JP6090962B1 - Cadデータの自動解析装置とコンピュータプログラム - Google Patents

Cadデータの自動解析装置とコンピュータプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6090962B1
JP6090962B1 JP2016182571A JP2016182571A JP6090962B1 JP 6090962 B1 JP6090962 B1 JP 6090962B1 JP 2016182571 A JP2016182571 A JP 2016182571A JP 2016182571 A JP2016182571 A JP 2016182571A JP 6090962 B1 JP6090962 B1 JP 6090962B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
floor plan
column
wall
position coordinates
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016182571A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018049313A (ja
Inventor
睦 野口
睦 野口
Original Assignee
株式会社トーアエンジニアリング
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社トーアエンジニアリング filed Critical 株式会社トーアエンジニアリング
Priority to JP2016182571A priority Critical patent/JP6090962B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6090962B1 publication Critical patent/JP6090962B1/ja
Publication of JP2018049313A publication Critical patent/JP2018049313A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】DXFデータから、建物の構造材のプレカット制御データ19の生成に適するデータのみを含む間取り図データ34を自動生成する。【解決手段】任意のCADソフトにより生成されたCADデータ24をDXFデータを介して受け入れる。DXFデータに含まれた柱パターン78を検出して柱表示要素50を決定し、検出した図形データの集合を解析して間取り図データ34中の柱の位置座標を取得する。検出した複数の柱に挟まれた領域に壁や開口部の形状を描画するための図形データの集合を検出する。壁や開口部の位置座標は、柱の位置座標との位置関係から取得する。間取り図中で、複数の柱の間が壁と開口部とで連続的に接続されている線を辿って、地回り線データ58や間仕切り線データ60を生成する。【選択図】図2

Description

本発明は、建物の設計に使用されるCADデータから取得されるデータを解析して、プレカットデータ生成に必要な間取り図を自動的に生成する、CADデータの自動解析装置とコンピュータプログラムに関する。
建物の設計に使用されるCADソフトには、様々な種類のものがある。これらのCADソフトにより生成されたCADデータには、間取り図を表示するための図形処理データと、間取り図中で使用された部品の詳細な仕様を示すデータとが含まれている。しかし、設計事務所や住宅メーカーの使用するCADソフトには様々なものがある。
そこで、建物の構造材等のプレカットデータを生成する会社では、設計事務所や住宅メーカーからDXFデータのような共通形式データを受け入れて自社のCADソフトに図形処理データを取り込む。このようにCADデータからDXFデータを生成する技術が知られている(特許文献1)。また、CADデータから、設計に必要な部品情報等のテキストデータを抽出する技術も知られている(特許文献2)。さらに、2次元CADデータから3次元CADデータへの変換処理のために、図形データと属性データとを解析して、建物の間取り図を生成する技術が知られている(特許文献3)。
特開2012−98770号公報 特許3036505号公報 特許5013793号公報
既知の従来の技術には、次のような解決すべき課題があった。
例えば、DXFデータは、図面上に表示する直線や曲線、ポリゴンや円といった図形の種別と、その図形を表示する位置座標のような文字情報を集合したデータである。一方、プレカットデータを生成するためには、建物の間取り図を生成して、その中に柱や壁や開口部や屋根等の図形を配置し、これらがどう組み合わされているかを示すデータを準備しなければならない。上記の引用文献3に示すような方法は、図形データと属性データとが明確に関係付けられたCADデータが処理対象になる。DXFデータのみからでは、図を生成することができても、柱や壁等を認識できるものではない。
従来は、設計事務所や住宅メーカーから提供された印刷された間取り図を参照しながらDXFデータに柱や壁や開口部のシンボル図形を配置して、間取り図データを生成する作業をしていた。しかも、設計事務所や住宅メーカーから提供されたDXFデータには、プレカットデータ生成処理に必要でないデータが数多く含まれておいる。従って、不用な図形や文字を除外する作業も要求される。
これらの作業は、設計者の大きな負担になっていた。しかも、依頼を受けてからプレカットデータの生成完了までの期間が長くなってしまうと言う問題があった。本発明は、可能な限りシンプルに、かつ、設計者による操作負担を最小にして、自動的に一挙に間取り図データを生成することができる、CADデータの自動解析装置とコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
以下の構成はそれぞれ上記の課題を解決するための手段である。
<構成1>
任意のCADソフトにより生成された建物の間取り図を含むCADデータを、任意のCADソフトで読み取ることができる共通形式データを介して受け入れて、建物の構造材のプレカットデータ生成に適する間取り図データを生成するためのものであって、
上記共通形式データを読み取る読み取り手段と、
上記共通形式データに含まれた、柱の形状を描画するための図形データの集合を検出してそれが柱であることを認識し、この図形データ中の特定の点を上記間取り図データ中に配置する柱の位置座標と認識して、上記認識結果を記憶装置に記憶させる柱検出手段と、
上記共通形式データ中の、上記柱検出手段が検出した複数の柱に挟まれた領域に、壁もしくは開口部の形状を描画するための図形データの集合を検出してそれが壁もしくは開口部であることを認識し、この図形データ中の特定の点の位置座標と上記柱の位置座標の位置関係から算出される位置座標を、上記間取り図データ中に配置する壁及び開口部の位置座標と認識して、上記認識結果を記憶装置に記憶させる壁類検出手段と、
上記間取り図データを使用して描画される間取り図中で、上記柱と壁と開口部とが連続して配置される線を辿って、間取り図の最も外側を囲む地回り線と、間取り図の各部屋を仕切る間仕切り線を生成して記憶装置に記憶させる間取り構造検出手段を備えたことを特徴とするCADデータの自動解析装置。
<構成2>
上記共通形式データ中の、上記地回り線を取り囲む領域に、屋根の形状を描画するための、連続した閉ループを形成する図形データの集合を検出して、それが屋根であることを認識し、屋根を表示するための位置座標を認識して、上記認識結果を記憶装置に記憶させる屋根検出手段を備えたことを特徴とする構成1に記載のCADデータの自動解析装置。
<構成3>
上記の認識結果に基づいて、上記間取り図データを使用して描画される間取り図中に表示する柱と壁と開口部の図形要素を選択して、該当する図形要素を該当する位置座標に表示する要素選択表示手段を備えたことを特徴とする構成1または2に記載のCADデータの自動解析装置。
<構成4>
上記共通形式データ中の、上記壁と開口部とで囲まれた領域の中央付近にある文字情報を検出して、上記間取り図データを使用して描画される間取り図中に、上記間仕切りにより仕切られた部屋の種別を表示するためのデータを取得して、記憶装置に記憶させる部屋種別検出手段を備えたことを特徴とする構成1乃至3のいずれかに記載のCADデータの自動解析装置。
<構成5>
上記柱、壁もしくは開口部の形状を描画するための図形データの集合を、上記共通形式データに検出するために、それぞれの図形データの集合を、線分数と、線分相互の位置関係と、間取り図中で線分が存在する位置の範囲と、線分の長さの範囲と、線分の傾きの範囲のうちの全てもしくはそれらのうちのいずれかを定義したパターンデータが参照されることを特徴とする構成1乃至4のいずれかに記載のCADデータの自動解析装置。
<構成6>
コンピュータを、構成1乃至5のいずれかに記載の手段として機能させるCADデータ自動解析のためのコンピュータプログラム。
<構成7>
構成6に記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
<構成1の効果>
(1)共通形式のデータから、プレカットデータの生成に必要なデータのみを抽出して、自動的に間取り図データを生成することができる。
(2)共通形式のデータを探索し、柱や壁や開口部や屋根等を示す図形データの集合を検出して、プレカットデータ生成処理に必要な部材の種別や位置座標を取得し、予め用意した図形要素を含む間取り図を一挙に生成することができる。
(3)図形の種別と、その図形を表示する位置座標のような情報しか含まれていない、共通形式のデータのみを使用して間取り図データを自動的に生成するので、コンピュータによる処理を単純化することができる。さらに、自動処理できるところまで処理をしたものに技術者が手を加えて、容易に間取り図を完成させることができる。
<構成2の効果>
屋根の形状は予めパターン化できないが、地回り線を取り囲む領域から閉ループを検出して、屋根を認識することができる。
<構成3の効果>
柱や壁や開口部の図形要素を予め準備しておき、入力データに左右されずに、プレカットデータ生成に適する固有の間取り図データを生成できる。
<構成4の効果>
間仕切りを決定した後、壁と開口部とで囲まれた領域の中央付近にある文字情報を検出して、その部屋の種別を自動的に表示できる。
<構成5の効果>
図形データの集合を、線分数と、線分相互の位置関係と、間取り図中で線分が存在する位置の範囲と、線分の長さの範囲と、線分の傾きの範囲等で定義して検索をするので、単なる線分の集合を示す共通形式データから、柱や壁や開口部を自動的に検出することができる。
本発明の目的を説明する概念図である。 上記の受信サーバで動作するコンピュータプログラムの機能ブロック図である。 上記の処理に使用する共通形式データとこれを使用して生成された間取り図データの例を示す説明図である。 柱の検出方法を説明する説明図である。 得られた間取り図データの描画処理動作説明図である。 間取り図生成モジュールの概略動作フローチャートである。 柱や壁等の図形データの集合をパターンを使用して検出し認識する処理の動作フローチャートである。 認識結果を使用して間取り図を描画するための処理動作フローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を実施例毎に詳細に説明する。
図1は本発明の目的を説明する概念図である。
図において、住宅メーカー12や建築設計事務所14は、それぞれ独自のCADソフトを使用して、住宅建設のためのCADデータを生成する。そして、その建物に使用する構造材のプレカットを外注する。プレカットの依頼を受けた会社に対しては、住宅メーカー12や建築設計事務所14から、DXFデータのような共通形式データと、印刷された図面や使用される部材の仕様データ等が提供される。プレカットの依頼を受けた会社では、後で説明するコンピュータプログラムを実行して、部材毎プレカットデータ18を生成する。部材毎プレカットデータ18は、例えば、柱の場合、その端部に他の構造材と連結するための仕口や継手の構造を指定するデータである。その後、全ての構造材の部材毎プレカットデータ18を集めて、プレカット工場20のプレカット装置を制御するためのプレカット制御データ19を生成する。こうしてプレカット材22が生産される。
(プログラムの構成)
図2は、上記の受信サーバで動作するコンピュータプログラムの機能ブロック図である。
このコンピュータプログラムは、任意のCADソフトで読み取ることができる共通形式データ28を受け入れて、建物の構造材のプレカットデータ18の生成に適する間取り図データ34を生成する。まず、このブロック図の構造と流れを簡単に説明する。
図1で説明した住宅メーカー12や建築設計事務所14から提供されたCADデータ24からは共通形式データ28と部材仕様データ30とが得られる。共通形式データ28、例えば、DXFデータは、図面を描画するための直線や曲線などの種別と長さや表示位置座標等と、図面中に含める文字やその表示位置を示したテキストデータをリストアップしたものである。部材仕様データ30は図面中の様々な部材の仕様やその他の重要な情報を伝えるためのデータである。
この共通形式データ28を間取り図生成モジュール32が処理する。間取り図生成モジュール32は、読み取り手段36と柱検出手段38と壁類検出手段40と間取り構造検出手段42と屋根検出手段44と要素選択表示手段46と部屋種別検出手段48とを備えている。
この間取り図生成モジュール32は、記憶装置33に記憶されたパターンを参照しながら処理を実行する。記憶装置33には柱パターン78と壁パターン80と開口部パターン82等が記憶されている。ここでは例示に止めたが、検出すべき全てのパターンをこの記憶装置33に記憶させておく。これらのパターンを共通形式データ28中で検索して、柱や壁を認識する。得られた間取り図データ34も記憶装置に記憶されるが、そのための記憶装置の表示は省略した。
間取り図生成モジュール32が認識処理を実行した結果、間取り図データ34が生成される。間取り図データ34には、柱表示要素50と壁表示要素52と開口部表示要素54と屋根データ56と地回り線データ58と間仕切り線データ60と部屋種別データ62といったデータが含められる。それぞれに、これらを間取り図上に配置する位置を示す位置座標が含められる。
この間取り図データ34と部材仕様データ30とを利用して、各柱や壁等の詳細な仕様と接合関係に基づく部材毎プレカットデータ18が生成される。そしてプレカット制御データ19が生成されて部屋種別検出手段48に供給される。
(各手段の機能)
間取り図生成モジュール32中に表示した各手段は、コンピュータ上で実現する機能ブロックである。読み取り手段36は、処理対象となる共通形式データ28を読み取る機能を持つ。柱検出手段38は、共通形式データ28に含まれた、柱の形状を描画するための図形データの集合を検出して、柱を認識する機能を持つ。共通形式データ28中で柱の形状を描画するための図形データの集合を検出するために、柱パターン78が定義されている。
後で説明するが、このパターンデータの定義では、特定の図形データの集合を、例えば、線分数、線分相互の位置関係、間取り図中で線分が存在する位置の範囲、線分の長さの最大値と最小値、線分の傾斜角度の最大値と最小値等、を定めて、概略この範囲のこの形状の図形といった検索をすることができる。従って、柱検出手段38は、縮尺や歪みを吸収して、漏れなく柱を認識できる。さらに、この図形データ中の特定の点を、間取り図データ34中の柱の位置座標と認識し、上記認識結果を記憶装置33に記憶させる。この位置座標は、間取り図中の柱の位置を特定するためのものである。柱パターン78の定義中に、検出した図形データ群中の特定の図形データの中点とか端点とかの位置座標を取得するというルールを定めておくと良い。さらに具体的な処理動作は後で図4により説明する。
壁類検出手段40は、共通形式データ28中の、柱検出手段38が検出した複数の柱に挟まれた領域に、壁や開口部の形状を描画するための図形データの集合を検出して壁や開口部であることを認識する機能を持つ。この図形データ中の特定の点の位置座標と上記柱の位置座標の位置関係から算出される位置座標を、間取り図データ34中の壁及び開口部の位置座標と認識する。開口部には、窓や建具やドア等の壁以外の様々な構造物が含まれる。これらのパターンは各種あるが、ここでは壁パターン80と開口部パターン82のみを例示した。その定義方法は柱の場合と同様である。
共通形式データ28中の柱を描画するレイヤは比較的簡潔で柱パターン78を検出し易いものが多い。一方、壁や開口部を描画するレイヤには多種の図形が描画されていて検索が煩雑になる。そこで、複数の柱に挟まれた領域にしぼって、壁や開口部の図形データを検出する。その後は、目的とする間取り図データ34で要求する形式で壁や開口部の位置座標を認識する。その場合には、壁や開口部の図形データ中の特定の点の位置座標とその両側の柱の位置座標の位置関係から、所定の演算式を使用して算出した位置座標を用いればよい。こうして、壁類検出手段40は、上記認識結果を記憶装置33に記憶させる。
間取り構造検出手段42は、上記間取り図データを使用して描画される間取り図中で、上記柱と壁と開口部とが連続して配置される線を辿って、間取り図の最も外側を囲む地回り線と、間取り図の各部屋を仕切る間仕切り線を生成する。この具体例は図3以下で説明する。さらに、上記認識結果を記憶装置33に記憶させる機能を持つ。
屋根検出手段44は、共通形式データ28中の、上記地回り線を取り囲む領域に、屋根の形状を描画するための、連続した閉ループを形成する図形データの集合を検出する。そして、それが屋根であることを認識し、屋根を表示するための位置座標を取得して、上記認識結果を記憶装置33に記憶させる機能を持つ。屋根の形状は予めパターン化できないから、記憶装置33中のパターンを参照することができない。そこで、地回り線を取り囲む外側の領域から、地回り線全体を取り囲むような閉ループを検出して屋根データとする。なお、地回り線の外側に独立した閉ループがある場合には、ベランダやバルコニーであると認識することができる。
間取り図中の所定の位置座標に柱の図形を表示する場合には、予め準備した柱表示要素50を使用する。壁表示要素52や開口部表示要素54についても同様である。要素選択表示手段46は、上記の認識結果に基づいて、間取り図中に表示する柱と壁と開口部の図形要素を選択して、間取り図データ34より描画される間取り図の該当する位置座標に表示する機能を持つ。要素データは予め記憶装置33に記憶させておくとよい。ここでは要素データの図示を省略した。屋根データ56、地回り線データ58、間仕切り線データ60等は単なる直線で表示するので図形要素として扱わなくてよい。
共通形式データ28には間取り図の各部屋の機能を表示する文字、例えば、居間、寝室、キッチンといった文字データが含まれている。部屋種別検出手段48は、上記共通形式データ28中の、壁と開口部とで囲まれた領域の中央付近にある文字情報を検出する。取得する部屋種別データ62は共通形式データ28に含まれた文字情報である。これにより、間仕切りにより仕切られた部屋の種別を表示することができる。この部屋種別データ62もそれを表示する位置座標とともに記憶装置33に記憶させる。
(生成された間取り図データの例)
図3は、上記の処理に使用する共通形式データとこれを使用して生成された間取り図データの例を示す説明図である。
共通形式データ28により描画をすると、図のように、柱72や壁74や開口部76を表示するための様々な図形データが含まれてくる。上記の間取り図生成モジュール32は、このDXFデータ等の共通形式データ28を読み取って一挙に間取り図データ34を生成する。この間取り図データ34で描画した間取り図では、CADデータ24中の柱72が柱表示要素50に、壁74が壁表示要素52に、開口部76が開口部表示要素54に置き換えられて表示されている。さらに、上記の間取り構造検出手段42によって、地回り線データ58や間仕切りデータ60が認識されて表示されている。
この図に示した共通形式データ28と間取り図データ34により描画された間取り図を比較してわかるように、共通形式データ28に含まれた様々な図形データが、プレカットデータ生成に必要なもの以外全て除外されている。このような間取り図データ34が、CADデータ24から共通形式データを介して一気に自動的に生成されるので、技術者の負担が大幅に軽減される
(具体的な検出方法)
図4は柱の検出方法を説明する説明図である。
共通形式データには、例えば、柱を表示するための図形データの集合84が含まれている。これは、図のような6本の線分91〜96を集合したものである。共通形式データは文字データであるから、それぞれの線分91〜96毎に、直線であることを示す記号と、両端点の位置座標を表示するデータとで構成されている。
これを検出するための柱パターン78は、柱の図形のサイズの上限と下限を考慮して、各線分の長さや傾きの範囲を定義する。そして、線分91と92と93は一端の位置座標が同一で、線分91と94と96とが一端の位置座標が共通といった線分相互の位置関係を含む定義を柱パターン78に含める。この柱パターン78の定義に適合する図形データの集合84を共通形式データから検出すればよい。なお、間取り図データ中では、柱の位置座標は線分93と94の交点と規定しておく。そして、この交点の位置座標を演算処理により求めて取得する。
特定のCADソフトで生成されたCADデータから生成されるDXFデータの性質は一定である。その中に含まれる、柱の形状を描画するための図形データの集合は予め判明している。従って、処理対象となる共通形式データを特定すれば、パターンデータも比較的簡単なものでよくなる。壁や窓や扉等についても同様である。別々の種類のCADソフトにより生成されたCADデータから生成されるDXFデータがそれぞれ多少異なったものになる場合には、CADソフト毎に区別してデータパターンを準備しておけばよい。これにより、精度良くDXFデータから、柱や壁類の検出ができる。
図5は、得られた間取り図データの描画処理動作説明図である。
図のように、柱パターン78を柱として認識し、柱表示要素50を該当する位置座標に表示する。さらに、壁パターン80を壁として認識し、壁表示要素52を柱表示要素50の間の該当する位置座標に表示する。その後、上記の間取り構造検出手段42により地回り線データ58が描画される。こうして、要求どおりの形式の間取り図データとその図面を生成することができる。
また、共通形式データには、図形データ群毎にその要素種別を表示したものもある。この場合には、要素種別を読み取って認識処理をすることができる。
(動作フローチャート)
図6は間取り図生成モジュールの概略動作フローチャートである。
上記の間取り図生成モジュール32は、このフローチャートの順に認識処理を実行する。その具体的な処理は図7と図8で説明する。まず、ステップS11では、柱72を認識する。ステップS12では、壁74を認識をする。ステップS13では、窓・扉を認識をする。ステップS14では、その他の壁(バルコニーなど)を認識をする。ステップS15では、屋根を認識をする。こうして、ステップS16において、1階間取り図97、2階間取り図98、屋根図99等を一挙に生成する。
図7は柱や壁等の図形データの集合をパターンを使用して検出し認識する処理の動作フローチャートである。
この図の処理では、例えば、記憶装置33から柱パターン78を読み出して、DXFファイルから該当する図形データの集合を検出する場合の条件を定義する。まず、ステップS21では、パターンを定義(点、線、ポリゴン)をする。例えば、線分のみと定義する。ステップS22では、パターンのパーツ(点、線、円、円弧、テキスト)を定義をする。直線が6本と定義する。
ステップS23では、パーツ同士の関係を定義(オフセットや距離)をする。ステップS24では、パーツとパターンの関係を定義(オフセット)をする。この両方のステップで、各々の線分の端点が重なることを定義する。さらに各線分の長さの範囲や傾きの範囲を定義する。このほかにも検出処理に適した条件を定義して構わない。
ステップS25では、DXFファイルからそれぞれのパーツになれる要素を探索をする。即ち、柱の図形を形成する線分を1本ずつ検出して、上記の定義に照らして柱の図形を描画できるかを判断する。ステップS26では、取得した各要素がパターンを構成するかどうかという判断をする。この判断の結果がイエスのときはステップS27の処理に移行して、ステップS27でデータを取得する。
ノーのときはステップS28の処理に移行する。ステップS28では、探索終了かどうかという判断をする。この判断の結果がイエスのときはステップS29の処理に移行し、ノーのときはステップS25の処理に戻る。ステップS25からステップS27の処理を繰り返して、例えば、全ての柱を認識する。ステップS29では、その認識処理完了をする。この処理は壁や開口部等について同様に実行する。
図8は認識結果を使用して間取り図を描画するための処理動作フローチャートである。
この処理は、図6のステップS16で実行する。まず、ステップS31では、検出した柱の位置座標に表示するための柱表示要素50(図形要素)を生成する。ステップS32では、壁表示要素52(図形要素)を表示するための(窓・扉等も同様)の始終点位置座標を、柱の位置座標との関係で調整する。壁表示要素52が2本の柱の間に隙間なく表示されるように調節する。
ステップS33では、窓・扉(線)の両側にある建具情報を認識する。ステップS34では、建具の表示要素(図形要素)を生成する。ステップS35では、壁(線)と窓・扉(線)の表示要素を接続する。ステップS36では、壁(線)と窓・扉(線)の最も外側の線を認識する。ステップS37では、外壁線の図形要素(図形要素)を生成する。ステップS38では、壁(線)と窓・扉(線)とその他壁(線)を繋ぐ。ステップS33からステップS38により柱の間の壁や開口部が連続するように接続される。これで間取り図の描画が完成する。
ステップS39では、間取り図の最も外側の線から地回り線(図形要素)を生成する。ステップS40では、壁(線)と窓・扉(線)とその他壁74(線)に囲まれた空間検出をする。ベランダ等の検出処理である。ステップS41では、空間の真ん中にある情報を認識して部屋名と間仕切り線(図形要素)を生成する。ステップS42では、屋根(ポリゴン)と壁74(線)と窓・扉(線)から屋根(図形要素)を生成する。
以上のように、上記の間取り図生成モジュール32は、共通形式のデータから、プレカットデータ18の生成に必要なデータのみを抽出して、自動的に間取り図データ34を生成することができる。その後は図1を用いて説明したとおりの既存のシステムでプレカットデータを生成することができる。図形の解析には共通形式のデータのみを入力データとして使用するので、コンピュータによる処理を単純化することができる。さらに、一部未完成で自動処理を終了したとしても、その出力データに技術者が手を加えて、容易に間取り図を完成させることができる。
即ち、得られた間取り図データを技術者が原図と照合すれば、自動処理の一部に誤りがあればそれを発見して修正をすることができる。自動処理中に、例えば、ある柱と柱の間の要素が認識できない場合や、地回り線データが閉ループにならなかった場合には、その結果を表示しておくと、その後の修正処理が容易になる。
12 住宅メーカー
14 建築設計事務所
16 受信サーバー
18 部材毎プレカットデータ
19 プレカット制御データ
20 プレカット工場
22 プレカット材
24 CADデータ
28 共通形式データ
30 部材仕様データ
32 間取り図生成モジュール
33 記憶装置
34 間取り図データ
36 読み取り手段
38 柱検出手段
40 壁類検出手段
42 間取り構造検出手段
44 屋根検出手段
46 要素選択表示手段
48 部屋種別検出手段
50 柱表示要素
52 壁表示要素
54 開口部表示要素
56 屋根データ
58 地回り線データ
60 間仕切り線データ
62 部屋種別データ
72 柱
74 壁
76 開口部
78 柱パターン
80 壁パターン
82 開口部パターン
84 図形データの集合
91 線分
92 線分
93 線分
94 線分
95 線分
96 線分
97 1階間取り図
98 2階間取り図
99 屋根図

Claims (4)

  1. 任意のCADソフトにより生成された建物の間取り図を含むCADデータを、任意のCADソフトで読み取ることができる共通形式データを介して受け入れて、建物の構造材のプレカットデータ生成に適する間取り図データを生成するためのものであって、
    図面を描画するための線の種別と長さと表示位置座標を示したテキストデータをリストアップした共通形式データを読み取る読みとり手段と、
    線分数と線分相互の位置関係と間取り図中で線分が存在する位置の範囲と線分の長さの最大値と最小値と線分の傾斜角度の最大値と最小値を定めて、間取り図中の柱を描画する図形データ群を検出し、検出した図形データ群中の特定の図形データ上の点を柱の位置座標と認識するというルールを定めて、上記共通形式データから図面中の全ての柱とその位置座標を取得して、取得した認識結果を記憶装置に記憶させる柱検出手段と、
    上記共通形式データ中の、上記柱検出手段が検出した複数の柱に挟まれた領域に、壁もしくは開口部の形状を描画するための図形データの集合を、線分数と線分相互の位置関係と間取り図中で線分が存在する位置の範囲と線分の長さの最大値と最小値と線分の傾斜角度の最大値と最小値を定めて検出して壁もしくは開口部を認識し、この図形データ中の特定の点の位置座標と上記柱の位置座標の位置関係から、柱と柱の間に壁もしくは開口部が隙間なく配置されるように算出される位置座標を、上記間取り図データ中に配置する壁及び開口部の位置座標と認識して、上記認識結果を記憶装置に記憶させる壁類検出手段と、
    上記間取り図データを使用して描画される間取り図中で、上記柱と壁と開口部とが連続して配置される線を辿って、間取り図の最も外側を囲む地回り線と、間取り図の各部屋を仕切る間仕切り線を生成して記憶装置に記憶させる間取り構造検出手段を備えたことを特徴とするCADデータの自動解析装置。
  2. 上記共通形式データ中の、上記地回り線を取り囲む領域に、屋根の形状を描画するための、連続した閉ループを形成する図形データの集合を検出して、それが屋根であることを認識し、屋根を表示するための位置座標を認識して、上記認識結果を記憶装置に記憶させる屋根検出手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のCADデータの自動解析装置。
  3. コンピュータを、請求項1または2に記載の手段として機能させるCADデータ自動解析のためのコンピュータプログラム。
  4. 請求項3に記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
JP2016182571A 2016-09-20 2016-09-20 Cadデータの自動解析装置とコンピュータプログラム Active JP6090962B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016182571A JP6090962B1 (ja) 2016-09-20 2016-09-20 Cadデータの自動解析装置とコンピュータプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016182571A JP6090962B1 (ja) 2016-09-20 2016-09-20 Cadデータの自動解析装置とコンピュータプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6090962B1 true JP6090962B1 (ja) 2017-03-08
JP2018049313A JP2018049313A (ja) 2018-03-29

Family

ID=58261895

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016182571A Active JP6090962B1 (ja) 2016-09-20 2016-09-20 Cadデータの自動解析装置とコンピュータプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6090962B1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019139756A (ja) * 2018-02-09 2019-08-22 广州大学 建築図面に基づくベランダ自動認識方法
CN110929726A (zh) * 2020-02-11 2020-03-27 南京智莲森信息技术有限公司 一种铁路接触网支柱号牌识别方法及系统
CN113779685A (zh) * 2021-09-27 2021-12-10 万翼科技有限公司 数据处理方法及相关装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07282126A (ja) * 1994-04-06 1995-10-27 Suupaa Software Kk 建築要素作図システム
JP2011107770A (ja) * 2009-11-12 2011-06-02 Hitachi Ltd 屋内空間データ作成支援システム及び屋内空間データ作成支援方法
JP2012048763A (ja) * 2005-09-20 2012-03-08 Fukui Computer Kk 閉領域識別方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07282126A (ja) * 1994-04-06 1995-10-27 Suupaa Software Kk 建築要素作図システム
JP2012048763A (ja) * 2005-09-20 2012-03-08 Fukui Computer Kk 閉領域識別方法
JP2011107770A (ja) * 2009-11-12 2011-06-02 Hitachi Ltd 屋内空間データ作成支援システム及び屋内空間データ作成支援方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019139756A (ja) * 2018-02-09 2019-08-22 广州大学 建築図面に基づくベランダ自動認識方法
CN110929726A (zh) * 2020-02-11 2020-03-27 南京智莲森信息技术有限公司 一种铁路接触网支柱号牌识别方法及系统
CN110929726B (zh) * 2020-02-11 2020-07-03 南京智莲森信息技术有限公司 一种铁路接触网支柱号牌识别方法及系统
CN113779685A (zh) * 2021-09-27 2021-12-10 万翼科技有限公司 数据处理方法及相关装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018049313A (ja) 2018-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6337973B2 (ja) 追学習装置、追学習方法、および、追学習プログラム
US20190236844A1 (en) Augmented reality system
JP2735187B2 (ja) 情報検索方法
JP6090962B1 (ja) Cadデータの自動解析装置とコンピュータプログラム
CN102693334B (zh) 基于cad电子图纸的动态构件识别方法
RU2004105885A (ru) Динамическая обратная связь для жестов
JP5087602B2 (ja) 屋内空間データ作成支援システム及び屋内空間データ作成支援方法
KR102157613B1 (ko) 기계학습을 이용한 자동화 철골구조물 설계 시스템 및 방법
JP2016224599A (ja) ガイドファイル作成プログラム
KR101158679B1 (ko) 직접입력 방식의 전자문서 상의 도형입력 방법, 그리고 직접입력 방식의 전자문서 상의 도형입력 프로그램을 기록한 컴퓨터로 판독가능한 기록매체
JP2003288372A (ja) Cad用解析結果データ処理装置及びcad用解析結果データ処理方法並びにcad用解析結果データ処理プログラム
US20100156936A1 (en) Deformation method of analysis model and computer
KR101911447B1 (ko) 구조설계 도면의 패턴분석을 통한 3차원 구조해석 모델 생성 장치
US9415512B2 (en) System and method for enhancing a visualization of coordinate points within a robots working envelope
JP6239786B2 (ja) 検索装置および検索方法
CN214896671U (zh) 一种基于机器人的智能软件测试平台
JP2020204817A (ja) 3次元モデル作成装置、3次元モデル作成方法、およびプログラム
KR101540768B1 (ko) 구조해석용 프로그램을 위한 속성정보입력시스템 및 방법
JP2018206277A (ja) 支持構造物の強度評価方法及び強度評価プログラム
CN105511393A (zh) 一种plc梯形图的分析方法及装置
US5471536A (en) Figure digitizing system
JP4197432B2 (ja) 家屋図面作成装置及び作成方法
JP2013250927A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
JP2020201654A (ja) 操作マニュアル作成支援装置、及び操作マニュアル作成支援方法
KR20200131991A (ko) 건축물의 자동 설계 방법 및 프로그램

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6090962

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250