JP3997435B1 - 竪型射出成形機の射出装置及び竪型射出成形機の制御方法 - Google Patents

竪型射出成形機の射出装置及び竪型射出成形機の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】誤動作を防止して確実に機械全高を低く維持することが可能な竪型射出成形機の射出装置及び竪型射出成形機の制御方法を提供する。
【解決手段】固定盤1又はロータリーテーブルが保持した固定側金型K1に、保持した可動側金型K2を型閉または型開するように上下に進退可能に設けられた可動盤2に対して、先端にノズル7を有する加熱筒8を保持して上下に進退可能に設けられた射出ユニット4を備える竪型射出成形機Aの射出装置Bにおいて、射出ユニット4の最前進限S2を規定する最前進位置検出手段13と、通常の射出成形時に後退させる射出ユニット4の通常時後退限S3を規定する通常時後退位置検出手段14と、射出ユニット4の最後退限S1を規定する最後退位置検出手段12とを備えるとともに、通常時後退限S3と最後退限S1の間に位置する射出ユニット4を検出するための中間停止越え検出手段15を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、竪型射出成形機の射出装置及び竪型射出成形機の制御方法に関する。
従来、省スペースで且つ自動化を容易に行なえるなどの利点から金型の開閉や型締を上下方向に行う竪型射出成形機が多用されている。一般に、この種の竪型射出成形機は、固定側金型に対し可動側金型を保持する可動盤を上下に進退させて金型の開閉、型締を行なう型締装置と、可動盤の上方に設けられ、例えば溶融樹脂などの成形材料を型締した金型のキャビティー内に射出する射出装置とを備えて構成されている。また、射出装置は、先端に成形材料を射出するノズルを備えた加熱筒と、加熱筒の後端が繋がってこれを支持し、可動盤に繋がるフィード機構によって上下に進退可能に支持された射出ユニットとを備えて構成されている。これにより、フィード機構によって可動盤に対して上下に射出ユニット(ノズル)が進退し、また、可動盤の進退と共に射出装置全体が上下に進退する。
このように構成した竪型射出成形機においては、射出装置が、可動盤を最大で上方に後退させた最大型開きストロークに射出ユニット(ノズル)を最大で上方に後退させた最大ノズル後退ストロークを加えた分だけ、上方に後退することになるため、それだけ機械全高が高くなる。このため、工場建屋によっては天井と干渉し機械(竪型射出成形機)を搬入することができなかったり、天井との干渉を防止するために、型開量や射出ユニットの後退量を制限して使用せざるを得ない場合があった。
これに対し、例えば特許文献1に開示された竪型射出成形機の射出装置は、ベースプレートに固定されて射出ユニットの進退を案内するガイドジクに、射出ユニットの最前進限を規定する最前進位置検出スイッチ(最前進用検出器)と、射出ユニットの通常射出成形時の後退限(通常時後退限)を規定する通常時後退位置検出スイッチ(通常ストローク用検出器)と、メンテナンス時に後退させる射出ユニットの最後退限を規定する最後退位置検出スイッチ(メンテナンスストローク用検出器)の3つのスイッチが、それぞれ上下方向に所定の間隔をもって取り付けられている。また、射出ユニットには、最前進用カムと通常ストローク用カムとメンテナンスストローク用カムとが、射出ユニットとともに進退するように上下方向に所定の間隔をあけて取り付けられている。さらに、最前進位置検出スイッチと通常時後退位置検出スイッチと最後退位置検出スイッチのON/OFF状態に応じて、射出ユニットの駆動を制御する、すなわち射出ユニットの進退動作を制御する制御装置が設けられている。
この竪型射出成形機の射出装置においては、ノズルを金型に押付ける最前進限に射出ユニットが前進すると同時に、最前進用カムによって最前進位置検出スイッチが打点されてONに切り替わり、これを検出した制御装置が射出ユニットを停止させる。また、射出ユニットを後退させ、通常ストローク用カムによって通常時後退位置検出スイッチが打点されてONに切り替わると同時に、これを検出した制御装置が射出ユニットを通常時後退限で停止させる。そして、通常の射出成形時には、このような最前進限と通常時後退限の間(通常ストローク範囲)で射出ユニットが制御されつつ繰り返し進退し、射出成形が行なわれる。なお、加熱筒内の成形材料をパージ(排出)する際には、射出ユニットが通常時後退限に配された状態で行なわれる。
一方、例えば加熱筒の分解や取り外しなどのメンテナンスを行なう際には、十分な作業空間を確保するために、通常時後退限よりもさらに射出ユニットを後退させる必要がある。そして、このメンテナンス時の射出ユニットは、通常時後退限と最後退限との間(メンテナンスストローク範囲)を後退することになり、メンテナンスストローク用カムによって最後退位置検出スイッチが打点されてONに切り替わると同時に、これを検出した制御装置が最後退限で射出ユニットを停止させる。
また、この竪型射出成形機には、可動盤と固定盤でそれぞれ保持した一対の金型の型閉状態を検出する型閉状態検出手段が設けられている。そして、通常ストローク範囲での射出ユニットの後退動作は、この型閉状態検出手段で検出される一対の金型の状態が型開き状態である場合においても(可動盤が固定盤に対し上方に後退した状態であっても)、制御装置によって禁止されることがない。この一方で、メンテナンスストローク範囲での射出ユニットの後退動作は、型閉状態検出手段の検出結果が設定値以下でなければ(一対の金型の離間が一定値以下でなければ)、制御装置によって禁止されるようにしている。これにより、メンテナンス時には、確実に可動盤が下方に前進した状態でなければ(射出装置全体が下方に位置した状態でなければ)、射出ユニットの後退動作が禁止されるインターロックを設けているため、機械全高を最低の高さに維持することが可能になる。
特開2005−329655号公報
しかしながら、上記の特許文献1に開示された竪型射出成形機においては、射出ユニットがメンテナンスストローク範囲の途中に位置した状態で、例えば予期せぬ停電が生じたり、必要に応じて竪型射出成形機への電力供給を停止させた場合には、再度電力供給を開始した際に、射出ユニットの位置が判別できなくなってしまう。すなわち、再度電力供給を開始した際に、通常時後退位置検出スイッチのみがON状態で復帰することになり、射出ユニットが通常時後退限にあるのか、メンテナンスストローク範囲の途中にあるのか判別できなくなってしまう。そして、この場合には、射出ユニットがメンテナンスストローク範囲にあるにもかかわらずインターロックが働かず型開動作が可能になってしまい、型開の誤動作によって工場建屋の天井に干渉し機械や工場建屋が破損しうるという問題があった。
本発明は、上記事情を鑑み、誤動作を防止して確実に機械全高を低く維持することが可能な竪型射出成形機の射出装置及び竪型射出成形機の制御方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明の竪型射出成形機の射出装置は、固定盤又はロータリーテーブルが保持した固定側金型に、保持した可動側金型を型閉または型開するように上下に進退可能に設けられた可動盤に対して、先端にノズルを有する加熱筒を保持して上下に進退可能に設けられた射出ユニットを備える竪型射出成形機の射出装置において、前記射出ユニットの最前進限を規定する最前進位置検出手段と、通常の射出成形時に後退させる前記射出ユニットの通常時後退限を規定する通常時後退位置検出手段と、前記射出ユニットの最後退限を規定する最後退位置検出手段と、前記通常時後退限と前記最後退限の間に位置する前記射出ユニットを検出するための中間停止越え検出手段と、前記固定側金型と前記可動側金型の型閉状態を検出する型閉状態検出手段と、該型閉状態検出手段と前記最前進位置検出手段と前記通常時後退位置検出手段と前記最後退位置検出手段と前記中間停止越え検出手段のそれぞれの検出結果に基づいて前記可動盤及び前記射出ユニットの進退動作を制御する制御装置を備え、前記中間停止越え検出手段は、前記射出ユニットが前記通常時後退限と前記最後退限の間に位置した状態で前記竪型射出成形機への電力供給が停止し、再度電力供給を開始した際に、前記射出ユニットを検出した状態で復帰し、前記中間停止越え検出手段が前記射出ユニットを検出している場合には、前記可動盤を後退させる型開動作が前記制御装置によって禁止されることを特徴とする。
この発明においては、最前進位置検出手段と通常時後退位置検出手段と最後退位置検出手段の3つの検出手段に加えて、通常時後退限と最後退限の間(メンテナンスストローク範囲)に位置した射出ユニットを検出するための中間停止越え検出手段が具備されているため、このメンテナンスストローク範囲に射出ユニットが位置した状態で竪型射出成形機への電力供給が停止した場合においても、再度電力供給を開始した際に、通常時後退位置検出手段と中間停止越え検出手段の両手段が射出ユニットを検出した状態で復帰することになる。また、射出ユニットが通常時後退限に位置した状態で再度電力供給を開始した場合には、通常時後退位置検出手段のみが射出ユニットを検出した状態で復帰することになる。これにより、射出ユニットが通常時後退限にあるのか、メンテナンスストローク範囲の途中にあるのか確実に判別することができる。よって、従来の3つの検出手段(最前進位置検出スイッチ、通常時後退位置検出スイッチ、最後退位置検出スイッチ)を備えた竪型射出成形機と比較し、射出ユニットがメンテナンスストローク範囲にあるにもかかわらずインターロックが働かなくなり型開の誤動作が生じるという不都合を確実に解消することができ、機械全高を確実に低く維持することが可能になる。
また、中間停止越え検出手段が射出ユニットを検出している場合に、可動盤を後退させる型開動作が制御装置によって禁止されるため、射出ユニットがメンテナンスストローク範囲にある場合に、確実に型開動作の誤作動を防止でき、機械全高をさらに確実に低く維持することが可能になる。
本発明の竪型射出成形機の制御方法は、固定盤又はロータリーテーブルが保持した固定側金型に、保持した可動側金型を型閉または型開するように上下に進退可能に設けられた可動盤に対して、先端にノズルを有する加熱筒を保持して上下に進退可能に設けられた射出ユニットの動作を制御する竪型射出成形機の制御方法であって、通常の射出成形時に後退させる前記射出ユニットの通常時後退限とメンテナンス時に後退させる前記射出ユニットの最後退限との間に位置する前記射出ユニットを検出するための中間停止越え検出手段を備え、前記中間停止越え検出手段は、前記射出ユニットが前記通常時後退限と前記最後退限の間に位置した状態で前記竪型射出成形機への電力供給が停止し、再度電力供給を開始した際に、前記射出ユニットを検出した状態で復帰し、前記中間停止越え検出手段が前記射出ユニットを検出している場合には、該中間停止越え検出手段の検出結果を基に前記可動盤を後退させる型開動作が禁止され、且つ前記固定側金型と前記可動側金型が型開状態である場合には、前記中間停止越え検出手段が前記射出ユニットを検出すると同時に前記射出ユニットの後退動作が禁止されることを特徴とする。
この発明においては、通常時後退限と最後退限の間(メンテナンスストローク範囲)に位置した射出ユニットを検出するための中間停止越え検出手段を備えているため、このメンテナンスストローク範囲に射出ユニットが位置した状態で竪型射出成形機への電力供給が停止した場合においても、再度電力供給を開始した際に、通常時後退位置検出手段と中間停止越え検出手段の両手段が射出ユニットを検出した状態で復帰することになる。また、射出ユニットが通常時後退限に位置した状態で再度電力供給を開始した場合には、通常時後退位置検出手段のみが射出ユニットを検出した状態で復帰することになる。これにより、射出ユニットが通常時後退限にあるのか、メンテナンスストローク範囲の途中にあるのか確実に判別することができ、射出ユニットがメンテナンスストローク範囲にあるにもかかわらずインターロックが働かなくなり型開の誤動作が生じるという不都合を確実に解消して、機械全高を確実に低く維持することが可能になる。
また、中間停止越え検出手段が射出ユニットを検出している場合に、可動盤を後退させる型開動作が禁止されるため、射出ユニットが通常時後退限と最後退限の間(メンテナンスストローク範囲)にある場合に、確実に型開動作の誤作動を防止でき、機械全高を確実に低く維持することが可能になる。さらに、固定側金型と可動側金型が型開状態である場合、すなわち可動盤が型開位置にある場合に、射出ユニットが後退して中間停止越え検出手段で検出されると同時に射出ユニットの後退動作が禁止されることによって、確実に機械全高を低く維持することが可能になる。
本発明の竪型射出成形機の射出装置及び竪型射出成形機の制御方法によれば、射出ユニットがメンテナンスストローク範囲に位置した状態での型開の誤動作を確実に防止でき、機械全高を確実に低く維持することができるため、例えば工場建屋と機械が干渉し、機械を搬入できなかったり、機械や工場建屋に破損が生じるなどの不都合を確実に解消でき、好適な運転を実現することが可能になる。
以下、図1及び図2を参照し、本発明の一実施形態に係る竪型射出成形機の射出装置及び竪型射出成形機の制御方法について説明する。本実施形態は、誤作動を防止して機械全高を確実に低く維持することが可能な竪型射出成形機の射出装置及び竪型射出成形機の制御方法に関するものである。
本実施形態の竪型射出成形機Aは、図1に示すように、図示せぬ型締めした金型(固定側金型K1と可動側金型K2)のキャビティー内に例えば溶融樹脂などの成形材料を射出する射出装置Bと、金型K1、K2の開閉、型締(型開、型閉)を行なうための図示せぬ型締装置とを備えて構成されている。ここで、型締装置は、マシンボディに固定された固定盤1に対し、型締機構を介して上下方向に進退可能に設けられた可動盤2を備えている。そして、この可動盤2を進退させることにより、可動盤2の下面側に保持された可動側金型K2と固定盤1又は図示せぬロータリーテーブルの上面側に保持された固定側金型K1とが開閉、型締される。
一方、本実施形態の射出装置Bは、図1に示すように、可動盤2に繋がり竪型射出成形機Aの軸線O1方向に平行に立設された一対のガイド支柱部(図1では一方のガイド支柱部を図示)3と、一対のガイド支柱部3に水平方向の両端が接続されて上下方向に進退可能に支持された射出ユニット4と、射出ユニット4の上方に上下方向に進退可能に設けられ、軸線O1上に回転可能な図示せぬスクリューを支持するスクリューユニット6とを備えて構成されている。また、射出ユニット4は、先端にノズル7を取り付けた加熱筒8の後端(上端)が着脱可能に接続されてこれを保持しており、スクリューユニット6は、この加熱筒8内にスクリューを挿入するように設けられている。
また、射出装置Bには、射出ユニット4(ひいては加熱筒8及びノズル7)を上下方向に進退させるための射出ユニット進退機構(フィード機構)10と、スクリューユニット6(ひいてはスクリュー)を上下方向に進退させるためのスクリューユニット進退機構11とが設けられている。射出ユニット進退機構10は、例えばサーボモータなどの電動機10aと、図示せぬネジ軸とを備えて構成され、電動機10aの駆動によってネジ軸が軸線回りに正逆回転すると、このネジ軸に繋がった射出ユニット4がネジ軸の軸線に沿って上下方向に進退移動する。また、スクリューユニット進退機構11は、例えばサーボモータなどの電動機11aと、電動機11aの駆動によって回転するネジ軸5を有する回転機構11bとを備えており、ネジ軸5が正逆回転することによりこのネジ軸5に繋がったスクリューユニット6が上下方向に進退移動する。
また、本実施形態の射出装置Bには、ガイド支柱部3に上下方向に所定の間隔をあけて固定された4つのリミットスイッチが設けられている。このうち、最上方のリミットスイッチが射出ユニット4(ノズル7)の最後退限S1を規定する最後退位置検出スイッチ(最後退位置検出手段)12とされ、最下方のリミットスイッチが射出ユニット4の最前進限S2を規定する最前進位置検出スイッチ(最前進位置検出手段)13とされている。また、本実施形態において、最後退位置検出スイッチ12と最前進位置検出スイッチ13の間に(最後退限S1と最前進限S2の間に)設けられた2つのリミットスイッチは、図1及び図2に示すように、上下方向に例えば数mm程度の離間をもって配設されており、下方に位置するリミットスイッチが、通常の射出成形時に後退させる射出ユニット4の通常時後退限S3を規定する通常時後退位置検出スイッチ(通常時後退位置検出手段)14とされ、上方に位置するリミットスイッチが、通常時後退限S3と最後退限S1の間に位置する射出ユニット4(中間停止越え確認位置S4に達した射出ユニット4)を検出するための中間停止越え検出スイッチ(中間停止越え検出手段)15とされている。そして、これら4つのリミットスイッチ12〜15は、射出ユニット4に固定して上下方向に延設されて射出ユニット4とともに進退するドグ(検出体)16の打点によってON/OFF状態が切り替えられる。
ここで、最前進限S2と通常時後退限S3との間が通常の射出成形時に射出ユニット4を進退させる通常ストローク範囲T1とされ、通常時後退限S3と最後退限S1との間が例えばメンテナンス時に射出ユニット4を進退させるメンテナンスストローク範囲T2とされている。なお、図1において、符号S1’は射出ユニット4が最後退限S1に位置した際のノズル7の最後退限、符号S2’は射出ユニット4が最前進限S2に位置した際のノズル7の最前進限、符号S3’は射出ユニット4が通常時後退限S3に位置した際のノズル7の通常時後退限を示している。また、符号T1’はノズル7の通常ストローク範囲を示し、符号T2’はノズル7のメンテナンスストローク範囲を示している。
また、本実施形態においては、上下に進退可能な可動盤2に保持された可動側金型K2と、固定盤1又はロータリーテーブルに保持された固定側金型K1との型閉状態を検出する型閉状態検出手段20が設けられている。さらに、この型閉状態検出手段20と最後退位置検出スイッチ12と最前進位置検出スイッチ13と通常時後退位置検出スイッチ14と中間停止越え検出スイッチ15のそれぞれの検出結果(ON/OFF状態)に基づいて可動盤2及び射出ユニット4の進退動作を制御する制御装置21が設けられている。ここで、本実施形態において、固定側金型K1と可動側金型K2の型閉状態とは、これら金型K1、K2が完全に型締された状態に加え、固定側金型K1と可動側金型K2とが予め設定した設定値以下の離間d1で型開きした状態をも含む。また、型開状態とは、前記設定値よりも大きな離間d1で金型K1、K2が型開きした状態を示す。なお、型閉状態検出手段20には、可動盤2を進退させる電動機の回転数を検出するエンコーダや、可動側金型K2あるいは可動盤2の位置を検出するリミットスイッチなどを適用することができる。
ついで、上記の構成からなる竪型射出成形機Aの射出装置Bの動作を、図1、図2及び表1を参照して説明するとともに、本実施形態の竪型射出成形機Aの射出装置B及び竪型射出成形機Aの制御方法の作用及び効果について説明する。ここで、表1は、射出ユニット4の進退動作(進退位置)に応じて切り替わる最後退位置検出スイッチ12と最前進位置検出スイッチ13と通常時後退位置検出スイッチ14と中間停止越え検出スイッチ15のON/OFF状態を示す対照表である。なお、各検出スイッチ12〜15の「ON」とは、ドグ16によって打点されてスイッチが入り、射出ユニット4を検出している状態を示し、「OFF」とは、ドグ16によって打点されずスイッチが切られ、射出ユニット4を検出していない状態を示している。
Figure 0003997435
はじめに、通常の射出成形時には、射出装置Bの電動機10aが駆動することによって射出ユニット4を下方に前進させてゆく。そして、ノズル7が可動側金型K2に所定の押付力で密着する最前進限S2’に達すると同時に、最前進位置検出スイッチ13がドグ16の下端に打点されてONに切り替えられる。このようにONに切り替ると同時に、制御装置21が電動機10aの駆動を停止させ、所定の押付力で可動側金型K2に密着した状態でノズル7が保持される。そして、このように最前進限S2’で保持されたノズル7から型締した金型K1、K2のキャビティー内に、スクリューユニット6及びスクリュー進退機構11の駆動によって成形材料が射出される。
ついで、成形材料の射出を終えた段階で、必要に応じて電動機10aを駆動させ、射出ユニット4を上方に後退させる。この射出ユニット4の後退とともに、ノズル7が可動側金型K2から離間されてゆく。そして、射出ユニット4が通常時後退限S3に達すると同時に、通常時後退位置検出スイッチ14がドグ16の上端に打点されてONに切り替わる。これと同時に、制御装置21が電動機10aの駆動を停止させ、射出ユニット4の後退動作を停止させる。竪型射出成形機Aによって射出成形を行なう通常時には、上記のように最前進限S2と通常時後退限S3の間(通常ストローク範囲T1)で繰り返し射出ユニット4を進退させ、ノズル7の可動側金型K2への密着と離間を繰り返し行なって射出成形を順次行なってゆく。
ここで、上記のように射出ユニット4を通常ストローク範囲T1で進退させる場合には、機械全高の範囲内で射出ユニット4の後退動作が行なわれるため、金型K1、K2の型閉状態を検出する型閉状態検出手段20からの検出結果を受けた制御装置21は、金型K1、K2が型開状態である場合においても可動盤2を進退させる電動機の駆動を規制することがない。これにより、通常の射出成形時においては、可動盤2の上方への後退動作が許容される(禁止されない)。
ついで、例えば加熱筒8の分解や取り外しなどを行なうメンテナンス時には、電動機10aを駆動して射出ユニット4を通常時後退限S3よりもさらに後退させる。このとき、中間停止越え検出スイッチ15がドグ16の上端に打点されてONに切り替わる。そして、射出ユニット4が最後退限S1に達すると、最後退位置検出スイッチ12がドグ16の上端に打点されてONに切り替わり、これと同時に、最後退位置検出スイッチ12に繋がる制御装置21が電動機10aの駆動を停止させ、射出ユニット4を最後退限S1で停止させる。また、このようにメンテナンスストローク範囲T2で射出ユニット4を後退させようとした場合、中間停止越え検出スイッチ15がONに切り替わったことを検出した制御装置21が、型閉状態検出手段20によって金型K1、K2が型閉状態であることを確認する。そして、型閉状態である場合には、制御装置21によって、射出ユニット4の後退動作が許容されるとともに可動盤2を後退させる型開動作が禁止される。逆に型開状態である場合には、後退する射出ユニット4を中間停止越え検出スイッチ15が検出すると同時に、この射出ユニット4の後退動作が禁止される。これにより、固定側金型K1と可動側金型K2の離間d1が設定値以下の状態で、且つ可動盤2の後退動作が禁止された状態で、射出ユニット4がメンテナンスストローク範囲T2を後退することになり、また、型開状態で射出ユニット4の後退動作が禁止されるため、機械全高が低く抑えられて維持されることになる。よって、射出ユニット4を最後退限S1まで後退させた場合においても、工場建屋の天井に干渉することがなく、機械Aや工場建屋を破損させることが確実に防止される。
一方、従来の竪型射出成形機においては、射出ユニット4がメンテナンスストローク範囲T2に位置した状態で、例えば予期せぬ停電が生じて竪型射出成形機Aへの電力供給が停止したり、必要に応じて電力供給を停止させた場合、再度電力供給を開始した際に射出ユニット4が通常時後退位置S3に位置しているのか、メンテナンスストローク範囲T2に位置しているのか判別できなくなってしまう。このため、射出ユニット4がメンテナンスストローク範囲T2にあるにもかかわらずインターロックが働かなくなり、型開の誤動作によって機械Aが工場建屋の天井に干渉し機械Aや工場建屋を破損させうるという問題があった。
これに対し、本実施形態では、通常時後退位置検出スイッチ14の僅かに上方に中間停止越え検出スイッチ15が設けられているため、射出ユニット4がメンテナンスストローク範囲T2に後退すると、即時にこの中間停止越え検出スイッチ15がONに切り替わる。これにより、メンテナンスストローク範囲T2の途中に射出ユニット4が位置している場合には、通常時後退位置検出スイッチ14と中間停止越え検出スイッチ15がともにON状態となり、最後退位置検出スイッチ12がOFF状態となる。また、射出ユニット4が最後退限S1に達している場合には、通常時後退位置検出スイッチ14と中間停止越え検出スイッチ15と最後退位置検出スイッチ12が全てON状態になる。
このため、射出ユニット4がメンテナンスストローク範囲T2の途中に位置する状態で電力供給が停止され、再度電力供給を開始した場合には、通常時後退位置検出スイッチ14とともに、中間停止越え検出スイッチ15がONの状態で復帰することになる。そして、中間停止越え検出スイッチ15がONの状態であることを検出した制御装置21は、射出ユニット4がメンテナンスストローク範囲T2に位置していると判別し、可動盤2の上方への後退動作を禁止する。これにより、確実に機械全高を低く抑えた状態での運転再開が可能になり、工場建屋の天井に機械Aが干渉して、機械Aや工場建屋に破損が生じることが確実に防止される。
また、再度電力供給を開始した際に、中間停止越え検出スイッチ15がOFFの状態で、通常時後退位置検出スイッチ14のみがONの状態である場合には、射出ユニット4が通常時後退位置S3に位置することを制御装置21が判別する。そして、このような状態では、射出ユニット4を後退させても機械全高が工場建屋に干渉するほど高くなることがないため、型開動作が許容される。
しがたって、本実施形態の竪型射出成形機Aの射出装置B及び竪型射出成形機Aの制御方法においては、最前進位置検出スイッチ13と通常時後退位置検出スイッチ14と最後退位置検出スイッチ12の3つのスイッチに加えて、加熱筒8のメンテナンス時に射出ユニット4を後退させるメンテナンスストローク範囲T2に位置する射出ユニット4を検出するための中間停止越え検出スイッチ15が具備されているため、竪型射出成形機Aへの電力供給が停止し、再度電力供給を開始した場合にも、射出ユニット4が通常時後退限S3にあるのか、メンテナンスストローク範囲T2にあるのか確実に判別することができる。これにより、射出ユニット4がメンテナンスストローク範囲T2にあるにもかかわらずインターロックが働かず型開の誤動作が生じるという不都合を解消することができ、機械全高を確実に低く維持することが可能になる。
また、中間停止越え検出スイッチ15が射出ユニット4を検出している場合に、可動盤2を後退させる型開動作が制御装置21によって禁止されるため、射出ユニット4がメンテナンスストローク範囲T2にある場合に、確実に型開動作の誤作動を防止でき、機械全高をより確実に低く維持することが可能になる。
なお、本発明は、上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明の一実施形態に係る竪型射出成形機の射出装置を示す図である。 図1のX1−X1線矢視図である。
符号の説明
1 固定盤(又はロータリーテーブル)
2 可動盤
3 ガイド支柱部
4 射出ユニット
5 スクリューユニット駆動用のネジ軸
6 スクリューユニット
7 ノズル
8 加熱筒
10 射出ユニット進退駆動機構
11 スクリューユニット進退駆動機構
12 最後退位置検出スイッチ(最後退位置検出手段)
13 最前進位置検出スイッチ(最前進位置検出手段)
14 通常時後退位置検出スイッチ(通常時後退位置検出手段)
15 中間停止越え検出スイッチ(中間停止越え検出手段)
16 ドグ(検出体)
20 型閉状態検出手段
21 制御装置
A 竪型射出成形機
B 射出装置
K1 固定側金型
K2 可動側金型
S1 最後退限
S2 最前進限
S3 通常時後退限
S4 中間停止越え確認位置
T1 通常ストローク範囲
T2 メンテナンスストローク範囲
O1 軸線
d1 金型の離間

Claims (2)

  1. 固定盤又はロータリーテーブルが保持した固定側金型に、保持した可動側金型を型閉または型開するように上下に進退可能に設けられた可動盤に対して、先端にノズルを有する加熱筒を保持して上下に進退可能に設けられた射出ユニットを備える竪型射出成形機の射出装置において、
    前記射出ユニットの最前進限を規定する最前進位置検出手段と、通常の射出成形時に後退させる前記射出ユニットの通常時後退限を規定する通常時後退位置検出手段と、前記射出ユニットの最後退限を規定する最後退位置検出手段と、前記通常時後退限と前記最後退限の間に位置する前記射出ユニットを検出するための中間停止越え検出手段と、前記固定側金型と前記可動側金型の型閉状態を検出する型閉状態検出手段と、該型閉状態検出手段と前記最前進位置検出手段と前記通常時後退位置検出手段と前記最後退位置検出手段と前記中間停止越え検出手段のそれぞれの検出結果に基づいて前記可動盤及び前記射出ユニットの進退動作を制御する制御装置を備え
    前記中間停止越え検出手段は、前記射出ユニットが前記通常時後退限と前記最後退限の間に位置した状態で前記竪型射出成形機への電力供給が停止し、再度電力供給を開始した際に、前記射出ユニットを検出した状態で復帰し、
    前記中間停止越え検出手段が前記射出ユニットを検出している場合には、前記可動盤を後退させる型開動作が前記制御装置によって禁止されることを特徴とする竪型射出成形機の射出装置。
  2. 固定盤又はロータリーテーブルが保持した固定側金型に、保持した可動側金型を型閉または型開するように上下に進退可能に設けられた可動盤に対して、先端にノズルを有する加熱筒を保持して上下に進退可能に設けられた射出ユニットの動作を制御する竪型射出成形機の制御方法であって、
    通常の射出成形時に後退させる前記射出ユニットの通常時後退限とメンテナンス時に後退させる前記射出ユニットの最後退限との間に位置する前記射出ユニットを検出するための中間停止越え検出手段を備え、
    前記中間停止越え検出手段は、前記射出ユニットが前記通常時後退限と前記最後退限の間に位置した状態で前記竪型射出成形機への電力供給が停止し、再度電力供給を開始した際に、前記射出ユニットを検出した状態で復帰し、
    前記中間停止越え検出手段が前記射出ユニットを検出している場合には、該中間停止越え検出手段の検出結果を基に前記可動盤を後退させる型開動作が禁止され、且つ前記固定側金型と前記可動側金型が型開状態である場合には、前記中間停止越え検出手段が前記射出ユニットを検出すると同時に前記射出ユニットの後退動作が禁止されることを特徴とする竪型射出成形機の制御方法。
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