実施の形態1及び2では、検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達した後の自動火力調整制御において、コンロバーナの火力を増減させる場合、小火と大火との間で火力を切り替えているが、小火と中火との間で火力を切り替えてもよい。また、調理途中で火力設定スイッチによる大火の火力を再設定可能なガスコンロでは、その再設定された大火の火力となるようにコンロバーナの火力を増加させてもよい。これらの場合、実施の形態1では、検知温度が目標加熱温度に到達した後でコンロバーナの火力を小火から増加させるときの変化量が、要報知火力変化量未満であれば、切替音声情報は報知されず、要報知火力変化量以上である場合にのみ切替音声情報が報知されるから、繰り返し切替音声情報が報知されるのを防止できる。
(4)上記実施の形態1及び2では、目標加熱温度及び切替温度の初期値として、低熱伝導率を有する鉄製の調理容器用の温度が設定されているが、高熱伝導率を有するアルミニウム製の調理容器用の温度が設定されていてもよい。また、上記実施の形態1及び2では、鉄製及アルミニウム製の調理容器用の2種類の目標加熱温度及び切替温度が設定されているが、3種類以上設定されていてもよい。
(5)上記実施の形態1では、検知温度が目標加熱温度に初めて到達した後、自動火力調整制御により火力を増加させる場合、増加前後での火力の変化量が使用者の注意を喚起する要報知火力変化量以上であれば切替音声情報を報知させているが、さらに増加後の火力が所定以上である場合にのみ切替音声情報を報知させてもよい。すなわち、自動火力調整制御によりコンロバーナの火力が制御されている場合、火力が増加される前には一定の大きさの炎がコンロバーナに形成されているから、使用者がガスコンロの前にいれば、使用者は増加前の大きさの火力を認識している。そして、増加前の火力により形成される炎が調理容器の大きさに比べて十分に小さく、要報知火力変化量以上で火力を増加させても、調理容器の底から炎が溢れなければ、使用者の驚きや戸惑いも少ない。従って、検知温度が目標加熱温度に初めて到達した後、自動火力調整制御により火力を増加させる場合、火力の変化量が要報知火力変化量以上で、且つ増加後の火力が所定以上である場合にのみ切替音声情報を報知することにより、使用者に注意を喚起しつつ、報知の繰り返しも低減できる。
2 コンロバーナ
5 流量変更弁
10 鍋底温度センサ(温度検知部)
15 スピーカ(報知器)
120 第1火力制御部
121 第1報知制御部
122 鍋種判定部
131 モード設定スイッチ
132 温度設定スイッチ

Claims (5)

  1. 調理容器を加熱するコンロバーナと、
    コンロバーナへの燃料ガスの供給流量を変更してコンロバーナの火力を増減する流量変更弁と、
    調理容器の温度を検知する温度検知部と、
    所定の音声情報を報知する報知器と、
    目標加熱温度を設定する温度設定部と、
    流量変更弁によりコンロバーナの火力を増減させる自動火力調整制御を行う第1火力制御部と、
    報知器から報知させる音声情報を制御する第1報知制御部と、を備え、
    第1報知制御部は、第1火力制御部で自動火力調整制御を行うことにより検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達する場合、報知器から所定の到達音声情報を報知させるとともに、第1火力制御部で自動火力調整制御を行うことによりコンロバーナの火力を所定の要報知火力変化量以上で増加させる場合、報知器から所定の切替音声情報を報知させ、
    第1火力制御部は、検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達する前に、自動火力調整制御を行うことによりコンロバーナの火力を増加させる場合、要報知火力変化量未満で火力を増加させるガスコンロ。
  2. 調理容器を加熱するコンロバーナと、
    コンロバーナへの燃料ガスの供給流量を変更してコンロバーナの火力を増減する流量変更弁と、
    調理容器の温度を検知する温度検知部と、
    所定の音声情報を報知する報知器と、
    目標加熱温度を設定する温度設定部と、
    流量変更弁によりコンロバーナの火力を増減させる自動火力調整制御を行う第2火力制御部と、
    報知器から報知させる音声情報を制御する第2報知制御部と、を備え、
    第2報知制御部は、第2火力制御部で自動火力調整制御を行うことにより検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達する場合、報知器から所定の到達音声情報を報知させ、
    検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達する前に、第2火力制御部で自動火力調整制御を行うことによりコンロバーナの火力を増加させる場合、報知器から所定の切替音声情報を報知させず、
    検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達した後に、第2火力制御部で自動火力調整制御を行うことによりコンロバーナの火力を増加させる場合、報知器から切替音声情報を報知させるガスコンロ。
  3. 請求項2に記載のガスコンロにおいて、
    第2報知制御部は、検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達した後に、第2火力制御部で自動火力調整制御を行うことによりコンロバーナの火力を所定の要報知火力変化量以上で増加させる場合、報知器から切替音声情報を報知させるガスコンロ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のガスコンロは、さらに、
    検知温度が設定された目標加熱温度に初めて到達する前に、第1または第2火力制御部で自動火力調整制御を行うことによりコンロバーナの火力を減少させ、コンロバーナの火力を減少させてから所定時間内の検知温度の温度勾配に基づき調理容器の材質の判定を行って、温度設定部で設定された目標加熱温度を調理容器の材質に応じた目標加熱温度に変更する鍋種判定部を有するガスコンロ。
  5. 請求項4に記載のガスコンロにおいて、
    第1報知制御部は、鍋種判定部により目標加熱温度が変更された場合、検知温度が変更された目標加熱温度に初めて到達してから所定の到達条件を満たすと、報知器から所定の到達音声情報を報知させるとともに、第1火力制御部で自動火力調整制御を行うことによりコンロバーナの火力を所定の要報知火力変化量以上で増加させる場合、報知器から所定の切替音声情報を報知させ、
    第1火力制御部は、鍋種判定部により目標加熱温度が変更された場合、検知温度が変更された目標加熱温度に初めて到達する前、及び検知温度が変更された目標加熱温度に初めて到達してから所定の到達条件を満たす前に、自動火力調整制御を行うことによりコンロバーナの火力を増加させる場合、要報知火力変化量未満で火力を増加させるガスコンロ。
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