JP2017021563A - 既製杭連結状態記録方法、及び、既製杭連結状態確認方法 - Google Patents

既製杭連結状態記録方法、及び、既製杭連結状態確認方法 Download PDF

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Abstract

【課題】指定された仕様の既製杭同士が連結されたか否かを事後的に容易且つ的確に確認可能することを可能にする既製杭連結状態記録確認方法を提供する。【解決手段】第1杭の仕様に関する基本データに対応する第1符号を作成する第1符号作成工程と、第2杭の仕様に関する基本データに対応する第2符号を作成する第2符号作成工程と、前記第1符号を前記第1杭の端部の外周面に付与する第1符号付与工程と、前記第2符号を前記第2杭の端部の外周面に付与する第2符号付与工程と、前記第1杭を沈設する下杭沈設工程と、前記第1杭の上端部と前記第2杭の下端部を、前記第1符号及び前記第2符号が1つの視野内に収まるように位置決めして相互に連結する上杭連結工程と、前記第1符号及び前記第2符号が含まれるように、前記第1杭の端部及び前記第2杭の端部を撮影する撮影工程と、前記撮影工程によって得られた画像データを記憶装置に格納する工程とを備える。【選択図】図1

Description

本開示は既製杭連結状態記録方法、及び、既製杭連結状態確認方法に関する。
複数の既製杭を継ぎ足しながら地中に埋設する過程では、地表から突出している既製杭の杭頭部に、次の既製杭の下端部が連結される。そして連結後、指定された仕様の既製杭同士が連結されたか否かを埋設後に確認できるようにするために、相互に連結された杭頭部及び下端部を、これら既製杭の仕様を手書きした黒板とともに撮影し、得られた画像を保管している。
一方、特許文献1は、規格化された遠心成形コンクリート杭の生産管理システムを開示している。この生産管理システムでは、完成後の遠心成形コンクリート杭の杭頭端面に識別標識として製品バーコードシールが貼着される。製品バーコードシールには、杭の呼び名、製造日付、及び、製品番号が記載されており、製品バーコードシールを用いて、在庫管理を行うことができる(特許文献1の段落0082及び図19(i))。
また、特許文献2は、工事写真管理装置を開示している。この工事写真管理装置は、タグデータ作成部、画像データ取得部、画像データ格納部、タグデータ抽出部、工事データ抽出部、データ関連付処理部、及び、工事報告書作成部を有している。
タグデータ作成部は、例えば表示装置付きの携帯情報端末や印刷装置付きの情報処理装置によって構成され、工事において役立つ有用な情報をエンコードしたタグデータを作成して表示又は印刷可能である。画像データ取得部は、例えばカメラによって構成され、タグデータを含む工事箇所の画像データを取得可能である。
画像データ格納部は画像データを格納し、タグデータ抽出部は、格納された画像データからタグデータに相当する領域を抽出する。工事データ抽出部は、抽出されたタグデータをデコードして工事において役立つ有用な情報を抽出し、データ関連付処理部は、抽出された情報を画像データと関連付けて記録する。工事報告書作成部は、データ関連付処理部のデータを整理し、必要な書式に合わせてデータを配置し、工事報告書のデータを作成する。
特開2013−8202号公報 特開2010−165263号公報
連結された2つの既製杭の仕様を黒板に手書きでチョークにて記載する作業は煩雑であり、また、黒板に誤記があった場合には、指定された仕様の既製杭同士が連結されたか否か正しい判断を事後的に下すことができない虞がある。
ここで、特許文献2が開示するように、タグデータ作成部により、連結された2つの既製杭の仕様に対応する1つのタグデータを作成し、黒板への記載を省略することが考えられる。しかしながら、杭施工業者にとって、杭施工現場でタグデータを作成する作業は杭の設置作業の妨げとなり、工程遅れの原因となるため実施するのは困難である。また、杭施工現場でのタグデータ作成は、作業環境が悪いために携帯情報端末へ誤入力してしまう虞がある。
一方、特許文献1が開示している製品バーコードシールは、杭頭端面に貼着されており、既製杭が連結された状態では撮影することは困難である。そもそも、特許文献1が開示する製品バーコードシールは、バーコードリーダで読み取られるものであり、施工現場にて周囲の物品とともに撮影されるような使用態様は想定されていない。つまり、特許文献1が開示する製品バーコードシールは、生産管理に用いられるものであって、既製杭同士の連結状態の事後的な確認に用いられるものではない。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態の目的は、指定された仕様の既製杭同士が連結されたか否かを事後的に容易且つ的確に確認可能することを可能にする既製杭連結状態記録方法、及び、既製杭連結状態確認方法を提供することにある。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る既製杭連結状態記録方法は、
第1杭の製造工場にて、前記第1杭の仕様に関する基本データに対応する第1符号を作成する第1符号作成工程と、
第2杭の製造工場にて、前記第2杭の仕様に関する基本データに対応する第2符号を作成する第2符号作成工程と、
前記第1符号を前記第1杭の端部の外周面に付与する第1符号付与工程と、
前記第2符号を前記第2杭の端部の外周面に付与する第2符号付与工程と、
前記第1杭を沈設する下杭沈設工程と、
前記第1杭の上端部と前記第2杭の下端部を、前記第1符号及び前記第2符号が1つの視野内に収まるように位置決めして相互に連結する上杭連結工程と、
前記第1符号及び前記第2符号が含まれるように、前記第1杭の端部及び前記第2杭の端部を撮影する撮影工程と、
前記撮影工程によって得られた画像データを記憶装置に格納する工程と
を備える。
上記構成(1)によれば、第1杭及び第2杭の製造工場で第1符号及び第2符号がそれぞれ作成されるので、第1杭及び第2杭の施工現場において第1符号及び第2符号を作成する必要がない。このため、第1杭及び第2杭の施工業者は、第1杭と第2杭の連結状態を容易に記録することができる。
ただしこの場合、第1符号及び第2符号は別個のものであるので、第1杭と第2杭の連結状態を撮影するにあたっては、第1符号及び第2符号が1つの視野に入るようにする必要がある。この点、上記構成(1)によれば、第1符号が第1杭の端部の外周面に付与され、第2符号が第2杭の端部の外周面に付与され、そして、第1符号及び第2符号が1つの視野に入るように第1杭の端部及び第2杭の端部が位置決めして連結されるので、相互に接合された第1杭の端部と第2杭の端部を、第1符号及び第2符号を含むように撮影することができる。
そして、撮影によって得られた画像データを保存しておけば、連結状態の確認が必要になったときに、画像データ中の第1符号及び第2符号を復号して第1杭及び第2杭の仕様を容易且つ確実に確認することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記構成(1)において、前記第1符号及び前記第2符号の各々は、各辺が10cm以上の四角形の領域に渡っている。
上記構成(2)によれば、第1符号及び第2符号の各々が、各辺が10cm以上の四角形の領域に渡っているので、画像データ中の第1符号及び第2符号を確実に復号することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記構成(1)又は(2)において、
前記上杭連結工程において、前記第1杭及び前記第2杭は、前記第1杭及び前記第2杭の周方向にて、位置決めピンによって相対的に位置決めされ、
前記第1符号付与工程において、前記第1符号は、前記第1杭の周方向にて前記位置決めピンに一致する位置に付与され、
前記第2符号付与工程において、前記第2符号は、前記第2杭の周方向にて前記位置決めピンに一致する位置に付与される。
上記構成(3)によれば、位置決めピンに一致する周方向位置に、第1符号及び第2符号が付与されるので、上杭連結工程にて、第1符号及び第2符号が1つの視野に入るように、第1杭に対し第2杭を容易に位置決めして連結することができる。
(4)本発明の少なくとも一実施形態に係る既製杭連結状態確認方法は、
第1杭の製造工場にて、前記第1杭の仕様に関する基本データに対応する第1符号を作成する第1符号作成工程と、
第2杭の製造工場にて、前記第2杭の仕様に関する基本データに対応する第2符号を作成する第2符号作成工程と、
前記第1符号を前記第1杭の端部の外周面に付与する第1符号付与工程と、
前記第2符号を前記第2杭の端部の外周面に付与する第2符号付与工程と、
前記第1杭を沈設する下杭沈設工程と、
前記第1杭の上端部と前記第2杭の下端部を、前記第1符号及び前記第2符号が1つの視野内に収まるように位置決めして相互に連結する上杭連結工程と、
前記第1符号及び前記第2符号が含まれるように、前記第1杭の端部及び前記第2杭の端部を撮影する撮影工程と、
前記撮影工程によって得られた画像データを記憶装置に格納する工程と、
前記撮影工程にて取得された前記画像データに含まれる前記第1符号及び前記第2符号を復号し、前記第1杭の仕様に関する基本データ及び前記第2杭の仕様に関する基本データを取得する復号工程と、
複数の杭の配列に関する杭配列情報を用意する杭配列情報準備工程と、
前記復号工程によってそれぞれ得られた前記第1杭の仕様に関する基本データ及び前記第2杭の仕様に関する基本データと、前記杭配列情報とを比較し、前記第1杭の上端部と前記第2杭の下端部の連結が正しいか否かを判定する比較判定工程と、
前記比較判定工程の判定結果を報知する報知工程と
を備える。
上記構成(4)によれば、第1杭及び第2杭の製造工場で第1符号及び第2符号がそれぞれ作成されるので、第1杭及び第2杭の施工現場において第1符号及び第2符号を作成する必要がない。このため、第1杭及び第2杭の施工業者は、第1杭と第2杭の連結状態を容易に記録することができる。そして、撮影によって得られた画像データを保存しておき、連結状態の確認が必要になったときに、画像データ中の第1符号及び第2符号を復号して第1杭及び第2杭の仕様を容易且つ確実に確認することができる。
ただしこの場合、第1符号及び第2符号は別個のものであるので、既製杭の連結状態を撮影するにあたっては、第1符号及び第2符号が1つの視野に入るようにする必要がある。この点、上記構成(5)によれば、第1符号が第1杭の端部の外周面に付与され、第2符号が第2杭の端部の外周面に付与され、そして、第1符号及び第2符号が1つの視野に入るように第1杭の端部及び第2杭の端部が位置決めして連結されるので、相互に接合された第1杭の端部と第2杭の端部を、第1符号及び第2符号を含むように撮影することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、指定された仕様の既製杭同士が連結されたか否かを事後的に容易且つ的確に確認可能な既製杭連結状態記録方法及び既製杭連結状態確認方法が提供される。
本発明の一実施形態に係る既製杭連結状態記録方法の概略的な手順を示すフローチャートである。 図1の既製杭連結状態記録方法が適用された第1杭及び第2杭の端部を第1符号及び第2符号とともに概略的に示す図である。 第1符号作成工程及び第2符号作成工程に用いられる符号作成装置の構成を概略的に示す図である。 撮影工程に適用可能な撮影装置の構成を概略的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る杭連結状態確認方法の概略的な手順を示すフローチャートである。 図5の杭連結状態確認方法に適用される杭連結状態確認装置の構成を概略的に示す図である。 本発明の他の一実施形態に係る既製杭連結状態記録方法の概略的な手順を示すフローチャートである。 杭選択工程の手順を概略的に示すフローチャートである。 杭選択工程に適用可能な杭選択装置の構成を概略的に示す図である。 本発明の他の一実施形態に係る既製杭連結状態記録方法の概略的な手順を示すフローチャートである。 出荷検査工程の手順を概略的に示すフローチャートである。 納品検査工程の手順を概略的に示すフローチャートである。 図11の出荷検査工程に適用可能な出荷検査装置の構成を概略的に示す図である。 図12の納品検査工程に適用可能な納品検査装置の構成を概略的に示す図である。 幾つかの実施形態に係る既製杭連結状態記録方法の第1符号付与工程及び第2符号付与工程を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る既製杭連結状態記録方法の概略的な手順を示すフローチャートであり、図2は、既製杭連結状態記録方法が適用された第1杭2及び第2杭4の端部を第1符号6及び第2符号8とともに概略的に示す図である。
図1に示したように、既製杭連結状態記録方法は、第1杭仕様データ準備工程S10、第2杭仕様データ準備工程S12、第1符号作成工程S14、第2符号作成工程S16、第1符号付与工程S18、第2符号付与工程S20、下杭沈設工程S22、上杭連結工程S24、撮影工程S26及び保存工程S28を有している。
なお、図1の既製杭連結状態記録方法では、説明を簡単にするために、第1杭2及び第2杭4の2つの杭の場合について説明するが、杭は3本以上であってもよい。また、第1杭及び第2杭の各々は、既製杭であればよく、例えば、鉄筋コンクリート杭(RC杭)、高強度プレストレストコンクリート杭(PHC杭)、高強度プレストレスト鉄筋コンクリート杭(PRC杭)、及び、外殻鋼管付きコンクリート杭(SC杭)等のうちから選択される1種である。
第1杭仕様データ準備工程S10では、第1杭2の仕様に関する基本データ(杭仕様データ)が準備される。第1杭2の仕様に関する基本データの準備は、第1杭2の製造工場で行われ、例えば、基本データは、第1杭2の製造時に使用又は記録された電子データを入手することによって準備される。なお、第1杭2の仕様に関する基本データとは、第1杭2の杭種、杭径、杭長、及び、杭端板の仕様等のうちから選択される1つ以上である。
第2杭仕様データ準備工程S12では、第2杭4の仕様に関する基本データ(杭仕様データ)が準備される。
第2杭4の基本データの準備は、第2杭4の製造工場で行われ、例えば、第2杭4の基本データは、第2杭4の製造時に使用又は記録された電子データを入手することによって準備される。第2杭4の仕様に関する基本データとは、第2杭4の杭種、杭径、杭長、及び、杭端板の仕様等のうちから選択される1つ以上である。
第1符号作成工程S14では、第1杭仕様データ準備工程S10で準備された第1杭2の基本データを符号化し、第1杭2の基本データに対応する第1符号6を作成する。符号化の方法は特に限定されることはないが、第1符号6として、バーコードやQRコード(登録商標)等の1次元又は2次元の符号を用いることができる。なお、第1符号6の作成には、第1符号6を紙やプラスチック等のシート状の基材に印刷することの外、第1符号6に対応する印刷用の型を作成することも含まれる。なお、基材はシールであってもよい。
第2符号作成工程S16では、第2杭仕様データ準備工程S12で準備された第2杭の基本データを符号化し、第2杭4の基本データに対応する第2符号8を作成する。符号化の方法は特に限定されることはないが、第2符号8として、バーコードやQRコード(登録商標)等の1次元又は2次元の符号を用いることができる。なお、第2符号8の作成には、第2符号8を紙やプラスチック等のシート状の基材に印刷することの外、第2符号8に対応する印刷用の型を作成することも含まれる。なお、基材はシールであってもよい。
第1符号付与工程S18では、第1杭2の端部の外周面に、第1符号作成工程S14で作成された第1符号6が付与される。第1符号6は、少なくとも第1杭2の一端部の外周面に付与され、必要に応じて、2つの第1符号6が第1杭2の両端部の外周面に付与される。第1符号6の付与には、第1杭2の端部の外周面に、第1符号6が印刷された基材を貼着することの外、第1符号6に対応する印刷用の型を用いて第1符号6を印刷することも含まれる。
第2符号付与工程S20では、第2杭4の端部の外周面に、第2符号作成工程S16で作成された第2符号8が付与される。第2符号8は、少なくとも第2杭4の一端部の外周面に付与され、必要に応じて、2つの第2符号8が第2杭4の両端部の外周面に付与される。第2符号8の付与には、第2杭4の端部の外周面に、第2符号8が印刷された基材を貼着することの外、第2符号8に対応する印刷用の型を用いて第2符号8を印刷することも含まれる。
なお、第1符号付与工程S18及び第2符号付与工程S20は、第1杭2及び第2杭4の製造工場でそれぞれ行われるが、第1杭2及び第2杭4の施工現場で行われてもよい。
下杭沈設工程S22は第1杭2の施工現場で行われる。下杭沈設工程S22では、下杭としての第1杭2が沈設される。沈設は、地盤に予め掘られた孔への第1杭2の挿入の外、地盤への第1杭2の押し込みや打ち込み等によっても行うことができる。
上杭連結工程S24は、第1杭2及び第2杭4の施工現場で行われる。上杭連結工程S24では、沈設された第1杭2の上端部(杭頭部)に、下杭に連結される上杭としての第2杭4の下端部が連結される。連結の際、図2に示したように、第1符号6及び第2符号8が1つの視野内に収まるように位置決めされる。第1符号6及び第2符号8が1つの視野内に収まるとは、相互に連結された第1杭2及び第2杭4を側方からみたときに、第1符号6及び第2符号8を同時に視認できるという意味である。なお、第1杭2の上端部と第2杭4の下端部の連結は、溶接や、連結部材(不図示)を用いて行うことができる。
撮影工程S26は、第1杭2及び第2杭4の施工現場で行われる。撮影工程S26では、第1符号6及び第2符号8が含まれるように、相互に連結された第1杭2の端部及び第2杭4の端部を撮影する。なお、図2中の一点鎖線の領域Pは、撮影工程S26にて撮影される領域を概略的に示している。撮影工程S26では、所定の事項が記載された黒板、更には、黒板を持つ作業者が、第1杭2及び第2杭4の端部とともに撮影されてもよい。黒板に記載される事項は、第1符号6及び第2符号8に含まれる情報と一部又は全部が同じであってもよいし、全く異なっていてもよい。
保存工程S28では、撮影工程S26によって得られた画像データを記憶装置に格納する。記憶装置は、画像データを読み出し可能に記録可能であれば、特に限定されることはない。なお、格納の際、画像データが第1杭2と第2杭4の連結部のものであることがわかるように、画像データに識別情報が付与される。
上記構成によれば、第1杭2及び第2杭4の製造工場で第1符号6及び第2符号8がそれぞれ作成されるので、第1杭2及び第2杭4の施工現場において第1符号6及び第2符号8を作成する必要がない。このため、第1杭2及び第2杭4の施工業者は、第1杭2と第2杭4の連結状態を容易に記録することができる。
ただしこの場合、第1符号6及び第2符号8は別個のものであるので、第1杭2と第2杭4の連結状態を撮影するにあたっては、第1符号6及び第2符号8が1つの視野に入るようにする必要がある。この点、上記構成によれば、第1符号6が第1杭2の端部の外周面に付与され、第2符号8が第2杭4の端部の外周面に付与され、そして、第1符号6及び第2符号8が1つの視野に入るように第1杭2の端部及び第2杭4の端部が位置決めして連結されるので、相互に接合された第1杭2の端部と第2杭4の端部を、第1符号6及び第2符号8を含むように撮影することができる。
そして、撮影によって得られた画像データを保存しておけば、連結状態の確認が必要になったときに、画像データ中の第1符号6及び第2符号8を復号して第1杭2及び第2杭4の仕様を容易且つ確実に確認することができる。
幾つかの実施形態では、第1符号6及び第2符号8の各々は、各辺が10cm以上で各杭2、4の半径以下の四角形の領域に渡っている(各杭2、4の半径≧L1≧10cm、各杭2、4の半径≧L2≧10cm)。
上記構成によれば、第1符号6及び第2符号8の各々が、各辺が10cm以上の四角形の領域に渡っているので、画像データ中の第1符号6及び第2符号8を確実に復号することができる。
図3は、上記した第1符号作成工程S14及び第2符号作成工程S16に用いられる符号作成装置10の構成を概略的に示している。
符号作成装置10は、例えばコンピュータによって構成される情報処理装置12と、印刷装置14と、必要に応じて付属機器とを有している。付属機器は、例えば、出力装置としてのモニタ16、及び、入力装置としてのキーボード18である。情報処理装置12は、例えば製造工場に設置されたサーバ(製造工場サーバ)である。情報処理装置12は、情報処理部20と、記憶部22と、必要に応じて有線又は無線にて外部機器と通信可能な通信部24とを有している。
記憶部22は、例えばハードディスクによって構成され、杭仕様DB(杭仕様データベース)26を格納している。杭仕様DB26は、杭の製造工場で製造された各杭の仕様に関する基本データ(杭仕様データ)の集合であって、杭毎に基本データを抽出可能に構成されている。
なお、杭仕様DB26は、杭の製造時に使用又は記録されたものであるのが好ましい。杭仕様DB26として、杭の製造時に使用又は記録されたものを用いれば、第1杭仕様データ準備工程S10及び第2杭仕様データ準備工程S12の簡易化を図れる。
情報処理部20は、例えばCPU(中央演算処理装置)及びメモリによって構成され、その機能についてみたとき、符号化部28を有する。符号化部28は、記憶部22に格納された杭の仕様に関する基本データを符号化可能であり、杭の仕様に関する基本データに対応する符号を作成可能である。なお、符号化部28は、情報処理部20が符号化のためのアプリケーションソフトを実行することによって実現可能である。
印刷装置14は、符号化部28によって作成された符号を基材に印刷可能であり、例えば、シールに符号を印刷可能である。
図4は、上記した撮影工程S26に適用可能な撮影装置30の構成を概略的に示している。撮影装置30は、杭の施工者が携帯可能であり、例えば、デジタルカメラや、スマートフォン等の携帯情報端末によって構成される。
より詳しくは、撮影装置30は、撮影部32及び記憶部34を有しており、必要に応じて、表示部36、入力部38及び通信部40を更に有している。
撮影部32は、例えば光学素子及び受光素子によって構成され、撮影装置30の周囲を撮影可能である。記憶部34は、例えばハードディスクやメモリによって構成され、撮影部32の撮影によって得られた画像データを保存可能である。表示部36は、例えば液晶パネルによって構成され、画像データを表示可能である。入力部38は、例えばキーボードやタッチパネルによって構成され、入力部38を操作することによって、画像データに付加的な情報を追加可能である。そして、通信部40は、有線又は無線にて外部機器と通信可能であり、例えば、画像データを外部機器に送信可能である。
図5は、上記した既製杭連結状態記録方法を利用した、杭連結状態確認方法の概略的な手順を示すフローチャートである。
図5に示したように、杭連結状態確認方法は、上記した既製杭連結状態記録方法に加えて、復号工程S30、杭配列情報準備工程S32、比較判定工程S34及び判定結果報知工程S36を更に有している。
復号工程S30では、撮影工程S26にて取得された画像データに含まれる第1符号6及び第2符号8を復号し、第1杭2の仕様に関する基本データ及び第2杭4の仕様に関する基本データを取得する。
杭配列情報準備工程S32では、複数の杭の配列に関する杭配列情報を用意する。杭配列情報は、杭が沈設される孔を識別するための杭孔番号、及び、各杭孔の深さ方向位置に対応付けられた杭の仕様を含んでいる。杭配列情報は、例えば、杭施工時に用いられる杭伏図に対応する電子データであり、杭伏図を電子データ化することによって容易に準備することができる。
比較判定工程S34では、復号工程S30によって得られた第1杭2の仕様に関する基本データ及び第2杭4の仕様に関する基本データと、杭配列情報準備工程S32で準備された杭配列情報とを比較し、第1杭2の端部と第2杭4の端部の連結が正しいか否かを判定する。
判定結果報知工程S36では、比較判定工程S34の判定結果を報知する。例えば、比較判定工程S34の判定結果において、第1杭2及び第2杭4の仕様が、杭配列情報に一致している場合には、連結が正しいことを表す記号、例えば「○」印をモニタに表示するか、又は、連結が正しいことを表す音声をスピーカから発することによって、杭連結状態を確認している担当者に連結が正しいことを報知する。
一方、第1杭2及び第2杭4の仕様が、杭配列情報に一致していない場合には、連結が正しくないことを表す記号、例えば「×」印をモニタに表示するか、又は、連結が正しくないことを表す音声をスピーカから発することによって、連結が正しくないことを担当者に報知する。
なお、杭連結状態を確認する担当者は、第1杭2及び第2杭4の連結を行った作業者であってもよいし、作業者の作業を監督する監督者であってもよい。
図6は、上記した杭連結状態確認方法に適用される杭連結状態確認装置42の構成を概略的に示している。
杭連結状態確認装置42は、例えばコンピュータによって構成される情報処理装置44と、報知装置としてのモニタ46と、必要に応じて付属機器とを有している。付属機器は、例えば、入力装置としてのキーボード48である。
情報処理装置44は、例えば杭施工現場の管理事務所に設置されたサーバ(現場管理事務所サーバ)である。情報処理装置44は、情報処理部50と、記憶部52と、必要に応じて有線又は無線にて外部機器と通信可能な通信部54とを有している。
記憶部52は、例えばハードディスク等によって構成され、設計DB(設計データベース)58及び施工結果DB(施工結果DB)60を格納している。
設計DB58は、杭施工現場における杭の配列に関する情報の集合である。設計DB58を準備することによって、杭配列情報準備工程S32が実行される。設計DB58は、杭施工時に用いられる杭伏図を電子データ化したものである。例えば、設計DB58は、杭施工現場を識別するための工事番号、杭を沈設する杭孔を識別するための杭孔番号、各杭孔における深さ方向位置を識別するための情報、及び、各深さ方向位置に沈設される杭の仕様に関する基本データ(杭仕様データ)を含んでいる。
施工結果DB60は、杭施工現場における各杭の施工結果に関する情報の集合である。例えば、施工結果DB60は、杭施工現場を識別するための工事番号、杭が沈設された杭孔を識別するための杭孔番号、各杭孔における深さ方向位置を識別するための情報、各深さ方向位置に沈設された杭の仕様に関する基本データ(杭仕様データ)、各杭孔における杭と杭の連結部を識別するための情報(連結部番号)、及び、連結部番号と対応付けられた連結部の画像データを含んでいる。なお、施工結果DB60に含まれる杭仕様データは、後述する復号部62によって符号を復号して得られた杭仕様データである。
情報処理部50は、例えばCPU(中央演算処理装置)及びメモリによって構成され、その機能についてみたときに、復号部62及び比較判定部64を有する。復号部62は、復号工程S30を実行可能に構成されており、施工結果DB60中の画像データに含まれる第1符号6及び第2符号8を復号し、これによって得られた杭の仕様に関する基本データが、施工結果DB60に格納される。復号部62は、情報処理部50が復号のためのアプリケーションソフトを実行することによって実現可能である。
復号部62によって復号される画像データは、撮影装置30によって撮影されたものを、予め通信等によって撮影装置30から受け取って記憶部52に格納したものである。なお、復号部62は、撮影装置30の記憶部34に格納されている画像データを通信を介して直接復号するように構成されていてもよい。
比較判定部64は、比較判定工程S34及び判定結果報知工程S36を実行可能に構成されており、設計DB58に含まれている杭仕様データと、施工結果DB60に含まれている杭仕様データとを、同一の杭番号及び深さ方向位置にて相互に比較し、これらが同一であるか否かを判定する。そして、比較判定部64は、報知装置としてのモニタ46に判定結果を表示する。例えば、杭仕様データが相互に一致すれば「○」印がモニタ46に表示され、杭仕様データが不一致であれば「×」印がモニタ46に表示される。比較判定部64は、情報処理部50が比較判定のためのアプリケーションソフトを実行することによって実現可能である。
図7は、本発明の他の一実施形態に係る既製杭連結状態記録方法の概略的な手順を示すフローチャートである。図7に示す既製杭連結状態記録方法は、第1杭沈設工程S22及び第2杭連結工程S24の各々の前に、杭選択工程S38を更に備えている。
図8は、杭選択工程S38の手順を概略的に示すフローチャートである。杭選択工程S38は、杭仕様指定工程S380、撮影工程S382、復号工程S384、判定工程S386、及び、杭吊り上げ工程S388を含んでいる。
杭仕様指定工程S380では、杭の施工者によって、これから設置すべき杭の仕様が指定される。施工者は、例えば杭伏図に基づいて、杭の仕様を指定することができる。設置すべき杭が第1杭2であれば第1杭2の仕様が指定され、設置すべき杭が第2杭4であれば、第2杭4の仕様が指定される。なお、杭の施工の自動化が図られている場合には、制御装置によって、自動的に杭の仕様が指定されてもよい。
撮影工程S382では、施工者が、杭施工現場の杭置き場に横置きされた複数の杭から1つの杭を選択し、選択した杭の符号を撮影する。ここで、選択した杭の符号は、第1符号6や第2符号8と同様に作成され、杭の端部の外周面に貼着されているものである。
復号工程S384では、撮影工程で撮影された符号が復号され、これにより、選択した杭の仕様に関する基本データ(杭仕様データ)が得られる。
判定工程S386では、復号工程S384で得られた基本データに基づいて、杭仕様指定工程S380で指定された杭の仕様と、復号工程S384で得られた杭の仕様が一致するかが判定される。
判定工程S386の判定の結果が肯定的なものである場合、すなわち選択した杭の仕様が指定した杭の仕様に一致している場合、選択された杭を設置のために吊り上げる杭吊り上げ工程S388が実行される。一方、判定工程S386の判定の結果が否定的なものである場合、すなわち選択した杭の仕様が指定された杭の仕様と一致しなかった場合、施工者は他の杭を選択し、撮影工程S382が再度実行される。
上記した構成によれば、第1杭沈設工程S22前の杭選択工程S38にて、沈設すべき第1杭2が吊り上げ前に的確に選択され、第2杭連結工程S24前の杭選択工程S38にて、連結すべき第2杭4が吊り上げ前に的確に選択される。この結果、誤った杭を選択して吊り上げることが防止され、第1杭2と第2杭4の連結を的確且つ短時間にて行うことができる。
図9は、杭選択工程S38に適用可能な杭選択装置66の構成を概略的に示している。
杭選択装置66は、杭の施工者が携帯可能であり、例えば、スマートフォン等の携帯情報端末によって構成される。
より詳しくは、杭選択装置66は、入力部68、撮影部70、記憶部72、情報処理部74、及び、表示部76を有しており、必要に応じて通信部78を更に有している。
入力部68は、例えばキーボードやタッチパネルによって構成され、杭の施工者は、入力部68を操作して、これから施工すべき杭の仕様と、当該杭を沈設しようとしている杭孔番号及び深さ方向位置を指定することができる。
撮影部70は、例えば光学素子や受光素子によって構成され、杭の端部の外周面に付与された符号を撮影可能である。
記憶部72は、例えばハードディスクやメモリによって構成され、設計DB80を格納するとともに、施工者によって指定された杭の仕様(杭仕様データ)、杭孔番号及び深さ方向位置、並びに、撮影部70により得られた画像データを格納可能である。なお、設計DB80は、杭施工現場における杭の配列に関する情報の集合である。
情報処理部74は、例えばCPU(中央演算処理装置)及びメモリによって構成され、機能でみたときに、復号部82及び比較判定部84を有する。
復号部82は、撮影部70によって撮影された画像データに含まれる符号を復元し、杭の仕様に関する基本データを取得する。なお復号部82は、情報処理部74が、復号のためのアプリケーションソフトを実行することによって実現可能である。
比較判定部84は、施工者によって指定された杭孔番号及び深さ方向位置を、設計DB80と照合し、設計DB80から、指定された杭孔番号及び深さ方向位置に沈設されるべき杭の仕様に関する基本データ(杭仕様データ)を抽出する。そして、比較判定部84は、抽出した杭の仕様に関する基本データと、復号部82によって得られた杭の仕様に関する基本データとが相互に一致するか否かを判定し、判定結果を報知する。
表示部76は、例えば液晶モニタによって構成され、判定部82の判定結果を表示可能である。表示部76は、杭の仕様が相互に一致すれば「○」印を表示し、杭の仕様が不一致であれば「×」印を表示する。杭の施工者は、表示部76の表示を見て、自身が選択した杭が正しいものであるか否かを知ることができる。
図10は、本発明の他の一実施形態に係る既製杭連結状態記録方法の概略的な手順を示すフローチャートである。図10に示す既製杭連結状態記録方法は、第2符号付与工程S20と第1杭沈設工程S22の間に、出荷検査工程S40及び納品検査工程S42を更に備えている。
図11は、出荷検査工程S40の手順を概略的に示すフローチャートである。出荷検査工程S40は、杭の製造工場で行われるものであり、出荷データ準備工程S400、撮影工程S401、復号工程S402、判定工程S404、及び、出荷許可工程S406を含んでいる。
出荷データ準備工程S400では出荷データを用意する。出荷データは、出荷伝票に対応するする電子データであり、例えば、出荷先の客先名、工事番号及び杭の仕様に関する基本データ(杭仕様データ)を、相互に関連付けられた状態で含んでいる。
撮影工程S401では、これから出荷されようとしている杭の端部の外周面に付与されている符号が撮影される。符号は、第1符号6及び第2符号8と同様に、杭の仕様に関する基本データを符号化したものである。
復号工程S402では、撮影工程S401で得られた画像データが復号され、出荷されようとしている杭の仕様に関する基本データが得られる。
判定工程S404では、復号工程S402で得られた杭の仕様に関する基本データが、出荷データに含まれているか否か判定される。
判定工程S404の判定結果が肯定的なものである場合、すなわち、復号工程S402で得られた杭の仕様に関する基本データが出荷データに含まれている場合、出荷許可工程S406が実行され、杭が出荷される。一方、判定工程S404の判定結果が否定的なものである場合、すなわち、復号工程S402で得られた杭の仕様に関する基本データが出荷データに含まれていない場合、その杭の出荷は停止され、他の杭について撮影工程S401が再度実行される。
上記した出荷検査工程S40によれば、杭の製造工場から、出荷データ(出荷伝票)と異なる仕様の杭が出荷されることが容易且つ確実に防止される。
図12は、納品検査工程S42の手順を概略的に示すフローチャートである。納品検査工程S42は、杭の施工現場で行われるものであり、納品データ準備工程S420、撮影工程S421、復号工程S422、判定工程S424、納品許可工程S426、及び、納品不許可工程S428を含んでいる。
納品データ準備工程S420では納品データを用意する。納品データは、納品伝票に対応するする電子データであり、例えば、納入業者名、工事番号及び杭の仕様に関する基本データ(杭仕様データ)を、相互に関連付けられた状態で含んでいる。
撮影工程S421では、杭の施工現場にて、納品されようとしている杭の端部の外周面に付与されている符号が撮影される。
復号工程S422では、撮影工程S421で得られた画像データが復号され、納品されようとしている杭の仕様に関する基本データが得られる。
判定工程S424では、復号工程S422で得られた杭の仕様に関する基本データが、予め用意された納品データに含まれているか否か判定される。
判定工程S424の判定結果が肯定的なものである場合、すなわち、復号工程S422で得られた杭の仕様に関する基本データが納品データに含まれている場合、納品許可工程S426が実行され、杭が納品される。一方、判定工程S424の判定結果が否定的なものである場合、すなわち、復号工程S422で得られた杭の仕様に関する基本データが納品データに含まれていない場合、納品不許可工程S428が実行され、その杭の施工現場への納品は停止される。
上記した納品検査工程S42によれば、杭の施工現場にて、納品データ(納品伝票)と異なる仕様の杭が納品されることが容易且つ確実に防止される。
図13は、図11の出荷検査工程S40に適用可能な出荷検査装置86の構成を概略的に示している。
出荷検査装置86は、杭製造工場の出荷担当者が携帯可能であり、例えば、スマートフォン等の携帯情報端末によって構成される。
より詳しくは、出荷検査装置86は、撮影部88、記憶部90、情報処理部92、及び、表示部94を有しており、必要に応じて入力部96及び通信部98を更に有している。
撮影部88は、例えば光学素子や受光素子によって構成され、杭の端部の外周面に付与された符号を撮影可能である。
記憶部90は、例えばハードディスクやメモリによって構成され、出荷情報DB100を格納するとともに、撮影部88により得られた画像データを格納可能である。なお、出荷情報DB100は出荷データの集合であり、各出荷データは、例えば、出荷先の客先名、工事番号、及び、杭の仕様に関する基本データ(杭仕様データ)を相互に関連付けられた状態で含んでいる。
情報処理部92は、例えばCPU(中央演算処理装置)及びメモリによって構成され、機能でみたときに、復号部102及び比較判定部104を有する。
復号部102は、撮影部88によって撮影された画像データに含まれる符号を復元し、出荷されようとしている杭の仕様に関する基本データを取得する。なお復号部102は、情報処理部92が、復号のためのアプリケーションソフトを実行することによって実現可能である。
比較判定部104は、出荷情報DB100に含まれている杭の仕様に関する基本データと、復号部82によって得られた杭の仕様に関する基本データとが相互に一致するか否かを判定し、判定結果を報知する。
表示部94は、例えば液晶モニタによって構成され、比較判定部104の判定結果を表示可能である。表示部94は、杭の仕様が相互に一致すれば「○」印を表示し、杭の仕様が不一致であれば「×」印を表示する。杭の出荷担当者は、表示部94の表示を見て、出荷しようとしている杭が正しいものであるか否かを知ることができる。
図14は、図12の納品検査工程S42に適用可能な納品検査装置106の構成を概略的に示している。
納品検査装置106は、出荷検査装置86の記憶部90に格納されている出荷情報DB100を、納品情報DB108に置換するのみで実現することができる。この場合、比較判定部104は、納品情報DB108に含まれている杭の仕様に関する基本データ(杭仕様データ)と、復号部82によって得られた杭の仕様に関する基本データとが相互に一致するか否かを判定し、判定結果を報知する。
なお、納品情報DB108は納品データの集合であり、各納品データは、例えば、納入業者名、工事番号、及び、杭の仕様に関する基本データを相互に関連付けられた状態で含んでいる。
図15は、幾つかの実施形態に係る既製杭連結状態記録方法の第1符号付与工程S18及び第2符号付与工程S20を説明するための図である。図15に示したように、第1杭2及び第2杭4が、位置決めピン110によって相対的に位置決めされて連結される場合、第1符号6及び第2符号8は、第1杭2及び第2杭4の周方向にて、位置決めピン110又は位置決めピン110が挿入される孔に一致する位置に付与される。
上記した構成によれば、位置決めピン110に一致する周方向位置に、第1符号6及び第2符号8が付与されるので、上杭連結工程S24にて、第1符号6及び第2符号8が1つの視野に入るように、第1杭2に対し第2杭4を容易に位置決めして連結することができる。
最後に、本発明は上述した幾つかの実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
例えば、撮影装置30、杭連結状態確認装置44、杭選択装置66、及び、納品検査装置106のうち2つ以上の機能を1つの携帯情報端末にもたせもてよい。
また、杭連結状態確認装置44の設置場所は、杭施工現場に限定されることはなく、杭施工現場から離れていてもよい。
2 第1杭
4 第2杭
6 第1符号
8 第2符号
10 符号作成装置
12 情報処理装置
14 印刷装置
16 モニタ
18 キーボード
20 情報処理部
22 記憶部
24 通信部
26 杭仕様DB
28 符号化部
30 撮影装置
32 撮影部
34 記憶部
36 表示部
38 入力部
40 通信部
42 杭連結状態確認装置
44 情報処理装置
46 モニタ
48 キーボード
50 情報処理部
52 記憶部
54 通信部
58 設計DB
60 施工結果DB
62 復号部
64 比較判定部
66 杭選択装置
68 入力部
70 撮影部
72 記憶部
74 情報処理部
76 表示部
78 通信部
80 設計DB
82 復号部
84 比較判定部
86 出荷検査装置
88 撮影部
90 記憶部
92 情報処理部
94 表示部
96 入力部
98 通信部
100 出荷情報DB
102 復号部
104 比較判定部
106 納品検査装置
108 納品情報DB
110 位置決めピン

Claims (4)

  1. 第1杭の製造工場にて、前記第1杭の仕様に関する基本データに対応する第1符号を作成する第1符号作成工程と、
    第2杭の製造工場にて、前記第2杭の仕様に関する基本データに対応する第2符号を作成する第2符号作成工程と、
    前記第1符号を前記第1杭の端部の外周面に付与する第1符号付与工程と、
    前記第2符号を前記第2杭の端部の外周面に付与する第2符号付与工程と、
    前記第1杭を沈設する下杭沈設工程と、
    前記第1杭の上端部と前記第2杭の下端部を、前記第1符号及び前記第2符号が1つの視野内に収まるように位置決めして相互に連結する上杭連結工程と、
    前記第1符号及び前記第2符号が含まれるように、前記第1杭の端部及び前記第2杭の端部を撮影する撮影工程と、
    前記撮影工程によって得られた画像データを記憶装置に格納する工程と
    を備えることを特徴とする既製杭連結状態記録方法。
  2. 前記第1符号及び前記第2符号の各々は、各辺が10cm以上の四角形の領域に渡っていることを特徴とする請求項1に記載の既製杭連結状態記録方法。
  3. 前記上杭連結工程において、前記第1杭及び前記第2杭は、前記第1杭及び前記第2杭の周方向にて、位置決めピンによって相対的に位置決めされ、
    前記第1符号付与工程において、前記第1符号は、前記第1杭の周方向にて前記位置決めピンに一致する位置に付与され、
    前記第2符号付与工程において、前記第2符号は、前記第2杭の周方向にて前記位置決めピンに一致する位置に付与される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の既製杭連結状態記録方法。
  4. 第1杭の製造工場にて、前記第1杭の仕様に関する基本データに対応する第1符号を作成する第1符号作成工程と、
    第2杭の製造工場にて、前記第2杭の仕様に関する基本データに対応する第2符号を作成する第2符号作成工程と、
    前記第1符号を前記第1杭の端部の外周面に付与する第1符号付与工程と、
    前記第2符号を前記第2杭の端部の外周面に付与する第2符号付与工程と、
    前記第1杭を沈設する下杭沈設工程と、
    前記第1杭の上端部と前記第2杭の下端部を、前記第1符号及び前記第2符号が1つの視野内に収まるように位置決めして相互に連結する上杭連結工程と、
    前記第1符号及び前記第2符号が含まれるように、前記第1杭の端部及び前記第2杭の端部を撮影する撮影工程と、
    前記撮影工程によって得られた画像データを記憶装置に格納する工程と、
    前記撮影工程にて取得された前記画像データに含まれる前記第1符号及び前記第2符号を復号し、前記第1杭の仕様に関する基本データ及び前記第2杭の仕様に関する基本データを取得する復号工程と、
    複数の杭の配列に関する杭配列情報を用意する杭配列情報準備工程と、
    前記復号工程によってそれぞれ得られた前記第1杭の仕様に関する基本データ及び前記第2杭の仕様に関する基本データと、前記杭配列情報とを比較し、前記第1杭の上端部と前記第2杭の下端部の連結が正しいか否かを判定する比較判定工程と、
    前記比較判定工程の判定結果を報知する報知工程と
    を備えることを特徴とする既製杭連結状態確認方法。
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