JP2017020834A - 測量データ記憶装置、測量データ記憶プログラム、及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】測量データ記憶装置10は、TS観測点の第1測量データをトータルステーションTSから通信で入力する通信ポート26と、ポール横断測量で得られたポール観測点の第2測量データ及び観測点名称を手操作で入力するタッチパネル20、キーボード22を有する。CPU12は、第1測量データ及び第2測量データに対して、タッチパネル20、キーボード22の手操作によって入力された観測点名称を付与して関連づけし、関連づけされた観測点名称、及び第2測量データと該第2測量データと関連づけされた観測点名称を、観測順にして、共通の横断測量ファイルにして記憶装置24(記憶部)に記憶する。
【選択図】図1
Description
図1に示すように、測量データ記憶装置10は、コンピュータからなり、CPU(中央処理装置)12、メインメモリ14、作業用メモリ16、ディスプレイ18、ディスプレイ18の表示画面上に設けられたタッチパネル20、キーボード22及び記憶装置24を有する。本実施形態では、測量データ記憶装置10は、ノートパソコン等の携帯型コンピュータからなっている。メインメモリ14は、ROMからなり、コンピュータのシステムプログラム等の各種プログラムが格納されている。作業用メモリ16は、書換可能なRAMからなり、システムプログラム、アプリケーションプログラム等の各種プログラムが実行される際の作業用のメモリとして使用される。ディスプレイ18は、例えば、液晶表示装置からなる。ディスプレイ18は表示部の一例に相当する。
次に、本実施形態の測量データ記憶装置10の作用を説明する。図3〜図7は、測量データ記憶プログラムのフローチャートである。なお、測量データ記憶装置10は、図2に示すように既知の基準点P1に設置されたトータルステーションTSと通信ポート26を介して接続されて、通信可能な状態となっている。この状態で、図3に示すように、CPU12は測量データ記憶プログラムを起動する。なお、以下では、各ステップS間の移行及び表示画面の変更は、タッチ操作、或いはキーボート等の手入力操作に応じてCPU12が行うものであるため、CPU12が実行する旨の説明を省略する場合がある。
図9に示すようにS10では、ディスプレイ18にメイン画面30が表示される。起動時のメイン画面30は、測点名領域31、地形表示領域32、観測結果リスト表示領域33、距離表示領域34、残り距離表示領域34a、観測条件ボタン35、データ操作ボタン36、観測履歴ボタン37、及び野帳へ記録ボタン38を有する。測点名領域31には、観測中の測点名が表示される。センターシフトしている場合には、そのシフト距離(シフト長)及びシフト方向も表示されるが、起動時は、それらが入力されていないため、図9では表示されていない。なお、地形表示領域32は、各観測点において、後述するTS観測、ポール横断測量のポール観測(連続ポールを含む)が行われて、取得された観測結果(すなわち、第1測量データ及び第2測量データ)に基づく横断面の地形を表示する領域である。
観測条件ボタン35が操作されると、S14に移行する。
(S14)
図10に示すように観測条件入力のポップアップウインドウ40がディスプレイ18の表示画面に表示される。ポップアップウインドウ40は、測点名入力欄41、観測方向入力欄42、器械の向き入力欄43、シフト長入力欄44、器械高入力欄45、左距離入力欄46、右距離入力欄47、操作へボタン48、及び設定へボタン49を有する。
測点(観測点)名入力欄41、観測方向入力欄42、器械の向き入力欄43、シフト長入力欄44、器械高入力欄45、左距離入力欄46、及び右距離入力欄47のいずれか1つをタッチ操作してアクティブにすると、タッチ操作された欄に入力が可能となり、S18に移行する。
S18では、タッチ操作された入力欄に対して観測者がキーボード22にてキー入力すると、今回の横断測量のファイル名を測点名にしたファイルを作成するとともに、測点名、観測方向、器械の向き、シフト長、器械高、左距離、右距離を今回の横断測量の観測条件として記憶装置24に保存される。このファイルは、横断測量ファイルに相当する。シフト長は、トータルステーションTSの設置位置の中心からの離れ距離である。前記中心から左にある場合は、「−」を設定する。器械高は、図2に示すトータルステーションTSの基準点P1からの高さである。左距離は、今回の横断測量のトータルステーションTSから後述する左側にある測定範囲の端までの距離である。右距離は、今回の横断測量のトータルステーションTSから後述する右側にある測定範囲の端までの距離である。
図11において、Oは路線の中心線上を通過する鉛直線であり、鉛直線Oの黒点Otは、高さ0の位置を示している。また、鉛直線Oに平行に並ぶ鉛直線Kは、トータルステーションTSの設置位置を示している。図11では、トータルステーションTSは、前記中心線から左にずれたことを示している。a矢印の領域は鉛直線Oから左で、トータルステーションTSの位置(器械位置ともいう、鉛直線K)から見ても左にあるため、「観測方向」、及び「器械の向き」を共に左Lを設定入力する。
操作へボタン48がタッチ操作されると、図4に示すS40に移行する。
(S22)
設定へボタン49がタッチ操作されると、S24に移行する。
S24では、設定処理が行われる。例えば、通信条件や通信ポートを設定する設定画面が表示されて観測者によりそれらの条件等が設定入力がされ、CPU12は、その設定条件でトータルステーションTSと通信制御する。
図9のメイン画面30において、データ操作ボタン36がタッチ操作されると、図4(a)に示すS27に移行する。
図4(a)に示すS27では、図12に示すユーザーフォーム選択のポップアップウインドウ50がディスプレイ18の表示画面に表示される。同図に示すように、ポップアップウインドウ50は、TS観測ボタン52、単ポール観測ボタン53、連続ポール観測ボタン54、項目変更ボタン55、閉じるボタン56等の各種ボタンを有している。
S28で、観測者が、TS観測ボタン52、単ポール観測ボタン53、または連続ポール観測ボタン54をタッチ操作すると、それぞれS28A(図4(a)参照)、S28B(図5参照)、S28C(図6参照)の処理ステップに移行する。また、図12に示す項目変更ボタン55、または閉じるボタン56等のTS観測ボタン52、単ポール観測ボタン53、及び連続ポール観測ボタン54以外のボタンをタッチ操作すると、S28Dの他の処理が行われる。なお、ユーザーフォーム選択のポップアップウインドウ50は、閉じるボタン56が操作されるまでは、例えば、後述するTS観測磁、ポール観測時、及び連続ポール観測時のいずれの場合においても表示が保持される。そして、閉じるボタン56がタッチ操作されると、S28Dの他の処理においてポップアップウインドウ50が閉じられる。
(S28A)
S28Aに移行すると、ここではTS観測が行われる。図4(b)のS40〜S64はS28Aにおける具体的処理のフローチャートである。TS観測が行われる観測点はTS観測点に相当する。
S40では、図13に示すTS観測のポップアップウインドウ60が表示される。ポップアップウインドウ60は、器械の向き入力欄61、目標高入力欄62、特殊観測である逆順観測モード設定チェック欄63、TS観測結果の今回値となる水平距離欄64a、離れ欄64b、残り距離欄64cと、前回値となる水平距離欄65a、離れ欄65b、残り距離欄65cを有する。また、ポップアップウインドウ60は、TS観測値入力ボタン66及び決定ボタン67を有する。ここで、器械の向き入力欄61は、今回の観測点におけるTS観測では、予め設定した観測条件の器械向きとは器械向きが異なる場合に用意されている欄である。観測条件と同じ場合には、この欄に設定された器械の向きが表示される。目標高入力欄62には、観測点Pfに配置されるミラーMLの目標高hf(図2参照)が観測者により入力される。逆順観測モード設定チェック欄63は、横断測量を逆順観測で行う場合にチェックが入れられる。器械の向き入力欄61、目標高入力欄62、または逆順観測モード設定チェック欄63に数値、チェック等が入力されると、S44に移行する。なお、器械の向き入力欄61が入力される場合とは、観測点PfにおけるTS観測において、観測条件と異なる場合、この欄に新たに器械の向きが観測者により入力される場合である。逆順観測については、後述する。逆順観測モード設定チェック欄63は、逆順観測モード設定部に相当する。
CPU12は、器械の向き入力欄61に新たに器械の向きが入力されると、今回のTS観測における観測点の観測向きを当該観測点と関連づけする。また、CPU12は、目標高入力欄62に目標高hfが入力されると、目標高hfと当該今回のTS観測における観測点と関連づけする。また、CPU12は、逆順観測モード設定チェック欄63にチェックの入力がされると、これから行われる複数の観測点の第1測量データを、逆順で記憶するモードに移行する。
逆順観測を図16(a)〜(d)を参照して説明する。
通常の観測順は、トータルステーションTSに近位の観測点から遠位の観測点の順に行う観測である。逆順観測は、トータルステーションTSから遠位の観測点から近位の観測点へ順に行う観測順である。従って、逆順観測は、通常の観測順とは逆の順で観測を行っていくものである。特に山地部において、横断観測を行う場合、ミラーMLの昇降を繰り返し行うことになるが、通常の観測と、逆順観測を交互に行うと、通常の観測順だけで繰り返し横断観測を行う場合に比して、効率良く横断観測ができる利点がある。
S46では、CPU12は図13に示すTS観測値入力ボタン66がタッチ操作された否かを判定する。そして、TS観測値入力ボタン66がタッチ操作されると、TS観測値入力ボタン66は、トータルステーションTSにデータ送信を要求するための指令を送付する。
S48では、CPU12は、トータルステーションTSから、観測点Pfに設置したミラーMLを視準しているときの水平角αf、鉛直角θf及び斜距離Lfを入力する。図2に示すように水平角αfは、基準点P1に設置されたトータルステーションTSが既知の基準点P2を視準したときの水平角度を0(基準)にして、そこからトータルステーションTSを水平に回転して観測点PfのミラーMLを視準したときの水平角度である。なお、基準点P2に設置したミラーMLの目標高h2は、予め測量データ記憶装置10に入力されている。また、鉛直角θfは、トータルステーションTSを通る水平面から観測点PfのミラーMLに対する鉛直方向の角度である。斜距離Lfは、トータルステーションTSと観測点PfのミラーMLまでの距離である。前記水平角αf、鉛直角θf及び斜距離Lfは第1測量データに相当する。CPU12は入力した第1測量データと、目標高hfと、器械高h1等に基づいて、トータルステーションTSから観測点Pfまでの水平距離を算出した後、その算出値を、図13に示す今回の水平距離欄64aに表示する。また、CPU12は、第1測量データ(観測結果)に基づいて前記観測点Pfに設置したミラーMLが横断方向から離れた距離を、算出して今回の離れ欄64bに表示する。なお、横断方向は、路線の中心線と鉛直方向の両方向に直交する方向である。この横断方向からの離間距離が離間しすぎている場合には、観測者は、作業者に対してミラーMLの設置箇所のやり直しが求めることができることになる。また、CPU12は、観測点PfがトータルステーションTSから左側か右側かに応じて、設定入力した左距離(または右距離)と前記水平距離の差分値を算出して、その差分値を今回の残り距離欄65cに表示する。なお、ミラーMLの設置箇所のやり直しがあり、TS観測値入力ボタン66がタッチ操作されて、次の第1測量データが入力されて新しい値に今回の水平距離欄64a、離れ欄64b、残り距離欄64cが更新された際、それまで同欄にあった値は、それぞれ前回値の水平距離欄65a、離れ欄65b、残り距離欄65cに移動して表示される。
S50では、CPU12は、決定ボタン67がタッチ操作された否かを判定し、決定ボタン67がタッチ操作されると、S52に移行する。
S52では、CPU12は、ディスプレイ18の表示画面18aに図14に示すTS名称のポップアップウインドウ70を表示する。ポップアップウインドウ70について説明すると、名称欄71には、名称入力欄72、73、74に入力された名前がこの順序で結合して表示される。図14では、未だ名称入力欄72、73、74に名称が入力されていないため、名称は表示されていない状態となっている。名称入力欄72は、観測点における構造物の変わり目(すなわち、境界)に使う入力欄であって、その変わり目において、終わる構造部がある場合にその名称が入力されるものである。名称入力欄73は、観測点における構造物の変わり目に使う入力欄であって、その変わり目において、始まる構造部がある場合にその名称が入力されるものである。名称入力欄74は、観測点における構造物の変わり目に使う入力欄であって、その変わり目の、始まる構造物であって、かつ高さがある構造物がある場合にその名称が入力されるものである。前記名称は、観測点名称に相当する。
S54は、名称入力欄72、73、74に入力があるか否かをCPU12は判定する。ここで、名称入力欄72、73、74の入力欄をタッチ操作してアクティブにすると、S56に移行する。
S56では、CPU12は、図14に示すように名称入力のポップアップウインドウ80をディスプレイ18の表示画面18aに表示する。ポップアップウインドウ80には、各種の構造物の名称入力用の名称ボタン82が表示されている。この名称ボタン82で入力される各種の構造物の名称が候補名称に相当する。作業者は、前記アクティブにした名称入力欄72、73、74に対して、いずれかの名称ボタン82を選択してタッチ入力すると、当該名称入力欄72、73、74に選択した名称ボタンの名称が表示される。なお、名称の入力間違いがあった場合は、入力間違いがある当該名称入力欄72、73、74をアクティブにした状態で、ポップアップウインドウ80に設けられたクリアボタン83をタッチ入力することにより、当該名称入力欄72、73、74に表示された名称が取り消される。また、名称入力欄72、73、74に入力した名称を確定した場合は、ポップアップウインドウ80に設けられた戻るボタン84をタッチすることにより、ポップアップウインドウ80の表示が消される。
図14に示すTS名称のポップアップウインドウ70で決定ボタン77がタッチされると、S58の判定をYESにして、S60に移行する。
S60では、CPU12は、名称入力欄72、73、74に入力した名称を、ポップアップウインドウ60で、TS観測値入力ボタン66がタッチされたときにおける観測点の観測結果と関連づけして、今回の横断測量のファイルに格納する。
図14に示すTS名称のポップアップウインドウ70で戻るボタン78がタッチされると、S62の判定をYESにして、S64に移行する。
S64では、図14に示すTS名称のポップアップウインドウ70の表示画面を閉じて、図4(a)に示すS27に戻る。
(S28B)
図12に示す単ポール観測ボタン53がタッチ操作されてS28Bに移行すると、ここではポール観測が行われる。なお、ポール観測は、本実施形態では、後述する単ポールA、単ポールB及び連続ポールを含む。ポール観測で行われる観測点は、ポール観測点に相当する。図5のS70〜S90はS28Aにおける具体的処理のフローチャートである。
S70では、図17に示す単ポール観測のポップアップウインドウ90が表示される。ポップアップウインドウ90は、距離入力欄91、高さ入力欄92、イメージ化領域93、A入力タイプボタン94、B入力タイプボタン95、−ボタン96、及び決定ボタン97を有する。ここで、A入力タイプボタン94、またはB入力タイプボタン95をタッチ入力してアクティブにすると、S72に移行する。
S72において、図17に示す、A入力タイプボタン94がアクティブ(図では点で示される領域で示されている)となった場合、単ポールAの入力画面となる。図17に示す入力画面では、距離入力欄91及び高さ入力欄92にポール観測に関する数値がそれぞれ入力される。また、距離入力欄91、高さ入力欄92に入力した値が−値である場合には、−ボタン96がタッチ入力されて、その値に−の付与、或いは逆に−の除去が可能となっている。イメージ化領域93では、距離入力欄91、高さ入力欄92で入力した数値に基づいてCPU12がポールをイメージ化して表示する。また、B入力タイプボタン95をタッチ入力してアクティブにした場合も、S70からS72に移行する。すると、図17に示す入力画面から図18に示すB入力タイプボタン95がアクティブとなった単ポールBの入力画面100に変更される。このように、本実施形態では、A入力タイプと、B入力タイプのいずれかで、単ポール観測の観測結果の入力が可能となっている。入力画面100は、距離入力欄101、高さ入力欄102、レベル入力欄103、同所の上がりまたは下がり数値入力欄104、A入力タイプボタン106、B入力タイプボタン107、−ボタン108、及び決定ボタン109を有する。距離入力欄101、高さ入力欄102及び−ボタン108は、前記距離入力欄91、高さ入力欄92及び−ボタン96と同様である。
S74で、図17に示す決定ボタン97または、図18に示す決定ボタン109がタッチ操作されると、S76に移行する。
S76では、ポップアップウインドウ90又は入力画面100において、入力(また設定)されたポール観測のポール観測に関する第2測量データ(距離、高さ)を保持して、S78に移行する。
S78では、CPU12は、ディスプレイ18の表示画面18aに図15に示すポール名称のポップアップウインドウ110を表示する。
S80は、名称入力欄112、113、114に入力があるか否かをCPU12は判定する。ここで、名称入力欄112、113、114の入力欄をタッチ操作してアクティブにすると、S82に移行する。
S82では、CPU12は、図14に示す名称入力のポップアップウインドウ80をディスプレイ18の表示画面18aに表示する。なお、S82では、図14のポップアップウインドウ70の代りに、図15のポップアップウインドウ110が表示されているものと理解されたい。作業者は、前記アクティブにした名称入力欄112、113、114に対して、いずれかの名称ボタン82を選択してタッチ入力すると、当該名称入力欄112、113、114に選択した名称ボタンの名称が表示される。なお、名称の入力間違いがあった場合の説明は、前述したS56の操作と同様であるため説明を省略する。名称入力欄112、113、114に入力した名称を確定した場合、ポップアップウインドウ80に設けられた戻るボタン84をタッチすることにより、ポップアップウインドウ80の表示が消される。
図15に示すポール名称のポップアップウインドウ110で決定ボタン117がタッチ操作されると、S84の判定をYESにして、S86に移行する。
S86では、CPU12は、名称入力欄112、113、114に入力した名称を、ポップアップウインドウ90または入力画面100で、決定ボタン97、109がタッチされたときにおけるポールの観測結果と関連づけして、今回の横断測量のファイルに格納する。
図15に示すポール名称のポップアップウインドウ110で戻るボタン118がタッチされると、S88の判定をYESにして、S90に移行する。
S90では、図15に示すポール名称のポップアップウインドウ110の表示画面を閉じて、図4(a)に示すS27に戻る。
(S28C)
図12に示す連続ポール観測ボタン54がタッチ操作されてS28C(図4(a)参照)に移行すると、ここでは連続ポール観測が行われる。図6のS100〜S112はS28Cにおける具体的処理のフローチャートである。
S100では、図19に示す連続ポール観測のポップアップウインドウ120が表示される。ポップアップウインドウ120は、枠数選択欄121、複数のグラフイメージ領域122、及び器械の向き欄123、列状に配置された複数の名称入力欄124を有する。複数の名称入力欄124は、複数のポール観測点のそれぞれの第2測量データが入力される入力領域に相当する。また、ポップアップウインドウ120は、各名称入力欄124に相対して配置された複数の距離入力欄125、及び高さ入力欄126、並びに決定ボタン127を有する。器械の向き欄123には、CPU12により既に設定されている現在の器械の向きが表示される。
S102では、観測者は、ポップアップウインドウ120が表示されると、枠数選択欄121をタッチ操作して、連続ポール観測を行う際のポールを建てる数を選択入力する。枠数選択欄121で枠数が選択されると、CPU12により、選択された枠数に適合するポールを立てたイメージがグラフイメージ領域122に表示される。なお、本実施形態では、枠数選択欄121は3〜8まで選択できるようにされているが、この範囲に限定されるものではなく、枠数は2以上の数値であればよい。
名称入力欄124のいずれかがタッチ操作されて、アクティブ化されると、S106に移行する。
S106では、CPU12は、ディスプレイ18の表示画面18aに図15に示すポール名称のポップアップウインドウ110を表示する。
(S110)
S110の処理の後は、S108にリターンする。
S104またはS112において、決定ボタン127がタッチ操作されると、S114に移行する。
S114では、CPU12は、名称入力欄112、113、114に入力した名称を、その名称入力欄に対応した距離入力欄125、及び高さ入力欄126に入力または設定された値、すなわち、連続ポールの観測結果と関連づけして、今回の横断測量のファイルに格納する。
[5.その他(項目ボタン操作)について]
図4(a)のS28において、図12に示すユーザーフォーム選択のポップアップウインドウ50の項目変更ボタン55が操作されるとS28Dに移行する。図7は、S28Dにおける他の処理の1つである項目変更ボタン55がタッチ操作された場合におけるフローチャートのS130〜S136を示している。
S130に移行すると、図24に示す項目変更のポップアップウインドウ130が表示される。ポップアップウインドウ130は、図14に示す名称入力のポップアップウインドウ80と同じ複数の名称ボタン82が配置された領域131と、入れ替え候補である名称ボタン132がそれぞれ複数個配置された領域133を有する。また、ポップアップウインドウ130は、名称入れ替えボタン136及び閉じるボタン138を有する。
S132では、名称入れ替えボタン136がタッチ操作されると、CPU12により、図25の名称項目変更画面のポップアップウインドウ140が表示される。
(S134)
S134では、閉じるボタン138がタッチ操作されると、S136に移行する。
S136では、CPU12によりポップアップウインドウ130の表示が消される。
[6.観測履歴について]
図3のフローチャートに戻って観測履歴について説明する。図20は複数の観測点の観測が終了して、第1測量データ及び第2測量データが蓄積された状態で表示されているメイン画面30である。
ここで、測量結果リスト33Aについて説明する。なお、観測結果リスト表示領域33は、面積が狭いため、図20では測量結果リスト33Aの一部しか表示されていないが、ウインドウに設けられているスクロールボタンを操作することにより、全体を見ることが可能となっている。
項目としては、二点間計測表示ボタン151、更新ボタン152、地点名称欄153、観測方向154、水平距離欄155、鉛直距離欄156、目標高欄157、dD欄158、dH欄159、及び観測角欄160が設けられている。
S140では、CPU12により図20のメイン画面30が、図21に示す観測履歴画面30Aに変更して表示される。なお、説明の便宜上、図21と同一または相当する構成について同一符号を付して、その説明を省略する。図21に示すように、観測履歴画面30Aは、測点名領域31、地形表示領域32、観測結果リスト表示領域33、ファイル名欄145、測点名欄146、出力列順変更ボタン147、及びエクセル出力ボタン148を有する。
S142で、出力列順変更ボタン147がタッチ操作されると、後述するエクセルで出力される項目順を変更したい場合に図示しない出力列順変更ウインドウが表示される。
S144では前記出力列順変更ウインドウの各種操作ボタンを操作することにより、エクセルの出力列順、すなわち項目順を変更したものに設定される。この処理が終了すると、図3のS12にリターンする。
S146ではエクセル出力ボタン148がタッチ操作されるとS148に移行する。
(S148)
S148ではCPU12により測量結果リスト33Aがソフトのエクセルへ出力処理されて、S142へリターンする。
次に、図3のフローチャートに戻って、野帳への出力について説明する。図3のS30において、図20のメイン画面で示されている、野帳へ記録ボタン38がタッチ操作されると、S32に移行する。この野帳は、電子野帳である。
S32では、TS観測及びポール観測で取得した第1測量データ、第2測量データ、並びに、これらの測量データに基づいて演算して得られたデータをファイルにして、記憶装置24に格納し、S12にリターンする。
(1)本実施形態の測量データ記憶装置10は、TS観測点の第1測量データをトータルステーションTSから通信で入力する通信ポート26(第1入力部)と、ポール横断測量で得られたポール観測点の第2測量データ及び観測点名称を手操作で入力するタッチパネル20、キーボード22(第2入力部)を有する。測量データ記憶装置10は、第1測量データを入力した場合は、第1測量データに関連する観測結果を表示するとともに、第2測量データを入力した場合は、第2測量データに関連する観測結果を表示するディスプレイ18(表示部)を有する。測量データ記憶装置10は、第1測量データ及び第2測量データに対して、タッチパネル20、キーボード22(第2入力部)の手操作によって入力された観測点名称を付与して関連づけするCPU12(観測点名称関連付部)を備える。また、測量データ記憶装置10は第1測量データと該第1測量データと関連づけされた観測点名称、及び第2測量データと該第2測量データと関連づけされた観測点名称を、観測順にして、共通の横断測量ファイルにして記憶する記憶装置24(記憶部)とを備える。また、本実施形態の測量データ記憶プログラムは、コンピュータを、上記各部として機能させる。また、測量データ記憶プログラムを記憶した記憶装置24は、記憶媒体として前記プログラムを記憶する。
(2)本実施形態のタッチパネル20、キーボード22(第2入力部)は、ディスプレイ18に表示された、予め設定された複数の候補名称のうちいずれかを手操作で選択して入力する選択入力部となっている。そして、タッチパネル20、キーボード22(選択入力部)により選択入力された候補名称を前記観測点名称とする。この結果、本実施形態によれば、タッチパネル20、キーボード22(選択入力部)により選択された候補名称を選択すれば、簡単に観測点名称とすることができる効果を奏する。
・記録媒体としては、ハードディスク、ROM、RAM等以外に、例えば、DVD−R/DVD−ROM/DVD−RW/DVD−RAM/ブルーレイディスク/CD−ROM/CD−R/CD−RW、コンパクトフラッシュ(登録商標)、SD(Secure Digital)カード、ミニSDカード、マイクロSDカード、xD−ピクチャーカード、Smart Media(登録商標)、MEMORY STICK(登録商標)、USB(Universal Serial Bus)メモリ等を挙げることができる。
12…CPU(中央処理装置:観測点名称関連付部、演算部)、
14…メインメモリ、16…作業用メモリ、
18…ディスプレイ(表示部)、20…タッチパネル(第2入力部)、
22…キーボード(第2入力部)、24…記憶装置(記憶部)、
26…通信ポート(第1入力部)、30…メイン画面、
31…測点(観測点)名領域、32…地形表示領域、
33…観測結果リスト表示領域、34…距離表示領域、
35…観測条件ボタン、36…データ操作ボタン、37…観測履歴ボタン、
K…鉛直線、Ka,Kb,Kc…観測点、
ML…ミラー、O…鉛直線、Ot…黒点、P1、P2…基準点、
Pf…観測点、TS…トータルステーション。
Claims (7)
- トータルステーションによる横断観測で得られたTS観測点の第1測量データを前記トータルステーションから通信で入力する第1入力部と、
ポール横断測量で得られたポール観測点の第2測量データ及び観測点名称を手操作で入力する第2入力部と、
前記第1測量データを入力した場合は、前記第1測量データに関連する観測結果を表示するとともに、前記第2測量データを入力した場合は、前記第2測量データに関連する観測結果を表示する表示部と、
前記第1測量データ及び前記第2測量データに対して、前記第2入力部の手操作によって入力された観測点名称を付与して関連づけする観測点名称関連付部と、
前記第1測量データと該第1測量データと関連づけされた観測点名称、及び前記第2測量データと該第2測量データと関連づけされた観測点名称を、観測順にして、共通の横断測量ファイルにして記憶する記憶部とを備えた測量データ記憶装置。 - 前記第2入力部は、前記表示部に表示された、予め設定された複数の候補名称のうちいずれかを手操作で選択して入力する選択入力部を含み、前記選択入力部により選択入力された候補名称を前記観測点名称とするものである請求項1に記載の測量データ記憶装置。
- 予め設定された横断測量の観測条件と、前記第1測量データに基づき、前記TS観測点の水平距離及び鉛直距離を演算する演算部を備え、
前記記憶部は、前記TS観測点の観測結果として、前記水平距離及び鉛直距離を前記第1測量データと該第1測量データと関連づけされた観測点名称とともに関連付けして記憶する請求項1または請求項2に記載の測量データ記憶装置。 - 前記表示部は、ポール観測が連続で行われる場合、複数のポール観測点のそれぞれの第2測量データが入力される入力領域を備え、
前記第2入力部は、前記入力領域に、前記複数のポール観測点のそれぞれの第2測量データを入力するものである請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の測量データ記憶装置。 - 前記横断観測を、トータルステーションからは遠位の観測点から近位の観測点の順に観測を行う逆順観測モード設定部を備え、
前記記憶部は、前記逆順観測モード設定部にて逆順観測モードが設定された場合は、観測順を逆順で、前記第1測量データと該第1測量データと関連づけされた観測点名称、及び前記第2測量データと該第2測量データと関連づけされた観測点名称を記憶する請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載の測量データ記憶装置。 - コンピュータを、
トータルステーションによる横断観測で得られたTS観測点の第1測量データを前記トータルステーションから通信で入力する第1入力部と、
ポール横断測量で得られたポール観測点の第2測量データ及び観測点名称を手操作で入力する第2入力部と、
前記第1測量データを入力した場合は、前記第1測量データに関連する観測結果を表示するとともに、前記第2測量データを入力した場合は、前記第2測量データに関連する観測結果を表示する表示部と、
前記第1測量データ及び前記第2測量データに対して、前記第2入力部の手操作によって入力された観測点名称を付与して関連づけする観測点名称関連付部と、
前記第1測量データと該第1測量データと関連づけされた観測点名称、及び前記第2測量データと該第2測量データと関連づけされた観測点名称を、観測順にして、共通の横断測量ファイルにして記憶する記憶部とを備えた測量データ記憶装置として機能させるための測量データ記憶プログラム。 - 請求項6に記載の測量データ記憶プログラムを記憶した記憶媒体。
Priority Applications (1)
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JP2015136914A JP2017020834A (ja) | 2015-07-08 | 2015-07-08 | 測量データ記憶装置、測量データ記憶プログラム、及び記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015136914A JP2017020834A (ja) | 2015-07-08 | 2015-07-08 | 測量データ記憶装置、測量データ記憶プログラム、及び記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2017020834A true JP2017020834A (ja) | 2017-01-26 |
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Family Applications (1)
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JP2015136914A Pending JP2017020834A (ja) | 2015-07-08 | 2015-07-08 | 測量データ記憶装置、測量データ記憶プログラム、及び記録媒体 |
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WO2022025196A1 (ja) * | 2020-07-31 | 2022-02-03 | 株式会社トプコン | 測量支援プログラム、測量支援装置、測量支援方法、および測量支援システム |
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