JP2017020662A - 空調室内機 - Google Patents
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Abstract
Description
図1には、空調室内機100を正面右斜め上から見た外観が示されている。図2及び図3は、I−I線で切断した空調室内機100の断面図であって、図2には水平フラップ23aが開いた状態が示され、図3には水平フラップ23aが閉じた状態が示されている。図2には、自動清掃機構70の備えるブラシユニット73が初期位置にある状態が描かれており、図3には、自動清掃機構70の備えるブラシユニット73がフィルタ押え部材300の前側端部301にある状態が描かれている。空調室内機100は、室内の壁面等に取り付けられ、室外に設置されている室外機(図示せず)に冷媒配管(図示せず)を介して接続されている。
空調室内機100は、ケーシング11と、室内熱交換器13と、室内ファン15と、エアフィルタ25と、本体フレーム19と、ガイド部材14と、自動清掃機構70とを備えている(図1乃至図3参照)。
ケーシング11は、横方向(空調室内機100の左右方向(図4参照))に細長くかつ複数の開口を持つ箱のような形状を呈する。ケーシング11は、図2及び図3に示すように、天面部11a、前面板11b、背面板11c、右側板11d及び左側板11eによって囲まれた立体空間を内部に有し、その立体空間内に室内熱交換器13、室内ファン15、本体フレーム19、エアフィルタ25、ガイド部材14、底フレーム17及び自動清掃機構70が収納されている。
室内熱交換器13は、複数のフィンと複数の伝熱管とで構成されている。室内熱交換器13は、ケーシング11内部において、底フレーム17の一部分に取り付けられている。室内熱交換器13は、空調室内機100の運転状態に応じて蒸発器または凝縮器として機能し、伝熱管の中を流れる冷媒と室内熱交換器13を通過する空気との間で熱交換を行わせる。
室内ファン15は、ケーシング11の内部に位置しており、空調室内機100の長手方向(左右方向)に細長い略円筒形状のクロスフローファンである。室内ファン15が稼働することによって、室内空気が天面吸込口21及び下面吸込口22それぞれから吸い込まれて室内熱交換器13を通過した後に、室内熱交換器13を通過することで生成された調和空気が吹出口23から室内へと供給される(図2の破線の矢印A,B,Cを参照)。
底フレーム17は、底部17aと流路形成壁17bとで構成されている。底部17aは、ケーシング11の下面の少なくとも一部を構成する要素であって、底フレーム17のうちの空調室内機100の外部に露出する部分である。
図4は、ケーシング11及び底フレーム17を取り外した状態の空調室内機100の斜視図である。図5は、ガイドフレーム191を内側(図4に示す矢印a方向)から見た図である。なお、図4では、エアフィルタ25は右側にのみ取り付けられ、エアフィルタ25の一部、及び室内ファン15を省略して描いている。また、図5では、ダストボックス72及びブラシユニット73が配置された状態を描いている。
図6及び図7は、エアフィルタ25を装着した状態のフィルタ押え部材300が固定された本体フレーム19の一部を斜め方向から見た図である。また、図6及び図7では、空調室内機100の正面視において右側に位置するエアフィルタ25のみがフィルタ押え部材300に装着された状態を描いており、特に、図7では、エアフィルタ25のフィルタ本体251を省略して描いている。
図8は、エアフィルタ25の後側端部25bとガイド部材14との位置関係を説明するための図である。
自動清掃機構70は、空調室内機100の制御装置(図示せず)によって制御される。自動清掃機構70は、ブラシユニット73と、駆動機構71と、塵埃貯留部としてのダストボックス72とを含んでいる。駆動機構71は、制御装置により制御され、ブラシユニット73を所定の軌道上で往復移動させる。ブラシユニット73は、エアフィルタ25に付着した塵埃を除去する。ダストボックス72には、ブラシユニット73がエアフィルタ25から除去した塵埃が溜められる。
(3−1)ブラシユニット73
図9(a)及び図9(b)には、斜め上から見たブラシユニット73の左側端部付近が描かれている。図9(a)は、近接状態を採るブラシユニット73の斜視図であり、図9(b)は、離反状態を採るブラシユニット73の斜視図である。図10(a)は、ブラシユニット73をブラシユニット73の長手方向に対して直交する方向で切断した断面を描いた図である。図10(a)には、ブラシユニット73が離反し且つエアフィルタ25が間にある状態のブラシユニット73の断面が描かれている。図10(b)には、後述する近接状態と離反状態にある左右の風上部741、及び風下部731の断面が示されている。なお、図10(b)に示されている状態は説明を分かり易くするためのものであって、実際の動作中のものではない。図11(a)は、図9(a)に示されているブラシユニット73のII−II線矢視断面図である。図11(b)は、図9(b)に示されているブラシユニット73のIII−III線矢視断面図である。
風下部731は、空調室内機100の長手方向に沿った細長い部材である(図9参照)。風下部731は、ローラ733と、風下側ブラシ734とを有する。
風上部741は、風下部731と同様に、空調室内機100の長手方向に沿った細長い形状を成している(図9参照)。風上部741は、ブラシユニット73の近接状態においてエアフィルタ25の風上側面25f2に接触する除去ブラシ742を有する。
ブラシユニット73は、風下側ブラシ734と除去ブラシ742とが近接している近接状態(図9(a)参照)と、風下側ブラシ734と除去ブラシ742とが離反している離反状態(図9(b)参照)とを採ることができるように構成されている。
図4に示されている駆動機構71は、エアフィルタ25の風上側面25f2及び風下側面25f1に沿わせながら、ブラシユニット73を、移動経路195の一方の端部と他方の端部との間を往復して移動させる。駆動機構71は、例えば、駆動モータ74と、駆動モータ74の回転力をブラシユニット73に伝達する駆動ベルト75とを有している。
駆動モータ74は、ガイドフレーム191,193の外側面に設けられており、専用のギアケース内に収納されている。駆動モータ74は、1又は複数のギアを介して駆動ベルト75近傍に位置するピニオンギア75bを回転させる。
駆動ベルト75は、ガイドフレーム191,193の前側端部に設けられた前側プーリ75aと、ガイドフレーム191,193の後側端部に設けられた後側プーリ(図示せず)との間に掛け回された環状のベルトである。駆動ベルト75の外面には、ピニオンギアと噛み合うラックギア(図示せず)が設けられており、駆動モータ74が駆動することで、ピニオンギアが回転し、駆動ベルト75が回転可能な構成になっている。
図12は、自動清掃機構70の前側端部に位置するダストボックス72及びその近傍に移動してきたブラシユニット73の断面図である。ダストボックス72は、ブラシユニット73とは別体として、ケーシング11の正面側において、ブラシユニット73の移動方向(ブラシユニット73の移動方向)の延長線上に配置されている。より詳しくは、ダストボックス72は、ケーシング11においてフィルタ押え部材300の前側端部301よりも下方に、すなわち、エアフィルタ25の前側端部25aの下方に固定されている。
ダストボックス72の本体721は、空調室内機100の長手方向に沿った細長い部材である。本体721は、図12に示すように、上方に開口した箱状を呈している。また、本体721は、風下側ブラシ734及び除去ブラシ742が保持している塵埃を剥離させて回収するための塵埃回収ブラシとしての第1剥離ブラシ725及び第2剥離ブラシ726を有している。
ダストボックス72の蓋722は、空調室内機100の長手方向に沿った細長い板状の部材であって、本体721の開口721aを覆うことができる。蓋722は、中央で前後に分かれており、開口721aのうちの後部を覆う第1蓋部723と開口721aのうちの前部を覆う第2蓋部724とからなる。
図13は、エアフィルタ25の前側端部25aに位置するブラシユニット73を側面から見た図である。図14は、エアフィルタ25の前側端部25aよりも下方に位置するブラシユニット73を側面から見た図であって、図13のブラシユニット73が矢印X2の方向にさらに移動した状態を描いている。図15は、エアフィルタ25の後側端部25b近傍に位置するブラシユニット73を側面から見た図である。図16は、エアフィルタ25の後側端部25bよりも後方に位置するブラシユニット73を側面から見た図であって、図15のブラシユニット73が矢印Y2の方向にさらに移動した状態を描いている。
風下側ブラシ734は、エアフィルタ25の空気流れ下流側(風下側)に配置されており、ブラシユニット73のエアフィルタ25に対する往復移動動作時には常に、すなわちブラシユニット73の往路移動動作時及び復路移動動作時共に、毛材734cの毛先がエアフィルタ25の風下側面25f1に接触している。これに対して、エアフィルタ25の空気流れ上流側(風上側)に配置されている除去ブラシ742は、ブラシユニット73の往復移動動作時において、一方向移動動作時(ここでは、ブラシユニット73の往路移動動作時)には、毛材742c(織物基布のパイル糸)がエアフィルタ25の風上側面25f2に接触し、他方向移動動作時(ここでは、ブラシユニット73の復路移動動作時)には、毛材742cがエアフィルタ25の風上側面25f2には接触しない。つまり、除去ブラシ742を有する風上部741は、ブラシユニット73の離反状態のときにエアフィルタ25の表面から離反し、近接状態のときにエアフィルタ25の表面に接触する。
図17は、風下側ブラシ734及び除去ブラシ742とエアフィルタ25の表面との関係を説明するための図である。図17に示すように、除去ブラシ742の毛材742cがエアフィルタ25の風上側面25f2に向かって延びる方向と、エアフィルタ25の風上側面25f2とによって形成される角度である第2角度θ2は、90度より小さい角度であり、例えば15度≦θ2≦75度の範囲で設定され、本実施形態では第2角度θ2が約40度となるように除去ブラシ742が設計されている。したがって、除去ブラシ742の毛材742cの延びる向きは、エアフィルタ25の風上側面25f2に対して傾斜している、いわゆる傾斜ブラシといえる。なお、第2角度θ2は、除去ブラシ742の毛材742cがエアフィルタ25の風上側面25f2に向かって延びる方向と、エアフィルタ25の風上側面25f2において除去ブラシ742によって塵埃が取り除かれた後の部分であって除去ブラシ742の毛材742cの接触部分近傍の部分とによって形成される角度である。換言すると、除去ブラシ742の毛材742cは、ブラシユニット73の往路移動動作時にブラシユニット73の移動方向に逆らう方向を向くようにエアフィルタ25の風上側面25f2に対して傾斜している。
図18(a)及び図18(b)は、塵埃回収動作時のブラシユニット73とダストボックス72との位置関係を示す概念図である。
空調室内機100の運転停止時や通常運転(暖房運転や冷房運転)時には、ブラシユニット73は、図8に示すように、エアフィルタ25の後側端部25bよりも背面側のガイド部材14の主部142に位置しており、ここが清掃運転開始時の初期位置となっている。このため、ブラシユニット73が初期位置にある場合、風下側ブラシ734及び除去ブラシ742は、エアフィルタ25の後側端部25bよりも背面側に位置しており、かつブラシユニット73がエアフィルタ25とは重ならないようになっている。さらに、ブラシユニット73が初期位置にある場合、ブラシユニット73は風下部731と風上部741とが近接した近接状態を採っている。したがって、本実施形態では、自動清掃機構70による清掃運転の開始とほぼ同時にエアフィルタ25の塵埃除去動作が開始されることになる。
フィルタ押え部材300の前側端部301まで移動したブラシユニット73は、離反状態を採った状態のまま塵埃回収動作を行う。塵埃回収動作では、第1剥離ブラシ725及び第2剥離ブラシ726の近傍でブラシユニット73が複数回往復移動される。ここでは、風下側ブラシ734及び除去ブラシ742が第1剥離ブラシ725及び第2剥離ブラシ726に対して直線に沿った軌道を描くように複数回(例えば、3回)往復移動する。ここでいう直線に沿った軌道とは、直線に対して全く湾曲していない軌道であってもよく、大きな曲線の軌道であってもよい。
塵埃回収動作の終了後、フィルタ押え部材300の前側端部301に位置するブラシユニット73が往路移動動作時とは反対方向に移動する復路移動動作(矢印Y1,Y2の方向への移動動作)が行われる。往路移動動作開始時には、ブラシユニット73は離反状態を採っているため、風下側ブラシ734はエアフィルタ25の風下側面25f1に接触しているが、除去ブラシ742はエアフィルタ25の風上側面25f2には接触していない。このため、復路移動動作の際にも、エアフィルタ25の風下側面25f1から風上側面25f2へと塵埃が押し出される。一方で、エアフィルタ25の風上側面25f2には除去ブラシ742が接触していないので、ダストボックス72に捨てきれなかった塵埃が除去ブラシ742に残っていたとしても、エアフィルタ25の風上側面25f2への塵埃の付着を防止することができる。
(6−1)
本実施形態の空調室内機100では、ブラシユニット73の風下部731の塵埃浮かし部752が、清掃のときの相対移動時である往路動作時に、除去ブラシ742の移動方向前方において除去ブラシ742よりも先にエアフィルタ25に当接する。そして、塵埃浮かし部752がエアフィルタ25の風下側から風上側へ塵埃を浮き上がらせた後に、除去ブラシ742がエアフィルタ25の風上側の塵埃を除去することから、塵埃浮かし部752と除去ブラシ742との協働により、風上側の除去ブラシ742がエアフィルタ25の風下側に在った塵埃を簡単に除去できる。このことにより、従来は除去されずにエアフィルタ25に残っていた塵埃のうちから塵埃浮かし部752によって風下側から浮き上がって除去されるものが生じることから、自動清掃機構70のエアフィルタ25に対する塵埃除去能力が向上する。
空調室内機100では、ブラシユニと73の風下部731の押付部751によって除去ブラシ742にエアフィルタ25が押し付けられていることから、エアフィルタ25に隙間なく接触しながら除去ブラシ742が移動できる。このことにより、塵埃浮かし部752によってエアフィルタ25の風上側に浮き上がった塵埃を除去ブラシ742が十分にかき集めることができるようになっている。
空調室内機100では、塵埃浮かし部752と押付部751とが連続して一体的に形成されていることから、塵埃浮かし部752が塵埃を浮き上がらせた直後に、押付部751によってエアフィルタ25を押し付けられている除去ブラシ742が浮き上がった塵埃をかき集めることができる。このことにより、浮き上がった塵埃を除去ブラシ742で集める前に浮き上がった塵埃が移動してしまう状況を減らして、除去ブラシ742による塵埃の取りこぼしを抑制することができる。
空調室内機100では、塵埃浮かし部752は毛材742cがエアフィルタ25に向かって真っ直ぐ立っている直毛ブラシで形成されていることから、エアフィルタ25の網目の中や風下側に少し食み出していた塵埃も直毛ブラシが風下側から風上側に突き上げることになるので風下側から風上側に浮き上がらせることができる。このことにより、塵埃を風下側から風上側に浮き上がらせる能力の高い塵埃浮かし部752を直毛ブラシという簡単且つ安価な構成で実現することができる。
空調室内機100では、除去ブラシ742が傾斜ブラシで形成されて傾斜ブラシの毛材742cが除去ブラシの進む方向に向かって傾斜していることから、塵埃浮かし部752が浮き上がらせた塵埃を傾斜ブラシが下から掬い上げるようにしてかき集めることができる。このことにより、除去ブラシ742の塵埃除去効率が向上している。
(7−1)変形例A
上記実施形態では、押付部751と塵埃浮かし部752が連続して一体的に形成されている場合について説明したが、押付部751と塵埃浮かし部752は分離されていてもよく、さらには別体の部材として形成されていてもよい。
上記実施形態では、押付部751と塵埃浮かし部752の毛材742cの毛足の長さが同じ場合について説明したが、例えば、塵埃浮かし部752の毛材742cの毛足の長さを押付部751の毛材742cの毛足の長さよりも長くなるように調整してもよい。この場合には、塵埃浮かし部752が塵埃を浮かせる効果を押付部751よりも大きくすることができる。また、毛足の長さは一様である必要はなく、塵埃浮かし部752の中を複数の領域に分割して領域ごとに毛足の長さを変化させてもよい。また、塵埃浮かし部752において毛足の長さの異なる毛材742cをランダムに配置してもよい。
25 エアフィルタ
70 自動清掃機構
72 ダストボックス
73 ブラシユニット
100 空調室内機
731 風下部
734 風下側ブラシ
741 風上部
742 除去ブラシ
751 押付部
752 塵埃浮かし部
Claims (5)
- 機内に取り入れられる室内空気から塵埃を除去するエアフィルタ(25)と、
前記エアフィルタに対して相対移動可能なブラシユニット(73)を有し、前記ブラシユニットを前記エアフィルタに対して相対移動させて前記エアフィルタから塵埃を除去する自動清掃機構(70)と、
を備え、
前記ブラシユニットは、前記エアフィルタに対して風上側に配置された除去ブラシ(742)を含む風上部(741)と、前記エアフィルタに対して風下側から当接する風下部(731)とを有し、清掃のときの相対移動時に前記除去ブラシの移動方向前方において前記除去ブラシよりも先に前記エアフィルタに当接して塵埃を前記エアフィルタの風下側から風上側に浮き上がらせる役割を果たす塵埃浮かし部(752)を前記風下部が含む、空調室内機。 - 前記ブラシユニットの前記風下部は、前記エアフィルタを挟んで前記除去ブラシと対向する位置に配置され、前記エアフィルタを前記除去ブラシに押し付ける押付部(751)をさらに含む、
請求項1に記載の空調室内機。 - 前記ブラシユニットは、前記塵埃浮かし部と前記押付部とが連続して一体的に形成されている、
請求項2に記載の空調室内機。 - 前記塵埃浮かし部は、毛材が前記エアフィルタに向かって真っ直ぐ立っている直毛ブラシで形成されている、
請求項1から3のいずれか一項に記載の空調室内機。 - 前記除去ブラシは、清掃時に前記除去ブラシが進む方向に向かって毛材が傾斜している傾斜ブラシで形成されている、
請求項1から4のいずれか一項に記載の空調室内機。
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- 2015-07-07 JP JP2015136094A patent/JP6575180B2/ja active Active
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