以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図13は本発明をパチンコ機に採用した一実施形態を例示している。図1において、遊技機本体1は、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側に左右一側、例えば左側のヒンジ3により開閉自在に枢着された前枠4とを備えている。前枠4の前側には、ガラス扉5と前面板6とが上下に配置され、夫々ヒンジ3と同じ側のヒンジ7により前枠4に開閉自在に枢支されている。
前面板6の前側には、払い出し手段(図示省略)から払い出された遊技球を貯留して発射手段(図示省略)に供給する上皿8が上部側に配置され、またその上皿8の下側には、例えば上皿8が満杯のときにその余剰球を貯留する下皿9が左端側に、発射手段を作動させるための発射ハンドル10が右端側に夫々設けられている。更に、上皿8等を前側から覆う上皿カバー11上には、例えば左側に第1演出操作手段(第1操作手段)12が、左右方向の略中央に第2演出操作手段(第2操作手段)13が夫々配置されている。
第1演出操作手段12は、例えば被操作面が略平坦な楕円形に形成された被操作部21を有する押しボタン式の操作手段で、複数種類の予告演出のうちの第1ボタン操作演出中における操作可能期間内に例えば予め定められた複数回有効に操作されることを条件に、例えば画像表示手段22上の予告演出画像表示手段23に所定の予告演出画像を表示する第1予告演出処理(第1遊技処理)が実行されるようになっている。
この第1演出操作手段12は、図2に示すように、被操作部21と、例えば上皿カバー11に固定され且つ被操作部21を非押下位置と押下限界位置との間の可動範囲内で移動可能に支持する支持枠24と、被操作部21を非押下位置側に弾性付勢する戻しバネ(付勢手段)25と、被操作部21の操作状態を検出する操作検出手段26とを備え、被操作部21を前斜め上向きに若干突出させた状態で上皿カバー11上に配置されている。
支持枠24は、例えば楕円形断面に形成された有底筒状の収容部27と、この収容部27の端縁から外向きに張り出す鍔部28とを一体に備えており、上皿カバー11上に形成された開口部11a内に外側から嵌め込まれ、例えば収容部27の外周面に設けられた固定爪29と鍔部28とで開口部11aの縁部を挟持すると共に、上皿カバー11内の固定ブロック30にねじ止め等により結合することにより上皿カバー11上に固定されている。
被操作部21は、例えば光透過性を有する合成樹脂により形成されており、略平坦な楕円形に形成された被操作壁31と、この被操作壁31の外縁側から収容部27の内面に沿って内向きに突設された周壁部32とを一体に備えており、可動支持部33を介して支持枠24の収容部27内に移動可能に支持されている。
可動支持部33は、被操作部21の周壁部32内に嵌合する内壁部34と、この内壁部34の外縁側から収容部27の軸方向に沿って内向きに突設された複数の規制爪35と、内壁部34の例えば略中央から収容部27の軸方向に沿って内向きに突設された遮光片36とを例えば一体に備え、一端側の内壁部34の外側に、装飾シート37と乱反射板38とを挟み込んだ状態で被操作部21が装着、固定され、また他端側の規制爪35を収容部27の底壁39に形成された嵌合孔39aに貫通させてその裏側に係合させることにより、被操作部21を非押下位置と押下限界位置との間の可動範囲内で移動可能に支持している。
また、可動支持部33の内壁部34と収容部27の底壁39との間には戻しバネ25が装着されており、被操作部21は可動支持部33を介して非押下位置側に弾性付勢されている。なお、被操作部21が非押下位置にあるときには例えば規制爪35が収容部27の底壁39の裏側に係合して外向きの移動が規制され、また被操作部21が押下限界位置にあるときには例えば被操作部21の端縁が収容部27の底壁39に当接して内向きの移動が規制されるようになっている。
また、例えば収容部27の底壁39の裏側には、操作検出手段26と図示しないLEDとが装着されたセンサ基板40が固定されている。操作検出手段26は、例えば投光部と受光部とを向かい合わせに配置した略コの字型の透過型フォトセンサで、可動支持部33側の遮光片36に対向するように、収容部27の底壁39に形成された嵌合孔39bに外向きに嵌合しており、図4(a)に示すように、被操作部21がその可動範囲内における非押下位置側のOFF領域内にあるとき、即ち投光部26aから受光部26bへの光が遮光片36によって遮られないときには検出信号がOFFとなり、被操作部21がその可動範囲内における押下限界位置側のON領域内にあるとき、即ち投光部26aから受光部26bへの光が遮光片36によって遮られているときには検出信号がONとなるように構成されている。
ここで、第1演出操作手段12については、被操作部21の可動範囲、即ち非押下位置から押下限界位置までの距離が2.5mmで、そのうち、非押下位置側のOFF領域の範囲が1.9mm、押下限界位置側のON領域の範囲が0.6mmとなるように設定されている。即ち、第1演出操作手段12では、ON領域よりもOFF領域の方が長く、被操作部21を十分に(1.9mm以上)押下しなければ操作検出手段26はONにならない一方、操作検出手段26がONになってからの押ししろ(0.6mm)は非常に小さくなっている。
第2演出操作手段13は、例えばドーム型の被操作部41を有する押しボタン式の操作手段で、複数種類の予告演出のうちの第2ボタン操作演出中における操作可能期間内に例えば1回操作されることを条件に、例えば被操作部41の内側に設けられた回転灯42を作動させる第2予告演出処理(第2遊技処理)が実行されるようになっている。
この第2演出操作手段13は、図3に示すように、回転灯42と、この回転灯42を覆う発光カバーを兼ねる被操作部41と、例えば上皿カバー11に固定され且つ被操作部41を非押下位置と押下限界位置との間の可動範囲内で回転灯42の回転軸42aの方向に移動可能に支持する支持枠43と、被操作部41を非押下位置側に弾性付勢する戻しバネ(付勢手段)44と、被操作部41の操作状態を検出する操作検出手段45と、被操作部41の外周に套嵌され且つ上端外周が上皿カバー11の開口部11bに嵌合する反射カバー46とを備え、被操作部41を前斜め上向きに突出させた状態で上皿カバー11内に配置されている。
回転灯42は、回転軸42aを取り囲むように固定的に配置され且つその表側(被操作部41側)に複数のLED47が配置されたLED基板48と、このLED基板48の表側に沿って配置され且つ回転軸42aを介して回転可能に支持された回転レンズ部49と、この回転レンズ部49の表側の外周部近傍に固定され且つLED47から発せられて回転レンズ部49を軸方向に透過した光を径方向外側に向けて反射する反射板50と、回転レンズ部49及び反射板50を回転軸42a、ギヤ51等を介して回転駆動するステッピングモータ等の駆動手段52と、それらLED基板48、回転レンズ部49、駆動手段52等を支持する支持ケース53等を備え、この支持ケース53が、例えば支持枠43を介して上皿カバー11に固定されている。
回転レンズ部49は透明な合成樹脂製で、例えば表側に突出する凸レンズ部49aが回転軸42aの周方向に連続するリング状に形成されており、LED基板48上にはその凸レンズ部49aの裏側に対応するようにLED47が周方向に例えば等ピッチで配置されている。反射板50は、凸レンズ部49aの外周側に配置され、基部側から先端部側にかけて徐々に回転レンズ部49の中心側に湾曲しており、その内面が凹面状の反射面50aとなっている。LED47から発せられた光は、回転レンズ部49を通過する際にその多くが凸レンズ部49aで集光されて軸方向に進み、その一部が、回転レンズ部49と共に回転する反射板50の反射面50aにぶつかって径方向外側に反射される。なお、被操作部41の外周側に配置される反射カバー46の内面側には、軸方向上向きに開く略漏斗状の反射面46aが形成されており、反射板50によって径方向外側に反射された光は被操作部41を通過し、反射カバー46の反射面46aで軸方向に反射されるようになっている。
被操作部41は、例えば着色透明の合成樹脂製で、回転灯42の回転レンズ部49及び反射板50を覆う略半球状に形成され、その先端側の一部が突出するように反射カバー46内に外向きに嵌合している。この被操作部41は、回転レンズ部49の外周側に配置された可動リング54、この可動リング54の裏側に固定された複数の摺動案内軸55を介して支持枠43に対して回転軸42a方向に移動自在に保持されると共に戻しバネ44によって軸方向外向き、即ち非押下位置側に弾性付勢されている。なお、被操作部41が非押下位置にあるときには例えば被操作部41の端縁に設けられた鍔部41aが反射カバー46の内端側に当接して外向きの移動が規制され、また被操作部41が押下限界位置にあるときには例えば可動リング54の端縁が支持枠43に当接して内向きの移動が規制されるようになっている。
また、例えば支持枠43には、操作検出手段45が装着されたセンサ基板56が固定されている。操作検出手段45は、第1演出操作手段12側の操作検出手段26と同様、例えば投光部と受光部とを向かい合わせに配置した略コの字型の透過型フォトセンサで、例えば可動リング54上に設けられた遮光片57に対応して配置されており、図4(b)に示すように、被操作部41がその可動範囲内における非押下位置側のOFF領域内にあるとき、即ち投光部45aから受光部45bへの光が遮光片57によって遮られないときには検出信号がOFFとなり、被操作部41がその可動範囲内における押下限界位置側のON領域内にあるとき、即ち投光部45aから受光部45bへの光が遮光片57によって遮られているときには検出信号がONとなるように構成されている。
ここで、第2演出操作手段13については、被操作部41の可動範囲、即ち非押下位置から押下限界位置までの距離が3.0mmで、そのうち、非押下位置側のOFF領域の範囲が1.2mm、押下限界位置側のON領域の範囲が1.8mmとなるように設定されている。即ち、第2演出操作手段13では、ON領域よりもOFF領域の方が短く、比較的小さな押下量(1.2mm)で操作検出手段45がONになる一方、操作検出手段45がONになってからの押ししろ(1.8mm)は非常に大きくなっている。
また、第1演出操作手段12と第2演出操作手段13とを比較すると、図4に示すように可動範囲の大きさ、可動範囲に対するON領域の比率、ON領域の長さについては何れも第1演出操作手段12よりも第2演出操作手段13の方が大きく、OFF領域の長さについては逆に第2演出操作手段13よりも第1演出操作手段12の方が大きくなっている。
前枠4には、ガラス扉5の後側に対応して遊技盤61が着脱自在に装着されている。遊技盤61の前面側には、図1に示すように、発射手段から発射された遊技球を案内するガイドレール62が環状に装着されると共に、そのガイドレール62の内側の遊技領域63に、センターケース64、普通図柄始動手段65、特別図柄始動手段66、大入賞手段67、普通入賞手段68等の各種遊技部品が配置されている。
センターケース64には、液晶式等の画像表示手段22の他、普通図柄表示手段71、特別図柄表示手段72、普通保留個数表示手段73、可動体74等が設けられている。画像表示手段22は、演出図柄表示手段75、特別保留個数表示手段76、予告演出画像表示手段23、報知画像表示手段77等を構成している。
普通図柄表示手段71は、普通図柄を変動表示するためのもので、例えば「○」「×」の2種類の普通図柄に対応する2個の発光体(例えばLED)により構成されており、通過ゲート等よりなる普通図柄始動手段65が遊技球を検出することを条件にそれら2つの発光体が所定時間交互に点滅して、普通図柄始動手段65による遊技球検出時に取得された当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致する場合には当たり態様に対応する「○」側の発光体が発光した状態で、それ以外の場合には外れ態様に対応する「×」側の発光体が発光した状態で、点滅が終了するようになっている。
また、普通図柄表示手段71の変動表示中、又は後述する普通利益状態中に普通図柄始動手段65が遊技球を検出した場合には、その検出時に取得された当たり判定乱数値が予め定められた上限保留個数、例えば4個を限度として記憶されると共に、例えば上限保留個数と同数の発光体よりなる普通保留個数表示手段73がその発光個数により当たり判定乱数値の記憶個数(以下、普通保留個数という)を表示して、その時点での普通保留個数を遊技者に報知するようになっている。
特別図柄始動手段66は、特別図柄表示手段72による図柄変動を開始させるためのもので、上下2つの特別始動口66a,66bと、下特別始動口66bを開閉する開閉手段78とを備え、例えばセンターケース64の下側に配置されている。上特別始動口66aは、開閉手段等を有しない非作動式入賞口である。下特別始動口66bは、開閉手段78により遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに切り換え可能な作動式入賞口で、普通図柄表示手段71の変動後の停止図柄が当たり態様となって普通利益状態が発生したときに、開閉手段78が所定時間、所定回数だけ閉状態から開状態に変化するように構成されている。
特別図柄表示手段72は、1個又は複数個、例えば1個の特別図柄を変動表示可能な7セグメント式等の表示手段により構成されており、特別図柄始動手段66が遊技球を検出すること、即ち上下2つの特別始動口66a,66bの何れかに遊技球が入賞することを条件に特別図柄を所定時間変動表示して、特別始動口66a,66bへの入賞時に取得された大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致する場合には所定の大当たり態様で、それ以外の場合には外れ態様で停止するようになっている。特別図柄には、例えば大当たり態様及び外れ態様が夫々1又は複数種類ずつ設けられている。なお、それら各態様には夫々数字図柄等を割り当ててもよいし、遊技者がその特別図柄の種類を容易に区別できないように、任意の線や点の組み合わせのようなそれ自体としては特別な意味を持たない図柄を割り当ててもよい。
また、特別図柄の変動表示中、又は後述する特別利益状態中に特別始動口66a,66bに遊技球が入賞した場合には、その入賞時に取得された大当たり判定乱数値等が夫々所定の上限保留個数、例えば各4個を限度として記憶されると共に、特別保留個数表示手段76が大当たり判定乱数値の記憶個数(以下、特別保留個数という)を表示して、その時点での特別保留個数を遊技者に報知するようになっている。
演出図柄表示手段75は、例えば特別図柄表示手段72による特別図柄の変動表示と並行して演出図柄を変動表示するもので、1個又は複数個、例えば左右方向に3個の演出図柄を例えば各種の演出画像と共に画像表示手段22の表示画面22aに変動表示可能に構成されており、特別図柄始動手段66が遊技球を検出すること、即ち上下2つの特別始動口66a,66bの何れかに遊技球が入賞することを条件に特別図柄の変動開始と同時に所定の変動パターンに従って演出図柄の変動を開始すると共に、特別図柄の変動停止と同時に最終停止するように、演出図柄を左、右、中等の所定の順序で停止させるようになっている。
演出図柄には、例えば「0」〜「9」の10種類の数字図柄が用いられ、「6・6・6」「7・7・7」等、3つの図柄が全て同じ図柄で揃ったものが大当たり態様、少なくとも1つの図柄が異なるものが外れ態様となっている。なお、本実施形態では、特別図柄が大当たり態様となる場合には演出図柄も大当たり態様となり、特別図柄が外れ態様となる場合には演出図柄も外れ態様となるものとする。なお、演出図柄表示手段75は、特別図柄の変動内容とは直接関係のない演出を行う場合があってもよい。
予告演出画像表示手段23は、演出図柄表示手段75による演出図柄の図柄変動中に所定の予告演出表示を行うもので、画像表示手段22の表示画面22a上の所定位置に設けられており、所定の予告演出が選択された場合に、その予告演出に対応する演出画像を表示するように構成されている。例えば、複数種類の予告演出のうちの第1ボタン操作演出が選択された場合には、その第1ボタン操作演出中の操作可能期間内に第1演出操作手段12が所定回数操作されることに基づいて、その第1演出操作手段12に対応する予告演出画像が予告演出画像表示手段23に表示される。
報知画像表示手段77は、第1ボタン操作演出及び第2ボタン操作演出における操作可能期間中に、遊技者にボタン操作を促す報知を行うもので、画像表示手段22の表示画面22a上の所定位置に設けられており、第1ボタン操作演出の操作可能期間中には例えば「チャンスボタンを連打しろ!」等の文言と共に楕円形の押しボタンが押されるアニメーション画像よりなる第1操作誘導画像を、第2ボタン操作演出の操作可能期間中には例えば「パトランプボタンを押せ!」等の文言と共にドーム型の押しボタンが押されるアニメーション画像よりなる第2操作誘導画像を、夫々表示するように構成されている。
大入賞手段67は、遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに切り換え可能な開閉板79を備えた開閉式入賞手段で、特別図柄表示手段72の変動後の特別図柄が大当たり態様となることに基づいて特別利益状態が発生したときに、開閉板79が所定の開放パターンに従って前側に開放して、その上に落下した遊技球を内部へと入賞させるようになっている。
図5は本パチンコ機の制御系のブロック図である。図5において、81は主制御基板、82は演出制御基板で、これら各制御基板81,82は、遊技盤61に装着されたセンターケース64、その他の複数個の遊技部品を裏側から一括して覆う裏カバーの裏側等、前枠4及び遊技盤61を含む遊技機本体1の裏側の適宜箇所に着脱自在に装着された基板ケースに夫々収納されている。
主制御基板81は、主に遊技盤61側の遊技動作に関わる制御を行うためのもので、CPU,ROM,RAM等により構成される普通乱数作成処理手段91、普通始動口チェック処理手段92、普通乱数記憶手段93、普通図柄処理手段94、普通利益状態発生手段95、普通図柄表示制御手段96、特別乱数作成処理手段101、特別始動口チェック処理手段102、特別乱数記憶手段103、特別図柄処理手段104、特別利益状態発生手段105、特別図柄表示制御手段106、特別遊技状態発生手段107、制御コマンド送信手段108等を備えている。
普通乱数作成処理手段91は、変動後の普通図柄を当たり態様とするか否かの判定に用いる当たり判定乱数等を所定時間毎に繰り返し発生するように構成されている。普通始動口チェック処理手段92は、普通図柄始動手段65による遊技球の検出に基づく処理を行うもので、普通図柄始動手段65が遊技球を検出することに基づいて、普通乱数作成処理手段91で作成された当たり判定乱数値を1個取得し、その当たり判定乱数値を予め定められた上限保留個数(例えば4個)を限度として普通乱数記憶手段93に記憶させるように構成されている。
普通図柄処理手段94は、普通図柄の変動表示に関する処理を行うもので、普通図柄表示手段71が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段93に1個以上の当たり判定乱数値が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に、普通乱数記憶手段93に最も早く記憶された当たり判定乱数値を取り出し、その当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致するか否かに応じて当たり/外れの判定を行う当たり判定機能、当たり/外れの判定結果に基づいて普通図柄の変動後の停止図柄の種類を選択する普通停止図柄選択機能、普通図柄の変動時間を選択する変動時間選択機能等を備えている。
普通利益状態発生手段95は、普通図柄処理手段94による判定結果が当たり判定となり、普通図柄表示手段71の変動後の停止図柄が当たり態様となったときに、特別図柄始動手段66を構成する下特別始動口66bの開閉手段78を複数種類の開閉パターンの何れかに従って開状態に変化させるようになっている。
普通図柄表示制御手段96は、普通図柄処理手段94による普通図柄処理に基づいて普通図柄表示手段71の表示制御を行うもので、普通図柄表示手段71が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段93に1個以上の当たり判定乱数値が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に普通図柄表示手段71による普通図柄の変動を開始させ、普通図柄処理手段94で選択された変動時間が経過することに基づいて、同じく普通図柄処理手段94で選択された停止図柄で普通図柄の変動を停止させるようになっている。
特別乱数作成処理手段101は、変動後の特別図柄を大当たり態様、外れ態様の何れにするかについての判定に用いる大当たり判定乱数の他、変動後の特別図柄が大当たり態様となる場合の停止図柄の選択に用いる大当たり図柄乱数、変動後の特別図柄が外れ態様となる場合の停止図柄の選択に用いる外れ図柄乱数、演出図柄の変動パターンの選択に用いる変動パターン乱数、その他の所定の乱数を繰り返し発生する特別乱数作成処理を行うように構成されている。
特別始動口チェック処理手段102は、特別図柄始動手段66への遊技球の入賞に基づく処理を行うもので、特別図柄始動手段66が遊技球を検出すること、即ち特別始動口66a,66bに遊技球が入賞することに基づいて、特別乱数作成処理手段101で作成された大当たり判定乱数値及び大当たり図柄乱数値を1個ずつ取得し、それら当たり判定乱数値及び当たり図柄乱数値を予め定められた上限保留個数(例えば各4個)を限度として特別乱数記憶手段103に記憶させるように構成されている。
特別図柄処理手段104は、特別図柄の変動表示に関する処理を行うもので、特別図柄表示手段72が変動表示可能な状態となり且つ特別乱数記憶手段103に1個以上の大当たり判定乱数値が記憶されていること(特別保留個数が1以上であること)を条件に、特別乱数記憶手段103に最も早く記憶された大当たり判定乱数値を取り出し、その大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致するか否かに応じて大当たり/外れの判定を行う大当たり判定機能、大当たり/外れの判定結果と、特別乱数記憶手段103に大当たり判定乱数値と共に記憶されている大当たり図柄乱数値とに基づいて、特別図柄の変動後の停止図柄を選択する特別停止図柄選択機能、大当たり/外れの判定結果に基づいて、演出図柄の変動パターンとして複数種類の特別図柄変動パターンの中から1つを選択する変動パターン選択機能等を備えている。
特別利益状態発生手段105は、大入賞手段67を所定の開放パターンに従って開放する特別利益状態を発生させるためのもので、特別図柄処理手段104による大当たり/外れの判定結果が大当たり判定となり、特別図柄表示手段72による特別図柄の変動後の停止図柄が大当たり態様となることに基づいて特別利益状態を発生させるようになっている。本実施形態の開放パターンは、大入賞手段67の開放から所定時間(例えば28秒)経過するか、それまでに所定個数(例えば9個)の遊技球が入賞することを条件に大入賞手段67を閉鎖する動作を、所定ラウンド数(例えば15ラウンド)繰り返すように設定されているものとするが、複数種類の開放パターンを設け、例えば大当たり図柄乱数値に基づいてそれらの何れかを選択するように構成してもよい。
特別図柄表示制御手段106は、特別図柄表示手段72の表示制御を行うもので、特別図柄処理手段104による特別図柄処理に基づいて、特別図柄表示手段72による特別図柄の変動を開始させると共に所定の変動パターンに対応する変動時間が経過することに基づいて所定の停止図柄で特別図柄の変動を停止させるようになっている。
特別遊技状態発生手段107は、特別利益状態発生後の所定期間に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるためのもので、例えば特別乱数記憶手段103に記憶された大当たり判定乱数値が大当たり判定値と一致した場合の大当たり図柄乱数値に応じて、時短状態と確変状態との何れかの特別遊技状態を発生させるように構成されている。
時短状態中は、特別図柄に関して特別図柄表示手段72の変動時間が通常変動時間よりも短い短縮変動時間に切り換えられる他、普通図柄に関して、当たり確率が通常確率(例えば1/10)から高確率(例えば1/1.3)へ、変動時間が通常変動時間(例えば27秒)から短縮変動時間(例えば2.7秒)へ、下特別始動口66bの開閉手段78の開閉パターンが通常開閉パターン(例えば0.2秒×1回開放)から特別開閉パターン(例えば2秒×3回開放)へ、夫々切り換えられるようになっている。なお、時短状態は例えばその開始後に特別図柄が所定回数(例えば50回)変動した時点で終了する。
確変状態中は、それ以外の通常確率状態中よりも大当たり判定値の数が例えば1個から10個へ増加されることにより、特別図柄が大当たり態様となる確率が通常確率(例えば1/350)よりも高い高確率(例えば1/35)に切り換えられると共に、例えば時短状態と同様の処理も併せて行われるようになっている。
制御コマンド送信手段108は、所定の制御コマンドを一方向通信により演出制御基板82等のサブ制御基板側に送信して制御指令を与えるためのもので、特別図柄処理手段104による特別図柄処理に基づいて、変動パターンを指定する変動パターン指定コマンド、特別停止図柄を指定する特別停止図柄指定コマンド、特別図柄の停止を指示する変動停止コマンド等を演出制御基板82側に送信する機能、特別遊技状態発生手段107による特別遊技状態の発生時及び終了時にその特別遊技状態に応じて特別遊技状態発生コマンド、特別遊技状態終了コマンド等を演出制御基板82側に送信する機能、特別保留個数を指定する特別保留個数指定コマンドを演出制御基板82側に送信する機能の他、例えば特別利益状態等の各種遊技状態に基づいて、画像、音声、ランプの制御コマンドを演出制御基板82側に送信する機能等を備えている。
演出制御基板82は、演出図柄表示手段75、特別保留個数表示手段76、予告演出画像表示手段23、報知画像表示手段77、回転灯42、可動体74、音声出力手段111、ランプ手段112等の各種演出手段を制御するためのもので、演出図柄制御手段113、特別保留個数表示制御手段114、予告演出制御手段115等を備えている。
演出図柄制御手段113は、演出図柄表示手段75の表示制御及びそれに伴う音声出力手段111、ランプ手段112の制御を行うもので、主制御基板81から変動パターン指定コマンドを受信した場合に、指定された変動パターンに基づいて演出図柄表示手段75による演出図柄の変動及びそれに伴う音声出力、ランプ発光を開始させると共に、変動停止コマンドを受信したときに、特別停止図柄指定コマンドと変動パターン指定コマンドとに基づいて選択された停止図柄で演出図柄の変動を停止させ、またそれに伴う音声出力、ランプ発光を停止させるようになっている。
特別保留個数表示制御手段114は、特別保留個数表示手段76の表示制御を行うもので、特別図柄始動手段66により新たに遊技球が検出され、主制御基板81から特別保留個数指定コマンドを受信したときに、その特別保留個数指定コマンドに基づいて、画像表示手段22の表示画面22a上の所定位置に特別保留個数分のシンボルXを表示するように構成されている。
予告演出制御手段115は、特別図柄表示手段72及び演出図柄表示手段75による図柄変動中に行われる予告演出を制御するもので、ボタン操作演出制御手段(操作演出制御手段)121、ステップアップ演出制御手段122、可動体演出制御手段123等を備え、図6に示すような予告演出制御処理を、例えば制御コマンドの受信を契機として実行するように構成されている。なお、ボタン操作演出制御手段121は、第1ボタン操作演出制御手段124、第2ボタン操作演出制御手段125、操作誘導画像表示制御手段126、操作判定手段127等を備えている。
予告演出制御手段115による予告演出制御処理(図6)では、まず変動パターン指定コマンドを受信したか否かが判定される(S1)。変動パターン指定コマンドを受信していなければ(S1:No)、ここで予告演出制御処理は終了するが、変動パターン指定コマンドを受信した場合には(S1:Yes)、予告演出を行うか否か、及び予告演出を行う場合にはその種類を選択する予告演出抽選処理(S2)が実行される。
なお、本実施形態では、第1演出操作手段12の操作に基づいて予告演出画像表示手段23に所定の予告演出画像を表示する第1ボタン操作演出と、第2演出操作手段13の操作に基づいて回転灯42を作動させる第2ボタン操作演出と、予告演出画像表示手段23に大当たりとなる信頼度に応じて発展する予告演出画像を表示するステップアップ演出と、大当たりとなる信頼度に応じて可動体74を動作させる可動体演出の4種類の予告演出が設けられているものとする。
そして、予告演出抽選処理(S2)において、第1ボタン操作演出に当選した場合(S3:Yes)には第1ボタン操作演出制御手段124による第1ボタン操作演出制御処理(S4)が、第2ボタン操作演出に当選した場合(S5:Yes)には第2ボタン操作演出制御手段125による第2ボタン操作演出制御処理(S6)が、ステップアップ演出に当選した場合(S7:Yes)にはステップアップ演出制御手段122によるステップアップ演出制御処理(S8)が、可動体演出に当選した場合(S9:Yes)には可動体演出制御手段123による可動体演出制御処理(S10)が夫々実行され、何れの予告演出にも当選しなかった場合(S9:No)にはそのまま予告演出制御処理は終了する。
第1ボタン操作演出に当選した場合(S3:Yes)に実行される第1ボタン操作演出制御処理(S4)は、例えば図7に示すような手順で実行される。即ち、演出図柄の変動開始と同時又はその後の所定のタイミングで第1ボタン操作演出の操作可能期間(以下、第1操作可能期間)が開始されると(S11:Yes→S12:Yes)、例えば予告演出画像表示手段23に、ボタン未操作時画像、例えば回転する的とそれに狙いを定めた弓矢の画像が表示される(図12(a))と共に、操作誘導画像表示制御手段126の制御により、報知画像表示手段77に例えば「チャンスボタンを連打しろ!」等の文言と共に楕円形の押しボタンが押されるアニメーション画像よりなる第1操作誘導画像が表示される(S13)(図12(b))。
そして、第1演出操作手段12が有効に操作された状態か否かを示す第1操作有効フラグが初期値であるOFFに設定される(S14)と共に、原則として第1操作可能期間の開始から所定時間が経過するまで(S18)、操作判定手段127による第1操作判定処理が所定の周期(ここでは10ms)で繰り返し実行される(S15,S16)。
操作判定手段127による第1操作判定処理(S16)は、例えば図8に示すような手順で実行される。即ち、まず第1演出操作手段12の操作検出手段26の検出信号の変化状態が判定される(S31〜S33)。そして、図11(a)のt2,t6,t9のように操作検出手段26の検出信号がOFFからONに切り替わったと判定された場合には (S31:Yes)、ON状態であると確認された連続回数をカウントする第1検出カウンタに1がセットされ(S34)、第1操作判定処理は終了する。
また、図11(a)のt3,t4,t7,t10〜t12のように操作検出手段26の検出信号がONのまま変化なしと判定された場合には(S32:Yes)、第1検出カウンタに1が加算される(S35)。そして、その加算後の第1検出カウンタの値がN1 (ここでは3とする)以上であるか否かが判定され(S36)、図11(a)のt4,t11,t12のように第1検出カウンタの値がN1以上であることを条件に第1有効操作フラグがONに設定され(S37)、第1操作判定処理は終了する。このように、第1演出操作手段12については、操作検出手段26の検出信号がONであると判定された回数が連続N1回(ここでは3回)となった時点、即ち操作検出手段26の検出信号がON状態の期間が20ms(第1所定時間の一例)以上継続した時点(図11((a)のt4,t11)でその操作が有効であると認識される。
なお、この第1所定時間は、第1演出操作手段12の被操作部21がOFF領域からON領域に入って押下限界位置に到達し、再びOFF領域に抜けるまでの最短時間よりも若干短い時間に設定することが望ましい。
また、図11(a)のt5,t8,t13のように操作検出手段26の検出信号がONからOFFに切り替わったと判定された場合には(S33:Yes)、第1操作有効フラグがOFFに設定され(S38)、第1検出カウンタがクリアされ(S39)、第1操作判定処理は終了する。このように、第1有効操作フラグがONの状態、即ち第1演出操作手段12の操作が有効であると認識されている期間は、操作検出手段26の検出信号がOFFであると判定された時点(図11(a)のt5,t13)で終了する。
また、第1ボタン操作演出制御処理(図7)では、この第1操作判定処理(S16)が10msの周期で繰り返し実行される毎に、その第1操作可能期間内に第1有効操作フラグがOFF→ONとなった回数、即ち第1演出操作手段12が有効に操作された回数をカウントする(S17)。そして、第1操作可能期間の開始から所定時間が経過するまでにその回数がM回(ここでは10回)に達した場合には(S17:Yes)、例えばその時点で第1操作可能期間は終了する(S20)と共に、予告演出画像表示手段23にボタン操作時画像、例えば図12(c)に示すような、矢が射られて回転する的に命中し、その後に的が停止してその命中した箇所(例えば大当たり信頼度を示す数字)が視認可能となるような画像が表示される(S21)(第1遊技処理)。
一方、第1有効操作フラグがOFF→ONとなった回数がM回に達することなく第1操作可能期間の開始から所定時間が経過した場合には(S18:Yes)、それによって第1操作可能期間は終了し(S19)、そのまま第1ボタン操作演出制御処理は終了する。
予告演出制御処理(図6)において第2ボタン操作演出に当選した場合(S5:Yes)に実行される第2ボタン操作演出制御処理(S6)は、例えば図9に示すような手順で実行される。即ち、演出図柄の変動開始と同時又はその後の所定のタイミングで第2ボタン操作演出の操作可能期間(以下、第2操作可能期間)が開始されると(S41:Yes→S42:Yes)、操作誘導画像表示制御手段126の制御により、報知画像表示手段77に例えば「パトランプボタンを押せ!」等の文言と共にドーム型の押しボタンが押されるアニメーション画像よりなる第2操作誘導画像が表示される(S43)(図13)。
そして、第2演出操作手段13が有効に操作された状態か否かを示す第2操作有効フラグが初期値であるOFFに設定される(S44)と共に、原則として第2操作可能期間の開始から所定時間が経過するまで(S48)、操作判定手段127による第2操作判定処理が所定の周期(ここでは10ms)で繰り返し実行される(S45,S46)。
操作判定手段127による第2操作判定処理(S46)は、例えば図10に示すような手順で実行される。即ち、まず第2演出操作手段13の操作検出手段45の検出信号の変化状態が判定される(S61〜S63)。そして、図11(b)のt3,t6のように操作検出手段45の検出信号がOFFからONに切り替わったと判定された場合には(S61:Yes)、ON状態であると確認された連続回数をカウントする第2検出カウンタに1がセットされ(S64)、第2操作判定処理は終了する。
また、図11(b)のt4,t7〜t12のように操作検出手段45の検出信号がONのまま変化なしと判定された場合には(S62:Yes)、第2検出カウンタに1が加算される(S65)。そして、その加算後の第2検出カウンタの値がN2(ここでは6とする)以上であるか否かが判定され(S66)、図11(b)のt11,t12のように第2検出カウンタの値がN2以上であることを条件に第2有効操作フラグがONに設定され(S67)、第2操作判定処理は終了する。このように、第2演出操作手段13については、操作検出手段45の検出信号がONであると判定された回数が連続N2回(ここでは6回)となった時点、即ち操作検出手段45の検出信号がON状態の期間が50ms(第2所定時間の一例)以上継続した時点(図11((b)のt11)でその操作が有効であると認識される。
なお、この第2所定時間は、第2演出操作手段13の被操作部41がOFF領域からON領域に入って押下限界位置に到達し、再びOFF領域に抜けるまでの最短時間よりも若干短い時間に設定することが望ましい。
また、図11(b)のt5,t13のように操作検出手段45の検出信号がONからOFFに切り替わったと判定された場合には(S63:Yes)、第2操作有効フラグがOFFに設定され(S68)、第2検出カウンタがクリアされ(S69)、第2操作判定処理は終了する。このように、第2有効操作フラグがONの状態、即ち第2演出操作手段13の操作が有効であると認識されている期間は、操作検出手段45の検出信号がOFFであると判定された時点(図11((b)のt13)で終了する。
また、第2ボタン操作演出制御処理(図9)では、この第2操作判定処理(S46)が10msの周期で繰り返し実行される毎に、その第2操作可能期間内に第2有効操作フラグがOFF→ONとなった回数、即ち第2演出操作手段13が有効に操作された回数をカウントする(S47)。そして、第2操作可能期間の開始から所定時間が経過するまでにその回数が例えば1回となった場合には(S47:Yes)、例えばその時点で第2操作可能期間は終了する(S50)と共に、遊技者に有利な所定条件が満たされているか否か、即ち例えば当該変動が大当たり態様となる変動であるか否かが判定され(S51)、この所定条件が満たされている場合に(S51:Yes)、回転灯42が作動され(S52)(第2遊技処理)、第2ボタン操作演出制御処理は終了する。従って、第2操作可能期間中に遊技者が第2演出操作手段13を有効に操作し、それによって第2演出操作手段13内の回転灯42が作動すれば、その図柄変動結果は必ず大当たり態様となる。
もちろん、遊技者が第2操作有効期間中に第2演出操作手段13を押圧操作したときに回転灯42を作動させる条件は任意であり、例えば確変状態となる大当たり変動の場合に作動させてもよい。また、遊技者に有利な所定条件が満たされている場合に回転灯42を作動させる確率は100%未満でもよく、更に所定条件が満たされていない場合にも所定の確率で回転灯42を作動させてもよい。
一方、第2有効操作フラグが1回もONになることなく第2操作可能期間の開始から所定時間が経過した場合には(S48:Yes)、それによって第2操作可能期間は終了し(S49)、そのまま第2ボタン操作演出制御処理は終了する。
以上のように、第1ボタン操作演出と第2ボタン操作演出とでは、操作可能期間内に要求される操作回数が異なるため、それに応じて、操作が有効であると判定されるための条件を第1演出操作手段12と第2演出操作手段13とで異ならせている。即ち、操作可能期間内に1回の有効操作しか要求されない第2ボタン操作演出で用いられる第2演出操作手段13については、確実なボタン操作を優先すべく、操作検出手段45のON状態が比較的長い50ms(第2所定時間)以上継続することを条件に有効に操作されたと判定されるのに対し、操作可能期間内に複数回(ここでは10回)の有効操作が要求される第1ボタン操作演出で用いられる第1演出操作手段12については、操作の確実性よりも連続操作を確実に認識することを優先すべく、操作検出手段26のON状態が、第2演出操作手段13の50ms(第2所定時間)よりも短い20ms(第1所定時間)以上継続することを条件に有効に操作されたと判定されるようになっている。
また、第2演出操作手段13では、操作検出手段45のON状態が比較的長い50ms(第2所定時間)以上継続することを条件に有効に操作されたと判定されるように構成したことに対応して、OFF領域(1.2mm)よりもON領域(1.8mm)を長くしており、これによって比較的小さい押下量であっても極力有効操作とすることができる。
一方の第1演出操作手段12では、操作検出手段26のON状態が、第2演出操作手段13の50ms(第2所定時間)よりも短い20ms(第1所定時間)以上継続することを条件に有効に操作されたと判定されるように構成したことに対応して、ON領域(0.6mm)よりもOFF領域(1.9mm)を長くしており、これによって比較的小さい押下操作を繰り返しても有効操作とは認識されないようになっている。
また、第1演出操作手段12及び第2演出操作手段13では、ON領域の長さを夫々第1所定時間、第2所定時間に見合う長さに設定しているため、被操作部21,41が押下限界位置まで押下された場合には確実に有効操作とすることができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、操作検出手段26,45は、透過型フォトセンサ以外の非接触式スイッチの他、接触式スイッチ等、任意の検出手段を用いることが可能である。
第1,第2操作手段12,13は、被操作部を押下するタイプであればよく、例えばレバー式等の操作手段についても同様に採用可能である。また、内部に回転灯を配置した構成も必須ではない。
各演出操作手段が操作された場合の演出内容も任意であり、変動パターンの種類や演出に登場するキャラクターの種類等を選択するもの、遊技モードを選択するもの等でもよい。
また本発明は、アレンジボール機、雀球遊技機等の各種弾球遊技機の他、スロットマシン等の弾球遊技機以外の遊技機においても同様に実施することが可能である。