JP2017024153A - 棒材送り部材及び棒材供給機 - Google Patents

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Abstract

【課題】棒材加工機の機種に関わらず、単一の棒材送り部材により棒材を供給することができる棒材送り部材及び棒材供給機の提供。
【解決手段】棒材供給機(2)において棒材(W)を棒材加工機(4)に向けて給送するための送り矢(16)であって、外筒部(42)と、外筒部から棒材加工機に対して前進及び後退可能な内筒部(44)と、内筒部を外筒部に対して伸縮させるための伸縮機構(40)と、を備える。伸縮機構は、内筒部に取り付けられたナット(62)と、外筒部に設けられ、送り矢の長手方向軸線に沿って延びる棒状の送りねじ(54)と、送りねじを回転させる伸縮用モータ(56)とを有し、ナットは送りねじと螺合しており、伸縮用モータによって送りねじが回転されて、内筒部が外筒部に対して伸縮する。
【選択図】図3

Description

本発明は、旋盤等の棒材加工機に棒材を給送するための棒材送り部材及び棒材供給機に関する。
従来、NC旋盤などの棒材加工機に棒材を自動的に供給するように構成された棒材供給機が広く実用に供されている。かかる棒材供給機は、複数の棒材を載置する材料棚、材料棚から払い出された棒材の後端を棒材加工機に向かって押圧する棒材送り部材(いわゆる送り矢)、送り矢を駆動するための駆動機構、及びこれらの機構の作動を制御するための制御装置などを備えている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−82149号公報
上記のような棒材供給機の送り矢は、棒材加工機が棒材から最後の製品を加工するまで、換言すれば、棒材の長さが棒材加工機により加工可能な所定の最小長さに短縮するまで、棒材を棒材加工機に向かって押圧可能であることを要求される。従って、送り矢の全長は、その先端部が棒材加工機のチャック近傍に達し得る全長に設定する必要があり、棒材供給機の装置全長の大型化を招いている。
しかも、棒材加工機は一般に、その機種により異なる全長の主軸を備えている。このため、棒材供給機の製造者は、棒材加工機の機種に応じた異なる全長の送り矢を製造し、それを同一機種の棒材供給機に適宜組み込まなければならず、製造の煩雑化、コストの上昇、生産管理の困難性などを招いている。
そこで、本発明は、棒材加工機の機種に関わらず、単一の棒材送り部材により棒材を給送することができる棒材送り部材及び棒材供給機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明による棒材送り部材は、棒材供給機において棒材を棒材加工機に向けて給送するための棒材送り部材であって、本体部と、本体部から棒材加工機に対して前進及び後退可能な伸縮部と、伸縮部を本体部に対して伸縮させるための伸縮機構と、を備えることを特徴とする。
また、本発明による棒材供給機は、上記の本発明による棒材送り部材を有する棒材供給機であって、棒材送り部材を棒材加工機に対して前後に駆動する棒材送り部材駆動手段を有する、ことを特徴とする。
このように構成された本発明においては、棒材送り部材が伸縮可能に形成されているので、棒材送り部材を短縮させて全長を抑制することで棒材供給機の装置全長の大型化を回避できると共に、棒材加工機が備える主軸の全長に応じて棒材送り部材の伸長量を設定することにより、棒材送り部材を伸長させたときにその先端部を棒材加工機のチャック近傍まで到達させることができ、棒材加工機の機種に関わらず、単一の棒材送り部材により棒材を供給することが可能となる。
また、本発明において、好ましくは、伸縮機構は、伸縮部に取り付けられたナットと、本体部に設けられ、棒材送り部材の長手方向軸線に沿って延びる棒状の送りねじと、送りねじを回転させる伸縮用駆動手段とを有し、ナットは送りねじと螺合しており、伸縮用駆動手段によって送りねじが回転されて、伸縮部が本体部に対して伸縮する。
このように構成された本発明においては、伸縮用駆動手段が送りねじを回転させて伸縮部をナットと共に前後に移動させることにより棒材送り部材を伸縮させるので、棒材送り部材の伸長量を高い精度で制御することができる。
また、本発明において、好ましくは、伸縮機構は、棒材送り部材が棒材加工機から最も離れた後退端位置にあるときに棒材送り部材を収縮させ、棒材送り部材が後退端位置よりも前方の位置にあるときに棒材送り部材を伸長させるように制御される。
このように構成された本発明においては、棒材送り部材が棒材加工機から最も離れた後退端位置にあるときに棒材送り部材を収縮させ、棒材送り部材が後退端位置よりも前方の位置にあるときに棒材送り部材を伸長させるので、後退端位置にあるときの棒材送り部材の全長を短縮することで棒材供給機の装置全長の大型化を回避できると共に、棒材加工機が備える主軸の全長に応じて棒材送り部材の前進時の伸長量を設定することにより、棒材送り部材を伸長させたときにその先端部を棒材加工機のチャック近傍まで到達させることができ、棒材加工機の機種に関わらず、単一の棒材送り部材により棒材を供給することが可能となる。
また、本発明において、好ましくは、棒材加工機による棒材加工中、棒材送り部材駆動手段は、棒材送り部材が棒材加工のために棒材を棒材加工機に向けて給送し終えた位置から棒材送り部材を後退させるように制御され、且つ、伸縮機構は、棒材送り部材を伸長させるように制御される。
このように構成された本発明においては、棒材加工機が棒材の加工中であり、棒材加工のために棒材を棒材加工機に向けて給送し終えた位置から棒材送り部材を後退させている時間、即ち棒材送り部材によって棒材を棒材加工機に対して給送する必要がない時間を利用して、棒材送り部材を伸長させるので、棒材加工機による棒材加工時間に影響を与えることなく棒材送り部材を伸長させることができる。
また、本発明において、好ましくは、伸縮機構は、棒材を棒材加工機に向けて給送している間に、棒材送り部材を伸長させるように制御される。
このように構成された本発明においては、棒材加工機が棒材の加工を開始する前に、棒材を棒材加工機に対して給送している間に棒材送り部材を伸長させるので、棒材加工機による棒材加工時間に影響を与えることなく棒材送り部材を伸長させることができる。
本発明による棒材送り部材及び棒材供給機によれば、棒材加工機の機種に関わらず、単一の棒材送り部材により棒材を給送することができる。
本発明の実施形態による棒材供給機の側面図である。 本発明の第1実施形態による送り矢の基本状態の断面図である。 本発明の第1実施形態による送り矢の最大伸長状態の断面図である。 本発明の第1実施形態による棒材供給機が行う棒材供給処理のフローチャートである。 本発明の第1実施形態による棒材供給機の動作を示す概略側面図である。 本発明の第1実施形態による棒材供給機の動作を示す概略側面図である。 本発明の第1実施形態による棒材供給機の動作を示す概略側面図である。 本発明の第1実施形態による棒材供給機の動作を示す概略側面図である。 本発明の第1実施形態による棒材供給機の動作を示す概略側面図である。 本発明の第1実施形態による棒材供給機の動作を示す概略側面図である。 本発明の第1実施形態による棒材供給機の動作を示す概略側面図である。 本発明の第1実施形態の第1変形例による棒材供給機が行う棒材供給処理のフローチャートである。 本発明の第1実施形態の第2変形例による棒材供給機が行う棒材供給処理のフローチャートである。 本発明の第2実施形態による送り矢の基本状態の断面図である。 本発明の第2実施形態による棒材供給機が行う棒材供給処理のフローチャートである。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態による棒材供給機について説明する。
まず、図1により、本発明の実施形態による棒材供給機の構成を説明する。図1は、本発明の実施形態による棒材供給機の側面図である。
図1に示すように、棒材供給機2は、NC旋盤などの棒材加工機4に隣接して設置される。以下の説明では、棒材供給機2において棒材加工機4から遠い側を「上流側」又は「後方側」と称し、棒材加工機4に近い側を「下流側」又は「前方側」と称することとする。
棒材加工機4は、棒材Wの加工中、前後に移動する主軸台6を備えている。この主軸台6の内部には主軸線A1を中心に回転自在な主軸8が設けられ、主軸8の先端には棒材Wを把持するためのチャック10が設けられている。
また、棒材供給機2は、棒材加工機4に、主軸線A1と一致する給送軸線C1に沿って棒材Wを一本ずつ給送するようになっている。
棒材供給機2は、加工される前の棒材Wが載置される材料棚(図示省略)と、材料棚から供給された棒材Wを給送軸線C1に沿って案内するように長手方向に配置されたガイドレール12と、ガイドレール12上に配置された棒材Wの後端を前方に押して棒材Wを給送軸線C1に沿って棒材加工機4に対して給送するためのスライダ14と、ガイドレール12の上方に平行に配置され、棒材Wを給送軸線C1に沿って棒材加工機4に対して給送するための、棒材Wの移動方向に伸縮可能に形成された送り矢16(棒材送り部材)とを備えている。
また、棒材供給機2は、ガイドレール12、スライダ14及び送り矢16を一体的に昇降させる昇降装置18と、スライダ14及び送り矢16を駆動する送り駆動装置20(棒材送り部材駆動手段)とを備えている。
昇降装置18は、ガイドレール12、スライダ14及び送り矢16を、ガイドレール12上に配置された棒材Wの中心軸線C2と給送軸線C1とが一致する一次送り高さ位置P1と、送り矢16の中心軸線C3と給送軸線C1とが一致する二次送り高さ位置P2との間で、一体的に昇降させる。なお、図1は、ガイドレール12、スライダ14及び送り矢16が一次送り高さ位置P1にある状態を示している。
送り駆動装置20は、駆動用モータ22により駆動されるタイミングベルト24と、このタイミングベルト24に取り付けられた羽根保持部26とを備えている。羽根保持部26はタイミングベルト24に固定されており、タイミングベルト24の回転に応じて、ガイドレール12と平行に棒材加工機4に対して前後に移動可能となっている。
この羽根保持部26は、一次送り用羽根部28を介してスライダ14と連結されている。即ち、スライダ14は、タイミングベルト24の回転に応じて、一次送り用羽根部28を介して羽根保持部26と一体に移動可能となっている。
また、ガイドレール12、スライダ14及び送り矢16が二次送り高さ位置P2にあるときに、送り矢16の後端部に固定された二次送り用羽根部30が、羽根保持部26と連結するようになっている。一方、ガイドレール12、スライダ14及び送り矢16が一次送り高さ位置P1にあるときには、二次送り用羽根部30は羽根保持部26と連結しないようになっている。即ち、送り矢16は、ガイドレール12、スライダ14及び送り矢16が一次送り高さ位置P1にあるときには、タイミングベルト24の回転に関わらず同じ位置に留まり、ガイドレール12、スライダ14及び送り矢16が二次送り高さ位置P2にあるときには、タイミングベルト24の回転に応じて、二次送り用羽根部30を介して羽根保持部26と一体に移動可能となっている。
即ち、送り駆動装置20は、ガイドレール12、スライダ14及び送り矢16が一次送り高さ位置P1にあるときに、駆動用モータ22によりタイミングベルト24を回転させることで、羽根保持部26及び一次送り用羽根部28を介してスライダ14を棒材加工機4側へ移動させてガイドレール12上の棒材Wを給送軸線C1に沿って棒材加工機4に対して給送する(一次送り)。また、ガイドレール12、スライダ14及び送り矢16が二次送り高さ位置P2にあるときに、駆動用モータ22によりタイミングベルト24を回転させることで、羽根保持部26及び二次送り用羽根部30を介して送り矢16を棒材加工機4側へ移動させて棒材Wを給送軸線C1に沿って棒材加工機4に対して給送する(二次送り)。
更に、棒材供給機2は、送り駆動装置20及び昇降装置18を制御するコントローラ32を備えている。コントローラ32は、棒材加工機4との間で各種の信号を通信可能に接続されている。また、コントローラ32は、送り矢16の伸縮動作の設定情報や、加工すべき棒材Wの径寸法等の材料情報などを入力するための操作パネルに接続されており、この操作パネルを介して入力された情報に基づき、送り駆動装置20や昇降装置18を制御する。
次に、図2及び図3により、送り矢16の構造を詳細に説明する。図2は、本発明の第1実施形態による送り矢16の基本状態の断面図であり、図3は、本発明の第1実施形態による送り矢16の最大伸長状態の断面図である。
図2及び図3に示すように、送り矢16は、全体として細長い筒状に形成されている。この送り矢16は、二次送り用羽根部30に連結される後端部34と、後端部34の前端に取り付けられた伸縮可能なロッド部36と、ロッド部36の前端に取り付けられた先端部38と、コントローラ32の制御に応じてロッド部36を伸縮させる伸縮機構40とを備えている。
ロッド部36は、後端部34の前端に固定される円筒状の外筒部42(本体部)と、この外筒部42の内周側に配置され、外筒部42に対して前方に突出及び後退することで伸縮可能な円筒状の内筒部44(伸縮部)とを備えている。内筒部44の外周面には軸線方向に延びる溝46が形成されており、この溝46に、外筒部42の前端の内周面から内側に向かって突出するように設けられた突起部48が嵌め込まれることにより、外筒部42と内筒部44とが互いに回転しないようになっている。
また、先端部38は、ロッド部36の内筒部44の前端に固定されるジョイント部50と、このジョイント部50の前端に回転可能に連結された前端部52とを備えている。前端部52の前端面は平面状に形成されており、この前端面が棒材Wの後端面に当接することにより、送り矢16が棒材Wを後方から押すようになっている。
伸縮機構40は、内筒部44の内周側に配置された、外筒部42及び内筒部44の中心軸線に沿って延びる棒状の送りねじ54と、送りねじ54を回転させるための伸縮用モータ56(伸縮用駆動手段)とを備えている。送りねじ54の後端は送り矢16の後端部34から後方に突出しており、プーリー58及びベルト60を介して伸縮用モータ56と連結されている。内筒部44の後端の内周面にはナット62が固定されており、このナット62の内周面に形成されたねじ部が、送りねじ54と螺合している。これにより、伸縮用モータ56によって送りねじ54を回転させると、内筒部44がナット62と共に前後に移動し、ロッド部36が伸縮するようになっている。
図2に示すように、ナット62が外筒部42の後端まで後退した場合、内筒部44の前端の位置が外筒部42の前端の位置とほぼ一致するようになっており、このときにロッド部36の長さは最も短くなっている。以下の説明では、この状態を送り矢16の基本状態と呼ぶ。
また、図3に示すように、ナット62が送りねじ54の先端まで前進した場合、内筒部44の前端の位置は外筒部42の前端から最も前進した位置となっており、このときにロッド部36の長さは最も長くなっている。以下の説明では、この状態を送り矢16の最大伸長状態と呼ぶ。
次に、図4乃至図11を参照しつつ、本実施形態にかかる棒材供給機2の動作及び制御について説明する。図4は、本発明の第1実施形態による棒材供給機2が行う棒材供給処理のフローチャートであり、図5乃至図11は、本発明の第1実施形態による棒材供給機2の動作を示す概略側面図である。
まず、図4に示す棒材供給処理の開始前において、棒材供給機2のコントローラ32には、送り矢16の伸縮動作を行うか否か、送り矢16の伸縮を行う場合における伸長量及び伸長開始位置、二次送りにおいて送り矢16を最も前進させたときの送り矢16の先端の位置を規定する前進端位置、及び、棒材Wの加工終了後に残材をチャック10の前方に押し出すときの送り矢16の先端の位置を規定する最前進端位置を含む情報が入力される。また、材料棚には加工される前の棒材Wが載置され、棒材供給機2に対して棒材Wを供給可能な状態とされる。そして、棒材Wの加工を開始する旨の信号が棒材加工機4からコントローラ32に入力されると、コントローラ32は図4に示す棒材供給処理を開始する。この棒材供給処理は、棒材Wの加工を終了する旨の信号が棒材加工機4からコントローラ32に入力されるまで、あるいは、材料棚の棒材Wが無くなるまで、繰り返し実行される。
図4に示すように、棒材供給処理が開始されると、ステップS1において、コントローラ32は、ガイドレール12、スライダ14及び送り矢16を一次送り高さ位置P1まで上昇させるように、昇降装置18を制御する。昇降装置18が、ガイドレール12、スライダ14及び送り矢16を一次送り高さ位置P1まで上昇させると、図5に示すように、ステップS2において棒材Wが材料棚からガイドレール12上に供給される。
次に、ステップS3において、コントローラ32は、棒材Wの一次送りを行うように送り駆動装置20を制御する。即ち、コントローラ32は、駆動用モータ22によりタイミングベルト24を回転させ、羽根保持部26及び一次送り用羽根部28を介してスライダ14を棒材加工機4側へ移動させることにより、図6に示すように、ガイドレール12上の棒材Wを給送軸線C1に沿って棒材加工機4に対して給送する。このとき、ガイドレール12、スライダ14及び送り矢16が一次送り高さ位置P1にあるので、二次送り用羽根部30は羽根保持部26と連結しておらず、送り矢16はタイミングベルト24の回転に関わらず同じ位置に留まる。
次に、ステップS4において、コントローラ32は、図7に示すように、送り駆動装置20によりスライダ14を後退させると共に、ガイドレール12、スライダ14及び送り矢16を二次送り高さ位置P2まで下降させるように昇降装置18を制御する。
次に、ステップS5において、コントローラ32は、送り駆動装置20により送り矢16を棒材加工機4に向かって前進させる。即ち、コントローラ32は、駆動用モータ22によりタイミングベルト24を回転させることで、羽根保持部26及び二次送り用羽根部30を介して送り矢16を棒材加工機4側へ移動させて棒材Wを給送軸線C1に沿って棒材加工機4に対して給送する(二次送り)。これにより、図8に示すように、送り矢16の先端部38の前端が棒材Wの後端を押し、棒材加工機4に対して棒材Wを前進させる。図8の例では、棒材Wは棒材加工機4の主軸8内に挿通されている。
棒材Wが送り矢16によって棒材加工機4に向かって押し出され、棒材Wの先端が棒材加工機4のストッパ(例えばストッパ位置に配置されたバイト等)に接触すると、ステップS6において、コントローラ32は、チャック10を閉じることを指示する信号を棒材加工機4へ出力する。これを受けて、棒材加工機4は、チャック10を閉じて棒材Wを把持し、製品の加工を開始する。コントローラ32は、送り矢16を棒材加工機4に向かって前進させる際、棒材Wの先端が棒材加工機4のストッパに接触したときに棒材Wの先端がストッパから離れない程度の付勢力で送り矢16を前進させるように駆動用モータ22を制御する。これにより、チャック10が閉じて棒材Wが把持された状態では、棒材Wの先端が棒材加工機4のストッパに確実に接触し、棒材加工機4における棒材Wの位置決めが正確に行われるようになっている。
次に、ステップS7に進み、コントローラ32は、送り矢16の先端が、ステップS5において送り矢16を棒材加工機4に向かって前進させている間に、棒材供給処理の開始前に予め設定された伸長開始位置に到達したか否かを判定する。この伸長開始位置としては、例えば、送り矢16を伸長させることなく、送り駆動装置20により送り矢16を棒材加工機4に対して最も前進させたときの送り矢16の先端位置が設定される。
その結果、送り矢16の先端が伸長開始位置に到達していない場合、ステップS8に進み、コントローラ32は、送り駆動装置20により送り矢16を棒材加工機4に対して所定量後退させる。そして、棒材加工機4が製品の加工を終了した後、ステップS9において、棒材加工機4はチャック10を開く。ステップS9の後、ステップS5に戻り、コントローラ32は、送り駆動装置20により送り矢16を棒材加工機4に向かって前進させる。以降、ステップS7において、送り矢16の先端が、ステップS5において送り矢16を棒材加工機4に向かって前進させている間に伸長開始位置に到達したと判定されるまで、ステップS5乃至S9の処理を繰り返す。
また、ステップS7において、送り矢16の先端が、ステップS5において送り矢16を棒材加工機4に向かって前進させている間に伸長開始位置に到達したと判定した場合、ステップS10に進み、コントローラ32は、送り駆動装置20により送り矢16を棒材加工機4に対して所定量後退させると共に、伸縮機構40により送り矢16を伸長させる。このときの送り矢16の伸長量としては、例えば、棒材加工機4が1つの製品を加工した後、次の製品を加工するために棒材Wを前進させる移動量が設定される。このように設定された伸長量によって送り矢16を伸長させることで、送り矢16自体を前進させずに、棒材Wを必要な量だけ前進させることもできる。
次に、棒材加工機4が製品の加工を終了した後、ステップS11において、棒材加工機4は、チャック10を開く。次に、ステップS12において、コントローラ32は、送り駆動装置20により送り矢16を棒材加工機4に対して前進させる。
図9に示すように、伸長した送り矢16によって棒材Wが棒材加工機4に向かって押し出され、棒材Wの先端が棒材加工機4のストッパに接触すると、ステップS13において、コントローラ32は、チャック10を閉じることを指示する信号を棒材加工機4へ出力する。これを受けて、棒材加工機4は、チャック10を閉じて棒材Wを把持し、製品の加工を開始する。
次に、ステップS14に進み、コントローラ32は、送り矢16の先端が、ステップS12において送り矢16を棒材加工機4に向かって前進させている間に、棒材供給処理の開始前に予め設定された前進端位置まで到達したか否かを判定する。前進端位置は、1本の棒材Wから最後の製品を加工する直前に送り矢16が棒材Wの先端を棒材加工機4のストッパに押し付けたときの、送り矢16の先端の位置である。このステップS14の判定において、コントローラ32は、送り駆動装置20による送り矢16の前進量と、伸縮機構40による送り矢16の伸長量とに基づき、送り矢16の先端位置を特定し、その先端位置が前進端位置まで到達したか否かを判定する。
その結果、送り矢16の先端が、ステップS12において送り矢16を棒材加工機4に向かって前進させている間に、棒材供給処理の開始前に予め設定された前進端位置まで到達していない場合、ステップS10に戻る。以降、ステップS14において、送り矢16の先端が、棒材供給処理の開始前に予め設定された前進端位置まで到達したと判定されるまで、ステップS10乃至S14の処理を繰り返す。
一方、送り矢16の先端が、ステップS12において送り矢16を棒材加工機4に向かって前進させている間に、棒材供給処理の開始前に予め設定された前進端位置まで到達した場合、ステップS15に進み、コントローラ32は、送り駆動装置20により送り矢16を棒材加工機4に対して所定量後退させると共に、伸縮機構40により送り矢16を最終伸長させる。このときの送り矢16の最終伸長量としては、例えば、チャック10に保持されている残材がチャック10の前方へ排出されるまで残材を前進させる移動量が設定される。このように設定された最終伸長量によって送り矢16を伸長させることで、送り矢16自体を前進させずに、残材をチャック10の前方へ排出するために必要な量だけ前進させることもできる。また、ステップS15の処理を行う前の時点で、送り矢16の伸長量が予め設定した最終伸長量に達している場合には、ステップS15において最終伸長を行う必要はない。
次に、棒材加工機4が製品の加工を終了した後、ステップS16において、棒材加工機4は、チャック10を開く。次に、ステップS17において、コントローラ32は、送り駆動装置20により送り矢16を最前進端位置まで前進させる。最前進端位置は、棒材Wの加工終了後に残材をチャック10の前方に押し出すときの送り矢16の先端の位置であり、例えば、図10に示すように、送り矢16の先端がチャック10の前端よりも前方まで突出した位置である。コントローラ32は、送り駆動装置20による送り矢16の前進量と、伸縮機構40による送り矢16の伸長量とに基づき、送り矢16の先端位置が最前進端位置に到達するまで送り駆動装置20によって送り矢16を前進させる。これにより、図10に示すように、チャック10に保持されていた残材がチャック10の前方へ排出される。
次に、ステップS18において、コントローラ32は、図11に示すように、送り駆動装置20により送り矢16を棒材加工機4から最も離れた後退端位置まで後退させると共に、伸縮機構40により送り矢16を基本状態まで収縮させ、棒材供給処理を終了する。
次に、図12を参照しつつ、本発明の第1実施形態の第1変形例を説明する。図12は、本発明の第1実施形態の第1変形例による棒材供給機2が行う棒材供給処理のフローチャートである。なお、図12の棒材供給処理におけるステップS21乃至S29及びS37乃至S39は、図4の棒材供給処理におけるステップS1乃至S9及びS16乃至S18と同様であるので、説明を省略する。
図4に示した棒材供給処理では、コントローラ32は、ステップS7において、送り矢16の先端が、ステップS5で送り矢16を棒材加工機4に向かって前進させている間に伸長開始位置に到達したと判定した後、棒材加工機4が棒材Wから1つの製品を加工する度に、伸縮機構40によって送り矢16を伸長させる(ステップS10乃至S14)。
しかしながら、棒材Wの加工中、送り矢16を1回で必要な長さまで伸長させるようにしてもよい。具体的には、図12に示した第1実施形態の第1変形例による棒材供給処理では、ステップS27において、送り矢16の先端が、ステップS25で送り矢16を棒材加工機4に向かって前進させている間に伸長開始位置に到達したと判定した場合、ステップS30に進み、コントローラ32は、送り駆動装置20により送り矢16を棒材加工機4に対して所定量後退させると共に、伸縮機構40により送り矢16を伸長させる。このときの送り矢16の伸長量としては、例えば送り駆動装置20により送り矢16を前進させると共に伸縮機構40により送り矢16を伸長させることによって、棒材加工機4が最後の製品を加工した後、チャック10に保持されている残材がチャック10の前方へ排出されるまで残材を前進させることが可能な長さ(即ちステップS15における最終伸長量)が設定される。また、送り矢16の後退量は、例えば、送り矢16の伸長量よりも長く設定されており、結果として送り矢16の先端が棒材Wの後端から所定量後退するようになっている。
次に、棒材加工機4が製品の加工を終了した後、ステップS31において、棒材加工機4は、チャック10を開く。次に、ステップS32において、コントローラ32は、送り駆動装置20により送り矢16を棒材加工機4に対して前進させる。
次に、伸長した送り矢16によって棒材Wが棒材加工機4に向かって押し出され、棒材Wの先端が棒材加工機4のストッパに接触すると、ステップS33において、コントローラ32は、チャック10を閉じることを指示する信号を棒材加工機4へ出力する。これを受けて、棒材加工機4は、チャック10を閉じて棒材Wを把持し、製品の加工を開始する。あるいは、コントローラ32が、チャック10を閉じることを指示する信号を棒材加工機4へ出力するのではなく、棒材加工機4が、ステップS31においてチャック10を開いてから所定時間が経過したタイミングでチャック10を閉じるようにしてもよい。
次に、ステップS34に進み、コントローラ32は、送り矢16の先端が、ステップS32において送り矢16を棒材加工機4に向かって前進させている間に、棒材供給処理の開始前に予め設定された前進端位置まで到達したか否かを判定する。
その結果、送り矢16の先端が、ステップS32において送り矢16を棒材加工機4に向かって前進させている間に、棒材供給処理の開始前に予め設定された前進端位置まで到達していない場合、ステップS35に進み、コントローラ32は、送り駆動装置20により送り矢16を棒材加工機4に対して所定量後退させ、その後、ステップS31に戻る。以降、ステップS34において、送り矢16の先端が、棒材供給処理の開始前に予め設定された前進端位置まで到達したと判定されるまで、ステップS31乃至S35の処理を繰り返す。
一方、送り矢16の先端が、ステップS32において送り矢16を棒材加工機4に向かって前進させている間に、棒材供給処理の開始前に予め設定された前進端位置まで到達した場合、ステップS36に進み、コントローラ32は、送り駆動装置20により送り矢16を棒材加工機4に対して所定量後退させる。
このように、ステップS30において送り矢16を1回で最終伸長量まで伸長させているので、その後の各ステップでは、送り矢16自体の前後移動のみによって送り矢16の先端の位置を制御している。
次に、図13を参照しつつ、本発明の第1実施形態の第2変形例を説明する。図13は、本発明の第1実施形態の第2変形例による棒材供給機2が行う棒材供給処理のフローチャートである。なお、図13の棒材供給処理におけるステップS41乃至S44及びS49乃至S57は、図12の棒材供給処理におけるステップS21乃至S24及びS31乃至S39と同様であるので、説明を省略する。
図12に示した棒材供給処理では、コントローラ32は、棒材Wの加工中のステップS30において送り矢16を1回で最終伸長量まで伸長させているが、棒材Wの加工開始前に、送り矢16を1回で必要な長さまで伸長させるようにしてもよい。具体的には、図13に示した第1実施形態の第2変形例による棒材供給処理では、ステップS44において、送り駆動装置20によりスライダ14が後退すると共に、ガイドレール12、スライダ14及び送り矢16が二次送り高さ位置P2まで下降した後、ステップS45において、コントローラ32は、伸縮機構40により送り矢16を伸長させる。このときの送り矢16の伸長量としては、例えば送り駆動装置20により送り矢16を前進させると共に伸縮機構40により送り矢16を伸長させることによって、棒材加工機4が最後の製品を加工した後、チャック10に保持されている残材がチャック10の前方へ排出されるまで残材を前進させることが可能な長さが設定される。
次に、ステップS46において、コントローラ32は、送り駆動装置20により送り矢16を棒材加工機4に向かって前進させる。なお、このステップS46において送り矢16を棒材加工機4に向かって前進させながら、伸縮機構40により送り矢16を伸長させるようにしてもよい。
次に、棒材Wが送り矢16によって棒材加工機4に向かって押し出され、棒材Wの先端が棒材加工機4のストッパ(例えばストッパ位置に配置されたバイト等)に接触すると、ステップS47において、コントローラ32は、チャック10を閉じることを指示する信号を棒材加工機4へ出力する。これを受けて、棒材加工機4は、チャック10を閉じて棒材Wを把持し、製品の加工を開始する。
次に、ステップS48に進み、コントローラ32は、送り駆動装置20により送り矢16を棒材加工機4に対して所定量後退させる。次いで、棒材加工機4が製品の加工を終了した後、ステップS49において、棒材加工機4は、チャック10を開く。
次に、図14及び図15を参照しつつ、本発明の第2実施形態を説明する。図14は、本発明の第2実施形態による送り矢16の基本状態の断面図であり、図15は、本発明の第2実施形態による棒材供給機2が行う棒材供給処理のフローチャートである。
まず、図14により、本発明の第2実施形態による送り矢16の構造を説明する。
上述した本発明の第1実施形態では、送り矢16の前端部52の前端面が平面状に形成されており、この前端面が棒材Wの後端面に当接することにより、送り矢16が棒材Wを後方から押すようになっていると説明したが、本発明の第2実施形態では、送り矢16の前端部52が棒材Wの後端部を把持するようにしている。
具体的には、図14に示すように、第2実施形態の送り矢16の前端部52は、フィンガーチャック66を備えている。
このフィンガーチャック66の前端部には、棒材Wの後端部が差し込まれる前端開口部が形成されている。
棒材Wの後端部が、フィンガーチャック66の前端開口部を介してフィンガーチャック66の中空部内に嵌入されると、フィンガーチャック66の内壁面は棒材Wの後端面を把持する。これにより、棒材Wの後端部は、送り矢16の前端部52によって回転可能に把持される。
次に、図15により、本発明の第2実施形態における棒材供給処理を説明する。なお、図15の棒材供給処理におけるステップS61乃至S64は、図4の棒材供給処理におけるステップS1乃至S4と同様であるので、説明を省略する。
ステップS64において、送り駆動装置20によりスライダ14が後退すると共に、ガイドレール12、スライダ14及び送り矢16が二次送り高さ位置P2まで下降した後、ステップS65において、コントローラ32は、棒材Wの後端部を送り矢16の前端部52のフィンガーチャック66に挿入させると共に、伸縮機構40により送り矢16を伸長させる。具体的には、ガイドレール12、スライダ14及び送り矢16が二次送り高さ位置P2まで下降した後、コントローラ32は、棒材供給機2の前端近傍に設けられたクランプ(図示省略)によって棒材Wの後端部を把持し、棒材Wの前後移動を規制した状態で、送り矢16を前進させる。さらに、コントローラ32は、前進した送り矢16のフィンガーチャック66の中に棒材Wの後端部が挿入された後、クランプを開放し、送り矢16を所定の伸長量まで伸長させる。このときの送り矢16の伸長量としては、例えば送り駆動装置20により送り矢16を前進させると共に伸縮機構40により送り矢16を伸長させることによって、1本の棒材Wから最後の製品を加工する直前に送り矢16が棒材Wの先端を棒材加工機4のバイトの近傍に位置させることが可能な長さが設定される。
次に、ステップS66において、コントローラ32は、送り駆動装置20により送り矢16を棒材加工機4に向かって前進させる。なお、このステップS66において送り矢16を棒材加工機4に向かって前進させながら、伸縮機構40により送り矢16を伸長させるようにしてもよい。
次に、棒材Wが送り矢16によって棒材加工機4に向かって前進し、棒材Wの先端が所定の位置(例えば棒材加工機4のバイトの近傍位置)まで到達すると、ステップS67において、コントローラ32は、送り駆動装置20による送り矢16の前進を停止する。
次に、ステップS68において、コントローラ32は、チャック10を閉じることを指示する信号を棒材加工機4へ出力する。これを受けて、棒材加工機4は、チャック10を閉じて棒材Wを把持し、製品の加工を開始する。
次に、ステップS69において、コントローラ32は、棒材加工機4がチャック10を開いている間に、送り駆動装置20により送り矢16を棒材加工機4に対して前進させる。
例えば、棒材加工機4が、主軸台6が前後に移動する主軸移動型棒材加工機である場合、コントローラ32は、棒材加工機4のチャック10が閉じており製品の加工が行われている間、棒材Wの加工に応じて前進する主軸台6に追従して送り矢16を前進させる。
また、棒材加工機4が、主軸台6が固定された主軸固定型棒材加工機である場合、コントローラ32は、棒材加工機4が製品の加工を終了してチャック10が開いた後に、送り矢16を棒材加工機4に対して前進させることによって棒材Wを前進させる。
以降、送り矢16の先端が、棒材供給処理の開始前に予め設定された前進端位置まで到達するまで、棒材加工機4のチャック10の開閉と送り矢16の前進とを繰り返す。
次に、送り矢16の先端が、ステップS69において送り矢16を棒材加工機4に向かって前進させている間に、棒材供給処理の開始前に予め設定された前進端位置まで到達した場合、ステップS70に進み、コントローラ32は、送り駆動装置20による送り矢16の前進を停止する。
次に、ステップS71において、棒材加工機4は、チャック10を開く。
次に、ステップS72において、コントローラ32は、送り駆動装置20により送り矢16を棒材加工機4から最も離れた後退端位置まで後退させると共に、伸縮機構40により送り矢16を基本状態まで収縮させる。これにより、送り矢16の前端部52のフィンガーチャック66に把持された残材は、棒材供給機2まで引き戻され、廃棄される。その後、コントローラ32は棒材供給処理を終了する。
以上のように、各実施形態及び変形例によれば、まず、送り矢16が棒材Wの移動方向に伸縮可能に形成されており、伸縮機構40は、送り矢16が棒材加工機4から最も離れた後退端位置にあるときに送り矢16を収縮させ、送り矢16が棒材加工機4に対して前進したときに送り矢16を伸長させるので、後退端位置にあるときの送り矢16の全長を短縮することで棒材供給機2の装置全長の大型化を回避できると共に、棒材加工機4が備える主軸8の全長に応じて送り矢16の前進時の伸長量を設定することにより、送り矢16を伸長させたときにその先端部38を棒材加工機4のチャック10近傍まで到達させることができ、棒材加工機4の機種に関わらず、単一の送り矢16により棒材Wを給送することが可能となる。
また、伸縮用モータ56が送りねじ54を回転させて伸縮部をナット62と共に前後に移動させることにより送り矢16を伸縮させるので、送り矢16の伸長量を高い精度で制御することができる。
特に、上述した本発明の第1実施形態及び第1実施形態の第1変形例によれば、棒材加工機4が棒材Wの加工中であり、棒材Wの加工のために棒材Wを棒材加工機4に向けて給送し終えた位置から送り矢16を後退させている時間、即ち送り矢16によって棒材Wを棒材加工機4に対して給送する必要がない時間を利用して送り矢16を伸長させるので、棒材加工機4による棒材加工時間に影響を与えることなく送り矢16を伸長させることができる。
また、上述した本発明の第1実施形態の第2変形例及び第2実施形態によれば、例えば材料棚から新たに棒材Wが供給された場合、その棒材Wを棒材加工機4に対して給送している間に送り矢16を伸長させるので、棒材加工機4による棒材加工時間に影響を与えることなく送り矢16を伸長させることができる。
本発明は、以上の実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
上述した各実施形態では、伸縮機構40が、送りねじ54及びナット62を備えると説明したが、これとは異なる各種の直動機構を伸縮機構40として用いることができる。例えば、エアシリンダ、電動シリンダ、リニアガイド、ラックアンドピニオン機構や、タイミングベルトとプーリーとを備えた直動機構を用いてもよい。
また、上述した各実施形態では、棒材供給機2のコントローラ32が昇降装置18、送り駆動装置20、及び伸縮機構40を制御すると説明したが、棒材供給機2のコントローラ32とは異なる制御手段、例えば棒材加工機4のコントローラが昇降装置18、送り駆動装置20、及び伸縮機構40を制御するようにしてもよい。
また、上述した各実施形態では、棒材供給処理が開始された後に、その棒材供給処理の中で伸縮機構40により送り矢16を伸長させると説明したが、送り矢16が棒材加工機4の後端に干渉しない伸長量までであれば、棒材供給処理の開始前に送り矢16を伸長させてもよい。
また、上述した第1実施形態の第1変形例では、ステップS27において、送り矢16の先端が、ステップS25で送り矢16を棒材加工機4に向かって前進させている間に伸長開始位置に到達したと判定した場合、ステップS30に進み、コントローラ32は、送り駆動装置20により送り矢16を棒材加工機4に対して所定量後退させると共に、伸縮機構40により送り矢16を伸長させると説明したが、送り矢16の先端が伸長開始位置に到達した後、ステップS34において送り矢16の先端が前進端位置まで到達したと判定されるまでの間であれば、任意のタイミングで伸縮機構40により送り矢16を伸長させることができる。
また、上述した第2実施形態では、ステップS64において、コントローラ32は、棒材供給機2の前端近傍に設けられたクランプ(図示省略)によって棒材Wの後端部を把持し棒材Wの前後移動を規制した状態で送り矢16を伸長させ、フィンガーチャック66の中に棒材Wの後端部が嵌入されるようにすると説明したが、送り矢16の伸長に代えて、又は、送り矢16の伸長と共に、送り矢16を前進させることによりフィンガーチャック66の中に棒材Wの後端部が嵌入されるようにしてもよい。
2 棒材供給機
4 棒材加工機
6 主軸台
8 主軸
10 チャック
12 ガイドレール
14 スライダ
16 送り矢
18 昇降装置
20 送り駆動装置
22 駆動用モータ
24 タイミングベルト
26 羽根保持部
28 一次送り用羽根部
30 二次送り用羽根部
32 コントローラ
34 後端部
36 ロッド部
38 先端部
40 伸縮機構
42 外筒部
44 内筒部
46 溝
48 突起部
50 ジョイント部
52 前端部
54 送りねじ
56 伸縮用モータ
58 プーリー
60 ベルト
62 ナット
66 フィンガーチャック
A1 主軸線
C1 給送軸線
C2 ガイドレール上に配置された棒材の中心軸線
C3 送り矢の中心軸線
P1 一次送り高さ位置
P2 二次送り高さ位置
W 棒材

Claims (6)

  1. 棒材供給機において棒材を棒材加工機に向けて給送するための棒材送り部材であって、
    本体部と、
    前記本体部から前記棒材加工機に対して前進及び後退可能な伸縮部と、
    前記伸縮部を前記本体部に対して伸縮させるための伸縮機構と、
    を備えることを特徴とする棒材送り部材。
  2. 前記伸縮機構は、前記伸縮部に取り付けられたナットと、前記本体部に設けられ、前記棒材送り部材の長手方向軸線に沿って延びる棒状の送りねじと、前記送りねじを回転させる伸縮用駆動手段とを有し、前記ナットは前記送りねじと螺合しており、前記伸縮用駆動手段によって前記送りねじが回転されて、前記伸縮部が前記本体部に対して伸縮する、ことを特徴とする請求項1に記載の棒材送り部材。
  3. 請求項1又は2に記載の棒材送り部材を有する棒材供給機であって、
    前記棒材送り部材を前記棒材加工機に対して前後に駆動する棒材送り部材駆動手段を有する、ことを特徴とする棒材供給機。
  4. 前記伸縮機構は、前記棒材送り部材が前記棒材加工機から最も離れた後退端位置にあるときに当該棒材送り部材を収縮させ、前記棒材送り部材が前記後退端位置よりも前方の位置にあるときに当該棒材送り部材を伸長させるように制御される、ことを特徴とする請求項3に記載の棒材供給機。
  5. 前記棒材加工機による棒材加工中、前記棒材送り部材駆動手段は、前記棒材送り部材が棒材加工のために棒材を前記棒材加工機に向けて給送し終えた位置から当該棒材送り部材を後退させるように制御され、且つ、前記伸縮機構は、前記棒材送り部材を伸長させるように制御される、ことを特徴とする請求項4に記載の棒材供給機。
  6. 前記伸縮機構は、棒材を前記棒材加工機に向けて給送している間に、前記棒材送り部材を伸長させるように制御される、ことを特徴とする請求項4又は5に記載の棒材供給機。
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