JP2017021230A - 半導体装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドライバ回路のバッファアンプに供給されるバイアス電圧のノイズによる変動に対してその電圧復帰の高速化を実現する。【解決手段】 複数ビットの駆動信号を並列出力するドライバ回路(2)は、ビット単位で前記駆動信号を出力する複数のドライブアンプ(10)と、前記ドライブアンプに動作電流を流す電流源トランジスタのバイアス電圧を生成するバイアス電圧生成回路(12,12a,12b)と、前記バイアス電圧生成回路のバイアス電圧出力端子から前記複数のドライブアンプにバイアス電圧を供給する経路に配置された、差動入力を持つ負帰還型のバッファアンプ(11,11a,11b)と、を有する。ドライブアンプの出力動作に起因してバイアス電圧にノイズが載っても、その変動はバッファアンプによって速やかにもとの電圧に復帰される。【選択図】図1

Description

本発明は、複数ビットの駆動信号を並列出力するドライバ回路を備えた半導体装置及びこれを用いた電子機器に記関し、例えば液晶表示ドライバに適用して有効な技術に関する。
液晶表示ドライバは表示データに従って液晶パネルの表示ライン単位で複数のソース線を階調電圧信号で並列的に駆動する。その階調電圧信号を出力するドライバ回路は、ソース線毎に複数のバッファアンプ(ソースアンプ)を有する。夫々のバッファアンプに動作電流を流す電流源トランジスタにはバイアス電圧生成回路で生成されたバイアス電圧が供給される。特許文献1にはその電流源を可変電流源とし、低消費電力モードにおいて、動作電流の供給を減らしたり、遮断したりする技術について記載される。
特開2013−250361号公報
本発明者はバッファアンプの出力動作に起因するノイズによるバッファアンプのバイアス電圧への影響について検討した。並列配置されたバッファアンプの数は数百から千個に及び、その配列方向に夫々の電流源トランジスタにバイアス電圧生成回路からバイアス電圧を供給する信号配線が形成されている。そして、複数のバッファアンプの出力態様は表示画像に応じて区々である。これにより、複数のバッファアンプが逐次並列的に出力動作したとき寄生容量を介してバイアス電圧の信号経路にノイズを受けて電圧変動を生ずる虞のあることが本発明者によって見出された。そのようなバイアス電圧生成回路はカレントミラー回路によるミラー電流を用いて定電圧を生成すような回路であるから、その出力によって形成されるバイアス電圧に変動を生じても、カレントミラー回路から流れる電流では復帰に時間がかかる。この電圧変動によりバッファアンプに流れる動作電流が減った場合、バッファアンプの動作が遅くなり、表示駆動の性能が劣化してしまう。液晶表示パネルは高解像度化が進んでおり、高精細の液晶表示パネルでは画素に電圧を出力するバッファアンプの数が千個以上にもなり、また、高精細になるほど1表示ラインに階調電圧信号を出力するための時間も短くなるから、バッファアンプによる出力の収束時間の遅れは無視し得ない問題となる。
本発明の目的は、ドライバ回路のバッファアンプに供給されるバイアス電圧のノイズによる変動に対してその電圧復帰の高速化を実現することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。尚、本項において括弧内に記載した図面内参照符号などは理解を容易化するための一例である。
〔1〕<ドライブアンプのバイアス電圧供給経路にバッファアンプを配置>
半導体装置(1)は、処理回路(3)と、前記処理回路の処理に基づいて複数ビットの駆動信号を並列出力するドライバ回路(2)とを有する。前記ドライバ回路は、ビット単位で前記駆動信号を出力する複数のドライブアンプ(10)と、前記ドライブアンプに動作電流を流す電流源トランジスタのバイアス電圧を生成するバイアス電圧生成回路(12,12a,12b)と、前記バイアス電圧生成回路のバイアス電圧出力端子から前記複数のドライブアンプにバイアス電圧を供給する経路に配置された、差動入力を持つ負帰還型のバッファアンプ(11,11a,11b)と、を有する。
これによれば、ドライブアンプの出力動作に起因してバイアス電圧にノイズが載っても、その変動はバッファアンプによって速やかにもとの電圧に復帰される。バッファアンプの出力経路にノイズが載ってもその出力の収束時間に大幅な遅れを生じない。
〔2〕<ボルテージフォロアアンプ>
項1において、前記バイアス電圧生成回路(12a)は、ゲート・ドレイン間が結合された定電流トランジスタ(MN13)とミラー電流を流す負荷トランジスタ(MP12)との接続ノードの電圧を前記バイアス電圧として出力する。前記バッファアンプ(11)はその非反転入力端子が前記接続ノードに結合され、反転入力端子にその出力端子が帰還接続されて成る。
これによれば、バッファアンプとしてボルテージフォロアをバイアス電圧生成回路の出力側に配置するだけで項1の作用効果を得ることができる。
〔3〕<バッファアンプの出力を定電流トランジスタに帰還してそのオフセットによる影響を緩和>
項1において、前記バッファアンプは、その非反転入力端子が前記接続ノードに結合され、反転入力端子にその出力端子が帰還接続されて成る。前記バイアス電圧生成回路(12a)は、定電流トランジスタ(MN13a)とミラー電流を流す負荷トランジスタ(MN12)との接続ノードの電圧を前記バイアス電圧として出力し、前記定電流トランジスタのゲートが前記バッファアンプの出力に帰還接続されて成る。
これによれば、バイアス電圧生成回路の定電流トランジスタはバイアス電圧に代えてバッファアンプの出力電圧が負帰還されるから、その帰還量にはバッファアンプのオフセットのオフセット分が加味される。したがって、ボルテージフォロアとしてのバッファアンプに無視し得ないオフセットがある場合にその影響を緩和することができる。
〔4〕<バッファアンプのオフセットに応じてバイアス電圧を調整可能なバイアス電圧生成回路>
項1において、前記バイアス電圧生成回路(12b)は、夫々ゲート・ドレイン間が結合され並列配置された複数の定電流トランジスタ(MN13,MN14,MN16)と、前記複数の定電流トランジスタによる電流経路を選択データに基づいて選択する選択回路(MN15,MN17)と、前記複数の定電流トランジスタに共通接続されミラー電流を流す負荷トランジスタ(MP12)とを有し、前記複数の定電流トランジスタと前記負荷トランジスタとが共通接続される接続ノードの電圧を前記バイアス電圧として出力する。
これによれば、バイアス電圧生成回路が出力するバイアス電圧は選択回路による電流経路の選択状態に応じて数段階の中から選択することができる。したがって、バッファアンプのオフセットに応じてバイアス電圧を増減することでその影響を緩和することができる。
〔5〕<サイズの異なる定電流トランジスタによる電流経路をスイッチトランジスタで選択>
項4において、前記複数の定電流トランジスタは相互に異なるトランジスタサイズを有する。前記選択回路は前記定電流トランジスタに直列接続されたスイッチトランジスタを有する。前記スイッチトランジスタは前記選択データに基づいてスイッチ制御される。
これによればオン状態にすべきスイッチトランジスタを選択することにより簡単にオフセットの影響を緩和することができる。
〔6〕<電流経路の選択を行う選択データを入力する外部入力端子>
項4において、前記半導体装置の外部から前記選択データを入力する外部入力端子(TRM0,TRM1)を有する。
これによれば、外部入力端子のプルアップ又はプルダウンなどによって選択回路による選択状態を決定することができる。
〔7〕<電流経路の選択を行う選択データを書換え可能に保持する記憶回路>
項4において、前記選択データを書換え可能に保する記憶回路(13)を有する。
これによれば、選択回路による選択状態を決定するのにパワーオンリセット処理などで記憶回路に選択データを初期設定する動作を行えばよい。
〔8〕<オフセットに応じて差動入力トランジスタのサイズ比可変のバッファアンプ>
項1において、前記バッファアンプ(11b)は、反転入力端子の入力トランジスタ(MN24)に対する非反転入力端子の入力トランジスタ(MN26、MN27,MN29)のトランジスタサイズ比を選択データに基づいて選択する選択回路(MN28,MN30)を有する。
これによれば、反転入力端子側の入力トランジスタに対する非反転入力端子側の入力トランジスタのトランジスタサイズ比を選択回路で選択することによりバッファアンプのオフセット調整を行うことができる。
〔9〕<非反転入力端子のサイズの異なる入力トランジスタをスイッチトランジスタで選択>
項8において、前記非反転入力端子の入力トランジスタは相互にトランジスタサイズが相違されて並列された複数の入力トランジスタから成る。前記選択回路は前記入力トランジスタに直列接続されたスイッチトランジスタを有する。前記スイッチトランジスタは前記選択データに基づいてスイッチ制御される。
これによればオン状態にすべきスイッチトランジスタを選択することにより簡単にオフセットを調整することができる。
〔10〕<トランジスタサイズ比の選択を行う選択データを入力する外部入力端子>
項8において、前記半導体装置の外部から前記選択データを入力する外部入力端子(TRM0,TRM1))を有する。
これによれば、外部入力端子のプルアップ又はプルダウンなどによって選択回路による選択状態を決定することができる。
〔11〕<トランジスタサイズ比の選択を行う選択データを書換え可能に保持する記憶回路>
項8において、前記選択データを書換え可能に保する記憶回路(13)を有する。
これによれば、選択回路による選択状態を決定するのにパワーオンリセット処理などで記憶回路に選択データを初期設定する動作を行えばよい。
〔12〕<ドライブアンプのバイアス電圧供給経路にバッファアンプを配置>
電子機器(100)は、表示データを出力するホスト装置(103)と、前記表示データを入力して液晶表示駆動信号を出力する液晶表示ドライバ(1a)と、前記液晶表示駆動信号を入力して画像表示を行う表示装置(102)とを有する。前記液晶表示ドライバは、表示データの処理回路(110〜115)と、前記処理回路による処理に基づいて複数ビットの液晶駆動信号を並列出力するドライバ回路(2a)とを有する。前記ドライバ回路は、ビット単位で前記駆動信号を出力する複数のドライブアンプ(10)と、前記ドライブアンプに動作電流を流す電流源トランジスタ(MN6)のバイアス電圧を生成するバイアス電圧生成回路(1212a,12b)と、前記バイアス電圧生成回路のバイアス電圧出力端子から前記複数のドライブアンプにバイアス電圧を供給する経路に配置された、差動入力を持つ負帰還型のバッファアンプ(11,11a,11b)と、を有する。
これによれば、ドライブアンプの出力動作に起因してバイアス電圧にノイズが載っても、その変動はバッファアンプによって速やかにもとの電圧に復帰される。バッファアンプの出力経路にノイズが載ってもその出力の収束時間に大幅な遅れを生じない。これは、表示装置の高精細化の進展によって、表示ライン単位で階調電圧信号を出力する時間が更に短くなっても表示品質の劣化防止に資するものである。
〔13〕<ボルテージフォロアアンプ>
項12において、前記バイアス電圧生成回路(12a)は、ゲート・ドレイン間が結合された定電流トランジスタ(MN13)とミラー電流を流す負荷トランジスタ(MP12)との接続ノードの電圧を前記バイアス電圧として出力する。前記バッファアンプ(11)はその、非反転入力端子が前記接続ノードに結合され、反転入力端子にその出力端子が帰還接続されて成る。
これによれば、バッファアンプとしてボルテージフォロアをバイアス電圧生成回路の出力側に配置するだけで項1の作用効果を得ることができる。
〔14〕<バッファアンプの出力を定電流トランジスタに帰還してそのオフセットによる影響を緩和>
項12において、前記バッファアンプはその、非反転入力端子が前記接続ノードに結合され、反転入力端子にその出力端子が帰還接続されて成る。前記バイアス電圧生成回路(12a)は、定電流トランジスタ(MN13a)とミラー電流を流す負荷トランジスタ(MN12)との接続ノードの電圧を前記バイアス電圧として出力し、前記定電流トランジスタのゲートが前記バッファアンプの出力に帰還接続されて成る。
これによれば、バイアス電圧生成回路の定電流トランジスタはバイアス電圧に代えてバッファアンプの出力電圧が負帰還されるから、その帰還量にはバッファアンプのオフセットのオフセット分が加味される。したがって、ボルテージフォロアとしてのバッファアンプに無視し得ないオフセットがある場合にその影響を緩和することができる。
〔15〕<バッファアンプのオフセットに応じバイアス電圧を調整可能なバイアス電圧生成回路>
項12において、前記バイアス電圧生成回路(12b)は、夫々ゲート・ドレイン間が結合され並列配置された複数の定電流トランジスタ(MN13,MN14,MN16)と、前記複数の定電流トランジスタによる電流経路を選択データに基づいて選択する選択回路(MN15,MN17)と、前記複数の定電流トランジスタに共通接続されミラー電流を流す負荷トランジスタ(MP12)とを有し、前記複数の定電流トランジスタと前記負荷トランジスタとが共通接続される接続ノードの電圧を前記バイアス電圧として出力する。
これによれば、バイアス電圧生成回路が出力するバイアス電圧は選択回路による電流経路の選択状態に応じて数段階の中から選択することができる。したがって、バッファアンプのオフセットに応じてバイアス電圧を増減することでその影響を緩和することができる。
〔16〕<サイズの異なる定電流トランジスタによる電流経路をスイッチトランジスタで選択>
項15において、前記複数の定電流トランジスタは相互に異なるトランジスタサイズを有する。前記選択回路は前記定電流トランジスタに直列接続されたスイッチトランジスタを有する。前記スイッチトランジスタは前記選択データに基づいてスイッチ制御される。
これによればオン状態にすべきスイッチトランジスタを選択することにより簡単にオフセットの影響を緩和することができる。
〔17〕<オフセットに応じて差動入力トランジスタのサイズ比可変のバッファアンプ>
項12において、前記バッファアンプ(11b)は、反転入力端子の入力トランジスタ(MN24)に対する非反転入力端子の入力トランジスタ(MN26、MN27,MN29)のトランジスタサイズ比を選択データに基づいて可変に選択する選択回路(MN28,MN30)を有する。
これによれば、反転入力端子側の入力トランジスタに対する非反転入力端子側の入力トランジスタのトランジスタサイズ比を選択回路で選択することによりバッファアンプのオフセット調整を行うことができる。
〔18〕<非反転入力端子のサイズの異なる入力トランジスタをスイッチトランジスタで選択>
項17において、前記非反転入力端子の入力トランジスタは相互にトランジスタサイズが相違されて並列された複数の入力トランジスタから成る。前記選択回路は前記入力トランジスタに直列接続されたスイッチトランジスタを有する。前記スイッチトランジスタは前記選択データに基づいてスイッチ制御される。
これによればオン状態にすべきスイッチトランジスタを選択することにより簡単にオフセットを調整することができる。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、ドライバ回路のバッファアンプに供給されるバイアス電圧のノイズによる変動に対してバイアス電圧の電圧復帰を高速化することができる。
図1は本発明に係る半導体装置の第1の例を示す回路図である。 図2はドライブアンプの一例を示す回路図である。 図3はドライブアンプの別の例を示す回路図である。 図4はドライブアンプの出力動作によってドライブアンプへのバイアス電圧にノイズが載った場合の波形を例示する波形図である。 図5は本発明に係る半導体装置の第2の例を示す回路図である。 図6は本発明に係る半導体装置の第3の例を示す回路図である。 図7は選択データの値とそれによって選択される定電流MOSトランジスタのゲート幅との関係を例示する説明図である。 図8は記憶回路に選択データを保持する例を示す回路図である。 図9は本発明に係る半導体装置の第4の例を示す回路図である。 図10は選択データの値とそれによって選択されるバイアス電圧の変動分との関係を例示する説明図である。 図11は記憶回路に選択データを保持する例を示す回路図である。 図12は電子機器の一例を示すブロック図である。 図13は表示装置として液晶表示パネルの表示素子アレイを例示する回路図である。
図1には本発明に係る半導体装置の第1の例が示される。同図に示される半導体装置は、特に制限されないが、公知の半導体集積回路製造技術によって単結晶シリコンのような1個の半導体基板に形成される。ここでは半導体装置1に搭載される回路として代表的に、処理回路3と、処理回路3による処理に基づいて複数ビットの駆動信号DSを並列出力するドライバ回路2とを例示する。処理回路3は具体的に限定されるものではなく、表示データを処理する回路、又はバス出力を処理する回路等、適宜の回路であってよい。特徴的な構成はドライバ回路2に含まれる。
ドライバ回路2は、ビット単位で前記駆動信号DSを出力する複数のドライブアンプ10と、ドライブアンプ10に動作電流を流す電流源MOSトランジスタMN6のバイアス電圧を生成するバイアス電圧生成回路12と、バイアス電圧生成回路12のバイアス電圧出力端子から前記複数のドライブアンプ10にバイアス電圧を供給する経路に配置された、差動入力を持つ負帰還型のバッファアンプ11と、を有する。Pは駆動信号DSを半導体装置1の外部に出力する外部出力端子である。Csは寄生容量である。
バッファアンプ11は例えばオペアンプの反転入力端子(−)にその出力端子が帰還されたボルテージフォロアによって構成される。バッファアンプ11に不所望なオフセットがなければ非反転入力端子(+)の入力電圧余出力電圧は等しくされる。ここでは便宜上、バイアス電圧生成回路12が出力されるバイアス電圧をV1、バイアス電圧V1を受けてバッファアンプ11が出力されるバイアス電圧をV2とする。尚、図1の標記ではドライブアンプ10には電流源MOSトランジスタを明示的に図示してあるが、バッファアンプ11には電流源MOSトランジスタの図示を省略してある。
ドライブアンプ10は、図2に例示されるように、nチャネル型の差動入力MOSトランジスタMN4,MN5にpチャネル型の負荷MOSトランジスタMP1,MP2が接続され、それに動作電流を流すnチャネル型の定電流源MOSトランジスタMN6が接続された差動アンプ回路と、差動アンプの出力を受けるpチャネル型の駆動MOSトランジスタMP3によって構成される。負荷MOSトランジスタMP1,MP2はカレントミラー負荷を構成する。定電流源MOSトランジスタMN6のゲートにはバイアス電圧V2が印加され、それによってドライブアンプ10の動作電流が規定され、これによってドライブアンプ10の駆動能力が決定される。ドライブイアンプ10の構成は図2に限定されず、例えば図3のドライブアンプ10aのように構成しても良い。図2との相違点は、差動アンプ回路の出力に接続する出力段を、差動アンプの出力を受けるpチャネル型の駆動MOSトランジスタMP3にnチャネル型の定電流源MOSトランジスタMN7を接続して構成した点である。定電流源MOSトランジスタMN6及びMN7のゲートにはバイアス電圧V2を印加して、駆動アンプの駆動能力を決定する。
バイアス電圧生成回路12は、特に制限されないが、カレントミラー負荷を構成するpチャネル型の負荷MOSトランジスタMP1に電流を流す定電流源20と、その電流に応ずるミラー電流をカレントミラー負荷を構成する他方のpチャネル型の負荷MOSトランジスタMP2から受けるnチャネル型の定電流MOSトランジスタMN13を有する。MOSトランジスタMP12とMOSトランジスタMN13のコモンドレインはMOSトランジスタMN13のゲートに結合され、そのコモンドレインの電圧V1をバッファアンプに非反転入力端子(+)に与える。定電流源20の具体的な構成は制限されず、例えば所定の基準電圧に基づいて定電流を生成する種々の回路を採用すればよい。尚、Vddは電源電圧、Gndは回路の接地電圧である。
図4にはドライブアンプ10の出力動作によってバイアス電圧V2にノイズが載った場合の波形を例示する。破線で示す波形はバッファアンプ11を設けたときのバイアス電圧V2の波形であり、W2は仮にバッファアンプ11を設けなかったとした場合の場合バイアス電圧の波形である。図1に例示されるようにドライブアンプ10の出力とバイアス電圧V2の信号配線との間の寄生容量Csを介して、ドライブアンプ10の出力動作に起因する電圧変化がバイアス電圧V2に重畳されることによって、バッファアンプの出力動作に起因してバイアス電圧にノイズが載る。ここでは立ち下がりノイズを一例とする。バッファアンプ11がなければ波形W2で示されるようにそのノイズによって波形が大きく立ち下がり、アンダーシュートから緩慢に元の電圧に復帰しようとする。ドライブアンプ10の並列個数が多いほどレベル変化も大きく、また、バイアス電圧はカレントミラー回路によるミラー電流を定電流MOSトランジスタで受けて生成されるような電圧であるから、カレントミラー回路から流れる電流では変動したバイアス電圧の復帰に時間がかかる。これに対し、破線の波形W1で示すように、ドライブアンプ10の出力動作に起因してバイアス電圧V2にノイズが載っても、その変動はバッファアンプ11によって速やかにもとの電圧に復帰される。バッファアンプ11の出力経路にノイズが載ってもその出力の収束時間に大幅な遅れを生じない。特に図示はしないが、立ち上がりノイズの場合も同様である。
図5には本発明に係る半導体装置の第2の例が示される。図1乃至図4に基づいて説明した第1の例とはバッファアンプのオフセットの影響を緩和するために帰還接続の構成が相違する。即ち、図5において、前記バイアス電圧生成回路12aは、定電流MOSトランジスタMN13aとミラー電流を流す負荷MOSトランジスタMN12との接続ノードの電圧を前記バイアス電圧V1として出力し、定電流MOSトランジスタMN13aのゲートをバッファアンプ11aの出力に帰還接続する。その他の構成は第1の例と同じであるからその詳細な説明は省略する。
図5の構成によれば、バイアス電圧生成回路12aの定電流MOSトランジスタMN13aはバイアス電圧V1に代えてバッファアンプ11aの出力電圧V2が負帰還されるから、その帰還量にはバッファアンプ11aのオフセットのオフセット分が加味される。したがって、ボルテージフォロアとしてのバッファアンプ11aに無視し得ないオフセットがある場合にその影響を緩和することができる。
図6には本発明に係る半導体装置の第3の例が示される。図1乃至図4に基づいて説明した第1の例とはバッファアンプのオフセットに応じてバイアス電圧を調整可能なバイアス電圧生成回路を採用した点が相違する。即ち、図6において、バイアス電圧生成回路12bは、定電流MOSトランジスタとして、夫々ゲート・ドレイン間が結合され並列配置された複数の定電流MOSトランジスタMN13,MN14,MN16を有し、定電流MOSトランジスタMN13,MN14,MN16による電流経路を選択データに基づいて選択する選択回路として、MOSトランジスタMN14に直列配置されたnチャネル型のスイッチMOSトランジスタMN15及びMOSトランジスタMN16に直列配置されたnチャネル型のスイッチMOSトランジスタMN17を有する。複数の定電流MOSトランジスタMN13,MN14,MN16のコモンドレインには負荷MOSトランジスタMP12を介してミラー電流が流れ、定電流MOSトランジスタMN13,MN14,MN16と負荷MOSトランジスタMP12とのコモンドレインの電圧がバイアス電圧V1とされる。
スイッチMOSトランジスタMN15、MOS17のゲートには半導体装置1の外部端子TRM0,TRM1から選択データDD0,DD1が供給される。選択データDD0,DD1は外部入力端子TRM0,TRM1のプルアップ又はプルダウンなどによって供給すればよい。
定電流MOSトランジスタMN13,MN14,MN16のそれぞれに流れる電流比が相違するように、例えば定電流MOSトランジスタMN13のゲート幅が0.8×W、定電流MOSトランジスタMN14のゲート幅が0.1×W、定電流MOSトランジスタMN16のゲート幅が0.2×Wとされる。Wは単位ゲート幅とする。
選択データDD0,DD1の値とそれによって選択される定電流MOSトランジスタのゲート幅との関係が図7に例示される。選択態様はSM1乃至SM4の4態様になる。したがって、バイアス電圧生成回路12bが出力するバイアス電圧V1は選択データDD0,DD1による電流経路の選択状態に応じて4段階の中から選択することができる。したがって、バッファアンプ11のオフセットに応じてバイアス電圧V1を増減することでその影響を緩和することができる。しかも、オン状態にすべきスイッチMOSトランジスタを選択することにより簡単にオフセットの影響を緩和することができる。
上記選択データDD0,DD1は外部端子TRM0,TRM1から入力する場合に限定されず、図8に例示されるように、選択データDD0,DD1を書換え可能に保する記憶回路13を採用するようにしてもよい。記憶回路13として所定の制御レジスタを割り当てる場合、半導体装置の製造段階又はシステム上で、選択データDD0,DD1として所要の値を不揮発性メモリなどに一旦書き込み、パワーオンリセット処理毎に不揮発性記憶装置から制御レジスタに選択データDD0,DD1を初期設定する動作を行えばよい。
図9には本発明に係る半導体装置の第4の例が示される。図1乃至図4に基づいて説明した第1の例とはオフセットに応じて差動入力トランジスタのサイズ比可変のバッファアンプを採用した点が相違する。即ち、図9において、バッファアンプ11bは、nチャネル型の差動入力MOSトランジスタとして反転入力端子(−)側の入力MOSトランジスタMN24と、非反転入力端子側の入力MOSトランジスタMN26、MN27,MN29を備える。前記非反転入力端子の入力MOSトランジスタMN26、MN27,MN29は相互にトランジスタサイズが相違されて並列される。入力MOSトランジスタMN27にはnチャネル型のスイッチMOSトランジスタMN28が直列接続され、入力MOSトランジスタMN29にはnチャネル型のスイッチMOSトランジスタMN30が直列接続される。スイッチMOSトランジスタMN28,MN30は、反転入力端子(−)の入力MOSトランジスタMN24に対する非反転入力端子の入力MOSトランジスタのトランジスタサイズ比を選択データに基づいて選択する選択回路の一例である。トランジスタサイズ比はカレントミラー比と把握してもよい。ここではスイッチMOSトランジスタMN28のゲートに供給されるデータDD0とスイッチMOSトランジスタMN30のゲートに供給されるデータDD1が選択データとされる。
MOSトランジスタMN24のドレインと、MOSトランジスタMN26,MN27、MN29のコモンドレインにはpチャネル型のカレントミラー負荷MOSトランジスタMP21,MP22が接続され、それに動作電流を流すnチャネル型の定電流源MOSトランジスタMN25がMOSトランジスタMN24のソースとMOSトランジスタMN26,MN28,MN30のコモンソースに接続されて、差動アンプを構成する。差動アンプの出力にはこれを受けるpチャネル型の駆動MOSトランジスタMP23が設けられ、その出力が入力MOSトランジスタMN24のゲートに帰還接続される。駆動MOSトランジスタMP23の出力がバイアス電圧V2とされ、入力MOSトランジスタMN26,MN27,MN29のゲート入力がバイアス電圧V1とされる。
スイッチMOSトランジスタMN28、MOS30のゲートには半導体装置1の外部端子TRM0,TRM1から選択データDD0,DD1が供給される。選択データDD0,DD1は外部入力端子TRM0,TRM1のプルアップ又はプルダウンなどによって供給すればよい。
例えば単位ゲート幅をWとして、入力MOSトランジスタMN26のゲート幅を0.8×W、入力MOSトランジスタMN28のゲート幅を0.1×W、入力MOSトランジスタMN29のゲート幅を0.2×Wとすると、その電流経路の選択態様に応じて反転入力端子側(−)のMOSゲート幅に対する非反転入力端子(+)側のMOS入力ゲート幅に比、即ちカレントミラー比を可変可能となる。
選択データDD0,DD1の値とそれによって選択される入力MOSトランジスタのゲート幅との関係が図10に例示される。選択態様はSM1乃至SM4の4態様になる。したがって、バッファアンプ11bが出力するバイアス電圧V2は選択データDD0,DD1による電流経路の選択状態に応じて4段階の中から選択することができる。したがって、バッファアンプ11のオフセットに応じて出力バイアス電圧V2を入力バイアス電圧V1から増減することでその影響を緩和することができる。しかも、オン状態にすべきスイッチMOSトランジスタを選択することにより簡単にオフセット調整を行うことができる。
上記選択データDD0,DD1は外部端子TRM0,TRM1から入力する場合に限定されず、図11に例示されるように、選択データDD0,DD1を書換え可能に保する記憶回路13を採用するようにしてもよい。記憶回路13として所定の制御レジスタを割り当てる場合、半導体装置の製造段階又はシステム上で、選択データDD0,DD1として所要の値を不揮発性メモリなどに一旦書き込み、パワーオンリセット処理毎に不揮発性記憶装置から制御レジスタに選択データDD0,DD1を初期設定する動作を行えばよい。
図12には上記ドライバ回路2を液晶表示ドライバに適用した場合の電子機器が例示される。電子機器100は、表示データを出力するホスト装置103と、表示データを入力して液晶表示駆動信号を出力する液晶表示ドライバ1aと、液晶表示駆動信号を入力して画像表示を行う表示装置102とを有し、例えば、スマートフォンなどの携帯通信機器、パーソナルコンピュータなどのデータ処理端末、テレビや電子看板などの表示端末などに適用される。
図12において液晶表示ドライバ1aは半導体装置1の具体例である。ドライバ回路2はソースドライバ2aとして適用され、処理回路3は表示データの処理回路(110〜115)を一例とする。
液晶表示ドライバ1aには表示データや制御コマンドをホスト装置103が与える。例えば携帯端末に適用される場合、例えばホスト装置103は携帯通信網等に接続可能な通信部と、通信部を用いた通信プロトコル処理を行うプロトコルプロセッサ、プロトコルプロセッサの制御や種々のデータ処理制御を行うアプリケーションプロセッサ、及び補助記憶装置やその他外部インタフェース回路等の周辺装置を備えて成る。ホスト装置103の具体的な構成はそれに限定されず、電子機器100が実現しようとする機能に応じて種々変更可能である。
表示装置102は液晶表示パネルであり、図13に例示されるように、ガラス基板上に複数個の表示素子130がマトリクス状に形成され、夫々の表示素子130はデータ端子131とコモン端子132を有する。夫々の表示素子130は直列接続された薄膜トランジスタ133と液晶電極に挟まれた液晶134を有し、データ端子131は薄膜トランジスタ133のソースに結合し、コモン端子132は一方の液晶電極に結合する。特に図示はしないが液晶電極は別の保持容量を構成してもよい。表示素子130の選択端子135は薄膜トランジスタ133のゲートに結合する。表示素子130のコモン端子132には共通電位としてのコモン電圧VCOMが与えられる。表示素子130の選択端子135は対応するゲート電極Gtd_1〜Gtd_mに接続され、表示素子130のデータ端子はゲート電極Gtd_1〜Gtd_mに交差する方向に配置された対応するソース電極Src_1〜Src_nに接続される。ゲート電極Gtd_1〜Gtd_mの夫々における表示素子130のラインが表示ラインとされ、表示ライン単位で表示素子130の薄膜トランジスタ133がオンされることによって表示ラインが選択される(表示ラインの走査)。表示ラインの選択期間(水平表示期間)毎にソース電極Src_1〜Src_nから表示素子130に表示データに応ずる駆動信号DSが与えられる。夫々の駆動信号DSは複数の階調電圧の中から表示データに応じて選択された電圧信号である。表示素子130に印加された駆動信号DSの信号電荷は薄膜トランジスタ133がオフされることによって、次に選択されるまで液晶134の液晶電極間で形成される容量に保持されて液晶134のシャッタ状態を保つ。
図12において、液晶表示ドライバ1aは、例えば、ホスト装置3から表示データを入力する画像データインタフェース回路111、制御データやコマンドの入出力を行う制御信号インタフェース回路110、前記インタフェース回路110,111に供給された表示データや制御データを処理する制御部112、制御部112の制御に基づいて表示データを表示フレーム単位で格納するフレームバッファメモリ113、制御部112の制御に基づいて表示データをラッチするデータラッチ回路114、階調電圧選択回路115、ソースドライバ2a、階調電圧生成回路117、VCOM生成回路118、電源回路119、及びゲート制御ドライバ120を有する。電源回路119は、特に制限されないが、ロジック動作用の外部電源電圧VCCと駆動用の外部電源電圧VSP、VSNを入力して、ロジック用内部電源電圧、駆動用の内部電源電圧、及び基準電圧を生成して各部に供給する。データラッチ回路114は表示タイミングに同期して外部から供給された表示データ又はフレームバッファメモリ113から表示タイミングに同期して読み出された表示データを表示ライン単位でラッチする。階調電圧選択回路115はデータラッチ回路114のラッチされた表示データ124に基づいて画素単位で階調電圧を選択する。階調電圧生成回路117は複数の階調電圧を生成して階調電圧選択回路115に供給する。ソースドライバ2aは階調電圧選択回路115で選択された階調電圧を駆動信号DSとして複数のデータ出力端子から前記ソース電極Src_1〜Rsc_nに並列的に出力する。階調電圧選択回路115及びソースドライバ116は、階調電圧生成回路117で生成された複数の階調電圧を入力し、表示データに応じて選択した階調電圧を駆動信号として複数のデータ出力端子から並列的に出力するドライバ回路の一例とされる。VCOM生成回路118はコモン電圧VCOMを生成して出力する。ゲート制御ドライバ120はゲート電極Gtd_1〜Gtd_mの内の一つを水平表示期間単位毎に順次切り替えて、それにゲート選択信号を出力する。
ドライバ回路2を適用したソースドライバ2aを用いた液晶表示ドライバ1aによれば、ドライブアンプ10の出力動作に起因してバイアス電圧にノイズが載っても、その変動はバッファアンプ11,11aによって速やかにもとの電圧に復帰される。バッファアンプ11,11aの出力経路にノイズが載っても、その出力の収束時間に大幅な遅れを生じない。これは、表示装置102の高精細化の進展によって、表示ライン単位で階調電圧信号を出力する時間が更に短くなっても表示品質の劣化防止に資するものである。
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、ドライブアンプ、バッファアンプ、及びバイアス電圧生成回路の具体的な回路構成は上記実施の形態に限定されず適宜変更可能である。バッファアンプのオフセットを調整するための具体的な回路構成も上記実施の形態に限定されず適宜変更可能である。バッファアンプはボルテージフォロアに限定されずオペアンプを用いた非反転増幅回路で構成することも可能である。半導体装置はシングルチップの構成に限定されず、マルチチップで構成されたモジュール化されたデバイスであってもよい。
1,1a 半導体装置
2,2a ドライバ回路
3 処理回路
DS 駆動信号
10 ドライブアンプ
11,11a、11b バッファアンプ
12,12a、12b バイアス電圧生成回路
V1 バッファアンプに入力されるバイアス電圧
V2 バッファアンプから出力されるバイアス電圧
MP1,MP2 負荷MOSトランジスタ
MP3 駆動MOSトランジスタ
MN4,MN5 差動入力MOSトランジスタ
MN13a 定電流トランジスタ
MN13,MN14,MN16 定電流MOSトランジスタ
MN15、MN17 スイッチMOSトランジスタ
TRM0,TRM1 外部端子
DFD0,DD1 選択データ
13 記憶回路
MP21,MP22 カレントミラー負荷MOSトランジスタ
MP23 駆動MOSトランジスタ
MN24 入力MOSトランジスタ
MN25 定電流MOSトランジスタ
MN26、MN27,MN29 入力MOSトランジスタ
MN28、MN30 スイッチMOSトランジスタ
100 電子機器
102 表示装置
103 ホスト装置
110 制御信号インタフェース回路
111 画像データインタフェース回路
112 制御部
113 フレームバッファメモリ
114 データラッチ回路
115 階調電圧選択回路
117 階調電圧生成回路
118 VCOM生成回路
119 電源回路
120 ゲート制御ドライバ

Claims (18)

  1. 処理回路と、前記処理回路による処理に基づいて複数ビットの駆動信号を並列出力するドライバ回路とを有する半導体装置であって、
    前記ドライバ回路は、ビット単位で前記駆動信号を出力する複数のドライブアンプと、
    前記ドライブアンプに動作電流を流す電流源トランジスタのバイアス電圧を生成するバイアス電圧生成回路と、
    前記バイアス電圧生成回路のバイアス電圧出力端子から前記複数のドライブアンプにバイアス電圧を供給する経路に配置された、差動入力を持つ負帰還型のバッファアンプと、を有する、半導体装置。
  2. 請求項1において、前記バイアス電圧生成回路は、ゲート・ドレイン間が結合された定電流トランジスタとミラー電流を流す負荷トランジスタとの接続ノードの電圧を前記バイアス電圧として出力し、
    前記バッファアンプは、その非反転入力端子が前記接続ノードに結合され、反転入力端子にその出力端子が帰還接続されて成る、半導体装置。
  3. 請求項1において、前記バッファアンプは、その非反転入力端子が前記接続ノードに結合され、反転入力端子にその出力端子が帰還接続されて成り、
    前記バイアス電圧生成回路は、定電流トランジスタとミラー電流を流す負荷トランジスタとの接続ノードの電圧を前記バイアス電圧として出力し、前記定電流トランジスタのゲートが前記バッファアンプの出力に接続されて成る、半導体装置。
  4. 請求項1において、前記バイアス電圧生成回路は、夫々ゲート・ドレイン間が結合され並列配置された複数の定電流トランジスタと、前記複数の定電流トランジスタによる電流経路を選択データに基づいて選択する選択回路と、前記複数の定電流トランジスタに共通接続されミラー電流を流す負荷トランジスタとを有し、前記複数の定電流トランジスタと前記負荷トランジスタとが共通接続される接続ノードの電圧を前記バイアス電圧として出力する、半導体装置。
  5. 請求項4において、前記複数の定電流トランジスタは相互に異なるトランジスタサイズを有し、
    前記選択回路は前記定電流トランジスタに直列接続されたスイッチトランジスタを有し、
    前記スイッチトランジスタは前記選択データに基づいてスイッチ制御される、半導体装置。
  6. 請求項4において、前記半導体装置の外部から前記選択データを入力する外部入力端子を有する、半導体装置。
  7. 請求項4において、前記選択データを書換え可能に保する記憶回路を有する、半導体装置。
  8. 請求項1において、前記バッファアンプは、反転入力端子の入力トランジスタに対する非反転入力端子の入力トランジスタのトランジスタサイズ比を選択データに基づいて選択する選択回路を有する、半導体装置。
  9. 請求項8において、前記非反転入力端子の入力トランジスタは相互にトランジスタサイズが相違されて並列された複数の入力トランジスタから成り、
    前記選択回路は前記入力トランジスタに直列接続されたスイッチトランジスタを有し、
    前記スイッチトランジスタは前記選択データに基づいてスイッチ制御される、半導体装置。
  10. 請求項8において、前記半導体装置の外部から前記選択データを入力する外部入力端子を有する、半導体装置。
  11. 請求項8において、前記選択データを書換え可能に保する記憶回路を有する、半導体装置。
  12. 表示データを出力するホスト装置と、前記表示データを入力して液晶表示駆動信号を出力する液晶表示ドライバと、前記液晶表示駆動信号を入力して画像表示を行う表示装置とを有する電子機器であって、
    前記液晶表示ドライバは、表示データの処理回路と、前記処理回路による処理に基づいて複数ビットの液晶駆動信号を並列出力するドライバ回路とを有し、
    前記ドライバ回路は、ビット単位で前記駆動信号を出力する複数のドライブアンプと、
    前記ドライブアンプに動作電流を流す電流源トランジスタのバイアス電圧を生成するバイアス電圧生成回路と、
    前記バイアス電圧生成回路のバイアス電圧出力端子から前記複数のドライブアンプにバイアス電圧を供給する経路に配置された、差動入力を持つ負帰還型のバッファアンプと、を有する、電子機器。
  13. 請求項12において、前記バイアス電圧生成回路は、ゲート・ドレイン間が結合された定電流トランジスタとミラー電流を流す負荷トランジスタとの接続ノードの電圧を前記バイアス電圧として出力し、
    前記バッファアンプはその、非反転入力端子が前記接続ノードに結合され、反転入力端子にその出力端子が帰還接続されて成る、電子機器。
  14. 請求項12において、前記バッファアンプはその、非反転入力端子が前記接続ノードに結合され、反転入力端子にその出力端子が帰還接続されて成り、
    前記バイアス電圧生成回路は、定電流トランジスタとミラー電流を流す負荷トランジスタとの接続ノードの電圧を前記バイアス電圧として出力し、前記定電流トランジスタのゲートが前記バッファアンプの出力に帰還接続されて成る、電子機器。
  15. 請求項12において、前記バイアス電圧生成回路は、夫々ゲート・ドレイン間が結合され並列配置された複数の定電流トランジスタと、前記複数の定電流トランジスタによる電流経路を選択データに基づいて選択する選択回路と、前記複数の定電流トランジスタに共通接続されミラー電流を流す負荷トランジスタとを有し、前記複数の定電流トランジスタと前記負荷トランジスタとが共通接続される接続ノードの電圧を前記バイアス電圧として出力する、電子機器。
  16. 請求項15において、前記複数の定電流トランジスタは相互に異なるトランジスタサイズを有し、
    前記選択回路は前記定電流トランジスタに直列接続されたスイッチトランジスタを有し、
    前記スイッチトランジスタは前記選択データに基づいてスイッチ制御される、電子機器。
  17. 請求項12において、前記バッファアンプは、反転入力端子の入力トランジスタに対する非反転入力端子の入力トランジスタのトランジスタサイズ比を選択データに基づいて可変に選択する選択回路を有する、電子機器。
  18. 請求項17において、前記非反転入力端子の入力トランジスタは相互にトランジスタサイズが相違されて並列された複数の入力トランジスタから成り、
    前記選択回路は前記入力トランジスタに直列接続されたスイッチトランジスタを有し、
    前記スイッチトランジスタは前記選択データに基づいてスイッチ制御される、電子機器。
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