JP2017021657A - 加工機選択システム及び加工制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】製品の製造工程の時間が長くなることを抑制する。【解決手段】加工機選択システム12は、複数の加工機から加工物を作成する加工機を選択するものであって、少なくとも加工物の形状の情報である形状データに基づき、加工物の特徴情報を抽出する特徴情報抽出部26と、過去加工物を加工した加工機が、複数の加工機のうちどの加工機であるかを示す加工実績情報を、過去加工物の特徴情報に関連付けて記憶する加工実績記憶部28と、加工物の特徴情報と類似又は一致する過去加工物の特徴情報に関連付いた関連加工実績情報を、加工実績記憶部28から抽出する加工実績抽出部30と、加工物の特徴情報と関連加工実績情報とに基づき、どの加工機を優先して使用するかの情報である加工機優先情報を作成し、加工機優先情報に基づき、複数の加工機のうちから加工物を作成するための加工機を選択する加工機選択部32と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、加工機選択システム及び加工制御システムに関する。
一般的に、一つの製品は、複数の異なる形状の部品を組み合わせて構成される。一つの製品は、この複数の部品を組み立てることで製造される。また、複数の部品は、それぞれ所定の形状となるように、例えば板金等の原材料を工作機械(加工機)で加工して作成される。製品を製造する製造工場は、複数の加工機を備えている。製品を製造する場合、複数の加工機のそれぞれに対する部品の割り当てを調整して加工工程を決定し、さらに部品の組み立て工程を決定することで、製品の製造工程を決定する。
複数の加工機に対する部品の割り当ては、製品の製造工程を決定する上で重要であり、従来は、これから製造する部品の形状の情報に応じて適切な加工機を選定していた。
特開2007−58640号公報
しかし、これから製造する部品の情報のみに基づいて加工機を選定した場合、例えば1つの加工機に割り当てが集中するなど、適切な割り当てができないおそれがある。加工機の選定が不適切な場合、製品の製造工程の時間が長くなるおそれがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、製品の製造工程の時間が長くなることを抑制する加工機選択システム及び加工制御システムを提供することを目的とする。
実施形態の加工機選択システムは、複数の加工機から加工物を作成する加工機を選択する加工機選択システムであって、特徴情報抽出部と、加工実績記憶部と、加工実績抽出部と、加工機選択部と、を有する。特徴情報抽出部は、少なくとも前記加工物の形状の情報である形状データに基づき、前記加工物の特徴情報を抽出する。加工実績記憶部は、過去に作成した加工物である過去加工物を加工した加工機が、前記複数の加工機のうちどの加工機であるかを示す加工実績情報を、前記過去加工物の特徴情報に関連付けて記憶する。加工実績抽出部は、前記加工物の特徴情報と類似又は一致する前記過去加工物の特徴情報に関連付いた前記加工実績情報である関連加工実績情報を、前記加工実績記憶部から抽出する。加工機選択部は、前記加工物の特徴情報と前記関連加工実績情報とに基づき、前記複数の加工機のうちどの加工機を優先して使用するかの情報である加工機優先情報を作成し、前記加工機優先情報に基づき、前記複数の加工機のうちから前記加工物を作成するための加工機を選択する。
図1は、第1実施形態に係る加工設備のブロック図である。 図2は、第1実施形態に係る加工制御システムのブロック図である。 図3は、第1実施形態に係る特徴情報の一例を説明する説明図である。 図4は、第1実施形態に係る加工実績情報の一例を説明する説明図である。 図5は、第1実施形態に係る関連加工実績情報の一例を説明する説明図である。 図6は、第1実施形態に係る加工機優先情報の作成方法の一例を説明する説明図である。 図7は、第1実施形態に係る加工機選択システムによる加工機選択処理の工程を示すフローチャートである。 図8は、第1実施形態に係る優先度情報の重み付けを変更した場合の一例を説明する図である。 図9は、第2実施形態に係る加工制御システムのブロック図である。 図10は、第2実施形態に係る補正加工機優先情報の作成方法の一例を説明する説明図である。 図11は、第3実施形態に係る特徴情報の一例を説明する図である。 図12は、第3実施形態に係る加工機優先情報の作成方法の一例を説明する説明図である。
以下に、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の実施形態は例示であり、発明の範囲がそれらに限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
〔第1実施形態〕
図1は、第1実施形態に係る加工設備のブロック図である。図1に示す加工設備1は、製品としてのエレベータを製造するための加工設備である。エレベータは、複数の部品を組み合わせて(組み立てて)製造されるものであり、加工設備1は、原材料を加工してエレベータの各部品を製造する設備である。本実施形態における加工設備1は、原材料としての板金を加工して加工物を製造する設備であるため、以下、原材料を板金と記載し、部品を加工物と記載する。ただし、加工設備1は、製品として製造するものはエレベータに限られず、加工する原材料は、板金に限られない。
図1に示すように、加工設備1は、加工制御装置2と、第1加工機4と、第2加工機5と、第3加工機6と、を有する。加工制御装置2は、加工制御システム10を内蔵するコンピュータであり、第1加工機4と、第2加工機5と、第3加工機6との動作を制御する。
第1加工機4と、第2加工機5と、第3加工機6とは、板金を加工して加工物を製造する加工機である。第1加工機4、第2加工機5、及び第3加工機6の加工機の種類は任意であるが、例えば、複合加工機、レーザ加工機、パンチ加工機、折り曲げ機、塗装機などが挙げられる。加工内容としても、切削加工、穴開け加工、折り曲げ、エンボス加工、バーリング加工、タップ加工、面取り加工など任意の内容であってよい。また、加工には、例えばナットやスタッド等を加工物に取付ける作業も含まれていてよい。
本実施形態において、第1加工機4と、第2加工機5と、第3加工機6とは、それぞれが複数種類の加工を行うことができる。第1加工機4と、第2加工機5と、第3加工機6とは、それぞれ異なる仕様の加工機であるが、それぞれの加工機は、少なくとも1つの共通する種類の加工(例えば切削加工)を行うことができる。従って、本実施形態においては、板金に所定の加工を加えて加工物を製造する際、第1加工機4と、第2加工機5と、第3加工機6とのいずれを用いてもよい場合がある。なお、本実施形態において、加工設備1は、第1加工機4と、第2加工機5と、第3加工機6との3つの加工機を有しているが、複数であれば数は任意である。
図2は、第1実施形態に係る加工制御システムのブロック図である。加工制御システム10は、加工制御装置2に組み込まれるソフトウェアであり、第1加工機4と、第2加工機5と、第3加工機6との動作を制御する。図2に示すように、加工制御システム10は、加工機選択システム12と、加工指示部40とを有している。加工機選択システム12は、加工物を製造するための加工機を、第1加工機4、第2加工機5、又は第3加工機6のうちから選択するためのシステムである。加工指示部40は、加工機選択システム12が選択した加工機に対して加工内容を指示し、板金に対し、その加工機に指示した加工内容で加工を実行させ、加工物を製造させる。
図2に示すように、加工機選択システム12は、手配情報取得部20と、加工物情報取得部22と、組立情報取得部24と、加工情報作成部25と、特徴情報抽出部26と、加工実績記憶部28と、加工実績抽出部30と、加工機選択部32と、を有する。
手配情報取得部20は、製造する加工物の情報である手配情報Aを取得する。手配情報Aは、エレベータの設計者が作成したエレベータの3次元モデル及び図面から作成される情報である。手配情報Aは、エレベータを構成する各加工物の種類を示す情報である加工物情報Bと、各加工物をどのように組み合わせてエレベータを組み立てるかの情報である組立情報Cとを有している。
加工物情報取得部22は、手配情報取得部20から、手配情報Aのうちの加工物情報Bを取得する。組立情報取得部24は、手配情報取得部20から、手配情報Aのうちの組立情報Cを取得する。
加工情報作成部25は、加工物情報取得部22から加工物情報Bを取得し、その加工物情報Bに基づき、加工物を加工するための情報である加工情報B1を作成する。加工情報B1は、一つの加工物についてその加工物を加工するための情報であり、形状の情報及び材料の情報を有している。形状の情報は、その加工物の形状を示すデータであり、材料の情報は、その加工物の材料、すなわちその加工物を加工するのに用いる板金の種類を示すデータである。加工情報作成部25は、エレベータを構成する全ての加工物について、加工情報B1を作成する。具体的には、加工情報作成部25は、加工物情報Bから加工物の3次元モデルを取得し、その3次元モデルに基づき加工情報B1を作成する。
特徴情報抽出部26は、加工情報作成部25から加工情報B1を取得し、組立情報取得部24から組立情報Cを取得する。特徴情報抽出部26は、加工情報B1及び組立情報Cから、加工物の特徴を示す情報である特徴情報Dを抽出する。特徴情報Dは、エレベータを構成する加工物毎に特有の情報である。特徴情報抽出部26は、エレベータを構成する全ての加工物について、特徴情報Dを抽出する。特徴情報Dは、加工物に関する1つのパラメータについての情報である個別特徴情報DXを複数有するものである。個別特徴情報DXは、例えば、加工物の長さを示す情報等である。以下、特徴情報Dについて説明する。
特徴情報抽出部26は、加工情報B1から加工物の形状データD1を抽出し、組立情報Cから加工物の用途データD2及び意匠品データD3を抽出する。形状データD1は、加工物の形状の特徴を示すデータであり、例えば、加工物の長さ、幅、外形の形状、穴の面積等の個別特徴情報DXを有する。用途データD2は、その加工物がエレベータ中でどの用途に使用されるかを示す個別特徴情報DXであり、例えば照明ケース、天井、整風板等、である。意匠品データD3は、その加工物が意匠品として用いられるか否かを示す個別特徴情報DXである。ここでの意匠品とは、製品使用時に製品の外部に露出している部品をいうものである。すなわち、エレベータにおける意匠品は、エレベータの使用者が見ることができる箇所の部品であり、例えば、エレベータの扉、エレベータのかごの内表面の部品である。
図3は、第1実施形態に係る特徴情報の一例を説明する説明図である。図3に示すように、特徴情報抽出部26は、エレベータの加工品毎に番号を割り当て、加工品毎に、形状データD1、用途データD2、及び意匠品データD3からなる特徴情報Dを作成する。ただし、図3に示す特徴情報Dの記載は、一例である。例えば図3では、加工品は番号1から8までの8個であるが、8個に限られない。
図3に示すように、第1実施形態における特徴情報Dは、形状データD1が、加工物の長さ、幅、形状パターン、外形線の形状の割合、及び穴の面積の個別特徴情報DXを有している。形状パターンは、形状を複数のパターンに分類したものである。特徴情報抽出部26は、加工物の形状と一致又は類似する形状パターンを抽出し、その加工物に対しその形状パターンの番号を割り当てるものである。形状パターンは、例えば、円形、長方形等に、それぞれ番号を振るものである。ただし、形状パターンの種類は、円形、長方形等に限られず、任意に設定することができる。外形線の形状の割合とは、加工品の外形全体において、水平又は垂直である形状、斜線である形状、及び円弧となる形状の占める割合を表すものである。また、穴の面積とは、加工品に開けられる穴の開口面積が、加工物の表面積に占める割合を示すものである。
また、図3に示すように、第1実施形態における特徴情報Dは、用途データD2と意匠品データD3とを有している。図3に示す用途データD2は、照明ケース、補強、整風板、側板、及び天井であるが、これらは一例である。また、図3に示す意匠品データD3において、意匠品に該当するものに「まる」が付されており、意匠品に該当しないものに「ばつ」が付されている。図3においては、用途データD2及び意匠品データD3は、それぞれ一つのパラメータに関する情報であるため、個別特徴情報DXであるということができる。
以上説明したように、特徴情報Dは、形状データD1、用途データD2、及び意匠品データD3を有し、複数の個別特徴情報DXから構成される。ただし、図3に示す特徴情報Dは、一例であり、特徴情報Dは、少なくとも1つの個別特徴情報DXを有していればよい。特徴情報Dは、少なくとも加工物の形状の情報に基づき抽出された加工物の特徴を示す情報であればよい。また、特徴情報Dは、図3で説明した形状データD1以外に、例えば面取り加工を施す旨の情報や、ねじ加工を施す旨の情報などをさらに有していてもよい。このような面取り加工を施す旨の情報や、ねじ加工を施す旨の情報などが、加工情報B1から抽出できない場合、特徴情報抽出部26は、加工物の3次元モデルから、それらの情報を抽出してもよい。
加工実績記憶部28は、加工実績情報Eを記憶している。過去に製造した加工物を過去加工物とすると、加工実績情報Eは、過去加工物を加工した加工機が、第1加工機4、第2加工機5又は第3加工機6のうち、どの加工機であるかを示す情報である。加工実績記憶部28は、加工実績情報Eを、過去加工物の特徴情報Dに関連付けて記憶している。加工実績記憶部28は、複数の過去加工物について、それぞれの過去加工物の特徴情報Dに関連付けて加工実績情報Eを記憶している。
図4は、第1実施形態に係る加工実績情報の一例を説明する説明図である。図4に示すように、加工実績記憶部28は、加工実績情報Eとしての加工機情報E1と数量情報E2とを、特徴情報Dに関連付けて記憶している。加工機情報E1とは、同一の特徴情報Dを有する過去加工品に使用された加工機の情報である。数量情報E2は、同一の特徴情報Dを有し、かつ同一の加工機情報E1を有する(同一の加工機が使用された)過去加工物の累積数である。すなわち、図3の例では、長さが800mmであり、幅が400mmであり、用途が照明ケースであり、意匠品として使用され、形状パターンがパターン10であり、外形線の形状の割合において水平又は垂直が75%、斜線が25%、円弧が0%であり、穴の面積が40%である過去加工物において、第1加工機が使用された数は2個である。なお、図3は加工実績情報Eの一例であり、加工実績情報Eは、過去加工物を加工した加工機がどの加工機であるかを示す情報であればよい。また、加工実績記憶部28は、加工実績情報Eを、過去加工物の特徴情報Dに関連付けて記憶しているものであればよい。
加工実績抽出部30は、特徴情報抽出部26からの加工物の特徴情報Dに基づき、加工実績記憶部28から関連加工実績情報Fを抽出する。関連加工実績情報Fは、特徴情報抽出部26から取得した加工物の特徴情報Dと一致する過去加工物の特徴情報Dに関連付いた、加工実績情報Eである。すなわち、関連加工実績情報Fは、これから加工機を決定する加工物と同じ特徴情報Dを有する過去加工物(以下、関連過去加工物とする)が、どの加工機で加工されたかを示す情報である。具体的な処理として、加工実績抽出部30は、個別特徴情報DX毎に、個別関連加工実績情報FXを抽出する。個別関連加工実績情報FXは、これから加工機を決定する加工物と同じ個別特徴情報DXを有する関連過去加工物が、どの加工機で加工されたかを示す情報である。加工実績抽出部30は、1つの加工物に対する個別関連加工実績情報FXの全てを集めて、その加工物の関連加工実績情報Fとする。
図5は、第1実施形態に係る関連加工実績情報の一例を説明する説明図である。図5の例では、加工実績抽出部30は、加工品番号10の特徴情報Dを取得する。図5に示すように、加工品番号10の加工物の特徴情報Dは、加工品の長さの情報(長さ900mm)、幅の情報(幅350mm)、形状パターンの情報(パターン10)、外形線の形状の割合の情報(水平又は垂直が90%、斜線が10%、円弧が0%)及び穴の面積の情報(穴の面積0%)の個別特徴情報DXを有する形状データD1と、個別特徴情報DXとしての用途データD2(照明ケース)と、個別特徴情報DXとしての意匠品データD3(意匠品に該当)とを有する。加工実績抽出部30は、この加工品番号10の加工品の個別特徴情報DXと同じ個別特徴情報DXを有する関連過去加工物を、加工実績記憶部28が記憶している全ての過去加工物から抽出し、関連過去加工物がどの加工機で加工されたかを検出する。加工実績抽出部30は、抽出した全ての関連過去加工物のうち、各加工機に割り当てられた関連過去加工物の数の割合を算出し、その算出結果を個別関連加工実績情報FXとする。
例えば、図5に示すように、加工実績抽出部30は、長さが900mmである個別特徴情報DXを有する関連過去加工物を抽出し、抽出した関連過去加工物のうち、各加工機に割り当てられた関連過去加工物の数の割合を算出する。図5に示す例では、長さが900mmである個別特徴情報DXを有する関連過去加工物のうち、第1加工機4に割り当てられた関連過去加工物の割合は、50%であり、第2加工機5に割り当てられた関連過去加工物の割合は、50%であり、第3加工機6に割り当てられた関連過去加工物の割合は、0%である。加工実績抽出部30は、この割合の情報を、長さの情報に関する個別関連加工実績情報FXとして抽出する。加工実績抽出部30は、他の個別特徴情報DXについても、同様の処理で個別関連加工実績情報FXを抽出し、抽出した個別関連加工実績情報FXを集めて関連加工実績情報Fを作成する。
なお、加工実績抽出部30は、例えば連続した数値範囲をとるパラメータの個別特徴情報DXについては、類似する個別特徴情報DXを有する過去加工物を、関連過去加工物としてもよい。連続した数値範囲をとるパラメータの個別特徴情報DXとは、例えば長さ、幅、外形線の形状の割合、及び穴の面積の情報が挙げられる。加工実績抽出部30は、加工物の個別特徴情報DXと、過去加工物の個別特徴情報DXとの数値の差が、所定の閾値以下である場合に、その過去加工物を類似する個別特徴情報DXを有する過去加工物とする。図5の例では、例えば、長さの情報における所定の閾値は50mmであり、すなわち850mm以上950mm以下の長さの過去加工物を、関連過去加工物とする。また、加工実績抽出部30は、個別特徴情報DX中の数値範囲を所定の値毎に区分して、同一区分である過去加工物を、類似する個別特徴情報DXを有する関連過去加工物と判断してもよい。
図2に示すように、加工機選択部32は、加工機優先情報作成部34と、優先度設定部35と、加工機決定部36と、変更入力部38と、を有する。加工機選択部32は、加工物の特徴情報Dと関連加工実績情報Fとに基づき、第1加工機4、第2加工機5、又は第3加工機6のうちからその加工物を作成する加工機を選択する。
加工機優先情報作成部34は、特徴情報抽出部26から加工物の特徴情報Dを取得し、加工実績抽出部30からその加工物に対する関連加工実績情報Fを取得する。また、加工機優先情報作成部34は、優先度設定部35から優先度情報Gを取得する。加工機優先情報作成部34は、特徴情報Dと、関連加工実績情報Fと、優先度情報Gとに基づき、第1加工機4、第2加工機5、又は第3加工機6のうち、どの加工機を優先して使用するかの情報である加工機優先情報Hを作成する。
図6は、第1実施形態に係る加工機優先情報の作成方法の一例を説明する説明図である。図6は、一例として、加工品番号10の加工品についての加工機優先情報Hの作成方法を説明している。図6に示すように、加工機優先情報作成部34は、加工品番号10の加工品についての特徴情報Dと、関連加工実績情報Fとを取得している。加工機優先情報作成部34は、各個別特徴情報DX毎に、個別関連加工実績情報FXを関連付けている。すなわち、加工機優先情報作成部34は、長さ900mmという特徴情報DXを有する関連過去加工物は、第1加工機4に50%が割り当てられ、第2加工機5に50%が割り当てられ、第3加工機6に0%が割り当てられた(割り当てられた実績はない)旨の情報を取得している。
さらに、加工機優先情報作成部34は、優先度設定部35から優先度情報Gを取得する。優先度設定部35は、優先度情報Gを設定するものである。優先度情報Gは、複数の個別特徴情報DXのうちのどの個別特徴情報DXを、加工機を決定する上で優先させるかを示す指標である。言い換えれば、優先度情報Gは、加工機優先情報Hを作成する上で、複数の個別特徴情報DXに異なる重み付けを与えるための情報である。優先度設定部35は、予め定められた優先度情報Gを有する。すなわち、優先度設定部35は、複数の個別特徴情報DXのうちで、どの個別特徴情報DXが加工機を決定する上で優先させるかを予め定めている。優先度設定部35は、意匠品に関する個別特徴情報DXを、加工機を決定する上で最も優先(最も重み付けが大きい)させ、用途に関する個別特徴情報DXを、加工機を決定する上で2番目に優先(2番目に重み付けが大きい)させ、形状データD1に関する個別特徴情報DXを、それらより優先させない(それらより重み付けが小さい)としている。ただし、優先度情報Gは、操作者によって任意に設定可能である。操作者は、優先度設定部35に変更内容を入力することで、優先度情報Gを変更する。
加工機優先情報作成部34は、個別特徴情報DXと個別関連加工実績情報FXとを関連して取得している。すなわち、加工機優先情報作成部34は、加工物のパラメータ(個別特徴情報DX)と一致又は類似するパラメータ(個別特徴情報DX)を有する関連過去加工物が、どのような割合で各加工機に割り当てられたかの情報を、複数のパラメータ(個別特徴情報DX)毎に取得する。さらに、加工機優先情報作成部34は、どの個別特徴情報DXを優先させるかの情報である優先度情報Gをさらに取得している。加工機優先情報作成部34は、個別特徴情報DXと個別関連加工実績情報FXと優先度情報Gとに基づき、加工機優先情報Hを作成する。加工機優先情報作成部34は、個別特徴情報DX毎の個別関連加工実績情報FXを、優先度情報Gにより重み付けを変えながら統合して、加工機優先情報Hを作成する。言い換えれば、加工機優先情報作成部34は、関連過去加工物のうち、各加工機に割り当てられた関連過去加工物の数の割合(個別関連加工実績情報FX)の情報のそれぞれを、優先度情報Gにより重み付けを変えながら統合することで、全てのパラメータを考慮しつつ、かつ加工機に優先順位を付けることができる。以下、具体的な処理を説明する。
優先度情報Gは、個別特徴情報DXの種類毎に個別優先度情報GXを有している。個別優先度情報GXは、所定の数値を有している。優先度設定部35は、個別優先度情報GXの種類毎に異なる数値を振り分けることで、加工機を決定する上での個別特徴情報DXの優先順位を決定している。優先度設定部35は、加工機を決定する上でより優先させる個別特徴情報DXに対応する個別優先度情報GXに、それよりも優先させない個別特徴情報DXに対応する個別優先度情報GXよりも、大きい値を振り分けている。図6の例では、優先度設定部35は、長さに関する個別特徴情報DXに対する個別優先度情報GXに値0.4を割り当てており、用途に関する個別特徴情報DXに対する個別優先度情報GXに値0.8を割り当てており、意匠品に関する個別特徴情報DXに対する個別優先度情報GXに値2を割り当てている。これにより、優先度設定部35は、意匠品に関する個別特徴情報DXを、加工機を決定する上で最も優先させるものである(最も重み付けが大きい)とし、用途に関する個別特徴情報DXを、加工機を決定する上で2番目に優先させるものである(2番目に重み付けが大きい)とし、長さに関する個別特徴情報DXを、それらより優先させない(それらより重み付けが小さい)としている。
なお、個別優先度情報GXは、個別特徴情報DXの種類毎に設定されるものであるため、それぞれの個別特徴情報DXの値に対しては不変であり、個別特徴情報DXの値が変化しても個別優先度情報GXの値は変化しない。すなわち、図6において、長さに関する個別特徴情報DXに対する個別優先度情報GXの値は、長さの値が変わっても、0.4のまま変化しない。ただし、この場合、作業者が個別優先度情報GXの値に基づき個別優先度情報GXを変更してもよい。例えば、個別優先度情報GXのうち外形線の形状の割合で、水平又は垂直が100%となっていた場合、外形線を垂直又は水平にすることはどの加工機でも容易にできるので、作業者は、外形線の形状の割合は加工機選択の上で優先する情報ではないと判断することが可能である。この場合、作業者は、外形線の形状の割合に関する個別優先度情報GXの値をより小さくし、外形線の形状の割合に関する個別特徴情報DXの優先度を下げることができる。
優先度設定部35は、個別特徴情報DXに対応する個別優先度情報GXの値を、同じ個別特徴情報DXに対応する個別関連加工実績情報FXにおける、各加工機への割り当て値のそれぞれに乗じる。その乗じた結果の値は、各加工機に対応するものとなる。優先度設定部35は、その乗じた結果の値を、個別加工機優先情報HXとする。優先度設定部35は、この処理を全ての個別特徴情報DXに対して実行して、各個別特徴情報DXに対応する個別加工機優先情報HXを算出する。優先度設定部35は、異なる個別特徴情報DXに対応する個別加工機優先情報HX同士を、加工機別に合計することで、加工機優先情報Hを作成する。加工機優先情報Hは、各加工機に対応する値を有する。以下、より詳細に説明する。
ここで、個別関連加工実績情報FXにおける第1加工機4への割り当ての割合値を第1個別関連加工実績情報値FXとし、第2加工機5への割り当ての割合値を第2個別関連加工実績情報値FXとし、第3加工機6への割り当ての割合を第3個別関連加工実績情報値FXとする。優先度設定部35は、個別優先度情報GXの値を、同じ個別特徴情報DXに対応する第1個別関連加工実績情報値FX、第2個別関連加工実績情報値FX、及び第3個別関連加工実績情報値FXに乗じる。優先度設定部35は、個別優先度情報GXの値と第1個別関連加工実績情報値FXとを乗じた値を、第1個別加工機優先情報HXとして算出する。優先度設定部35は、個別優先度情報GXの値と第2個別関連加工実績情報値FXとを乗じた値を、第2個別加工機優先情報HXとして算出する。優先度設定部35は、個別優先度情報GXの値と第3個別関連加工実績情報値FXとを乗じた値を、第3個別加工機優先情報HXとして算出する。この第1個別加工機優先情報HXと第2個別加工機優先情報HXと第3個別加工機優先情報HXとが、個別加工機優先情報HXを構成する。優先度設定部35は、同様の処理を全ての個別特徴情報DXに対して実行する。図6の例では、優先度設定部35は、例えば長さに関する個別優先度情報GXの値(0.4)を、長さに関する第1個別関連加工実績情報値FX(50%)に乗じて、長さに関する第1個別加工機優先情報HX(0.2)を算出している。同様に、優先度設定部35は、長さに関する個別優先度情報GXの値(0.4)を、長さに関する第2個別関連加工実績情報値FX(50%)に乗じて、長さに関する第2個別加工機優先情報HX(0.2)を算出している。同様に、優先度設定部35は、長さに関する個別優先度情報GXの値(0.4)を、長さに関する第3個別関連加工実績情報値FX(0%)に乗じて、長さに関する第3個別加工機優先情報HX(0)を算出している。
次に、優先度設定部35は、異なる個別特徴情報DXに対応する第1個別加工機優先情報HX同士を合計して、第1加工機優先情報Hを算出する。また、優先度設定部35は、異なる個別特徴情報DXに対応する第2個別加工機優先情報HX同士を合計して、第2加工機優先情報Hを算出する。また、優先度設定部35は、異なる個別特徴情報DXに対応する第3個別加工機優先情報HX同士を合計して、第3加工機優先情報Hを算出する。この第1加工機優先情報Hと第2加工機優先情報Hと第3加工機優先情報Hとが、加工機優先情報Hとなる。図6の例では、優先度設定部35は、異なる個別特徴情報DXに対応する第1個別加工機優先情報HX同士を合計して、第1加工機優先情報H(値1.6572)を算出している。同様に、優先度設定部35は、異なる個別特徴情報DXに対応する第2個別加工機優先情報HX同士を合計して、第2加工機優先情報H(値1.4564)を算出している。同様に、優先度設定部35は、異なる個別特徴情報DXに対応する第3個別加工機優先情報HX同士を合計して、第3加工機優先情報H(値1.5784)を算出している。
加工機決定部36は、加工機優先情報Hを取得して、加工機優先情報Hに基づき、加工物を加工するための加工機を決定する。具体的には、加工機決定部36は、第1加工機優先情報Hと第2加工機優先情報Hと第3加工機優先情報Hとを比較して、値が大きい順からランク付けをし、最も大きい値に対応する加工機を、加工物を加工するための加工機に決定する。図6の例では、第1加工機優先情報Hが最も大きい値であるため、加工機決定部36は、加工品番号10の加工物を製造するための加工機を、第1加工機4に選択している。
変更入力部38は、加工機決定部36が決定した加工機を別の加工機に変更する。作業者は、加工機決定部36が決定した加工機が適切なものでないと判断した場合、変更入力部38に加工物を加工するための加工機を変更する旨の情報を入力して、加工機決定部36の決定を変更する。加工機決定部36は、最終的にその加工物を加工すると決定した加工機の情報を加工実績情報Eとして、その加工物の特徴情報Dと関連づけて、加工実績記憶部28に記憶させる。
加工指示部40は、加工機決定部36が決定した加工機に対して、板金を加工して加工物を製造する旨の指示を出す。指示を出された加工機は、板金を加工して加工物を製造する。
以上説明した加工機選択システム12による加工機選択処理の工程を、フローチャートに基づき説明する。図7は、第1実施形態に係る加工機選択システムによる加工機選択処理の工程を示すフローチャートである。図7に示すように、加工機選択システム12は、
加工情報作成部25により、加工物情報Bから加工情報B1を作成する(ステップS10)。加工情報B1は、加工物を加工するための情報である。加工情報作成部25は、加工物情報B及び3次元モデルに基づき加工情報B1を作成する。
加工情報B1を作成した後、加工機選択システム12は、特徴情報抽出部26により、加工情報B1及び組立情報Cに基づき、特徴情報Dを抽出する(ステップS11)。特徴情報Dは、加工物の特徴を示す情報である。特徴情報Dは、本実施形態において、複数の個別特徴情報DXから構成されており、形状データD1、用途データD2、及び意匠品データD3を有する。
特徴情報Dを抽出した後、加工機選択システム12は、加工実績抽出部30により、加工物の特徴情報D及び加工実績情報Eに基づき、関連加工実績情報Fを抽出する(ステップS12)。関連加工実績情報Fは、関連過去加工物がどの加工機で加工されたかを示す情報である。関連加工実績情報Fは、個別特徴情報DX毎に、複数の個別関連加工実績情報FXを有する。
関連加工実績情報Fを抽出した後、加工機選択システム12は、加工機優先情報作成部34が、優先度設定部35から優先度情報Gを取得する(ステップS13)。優先度情報Gは、加工機優先情報Hを作成する上で、複数の個別特徴情報DXに異なる重み付けを与えるための情報である。ステップS13は、ステップS11、S12と同時であっても、前であってもよい。優先度情報Gを取得した後、加工機選択システム12は、加工機優先情報作成部34により、特徴情報Dと関連加工実績情報Fと優先度情報Gとに基づき、加工機優先情報Hを作成する(ステップS14)。加工機優先情報Hは、加工物を製造する上で、第1加工機4、第2加工機5、又は第3加工機6のうちからどの加工機を優先して使用するかの情報である。加工機優先情報作成部34は、個別特徴情報DX毎の個別関連加工実績情報FXを、優先度情報Gにより重み付けを変えながら統合して、加工機優先情報Hを作成する。
加工機優先情報Hを作成した後、加工機選択システム12は、加工機決定部36により、加工機優先情報Hに基づいて加工物を加工するための加工機を決定する(ステップS16)。加工機決定部36は、加工機優先情報Hが有する第1加工機優先情報Hと第2加工機優先情報Hと第3加工機優先情報Hとを比較して、最も大きい値に対応する加工機を、加工物を加工するための加工機に決定する。加工機決定部36によって加工機を決定することにより、この処理は終了する。ただし、加工機決定部36による加工機の決定は、作業者が変更入力部38に入力することで、変更可能である。
以上説明した加工機選択システム12は、特徴情報抽出部26と、加工実績記憶部28と、加工実績抽出部30と、加工機選択部32と、を有する。特徴情報抽出部26は、少なくとも加工物の形状の情報に基づき、加工物の特徴情報Dを抽出する。加工実績記憶部28は、過去加工物を加工した加工機が、複数の加工機のうちどの加工機であるかを示す加工実績情報Eを、過去加工物の特徴情報Dに関連付けて記憶している。加工実績抽出部30は、加工物の特徴情報Dと類似又は一致する過去加工物(関連過去加工物)の特徴情報Dに関連付いた加工実績情報Eである関連加工実績情報Fを、加工実績記憶部28から抽出する。加工機選択部32は、特徴情報Dと関連加工実績情報Fとに基づき、複数の加工機のうちどの加工機を優先して使用するかの情報である加工機優先情報Hを作成する。加工機選択部32は、加工機優先情報Hに基づき、複数の加工機のうちから加工物を作成するための加工機を選択する。
この加工機選択システム12は、これから製造する加工物と同一又は類似するパラメータ(特徴情報D)を有する関連過去加工物を抽出する。そして、その関連過去加工物を加工した加工機の情報を関連加工実績情報Fとして抽出する。加工機選択システム12は、関連加工実績情報Fに基づき、これから製造する加工物の加工機を決定する。この加工機選択システム12は、同一または類似するパラメータを有して過去に加工された加工物を参考に加工機を選択することができる。従って、この加工機選択システム12は、加工機の割り当てを適切に行うことを可能とし、製品の製造工程の時間が長くなることを抑制する。
また、本実施形態に係る特徴情報抽出部26は、特徴情報Dを、加工物の3次元モデルデータに基づき抽出する。特徴情報抽出部26は、加工物の3次元モデルデータに基づき特徴情報Dを抽出するため、形状に基づく個別特徴情報DXを、正確に抽出することができる。また、特徴情報抽出部26は、形状に基づく個別特徴情報DXに加え、面取り加工を施す旨の情報や、ねじ加工を施す旨の情報など、形状以外に3次元モデルデータにインプットされるパラメータ(個別特徴情報DX)も抽出することができる。
本実施形態において、特徴情報Dは、それぞれ異なるパラメータにおける加工物の特徴を示す情報である個別特徴情報DXを複数有する。従って、この加工機選択システム12は、複数のパラメータから関連過去加工物を抽出することができる。そのため、この加工機選択システム12は、加工機の割り当てをより適切に行うことが可能となる。
さらに、本実施形態に係る特徴情報Dは、形状データD1、用途データD2、及び意匠品データD3を有する。この特徴情報Dは、形状に関するデータである形状データD1以外にも、用途データD2、及び意匠品データD3を有するため、加工機の割り当てをより適切に行うことが可能となる。例えば、加工物の用途が異なる場合、加工物の仕上げ精度も異なる場合がある。同様に、意匠品である場合、意匠品でない場合よりも仕上げ精度を高くする必要がある場合がある。例えば加工機毎に仕上げ精度が異なる場合、精度を高くする必要がある用途に使用されたり、意匠品として使用されたりする加工物は、仕上げ精度が高い加工機を用いる必要がある。特徴情報Dが用途データD2、及び意匠品データD3を有する場合、加工機選択システム12は、これら用途や意匠品の情報も考慮して加工機を決定することができるため、加工機の割り当てをより適切に行うことが可能となる。ただし、特徴情報Dは、少なくとも加工物の形状の情報に基づくものであれば、用途データD2、及び意匠品データD3を有さなくてもよい。
また、本実施形態における加工機選択部32は、特徴情報Dと関連加工実績情報Fとに加え、優先度情報Gにも基づき加工機優先情報Hを作成する。優先度情報Gは、加工機優先情報Hを作成する上で、複数の個別特徴情報DXに異なる重み付けを与える指標である。加工機選択部32は、優先度情報Gにも基づき加工機優先情報Hを作成することにより、大きい重み付けがなされた個別特徴情報DXを、加工機を決定する上でより優先するパラメータとすることができる。ただし、加工機選択部32は、特徴情報Dと関連加工実績情報Fとに基づき加工機優先情報Hを作成するものであれば、優先度情報Gにも基づいて加工機優先情報Hを作成しなくてもよい。
また、本実施形態における加工機選択部32は、意匠品であるかのパラメータ(意匠品データD3)と用途のパラメータ(用途データD2)と形状に関するパラメータ(形状データD1)のうち、意匠品であるかのパラメータを最も重み付けが大きいものとし、用途のパラメータを2番目に重み付けが大きいものとし、形状に関するパラメータをそれらより重み付けが小さいものとしている。特に製品がエレベータである場合、外部に露出している箇所に美的性を求められることが多いため、外部に露出している部品である意匠品であるか否かは重要なパラメータとなる。例えば、意匠品については、仕上げ精度が高かったり、特殊な加工が可能であったりする加工機を選択する必要がある場合がある。また、エレベータは、部品点数が多く、様々な用途に使用されるため、例えば強度や美的性の点において、用途のパラメータも重要なものとなる。加工機選択部32は、意匠品データD3を最も重み付けが大きいものとし、用途データD2をその次に重み付けが大きいものとしているため、特にエレベータの製造において、加工機の割り当てをより適切に行うことが可能となる。なお、重み付けの順番は、以上説明したものに限られない。例えば、意匠品であるかのパラメータと用途のパラメータとは、形状に関するパラメータよりも重み付けが大きいことが好ましいが、これに限られず、形状に関するパラメータを他よりも重み付けが大きいものとしてもよい。
図8は、第1実施形態に係る優先度情報の重み付けを変更した場合の一例を説明する図である。図6の説明では、優先度情報Gにおいて、意匠品データD3、用途データD2、形状データD1の順で、重み付けが小さくなっていたが、図8の説明では、用途データD2の重み付けが、形状データD1の一部の個別特徴情報DXの重み付けと同じ値となっている。具体的には、図8に示すように、用途に関する個別優先度情報GXの値は、0.4となっており、図6の0.8よりも小さくなっている。この場合の第1加工機優先情報Hの値は1.5252となり、第2加工機優先情報Hの値は1.1924となり、第3加工機優先情報Hの値は1.5784となっている。この場合、第3加工機優先情報Hの値が最大となるため、加工機決定部36は、加工品番号10の加工物を製造するための加工機を、第3加工機6に選択している。このように、優先度情報Gの重み付けを変更することで、加工機決定部36は、使用する加工機の決定内容が変化する場合がある。
例えば、用途が照明ケースの過去加工物は、図6及び図8に示すように、第2加工機5で加工されているものが多い。ただし、照明ケースの仕様が変わった場合などに、作業者は、照明ケースの加工物を、他の加工機で加工してもよいと判断する可能性がある。このような場合、作業者は、用途に関する個別優先度情報GXの値を小さくして他のパラメータを優先させることにより、より適切な割当を行うことが可能になる。
また、本実施形態における個別優先度情報GXは、加工機毎に共通する値であったが、加工機毎に異なる値を割り振ってもよい。この場合、高い値が割り振られた加工機の重み付けが重くなるため、その加工機の優先度が高くなる。例えば、第3加工機6が他の加工機よりも処理速度が高い場合、第3加工機6の重み付けを重くして第3加工機6に優先的に割り当てることができる。このような場合、全体での加工工程を縮小することが可能となる。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態を説明する。第2実施形態に係る加工制御システム10aは、一つの製品中における複数の加工物の加工機優先情報Hに基づいて加工機を選択する点で、第1実施形態に係る加工制御システム10とは異なる。第2実施形態において、第1実施形態と構成が共通する箇所は、説明を省略する。
図9は、第2実施形態に係る加工制御システムのブロック図である。図9に示すように、第2実施形態に係る加工制御システム10aが有する加工機選択システム12aは、加工機選択部32aを有する。加工機選択部32aは、加工機優先情報統合部37aを有する点で、第1実施形態に係る加工機選択部32と異なる。
ここで、製品としてのエレベータは、複数の加工物(部品)を組み立てて構成される。言い換えれば、加工物は、複数を組み合わせて一つの製品を構成する。また、加工物は、複数を組み合わせて一つの組立部品を構成する場合がある。この場合、製品としてのエレベータは、複数の組立部品同士を組み立てて構成される。第2実施形態における加工機選択部32aは、同じ組立部品を構成する複数の加工物について、それら複数の加工物の加工機優先情報Hに基づき、それらの加工物の加工機を選択する。具体的な処理を以下で説明する。
加工機選択部32aが有する加工機優先情報作成部34は、第1実施形態と同様の方法で、各加工物について加工機優先情報Hを作成する。加工機優先情報統合部37aは、加工機優先情報作成部34から、同じ組立部品を構成する複数の加工物の加工機優先情報Hを取得する。加工機優先情報統合部37aは、同じ組立部品を構成する複数の加工物の加工機優先情報Hに基づき、その組立部品を構成する各加工物に対して使用する加工機の優先情報である、補正加工機優先情報Iを作成する。加工機選択部32aが有する加工機決定部36aは、組立部品を構成する加工物については、補正加工機優先情報Iに基づき加工機を決定し、組立部品を構成しない加工物については、第1実施形態と同様に加工機優先情報Hに基づき加工機を決定する。以下、補正加工機優先情報Iの作成処理について、具体的に説明する。
図10は、第2実施形態に係る補正加工機優先情報の作成方法の一例を説明する説明図である。図10は、一例として、同じ組立部品であるジャム(三方枠)を構成する3つの加工物(加工品番号15、16、17)についての、補正加工機優先情報Iの作成方法を説明している。加工品番号15の加工物は、ジャムの上方の枠であり、加工品番号16、17の加工物は、ジャムの側方(横方)の枠である。ジャムは外部に露出しているため、各加工物は意匠品である。
図10に示すように、加工機優先情報統合部37aは、加工品番号15、16、17の加工物の加工機優先情報Hを取得する。図10に示すように、加工機優先情報統合部37aは、各加工物における第1個別加工機優先情報HXを足し合わせて、第1補正加工機優先情報Iを作成する。同様に、加工機優先情報統合部37aは、各加工物における第2個別加工機優先情報HXを足し合わせて、第2補正加工機優先情報Iを作成する。同様に、加工機優先情報統合部37aは、各加工物における第3個別加工機優先情報HXを足し合わせて、第3補正加工機優先情報Iを作成する。第1補正加工機優先情報Iと第2補正加工機優先情報Iと第3補正加工機優先情報Iとは、補正加工機優先情報Iを構成する。
加工機決定部36aは、第1補正加工機優先情報Iと第2補正加工機優先情報Iと第3補正加工機優先情報Iとを比較して、値が大きい順からランク付けをし、最も大きい値に対応する加工機を、加工物を加工するための加工機に決定する。例えば、図10の例では、第1補正加工機優先情報Iは4.85で、第2補正加工機優先情報Iは0で、第3補正加工機優先情報Iは4.15であるため、加工機決定部36aは、加工品番号15、16、17のそれぞれの加工物の加工機を、第1加工機4とする。すなわち、本実施形態において、加工機決定部36aは、同じ組立部品を構成する複数の加工物について、同じ加工機を選択する。同じ組立部品を構成する複数の加工物について同じ加工機を選択することにより、その後の組立工程の時間が短縮されるなど、製品の製造工程の時間が長くなることを抑制することができる。
ただし、第2実施形態にかかる加工機選択システム12aは、同じ組立部品を構成する複数の加工物について、同じ加工機を選択することに限られない。加工機選択システム12aは、同じ組立部品を構成する複数の加工物の加工機優先情報Hに基づき、それらの加工物を作成するための加工機を選択するものであればよい。例えば、加工機選択システム12aは、複数の加工物の加工機優先情報Hに基づき、割り当てる加工機の偏りを抑制するように、加工機を選択してもよい。割り当てる加工機の偏りを抑制することにより、同時並行で加工工程を進めることが可能となり、製品の製造工程の時間が長くなることを抑制することができる。
割り当てる加工機の偏りを抑制する場合、例えば、加工機優先情報統合部37aは、加工品番号15、16、17のそれぞれの加工物の第1個別加工機優先情報HX、第2個別加工機優先情報HX、及び第3個別加工機優先情報HXを比較して、値が最も大きいものを検出する。加工機優先情報統合部37aは、値が大きいものに対応する加工物と加工機の組み合わせから順に、優先して適用する加工物と加工機との組み合わせを決めていく。図10の例では、最も値が大きいものは、加工品番号16の加工物に対して第1加工機4を使用するものである。従って、加工機優先情報統合部37aは、加工品番号16の加工物に対して第1加工機4を適用する旨の情報を作成する。次に、加工機優先情報統合部37aは、その次に値が大きいものの組み合わせを検出する。図10の例では、その次に値が大きいものは、加工品番号17の加工物に対して第1加工機4を使用するものである。ただし、第1加工機4は加工品番号16の加工物に対して使用されているため、加工機決定部36aは、さらにその次に値が大きい加工品番号15の加工物に対して第3加工機6を適用する旨の情報を作成する。そして、加工機決定部36aは、加工品番号17の加工物に対して、残った加工機である第2加工機5を適用する旨の情報を作成する。加工機決定部36aは、これら作成した情報を補正加工機優先情報Iとする。加工機決定部36aは、この補正加工機優先情報Iに基づき、それぞれの加工物に適用する加工機を決定する。ただし、この方法は一例であり、割り当てる加工機の偏りを抑制するように選択するものであれば、方法は任意である。
以上説明したように、第2実施形態に係る加工機選択部32aは、一つの製品中における複数の加工物の加工機優先情報Hに基づき、複数の加工機のうちから加工物を作成するための加工機を選択する。加工機選択部32aは、他の加工物と調整して加工機の選択を行うことができるため、製品の製造工程の時間が長くなることをより適切に抑制することができる。なお、上記説明では、同じ組立部品を構成する加工物のみに対し、他の加工物と調整を行っていたが、一つの製品中における複数の加工物であれば、異なる組立部品を構成する加工物同士、又は組立部品を構成しない加工物同士などでも、互いに調整を行ってもよい。
〔第3実施形態〕
次に、第3実施形態を説明する。第3実施形態に係る加工制御システム10は、作成する特徴情報Dbに、加工物の加工精度の情報と、加工物の加工工程の情報とを有する点で、第1実施形態とは異なる。第3実施形態において、第1実施形態と構成が共通する箇所は、説明を省略する。
第3実施形態に係る加工制御システム10は、第1実施形態に係る加工制御システム10と同様の構成を有する。ただし、第3実施形態に係る加工制御システム10は、特徴情報抽出部26が作成した特徴情報Dbが、個別特徴情報DXと、個別特徴情報DXとを有する。個別特徴情報DXは、複数の加工物を組み合わせて一つの製品を作成する場合の組み合わせの情報である。個別特徴情報DXは、加工物を加工するための加工方法の情報である。特徴情報抽出部26は、組立情報Cから個別特徴情報DXを抽出する。特徴情報抽出部26は、加工情報B1から個別特徴情報DXを抽出する。本実施形態においては、個別特徴情報DXは、加工物の加工単位(加工精度)を示す情報であるが、これに限られず、組立情報Cから抽出される組み合わせの情報であれば、他の情報であってもよい。また、本実施形態においては、個別特徴情報DXは、加工物の工程数を示す情報であるが、これに限られず、加工情報B1から抽出されて加工方法を示す情報であれば、例えば加工工程の種類をリストアップする情報など、他の情報であってもよい。
図11は、第3実施形態に係る特徴情報の一例を説明する図である。図11に示すように、個別特徴情報DXは、加工単位を示す情報である。加工単位は、加工物の加工後の寸法の最小単位を示すものであり、例えば、Uは、加工物の寸法の最小単位が0.01mmオーダーであり、Uは、加工物の寸法の最小単位が0.1mmオーダーである。また、図11に示すように、個別特徴情報DXは、加工物の加工工程の数を示す情報である。例えば、加工品番号1の加工物は、10回の加工を必要とする。
図12は、第3実施形態に係る加工機優先情報の作成方法の一例を説明する説明図である。図12は、一例として、加工品番号10の加工品についての加工機優先情報Hの作成方法を説明している。図12に示すように、特徴情報Dbは、個別特徴情報DXと個別特徴情報DXとを有するため、特徴情報Dbに基づき抽出された関連加工実績情報Fbは、個別特徴情報DXと個別特徴情報DXとに対応する個別関連加工実績情報FXを有する。また、特徴情報Dbに基づき抽出された優先度情報Gbは、個別特徴情報DXと個別特徴情報DXとに対応する個別優先度情報GXを有する。個別特徴情報DX、DXに対応する個別優先度情報GXの重み付けは、他の個別優先度情報GXの重み付けよりも大きくなっている。さらに、本実施形態においては、個別特徴情報DXに対応する個別優先度情報GXの重み付けが最も大きく(値が4)、個別特徴情報DXに対応する個別優先度情報GXの重み付けがその次に大きく(値が3)、意匠品に関する個別優先度情報GXの重み付けがその次に大きく(値が2)、用途に関する個別優先度情報GXの重み付けがその次に大きく(値が0.8)、その他の形状に関する個別優先度情報GXの重み付けがそれらよりも小さい。
特徴情報Dbと関連加工実績情報Fbと優先度情報Gbとに基づき作成された加工機優先情報Hbは、第2加工機優先情報H(値5.5964)が最も大きい。従って、図12の例では、加工機決定部36は、加工品番号10の加工物を製造するための加工機を、第2加工機5に選択する。
以上説明したように、第3実施形態における特徴情報Dbは、加工物を加工するための加工方法の情報と、複数の加工物を組み合わせて一つの製品を作成する場合の組み合わせの情報と、を有する。第3実施形態に係る加工機選択システム12は、加工方法の情報と組み合わせの情報とを更なるパラメータとして加工機を選択することができるため、加工機の割り当てをより適切に行うことができる。
また、第3実施形態に係る特徴情報抽出部26は、組み合わせの情報に基づき加工物の加工精度(個別特徴情報DX)を検出し、加工方法の情報に基づきそれぞれの加工物の加工工程(個別特徴情報DX)を決定して、加工精度の情報(個別特徴情報DX)と加工工程の情報(個別特徴情報DX)とを、特徴情報Dbに加える。第3実施形態に係る加工機選択システム12は、加工精度の情報と加工工程の情報とを更なるパラメータとして加工機を選択することができるため、加工機の割り当てをより適切に行うことができる。
また、本実施形態において、加工精度の情報(個別特徴情報DX)と加工工程(個別特徴情報DX)とは、他の個別特徴情報DXよりも重み付けが大きい。加工精度と加工工程とは、加工機の種類によって異なることが多いため、これらのパラメータは、加工機の設定において重要である。本実施形態において、優先度設定部35は、加工精度と加工工程との重み付けを大きくして、これらの優先度を高くしているため、加工機の割り当てをより適切に行うことができる。ただし、この重み付けは一例であり、任意に設定することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 加工設備、2 加工制御装置、4 第1加工機、5 第2加工機、6 第3加工機、10 加工制御システム、12 加工機選択システム、20 手配情報取得部、22 加工物情報取得部、24 組立情報取得部、25 加工情報作成部、26 特徴情報抽出部、28 加工実績記憶部、30 加工実績抽出部、32 加工機選択部、34 加工機優先情報作成部、35 優先度設定部、36 加工機決定部、38 変更入力部、40 加工指示部、A 手配情報、B 加工物情報、B1 加工情報、C 組立情報、D 特徴情報、D1 形状データ、D2 用途データ、D3 意匠品データ、DX 個別特徴情報、DX 個別特徴情報(組み合わせの情報)、DX 個別特徴情報(加工方法の情報)、E 加工実績情報、F 関連加工実績情報、FX 個別関連加工実績情報、G 優先度情報、GX 個別優先度情報、H 加工機優先情報、HX 個別加工機優先情報
実施形態の加工機選択システムは、複数の加工機から加工物を作成する加工機を選択する加工機選択システムであって、特徴情報抽出部と、加工実績記憶部と、加工実績抽出部と、優先度設定部と、加工機選択部と、を有する。特徴情報抽出部は、少なくとも前記加工物の形状の情報である形状データに基づき、前記加工物の特徴情報を抽出する。加工実績記憶部は、過去に作成した加工物である過去加工物を加工した加工機が、前記複数の加工機のうちどの加工機であるかを示す加工実績情報を、前記過去加工物の特徴情報に関連付けて記憶する。加工実績抽出部は、前記加工物の特徴情報と類似又は一致する前記過去加工物の特徴情報に関連付いた前記加工実績情報である関連加工実績情報を、前記加工実績記憶部から抽出する。優先度設定部は、前記特徴情報ごとの優先度を定義する優先度情報を記憶する。加工機選択部は、前記加工物の特徴情報と前記関連加工実績情報と前記優先度情報とに基づき、前記複数の加工機のうちどの加工機を優先して使用するかの情報である加工機優先情報を作成し、前記加工機優先情報に基づき、前記複数の加工機のうちから前記加工物を作成するための加工機を選択する。

Claims (6)

  1. 複数の加工機から加工物を作成する加工機を選択する加工機選択システムであって、
    少なくとも前記加工物の形状の情報である形状データに基づき、前記加工物の特徴情報を抽出する特徴情報抽出部と、
    過去に作成した加工物である過去加工物を加工した加工機が、前記複数の加工機のうちどの加工機であるかを示す加工実績情報を、前記過去加工物の特徴情報に関連付けて記憶する加工実績記憶部と、
    前記加工物の特徴情報と類似又は一致する前記過去加工物の特徴情報に関連付いた前記加工実績情報である関連加工実績情報を、前記加工実績記憶部から抽出する加工実績抽出部と、
    前記加工物の特徴情報と前記関連加工実績情報とに基づき、前記複数の加工機のうちどの加工機を優先して使用するかの情報である加工機優先情報を作成し、前記加工機優先情報に基づき、前記複数の加工機のうちから前記加工物を作成するための加工機を選択する加工機選択部と、
    を有する、加工機選択システム。
  2. 前記特徴情報抽出部は、前記特徴情報を、前記加工物の3次元モデルデータに基づき抽出する、請求項1に記載の加工機選択システム。
  3. 前記加工物は、複数を組み合わせて一つの製品を構成するものであり、
    前記加工機選択部は、一つの製品中における複数の前記加工物の前記加工機優先情報に基づき、前記複数の加工機のうちから前記加工物を作成するための加工機を選択する、請求項1又は請求項2に記載の加工機選択システム。
  4. 前記加工物は、複数を組み合わせて一つの製品を構成するものであり、
    前記特徴情報は、さらに、前記加工物を加工するための加工方法の情報と、複数の前記加工物を組み合わせて一つの製品を作成する場合の組み合わせの情報と、を有する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の加工機選択システム。
  5. 前記特徴情報抽出部は、前記組み合わせの情報に基づき加工物の加工精度を検出し、前記加工方法の情報に基づきそれぞれの前記加工物の加工工程を決定して、前記加工精度の情報と前記加工工程の情報とを、前記特徴情報に加える、請求項4に記載の加工機選択システム。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の加工機選択システムと、
    前記加工機選択システムが選択した加工機に対象物を加工させる加工指示部と、を有する加工制御システム。
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