JP2001117620A - 工程計画スケジューリング装置 - Google Patents

工程計画スケジューリング装置

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JP2001117620A
JP2001117620A JP29383199A JP29383199A JP2001117620A JP 2001117620 A JP2001117620 A JP 2001117620A JP 29383199 A JP29383199 A JP 29383199A JP 29383199 A JP29383199 A JP 29383199A JP 2001117620 A JP2001117620 A JP 2001117620A
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JP
Japan
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quality
product
facility
equipment
customer
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JP29383199A
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English (en)
Inventor
Yasuhisa Kaneda
康寿 金田
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Multi-Process Working Machines And Systems (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 顧客のニーズにあった品質の製品を提供す
る。さらに、設備全体として、設備の故障率を低下させ
る。 【解決手段】 複数の成型設備に対して工程計画をスケ
ジューリングする工程計画スケジューリング装置におい
て、生産実績データ、顧客からの品質に対するクレーム
のデータに基づき、クレーム発生率を成型設備別等に算
出し、このクレーム発生率に基づいて、成型設備ごとの
工程計画を立案する。これにより、発生が予測される顧
客からのクレームの合計が最小となるように立案するで
きる。また、生産実績データに基づき、成型設備の故障
率を成型設備別等に算出し、この故障率に基づいて、成
型設備ごとの工程計画を立案する。これにより、発生が
予測される成型設備の故障の合計が最小となるように立
案できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管理を目的とする
データ処理装置に関し、例えば、複数の成型設備に対し
ての工程計画を立案するスケジューリング装置に適用さ
れる。
【0002】
【従来の技術】従来より、種々の知識ベースを用いて生
産工程の制御や管理を行う装置ないし方法が提案されて
いる。例えば特開平4−157054号公報には、知識
ベースを用いた連続鋳造制御方法が開示されている。
【0003】この連続鋳造制御方法は、過去の操作記憶
を元にした知識ベースを構築し、生産時の温度と速度実
績とから、知識ベースを用いて温度と速度とを修正し、
その結果をスケジュールの修正に反映させる。これによ
り、最適な品質の製品を生産することを目的としてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法は、単一の成型設備を制御するのみであるので、複数
の成型設備を有する場合、成型設備ごとに生産される製
品の品質が異なることから、システム全体としての最適
な品質を確保できない。
【0005】また、最適な品質といっても、顧客によっ
て求める品質が異なるので、顧客のニーズにあった品質
の製品を提供できない。
【0006】さらに、成型設備の故障については考慮し
ておらず、この故障に対する修理は、費用がかかり、ま
た、納入期日の制約に対して弊害となる。
【0007】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、顧客のニーズにあっ
た品質の製品を提供すること、さらに、設備全体とし
て、設備の故障率を低下させることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】−発明の概要− 上記目的を達成するために、本発明は、「顧客から品質
に対するクレーム」(以下「品質クレーム」)を、顧客
別、製品別、設備別に、知識ベースに蓄えておき、工程
計画の立案の際、この知識ベースを参照し、品質クレー
ム量の発生を最小に抑えるものである。
【0009】−解決手段− 具体的に、本発明が講じた第1の解決手段は、複数の成
型設備に対して工程計画をスケジューリングする工程計
画スケジューリング装置を前提とし、生産実績データ、
顧客からの品質に対するクレームのデータに基づき、ク
レーム発生率を成型設備別に算出し、このクレーム発生
率に基づいて、成型設備ごとの工程計画を立案するもの
である。
【0010】この特定事項により、顧客のニーズにあっ
た提供がなされているかを、設備別に品質クレームとし
て、フィードバックさせ、この品質クレームを元に、品
質クレーム発生率を算出する。したがって、生産時に発
生が予測される品質クレーム量が最小となる工程計画が
立案できる。
【0011】第二の解決手段は、第一の解決手段におい
て、算出手段が、前記クレーム発生率をさらに顧客別に
算出するものである。
【0012】この特定事項により、顧客ごとに求める品
質が相違するので、さらに顧客別にも品質クレーム発生
率を算出することにより、生産時に発生が予測される品
質クレーム量のさらに小さい工程計画が立案できる。
【0013】第三の解決手段は、第一または二の解決手
段において、算出手段が、前記クレーム発生率をさらに
製品別に算出するものである。
【0014】この特定事項により、製品ごとに顧客のニ
ーズが相違するので、さらに製品別にも品質クレーム発
生率を算出することにより、生産時に発生が予測される
品質クレーム量のさらに小さい工程計画が立案できる。
【0015】第四の解決手段は、生産実績データに基づ
き、成型設備の故障率を成型設備別に算出し、この故障
率に基づいて、成型設備ごとの工程計画を立案するもの
である。
【0016】この特定事項により、故障の発生、回復を
元に、設備故障率を算出する。したがって、生産時に発
生が予測される故障率が最小となる工程計画が立案でき
る。
【0017】第五の解決手段は、第四の解決手段におい
て、算出手段が、故障率をさらに製品別に算出するもの
である。
【0018】この特定事項により、製品ごとに設備故障
率が相違する場合、さらに製品別にも設備故障率を算出
することにより、生産時に発生が予測される設備故障率
のさらに小さい工程計画が立案できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態である
工程計画スケジューリング装置について説明する。
【0020】−第一の実施形態− まず、図1を用いて、品質クレーム発生量を最小にする
ように考慮した工程計画スケジューリング装置1のシス
テムの構成を説明する。
【0021】この工程計画スケジューリング装置1は、
オーダー受信部11、品質クレーム受信部12、品質ク
レーム知識ベース13、工程計画立案部14および表示
部15を備えており、この品質クレーム知識ベース13
は、生産実績データ受信部13a、品質クレーム発生率
算出部13bおよび品質クレーム発生率蓄積テーブル1
3cからなっている。
【0022】オーダー受信部11は、顧客からの受注情
報を受信し、この受注情報を工程計画立案部14へ送信
するようになっている。なお、受注情報には、例えば、
製品の種類、その数量、納期期日等が含まれている。
【0023】工程計画立案部14は、オーダー受信部1
1から受信した受注情報を元に、品質クレーム発生率の
合計が最小になるように、品質クレーム発生率蓄積テー
ブル13cを用いて、各成型機ごとの工程計画を立案す
る(立案方法は、後述)。
【0024】この工程計画は、表示部15と成型機コン
トロール部2とに送信され、表示部15で表示される。
また、この工程計画に基づいて、成型機コントロール部
2による制御の下、成型設備である各成型機3、…、3
は、製品を生産する。
【0025】付帯設備4は、各成型機別に、生産開始時
刻、生産終了時刻、生産量などの実績データを受信し、
この実績データを、生産実績データ受信部13aに送信
する。
【0026】生産実績データ受信部13aは、付帯設備
4から受信した実績データを品質クレーム発生率算出部
13bへ送信するようになっており、また、品質クレー
ム受信部12は、顧客別、製品別、設備別の品質クレー
ム情報を受信し、この品質クレーム情報を品質クレーム
発生率算出部13bへ送信するようになっている。
【0027】そして、品質クレーム発生率算出部13b
は、品質クレーム受信部12から受信した顧客別、製品
別、設備別の品質クレーム情報と、生産実績データ受信
部13aから受信した製品別、設備別の実績データとを
元に、顧客別、製品別、設備別の品質クレーム発生率を
算出する(算出方法は、後述の式(1))。この品質ク
レーム発生率は、品質クレーム発生率蓄積テーブル13
cに送信される。
【0028】品質クレーム発生率蓄積テーブル13c
は、顧客別、製品別、設備別の品質クレーム発生率を蓄
積するためのテーブルであり、このテーブルは、品質ク
レーム発生率算出部13bから受信した顧客別、製品
別、設備別の品質クレーム発生率に、順次更新されるよ
うになっている。
【0029】なお、”顧客別、製品別、設備別”とは、
顧客別に分けたものを、さらに、製品別に分け、そし
て、さらに、設備別に分けることをいう(図3参照)。
【0030】すなわち、(顧客数)×(製品数)×(設
備数)個に分けるのである。 −第一の実施形態の工程計画立案方法− 次に、上記構成の工程計画スケジューリング装置1での
工程計画の立案方法について、図2に示すフローチャー
トを用いて説明する。
【0031】工程計画立案部14は、一定期間ごとに、
工程計画を開始する(S1)。なお、製品生産の注文に
は、納期期日が設けられるのが、通常であり、また、成
型機ごとに、生産できる製品の種類が異なるので、前提
条件として、例えば、納期制約(納期までに生産できる
ように工程を割り付ける)、成型設備制約(受注された
製品を生産できる成型機に工程を割り付ける)等が考え
られる。
【0032】本実施形態では、優先順位は、1.納期制
約、2.成型設備制約、3.品質クレーム発生率制約
(発生が予測される品質クレーム発生率が小さい設備に
工程を割り付ける)の順に考慮するものとする。
【0033】工程計画立案部14は、オーダー受信部1
1から受注情報を受信しており、この受注情報の納期期
日の近い順に、同一の成型機に割り振られた場合などの
生産順序を決める(S2)。次に、この受注情報の製品
の種類から、生産が可能な成型機を判定し(S3)、そ
の成型機で生産した場合に、発生が予測される品質クレ
ーム量を算出する(S4、算出方法は、後述の式
(2))。
【0034】そして、すべての受注に対して、発生が予
測される品質クレーム量の合計を算出し、その値が最小
になるように、各成型機ごとの工程計画を立案する(S
5)。
【0035】なお、品質クレーム量の合計が最小になる
ときに、納期期日が間に合わない場合は、その品質クレ
ーム量の合計が、次に小さい値になるようにする。さら
に、その場合においても、納期期日が間に合わない場合
は、順次、次に小さい値になるようにする。これによ
り、納期期日が間に合う場合の品質クレーム量の予測値
を最小にする。
【0036】そして、工程計画を終了し(S6)、立案
された工程計画を表示部15、成型機コントロール部2
に送信する(S7)。
【0037】なお、品質クレーム発生率算出部13b
は、実績データを受信した場合、および、品質クレーム
情報を受信した場合は、最新の情報を元に、品質クレー
ム発生率を算出し直し、この品質クレーム発生率によ
り、品質クレーム発生率蓄積テーブル13cが更新され
る。そして、この更新は、次回の工程計画に反映され
る。
【0038】これにより、前回、立案された工程計画の
うち、生産工程が開始していないものはリアルタイムに
工程計画を修正する。
【0039】−品質クレーム発生率の算出方法− まず、顧客別、製品別、設備別の品質クレーム発生率の
算出方法について説明する。
【0040】品質クレーム発生率算出部13bには、品
質クレーム受信部12から、顧客別、製品別、設備別の
品質クレーム情報を受信しており、この品質クレーム情
報を累積的に蓄えている。これにより、現時点までの顧
客別、製品別、設備別の総品質クレーム発生量を算出す
る。
【0041】また、品質クレーム発生率算出部13b
は、付帯設備4から生産量などの実績データを受信して
おり、この実績データを顧客別、製品別、設備別に累積
して蓄えている。これにより、現時点までの顧客別、製
品別、設備別の総生産量を算出する。
【0042】そして、これらにより、顧客別、製品別、
設備別の品質クレーム発生率を決定する。顧客別、製品
別、設備別の品質クレーム発生率は、 (顧客別、製品別、設備別の品質クレーム発生率)= (顧客別、製品別、設備別の総品質クレーム発生量)/(顧客別、製品別、設 備別の総生産量)……式(1) となる。
【0043】−品質クレーム発生量の予測値の算出方法
− 次に、顧客別、製品別、設備別の品質クレーム発生量の
予測値について説明する。
【0044】工程計画立案部14は、オーダー受信部1
1から受注情報を受信しており、この受注情報に基づい
て、顧客別、製品別の生産量を決定する。
【0045】そして、この顧客別、製品別の生産量と、
式(1)で算出した顧客別、製品別、設備別の品質クレ
ーム発生率により、設備別に、顧客別、製品別の品質ク
レーム発生量を決定する。顧客別、製品別の品質クレー
ム発生量は、 (顧客別、製品別、設備別の品質クレーム発生量の予測値)= (顧客別、製品別、設備別の品質クレーム発生率)×(顧客別、製品別の生産 量)……(2) となる。
【0046】−第一の実施形態の具体的な実施例− 第一の実施形態の具体的な実施例を以下に示す。ここで
は、説明を簡略にするために、顧客数を2(J,K)、
製品数を3(A,B,C)、設備数を2(X,Y)と
し、また、納期制約および生産設備制約については、計
画対象の製品A,B,Cは同じ納期期日であり、製品
A,B,Cは成型機X,Yのどちらでも生産可能とす
る。
【0047】オーダー受信部11で顧客Jから製品A,
Bを、顧客Kから製品A,Cをそれぞれ100kgずつ
オーダーを受信したとき、品質クレーム発生率蓄積テー
ブル13cは、図3のように生成されているものとす
る。例えば、顧客Jの製品Aを設備Xで生産した場合、
品質クレーム発生率が4.5%であることを表してい
る。
【0048】以下、品質クレーム発生量の予測値の合計
が最小となるよう考慮する。顧客Jの製品Aについての
品質クレーム発生量の予測値は、 設備Xで生産した場合:100×0.045=4.5
(kg) 設備Yで生産した場合:100×0 =0
(kg) 顧客Jの製品Bについての品質クレーム発生量の予測値
は、 設備Xで生産した場合:100×0.004=0.4
(kg) 設備Yで生産した場合:100×0.005=0.5
(kg) 顧客Kの製品Aについての品質クレーム発生量の予測値
は、 設備Xで生産した場合:100×0.025=2.5
(kg) 設備Yで生産した場合:100×0.007=0.7
(kg) 顧客Kの製品Cについての品質クレーム発生量の予測値
は、 設備Xで生産した場合:100×0.004=0.4
(kg) 設備Yで生産した場合:100×0.013=1.3
(kg) となり、顧客Jの製品Bと顧客Kの製品Cとは、設備X
で生産した方が品質クレーム発生量の予測値が小さく、
顧客Jの製品Aと顧客Kの製品Aとは、設備Yで生産し
た方が品質クレーム発生量の予測値が小さい。
【0049】このとき、製品A,B,Cを100kg生
産する時間は同一であり、製品A,B,Cの納期期日
は、それぞれの設備で製品200kgを生産する時間分
とする。したがって、納期制約を満足するためには、設
備X,Yにそれぞれ製品200kgずつ割り付ける必要
があるが、すでに満たしている。
【0050】そこで、この場合は、図4のように製品を
設備に割り付ける。なお、本実施例の場合は、納期期日
が同一であるので、生産順位を決めることができない
が、他の制約(例えば、納期期日が同一の場合は、受注
日の早いものから生産する。)により決めている。
【0051】次に、品質クレーム受信部12から、品質
クレーム情報(顧客Jによる設備Xで生産した製品Bに
対して、45kgの品質クレーム)を得た場合を考え
る。なお、付帯設備4からは、新たな実績データは、受
信していない。
【0052】品質クレーム発生量は、5kgから50k
gに増加したため、品質クレーム発生率は、0.4%か
ら4.2%に増加する。
【0053】そして、品質クレーム発生率蓄積テーブル
13cは、この値に更新される(図5)。
【0054】このとき、顧客Jの製品Bについての品質
クレーム発生量の予測値は、 設備Xで生産した場合:100×0.042=4.2
(kg) 設備Yで生産した場合:100×0.005=0.5
(kg) となり、顧客Jの製品Bは、設備Xで生産するよりも設
備Yで生産した方がよくなっている。
【0055】このとき、顧客Kの製品Cは設備Xで、顧
客Jの製品A,B、顧客Kの製品Aは設備Yで生産した
方がよいが、これでは、納期制約を守れない。
【0056】したがって、納期制約を守るため、設備Y
で生産した方がよい顧客Jの製品A,B、顧客Kの製品
Aのうち、いずれか一つの製品を設備Xで生産する必要
がある。この場合は、顧客Jの製品Aを設備Yではな
く、設備Xへ割り付けたときの品質クレーム量は4.5
(kg)であり、顧客Jの製品Bを設備Yではなく、設
備Xへ割り付けたときの品質クレーム量は3.7(k
g)であり、顧客Kの製品Aを設備Yではなく、設備X
へ割り付けたときの品質クレーム量は1.8(kg)で
ある。
【0057】したがって、顧客Kの製品Aを設備Xへ移
動させることにより、品質クレーム量の予測値を最小に
することができる。
【0058】このときの割付結果を図6に示す。なお、
生産順序については、他の制約により決めている。
【0059】この結果を元に工程計画を修正する。 −第二の実施形態− 次に、図7を用いて、成型機の故障の発生量を最小にす
るように考慮した工程計画スケジューリング装置1のシ
ステム構成を説明する。
【0060】なお、上記第一の実施の形態に示す工程計
画スケジューリング装置1と同一のブロックには、同一
符号を用いる。また、同一箇所(11,14,15,
2,3,4)については、説明を省略する。
【0061】この工程計画スケジューリング装置1に
は、品質クレーム受信部12は備えておらず、また、品
質クレーム知識ベース13の替わりに、設備知識ベース
16を備えている。
【0062】この設備知識ベース16は、設備故障デー
タ受信部16a、設備故障率算出部16bおよび設備故
障率蓄積テーブル16cからなっている。
【0063】設備故障データ受信部16aは、付帯設備
4から受信した故障発生時刻、故障回復時刻などの実績
データを設備故障率算出部16bへ送信するようになっ
ている。
【0064】そして、設備故障率算出部16bは、設備
故障データ受信部16aから受信した製品別、設備別の
実績データを元に、製品別、設備別の設備故障率を算出
する(算出方法は、後述の式(3))。この設備故障率
は、設備故障率蓄積テーブル16cに送信される。
【0065】設備故障率蓄積テーブル16cは、製品
別、設備別の設備故障率を蓄積するためのテーブルであ
り、このテーブルは、設備故障率算出部16bから受信
した製品別、設備別の設備故障率に、順次更新されるよ
うになっている。
【0066】−第二の実施形態の工程計画立案方法− 次に、上記構成の工程計画スケジューリング装置1での
工程計画の立案方法について、図8に示すフローチャー
トを用いて説明する。
【0067】なお、上記第一の実施の形態に示す工程計
画立案方法と同一のステップには、同一符号を用い、ま
た、同一ステップ(S1,S2,S3,S6,S7)に
ついては、説明を省略する。
【0068】本実施形態では、優先順位は、1.納期制
約、2.成型設備制約、3.設備故障率制約(発生が予
測される設備故障率が小さい設備に工程を割り付ける)
の順に考慮するものとする。
【0069】S3で生産可能と判定された成型機で生産
した場合に、発生が予測される設備故障率を検索する。
【0070】そして、すべての受注に対して、発生が予
測される設備故障率の合計を算出し、その値が最小にな
るように、各成型機ごとの工程計画を立案する(S
5)。
【0071】なお、設備故障率の合計が最小になるとき
に、納期期日が間に合わない場合は、その設備故障率の
合計が、次に小さい値になるようにする。さらに、その
場合においても、納期期日が間に合わない場合は、順
次、次に小さい値になるようにする。これにより、納期
期日が間に合う場合の設備故障率の予測値を最小にす
る。
【0072】−設備故障率の算出方法− 故障率は、一般に、以下の式(3)により算出できる。
【0073】 (故障率)= (平均修理間隔)/(平均故障間隔+平均修理間隔)……式(3) ここで、平均故障間隔は、故障回復から次の故障発生ま
での間隔の平均時間を表している。今回の故障発生がn
回目とすると、平均故障間隔は、 (平均故障間隔)= 〔{(n−1回目までの平均故障間隔)×(n−1) +{(n回目の故障発生時刻)−(n−1回目の故障回復時刻)}〕/n…… 式(4) となり、また、平均修理間隔は、故障発生から故障回復
までの間隔の平均時間を表している。今回の故障発生が
n回目とすると、平均修理間隔は、 (平均修理間隔)= 〔{(n−1回目までの平均修理間隔)×(n−1) +{(n回目の故障回復時刻)−(n回目の故障発生時刻)}〕/n……式( 5) となる。
【0074】設備故障率算出部16bは、設備故障デー
タ受信部16aから受信した故障発生時刻、故障回復時
刻を元に、上記の式(3)、(4)、(5)を用いて、
製品別、設備別の故障率を算出する。
【0075】−第二の実施形態の具体的な実施例− 第二の実施形態の具体的な実施例を以下に示す。ここで
は、説明を簡略にするために、製品数を4(A,B,
C,D)、設備数を2(X,Y)とし、また、納期制約
および生産設備制約については、計画対象の製品A,
B,C,Dは同じ納期期日であり、製品A,B,C,D
は成型機X,Yのどちらでも生産可能とする。
【0076】オーダー受信部11で製品A,B,C,D
をそれぞれ100kgずつオーダーを受信したとき、設
備故障率蓄積テーブル16cは、図9のように生成され
ているものとする。例えば、製品Aを設備Xで生産した
場合、設備故障率が0.362%であることを表してい
る。
【0077】以下、設備故障率の予測値の合計が最小と
なるよう考慮する。製品Aについての設備故障率の予測
値は、 設備Xで生産した場合:0.362(%) 設備Yで生産した場合:0.498(%) 製品Bについての設備故障率の予測値は、 設備Xで生産した場合:0.332(%) 設備Yで生産した場合:0.285(%) 製品Cについての設備故障率の予測値は、 設備Xで生産した場合:0.542(%) 設備Yで生産した場合:0.498(%) 製品Dについての設備故障率の予測値は、 設備Xで生産した場合:0.374(%) 設備Yで生産した場合:0.442(%) となり、製品Aと製品Dとは、設備Xで生産した方が設
備故障率の予測値が小さく、製品Bと製品Cとは、設備
Yで生産した方が設備故障率の予測値が小さい。
【0078】このとき、製品A,B,C,Dを100k
g生産する時間は同一であり、製品A,B,C,Dの納
期期日は、それぞれの設備で製品200kgを生産する
時間分とする。したがって、納期制約を満足するために
は、設備X,Yにそれぞれ製品200kgずつ割り付け
る必要があるが、すでに満たしている。
【0079】そこで、この場合は、図10のように製品
を設備に割り付ける。なお、本実施例の場合は、納期期
日が同一であるので、生産順位を決めることができない
が、他の制約(例えば、納期期日が同一の場合は、受注
日の早いものから生産する。)により決めている。
【0080】次に、設備Aに故障が生じた場合を考え
る。設備故障率は、平均故障間隔は、1100時間から
1000時間に、平均修理間隔は、4時間から6時間に
変化したものとする。
【0081】すると、設備故障率は、0.362%から
0.596%に変化し、品質クレーム発生率蓄積テーブ
ル13cは、この値に更新される(図11) このとき、製品Aについての設備故障率の予測値は、 設備Xで生産した場合:0.596(%) 設備Yで生産した場合:0.498(%) となり、製品Aは、設備Xで生産するよりも設備Yで生
産した方がよくなった。
【0082】このとき、製品Dは設備Xで、製品A,
B,Cは設備Yで生産した方がよいが、これでは、納期
制約を守れない。
【0083】したがって、納期制約を守るため、設備Y
で生産した方がよい製品A,B,Cのうち、いずれか一
つの製品を設備Xで生産する必要がある。この場合、製
品Aを設備Yではなく、設備Xへ割り付けたときの設備
故障率は0.092(%)であり、製品Bを設備Yでは
なく、設備Xへ割り付けたときの設備故障率は0.04
7(%)であり、製品Cを設備Yではなく、設備Xへ割
り付けたときの設備故障率は0.044(%)である。
【0084】したがって、製品Cを設備Xへ移動させる
ことにより、設備故障率の予測値を最小にすることがで
きる。
【0085】このときの割付結果を図12に示す。な
お、生産順序については、他の制約により決している。
【0086】この結果を元に工程計画を修正する。
【0087】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、以下の
ような効果が発揮される。
【0088】まず、生産時に発生が予測される品質クレ
ーム量が小さくなる工程計画が立案できるので、実際
に、顧客からの品質クレームを減らすことができる。す
なわち、顧客のニーズにあった製品を提供できる。
【0089】また、さらに顧客別にも品質クレームを算
出すると、複数の顧客の製品を生産する場合、さらに顧
客からの品質クレームを減らすことができ、また、顧客
ごとのニーズにあった製品を提供できる。
【0090】さらに、製品別にも品質クレームを算出す
ると、複数の製品を生産する場合、さらに顧客からの品
質クレームを減らすことができ、また、製品ごとのニー
ズにあった製品を提供できる。
【0091】次に、生産時に発生が予測される設備故障
率が小さくなる工程計画が立案できるので、設備全体と
して、故障の発生を減少させることができる。
【0092】また、さらに製品別にも設備故障率を算出
すると、複数の製品を生産する場合、さらに故障率を減
少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施形態の工程計画スケジューリング装
置を含むシステムの概略図である。
【図2】第一の実施形態の工程計画立案のフローチャー
トである。
【図3】第一の実施形態の実施例における更新前の各数
値を示す図表である。
【図4】第一の実施形態の実施例における更新前の割付
結果を示す図表である。
【図5】第一の実施形態の実施例における更新後の各数
値を示す図表である。
【図6】第一の実施形態の実施例における更新後の割付
結果を示す図表である。
【図7】第二の実施形態の工程計画スケジューリング装
置を含むシステムの概略図である。
【図8】第二の実施形態の工程計画立案のフローチャー
トである。
【図9】第二の実施形態の実施例における更新前の各数
値を示す図表である。
【図10】第二の実施形態の実施例における更新前の割
付結果を示す図表である。
【図11】第二の実施形態の実施例における更新後の各
数値を示す図表である。
【図12】第二の実施形態の実施例における更新後の割
付結果を示す図表である。
【符号の説明】
1 工程計画スケジューリング装置 13b 品質クレーム発生率算出部(算出手段) 14 工程計画立案部(立案手段) 3 成型機(成型設備)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の成型設備に対して工程計画をスケ
    ジューリングする工程計画スケジューリング装置におい
    て、 生産実績データ、顧客からの品質に対するクレームのデ
    ータに基づき、クレーム発生率を成型設備別に算出する
    算出手段と、 このクレーム発生率に基づいて、成型設備ごとの工程計
    画を立案する立案手段とを備え、 発生が予測される顧客からのクレームの合計が最小とな
    るように立案することを特徴とする工程計画スケジュー
    リング装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスケジューリング装置に
    おいて、 算出手段は、前記クレーム発生率をさらに顧客別に算出
    することを特徴とする工程計画スケジューリング装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のスケジューリン
    グ装置において、 算出手段は、前記クレーム発生率をさらに製品別に算出
    することを特徴とする工程計画スケジューリング装置。
  4. 【請求項4】 複数の成型設備に対して工程計画をスケ
    ジューリングする工程計画スケジューリング装置におい
    て、 生産実績データに基づき、成型設備の故障率を成型設備
    別に算出する算出手段と、 この故障率に基づいて、成型設備ごとの工程計画を立案
    する立案手段とを備え、 発生が予測される成型設備の故障の合計が最小となるよ
    うに立案することを特徴とする工程計画スケジューリン
    グ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のスケジューリング装置に
    おいて、 算出手段は、前記故障率をさらに製品別に算出すること
    を特徴とする工程計画スケジューリング装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013250992A (ja) * 2007-05-29 2013-12-12 Palo Alto Research Center Inc 機器環境においてジョブの計画を作成する方法及び機器のジョブのためのオフライン及びオンラインジョブの計画作成を実行するためのシステム
JP2017021657A (ja) * 2015-07-13 2017-01-26 東芝エレベータ株式会社 加工機選択システム及び加工制御システム

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