JP2017026170A - 液冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮機に液冷媒が吸入されることにより圧縮機が壊れる。【解決手段】本発明の液冷却装置は、圧縮機、凝縮器、膨張弁および蒸発器を接続した冷媒回路と、蒸発器が内部に配置された液体を収容するタンクと、タンク内の液体の温度を検出する温度検出手段と、温度検出手段により検出された液温に基づいて圧縮機の周波数と膨張弁の開度を制御する制御手段と、圧縮機の吐出管温度と凝縮器で検知される高圧飽和温度との差が所定温度未満の場合に、温度検出手段により検出された液温をそれより低い補正液温に補正する補正手段とを備える。制御手段は、補正手段における補正が行われた場合、補正液温を液温として膨張弁の開度を制御する。【選択図】図5

Description

本発明は、例えば、液体を冷却する蒸発器を有する液冷却装置に関する。
液冷却装置としては、例えば研削盤やマシニングセンタなどの工作機械の研削液や主軸潤滑油など(以下「工作液」という)を冷却するものであって、圧縮機、凝縮器、膨張弁および蒸発器を接続した冷媒回路を備え、タンクに溜められた工作液内に浸漬された蒸発器によって工作液を冷却する浸漬型液冷却装置がある。
特開2012−93067
従来の浸漬型液冷却装置において、膨張弁開度はタンク内液温と圧縮機周波数の指令に基づいて制御されるのが一般的であり、膨張弁の開度は、そのときのタンク内液温に基づいて、蒸発器において冷媒の略全てが蒸発するように制御される。しかし、タンク内において液体のよどみが発生すると(タンク内の液体の温度が不均一になると)、蒸発器において冷媒の略全てが蒸発されずに、圧縮機に液冷媒が吸入されることにより、圧縮機が壊れる問題がある。
そこで、本発明の目的は、タンク内において液体のよどみが発生した場合でも圧縮機が壊れるのを防止できる液冷却装置を提供することである。
第1の発明にかかる液冷却装置は、圧縮機、凝縮器、膨張弁および蒸発器を接続した冷媒回路と、前記蒸発器が内部に配置された液体を収容するタンクと、前記タンク内の液体の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段により検出された液温に基づいて前記圧縮機の周波数と前記膨張弁の開度を制御する制御手段と、前記圧縮機の吐出管温度と前記凝縮器で検知される高圧飽和温度との差が所定温度未満の場合に、前記温度検出手段により検出された液温をそれより低い補正液温に補正する補正手段とを備え、前記制御手段は、前記補正手段における補正が行われた場合、補正液温を液温として前記膨張弁の開度を制御することを特徴とする。
この液冷却装置では、膨張弁の開度が、そのときのタンク内の液温に基づいて、蒸発器において冷媒の略全てが蒸発するように制御されるが、圧縮機の吐出管温度と凝縮器で検知される高圧飽和温度との差が所定温度未満の場合には、タンク内において液体のよどみが発生したと判断し、膨張弁の開度が、そのときのタンク内の液温より低い補正液温に基づく開度に変更される。したがって、タンク内において液体のよどみが発生した場合でも、蒸発器に供給される冷媒量が適正となり、蒸発器において冷媒の略全てが蒸発されることから、圧縮機が壊れるのを防止できる。
第2の発明にかかる液冷却装置は、第1の発明において、前記制御手段は、前記補正手段における補正が行われた場合、補正される前の液温に基づいて制御する場合の前記膨張弁の開度より小さくなるように、前記膨張弁の開度を制御することを特徴とする。
この液冷却装置では、タンク内において液体のよどみが発生した場合に、膨張弁の開度が、そのときのタンク内の液温に対応した開度より小さく変更されることから、蒸発器に供給される冷媒量が減少する。したがって、タンク内において液体のよどみが発生した場合でも、蒸発器において冷媒の略全てが蒸発されるようになり、圧縮機が壊れるのを防止できる。
第3の発明にかかる液冷却装置は、第2の発明において、前記制御手段は、前記補正手段における補正が行われた場合、補正される前の液温に基づいて制御する場合の前記圧縮機の周波数と同一の周波数となるように、前記圧縮機の周波数を制御することを特徴とする。
この液冷却装置では、タンク内において液体のよどみが発生した場合に、膨張弁の開度が、そのときのタンク内の液温に対応した開度より小さく変更されるときに、圧縮機の周波数が変更されないことから、蒸発器において冷媒の略全てが蒸発されるように制御しやすい。
第4の発明にかかる液冷却装置は、第2または第3の発明において、前記制御手段は、前記補正手段における補正が行われた場合、補正される前の液温に基づいて制御する場合の前記圧縮機の周波数より増加するように、前記圧縮機の周波数を制御することを特徴とする。
この液冷却装置では、タンク内において液体のよどみが発生した場合に、膨張弁の開度が、そのときのタンク内の液温に対応した開度より小さく変更された後、圧縮機の周波数が増加するように変更されることから、液冷却装置の能力を低下させずに、蒸発器において冷媒の略全てが蒸発されるように制御できる。
第5の発明にかかる液冷却装置は、第1−第4の発明のいずれかにおいて、前記補正手段における補正は、前記圧縮機の吐出管温度と前記凝縮器で検知される高圧飽和温度との差が所定温度以上になるまで繰り返されることを特徴とする。
この液冷却装置では、蒸発器において冷媒が適切に蒸発されるまで、タンク内の液温の補正が繰り返されることから、タンク内において液体のよどみが発生することにより、圧縮機が壊れるのを防止できる。
第6の発明にかかる液冷却装置は、第5の発明において、前記補正手段における補正間隔は、前記圧縮機の吐出管温度と前記凝縮器で検知される高圧飽和温度との差が小さいほど短いことを特徴とする。
この液冷却装置では、圧縮機の吐出管温度と凝縮器で検知される高圧飽和温度との差が小さいほど、タンク内において液体のよどみが大きいことから、タンク内の液温の補正が短い間隔で行われる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の発明では、膨張弁の開度が、そのときのタンク内の液温に基づいて、蒸発器において冷媒の略全てが蒸発するように制御されるが、圧縮機の吐出管温度と凝縮器で検知される高圧飽和温度との差が所定温度未満の場合には、タンク内において液体のよどみが発生したと判断し、膨張弁の開度が、そのときのタンク内の液温より低い補正液温に基づく開度に変更される。したがって、タンク内において液体のよどみが発生した場合でも、蒸発器に供給される冷媒量が適正となり、蒸発器において冷媒の略全てが蒸発されることから、圧縮機が壊れるのを防止できる。
第2の発明では、タンク内において液体のよどみが発生した場合に、膨張弁の開度が、そのときのタンク内の液温に対応した開度より小さく変更されることから、蒸発器に供給される冷媒量が減少する。したがって、タンク内において液体のよどみが発生した場合でも、蒸発器において冷媒の略全てが蒸発されるようになり、圧縮機が壊れるのを防止できる。
第3の発明では、タンク内において液体のよどみが発生した場合に、膨張弁の開度が、そのときのタンク内の液温に対応した開度より小さく変更されるときに、圧縮機の周波数が変更されないことから、蒸発器において冷媒の略全てが蒸発されるように制御しやすい。
第4の発明では、タンク内において液体のよどみが発生した場合に、膨張弁の開度が、そのときのタンク内の液温に対応した開度より小さく変更された後、圧縮機の周波数が増加するように変更されることから、液冷却装置の能力を低下させずに、蒸発器において冷媒の略全てが蒸発されるように制御できる。
第5の発明では、蒸発器において冷媒が適切に蒸発されるまで、タンク内の液温の補正が繰り返されることから、タンク内において液体のよどみが発生することにより、圧縮機が壊れるのを防止できる。
第6の発明では、圧縮機の吐出管温度と凝縮器で検知される高圧飽和温度との差が小さいほど、タンク内において液体のよどみが大きいことから、タンク内の液温の補正が短い間隔で行われる。
本発明の第1実施形態にかかる液冷却装置の構成図である。 図1の液冷却装置の制御ブロック図である。 圧縮機周波数と膨張弁の開度との関係を示す図である。 図1の液冷却装置における制御方法を説明する図である。 図1の液冷却装置における制御の例を説明する図である。
以下、図面を参照しつつ本発明にかかる液冷却装置の実施の形態について説明する。
本実施形態の液冷却装置1(浸漬型液冷却装置)は、図1に示すように、圧縮機2、凝縮器3、膨張弁4および蒸発器5が接続された冷媒回路を有している。この冷媒回路では、圧縮機2の吐出口に凝縮器3が接続され、その凝縮器3に膨張弁4が接続される。そして、膨張弁4に蒸発器5の一端が接続され、その蒸発器5の他端にアキュムレータ6を介して圧縮機2の吸入口が接続される。このように、圧縮機2から吐出された冷媒が凝縮器3、膨張弁4、蒸発器5へと順に流れ、アキュムレータ6を介して圧縮機2に戻る冷却サイクルが形成される。
この液冷却装置1は、圧縮機2、凝縮器3および膨張弁4を収容する装置本体8を有しており、蒸発器5が、装置本体8よりも下方に配置されるとともに、蒸発器5がタンクT内に溜められた工作液(液体)に浸漬される。その他、装置本体8内には、凝縮器3に対して空気流を供給する送風ファン7と、制御部12などが配置される。
したがって、この液冷却装置1では、タンクT内において工作液が冷却される。タンクTには、例えば工作液搬送用のポンプが設けられており、図1に示すように、このポンプが駆動されることによって、工作機械から排出された工作液がタンクT内に供給され、タンクT内で冷却された工作液が工作機械に供給される。
蒸発器5は、タンクT内に溜められた工作液に浸漬され、上下方向に沿って螺旋状に巻回されたコイル部として構成される。
この液冷却装置1では、図1に示すように、タンクT内には、蒸発器5の周辺部の液温(工作液の温度)を検出する液温サーミスタTaが配置される。圧縮機2の吐出管には、吐出管サーミスタTbが配置され、凝縮器3には、凝縮温度サーミスタTcが配置される。
この液冷却装置1の制御部12は、目標温度記憶部101と、圧縮機制御部102と、判断部103と、補正部104と、液温記憶部105と、膨張弁制御部106とを有している。また、制御部12には、コントローラと、液温サーミスタTaと、吐出管サーミスタTbと、凝縮器サーミスタTcと、圧縮機2と、膨張弁4とが接続されている。
目標温度記憶部101は、ユーザがコントローラを操作することによりタンク内の液体の目標温度を入力した場合に、その目標温度を記憶する。
圧縮機制御部102は、液温サーミスタTaで検出された液温と、目標温度記憶部101に記憶された目標温度とに基づいて能力指令値を決定し、圧縮機を能力指令値に対応した周波数に制御する。
本実施形態では、タンク内において液体のよどみが発生していると判断されない場合、圧縮機制御部102は、液温サーミスタTaで検出された液温に基づいて、圧縮機2の周波数を制御する。これに対し、タンク内において液体のよどみが発生していると判断された場合、圧縮機制御部102は、液温サーミスタTaで検出された液温に基づいて、圧縮機2の周波数を制御するが、補正液温に基づいて膨張弁の開度が小さく制御される場合、圧縮機2の周波数を変更しないで維持する。また、タンク内において液体のよどみが無くなるまで膨張弁4の開度が小さく制御されると、圧縮機の周波数を、タンク内においてよどみが発生したとして膨張弁4の開度の補正が開始される前の液冷却装置の能力と略同一の能力が出力される周波数になるまで増加させる。
判断部103は、吐出管サーミスタTbで検出される吐出温度と、凝縮器サーミスタTcで検出される冷媒高圧飽和温度とに基づいて、タンク内において液体のよどみが発生しているかを判断する。本実施形態では、判断部103は、吐出管サーミスタTbで検出される吐出温度と、凝縮器サーミスタTcで検出される冷媒高圧飽和温度との温度差が第1所定温度(例:10℃)より小さい場合に、タンク内において液体のよどみが発生していると判断する。判断部103において、タンク内において液体のよどみが発生しているかの判断は、吐出温度と冷媒高圧飽和温度との温度差が第1所定温度以上になり、タンク内においてよどみが無くなるまで繰り返される。
判断部103は、膨張弁4の開度が補正液温に基づいて制御された後、第1期間(例:1秒)または第2期間(例:10秒)が経過する度に、タンク内において液体のよどみが発生しているかを判断する。判断部103において、吐出温度と冷媒高圧飽和温度との温度差が第2所定温度より小さい場合と第2所定温度以上である場合とで判断間隔が異なる。即ち、吐出温度と冷媒高圧飽和温度との温度差が第2所定温度より小さい場合、タンク内での液体のよどみが大きいことから、膨張弁4の開度を短い間隔で小さく補正することにより、タンク内での液体がよどんでいても蒸発器において冷媒が適切に蒸発するようにする。これに対し、吐出温度と冷媒高圧飽和温度との温度差が第2所定温度以上である場合、タンク内での液体のよどみが小さいことから、膨張弁4の開度を長い間隔で小さく補正することにより、タンク内での液体がよどんでいても蒸発器において冷媒が適切に蒸発するようにする。このように、吐出温度と冷媒高圧飽和温度との温度差が第2所定温度より小さい場合と第2所定温度以上である場合とで膨張弁4の開度の補正間隔が異なる。
したがって、本実施形態において、第2所定温度は、第1所定温度である10℃より低い温度であり、吐出温度と冷媒高圧飽和温度との温度差が第2所定温度より小さい場合、膨張弁の開度が補正液温に基づいて制御された後、第1期間が経過したときに再度判断する。これに対し、吐出温度と冷媒高圧飽和温度との温度差が第2所定温度以上である場合、膨張弁の開度が補正液温に基づいて制御された後、第2期間が経過したときに再度判断する。本実施形態では、第1期間は第2期間より短いことから、吐出温度と冷媒高圧飽和温度との温度差が小さい場合の補正間隔は温度差が大きい場合の補正間隔より短い。
補正部104は、判断部103において、タンク内において液体のよどみが発生していると判断された場合に、液温サーミスタTaで検出された液温を補正する。本実施形態では、補正部104は、液温サーミスタTaで検出された液温より所定補正温度(例:0.1℃)だけ低い温度に補正する。
液温記憶部105は、膨張弁制御部106において膨張弁4を制御するときに使用される液温を記憶する。本実施形態では、判断部103において、タンク内において液体のよどみが発生していると判断されてない場合、液温記憶部105は、液温として液温サーミスタTaで検出された液温を記憶する。これに対し、判断部103において、タンク内において液体のよどみが発生していると判断された場合、液温記憶部105は、液温として、補正部104において補正された補正液温を記憶する。
膨張弁制御部106は、液温記憶部105に記憶された液温と、圧縮機制御部102において検知された能力指令値に対応した圧縮機の周波数とに基づいて、膨張弁4の開度を制御する。したがって、膨張弁制御部106には、図3に示すように、タンク内の液温ごとに、圧縮機周波数と膨張弁開度との関係が記憶されており、それに基づいて膨張弁開度が制御される。
図3において、横軸が圧縮機周波数であり、縦軸が膨張弁開度を示している。図3では、液温が0℃、10℃、20℃、30℃、40℃、50℃の場合において、蒸発器5に供給された冷媒がタンク内の液体と熱交換することにより、その冷媒の略全てが蒸発するときの圧縮機周波数と膨張弁開度との関係が図示されている。図3に示すように、圧縮機周波数が大きくなるにつれて膨張弁開度が大きくなり、液温が高くなるにつれて膨張弁開度が大きくなることが分かる。
本実施形態の液冷却装置1における制御方法について、図4に基づいて説明する。
まず、ユーザがコントローラを操作することによりタンク内の液体の目標温度を入力する(ステップS1)。すると、液温サーミスタTaで検出された液温とユーザにより入力された目標温度とに基づく能力指令値に対応した圧縮機の周波数にしたがって圧縮機を制御し(ステップS2)、液温サーミスタTaで検出された液温と能力指令値に対応した圧縮機の周波数に基づいて膨張弁の開度を制御する(ステップS3)。即ち、図3に示すように、液温サーミスタTaで検出された液温に対応した関係において能力指令値に対応した圧縮機の周波数に対応した膨張弁開度に制御される。
その後、吐出管サーミスタTbで検出される吐出温度と、凝縮器温度サーミスタTcで検出される冷媒高圧飽和温度とに基づいてタンク内において液体のよどみが発生しているか(吐出温度と冷媒高圧飽和温度との温度差が第1所定温度より小さいか)を繰り返し判断する(ステップS4)。吐出温度と冷媒高圧飽和温度との温度差が第1所定温度より小さい場合(S4:YES)、タンク内において液体のよどみが発生しているとして、液温記憶部105に記憶された液温をそれより低い補正温度に補正し、その補正液温を液温記憶部105に液温として記憶する(ステップS5)。その後、液温記憶部105に液温として記憶された補正液温に基づいて、膨張弁の開度を制御する(ステップS6)。
その後、吐出温度と冷媒高圧飽和温度との温度差が第2所定温度より小さいかが判断される(ステップS7)。吐出温度と冷媒高圧飽和温度との温度差が第2所定温度より小さいと判断された場合(S7:YES)、ステップS4において、タンク内において液体のよどみが発生していると判断された後、第1期間が経過したかが繰り返し判断される(ステップS8)。第1期間が経過した場合(S7:YES)、ステップS4に移行して、同様の処理を繰り返す。
これに対し、ステップS7において、吐出温度と冷媒高圧飽和温度との温度差が第2所定温度より小さいと判断されない場合(S7:NO)、ステップS4において、タンク内において液体のよどみが発生していると判断された後、第2期間が経過したかが繰り返し判断される(ステップS9)。第2期間が経過した場合(S9:YES)、ステップS4に移行して、同様の処理を繰り返す。
ステップS4において、吐出温度と冷媒高圧飽和温度との温度差が第1所定温度より小さいと判断されない場合(S4:NO)、蒸発器において冷媒が適切に蒸発されていることから、液温記憶部105に記憶された液温を補正しないで、ステップS10に移行する。
ステップS10において、タンク内において液体のよどみが発生したとして、膨張弁の開度が補正されたかが判断される(ステップS10)。ステップS10において、膨張弁の開度が補正されたと判断された場合(S10:YES)、そのときの液温と目標温度の関係に基づいて圧縮機の周波数を増加させる(ステップS11)。このとき、膨張弁の開度は、圧縮機の周波数が増加されるのにともなって、そのときの補正液温に基づいて変更される。したがって、タンク内において液体のよどみが発生したことにより、膨張弁の開度が小さく変更されるが、液冷却装置の能力は、タンク内において液体のよどみが発生する前と略同一に維持される。その後、ステップ4に移行して、同様の処理を繰り返す。
これに対し、ステップS10において、膨張弁の開度が補正されたと判断されない場合(S10:NO)、ステップ4に移行して、同様の処理を繰り返す。なお、ステップS10において、タンク内において液体のよどみが発生したとして膨張弁の開度が補正されたと判断されるのは、膨張弁の開度が補正された後であり、且つ、ステップS11において圧縮機の周波数を増加させる前の状態である。したがって、ステップS11において圧縮機の周波数を増加させる制御が行われた場合、タンク内において液体のよどみが発生したとして膨張弁の開度が補正されたことがリセットされる。
本実施形態の液冷却装置1における制御の例について、図5に基づいて説明する。
現在、図5の状態A1(液温T1、開度a1、周波数c1)である場合において、タンク内において液体のよどみが発生したとき、現在液温T1が所定補正温度だけ低い補正液温T2に補正され、現在周波数c1が維持された状態で、膨張弁の現在開度a1が補正開度a2に変更される。
図5の状態A2(液温T2、開度a2、周波数c1)に変更された後、タンク内において液体のよどみにより蒸発器において冷媒が適切に蒸発されていないと判断されるとき、補正液温T2が所定補正温度だけ低い補正液温T3に補正され、現在周波数c1が維持された状態で、膨張弁の現在開度a2が補正開度a3に変更される。
図5の状態A3(液温T3、開度a3、周波数c1)に変更された後、蒸発器において冷媒が適切に蒸発されたとき、圧縮機の周波数が液温と目標温度との関係に基づき変更、また、膨張弁の開度が、補正液温T3における圧縮機周波数と膨張弁の開度の関係にしたがって変更され、図5の状態A4(液温T3、周波数c2)となる。
図5に示すように、図5の状態A1(液温T1、開度a1、周波数c1)と、図5の状態A4(液温T3、開度a3、周波数c1)とは、液冷却装置1の等能力線上にあり、略同一能力である。
<本実施形態の液冷却装置の特徴>
本実施形態の液冷却装置1には、以下の特徴がある。
本実施形態の液冷却装置1では、膨張弁4の開度が、そのときのタンクT内の液温に基づいて、蒸発器5において冷媒の略全てが蒸発するように制御されるが、圧縮機2の吐出管温度と凝縮器3で検知される高圧飽和温度との温度差が第1所定温度未満の場合には、タンクT内において液体のよどみが発生したと判断し、膨張弁4の開度が、そのときのタンクT内の液温より低い補正液温に基づく開度に変更される。したがって、タンクT内において液体のよどみが発生した場合でも、蒸発器5に供給される冷媒量が適正となり、蒸発器5において冷媒の略全てが蒸発されることから、圧縮機2に液冷媒が吸入されることにより、圧縮機2が壊れるのを防止できる。
本実施形態の液冷却装置1では、タンクT内において液体のよどみが発生した場合に、膨張弁4の開度が、そのときのタンクT内の液温に対応した開度より小さく変更されることから、蒸発器5に供給される冷媒量が減少する。したがって、タンクT内において液体のよどみが発生した場合でも、蒸発器5において冷媒の略全てが蒸発されるようになり、圧縮機2に液冷媒が吸入されることにより、圧縮機2が壊れるのを防止できる。
本実施形態の液冷却装置1では、タンクT内において液体のよどみが発生した場合に、膨張弁4の開度が、そのときのタンクT内の液温に対応した開度より小さく変更された後、圧縮機2の周波数が増加するように変更されることから、液冷却装置の能力を低下させずに、蒸発器5において冷媒の略全てが蒸発されるように制御できる。
本実施形態の液冷却装置1では、タンクT内において液体のよどみが発生しない状態となるまで、タンクT内の液温の補正が繰り返されることから、タンクT内において液体のよどみが発生することにより、圧縮機が壊れるのを防止できる。
本実施形態の液冷却装置1では、圧縮機2の吐出管温度と凝縮器3で検知される高圧飽和温度との差が小さいほど、タンクT内において液体のよどみが大きいことから、タンクT内の液温の補正が短い間隔で行われる。
従来の液冷却装置では、タンク内において液体のよどみが発生した場合と同様に、タンク内に配置される蒸発器の表面に汚れが堆積した場合も、蒸発器において冷媒の略全てが蒸発されなくなり、圧縮機に液冷媒が吸入されることにより、圧縮機が壊れる技術課題があるが、本実施形態の液冷却装置1では、タンク内に配置される蒸発器の表面に汚れが堆積した場合も、圧縮機が壊れるのを防止できる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
上述の実施形態では、タンク内において液体のよどみが発生した場合に、圧縮機の周波数が維持された状態で膨張弁の開度が小さく変更される場合を説明したが、膨張弁の開度が小さく変更されると同時に、圧縮機の周波数が増加されてよい。
上述の実施形態では、タンク内において液体のよどみが発生した場合に、圧縮機の周波数が維持された状態で膨張弁の開度が小さく変更された後、圧縮機の周波数が増加される場合を説明したが、膨張弁の開度が小さく変更された後、圧縮機の周波数が増加されなくてよい。
上述の実施形態では、膨張弁の開度の補正間隔が吐出温度と高圧飽和温度との温度差に基づいて異なる場合を説明したが、膨張弁の開度の補正間隔は吐出温度と高圧飽和温度との温度差にかかわらず同一であってよい。
本発明を利用すれば、圧縮機に液冷媒が吸入されることにより、圧縮機が壊れるのを防止できる。
1 液冷却装置
2 圧縮機
3 凝縮器
4 膨張弁
5 蒸発器
12 制御部(制御手段)
104 補正部(補正手段)
T タンク
Ta 液温サーミスタ(温度検出手段)

Claims (6)

  1. 圧縮機、凝縮器、膨張弁および蒸発器を接続した冷媒回路と、
    前記蒸発器が内部に配置された液体を収容するタンクと、
    前記タンク内の液体の温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段により検出された液温に基づいて前記圧縮機の周波数と前記膨張弁の開度を制御する制御手段と、
    前記圧縮機の吐出管温度と前記凝縮器で検知される高圧飽和温度との差が所定温度未満の場合に、前記温度検出手段により検出された液温をそれより低い補正液温に補正する補正手段とを備え、
    前記制御手段は、前記補正手段における補正が行われた場合、補正液温を液温として前記膨張弁の開度を制御することを特徴とする液冷却装置。
  2. 前記制御手段は、前記補正手段における補正が行われた場合、補正される前の液温に基づいて制御する場合の前記膨張弁の開度より小さくなるように、前記膨張弁の開度を制御することを特徴とする請求項1に記載の液冷却装置。
  3. 前記制御手段は、前記補正手段における補正が行われた場合、補正される前の液温に基づいて制御する場合の前記圧縮機の周波数と同一の周波数となるように、前記圧縮機の周波数を制御することを特徴とする請求項2に記載の液冷却装置。
  4. 前記制御手段は、前記補正手段における補正が行われた場合、補正される前の液温に基づいて制御する場合の前記圧縮機の周波数より増加するように、前記圧縮機の周波数を制御することを特徴とする請求項2または3に記載の液冷却装置。
  5. 前記補正手段における補正は、前記圧縮機の吐出管温度と前記凝縮器で検知される高圧飽和温度との差が所定温度以上になるまで繰り返されることを特徴とする請求項1−4のいずれかに記載の液冷却装置。
  6. 前記補正手段における補正間隔は、前記圧縮機の吐出管温度と前記凝縮器で検知される高圧飽和温度との差が小さいほど短いことを特徴とする請求項5に記載の液冷却装置。
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