JP2017024257A - シート処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】シート消費量の増大を抑えつつ、カットマーク検出の信頼性を高める。
【解決手段】連続するシートにシート切断のためのカットマーク115が形成される。シート上の画像の明るさを検出することが可能なマークセンサによるカットマーク115の検出タイミングに基づいて、第1画像と第2画像の間が切断される。第1画像の後端付近の画像データに応じて、カットマーク115の形態が変えられる。
【選択図】図8
【解決手段】連続するシートにシート切断のためのカットマーク115が形成される。シート上の画像の明るさを検出することが可能なマークセンサによるカットマーク115の検出タイミングに基づいて、第1画像と第2画像の間が切断される。第1画像の後端付近の画像データに応じて、カットマーク115の形態が変えられる。
【選択図】図8
Description
本発明は、画像がプリントされた連続シートを切断するシート処理方法に関する。
特許文献1に開示されるプリント装置では、画像と画像の間にカットマークを形成して、連続したシートをカッタによって1枚ごとの単葉のカットシートに切断する。カットマークはセンサにより検出する。
しかしながら、センサによってカットマークを検出する際の検出信頼性を高めるには、カットマークの周囲に十分な余白があることが好ましい。余白がないと、カットマークの手前の画像の一部をカットマークであると誤認して、誤った位置でシートを切断してしまう可能性がある。カットマークの周囲に十分な余白を設ければこの問題は避けられるが、余白は最終的にはごみとして廃棄されるので、余白を大きくとるほどに無駄なシートの消費が増えてしまう。
そこで、本発明は上記の事情に鑑み、シート消費量の増大を抑えつつ、カットマーク検出の信頼性を高めることができるシート処理方法を提供することを目的とする。
本発明のシート処理方法は、連続するシートに順次形成する第1画像とそれに続く第2画像の間に、シート切断のためのマークを形成し、センサによる前記マークの検出に基づいて、前記第1画像と前記第2画像の間を切断する方法であって、前記第1画像の後端付近の画像データに応じて、前記マークの形態を変えることを特徴とする。
本発明によれば、連続シートに画像を順次形成して切断するにあたって、シート消費量の増大を抑えつつ正確な位置でシート切断することができる。
以下、本発明の実施形態に係るシート処理方法を適用したインクジェット方式のプリント装置について説明する。なお、インクジェット方式に限らず、電子写真方式、サーマル方式その他のプリント方式の装置であってもよい。
(第1実施形態)
図1に、第1実施形態に係るシート切断機構を備えたプリント装置1000の内部構成を示すための概略的な断面図を示す。プリント装置1000は、ロール状に巻かれた連続シートにプリントを行う高速ラインプリンタである。例えば、プリントラボ等における大量の枚数のプリントを行う用途に適している。
図1に、第1実施形態に係るシート切断機構を備えたプリント装置1000の内部構成を示すための概略的な断面図を示す。プリント装置1000は、ロール状に巻かれた連続シートにプリントを行う高速ラインプリンタである。例えば、プリントラボ等における大量の枚数のプリントを行う用途に適している。
プリント装置1000は、大きくは、シート供給部1、デカール部2、斜行矯正部3、プリント部4、検査部5、カッタ部6、情報記録部7、乾燥部8、排出搬送部10、ソータ部11、排出トレイ12、制御部13の各ユニットを備える。シートは、図1中の実線で示したシート搬送経路に沿ってローラ対やベルトからなる搬送機構によって搬送される。シートが各ユニットを通過する際に、そこで各ユニットごとにそれぞれ処理が行われる。
シート供給部1は、ロール状に巻かれた連続シートを収納して、巻かれた連続シートの一端をプリント部4に向けて搬送経路に供給するユニットである。シート供給部1は、2つのロールP1、P2を収納することが可能である。これらのうち、択一的にいずれかのシートを引き出して、搬送経路に供給する構成となっている。なお、収納可能なロールは、2つであることに限定はされず、1つ、あるいは3つ以上を収納するものであってもよい。
デカール部2は、シート供給部1から供給されたシートのカール(反り)を軽減させるユニットである。デカール部2では、1つの駆動ローラに対して2つのピンチローラを用いて、シートに対しカールの逆向きの反りを与えるようにシートを湾曲させてしごく。これにより、シートに生じるカールを軽減させる。斜行矯正部3は、デカール部2を通過したシートの斜行(本来の進行方向に対する傾き)を矯正するユニットである。基準となる側のシートの幅方向の端部をデカール部2におけるガイド部材に押し付けることにより、シートに斜行が生じたとしても斜行が修正されて矯正される。
プリント部4は、搬送されるシートに対してプリントヘッド14によりシートの上にプリントを行って画像を形成することが可能なユニットである。プリント部4は、シートを搬送する複数の搬送ローラも備えている。プリントヘッド14は、使用が想定されるシートの最大幅をカバーする範囲で、吐出口からインクを吐出するインクジェット方式の吐出口列が形成されたライン型プリントヘッドである。また、プリント部4では、複数のプリントヘッド14が搬送方向に沿って平行に並べられている。なお、インクジェット方式として、発熱素子を用いた方式、ピエゾ素子を用いた方式、静電素子を用いた方式、MEMS素子を用いた方式等の方式を採用することができる。各色のインクは、インクタンクからそれぞれインクチューブを介してそれぞれの色のインクを吐出するプリントヘッド14に供給される。
検査部5は、プリント部4でシートにプリントされた検査パターンや画像を光学的に読み取って、プリントヘッド14における吐出口からの吐出状態、シート搬送状態、画像位置等を検査するためのユニットである。カッタ部6は、プリント部4によってプリントが行われた後のシートを所定長さにカットするための機械的なカッタを備えたユニットである。カッタ部6は、シートを次工程に送り出すための複数の搬送ローラ、及びカットによって生じたゴミを貯留する空間も備えている。乾燥部8は、プリント部4でプリントされたシートを加熱して、付与されたインクを短時間に乾燥させるユニットである。乾燥部8は、ヒーターとシートを次工程に送り出すための搬送ベルト及び搬送ローラも備えている。
排出搬送部10は、カッタ部6でカットされ乾燥部8で乾燥させられたシートを搬送して、ソータ部11までシートを受け渡すためのユニットである。ソータ部11は必要に応じてプリント済みシートをグループ毎に排出トレイ12の異なるトレイに振り分けて排出するユニットである。制御部13は、プリント装置全体の各部の制御を司るユニットである。制御部13は、CPU1301、メモリ、各種I/Oインターフェースを備えたコントローラ15及び電源を有する。プリント装置の動作は、コントローラ15又はコントローラ15にI/Oインターフェースを介して接続されるホストコンピュータ等の外部機器16からの指令に基づいて制御される。
図2は、本発明のプリント装置1000の動作を説明するための概略的な断面図である。図2には、シート供給部1から供給されたシートがプリントされて排出トレイ12に排出されるまでの搬送経路が太線によって示されている。シート供給部1から供給され、デカール部2、斜行矯正部3でそれぞれ処理されたシートは、プリント部4において表面のプリントがなされる。プリントされたシートは検査部5を経て、カッタ部6において予め設定されている所定の単位長さ毎にカットされる。そして、カットシートは一枚ずつ乾燥部8に搬送され乾燥が行なわれる。その後、排出搬送部10を経由して、ソータ部11のトレイ12に順次排出され積載されていく。
図3は、本発明のプリント装置1000におけるシートの切断動作を説明するための概略的な断面図である。シート搬送方向でカッタ(切断手段)602の上流と下流には、シートを搬送するための駆動ローラ対603、604がそれぞれ配置されている。上流の駆動ローラ対603の近傍には、マークセンサ(センサ)601が配置されている。マークセンサ601は、発光手段及び受光手段を備えている。マークセンサ601は、発光手段によってシート101に向けて投光して反射した光を受光手段によって受光することでシート101表面の明暗に応じた出力をする。これにより、マークセンサ601がシートのプリント面を検知し、マークセンサ601によって検知対象の画像の明るさ(濃度と見做せる)を読み取ることができる。
センサ出力は、シート上における光の反射した部分が明るい白色であれば明状態であること(LOW)を示す信号レベルとなり、シート上における光の反射した部分が暗い黒部であれば暗状態であること(HIGH)を示す信号レベルとなる。読み取った画像の明るさが所定の明るさを超えているときには、画像が明の状態(LOW)であることが検知される。また、読み取った画像の明るさが所定の明るさ以下であるときには、画像が暗の状態(HIGH)であることが検知される。見方を変えれば、読み取った画像の濃度が所定の濃度以上であるときに、画像が暗の状態(HIGH)であると検知され、読み取った画像の濃度が所定の濃度よりも小さいときには、画像が明の状態(LOW)であると検知される。また、シート上に画像がプリントされていない場合であっても、反射した光を検知することによって、シート自身の白色を検知することで明の状態(LOW)であると検知される。
マークセンサ601は、発光素子と受光素子を持つ光学反射式のセンサであり、シート101の表面のプリント状態に応じた信号レベルを出力する。マークセンサ601は、シートにおける光の当てられた部分がまだプリントされていない白の状態のときはLOWを出力し、シートにおける光の当てられた部分に黒がプリントされているときにはHIGHを出力するように設定されている。このように、マークセンサ601は、読み取った画像の明るさに応じて結果を出力するセンサである。
マークセンサ601の発光素子からの投光によって光の当てられた部分に、白か黒のパターン以外のさまざまな色の画像がプリントされているときには、反射光に応じて、明(LOW)または暗(HIGH)のいずれかが出力される。このとき、マークセンサ601の受光素子によって受光される反射光は、シート101上にプリントされたインクやトナーの特性により反射、吸収の比率が変化して、受光量が最大から最少の間で変化する。従って、反射光の明度が、あらかじめ設定された閾値を超えるか否かに応じて、マークセンサ601の明(LOW)または暗(HIGH)のいずれを出力するのかが決定される。
上述のように、カッタ602、駆動ローラ対603、604及びマークセンサ601で構成されるものがシート切断機構の最小単位である。装置によっては、この構成を複数備えてもよい。
図4は、プリント装置1000の制御構成について示したブロック図である。マークセンサ601の出力はCPU1301に入力される。CPU1301は、搬送ローラ対603、604などを駆動する各モータを、各ドライバを介して駆動制御する。また、カッタC1の構成に含まれるカッタ用モータ6022、カッタ用センサ6021もCPU1301に接続されており、カッタ602の動作がCPU1301によって制御される。CPU1301が行なうべき制御プログラムはROM1303に記憶されており、CPU1301が制御を行なうに当たってのデータはRAM1302に記憶されている。制御データのうち切断後の成果物であるシートの長さ、切断位置に関するデータは外部機器16から本体コントローラ15に入力される。シートの長さ、切断位置に関するデータは、コントローラ15内の画像情報処理部1501によって加工され、CPU1301へと入力される。
図5は、図3のシート切断機構が、マークセンサ601によってカットマーク(マーク)を検出してから、シートの切断が行われるまでの動作を示すフローチャートである。S101で搬送を開始後、S102でシートの先端を基準として検知してS103でシートの搬送量のカウントをゼロにし、S104で基準からのシート搬送量のカウントを開始する。S105でシート搬送量のカウントが設定されたマーク検知タイミングまで達すると、S106でカットマークの検知を開始する。このとき、カットマークの検知は、後述する所定のポイント120(図8)から開始される。S107では出力がLOWからHIGHに変化した点あるいはHIGHからLOWに変化した点がとらえられて、そこが画像境界だと判断される。また、ここでは、出力がLOWからHIGHに変化した点あるいはHIGHからLOWに変化した点が切断位置として判断される。
マークセンサ601によって、シートにおける、出力がLOWからHIGHに変化した点あるいはHIGHからLOWに変化した点が、お互いに異なる明るさの出力を示す領域同士の間の境界の位置として検出される。検出された境界の位置に応じて、切断位置が設定される。検出された境界の位置が、そのままカッタによる切断位置として設定される。S108ではシートをカッタの位置に合わせてシートの搬送を停止し、S109でシートの切断が行われる。シートの切断後は、S112において、終了か次のカット位置に合わせて同様の処理を行うかを判断する。
図6(a)、(b)に、マーク設定のための画像後端部の分析方法を説明するための説明図を示す。図6(a)に、画像がプリントされたシートの平面図を示し、図6(b)に、図6(a)の画像の搬送方向後端部の部分(一点鎖線VIBの部分)について拡大した平面図を示す。図6(a)に示されるように、シートにプリント画像が形成され、プリント画像の後端付近の位置に、図8に示されるようなカットマークが形成される。カットマークが検出され、そのときのカットマークの検出タイミングに基づいて、切断位置でのシートの切断が行われる。なお、シートの搬送方向に沿ってプリント画像がシートに複数形成され、複数のプリント画像同士の間の位置にカットマークが形成されてもよい。つまり、連続するシートに順次形成する先の画像(第1画像)とそれに続く後の画像(第2画像)の間に、シート切断のためのカットマークが形成されてもよい。この場合には、先の画像と後の画像の間の位置において、シートの切断が行われる。
マークセンサ601によるカットマークの検知においては、シートの搬送を行いつつ、所定位置に取り付けられたマークセンサ601によって検知対象のカットマークが検知されることが求められる。従って、マークセンサ601がカットマークよりも搬送方向の前方にある状態で検知が開始され、シートの搬送と並行してマークセンサ601による検知を続けることによって、カットマークの検知が行われる。カットマークがマークセンサ601に対応する位置に到達したところで、カットマークがマークセンサ601によって検出される。従って、マークセンサ601によってマークが確実に検出されるためには、マークセンサ601がカットマークよりも搬送方向の前方にある状態で検知が開始されることが求められる。
マークセンサ601による検知開始位置が確実にカットマークよりも搬送方向の前方に位置した状態で検知の開始されるタイミングは、装置固有の誤差とシート搬送の送り精度誤差を加えた値で決定される。装置固有の誤差はカッタやセンサの位置精度、センサの検出精度によるものであり、仮に搬送方向で±Ammと見積もることができる。次に、シート搬送の送り精度誤差は、マーク検出する前のシート搬送量Lmmにほぼ比例した影響を受ける関数にあらわすことができ、仮に搬送方向で±B(L)mmと見積もることができる。従って、これらの誤差から、マークセンサ601によってカットマークを検出する際には、検出位置が、実際のカットマークの位置から、シート搬送方向の前方あるいは後方に{A+B(L)}mm離れている可能性がある。
これらの値から、検知の際の検知位置のばらつきを考慮して、マーク検知を開始するマーク検知開始位置120は、マーク設定位置よりも{A+B(L)}mm以上シート搬送方向の前方にある位置である必要がある。また、マーク検知開始位置120の前後各{A+B(L)}mm以上の範囲は、シートの表面が、カットマークの検知の際に誤検知を起こさないような状態である必要がある。
また、マークセンサ601の幅方向への検出使用範囲のばらつきも考慮し、ばらつきの範囲をシートの幅方向でWmmとすると、マーク検出においてシートの表面状態が関係する最小範囲は図6に示す幅Wmm、長さ{A+B(L)}×2mmの範囲に限定される。画像後端部の幅Wmm、長さ{A+B(L)}×2mmの範囲においては、一つの検知領域当たり、シート搬送方向に沿ってマークセンサ601の分解能φdmmより小さい長さになるようにN分割される。
また、N分割された各範囲をセンサ検知順にX(1)、X(2)、X(3)、・・・X(N)として、各分割部におけるプリント予定内容からマークセンサ601の出力が予測される。ここでは、各分割部におけるプリント予定内容からマークセンサ601の出力が、明(LOW)、暗(HIGH)、または明暗いずれもありうるのか(MID)の3通りについて予測される。このときは各分割部における再現予定色のRGB各値の平均や、各分割部に発色のために配置するインク、トナーなど各色剤の打ち込み量と比率から、マークセンサ601による検出出力を分析予測する。
図7に、シートの切断において、プリント予定の画像内容を分析してから、マーク設定方法と検知方法を選択決定する制御を示すフローチャートを示す。
S201において、プリント画像の後端部の長さ{A+B(L)}×2mmの範囲におけるX(1)、X(2)、X(3)、・・・X(N)のすべての分割部がLOWになると判断された場合には、フローはS205に進む。このとき、カットマークとしてパターン1が設定され、パターン1を用いたカットマーク設定、検出方法が実施される。S201においてNOと判断され、S202において、X(1)、X(2)、X(3)、・・・X(N)のすべての分割部がHIGHになると判断された場合には、フローはS204に進み、カットマークとしてパターン2が選択される。S201、S202のいずれにおいてもNOと判断され、S204、S205に当てはまらない場合には、フローはS203に進み、カットマークとしてパターン3が選択される。
図8に、パターン1が選択された場合のカットマーク115がプリントされたシートの平面図を示す。図8に示されるように、プリントデータから、シートにおける画像後端部の長さ{A+B(L)}×2mmの範囲がN分割されたX(1)、X(2)、X(3)、・・・X(N)が全て明(LOW)を出力すると予測される。シートにプリント画像のプリントが行われる際のプリントデータから、プリント画像の各位置での明るさが推測される。推測手段としてのCPU1301によってプリント画像の各位置での明るさが推測される。
ここでは、マークセンサ601によって読み取られたときに、同じ明(LOW)の出力を示す領域が、シートの搬送方向に所定の長さに亘って連続している。つまり、プリント画像には、マークセンサ601による読み取り精度に応じた範囲以上に亘って連続し、マークセンサ601によって読み取られたときに、同じ明(LOW)の出力を示す領域が含まれている。ここでは、「読み取り精度に応じた範囲」は、装置固有の誤差や、カッタやセンサの位置精度、センサの検出精度によって変動する{A+B(L)}×2mmの範囲である。この場合は、カットマークとしてパターン1が選択されている。
プリント画像よりもシート搬送方向の後方の位置であってプリント画像に隣接する位置には、暗(HIGH)の出力を示す領域が形成されている。暗(HIGH)の出力を示す領域は、明(LOW)の出力を示す領域に隣接して配置されている。暗(HIGH)の出力を示す領域は、マークセンサ601によって画像の明るさを読み取られたときに、プリント画像の内部の領域とは異なる出力を示すように形成されている。ここでは、暗(HIGH)の出力を示す領域が、カットマーク115として形成される。プリント画像の後端付近とは異なる明るさをもったカットマーク115が、プリント画像の後端に隣接して形成される。マークセンサ601は、プリント画像の後端とカットマーク115との境界を検出することができる。
図8におけるシート及びカットマーク115の下方には、各分割部X(1)、X(2)、X(3)、・・・X(N)に対するセンサ601による出力予測が示されている。暗(HIGH)を出力するカットマーク115は、画像後端部110に隣接する位置に配置されている。マーク115の検知は、画像102の範囲内のポイント120から開始する。出力はLOWから始まりHIGHへと変化するポイント108をカットマーク115における切断の行われる位置と認識して切断位置を決定する。
シートのプリント画像におけるシート搬送方向の後端部では、画像の明るさが同じ出力を示すような領域が、シート搬送方向に沿って、{A+B(L)}×2mm以上に亘って連続していると推測されている。この場合には、プリント画像よりも搬送方向の後方の位置に、プリント画像の後端部とは異なる出力を示す明るさの領域が形成される。ここでは、プリント画像内部のシート搬送方向の後端部が明(LOW)の出力を示しているので、プリント画像の搬送方向よりも後方の位置に、プリント画像の後端部に隣接して、暗(HIGH)の出力を示す領域が形成される。
このように、マークセンサ601によって読み取られた画像の明るさが所定の明るさを超えているかどうかが判断される。プリント画像の後端付近の画像データにおける、明るさの判断結果の同じ領域が、シートの搬送方向に所定の長さに亘って連続している場合には、画像の後端に隣接して、プリント画像の後端における判断とは異なる明るさの、カットマーク115が形成される。このときのカットマーク115は、同じ明るさを示す1つの領域によって形成されている。マークセンサ601は、プリント画像の後端部とカットマーク115との境界の位置を検出することができる。
このとき、マークセンサ601によって、明(LOW)を出力する領域から暗(HIGH)を出力する領域へ変化した位置を検出することができる。従って、明(LOW)を出力する領域から暗(HIGH)を出力する領域へ変化する位置を切断位置と設定することで、シートの切断位置を正確に検出することができる。
このとき、設定された切断位置で、カッタによってシートの切断が行われる。この場合、暗(HIGH)を出力するカットマーク115の検知が、シートの後端部よりも{A+B(L)}mm前方の位置から開始される。従って、検知の際にポイント120の位置について誤差が発生したとしても、確実にマーク115よりも前方からマーク115の検知が開始される。そのため、明(LOW)の出力から暗(HIGH)の出力に変わったところで確実に画像の後端部110の位置を検出することができ、シートをカットする位置を確実に検出することができる。
マークセンサ601によるカットマーク115の検出は、プリント画像の後端付近の、後端よりもやや前方の位置から開始される。具体的には、図8に示されるように、プリント画像の後端位置よりも{A+B(L)}mmだけシートの搬送方向の前方の位置から開始される。このように、プリント画像の後端付近からカットマーク115の検出が行われることにより、プリント画像の後端の位置が確実に検出される。
図9に、パターン2が選択された場合のカットマークについて示す。図9に示されるように、プリントデータから、シートにおける画像後端部の長さ{A+B(L)}×2mmの範囲がN分割されたX(1)、X(2)、X(3)、・・・X(N)が全て暗(HIGH)を出力すると予測される。そのため、この場合は、カットマークとしてパターン2が選択されている。ここでは、プリント画像のシート搬送方向の後端部が暗(HIGH)の出力を示しているので、プリント画像の搬送方向の後方に、プリント画像の後端部に隣接して、明(LOW)の出力を示す領域が形成される。
画像後端部110に隣接した位置には明(LOW)を出力するように、カットマークとして、白マーク116がプリントされる。白マーク116の検知は、画像102範囲内のポイント120から開始される。出力はHIGHから始まりLOWへと出力が変化するポイント108が白マーク116における切断の行われる位置と認識して切断位置を決定する。ここでは、明(LOW)を出力する白マーク116が、カットマークとして機能する。
図10に、パターン3が選択された場合のカットマークについて示す。図10に示されるように、プリントデータから、シートにおける画像後端部の長さ{A+B(L)}×2mmの範囲がN分割されたX(1)、X(2)、X(3)、・・・X(N)では、明(LOW)、暗(HIGH)のいずれについても出力されると予測される。そのため、この場合は、カットマークとしてパターン3が選択されている。画像後端部110に続けて、幅Wmm、長さ{A+B(L)}×2mmの長さで明(LOW)が出力される余白範囲103が設けられる。そこから、明(LOW)の出力される位置に後続する位置に、暗(HIGH)を出力するマーク115が設けられている。マーク115の検知を画像外の余白範囲103内のポイント120から開始し、LOWから始まりHIGHへと出力が変化するポイント108をカットマーク115と認識して切断位置を決定する。パターン3の場合はHIGHとLOWのパターンが逆の設定であっても問題ない。
このように、画像後端部の領域に明(LOW)、暗(HIGH)のいずれの画像も含まれている場合には、{A+B(L)}×2mmの長さで明(LOW)が出力される余白範囲103が形成される。また、その領域の搬送方向の後方に暗(HIGH)を出力するマーク115が形成される。
画像の後端付近の画像データにおける、明るさの判断結果の同じ領域が、シートの搬送方向に所定の長さに亘って連続していない場合には、画像の後端に隣接して、明るさが異なる2領域からなるカットマーク115が形成される。マークセンサ601は、2領域からなるカットマーク115の境界を検出することができる。マークセンサ601によってカットマーク115の境界を検出し、境界の位置に基づいて画像の後端位置を検出することにより、画像の後端位置を正確に検出することができる。
このように、シートのプリント画像におけるシート搬送方向の後端部で、画像の明るさが同じ出力を示すような領域が、所定の長さに亘って連続していないと推測される場合には、そこから後方に明るさの異なる二つの領域が形成されてもよい。つまり、プリント画像の搬送方向の後方に、プリント画像の後端部に隣接して、明(LOW)が出力される余白範囲103が形成される。また、明(LOW)が出力される余白範囲103の搬送方向の後方に、明(LOW)が出力される余白範囲103に隣接して、暗(HIGH)を出力するカットマーク115が形成される。このように、プリント画像に隣接する位置に余白範囲103を形成し、余白範囲103に隣接する位置にカットマーク115をシートにプリントすることにより、シートに明(LOW)から暗(HIGH)に出力が変化する位置を形成することができる。
そのため、確実に明(LOW)の出力される領域から暗(HIGH)の出力される領域に変化した位置を検出することができる。また、検知の開始される位置が、明(LOW)の出力される領域から暗(HIGH)の出力される領域に変化する位置よりも{A+B(L)}mm前方から開始される。従って、確実に明(LOW)の出力される領域から暗(HIGH)の出力される領域に変化する位置よりも前方から、明(LOW)から暗(HIGH)に変化する位置の検知が開始される。そのため、明(LOW)の出力から暗(HIGH)の出力に変わったところで確実に画像の後端部110の位置を検出することができ、シートをカットする位置を確実に検出することができる。
また、このとき、図10に示されるように、シートにおける、出力がLOWからHIGHに変化した点あるいはHIGHからLOWに変化した、お互いに異なる明るさの出力を示す領域同士の間の境界の位置が、プリント画像の後端部の位置からずれている。このずれを修正するために、お互いに異なる明るさの出力を示す領域同士の間の境界の位置から、{A+B(L)}×2mmだけシート搬送方向の前方に戻った位置が、切断の行われる切断位置として設定される。このように、お互いに明るさの異なる二つの領域の間の境界の位置が検出され、検出された境界の位置に応じて、切断位置が設定される。
パターン3のカットマークの検出においては、マークセンサ601は、2領域のカットマークにおける最初の領域の途中からカットマークの検出が開始される。パターン3におけるカットマークでは、{A+B(L)}×2mmの長さで明(LOW)が出力される余白範囲103が形成されている。また、その領域の搬送方向の後方に暗(HIGH)を出力するマーク115が形成されている。そのため、2領域の境界位置を検出するには、プリント画像の後端付近の位置から検出を開始する必要がない。2領域の境界位置を正確に検出するためには、2領域のカットマークにおける最初の領域の途中の位置からカットマークの検出が開始されれば十分である。ここでは、プリント画像の後端からA+B(L)mm後方の位置でカットマークの検出が開始されている。このように、カットマークの検出を行うのに、不必要な検出動作を省略することにより、検出にかかる時間を短縮することができる。
このように、本実施形態は、カットマークの前のプリント画像の後端付近の画像データに応じてカットマークの形態を変えるものである。カットマークを検知するのに必要とされる最低限必要な領域を規定することができる。そのため、カットマークを検出するのにシート上に不必要に大きな領域を割り当てずに済み、シートの消費量を少なく抑えることができ、シートにかかるコストを少なく抑えることができる。
また、本実施形態によれば、切断位置を検出するために領域ごとの明るさを変化させるポイントを形成させる際に、プリント画像の後端部に一方の明るさの領域が連続している場合には、一方の明るさの領域をプリント画像の内部に形成することができる。プリント画像におけるシート搬送方向後端部の一部が、明(LOW)、暗(HIGH)のいずれであるかを検出し、プリント画像におけるシート搬送方向後端部の一部を利用して、明(LOW)、暗(HIGH)の出力が変化する位置が形成される。従って、例えば、明(LOW)から暗(HIGH)に明るさが変化する位置を形成する場合に、本来カットマークとしてプリント画像の外側にプリントされるべき明(LOW)を出力する領域を、プリント画像の内部に形成することができる。従って、プリント画像の外側に、新たに明(LOW)を出力する領域を形成する必要がなくなる。明(LOW)を出力する領域をプリント画像の外側に形成せずに切断位置を検出することができるので、明(LOW)を出力する領域の分だけ、必要とされるシートの領域を少なくすることができる。シートのプリント面積を小さくすることができるので、シートの廃棄される量を少なくすることができ、シートを効率的に使用することができる。シートの使用量を少なくすることができるので、シートにかかるコストを少なく抑えることができる。
また、通常、切断位置を検出するために必要とされる領域は廃棄される。シートの切断位置を検出するのに必要とされるシートの領域の面積が少なく抑えられる。また、シートの廃棄量を少なくすることができるので、資源の消費量を少なく抑えることができ、環境に優しいシート切断機構を提供することができる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、プリント画像の後端部に、マークセンサ601の読み取り精度に応じた長さ{A+B(L)}×2mmの範囲に亘って連続していると推測される場合について説明した。第2実施形態では、プリント画像の後端部に同じ出力を示す領域が{A+B(L)}×2mmの範囲よりも短い範囲に亘って連続していると推測される場合には、プリント画像の搬送方向後方に後端部と同じ出力を示す領域が追加して形成される。
第1実施形態では、プリント画像の後端部に、マークセンサ601の読み取り精度に応じた長さ{A+B(L)}×2mmの範囲に亘って連続していると推測される場合について説明した。第2実施形態では、プリント画像の後端部に同じ出力を示す領域が{A+B(L)}×2mmの範囲よりも短い範囲に亘って連続していると推測される場合には、プリント画像の搬送方向後方に後端部と同じ出力を示す領域が追加して形成される。
画像後端部の幅Wmm、長さ{A+B(L)}×2mmの範囲に関して、搬送方向の長さをそれぞれマークセンサの分解能より小さい長さごとになるようにN分割し、各範囲をセンサ検知順にX(1)、X(2)、X(3)、・・・X(N)とする。各分割範囲にプリントする内容からマークセンサの出力を明(LOW)、暗(HIGH)、明暗いずれもありうる(MID)であるか予測し、後端部における同じ出力範囲を調べて決定する。
図11は、第2実施形態におけるプリント予定の画像内容を分析してマーク設定方法と検知方法を選択決定する制御を示すフローチャートである。
S301においてシートの画像の後端部で切断位置に最も近接した位置に記録される画像のうち、明(LOW)、暗(HIGH)の同じ出力が何個続くかのカウントKをゼロにする。S302において最も境界に近い分割部X(N)が明(LOW)になると判断された場合には、S303で境界の位置までいくつ明(LOW)の分割部Xが続くかのカウントが加算される。S304においてカウントKの到達を判断し、カウントKがNに到達しなければS305にて隣の分割部の出力を判定して、同じLOWの出力が何個続くかのカウントを繰り返す。カウント終了後、S312のパターン1のカットマーク設定、検出方法を選択する。
S302においてNOと判断され、S306において最も境界に近い分割部X(N)が暗(HIGH)になると判断された場合には、S307で境界の位置までいくつ暗(HIGH)の分割部Xが続くかのカウントが加算される。S308においてカウントKの到達を判断し、カウントKがNに到達しなければS309にて隣の分割部の出力を判定して、同じHIGHの出力が何個続くかのカウントを繰り返す。カウント終了後、S311でパターン2のカットマーク設定、検出方法を選択する。
S302、S306いずれにも当てはまらない場合はS310のパターン3を選択する。プリント画像におけるシート搬送方向の後端部で、同じ出力を示す領域が、シート搬送方向に沿って、{A+B(L)}×2mmよりも短く、且つ所定の長さ以上に連続していると推測される場合には、パターン3が選択される。
同じ出力を示す領域が第1実施形態のように{A+B(L)}×2mmに亘って連続しているわけではないので、異なる明るさの領域同士の境界の位置を確実に検出できるように、同じ出力を示す領域の不足分を補充することが好ましい。そのため、本実施形態では、所定の長さに対し不足する分について、プリント画像よりもシート搬送方向の方向に、プリント画像の後端部と同じ出力を示す領域の画像を形成する。プリント画像の搬送方向の後方に、プリント画像の後端部に隣接して、マークセンサ601によってプリント画像におけるシート搬送方向の後端部と同じ出力を示す領域が形成される。これにより、プリント画像の後端部と、後端部に隣接した同じ出力を示す領域とが、マークセンサ601の読み取り精度に応じた範囲に亘って連続し、読み取られたときに、領域内で同じ出力を示す領域(第1の領域)として形成される。また、プリント画像の後端部と、後端部に隣接した同じ出力を示す領域とを合わせた領域のシート搬送方向の後方に、その領域に隣接して、その領域とは出力の異なる明るさを有する領域が形成される。このように、2領域のうちの最初の領域は、プリント画像の後端付近の画像データにおける、明るさの判断結果の同じ領域が、所定の長さに対し足りない分の長さに亘って形成される。
図12は最後端X(N)の出力がLOWと予測できる場合のパターン1のマーク配置と検知方法を示す。最後端X(N)のからX(N-K)の手前まで出力が連続してLOWであると予測できる場合、LOWを出力する余白領域103がプリント画像の後端110に隣接して設けられる。LOW出力が画像102と余白103を合わせて{A+B(L)}×2mmの長さで連続するように設定されたのち、HIGHを出力するマーク115が、これらの領域の搬送方向の後方に配置される。マーク115の検知はマーク手前{A+B(L)}mmのポイント120から開始してLOWから始まり、HIGHへと出力が変化するポイント108をマーク115と認識して切断位置を決定する。
ポイント120の前後の両方の領域に対していずれも{A+B(L)}mmの連続した明(LOW)のパターンの領域が形成される。これにより、明(LOW)と暗(HIGH)との間の切り替えの行われている境界位置よりもシート搬送方向前方に、{A+B(L)}×2mmの長さの連続した明(LOW)の領域が形成される。従って、明(LOW)から暗(HIGH)に変わった位置を確実に検出することができる。
また、この{A+B(L)}×2mmの長さに亘って形成された明(LOW)の領域の一部が記録画像の内部に形成されている。従って、シートの切断位置を検出するのに必要とされ、新たに追加される明(LOW)の領域の長さを少なく抑えることができる。これにより、シートの切断の際に廃棄されるシートの量を少なく抑えることができる。
図13は、最後端X(N)の出力がHIGHと予測できる場合のパターン2のマーク配置と検知方法を示す。最後端X(N)からX(N-K)まで出力が連続してHIGHである場合には、HIGHを出力する黒領域117がプリント画像の後端110に隣接して設けられる。これにより、HIGHを出力する領域が、画像102と黒領域117とを合わせて{A+B(L)}×2mmの長さで連続するように形成される。
また、HIGHを出力する黒領域117のシート搬送方向の後方であって黒領域117に隣接する位置には、LOWを出力する白マーク116が形成される。マーク手前{A+B(L)}mmのポイント120から開始してHIGHから始まりLOWへと出力が変化するポイント108が、白マーク116の搬送方向先端部の位置と認識される。また、このHIGHからLOWへと出力が変化するポイント108の位置に基づいて切断位置が決定される。ポイント120の前後の両方の領域に対していずれも{A+B(L)}mmの連続した暗(HIGH)のパターンの領域が形成される。これにより、明(LOW)と暗(HIGH)との間の切り替えの行われている境界位置よりもシート搬送方向前方に、{A+B(L)}×2mmの長さの連続した暗(HIGH)の領域が形成される。従って、暗(HIGH)から明(LOW)に変わった位置を確実に検出することができる。この暗(HIGH)から明(LOW)に変わった位置に基づいて、プリント画像の後端部の位置を正確に検出することができる。
また、本実施形態では、この{A+B(L)}×2mmの長さに亘って形成された暗(HIGH)の領域の一部が記録画像の内部に形成されている。従って、シートの切断位置を検出するのに必要とされ新たに追加される暗(HIGH)の領域の長さを少なく抑えることができる。これにより、シートの切断の際に廃棄されるシートの量を少なく抑えることができる。
プリント画像の最後端X(N)からX(N-K)の手前まで出力が明(LOW)、暗(HIGH)のいずれもありうる(MID)である場合には、パターン3が選択される。第2実施形態におけるパターン3の場合には、カットマークの形成は、第1実施形態におけるパターン3、図10の場合と同様になる。画像後端部110には続けて、幅Wmm、長さ{A+B(L)}×2mmの長さのLOWを出力する余白範囲103を設けてからHIGHを出力するマーク115を設ける。
カットマークの検知は画像外の余白範囲103内のポイント120から開始し、LOWから始まりHIGHへと出力が変化するポイント108をマーク115と認識して切断位置を決定する。第2実施形態においても、マークセンサ601は、2領域のカットマークにおける最初の領域の途中からカットマークの検出を開始してもよい。2領域の境界位置を検出するのに、プリント画像の後端付近の位置から検出を開始する必要がない。このように、カットマークの検出を行うのに、不必要な検出動作を省略することにより、検出にかかる時間を短縮することができる。
また、パターン3の場合は、HIGHとLOWのパターンが逆の設定であっても問題ない。
このように、プリント画像の後端部に、{A+B(L)}×2mmには足りないが、ある程度連続して同じ出力を示す領域が形成されている場合には、不足している分だけプリント画像の後端部と同じ出力を示す領域を追加することにしてもよい。不足する分のみプリント画像の後端部と同じ出力を示す領域を追加することにより、プリント画像よりも後方のカットマークの部分を小さくすることができ、廃棄されるシートの量を少なく抑えることができる。
なお、プリント画像の後端部に、マークセンサ601の読み取り精度に応じた範囲よりも短い範囲で、且つ、予め定められた所定の長さ以上の範囲に亘って同じ出力を示す領域が連続したときに、本実施形態のカットマークが選択されることとしてもよい。
(第3実施形態)
第3実施形態では、シート搬送方向に交差するシートの幅方向に沿ってマークセンサ601が複数配置される。シートの幅方向に複数のマークセンサ601が並べられて配置され、各センサが対応する幅方向の位置における画像後端部位置における出力予測が、第1実施形態あるいは第2実施形態と同様に行われる。これにより、幅方向に沿って複数配置された各センサのそれぞれで、対応する切断位置を求める。そののち、求められた切断位置同士を比較し、最も画像成果物以外の廃棄領域が少なくなるセンサが、切断位置決定に使用されるセンサと判断される。
第3実施形態では、シート搬送方向に交差するシートの幅方向に沿ってマークセンサ601が複数配置される。シートの幅方向に複数のマークセンサ601が並べられて配置され、各センサが対応する幅方向の位置における画像後端部位置における出力予測が、第1実施形態あるいは第2実施形態と同様に行われる。これにより、幅方向に沿って複数配置された各センサのそれぞれで、対応する切断位置を求める。そののち、求められた切断位置同士を比較し、最も画像成果物以外の廃棄領域が少なくなるセンサが、切断位置決定に使用されるセンサと判断される。
このように、本実施形態では、複数のマークセンサ601のそれぞれによって読み取られた明るさの異なる領域同士の間の境界の位置に応じて、切断位置がそれぞれ求められる。つまり、複数のマークセンサ601のそれぞれによって検出されたカットマークの検出タイミングに基づいて、シートの切断位置を、複数のマークセンサ601ごとにそれぞれ求める。求められたそれぞれの切断位置のうち、プリント画像の後端部に最も近い位置にある切断位置を導いたマークセンサ601が選択される。複数のプリント画像同士の間の位置でシートの切断を行う場合には、先のプリント画像(第1画像)の後端部に最も近い位置にある切断位置を導いたマークセンサ601が選択される。選択されたマークセンサ601によって切断位置が決定されて、シートの切断が実行される。
以上のようにシートの切断を行うことで、連続紙から得られる成果物の枚数が増え、廃棄される非画像部を減少させることができる。例えば、200mの連続紙から搬送方向長さ100mmの成果物を得ようとする場合、従来の方法で余白部2mm、マーク0.5mmと設定されていた場合には(2.5/102.5×100=)約2.4%が非画像部となる。この場合、得られる成果物は、約1950枚になると概算できる。本発明の効果が最大限得られる場合は、プリント画像以外の廃棄される部分が、カットマークの0.5mmの部分のみとなる。この場合、非画像部は(0.5/100.5×100=)約0.5%となり、得られる成果物は約1990枚と概算できる。
なお以上は、プリント装置がプリント部とカッタを備えている形態であるが、本発明はこの構成に限定されず、別の装置でプリントされた連続シートを切断するシート切断装置にも適用可能である。
115、116 カットマーク
601 マークセンサ
602 カッタ
601 マークセンサ
602 カッタ
Claims (11)
- 連続するシートに順次形成する第1画像とそれに続く第2画像の間に、シート切断のためのマークを形成し、
センサによる前記マークの検出に基づいて、前記第1画像と前記第2画像の間を切断する方法であって、
前記第1画像の後端付近の画像データに応じて、前記マークの形態を変えることを特徴とするシート処理方法。 - 前記第1画像の後端付近とは異なる明るさをもった前記マークを、前記第1画像の後端に隣接して形成し、
前記センサは前記第1画像の後端と前記マークとの境界を検出する、請求項1に記載の方法。 - 前記センサは、前記第1画像の後端付近から前記マークの検出を開始して前記境界を検出する、請求項2に記載の方法。
- 前記センサによって読み取られた画像の明るさが所定の明るさを超えているかどうかが判断され、
前記第1画像の後端付近の画像データにおける、明るさの判断結果の同じ領域が、シートの搬送方向に所定の長さに亘って連続している場合には、前記第1画像の後端に隣接して、前記第1画像の後端における判断とは異なる明るさの、1つの領域のマークを形成し、
前記センサは、前記第1画像の後端部と前記マークとの境界を検出する、請求項2または3に記載の方法。 - 前記センサによって読み取られた画像の明るさが所定の明るさを超えているかどうかが判断され、
前記第1画像の後端付近の画像データにおける、明るさの判断結果の同じ領域が、シートの搬送方向に所定の長さに亘って連続していない場合には、前記第1画像の後端に隣接して、明るさが異なる2領域からなるマークを形成し、
前記センサは前記2領域の境界を検出する、請求項2から4のいずれか1項に記載の方法。 - 前記2領域のうちの最初の領域は、前記第1画像の後端付近の画像データにおける、明るさの判断結果の同じ領域が、前記所定の長さに対し足りない分の長さに亘って形成される、請求項5に記載の方法。
- 前記センサは、前記2領域の最初の領域の途中から前記マークの検出を開始して前記境界を検出する、請求項5または6に記載の方法。
- 前記センサは、シート搬送方向に交差する方向に沿って複数配置され、
複数の前記センサのそれぞれによって検出された前記マークの検出に基づいて、シートの切断位置を複数の前記センサごとにそれぞれ求め、求められたそれぞれの前記切断位置のうち、前記第1画像の後端部に最も近い位置にある切断位置を導いたセンサを選択することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の方法。 - シートに、画像とともにシート切断のためのマークを形成し、
センサによる前記マークの検出に基づいて、前記画像の後端でシートを切断する方法であって、
前記画像の後端付近とは異なる明るさをもった前記マークを、前記画像の後端に隣接して形成し、
前記センサは、前記画像の後端と前記マークとの境界を検出することを特徴とするシート処理方法。 - 前記センサは、前記画像の後端付近から前記マークの検出を開始して、前記画像の後端と前記マークとの境界を検出する、請求項9に記載の方法。
- 隣り合う第1画像とそれに続く第2画像の間に形成されたマークをセンサで検出してシートを切断する方法であって、
前記第1画像の後端付近の画像データに応じて、前記マークの形態が変えられていることを特徴とするシート処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015144989A JP2017024257A (ja) | 2015-07-22 | 2015-07-22 | シート処理方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2019077680A1 (ja) * | 2017-10-17 | 2019-04-25 | コニカミノルタ株式会社 | インクジェット記録装置 |
-
2015
- 2015-07-22 JP JP2015144989A patent/JP2017024257A/ja active Pending
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