JP2017022373A - 磁性ナノ粒子で性能向上された液晶インダクタ - Google Patents

磁性ナノ粒子で性能向上された液晶インダクタ Download PDF

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Abstract

【課題】迅速に適応動作を行える可変インダクタを提供する。
【解決手段】装置は、コア408と、コアに対して位置決めされた複数の電極404、406とを含む。コアは、複数の液晶601と、複数の磁性ナノ粒子602とを含む。複数の電極に印加される電圧を変化させると、コアの透磁率が変化する。
【選択図】図6

Description

本開示は、概してインダクタに関し、特に、可変インダクタに関する。より具体的には、本開示は、磁性ナノ粒子で性能向上された液晶によって構成されるコアを有するインダクタのインダクタンスを変化させるための方法及び装置に関する。
いくつかのシステムにおいては、所望のシステム性能を実現するために、回路内のキャパシタンス値及びインダクタンス値を変化させることがある。キャパシタンスやインダクタンスを変化させることは、インピーダンス整合やフィルタリングを必要とする無線周波数の用途において特に有用である。
例えば、システム性能を損なうことなく、広い周波数範囲に亘ってインピーダンス整合及びフィルタリングを実行することは非常に困難である。しかしながら、この問題は、適応性インピーダンス整合及びフィルタリングを用いることにより克服することができる。例えば、限定するものではないが、インピーダンス整合フィルタリング回路内において、1つ又は複数のキャパシタンス値、1つ又は複数のインダクタンス値、又は、これら両方を変更することにより、適応性インピーダンス整合及びフィルタリングを行うことができる。
インダクタンス及びキャパシタンスを変化させるための現在利用可能な回路構成としては、固定値回路コンポーネントを切換えて組み合わせることが考えられる。例えば、複数の固定値インダクタの切換え構成を用いることにより、可変インダクタンスを実現することができる。同様に、複数の固定値コンデンサの切換え構成を用いることにより、可変キャパシタンスを実現することもできる。
しかしながら、これらの種類の回路コンポーネントの切換え構成は、所望通り迅速に適応動作を行えないこともある。例えば、複数の固定値インダクタの切換え構成を用いると、インダクタンスの変化は、所望する速度よりも遅く起こりうる。更に、この種の切換え構成を用いると、適応性及び性能の範囲が、個々のインダクタの固定インダクタンス値により制限されうる。また、この種の切換え構成は、寸法及び重量が望ましくない程度まで増してしまい、より大きな電力が必要になる可能性がある。したがって、上述した問題のうち少なくともいくつかと、その他の考えられる問題を考慮にいれた方法及び装置を有することが望ましい。
一例において、装置は、コアと、当該コアに対して位置決めされた複数の電極とを含む。コアは、複数の液晶と、複数の磁性ナノ粒子とを含む。複数の電極に印加される電圧を変化させると、コアの透磁率が変化する。
他の実施例において、装置は、可変インダクタを含む。可変インダクタは、コアと、当該コアに対して位置決めされた複数の電極と、当該コアの周りに設けられたコンダクタとを含む。コアは、複数の液晶及び複数の磁性ナノ粒子の混合流体を含む。複数の電極に印加される電圧の変化により、コアの透磁率が変化して、導体のインダクタンスが変化する。
更に他の例において、コアの透磁率を管理するための方法が提供される。コアに対して位置決めされた複数の電極に対して、電圧が印加される。コアは、複数の液晶と、複数の磁性ナノ粒子とを含む。複数の電極に印加される電圧は、変更される。複数の電極に印加される電圧の変化に従って、コアの透磁率は変化する。
特徴及び機能は、本開示の様々な実施形態において個別に達成可能であり、また、他の実施形態との組み合わせも可能である。この詳細については、以下の記載と図面から明らかになるであろう。
例示的な実施形態に特有のものと考えられる新規な特徴は、添付の特許請求の範囲に記載されている。しかしながら、例示的な実施形態、並びに、好ましい使用形態、更にその目的及び特徴は、以下に示す添付の図面と共に本開示の例示的な実施形態の詳細な説明を参照することにより最もよく理解されるであろう。
例示的な実施形態による、所定数の可変インダクタを含む電磁システムを示すブロック図である。 例示的な実施形態による、可変インダクタを示すブロック図である。 例示的な実施形態による、可変コンデンサを示すブロック図である。 例示的な実施形態による、可変インダクタを示す上側等角図である。 例示的な実施形態による、可変インダクタを示す下側等角図である。 例示的な実施形態による、可変インダクタ及び誘電体基板を示す断面図である。 例示的な実施形態による、コア内の液晶及び磁性ナノ粒子の配向を示す図である。 例示的な実施形態による、可変コンデンサを示す上面図である。 例示的な実施形態による、可変コンデンサ及び誘電体基板を示す断面図である。 例示的な実施形態による、コア内の液晶の配向を示す図である。 例示的な実施形態による、インピーダンス整合フィルタリングネットワークを示す上面図である。 例示的な実施形態による、コアの透磁率を管理するためのプロセスを示すフローチャートである。 例示的な実施形態による、可変インダクタを管理するためのプロセスを示すフローチャートである。
例示的な実施形態においては、様々な事項が認識及び考慮されている。例えば、例示的な実施形態においては、回路ネットワークの重量、回路ネットワークのサイズ、回路ネットワークの複雑性、又は、回路ネットワーク用電力を、望ましくない程度まで増やすことなく、回路ネットワークにおいて可変インダクタンスを提供するための方法及び装置を有することが望ましいということが認識及び考慮されている。更に、インダクタンスを迅速に変化させる方法及び装置を有することが望ましいであろう。
例示的な実施形態においては、可変インダクタを形成するために、液晶と磁性ナノ粒子との組み合わせを用いることが認識及び考慮されている。液晶とは、液体と固体結晶との間の性質を有した状態の物質である。液晶は本質的に異方性である。例えば、限定するものではないが、液晶は、ロッド型形状や葉巻型形状などの異方性幾何学形状、又は、他の異方性形状を有する。
特に、例示的な実施形態においては、液晶に磁性ナノ粒子を混合して、可変インダクタのコアを形成することが更に認識及び考慮されている。この種のコアに対して電位差を与えることにより、液晶を、コアの長軸に対して実質的に平行に整列させることができる。この液晶の整列により、当該液晶と共に、磁性ナノ粒子も整列される。
このようにして、コアの長さ全体に亘って、磁性ナノ粒子による磁路が形成される。コアの両端の電位差を変化させることにより、コアの透磁率を変化させることができ、これにより、コアに巻き付けられているが、当該コアからは誘電的に分離されている導体のインダクタンスを変化させることができる。したがって、例示的な実施形態においては、可変インダクタにおけるコアの透磁率を管理することにより、この可変インダクタのインダクタンスを管理するための方法及び装置が提供される。
ここで図面を参照すると、特に、図1には、例示的な実施形態による、所定数の可変インダクタを含む電磁システムのブロック図が示されている。この図示例において、回路ネットワーク100は、所定数の回路102を含む。本明細書において、「所定数」のアイテムは、1つ又は複数のアイテムを含む。したがって、所定数の回路102は、1つ又は複数の回路を含む。
例えば、限定するものではないが、所定数の回路102は、フィルタリング回路104、インピーダンス整合回路106、インピーダンス整合フィルタリング回路108、又は他の種類の回路のうち、少なくとも1つを含みうる。実施態様に応じて、フィルタリング回路104は、ハイパスフィルタ回路110、ローパスフィルタ回路112、マルチパスフィルタ回路114、オールパスフィルタ回路116、バンドパスフィルタ回路118、ノッチフィルタ回路120、又は他の種類のフィルタ回路のうち、少なくとも1つを含みうる。
本明細書において、「少なくとも1つの」という語句がアイテムのリストと共に用いられる場合は、リストアップされたアイテムの1つ又は複数の様々な組み合わせを使用してもよいということであり、リストのアイテムの1つだけを必要とする場合もあることを意味する。アイテムは、ある特定の対象、物、ステップ、動作、処理、又はカテゴリーであってもよい。すなわち、「少なくとも1つの」とは、あらゆる組み合わせのアイテム及びあらゆる数のアイテムをリストから使用してもよいが、リスト上の全てのアイテムを必要とするわけではないということを意味する。
例えば、限定するものではないが、「アイテムA、アイテムB、又はアイテムCのうち少なくとも1つ」又は「アイテムA、アイテムB、及びアイテムCのうち少なくとも1つ」は、アイテムA;アイテムAとアイテムB;アイテムB;アイテムAとアイテムBとアイテムC;又は、アイテムBとアイテムC、を意味する。いくつかのケースにおいて、「アイテムA、アイテムB、又はアイテムCのうち少なくとも1つ」又は「アイテムA、アイテムB、及びアイテムCのうち少なくとも1つ」は、例えば、限定するものではないが、2個のアイテムAと、1個のアイテムBと、10個のアイテムC;4個のアイテムBと7個のアイテムC;又は、他の適当な組み合わせを意味する。
一例では、回路ネットワーク100は、インピーダンス整合フィルタリングネットワーク122の形態をとる。インピーダンス整合フィルタリングネットワーク122は、入力124を受信して、当該入力124に基づいて出力126を生成する。この例では、所定数の回路102は、入力124のインピーダンス整合及びフィルタリングを行うために用いられる。
一例として、入力124は、送信機128により生成される出力信号である。送信機128は、例えば、限定するものではないが、無線周波数(RF)送信機である。インピーダンス整合フィルタリングネットワーク122は、選択された周波数閾値よりも低い周波数のみについてインピーダンス整合フィルタリングネットワーク122を通過させるように、入力124をフィルタリングする。更に、送信機128とアンテナ130との間の電力伝達を向上させるために、インピーダンス整合フィルタリングネットワーク122を用いて、アンテナ130の負荷のインピーダンスを送信機128のインピーダンスと整合させる。
図示のように、所定数の回路102は、少なくとも部分的にベース132上に形成される。ベース132は、誘電材料を含む。誘電材料は、導電せずに電気力を伝達可能な媒体又は物質である。したがって、誘電材料は、絶縁材料と看做すこともできる。ベース132は、実施態様に応じて、所定数の誘電体基板133を含みうる。所定数の誘電体基板133の各々は、誘電材料の薄片、スライス、又は、薄板の形態をとりうる。
所定数の回路102は、一群の回路コンポーネント134及び電圧制御システム136を含む。電圧制御システム136は、所定数の電圧制御部138を含む。所定数の電圧制御部138の各々は、調節可能な電圧を生成するように構成されている。
一群の回路コンポーネント134は、ベース132上に実装される。一例として、一群の回路コンポーネント134における個々の回路コンポーネントは、所定数の誘電体基板133のうち、当該回路コンポーネントに対応する誘電体基板上に実装される。したがって、誘電体基板は、当該誘電体基板が対応する1つの回路コンポーネントのベースとして機能する。
一群の回路コンポーネント134における回路コンポーネントは、固定値インダクタ、可変インダクタ、固定値コンデンサ、可変コンデンサ、スイッチ装置、固定値抵抗器、可変抵抗器、又は他の種類の電子装置の形態をとりうる。これらの例において、一群の回路コンポーネント134は、所定数の可変インダクタ140を含む。場合によっては、一群の回路コンポーネント134は、所定数の可変コンデンサ142を更に含む。
所定数の可変インダクタ140における1つの可変インダクタを実施する態様の一例を、図2を用いて、以下で詳細に説明する。更に、所定数の可変コンデンサ142における1つの可変コンデンサを実施する態様の一例を、図3を用いて、以下でより詳細に説明する。
一例において、回路ネットワーク100は、磁性ナノ粒子で高度化された1つ又は複数の液晶インダクタ、及び、1つ又は複数の液晶コンデンサを用いて実現される。これらの種類の液晶回路コンポーネントを用いることで、いくつかの用途において、回路ネットワーク100を十分に小さく作製することができる。例えば、回路ネットワーク100は、約2平方センチメートル未満で作製することができる。いくつかの例においては、回路ネットワーク100は、約1平方センチメートル未満で作製することができる。
更に、この種の回路ネットワーク100は、高い無線周波数の用途に用いることができる。例えば、限定するものではないが、回路ネットワーク100は、マイクロ波無線周波数での用途に用いることができる。回路ネットワーク100は、例えば、限定するものではないが、約2ギガヘルツ(GHz)と、約30ギガヘルツ(GHz)との間の周波数で動作する用途において、用いることができる。
次に図2を参照すると、例示的な実施形態による、可変インダクタのブロック図が示されている。この例において、可変インダクタ200は、図1に示す所定数の可変インダクタ140のうちの1つを実施する一例である。可変インダクタ200は、変更可能なインダクタンス201を有する。
この図示例において、誘電体基板202は、可変インダクタ200のベースとして機能する。誘電体基板202は、図1に示す所定数の誘電体基板133のうちの1つの例である。この図示例において、可変インダクタ200は、誘電体基板202と物理的に関連付けられている。
図示のように、誘電体基板202は、外面203を有する。可変インダクタ200の少なくとも一部は、誘電体基板202の外面203と結合している。
一例において、可変インダクタ200は、コア204と、当該コア204に対して位置決めされた複数の電極206と、導体207とを含む。コア204は、誘電体基板202内のチャネル(channel)208に設けられている。誘電体基板202は、複数の電極206及び導体207のベースとして機能する。
図示のように、チャネル208は、第1端210及び第2端212を有する。実施態様に応じて、第1端210、第2端212、又はこれら両方は、開口していてもよい。場合によっては、チャネル208が、誘電体基板202内に貯槽又は空洞を形成するように、第1端210及び第2端212の両方が閉塞していてもよい。一例において、誘電体基板202は、当該誘電体基板202内にチャネル208が形成されるように、3次元プリンタを用いてプリントされるか、或いは、複数の層で形成される。
複数の電極206は、誘電体基板202と関連付けられる。複数の電極206は、チャネル208に対して位置決めされており、これにより、コア204がチャネル208内に配置される。例えば、限定するものではないが、複数の電極206は、第1電極214及び第2電極216を含む。第1電極214及び第2電極216は、それぞれ、チャネル208の第1端210及び第2端212に設けられている。
一例において、第1電極214及び第2電極216は、それぞれ、チャネル208の第1端210及び第2端212において誘電体基板202に関連付けられている。他の例において、第1電極214及び第2電極216は、それぞれ、チャネル208の第1端210及び第2端212において誘電体基板202上にプリントされている。
コア204は、チャネル208内において、第1電極214と第2電極216との間に設けられている。この例において、コア204は、混合流体218で構成されている。混合流体218は、複数の液晶220と、複数の磁性ナノ粒子222とを含む。
複数の液晶220は、本質的に異方性の形態(anisotropic geometry)を有する。言い換えれば、複数の液晶220の各々は、方向依存性の形態を有する。例えば、限定するものではないが、複数の液晶220における各々の液晶は、ロッド型形状、葉巻型形状、扁球形状、又は他の種類の細長形状を有する。
複数の磁性ナノ粒子222は、複数の液晶220間に分散されている。複数の磁性ナノ粒子222は、磁場勾配を用いて操作可能なナノ粒子の分類に属する。複数の磁性ナノ粒子222における磁性ナノ粒子は、鉄、ニッケル、コバルト、他の種類の磁性元素、又は、少なくとも鉄、ニッケル、コバルト、強磁性材料、若しくは他の種類の磁性元素を含む化合物のうち、少なくとも1つを含みうる。いくつかの例において、ナノ粒子は、化学的な腐食又は電気化学的な腐食を防ぐために、シリカ又はポリマー保護被膜を含む。
一例において、複数の磁性ナノ粒子222は、複数の強磁性ナノ粒子の形態をとる。これらの強磁性ナノ粒子は、複数のナノフェライト粒子の形態をとる。さらに、このようなナノ粒子は、ナノフェライト粒子、バリウムフェライト材料、又は他の適切なフェライト材料を含む。
導体207は、コア204の周りに設けられている。コア204、複数の電極206、及び導体207は、一緒になって、可変インダクタ200などのインダクタを形成する。具体的には、導体207は、誘電体基板202の外面203の一部の周りに設けられる。その際、導体207は、コア204の周りに物理的に設けられてはいるが、誘電体基板202により、コア204から誘電的に分離されている。導体207は、コア204の周りに設けられてはいるが、コア204から誘電的に分離された1つ又は複数の導電材料片の形態をとる。具体的には、導体207は、導電性ワイヤ、導電線、ビア、導電性コーティング、導電性めっき、導電材料の層、又は他の種類の導電材料のうちの少なくとも1つを含む。
導体207の一実施例においては、導体207は、コア204に巻き付いてはいるが、当該コアとは誘電的に分離した「コイル」を形成している。例えば、限定するものではないが、導体207は、誘電体基板202の外面203の第1側面上における第1群の導電線と、外面203において、当該第1側面の反対側に位置する第2側面上における第2群の導電線と、誘電体基板202を貫通して、第1群の導電線を第2群の導電線に接続する一群のビアと、を含む。この種の導体207の構成は、コイルに類似している。
可変インダクタ200のインダクタンス201は、導体207のインダクタンスである。インダクタンス201は、電圧制御部224を用いて変化させることができる。電圧制御部224は、電圧226を生成するために用いられる。電圧226は、複数の電極206に印加される。電圧制御部224は、図1に示す所定数の電圧制御部138のうちの1つの例である。具体的には、電圧制御部224は、複数の電極206に電圧226を印加して、複数の電極206間で、コア204の両端の電位差228を生成する。
コア204の両端の電位差228により、コア204の透磁率230が決定する。そして、コア204の透磁率230により、可変インダクタ200のインダクタンス201が決定する。電圧制御部224は、電圧226を調節するように構成されている。例えば、電圧制御部224は、電圧226のピーク232、又は電圧226の周波数234のうち少なくとも一方を変化させることにより、電圧226を調節する。言い換えれば、ピーク232、周波数234、又は、これらの両方を変化させることにより、電圧226を調節することができる。
電圧226を変化させることにより、コア204の両端の電位差228が変化する。これにより、透磁率230が変化し、当該変化により、インダクタンス201が変化する。例えば、電圧226を複数の電極206に印加して、コア204の両端の電位差228を生成すると、複数の液晶220が整列される。具体的には、複数の液晶220は、コア204の長軸231に実質的に平行に整列される。長軸231は、コア204に沿って第1電極214から第2電極216に延びる軸である。複数の液晶220のうち、長軸231に整列する液晶の割合は、電圧226のピーク232及び周波数234に応じて決まる。
複数の液晶220の整列により、複数の磁性ナノ粒子222も共に整列し、これが、コア204の透磁率230に影響を与える。具体的には、複数の液晶220と共に、複数の磁性ナノ粒子222も整列することにより、第1電極214と第2電極216との間でコア204の透磁率230に正味の変化(net change)が生じる。
電流が導体207に送られると、磁場が形成される。コア204の透磁率230は、導体207により形成される磁場に影響を与え、これが、インダクタンス201に影響を与える。インダクタンス201は、導体207を通る電流の変化に対する導体207の抵抗力の尺度である。
コア204の透磁率230が増加すると、形成される磁場もまた増加して、磁束が増加する。磁束が増加すると、インダクタンス201が高くなる。逆に、コア204の透磁率230が低下すると、導体207により形成される磁場が減少して、磁束が低減する。磁束が低減すると、インダクタンス201が低くなる。したがって、電圧226を調節することにより、インダクタンス201を調節することができる。
一例において、電圧226は、交流(AC)バイアス電圧236の形態をとる。交流バイアス電圧236は、混合流体218において、望ましくない電気化学反応が起こるのを避けるために用いられる。具体的には、交流(AC)バイアス電圧236を用いると、複数の電極206の品質低下または劣化の原因となりうる電気化学反応の防止に役立つ。
実施態様に応じて、誘電体基板202、当該誘電体基板202に関連して実施される可変インダクタ200、又は、これら両方は、3次元印刷を用いて作製することができる。例えば、限定するものではないが、この3次元印刷は、微細供給ポンピング(micro dispense pumping)、熱溶解積層法(fused deposition modeling)、光造形法(stereolithography)、選択的レーザー焼結法(selective laser sintering)、選択的レーザーモデリング法(selective laser modeling)、インク堆積法(ink deposition)、又は他の種類の付加製造又は3次元印刷技術のうち、少なくとも1つを用いて実行することができる。他の例において、誘電体基板202、当該誘電体基板202に関連して実施される可変インダクタ200、又は、これら両方は、3次元付加製造法、多層プリント回路基板製造法、多層微細加工プロセス、又は他の種類の製造プロセスのうち少なくとも1つを用いて実現することができる。
次に図3を参照すると、例示的な実施形態による、可変コンデンサのブロック図が示されている。この例において、可変コンデンサ300は、図1に示す所定数の可変コンデンサ142のうちの1つを実施する一例である。可変コンデンサ300は、変化させることが可能なキャパシタンス301を有する。
この図示例において、誘電体基板302は、可変コンデンサ300のベースとして機能する。誘電体基板302は、図1に示す所定数の誘電体基板133のうちの1つの例である。この図示例において、可変コンデンサ300は、誘電体基板302と物理的に関連付けられている。
図示のように、誘電体基板302は、外面303を有する。可変コンデンサ300の少なくとも一部は、誘電体基板302の外面303と結合している。
一例において、可変コンデンサ300は、コア304と、導体システム306とを含む。コア304は、誘電体基板302内のチャネル308に設けられている。コア304は、コンデンサコアとも呼ばれる。
図示のように、チャネル308は、第1端310及び第2端312を有する。実施態様に応じて、第1端310、第2端312、又はこれら両方は、開口していてもよい。場合によっては、チャネル308が、誘電体基板302内に貯槽又は空洞を形成するように、第1端310及び第2端312の両方が閉塞していてもよい。一例において、誘電体基板302は、当該誘電体基板302内にチャネル308が形成されるように、3次元プリンタを用いてプリントされるか、或いは、複数の層で形成される。
導体システム306は、コア304の周りに設けられている。一例において、導体システム306は、複数の電極307を含み、当該電極は、誘電体基板302と関連付けられている。具体的には、誘電体基板302は、複数の電極307のベースとして機能する。複数の電極307は、チャネル308に対して位置決めされている。例えば、限定するものではないが、複数の電極307は、第1電極314及び第2電極316を含む。第1電極314及び第2電極316は、それぞれ、チャネル308の第1端310及び第2端312に設けられている。
一例において、第1電極314及び第2電極316は、それぞれ、チャネル308の第1端310及び第2端312において誘電体基板302に関連付けられている。他の例において、第1電極314及び第2電極316は、それぞれ、チャネル308の第1端310及び第2端312において誘電体基板302上にプリントされている。
コア304は、チャネル308内において、第1電極314と第2電極316との間に設けられている。この例において、コア304は、流体318で構成されている。流体318は、複数の液晶320を含む。
複数の液晶320は、本質的に異方性の形態を有する。言い換えれば、複数の液晶320の各々は、方向依存性の形態を有する。例えば、限定するものではないが、複数の液晶320における各々の液晶は、ロッド型形状、葉巻型形状、扁球形状、又は他の種類の細長形状を有する。
これらの例において、導体システム306は、コア304の周りに設けられた一対の導電板322を更に有する。具体的には、一対の導電板322は、誘電体基板302の外面303に沿ってコア304の周りに設けられる。その際、一対の導電板322の各々は、コア304の周りに物理的に設けられてはいるが、誘電体基板302によりコア304から誘電的に分離されている。一対の導電板322の間の誘電体基板302の一部とコア304の一部とは、媒体323を形成している。
可変コンデンサ300のキャパシタンス301は、一対の導電板322のキャパシタンスである。キャパシタンス301は、一対の導電板322が、電荷を蓄積する能力である。一対の導電板322は、当該導電板が互いに平行になるように、且つ、コア304を挟んで互いに反対側に位置するように、設けられる。例えば、第1導電板は、外面303の第1側面に設けられる一方で、第2導電板は、外面303の第2側面に設けられる。
可変コンデンサ300のキャパシタンス301は、電圧制御部324を用いて変化させることができる。電圧制御部324は、電圧326を生成するために用いられる。電圧326は、複数の電極307に印加される。電圧制御部324は、図1に示す所定数の電圧制御部138のうちの1つの例である。具体的には、電圧制御部324は、複数の電極307に電圧326を印加して、複数の電極307間で、コア304の両端の電位差328を生成する。
コア304の両端の電位差328により、一対の導電板322間の媒体323の誘電率330が決定する。場合によっては、誘電率330は、電場誘電率とも呼ばれる。媒体323の誘電率330により、可変コンデンサ300のキャパシタンス301が決定する。
例えば、電圧制御部324は、電圧326のピーク332、又は電圧326の周波数334のうち少なくとも一方を変化させることにより、電圧326を調節する。電圧326を変化させることにより、コア304の両端の電位差328が変化する。これにより、誘電率330が変化し、当該変化により、キャパシタンス301が変化する。
具体的には、電圧326を複数の電極307に印加して、コア304の両端の電位差328を生成すると、複数の液晶320が整列される。具体的には、複数の液晶320は、コア304の長軸331に実質的に平行に整列される。長軸331は、コア304に沿って第1電極314から第2電極316に延びる軸である。複数の液晶320のうち、長軸331に整列する液晶の割合は、電圧326のピーク332及び周波数334に応じて決まる。
複数の液晶320の整列により、媒体323の誘電率330に正味の変化が生じる。電流が導体システム306に送られると、電場が形成される。媒体323の誘電率330は、導体システム306により形成される電場に影響を与え、これが、キャパシタンス301に影響を与える。
例えば、媒体323の誘電率330は、電場を伝達する能力の尺度となりうる。より具体的には、誘電率330は、媒体323において単位電荷当たりにどれくらいの電束が生成されるかを示すものである。媒体323の誘電率330が増加すると、一対の導電板322間において、より小さい電場、すなわち、より低い電圧で、同じ電荷が蓄積されるため、結果として、キャパシタンス301が増大する。逆に、媒体323の誘電率330が低下すると、一対の導電板322間において同じ電荷を蓄積するために、より大きい電場、すなわち、より高い電圧が必要となり、結果として、キャパシタンス301が減少する。
一例において、電圧326は、交流(AC)バイアス電圧336の形態をとる。交流バイアス電圧336は、流体318において、望ましくない電気化学反応が起こるのを避けるために用いられる。具体的には、交流(AC)バイアス電圧336の使用は、複数の電極307の品質低下または劣化の原因となりうる電気化学反応の防止に役立つ。
実施態様に応じて、誘電体基板302、当該誘電体基板302に関連して実施される可変インダクタ300、又は、これら両方は、3次元付加製造法、多層プリント回路基板製造法、多層微細加工プロセス、又は他の種類の製造プロセスのうち少なくとも1つを用いて実現することができる。一例においては、限定するものではないが、マイクロディスペンスポンピングシステムを用いて3次元印刷を行ってもよい。
可変コンデンサ300は、回路の温度補償を行うことができる。例えば、限定するものではないが、キャパシタンス301は、温度に基づいて変化又は変動する。可変コンデンサ300のキャパシタンスの温度係数(TCC: temperature coefficient of capacitance)は、特定の温度範囲におけるキャパシタンス301の最大変化を示す。誘電体基板302を構成する誘電材料、及び、可変コンデンサ300に用いられる複数の液晶320の種類は、キャパシタンス301の温度による変動を抑制するように選択される。
いくつかの例においては、複数のコンデンサを用いて、温度による変動を補償する。例えば、限定するものではないが、キャパシタンスの正温度係数を有する第1可変コンデンサを、キャパシタンスの負温度係数を有する第2調節コンデンサと組み合わせてもよい。
図1に示す回路ネットワーク100、図2に示す可変インダクタ200、及び、図3に示す可変コンデンサ300についての説明は、例示的な実施形態を実施する態様に対して物理的又は構造的な限定を加えるものではない。図示されたコンポーネントに加えて、又はこれらのコンポーネントに代えて、他のコンポーネントを用いることもできる。いくつかのコンポーネントは、任意であってもよい。また、図中のブロックは、機能コンポーネントを示す。これらのブロックのうち1つ又は複数は、例示的な実施形態において実施する際には、組み合わせたり、分割したり、組み合わせてから異なるブロックに分割したりすることができる。
他の例において、導体システム306は、一対の導電板322のみを含み、複数の電極307を含んでいない。これらの例において、電圧制御部324は、一対の導電板322に直接に電圧326を印加して、コア304を挟む一対の導電板322の間に電位差328が生成されるようにする。例えば、交流バイアス電圧336は、コア304が一対の導電板322に挟まれた状態で、当該一対の導電板322に対して直接に印加される。このように、導体システム306は、コア304の両端に設けられた複数の電極307、又は、コア304の周りに設けられているが当該コア304からは誘電的に分離されている一対の導電板322のうち少なくとも一方を含みうる。
次に図4を参照すると、例示的な実施形態による、可変インダクタの上側等角図が示されている。この例において、可変インダクタ400は、図2に示す可変インダクタ200の一実施例である。
図示のように、誘電体基板402は、可変インダクタ400のベースとして機能する。誘電体基板402は、図2に示す誘電体基板202の一実施例である。誘電体基板402は、外面403を有する。この例においては、外面403の上側面405が示されている。
可変インダクタ400は、第1電極404と、第2電極406と、コア408と、導体410とを含む。第1電極404、第2電極406、及びコア408は、それぞれ、図2に示す第1電極214、第2電極216、及びコア204の実施例である。第1電極404及び第2電極406は、誘電体基板402に支持されている。
図4においては、コア408が露出して示されている。コア408は、誘電体基板402内の第1電極404と第2電極406との間のチャネル(不図示)内に設けられている。コア408は、液晶と磁性ナノ粒子との混合流体で構成されている。
この例において、導体410は、第1群の導電線412を用いて実施することができる。第1群の導電線412は、コア408の周りに設けられているが、誘電体基板402により、コア408から誘電的に分離されている。導体410は、第1群の導電線412を、誘電体基板402の反対側に位置する第2群の導電線(不図示)に接続するビア413を更に含む。ビア413は、誘電体基板402を貫通している。
水平軸414は、コア408を通る長軸に実質的に平行である。垂直軸416は、コア408を通る長軸に実質的に直交している。
次に図5を参照すると、例示的な実施形態による、図4に示す可変インダクタ400の下側等角図が示されている。この例において、外面403の下側面500が示されている。
更に、第2群の導電線502が、誘電体基板402の下側面500に沿って示されている。第2群の導電線502は、誘電体基板402を貫通するビア413を介して、図4に示す第1群の導電線412と電気的且つ導電的に接続されている。
次に図6を参照すると、例示的な実施形態による、図4に示す可変インダクタ400及び誘電体基板402の断面図が示されている。この例においては、可変インダクタ400及び誘電体基板402の断面図が、図6の線6−6の方向に沿って示されている。
図示のように、チャネル600は、誘電体基板402内において、第1電極404と第2電極406との間に位置する。コア408は、チャネル600内に設けられている。この例において、コア408は、複数の液晶601と複数の磁性ナノ粒子602とを含む。複数の液晶601及び複数の磁性ナノ粒子602は、共に、混合流体604を形成する。
電圧制御部606は、可変インダクタ400に電気的に接続している。具体的には、電圧制御部606は、リード線608を介して第1電極404に電気的に接続されるとともに、リード線610を介して第2電極406に電気的に接続されている。電圧制御部606は、図2に示す電圧制御部224の一実施例である。
この例において、電圧制御部606は、第1電極404及び第2電極406に電圧を印加して、コア408の両端の第1電極404と第2電極406との間で電位差を生成する。第1電極404及び第2電極406に印加される電圧を変化させることにより、コア408の両端における電位差を変化させることができ、これにより、コア408の透磁率を変化させることができる。コア408の透磁率における変化は、可変インダクタ400の導体407のインダクタンスに影響を与えうる。
この例においては、第1電極404にも第2電極406にも電圧が印加されていない場合、複数の液晶601及び複数の磁性ナノ粒子602は、ランダム配向612を有する。第1電極404及び第2電極406に電圧が印加されている場合、複数の液晶601及び複数の磁性ナノ粒子602は、コア408を通る長軸614に対して整列する。
次に図7を参照すると、例示的な実施形態による、図6に示すコア408内の液晶及び磁性ナノ粒子の配向が示されている。この例において、電圧制御部606は、第1電極404及び第2電極406に電圧を印加して、コア408の両端における電位差を生成している。
第1電極404及び第2電極406に電圧を印加することにより、複数の液晶601が長軸614に対して実質的に平行に整列する。更に、複数の液晶601の整列により、複数の磁性ナノ粒子602も共に整列する。このように、複数の液晶601及び複数の磁性ナノ粒子は、規則配向700を有する。
次に図8を参照すると、例示的な実施形態による、可変コンデンサの上面図が示されている。この例において、可変コンデンサ800は、図3に示す可変コンデンサ300の一実施例である。
図示のように、誘電体基板802は、可変コンデンサ800のベースとして機能する。誘電体基板802は、図3に示す誘電体基板302の一実施例である。誘電体基板802は、外面803を有する。図8には、外面803の上側面805が示されている。
この例においては、誘電体基板802内のコア804が露出状態にて示されている。コア804は、図3に示すコア304の一実施例である。
第1電極806及び第2電極808は、誘電体基板802に支持されるとともに、コア804に対して位置決めされている。第1電極806及び第2電極808は、それぞれ、図3に示す第1電極314及び第2電極316の実施例である。
この例において、導電板810及び導電板812は、一対の導電板を形成している。導電板810及び導電板812は、図3に示す一対の導電板322の一実施例である。
導電板810は、誘電体基板802における外面803の上側面805に設けられている。露出して示されている導電板812は、誘電体基板802において、外面803の下側面(不図示)に設けられている。このように、導電板810及び導電板812は、誘電体基板802及び当該誘電体基板802内のコア804により分離されている。誘電体基板802は、導電板810及び導電板812を、コア804から誘電的に分離する。
電圧制御部814は、リード線816を介して第1電極806に電気的に接続されるとともに、リード線818を介して第2電極808に電気的に接続されている。電圧制御部814は、第1電極806及び第2電極808に電圧を印加して、コア804の両端において電位差を生成するために用いられる。この電位差により、コア804の誘電率に正味の変化が生じる。第1電極806及び第2電極808に印加される電圧の変化により、コア804の誘電率を変化させることができ、この結果、導電板810及び導電板812のキャパシタンスに変化が生じうる。
他の例において、電圧制御部814は、コア804が導電板810と導電板812との間に挟まれた状態で、これら2つの導電板に対して直接に交流バイアス電圧を印加するように構成されている。これらの例において、第1電極806及び第2電極808は、可変コンデンサ800から任意で省くこともできる。
次に図9を参照すると、例示的な実施形態による、図8に示す可変コンデンサ800及び誘電体基板802の断面図が示されている。この例において、可変コンデンサ800及び誘電体基板802の断面図が、図8の線9−9の方向に沿って示されている。
この例において、誘電体基板802における外面803の下側面900が示されている。導電板812は、誘電体基板802の下側面900に設けられており、導電板810は、誘電体基板802の上側面805に設けられている。このように、導電板812及び導電板810は、コア804の周りに設けられているが、誘電体基板802によりコア804から誘電的に分離されている。
図示のように、コア804は、複数の液晶902により形成される流体で構成されている。この例においては、第1電極806にも第2電極808にも電圧が印加されない場合、複数の液晶902は、ランダム配向904を有する。
次に図10を参照すると、例示的な実施形態による、図9に示すコア804内の液晶の配向が示されている。この例において、電圧制御部814は、第1電極806及び第2電極808に電圧を印加している。この結果、複数の液晶902は、規則配向1000される。具体的には、複数の液晶902は、コア804を通る長軸1002と実質的に平行に整列される。
次に図11を参照すると、例示的な実施形態による、インピーダンス整合フィルタリングネットワークの上面図が示されている。この例において、インピーダンス整合フィルタリングネットワーク1100は、図1に示すインピーダンス整合フィルタリングネットワーク122の一実施例である。
図示のように、インピーダンス整合フィルタリングネットワーク1100は、送信機1102から入力を受信し、この入力に基づいて出力を生成し、アンテナ1104に対して当該出力を送信する。送信機1102から受信した入力は、送信機1102によって生成された出力である。この入力は、電流源として見做しうる。この例において、インピーダンス整合フィルタリングネットワーク1100は、送信機1102から受信した入力をフィルタリングするとともに、送信機1102とアンテナ1104との間の全体的な電力伝達を向上させるために、送信機1102のインピーダンスをアンテナ1104の負荷のインピーダンスに整合させる。
この例では、インピーダンス整合フィルタリングネットワーク1100は、パイネットワーク(pi-network)1106の形態をとる。図示のように、インピーダンス整合フィルタリングネットワーク1100は、電圧制御システム1108を含む。このシステムは、図1に示す電圧制御システム136の一実施例である。電圧制御システム1108は、電圧制御部1110と、電圧制御部1112と、電圧制御部1114とを含む。電圧制御部1110、電圧制御部1112、及び電圧制御部1114は、図1に示す所定数の電圧制御部138の一実施例である。
インピーダンス整合フィルタリングネットワーク1100は、誘電体基板1116に支持されている。誘電体基板1116は、図1に示すベース132の一実施例である。インピーダンス整合フィルタリングネットワーク1100は、可変インダクタ1118と、可変コンデンサ1120と、可変コンデンサ1122とを含む。誘電体基板1116は、可変インダクタ1118、可変コンデンサ1120、及び可変コンデンサ1122の各々のベースとして機能する。
図示のように、可変インダクタ1118、可変コンデンサ1120、及び可変コンデンサ1122は、パイ(π)記号の形状に似た態様に設計されている。可変インダクタ1118は、図2に示す可変インダクタ200の一実施例である。可変コンデンサ1120及び可変コンデンサ1122は、図3に示す可変コンデンサ300の実施例である。
可変インダクタ1118は、第1電極1124と、第2電極1126と、コア1128と、導体1130とを含む。コア1128は、誘電体基板1116内のチャネルに設けられている。コア1128は、液晶と磁性ナノ粒子との混合流体で構成されている。導体1130は、コア1128の周りに設けられているが、コア1128から誘電的に分離されている。
電圧制御部1110は、リード線1134により第1電極1124に電気的に接続されるとともに、リード線1136により第2電極1126に電気的に接続されている。電圧制御部1110は、第1電極1124及び第2電極1126に印加される電圧を制御する。
可変コンデンサ1120は、第1電極1138と、第2電極1140と、コア1142と、一対の導電板1144とを含む。コア1142は、誘電体基板1116内の他のチャネルに設けられている。コア1142は、液晶のみを含む流体で構成されている。一対の導電板1144は、コア1142の周りに平行に設けられているが、誘電体基板1116により、コア1142から誘電的に分離されている。
電圧制御部1112は、リード線1146により第1電極1138に電気的に接続されるとともに、リード線1148により第2電極1140に電気的に接続されている。電圧制御部1112は、第1電極1138及び第2電極1140に印加される電圧を制御する。
可変コンデンサ1122は、第1電極1150と、第2電極1152と、コア1154と、一対の導電板1156とを含む。コア1154は、誘電体基板1116内の更に他のチャネルに設けられている。コア1154は、液晶のみを含む流体で構成されている。一対の導電板1156は、コア1154の周りに平行に設けられているが、誘電体基板1116により、コア1154から誘電的に分離されている。
電圧制御部1114は、リード線1158により第1電極1150に電気的に接続されるとともに、リード線1160により第2電極1152に電気的に接続されている。電圧制御部1114は、第1電極1150及び第2電極1152に印加される電圧を制御する。
適応性インピーダンス整合及び適応性フィルタリングを実現するために、可変インダクタ1118、可変コンデンサ1120、及び可変コンデンサ1122の電極に印加される電圧は、それぞれ、電圧制御部1110、電圧制御部1112、及び電圧制御部1114により制御される。具体的には、可変インダクタ1118のコア1128内における液晶と磁性ナノ粒子との混合物を用いることにより、性能を損なうことなく、カットオフ周波数よりも早い信号応答を実現することができる。
送信機1102から入力が受信されると、電流は、一対の導電板1144、導体1130、及び一対の導電板1156を通過してから、インピーダンス整合フィルタリングネットワーク1100の外へ出力される。可変インダクタ1118、可変コンデンサ1120、及び可変コンデンサ1122を用いることにより、インピーダンス整合フィルタリングネットワーク1100のコスト、サイズ、及び重量を低減することができる一方で、適応性インピーダンス整合及び適応性フィルタリングにおいて所望の性能を実現することができる。
図4〜7に示す可変インダクタ400、図8〜10に示す可変コンデンサ800、及び図11に示すインピーダンス整合フィルタリングネットワーク1100についての説明は、例示的な実施形態を実施する態様に対して物理的又は構造的な限定を加えるものではない。図示されたコンポーネントに加えて、又はこれらのコンポーネントに代えて、他のコンポーネントを用いることもできる。いくつかのコンポーネントは、任意であってもよい。
図4〜11に示される様々なコンポーネントは、図1〜3のブロック図に示すコンポーネントが、どのように物理的構造体として実現されるかを示す具体例である。加えて、図4〜11に示されるコンポーネントのいくつかは、図1〜3に示されるコンポーネントと組み合わせてもよいし、図1〜3に示されるコンポーネントと共に用いてもよいし、これら両方を行ってもよい。
次に図12を参照すると、例示的な実施形態による、コアの透磁率を管理するためのプロセスを示すフローチャートが示されている。図12に示すプロセスは、図2に示す可変インダクタ200のコア204などの、可変インダクタのコアの透磁率を管理するために用いることができる。
プロセスを開始すると、まず、複数の液晶及び複数の磁性ナノ粒子の混合物を含むコアに対して位置決めされた複数の電極に対して、電圧を印加する(動作1200)。複数の電極に印加される電圧を変化させることにより、当該複数の電極に印加される電圧の変化に従ってコアの透磁率を変化させる(動作1202)。コアの透磁率の変化に従って、コアの周りに設けられてはいるが当該コアからは誘電的に分離されている導体のインダクタンスを変化させる(動作1204)。この後、プロセスは終了する。
具体的には、動作1202において、電圧を変化させると、複数の液晶の配向が変化して、複数の磁性ナノ粒子の配向が変化する。複数の磁性ナノ粒子の配向の変化により、コアの透磁率が変化する。更に、コアが、可変インダクタの一部として実現され、このインダクタにおいて、コアの周りに導体が設けられている場合、コアの透磁率を変化させると、導体のインダクタンスも変化する。
次に図13を参照すると、例示的な実施形態による、可変インダクタを管理するためのプロセスのフローチャートが示されている。図13に示すプロセスは、図2に示す可変インダクタ200を管理するために実行することができる。
プロセスを開始すると、まず、複数の液晶及び複数の磁性ナノ粒子の混合物を含むコアに対して位置決めされた複数の電極に対して、電圧を印加する(動作1300)。複数の電極に電圧を印加することにより、複数の液晶が、コアの両端に生成された電位差を受けてコアを通る長軸に整列するようにする(動作1302)。更に、複数の液晶の整列中、当該複数の液晶と共に複数の磁性ナノ粒子も整列させる(動作1304)。複数の電極に印加される電圧を変化させる(動作1306)。
複数の電極に印加される電圧の変化に従って、コアの透磁率を変化させる(動作1308)。コアの透磁率の変化に従って、コアの周りに設けられてはいるが当該コアからは誘電的に分離されている導体のインダクタンスを変化させる(工程1310)。この後、プロセスは終了する。
図示された様々な実施形態のフローチャート及びブロック図は、例示的な実施形態における装置及び方法のいくつかの考えられる実施態様の構造、機能、及び動作を示すものである。この点では、フローチャート又はブロック図における各ブロックは、モジュール、セグメント、機能、及び/又は、動作若しくはステップの一部を表す。
例示的な実施形態のいくつかの代替の態様において、ブロックで述べられている1つ又は複数の機能は、図で述べられている順序とは異なる順序で実行してもよい。例えば、いくつかのケースにおいては、関連する機能に応じて、連続して示されている2つのブロックは実質的に同時に実行されてもよいし、逆の順序で実行されてもよい。また、フローチャート又はブロック図に示されたブロックに対して、さらに他のブロックを追加してもよい。
したがって、例示的な実施形態においては、可変インダクタにおけるコアの透磁率を管理することにより、この可変インダクタのインダクタンスを管理するための方法及び装置が提供される。一例においては、コアに対して位置決めされた複数の電極に対して、電圧が印加される。コアは、複数の液晶及び複数の磁性ナノ粒子の混合物を含みうる。複数の電極に印加される電圧は、変化させることができる。複数の電極に印加される電圧の変化に従って、コアの透磁率は変化する。更に、コアの透磁率が変化すると、可変インダクタの全体的なインダクタンスは変化する。
例示的な実施形態においては、広帯域の適応性インピーダンス整合フィルタリングネットワークを、コスト効率よく製造することを容易にする方法及び装置が提供される。更に、例示的な実施形態で説明した種類の可変インダクタは、現在入手可能なインダクタと比較して、無線周波数(RF)システムの全体的な性能を向上させるとともに、電力消費を低減することができる。
例示的な実施形態で説明した可変インダクタにより、インピーダンス整合フィルタリングネットワークを小型化及び軽量化することができる。更に、この可変インダクタにより、必要な回路コンポーネントの数を減らすことができるため、インピーダンス整合フィルタリングネットワークに必要な機械的構造及び組み立てプロセスを簡易化することができる。
例示的な実施形態で説明した可変インダクタ及び可変コンデンサは、無線周波数で動作する様々なシステムの回路ネットワークを形成する際に、特に有用であろう。これらのシステムは、限定するものではないが、携帯電話、衛星通信システム、テレビ、レーダー画像システム、及び、無線で動作する他の種類のシステムを含みうる。
さらに、本開示は、以下の付記による実施形態を含む。
付記1.
複数の液晶及び複数の磁性ナノ粒子を含むコアと、
前記コアに対して位置決めされた複数の電極と、を含み、
前記複数の電極に印加される電圧の変化により、前記コアの透磁率が変化する、装置。
付記2.
前記コアの周りに設けられた導体を更に含み、前記コア、前記複数の電極、及び前記導体は、可変インダクタを形成する、付記1に記載の装置。
付記3.
前記複数の電極及び前記導体のベースとして機能する誘電体基板を更に含み、前記コアは、前記誘電体基板内のチャネルに設けられている、付記2に記載の装置。
付記4.
前記複数の電極に印加される電圧の変化により、前記コアの透磁率が変化して、前記可変インダクタのインダクタンスが変化する、付記2に記載の装置。
付記5.
前記可変インダクタは、フィルタリング回路、インピーダンス整合回路、又は、インピーダンス整合フィルタリング回路のうち、少なくとも1つに属する、付記2に記載の装置。
付記6.
前記可変インダクタに電気的に接続された所定数の可変コンデンサを更に含む、付記2に記載の装置。
付記7.
前記電圧を生成及び制御する電圧制御部を更に含み、前記電圧のピーク又は周波数のうち少なくとも一方の変化により、前記コアの透磁率が変化する、付記1に記載の装置。
付記8.
前記電圧は、交流バイアス電圧である、付記1に記載の装置。
付記9.
前記複数の電極は、
前記コアの第1端に対して位置決めされた第1電極と、
前記コアの第2端に対して位置決めされた第2電極と、を含む、付記1に記載の装置。
付記10.
可変インダクタを形成する付記1に記載の装置であって、前記コアは、複数の液晶及び複数の磁性ナノ粒子の混合流体を含み、前記装置は、
前記コアに対して位置決めされた複数の電極と、
前記コアの周りに設けられた導体と、を更に含み、前記複数の電極に印加される電圧の変化により、前記コアの透磁率が変化して、前記導体のインダクタンスが変化する、装置。
付記11.
前記可変インダクタのベースとして機能する誘電体基板を更に含み、前記コアは、前記誘電体基板内のチャネルに設けられている、付記10に記載の装置。
付記12.
前記電圧は、第1電圧であり、
複数の液晶を含むコンデンサコアと、
前記コンデンサコアに対して位置決めされた導体システムと、を備える可変コンデンサを更に含み、前記導体システムに印加される第2電圧の変化により、前記コンデンサコアの誘電率が変化して、前記導体システムのキャパシタンスが変化する、付記10に記載の装置。
付記13.
前記導体システムは、前記コンデンサコアの端部に設けられた複数の電極、又は、前記コンデンサコアの周りに設けられてはいるが前記コンデンサコアからは誘電的に分離されている一対の導電板のうち、少なくとも一方を含む、付記12に記載の装置。
付記14.
誘電体基板を更に含み、
前記可変インダクタの前記コアは、前記誘電体基板内のチャネルに設けられており、
前記可変インダクタは、前記誘電体基板と関連付けられた所定数の可変インダクタのうちの1つであり、前記可変コンデンサは、前記誘電体基板と関連付けられた所定数の可変コンデンサのうちの1つである、付記12に記載の装置。
付記15.
前記可変インダクタの前記複数の電極に印加される前記第1電圧を生成及び制御するとともに、前記可変コンデンサの前記導体システムに印加される前記第2電圧を生成及び制御する電圧制御システムを更に含む、付記14に記載の装置。
付記16.
前記所定数の可変インダクタ、前記所定数の可変コンデンサ、及び前記電圧制御システムは、フィルタリング回路、インピーダンス整合回路、又は、インピーダンス整合フィルタリング回路のうち、少なくとも1つを形成する、付記15に記載の装置。
付記17.
前記フィルタリング回路は、ハイパスフィルタ回路、ローパスフィルタ回路、マルチパスフィルタ回路、オールパスフィルタ回路、バンドパスフィルタ回路、又はノッチフィルタ回路のうち、少なくとも1つを含む、付記16に記載の装置。
付記18.
コアの透磁率を管理するための方法であって、
複数の液晶及び複数の磁性ナノ粒子を含むコアに対して位置決めされた複数の電極に対して、電圧を印加することと、
前記複数の電極に印加される電圧を変化させることと、を含み、当該複数の電極に印加される電圧の変化に従って前記コアの透磁率を変化させる、方法。
付記19.
前記電圧を変化させることは、
前記複数の液晶の配向を変化させて、前記複数の磁性ナノ粒子の配向を変化させることにより、前記コアの透磁率を変化させることを含む、付記18の方法。
付記20.
前記電圧を変化させることは、
前記複数の液晶の配向を変化させて、前記複数の磁性ナノ粒子の配向を変化させることにより、前記コアの周りに設けられている導体のインダクタンスを変化させることを含む、付記18に記載の方法。
様々な例示的な実施形態の説明は、例示及び説明のために提示したものであり、全てを網羅することや、開示した形態での実施に限定することを意図するものではない。多くの改変又は変形が当業者には明らかであろう。さらに、例示的な実施形態は、他の望ましい実施形態とは異なる特徴をもたらす場合がある。選択した実施形態は、実施形態の原理及び実際の用途を最も的確に説明するために、且つ、当業者が、想定した特定の用途に適した種々の改変を加えた様々な実施形態のための開示を理解できるようにするために、選択且つ記載したものである。

Claims (15)

  1. 複数の液晶及び複数の磁性ナノ粒子を含むコアと、
    前記コアに対して位置決めされた複数の電極と、を含み、
    前記複数の電極に印加される電圧の変化により、前記コアの透磁率が変化する、装置。
  2. 前記コアの周りに設けられた導体を更に含み、前記コア、前記複数の電極、及び前記導体は、可変インダクタを形成する、請求項1に記載の装置。
  3. 前記複数の電極に印加される電圧の変化により、前記コアの透磁率が変化して、前記可変インダクタのインダクタンスが変化する、請求項2に記載の装置。
  4. 前記可変インダクタは、フィルタリング回路、インピーダンス整合回路、又は、インピーダンス整合フィルタリング回路のうち、少なくとも1つに属する、請求項2に記載の装置。
  5. 前記可変インダクタに電気的に接続された所定数の可変コンデンサを更に含む、請求項2に記載の装置。
  6. 前記電圧を生成及び制御する電圧制御部を更に含み、前記電圧のピーク又は周波数のうち少なくとも一方の変化により、前記コアの透磁率が変化する、請求項1に記載の装置。
  7. 可変インダクタを形成する請求項1に記載の装置であって、前記コアは、複数の液晶及び複数の磁性ナノ粒子の混合流体を含み、前記装置は、
    前記コアに対して位置決めされた複数の電極と、
    前記コアの周りに設けられた導体と、を更に含み、前記複数の電極に印加される電圧の変化により、前記コアの透磁率が変化して、前記導体のインダクタンスが変化する、装置。
  8. 前記可変インダクタのベースとして機能する誘電体基板を更に含み、前記コアは、前記誘電体基板内のチャネルに設けられている、請求項7に記載の装置。
  9. 前記電圧は、第1電圧であり、
    複数の液晶を含むコンデンサコアと、
    前記コンデンサコアに対して位置決めされた導体システムと、を備える可変コンデンサを更に含み、前記導体システムに印加される第2電圧の変化により、前記コンデンサコアの誘電率が変化して、前記導体システムのキャパシタンスが変化する、請求項7に記載の装置。
  10. 前記導体システムは、前記コンデンサコアの端部に設けられた複数の電極、又は、前記コンデンサコアの周りに設けられてはいるが前記コンデンサコアからは誘電的に分離されている一対の導電板のうち、少なくとも一方を含む、請求項9に記載の装置。
  11. 誘電体基板を更に含み、
    前記可変インダクタの前記コアは、前記誘電体基板内のチャネルに設けられており、
    前記可変インダクタは、前記誘電体基板と関連付けられた所定数の可変インダクタのうちの1つであり、前記可変コンデンサは、前記誘電体基板と関連付けられた所定数の可変コンデンサのうちの1つである、請求項9に記載の装置。
  12. 前記可変インダクタの前記複数の電極に印加される前記第1電圧を生成及び制御するとともに、前記可変コンデンサの前記導体システムに印加される前記第2電圧を生成及び制御する電圧制御システムを更に含む、請求項11に記載の装置。
  13. 前記所定数の可変インダクタ、前記所定数の可変コンデンサ、及び前記電圧制御システムは、フィルタリング回路、インピーダンス整合回路、又は、インピーダンス整合フィルタリング回路のうち、少なくとも1つを形成する、請求項12に記載の装置。
  14. 前記フィルタリング回路は、ハイパスフィルタ回路、ローパスフィルタ回路、マルチパスフィルタ回路、オールパスフィルタ回路、バンドパスフィルタ回路、又はノッチフィルタ回路のうち、少なくとも1つを含む、請求項13に記載の装置。
  15. コアの透磁率を管理するための方法であって、
    複数の液晶及び複数の磁性ナノ粒子を含むコアに対して位置決めされた複数の電極に対して、電圧を印加することと、
    前記複数の電極に印加される電圧を変化させることと、を含み、当該複数の電極に印加される電圧の変化に従って前記コアの透磁率を変化させる、方法。
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