JP2017025760A - 内燃機関 - Google Patents
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Abstract
【課題】油圧駆動式の気筒休止機構により気筒休止制御が行われる内燃機関において、オイルを昇圧することに費やされたポンプの仕事をより有効に活用することが可能な、新規かつ改良された内燃機関を提供する。
【解決手段】複数の気筒のうち一部の気筒の吸気弁及び排気弁を閉じた状態で保持することにより、前記一部の気筒を休止させる油圧駆動式の気筒休止機構と、オイルを分配し、前記気筒休止機構側へ供給する油圧を制御する制御弁と、前記複数の気筒にそれぞれ収納されるピストンへオイルを噴射するオイルジェットと、を備え、前記制御弁から送り出されるオイルは、前記オイルジェットへ供給される、内燃機関が提供される。
【選択図】図6
【解決手段】複数の気筒のうち一部の気筒の吸気弁及び排気弁を閉じた状態で保持することにより、前記一部の気筒を休止させる油圧駆動式の気筒休止機構と、オイルを分配し、前記気筒休止機構側へ供給する油圧を制御する制御弁と、前記複数の気筒にそれぞれ収納されるピストンへオイルを噴射するオイルジェットと、を備え、前記制御弁から送り出されるオイルは、前記オイルジェットへ供給される、内燃機関が提供される。
【選択図】図6
Description
本発明は、内燃機関に関する。
従来、車両等に搭載された内燃機関を制御する技術として、複数の気筒のうちの一部の気筒における燃焼を停止させることによって、当該一部の気筒を休止させる気筒休止制御が知られている。気筒休止制御は、内燃機関の要求トルクが比較的小さい場合に実行される制御である。気筒休止運転時においては、一部の気筒の吸気弁及び排気弁が閉じた状態で維持されるとともに、当該気筒への燃料噴射が停止し、残りの気筒によって出力トルクを得る。このとき、残りの気筒によって全気筒運転時と同じ出力トルクを得るためには、吸気スロットル弁の開度を大きくすることになるため、ポンピングロスが低減し、燃費を向上させることができる。
このような気筒休止制御を実現するために、油圧を用いて吸気弁及び排気弁を閉じた状態に保持する油圧駆動式の気筒休止機構を利用した技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
ところで、油圧駆動式の気筒休止機構を駆動させるためのオイルの供給は気筒休止用制御弁によって制御される。気筒休止用制御弁は、ポンプにより昇圧されたオイルを分配し、気筒休止機構側へ供給するオイルの流量を制御することによって、気筒休止機構側へ供給する油圧を制御する。気筒休止運転時には、気筒休止用制御弁によって、気筒休止機構を駆動可能な油圧が気筒休止機構側へ供給される。一方、全気筒運転時には、気筒休止用制御弁から送り出されるオイルの大部分がオイルパン側へ送り出されることにより、気筒休止機構への油圧の供給は停止される。
気筒休止運転時において、気筒休止用制御弁から気筒休止機構側へ送り出されたオイルの一部は気筒休止機構の駆動に用いられずにオイルパンへ戻される。一方、全気筒運転時には、気筒休止用制御弁から送り出されるオイルの大部分は、気筒休止機構側へは供給されずにオイルパンへ戻される。よって、ポンプによって昇圧された後、気筒休止用制御弁から送り出されるオイルの一部は、油圧駆動式の機器の駆動等に用いられずにオイルパンへ戻される。ゆえに、オイルを昇圧することに費やされたポンプの仕事の一部が有効に活用されていなかった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、油圧駆動式の気筒休止機構により気筒休止制御が行われる内燃機関において、オイルを昇圧することに費やされたポンプの仕事をより有効に活用することが可能な、新規かつ改良された内燃機関を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、複数の気筒のうち一部の気筒の吸気弁及び排気弁を閉じた状態で保持することにより、前記一部の気筒を休止させる油圧駆動式の気筒休止機構と、オイルを分配し、前記気筒休止機構側へ供給する油圧を制御する制御弁と、前記複数の気筒にそれぞれ収納されるピストンへオイルを噴射するオイルジェットと、を備え、前記制御弁から送り出されるオイルの少なくとも一部は、前記オイルジェットへ供給される、内燃機関が提供される。
前記制御弁は、気筒休止運転時に、前記気筒休止機構を駆動可能な油圧を前記気筒休止機構側へ供給し、前記制御弁から前記気筒休止機構側へ送り出されるオイルの少なくとも一部は、前記オイルジェットへ供給されてもよい。
前記制御弁から前記気筒休止機構側へ送り出されるオイルが供給される前記オイルジェットに対応するピストンは、気筒休止運転時において燃焼を継続する気筒のピストンであってもよい。
前記制御弁は、全気筒運転時に、前記気筒休止機構側に対して他側へオイルを送り出すことにより、前記気筒休止機構を駆動可能な油圧の前記気筒休止機構側への供給を停止し、前記制御弁から前記気筒休止機構側に対して他側へ送り出されるオイルの少なくとも一部は、前記オイルジェットへ供給されてもよい。
前記制御弁から前記気筒休止機構側に対して他側へ送り出されるオイルが供給される前記オイルジェットに対応するピストンは、全ての気筒のピストンであってもよい。
以上説明したように本発明によれば、油圧駆動式の気筒休止機構により気筒休止制御が行われる内燃機関において、オイルを昇圧することに費やされたポンプの仕事をより有効に活用することが可能となる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.内燃機関の構成>
(1−1.全体構成)
まず、本実施形態に係る内燃機関1の全体構成について説明する。図1は、本実施形態に係る内燃機関1の概略構成の一例を示す模式図である。内燃機関1は、シリンダブロック101a、シリンダヘッド101b、気筒102a,102b,102c,102d、ピストン104、コネクティングロッド106、点火プラグ108、吸排気弁110、カム機構111及びクランクシャフト115を備える。また、内燃機関1では、2つの気筒102a,102cが右バンクの気筒群を構成し、残りの2つの気筒102b,102dが左バンクの気筒群を構成する。以下、気筒102a,102b,102c,102dをそれぞれ区別しないときは、気筒102とも呼ぶ。本実施形態では、一例としてガソリンエンジンを示している。
(1−1.全体構成)
まず、本実施形態に係る内燃機関1の全体構成について説明する。図1は、本実施形態に係る内燃機関1の概略構成の一例を示す模式図である。内燃機関1は、シリンダブロック101a、シリンダヘッド101b、気筒102a,102b,102c,102d、ピストン104、コネクティングロッド106、点火プラグ108、吸排気弁110、カム機構111及びクランクシャフト115を備える。また、内燃機関1では、2つの気筒102a,102cが右バンクの気筒群を構成し、残りの2つの気筒102b,102dが左バンクの気筒群を構成する。以下、気筒102a,102b,102c,102dをそれぞれ区別しないときは、気筒102とも呼ぶ。本実施形態では、一例としてガソリンエンジンを示している。
シリンダブロック101aには、複数の気筒102が設けられる。図1の例では、4つの気筒102a,102b,102c,102dがシリンダブロック101aに設けられている。各々の気筒102a,102b,102c,102dにはそれぞれピストン104が進退移動可能に保持され、シリンダヘッド101b、気筒102a,102b,102c,102d及びピストン104によって燃焼室が形成される。ピストン104は、燃焼室における燃料の燃焼によって直線往復運動を行う。当該直線往復運動は、コネクティングロッド106を介してクランクシャフト115に回転運動として伝達される。
クランクシャフト115は、クランクピン116、クランクジャーナル118及びこれらと連結されるクランクアーム120を備える。クランクピン116はコネクティングロッド106と連結される。ピストン104の直線往復運動によってクランクアーム120が回転し、クランクアーム120の回転によってクランクジャーナル118が回転する。クランクシャフト115は、図示しない駆動伝達装置に連結され、内燃機関1の出力トルクが駆動伝達装置に伝達される。
吸排気弁110は、カム機構111によって開閉される。吸気弁の開弁によって各燃焼室に吸気が取り込まれ、排気弁の開弁によって燃焼後のガスが各燃焼室から排出される。各気筒102a,102b,102c,102dに備えられる吸排気弁110の数は適宜設定することができる。例えば、本実施形態では、各気筒102a,102b,102c,102dに、それぞれ2つの吸気弁及び排気弁が備えられる。また、各燃焼室内に供給される燃料は、点火プラグ108によって点火され、燃焼する。
カム機構111は、カムシャフト112と、当該カムシャフト112に固定されるカム114とを備える。カムシャフト112は、クランクシャフト115の回転によって駆動される。吸排気弁110は、図示しない復帰用バネを備える。カムシャフト112の回転に伴ってカム114が回転し、カム114のカム山が直接的又は間接的に吸排気弁110を押し込むことによって吸排気弁110が開かれる。図1に示した内燃機関1では、カム114と吸排気弁110との間にロッカーアーム30が備えられ、吸排気弁110はロッカーアーム30を介してカム114によって押し込まれる。ロッカーアーム30は、ロッカーアーム30と当接するピボット60を支点として回動可能となっている。また、吸排気弁110は、カム114のカム山による吸排気弁110の押し込みから解放されると、復帰用バネによって元の位置に戻される。
本実施形態に係る内燃機関1は、4つの気筒102a,102b,102c,102dの全てが稼働する全気筒運転と、一部の気筒102a,102bにおける燃焼を停止させることにより気筒102a,102bを休止させる気筒休止運転とを切り替え可能になっている。このような運転の切り替えを実現するために、本実施形態に係る内燃機関1には気筒休止機構10が設けられる。気筒休止機構10は油圧駆動式の機構であり、気筒102a,102bの吸排気弁110を閉じた状態で保持することにより、気筒102a,102bを休止させる。気筒102a,102bに対応するカム114と吸排気弁110との間に設けられるロッカーアーム30は気筒休止用であり、気筒休止用のロッカーアーム30に対して設けられるピボット60も気筒休止用となっている。気筒休止用のロッカーアーム30及びピボット60により気筒休止機構10が構成される。
気筒休止機構10を駆動させるためのオイルの供給は、図示しない気筒休止用制御弁によって制御される。また、気筒休止用のピボット60には油路65が接続されており、油路65を介して気筒休止機構10へオイルが供給される。気筒休止運転時には、気筒休止機構10を駆動可能な油圧が気筒休止機構10へ供給され、気筒休止機構10が駆動される。一方、全気筒運転時には、気筒休止機構10を駆動可能な油圧の気筒休止機構10への供給は停止され、気筒休止機構10は駆動されない。なお、内燃機関1における気筒休止機構10及び上述の気筒休止制御を実現するための油圧回路の詳細については、後述する。
シリンダブロック101aには、ピストン104を冷却するためにピストン104へオイルを噴射するオイルジェット132c,132d,134a,134b,134c,134dが設けられる。以下、オイルジェット132c,132d,134a,134b,134c,134dをそれぞれ区別しないときは、単にオイルジェットとも呼ぶ。オイルジェットは、各気筒の外部に設けられ、各オイルジェットに対応するピストン104の冠面と逆側の面にオイルを噴射する。それにより、ピストン104の過度な温度上昇を抑制することによって、ピストン104の破損の抑制やノッキングの低減をすることができる。
オイルジェット132c,132dに対応するピストン104は、気筒休止運転時において燃焼を継続する気筒102c,102dのピストン104であり、オイルジェット132c,132dによるオイルの噴射は気筒休止運転時に行われる。一方、オイルジェット134a,134b,134c,134dに対応するピストン104は、全ての気筒102a,102b,102c,102dのピストン104であり、オイルジェット134a,134b,134c,134dによるオイルの噴射は全気筒運転時に行われる。オイルジェット132c,132d,134a,134b,134c,134dには油路152c,152d,154a,154b,154c,154dが接続されており、油路152c,152d,154a,154b,154c,154dを介して、オイルジェット132c,132d,134a,134b,134c,134dへオイルが供給される。なお、上述のオイルジェットによるオイルの噴射を実現するための内燃機関1における油圧回路については、後述する。
(1−2.気筒休止機構)
続いて、図2及び図3を参照して、気筒休止機構10の詳細について説明する。図2及び図3は、それぞれ全気筒運転時及び気筒休止運転時における気筒休止機構10の一例を示す模式図である。図2及び図3では、一つの吸排気弁110を閉じた状態で保持するための機構の構成例が示されている。他の吸排気弁110を閉じた状態で保持するための機構も基本的に同一の構成を有する。
続いて、図2及び図3を参照して、気筒休止機構10の詳細について説明する。図2及び図3は、それぞれ全気筒運転時及び気筒休止運転時における気筒休止機構10の一例を示す模式図である。図2及び図3では、一つの吸排気弁110を閉じた状態で保持するための機構の構成例が示されている。他の吸排気弁110を閉じた状態で保持するための機構も基本的に同一の構成を有する。
気筒休止用のロッカーアーム30は、第1のロッカーシャフト40、第2のロッカーシャフト50、ローラ55及びピストン70を備える。第1のロッカーシャフト40は、その一端側において吸排気弁110の後端部を押し込み可能になっている。係る第1のロッカーシャフト40の一端側において、第1のロッカーシャフト40及び第2のロッカーシャフト50が支持軸57によって接続されている。第1のロッカーシャフト40と第2のロッカーシャフト50とは、支持軸57を中心に互いに回動可能になっている。
第2のロッカーシャフト50にはローラ55の回転軸53が挿入されており、ローラ55は回転自在に第2のロッカーシャフト50に支持されている。ローラ55には、カム機構111のカム114のカム面が当接する。したがって、カムシャフト112の回転に伴ってカム114が回転する際に、ローラ55及び第2のロッカーシャフト50がカム山によってカムシャフト112から離れる方向に押し込まれる。
第2のロッカーシャフト50の長さは、第1のロッカーシャフト40の長さよりも短い。第1のロッカーシャフト40における支持軸57が連結される端部とは反対側の端部であって、第2のロッカーシャフト50と重ならない位置には、ピストン保持孔41が設けられている。ピストン保持孔41は段付きの軸方向孔であり、ピストン保持孔41にはピストン70が軸方向に進退動可能に保持されている。ピストン70は、ピストン保持孔41内を摺動可能な段付きの外形を有する。ピストン70の後端側には押圧バネ49が備えられている。ピストン保持孔41の段差部分とピストン70の段差部分とが対向する空間は圧力室45として形成される。
ピストン保持孔41のうちの圧力室45の部分には油路43が連通している。油路43には気筒休止用のピボット60に設けられた油路65が連通しており、油路65及び油路43を介して、圧力室45へオイルが供給される。ピストン70は、押圧バネ49の付勢力によって前進方向に付勢される。一方、油路65及び油路43を介して、圧力室45へオイルが供給され、油圧によるピストン70の付勢力が押圧バネ49の付勢力を上回ると、ピストン70は後退する。
図2に示したように、ピストン70の前進時、すなわち、押圧バネ49の付勢力が油圧によるピストン70の付勢力を上回っている状態では、第2のロッカーシャフト50における、支持軸57が連結される端部とは反対側の端部が、ピストン70の先端に係止される。この状態では、支持軸57を中心とした第2のロッカーシャフト50の回動が制限される。そのため、第2のロッカーシャフト50がローラ55を介してカム114のカム山により押し込まれると、第2のロッカーシャフト50はピストン70によって回動が制限されているために、第1のロッカーシャフト40と第2のロッカーシャフト50とが一体となって押し込まれる。
このとき、第1のロッカーシャフト40及び第2のロッカーシャフト50は、ピボット60と第1のロッカーシャフト40との当接部分を中心に回動し、第1のロッカーシャフト40が吸排気弁110を開弁方向に押し込む。これにより、吸排気弁110は、復帰用バネの付勢力に抗して移動し、開弁する。カム山によるロッカーアーム30の押し込みが終了すると、吸排気弁110は、図示しない復帰用バネの付勢力によって、閉弁状態に戻される。
一方、図3に示したように、油圧によるピストン70の付勢力が押圧バネ49の付勢力を上回り、ピストン70が後退した状態では、第2のロッカーシャフト50はピストン70に係止されない。この状態では、第2のロッカーシャフト50は支持軸57を中心に回動可能になる。そのため、第2のロッカーシャフト50がローラ55を介してカム114のカム山により押し込まれると、第2のロッカーシャフト50のみが回動し、吸排気弁110の図示しない復帰用バネの付勢力が作用している第1のロッカーシャフト40は移動しない。これにより、吸排気弁110が閉弁状態で保持される。
なお、図1に示した内燃機関1は、各気筒102a,102b,102c,102dに、それぞれ吸気弁及び排気弁が2つずつ、合計4つの吸排気弁110が備えられている。図1においては、各気筒102a,102b,102c,102dごとに、2つの吸気弁又は排気弁が示されている。また、気筒休止運転時に休止する気筒102a,102bにそれぞれ設けられた4つの吸排気弁110の各々に気筒休止機構10が設けられる。
<2.油圧回路>
続いて、図4及び図5を参照して、本実施形態に係る内燃機関1の油圧回路について説明する。図4は、本実施形態に係る内燃機関1における気筒休止運転時のオイルの流れについて説明するための油圧回路図である。図4において、細線は低圧の油路を示し、太線は高圧の油路を示す。また、破線は、オイルが供給されない油路を示す。
続いて、図4及び図5を参照して、本実施形態に係る内燃機関1の油圧回路について説明する。図4は、本実施形態に係る内燃機関1における気筒休止運転時のオイルの流れについて説明するための油圧回路図である。図4において、細線は低圧の油路を示し、太線は高圧の油路を示す。また、破線は、オイルが供給されない油路を示す。
オイルパン201内に貯留されたオイルはオイルポンプ203によって吸い上げられて圧送され、オイルフィルタ205で濾過される。オイルポンプ203は、図1に示したクランクシャフト115に連結され、クランクシャフト115の回転によって駆動される。オイルフィルタ205で濾過されたオイルは、右バンクRB、左バンクLB、及びクランクシャフト115へ送られる。
オイルポンプ用制御弁207は、オイルフィルタ205で濾過されたオイルが供給される油路と接続され、オイルフィルタ205で濾過されたオイルの一部をオイルポンプ203へ戻すことによって、オイルポンプ203の吐出量を制御する。オイルポンプ用制御弁207として、例えば、比例電磁制御弁が用いられ、図示しない制御装置によってオイルポンプ用制御弁207へ通電される電流値が制御されることによって、オイルポンプ203へ供給する油圧が制御される。オイルポンプ203としては、例えば、可変容量型ポンプが用いられ、オイルポンプ用制御弁207から供給された油圧に基づいてオイルポンプ203の吐出量が変化し得る。
なお、オイルポンプ用制御弁207は、オイルフィルタ205で濾過されたオイルの一部をオイルパン201へ戻すことによって、右バンクRB、左バンクLB、及びクランクシャフト115へ送られるオイルの流量を制御してもよい。
クランクシャフト115へ送られたオイルは、クランクシャフト115の摺動部を潤滑した後、オイルパン201へ戻され、再び貯留される。
右バンクRB(左バンクLB)において、気筒休止用制御弁209へ送られたオイルは、気筒休止の対象気筒である気筒102a(102b)に対応する気筒休止機構10側と、気筒102a,102c(102b,102d)に対応するオイルジェット134a,134c(134b,134d)側とへ、気筒休止用制御弁209によって、分配される。なお、気筒休止用制御弁209は、気筒休止機構10側へ供給する油圧を制御する本発明に係る制御弁の一例であり、図示しない制御装置からの動作指示に基づいてオイルの分配を制御する。
気筒休止用制御弁209の気筒休止機構10側と接続される油路は、吸気弁側INTの2つの気筒休止機構10が接続される油路65と排気弁側EXHの2つの気筒休止機構10が接続される油路65とに分岐する。当該2つの油路65は、下流側で合流し、油路152c(152d)を介して気筒102c(102d)に対応するオイルジェット132c(132d)と接続される。一方、気筒休止用制御弁209のオイルジェット134a,134c(134b,134d)側と接続される油路は、オイルジェット134a(134b)が接続される油路154a(154b)とオイルジェット134c(134d)が接続される油路154c(154d)とに分岐する。
図4に示したように、気筒休止運転時において、気筒休止用制御弁209から気筒休止機構10側へ高い油圧が供給される。ここで、気筒休止運転時において気筒休止機構10側へ供給される油圧は、気筒休止機構10を駆動可能な油圧である。ゆえに、油路65を介してオイルが供給されることにより気筒休止機構10が駆動されるので、気筒102a(102b)の吸排気弁110が閉じた状態で保持される。一方、気筒休止運転時において、気筒休止用制御弁209からオイルジェット134a,134c(134b,134d)側へは、オイルは送り出されない。
右バンクRB及び左バンクLBにおいて、オイルフィルタ205で濾過されたオイルは、気筒休止用制御弁209の他、各部位へ作動油や潤滑油として送られる。具体的には、テンショナ211、カムジャーナル213等へオイルが送られる。
テンショナ211は、カムシャフト112とクランクシャフト115とに懸架されるチェーンに、供給された油圧を用いて、テンションをかける。カムジャーナル213は、図1に示したカムシャフト112の摺動部であり、油路を介して可変バルブタイミング機構(VVT)215と接続されている。吸気弁側INT及び排気弁側EXHの各々のカムジャーナル213へ送られたオイルは、カムジャーナル213を潤滑した後、可変バルブタイミング機構(VVT)215へ供給される。可変バルブタイミング機構(VVT)215は、供給された油圧を用いて、カムシャフト112を回転方向へ動かすことによって、吸排気弁110の開弁時期を進角側又は遅角側へ調整する。
また、オイルフィルタ205で濾過されたオイルの一部は、オリフィス219を通過することによって、絞られ減圧された後、可変バルブタイミング機構(VVT)215と接続されていないカムシャフト112のカムジャーナル221,223及び気筒休止の対象気筒でない気筒102c(102d)に対応するピボット60を潤滑する。吸気弁側INT及び排気弁側EXHのそれぞれにおいて、カムジャーナル221へ送られたオイルは、カムジャーナル221を潤滑した後、気筒102c(102d)に対応する2つのピボット60及びカムジャーナル223を順に通過し潤滑する。また、潤滑に用いられたオイルは、カムジャーナル221,223及びピボット60の各々からロッカー室229へ送られた後、オイルパン201へ戻され、再び貯留される。なお、オイルによって潤滑されるピボット60の部位は、具体的には、ピボット60のロッカーアーム30との当接部である。
右バンクRBにおいて、オイルフィルタ205で濾過されたオイルの一部は、バキュームポンプ217へ送られる。バキュームポンプ217へ送られたオイルは、バキュームポンプ217の回転軸等を潤滑した後、オイルパン201へ戻され、再び貯留される。なお、バキュームポンプ217は、例えば、ブレーキブースターとして用いられる。
左バンクLBにおいて、オイルフィルタ205で濾過されたオイルの一部は、オリフィス225を通過することによって、絞られ減圧された後、燃料ポンプリフタ227へ送られる。燃料ポンプリフタ227へ送られたオイルは、燃料ポンプリフタ227の摺動部を潤滑する。燃料ポンプリフタ227は、図示しない燃料ポンプを駆動させるためのリフタである。
図5は、本実施形態に係る内燃機関1における全気筒運転時のオイルの流れについて説明するための油圧回路図である。図5において、図4と同様に、細線は低圧の油路を示し、太線は高圧の油路を示す。
図5に示したように、右バンクRB(左バンクLB)において、全気筒運転時には、気筒休止用制御弁209からオイルジェット134a,134c(134b,134d)側へ大部分のオイルが送り出される。一方、気筒休止用制御弁209から気筒休止機構10側へは、少量のオイルが供給される。ここで、全気筒運転時において気筒休止機構10側へ供給される油圧は、気筒休止機構10を駆動可能な油圧より低い。換言すると、全気筒運転時において、気筒休止機構10を駆動可能な油圧の気筒休止機構10側への供給は停止される。
気筒休止用制御弁209から気筒休止機構10側へ送られたオイルは、気筒休止の対象気筒である気筒102a(102b)に対応する気筒休止用のロッカーアーム30とピボット60との当接部を潤滑する。なお、本実施形態では、全気筒運転時において、気筒休止用制御弁209から気筒休止機構10側へ少量のオイルを供給しているが、本発明の技術的範囲は係る例に限定されず、全気筒運転時において、気筒休止用制御弁209から気筒休止機構10側へ、オイルは供給されなくてもよい。
<3.気筒休止用制御弁から送り出されるオイルの供給先>
続いて、図1及び図6を参照して、気筒休止用制御弁209から送り出されるオイルの供給先について説明する。図6は、オイルを昇圧することに費やされた仕事をより有効に活用することを可能とする本実施形態に係る内燃機関1の理解を容易にするための図であって、本実施形態に係る気筒休止用制御弁209により分配されるオイルの流れを説明するための模式図である。
続いて、図1及び図6を参照して、気筒休止用制御弁209から送り出されるオイルの供給先について説明する。図6は、オイルを昇圧することに費やされた仕事をより有効に活用することを可能とする本実施形態に係る内燃機関1の理解を容易にするための図であって、本実施形態に係る気筒休止用制御弁209により分配されるオイルの流れを説明するための模式図である。
図6に示したように、本実施形態に係る内燃機関1において、オイルパン201からオイルポンプ203によって吸い上げられて圧送された後、オイルフィルタ205で濾過されたオイルは、気筒休止用制御弁209へ送られる。右バンクRB(左バンクLB)において、気筒休止用制御弁209は、気筒休止の対象気筒である気筒102a(102b)に対応する気筒休止機構10側と、気筒102a,102c(102b,102d)に対応するオイルジェット134a,134c(134b,134d)側とへ、オイルを分配する。また、気筒休止機構10側の下流側には、油路152c(152d)を介して気筒102c(102d)に対応するオイルジェット132c(132d)が接続される。
気筒休止用制御弁209から気筒休止機構10側へ供給されたオイルの少なくとも一部は、油路152c(152d)を介して、オイルジェット132c(132d)へ供給される。図1に示したように、オイルジェット132c(132d)へ供給されたオイルは、気筒102c(102d)のピストン104へ噴射される。ここで、本実施形態に係る内燃機関1では、気筒休止運転時において、気筒休止用制御弁209から気筒休止機構10側へ、高い油圧が供給される。ゆえに、気筒休止運転時において、気筒102c(102d)のピストン104へオイルが噴射されるので、燃焼を継続する気筒102c(102d)のピストン104は冷却される。
また、気筒休止用制御弁209からオイルジェット134a,134c(134b,134d)側へ供給されたオイルは、図1に示したように、気筒102a,102c(102b,102d)のピストン104へ噴射される。ここで、本実施形態に係る内燃機関1では、全気筒運転時には、気筒休止用制御弁209からオイルジェット134a,134c(134b,134d)側へ大部分のオイルが送り出され、オイルジェット134a,134c(134b,134d)へ高い油圧が供給される。ゆえに、全気筒運転時において、気筒102a,102c(102b,102d)のピストン104へオイルが噴射されるので、燃焼を継続する気筒102a,102c(102b,102d)のピストン104は冷却される。
本実施形態に係る内燃機関1では、気筒休止用制御弁209から送り出されるオイルの少なくとも一部は、気筒102に収納されるピストン104へオイルを噴射するオイルジェットへ供給される。それにより、オイルポンプ203によって昇圧された後、気筒休止用制御弁209から送り出されるオイルのうち気筒休止機構10の駆動に用いられないオイルを冷却に用いることができる。ゆえに、オイルを昇圧することに費やされたオイルポンプ203の仕事をより有効に活用することができる。
また、気筒休止用制御弁209は、気筒休止運転時に、気筒休止機構10を駆動可能な油圧を気筒休止機構10側へ供給する。また、気筒休止用制御弁209から気筒休止機構10側へ送り出されるオイルの少なくとも一部は、オイルジェット132c(132d)へ供給される。それにより、気筒休止運転時において、気筒休止用制御弁209から気筒休止機構10側へ送り出されたオイルのうち気筒休止機構10の駆動に用いられなかったオイルを冷却に用いることができる。ゆえに、気筒休止運転時において、オイルを昇圧することに費やされたオイルポンプ203の仕事をより有効に活用することができる。
また、気筒休止用制御弁209から気筒休止機構10側へ送り出されたオイルの少なくとも一部は、オイルジェット132c(132d)により噴射されることにより、減圧される。ここで、昇圧されたオイルをオイルパン201へ戻すためには、昇圧されたオイルを絞り減圧するためのオリフィス等の絞り手段が必要となる。ゆえに、気筒休止用制御弁209から気筒休止機構10側へ送り出されるオイルをオイルジェット132c(132d)へ供給することによって、オリフィス等の絞り手段を省略し得る。
また、気筒休止用制御弁209から気筒休止機構10側へ送り出されるオイルの少なくとも一部が供給されるオイルジェット132c(132d)に対応するピストン104は、気筒休止運転時において燃焼を継続する気筒102c(102d)のピストン104である。それにより、気筒休止運転時において、気筒102c(102d)のピストン104へオイルを噴射することができるので、燃焼を継続する気筒102c(102d)のピストン104を冷却することが可能である。
また、本実施形態に係る内燃機関1では、休止対象の気筒102a(102b)のピストン104へオイルを噴射するオイルジェット134a(134b)に対しては、気筒休止用制御弁209から気筒休止機構10側へ送り出されるオイルは供給されない。ゆえに、気筒休止運転時において、気筒102a(102b)のピストン104へのオイルの噴射は行われない。それにより、気筒休止運転時において、燃焼を継続する気筒102c(102d)のピストン104へのオイル噴射量を増大させることができるので、燃焼を継続する気筒102c(102d)のピストン104をより効率的に冷却することが可能である。
また、気筒休止運転時において、休止する気筒102a(102b)のピストン104へのオイルの噴射は行われないので、気筒102a(102b)のピストン104の温度が著しく低下することを抑制することができる。ゆえに、全気筒運転に復帰したときに気筒102a(102b)における燃焼性が低下することを抑制することができる。
また、気筒休止運転時において、休止する気筒102a(102b)のピストン104へオイルの噴射を行った場合、気筒102a(102b)のピストン104の温度は著しく低下するので、気筒102a(102b)のピストン104へ噴射されたオイルの粘度は上昇する。それにより、気筒102a(102b)の内壁とピストン104との摺動部にオイルが溜まり、ピストン104の摺動における抵抗が上昇し得る。一方、本実施形態では、休止する気筒102a(102b)のピストン104へのオイルの噴射は行われないので、このような問題が生じることを抑制することが可能である。
また、気筒休止用制御弁209は、全気筒運転時に、気筒休止機構10側に対して他側であるオイルジェット134a,134c(134b,134d)側へオイルを送り出すことにより、気筒休止機構10を駆動可能な油圧の気筒休止機構10側への供給を停止する。それにより、全気筒運転時において、気筒休止用制御弁209から送り出されるオイルの大部分を冷却に用いることができる。ゆえに、全気筒運転時において、オイルを昇圧することに費やされたオイルポンプ203の仕事をより有効に活用することができる。
また、気筒休止用制御弁209から全気筒運転時に送り出されるオイルが供給されるオイルジェット134a,134c(134b,134d)に対応するピストン104は、全ての気筒102a,102c(102b,102d)のピストン104である。それにより、全気筒運転時において、全ての気筒102a,102c(102b,102d)のピストン104へオイルを噴射することができるので、燃焼を継続する全ての気筒102a,102c(102b,102d)のピストン104を冷却することが可能である。
また、本実施形態に係る内燃機関1では、気筒休止運転時及び全気筒運転時のそれぞれにおいて、燃焼を継続する全ての気筒102へ気筒休止用制御弁209から送り出されるオイルを噴射することができる。ゆえに、気筒休止運転時及び全気筒運転時のそれぞれにおいて、燃焼を継続する全ての気筒102を冷却することができる。従って、気筒休止用制御弁209から送り出されるオイルを各ピストン104へ噴射するオイルジェット以外のオイルジェットを省略し得る。よって、省略され得るオイルジェットへ供給されていたオイルの量に相当する分、オイルポンプ203の吐出量を低減することができる。ゆえに、オイルポンプ203の負荷を低減させることができるので、更に燃費を向上させることができる。
なお、内燃機関1において、気筒休止用制御弁209から気筒休止機構10側へ送り出されるオイルのオイルジェットへの供給又は気筒休止用制御弁209から気筒休止機構10側に対して他側へ送り出されるオイルのオイルジェットへの供給のいずれか一方は省略されてもよい。換言すると、内燃機関1からは、気筒休止用制御弁209から気筒休止機構10側へ送り出されるオイルの少なくとも一部が供給されるオイルジェット132c(132d)及びオイルジェット132c(132d)と接続される油路152c(152d)が省略されてもよい。また、内燃機関1からは、気筒休止用制御弁209から気筒休止機構10側に対して他側へ送り出されるオイルの少なくとも一部が供給されるオイルジェット134a,134c(134b,134d)及びオイルジェット134a,134c(134b,134d)と接続される油路154a,154c(154b,154d)が省略されてもよい。
<4.まとめ>
以上説明したように、本実施形態に係る内燃機関1では、制御弁から送り出されるオイルは、気筒に収納されるピストンへオイルを噴射するオイルジェットへ供給される。それにより、オイルポンプによって昇圧された後、制御弁から送り出されるオイルのうち気筒休止機構の駆動に用いられないオイルを冷却に用いることができる。ゆえに、オイルを昇圧することに費やされたオイルポンプの仕事をより有効に活用することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る内燃機関1では、制御弁から送り出されるオイルは、気筒に収納されるピストンへオイルを噴射するオイルジェットへ供給される。それにより、オイルポンプによって昇圧された後、制御弁から送り出されるオイルのうち気筒休止機構の駆動に用いられないオイルを冷却に用いることができる。ゆえに、オイルを昇圧することに費やされたオイルポンプの仕事をより有効に活用することができる。
上記では、各バンクにおいて、気筒休止用制御弁209の気筒休止機構10側と接続される油路は、2つの油路65へ分岐した後合流する例が示されているが、気筒休止用制御弁209の気筒休止機構10側と接続される油路は分岐せず、各バンクの4つの気筒休止機構10を連結するように構成されてもよい。
また、上記では、右バンクRB(左バンクLB)において、気筒休止機構10側で2つの油路65が合流し、1つの油路152c(152d)と接続される例について説明したが、2つの油路65のそれぞれについて別個の油路152c(152d)が接続されてもよい。その場合、それぞれの油路152c(152d)に対応したオイルジェット132c(132d)が設けられる。
また、上記では、右バンクRB(左バンクLB)の気筒休止用制御弁209から送られたオイルは、右バンクRB(左バンクLB)の気筒102a,102c(102b,102d)に対応するオイルジェット132c,134a,134c(132d,134b,134d)へ供給される例を説明したが、本発明の技術的範囲は係る例に限定されない。例えば、右バンクRB(左バンクLB)の気筒休止用制御弁209から送られたオイルは、左バンクLB(右バンクRB)の気筒102b,102d(102a,102c)に対応するオイルジェット132d,134b,134d(132c,134a,134c)へ供給されてもよい。
また、上記では、右バンクRB(左バンクLB)において、気筒停止運転時に気筒休止用制御弁209から送られるオイルが供給されるオイルジェット132c(132d)と、全気筒運転時に気筒休止用制御弁209からオイルが供給されるオイルジェット134a,134c(134b,134d)とが異なる例について説明した。一方、本発明の技術的範囲は係る例に限定されず、気筒停止運転時にオイルが供給されるオイルジェットと、全気筒運転時にオイルが供給されるオイルジェットとは同一であってもよい。例えば、オイルジェット132c(132d)が接続される油路152c(152d)と、オイルジェット134a,134c(134b,134d)が接続される油路154a,154c(154b,154d)とは、下流側で合流してもよい。なお、その場合には、オイルの逆流を防止するために、一方向弁を用いることが好ましい。
また、上記では、油圧駆動式の気筒休止機構へ供給する油圧を制御する制御弁から送り出されたオイルをオイルジェットへ供給する例を説明したが、本発明の技術的範囲は係る例に限定されず、他の制御弁から送り出されたオイルをオイルジェットへ供給する構成としても同様の効果を得ることが可能である。例えば、ある実施形態によれば、図4及び図5に示したオイルポンプ用制御弁207から送り出されたオイルをオイルジェットへ供給する構成を取り得る。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は応用例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記では、4気筒水平対向型の内燃機関を例に採って説明したが、内燃機関の構成は上記の例に限られない。内燃機関は、6気筒や8気筒、12気筒等、種々の気筒数の内燃機関としてもよい。また、内燃機関は水平対向型のものに限られず、油圧駆動式の気筒休止機構を備えるものであれば、V型の内燃機関や直列式の内燃機関であってもよい。
1 内燃機関
10 気筒休止機構
30 ロッカーアーム
60 ピボット
100 内燃機関
101a シリンダブロック
101b シリンダヘッド
102a,102b,102c,102d 気筒
104 ピストン
106 コネクティングロッド
108 点火プラグ
110 吸排気弁
111 カム機構
112 カムシャフト
114 カム
115 クランクシャフト
116 クランクピン
118 クランクジャーナル
120 クランクアーム
132c,132d,134a,134b,134c,134d オイルジェット
201 オイルパン
203 オイルポンプ
205 オイルフィルタ
207 オイルポンプ用制御弁
209 気筒休止用制御弁
211 テンショナ
213,221,223 カムジャーナル
215 可変バルブタイミング機構(VVT)
217 バキュームポンプ
219 オリフィス
225 オリフィス
227 燃料ポンプリフタ
229 ロッカー室
10 気筒休止機構
30 ロッカーアーム
60 ピボット
100 内燃機関
101a シリンダブロック
101b シリンダヘッド
102a,102b,102c,102d 気筒
104 ピストン
106 コネクティングロッド
108 点火プラグ
110 吸排気弁
111 カム機構
112 カムシャフト
114 カム
115 クランクシャフト
116 クランクピン
118 クランクジャーナル
120 クランクアーム
132c,132d,134a,134b,134c,134d オイルジェット
201 オイルパン
203 オイルポンプ
205 オイルフィルタ
207 オイルポンプ用制御弁
209 気筒休止用制御弁
211 テンショナ
213,221,223 カムジャーナル
215 可変バルブタイミング機構(VVT)
217 バキュームポンプ
219 オリフィス
225 オリフィス
227 燃料ポンプリフタ
229 ロッカー室
Claims (5)
- 複数の気筒のうち一部の気筒の吸気弁及び排気弁を閉じた状態で保持することにより、前記一部の気筒を休止させる油圧駆動式の気筒休止機構と、
オイルを分配し、前記気筒休止機構側へ供給する油圧を制御する制御弁と、
前記複数の気筒にそれぞれ収納されるピストンへオイルを噴射するオイルジェットと、
を備え、
前記制御弁から送り出されるオイルの少なくとも一部は、前記オイルジェットへ供給される、
内燃機関。 - 前記制御弁は、気筒休止運転時に、前記気筒休止機構を駆動可能な油圧を前記気筒休止機構側へ供給し、
前記制御弁から前記気筒休止機構側へ送り出されるオイルの少なくとも一部は、前記オイルジェットへ供給される、
請求項1に記載の内燃機関。 - 前記制御弁から前記気筒休止機構側へ送り出されるオイルが供給される前記オイルジェットに対応するピストンは、気筒休止運転時において燃焼を継続する気筒のピストンである、請求項2に記載の内燃機関。
- 前記制御弁は、全気筒運転時に、前記気筒休止機構側に対して他側へオイルを送り出すことにより、前記気筒休止機構を駆動可能な油圧の前記気筒休止機構側への供給を停止し、
前記制御弁から前記気筒休止機構側に対して他側へ送り出されるオイルの少なくとも一部は、前記オイルジェットへ供給される、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関。 - 前記制御弁から前記気筒休止機構側に対して他側へ送り出されるオイルが供給される前記オイルジェットに対応するピストンは、全ての気筒のピストンである、請求項4に記載の内燃機関。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015144112A JP2017025760A (ja) | 2015-07-21 | 2015-07-21 | 内燃機関 |
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---|---|---|---|
JP2015144112A JP2017025760A (ja) | 2015-07-21 | 2015-07-21 | 内燃機関 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017025760A true JP2017025760A (ja) | 2017-02-02 |
Family
ID=57945677
Family Applications (1)
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JP2015144112A Pending JP2017025760A (ja) | 2015-07-21 | 2015-07-21 | 内燃機関 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2017025760A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021014427A1 (en) * | 2019-07-24 | 2021-01-28 | Jacobs Vehicles Systems, Inc. | Systems having deactivator controller operatively connected to deactivators for at least two cylinders and methods for cylinder deactivation |
-
2015
- 2015-07-21 JP JP2015144112A patent/JP2017025760A/ja active Pending
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WO2021014427A1 (en) * | 2019-07-24 | 2021-01-28 | Jacobs Vehicles Systems, Inc. | Systems having deactivator controller operatively connected to deactivators for at least two cylinders and methods for cylinder deactivation |
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