JP2010032172A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成ながら高い清掃効果で期待でき、しかもエアフィルタやフィルタ清掃装置の取り外しや分解メンテナンス等が容易に実施できる空気調和機を提供することを目的とする。
【解決手段】フィルタ清掃装置30が設けられた空気調和機1において、フィルタ清掃装置30は、エアフィルタ14の前面に沿い移動され、エアフィルタ14で捕集された塵埃を除去、集塵する清掃ブラシ50と、清掃ブラシ50をエアフィルタ14の前面に沿い移動させる移動手段35と、清掃ブラシ50の移動終端位置に設けられた集塵部60とを備え、集塵部60は、清掃ブラシ50が内部に進入可能とされた集塵ボックス61を有し、その入り口部の内側に、清掃ブラシ50と接触し該清掃ブラシ50が集塵ボックス61内からリターンする時、ブラシ面から塵埃を掻き取る離脱ブラシ65が設けられている。
【選択図】図9

Description

本発明は、エアフィルタによって捕集された塵埃を除去するフィルタ清掃装置を搭載した空気調和機に関するものである。
空気調和機は、一般に空気吸い込み口と空気吹き出し口とを備えたキャビネット内の空気流路中にエアフィルタ、熱交換器、送風ファンを配設した構成とされ、空気中の塵埃をエアフィルタで除去した後、熱交換器、送風ファンに流通させるようにしている。こうした空気調和機において、近年、エアフィルタにより捕集した塵埃を自動的に除去、清掃するフィルタ自動清掃機構が標準的に装備されつつある。
かかるフィルタ自動清掃機構としては、様々な方式の清掃機構が採用されている。例えば、固定ブラシを備えた清掃ボックスを設け、該清掃ボックスにエアフィルタを通して塵埃を掻き取り、ボックス内に収集するようにしたもの(例えば、特許文献1参照)、あるいは固定ブラシをエアフィルタ表面に沿わせて移動させ、塵埃を掻き取って収集し、集塵ボックス内に回収するよう成したもの(例えば、特許文献2参照)、更には吸引ノズルをエアフィルタ表面に沿わせて移動させ、塵埃を吸引して除去し、吸引ファンを介して外部に排出するようにしたもの、回転ブラシによってエアフィルタ表面の塵埃を掻き取り、一方向に集塵するようにしたもの等々が知られている。
特開2006−71206号公報 特開2008−57846号公報
しかしながら、従来のフィルタ自動清掃機構は、概して構造が複雑で高コスト構造となっており、エアフィルタやフィルタ自動清掃機構を取り外して洗浄したり、故障時に分解してメンテナンスしたりすることが簡便にでき難くなっている。これは、酷いフィルタ汚れに対する清掃効果を高めようとせんがためである。
例えば、特許文献1のものでは、エアフィルタを挟んで上下にそれぞれ前後一対のブラシを設け、エアフィルタを往復動させることにより、往動時および復動時にそれぞれ上流側のブラシで掻き取った塵埃を下流側のブラシで塵埃回収部に掻き落すようにし、清掃効果を高めている。
また、特許文献2のものでは、エアフィルタ表面に接触されて往復動される清掃ブラシを設け、該清掃ブラシを往動時の端部でエアフィルタの外側まで移動させ、往動時に清掃ブラシで掻き取って塵埃を、除去ブラシおよび塵埃戻り防止ブラシを備えた除去回収手段により清掃ブラシから除去回収し、復動時に清掃ブラシにより塵埃がエアフィルタに再付着されないようにして清掃効果を高めている。
このように、従来のフィルタ自動清掃機構は、フィルタ清掃効果を高めるために、複雑な構成のブラシ機構や除去回収手段を採用しているため、これが高コスト構造の原因となるとともに、油汚れ等により汚れが酷く、エアフィルタやフィルタ自動清掃機構を取り外して洗浄したいと思っても簡単に取り外せない要因となっている。特に、油汚れ等が懸念される過酷な環境下で使用される場合、幾ら清掃効果の高いフィルタ自動清掃機構を用いたとしても、洗剤等を用いての定期的な洗浄は回避することができない。この点に鑑みると、フィルタ自動清掃機能を備えた上でエアフィルタや自動清掃機構の取り外しが何のストレスもなく実施できることは極めて有益である筈であるが、こうしたフィルタ自動清掃機構を搭載した空気調和機は未だ見当たらない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、簡易な構成ながら高い清掃効果で期待でき、しかもエアフィルタやフィルタ清掃装置の取り外しや分解メンテナンス等が容易に実施できる空気調和機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の空気調和機は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる空気調和機は、空気吸い込み口と空気吹き出し口とを備えたキャビネット内の空気流路中にエアフィルタ、熱交換器、送風ファンが配設されるとともに、前記キャビネット内に前記エアフィルタで捕集された塵埃を除去するフィルタ清掃装置が設けられた空気調和機において、前記フィルタ清掃装置は、前記エアフィルタの前面に沿って移動され、該エアフィルタで捕集された塵埃を除去、集塵する清掃ブラシと、該清掃ブラシを前記エアフィルタの前面に沿って相対移動させる移動手段と、前記清掃ブラシの集塵方向への移動終端位置に設けられた集塵部とを備え、前記集塵部は、前記清掃ブラシが内部に進入可能とされた集塵ボックスを有し、その入り口部の内側に、前記清掃ブラシと接触し該清掃ブラシが前記集塵ボックス内からリターンする時、ブラシ面に付着されている塵埃を掻き取る離脱ブラシが設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、エアフィルタで捕集された塵埃を除去、集塵する清掃ブラシの集塵方向への移動終端位置に設けられている集塵部が、内部に清掃ブラシが進入可能とされた集塵ボックスを有するとともに、その集塵ボックスの入り口部の内側に、清掃ブラシと接触し該清掃ブラシが集塵ボックス内からリターンする時、ブラシ面に付着されている塵埃を掻き取る離脱ブラシが設けられた構成とされているため、清掃ブラシの集塵ボックス内への進入によってエアフィルタから除去、集塵した塵埃を清掃ブラシと共に集塵ボックス内に収集することができ、この塵埃を清掃ブラシが集塵ボックス内からリターンする時、離脱ブラシで掻き取ることにより塵埃のみを集塵ボックス内に回収することができる。これにより、複雑な構成の集塵機構や塵埃離脱機構を用いることなく、清掃ブラシを集塵ボックスの内部まで進入させ、集塵ボックス内で離脱ブラシにより清掃ブラシから塵埃を掻き取るだけの簡単な機構で確実に塵埃のみを集塵ボックス内に回収することができる。従って、清掃ブラシにより集塵した塵埃を集塵ボックス内に確実に回収することが可能なシンプルでかつ信頼性の高い集塵機構および塵埃離脱機構を得ることができるとともに、酷い油汚れ等に対応したエアフィルタおよび清掃装置の取り外し洗浄や故障時の分解メンテナンス等を容易化することができる。
さらに、本発明の空気調和機は、上記の空気調和機において、前記離脱ブラシは、前記清掃ブラシがリターンする方向に対してパイルが逆目方向に傾斜されている傾斜パイルブラシにより構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、離脱ブラシを清掃ブラシがリターンする方向に対してパイルを逆目方向に傾斜した傾斜パイルブラシにより構成しているため、清掃ブラシが集塵ボックス内に進入する時、離脱ブラシは清掃ブラシに対して順目のためそのまま通し、清掃ブラシがリターンする時、離脱ブラシは清掃ブラシに対して逆目となることから清掃ブラシ面の塵埃を掻き取ることができる。従って、清掃ブラシにより集塵した塵埃のみを効率よくかつ確実に集塵ボックス内に回収することができ、塵埃の再飛散、再付着等を防止することができる。
さらに、本発明の空気調和機は、上述のいずれかの空気調和機において、前記集塵ボックスは、前記エアフィルタの端部に連接して設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、集塵ボックスをエアフィルタの端部に連接して設けているため、清掃ブラシにより集塵した塵埃をエアフィルタの端部から直接集塵ボックス内に導入することができる。従って、清掃ブラシにより集塵した塵埃のエアフィルタ上から集塵ボックス内への収集過程における再飛散を防止し、確実に集塵ボックス内に回収することができる。
さらに、本発明の空気調和機は、上述のいずれかの空気調和機において、前記集塵ボックスの入り口部には、該入り口部を常に閉じる方向に付勢された蓋部材が回動可能に設けられ、該蓋部材の内側に前記離脱ブラシが設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、集塵ボックスの入り口部に、該入り口部を常に閉じる方向に付勢された蓋部材が回動可能に設けられ、該蓋部材の内側に離脱ブラシが設けられているため、清掃ブラシが集塵ボックス内に進入する際、蓋部材を閉方向に付勢する力に抗して押し開くように進入することとなり、その反力で離脱ブラシは清掃ブラシに接触され、清掃ブラシがリターンする時もその動きに追随して清掃ブラシから離れることなく接触される。従って、清掃ブラシ面の塵埃を離脱ブラシによって確実に掻き取り、集塵ボックス内に回収することができる。
さらに、本発明の空気調和機は、上記の空気調和機において、前記清掃ブラシには、前記蓋部材と係合し該蓋部材を前記付勢力に抗して押し開くガイドが設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、清掃ブラシに、蓋部材と係合し該蓋部材を閉方向への付勢力に抗して押し開くガイドが設けられているため、蓋部材が集塵ボックスの入り口部を閉じる方向に回動されていても、清掃ブラシが集塵ボックス内に進入する際、ガイドが蓋部材と係合して蓋部材を押し開くことができる。従って、集塵ボックスは、常時入り口部を蓋部材によって閉じておくことができ、収集した塵埃の再飛散を防ぐことができる。
さらに、本発明の空気調和機は、上記の空気調和機において、前記ガイドは、前記清掃ブラシに対して屈曲可能に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、ガイドが清掃ブラシに対して屈曲可能に設けられているため、清掃ブラシが移動開始位置から終端位置に移動される間あるいは終端位置から移動開始位置に戻される間の移動経路中において、ガイドを他の部材と干渉しないように屈曲しておくことができ、この場合、清掃ブラシの移動経路をガイドの軌跡を見越して大きくする必要がなくなり、従って、フィルタ清掃装置をコンパクト化することが可能となる。
さらに、本発明の空気調和機は、上述のいずれかの空気調和機において、前記集塵ボックスには、該集塵ボックス内に集塵された塵埃を掃除機等により吸い取り可能な開口および/または塵埃を取り出し可能な開閉蓋が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、集塵ボックスに該集塵ボックス内に集塵された塵埃を掃除機等により吸い取り可能な開口および/または塵埃を取り出し可能な開閉蓋を設けているため、集塵ボックス内にある程度の量の塵埃が蓄積された段階で、適宜掃除機を用いて開口から吸い取る、あるいは開閉蓋を開いてハンドブラシ等で掻き出す等の方法で塵埃を処理することができる。従って、集塵ボックスに収集された塵埃を、集塵ボックスを取り外すことなく簡便に処置することができる。
さらに、本発明の空気調和機は、上記の空気調和機において、前記開口および/または開閉蓋は、キャビネット内の外面側に面した位置に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、塵埃を処理する開口および/または開閉蓋がキャビネット内の外面側に面した位置に設けられているため、キャビネットの一部を構成する、例えば吸い込みパネルを開く等により集塵ボックスの外面側に面した位置に設けられている開口および/または開閉蓋を外面側に露出させることができる。従って、開口および/または開閉蓋に対して容易にアクセスすることができ、集塵ボックスに収集された塵埃を簡便に処理することができる。
さらに、本発明の空気調和機は、上述のいずれかの空気調和機において、前記集塵ボックスには、前記蓋部材と共同して前記入り口部を閉じる補助蓋部材が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、集塵ボックスに蓋部材と共同して入り口部を閉じる補助蓋部材を設けているため、清掃ブラシを進入させる必要上、1つの蓋部材のみで入り口部を完全に閉鎖ではない場合でも、補助蓋部材を設けることにより集塵ボックスの入り口部を完全に閉鎖することが可能となる。従って、集塵ボックスは、常に入り口部を完全に閉鎖しておくことができ、収集した塵埃の再飛散を確実に防ぐことができる。
さらに、本発明の空気調和機は、上述のいずれかの空気調和機において、前記集塵ボックスは、前記キャビネットの一部を構成するパネルと一体的に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、集塵ボックスをキャビネットの一部を構成するパネルと一体的に設けているため、集塵ボックスをキャビネットの一部を構成するパネルと一体で組み立てることができる。また、分解メンテナンスする際にも両者を同時に取り外すことができる。従って、組み立てを容易化することができると同時に、分解する時に部品がバラけることがなく、取り扱いを容易化することができる。
さらに、本発明の空気調和機は、上記の空気調和機において、前記パネルは、前記集塵ボックスの一部を兼ねた構成とされていることを特徴とする。
本発明によれば、パネルが集塵ボックスの一部を兼ねた構成とされているため、兼用されるパネル分だけ集塵ボックスの構成材料を削減することができる。従って、フィルタ清掃装置をその分だけ軽量化することができるとともに、材料費を低減しコストダウンすることができる。
さらに、本発明の空気調和機は、上述のいずれかの空気調和機において、前記移動手段は、前記キャビネットの上面から前面にかけて設けられた前記空気吸い込み口に沿って上面から前面にかけて架設され、前記清掃ブラシを前記エアフィルタの前面に沿い上面から前面にかけて往復動自在に駆動する構成とされていることを特徴とする。
本発明によれば、移動手段がキャビネットの上面から前面にかけて設けられた空気吸い込み口に沿って上面から前面にかけて架設され、清掃ブラシをエアフィルタの前面に沿い上面から前面にかけて往復動自在に駆動する構成とされているため、エアフィルタが空気吸い込み口に沿って上面から前面にかけて屈曲または湾曲された構成のエアフィルタとされていても、清掃ブラシ(傾斜パイルブラシ)を常に直線上でエアフィルタの前面と接触させることができる。従って、清掃ブラシ(傾斜パイルブラシ)をエアフィルタ前面に対して安定的に接触させることができ、エアフィルタで捕集された塵埃の除去、集塵効率を向上させ、エアフィルタの清掃効果を高めることができる。
さらに、本発明の空気調和機は、上記の空気調和機において、前記移動手段は、前記空気吸い込み口に沿って設けられた複数のローラおよびガイドを介して架設され、前記ローラの1つを駆動ローラとして往復動自在に駆動される紐またはベルト等からなる無端帯により構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、移動手段が空気吸い込み口に沿って設けられた複数のローラおよびガイドを介して架設され、複数のローラの1つを駆動ローラとして往復動自在に駆動される紐またはベルト等からなる無端帯により構成されているため、フィルタ清掃装置の移動手段を安定的に動作され、故障等も少ないローラおよび無端帯を用いた、有り触れたシンプルな構造の移動手段によって構成することができる。従って、酷い油汚れ等に対応したエアフィルタおよび清掃装置の取り外し洗浄や故障時の分解メンテナンス等を容易化することができる。
さらに、本発明の空気調和機は、上述のいずれかの空気調和機において、前記集塵部は、前記移動手段の集塵方向への終端位置となる前記キャビネット前面側の前記空気吸い込み口の下部に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、集塵部が移動手段の集塵方向への終端位置となるキャビネット前面側の空気吸い込み口の下部に設けられているため、集塵部に収集され、蓄積された塵埃を処理する際、キャビネットの前面側からアクセスすることができる。従って、集塵ボックスに収集された塵埃の処理作業を容易にかつ効率よく行うことができる。
さらに、本発明の空気調和機は、上述のいずれかの空気調和機において、前記清掃ブラシ、前記移動手段および前記集塵部を含む前記フィルタ清掃装置の全ての機構が前記キャビネットを構成する前面パネルに設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、清掃ブラシ、移動手段および集塵部を含むフィルタ清掃装置の全ての機構がキャビネットを構成する前面パネルに設けられているため、酷い油汚れ等に対応したエアフィルタおよび清掃装置の取り外し洗浄や故障時のメンテナンス等に際して、前面パネルを取り外すことによりフィルタ清掃装置全てを空気調和機本体から簡単に取り外すことができる。従って、フィルタ清掃装置の大掛かりな洗浄や分解メンテナンス等も容易となり、取り扱い性、サービス性を格段に向上させることができる。
本発明によると、清掃ブラシの集塵ボックス内への進入によってエアフィルタから除去、集塵した塵埃を清掃ブラシと共に集塵ボックス内に収集することができ、この塵埃を清掃ブラシが集塵ボックス内からリターンする時、離脱ブラシで掻き取ることにより塵埃のみを集塵ボックス内に回収することができる。このため、複雑な構成の集塵機構や塵埃離脱機構を用いることなく、清掃ブラシを集塵ボックスの内部まで進入させ、集塵ボックス内で離脱ブラシにより清掃ブラシから塵埃を掻き取るだけの簡単な機構で確実に塵埃のみを集塵ボックス内に回収することができ、従って、清掃ブラシにより集塵した塵埃を集塵ボックス内に確実に回収することが可能なシンプルでかつ信頼性の高い集塵機構および塵埃離脱機構を得ることができるとともに、酷い油汚れ等に対応したエアフィルタおよび清掃装置の取り外し洗浄や故障時の分解メンテナンス等を容易化することができる。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1ないし図11を用いて説明する。
図1には、本発明の第1実施形態に係るセパレート形空気調和機の斜視図が示され、図2には、その室内機の縦断面図が示されている。
空気調和機1は、図1に示されるように、据え付け板2を介して室内の壁面等に据え付けられる室内機3と、屋外に据え付けられる室外機4と、室内機3と室外機4とを接続する冷媒配管5と、空気調和機1を運転操作するリモコン6等とから構成されている。
室内機3は、図2に示されるように、ベース板8と、ベース板8に着脱自在に組み付けられた前面パネル9と、該前面パネル9にその上面から前面にかけて組み付けられた開閉可能な吸い込みパネル10等とから構成されるキャビネット7を備えている。キャビネット7の内部には、吸い込みパネル10に設けられた空気吸い込み口11から前面パネル9に設けられた空気吹き出し口12に至る空気流路13が形成されている。この空気流路13中には、吸い込みパネル10の背後にエアフィルタ14が配設されており、その下流側に横長のプレートフィンチューブ形の室内熱交換器15がΛ状に曲げ配設され、更に室内熱交換器15の下流側に水平方向に室内ファン(クロスフローファン)16が配設された構成とされている。
室内ファン16は、室内から空気吸い込み口11、エアフィルタ14を通して吸い込んだ空気を、室内熱交換器15に流通させて温調した後、空気吹き出し口12から室内に吹き出すことによって、室内空気を室内機3に循環する機能を担っている。空気吹き出し口12には、空気の吹き出し方向を左右方向に変更する複数枚のルーバ17と、上下方向に変更する上下2枚のフラップ18とがそれぞれ回動可能に設けられ、吹き出し空気の方向を任意の方向に調整できるように構成されている。
なお、ベース板8には、室内熱交換器15から滴下されるドレン水を受ける背面側ドレンパン19が一体に設けられている。また、キャビネット7内には、室内ファン16の吹き出し側の空気流路13を形成するスタビライザ20が設置されており、該スタビライザ20にも、室内熱交換器15から滴下されるドレン水を受ける前面側ドレンパン21が一体に設けられている。
エアフィルタ14は、室内から室内機3内に吸い込まれた空気中の塵埃を捕集し、清浄化した空気を室内熱交換器15および室内ファン16に導くためのもので、空気吸い込み口11の全域をカバーするように吸い込みパネル10の背後に上面から前面にかけ湾曲された状態で設置されている。エアフィルタ14は、図3に示されるように、空気を濾過する網目部14Aと、その周囲に設けられた外枠部14Bと、該外枠部14Bの間に適宜設けられた仕切り部14Cとを備えた一体成形品であり、室内機3の幅方向に左右2枚のエアフィルタ14が並設され、それぞれ前面パネル9に対して着脱自在に設置されている。このエアフィルタ14の前面側には、エアフィルタ14によって捕集された塵埃を自動的に除去する後述のフィルタ清掃装置30が設けられている。
室外機4は、キャビネット22を備えており、その内部には、圧縮機、四方切換弁、室外熱交換器、室外ファン、および室外機コントローラ等々の室外側機器が公知の如く収容設置されている。この室外機4側の圧縮機、四方切換弁および室外熱交換器が、室内機3側の室内熱交換器15と冷媒配管5を介して接続されることにより、冷凍サイクルが構成され、室外機4側で調整された高温高圧のガス冷媒または凝縮液化された低圧液冷媒を室内機3側の室内熱交換器15に供給可能とされている。この冷媒と室内ファン16を介して循環される室内空気とが熱交換され、室内空気が加熱または冷却されて室内に吹き出されることによって、暖房または冷房に供されるようになっている。
フィルタ清掃装置30の構成が図3ないし図11に詳細に示されている。以下、図3ないし図11に基づいて、フィルタ清掃装置30の構成を詳しく説明する。
フィルタ清掃装置30は、室内機3の幅方向に並設された左右2枚のエアフィルタ14の間に、上面から前面にかけ湾曲されて架設された断面がT字形状のガイドレール31を備えている。ガイドレール31は、図2,3に示されるように、エアフィルタ14の前面に沿うように所定間隔を置いて前面パネル9に対して固定設置されている。
ガイドレール31には、横辺からなるレール部31Aにスライド可能に介装され、エアフィルタ14の前面に沿い往復動自在とされたブラシホルダー32が設けられている。ブラシホルダー32は、図5(A)に示されるように、ガイドレール31のレール部31Aを跨ぐコの字断面形状を有する滑動体であり、その両側面32A,32Bに一対のガイド33が設けられ、該ガイド33と、両側面32A,32Bを繋ぐ中間面32Cに設けられたレール部31Aに押圧される板バネ(弾性部材)34とによってレール部31Aを挟み込むように介装されている。このブラシホルダー32は、レール部31Aに押圧される板バネ34とレール部31Aとの接触点を支点に後述の如く回動可能とされている。
また、ガイドレール31の縦辺部31Bには、図7に示されるように、ブラシホルダー32をエアフィルタ14の前面に沿って移動する移動手段35が設けられている。移動手段35は、レール部31Aに沿って縦辺部31Bに設けられた複数個のローラ36と、レール部31Aの湾曲部に沿って設けられたガイド37とを介して架設された引っ張りおよび耐摩耗性に優れた紐状の無端帯38を備えている。この無端帯38は、複数個のローラの1つを大径化して構成した駆動ローラ39と、歯車40,41を介して駆動ローラ39を駆動する可逆回転可能なモータ42とからなる駆動手段によって往復動自在に架設されている。なお、無端帯38は、紐に替えて溝付もしくは歯付ベルト等を用いて構成してもよい。
上記無端帯38に対して、図5(B),(C)に示されるように、ブラシホルダー32がガイド33の下方に設定されている連結点43で無端帯38に連結されている。これによって、無端帯38の正逆回転駆動に伴いブラシホルダー32がガイドレール31に沿って往復動される構成とされている。また、ブラシホルダー32は、無端帯38の往動に伴う矢印S方向への牽引により、板バネ34とレール部31Aとの接触点を支点として矢印R方向に回動可能とされ、無端帯38の復動に伴う矢印T方向への牽引により、板バネ34とレール部31Aとの接触点を支点として矢印L方向に回動可能とされている。この無端帯38の適所には、図7(B)に示されるように、ブラシホルダー32を牽引することによって生じる弛みや応力を吸収するためのスプリング44がセットされている。
ブラシホルダー32は、移動手段35のモータ42を正逆回転することにより、ガイドレール31に沿ってその上面側の一端から前面側の他端にかけて往復動されるが、その際の移動開始点と終端位置とを設定するために、それぞれのストロークエンドに対応してスイッチ45,46(図7(A)参照)が設けられている。なお、ブラシホルダー32が終端位置から移動開始点に戻るリターン時は、動作抵抗が小さく、トラブルの可能性が少ないことから、タイマーを用いて位置を確認するようにしてもよく、この場合、スイッチ46を省略することができる。
また、ブラシホルダー32には、その両側面32A,32Bにエアフィルタ14の幅方向に延長された左右一対の清掃ブラシ50が設けられている。清掃ブラシ50は、エアフィルタ14の前面に沿って移動され、エアフィルタ14で捕集された塵埃を掻き取って除去、集塵するためのものであり、エアフィルタ14の幅方向に沿って延長された細長いブラシ支持アーム51と、このブラシ支持アーム51に接着により取り付けられた傾斜パイルブラシ52とから構成されている。この清掃ブラシ50は、ブラシ支持アーム51がブラシホルダー32に一体に組み付けられることによって、ブラシホルダー32と共にエアフィルタ14の前面に沿って移動されるように構成されている。
傾斜パイルブラシ52は、パイルを傾斜させて設けた傾斜パイルあるいは傾斜ブラシ等とも呼ばれているもので、元々エチケットブラシ(登録商標:日本シール株式会社)用として開発されたブラシ素材であり、傾斜されたパイルの逆目方向にブラシを動かすことによって、繊維系のゴミ等を効率よく除去できることが知られている。本実施形態では、図6に示されるように、この傾斜パイルブラシ52を、エアフィルタ14で捕集された塵埃を集塵する際のブラシ移動方向(往動方向X)に対して、パイルが逆目方向に傾斜されるようにブラシ支持アーム51に取り付けた構成としている。
また、傾斜パイルブラシ52は、上記したように、ブラシ支持アーム51に対してブラシ往動方向Xの上流側端部が接着により取り付けられているが、ブラシ往動方向Xの下流側端部の所定の寸法G分は自由端52Aとされている。この自由端52Aは、可撓性を有しており、エアフィルタ14の前面に対して接触された際、その凹凸面に対して微妙にフィット、追随されるように構成されている。このように、傾斜パイルブラシ52の自由端52Aをエアフィルタ14の凹凸面に対して微妙にフィット、追随させるには、自由端52Aの端部に、図6(C)に示されるように、幅方向に沿って適宜間隔で錘53を設けることが好ましい。
さらに、傾斜パイルブラシ52は、ブラシホルダー32が塵埃を集塵する方向、すなわち清掃ブラシ50が移動開始点から往動方向Xに移動のため、無端帯38により矢印S方向(図5(B)参照)に牽引されたとき、ブラシホルダー32が矢印R方向に回動される結果、その自由端52A側が、図6(A)に示されるように、エアフィルタ14の前面に対して少なくとも5°以上の傾斜角度Θで圧接されるように構成されている。同様に、清掃ブラシ50が終端位置から移動開始点に向って復動方向Yに移動のため、ブラシホルダー32が無端帯38によって矢印T方向(図5(C)参照)に牽引され、矢印L方向に回動されると、傾斜パイルブラシ52(自由端52Aを含む)は、図6(B)に示されるように、エアフィルタ14の前面から距離Hだけ離間された状態となり、その状態を維持して移動開始点まで移動されるように構成されている。
傾斜パイルブラシ52を支持するブラシ支持アーム51の先端(自由端)には、図3に示されるように、傾斜パイルブラシ52の支持部から外方に突出された舌片51Aが設けられている。この舌片51Aは、左右2枚のエアフィルタ14の両側に沿うように前面パネル9に設けられているブラシ押圧レール54に係合されている。ブラシ押圧レール54は、断面がL字形状をなすレールであり、舌片51Aがその一辺の裏面側に摺接されて移動されるようになっている。これにより、ブラシ支持アーム51の先端を押圧してその浮き上がりを防止し、傾斜パイルブラシ52がエアフィルタ14の前面に均一に圧接される状態を維持できるように構成されている。
なお、舌片51Aがブラシ押圧レール54の裏面側を摺接移動されるのは、傾斜パイルブラシ52によりエアフィルタ14に捕集された塵埃を集塵する往動方向Xへの移動時のみであり、復動方向Yへの移動時、舌片51Aはブラシ押圧レール54の一辺の表面側を移動され、傾斜パイルブラシ52と共にエアフィルタ14の前面から少なくとも距離Hだけ離間されて移動されるようになっている。また、ブラシ押圧レール54の移動開始端側の端部には、傾斜ガイド面54Aが設けられ、当該端部において舌片51Aをブラシ押圧レール54の一辺の裏面側位置にガイドできるように構成されている。
清掃ブラシ50の集塵方向への移動終端位置には、図8に示されるように、エアフィルタ14上から集塵した塵埃を収集する集塵部60が設けられている。集塵部60は、前面パネル9の前面側の下方部に配設されており、集塵した塵埃を一時的に貯留できる容積を有する集塵ボックス61を備えている。集塵ボックス61は、エアフィルタ14の前面側の下端部にその外枠部14Bに連接されて設けられ、内部に清掃ブラシ50が進入可能とされている。
つまり、清掃ブラシ50が、移動手段35に連結されているブラシホルダー32と共にエアフィルタ14の前面下端部よりも下方まで移動されると、図9(A),(B)に示されるように、清掃ブラシ50のブラシ支持アーム51に設けられているガイド51Bが、集塵ボックス61の蓋部材62を押し開くことによって、清掃ブラシ50がそのまま集塵ボックス61内に進入できるように構成されている。
なお、ブラシ支持アーム51に設けられるガイド51Bは、支持ピン51Cを中心にブラシ支持アーム51に対して屈曲可能な構成とすることができる。これは、清掃ブラシ50が移動開始点から終端位置までの間を往復動される間の経路において、ガイド51Bを屈曲させた状態で往復動させることにより、ガイド51Bが他の部材等と干渉するのを回避し、移動経路用のスペースを可能な限り狭くする上で有効なためである。
集塵ボックス61の蓋部材62は、図9(A)に示されるように、集塵ボックス61の入り口部に支軸63を中心に回動自在に設けられており、板バネ64によって常に入り口部を閉じる方向に付勢された状態とされている。この蓋部材62は、入り口側の端部に清掃ブラシ50側のガイド51Bが係合され、ガイド51Bがそのまま下方に移動されることにより、図9(B)に示されるように、板バネ64の付勢力に抗して押し開かれ、エアフィルタ14の外枠部14Bに接するように構成されている。
蓋部材62の内面側には、板バネ64による付勢力により清掃ブラシ50側の傾斜パイルブラシ52に接触され、清掃ブラシ50が集塵ボックス61内から復動方向Yにリターンされるとき、傾斜パイルブラシ52に付着されている塵埃を掻き取る離脱ブラシ65が設けられている。この離脱ブラシ65は、図9(C)に示されるように、清掃ブラシ50が復動方向Yにリターンされるときの方向に対してパイルが逆目方向に傾斜されている傾斜パイルブラシ66により構成されている。
なお、清掃ブラシ50は、エアフィルタ14から掻き取った塵埃が離脱ブラシ65によって確実に離脱されるようにするため、その先端部(傾斜パイルブラシ52の自由端52A)を少なくとも離脱ブラシ65の先端部(図9(B)に示す状態での上端部)よりも下方位置まで移動させる必要がある。この時、塵埃の離脱効果を高めるため、清掃ブラシ50を離脱ブラシ65に接触させた状態で数回上下動させるように構成してもよい。
また、集塵ボックス61内に回収された塵埃は、集塵ボックス61を取り外すことにより処理する構成としてもよいが、図10に示されるように、集塵ボックス61の前面側の面に開口67を設け、この開口67に掃除機の吸引口68を当てることにより、掃除機で吸い取り可能な構成とすることができる。また、集塵ボックス61の前面側に、図11に示されるように、開閉蓋69を設け、この開閉蓋69を開けて前面側からハンドブラシ等を使用して掻き出し可能な構成としてもよい。更に、開閉蓋69に開口67を設けた構成とすることも可能である。
上記の開口67や開閉蓋69は、集塵ボックス61の前面側であって、キャビネット7の外側に面して設けられ、吸い込みパネル10を開放することにより、前面側に露出させることができる構成とされている。なお、開口67は、通常の運転、停止状態やフィルタ自動清掃時において、集塵ボックス61内に収集された塵埃が飛散することがなく、掃除機による吸引時において、塵埃を集塵ボックス61内から吸い取り可能なサイズに設定する必要があり、開口67の1個当たりの面積を概ね1cm以内に設定することで、その機能を達成することができる。
さらに、本実施形態においては、上述したフィルタ清掃装置30を構成するガイドレール31、ブラシホルダー32、無端帯38やモータ42等の駆動手段を含む移動手段35を構成する全ての機構、清掃ブラシ50、および集塵部60等の全ての構成部品および機構を一括して前面パネル9に組み込んだ構成としている。
以上に説明の構成により、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
空気調和機1の運転により、室内ファン(クロスフローファン)16を介して吸い込み口11からキャビネット7内に吸い込まれた室内空気は、空気流路13中をエアフィルタ14、室内熱交換器15を経て流通される間に室内熱交換器15において冷却または加熱される。この冷却または加熱された空気が、室内ファン16を介して吹き出し口12から室内へと吹き出されることによって、室内の冷房または暖房に供される。この間、室内から吸い込まれた空気中に含まれていた塵埃は、エアフィルタ14によって捕集され、清浄化された空気が室内へと吹き出される。
エアフィルタ14によって捕集された塵埃が、時間の経過に伴いフィルタ面に蓄積されて行くと、空気の流通抵抗が増大し、その圧損によって室内ファン16の動力が増加されるため、空気調和機1の運転効率が低下する。そこで、例えば、空気調和機1の運転終了時毎、あるいは空気調和機1の累積運転時間が設定時間に達したときの運転終了時毎のタイミングで、フィルタ清掃装置30を作動させ、エアフィルタ14に堆積している塵埃を自動的に除去することにより、エアフィルタ14の頻繁な取り外し洗浄を省略できるようにしている。
フィルタ清掃装置30によるエアフィルタ14の自動清掃は、モータ42を駆動し、移動手段35を構成する無端帯38を介してブラシホルダー32をガイドレール31に沿って往復動させることによって実行される。ブラシホルダー32が無端帯38により矢印S方向(図5(B)参照)に牽引されて移動開始点から塵埃を除去、集塵する往動方向Xに移動されると、ブラシホルダー32は、図5(B)に示されるように、板バネ34とレール部31Aとの接触点を支点として矢印R方向に回動される。
これによって、ブラシホルダー32に支持されている清掃ブラシ50を構成する傾斜パイルブラシ52の自由端52A側が、図6(A)に示されるように、少なくとも5°以上の傾斜角度Θでエアフィルタ14の前面に逆目状態で圧接される。この状態で清掃ブラシ50がエアフィルタ14の前面に沿って往動されると、傾斜パイルブラシ52の可撓性を有する自由端52A側が、錘53の作用によりエアフィルタ14の前面の凹凸に対して微妙にフィット、追随されながら移動し、エアフィルタ14の前面に堆積されている塵埃を掻き取って、清掃ブラシ50の往動方向Xへと集塵して行く。
このようにして、清掃ブラシ50が移動開始点から終端位置まで往動方向Xに移動される間、ブラシ支持アーム51の先端に設けられている舌片51Aは、ブラシ押圧レール54の裏面側に摺接されて移動されることとなる。このため、ブラシ支持アーム51の先端側の浮き上がりを防止することができ、傾斜パイルブラシ52は、エアフィルタ14の前面に対してその全幅にわたり均一に圧接される。そして、この状態を維持しながら、清掃ブラシ50を終端位置まで移動させることができる。
清掃ブラシ50は、上記のように、エアフィルタ14の前面に全幅にわたり均一に圧接された状態で、その上面側から前面側にかけて常に直線上でエアフィルタ14の前面と接触されながら移動され、その間にエアフィルタ面に堆積している塵埃を掻き取って、エアフィルタ14の前面側の下端部へと集塵し、エアフィルタ14の前面を塵埃が残存しないように効率よくかつ確実に清掃する。傾斜パイルブラシ52による清掃効果、すなわち塵埃の除去、集塵性能は、エチケットブラシ(登録商標:日本シール株式会社)等によって立証されている通りであり、十分高い清掃効果を得ることができる。
ブラシホルダー32が、移動手段35によりガイドレール31に沿ってエアフィルタ14の前面側の下端部よりも下方の終端位置まで移動されると、スイッチ46に当接して移動手段35が停止される。この状態で清掃ブラシ50は、図9に示されるように、エアフィルタ14の下端部に連接されて設置されている集塵部60の集塵ボックス61内部まで進入される。これにより、清掃ブラシ50によって集塵された塵埃は、集塵ボックス61内に収集されることになる。
清掃ブラシ50は、集塵ボックス61内に進入する際、ブラシ支持アーム51に設けられているガイド51Bが集塵ボックス61の蓋部材62と係合し、蓋部材62を板バネ64の付勢力に抗して押し開き(図9(A)参照)、蓋部材62の内面に設けられている離脱ブラシ65と接触しながら内部へと進入する。この時、一部の塵埃は、集塵ボックス61内に落下されるが、その大部分は、離脱ブラシ65が傾斜パイルブラシ52に対して順目方向のため、傾斜パイルブラシ52に付着されたまま、傾斜パイルブラシ52に共に集塵ボックス61内に導かれることになる(図9(B)参照)。
清掃ブラシ50が終端位置まで移動されると、ブラシ支持アーム51の先端に設けられている舌片51Aのブラシ押圧レール54の裏面への摺接が解かれるため、舌片51Aはブラシ押圧レール54の表面側に移動可能な状態とされる。その後、ブラシホルダー32は、移動手段35により復動方向Yにリターンされるが、このリターン時、ブラシホルダー32は、無端帯38により矢印T方向(図5(C)参照)に牽引される。この際、ブラシホルダー32は、清掃ブラシ50の舌片51Aにより拘束されることなく矢印L方向に回動される。これによって、傾斜パイルブラシ52は、図9(B)に示されるように、エアフィルタ14の前面から離間されるが、離脱ブラシ65は、板バネ62の作用により傾斜パイルブラシ52の動きに追随されるため、図9(B)に示されるように、傾斜パイルブラシ52と接触された状態を維持する。
この状態から清掃ブラシ50(傾斜パイルブラシ52)は、移動開始点に向い復動方向Yに移動開始される。この際、離脱ブラシ65を構成する傾斜パイルブラシ66は、清掃ブラシ50に対して逆目の状態で接触されるため、清掃ブラシ50側の傾斜パイルブラシ52に付着されていた塵埃は、傾斜パイルブラシ66により全て掻き取られ、集塵ボックス61内に落下される。これによって、清掃ブラシ50により集塵された全ての塵埃が集塵ボックス61内に回収されることになる(図9(C)参照)。
清掃ブラシ50は、移動終端位置から移動開始点に戻るリターン時、ブラシホルダー32が無端帯38により矢印T方向(図5(C)参照)に牽引され、矢印L方向に回動された状態で移動されるため、図6(B)に示されるように、傾斜パイルブラシ52がエアフィルタ14の前面から距離Hだけ離間された状態で復動方向Yに移動される。従って、仮に傾斜パイルブラシ52に塵埃が残留されていたとしても、それがエアフィルタ14に再付着されることはなく、清掃ブラシ50による清掃効果を高めることができる。
移動開始点にリターンされたフィルタ清掃装置30は、ブラシホルダー32がスイッチ45に当接されることによって停止され、ブラシ支持アーム51の舌片51Aが、ブラシ押圧レール54の傾斜ガイド面54Aにより、ブラシ押圧レール54の一辺の裏面に摺接される位置へとガイドされた状態で、次回の作動時まで待機されることになる。
一方、上記の清掃作用により、集塵ボックス61内に収集された塵埃は、定期的に吸い込みパネル10を開き、室内機3の前面側から集塵ボックス61にアクセスし、集塵ボックス61に設けられている開口67から掃除機を用いて吸い取るか、あるいは集塵ボックス61に設けられている開閉蓋69を開け、ハンドブラシ等を用いて掻き出すことによって、適宜処理することができる。
また、フィルタ清掃装置30を構成する全部品、機構が、前面パネル9に組み込まれているため、油汚れ等が懸念される過酷な環境下で使用され、エアフィルタ14やフィルタ清掃装置30に汚れが酷くなった場合でも、室内機3から前面パネル9を取り外すことによって、エアフィルタ14、フィルタ清掃装置30を一括して取り出すことができる。しかも、フィルタ清掃装置30の構成自体が簡素なため、分解洗浄等を容易に行うことができる。さらに、吸い込みパネル10を開くことによって、エアフィルタ14のみを簡単に取り出すことができるため、自動清掃装置付きでありながら、エアフィルタ単体での取り出し洗浄も簡易に行うことができる。
しかして、本実施形態によれば、傾斜パイルブラシ52で構成された清掃ブラシ50をエアフィルタ14の前面に圧接させ移動するだけのシンプルな構成にも係わらず、傾斜パイルブラシ52の可撓性を有する自由端52Aをエアフィルタ14の前面に圧接させ、傾斜パイルの逆目方向にブラシを移動させて塵埃を掻き取るようにしているため、エアフィルタ14に捕集された塵埃を効率よくかつ確実に除去、集塵することができ、高い清掃効果を得ることができる。
特に、傾斜パイルブラシ52の自由端52A側を少なくとも5°以上の傾斜角度に傾斜させてエアフィルタ14の前面に軽く圧接し、その状態で傾斜パイルの逆目方向にブラシを移動させ、塵埃を掻き取って除去、集塵するようにしているため、エアフィルタ14の前面の凹凸面に対して傾斜パイルブラシ52の自由端52A側を微妙にフィット、追随させることができ、これによって、エアフィルタ14で捕集された塵埃の除去、集塵効率を向上させ、エアフィルタ14の清掃効果を高めることができる。
また、傾斜パイルブラシ52の自由端25A側に、幅方向に沿って適宜の間隔で錘53を設けることにより、その重さを利用して傾斜パイルブラシ52の自由端52Aをエアフィルタ14の前面の凹凸に対してより微妙にフィット、追随させることができるようにしているため、塵埃の除去、集塵効率を更に向上させ、エアフィルタの清掃効果を一段と高めることができる。
上記傾斜パイルブラシ52をブラシ支持アーム51により支持し、このブラシ支持アーム51をブラシホルダー32上に設け、フィルタ清掃時、ブラシホルダー32が移動手段35に牽引されて移動されることにより、ブラシ支持アーム51に支持された傾斜パイルブラシ52がエアフィルタ14の前面に対し傾斜された状態で圧接されるようにしているため、傾斜パイルブラシ52の自由端52Aとされた下流側端部がエアフィルタ14の前面の凹凸に対して微妙にフィット、追随され、効率よく塵埃を掻き取ることができる。従って、エアフィルタ14で捕集された塵埃を効率よくかつ確実に除去、集塵することができる清掃効果の高いシンプルな構成のフィルタ清掃装置30とすることができる。
さらに、ブラシホルダー32の両側面にブラシ支持アーム51をエアフィルタ14の幅方向に延長させて設け、該ブラシ支持アーム51により傾斜パイルブラシ52を支持しているため、幅広のエアフィルタ14に対しても、ブラシ支持アーム51の長さをエアフィルタ14の幅寸法に合わせて延長し、これで傾斜パイルブラシ52を支持することにより容易に対応することができる。従って、シンプルな構成を維持したまま、エアフィルタ14の寸法変更等にも簡易に対応することが可能な清掃効果の高いシンプルな構成のフィルタ清掃装置30とすることができる。
また、移動手段35は、キャビネット7の上面から前面にかけて設けられた空気吸い込み口11に沿って上面から前面にかけて架設され、清掃ブラシ50(傾斜パイルブラシ52)をエアフィルタ14の前面に沿い上面から前面にかけて往復動自在に駆動する構成とされている。このため、エアフィルタ14が空気吸い込み口11に沿って上面から前面にかけて屈曲または湾曲された構成のエアフィルタ14とされていても、清掃ブラシ50を常に直線上でエアフィルタ14の前面と接触させることができる。従って、清掃ブラシ50(傾斜パイルブラシ52)をエアフィルタ14の前面に対して安定的に接触させることができ、エアフィルタ14で捕集された塵埃の除去、集塵効率を向上させ、エアフィルタの清掃効果を高めることができる。
移動手段35は、空気吸い込み口11に沿って設けられた複数のローラ36およびガイド37を介して架設され、複数のローラの1つを駆動ローラ39として往復動自在に駆動される紐またはベルト等からなる無端帯38により構成されている。このため、フィルタ清掃装置30の移動手段35を安定的に動作され、故障等も少ないローラ36および無端帯38を用いた、有り触れたシンプルな構造の移動手段35によって構成することができる。従って、酷い油汚れ等に対応したエアフィルタ14および清掃装置30の取り外し洗浄や故障時の分解メンテナンス等を容易化することができる。
上記無端帯38の一部に弛みおよび応力を吸収するスプリング44をセットしているため、無端帯38の経年変化等による多少の弛みや過大な抵抗が生じた際の応力をスプリング44により吸収し、移動手段35を常に正常に機能させることができる。従って、フィルタ清掃装置30を長期にわたり安定して動作させることができ、その品質および信頼性を向上することができる。
さらに、本実施形態では、エアフィルタ14で捕集された塵埃を除去、集塵する清掃ブラシ50が、その移動開始点から集塵方向に移動される時、エアフィルタ14の前面に接触して移動され、集塵方向の終端位置から移動開始点に戻るリターン時、エアフィルタ14の前面から離間して移動される構成とされ、清掃ブラシ50が塵埃を除去、集塵する方向に移動後、その位置から移動開始点に戻るリターン時、エアフィルタ14の前面から離間して移動される。このため、エアフィルタ14で捕集された塵埃は常に一方向のみに集塵され、清掃ブラシ50のリターン時に塵埃がエアフィルタ14上に戻って再付着されることはなく、清掃効果を高めることができるとともに、再付着による塵埃の特定箇所への蓄積等を防止し、分解メンテナンスの頻度を低減することができる。
清掃ブラシ50は、ガイドレール31に対してスライド可能に介装されるとともに、移動手段35に連結されて往復動自在とされたブラシホルダー32上に設けられ、このブラシホルダー32が、ガイドレール31および移動手段35に対して、清掃ブラシ50が集塵方向に移動時、清掃ブラシ35をエアフィルタ14の前面に接触させ、リターン時、清掃ブラシ50をエアフィルタ14の前面から離間するように回動可能に連結されているため、ブラシホルダー32のガイドレール31および移動手段35に対する連結構成を工夫するだけで、複雑な機構を用いることなく簡易に集塵方向に移動する往動時に清掃ブラシ50をエアフィルタ14の面に接触させ、復動時に清掃ブラシ50をエアフィルタ14の面から離間させることができる。従って、清掃ブラシ50の復動に伴う塵埃のエアフィルタ14への再付着を防止できるのみならず、清掃ブラシ移動機構の構成を簡素にし、酷い油汚れ等に対応したエアフィルタ14および清掃装置30の取り外し洗浄や故障時の分解メンテナンス等を容易化することができる。
また、ブラシホルダー32は、ガイドレール31を跨ぐコの字断面形状を有し、その両側面32A,32Bに設けられたガイド33と、両側面32A,32Bを繋ぐ中間面32Cに設けられたガイドレール31に押圧される板バネ(弾性部材)34とでガイドレール31を挟持するように介装され、板バネ34とガイドレールとの接触点を支点に該支点から離れた位置に連結されている移動手段35の牽引により回動可能とされているため、ブラシホルダー32をガイドレール31に対してガタがないようにスライド可能に介装することができるとともに、板バネ34の押圧によるスライド抵抗を利用して板バネ34とガイドレール31との接触点を支点に、ブラシホルダー32を移動手段35の往復動時の牽引方向にそれぞれ回動させることができる。従って、簡単な機構で清掃ブラシ50をエアフィルタ14の前面に対して確実に接触または離間させることができる。
ブラシホルダー32上に清掃ブラシ50を支持するブラシ支持アーム51の先端に舌片51Aを設け、この舌片51Aをエアフィルタ14の幅方向の端部に沿ってキャビネット7内に設けられたブラシ押圧レール54に係合させることにより、ブラシ支持アーム51がエアフィルタ14の幅方向に沿って長い場合でも、清掃ブラシ50の先端側がエアフィルタ14の前面から浮き上がり非接触状態となるのを防止しているため、幅広のエアフィルタ14に対してもその前面に清掃ブラシ50を全幅方向にわたり均一に接触させることができる。
また、ブラシ支持アーム51に設けられた舌片51Aを、集塵方向への移動時、ブラシ押圧レール54の裏面側に摺接させることにより、清掃ブラシ50をエアフィルタ14の前面に対して確実にかつ幅方向に均一に接触させることができ、リターン時には、舌片51Aをブラシ押圧レール54の表面側に沿って移動させることにより、清掃ブラシ50をエアフィルタ14の前面から確実に離間させてリターンさせることができるため、フィルタの幅方向に沿って長くされた清掃ブラシ50をエアフィルタ14の前面に対して全長にわたり均一にかつ確実に接触または離間させることができる。
さらに、本実施形態においては、エアフィルタ14で捕集された塵埃を除去、集塵する清掃ブラシ50の集塵方向への移動終端位置に設けられている集塵部60を、内部に清掃ブラシ50が進入可能とされた集塵ボックス61を有し、その集塵ボックス61の入り口部の内側に、清掃ブラシ50と接触し該清掃ブラシ50が集塵ボックス61内からリターンする時に、ブラシ面に付着されている塵埃を掻き取る離脱ブラシ65が設けた構成としているため、清掃ブラシ50の集塵ボックス61内への進入によってエアフィルタ14から除去、集塵した塵埃を清掃ブラシと共に集塵ボックス内に収集することができ、この塵埃を清掃ブラシが集塵ボックス内からリターンする時、離脱ブラシで掻き取ることにより塵埃のみを集塵ボックス内に回収することができる。従って、清掃ブラシ50により集塵した塵埃を集塵ボックス61内に確実に回収することが可能なシンプルでかつ信頼性の高い集塵機構および塵埃離脱機構を得ることができるとともに、酷い油汚れ等に対応したエアフィルタ14および清掃装置30の取り外し洗浄や故障時の分解メンテナンス等を容易化することができる。
上記離脱ブラシ65を、清掃ブラシ50がリターンする方向に対してパイルを逆目方向に傾斜した傾斜パイルブラシ66により構成しているため、清掃ブラシ50が集塵ボックス61内に進入する時、傾斜パイルブラシ66は清掃ブラシ50に対して順目のためそのまま通し、清掃ブラシ50がリターンする時、傾斜パイルブラシ66は清掃ブラシ50に対して逆目となることから清掃ブラシ面の塵埃を掻き取ることができる。従って、清掃ブラシ50により集塵した塵埃のみを効率よくかつ確実に集塵ボックス61内に回収することができ、塵埃の再飛散、再付着等を防止することができる。
集塵ボックス61をエアフィルタ14の端部に連接して設けているため、清掃ブラシ50により集塵した塵埃をエアフィルタ14の端部から直接集塵ボックス61内に導入することができる。従って、清掃ブラシ50により集塵した塵埃のエアフィルタ14上から集塵ボックス61内への収集過程での再飛散を防止し、確実に集塵ボックス61内に回収することができる。
また、集塵ボックス61の入り口部に、該入り口部を常に閉じる方向に付勢された蓋部材62が回動可能に設けられ、この蓋部材62の内側に離脱ブラシ65が設けられているため、清掃ブラシ50が集塵ボックス61内に進入する際、蓋部材62を閉方向に付勢する力に抗して押し開くように進入することとなり、その反力で離脱ブラシ65は清掃ブラシ50に接触され、清掃ブラシ50がリターンする時もその動きに追随して清掃ブラシ50から離れることなく接触される。従って、清掃ブラシ面の塵埃を離脱ブラシ65によって確実に掻き取り、集塵ボックス61内に回収することができる。
上記清掃ブラシ50には、蓋部材62と係合し該蓋部材62を閉方向への付勢力に抗して押し開くガイド51Bが設けられており、蓋部材62が集塵ボックス61の入り口部を閉じる方向に回動されていても、清掃ブラシ50が集塵ボックス61内に進入する際、ガイド51Bが蓋部材62と係合して蓋部材62を押し開くことができるため、集塵ボックス61は、常時入り口部を蓋部材62によって閉じておくことができ、従って、収集した塵埃の再飛散を防ぐことができる。
また、上記ガイド51Bは、清掃ブラシ50に対して屈曲可能に設けられているため、清掃ブラシ50が移動開始位置から終端位置に移動される間あるいは終端位置から移動開始位置に戻される間の移動経路中において、ガイド51Bを他の部材と干渉しないように屈曲しておくことができる。これにより、清掃ブラシ50の移動経路をガイド51Bの軌跡を見越して大きくする必要がなくなり、従って、フィルタ清掃装置30をコンパクト化することが可能となる。
さらに、集塵ボックス61には、集塵ボックス61内に集塵された塵埃を掃除機等により吸い取り可能な開口67および/または塵埃を取り出し可能な開閉蓋69が設けられているため、集塵ボックス61内にある程度の量の塵埃が蓄積された段階で、掃除機等を用いて開口67から吸い取る、あるいは開閉蓋69を開いてハンドブラシ等で掻き出す等の方法で塵埃を処理することができる。従って、集塵ボックス61に収集された塵埃を、集塵ボックス61を取り外すことなく簡便に処置することができる。
また、上記の開口67および/または開閉蓋69がキャビネット7内の外面側に面した位置に設けられているため、キャビネット7の一部を構成する、例えば吸い込みパネル10を開く等により集塵ボックス61の外面側に面した位置に設けられている開口67および/または開閉蓋69を外面側に露出させることができる。従って、開口67および/または開閉蓋69に対して容易にアクセスすることができ、集塵ボックス61に収集された塵埃を簡便に処理することができる。
集塵部60は、移動手段35の集塵方向への終端位置となるキャビネット7の前面側の空気吸い込み口11の下部に設けられているため、集塵部60に収集され、蓄積された塵埃を処理する際、キャビネット7の前面側からアクセスすることができる。従って、集塵ボックス61に収集された塵埃の処理作業を容易にかつ効率よく行うことができる。
さらに、上記清掃ブラシ50、移動手段35および集塵部60を含むフィルタ清掃装置30の全ての機構がキャビネット7を構成する前面パネル9に設けられているため、酷い油汚れ等に対応したエアフィルタ14および清掃装置30の取り外し洗浄や故障時のメンテナンス等に際して、前面パネル9を取り外すことによりフィルタ清掃装置30の全てを空気調和機1(室内機3)本体から簡単に取り外すことができる。従って、フィルタ清掃装置30の大掛かりな洗浄や分解メンテナンス等も容易となり、取り扱い性、サービス性を格段に向上させることができる。また、構成がシンプルなため、フィルタ自動清掃機能付きであっても、油汚れ等に対応したエアフィルタ14および清掃装置30の取り外し洗浄や故障時の分解メンテナンス等をストレスなく実施することが可能となる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図12ないし図15を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、集塵部60の構成が部分的に異なっている。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
図12に示す実施形態は、集塵部60を構成する集塵ボックス61の入り口部に、蓋部材62側に回動されるようにバネ(図示省略)で付勢された補助蓋部材70を設け、集塵ボックス61の入り口部を蓋部材62と補助蓋部材70とにより完全に閉鎖できる構成とされている。
このように、集塵ボックス61の入り口部に、蓋部材62と共同して入り口部を閉鎖する補助蓋部材70を設けることにより、清掃ブラシ50を進入させる必要上、1つの蓋部材62のみで集塵ボックス61の入り口部を完全に閉鎖ではない場合でも、蓋部材62と補助蓋部材70との共同作用で集塵ボックス61の入り口部を完全に閉鎖することが可能となる。このため、集塵ボックス61は、常に入り口部を閉鎖しておくことができるようになり、収集した塵埃の再飛散を確実に防ぐことができる。
また、図13に示された実施形態では、集塵ボックス61Aが、吸い込みパネル10と一体的に設けられた構成とされている。このように、集塵ボックス61Aを、キャビネット7の一部を構成する吸い込みパネル10と一体化された構成とすることにより、集塵ボックス61Aを吸い込みパネル10と一体で組み立てることができる。また、分解メンテナンスする際にも両者を同時に取り外すことができる。従って、組み立てを容易化することができると同時に、分解する時に部品がバラけることがなく、取り扱いを容易化することができる。
さらに、図14に示された実施形態では、集塵ボックス61Bが、吸い込みパネル10Aの一部を利用して形成された構成とされている。このように、吸い込みパネル10Aの一部を兼用して集塵ボックス61Bを構成することにより、兼用されたパネル相当分だけ集塵ボックス61Bの構成材料を削減することができる。従って、フィルタ清掃装置30をその分だけ軽量化することができるとともに、材料費を低減しコストダウンすることができる。
また、図13および図14に示されるように、吸い込みパネル10,10A側に集塵ボックス61A,61Bを設けた場合、集塵ボックス61A,61Bに収集された塵埃を処理する開口を、吸い込みパネル10,10Aの表面(前面)側に設けることは美観上好ましくない。そこで、図15(A)に示されるように、集塵ボックス61A,61Bの底面側に小面積の開口71を複数個設けるか、または図15(B)に示されるように、集塵ボックス61A,61Bの側面側に少し大きめの開口72を設け、この開口72と連通する開口73を吸い込みパネル10,10A側の底面に設けた構成とし、それぞれ掃除機で吸い取り可能とすればよい。
このような構成によれば、塵埃を処理するとき、吸い込みパネル10,10Aを開いて開口71,73を表面に露出させ、開口71,73に掃除機の吸引口68を当て吸い取ることにより、集塵ボックス61A,61Bに収集された塵埃を処理することができる。一方、塵埃を処理後は、吸い込みパネル10,10Aを閉じることによって、前面パネル9で開口71,73を閉鎖することができるため、塵埃の飛散を防止することができるとともに、開口71,73のパネル表面への露出を回避し、美観を維持することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について、図16を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、清掃ブラシ50を構成する傾斜パイルブラシ52の支持形態が異なっている。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態では、図16(A),(B),(C)に示されるように、ブラシ支持アーム51に支持されている傾斜パイルブラシ52の自由端52A側の撓みをコントロールする可撓性を有する規制部材55,56,57を設けた構成とされている。
傾斜パイルブラシ52は、既述の通り可撓性を有しており、上流端側はブラシ支持アーム51に接着されて支持されているが、下流端側は自由端52Aとされ、エアフィルタ14の凹凸面に微妙にフィット、追随される構成とされている。この傾斜パイルブラシ52による清掃効果は、自由端52Aをエアフィルタ14の凹凸面に対して如何に微妙にフィット、追随させるかに左右される。そこで、図16(A)に示された実施形態では、ブラシ支持アーム52に、下流側に延長する薄板状の規制部材55を一体成形(例えば、PP材による一体成形)し、その根元部に切り込み部(ヒンジ部)55Aを設けて可撓性を与えることにより、自由端52Aの撓みをコントロールできるようにしている。
また、図16(B)に示された実施形態では、傾斜パイルブラシ52の裏面に可撓性を有する薄板状の規制部材56を張り合わせることにより、自由端52Aの撓みをコントロールできるようにしている。さらに、図16(C)に示された実施形態では、ブラシ支持アーム51に、傾斜パイルブラシ52の裏面と微小隙間を保って可撓性を有する薄板状の規制部材57を取り付けることにより、自由端52Aの撓みをコントロールできるようにしている。
上記の如く、規制部材55,56,57を設けることによって、傾斜パイルブラシ52の自由端52A側の撓みをコントロールし、傾斜パイルブラシ52の自由端52A側をエアフィルタ14の前面に適度な力で圧接させることが可能となる。このため、エアフィルタ14の前面の凹凸に対して傾斜パイルブラシ52の自由端52A側をより確実にかつ微妙にフィット、追随させ、塵埃を効率よくかつ確実に除去、集塵することができる。従って、エアフィルタ14で捕集した塵埃の除去、集塵効率を向上させ、エアフィルタの清掃効果を高めることができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について、図17を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、清掃ブラシ50をブラシホルダー32に着脱自在に設けている点が異なる。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態では、図17に示されるように、ブラシホルダー32とブラシ支持アーム51とを別部品として分離し、ブラシホルダー32側の両側面32A,32Bに、それぞれ複数のアーム取り付け穴32Dと係止部32Eとを一体に設け、相手方のブラシ支持アーム51の基端側にアーム取り付け穴32Dに嵌合される複数のピン軸51Cと係止部32Eに係止される爪部51Dとを設けることにより、ブラシ支持アーム51をブラシホルダー32に対して着脱可能な構成としている。
上記のように、ブラシ支持アーム51をブラシホルダー32に対して着脱自在に設けることによって、ブラシ支持アーム51をブラシホルダーから簡単に取り外すことが可能となる。つまり、手前側に設けられている爪部51Dを係止部32Eから離脱させ、ピン軸51Cをアーム取り付け穴32Dから抜くことによりブラシ支持アーム51を取り外すことができる。このため、清掃ブラシ50(傾斜パイルブラシ52)およびエアフィルタ14をそれぞれ単体で簡単にキャビネット7から取り出すことができる。従って、酷い油汚れ等に対応したエアフィルタ14および清掃装置30の取り外し洗浄や故障時の分解メンテナンスあるいは清掃ブラシ50(傾斜パイルブラシ52)の交換等を容易化することができる。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態について、図18を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、ブラシ押圧レール54を複数のレール部材に分割した構成としている点が異なる。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態では、図18に示されるように、ブラシ押圧レール54を長さ方向に沿って2つのレール部材54B,54Cに分割し、一方のレール部材54Bを前面パネル9側に設け、他方のレール部材54Cを吸い込みパネル10側に設けた構成としている。これによって、吸い込みパネル10を開いたときに、図18(B)に示されるように、ブラシ押圧レール54が切り離されるようにしている。
また、2つのレール部材54B,54Cの分割面54Dを、図18(C)に示されるように、斜めのカット面とし、2つのレール部材54B,54Cが接続されたときに多少のズレが生じても、レールの裏面および表面に沿って往動方向Xおよび復動方向Yに移動するブラシ支持アーム51先端の舌片51Aが引っ掛からないようにしている。
上記のように、ブラシ押圧レール54をレール部材54B,54Cに分割し、一方を前面パネル9側に設け、他方を吸い込みパネル10側に設けた構成とすることにより、吸い込みパネル10を開いてエアフィルタ14あるいは清掃ブラシ50等を取り外す際、レール部材54Cが吸い込みパネル10と共に開かれているため、エアフィルタ14あるいは清掃ブラシ50等の取り出しを容易化することができる。
[第6実施形態]
次に、本発明の第6実施形態について、図19ないし図23を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、ガイドレール31およびブラシホルダー32の構成が部分的に異なっている。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態では、ブラシホルダー32の両側面32A,32Bの後端側に、内面側に突出された一対の規制ガイド32F,32Gを一体に設け、この規制ガイド32F,32Gをガイドレール31のレール部31Aの裏面側および表面側に摺接させ、ブラシホルダー32をガイドレール31に沿って往復動させる構成としている。
また、ブラシホルダー32を上記のように往復動させるために、ガイドレール31のレール部31A側に、ブラシホルダー32の移動開始点側の端部に対応して、一対の規制ガイド32F,32Gをレール部31Aの裏面側に導く切欠き部31D,31Eを設けるとともに、ブラシホルダー32の移動終端位置側の近傍に対応して、一対の規制ガイド32F,32Gをレール部31Aの表面側に導く切欠き部31F,31Gを設けた構成としている。
上記の構成によると、ブラシホルダー32に設けられている清掃ブラシ50(傾斜パイルブラシ52)がエアフィルタ14により捕集された塵埃を集塵する往動方向Xへの移動時、図21(C)に示されるように、規制ガイド32F,32Gをガイドレール31のレール部31Aの裏面側に摺接させ、ブラシホルダー32を無端帯38による矢印S方向への牽引力で清掃ブラシ50がエアフィルタ14の前面に接触される位置に保持して移動させることができる。
また、移動終端位置から移動開始点にリターンする復動方向Yへの移動時、まず、ブラシホルダー32を無端帯38により矢印T方向に牽引してブラシホルダー32を矢印L方向(図5(C)参照)に回動させ、規制ガイド32F,32Gを、図21(C)中に示される矢印Uの如く、レール部31Aに設けられている切欠き部31F,31Gを介してレール部31Aの表面側へと導き、その後、図21(B)に示されるように、規制ガイド32F,32Gをレール部31Aの表面側に摺接させ、ブラシホルダー32を清掃ブラシ50がエアフィルタ14の前面から離間される位置に保持し、移動開始点へと移動させることができる。
そして、ブラシホルダー32が移動開始点までリターンされると、無端帯38による矢印T方向への牽引力が解除されるため、ブラシホルダー32が矢印R方向(図5(B)参照)に回動され、これに伴い規制ガイド32F,32Gは、図21(B)中に示される矢印Vの如く、切欠き部31D,31Eを介してレール部31Aの裏面側へと導かれ、待機状態とされる。
これにより、ガイドレール31に設けられている切欠き部31D,31Eおよび部31F,31Gを介して規制ガイド32F,32Gが、レール部31Aの裏面または表面に摺接されるように簡単に切り替えることができ、清掃ブラシ50(傾斜パイルブラシ52)をエアフィルタ14の前面に接触される位置とエアフィルタ14の前面から離間される位置とに強制保持することができる。このため、移動手段35の弛みや過大な抵抗あるいは振動等による影響を排除し、清掃ブラシ50をエアフィルタ14の前面に対してより確実に接触または離間させることが可能となる。
なお、上記実施形態では、規制ガイド32F,32Gを、ブラシホルダー32に一体成形した構成としているが、図22に示されるように、別部品の規制ガイド32Hをブラシホルダー32に固定した構成としてもよい。また、切欠き部31D,31Eを設けることにより切欠かかれたレール部31Aの端部を、図23に示されるように、寸法Kだけ上方に傾斜させ、規制ガイド32F,32Gおよび規制ガイド32Hがレール部31Aの裏面側に導かれ易い構成としてよい。
[第7実施形態]
次に、本発明の第7実施形態について、図24を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態および/または第6実施形態に対して、舌片51Aおよび/または規制ガイド32F,32G,32Hを、ブラシ押圧レール54および/またはガイドレール31の裏面側に押し込む押え部材を設けた構成としている点が異なっている。その他の点については、第1実施形態および/または第6実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態では、ブラシ押圧レール54および/またはガイドレール31の移動開始点側の端部と対向する位置に、舌片51Aおよび/または規制ガイド32F,32G,32Hと接触し、これらの舌片51Aおよび/または規制ガイド32F,32G,32Hをブラシ押圧レール54および/またはレール部31Aの裏面側に押し込むための押え部材80を、バネ81を介して支持軸82の周りに回動可能に設けた構成としている。なお、押え部材80は、ブラシ押圧レール54およびガイドレール31のいずれに対応して設けてもよいことはもちろんである。
このように、舌片51Aおよび/または規制ガイド32F,32G,32Hと接触し、これらをバネ81の力を利用してブラシ押圧レール54および/またはレール部31Aの裏面側に強制的に押し込む押え部材80を設けることにより、復動時にブラシ支持アーム51の舌片51Aおよび/またはブラシホルダー32の規制ガイド32F,32G,32Hが浮いた状態になっていたとしても、舌片51Aおよび/または規制ガイド32F,32G,32Hを押え部材80により強制的にガイドレールの裏面側へと押し込むことができる。
従って、舌片51Aおよび/または規制ガイド32F,32G,32Hをブラシ押圧レール54および/またはガイドレール31の移動開始点側の端部で強制的にブラシ押圧レール54および/またはレール部31Aの裏面側に導き、清掃ブラシ50(傾斜パイルブラシ52)がエアフィルタ14の前面に対して全長にわたり均一にかつ確実に接触される状態とすることができる。
なお、本発明は、上記実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、上記実施形態では、壁掛け形の空気調和機1に適用した例について説明したが、エアフィルタを備えている他の形式の空気調和機にも適用できることはもちろんであり、特に、天井埋め込み形の空気調和機あるいは天井吊り下げ形の空気調和機等の高い位置に設置される空気調和機に好適に適用することができる。
本発明の第1実施形態に係る空気調和機の斜視図である。 図1に示す空気調和機の室内機の縦断面図である。 図1に示す空気調和機のフィルタ清掃装置の斜視図(A)とその清掃ブラシの先端部の拡大図(B)および図(A)中のa−a断面相当図(C)である。 図3に示すフィルタ清掃装置のブラシホルダー部分の拡大斜視図である。 図4中のb−b断面相当図(A)と図(A)中のc−c断面相当図(B)および(C)である。 図3に示すフィルタ清掃装置の清掃ブラシ移動時の側面図(A),(B)と清掃ブラシの断面図(C)およびその一部分の斜視図(D)である。 図3に示すフィルタ清掃装置の移動手段の側面図(A)とその無端帯の連結部の構造図(B)および駆動部の斜視図(C)と正面図(D)である。 図3に示すフィルタ清掃装置の集塵部の斜視図である。 図8中のd−d断面相当図で、清掃ブラシが集塵ボックス内に進入時の状態図(A)と進入後の状態図(B)ならびにリターン時の状態図(C)である。 図8に示す集塵部で収集した塵埃の処理状態を示す斜視図である。 図8に示す集塵部で収集した塵埃の処理状態を示す別形態例の斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る集塵ボックスの第1例の縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係る集塵ボックスの第2例の縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係る集塵ボックスの第3例の縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係る集塵ボックスで収集した塵埃の処理状態を示す第1形態例と第2形態例の斜視図(A)および(B)である。 本発明の第3実施形態に係る傾斜パイルブラシ(清掃ブラシ)の3の異なる形態例の側面図(A),(B),(C)である。 本発明の第4実施形態に係る清掃ブラシの分解斜視図である。 本発明の第5実施形態に係るブラシ押圧レールの斜視図(A)とその切り離し状態の斜視図(B)および分割面を接合した状態の斜視図(C)である。 本発明の第6実施形態に係るフィルタ清掃装置のブラシホルダーおよびガイドレール部分の斜視図である。 図19に示すガイドレールの他端側の斜視図である。 図19中のe−e断面相当図(A)と、図(A)中のf−f断面相当図(B)および(C)である。 本発明の第6実施形態に係るブラシホルダーの変形例の斜視図である。 本発明の第6実施形態に係るガイドレールの変形例の斜視図である。 本発明の第7実施形態に係る舌片および/または規制ガイドの押え部材に側面図である。
符号の説明
1 空気調和機
3 室内機
7 キャビネット
9 前面パネル
10 吸い込みパネル
11 空気吸い込み口
12 空気吹き出し口
13 空気流路
14 エアフィルタ
15 室内熱交換器
16 室内ファン(送風ファン)
30 フィルタ清掃装置
35 移動手段
36 ローラ
37 ガイド
38 無端帯
39 駆動ローラ
50 清掃ブラシ
51B ガイド
51C 支持ピン
60 集塵部
61,61A,61B 集塵ボックス
62 蓋部材
63 支軸
64 板バネ
65 離脱ブラシ
66 傾斜パイルブラシ
67,71,72,73 開口
69 開閉蓋
70 補助蓋部材
X 往動方向(集塵方向)
Y 復動方向

Claims (15)

  1. 空気吸い込み口と空気吹き出し口とを備えたキャビネット内の空気流路中にエアフィルタ、熱交換器、送風ファンが配設されるとともに、前記キャビネット内に前記エアフィルタで捕集された塵埃を除去するフィルタ清掃装置が設けられた空気調和機において、
    前記フィルタ清掃装置は、前記エアフィルタの前面に沿って移動され、該エアフィルタで捕集された塵埃を除去、集塵する清掃ブラシと、該清掃ブラシを前記エアフィルタの前面に沿って相対移動させる移動手段と、前記清掃ブラシの集塵方向への移動終端位置に設けられた集塵部とを備え、
    前記集塵部は、前記清掃ブラシが内部に進入可能とされた集塵ボックスを有し、その入り口部の内側に、前記清掃ブラシと接触し該清掃ブラシが前記集塵ボックス内からリターンする時、ブラシ面に付着されている塵埃を掻き取る離脱ブラシが設けられていることを特徴とする空気調和機。
  2. 前記離脱ブラシは、前記清掃ブラシがリターンする方向に対してパイルが逆目方向に傾斜されている傾斜パイルブラシにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記集塵ボックスは、前記エアフィルタの端部に連接して設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機。
  4. 前記集塵ボックスの入り口部には、該入り口部を常に閉じる方向に付勢された蓋部材が回動可能に設けられ、該蓋部材の内側に前記離脱ブラシが設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の空気調和機。
  5. 前記清掃ブラシには、前記蓋部材と係合し該蓋部材を前記付勢力に抗して押し開くガイドが設けられていることを特徴とする請求項4に記載の空気調和機。
  6. 前記ガイドは、前記清掃ブラシに対して屈曲可能に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の空気調和機。
  7. 前記集塵ボックスには、該集塵ボックス内に集塵された塵埃を掃除機等により吸い取り可能な開口および/または塵埃を取り出し可能な開閉蓋が設けられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の空気調和機。
  8. 前記開口および/または開閉蓋は、キャビネット内の外面側に面した位置に設けられていることを特徴とする請求項7に記載の空気調和機。
  9. 前記集塵ボックスには、前記蓋部材と共同して前記入り口部を閉じる補助蓋部材が設けられていることを特徴とする請求項4ないし8のいずれかに記載の空気調和機。
  10. 前記集塵ボックスは、前記キャビネットの一部を構成するパネルと一体的に設けられていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の空気調和機。
  11. 前記パネルは、前記集塵ボックスの一部を兼ねた構成とされていることを特徴とする請求項10に記載の空気調和機。
  12. 前記移動手段は、前記キャビネットの上面から前面にかけて設けられた前記空気吸い込み口に沿って上面から前面にかけて架設され、前記清掃ブラシを前記エアフィルタの前面に沿い上面から前面にかけて往復動自在に駆動する構成とされていることを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の空気調和機。
  13. 前記移動手段は、前記空気吸い込み口に沿って設けられた複数のローラおよびガイドを介して架設され、前記ローラの1つを駆動ローラとして往復動自在に駆動される紐またはベルト等からなる無端帯により構成されていることを特徴とする請求項12に記載の空気調和機。
  14. 前記集塵部は、前記移動手段の集塵方向への終端位置となる前記キャビネット前面側の前記空気吸い込み口の下部に設けられていることを特徴とする請求項12または13に記載の空気調和機。
  15. 前記清掃ブラシ、前記移動手段および前記集塵部を含む前記フィルタ清掃装置の全ての機構が前記キャビネットを構成する前面パネルに設けられていることを特徴とする請求項1ないし14のいずれかに記載の空気調和機。
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