JP2017019194A - インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のインクジェットヘッド間で、液滴速度を変えずに液滴量を容易に調整可能なインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法を提供する。
【解決手段】アクチュエータへの駆動信号の印加により圧力室の容積を膨張、収縮させる複数のインクジェットヘッドと、アクチュエータに対してそれぞれ駆動信号を印加する駆動回路とを有し、駆動信号は、基準電位から開始して圧力室の容積を膨張させる第1の膨張パルスと、圧力室の容積を収縮させてノズルからインクを吐出させる第1の収縮パルスと、圧力室の容積を膨張させる第2の膨張パルスと、圧力室の容積を収縮させて基準電位に戻る第2の収縮パルスとをこの順に含み、駆動回路は、基準電位と第1の膨張パルスの終端との電位差ΔV1と、第1の収縮パルスの始端と第1の収縮パルスの終端との電位差ΔV2との電位差比ΔV2/ΔV1を、複数のインクジェットヘッドの各々で独立に調整可能とした。
【選択図】図5

Description

本発明はインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法に関し、詳しくは、複数のインクジェットヘッドの間で、ノズルから吐出されるインクの液滴速度を変えることなく、液滴量を容易に調整できるようにしたインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法に関する。
近年、インクジェットヘッドを用いた画像形成においても、写真画像に匹敵する高精細な画質が求められている。このため、インクジェットヘッドのノズルから吐出されるインクの液滴量は厳しく管理されるようになっている。
従来、特許文献1には、環境温度変化によってインクの粘度が変化し、インク滴の速度やインク滴の体積が変化することに鑑み、加圧室の容積を膨張させる第1の波形要素と、膨張状態を保持する第2の波形要素と、加圧室の容積を収縮させてインク滴を吐出させる第3の波形要素とを含む駆動信号において、第1の波形要素と第2の波形要素の電位差と、第3の波形要素と第2の波形要素との電位差との差を、環境温度が高温のときに小さくし、低温のときに大きくすることが記載されている。
特許文献2には、温度が上がってインクの粘度が下がると、所定の式に従って、駆動信号の振幅を小さくなるように変化させることが記載されている。
特許文献3には、インクジェットヘッドの複数のノズルを1以上のノズルからなる複数のグループに区分し、膨張パルスの駆動電圧値を各グループで共通に設定し、収縮パルスの駆動電圧値をグループ毎に液滴速度の大小に応じて独立に設定した駆動信号をヘッドに印加することにより、ノズル毎の液滴速度のばらつきによる液滴量の変動を小さく抑えることが記載されている。
特開2004−42576号公報 特開2005−212365号公報 再公表2012−121019号公報
複数のインクジェットヘッドを使用して記録媒体上に画像を形成する場合、各インクジェットヘッドから吐出されるインクの液滴量が適正でなかったり、各インクジェットヘッド間で液滴量のばらつきがあったりすると、画像品質を低下させる場合がある。
また、一般に、吐出されるインクの液滴量は、駆動信号の電圧値を調整することによって変化させることができる。従って、液滴量がばらついているインクジェットヘッドに印加する駆動信号の電圧値を調整することにより、複数のインクジェットヘッド間で液滴量を均一化させることができる。しかし、単に駆動信号の電圧値を調整するだけでは、それに伴って液滴速度も変化してしまい、着弾位置ずれを引き起こすおそれがある。この場合、液滴量の調整と同時に、吐出タイミングを新たに調整し直す作業が必要とされる。このため、液滴速度を変化させることなく、複数のインクジェットヘッドの各々の液滴量を容易に調整できることが望まれる。
上記特許文献1、2は、インクの粘度変化に対応させて駆動信号を変化させるものであり、上記特許文献3は、インクジェットヘッドの複数のノズル間で液滴量の変動を抑制するものである。従って、何れのものも、液滴速度を変化させることなく、複数のインクジェットヘッドの各々の液滴量を調整するものではない。
そこで、本発明は、複数のインクジェットヘッドの間で、ノズルから吐出されるインクの液滴速度を変えることなく、液滴量を容易に調整できるようにしたインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法を提供することを課題とする。
本発明の他の課題は、以下の記載により明らかとなる。
1.アクチュエータに駆動信号を印加することにより、該アクチュエータに対応する圧力室の容積を膨張、収縮させ、該圧力室内のインクをノズルから吐出させて記録媒体に印画を行う複数のインクジェットヘッドと、
前記複数のインクジェットヘッドの前記アクチュエータに対してそれぞれ駆動信号を印加する駆動回路とを有するインクジェット記録装置において、
前記駆動信号は、基準電位から開始して前記圧力室の容積を膨張させる第1の膨張パルスと、前記圧力室の容積を収縮させて前記ノズルからインクを吐出させる第1の収縮パルスと、前記圧力室の容積を膨張させる第2の膨張パルスと、前記圧力室の容積を収縮させて前記基準電位に戻る第2の収縮パルスとをこの順に含み、
前記駆動回路は、前記基準電位と前記第1の膨張パルスの終端との電位差をΔV1、前記第1の収縮パルスの始端と前記第1の収縮パルスの終端との電位差をΔV2としたとき、電位差比ΔV2/ΔV1を、前記複数のインクジェットヘッドの各々で独立に調整可能に構成されていることを特徴とするインクジェット記録装置。
2.前記駆動回路は、前記複数のインクジェットヘッドの各々で、前記電位差比ΔV2/ΔV1を独立に調整することにより、前記ノズルから吐出されるインクの液滴量を、前記複数のインクジェットヘッドで均一化していることを特徴とする前記1記載のインクジェット記録装置。
3.前記駆動回路は、前記複数のインクジェットヘッドの各々で、前記電位差ΔV1を独立に調整することにより、前記ノズルから吐出されるインクの液滴速度を、前記複数のインクジェットヘッドで均一化していることを特徴とする前記1又は2記載のインクジェット記録装置。
4.前記複数のインクジェットヘッドは、インクの物性が異なるインクジェットヘッドを含み、
前記駆動回路は、前記複数のインクジェットヘッドの各々で、前記電位差比ΔV2/ΔV1を独立に調整することにより、前記ノズルから吐出されるインクの液滴量を、前記複数のインクジェットヘッドで均一化していることを特徴とする前記1記載のインクジェット記録装置。
5.前記インクの物性はインクの粘度であり、
前記駆動回路は、前記複数のインクジェットヘッドの中で、インクの粘度が高いもの程、前記電位差比ΔV2/ΔV1を大きくしたことを特徴とする前記4記載のインクジェット記録装置。
6.前記駆動回路は、前記複数のインクジェットヘッドの中で、インクの粘度が高いもの程、前記電位差ΔV1を大きくすることにより、前記ノズルから吐出されるインクの液滴速度を、前記複数のインクジェットヘッドで均一化していることを特徴とする前記5記載のインクジェット記録装置。
7.前記駆動回路は、前記電位差比ΔV2/ΔV1を、0.8以上1.2以下の範囲内で、前記複数のインクジェットヘッドの各々で独立に調整可能に構成されていることを特徴とする前記1〜6の何れかに記載のインクジェット記録装置。
8.前記圧力室内におけるインクの振動周期をTcとしたとき、前記第1の膨張パルスの始端から前記第1の収縮パルスの始端までの期間T1は、0.45Tc以上0.55Tc以下であることを特徴とする前記1〜7の何れかに記載のインクジェット記録装置。
9.前記第2の収縮パルスの始端と前記基準電位との電位差をΔV3としたとき、ΔV2>ΔV3であることを特徴とする前記1〜8の何れかに記載のインクジェット記録装置。
10.電位差比ΔV3/ΔV2は、0.3以上0.9以下であることを特徴とする前記9記載のインクジェット記録装置。
11.電位差比ΔV3/ΔV2は、0.5以上0.9以下であることを特徴とする前記9記載のインクジェット記録装置。
12.前記第1の膨張パルスの始端から前記第1の収縮パルスの始端までの期間をT1、前記第1の収縮パルスの始端から前記第2の膨張パルスの始端までの期間をT2としたとき、T2/T1は、0.6以上1.2以下であることを特徴とする前記1〜11の何れかに記載のインクジェット記録装置。
13.前記第1の膨張パルスの始端から前記第1の収縮パルスの始端までの期間をT1、前記第1の収縮パルスの始端から前記第2の膨張パルスの始端までの期間をT2としたとき、T2/T1は、0.6以上1.0以下であることを特徴とする前記1〜11の何れかに記載のインクジェット記録装置。
14.前記駆動信号は、スロープ波形であることを特徴とする前記1〜13の何れかに記載のインクジェット記録装置。
15.複数のインクジェットヘッドの各アクチュエータにそれぞれ駆動信号を印加することにより、該アクチュエータに対応する圧力室の容積を膨張、収縮させ、該圧力室内のインクをノズルから吐出させて記録媒体に印画を行うインクジェット記録方法において、
前記駆動信号は、基準電位から開始して前記圧力室の容積を膨張させる第1の膨張パルスと、前記圧力室の容積を収縮させて前記ノズルからインクを吐出させる第1の収縮パルスと、前記圧力室の容積を膨張させる第2の膨張パルスと、前記圧力室の容積を収縮させて前記基準電位に戻る第2の収縮パルスとをこの順に含み、
前記基準電位と前記第1の膨張パルスの終端との電位差をΔV1、前記第1の収縮パルスの始端と前記第1の収縮パルスの終端との電位差をΔV2としたとき、電位差比ΔV2/ΔV1を、前記複数のインクジェットヘッドの各々で独立に調整することを特徴とするインクジェット記録方法。
16.前記複数のインクジェットヘッドの各々で、前記電位差比ΔV2/ΔV1を独立に調整することにより、前記ノズルから吐出されるインクの液滴量を、前記複数のインクジェットヘッドで均一化することを特徴とする前記15記載のインクジェット記録方法。
17.前記複数のインクジェットヘッドの各々で、前記電位差ΔV1を独立に調整することにより、前記ノズルから吐出されるインクの液滴速度を、前記複数のインクジェットヘッドで均一化することを特徴とする前記15又は16記載のインクジェット記録方法。
18.前記複数のインクジェットヘッドは、インクの物性が異なるインクジェットヘッドを含み、
前記複数のインクジェットヘッドの各々で、前記電位差比ΔV2/ΔV1を独立に調整することにより、前記ノズルから吐出されるインクの液滴量を、前記複数のインクジェットヘッドで均一化することを特徴とする前記15記載のインクジェット記録方法。
19.前記インクの物性はインクの粘度であり、
前記複数のインクジェットヘッドの中で、インクの粘度が高いもの程、前記電位差比ΔV2/ΔV1を大きくすることを特徴とする前記18記載のインクジェット記録方法。
20.前記複数のインクジェットヘッドの中で、インクの粘度が高いもの程、前記電位差ΔV1を大きくすることにより、前記ノズルから吐出されるインクの液滴速度を、前記複数のインクジェットヘッドで均一化することを特徴とする前記19記載のインクジェット記録方法。
21.前記電位差比ΔV2/ΔV1を、0.8以上1.2以下の範囲内で、前記複数のインクジェットヘッドの各々で独立に調整することを特徴とする前記15〜20の何れかに記載のインクジェット記録方法。
22.前記圧力室内におけるインクの振動周期をTcとしたとき、前記第1の膨張パルスの始端から前記第1の収縮パルスの始端までの期間T1は、0.45Tc以上0.55Tc以下であることを特徴とする前記15〜21の何れかに記載のインクジェット記録方法。
23.前記第2の収縮パルスの始端と前記基準電位との電位差をΔV3としたとき、ΔV2>ΔV3であることを特徴とする前記15〜22の何れかに記載のインクジェット記録方法。
24.電位差比ΔV3/ΔV2は、0.3以上0.9以下であることを特徴とする前記23記載のインクジェット記録方法。
25.電位差比ΔV3/ΔV2は、0.5以上0.9以下であることを特徴とする前記23記載のインクジェット記録方法。
26.前記第1の膨張パルスの始端から前記第1の収縮パルスの始端までの期間をT1、前記第1の収縮パルスの始端から前記第2の膨張パルスの始端までの期間をT2としたとき、T2/T1は、0.6以上1.2以下であることを特徴とする前記15〜25の何れかに記載のインクジェット記録方法。
27.前記第1の膨張パルスの始端から前記第1の収縮パルスの始端までの期間をT1、前記第1の収縮パルスの始端から前記第2の膨張パルスの始端までの期間をT2としたとき、T2/T1は、0.6以上1.0以下であることを特徴とする前記15〜25の何れかに記載のインクジェット記録方法。
28.前記駆動信号は、スロープ波形であることを特徴とする前記15〜27の何れかに記載のインクジェット記録方法。
本発明によれば、複数のインクジェットヘッドの間で、ノズルから吐出されるインクの液滴速度を変えることなく、液滴量を容易に調整できるようにしたインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法を提供することができる。
本発明に係るインクジェット記録装置の一実施形態を示す概略構成図 インクジェットヘッドの一実施形態を示す断面図 インクジェット記録装置の電気的構成の一実施形態を示すブロック図 駆動信号の一実施形態を示す図 電位差比ΔV2/ΔV1が調整された駆動信号の説明図 (a)電位差比ΔV2/ΔV1が大きく変更された駆動信号により大液滴を吐出する様子の説明図、(b)電位差比ΔV2/ΔV1を変化させない駆動信号により中液滴を吐出する様子の説明図、(c)電位差比ΔV2/ΔV1が小さく変更された駆動信号により小液滴を吐出する様子の説明図 電位差比ΔV2/ΔV1と液滴量比率との関係を示すグラフ 電位差比ΔV2/ΔV1と液滴速度との関係を示すグラフ
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明に係るインクジェット記録装置の一実施形態を示す概略構成図である。
インクジェット記録装置1は、複数のインクジェットヘッド10A〜10Dを備えている。本実施形態では、例えばY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)のインク色毎の4つのインクジェットヘッド10A〜10Dが図示X−X’方向(主走査方向)に並設されているが、本発明においてインクジェットヘッドの数は複数であればよく、特に限定されない。
各インクジェットヘッド10A〜10Dは、ノズル面側が記録媒体50と対向するように共通のキャリッジ20に搭載され、フレキシブルケーブル30を介して、インクジェット記録装置1に設けられた制御装置(図1において不図示)に電気的に接続されている。
キャリッジ20は、主走査モーター(図1において不図示)によって、ガイドレール40に沿う主走査方向に往復移動可能である。また、記録媒体50は、副走査モーター(図1において不図示)の駆動によって、主走査方向と交差する図示Y方向に沿って所定量ずつ間欠搬送されるようになっている。
このインクジェット記録装置1は、各インクジェットヘッド10A〜10Dがキャリッジ20の移動によって主走査方向に移動する過程で、各インクジェットヘッド10A〜10Dのノズルから記録媒体50に向けてインクを吐出する。そして、このインクジェットヘッド10A〜10Dの主走査方向の移動と記録媒体50の副走査方向の間欠的な搬送との協働によって、記録媒体50上に所定の画像を印画する。
次に、インクジェットヘッド10A〜10Dの一実施形態について、図2に示すインクジェットヘッドの断面図を用いて説明する。各インクジェットヘッド10A〜10Dは同一構成であるため、図2では、符号10によって示される一つのインクジェットヘッドの構成について説明する。
インクジェットヘッド10は、ヘッド基板11と配線基板12と接着樹脂層13とが積層されることによって構成されている。配線基板12の上面にはインクマニホールド14が接合されている。インクマニホールド14の内部は、配線基板12との間でインクが貯留される共通インク室14aとなっている。
ヘッド基板11は、図中下層側から、Si(シリコン)基板によって形成されたノズルプレート11a、ガラス基板によって形成された中間プレート11b、Si(シリコン)基板によって形成された圧力室プレート11c、SiO薄膜によって形成された振動板11dとが積層されている。ノズルプレート11aの下面には複数のノズル11eが開口している。
圧力室プレート11cには、それぞれインクが収容される複数の圧力室15が形成されている。圧力室15の上壁は振動板11dによって構成され、下壁は中間プレート11bによって構成されている。各圧力室15は、中間プレート11bを介してノズル11eと連通している。
振動板11dの上面には、各圧力室15に1対1に対応して、アクチュエータ16が積層されている。アクチュエータ16は、薄膜PZT等の圧電素子が、駆動電極としての上部電極と下部電極(いずれも不図示)とで挟まれた構造をしている。上部電極はアクチュエータ本体の上面に配置され、下部電極は圧電素子の下面に配置されている。下部電極は、振動板11dの上面に広がっており、全てのアクチュエータ16に共通の共通電極を構成している。下部電極は接地されている。
配線基板12は、インクジェットヘッド10A〜10D毎に設けられた駆動回路(図1、図2において不図示)からの駆動信号を各アクチュエータ16の駆動電極に対して印加するための配線を備えた基板である。
接着樹脂層13は、例えば熱硬化性の感光性接着樹脂シートによって形成され、ヘッド基板11と配線基板12との間で両基板11、12を一体に接着している。両基板11、12の間には、この接着樹脂層13の厚み分の間隔が設けられている。接着樹脂層13は、アクチュエータ16及びその周囲に相当する領域が露光、現像によって除去されている。各アクチュエータ16は、この接着樹脂層13が除去された空間内にそれぞれ配置されている。
接着樹脂層13には、上下に貫通する貫通孔13aが各圧力室15に対応して形成されている。各貫通孔13aの一端(上端)は、配線基板12に形成されたインク供給路12aと連通し、他端(下端)は、圧力室15の内部と連通している。インク供給路12aは共通インク室14aに開口している。
このインクジェットヘッド10は、共通インク室14aからインク供給路12a、貫通孔13aを介して各圧力室15内にインクが供給される。そして、駆動回路から各アクチュエータ16の駆動電極に、後述するように膨張パルスと収縮パルスとを含む駆動信号が印加されると、アクチュエータ16が変形動作して振動板11dが振動し、対応する圧力室15の容積が膨張、収縮する。これにより、圧力室15内のインクに圧力変化が付与され、記録媒体50に向けてノズル11eからインクが吐出する。
図3は、インクジェット記録装置1の電気的構成の一実施形態を示すブロック図である。
図3において、100は制御装置、200はホストコンピューター、60A〜60Dは、インクジェットヘッド10A〜10Dに1対1に対応する駆動回路である。
制御装置100は、インターフェースコントローラー101、画像メモリ102、転送手段103、CPU104、主走査モーター105、副走査モーター106、入力操作部107、駆動信号発生回路108等を含んでいる。
インターフェースコントローラー101は、通信回線を介して接続されるホストコンピューター200から、記録媒体50に印画すべき画像情報を取り込む。
画像メモリ102は、インターフェースコントローラー101を介して取得される画像情報を、一時的に記憶する。画像メモリ102の画像情報は、駆動回路60A〜60Dに送られる。
転送手段103は、画像メモリ102から各駆動回路60A〜60Dに、各インクジェットヘッド10A〜10Dの複数ノズルからの一回の吐出で記録される部分画像情報を転送する。転送手段103は、タイミング発生回路103a及びメモリ制御回路103bを含む。タイミング発生回路103aは、例えば不図示のエンコーダセンサー等によってキャリッジ20の位置情報を求める。メモリ制御回路103bは、この位置情報から、インクジェットヘッド10A〜10D毎に必要とされる部分画像情報のアドレスを求める。そして、メモリ制御回路103bは、この部分画像情報のアドレスを用いて、画像メモリ102からの読み出し、駆動回路60A〜60Dへの転送を行う。
CPU104は、インクジェット記録装置1を統括する制御部であり、記録媒体50の搬送、キャリッジ20の移動、各インクジェットヘッド10A〜10Dからのインクの吐出等を制御する。
主走査モーター105は、図1に示すキャリッジ20を主走査方向に移動させるモーターである。副走査モーター106は、記録媒体50を副走査方向に搬送するモーターである。これらモーター105、106の駆動は、CPU104によって制御される。
入力操作部107は、CPU104がオペレーターによる各種の入力操作を受け付ける部分であり、例えばタッチパネルによって構成される。
駆動信号発生回路108は、インクジェットヘッド10A〜10Dからインクを吐出させるための駆動信号の信号波形を生成する。この信号波形は、タイミング発生回路103aの画像情報のラッチ信号に同期し、ラッチ信号毎に生成され、駆動回路60A〜60Dに出力される。
駆動回路60A〜60Dは、対応するインクジェットヘッド10A〜10Dの各アクチュエータ16を駆動する。この駆動回路60A〜60Dは、インクジェットヘッド10A〜10Dと共にキャリッジ20に搭載されており、フレキシブルケーブル30によって制御装置100と電気的に接続されている。
駆動回路60A〜60Dは、それぞれ電圧設定部61A〜61Dを有している。電圧設定部61A〜61Dは、駆動信号発生回路108から送られる駆動信号の信号波形に対して所定の電圧を設定する。駆動回路60A〜60Dは、電圧設定部61A〜61Dによって電圧設定された駆動信号を、画像メモリ102から送られる画像情報に基づいて、対応するインクジェットヘッド10A〜10Dの各アクチュエータ16の駆動電極に印加する。この電圧設定部61A〜61Dによって設定される電圧値は、CPU104によって駆動回路60A〜60D毎に独立して制御可能となっている。
次に、駆動信号について説明する。
図4は、駆動回路60A〜60Dからインクジェットヘッド10A〜10Dに出力される駆動信号の一実施形態を示している。
この駆動信号Pは、基準電位から開始して圧力室15の容積を膨張させる第1の膨張パルスP1と、圧力室15の容積を収縮させてノズルからインクを吐出させる第1の収縮パルスP2と、圧力室15の容積を膨張させる第2の膨張パルスP3と、圧力室15の容積を収縮させて基準電位に戻る第2の収縮パルスP4とをこの順に含んでいる。
第1の膨張パルスP1の終端と第1の収縮パルスP2の始端との間には、第1の膨張パルスP1の電位を維持する維持パルスP5を有している。また、第1の収縮パルスP2の終端と第2の膨張パルスP3の始端との間には、一定電位を保持する中間パルスP6を有している。さらに、第2の膨張パルスP3の終端と第2の収縮パルスP4の始端との間には、第2の膨張パルスP3の電位を維持する維持パルスP7を有している。
なお、維持パルスP5、P7は、本実施形態では平坦なパルスとしているが、必ずしも平坦なパルスに限定されず、インク吐出に支障がない程度に、僅かに上り傾斜していてもよい。
また、ΔV1は、基準電位と第1の膨張パルスP1の終端との間の電位差である。ΔV2は、第1の収縮パルスP2の始端と終端との間の電位差である。ΔV3は、第2の収縮パルスP4の始端と基準電位との間の電位差である。
本実施形態に示す駆動信号Pは、各パルスP1、P2、P3、P4の立ち上がり、立ち下がりを傾斜状としたスロープ波形からなる。スロープ波形とすることにより、サテライト、速度異常、曲がり等の不安定吐出を抑制する効果があるため、本発明において好ましい態様である。
この駆動信号Pが、インクジェットヘッド10A〜10Dのアクチュエータ16の駆動電極に印加されると、まず、第1の膨張パルスP1によって、圧力室15の容積は、膨張も収縮もしていない初期状態から膨張し始める。これによって、共通インク室14aから圧力室15内にインクが流れ込む。この膨張状態は維持パルスP5の期間維持される。
次いで、第1の収縮パルスP2によって、膨張状態にある圧力室15の容積が収縮し始める。圧力室15の容積の収縮により、圧力室15内に正の圧力波が発生する。これにより、インクがノズル11eから押し出され、インクが吐出する。この収縮状態は中間パルスP6の期間維持される。
次いで、第2の膨張パルスP3によって、圧力室15の容積は再び膨張し始める。中間パルスP6の後、この第2の膨張パルスP3によって開始されるパルスは、第1の収縮パルスP2によって発生した圧力室15内の残響圧力波をキャンセルするキャンセルパルスである。圧力室15の容積が膨張することにより、圧力室15内には負の圧力波が発生する。これにより、第1の収縮パルスP2によって圧力室15内に発生した正の圧力波にキャンセルがかかる。
これと同時に、第1の収縮パルスP3によってノズル11eから押し出されたインクの尾部が、ノズル11e側に引っ張られる。これにより、第1の収縮パルスP2によってノズル11eから吐出されたインクが、ノズル11e内部のインクと強制的に分離される。インクの尾部が引っ張られることで、尾部は短くなるため、吐出されるインクに付随するサテライトも抑制される。分離したインクは、記録媒体50に着弾してドットを形成する。第2の膨張パルスP3による膨張状態は、維持パルスP7の期間維持される。
次いで、第2の収縮パルスP4によって、圧力室15の容積は再び収縮する。その後、第2の収縮パルスP4が基準電位に戻ることにより、圧力室15の容積は、膨張も収縮もしていない初期状態に復帰する。
ここで、駆動回路60A〜60Dは、各々の電圧設定部61A〜61Dによって、電位差ΔV1とΔV2との電位差比ΔV2/ΔV1を、インクジェットヘッド10A〜10Dの各々で独立に調整可能に構成されている。この電位差比ΔV2/ΔV1を大小調整することにより、ノズル11eから吐出される液滴量を増減させることができる。
駆動信号Pの電位差比ΔV2/ΔV1を調整する様子を図5に示す。図5は、液滴量の増減のため、駆動信号Pにおける電位差ΔV1を一定に維持しながら、電位差ΔV2を大小変化させることによって、電位差比ΔV2/ΔV1を調整する様子を示している。また、本実施形態では、サテライトの抑制や安定吐出の観点から、第1の収縮パルスP2の始端電位と、第2の膨張パルスP3の終端電位は変化させず、一定電位に維持しており、本発明において好ましい態様を示している。
駆動回路60A〜60Dは、電圧設定部61A〜61Dにおいて、駆動信号Pの電位差比ΔV2/ΔV1を調整することにより、図5中の一点鎖線で示すように、電位差ΔV2を大きくした駆動信号Paと、図5中の二点鎖線で示すように、電位差ΔV2を小さくした駆動信号Pcとの間で可変としている。このとき、中間パルスP6の維持期間は変化させておらず、第1の収縮パルスP2及び第2の膨張パルスP3の傾きを変化させている。これにより、電位差比ΔV2/ΔV1を調整しても、第1の膨張パルスP1の始端から第2の収縮パルスP4の終端までの期間は不変となり、最大駆動周波数が変化することはないため、本発明において好ましい。但し、サテライト等の不安定吐出の抑制を重視する場合、中間パルスP6の維持期間を変化させることにより、第1の収縮パルスP2及び第2の膨張パルスP3の傾きが一定となるようにしてもよい。
このように、駆動信号Pの電位差比ΔV2/ΔV1を調整することにより、中間パルスP6の電位が相対的に変化する。これにより、第1の収縮パルスP2によって圧力室15の容積が収縮した際にノズル11eから押し出されるインクの押し出し量が変化する。
例えば、駆動信号Paをアクチュエータ16の駆動電極に印加すると、中間パルスP6の電位は、基準電位である駆動信号Pbを印加した場合に比べて相対的に大きくなるため、第1の収縮パルスP2による圧力室15の容積の収縮量も大きくなる。その結果、図6(a)に示すように、ノズル11eから押し出されるインク300の押し出し量L1は、図6(b)に示す駆動信号Pbを印加した場合のインク300の押し出し量L2に比べて大きくなる。そして、キャンセルパルスによって、押し出し量が大きい状態でインク300が強制的に分離される。このため、ノズル11eからは、駆動信号Pbによって吐出される図6(b)に示す液滴302よりも大きな液滴量の液滴301が吐出される。
一方、駆動信号Pcをアクチュエータ16の駆動電極に印加すると、逆に、中間パルスP6の電位は相対的に下がるため、第1の収縮パルスP2による圧力室15の容積の収縮量も小さくなる。その結果、図6(c)に示すように、ノズル11eから押し出されるインク300の押し出し量L3は、図6(b)に示す駆動信号Pbを印加した場合のインク300の押し出し量L2に比べて小さくなる。そして、キャンセルパルスによって、押し出し量が小さい状態でインク300が強制的に分離される。このため、ノズル11eからは液滴302よりも小さな液滴量の液滴303が吐出される。
すなわち、インク300の押し出し量は、L1>L2>L3となり、それによって吐出されるインクの液滴量は、液滴301>液滴302>液滴303の関係となる。従って、駆動信号Pの電位差比ΔV2/ΔV1の調整により、ノズル11eから吐出されるインクの液滴量を増減させることができる。
しかも、このように液滴量を増減させても、インクの液滴速度は実質的に変化しない。その理由は次の通りである。駆動信号Pの電位差ΔV1は一定であるため、第1の膨張パルスP1による圧力室15の容積の膨張の程度は、液滴量に関わらず一定である。しかも、第2の膨張パルスP3は第1の収縮パルスP2の印加によって吐出されるインクを強制的に分離して、吐出されるインクの尾を切る役割を有している。電位差ΔV2が大きい時には、第1の収縮パルスP2の印加による吐出エネルギーも大きくなるが、第2の膨張パルスP3の印加によるエネルギーも大きくなる。一方、電位差ΔV2が小さい時には、第1の収縮パルスP2の印加による吐出エネルギーも小さいが、第2の膨張パルスP3の印加によるエネルギーも小さくなる。これらの結果、ノズル11eから押し出されるインクの押し出し速度が変化することはなく、インクの液滴速度は実質的に変化しない。
本発明者が確認したところ、駆動信号Pの中間パルスP6を基準電位に設定した場合(電位差比ΔV2/ΔV1=1)に吐出されるインクの標準液滴量3.0plに対して、電位差ΔV1を一定に維持しながら、電位差比ΔV2/ΔV1が大きくなるように電圧調整した場合、液滴速度は実質的に変化することなく、最大4.6pl(約50%増加)の大液滴を吐出することができた。一方、同様に、電位差ΔV1を一定に維持しながら、電位差比ΔV2/ΔV1が小さくなるように電圧調整した場合、液滴速度は実質的に変化することなく、最小1.9pl(約40%低減)の小液滴を吐出することができた。すなわち、液滴速度を変えずに、1.9plから4.6plまでの約2.5倍の液滴量のコントロールが可能であった。
従って、駆動回路60A〜60Dからインクジェットヘッド10A〜10Dに対して出力される駆動信号Pの電位差比ΔV2/ΔV1を、各々独立して適切に調整することにより、複数のインクジェットヘッド10A〜10Dの間で、ノズル11eから吐出されるインクの液滴速度を変えることなく、液滴量を容易に調整することができる。
駆動回路60A〜60Dは、電圧設定部61A〜61Dにより、駆動信号Pの電位差比ΔV2/ΔV1を、0.8以上1.2以下の範囲内で、複数のインクジェットヘッド10の各々で独立に調整可能であることが好ましい。0.8を下回ると、吐出されるインクが散り始め、1.2を超えると、吐出されるインクがぶれ始めるようになり、いずれもインクの吐出が安定しにくくなる。電位差比ΔV2/ΔV1が0.8以上1.2以下の範囲内であれば、液滴速度に実質的に変化がない状態でインクを安定的に吐出させることができる。
また、駆動信号Pにおいて、電位差ΔV2とΔV3とを比較したとき、ΔV2>ΔV3となっている。これにより、キャンセルパルスを構成する第2の収縮パルスP4によって、さらにインクが吐出してしまうことはない。
この電位差ΔV2とΔV3との電位差比ΔV3/ΔV2は、0.3以上0.9以下であることが好ましい。この範囲内では、第1の収縮パルスP2の印加後に圧力室15内に発生した残響圧力波を効果的に抑制でき、インクを安定して吐出させることができる。残響圧力波の抑制は、高周波駆動を行う上で重要である。0.3よりも小さい場合は、キャンセルパルスとして妥当でなくなる。電位差比ΔV3/ΔV2は、0.5以上0.9以下であることがより好ましく、0.8が最も好ましい。
駆動信号Pにおいて、第1の膨張パルスP1の始端から第1の収縮パルスP2の始端までの期間T1は、0.45Tc以上0.55Tc以下であることが好ましい。これにより、最も効率的にインクを吐出させることができる。
ここで、Tcとは、圧力室15内のインクの振動周期である。このTcは、例えば次式で表すことができる。
Tc=2π[{(Mn×Ms)/(Mn+Ms)}×Cc]1/2
Mnはノズル11eにおけるイナータンス、Msは圧力室15へのインクの供給口におけるイナータンス、Ccは圧力室15のコンプライアンスである。イナータンスとは、インク流路におけるインクの移動し易さを示し、単位断面積あたりのインクの質量である。イナータンスMは次式で近似して表すことができる。
M=(ρ×L)/S
ρはインクの密度、Sはインク流路のインク流れ方向と直交する面の断面積、Lはインク流路の長さである。
また、第1の膨張パルスP1の始端から第1の収縮パルスP2の始端までの期間をT1、第1の収縮パルスP2の始端から第2の膨張パルスP3の始端までの期間をT2としたとき、T2/T1は、0.6以上1.2以下であることが好ましい。この範囲内であれば、吐出されるインクに付随するサテライトが抑制され、インクを安定して吐出させることができる。0.6以上1.0以下であることが、吐出効率を落とさずに吐出できる点でより好ましく、0.7以上0.9以下であることが、吐出効率よく安定吐出できる点でさらに好ましい。
次に、駆動回路60A〜60Dにより、駆動信号Pの電位差比ΔV2/ΔV1を、インクジェットヘッド10A〜10Dの各々で独立して調整する場合の具体的な態様について説明する。
まず、駆動回路60A〜60Dが、複数のインクジェットヘッド10A〜10Dの各々で、駆動信号Pの電位差比ΔV2/ΔV1を独立に調整することにより、ノズル11eから吐出されるインクの液滴量を、複数のインクジェットヘッド10A〜10Dの間で均一化する態様が挙げられる。
例えば、インクジェットヘッド10A〜10D間に、ヘッド製造時のばらつき等が存在していることにより、同一の駆動信号を印加しても、インクジェットヘッド10A〜10Dの各々で、吐出されるインクの液滴量にばらつきが発生することがある。この場合、インクジェットヘッド10A〜10Dの各々で、インクの液滴量が均一となるように、上記のように、駆動信号Pの電位差比ΔV2/ΔV1を独立に調整することで、インクジェットヘッド10A〜10D間で液滴速度を実質的に変化させることなく、液滴量の均一化を図ることができる。これにより、各インクジェットヘッド10A〜10D間で液滴量が均一化された高品質の画像形成が可能となる。
また、インクジェットヘッド10A〜10Dに使用されるインクの物性が、インクジェットヘッド10A〜10D間で異なるものを含む場合にも、本発明を好適に適用することができる。複数のインクジェットヘッド10A〜10Dの中で物性が異なるインクを含む場合、全てに共通の電圧値の駆動信号Pを使用すると、インクの液滴量がばらつき、画質に影響を与える場合があるためである。
従って、この場合も、インクジェットヘッド10A〜10Dの各々で、上記のように、駆動信号Pの電位差比ΔV2/ΔV1を独立に調整することで、液滴速度を実質的に変化させることなく、物性の異なるインク間で液滴量を均一化することができ、画質に与える影響を低減することができる。
インクの物性としては、インクの表面張力、比重、粘度等が挙げられる。中でも、インクの粘度であることが好ましい。インクの粘度は、他の物性に比べて、液滴量に大きく影響を与えるためである。
インクは粘度が高くなる程、ノズル11eから押し出されにくくなり、液滴量が小さくなる傾向がある。このため、インクジェットヘッド10A〜10Dの中で、インク粘度が高いもの程、駆動信号Pの電位差比ΔV2/ΔV1を大きくすることが好ましい。これにより、粘度の異なるインクを使用する場合でも、各インクジェットヘッド10A〜10間で、吐出されるインクの液滴量を揃えることができる。
インクの物性に係る情報は、入力操作部107によってオペレーターからの入力指示によって取得することができる。また、例えば、各インクジェットヘッド10A〜10Dにインクの物性に係る情報をセンサー検出可能に設けておくと共に、キャリッジ20に不図示のセンサーを設けておき、各インクジェットヘッド10A〜10Dがキャリッジ20に装着された際に、インクの物性に係る情報を自動的に取得するようにしてもよい。
このとき、電位差比ΔV2/ΔV1とインクの物性との関係を規定したテーブルを、例えば駆動回路60A〜60D内の不図示のメモリ等に記憶しておき、上記の方法等によって取得したインクの物性に係る情報と、このテーブルに基づいて、各電圧設定部61A〜61Dにおいて、インクジェットヘッド10A〜10Dの各々の駆動信号Pの電圧値を設定すると、迅速な調整が可能であるために好ましい。
ところで、上記のように液滴量調整のために電位差比ΔV2/ΔV1を調整する際、電位差ΔV1を一定に維持している。第1の膨張パルスP1の電位差ΔV1を変化させると、液滴速度が変化するためである。換言すれば、第1の膨張パルスP1の電位差ΔV1を大小に調整すると、ノズル11eから吐出されるインクの液滴速度を変化させることができる。従って、駆動回路60A〜60Dは、インクジェットヘッド10A〜10Dの各々で、電位差ΔV1を独立に調整することにより、ノズル11eから吐出されるインクの液滴速度を、複数のインクジェットヘッド10A〜10Dで均一化させることも好ましい。
例えば、インクジェットヘッド10A〜10D間に、ヘッド製造時のばらつき等が存在していることによって、インクの液滴速度のばらつきが発生していることがある。この場合、通常、インクジェットヘッド10A〜10Dの各々の吐出タイミングを適切に調整することにより、着弾位置ずれを抑制するようにしている。しかし、上記のように、インクジェットヘッド10A〜10Dの各々で、駆動信号Pの第1の膨張パルスP1の電位差ΔV1を大小に調整して、液滴速度を調整することにより、インクジェットヘッド10A〜10D間で、インクの吐出タイミングを一定に揃えることができる。
複数のインクジェットヘッド10A〜10D間で液滴速度を均一化させた上にさらにインクの液滴量を均一化させる場合は、このように電位差ΔV1を調整した後、その調整後の電位差ΔV1を維持したまま、電位差比ΔV2/ΔV1を調整すればよい。
また、インク粘度が高い程、吐出されるインクの液滴速度は遅くなる。従って、上記したように、インクジェットヘッド10A〜10Dに使用されるインクにおいて、インクの粘度が異なるものを含む場合、インクジェットヘッド10A〜10D間で液滴速度のばらつきが発生することがある。このため、インクジェットヘッド10A〜10Dの中でインク粘度が高いもの程、駆動信号Pの電位差ΔV1を大きくすることで、ノズル11eから吐出されるインクの液滴速度を、複数のインクジェットヘッド10A〜10Dで均一化させることも好ましい。
以上説明した液滴量や液滴速度の調整は、一般に、工場出荷時にインクジェットヘッド10A〜10D毎に液滴量や液滴速度の検査を実施し、その結果に基づいて予め実施される。また、例えば、オペレーターが入力操作部107を操作することによってその都度実施するようにしてもよい。調整後の電圧値は、駆動回路60A〜60D内の不図示のメモリに記憶され、以後、記憶された調整後の電圧値に基づいて、駆動回路60A〜60Dから、対応するインクジェットヘッド10A〜10Dに対して駆動信号Pが出力される。
なお、本発明において、複数のインクジェットヘッド10A〜10Dのインクの液滴量は、このように駆動信号Pの電位差比ΔV2/ΔV1を独立して調整することによって均一化する場合に限らず、インクジェットヘッド10A〜10D間で異ならせるようにしてもよい。
例えば、本実施形態に示すインクジェット記録装置1のように、YMCKの4種類のインクに対応する4つのインクジェットヘッド10A〜10Dが備えられている場合、そのうちの例えばK(ブラック)インクを吐出するインクジェットヘッド対しては、YMCのインクを吐出するインクジェットヘッドよりも電位差比ΔV2/ΔV1を大きくした駆動信号を印加するようにしてもよい。これにより、Kインクのみを、他のインクに対して、液滴速度を変えることなく大液滴とすることができる。この態様は、特定色のインクによってベタ画像を高速で印字する場合等に好ましく適用できる。
以下、実施例によって本発明の効果を例証する。
図2に示す構造のインクジェットヘッドを用いて、図4に示す駆動信号Pについて、電位差ΔV1を一定に維持しながら、電位差ΔV2を変更することにより、電位差比ΔV2/ΔV1を調整した際に、同一のノズルからそれぞれ吐出されるインクの液滴体積、液滴速度を計測した。
(インクジェットヘッド)
圧力室の振動周期:Tc=6μs
インク粘度:10cp
(駆動波形)
T1:3μs
T2:2.5μs
P5:2.0μs
P6:1.0μs
P7:0.5μs
駆動周期(P1の始端〜P4の終端):8.5μs
基準電位:0V
ΔV1:20V
ΔV3:16V
液滴体積は、液滴観測装置によって飛翔する液滴を画像認識し、当該液滴を1つの球であるとみなしたときの体積(pl)に換算することによって求めた。また、電位差比ΔV2/ΔV1を調整した場合の液滴量比率を、ΔV2/ΔV1=1とした場合の液滴体積に対する比率により求めた。その結果を表1及び図7のグラフに示す。
液滴速度は、液滴観測装置によって液滴を画像認識し、液滴がノズル面から500μm離れた位置から50μsの間に飛翔する距離を画像処理によって算出した。その結果を表1及び図8に示す。
Figure 2017019194
以上の通り、駆動信号Pの電位差比ΔV2/ΔV1を調整することにより、液滴量を増減させることができることがわかる。この調整によって液滴速度に大きな変化はなく、ほぼ一定であった。
次に、上記と同じインクジェットヘッドについて、図4に示す駆動信号Pの電位差比ΔV2/ΔV1=1とした際の電位差比ΔV3/ΔV2を、表2に示すように変化させた場合のインクの吐出状態について評価した。その結果を表2に示す。
Figure 2017019194
次に、上記と同じインクジェットヘッドについて、図4に示す駆動信号PのT1/T2を、表3に示すように変化させた場合のインクの吐出状態について評価した。その結果を表3に示す。
Figure 2017019194
1:インクジェット記録装置
10、10A〜10D:インクジェットヘッド
11:ヘッド基板
11a:ノズルプレート
11b:中間プレート
11c:圧力室プレート
11d:振動板
11e:ノズル
12:配線基板
12a:インク供給路
13:接着樹脂層
13a:貫通孔
14:インクマニホールド
14a:共通インク室
15:圧力室
16:アクチュエータ
20:キャリッジ
30:フレキシブルケーブル
40:ガイドレール
50:記録媒体
60A〜60D:駆動回路
61A〜61D:電圧設定部
100:制御装置
101:インターフェースコントローラー
102:画像メモリ
103:転送手段
103a:タイミング発生回路
103b:メモリ制御回路
104:CPU
105:主走査モーター
106:副走査モーター
107:入力操作部
108:駆動信号発生回路
200:ホストコンピューター
P、Pa、Pb:駆動信号
P1:第1の膨張パルス
P2:第1の収縮パルス
P3:第2の膨張パルス
P4:第2の収縮パルス
P5:維持パルス
P6:中間パルス
P7:維持パルス

Claims (28)

  1. アクチュエータに駆動信号を印加することにより、該アクチュエータに対応する圧力室の容積を膨張、収縮させ、該圧力室内のインクをノズルから吐出させて記録媒体に印画を行う複数のインクジェットヘッドと、
    前記複数のインクジェットヘッドの前記アクチュエータに対してそれぞれ駆動信号を印加する駆動回路とを有するインクジェット記録装置において、
    前記駆動信号は、基準電位から開始して前記圧力室の容積を膨張させる第1の膨張パルスと、前記圧力室の容積を収縮させて前記ノズルからインクを吐出させる第1の収縮パルスと、前記圧力室の容積を膨張させる第2の膨張パルスと、前記圧力室の容積を収縮させて前記基準電位に戻る第2の収縮パルスとをこの順に含み、
    前記駆動回路は、前記基準電位と前記第1の膨張パルスの終端との電位差をΔV1、前記第1の収縮パルスの始端と前記第1の収縮パルスの終端との電位差をΔV2としたとき、電位差比ΔV2/ΔV1を、前記複数のインクジェットヘッドの各々で独立に調整可能に構成されていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記駆動回路は、前記複数のインクジェットヘッドの各々で、前記電位差比ΔV2/ΔV1を独立に調整することにより、前記ノズルから吐出されるインクの液滴量を、前記複数のインクジェットヘッドで均一化していることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記駆動回路は、前記複数のインクジェットヘッドの各々で、前記電位差ΔV1を独立に調整することにより、前記ノズルから吐出されるインクの液滴速度を、前記複数のインクジェットヘッドで均一化していることを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記複数のインクジェットヘッドは、インクの物性が異なるインクジェットヘッドを含み、
    前記駆動回路は、前記複数のインクジェットヘッドの各々で、前記電位差比ΔV2/ΔV1を独立に調整することにより、前記ノズルから吐出されるインクの液滴量を、前記複数のインクジェットヘッドで均一化していることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記インクの物性はインクの粘度であり、
    前記駆動回路は、前記複数のインクジェットヘッドの中で、インクの粘度が高いもの程、前記電位差比ΔV2/ΔV1を大きくしたことを特徴とする請求項4記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記駆動回路は、前記複数のインクジェットヘッドの中で、インクの粘度が高いもの程、前記電位差ΔV1を大きくすることにより、前記ノズルから吐出されるインクの液滴速度を、前記複数のインクジェットヘッドで均一化していることを特徴とする請求項5記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記駆動回路は、前記電位差比ΔV2/ΔV1を、0.8以上1.2以下の範囲内で、前記複数のインクジェットヘッドの各々で独立に調整可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記圧力室内におけるインクの振動周期をTcとしたとき、前記第1の膨張パルスの始端から前記第1の収縮パルスの始端までの期間T1は、0.45Tc以上0.55Tc以下であることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記第2の収縮パルスの始端と前記基準電位との電位差をΔV3としたとき、ΔV2>ΔV3であることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載のインクジェット記録装置。
  10. 電位差比ΔV3/ΔV2は、0.3以上0.9以下であることを特徴とする請求項9記載のインクジェット記録装置。
  11. 電位差比ΔV3/ΔV2は、0.5以上0.9以下であることを特徴とする請求項9記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記第1の膨張パルスの始端から前記第1の収縮パルスの始端までの期間をT1、前記第1の収縮パルスの始端から前記第2の膨張パルスの始端までの期間をT2としたとき、T2/T1は、0.6以上1.2以下であることを特徴とする請求項1〜11の何れかに記載のインクジェット記録装置。
  13. 前記第1の膨張パルスの始端から前記第1の収縮パルスの始端までの期間をT1、前記第1の収縮パルスの始端から前記第2の膨張パルスの始端までの期間をT2としたとき、T2/T1は、0.6以上1.0以下であることを特徴とする請求項1〜11の何れかに記載のインクジェット記録装置。
  14. 前記駆動信号は、スロープ波形であることを特徴とする請求項1〜13の何れかに記載のインクジェット記録装置。
  15. 複数のインクジェットヘッドの各アクチュエータにそれぞれ駆動信号を印加することにより、該アクチュエータに対応する圧力室の容積を膨張、収縮させ、該圧力室内のインクをノズルから吐出させて記録媒体に印画を行うインクジェット記録方法において、
    前記駆動信号は、基準電位から開始して前記圧力室の容積を膨張させる第1の膨張パルスと、前記圧力室の容積を収縮させて前記ノズルからインクを吐出させる第1の収縮パルスと、前記圧力室の容積を膨張させる第2の膨張パルスと、前記圧力室の容積を収縮させて前記基準電位に戻る第2の収縮パルスとをこの順に含み、
    前記基準電位と前記第1の膨張パルスの終端との電位差をΔV1、前記第1の収縮パルスの始端と前記第1の収縮パルスの終端との電位差をΔV2としたとき、電位差比ΔV2/ΔV1を、前記複数のインクジェットヘッドの各々で独立に調整することを特徴とするインクジェット記録方法。
  16. 前記複数のインクジェットヘッドの各々で、前記電位差比ΔV2/ΔV1を独立に調整することにより、前記ノズルから吐出されるインクの液滴量を、前記複数のインクジェットヘッドで均一化することを特徴とする請求項15記載のインクジェット記録方法。
  17. 前記複数のインクジェットヘッドの各々で、前記電位差ΔV1を独立に調整することにより、前記ノズルから吐出されるインクの液滴速度を、前記複数のインクジェットヘッドで均一化することを特徴とする請求項15又は16記載のインクジェット記録方法。
  18. 前記複数のインクジェットヘッドは、インクの物性が異なるインクジェットヘッドを含み、
    前記複数のインクジェットヘッドの各々で、前記電位差比ΔV2/ΔV1を独立に調整することにより、前記ノズルから吐出されるインクの液滴量を、前記複数のインクジェットヘッドで均一化することを特徴とする請求項15記載のインクジェット記録方法。
  19. 前記インクの物性はインクの粘度であり、
    前記複数のインクジェットヘッドの中で、インクの粘度が高いもの程、前記電位差比ΔV2/ΔV1を大きくすることを特徴とする請求項18記載のインクジェット記録方法。
  20. 前記複数のインクジェットヘッドの中で、インクの粘度が高いもの程、前記電位差ΔV1を大きくすることにより、前記ノズルから吐出されるインクの液滴速度を、前記複数のインクジェットヘッドで均一化することを特徴とする請求項19記載のインクジェット記録方法。
  21. 前記電位差比ΔV2/ΔV1を、0.8以上1.2以下の範囲内で、前記複数のインクジェットヘッドの各々で独立に調整することを特徴とする請求項15〜20の何れかに記載のインクジェット記録方法。
  22. 前記圧力室内におけるインクの振動周期をTcとしたとき、前記第1の膨張パルスの始端から前記第1の収縮パルスの始端までの期間T1は、0.45Tc以上0.55Tc以下であることを特徴とする請求項15〜21の何れかに記載のインクジェット記録方法。
  23. 前記第2の収縮パルスの始端と前記基準電位との電位差をΔV3としたとき、ΔV2>ΔV3であることを特徴とする請求項15〜22の何れかに記載のインクジェット記録方法。
  24. 電位差比ΔV3/ΔV2は、0.3以上0.9以下であることを特徴とする請求項23記載のインクジェット記録方法。
  25. 電位差比ΔV3/ΔV2は、0.5以上0.9以下であることを特徴とする請求項23記載のインクジェット記録方法。
  26. 前記第1の膨張パルスの始端から前記第1の収縮パルスの始端までの期間をT1、前記第1の収縮パルスの始端から前記第2の膨張パルスの始端までの期間をT2としたとき、T2/T1は、0.6以上1.2以下であることを特徴とする請求項15〜25の何れかに記載のインクジェット記録方法。
  27. 前記第1の膨張パルスの始端から前記第1の収縮パルスの始端までの期間をT1、前記第1の収縮パルスの始端から前記第2の膨張パルスの始端までの期間をT2としたとき、T2/T1は、0.6以上1.0以下であることを特徴とする請求項15〜25の何れかに記載のインクジェット記録方法。
  28. 前記駆動信号は、スロープ波形であることを特徴とする請求項15〜27の何れかに記載のインクジェット記録方法。
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