JP2017019111A - 積層造形装置及び積層造形方法 - Google Patents

積層造形装置及び積層造形方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の粉体材料を用いて造形物を積層造形する際に、造形物以外の粉体材料を回収して低コストで再利用することを可能にする積層造形装置の提供。【解決手段】第1の材料と第2の材料との混合比の異なる混合材料を各々備え、所定の混合比の前記混合材料を供給する材料供給部2と、材料供給部2から供給された前記混合材料を積層し、前記積層から3次元造形物を造形する造形部3と、前記3次元造形物を除いた前記積層の残りの前記混合材料の混合比の算出をする算出部4とを有する積層造形装置1。【選択図】図1

Description

本発明は、層を積層して3次元造形物を造形する積層造形技術に関する。
3次元CAD(Computer Aided Design)データを層分割し、分割した層ごとに層の上に層を積むようにして材料を付加して3次元の造形物を製造する方法は、国際規格でAdditive Manufacturingと定義されている。1980年代に発明されたこの製造方法は、一般的には3Dプリンタ(スリー ディー プリンタ)と呼ばれる。3Dプリンタは、3次元CADデータがあれば、金型を使わずに複雑な形状を容易に製造できることから、近年、新たなものづくり手法として注目されている。
3Dプリンタでは、切削による除去的な加工や、型に材料を流し込んで固める成形加工とは異なり、メッシュ形状やポーラス形状をはじめとする、かつては製造が難しかった形状を容易に正確に製造できる。更には、複数の種類の材料を単一部品内に自由に配置させた造形を可能とすることも期待されている。複数の材料を用いた造形により、それぞれの材料の特性を活かした新たな機能を付与した造形物が実現できるからである。
例えば、導電材料と絶縁材料とを複合させることで、電子回路の機能を有する造形物が実現する。また、硬質な材料と柔軟な材料とを複合させることで、強度と柔軟性の両立した機能を有する造形物が実現する。そして、これらの機能は新規材料の開発をせずとも実現することができる。
さらには、2種類の材料の混合比を段階的に変化させた混合比の傾斜構造を形成することで、2種類の材料が隣り合った界面に生じる応力を緩和することが可能となる。これにより、2種類の材料の界面で剥離や割れが発生しない信頼性の高い造形物が実現できる。特許文献1には、複数の材料の混合比を調整して造形物を積層造形する方法が開示されている。この方法によれば、粉末材料の材質及びその混合比を制御することにより、造形物内部の熱伝導率に分布を持たせることが可能である。材料の混合比を調整して造形する関連技術は、特許文献2や特許文献3にも開示されている。
また、特許文献4には、粉体の材料を用いて造形物を積層造形する際に、粉体を回収することができる除粉装置を備えた造形システムが開示されている。除粉装置は、ボックスと、ステージ移動機構と、除粉処理機構とを備えている。ボックスは、開口を有する本体と、本体に移動可能に設けられたステージとを有する。ボックスは、粉体を用いて形成された造形物を、未結合の粉体とともにステージ上に配置させるように、造形物及び未結合の粉体を収容可能である。ステージ移動機構は、ステージを、本体内で、本体に相対的に上昇移動させることが可能である。除粉処理機構は、ステージ移動機構の駆動により開口を介して押し出された造形物の周囲の未結合の粉体を除去する。これにより、紛体を回収して再利用することを可能にしている。
特開2010−121187号公報 特開2013−43409号公報 特開2015−85547号公報 特開2013−49137号公報
複数の粉体の材料を用いて造形物を積層造形する際に、造形物以外の未結合の粉体は、既に混ざり合っているために、たとえ回収したとしてもそのままでは再利用することはできない。再利用するためには、それぞれの材料を分離する作業が必要になり、そのためには多大な費用と時間とを必要とする。特許文献1から4には、造形物以外の粉体材料を回収して低コストで再利用する技術は開示されていない。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の粉体材料を用いて造形物を積層造形する際に、造形物以外の粉体材料を回収して低コストで再利用することを可能にすることにある。
本発明による積層造形装置は、第1の材料と第2の材料との混合比の異なる混合材料を各々備え、所定の混合比の前記混合材料を供給する材料供給部と、前記材料供給部から供給された前記混合材料を積層し、前記積層から3次元造形物を造形する造形部と、前記3次元造形物を除いた前記積層の残りの前記混合材料の混合比の算出をする算出部4と、を有する。
本発明による積層造形方法は、第1の材料と第2の材料との混合比の異なる混合材料を各々備えて、所定の混合比の前記混合材料を供給し、供給された前記混合材料を積層して、前記積層から3次元造形物を造形し、前記3次元造形物を除いた前記積層の残りの前記混合材料の混合比を算出し、前記積層の残りの前記混合材料に算出した混合比に基づいて前記第1の材料もしくは前記第2の材料を添加し、前記混合材料の混合比の少なくとも一つと同じ混合比に調整して再利用する。
本発明によれば、複数の粉体材料を用いて造形物を積層造形する際に、造形物以外の粉体材料を回収して低コストで再利用することが可能になる。
本発明の第1の実施形態の積層造形装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態の積層造形装置の構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態の積層造形装置の一部の構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態の積層造形装置の材料の回収を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態の積層造形装置の材料の回収を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態の積層造形装置の材料の回収を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態の積層造形装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態の積層造形装置の層内の造形領域と非造形領域とを示す図である。
以下、図を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態の積層造形装置の構成を示すブロック図である。本実施形態の積層造形装置1は、第1の材料と第2の材料との混合比の異なる混合材料を各々備え、所定の混合比の前記混合材料を供給する材料供給部2と、前記材料供給部2から供給された前記混合材料を積層し、前記積層から3次元造形物を造形する造形部3と、前記3次元造形物を除いた前記積層の残りの前記混合材料の混合比の算出をする算出部4と、を有する。
本実施形態の積層造形方法は、第1の材料と第2の材料との混合比の異なる混合材料を各々備えて、所定の混合比の前記混合材料を供給し、供給された前記混合材料を積層して、前記積層から3次元造形物を造形し、前記3次元造形物を除いた前記積層の残りの前記混合材料の混合比を算出し、前記積層の残りの前記混合材料に算出した混合比に基づいて前記第1の材料もしくは前記第2の材料を添加し、前記混合材料の混合比の少なくとも一つと同じ混合比に調整して再利用する。
本実施形態によれば、複数の粉体材料を用いて造形物を積層造形する際に、造形物以外の粉体材料を回収して低コストで再利用することが可能になる。
(第2の実施形態)
図2は、本発明の第2の実施形態の積層造形装置の構成を示すブロック図である。本実施形態の積層造形装置10は、第1の材料と第2の材料との混合比の異なる混合材料を各々備え、指定された混合比の混合材料を供給する材料供給部20を有する。さらに、材料供給部20から供給された混合材料を積層し、前記積層から所定の3次元造形物を造形する造形部30を有する。さらに、前記造形物を除いた前記積層の残りの混合材料の混合比を算出する算出部41を有する制御部40を有する。さらに、前記残りの混合材料を回収し、前記算出結果に基づいて前記残りの混合材料に前記第1の材料もしくは前記第2の材料を添加して、材料供給部20が備えている混合材料の混合比の少なくとも一つと同じ混合比とし、同じ混合比の材料供給部20に戻す回収部50を有する。
材料供給部20は、第1の材料と第2の材料との混合比が第1の混合比、第2の混合比、・・・、第Nの混合比(Nは正の整数)というように異なる混合材料ごとに設けられた材料チャンバ21を有する。さらに、材料チャンバ21ごとに設けられ、所定の混合比の混合材料を所定の量供給する供給筒22を有する。
第1の材料と第2の材料は、材料チャンバ21に入れる前に混錬することで均一分散した混合材料とする。混錬方法は、材料に合わせて選定することができる。例えば、第1の材料と第2の材料が紛体であれば、噴流層混合方式や、攪拌羽根を回転させて混錬する攪拌方式等を用いることができるが、これらには限定されない。
各材料チャンバ21の混合材料の混合比としては、例えば、第1の材料と第2の材料の混合比として、第1の混合比は100:0、第2の混合比は75:25、第3の混合比は50:50、第4の混合比は25:75、第5の混合比は0:100のようにすることができる。この場合、第1の混合比、第2の混合比、第3の混合比、第4の混合比、第5の混合比の順に積層することにより、第1の材料と第2の材料の混合比を段階的に変化させた混合比の傾斜構造を形成することができる。
また、第1の材料と第2の材料の混合比として、第1の混合比は80:20、第2の混合比は70:30、第3の混合比は60:40、第4の混合比は50:50、第5の混合比は40:60のように、全ての材料チャンバ21で第1の材料と第2の材料の混合材料としても良い。このような混合比を使用する例としては、第1の材料がプラスチック粉末で、第2の材料が金属粉末というように、2種類の材料の材質が極端に異なる場合などが挙げられる。
なお、第1の材料や第2の材料は、各々、2種類以上の材料が予め所定の比率で混合された混合材料であっても良い。
第1の材料や第2の材料としては、例えば、プラスチック材料であれば、ナイロン、ポリ乳酸、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエーテルエーテルケトン等が挙げられる。これらの材料にガラスやカーボン等を所定量添加していても良い。また、金属材料であれば、銅、ステンレス、アルミ、チタン等が挙げられる。また、セラミックやカーボン等の材料であってもよい。材料は粉末状とすることができる。粉末の粒径は、例えば、5μmから50μm程度の範囲とすることができるが、これには限定されない。
材料チャンバ21ごとに設けられている供給筒22は、造形部30の造形ステージ31上に所定の混合比の混合材料を所定の厚さの層に引き詰めるために必要な量を、造形ステージ31上に供給する。
造形部30は、造形ステージ31とスキージ32と加熱部33と造形ステージボックス34とを備えている。造形ステージ31は、材料供給部20から供給された材料を積層し、3次元の造形物を造形する造形面を備えている。さらに、造形ステージ31は昇降機構を有し、材料の積層に合わせて造形面を昇降することができる。
スキージ32は、造形ステージ31上に供給された材料を、造形ステージ31上に平坦化して均一の厚さに敷き詰めた層とする。スキージの形状は、平スキージ、角スキージ、剣スキージ等、目的に合わせた形状とすることができる。また、スキージ32をローラーとし、ローラーを転がすことによって材料を平坦化し均一な厚さに敷き詰めても良い。スキージ32の材質は、ゴム、プラスチック、金属等から、目的に合わせて選択することができる。
加熱部33は、スキージ32により平坦化され均一な厚さに敷き詰められた材料の層の所定の領域、すなわち造形物を形成する領域を加熱して材料を焼結する。材料の焼結方法としては、ASTM(American Society for Testing and Materials)がAdditive Manufacturingの方式として分類している粉末床溶融結合方式(Powder bed fusion)を用いることができる。この方式の場合、加熱部33は、レーザ照射機構または電子ビーム照射機構を備えることで、造形ステージ31上の所定の領域を所定の時間、レーザ照射または電子ビーム照射することにより加熱して材料を焼結する。レーザとしては、Additive Manufacturingで使用されるファイバーレーザ等を用いることができる。
なお、造形物を除いた積層の残りの部分の混合材料は、焼結されていない未焼結材料である。
造形ステージボックス34は、造形ステージ31の造形面を露出させ、造形ステージ31の側面側と下面側とを覆うようにして設けられる。造形ステージボックス34は、造形ステージ31の造形面に供給された材料が造形面から飛散したりこぼれ落ちたりした場合などに、材料を受け止めて回収することができる。
制御部40は、材料供給部20や造形部30に接続し、各々の混合比の材料の造形面への供給量や供給位置や供給タイミング、造形面の昇降の量、スキージの動作、加熱の温度や位置や時間など、造形物の積層造形に関わる制御を行なう。制御部40は、サーバなどの情報処理装置をプログラムにより動作させて実現することができる。
前記プログラムによる動作は、造形物の3次元CADデータに基づいて設定されている。すなわち、3次元CADデータに基づき、所定の層に所定の混合比の材料を所定の量供給する材料チャンバ21の選定と供給筒22の設定、スキージ32による造形ステージ31上の材料の平坦化による層厚の均一化、加熱部33による造形ステージ31上の所定の領域の材料の焼結、造形ステージ31の昇降、などの制御を制御部40が行う。以上の工程を繰り返すことで、3次元の造形物を形成することができる。
制御部40は、さらに、造形ステージ31の造形面上の造形物を除いた、積層の残りの部分の未焼結の混合材料の混合比を算出する、算出部41を有する。算出部41は、材料供給部20が供給した各々の混合材料の混合比と供給量との履歴と、各々の層の造形物を除いた残りの部分の面積とに基づいて、残りの混合材料の混合比を算出する。もしくは、算出部41は、材料供給部20が供給した各々の混合材料の混合比の履歴と、各々の層の造形物を除いた残りの部分の体積とに基づいて、残りの混合材料の混合比を算出する。
回収部50は、回収ボックス51と材料添加部52とを備えている。回収ボックス51は、造形ステージ31の造形面上の造形物を除いた積層の残りの部分の未焼結材料を回収する。回収方法としては、例えば、回収ボックス51に吸引機構を設けておき、吸引機構により造形ステージ31上から未焼結材料を吸引して回収ボックス51に回収する方法が挙げられるが、これには限定されない。
材料添加部52は、算出部41が算出した未焼結材料の混合比に基づいて、回収した未焼結材料に、第1の材料もしくは第2の材料を添加することによって、材料チャンバ21に保存されている混合材料の混合比の内の少なくとも一つと同じ混合比とする。第1の材料もしくは第2の材料を添加する量は、例えば、未焼結材料の混合比に最も近い材料チャンバ21の混合材料の混合比となるように、指定することができる。また例えば、残量の最も少ない材料チャンバ21の混合材料の混合比となるように、指定することができる。第1の材料もしくは第2の材料を添加する量は、これらに限定されずに指定することができる。
回収部50は、混合比を調整した未焼結材料を、同じ混合比の材料チャンバ21に戻すことができる。未焼結材料を戻す方法は特に限定されないが、例えば、吸引機構を有する配管を備えることで、制御部40が、混合比に基づいて材料チャンバ21を指定することができるようにしても良い。
図3は、造形ステージボックス34を回収ボックス51に兼用する形態を示す図である。図3に示すように、造形ステージボックス34内の造形ステージ35と昇降機構36とを切り離せる構造とすることで、造形ステージボックス34を回収ボックス51に兼用させることができる。
図4Aと図4Bと図4Cとは、造形ステージボックス34を回収ボックス51に兼用した場合に、未焼結材料を回収する工程を説明するための図である。図4Aは、造形ステージ35上で造形物が完成し、未焼結材料が存在している状態を示す。図4Bは、造形物を取り出した後に、昇降機構36が造形ステージ35を降下する状態を示す。図4Cは、造形ステージ35が造形ステージボックス34の底面まで降下し、昇降機構36が造形ステージ35から切り離された状態を示す。
以上の工程により、造形ステージボックス34を取り出すことで、造形ステージ35上の未焼結材料を回収することができる。なお、以上の工程では、造形物を造形ステージ35上から取り出した後に造形ステージボックス34を取り出しているが、この順序には限定されない。例えば、造形ステージボックス34を取り出してから、造形物を造形ステージ35上から取り出してもよい。
図5は、本実施形態の積層造形装置10の動作を示すフローチャートである。また、図6は、造形ステージ31上の造形物の造形領域と非造形領域とを示す図である。
まず、制御部40は、第1の材料と第2の材料が異なる比率で混合された複数の材料チャンバ21から、指定した混合比の材料が入った材料チャンバ21を選択する。制御部40は、選択した材料チャンバ21の供給筒22により、造形ステージ31の造形面上に、設定した積層厚さとなる体積の材料を供給する(ステップS1)。
次に、制御部40は、造形ステージ31上に供給された材料を、スキージ32により造形ステージ31上に均一の厚さで平坦に敷き詰める。この工程をスキージングと呼ぶ(ステップS2)。このスキージングにより、造形物の造形精度を向上させることができる。なお、スキージングには、ローラーのスキージを用いて材料を押し付けて密度を高めながら敷き詰めてもよい。このようにして材料の密度を高めることによっても、造形精度を向上させることができる。
次に、制御部40は、加熱部33により、造形ステージ31上に敷き詰められた材料の、各層毎に設定された造形領域を加熱し、造形領域の材料を焼結して造形物を形成する(ステップS3)。このとき、造形ステージ31等にヒータを備えておき、加熱部33による加熱時に造形ステージ31やその周囲の温度を制御することで、材料の焼結を安定化させてもよい。なお、造形物を除いた非造形領域の材料は、未焼結材料である。
次に、制御部40は、造形ステージ31上に所定の層数を積層したか否かを確認する(ステップS4)。S4がNOの場合、制御部40は、次の層を積層するために造形ステージ31を所定量、例えば層厚分、下降させて位置を設定する(ステップS5)。層厚としては、例えば30μmから50μmであるが、これには限定されない。造形ステージ31の位置を設定した後、制御部40は、ステップS1を繰り返し、造形物を完成する。
造形物が完成すると(ステップS4のYES)、制御部40の算出部41は、造形ステージ31上の非造形領域の未焼結材料の全体の混合比を算出する(ステップS6)。算出部41は、材料供給部20が供給した各々の混合材料の混合比と供給量の履歴と、各々の層の造形領域を除いた非造形領域の面積とに基づいて、混合比を算出することができる。もしくは、材料供給部20が供給した各々の混合材料の混合比の履歴と、各々の層の非造形領域の体積とに基づいて、混合比を算出することができる。
次に、回収部50は、回収ボックス51に、造形ステージ31上に積層されている未焼結材料を回収する(ステップS7)。回収方法としては、例えば、回収ボックス51に吸引機構を設けておき、吸引機構により造形ステージ31上から未焼結材料を吸引して回収ボックス51に回収する方法が挙げられるが、これには限定されない。なお、造形物は、未焼結材料を回収する前に取り出しておくことができる。また、造形ステージボックス34が回収ボックス51を兼用している場合(図3)、未焼結材料を造形ステージボックス34に回収することができる。
次に、制御部40は、算出部41が算出した未焼結材料の混合比に基づいて、材料添加部52により、回収した未焼結材料に第1の材料もしくは第2の材料を添加して混合比を調整する(ステップS8)。これにより、材料チャンバ21に保存されている混合材料の混合比の内の少なくとも一つと同じ混合比とする。未焼結材料に添加された第1の材料もしくは第2の材料は、未焼結材料と十分に混錬することで均一分散した混合材料となる。
次に、混合比を調整された未焼結材料は、同じ混合比の材料チャンバ21に供給され、所定の混合比の混合材料として再利用される(ステップS9)。
以上の本実施形態の積層造形装置10の説明では、第1の材料と第2の材料の2種類の材料の混合材料の場合について説明したが、これには限定されない。すなわち、3種類以上の材料の混合材料の場合についても、2種類の材料の混合材料の場合の様に、造形物を除いた未焼結の混合材料の混合比を算出し、算出結果に基づいて各々の材料を添加して混合比を調整することにより、材料の再利用が可能である。
本実施形態の積層造形装置10では、回収した混合材料を個々の材料に分離する必要がない。よって、それぞれの材料に分離するための費用と時間のかかる作業が不要になり、低コストでの材料の再利用が実現する。
以上のように、本実施形態によれば、複数の粉体材料を用いて造形物を積層造形する際に、造形物以外の粉体材料を回収して低コストで再利用することが可能になる。
本発明は上記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものである。
また、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
付記
(付記1)
第1の材料と第2の材料との混合比の異なる混合材料を各々備え、所定の混合比の前記混合材料を供給する材料供給部と、
前記材料供給部から供給された前記混合材料を積層し、前記積層から3次元造形物を造形する造形部と、
前記3次元造形物を除いた前記積層の残りの前記混合材料の混合比の算出をする算出部と、を有する積層造形装置。
(付記2)
前記算出部は、前記材料供給部が供給した前記混合材料の混合比と供給量との履歴と、前記積層の各々の層の前記3次元造形物を除いた残りの面積と、に基づいて前記算出をする、付記1記載の積層造形装置。
(付記3)
前記材料供給部は、混合比の異なる前記混合材料ごとに設けられた材料チャンバと、前記材料チャンバごとに設けられ、所定の混合比の前記混合材料を所定量供給する供給筒と、を有する、付記1または2記載の積層造形装置。
(付記4)
前記積層の残りの前記混合材料を回収する回収部を有する、付記1から3の内の1項記載の積層造形装置。
(付記5)
前記回収部は、前記積層の残りの前記混合材料に算出した混合比に基づいて前記第1の材料もしくは前記第2の材料を添加して、前記材料供給部が備える前記混合材料の混合比の少なくとも一つと同じ混合比に調整する、付記4記載の積層造形装置。
(付記6)
前記回収部は、混合比を調整した前記混合材料を前記材料供給部の同じ混合比の前記混合材料に戻す、付記4または5記載の積層造形装置。
(付記7)
前記回収部は、前記造形部に設けられている、付記4から6の内の1項記載の積層造形装置。
(付記8)
前記回収部は、前記3次元造形物を除いた前記積層の残りの混合材料を吸引して回収する、付記4から7の内の1項記載の積層造形装置。
(付記9)
前記混合材料は粉体を有する、付記1から8の内の1項記載の積層造形装置。
(付記10)
前記造形部は、前記積層の所定の領域を焼結して前記3次元造形物を造形する加熱部を有する、付記1から9の内の1項記載の積層造形装置。
(付記11)
前記加熱部は、レーザ光もしくは電子線で焼結する、付記10記載の積層造形装置。
(付記12)
前記造形部は、前記材料供給部から供給された前記混合材料を平坦化するスキージを有する、付記1から11の内の1項記載の積層造形装置。
(付記13)
第1の材料と第2の材料との混合比の異なる混合材料を各々備えて、所定の混合比の前記混合材料を供給し、
供給された前記混合材料を積層して、前記積層から3次元造形物を造形し、
前記3次元造形物を除いた前記積層の残りの前記混合材料の混合比を算出し、
前記積層の残りの前記混合材料に算出した混合比に基づいて前記第1の材料もしくは前記第2の材料を添加し、前記混合材料の混合比の少なくとも一つと同じ混合比に調整して再利用する、積層造形方法。
(付記14)
供給した前記混合材料の混合比と供給量の履歴と、前記積層の各々の層の前記3次元造形物を除いた残りの面積と、に基づいて残りの前記混合材料の混合比を算出する、付記13記載の積層造形方法。
(付記15)
混合比を調整した前記混合材料を同じ混合比の前記混合材料に戻す、付記13または14記載の積層造形方法。
(付記16)
前記混合材料は粉体を有する、付記13から15の内の1項記載の積層造形方法。
(付記17)
前記積層の所定の領域を焼結して前記3次元造形物を造形する、付記13から16の内の1項記載の積層造形方法。
(付記18)
レーザ光もしくは電子線で焼結する、付記17記載の積層造形方法。
(付記19)
供給された前記混合材料をスキージで平坦化して積層する、付記13から18の内の1項記載の積層造形方法。
(付記20)
前記3次元造形物を除いた前記積層の残りの混合材料を吸引して回収する、付記13から19の内の1項記載の積層造形方法。
1、10 積層造形装置
2、20 材料供給部
21 材料チャンバ
22 供給筒
3、30 造形部
31 造形ステージ
32 スキージ
33 加熱部
34 造形ステージボックス
35 造形ステージ
36 昇降機構
4、41 算出部
40 制御部
50 回収部
51 回収ボックス
52 材料添加部

Claims (10)

  1. 第1の材料と第2の材料との混合比の異なる混合材料を各々備え、所定の混合比の前記混合材料を供給する材料供給部と、
    前記材料供給部から供給された前記混合材料を積層し、前記積層から3次元造形物を造形する造形部と、
    前記3次元造形物を除いた前記積層の残りの前記混合材料の混合比の算出をする算出部と、を有する積層造形装置。
  2. 前記算出部は、前記材料供給部が供給した前記混合材料の混合比と供給量との履歴と、前記積層の各々の層の前記3次元造形物を除いた残りの面積と、に基づいて前記算出をする、請求項1記載の積層造形装置。
  3. 前記材料供給部は、混合比の異なる前記混合材料ごとに設けられた材料チャンバと、前記材料チャンバごとに設けられ、所定の混合比の前記混合材料を所定量供給する供給筒と、を有する、請求項1または2記載の積層造形装置。
  4. 前記積層の残りの前記混合材料を回収する回収部を有する、請求項1から3の内の1項記載の積層造形装置。
  5. 前記回収部は、前記積層の残りの前記混合材料に算出した混合比に基づいて前記第1の材料もしくは前記第2の材料を添加して、前記材料供給部が備える前記混合材料の混合比の少なくとも一つと同じ混合比に調整する、請求項4記載の積層造形装置。
  6. 前記回収部は、混合比を調整した前記混合材料を前記材料供給部の同じ混合比の前記混合材料に戻す、請求項4または5記載の積層造形装置。
  7. 前記回収部は、前記造形部に設けられている、請求項4から6の内の1項記載の積層造形装置。
  8. 第1の材料と第2の材料との混合比の異なる混合材料を各々備えて、所定の混合比の前記混合材料を供給し、
    供給された前記混合材料を積層して、前記積層から3次元造形物を造形し、
    前記3次元造形物を除いた前記積層の残りの前記混合材料の混合比を算出し、
    前記積層の残りの前記混合材料に算出した混合比に基づいて前記第1の材料もしくは前記第2の材料を添加し、前記混合材料の混合比の少なくとも一つと同じ混合比に調整して再利用する、積層造形方法。
  9. 供給した前記混合材料の混合比と供給量の履歴と、前記積層の各々の層の前記3次元造形物を除いた残りの面積と、に基づいて残りの前記混合材料の混合比を算出する、請求項8記載の積層造形方法。
  10. 混合比を調整した前記混合材料を同じ混合比の前記混合材料に戻す、請求項8または9記載の積層造形方法。
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