JP2003200304A - 棒材供給・加工システムおよびその残材処理方法 - Google Patents
棒材供給・加工システムおよびその残材処理方法Info
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Abstract
つ、残材を前方に処理可能とした棒材供給・加工システ
ムの提供。 【解決手段】棒材Wを前方に給送する送り矢10を有す
る棒材供給機と、コレットチャック18と円筒状のガイ
ドブッシュ12とバイト22とを有し、棒材加工中、送
り矢10によって供給された棒材Wをコレットチャック
18によって把持し、主軸の前進力によって棒材Wをガ
イドブッシュ12の中を通して前後に移動させながら、
棒材Wをバイト22によって加工する主軸移動型加工機
とを有する棒材供給・加工システムである。ガイドブッ
シュ12の内径は加工すべき棒材Wの外径と同寸法であ
り、また、送り矢10は加工すべき棒材の横断面と同じ
外径寸法を有し、加工終了後の廃棄すべき残材は、送り
矢10の先端部を前方に突出させた片持ち状態でコレッ
トチャック18によって把持し、主軸の前進力によって
送り矢10をガイドブッシュ12の中に進入させて、残
材をガイドブッシュ12の前方に押し出す。
Description
材を前方に給送する送り矢を有する棒材供給機と、主軸
の前進力によって棒材を前後に移動させながらバイトに
よって加工する主軸移動型棒材加工機とを有する棒材供
給・加工システムおよびその残材処理方法に関する。
によって棒材を前進させ、送り矢によって供給された棒
材を棒材加工機によって加工する。棒材は、部品を加工
するたびに、先端からバイトによって突っ切られ、棒材
の残りの長さがこれ以上、部品を加工することができな
い長さになったとき、残材として処理する。
矢によって後方に持ち帰る方法と、前方に押し出す方法
とがあった。この前方に押し出す方法は、例えば、以下
のようにして行っていた。主軸固定型と主軸移動型の棒
材加工機のうち、従来の主軸移動型加工機を例にして説
明すると、棒材加工機は、前端に、開閉可能なコレット
チャック、その前方に、棒材を挿通して保持する円筒状
のガイドブッシュ、更に前方に、棒材を加工するための
バイトを有している。円筒状のガイドブッシュの内径
は、加工すべき棒材の外径より大きく、遊びをもつよう
にされている。また、送り矢の外径は、棒材の外径より
小さくされている。棒材の加工中、棒材の先端をガイド
ブッシュの中に挿通して保持し、その後方において棒材
をコレットチャックによって把持し、主軸の移動によっ
て棒材を前後に移動させながら、バイトによって棒材を
加工する。残材を処理する際には、先端がガイドブッシ
ュ内に挿通された残材を、コレットチャックを開放した
状態において、送り矢がガイドブッシュの中まで前進
し、残材をガイドブッシュの前方に押し出していた。
に、後方から送り矢によって押すことによって、先端が
ガイドブッシュの中に挿入されるが、棒材の先端がガイ
ドブッシュの入口部分と干渉するのを防止するため、棒
材とガイドブッシュの内面との間に緩みをもたせてい
た。従来は、加工精度の要求度が比較的緩やかであった
ので、ガイドブッシュとその中に挿通された棒材との間
に遊びがあるために棒材が動いても、また、加工すべき
棒材も比較的太かったので、棒材加工中に撓みにくかっ
たので、要求された加工精度を達成することができた。
また、送り矢をガイドブッシュに進入させて残材を前方
に押し出すが、送り矢がガイドブッシュに干渉しないよ
うに、送り矢は棒材よりも細くされていた。
の大きさも次第に小さくなり、また、製品の高精密化に
伴い、部品の加工精度の要求度も次第に厳しくなってい
る。このような場合、ガイドブッシュの内面と加工され
る棒材との間に遊びがあると、棒材加工中、棒材が確り
把持されないので棒材が動いてしまい、また、棒材が細
いために、棒材とガイドブッシュとの間の隙間内で棒材
が撓んでしまい、部品を精密に加工することができな
い。これを解決する方法として、例えば、円筒状のガイ
ドブッシュの中に棒材が緊密に受入れられるようにし
て、棒材を確り把持するようにすると、これらの間の摩
擦力が抵抗力となって、送り矢の付勢力では棒材を前進
させることがはできず、残材を前方に押し出すことはで
きない。また、摩擦力による抵抗力によって、送り矢が
撓んでしまう恐れがある。
前方に給送する棒材供給機と、棒材を加工する主軸移動
型加工機とを有する棒材供給・加工システムにおいて、
比較的細い棒材を高精度で加工を可能とし、かつ、残材
を前方に処理可能とした棒材供給・加工システムおよび
残材処理方法を提供することを目的とする。
工すべき棒材の後端を押して棒材を前方に給送する送り
矢を有する棒材供給機と、前端部に後側から順に、開閉
可能なコレットチャックと、円筒状のガイドブッシュ
と、バイトとを有し、棒材加工中、前記送り矢によって
供給された棒材をコレットチャックによって把持し、主
軸の前進力によって前記棒材を前記ガイドブッシュの中
を通して前後に移動させながら、前記棒材を前記バイト
によって加工する主軸移動型加工機とを有する棒材供給
・加工システムであって、棒材加工中、前記ガイドブッ
シュによって前記棒材を確りと把持するため、前記ガイ
ドブッシュの内径は前記加工すべき棒材の外径と同寸法
であり、また、前記送り矢は前記加工すべき棒材の横断
面と同じ外径寸法を有し、加工終了後の廃棄すべき残材
は、前記送り矢の先端部を前方に突出させた片持ち状態
で前記コレットチャックによって把持し、前記主軸の前
進力によって前記送り矢を前記ガイドブッシュの中に進
入させて、前記残材を前記ガイドブッシュの前方に押し
出す、ことを特徴とする棒材供給・加工システムによっ
て解決することができる。
は加工すべき棒材の外径と同寸法であるので、棒材加工
中、棒材が細くて撓み易くても、ガイドブッシュによっ
て確り把持することができ、棒材を精密に加工すること
が可能となる。また、送り矢も加工すべき棒材と同じ外
径寸法、すなわち、コレットチャックやガイドブッシュ
の寸法との関係で可能な範囲で最大径とされており、そ
れによって撓みが防止される。また、コレットチャック
は開閉可能であるが、棒材の外径以上には閉じない構成
となっているので、送り矢を同じ外径とすることで、送
り矢をコレットチャックによって把持可能となる。加工
の終了後に廃棄すべき残材は、送り矢の先端部を前方に
突出させた片持ち状態でコレットチャックによって把持
し、主軸の前進力によって送り矢をガイドブッシュの中
に進入させて、残材をガイドブッシュの前方に押し出
す。送り矢は、コレットチャックによって前端部分が把
持され、そこから前方に突出した部分は片持ち状態で支
持されているが、その長さは短いので撓みにくく、ガイ
ドブッシュの入口部分に干渉することなく挿入可能であ
る。また、送り矢はコレットチャックによって把持され
ながら、主軸の前進力によって前進されるので、棒材と
ガイドブッシュとの間の摩擦力による抵抗力に打ち勝っ
て、残材をガイドブッシュの前方に押し出すことができ
る。
材の後端を押して棒材を前方に給送する送り矢を有する
棒材供給機と、前端部に後側から順に、開閉可能なコレ
ットチャックと、円筒状のガイドブッシュと、バイトと
を有し、棒材加工中、前記送り矢によって供給された棒
材をコレットチャックによって把持し、主軸の前進力に
よって前記棒材を前記ガイドブッシュの中を通して前後
に移動させながら、前記棒材を前記バイトによって加工
する主軸移動型加工機とを有する棒材供給・加工システ
ムにおける残材処理方法であって、棒材加工中、前記ガ
イドブッシュによって前記棒材を確り把持するため、前
記ガイドブッシュの内径は前記加工すべき棒材の外径と
同寸法であり、また、前記送り矢は前記加工すべき棒材
の横断面と同じ外径寸法を有し、棒材の加工が終了後、
前記送り矢の先端部を前方に突出された片持ち状態で前
記コレットチャックによって把持し、前記主軸の前進力
によって前記送り矢を前記ガイドブッシュの中に進入さ
せて、廃棄すべき残材を前記ガイドブッシュの前方に押
し出す、ことを特徴とする残材処理方法によっても解決
することができる。
本発明にかかる棒材供給・加工システムの実施の形態に
ついて説明する。図1は、本実施形態にかかる棒材供給
・加工システムを概略的に示す側面図である。
材供給・加工システム2は、棒材Wを1つづつ前方に給
送するための棒材供給機4と、棒材供給機4によって供
給された棒材Wを加工するための主軸移動型加工機6と
を有する。棒材供給機4は、主軸移動型加工機6に向か
って真っ直ぐに延びるガイドレール8と、ガイドレール
8内で前進して、棒材Wを主軸移動型加工機6に向って
前方に給送するための送り矢10とを有する。送り矢1
0は、全体的に断面円形の棒状部材で構成されており、
加工すべき棒材Wと同じ外径寸法を有する。送り矢10
の後端に羽根部が設けられ、この羽根部に無端チェーン
が連結され、無端チェーンが、スプロケットを介してモ
ータによって駆動されて送り矢10が前後に移動する。
送り矢10は、図1に示す、ガイドレール8の最後端位
置(初期位置)から、後に詳しく説明するが、前端が加
工機6のガイドブッシュ12の中に挿入される位置まで
移動される。送り矢10の外径は、棒材Wと同径である
ので、加工すべき棒材Wが断面円形の棒材Wである場合
には、加工すべき棒材Wの1本を利用して後端部に羽根
部を設け、それを無端チェーンに連結して、送り矢10
としてもよい。
ば、六角形や四角形など、円形以外の形状を有する(所
謂、異形材)場合は、送り矢10の横断面は、棒材Wと
同一形状かつ同一寸法であってもよい。この場合、送り
矢10が主軸14の中に挿入されると、送り矢10も回
転されることになるので、後端部に設けられた羽根部に
回転が伝達しないように、送り矢10の途中部分に長手
方向中心軸線を中心として回転可能なジョイントを設け
る必要がある。また、棒材Wが異形材である場合におい
て、送り矢14を、横断面円形の部材で構成するように
してもよい。この場合、コレットチャック18およびガ
イドブッシュ12の内側形状は、棒材Wの横断面形状と
同一形状とされるので、送り矢14を挿入可能とするた
め、その外径は異形材の横断面形状の内接円と同径とさ
れる。
方に隣接して配置され、主軸14内にガイドレール8の
給送軸線O−Oと同軸状に、かつ、主軸14の全長にわ
たって延びる中空管16と、該中空管16の先端に設け
られ、かつ、開閉可能なコレットチャック18と、該コ
レットチャック18の前方に離間して設けられた、円筒
状のガイドブッシュ12と、該ガイドブッシュ12の更
に前方に設けられたバイト22とを有する。ガイドブッ
シュ12は、円筒状部材によって構成されているが、棒
材加工中、ガイドブッシュ12によって棒材Wを確り把
持するため、ガイドブッシュ12の内径は加工すべき棒
材Wの外径と同寸法とされている。コレットチャック1
8は開閉可能であるが、加工すべき棒材Wの径以上に閉
じることはできない構造となっている。また、棒材供給
・加工システム2は、棒材加工機6と加工機6の様々な
動作を制御するための制御部20を有している。
制御部20によって制御され、以下のように作動する。
材料棚(図示せず)からガイドレール8内に供給された
棒材Wは、送り矢10によって後端が押されてガイドレ
ール8に沿って前方に移動され、加工機6の中空管16
の中に挿入される。このとき、加工機6のコレットチャ
ック18は開放位置にあり、棒材Wは、先端が、中空管
16を出てコレットチャック18を通過し、ガイドブッ
シュ12の後方位置まで到達したら停止する。次いで、
主軸14が後方に移動して停止し、コレットチャック1
8を閉じて棒材Wが把持される。主軸14が前方に移動
することによって、棒材Wが前方に移動され、先端部が
ガイドブッシュ12の中に挿通される。引き続き、バイ
ト22によって先端が突っ切られる。棒材Wが変形して
いると、部品を精密に加工することができず、棒材Wの
先端部分は変形している可能性が高いため切断して廃棄
する。この状態において、棒材Wの先端面はバイト22
に当接している。
る。棒材Wの先端面はバイト22に当接しており、バイ
ト22がストッパとして働くので、また、棒材Wがガイ
ドブッシュ12の中に緊密に受入れられており、それら
の間の摩擦力による抵抗力は、無端チェーンを介して前
方に駆動される押し矢の付勢力よりも大きいので、コレ
ットチャック18が開放しても棒材Wは前方に移動しな
い。主軸14が後方に移動することによって、コレット
チャック18が棒材Wに対して後方に移動し、引き続
き、コレットチャック18が閉じて棒材Wを把持する。
バイト22が退避位置に移動し、主軸14が前方に移動
することによって、コレットチャック18によって把持
された棒材Wが前方に移動する。バイト22によって棒
材Wの先端が加工され、加工が終了したら、部品として
切り離される。棒材Wの先端部分から次々と部品が加工
されて切断され、残りの棒材Wの長さが、これ以上、部
品を加工することができない長さとなったら、残材とし
て処理する必要がある。
ムにおける残材処理工程を示す工程図である。図2を参
照しつつ、残材の処理工程を説明する。図2(a)は、
最後の部品が切断され、ガイドブッシュ12内に残材が
残された状態を示す図である。この状態において、残材
がガイドブッシュ12内に緊密に受入れられており、後
端はコレットチャック18によって把持されている。ま
た、送り矢10は、残材の直ぐ背後に位置している。次
に、図2(b)に示すように、コレットチャック18が
開放し、主軸14が後方に移動することによって、コレ
ットチャック18が後方に移動し、残材の直ぐ背後に位
置している送り矢10の前端部を突出させた状態の位置
において、閉じ位置に移動して、送り矢10を把持す
る。
に移動するのに伴って、送り矢10が前方に移動して残
材の後端面を押す。主軸14の前進力が、ガイドブッシ
ュ12と棒材Wとの間の摩擦力に打ち勝って、残材をガ
イドブッシュ12の前方に押す。中に挿入される。引き
続き、図2(d)に示すように、コレットチャック18
が開放し、主軸14が後方に移動することによって、コ
レットチャック18が送り矢10の先端面に対して所定
距離だけ後方に移動する。
ク18が閉じ位置に移動し、送り矢10を先端の所定長
さだけ前方に突出させた片持ち状態で把持し、主軸14
の前進力によって、残材をガイドブッシュ12の前方に
完全に押し出して、残材が処理される。引き続き、図示
しないが、送り矢10はコレットチャック18によって
把持された状態で、主軸14が後方に移動することによ
って、ガイドブッシュ12の中から引き抜かれ、その
後、送り矢10は、無端チェーンによって駆動されて、
後方の初期位置に戻る。
ことなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で
種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包
含されるものであることはいうまでもない。上記実施形
態の図2に示す工程において、コレットチャック18が
数度にわたって前後移動して、送り矢10を数度に分け
て前方移動させ、それによって、残材を数度にわたって
前進させて押し出しているが、コレットチャック18が
残材を前進させるべき距離以上に後退・前進可能である
場合には、一度の移動で残材がガイドブッシュ12の前
方に押し出してもよいことは言うまでもない。
前方に給送する棒材供給機と、棒材を加工する主軸移動
型加工機とを有する棒材供給・加工システムにおいて、
比較的細い棒材を高精度で加工を可能とし、かつ、残材
を前方に処理可能とした棒材供給・加工システムおよび
残材処理方法を提供することができる。
概略的に示す側面図である。
材処理工程を示す工程図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 加工すべき棒材の後端を押して棒材を前
方に給送する送り矢を有する棒材供給機と、前端部に後
側から順に、開閉可能なコレットチャックと、円筒状の
ガイドブッシュと、バイトとを有し、棒材加工中、前記
送り矢によって供給された棒材をコレットチャックによ
って把持し、主軸の前進力によって前記棒材を前記ガイ
ドブッシュの中を通して前後に移動させながら、前記棒
材を前記バイトによって加工する主軸移動型加工機とを
有する棒材供給・加工システムであって、 棒材加工中、前記ガイドブッシュによって前記棒材を確
りと把持するため、前記ガイドブッシュの内径は前記加
工すべき棒材の外径と同寸法であり、また、前記送り矢
は前記加工すべき棒材の横断面と同じ外径寸法を有し、 加工終了後の廃棄すべき残材は、前記送り矢の先端部を
前方に突出させた片持ち状態で前記コレットチャックに
よって把持し、前記主軸の前進力によって前記送り矢を
前記ガイドブッシュの中に進入させて、前記残材を前記
ガイドブッシュの前方に押し出す、ことを特徴とする棒
材供給・加工システム。 - 【請求項2】 加工すべき棒材の後端を押して棒材を前
方に給送する送り矢を有する棒材供給機と、前端部に後
側から順に、開閉可能なコレットチャックと、円筒状の
ガイドブッシュと、バイトとを有し、棒材加工中、前記
送り矢によって供給された棒材をコレットチャックによ
って把持し、主軸の前進力によって前記棒材を前記ガイ
ドブッシュの中を通して前後に移動させながら、前記棒
材を前記バイトによって加工する主軸移動型加工機とを
有する棒材供給・加工システムにおける残材処理方法で
あって、 棒材加工中、前記ガイドブッシュによって前記棒材を確
り把持するため、前記ガイドブッシュの内径は前記加工
すべき棒材の外径と同寸法であり、また、前記送り矢は
前記加工すべき棒材の横断面と同じ外径寸法を有し、 棒材の加工が終了後、前記送り矢の先端部を前方に突出
された片持ち状態で前記コレットチャックによって把持
し、前記主軸の前進力によって前記送り矢を前記ガイド
ブッシュの中に進入させて、廃棄すべき残材を前記ガイ
ドブッシュの前方に押し出す、ことを特徴とする残材処
理方法。
Priority Applications (2)
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Publications (2)
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