JP2017019155A - ページ捲りユニットおよび記帳装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ページ間の摩擦係数による影響を低減して、安定してページ捲りを行うことが可能なページ捲りユニットおよび記帳装置を提供すること。【解決手段】ページ捲りユニット5は、搬送路の一方の面側に位置して、冊子9の搬送方向Yと直交して設けられる回転軸52と、回転軸52と一体回転可能に設けられ、かつ、回転軸52の軸方向に沿ってスライド可能に設けられたページ捲りローラ51と、を有し、ページ捲りローラ51を回転軸52を中心として回転させて、ページ捲りローラ51をページ92(n)の表面に当接させる。ページ92(n)の表面に当接させた状態でページ捲りローラ51を回転軸52に沿って内側へスライドさせることで、捲り対象のページ92(n)を捲る。【選択図】図1
Description
本発明は、ページ捲りユニットおよび記帳装置に関する。
銀行などに設置される記帳装置では、ユーザの挿入した通帳に対して取引内容を自動的に記帳し、ユーザへ返却する。記帳装置は、複数ページへ記帳できるように、ページ捲りユニットを内蔵している。従来の冊子のページ捲り機構では、ページ捲りモータの動力を用いてページ捲りローラを回転させ、冊子紙面にページ捲りローラを接触させる。ページ捲りローラが冊子紙面に接触したときの摩擦力により紙面が捲れ上がり、ページを捲るようになっている。
しかし、この摩擦分離方式では、紙面の連続するページ間の摩擦係数の差に性能が大きく影響される。この場合、ページを2枚捲ってしまう2枚捲りや、ページを捲り上げることができないノンピックが発生して、ページ捲りに失敗することがある。これらの失敗を回避する方法として、冊子下部から圧接部材を押し付けることにより冊子を屈曲させ、捲り抵抗になる冊子の剛性を低下させたり、捲り速度を変化させてローラと紙面の衝突する瞬間の力を落としたりする等の方法が提案されている。(特許文献1参照)。
しかしながら、上述の特許文献に記載の従来技術を用いても、温湿度の変化により冊子間の摩擦係数や剛性が変化した場合には、ページを2枚捲ってしまう2枚捲りが発生してしまい、ページ捲り失敗を回避できない場合がある。
本発明は上述の課題に鑑みてなされたもので、その目的は、ページ間の摩擦係数による影響を低減して、安定してページ捲りを行うことが可能なページ捲りユニットおよび記帳装置の提供を目的とする。
上記課題を解決すべく、本発明に従うページ捲りユニットは、複数ページを綴じてなる冊子のページを捲るページ捲りユニットであって、搬送ローラを用いて冊子を搬送路に沿って搬送する搬送機構により所定位置に搬送された冊子のページを捲るものであり、搬送路の一方の面側に位置して、冊子の搬送方向と直交して設けられる回転軸と、回転軸と一体回転可能に設けられ、かつ、回転軸の軸方向に沿ってスライド可能に設けられたページ捲りローラと、を有しており、ページ捲りローラを回転軸を中心として回転させてページ捲りローラをページ表面に当接させ、ページ表面に当接させた状態でページ捲りローラを回転軸に沿って内側へスライドさせることで、捲り対象のページを捲る。
本発明によれば、ページ捲りローラをページ表面に当接させた状態で、ページ捲りローラを回転軸に沿って内側にスライドさせるため、ページの幅方向内側をたわませて下のページとの間に隙間を形成することができる。この隙間により、捲り対象のページとその下に続く他のページとの間の摩擦を低減することができ、捲り対象のページだけを捲ることができる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。本実施形態のページ捲りユニット5は、後述のように、冊子9のページ92を捲ってページ捲りを行うもので、モータの駆動力を用いて冊子9をページ捲りするページ捲りローラ51と、ページ捲りローラ51を搬送方向Yに直交する方向Xに移動させる機構(53,54)とを備え、ページ分離後に捲り方向を正すようになっている。
本実施形態によれば、搬送方向Yに直交する方向Xに配置される複数のページ捲りローラ51を、冊子9のページ92の幅方向中央部に移動させながら回転させることで、冊子9のページ紙面の中央部付近を山形状にたわませることができる。この山形状のたわみ部93をここではセルと呼ぶ。そのセル93による座屈抵抗により、2枚捲り現象の発生を抑制できる。
2枚捲り現象とは、冊子9の捲りたいページ92(n)に次のページ92(n+1)が吸着してしまい、2枚一緒に捲れてしまう現象である。ここで、捲り対象ページ92(n)は、ページ捲りローラ51と1.0に近い摩擦係数で拘束されているが、次のページ92(n+1)は、捲りたいページ92(n)と0.4程度の摩擦係数でしか拘束されていない。従って、セル93の発生による座屈抵抗で動かず、連続するページを分離することができる。
ページ間を分離した後は、内側にスライドしたページ捲りローラ51を元の位置に戻して、対象ページ92(n)を捲り上げ、冊子9を搬送方向の逆向きに搬送する。これにより、対象のページ92(n)のみを1枚捲ることができる。従って、本実施形態によれば、ページ間の摩擦係数による影響を受けず、安定してページ捲りを行うことができ、ページ捲りユニット5の信頼性を高めることができる。
図1〜図10を用いて第1実施例を説明する。以下では、冊子9のページ捲りユニット5を、銀行等の金融機関に設置された取引端末等の記帳装置1に適用した場合について説明する。しかし、本発明は、複数ページ92から成る冊子9のページを捲る機構を必要とする装置であれば適用することができ、金融機関の取引端末に限定されない。
図1は、記帳装置1の主要部の構成を示すブロック図である。図2は、記帳装置1の内部構成を示す概略図である。
記帳装置1は、例えば銀行等の金融機関が発行した冊子9(いわゆる通帳。図3参照)に、取引内容を記帳する装置である。記帳装置1は、制御ユニット2と、搬送ユニット3と、印字ユニット4と、ページ捲りユニット5と、磁気処理ユニット6と、通信ユニット7と、バーコード読取りユニット8と、を備えている。
制御ユニット2は、記帳装置1本体が備える各ユニット3,4,5,6,7,8の動作を制御する。搬送ユニット3は、図2に示す冊子挿入口31に挿入された冊子9を、搬送路32に沿って搬送する。冊子9は、図2におけるY方向に搬送される。冊子9のページの92捲り方向は、搬送方向Yと同じである。
搬送ユニット3は、一対の搬送ローラ33(33a,33b)で冊子9を上下から挟持して搬送する。一対の搬送ローラ33は、その一方が図示せぬ駆動源により回転駆動される駆動ローラ33aであり、他方が駆動ローラ33aの回転にともなって回転するプレッシャーローラ33bである。一対の搬送ローラ33は、搬送路32に沿って複数配置されている。図2では、搬送路32に沿って5個の搬送ローラ33(1)〜33(5)を配置する例を示す。
ここで、隣接する搬送ローラ33の間隔は、冊子9の長さ寸法よりも短くなるように設定されている。従って、搬送路32に沿って搬送される冊子9は、少なくともいずれか1つの搬送ローラ33により上下方向(Z方向)から挟持される。
搬送路32は、搬送対象の冊子9にスキューやジャムが発生するのを防止して、安定した搬送を行うために、冊子の姿勢を保持するガイド(不図示)を有する。このガイドは、例えば、搬送路32を走行する冊子9の下面を受ける下側ガイド板と、冊子9の上面を覆う上側ガイド板と、幅方向(X方向)の位置を規制する姿勢ガイド板とを含んで構成することができる。
印字ユニット4は、取引内容を冊子9に記帳するための装置であり、冊子9の搬送方向Yに対して直交する方向Xに移動する印字ヘッド(不図示)を有する。印字ユニット4は、制御ユニット2から受領した印刷データに基づいて印字ヘッドを駆動することで、取引内容を冊子9のページ92へ印刷する。
ページ捲りユニット5は、「所定位置」としてのページ捲り位置に搬送されてきた冊子9のページ92を捲る。ページ捲りユニット5の詳細については、後述する。
磁気処理ユニット6は、冊子挿入口31に挿入された冊子9の背表紙に貼付されている磁気ストライプ(不図示)との間でデータを読み書きするための磁気ヘッド(不図示)を有する。磁気処理ユニット6は、冊子9の磁気ストライプに記録されている磁気データを読み出したり、冊子挿入口31への排出時に磁気データを磁気ストライプに書き込んだりする。
通信ユニット7は、図外の上位装置との間における通信を制御し、冊子挿入口31に挿入された冊子9に対して印字する取引の取引内容を取得する。具体的には、例えば、冊子9に未印字の取引内容のデータを上位装置から取得する。
バーコード読取りユニット8は、冊子挿入口31に挿入された冊子9に印刷されたバーコードの読取りを行うバーコードリーダを有する。
ページ捲りユニット5について詳細に説明する。図3は、冊子9の搬送方向Yにおけるページ捲りユニット5の断面図である。図4は、搬送路32の上方から見たページ捲りユニット5の平面図である。図3では、ページ捲り位置に位置する冊子9を示す。図4では、冊子9を省略している。
図3に示す右側の搬送ローラ33a(4),33b(4)は、図2に示す印字ユニット4とページ捲りユニット5との間に位置する搬送ローラ33(4)である。また、図3に示す左側の搬送ローラ33a(5),33b(5)は、図2に示すページ捲りユニット5の左側に位置する搬送ローラ33(5)である。
ページ捲りユニット5は、ページ捲りローラ51を備える。ページ捲りローラ51は、ページ捲り位置に位置する冊子9の開かれているページ92上に配置されている。以下、ページ捲りローラ51を捲りローラ51と略記する場合がある。
捲りローラ51は、冊子9の搬送方向Yと直交する方向Xに離間して複数(例えば2つ)並べて設けられている。「回転軸」の一例であるシャフト52は、搬送路32の上方に位置して、搬送方向Yに直交する方向Xに設けられている。各捲りローラ51は、シャフト52の回転に応じて一体的に回転し、かつ、軸方向Oには所定範囲でスライドできるように、自由度を持たせている。なお、回転中心の軸線O−Oは、搬送方向Yに直交する方向Xと同一である。回転中心の軸線を軸線X−Xと表しても良い。
捲りローラ51は、偏心ローラとして形成されている。捲りローラ51は、その中心から外れた一方の位置にシャフト52が取り付けられており、一方の位置とは中心を挟んで反対側に位置する他方の位置には高摩擦部材51aが形成されている。高摩擦部材51aは、例えば、ゴム等の弾性体から形成されており、比較的高い摩擦力でページ92の表面と係合する。
シャフト52には、図4および図5に示すように、各捲りローラ51を軸方向から挟むようにして、カム53とバネ54とがそれぞれ取り付けられている。カム53は、シャフト52に対して回転しないように取り付けられている。カム53は、円板状の基板531と、三角形状の凸部532とから構成される。
さらに、シャフト52には、バネ54の位置を固定するための固定板55も取り付けられている。図4に示す例では、カム53は、捲りローラ51の軸方向外側に位置し、バネ54は捲りローラ51の軸方向内側(中央寄り)に位置する。しかし、後述の実施例で述べるように、カム53等の配置は図4に示す例に限定されない。
図5の斜視図に示すように、捲りローラ51の軸方向両端面のうちカム53に対向する面には、ピン56が設けられている。ピン56は、シャフト52の回転に伴って、捲りローラ51と一緒にシャフト52の回転する方向へ回動する。これに対し、カム53は、シャフト52が回転しても、回転しない。ピン56は、捲りローラ51が回転することで、回転しないカム53の凸部532の斜面を登る。ピン56がカム53の凸部532の斜面に沿って昇ったり降ったりすることで、捲りローラ51は軸方向にスライドする。スライド後は、ピン56はカム53の凸部532の斜面を降りて、バネ54の付勢力で元の位置に戻る。
記帳装置1での記帳処理について説明する。ユーザは、記帳を開始するページ(この時点で、取引内容が最後に記帳されたページ)を開いて、冊子挿入口31に挿入する。搬送ユニット3は、冊子挿入口31に挿入された冊子9を搬送ローラ33で上下から挟持し、印字位置へ搬送する。
記帳装置1は、磁気処理ユニット6を用いて、搬送中の冊子9から口座番号等のデータを読み取る。即ち、磁気処理ユニット6は、印字位置へ向けて搬送中の冊子9の背表紙に貼付されている磁気ストライプから、口座番号等のデータを読み出して制御ユニット2へ送る。
記帳装置1は、磁気処理ユニット6で読み出した口座番号の口座について、記帳済でない(未記帳)の取引内容を上位装置から取得する。制御ユニット2が通信ユニット7を介して上位装置と通信することで、制御ユニット2は未記帳の取引内容を取得する。
記帳装置1は、印字位置に搬送されてきた冊子9に対し、印字ユニット4を用いて取引内容を記帳する。印字ユニット4は、ページ92のうちの既に記帳済みの部分に続くようにして、上位装置から取得した取引内容を記帳する。
記帳装置1は、ページ92の最終行に取引内容を記帳すると、取引内容の記帳を一時中断する。新たなページ92に記帳するためである。そこで、記帳装置1は、搬送ユニット3により冊子9をページ捲り位置へ搬送する。このとき、ページ捲りユニット5は、図3に示す初期状態にある。
冊子9がページ捲り位置に到達すると、ページ捲りユニット5は、シャフト52を回転させる。シャフト52の回転にともなって捲りローラ51が回転し、高摩擦部材51aが冊子9の開かれているページ92に当接する(図6参照)。
捲りローラ51のピン56が、回転しないカム53の傾斜を登ると、捲りローラ51は冊子9の幅方向(X方向)に対して内向きにスライドする(図7参照)。図7に示すように、各捲りローラ51がページ92(n)に当接して内向きにスライドしながら回転することにより、ページ92(n)の中央部92a(n)がその下のページ92(n+1)から離れて盛り上がり、山形状の隙間であるセル93が形成される。セル93による座屈抵抗で、捲る対象のページ92(n)の次のページ92(n+1)まで一緒に捲ることなく、分離させることができる。
図7以外の図面では、捲る対象のページ92について符号92(n)を付していないが、以下では理解のために、捲る対象ページに符号92(n)を付けて説明する。
捲る対象ページ92(n)とそれに続く他のページ92(n+1)とを分離した後、シャフト52をさらに回転させると、ピン56がカム53の傾斜を降る。バネ54の付勢力で、捲りローラ51は元の位置に戻る。
さらに、捲りローラ51は、シャフト52の回転につれて回転することで、捲りローラ51の高摩擦部材51aが当接しているページ92(n)に、ある程度の摩擦力を作用させながら、このページ92(n)を捲り上げる(図8参照)。
このように、冊子9のミシン目のある脊山91に対し、搬送方向Yに直交する方向Xに離間して配置する複数の捲りローラ51がやや中央方向に変位しながら捲ることで、対象ページ92(n)の略中央部92a(n)にセル93を作ることができる。そして、そのセル93による座屈抵抗で、ページ間の摩擦係数による影響を抑え、2枚捲りという現象の発生を抑制できる。従って、本実施例では、安定してページ捲りを行うことができる冊子ページ捲りユニット5を提供することができる。
記帳装置1は、ページ92(n)を捲り挙げた状態で、搬送ユニット3により冊子9を印字位置に戻す。冊子9を印字位置側へ搬送する際に、印字位置側の搬送ローラ33a(4),33b(4)は、捲り上げたページ92(n)を挟持しない(図9参照)。
冊子9が印字位置へ搬送されて、背山91がページ捲りローラ51よりも印字位置側に達すると、捲り上げたページ92(n)が背山91の反対側に倒れる(図10参照)。従って、冊子9が印字位置に戻った際には、今回捲られたページ92(n)が開いていることになる。
記帳装置1は、ページを捲る前に印字ユニット4で中断していた取引内容の記帳を再開する。捲られたページ92(n)には、取引内容が記帳される。その後、再度、取引内容を記帳しているページの最終行まで取引内容を記帳した場合、上述したページ捲り動作を行う。
冊子9に対する取引内容の記帳が全て完了すると、搬送ユニット3は冊子9を冊子挿入口31まで搬送し、ユーザへ返却する。
このように構成される本実施例によれば、ページ捲りローラ51をページ表面に当接させた状態で、ページ捲りローラ51をシャフト52に沿って内側にスライドさせるため、ページ9の幅方向内側を山形状にたわませて、下のページとの間にセル93を形成することができる。本実施例では、隙間93により、捲り対象のページ92(n)とその下に続く他のページ92(n+1)との間の摩擦を低減することができ、捲り対象のページ92(n)だけを捲ることができる。この結果、正確かつ安定したページ捲り動作を実現することができ、ページ捲りユニット5の信頼性を向上することができる。
本実施例では、ページ捲り時に、対象ページ92(n)の略中央部92a(n)にセル93を形成し、その下のページ92(n+1)との接触面積を低下させ、ページ92(n+1)の自重で落下させる。
このように本実施例のページ捲りユニット5は、セル93により、対象ページ92(n)に続く他のページ92(n+1)を引き離すことができるため、捲りローラ51を比較的強めに対象ページ92(n)の紙面に押し付けることができる。捲りローラ51を対象ページ92(n)の紙面に比較的強く押圧できるため、捲りローラ51の製造公差、取付時の公差などを比較的大きく設定できる。製造誤差や取付誤差などにより捲りローラ51とページ92(n)の間の距離が多少離れたとしても、捲りローラ51をページ92(n)に向けて押し込むことで接触させることができるためである。従って、本実施例によれば、捲りローラ51やシャフト52などの取付位置の自由度が大きく、ページ捲りユニット5の全体寸法の小型化を図ることができる。
図11を用いて第2実施例を説明する。本実施例を含む以下の各実施例は、第1実施例の変形例に該当する。そこで、第1実施例との相違を中心に説明する。
第1実施例のページ捲りユニット5では、カム53が捲りローラ51の外側に位置しているが、本実施例では、捲りローラ51の内側にカム53を配置する。このため、本実施例のページ捲りユニット5Aは、捲りローラ51の外側に位置してシャフト52に、バネ54とバネ固定板55をこの順に配置する。さらに、ページ捲りユニット5Aでは、カム53を捲りローラ51の内側に取り付ける。
本実施例のページ捲りユニット5Aは、カム53を回転させることで、捲りローラ51を冊子9に対して内向きにスライドさせるように構成している。このように構成される本実施例も第1実施例と同様の作用効果を奏する。
図12を用いて第3実施例を説明する。本実施例では、冊子9の幅方向両側に、それぞれ独立して動作可能な捲りローラ51等を配置し、それら複数の捲りローラ51を同期させて動作させる。
第1実施例では、搬送方向Yに直交する方向Xに沿って一本のシャフト52を設ける構成であったが、本実施例では、図12の平面図に示すように、冊子9の幅方向X(搬送方向Yに直交する方向)にそれぞれ捲りローラ51を配置する。
各捲りローラ51は、シャフト58の先端側にシャフト58と一体回転するように取り付けられている。シャフト58の基端側は、ソレノイドアクチュエータ57のロッド571の先端側に取り付けられている。シャフト58の略中央部には、支点59が設けられている。幅方向両側に位置する捲りローラ51やソレノイドアクチュエータ57およびシャフト58などからなる機構が「捲り機構」に該当する。
ソレノイドアクチュエータ57へ通電したり、通電を停止したりすることで、ロッド571は伸縮する。ソレノイドアクチュエータ57のロッド571が伸縮すると、この伸縮動作につれてシャフト58は、支点59を中心に所定角度回動する。これにより、捲りローラ51は冊子9の脊山91に対して(対象ページ92の幅方向に対して)、斜めに位置し、シャフト58の回転につれて一緒に回転する。
本実施例のページ捲りユニット5Bでは、第1実施例で述べたカム53、バネ54、バネ固定板55は不要である。本実施例のページ捲りユニット5Bは、上述のように、ソレノイドアクチュエータ57によりシャフト58を動かすことで、捲りローラ51を内向き姿勢にさせることができるためである。
このように構成される本実施例も第1実施例と同様の作用効果を奏する。本実施例では、独立動作可能な捲りローラ51を幅方向両側に離間して配置し、ソレノイドアクチュエータ57の伸縮で駆動するため、各捲りローラ51の姿勢を状況に応じて調整することができる。例えば、ソレノイドアクチュエータ57の伸縮タイミングを制御したり、ロッド571の伸縮量を変えたりすることで、各捲りローラ51の姿勢を制御できる。
従って例えば、通常時などでは、一方の捲りローラ51の姿勢と他方の捲りローラ51の姿勢とが対称になるように制御することができる。また例えば、温度や湿度の変化、紙質の相違、冊子9の経年劣化の度合などに応じて、一方の捲りローラ51と他方の捲りローラ51の姿勢を違えるように制御することもできる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されない。当業者であれば、本発明の範囲内で、種々の追加や変更等を行うことができる。例えば、ページ捲りユニットは、現金自動預け払い機(ATM)や通帳プリンタ等に組み込んで使用することもできる。
1:記帳装置、2:制御ユニット、3:搬送ユニット、4:印字ユニット、5,5A,5B:ページ捲りユニット、6:磁気処理ユニット、7:通信ユニット、8:バーコード読取りユニット、9:冊子、31:冊子挿入口、32:搬送路、33,33a,33b:搬送ローラ、51:ページ捲りローラ、52:シャフト、53;カム、54:バネ、55:バネ固定板、56:ピン、57:ソレノイドアクチュエータ、58:シャフト、59:支点、91:冊子の脊山、92:ページ、93:セル
Claims (8)
- 複数ページを綴じてなる冊子のページを捲るページ捲りユニットであって、
搬送ローラを用いて前記冊子を搬送路に沿って搬送する搬送機構により所定位置に搬送された前記冊子のページを捲るものであり、
前記搬送路の一方の面側に位置して、前記冊子の搬送方向と直交して設けられる回転軸と、
前記回転軸と一体回転可能に設けられ、かつ、前記回転軸の軸方向に沿ってスライド可能に設けられたページ捲りローラと、
を有しており、
前記ページ捲りローラを前記回転軸を中心として回転させて前記ページ捲りローラをページ表面に当接させ、ページ表面に当接させた状態で前記ページ捲りローラを前記回転軸に沿って内側へスライドさせることで、捲り対象のページを捲る、
ページ捲りユニット。 - 前記ページ捲りローラを複数備えており、
前記各ページ捲りローラは、前記回転軸に軸方向に離間して設けられている、
請求項1に記載のページ捲りユニット。 - 前記ページ捲りローラは、その基端側が前記回転軸に回転可能かつスライド可能に取り付けられ、その先端側にページ表面と当接する接触部とを有する偏心ローラとして構成されている、
請求項2に記載のページ捲りユニット。 - 前記回転軸の回転力を、前記ページ捲りローラを前記回転軸に沿ってスライドさせるためのスライド方向の力に変換するためのスライド機構を備える、
請求項3に記載のページ捲りユニット。 - 前記スライド機構は、
前記回転軸に設けられるカムと、
前記カムに対向して前記ページ捲りローラに設けられ、前記ページ捲りローラの回転に応じて前記カムに接触することで、前記回転軸に沿った方向へ前記ページ捲りローラをスライドさせるピンと、
前記ページ捲りローラを前記カム側に押圧するバネと、
を備えて構成されている、
請求項4に記載のページ捲りユニット。 - 請求項1〜5のいずれかに記載のページ捲りユニットを備える記帳装置。
- 複数ページを綴じてなる冊子のページを捲るページ捲りユニットであって、
搬送ローラを用いて前記冊子を搬送路に沿って搬送する搬送機構により所定位置に搬送された前記冊子のページを捲るものであり、
前記搬送路の一方の面側に位置して、前記冊子の搬送方向と直交する前記冊子の幅方向両側にそれぞれ設けられている捲り機構を備え、
前記捲り機構は、
前記冊子の幅方向外側から前記冊子の上方へ延設され、前記冊子の搬送方向に対して傾動可能に設けられる回転軸と、
前記回転軸と一体回転可能に設けられるページ捲りローラと、
を有しており、
前記冊子が所定位置に搬送されると、前記回転軸を所定角度傾動させて、前記ページ捲りローラを前記冊子のページ表面に当接させながら回転させることで、捲り対象のページを捲る、
ページ捲りユニット。 - 請求項7に記載のページ捲りユニットを備える記帳装置。
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-
2015
- 2015-07-08 JP JP2015137271A patent/JP2017019155A/ja active Pending
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