JP2017021153A - 光ファイバケーブル、光ファイバケーブルの製造方法及び光ファイバケーブルの製造装置 - Google Patents

光ファイバケーブル、光ファイバケーブルの製造方法及び光ファイバケーブルの製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】内蔵する吸水性部材の数を減らしつつ、光ファイバケーブルの防水特性を維持できる光ファイバケーブル、光ファイバケーブルの製造方法及び光ファイバケーブルの製造装置を提供する。【解決手段】光ファイバケーブルは、複数の光ファイバを集合させた光ファイバ集合体1と、光ファイバ集合体を収容する外被2と、両面に光ファイバが対向するように光ファイバ集合体の内部に配置されるとともに、外被の収容空間の長手方向に沿って捻られた状態で配置された内部吸水テープ3とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバケーブル、光ファイバケーブルの製造方法及び光ファイバケーブルの製造装置に関する。
光ファイバケーブルの内部に水が浸入すると、水が光ファイバケーブルの内部空間をケーブル長手方向に伝って流れ(走水)、水が光ファイバケーブルの接続部や分岐部に到達するおそれがある。特許文献1、2では、光ファイバケーブル内の走水を防止するために、光ファイバケーブルの内部に吸水ヤーンなどの紐状の吸水性部材を配置することが記載されている。
特開2013−088542号公報 特開2006−337581号公報
吸水ヤーンのような紐状の吸水性部材は、単体では吸水量が少ないため、多量の光ファイバを内蔵する光ファイバケーブルでは、吸水ヤーンの本数を増やす必要がある。但し、吸水ヤーンの本数を増やすと、光ファイバケーブルの製造工程が複雑化するとともに、製造工程での吸水ヤーンの交換や補充等の作業量が増えてコストアップの要因となる。
本発明は、内蔵する吸水性部材の数を減らしつつ、光ファイバケーブルの防水特性を維持することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、複数の光ファイバを集合させた光ファイバ集合体と、前記光ファイバ集合体を収容する外被と、両面に前記光ファイバが対向するように前記光ファイバ集合体の内部に配置されるとともに、前記外被の収容空間の長手方向に沿って捻られた状態で配置された内部吸水テープとを備えることを特徴とする光ファイバケーブルである。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明に係る光ファイバケーブルによれば、内蔵する吸水性部材の数を減らしつつ、光ファイバケーブルの防水特性を維持することができる。
図1は、光ファイバケーブルの断面図である。 図2A〜図2Cは、光ファイバユニット11の構成例の説明図である。 図3は、間欠固定型の光ファイバテープの斜視図である。 図4Aは、外被2の収容空間における内部吸水テープ3の配置の説明図である。図4Bは、長手方向から見たときの内部吸水テープ3の存在範囲(存在領域)の説明図である。 図5Aは、光ファイバケーブルを製造するための製造装置Mの全体構成を示す図である。図5Bは、回転板M21の説明図である。 図6A及び図6Bは、比較例の説明図である。
後述する明細書及び図面の記載から、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
複数の光ファイバを集合させた光ファイバ集合体と、前記光ファイバ集合体を収容する外被と、両面に前記光ファイバが対向するように前記光ファイバ集合体の内部に配置されるとともに、前記外被の収容空間の長手方向に沿って捻られた状態で配置された内部吸水テープとを備えることを特徴とする光ファイバケーブルが明らかとなる。このような光ファイバケーブルによれば、内蔵する吸水性部材の数を減らしつつ、光ファイバケーブルの防水特性を維持することができる。
前記光ファイバ集合体は、複数の前記光ファイバを束ねた光ファイバユニットを複数有しており、複数の前記光ファイバユニットは、撚られた状態で前記収容空間に配置されており、前記内部吸水テープは、複数の前記光ファイバユニットの間に配置されていることが望ましい。これにより、内部吸水テープがセパレータとして機能し、作業者が所望の光ファイバユニットを取り出し易くなる。
前記光ファイバ集合体は、一方向に螺旋状に撚られており、前記内部吸水テープは、前記一方向に捻られた状態で配置されていることが望ましい。これにより、内部吸水テープで走水を抑制できる領域が広くなる。
前記光ファイバ集合体は、撚り方向の反転を繰り返してSZ状に撚られており、前記内部吸水テープは、捻り方向の反転を繰り返してSZ状に捻られた状態で配置されていることが望ましい。これにより、光ファイバの取出作業が容易になる。
前記内部吸水テープは、前記外被の収容空間の長手方向に沿って、180度以上捻られた状態で配置されていることが望ましい。これにより、長手方向から見たときの内部吸水テープの存在領域が大きくなり、走水を抑制できる領域が広くなる。
前記内部吸水テープの単位長さ当たりの捻り角度は、0.11度/mm以上であることが望ましい。これにより、良好な防水特性が得られる。
前記内部吸水テープには、吸水パウダーが塗布されていることが望ましい。これにより、膨潤化した吸水パウダーによって光ファイバケーブル内の走水を抑制できる。
前記光ファイバ集合体の外周には、外部吸水テープが巻かれていることが望ましい。これにより、光ファイバケーブルの止水作用をより高めることができる。
前記内部吸水テープの幅は、前記光ファイバ集合体の径よりも小さいことが望ましい。これにより、光ファイバの信号損失を抑制できる。
複数の光ファイバを集合させた光ファイバ集合体と、内部吸水テープと、前記光ファイバ集合体及び前記内部吸水テープを収容する外被とを備える光ファイバケーブルの製造方法であって、複数の前記光ファイバと前記内部吸水テープとを送り出す工程と、長手方向に沿って前記内部吸水テープを捻りつつ、前記内部吸水テープの両面に前記光ファイバが対向するように前記内部吸水テープを内部に配置させて複数の前記光ファイバを集合する工程と、複数の光ファイバを集合させた前記光ファイバ集合体の外側に前記外被を形成する工程と、を備えることを特徴とする光ファイバケーブルの製造方法が明らかとなる。このような製造方法によれば、内蔵する吸水性部材の数を減らしつつ、防水特性の良好な光ファイバケーブルを製造できる。
複数の光ファイバを集合させた光ファイバ集合体と、内部吸水テープと、前記光ファイバ集合体と前記内部吸水テープを収容する外被とを備える光ファイバケーブルの製造装置であって、複数の前記光ファイバと前記内部吸水テープとを送り出す送出機と、長手方向に沿って前記内部吸水テープを捻りつつ、前記内部吸水テープの両面に前記光ファイバが対向するように前記内部吸水テープを内部に配置させて複数の前記光ファイバを集合する集合機と、複数の光ファイバを集合させた前記光ファイバ集合体の外側に前記外被を形成する押出機と、を備えることを特徴とする光ファイバケーブルの製造装置が明らかとなる。このような製造装置によれば、内蔵する吸水性部材の数を減らしつつ、防水特性の良好な光ファイバケーブルを製造できる。
前記集合機は、前記内部吸水テープを挿通させるための第1開口部と、複数の光ファイバを挿通させるための複数の第2開口部とを有する回転板を備え、前記第1開口部に前記内部吸水テープを挿通させるとともに、前記第2開口部に複数の光ファイバを挿通させた状態で、前記回転板を回転させることによって、前記長手方向に沿って前記内部吸水テープを捻りつつ、前記内部吸水テープの両面に前記光ファイバが対向するように前記内部吸水テープを内部に配置させて複数の前記光ファイバを集合することが望ましい。これにより、捻られた状態で配置された内部吸水テープを備えた光ファイバケーブルを製造できる。
===第1実施形態===
<光ファイバケーブルの基本構成>
以下、図1〜図3を参照して、本実施形態に係る光ファイバケーブルの基本構成について説明する。
図1は、光ファイバケーブルの断面図である。光ファイバケーブルは、光ファイバ集合体1と、外被2と、内部吸水テープ3とを備えている。外被2の内部の収容空間には、光ファイバ集合体1が収容されている。後述するように、内部吸水テープ3は、両面が光ファイバ1Lに対向するように光ファイバ集合体1の内部に配置されており、外被2の収容空間の長手方向に沿って捻られた状態で配置されている。なお、光ファイバ集合体1の外側は、押え巻きテープの機能も兼ねた外部吸水テープ4によって覆われており、その外側が外被2で被覆されている。外被2には、テンションメンバ5(抗張力体)やリップコード6(引き裂き紐)が埋設されている。
外被2は、光ファイバケーブルの最外層に形成された被覆材であり、光ファイバ集合体1を外部環境から保護する。外被2は、内部の収容空間に、光ファイバ集合体1、内部吸水テープ3、外部吸水テープ4を収容している。外被2は、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ナイロン、ポリプロピレン等によって構成されている。
光ファイバ集合体1は、複数本の光ファイバ1L(単心の光ファイバを表す。以下同じ。)を集合させた集合体である。本実施形態の光ファイバ集合体1は、複数の光ファイバユニット11(11A〜11F)によって構成されている。
図2A〜図2Cは、光ファイバユニット11の構成例の説明図である。光ファイバユニット11は、複数本の光ファイバの束(光ファイバ束)をバンドル材12で束ねた構造である。
バンドル材12は、複数本の光ファイバを束ねる部材であり、複数本の光ファイバを結束可能な糸状、紐状又はテープ状の部材である。バンドル材12は、光ファイバ束の外周上に巻き付けられている。図2Aに示す光ファイバユニット11では、1本のバンドル材12が一方向に螺旋状に巻き付けられている。但し、バンドル材12が2本以上でも良い(図2B及び図2C参照)。図2Aや図2Bに示すように、バンドル材12が光ファイバ束の外周上を一方向に螺旋状に巻き付いている場合、光ファイバユニット11から光ファイバ1Lを取り出すときに、バンドル材12を螺旋状に手繰ったり、バンドル材12を切断したりする必要が生じ、光ファイバ1Lの取出作業に手間がかかってしまう(螺旋状に巻き付けられたバンドル材12を解くのに作業時間がかかってしまう)。これに対し、図2Cに示す光ファイバユニット11では、バンドル材12が、光ファイバ束の外周上で、巻き付き方向を交互に反転させながら、光ファイバ束の長手方向に沿って巻き付けられており、巻き付き方向の反転箇所において別のバンドル材12と接合されている。これにより、反転箇所における接合点を分離すれば、光ファイバ束の外周を網状に覆っているバンドル材12を開くことができ、光ファイバユニット11から光ファイバ1Lを取り出し易くなる。
光ファイバユニット11は、複数枚の間欠固定型の光ファイバテープを束ねて構成されている。図3は、間欠固定型の光ファイバテープの斜視図である。間欠固定型の光ファイバテープは、複数本(ここでは12本)の光ファイバ1Lを並列させて間欠的に連結した光ファイバテープである。隣接する2心の光ファイバ1Lは、連結部13によって連結されている。隣接する2心の光ファイバ間には、複数の連結部13が長手方向に間欠的に配置されている。また、間欠固定型光ファイバテープの複数の連結部13は、長手方向及びテープ幅方向に2次元的に間欠的に配置されている。隣接する2心の光ファイバ間の連結部13以外の領域は、非連結部になっている。非連結部では、隣接する2心の光ファイバ同士は拘束されていない。これにより、間欠固定型光ファイバテープを丸めて筒状(束状)にしたり、折り畳んだりすることが可能になり、多数の光ファイバを高密度に束ねることが可能になる。
なお、間欠固定型光ファイバテープは、図3に示したものに限られるものではない。例えば、連結部13の配置を変更しても良い。また、間欠固定型光ファイバテープを構成する光ファイバ1Lの数を変更しても良い。また、光ファイバユニット11を構成する複数の光ファイバ1Lは、間欠固定型の光ファイバテープで構成されていなくても良く、例えば複数本の単心の光ファイバ1Lを束ねて構成されていても良い。
図1に示す光ファイバケーブルの複数(ここでは6つ)の光ファイバユニット11は、撚られた状態で外被2の内部の収容空間に配置されている。複数の光ファイバユニット11は、一方向に螺旋状に撚られていても良い。若しくは、複数の光ファイバユニット11は、所定ピッチで撚り方向の反転を繰り返すことによって、SZ状に撚られていても良い。なお、内部吸水テープ3は、複数の光ファイバユニット11の撚りピッチに応じた捻りピッチで捻られて、外被2の内部の収容空間に配置されている(後述)。
図1では、光ファイバ集合体1は、バンドル材12によって複数本の光ファイバ1Lを束ねた光ファイバユニット11によって構成されている。但し、光ファイバ集合体1は、光ファイバユニット11によって構成されていなくても良く、バンドル材12によって束ねられていない多数本の光ファイバ1Lから構成されていても良い。この場合においても、光ファイバ集合体1を構成する多数本の光ファイバ1Lは、撚られた状態で外被2の内部の収容空間に配置されていることが望ましい。
<吸水テープについて>
図1に示すように、本実施形態の光ファイバケーブルは、内部吸水テープ3と外部吸水テープ4を備えている。
内部吸水テープ3(及び外部吸水テープ4)は、外被2の内部の収容空間において水分を吸水する吸水性部材である。内部吸水テープ3は、テープ状(帯状、シート状、扁平状を含む)であり、所定の幅を有し、紐状(繊維状)の吸水ヤーンとは異なる。内部吸水テープ3は、幅のあるテープ状であるため、1枚の内部吸水テープ3は、1本の吸水ヤーンと比べると吸水量が多い。
内部吸水テープ3(及び外部吸水テープ4)は、テープ状の基材に吸水パウダーを付着(塗布)させた構成となっている。テープ状の基材は、例えばポリエステル樹脂製の不織布で構成されている。なお、基材は、吸水性を有しても良いし、吸水性を有していなくても良い。吸水パウダーは、吸水性の粒状又は粉状の物質(吸水性物質)である。吸水パウダーは、テープ状の基材の表面に付着(塗布)させても良いし、2枚の不織布で構成されたテープ状の基材の間に挟んで配置させても良い。吸水時(吸水パウダーが吸水したとき)には、粒状又は粒状の吸水パウダーが膨張し、ジェリー状になる(膨潤化)。このような吸水パウダーとしては、例えば粒径5〜30μmのでん粉系、セルロース系、ポリアクリル酸系、ポリビニルアルコール系、ポリオキシエチレン系の高吸水性の材料、もしくはこれらの混合物等を用いることができる。ジェリー状になった吸水パウダーが光ファイバケーブル内の隙間を塞ぐことによって、光ファイバケーブル内が止水されることになる。なお、走水時に膨潤化した吸水パウダー(膨張してジェリー状になった吸水パウダー)が長手方向に移動することによって、光ファイバケーブル内の隙間が塞がれることになる(後述)。
図1に示すように、内部吸水テープ3は、両面が光ファイバ1Lに対向するように光ファイバ集合体1の内部に配置されている。このように光ファイバ集合体1の内部に内部吸水テープ3が配置されることによって、内部吸水テープ3は、走水時に光ファイバ集合体1の内部を長手方向に伝う水(光ファイバ1Lの間の隙間を流れる水)を吸収することができる。
図6A及び図6Bは、比較例の説明図である。比較例では、図6Aに示すように、内部吸水テープ3’は、捻回されておらず、外被2の収容空間の長手方向に沿って配置されている。比較例では、図6Bに示すように、長手方向から見たときの内部吸水テープ3’の存在領域3A’(内部吸水テープ3’を長手方向に投影したときに内部吸水テープ3’の存在する領域)は、内部吸水テープ3’の断面形状と同程度の領域になる。
図6Bには、止水領域3B’と非止水領域3C’が図示されている。止水領域3B’は、吸水テープ(内部吸水テープ3及び外部吸水テープ4)によって走水を抑制可能な領域であり、図中において網掛け(ドットメッシュ)のハッチングが施された領域である。比較例では、止水領域3B’は、吸水テープ(内部吸水テープ3及び外部吸水テープ4)の吸水機能が効く領域であり、吸水テープから所定距離の範囲内の領域となる。言い換えると、比較例の止水領域3B’は、膨潤化した吸水パウダーの存在領域である。非止水領域3C’は、走水を抑制しにくい領域であり、図中において斜線のハッチングが施された領域である。比較例では、非止水領域3C’は、吸水テープから所定距離以上離れた領域となる。比較例では、内部吸水テープ3’が捻回されていないため、非止水領域3C’が長手方向に沿って存在し、この結果、非止水領域3C’に沿って水が長手方向に走り易くなってしまう(走水しやすくなってしまう)。
図4Aは、外被2の収容空間における内部吸水テープ3の配置の説明図である。図に示すように、内部吸水テープ3は、外被2の収容空間の長手方向に沿って捻られた状態で配置されている。
図4Bは、長手方向から見たときの内部吸水テープ3の存在範囲(存在領域)の説明図である。図中の点線で囲まれた領域3Aは、長手方向から見たときに内部吸水テープ3の存在する領域である。言い換えると、領域3Aは、内部吸水テープ3を長手方向に投影した場合における内部吸水テープ3の存在領域であり、領域3Aを示す点線は、内部吸水テープ3を長手方向に投影した場合における内部吸水テープ3の外縁を示す線である。
図4Aに示すように、内部吸水テープ3が外被2の収容空間の長手方向に沿って捻られた状態で配置されているため、図4Bに示すように、長手方向から見たときに内部吸水テープ3の存在する領域3Aは、内部吸水テープ3の幅D1を直径とする円の領域となる。内部吸水テープ3が外被2の収容空間の長手方向に沿って捻られた状態で配置されているため、図4Bに示すように、領域3Aは、外被2の内部の収容空間の大部分を占めることになる。
本実施形態においても、或る位置での断面に着目すると、吸水テープ(内部吸水テープ3及び外部吸水テープ4)から所定距離以上離れた領域(図6Bに示す非止水領域3C’に相当する領域)は存在している。但し、本実施形態では、内部吸水テープ3が長手方向に沿って捻られて配置されているため、この領域(吸水テープから所定距離以上離れた領域:図6Bに示す非止水領域3C’に相当する領域)は、長手方向に沿って螺旋状に形成されている。そして、次に説明する理由(止水メカニズム)により、吸水テープから所定距離以上離れた領域(図6Bに示す非止水領域3C’に相当する領域)における走水は抑制されている。
本実施形態では、光ファイバケーブルの外被2の内部の収容空間に水が浸入すると、吸水テープ(内部吸水テープ3及び外部吸水テープ4)の吸水パウダーが吸水し、膨張してジェリー状になる。更に、水が長手方向に流れようとしたとき、膨潤化した吸水パウダーの一部が長手方向に沿って移動することになる。このとき、長手方向に移動した吸水パウダーが、その下流位置において内部吸水テープ3から所定距離以上離れた領域(図6Bに示す非止水領域3C’に相当する領域)の一部を閉塞させる。つまり、長手方向に移動した膨潤化した吸水パウダーが、下流側で膨潤化した吸水パウダーとともに、外被2の内部の収容空間を塞ぐことになる。これにより、光ファイバケーブルが止水されることになる。
すなわち、止水された位置における断面に着目すると、吸水テープから所定距離以内の領域(図6Bの止水領域3B’に相当する領域)では、主にその断面における吸水パウダーが膨潤化することによって止水されることになる。また、その断面において、吸水テープから所定距離以上離れた領域(図6Bの非止水領域3C’に相当する領域)では、その断面よりも上流から移動してきた吸水パウダー(上流で膨潤化して長手方向に移動した吸水パウダー)によって止水されることになる。
このように、本実施形態では、内部吸水テープ3が長手方向に沿って捻られた状態で配置されているとともに、膨潤化した吸水パウダーが走水時に長手方向に移動することによって、膨潤化した吸水パウダーが、図4Bの点線で囲まれた領域3A(長手方向から見たときの内部吸水テープ3の存在領域3A)に存在することになり、外被2の内部の収容空間を塞ぐことができる。以上の理由(止水メカニズム)により、本実施形態では、内部吸水テープ3から所定距離以上離れた領域(図6Bに示す非止水領域3C’に相当する領域)が存在するにも関わらず、この領域における走水が抑制されているのである。
内部吸水テープ3の捻りピッチは、光ファイバユニット11の撚りピッチ(若しくは光ファイバ集合体1の撚りピッチ)と同様である。すなわち、内部吸水テープ3は、光ファイバユニット11とともに撚り合わされている。これにより、内部吸水テープ3を光ファイバユニット11(図1参照)の間に配置させやすくなる。
本実施形態では、図1に示すように、内部吸水テープ3は、6つの光ファイバユニット11を3つずつに分離するように、光ファイバユニット11の間に配置されている。これにより、内部吸水テープ3がセパレータとして機能し、作業者が所望の光ファイバユニット11を取り出し易くなる。また、このような配置の光ファイバケーブルの製造も容易である(後述)。
本実施形態では、図4Aに示す内部吸水テープ3は、一方向に螺旋状に捻られている。この場合、複数の光ファイバユニット11(若しくは光ファイバ集合体1)も一方向に螺旋状に撚られており、内部吸水テープ3が、光ファイバユニット11とともに一方向に螺旋状に撚り合わされている。これにより、図4Bに示すように、長手方向から見たときの内部吸水テープ3の存在領域3Aが、内部吸水テープ3の幅を直径とする円の領域になるため、走水を抑制できる領域が広くなる。
なお、内部吸水テープ3が、一方向に螺旋状に捻られる代わりに、捻り方向の反転を繰り返してSZ状に捻られていても良い。この場合、複数の光ファイバユニット11(若しくは光ファイバ集合体1)も、撚り方向の反転を繰り返してSZ状に撚られており、内部吸水テープ3が、光ファイバユニット11とともにSZ状に撚り合わされていると良い。これにより、光ファイバ1Lの取出作業が容易になる。内部吸水テープ3がSZ状に捻られた状態で配置される場合には、捻り方向の反転を繰り返す間に180度以上の捻り角度で捻られていることが望ましい。これにより、長手方向から見たときの内部吸水テープ3の存在領域3Aが、内部吸水テープ3の幅を直径とする円の領域になるため、走水を抑制できる領域が広くなる。なお、仮に内部吸水テープ3の捻り角度が180度未満の場合には、長手方向から見たときの内部吸水テープ3の存在領域3Aが扇形の領域になるため、止水領域が狭くなるおそれがある。
表1は、内部吸水テープ3の捻りピッチと光ファイバケーブルの防水試験結果との関係を示す表である。なお、光ファイバケーブルは、図1に示すものと同様の構成であり、外径が13mm、外被2の内径が8mm、光ファイバユニット11の数が6つ、光ファイバユニット11のユニット当たりの光ファイバ1Lの心数が72心、とする432心光ファイバケーブルとした。また、内部吸水テープ3の断面形状は、幅6mm、厚さ0.23mmとした。外部吸水テープの断面形状は、幅35mm、厚さ0.23mmとした。複数の光ファイバユニット11はSZ状に撚られているともに、内部吸水テープ3はSZ状に捻られた状態とした。内部吸水テープ3の捻り角度B(捻り方向の反転を繰り返す間に捻られる角度)は180度とした。内部吸水テープ3の捻りピッチA(捻り方向の反転のピッチ)は、300mm〜1900mmの範囲で変化させた。それぞれの光ファイバケーブルに対してIEC60794−1−2F5に準拠した防水試験を行い、長さ3mの光ファイバケーブルの一端に1mの水柱による圧力を与えて、24時間後の他端からの漏水の有無を確認した。防水特性は、漏水がある場合には「×(不良)」と評価し、漏水が無い場合には「○(良)」と評価した。
Figure 2017021153
表1に示すように、捻りピッチAが1700mm以下(単位長さ当たりの捻り角度が0.11度/mm以上)の場合、防水特性が良好であった。これに対し、捻りピッチAが1900mm以上(単位長さ当たりの捻り角度が0.09度/mm以下)の場合、防水特性が不良であった。この理由は、内部吸水テープ3の捻りピッチAが短くなるほど、膨潤化した吸水パウダーの長手方向の移動によって止水されやすいためだと考えられる。また、内部吸水テープ3の捻りピッチAが長くなるほど、内部吸水テープの配置が比較例(図6A及び図6B参照)の状態に近づくため、長手方向に吸水パウダーが移動しても止水に寄与しにくくなるためだと考えられる。このため、内部吸水テープ3の捻りピッチA(捻り方向の反転のピッチ)は1700mm以下であることが望ましい。また、内部吸水テープ3の単位長さ当たりの捻り角度(=B/A)は0.11度/mm以上であることが望ましい。
なお、上記の防水試験では、内部吸水テープ3がSZ状に捻られた状態で配置されているが、上記のように吸水パウダーの長手方向の移動による止水メカニズムを考慮すると、内部吸水テープ3が一方向に螺旋状に捻られた状態で配置された場合にも、内部吸水テープ3の単位長さ当たりの捻り角度が0.11度/mm以上であれば、良好な防水特性が得られると考えられる。また、内部吸水テープ3が捻られた状態で配置されているのであれば、たとえ内部吸水テープ3の捻りピッチAが1700mmよりも大きく、内部吸水テープ3の単位長さ当たりの捻り角度が0.11度/mmよりも小さかったとしても、比較例(内部吸水テープ3を捻回させない場合)と比べて止水作用が向上していると考えられる。
図4Bに示すように、内部吸水テープ3の幅D1は、光ファイバ集合体1の外径D2よりも小さいことが望ましい。これにより、内部吸水テープ3の縁が光ファイバ集合体1から突出しないように内部吸水テープ3を光ファイバ集合体1の内部に配置することができるため、内部吸水テープ3の縁が折れ曲がらずに済む。なお、仮に内部吸水テープ3の縁が折れ曲がると、光ファイバ1Lが内部吸水テープ3の縁から負荷を受けてしまい、光ファイバ1Lの信号損失が増大するおそれがある。なお、内部吸水テープ3の幅D1が小さ過ぎると領域3A(図4B参照)が小さくなってしまい、止水作用が低減してしまうため、内部吸水テープ3の幅D1は、外被2の内部の収容空間の半径(外被2の内壁面の半径)よりも大きいことが好ましい。
図1に示すように、光ファイバケーブルは、更に外部吸水テープ4を備えている。外部吸水テープ4も、内部吸水テープ3と同様に、外被2の内部の収容空間において水分を吸水する吸水性部材である。また、外部吸水テープ4も、内部吸水テープ3と同様に、テープ状の基材に吸水パウダーを付着(塗布)させた構成となっている。
外部吸水テープ4は、光ファイバ集合体1の外周を覆うように巻き付けられて配置されている。光ファイバ集合体1の外周に内部吸水テープ3とは別の吸水テープ(外部吸水テープ4)が巻かれることによって、光ファイバケーブルの止水作用をより高めることが可能となる。
外部吸水テープ4は、光ファイバケーブルの製造時に、外被2を構成する溶融樹脂と光ファイバ1Lとの接触を防止する押え巻きテープとしての機能を有する。押え巻きテープを吸水テープ(外部吸水テープ4)で構成することによって、押え巻きテープと外被2との間の隙間の走水を抑制することができる。なお、外部吸水テープ4と押え巻きテープを別々に設けても良い。この場合、光ファイバ集合体1の外周に押え巻きテープを配置しつつ、押え巻きテープと外被2との間に外部吸水テープ4を配置すれば、押え巻きテープと外被2との間の隙間の走水を抑制することが可能となる。また、光ファイバ集合体1の外周に押え巻きテープを配置しつつ、外部吸水テープ4を配置せずに光ファイバケーブルを製造しても良い。
上記の説明の通り、本実施形態によれば、光ファイバケーブルの内部吸水テープ3が、両面に光ファイバ1Lが対向するように光ファイバ集合体1の内部に配置されるとともに、外被2の収容空間の長手方向に沿って捻られた状態で配置されている。これにより、長手方向から見たときの内部吸水テープ3の存在領域(図4Bの領域3A参照)が広くなるため、多数本の吸水ヤーンを配置しなくても、止水しやすい構造になる。このため、本実施形態によれば、内蔵する吸水性部材の数を減らしつつ、光ファイバケーブルの防水特性を維持することが可能である。
また、本実施形態によれば、6つの光ファイバユニット11が撚られた状態で外被2の内部の収容空間に配置されており、内部吸水テープ3は、6つの光ファイバユニット11を3つずつに分離するように、光ファイバユニット11の間に配置されている。これにより、内部吸水テープ3がセパレータとして機能し、作業者が所望の光ファイバユニット11を取り出し易くなる。
また、本実施形態によれば、光ファイバ集合体1が一方向に螺旋状に撚られている場合には、内部吸水テープ3も、光ファイバ集合体1の撚り方向に沿うように一方向に捻られた状態で配置されている。これにより、図4Bに示すように、長手方向から見たときの内部吸水テープ3の存在領域3Aが、内部吸水テープ3の幅を直径とする円の領域になるため、走水を抑制できる領域が広くなる。
また、光ファイバ集合体1が撚り方向の反転を繰り返してSZ状に撚られている場合には、内部吸水テープ3も、光ファイバ集合体1の撚り方向に沿うように捻り方向の反転を繰り返してSZ状に撚られた状態で配置されている。これにより、光ファイバ1Lの取出作業が容易になる。
<光ファイバケーブルの製造方法>
次に、本実施形態の光ファイバケーブルの製造方法について説明する。ここでは、SZ状に捻られた内部吸水テープ3を備えた光ファイバケーブルの製造方法について説明する。
図5Aは、光ファイバケーブルを製造するための製造装置Mの全体構成を示す図である。
光ファイバケーブルの製造装置Mは、図1に示す光ファイバケーブルを製造する装置であり、送出機M1と集合機M2と押出機M3を備える。光ファイバケーブルを構成する各構成部材が送出機M1から集合機M2及び押出機M3の順に送り出されて、光ファイバケーブルが製造される。
送出機M1は、光ファイバユニット11及び内部吸水テープ3を集合機M2に送り出す装置である。送出機M1は、内部吸水テープ3の供給源M1Aと、光ファイバ1L(若しくは図3に示す光ファイバテープ)の供給源M1B〜M1Gとを備える。供給源M1B〜M1Gから送り出された複数の光ファイバの束にバンドル材12が巻き付けられることによって光ファイバユニット11が形成され、複数(ここでは6つ)の光ファイバユニット11が集合機M2に送り出される。
集合機M2は、複数の光ファイバユニット11と内部吸水テープ3を撚り合わせる装置である。集合機M2は、回転板M21を有する。
図5Bは、回転板M21の説明図である。
回転板M21は、複数の光ファイバユニット11と内部吸水テープ3とをSZ状に撚り合わせるための揺動回転可能な部材である。図中のRは揺動回転方向を表している。回転板M21は、複数の開口部M21A〜M21Gを有する。開口部M21Aは、内部吸水テープ3を挿通させるための開口部(「第1開口部」又は「テープ用開口部」とも言う)であり、内部吸水テープ3の外形に沿った横長の開口部(貫通穴)である。開口部M21B〜M21Gは、複数の光ファイバの束である光ファイバユニット11を挿通させるための開口部(「第2開口部」、「ユニット用開口部」、「ファイバ束用開口部」とも言う)であり、円形状の開口部(貫通穴)である。開口部M21Aは、回転板M21の回転中心に配置されており、開口部M21B〜M21Gは、開口部M21Aの周囲を囲むように配置されている。ここでは、6つの開口部M21B〜M21Gが、横長の開口部M21Aによって3つずつに区切られるように、配置されている。
集合機M2は、開口部M21Aに内部吸水テープ3を挿通させるとともに、開口部M21B〜M21Gに光ファイバユニット11を挿通させた状態で、前記回転板M21を揺動回転させる。開口部M21Aに内部吸水テープ3を挿通させた状態で回転板M21が揺動回転することによって、内部吸水テープ3が、捻り方向の反転を繰り返してSZ状に捻られる。また、開口部M21B〜M21Gに光ファイバユニット11を挿通させた状態で回転板M21が揺動回転することによって、複数の光ファイバ1L(光ファイバ集合体1)が撚り方向の反転を繰り返してSZ状に撚り合わせられる。また、開口部M21Aの周囲に開口部M21B〜M21Gが囲むように配置されているため、内部吸水テープ3は、両面に光ファイバ1Lが対向するように光ファイバ集合体1の内部に配置されることになる。内部吸水テープ3の捻り角度は、回転板M21の回転角度によって調整可能である。また、内部吸水テープ3の捻りピッチ(若しくは単位長さ当たりの捻り角度)は、回転板M21の回転速度と、内部吸水テープ3の送出速度とによって調整可能である。上記のように、集合機M2は、長手方向に沿って内部吸水テープ3を捻りつつ、内部吸水テープ3の両面に光ファイバ1Lが対向するように内部吸水テープ3を内部に配置させて複数の光ファイバ1Lを集合させる。集合機M2によって集合された複数の光ファイバ1L(内部吸水テープ3を内部に配置した光ファイバ集合体1)は、押出機M3に送り出される。
押出機M3は、光ファイバ集合体1の外側に外被2を形成する装置である。押出機M3には、内部吸水テープ3及び複数の光ファイバユニット11(光ファイバ集合体1)とともに、外部吸水テープ4と、テンションメンバ5と、リップコード6も供給されている。押出機M3は、光ファイバ集合体1の外側を外部吸水テープ4で覆い、外部吸水テープ4の外側に溶融樹脂を押出成形することによって、テンションメンバ5及びリップコード6を埋設した外被2を形成する。これにより、本実施形態の光ファイバケーブルが製造される。
上記の製造方法によれば、多数本の吸水ヤーンを送出しなくても良いため、光ファイバケーブルの製造工程が簡略化される。また、多数本の吸水ヤーンを配置した場合の吸水ヤーンの交換や補充等の作業量と比べると、内部吸水テープ3の交換や補充の作業量は少なくて済むため、光ファイバケーブルのコストダウンを図ることができる。
===その他の実施形態===
上述の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。
<内部吸水テープ3について>
上記の実施形態では、光ファイバケーブルが1枚の内部吸水テープ3を備えていた。但し、光ファイバケーブルが備える内部吸水テープは、2枚以上であってもよい。例えば、複数の光ファイバユニット11のそれぞれの内部に、捻られた状態の内部吸水テープを配置させることによって、光ファイバケーブルが複数枚の内部吸水テープを備えていても良い。
1 光ファイバ集合体、1L 光ファイバ、2 外被、
3 内部吸水テープ、4 外部吸水テープ、
5 テンションメンバ、6 リップコード、
11 光ファイバユニット、12 バンドル材、
13 連結部、
M 製造装置、M1 送出機、
M2 集合機、M21 回転板、
M3 押出機

Claims (12)

  1. 複数の光ファイバを集合させた光ファイバ集合体と、
    前記光ファイバ集合体を収容する外被と、
    両面に前記光ファイバが対向するように前記光ファイバ集合体の内部に配置されるとともに、前記外被の収容空間の長手方向に沿って捻られた状態で配置された内部吸水テープと
    を備えることを特徴とする光ファイバケーブル。
  2. 請求項1に記載の光ファイバケーブルであって、
    前記光ファイバ集合体は、複数の前記光ファイバを束ねた光ファイバユニットを複数有しており、
    複数の前記光ファイバユニットは、撚られた状態で前記収容空間に配置されており、
    前記内部吸水テープは、複数の前記光ファイバユニットの間に配置されている
    ことを特徴とする光ファイバケーブル。
  3. 請求項1又は2に記載の光ファイバケーブルであって、
    前記光ファイバ集合体は、一方向に螺旋状に撚られており、
    前記内部吸水テープは、前記一方向に捻られた状態で配置されている
    ことを特徴とする光ファイバケーブル。
  4. 請求項1又は2に記載の光ファイバケーブルであって、
    前記光ファイバ集合体は、撚り方向の反転を繰り返してSZ状に撚られており、
    前記内部吸水テープは、捻り方向の反転を繰り返してSZ状に捻られた状態で配置されている
    ことを特徴とする光ファイバケーブル。
  5. 請求項4に記載の光ファイバケーブルであって、
    前記内部吸水テープは、前記外被の収容空間の長手方向に沿って、180度以上捻られた状態で配置されている
    ことを特徴とする光ファイバケーブル。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の光ファイバケーブルであって、
    前記内部吸水テープの単位長さ当たりの捻り角度は、0.11度/mm以上である
    ことを特徴とする光ファイバケーブル。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の光ファイバケーブルであって、
    前記内部吸水テープには、吸水パウダーが塗布されている
    ことを特徴とする光ファイバケーブル。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の光ファイバケーブルであって、
    前記光ファイバ集合体の外周には、外部吸水テープが巻かれている
    ことを特徴とする光ファイバケーブル。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の光ファイバケーブルであって、
    前記内部吸水テープの幅は、前記光ファイバ集合体の径よりも小さい
    ことを特徴とする光ファイバケーブル。
  10. 複数の光ファイバを集合させた光ファイバ集合体と、内部吸水テープと、前記光ファイバ集合体及び前記内部吸水テープを収容する外被とを備える光ファイバケーブルの製造方法であって、
    複数の前記光ファイバと前記内部吸水テープとを送り出す工程と、
    長手方向に沿って前記内部吸水テープを捻りつつ、前記内部吸水テープの両面に前記光ファイバが対向するように前記内部吸水テープを内部に配置させて複数の前記光ファイバを集合する工程と、
    複数の光ファイバを集合させた前記光ファイバ集合体の外側に前記外被を形成する工程と、
    を備えることを特徴とする光ファイバケーブルの製造方法。
  11. 複数の光ファイバを集合させた光ファイバ集合体と、内部吸水テープと、前記光ファイバ集合体と前記内部吸水テープを収容する外被とを備える光ファイバケーブルの製造装置であって、
    複数の前記光ファイバと前記内部吸水テープとを送り出す送出機と、
    長手方向に沿って前記内部吸水テープを捻りつつ、前記内部吸水テープの両面に前記光ファイバが対向するように前記内部吸水テープを内部に配置させて複数の前記光ファイバを集合する集合機と、
    複数の光ファイバを集合させた前記光ファイバ集合体の外側に前記外被を形成する押出機と、
    を備えることを特徴とする光ファイバケーブルの製造装置。
  12. 請求項11に記載の光ファイバケーブルの製造装置であって、
    前記集合機は、
    前記内部吸水テープを挿通させるための第1開口部と、複数の光ファイバを挿通させるための複数の第2開口部とを有する回転板を備え、
    前記第1開口部に前記内部吸水テープを挿通させるとともに、前記第2開口部に複数の光ファイバを挿通させた状態で、前記回転板を回転させることによって、前記長手方向に沿って前記内部吸水テープを捻りつつ、前記内部吸水テープの両面に前記光ファイバが対向するように前記内部吸水テープを内部に配置させて複数の前記光ファイバを集合する
    ことを特徴とする光ファイバケーブルの製造装置。
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