JP2017019009A - 模様付金属平板の製造方法及び模様付金属平板 - Google Patents

模様付金属平板の製造方法及び模様付金属平板 Download PDF

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Abstract

【課題】曲げ加工を利用した独特な模様を備える平板状の金属板の製造方法及び当該模様を有する平板状の金属板を提供することを目的とする。【解決手段】金属板15の一方の面15Aに突条11を押し当てて金属板15を曲げて凹条18を形成する第1工程と、金属板15の他方の面15Bにおける前記凹条18の反対側に対して前記凹条18に沿うように突条11を押し当てて第1工程における曲げによって金属板15に生じた曲りを除去して平板状にする第2工程とを含む模様付金属平板の製造方法によって解決する。【選択図】図1

Description

本発明は、模様付金属平板の製造方法及び模様付金属平板に関する。
金属板に模様を形成する方法としては、例えば特許文献1及び2のように、金属板にエンボス加工を施す方法が公知である。これらの方法では、金属板を一対のエンボスロールで上下から挟み込んで複数の凹部及び複数の凸部を形成する。凹部は塗装され、凸部は地金が露出した状態とする。
別の方法としては、例えば特許文献3のように、ロータリースクリーン印刷によって、当該文献の図6及び7に示したような模様を鋼板の表面に形成する。印刷層は、光硬化性塗料組成物又は熱硬化性塗料組成物であるとされている。
さらに別の方法としては、例えば特許文献4のように、金属製のベース部材に対してレーザを照射して模様を形成する方法が公知である。金属製ベース部材には、第1及び第2の着色層と、その上に形成される金属蒸着層とが配されており、レーザを照射して金属蒸着層13及び着色層14を部分的に除去する。これによって、所望の模様が現出する。
特開平10−166711号公報 特開2012−206399号公報 特開2015−024642号公報 特開2011−020286号公報
特許文献1及び2の方法で得られる金属板は、厚み方向に対して金属板の表面及び裏面を一体に大きく突出又は窪ませて凹凸模様を形成する。このため、模様付かつ平板状の金属板は得ることができない。特許文献3の方法は印刷により模様を形成する。特許文献4の方法はレーザ照射によって模様を形成する。しかし特許文献3及び4には曲げ加工を利用して模様を付与することについては記載されていない。
本発明は、曲げ加工を利用した独特な模様を備える平板状の金属板の製造方法及び当該模様を有する平板状の金属板を提供することを目的とする。
金属板の一方の面に突条を押し当てて金属板を曲げて凹条を形成する第1工程と、金属板の他方の面における前記凹条の反対側に前記凹条に沿うように突条を押し当てて第1工程における曲げによって金属板に生じた曲りを除去して平板状にする第2工程とを含む模様付金属平板の製造方法によって、上記の課題を解決する。当該製造方法によって、金属板の一方の面に配され、一対の湾曲面を備える凹条からなる曲げ痕と、金属板の他方の面に配され、前記凹条の反対側に前記凹条に沿って配される曲げ戻し痕とをそなえる模様付金属平板を得ることができる。曲げ戻し痕としては一対の湾曲面を備える凸条が例示される。
第1工程において金属板の一方の面に対して突条を所定の間隔を空けて又は突条を押し当てる角度を変えて押し当てて複数の凹条を形成することが好ましい。この場合、第2工程において複数の凹条の反対側に突条を押し当てて金属板の曲りを除去する。これにより、様々なパターンの模様を金属板に現出させることができる。
第1工程は、少なくとも一条の凹溝を有するダイスと少なくとも一条の突条を有するパンチとの間に金属板を配置し、凹溝と突条との間に金属板を挟みこんで押圧して凹条を形成するものであり、第2工程は、金属板を裏返し、前記凹条に相当する位置で少なくとも一条の凹溝と少なくとも一条の突条との間に金属板を挟みこんで曲りを除去するものであることが好ましい。ダイスとパンチを利用すれば、金属板が曲がる様子を目視確認しながら曲げの程度を調節することができ美しく仕上げることが可能である。
上記の製造方法において、第1工程の一方の面は金属板の表面であり、第2工程における金属板の他方の面は金属板の裏面であることが好ましい。同様に上記の模様付金属平板において、一方の面は金属板の表面であり、他方の面は金属板の裏面であることが好ましい。一方の面の凹条は他方の面の凸条よりも鮮明に現れる傾向がある。第1工程の一方の面を表面とすれば、鮮明な模様を表面に現出させることが可能である。
第1工程を行う前に第1工程における一方の面に対して模様を下書きした養生シートを貼着し、第1工程においては養生シートに描かれた下書きに沿って突条を押し当てることが好ましい。養生シートによって金属板が損傷することを防止することができる。予め下書きした模様にしたがって第1工程を行えば効率的に作業を進めることができる。
第1工程における突条の押圧力に対する第2工程における突条の押圧力の比率は、第1工程における押圧力の4/10〜7/10の範囲であることが好ましい。第2工程における押圧力を第1工程における押圧力よりも弱めにすることで第1工程における曲りを効率的に除去することができる。
模様付金属平板は、無垢材から構成されることが好ましい。本明細書において無垢材とは、板面に金属メッキ層、印刷層、塗料層などによる模様を形成していないことを言い、表面を全塗装して着色することは無垢材の範囲に含まれる。この構成によれば金属メッキ層などにより模様を形成していないので摩擦等の外力によって金属板に形成した模様が失われ難い。
本発明の製造方法によれば、曲げ加工を利用した独特な模様を備える平板状の金属板を簡易に製造することができる。当該製造法方で得られた金属板は、側面から見ると平板状でありながら、金属板の一方の面に曲げ加工による微小な凹条を備えており、独特な美しさを備える。
本発明の模様付金属平板は、例えば、貨物車両の化粧板、又は壁や柱など建築材の化粧板として利用することができる。模様付金属平板は、平板状であるので、例えば、壁や柱の平坦面、又は、トラックのバンボデーのサイドパネル、リアドア、サイドガードの裏側、リアバンパ、若しくはリアゲートなどの様々な部位に固定して化粧板として利用することができる。
模様付金属平板の製造方法の一実施例において使用するパンチ及びダイスの斜視図である。 一実施例の方法において、金属板をパンチとダイスの間に配置してパンチを金属板に押し当てる前の状態を示した正面図である。 一実施例の方法において、金属板をパンチとダイスの間に配置してパンチを金属板に押し当てて金属板を曲げた状態を示した正面図である。 一実施例の方法において、複数回第1工程を実施し、金属板を裏返して第2工程に移行する前の状態を示した正面図である。 一実施例の方法において、金属板の凹条の反対側にパンチを押し当てる前の状態を示した正面図である。 一実施例の方法において、複数回第2工程を実施して、金属板を平板状に曲げ戻した状態を示した正面図である。 模様付金属平板の製造方法の別の例を示す正面図であって、第1工程を実施して金属板を裏返して第2工程に移行する前の状態を示した図である。 図7の方法において、金属板を裏返して、金属板の凹条の反対側にパンチを押し当てた状態を示した正面図である。 金属板に養生シートを貼着する前の状態を示した斜視図である。 他方の面に目印を入れた金属板の斜視図である。 金属板の一実施例の平面図である。 図11の金属板の底面図である。 図11及び図12のAA部分の拡大断面図である。 金属板の他の実施例の平面図である。 図14の金属板の底面図である。 図14及び図15のBB部分の拡大断面図である。 金属板の他の実施例の平面図である。 図17の金属板の底面図である。 図17及び図18のCC部分の拡大断面図である。 図11相当の金属板の平面写真である。 図20の金属板の底面写真である。 図20の金属板の正面写真である。 図20の金属板の左側面写真である。 図14相当の金属板の平面写真である。 図24の金属板の底面写真である。 図24の金属板の正面写真である。 図24の金属板の左側面写真である。 図17相当の金属板の平面写真である。 図28の金属板の底面写真である。 図28の金属板の正面写真である。 図28の金属板の右側面写真である。 図11の金属板を製造する過程の途中の状態を示す正面写真であって、第1工程を終えた直後の状態を示す。 金属板の用途の一例を示すトラックの右側面図である。
図面を参照しつつ本発明を実施するための形態について説明する。
図1ないし図7を参照して、模様付金属平板を製造する方法の一実施例について説明する。本実施例では、1条の突条11を備えるパンチ12と1条の凹溝13を備える14とを使用して第1工程及び第2工程を実施する。図1に示したように、このパンチ12は断面三角形状の先端部を備えており、この断面形状がパンチ12の長手方向に連続する。三角形の先端が突条11となっており長手方向に突条11が連続する。ダイス14は断面がV字状の凹溝13を備えており、この断面形状がダイス14の長手方向に連続する。パンチ12及びダイス14は、長手方向に同じ断面形状が連続するため、長大な金属板であっても当該金属板に折れ線を連続して形成できるものである。図面に示すパンチ12及びダイス14は1条の突条11及び1条の凹溝13を備えるものであるが、パンチに2条以上の複数の突条を備えたパンチと、複数の凹溝を備えるダイスを使用して、第1工程及び第2工程を実施してもよい。この場合は、1回パンチを金属板に押し当てることで複数の凹条を形成することができる。図1に示した装置はプレスブレーキ又はベンダーなど呼ばれる。本実施例において凹条とは、筋状に連続する凹部のことをいい、凸条とは筋状に連続する凸部のことを言う。
第1工程では金属板の一方の面に突条を押し当てて凹条を形成すると共に金属板を湾曲させる。本実施例では、図1及び図2に示したように、突条11を備えるパンチ12と凹溝13を備えるダイス14の間に金属板15を挟んだ状態でパンチ12の突条11の頂点をダイス14の凹溝13の頂点16に対して接近するようにパンチ12を変位させる。パンチ12は、油圧シリンダー(図示略)から突出する油圧ロッド(図示略)に接続されており、油圧を利用して金属板15に対して押し付けられる。
通常の折り曲げ加工の場合は、パンチ12の突条11とダイス14との間に金属板15が挟まれた状態で、パンチ12の突条11がダイス14の頂点16に達するまでパンチ12をダイス14に対して押し付け、金属板を90°に折り曲げる。本実施例の製造方法では、図3に示したように金属板が5〜50°折れ曲がった時点で押圧をやめるようにしている。このとき、金属板15は、ダイス14の両肩部17、17を支点として5〜50°程度V字状に折れ曲がる。折れ曲がりの角度を5〜50°に制限することで、第1工程における折り曲げと第2工程における曲げ戻しによって過度の金属疲労が金属板15の凹条18の部分に生じないようにしている。また、第1工程において折り曲げ角度が例えば90°など大きくなると、第2工程において曲げ戻しをするときにパンチを押し当てる位置にズレが生じやすくなる。折れ曲がりの角度を制限することでこのような位置ズレを防止することができる。折り曲げ角は、5〜30℃であることがより好ましく、5〜15°であることがより好ましい。
1回の折り曲げが終わると、パンチ12をダイス14から離れる方向に変位させて、図3の矢印で示したように金属板15を右側に送り込んで2条目の凹条を金属板15に形成する作業に移る。これを所望する模様に応じて数回繰り返して金属板の一方の面に複数の凹条を形成する。図4の例では、7条の平行な凹条18を金属板15の一方の面に形成し終えた状態を示す。図4に示したように、複数回の折り曲げを経ると金属板15が全体的に金属板15の一方側に湾曲したようになる。後述する図32に、湾曲した金属板15aの正面図を示す。ただし、図32に示した金属板15aは、平行な5条の凹条20aと当該凹条20aに交差するように5条の凹条20bを形成してひし形の模様を現出させている。
第2工程では、金属板15の他方の面15Bにおける凹条18の反対側に沿うように突条11を押し当てて金属板15の湾曲を除去して平板状にする。本実施例では、図4において矢印で示したように第1工程を終えた金属板15を裏表が逆になるように裏返して、図5に示したように第1工程で使用したのと同じパンチ12とダイス14にセットして、金属板15の他方の面における凹条18の反対側に凹条18に沿って形成された凸条23に対して突条11を押し当てて金属板15の曲りを除去する。本実施例では、金属板15の一方の面15Aに7条の凹条18を形成したので、図5において矢印で示したように金属板15を右側に送り込みながら上記の曲りを除去する第2工程を7回繰り返す。これにより、図6に示したように、金属板15は平板状に曲げ戻される。図6では作図の都合上、凹条18の図示を省略した。凹条18を拡大すると、例えば図13、図16、図19のように、一方の面15Aには一対の湾曲面19を備える凹条18からなる曲げ痕20a、20c、20eが形成され、他方の面15Bには曲げ戻し痕21a、21c、21eが形成される。
金属板の一方の面及び他方の面のいずれを金属板の表面とするかは金属板の特性に応じて定めればよい。例えば、両面を鏡面加工した金属板の場合は、一方の面と他方の面を金属板の表面及び裏面のいずれに設定しても同じである。本実施例の場合は、金属板15の一方の面15Aのみを研磨して鏡面加工を施しており、鏡面とした金属板の一方の面15Aを表面として第1工程を施している。他方の面15Bは未研磨のままとしている。これにより、鏡面に凹条18が形成される。凹条18(18a、18c、18e)の一対の湾曲面19(19a、19c、19e)の部分で光の反射角度が変化するため、金属板15を見る角度、光の強さ、光の入射角度に応じて、凹条18が不明瞭に見えたり明瞭に見えたり見え方が変化する。他方の面15Bを鏡面とし、一方の面15Aを未研磨のままとしてもよい。この場合は、金属板の他方の面を表面とする。他方の面を金属板の一方の面とした場合は、表面を一方の面とした場合に比べてやや不鮮明な模様が現出する。
本実施例では、金属板として表面にメッキ層や塗装層を備えない無垢材を使用している。より具体的には、本実施例では、無垢材としてステンレス鋼を使用している。ステンレス鋼は表面を研磨することによって鏡のような光沢を帯びるため、一方の面に設けた凹条や他方の面に設けた凸条と相まって独特の美感を生じる。無垢材としては、他に銅板など使用してもよい。
上記の実施例ではパンチ12をダイス14の上方に配置し、パンチ12を押し下げるようにしている。パンチ12とダイス14の位置を変えて、例えばパンチ12をダイス14の下方に配置し、パンチ12を上方に配置したダイスの凹溝に対して押し上げるようにしてもよい。
金属板15に曲げ加工を施す際に、目印なしで曲げ加工を施して模様を形成してもよいが、目印を付けた方が作業効率が上がる。このため、本実施例では、図9に示したように、形成する模様22を油性ペンなどの筆記具で養生シート21の上に予め表しておき、この養生シート21を金属板15の一方の面に貼着してある。折り曲げ加工を行う際には、養生シート21の模様に沿って突条11を金属板に押し付ければよい。本実施例では、一方の面15Aを鏡面としているので、養生シート21を貼着することでパンチ12が金属板15の一方の面15Aを傷つけるのを防止することができる。
本実施例の場合は、上述のように、金属板15の裏面に対して鏡面加工を施していないため、養生シート21を貼着せずに金属板15の裏面にパンチ12の突条11を押し当てて曲りを除去する。この際の目印として、図10に示したように、凹条18の反対側の一端と他端を設ける位置に目印線22を入れている。目印線22は油性ペンなどの筆記具などで簡単につけることができる。金属板15の裏面も鏡面とする場合は裏面にも上述と同様に養生シートを貼着してもよい。
上記の実施例では、金属板の一方の面に凹条を7条形成した後に、金属板を裏返して金属板の他方の面に第2工程によって曲げ戻しを施した。図7及び図8に示したように、第1工程を行った後すぐに金属板15を裏返して第2工程を行い、さらに金属板15を裏返して第1工程に行うサイクルを繰り返し行ってもよい。ただし、金属板15の一方の面15Aに複数の凹条18を形成し、その後金属板15を裏返して凹条18の反対側に突条11を押し当てて曲げ戻しを行う方が、作業効率がよく好ましい。例えば、予め押圧力を数値で入力することができる装置を使用する場合は、第1工程を所望する凹条の数に応じてまとめて行っておき、その後第2工程に移行するようにすれば、圧力値の変更作業を1回で済ませることができる。
押圧値を予め入力しておく場合は、第1工程における突条の押圧力に対する第2工程における突条の押圧力の比率は4/10〜7/10の範囲とすることが好ましい。つまり、第2工程では第1工程に比べて小さい押圧力で金属板を曲げ戻すことで金属板を平板状に効率よく曲げ戻すことができる。
上記の実施例では、7条の凹条18を所定の間隔を空けて7条設けた模様付平板状金属板の製造方法を説明した。図11ないし13に示したように、複数の平行な凹条18aと当該凹条18aに鈍角で交差する向きに複数の凹条18bを形成したひし形模様の金属板15aを上記の実施例と同様の方法で製造することができる。さらに、図14ないし16に示したように、複数の平行な凹条18cと当該凹条18cに直交する向きに複数の凹条18dを形成した格子模様の金属板15cを上記の実施例と同様の方法で製造することができる。さらに、図17ないし19に示したように、複数の凹条18eを任意の一点から放射状に延びるように設けた放射模様の金属板15eを上記の実施例と同様の方法で製造することができる。上記の任意の一点は金属板上の点又は金属板の外の仮想点とすればよい。
上記の金属板15a、15c、15eはいずれも一方の面を鏡面とし、他方の面を未研磨のままとしている。金属板が無垢のステンレス鋼材である点も同様である。無垢材を採用しているため、塗料層、印刷層、又は着色層等を設ける場合とは異なって、他部材等との接触や摩擦によって模様が失われることがない。また、紫外線などによって模様の質感が損なわれ難い。
上記の金属板15a、15c、15eは、第1工程において金属板15a、15c、15eを一方側に折り曲げて、第二工程において金属板15a、15c、15eを他方側に曲げ戻すことで模様を現出させている。このため、図13、図16、図19に示したように、金属板15a、15c、15eの一方側の凹条18a、18b、18c、18d、18eには、一対の湾曲面19a、19c、19eが曲げ痕20a、20c、20eとして残る。このため、レーザ加工によって模様を現出させた場合と異なって、金属板15a、15c、15eの凹条18a、18b、18c、18d、18eは曲線から構成され丸みを帯びた外観となる。図11、図12、図14、図15、図17及び図18では、凹条を破線で表した。
上記の金属板15a、15c、15eの他方の面15Bにも同様に曲げ戻し痕21a、21c、21eが残る。金属板15a、15c、15eでは、一対の湾曲面24a、24c、24eを備える凸条23a、23c、23eが曲げ戻し痕として残る。曲げ痕20a、20c、20eと同様に、凸条23a、23c、23eは曲線から構成され丸みを帯びた外観となる。曲げ戻し痕である凸条は、図21の左上部分のように明瞭に現れない場合もある。
上記の金属板15a、15c、15eでは、曲げ痕20a、20c、20eの中央付近及び曲げ戻し痕21a、21c、21eの中央付近に、突条21を押し付けたことに起因する線条25a、25c、25e、26a、26c、26eが形成される。線条もまた曲げ後又は曲げ戻し痕の一種である。丸みを帯びた凹条18a、18b、18c、18d、18e又は凸条23a、23c、23eの中央付近に直線的な線条が現れ美しいコントラストを生じさせる。線条25a、25c、25e、26a、26c、26eはパンチの突条を丸みを帯びたものに替えることで消すことが可能である。
図20ないし図23に金属板15aの写真を示す。同様に金属板15cの写真を図24ないし図27に示し、金属板15eの写真を図28ないし図31に示す。図20、図24、図28において、金属板の表面に現れる色彩の濃淡は、鏡面に映り込んだ陰影によるものである。図20、図24、図28のように、光線の当たり方等のよって、同じ金属板でも部位によって凹条が明瞭に見えたり不明瞭に見えたりする。図20及び図21、図24及び図25、並びに図28及び図29の対比から明らかなように金属板の表面の方が裏面に比べて模様が明瞭に見える傾向がある。図22、図23、図26、図27、図30、図31から明らかなように金属板を側面から見ると平板状となっている。
上記の金属板15a、15c、15eは、例えば図33に示したトラック31のバンボデー32のサイドパネル33、側アオリ34、リアドア35、サイドガード36の背面、リアバンパ37、又はリアゲート38などの様々な部位に固定して化粧板として利用することができる。その他、壁又は柱等の建築材の化粧板としても利用することができる。
上記の金属板15a、15c、15eをトラック31のリアドア、リアバンパ、リアゲートなどのトラックの背面部材に適用すると、金属板に形成した模様によって後続車のヘッドライト光を分散させることが可能である。後続車のヘッドライト光が後続車に反射するとドライバーが眩惑されて危険であるが、上記の金属板15a、15c、15eによれば眩惑を防止することが可能である。
15 金属板
21 突条
14 ダイス
12 パンチ
13 凹溝
15A 一方の面
15B 他方の面
18 凹条
20 曲げ痕
21 曲げ戻し痕
19 湾曲面
24 湾曲面
23 凸条

Claims (10)

  1. 金属板の一方の面に突条を押し当てて金属板を曲げて凹条を形成する第1工程と、
    金属板の他方の面における前記凹条の反対側に対して前記凹条に沿うように突条を押し当てて第1工程における曲げによって金属板に生じた曲りを除去して平板状にする第2工程とを含む模様付金属平板の製造方法。
  2. 第1工程において金属板の一方の面に対して突条を所定の間隔を空けて又は突条を押し当てる角度を変えて押し当てて複数の凹条を形成し、
    第2工程において複数の凹条の反対側に突条を押し当てて金属板の曲りを除去する請求項1に記載の模様付金属平板の製造方法。
  3. 第1工程は、少なくとも一条の凹溝を有するダイスと少なくとも一条の突条を有するパンチとの間に金属板を配置し、凹溝と突条との間に金属板を挟みこんで押圧して凹条を形成するものであり、
    第2工程は、金属板を裏返し、前記凹条に相当する位置で少なくとも一条の凹溝と少なくとも一条の突条との間に金属板を挟みこんで湾曲を除去するものである請求項1又は2に記載の模様付金属平板の製造方法。
  4. 第1工程の一方の面は金属板の表面であり、第2工程における金属板の他方の面は金属板の裏面である請求項1ないし3のいずれかに記載の模様付金属平板の製造方法。
  5. 第1工程を行う前に第1工程における一方の面に対して模様を予め表した養生シートを貼着し、第1工程においては養生シートに描かれた模様に沿って突条を押し当てる請求項1ないし4のいずれかに記載の模様付金属平板の製造方法。
  6. 第1工程における突条の押圧力に対する第2工程における突条の押圧力の比率は、第1工程における押圧力の比率の4/10〜7/10の範囲である請求項1ないし5のいずれかに記載の模様付金属平板の製造方法。
  7. 金属板の一方の面に配され、一対の湾曲面を備える凹条からなる曲げ痕と、
    金属板の他方の面に配され、前記凹条の反対側に前記凹条に沿って配される曲げ戻し痕とをそなえる模様付金属平板。
  8. 曲げ戻し痕は、一対の湾曲面を備える凸条である請求項7に記載の模様付金属平板。
  9. 一方の面は金属板の表面であり、他方の面は金属板の裏面である請求項7又は8に記載の模様付金属平板。
  10. 無垢材から構成される請求項7ないし9のいずれかに記載の模様付金属平板。
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