JP2017023826A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】発射停止スイッチを容易に操作できる遊技機を提供する。【解決手段】パチンコ遊技機は、遊技者が操作する操作ハンドル30と、操作ハンドル30の操作量に応じた発射強度で遊技球を発射する打球発射装置とを備える。操作ハンドル30は、フレーム体に支持された後方ベース体41及び前方ベース体70と、後方ベース体41及び前方ベース体70に対して回転可能に支持されたハンドルリング60と、後方ベース体41に取り付けられた単発スイッチ76とを備える。単発スイッチ76は、ハンドルリング60の指掛部60a,60bの幅よりも大きい幅に形成されている。【選択図】図7
Description
本発明は、遊技機に関する。
遊技機の一例として、遊技球を発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けられている入賞口などの入賞領域に遊技球が入賞したことに基づいて、所定の遊技価値を付与可能としたものがある。例えば、遊技者がハンドルリングを回転操作することによって、回転操作量に応じた勢いで遊技領域に遊技球が発射される遊技機が知られている。
このような遊技機として、ハンドルリングを回転操作している最中に遊技球の発射を停止するための発射停止スイッチを、ハンドルの基部に設けたものが知られている(特許文献1参照)。特許文献1に記載の遊技機では、ハンドルリングの回転方向に沿って複数の発射停止スイッチが設けられており、遊技者は、ハンドルリングの回転操作量に応じた特定の発射停止スイッチを操作することによって、遊技球の発射を停止することができる。
上記の遊技機では、ハンドルリングを回転させると、遊技者の指と発射停止スイッチの位置がずれてしまい、ハンドルリングの回転操作位置を加減するときや、ハンドルリングの回転操作位置によっては、遊技者による発射停止スイッチの操作が困難となる場合があった。
この発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、発射停止スイッチを容易に操作できる遊技機を提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するため、本願の請求項に係る遊技機は、ベース体(例えば後方ベース体41や前方ベース体70など)と、前記ベース体に対して回転可能に支持され、遊技者の指を掛けるための指掛部が設けられているハンドルリング(例えばハンドルリング60など)と、前記ハンドルリングの回転位置に応じた発射強度によって遊技領域に遊技球を発射する発射装置(例えば打球発射装置130など)と、前記ベース体に設けられ、前記ハンドルリングの回転位置にかかわらず前記発射装置による遊技球の発射を停止する発射停止スイッチ(例えば単発スイッチ76など)と、を備え、前記発射停止スイッチは、前記ハンドルリングの回転方向に、前記指掛部の幅よりも大きい幅を有する(例えば単発スイッチ76の操作部78がハンドルリング60の指掛部60a、60bの幅Waよりも大きい幅Wsに形成されているなど)、ことを特徴とする。
このような構成によれば、発射停止スイッチの幅がハンドルリングの指掛部の幅よりも大きいので、指掛部の両側から発射停止スイッチを操作することができ、発射停止スイッチを容易に操作することができる。
このような構成によれば、発射停止スイッチの幅がハンドルリングの指掛部の幅よりも大きいので、指掛部の両側から発射停止スイッチを操作することができ、発射停止スイッチを容易に操作することができる。
(2)上記(1)の遊技機において、前記発射停止スイッチの少なくとも一端は、前記ベース体の内部に潜り込んでいてもよい(例えば単発スイッチ78が後方ベース体41の内部に潜り込むなど)。
このような構成によれば、ハンドルリングの回転操作時に遊技者の指が発射停止スイッチに引っ掛かってしまうのを抑制することができる。
このような構成によれば、ハンドルリングの回転操作時に遊技者の指が発射停止スイッチに引っ掛かってしまうのを抑制することができる。
(3)上記(1)または(2)の遊技機において、前記ハンドルリングの指掛部には、該ハンドルリングが第1回転位置に位置するときに前記発射停止スイッチの前方に位置する第1指掛部と、該ハンドルリングが前記第1回転位置とは異なる第2回転位置に位置するときに該発射停止スイッチの前方に位置する第2指掛部とが含まれ、前記発射停止スイッチは、前記第1指掛部と前記第2指掛部との間の幅よりも大きい幅に形成されていてもよい(例えば単発スイッチ76の操作部78がハンドルリング60の指掛部60aと指掛部60bとの間の幅Wbよりも大きい幅Wsに形成されているなど)。
このような構成によれば、第1指掛部に掛けた指で発射停止スイッチを操作する状態と、第2指掛部に掛けた指で発射停止スイッチを操作する状態との移行を容易に行うことができる。
このような構成によれば、第1指掛部に掛けた指で発射停止スイッチを操作する状態と、第2指掛部に掛けた指で発射停止スイッチを操作する状態との移行を容易に行うことができる。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかの遊技機において、前記発射停止スイッチは、前記ハンドルリングを回転操作可能な幅の略半分の幅に形成されていてもよい(例えばハンドルリング60が約120度(3分の1周)回転操作可能に構成され、単発スイッチ76の操作部78が約60度(6分の1周)の幅Wsに形成されているなど)。
このような構成によれば、遊技者は、ハンドルリングの回転中に継続して発射停止スイッチを操作することができる。
このような構成によれば、遊技者は、ハンドルリングの回転中に継続して発射停止スイッチを操作することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態を詳細に説明する。図1は、本実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、ガイドレールによって囲まれた、外縁をほぼ円形状とする遊技領域が形成されている。この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、打球発射装置130(図5参照)から発射されて打ち込まれる。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の右下の縁上)には、第1特別図柄表示装置4Aと、第2特別図柄表示装置4Bとが設けられている。第1特別図柄表示装置4Aと第2特別図柄表示装置4Bはそれぞれ、例えば7セグメントやドットマトリクスのLED(発光ダイオード)等から構成され、可変表示ゲームの一例となる特図ゲームにおいて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(特別識別情報)である特別図柄(「特図」ともいう)が、変動可能に表示(可変表示)される。例えば、第1特別図柄表示装置4Aと第2特別図柄表示装置4Bはそれぞれ、「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等から構成される複数種類の特別図柄を可変表示する。なお、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにおいて表示される特別図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等から構成されるものに限定されず、例えば7セグメントのLEDにおいて点灯させるものと消灯させるものとの組合せを異ならせた複数種類の点灯パターンが、複数種類の特別図柄として予め設定されていればよい。
複数種類の特別図柄には、それぞれに対応した図柄番号が付されている。一例として、「0」〜「9」を示す数字それぞれには、「0」〜「9」の図柄番号が付され、「−」を示す記号には、「10」の図柄番号が付されていればよい。以下では、第1特別図柄表示装置4Aにおいて可変表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示装置4Bにおいて可変表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。
第1特別図柄表示装置4Aと第2特別図柄表示装置4Bはともに、例えば方形状に形成されている。なお、第1特図の種類と第2特図の種類は同じ(例えば、ともに「0」〜「9」を示す数字、及び、「−」を示す記号)であってもよいし、種類が異なっていてもよい。また、第1特別図柄表示装置4Aと第2特別図柄表示装置4Bはそれぞれ、例えば「00」〜「99」を示す数字(あるいは2桁の記号)を可変表示するように構成されていてもよい。
遊技盤2における遊技領域の中央付近には、画像表示装置5が設けられている。画像表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)等から構成され、各種の演出画像を表示する表示領域を形成している。画像表示装置5の表示領域では、特図ゲームにおける第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図の可変表示や第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図の可変表示のそれぞれに対応して、例えば3つといった複数の可変表示部となる飾り図柄表示エリアにて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(装飾識別情報)である飾り図柄が可変表示される。この飾り図柄の可変表示も、可変表示ゲームに含まれる。
一例として、画像表示装置5の表示領域には、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rが配置されている。そして、特図ゲームにおいて第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図の変動と第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図の変動のうち、いずれかが開始されることに対応して、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて飾り図柄の変動(例えば上下方向のスクロール表示)が開始される。その後、特図ゲームにおける可変表示結果として確定特別図柄が停止表示されるときに、画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて、飾り図柄の可変表示結果となる確定飾り図柄(最終停止図柄)が停止表示される。
このように、画像表示装置5の表示領域では、第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図を用いた特図ゲーム、または、第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームと同期して、各々が識別可能な複数種類の飾り図柄の可変表示を行い、可変表示結果となる確定飾り図柄を導出表示(あるいは単に「導出」ともいう)する。なお、例えば特別図柄や飾り図柄といった、各種の表示図柄を導出表示するとは、飾り図柄等の識別情報を停止表示(完全停止表示や最終停止表示ともいう)して可変表示を終了させることである。これに対して、飾り図柄の可変表示を開始してから可変表示結果となる確定飾り図柄が導出表示されるまでの可変表示中には、飾り図柄の変動速度が「0」となって、飾り図柄が停留して表示され、例えば微少な揺れや伸縮などを生じさせる表示状態となることがある。このような表示状態は、仮停止表示ともいい、可変表示における表示結果が確定的に表示されていないものの、スクロール表示や更新表示による飾り図柄の変動が進行していないことを遊技者が認識可能となる。なお、仮停止表示には、微少な揺れや伸縮なども生じさせず、所定時間(例えば1秒間)よりも短い時間だけ、飾り図柄を完全停止表示することなどが含まれてもよい。
「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて可変表示される飾り図柄には、例えば8種類の図柄(英数字「1」〜「8」あるいは漢数字や、英文字、所定のモチーフに関連する8個のキャラクタ画像、数字や文字あるいは記号とキャラクタ画像との組合せなどであればよく、キャラクタ画像は、例えば人物や動物、これら以外の物体、もしくは、文字などの記号、あるいは、その他の任意の図形を示す飾り画像であればよい)で構成される。飾り図柄のそれぞれには、対応する図柄番号が付されている。例えば、「1」〜「8」を示す英数字それぞれに対して、「1」〜「8」の図柄番号が付されている。なお、飾り図柄は8種類に限定されず、大当り組合せやハズレとなる組合せなど適当な数の組合せを構成可能であれば、何種類であってもよい(例えば7種類や9種類など)。
飾り図柄の可変表示が開始された後、可変表示結果となる確定飾り図柄が導出表示されるまでには、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて、例えば図柄番号が小さいものから大きいものへと順次に上方から下方へと流れるようなスクロール表示が行われ、図柄番号が最大(例えば「8」)である飾り図柄が表示されると、続いて図柄番号が最小(例えば「1」)である飾り図柄が表示される。あるいは、飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rのうち少なくともいずれか1つ(例えば「左」の飾り図柄表示エリア5Lなど)において、図柄番号が大きいものから小さいものへとスクロール表示を行って、図柄番号が最小である飾り図柄が表示されると、続いて図柄番号が最大である飾り図柄が表示されるようにしてもよい。
画像表示装置5の表示領域には、始動入賞記憶表示エリア5Hが配置されている。始動入賞記憶表示エリア5Hでは、特図ゲームに対応した可変表示の保留数(特図保留記憶数)を特定可能に表示する保留記憶表示が行われる。ここで、特図ゲームに対応した可変表示の保留は、普通入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口や、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口を、遊技球が通過(進入)することによる始動入賞に基づいて発生する。すなわち、特図ゲームや飾り図柄の可変表示といった可変表示ゲームを実行するための始動条件(「実行条件」ともいう)は成立したが、先に成立した開始条件に基づく可変表示ゲームが実行中であることやパチンコ遊技機1が大当り遊技状態に制御されていることなどにより、可変表示ゲームの開始を許容する開始条件が成立していないときに、成立した始動条件に対応する可変表示の保留が行われる。
図1に示す例では、始動入賞記憶表示エリア5Hとともに、第1特別図柄表示装置4A及び第2特別図柄表示装置4Bの下部に、特図保留記憶数を特定可能に表示するための第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられている。第1保留表示器25Aは、第1特図保留記憶数を特定可能に表示する。第2保留表示器25Bは、第2特図保留記憶数を特定可能に表示する。第1特図保留記憶数は、第1特図を用いた特図ゲームの実行が保留されている記憶数である。第2特図保留記憶数は、第2特図を用いた特図ゲームの実行が保留されている記憶数である。第1特図保留記憶数と第2特図保留記憶数とを加算した可変表示の保留記憶数は、特に、合計保留記憶数ともいう。単に「特図保留記憶数」というときには、通常、第1特図保留記憶数、第2特図保留記憶数及び合計保留記憶数のいずれも含む概念を指すが、特に、これらの一部(例えば第1特図保留記憶数と第2特図保留記憶数を含む一方で合計保留記憶数は除く概念)を指すこともあるものとする。
遊技盤2における遊技領域の下方には、普通入賞球装置6Aと、普通可変入賞球装置6Bとが設けられている。普通入賞球装置6Aは、例えば所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる始動領域(第1始動領域)としての第1始動入賞口を形成する。普通可変入賞球装置6Bは、図示しないソレノイドによって、垂直位置となる通常開放状態と傾動位置となる拡大開放状態とに変化する一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物(普通電動役物)を備え、始動領域(第2始動領域)第2始動入賞口を形成する。
一例として、普通可変入賞球装置6Bでは、普通電動役物用のソレノイドがオフ状態であるときに可動翼片が垂直位置となることにより、遊技球が第2始動入賞口を通過(進入)しがたい通常開放状態となる。その一方で、普通可変入賞球装置6Bでは、普通電動役物用のソレノイドがオン状態であるときに可動翼片が傾動位置となる傾動制御により、遊技球が第2始動入賞口を通過(進入)しやすい拡大開放状態となる。なお、普通可変入賞球装置6Bは、通常開放状態であるときでも、第2始動入賞口には遊技球が進入可能であるものの、拡大開放状態であるときよりも遊技球が進入する可能性が低くなるように構成してもよい。あるいは、普通可変入賞球装置6Bは、通常開放状態において、例えば第2始動入賞口を閉鎖することなどにより、第2始動入賞口には遊技球が進入しないように構成してもよい。このように、第2始動領域としての第2始動入賞口は、遊技球が通過(進入)しやすい拡大開放状態と、遊技球が通過(進入)しにくいまたは通過(進入)できない通常開放状態とに変化する。
普通入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口や普通可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口を通過(進入)した遊技球は、例えば図示しない第1始動口スイッチや第2始動口スイッチによって検出される。第1始動口スイッチによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第1特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、第1始動条件が成立する。第2始動口スイッチによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第2特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、第2始動条件が成立する。なお、第1始動口スイッチによって遊技球が検出されたことに基づいて払い出される賞球の個数と、第2始動口スイッチによって遊技球が検出されたことに基づいて払い出される賞球の個数は、互いに同一の個数であってもよいし、異なる個数であってもよい。
普通入賞球装置6Aと普通可変入賞球装置6Bの下方には、特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、大入賞口扉用の図示しないソレノイドによって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。
一例として、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイドがオフ状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を閉鎖状態として、遊技球が大入賞口を通過(進入)できなくする。その一方で、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイドがオン状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を開放状態として、遊技球が大入賞口を通過(進入)しやすくする。このように、特定領域としての大入賞口は、遊技球が通過(進入)しやすく遊技者にとって有利な開放状態と、遊技球が通過(進入)できず遊技者にとって不利な閉鎖状態とに変化する。なお、遊技球が大入賞口を通過(進入)できない閉鎖状態に代えて、あるいは閉鎖状態の他に、遊技球が大入賞口を通過(進入)しにくい一部開放状態を設けてもよい。
大入賞口を通過(進入)した遊技球は、例えば図示しないカウントスイッチによって検出される。カウントスイッチによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば15個)の遊技球が賞球として払い出される。こうして、特別可変入賞球装置7において開放状態となった大入賞口を遊技球が通過(進入)したときには、例えば第1始動入賞口や第2始動入賞口といった、他の入賞口を遊技球が通過(進入)したときよりも多くの賞球が払い出される。したがって、特別可変入賞球装置7において大入賞口が開放状態となれば、その大入賞口に遊技球が進入可能となり、遊技者にとって有利な第1状態となる。その一方で、特別可変入賞球装置7において大入賞口が閉鎖状態となれば、大入賞口に遊技球を通過(進入)させて賞球を得ることが不可能または困難になり、遊技者にとって不利な第2状態となる。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左側方)には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bと同様に7セグメントやドットマトリクスのLED等から構成され、特別図柄とは異なる複数種類の識別情報である普通図柄(「普図」あるいは「普通図」ともいう)を変動可能に表示(可変表示)する。このような普通図柄の可変表示は、普図ゲーム(「普通図ゲーム」ともいう)と称される。
普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、通過ゲート41を通過した有効通過球数としての普図保留記憶数を表示する。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車及び多数の障害釘が設けられている。また、第1始動入賞口、第2始動入賞口及び大入賞口とは異なる入賞口として、例えば所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる単一または複数の一般入賞口が設けられてもよい。この場合には、一般入賞口のいずれかに進入した遊技球が所定の一般入賞球スイッチによって検出されたことに基づき、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出されればよい。遊技領域の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。
遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられており、さらに遊技領域周辺部には、遊技効果ランプ9が設けられている。パチンコ遊技機1の遊技領域における各構造物(例えば普通入賞球装置6A、普通可変入賞球装置6B、特別可変入賞球装置7、内側フレーム40等)の周囲には、装飾用LEDが配置されていてもよい。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、打球発射装置へと供給可能に保持(貯留)する上皿(打球供給皿)が設けられている。遊技機用枠3の下部には、上皿から溢れた余剰球などを、パチンコ遊技機1の外部へと排出可能に保持(貯留)する下皿が設けられている。
下皿を形成する部材には、例えば下皿本体の上面における手前側の所定位置(例えば下皿の中央部分)などに、遊技者が把持して傾倒操作が可能なスティックコントローラ31Aが取り付けられている。スティックコントローラ31Aは、遊技者が把持する操作桿を含み、操作桿の所定位置(例えば遊技者が操作桿を把持したときに操作手の人差し指が掛かる位置など)には、トリガボタンが設けられている。トリガボタンは、遊技者がスティックコントローラ31Aの操作桿を操作手(例えば左手など)で把持した状態において、所定の操作指(例えば人差し指など)で押引操作することなどにより所定の指示操作ができるように構成されていればよい。操作桿の内部には、トリガボタンに対する押引操作などによる所定の指示操作を検知するトリガセンサが内蔵されていればよい。
スティックコントローラ31Aの下部における下皿の本体内部などには、操作桿に対する傾倒操作を検知する傾倒方向センサユニットが設けられていればよい。例えば、傾倒方向センサユニットは、パチンコ遊技機1と正対する遊技者の側からみて操作桿の中心位置よりも左側で遊技盤2の盤面と平行に配置された2つの透過形フォトセンサ(平行センサ対)と、この遊技者の側からみて操作桿の中心位置よりも右側で遊技盤2の盤面と垂直に配置された2つの透過形フォトセンサ(垂直センサ対)とを組み合わせた4つの透過形フォトセンサを含んで構成されていればよい。
上皿を形成する部材には、例えば上皿本体の上面における手前側の所定位置(例えばスティックコントローラ31Aの上方)などに、遊技者が押下操作などにより所定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bは、遊技者からの押下操作などによる所定の指示操作を、機械的、電気的、あるいは、電磁的に、検出できるように構成されていればよい。プッシュボタン31Bの設置位置における上皿の本体内部などには、プッシュボタン31Bに対してなされた遊技者の操作行為を検知するプッシュセンサが設けられていればよい。なお、スティックコントローラ31Aやプッシュボタン31Bは、遊技者による操作が検出された場合、表示装置5における表示演出が変更されたり、動作やスピーカ8L、8Rからの音声出力や遊技効果ランプ9などの発光体における点灯動作(点滅動作)などが行われる演出(例えば予告演出やリーチ演出)などにおいて使用されればよい。
遊技機用枠3の右下部位置には、遊技媒体としての遊技球を遊技領域に向けて発射するための操作ハンドル30や打球発射装置130が設けられている。図2は、遊技機用枠3の右下部を拡大して示す斜視図である。図3は、遊技機用枠3の右下部を構成要素ごとに分解して示す分解斜視図である。図4は、遊技機用枠3の右下部を上側から示す断面図である。遊技機用枠3の右下部位置では、図3及び図4に示すように、打球発射装置130の前面に、例えばビス止めなどによってフレーム体90と操作ハンドル30とが取り付けられている。図1及び図4に示すように、操作ハンドル30は、遊技者の右手によって操作がしやすいように、その回転軸が遊技盤面に対して外側に向いて配設されている。なお、この実施の形態では、打球発射装置130の取付基板606とフレーム体90とが「支持体」に相当する。以下の説明においては、パチンコ遊技機1の正面に対峙した状態を基準として上下左右方向を説明する。
図5は、打球発射装置130を前方から示す図である。打球発射装置130は、打球槌600と、球送りカム602と、発射強度調整部603と、操作伝達部604とが、金属製の取付基板606に取り付けられて構成されている。また、図示しないが、打球発射装置130の裏側には、打球槌600の駆動源として機能する発射モータや、この発射モータを制御する発射制御部が取り付けられている。
打球槌600は、遊技球を打撃して発射する部材である。球送りカム602は、遊技球の発射毎に球送り部材の揺動部材を揺動させて順次遊技球を打球発射装置130に送込ませる部材である。発射強度調整部603は、コイル状の強度調整バネ626の(図3参照)付勢力を調整することにより打球槌600による遊技球の打球力を調整する機構である。操作伝達部604は、該発射強度調整部603に操作ハンドル70の回動操作力を伝達する機構である。
取付基板606の周縁部には、発射強度調整部603を構成する各種部材を取付けるための円筒突起(図示省略)が形成されている。該円筒突起の内部は、取付基板606の一側面と他側面の両側を連通する連通穴として形成され、該連通穴を貫通する駆動軸609が軸受けにより回動自在に支持されている。駆動軸609は、打球槌600を回動させるための回動軸であり、打球槌600と、ヒットアーム612(図6参照)とが固着されている。ヒットアーム612は、図6に示すように、先端部分に回動自在なアームローラ612aが取付けられ、発射モータの駆動力を駆動軸609に伝達する機能を有する部材である。
打球槌600は、平棒状のアーム部の一端において、当該アーム部の長手方向と交叉する方向(直角方向)に向いて打撃頭部が突出形成された態様で槌形状をなす部材である。打球槌600においては、打撃頭部が形成された一端側が先端側600aと呼ばれ、打撃頭部が形成されていない他端側が末端側600bと呼ばれる。打球槌600における一端の打撃頭部には、遊技球を打撃する打撃部を形成するスプリング611が取付られている。このような打球槌600は、アーム部の長手方向における中途部の所定位置を回動中心として回動(揺動)する。具体的に、打球槌600は、駆動軸609を回動中心として回動自在に取付基板606に取付けられる。
発射モータは、モータの回転軸601が前方を向くように取付基板606の後方に取付けられる。図6に示すように、発射モータの回転軸601には、発射モータの駆動力をヒットアーム612を介して打球槌600に伝達する駆動カム618が固着されている。駆動カム618は、回転軸601を中心軸として回転する。なお、駆動カム618は、発射モータの回転軸601により直接駆動される構成に限らず、所定のギヤ等を介して発射モータの回転軸601と連結されたカム用回転軸に固着され、そのカム用回転軸を中心軸として回転するように構成してもよい。その構成においては、カム用回転軸が回転軸601に連動して動作することに基づいて、駆動カム618が回転させられる。
図6に示すように、ヒットアーム612は、アームローラ612aが駆動カム618の外周面と接して動作するように取付けられており、駆動カム618の動作にしたがって、駆動軸609を回動中心として回動する。ヒットアーム612と打球槌600とがともに駆動軸609に固着されているので、そのヒットアーム612が回動することに基づく駆動軸609の回動にしたがって、打球槌600も回動する。つまり、打球槌600とヒットアーム612とは、駆動軸609を回動中心軸として一体的に回動するように構成されている。
発射モータの回転軸601が回転すると、図6に示すような関係で、駆動カム618が回動し、その回動動作にしたがって、ヒットアーム612および打球槌600が発射強度調整部603の強度調整バネ626の付勢力に抗して、図中時計方向に回動する。その後、駆動カム618がさらに回転すると、図6に示すような関係で、駆動カム618がヒットアーム612(アームローラ612a)から離脱し、ヒットアーム612および打球槌600が、強度調整バネ626の付勢力によって駆動軸609とともに図中反時計方向に回動する。
打球槌600の回動を規制する部材として、図6に示すように、槌受ゴム613が取付基板606に固着されている。槌受ゴム613は、ともに、打球槌600が強度調整バネ626の付勢力によって回動する方向の回動を規制するために設けられる。図6(b)に示すように、槌受ゴム613は、打球槌600の末端側600bで、前方から見て反時計回り側の端面が当ることにより、打球槌600の回動を規制する。
球送りカム602は、図5に示すように、取付基板606の中央上部において、端部が回動自在に取付けられる。回動自在の球送りカム602の端部は、保持キャップ627の突起部627aの上面に載置される(図5の例では接していない)。そして、図6に示すように、球送りカム602は、打球槌600が図5中における時計方向に回動した場合、保持キャップ627の突起部627aにより押上げられ、球送り部材の揺動部材を作動させる。これにより、遊技球Pを発射レール631上に送込むことができる。
図6(a)に示すように、球送りカム602の端部が最上部に上がった状態が、打球槌600による球の待機位置での打込み待機状態となる。球送りカム602の端部が一旦上昇してから下降することにより、遊技球Pが発射レール631上に供給されるとともに、打球槌600が、図6(a)に示すような発射方向と反対方向に回動した待機位置に位置する。そして、打球槌600が、強度調整バネ626の付勢力によって、待機位置から発射方向に回動し、図6(b)に示すような発射レール631上の打撃位置に移動することにより、打撃位置においてスプリング611(打撃部)によって遊技球Pが打撃される。これにより、発射レール631上の球が発射され、遊技盤2の遊技領域に打込まれる。槌受ゴム613a,613bは、打撃位置に達した打球槌600をそれ以上移動させないように打球槌600の回動を規制する位置に設けられている。これにより、打撃位置に達した打球槌600は、打撃位置で停止する。
図5に示すように、発射強度調整部603は、外周の一部にギヤ部625aが形成された回動リング625、ねじれ量によって打球の発射強度を調整するコイル状の強度調整バネ626(図3参照)、外周面に突起部627aを有する筒状の保持キャップ627、保持キャップ627の前面側を覆う円板状のラチェットカバー628、ラチェットアーム(図示省略)、等から構成されている。回動リング625には、強度調整バネ626の端部が係止される強度調整溝が複数箇所形成されており(図示せず)、強度調整バネ626の端部をいずれの強度調整溝にするかによって強度調整バネ626のねじれた姿勢(空間形状)が変わって、打球槌600の戻る力(強度調整バネ626の付勢力)が変化し、これにより打球の発射強度を調整することができる。このように、強度調整バネ626の姿勢(空間形状)を変えることにより、強度調整バネ626の付勢力を調整することができる。
保持キャップ627およびラチェットカバー628は、ネジ止めによって駆動軸609に一体的に組付けられる(固着される)ことにより、駆動軸609の回動に合せて一体的に回動するように構成されている。すなわち、図6(a)に示すように、打球槌600が図6中における時計方向に回動した場合、駆動軸609も時計方向に回動する。これにより、保持キャップ627の突起部627a上面に載置される球送りカム602の端部は、保持キャップ627の突起部627aにより押上げられる。
操作伝達部604は、操作ハンドル30のハンドルリング60の回転を発射強度調整部603に伝達する。操作伝達部604は、発射強度調整部603のギヤ部625aに歯合する外歯の第1ギヤ604aと、第1ギヤ604aに歯合する外歯の第2ギヤ604bと、第2ギヤ604bと歯合するギヤ部604dが形成された軸受け部604c等から構成されている。軸受け部604cには、ハンドルリング60と一体に回転するハンドル回転軸68が前方から取り付けられる。これにより、遊技者がハンドルリング60を回転操作すれば、その回転が軸受け部604c、第2ギヤ604b、第1ギヤ604aを介して、発射強度調整部603のギヤ部625aに伝達される。そして、発射強度調整部603のギヤ部625aが回転することによって、強度調整バネ626のねじれ量が調整されて、打球槌600による遊技球Pの発射強度が調整される。
操作伝達部604の第2ギヤ604bには、ロータリダンパ630が取り付けられている。ロータリダンパ630は、ケースから突出したダンパ軸が、第2ギヤ604bの下部と歯合するように配設されている。ロータリダンパ630は、ケースの内部に、オイルなどの粘性流体が封入されており、さらにダンパ軸の回転負荷を調整する図示しない減衰量調整装置が設けられている。減衰量調整装置は、この実施の形態では、遊技者の操作によってハンドルリング60が初期位置から回転操作位置へと回転するときには、その力を減衰させず(負荷が生じず、または小さな負荷が生じ)、スプリング75によってハンドルリング60が初期位置へ戻る向きに回転するときには、ハンドルリング60を回転させる力を減衰させる(比較的大きな負荷が生じる)ように構成されている。また、減衰量調整装置は、ハンドルリング60が、予め定められた回転領域に位置するときには、ハンドルリング60を回転させる力を大きく減衰させ、予め定められた回転領域に位置しないときには、ハンドルリング60を回転させる力をあまり減衰させないように、又は全く減衰させないように構成されている。
こうしたロータリダンパ630によって、ハンドルリング60を初期位置に戻す(前方から見て反時計回りに付勢する)スプリング75による付勢力が減衰されるので、遊技者は、小さな保持力でハンドルリング60の回転位置を保持することができる。また、ロータリダンパ630は、ハンドルリング60の回転を発射強度調整部603に伝達する操作伝達部604に取り付けられているので、交換を含めたメンテナンス作業を操作ハンドル30と別々に行うことができる。このため、遊技機のメンテナンス作業を容易にしたり、部品を交換するときのコストを低減することができる。しかも、この実施の形態では、ロータリダンパ630によって、ハンドルリング60を初期位置から回転操作位置へと回転させる向きへの力は減衰されないので、遊技者がハンドルリング60を初期位置から回転操作位置まで回転させる力は増加せず、容易にハンドルリング60を操作することができる。さらに、ハンドルリング60の回転位置に応じてロータリダンパ630による負荷が変化することによって、遊技者によるハンドルリング60の操作がハンドルリング60の回転位置に応じて補助される。例えば、予め定められた回転領域として、打球発射装置130による遊技球の発射強度が遊技に適している所定の回転領域を用いることにより、遊技者は、遊技に適した発射強度を容易に維持することができるとともに、他の回転位置ではハンドルリング60を迅速に回転させることができる。
また、この実施の形態では、ロータリダンパ630は、第2ギヤ604bの下部に取り付けられており、操作伝達部604は、ロータリダンパ630を直接に介することなく、軸受け部604cの回転を発射強度調整部603に伝達するので、ロータリダンパ630が取り外されているときにも、ハンドルリング60の回転を発射強度調整部603に伝達することができる。これにより、ロータリダンパ630に不具合が生じた場合などにも、打球発射装置130から発射強度を調整して遊技球を発射させることができる。
なお、ロータリダンパ630は、操作伝達部604に取り付けられて、ハンドルリング60を初期位置に戻す付勢力を減衰させるものであればよく、例えば、第2ギヤ604bと歯合するのに代えて、第2ギヤ604bの回転平面に対して取り付けられてもよい。また、第2ギヤ604bに代えて、第1ギヤ604aや軸受け部604cに取り付けられてもよい。また、ロータリダンパ630は、上記した減衰量調整装置を備えるものに限定されず、例えば、ハンドルリング60が遊技者によって初期位置から回転位置に向けて回転する力を減衰させるように構成されていてもよい。また、ロータリダンパ630は、2箇所以上の予め定められた回転位置(回転位置領域)において、主にハンドルリング630を回転させる力を減衰してもよい。
図7は、操作ハンドル30をハンドルリング60の回転軸に沿って示す図であり、図8及び図9は、操作ハンドル30を構成要素ごとに分解して示す分解斜視図である。操作ハンドル30は、後方ベース体41と、タッチリング54と、リングカバー体57と、ハンドルリング60と、ハンドル回転軸68と、前方カバー体70と、スプリング75と、単発スイッチ(発射停止スイッチ)76を備える。
後方ベース体41は、筒状のベース軸部42と、椀状の後方ノブ部45とが一体となった形状に形成されている。ベース軸部42は、操作ハンドル30をフレーム体90に組み付けるときに位置決めが容易なように、円筒面の右側と下側とが平面状に形成されている。ベース軸部42の後端には、フレーム体90にビス止めするための複数のビス孔43aが形成されている。ベース軸部42の中央には、ハンドル回転軸68を挿通させる挿通孔44が形成されており、挿通孔44の縁部には、ベース軸部42を補強するリブ44aが略120度ごとに放射状に形成されている。ベース軸部42は、挿通孔44にハンドル回転軸68が挿通し、その周りのリブ44aで仕切られた空間に、タッチリング54や単発スイッチ76に接続される図示しない配線やセンサなどが配設される。
後方ノブ部45の前面内側には、複数の支持ボス46がハンドルリング60の回転軸方向に沿って突出するように形成されている。一例として、この実施の形態では、3本の支持ボス46が形成されている。支持ボス46のそれぞれは、成形が容易であって且つ強度が確保されるように、根元側が先端側よりもやや太い形状とされている。3本の支持ボス46は、ハンドルリング60の回転中心から等距離に設けられている。支持ボス46のそれぞれの前端には、後方ベース体41と前方ベース体70をビス止めするためのビス孔46aが形成されている。また、3本の支持ボス46のうちの2本は、その間をリブ47で接続されており、残りの1本の支持ボス46には、コイル状のスプリング75の一端が掛けられる。
後方ノブ部45の前面には、単発スイッチ76の操作部78を外側に突出させるための切欠き45aが形成されている。また、後方ノブ部45の前面には、タッチリング54やリングカバー体57をビス止めするための複数のビス孔48aや位置決め突起48b、単発スイッチ76をビス止めするためのビス孔52、単発スイッチ76のスイッチ回動支軸となる支軸突起53が形成されている。支軸突起53の前面には、ビス孔53aが形成されている。
タッチリング54は、例えば金属などの導電性を有する材料で形成されている。タッチリング54は、円周面の縁が前側に突出するリング状に形成されており、前側から後方ベース体41の後方ノブ部45にビス止めされる。タッチリング54には、後方ノブ部45の支持ボス46などが挿通される貫通孔54aが中央に形成され、後方ノブ部45とビス止めするための複数のビス孔55aや、位置決め突起48bに対応する位置決め孔55bが形成されている。タッチリング54は、図示しないタッチセンサに接続され、遊技者が操作ハンドル30に指を掛けてタッチリング54に触れると、タッチセンサからタッチ検出信号が出力されて(オン信号が出力されて)、打球発射装置130の発射モータが駆動されるように構成されている。一方、遊技者がタッチリング54に触れていないときには、タッチセンサからタッチ検出信号が出力されず(オフ信号が出力されて)、打球発射装置130の発射モータが駆動されない。
リングカバー体57は、例えば樹脂などの絶縁性を有する材料でタッチリング54より一回り小さい形状に形成されている。リングカバー体57は、タッチリング54の前側内側に重ねられて、後方ベース体41の後方ノブ部45にビス止めされる。リングカバー体57は、タッチリング54と同様に、後方ノブ部45の支持ボス46などが挿通される貫通孔57aが中央に形成され、後方ノブ部45とビス止めするためのビス孔58aや、位置決め突起48bに対応する位置決め孔58bが形成されている。また、リングカバー体57には、後方ノブ部45の支軸突起53に対応する位置に貫通孔59が形成されており、単発スイッチ76が外れないように前方から押さえる。なお、タッチリング54及びリングカバー体57は、こうした構成に限定されず、例えばタッチリング54が合成樹脂に導電性めっきを施した部材で構成されたり、リングカバー体57を備えなくてもよい。
ハンドルリング60は、円周面の縁が前側および後側のそれぞれに突出するリング状に形成されており、タッチリング54やリングカバー体57の前側で、後方ベース体41に回転可能に支持される。ハンドルリング60の外周面には、遊技者などが指を掛けるための複数の指掛部60a、60b、60c、60d、60eが形成されている。一例として、この実施の形態では、指掛部60a、60b、60c、60d、60eは、図7などに示すように、遊技者側から見て左側から時計回りに、順に大きさが小さくなる5つの指掛部60a、60b、60c、60d、60eが設けられている。5つの指掛部60a、60b、60c、60d、60eは、遊技者などが操作ハンドル30を操作していない初期状態において、操作ハンドル30の左側に1つ目の指掛部60aが設けられ、この指掛部60aから約90度離れた上側から約40度ごとに2つ目〜5つ目のの指掛部60b〜60eが設けられている。この実施の形態では、指掛部60a〜60eのそれぞれは、後側が中空に形成されており、比較的大きい3つの指掛部60a〜60cの内部には、補強のためにリブ60fが形成されている。なお、ハンドルリング60の指掛部60a、60b、60c、60d、60eは、この例に限定されず、同じ大きさの指掛部が複数設けられたり、4つ以下や6つ以上の指掛部が設けられてもよい。
ハンドルリング60の中央には、ハンドル回転軸68が挿通されて係合する係合孔61が形成されている。係合孔61は、ハンドル回転軸68の形状に対応した形状に形成されており、ハンドル回転軸68が挿通されると、ハンドルリング60は、ハンドル回転軸68と一体に回転する。ハンドルリング60の挿通孔61の外周側には、スプリング75の一端が挿入される係止部62が形成されているとともに、ハンドルリング60が初期位置に位置するときに単発スイッチ76の操作部78と当接して単発スイッチ76をオンとする当接部63が形成されている。また、ハンドルリング60には、後方ベース体41の支持ボス46が挿通する2つのガイド孔64a、64bが形成されている。ガイド孔64a、64bは、それぞれ円弧状の長孔であり、ガイド孔64aには、1つの支持ボス46が挿通され、ガイド孔64bには、リブ47で繋がれた2つの支持ボス46が挿通される。
ハンドル回転軸68は、後方ベース体41の挿通孔44を挿通して後方ベース体41の内側に収納される。ハンドル回転軸68の後側の端部68aは、打球発射装置130の軸受け部604cに挿通して軸受け部604cと一体に回転するように円筒の一部が切り欠かれた形状に形成されている。また、ハンドル回転軸68の前側の端部68bは、ハンドルリング60の係合孔61に挿通してハンドルリング60と一体に回転するように円筒の一部が切り欠かれた形状に形成されている。ハンドル回転軸68は、後方ベース体41から後側に抜け出ないように、中央部にフランジ部68cが形成されている。
前方ベース体70は、後方ベース体41の前面にビス止めされて操作ハンドル30の前面を構成する。前方ベース体70の裏面には、後方ベース体41の支持ボス46に対応する位置に、後方ベース体41をビス止めするための複数のビス孔73が形成されている。
単発スイッチ76は、後方ベース体41に固定されたスイッチ部77と、遊技者などが操作可能な操作部78とから構成されている。単発スイッチ76のスイッチ部77には、ビス孔77aや、位置決め孔77bが形成されており、スイッチ部77は、後方ベース体41に前方にビス止めされて固定される。操作部78の右端には、回動孔78aが形成されており、この回動孔78aに後方ベース体41の支軸突起53が挿通されることによって、操作部78は、支軸突起53を回動中心として回動可能に支持される。操作部78は、後方ベース体41の内部に潜り込んで形成されており、支軸突起53から遠い側である左端(反時計回り側)が後方べース体41から外側に滑らかに突出する。操作部78の内側には、スイッチ部77のスイッチ77cを押す突起78bが形成されているとともに、左端の内側が中央に伸びて、ハンドルリング60が初期位置に位置するときにハンドルリング60の当接部63と当接する被当接部78cが形成されている。また、単発スイッチ76の操作部78は、図示しないスプリングなどによってスイッチ部77がオフとされるように(時計回りに)付勢される。単発スイッチ76は、図11(b)に示すように、ハンドルリング60が初期位置に位置するときには、単発スイッチ76の被当接部78cがハンドルリング60の当接部63に押されて、スイッチが押された(オンされた)状態となる。そして、ハンドルリング60が時計回りに回転すると、単発スイッチ76の被当接部78cとハンドルリング60の当接部63との当接が解除されて、図示しないスプリングの付勢力によって操作部78が反時計回りに付勢され、遊技者が操作可能な状態となる。ただし、このように単発スイッチ76は、ハンドルリング60が初期位置に位置するときに自動的に押された状態とされるものに限定されず、ハンドルリング60の回転位置にかかわらず常に操作可能に構成されていてもよい。単発スイッチ76は、オン状態とされることによって、ハンドルリング60の操作位置にかかわらず打球発射装置130の発射モータの駆動が停止される。また、単発スイッチ76は、オン状態が解除されることによって、停止されていた打球発射装置130の発射モータの駆動が開始され、ハンドルリング60の回転位置に応じた発射強度によって打球発射装置130から遊技球が発射される。
単発スイッチ76は、後方ベース体41の上側に形成された切り欠き45aから操作部78が外側に臨むように配置されており、操作部78は、後方ベース体41の外縁に沿って長い幅に形成されている。具体的には、操作部78の外縁は、ハンドルリング60の指掛部60a、60bの幅Waよりも大きい幅Wsに形成されているとともに(Ws>Wa、図11等参照)、指掛部60aと指掛部60bとの間の幅Wbよりも大きい幅Wsに形成されている(Ws>Wb図11等参照)。また、この実施の形態では、詳しくは後述するようにハンドルリング60が初期位置から約120度(約3分の1周)回転可能に構成されており(図11、図13参照)、単発スイッチ76の操作部78は、その回転可能範囲の略半分である約60度(約6分の1周)にわたって形成されている。パチンコ遊技機1の操作ハンドル30や単発スイッチ76の大きさは、標準的(平均的)な人が操作しやすいように設計されており、一例として、後方ベース体41の前端が直径約70mmの円状に形成され、単発スイッチ76の操作部78の幅Wsが約40mmの幅Wsに形成される。単発スイッチ76の幅Wsは、約40mmの幅に形成されるものに限らないが、標準的(平均的)な人の指の幅以上の大きさに形成されることが好ましい。また、後方ベース体41の円周の6分の1以上の大きさに形成されたり、40mm以上の幅に形成されることが好ましい。ただし、こうした例に限らず、操作部78は、ハンドルリング60の指掛部60aの幅Waより大きい幅Wsに形成されていればよく、適宜大きさを定めればよい。
操作ハンドル30が組み立てられるときには、まず、単発スイッチ76のスイッチ部77を後方ベース体41にビス止めするとともに、単発スイッチ76の操作部78の回動孔78aに後方ベース体41の支軸突起53が挿通するように後方ベース体41の前方に単発スイッチ76を配置する。続いて、タッチリング54とリングカバー体57とを前方から後方ベース体41にビス止めする。この状態で、前方から後方ベース体41の支軸突起53に前方からビスなどの抜け止めを取り付けることにより、単発スイッチ76の操作部78前方がリングカバー体57に押さえられて操作部78が回動可能に支持される。次に、ハンドル回転軸68が後方ベース体41の挿通孔44を挿通するとともにハンドルリング60の係合孔61に係合して、後方ベース体41の支持ボス46がガイド孔64a、64bを挿通するように、ハンドル回転軸68とハンドルリング60を配置して、前方から、ハンドルリング60の係止部62と後方ベース体41の支持ボス46の1つとにスプリング75を掛ける。そして、ハンドルリング60の前面に前方ベース体70を配置して、後方ベース体41の裏側から前方ベース体70をビス止めすることにより、操作ハンドル30が組み立てられる。
図10に示すように、ハンドルリング60は、2つの円弧状のガイド孔64a、64bに後方ベース体41の3つの支持ボス46が挿通されることで、後方ベース体41に回転可能に支持される。ハンドルリング60は、スプリング75によって、前側から見て反時計回りに付勢されており、遊技者などがハンドルリング60の指掛部60a〜60eに指を掛けて、スプリング75の付勢力に抗して時計回りに力を加えることで、図12に示すように、支持ボス46がガイド孔64a、64bに位置する範囲でハンドルリング60が後方ベース体41に対して回転する。また、遊技者などがハンドルリング60に加えている力を解除すると、スプリング75の付勢力によってハンドルリング60は反時計回りに回転し、図10に示す初期状態に戻る。ここで、操作ハンドル30のハンドル回転軸68が打球発射装置130の軸受け部640cに挿通されたときには、上述したように、ロータリダンパ630がスプリング75による付勢力を減衰するので、ハンドルリング60は、反時計回りに緩やかに回転する。
この実施の形態の操作ハンドル30では、ハンドルリング60が回転するときに、単発スイッチ76の操作部78は移動せず、ハンドルリング60の回転に伴って、指掛部60aと指掛部60bとが単発スイッチ76の操作部78の前方を移動する。ここで、単発スイッチ76の操作部78は、ハンドルリング78の指掛部60a、60bの幅Waよりも大きい幅Wsに形成されているので、指掛部60a、60bが単発スイッチ76の操作部78の前方に位置するときであっても、その両側から単発スイッチ76を操作することができる。これにより、ハンドルリング60を回転させるときに、単発スイッチ76に向けて無理に指を伸ばしたり、ハンドルリング60の持ち替えを必要とすることなく、単発スイッチ76を容易に操作することができる。しかも、この実施の形態の単発スイッチ76は、ハンドルリング60を初期位置から回転させる向き(前方から見て時計回り)の端部に回動支軸が設けられて、スプリング75によって付勢される向きと同一の向き(前方から見て反時計回り)に回動させることで単発スイッチ76がオンされるので、遊技者は、ハンドルリング60の回転位置を維持しつつ単発スイッチ76を操作したいときに、スプリング75の付勢力の一部を単発スイッチ76に作用させることができ、より小さな保持力でハンドルリング60の回転位置を維持しながら単発スイッチ76を操作することができる。
また、この実施の形態の操作ハンドル30では、操作部78は、回動支点から遠い側である左端(反時計回り側)が後方べース体41から滑らかに突出するよう後方ベース体41の内部に潜り込んで形成されており、後方ベース体41の内部に潜り込んで形成されているので、ハンドルリング60の回転操作時に遊技者の指が単発スイッチ76に引っ掛かってしまうのを抑制することができる。
また、単発スイッチ76の操作部78は、ハンドルリング60の回転に伴って操作部78の前方を移動する指掛部60aと指掛部60bとの間の幅Wbよりも大きい幅Wsに形成されているので、指掛部60aに掛けた指で単発スイッチ78を操作する状態と、指掛部60bに掛けた指で単発スイッチ78を操作する状態との移行を容易に行うことができる。
特に、単発スイッチ76の操作部78が、ハンドルリング60の回転可能角度(約120度、3分の1周)の半分の幅(約60度、6分の1周)Wsに形成されていたり、単発スイッチ76の幅が40mm以上の幅に形成されていたり、指掛部60aが人(遊技者)の指の平均幅以上に形成されていると、遊技者による単発スイッチ76の操作がより容易になる。
以上説明した打球発射装置130及び操作ハンドル30では、遊技者などによってスプリング75に抗してハンドルリング60が時計回りに回転操作されると、ハンドルリング60と一体に回転するハンドル回転軸68の回転が操作伝達部604を介して打球発射装置130に伝達され、打球発射装置130により発射強度が調整されて遊技球が発射される。また、遊技者などがタッチリング54に触れているか否かが、タッチセンサ76によって検知され、遊技者などがタッチリング54に触れているときにだけ打球発射装置による遊技球の発射が許可され、遊技者などがタッチリング54に触れていないときには打球発射装置による遊技球の発射が停止される。さらに、遊技者などが単発スイッチ76を操作したときには、ハンドルリング60の操作量に拘わらず、打球発射装置130による遊技球の発射が停止される。
また、単発スイッチ76の操作部78は、ハンドルリング60の回転に伴って操作部78の前方を移動する指掛部60aと指掛部60bとの間の幅Waよりお大きい幅Wsに形成されているので、指掛部60a、60bの両側から単発スイッチ76を操作することができ、容易に単発スイッチ76を操作することができる。
また、遊技者による操作ハンドル30の操作(ハンドルリング60やハンドル回転軸68の回転)を伝達する操作伝達部604にロータリダンパ630が取り付けられているので、ハンドルリング60を初期位置に戻す(前方から見て反時計回りに付勢する)スプリング75による付勢力が減衰され、遊技者は、小さな保持力でハンドルリング60の回転位置を保持することができる。しかも、ロータリダンパ630は、ハンドルリング60の回転を発射強度調整部603に伝達する操作伝達部604に取り付けられているので、交換を含めたメンテナンス作業を操作ハンドル30と別々に行うことができ、遊技機のメンテナンス作業を容易にしたり、部品を交換するときのコストを低減することができる。
次に、パチンコ遊技機1における遊技の進行を概略的に説明する。
パチンコ遊技機1では、遊技領域に設けられた通過ゲート41を通過した遊技球が図示しないゲートスイッチによって検出されたことといった、普通図柄表示器20にて普通図柄の可変表示を実行するための普図始動条件が成立した後に、例えば前回の普図ゲームが終了したことといった、普通図柄の可変表示を開始するための普図開始条件が成立したことに基づいて、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。
この普図ゲームでは、普通図柄の変動を開始させた後、普図変動時間となる所定時間が経過すると、普通図柄の可変表示結果となる確定普通図柄を停止表示(導出表示)する。このとき、確定普通図柄として、例えば「7」を示す数字といった、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、例えば「7」を示す数字以外の数字や記号といった、普図当り図柄以外の普通図柄が停止表示されれば、普通図柄の可変表示結果が「普図ハズレ」となる。普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となったことに対応して、普通可変入賞球装置6Bを構成する電動チューリップの可動翼片が傾動位置となる拡大開放制御(傾動制御)が行われ、所定時間が経過すると垂直位置に戻る通常開放制御が行われる。
普通入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口を通過(進入)した遊技球が図示しない第1始動口スイッチによって検出されたことなどにより第1始動条件が成立した後に、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態が終了したことなどにより第1開始条件が成立したことに基づいて、第1特別図柄表示装置4Aによる特図ゲームが開始される。また、普通可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口を通過(進入)した遊技球が図示しない第2始動口スイッチによって検出されたことなどにより第2始動条件が成立した後に、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態が終了したことなどにより第2開始条件が成立したことに基づいて、第2特別図柄表示装置4Bによる特図ゲームが開始される。
第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bによる特図ゲームでは、特別図柄の可変表示を開始させた後、特図ゲームが行われるごとに設定される特図変動時間としての可変表示時間が経過すると、特別図柄の可変表示結果となる確定特別図柄(特図表示結果)を導出表示する。このとき、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄)が停止表示されれば、特定表示結果としての「大当り」となり、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄)が停止表示されれば、所定表示結果としての「小当り」となる。また、大当り図柄や小当り図柄とは異なる特別図柄が確定特別図柄として停止表示されれば「ハズレ」となる。
特図ゲームでの可変表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利なラウンド(「ラウンド遊技」ともいう)を所定回数実行する特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御される。特図ゲームでの可変表示結果が「小当り」になった後には、大当り遊技状態とは異なる特殊遊技状態としての小当り遊技状態に制御される。
画像表示装置5に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは、第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図を用いた特図ゲームと、第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームとのうち、いずれかの特図ゲームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示が開始される。そして、飾り図柄の可変表示が開始されてから「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける確定飾り図柄の停止表示により可変表示が終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示状態が所定のリーチ状態となったり、このリーチ状態となったことに対応して、画像表示装置5における表示動作や、スピーカ8L、8Rによる音声出力動作、遊技効果ランプ9などの発光体における点灯動作(点滅動作)により、リーチ状態となる以前とは異なる演出動作が実行される。
第1特図保留記憶数や第2特図保留記憶数が上限値に至ると、第1始動入賞口や第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)しても、第1特図保留記憶数や第2特図保留記憶数が加算されなくなる。遊技者は、例えばこうした場合に、ハンドルリング60の回転位置を一定に保持するとともに、単発スイッチ76を操作して打球発射装置による遊技球の発射を停止させて、特図ゲームに対応して行われる飾り図柄の可変表示を見守ることができる。そして、第1特図を用いた特図ゲームや第2特図を用いた特図ゲームの保留数が消化されたときには、単発スイッチ76の操作を解除して打球発射装置による遊技球の発射を再開させることにより、単発スイッチ76を操作する前に遊技者が操作していた操作量で打球発射装置130による遊技球の発射を再開させることができる。
この発明は、上記実施の形態に限定されず、様々な変形及び応用が可能である。例えば、パチンコ遊技機1では、上記実施の形態で示した全ての技術的特徴を備えるものでなくてもよく、従来技術における少なくとも1つの課題を解決できるように、上記実施の形態で説明した一部の構成を備えたものであってもよい。例えば、上述した実施の形態では、打球発射装置130の操作伝達部604は、軸受け部604c、第2伝達ギヤ604b、第1伝達ギヤ604aを介してハンドル回転軸68の回転を発射強度調整部603に伝達するものとしたが、このように2つのギヤを介してハンドル回転軸68の回転を伝達するものに限定されず、例えば、第1伝達ギヤ604aと第2伝達ギヤ605bとを備えずに軸受け部604cと発射強度調整部603とが直接に接続されていてもよい。この場合には、軸受け部604cにロータリダンパ630が取り付けられることが好ましい。また、打球発射装置130は、1つ又は3つ以上のギヤを介してハンドル回転軸68の回転を発射強度調整部603に伝達するものでもよいし、ギヤに代えて又は加えてベルトなどを介してハンドル回転軸68の回転を発射強度調整部603に伝達するものでもよい。
上述した実施の形態では、ハンドルリング60の操作量(回転量)に応じて、打球発射装置130の発射強度調整部604における強度調整バネ626のねじれ量が変更されて遊技球を発射する発射強度が変更されるものとしたが、このようにハンドルリング60の操作量に応じて機械的に連動して打球発射装置130における遊技球の発射強度が変更されるものに限定されず、例えばハンドルリング60の操作量をロータリエンコーダなどによって検知して、検知したハンドルリング60の操作量に応じて打球発射装置130における遊技球の発射強度が変更されてもよい。この場合には、例えば、ハンドルリング60の操作量を検知するロータリエンコーダなどとハンドルリング60を初期位置へ戻す付勢力を減衰させるロータリダンパ630とをフレーム体90に取り付けることによって、ロータリダンパ630を備えた上述の実施の形態と同一の効果を奏することができる。
上述した実施の形態では、ハンドルリング60を支持する後方ベース体41と前方ベース体70のうち、後方ベース体41に単発スイッチ76が取り付けられるものとしたが、後方ベース体41にレバー部材80や固定部材84が取り付けられるとともに、前方ベース体70に単発スイッチ76が取り付けられてもよい。
上述した実施の形態では、単発スイッチ76は、左端(反時計回り側)の支軸突起63回りに操作部78を回動させることによってオン状態とされるものとしたが、右端(時計回り側)を回動支軸として回動させることによってオン状態とされるものとしてもよいし、全体を中央に向けて押し込むことによってオン状態とされるものなどでもよい。
上述した実施の形態では、ハンドルリング60は、後方ベース体41と前方ベース体70にハンドルリング60が挟まれて支持されるものとしたが、ハンドルリング60は、前側または後側の一方のみから支持されてもよい。
1 … パチンコ遊技機
2 … 遊技盤
3 … 遊技機用枠
4A、4B … 特別図柄表示装置
5 … 表示装置
6A … 普通入賞球装置
6B … 普通可変入賞球装置
7 … 特別可変入賞球装置
8L、8R … スピーカ
9 … 遊技効果ランプ
10 … 始動入賞記憶表示器
20 … 普通図柄表示器
30 … 操作ハンドル
31A … スティックコントローラ
31B … プッシュボタン
41 … 後方ベース体
54 … タッチリング
57 … リングカバー体
60 … ハンドルリング
60a〜60e … 指掛部
70 … 前方ベース体
75 … スプリング
76 … 単発スイッチ
77 … スイッチ部
78 … 操作部
130 … 打球発射装置
600 … 打球槌
603 … 発射強度調整部
604 … 操作伝達部
606 … 取付基板
630 … ロータリダンパ
2 … 遊技盤
3 … 遊技機用枠
4A、4B … 特別図柄表示装置
5 … 表示装置
6A … 普通入賞球装置
6B … 普通可変入賞球装置
7 … 特別可変入賞球装置
8L、8R … スピーカ
9 … 遊技効果ランプ
10 … 始動入賞記憶表示器
20 … 普通図柄表示器
30 … 操作ハンドル
31A … スティックコントローラ
31B … プッシュボタン
41 … 後方ベース体
54 … タッチリング
57 … リングカバー体
60 … ハンドルリング
60a〜60e … 指掛部
70 … 前方ベース体
75 … スプリング
76 … 単発スイッチ
77 … スイッチ部
78 … 操作部
130 … 打球発射装置
600 … 打球槌
603 … 発射強度調整部
604 … 操作伝達部
606 … 取付基板
630 … ロータリダンパ
Claims (1)
- ベース体と、
前記ベース体に対して回転可能に支持され、遊技者の指を掛けるための指掛部が設けられているハンドルリングと、
前記ハンドルリングの回転位置に応じた発射強度によって遊技領域に遊技球を発射する発射装置と、
前記ベース体に設けられ、前記ハンドルリングの回転位置にかかわらず前記発射装置による遊技球の発射を停止する発射停止スイッチと、を備え、
前記発射停止スイッチは、前記ハンドルリングの回転方向に、前記指掛部の幅よりも大きい幅を有する、
ことを特徴とする遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016216949A JP2017023826A (ja) | 2016-11-07 | 2016-11-07 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016216949A JP2017023826A (ja) | 2016-11-07 | 2016-11-07 | 遊技機 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012245065A Division JP6041628B2 (ja) | 2012-11-07 | 2012-11-07 | 遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017023826A true JP2017023826A (ja) | 2017-02-02 |
Family
ID=57948960
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016216949A Withdrawn JP2017023826A (ja) | 2016-11-07 | 2016-11-07 | 遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017023826A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7428580B2 (ja) | 2020-05-07 | 2024-02-06 | 株式会社平和 | 遊技機 |
JP7428582B2 (ja) | 2020-05-07 | 2024-02-06 | 株式会社平和 | 遊技機 |
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-
2016
- 2016-11-07 JP JP2016216949A patent/JP2017023826A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7428580B2 (ja) | 2020-05-07 | 2024-02-06 | 株式会社平和 | 遊技機 |
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JP7428581B2 (ja) | 2020-05-07 | 2024-02-06 | 株式会社平和 | 遊技機 |
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20161107 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20170119 |